JP4718389B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電源回路に用いられるチャージポンプ回路に関し、特に、電源電圧より僅かに高い電圧が必要になる負荷に、高効率で電力供給が可能なチャージポンプ回路に関するものである。
電源電圧より高い電圧を必要とする場合は、電源回路として、主にインダクタンスを利用したDC−DCコンバータが使用されている。DC−DCコンバータは、任意の電圧を発生させることができ、しかも消費電流の大きい負荷に効率よく電力を供給できるため、多くの用途に使用されている。しかし、DC−DCコンバータは、トランスやコイル等の部品が必要なため、小型化を図ることが困難であり、DC−DCコンバータのすべてを半導体集積回路に集積することができなかった。
そのため、比較的消費電流の小さい負荷に電源を供給する場合には、小型化が可能で高効率なチャージポンプ回路が電源回路に使用されていた。しかし、チャージポンプ回路は、直流電源からの電源電圧で充電したコンデンサの電圧を加算して昇圧するため、出力電圧が電源電圧の整数倍の電圧しか得られず、電源電圧と負荷が必要とする電圧の関係によっては、負荷に必要以上の電圧が供給されて負荷の電力消費が大きくなり、著しく効率を低下させる場合があった。
そこで、このようなチャージポンプ回路の欠点である、電源電圧の整数倍の出力電圧しか得られない点を改善したチャージポンプ回路が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。該チャージポンプ回路では、電源に一番近いコンデンサに同容量の物を2個使用し、該2個のコンデンサを直列に接続して電源電圧で充電することにより、該各コンデンサは電源電圧の1/2の電圧に充電される。
このように充電された2個のコンデンサを並列に接続して得られる電圧を、電源電圧と同じ電圧に充電されている他のコンデンサの電圧又は電源電圧に加算することで、電源電圧の(N+0.5)倍の電圧を得るようにしている。なお、Nは、N>0の整数である。更に、電源に一番近いコンデンサを4個にして、前記と同様に4個を並列に接続したものを電圧加算することで、電源電圧の1/4ステップごとに出力電圧を設定できる回路が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−169537号公報
しかし、従来は、高い電圧に充電されたコンデンサの高電圧側から、直流電源側に電流が逆流しないように、通常は、複数のダイオードを使用していた。このため、特に電源電圧が低い場合は、該ダイオードの順方向電圧によるロスが、無視できないほど効率を低下させていた。前記チャージポンプ回路においても、電源電圧の1/4ステップという細かさで昇圧できるようになったものの、高い電圧に充電されたコンデンサの高電圧側からの電流の逆流を防止するためにダイオードを使用しており、該ダイオードの順方向電圧によるロスが発生すると考えられる。
更に、コンデンサを直列に接続するスイッチ素子に、サブストレートゲートをソースに接続したMOSトランジスタを使用しているため、これらの回路をIC化した場合に、昇圧動作の途中で該MOSトランジスタのソース電圧がドレイン電圧より高くなると、該MOSトランジスタの寄生ダイオードに順方向電流が流れて電源電圧と接地電圧との間に無効電流が流れ、電力効率を低下させるという問題が考えられる。また、前記スイッチ素子をなすMOSトランジスタの寄生トランジスタがラッチアップ現象を起こすと、ICが発熱して不具合が発生する可能性があった。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、コンデンサの高電圧側から電流が逆流しないようにするためのダイオードの順方向電圧による電圧低下をなくすことができ、IC化した際の無効電流の発生やラッチアップの発生を低減させることができる、電源電圧の(1+1/n)倍の電圧を発生させる高効率のチャージポンプ回路を得ることを目的とする。
この発明に係る半導体装置は、複数の第1コンデンサと、
対応する該第1コンデンサにおける充電時の低電圧側と正側電源入力端とをそれぞれ接続する各第1MOSスイッチ素子と、
対応する前記第1コンデンサにおける充電時の高電圧側と出力端とをそれぞれ接続する各第2MOSスイッチ素子と、
前記各第1コンデンサを直列に接続する各第3MOSスイッチ素子と、
前記各第1コンデンサと該各第3MOSスイッチ素子との直列回路の一端を前記正側電源入力端に接続する第4MOSスイッチ素子と、
前記各第1コンデンサと該各第3MOSスイッチ素子との直列回路の他端を負側電源入力端に接続する第5MOSスイッチ素子と、
前記各第1コンデンサを充電して得られる電圧で充電される第2コンデンサと、
所定のクロック信号に応じて前記各第1MOSスイッチ素子、各第2MOSスイッチ素子、各第3MOSスイッチ素子、第4MOSスイッチ素子及び第5MOSスイッチ素子のスイッチング制御をそれぞれ行う制御回路部と、
を備える、前記正側電源入力端に入力された入力電圧を昇圧して前記出力端から出力するチャージポンプ回路と、
該チャージポンプ回路から電流が供給される負荷と接地との間に抵抗を介して接続され、デジタル入力値からアナログ値に変換された変換値が入力されるアンプの出力がゲートに入力された出力MOSトランジスタを有する定電流回路と、
を備え
前記制御回路部は、前記クロック信号の信号レベルの変化に応じて各第1コンデンサを前記入力電圧で充電する場合、前記各第1MOSスイッチ素子、各第2MOSスイッチ素子、各第3MOSスイッチ素子、第4MOSスイッチ素子及び第5MOSスイッチ素子をそれぞれオフさせて遮断状態にした後、所定時間t3が経過すると第4MOSスイッチ素子及び第5MOSスイッチ素子をそれぞれオンさせて導通状態にし、更に所定時間t4が経過すると各第3MOSスイッチ素子をそれぞれオンさせて導通状態にするものである。
具体的には、前記各第2MOSスイッチ素子は、前記第2コンデンサから対応する第1コンデンサに流れる電流を阻止する方向に寄生ダイオードが形成されるようにサブストレートゲートが接続されたMOSトランジスタからなると共に、前記第4MOSスイッチ素子は、第1コンデンサから前記正側電源入力端に流れる電流を阻止する方向に寄生ダイオードが形成されるようにサブストレートゲートが接続されたMOSトランジスタからなるようにした。
更に、前記各第3MOSスイッチ素子は、それぞれMOSトランジスタからなり、対応する該MOSトランジスタのサブストレートゲートを該MOSトランジスタのドレイン又はソースのいずれかに切り換えて接続する各切り換えスイッチを備え、制御回路部は、前記所定のクロック信号に応じて該各切り換えスイッチの切り換え制御をそれぞれ行うようにしてもよい。
具体的には、前記制御回路部は、前記クロック信号の信号レベルの変化に応じて各第1コンデンサを前記入力電圧で充電する場合、前記各第1MOSスイッチ素子、各第2MOSスイッチ素子、各第3MOSスイッチ素子、第4MOSスイッチ素子及び第5MOSスイッチ素子をそれぞれオフさせて遮断状態にした後、所定時間t3が経過すると第4MOSスイッチ素子及び第5MOSスイッチ素子をそれぞれオンさせて導通状態にすると共に、前記各切り換えスイッチの切り換えを行うようにした。
この場合、前記制御回路部は、前記所定時間t3が経過すると、各切り換えスイッチに対して、前記正側電源入力端に入力された電圧による電流を阻止する方向に寄生ダイオードが形成されるようにサブストレートゲートの接続を切り換えるようにした。
本発明の半導体装置によれば、各第1コンデンサが直列に接続され充電された際に得られる電圧によって、第1コンデンサから正側電源入力端に電流が流れることを阻止する逆流防止用ダイオードと、第2コンデンサが充電された際に得られる電圧によって、第2コンデンサから第1コンデンサに電流が流れることを阻止する逆流防止用ダイオードの代わりに、制御回路部によってスイッチング制御が行われるMOSスイッチ素子をそれぞれ使用した。このことから、逆流防止用ダイオードの順方向電圧による電圧降下によって生じるロスを低減させることができ、正側電源入力端に入力された電圧に近い電圧を必要とする負荷に対して、該入力電圧を(1+1/n)倍に昇圧することができ、電力効率の向上を図ることができる。また、制御回路部によって各MOSスイッチ素子のオン/オフさせるタイミングが制御されることにより、正側電源入力端から負側電源入力端に流れる貫通電流、及び第2コンデンサから正側電源入力端への電流の逆流をそれぞれ防止することができる。
具体的には、第2MOSスイッチ素子及び第4MOSスイッチ素子が、電流の逆流を阻止する方向に寄生ダイオードが形成されるようにサブストレートゲートが接続されたMOSトランジスタで形成されるようにした。このことから、第2コンデンサから第1コンデンサに流れる電流、第1コンデンサから正側電源入力端に流れる電流を、逆流防止用ダイオードを用いることなくそれぞれ阻止することができる。
また、各第1コンデンサに充電されたそれぞれの電圧で前記第2コンデンサを充電する場合、各第2MOSスイッチ素子をそれぞれオンさせた後、各第1MOSスイッチ素子をそれぞれオンさせるようにした。このことから、各第2MOSスイッチ素子がオフした状態において、ソース側の電圧がドレイン側の電圧より高くなることを防止でき、サブストレートゲートを介して流れる電流の発生を防止できると同時に、サブストレートゲートをベースとする寄生トランジスタを介して生じる無効電流の発生を防止することができる。
また、各第1コンデンサを正側電源入力端から入力された電圧で充電する場合、第4MOSスイッチ素子及び第5MOSスイッチ素子をそれぞれオンさせてから、各第3MOSスイッチ素子をそれぞれオンさせるようにした。このことから、制御回路部の出力回路を構成するMOSトランジスタの寄生トランジスタがオンして生じるラッチアップの発生を防止することができる。
更に、第3MOSスイッチ素子をなすMOSトランジスタのサブストレートゲートを該MOSトランジスタのドレイン又はソースのいずれかに切り換えて接続する各切り換えスイッチを備えるようにした。このことから、各切り換えスイッチを切り換えることによって、各第3MOSスイッチ素子の寄生ダイオードに流れる無効電流の発生を防止できると同時に、サブストレートゲートをベースとする寄生トランジスタを介して流れる無効電流の発生を防止できる。
次に、図面に示す実施の形態に基づいて、本発明を詳細に説明する。
第1の実施の形態.
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるチャージポンプ回路の例を示した回路図である。
図1におけるチャージポンプ回路1は、定電圧回路10から入力端INに入力された定電圧Vaを(1+1/n)倍に昇圧して出力端OUTから出力する回路である。なお、nは、n>1の整数であり、図1では、定電圧回路10にシリーズレギュレータを使用した場合を例にして示している。また、入力端INは正側電源入力端をなし、図1では、負側電源入力端(図示せず)が接地されている場合を例にして示している。
定電圧回路10は、誤差増幅器11、所定の基準電圧Vrを出力する基準電圧発生回路部12、誤差増幅回路11から出力された電圧を分圧する抵抗R1及び抵抗R2の直列回路及びコンデンサC2で構成されている。定電圧回路10において、誤差増幅器11は、抵抗R1と抵抗R2で分圧された電圧の基準電圧Vrに対する誤差を増幅して出力し、該出力電圧がコンデンサC2で安定化され定電圧Vaが出力される。
チャージポンプ回路1は、定電圧回路10から入力された定電圧Vaを(1+1/n)倍に昇圧して出力するチャージポンプ回路部2と、所定の周波数のクロック信号CLKを生成して出力するクロック信号発生回路部3と、該クロック信号発生回路部3から入力されたクロック信号CLKを基にしてチャージポンプ回路部2の昇圧動作の制御を行う制御回路部4とを備えている。
チャージポンプ回路部2は、同じ容量のn個のコンデンサ(以下、フライバックコンデンサと呼ぶ)FC(1)〜FC(n)と、チャージポンプ回路部2の出力電圧を安定化させるコンデンサ(以下、キャッチアップコンデンサと呼ぶ)C1と、Pチャネル形MOSトランジスタ(以下、PMOSトランジスタと呼ぶ)からなる第1スイッチ素子SWA(1)〜SWA(n)、第2スイッチ素子SWB(1)〜SWB(n)、第3スイッチ素子SWC(1)〜SWC(n−1)及び第4スイッチ素子SWDとを備えている。
更に、チャージポンプ回路部2は、Nチャネル形MOSトランジスタ(以下、NMOSトランジスタと呼ぶ)からなる第5スイッチ素子SWEと、入力された制御信号に応じて切り換わる切り換えスイッチSWF(1)〜SWF(n−1)とを備えている。なお、フライバックコンデンサFC(1)〜FC(n)が第1コンデンサをなし、キャッチアップコンデンサC1が第2コンデンサをなす。
チャージポンプ回路部2において、定電圧回路10から定電圧Vaが入力される入力端INと接地電圧との間には、第4スイッチ素子SWDと、フライバックコンデンサFC(1)〜FC(n)及び第3スイッチ素子SWC(1)〜SWC(n−1)が交互に接続された直列回路と、第5スイッチ素子SWEとが直列に接続されている。すなわち、フライバックコンデンサFC(1)〜FC(n)と第3スイッチ素子SWC(1)〜SWC(n−1)の直列回路において、フライバックコンデンサFC(1)〜FC(n)が、対応する第3スイッチ素子SWC(1)〜SWC(n−1)を介してそれぞれ直列に接続されている。
ここで、第4スイッチ素子SWDとフライバックコンデンサFC(1)との接続部をP(1)とし、j=1〜n−1とすると、フライバックコンデンサFC(j)と第3スイッチ素子SWC(j)との接続部をP(2j)とする。更に、フライバックコンデンサFC(n)と第5スイッチ素子SWEとの接続部をP(2n)とする。一方、k=1〜nとすると、入力端INと接続部P(2k)との間には第1スイッチ素子SWA(k)が対応して接続され、出力端OUTと接続部P(2k−1)との間には第2スイッチ素子SWB(k)が対応して接続されている。
また、切り換えスイッチSWF(1)〜SWF(n−1)は、第3スイッチ素子SWC(1)〜SWC(n−1)に対応して設けられている。例えば、切り換えスイッチSWF(j)は、第3スイッチ素子SWC(j)に対応して設けられており、入力される制御信号に応じて、第3スイッチ素子SWC(j)のサブストレートゲート(バックゲート)に対するソース又はドレインへの接続の切り換えを行う。出力端OUTには、接地電圧との間にキャッチアップコンデンサC1と負荷回路15が並列に接続されている。負荷回路15は、例えばLED16、定電流回路17及び抵抗18の直列回路で形成されている。
第1スイッチ素子SWA(1)〜SWA(n)の各ゲートには、制御回路部4からの制御信号S1がそれぞれ入力され、第2スイッチ素子SWB(1)〜SWB(n)の各ゲートには、制御回路部4からの制御信号S2がそれぞれ入力されている。また、第3スイッチ素子SWC(1)〜SWC(n−1)の各ゲートには、制御回路部4からの制御信号S3がそれぞれ入力され、第4スイッチ素子SWDのゲートには、制御回路部4からの制御信号S4が入力され、切り換えスイッチSWF(1)〜SWF(n−1)には、制御回路部4からの制御信号S6がそれぞれ入力されている。
図2は、制御回路部4から出力される各信号例を示したタイミングチャートであり、図3〜図8は、図2の各信号の状態に対するチャージポンプ回路部2の動作例を示した等価回路図である。図2〜図8を用いて、チャージポンプ回路部2の動作について説明する。
制御回路部4は、クロック信号CLKがハイ(High)レベルである状態aでは、制御信号S1,S2,S5,S6をそれぞれハイレベルにし、制御信号S3,S4をロー(Low)レベルにしている。
このような状態aでは、図3で示すように、第1スイッチ素子SWA(1)〜SWA(n)及び第2スイッチ素子SWB(1)〜SWB(n)がそれぞれオフして遮断状態であり、第3スイッチ素子SWC(1)〜SWB(n−1)、第4スイッチ素子SWD及び第5スイッチ素子SWEがそれぞれオンして導通状態である。更に、切り換えスイッチSWF(1)〜SWF(n−1)は、対応する第3スイッチ素子SWC(1)〜SWC(n−1)においてサブストレートゲートをソースに接続させる。状態aでは、直列に接続された各フライバックコンデンサFC(1)〜FC(n)が入力された定電圧Vaで充電されるため、各フライバックコンデンサFC(1)〜FC(n)は定電圧Vaの1/nの電圧にそれぞれ充電される。
次に、制御回路部3は、クロック信号CLKがローレベルに立ち下がると、直ちに、制御信号S3及びS4をハイレベルに立ち上げると共に制御信号S5及びS6をローレベルに立ち下げて、図2の状態bに遷移させる。状態aから状態bに遷移すると、図4で示すように、第3スイッチ素子SWC(1)〜SWB(n−1)、第4スイッチ素子SWD及び第5スイッチ素子SWEがそれぞれオフして遮断状態になる。同時に、切り換えスイッチSWF(1)〜SWF(n−1)は、対応する第3スイッチ素子SWC(1)〜SWC(n−1)においてサブストレートゲートをドレインに接続させる。状態bでは、すべてのスイッチ素子はオフして遮断状態になることから、フライバックコンデンサFC(1)〜FC(n)は、それぞれ定電圧Vaの1/nの電圧に充電されたままである。
次に、制御回路部3は、クロック信号CLKがローレベルに立ち下がってから、所定時間t1後に制御信号S2を立ち下げて、図2の状態cに遷移させる。状態bから状態cに遷移すると、図5で示すように、第2スイッチ素子SWB(1)〜SWB(n)がそれぞれオンして導通状態になる。状態cでは、第2スイッチ素子SWB(1)〜SWB(n)がそれぞれオンし、他のスイッチ素子はそれぞれオフとなり、フライバックコンデンサFC(1)〜FC(n)の各高電位側がそれぞれ出力端OUTに接続される。このとき、キャッチアップコンデンサC1の電圧が定電圧Vaよりも大きい場合、第4スイッチ素子SWDのドレイン電圧はソース電圧よりも大きくなるが、第4スイッチ素子SWDのサブストレートゲートはドレイン側に接続されているため、第4スイッチ素子SWDの寄生ダイオードを介して電流が流れることはない。
また、第3スイッチ素子SWC(1)〜SWC(n−1)において、各ドレイン電圧はキャッチアップコンデンサC1の電圧と等しくなり、各ソース電圧はキャッチアップコンデンサC1の電圧よりもVa/n低下した電圧になる。このため、第3スイッチ素子SWC(1)〜SWC(n−1)において、ドレイン電圧がソース電圧よりも大きくなるが、切り換えスイッチSWF(1)〜SWF(n−1)によって、第3スイッチ素子SWC(1)〜SWC(n)の各サブストレートゲートをそれぞれドレイン側に接続しているため、第3スイッチ素子SWC(1)〜SWC(n)の各寄生ダイオードを介して電流が流れることはない。
また、制御回路部3は、状態cに遷移してから所定時間t2後に制御信号S1を立ち下げて、図2の状態dに遷移させる。状態cから状態dに遷移すると、図6で示すように、第1スイッチ素子SWA(1)〜SWA(n)がそれぞれオンして導通状態になる。状態dでは、第1スイッチ素子SWA(1)〜SWA(n)及び第2スイッチ素子SWB(1)〜SWB(n)がそれぞれオンし、第3スイッチ素子SWC(1)〜SWC(n−1)、第4スイッチ素子SWD及び第5スイッチ素子SWEがそれぞれオフしている。
このため、各フライバックコンデンサFC(1)〜FC(n)の低電位側が入力端INに接続される。このことから、各フライバックコンデンサFC(1)〜FC(n)の高電位側の電圧は、それぞれ定電圧Vaの(1+1/n)倍の電圧になる。該電圧でキャッチアップコンデンサC1は充電され、キャッチアップコンデンサC1の電圧も定電圧Vaの(1+1/n)倍の電圧まで上昇する。
次に、制御回路部3は、クロック信号CLKがハイレベルに立ち上がると、直ちに、制御信号S1及びS2をハイレベルに立ち上げて、図2の状態eに遷移させる。状態dから状態eに遷移すると、図7で示すように、第1スイッチ素子SWA(1)〜SWA(n)及び第2スイッチ素子SWB(1)〜SWB(n)がそれぞれオフして遮断状態になる。状態eでは、すべてのスイッチ素子はオフし、フライバックコンデンサFC(1)〜FC(n)は、キャッチアップコンデンサC1に電荷を供給したため、充電電圧が定電圧Vaの1/nの電圧よりも低下している。
次に、制御回路部3は、クロック信号CLKがハイレベルに立ち上がってから、所定時間t3後に制御信号S4を立ち下げると共に制御信号S5及びS6をそれぞれ立ち上げて、図2の状態fに遷移させる。状態eから状態fに遷移すると、図8で示すように、第4スイッチ素子SWD及び第5スイッチ素子SWEがそれぞれオンして導通状態になる。また、切り換えスイッチSWF(1)〜SWF(n−1)は、対応する第3スイッチ素子SWC(1)〜SWC(n−1)のサブストレートゲートをソースに接続させる。
状態fでは、第4スイッチ素子SWD及び第5スイッチ素子SWEがそれぞれオンすることで、フライバックコンデンサFC(1)の高電圧側は定電圧Vaと同電圧になるため、逆にフライバックコンデンサFC(1)の低電圧側はVa/nよりも少し高い電圧になる。また、フライバックコンデンサFC(n)は、低電圧側は接地電圧になるため、逆に高電圧側はVa/nよりも少し低い電圧になる。このことから、第3スイッチ素子SWC(1)〜SWC(n−1)のソース電圧はドレイン電圧より高くなるため、第3スイッチ素子SWC(1)〜SWC(n−1)の各サブストレートゲートは、対応する切り換えスイッチSWF(1)〜SWF(n−1)によってドレイン側からソース側に切り換えて接続され、第3スイッチ素子SWC(1)〜SWC(n−1)の各寄生ダイオードによる無効電流の発生を防止すると同時に、サブストレートゲートをベースとする寄生トランジスタを介して流れる無効電流の発生を防止する。
また、制御回路部3は、状態fに遷移してから所定時間t4後に制御信号S3を立ち下げて、図2の状態aに遷移させる。状態fから状態aに遷移すると、図3で示すように、第3スイッチ素子SWC(1)〜SWB(n−1)がそれぞれオンして導通状態になる。
ここで、クロック信号CLKがローレベルに立ち下がってから、第1スイッチ素子SWA(1)〜SWA(n)をそれぞれオンさせるタイミングと、第2スイッチ素子SWB(1)〜SWB(n)をオンさせるタイミングをずらしている理由について説明する。
キャッチアップコンデンサC1の高電圧側の電圧は、通常、入力電圧Vaより大きいことから、状態aで各フライバックコンデンサFC(1)〜FC(n)を充電するときに、第2スイッチ素子SWB(1)〜SWB(n)のドレイン電圧がソース電圧より大きくなる。
このため、第2スイッチ素子SWB(1)〜SWB(n)において、サブストレートゲートをソース側に接続しておくと、MOSトランジスタの寄生ダイオードに順方向の電流が流れ、無効電流が発生する。そこで、第2スイッチ素子SWB(1)〜SWB(n)において、サブストレートゲートをそれぞれドレイン側に接続して、フライバックコンデンサFC(1)〜FC(n)を充電するときには、MOSトランジスタの寄生ダイオードが逆方向になるようにすることで無効電流が流れることを防止している。
状態bから状態cに遷移する際に、第1スイッチ素子SWA(1)〜SWA(n)が第2スイッチ素子SWB(1)〜SWB(n)よりも先にオンすると、フライバックコンデンサFC(1)〜FC(n)の各高電位側の電圧が入力電圧Vaの(1+1/n)倍の電圧に上昇する。すると、第2スイッチ素子SWB(1)〜SWB(n)において、サブストレートゲートがそれぞれドレイン側に接続されていることから、ソース側の電圧がドレイン側の電圧より高くなるためサブストレートゲートを介してそれぞれ無効電流が流れる。そこで、状態bから状態cに遷移する際に、第2スイッチ素子SWB(1)〜SWB(n)を第1スイッチ素子SWA(1)〜SWA(n)よりも先にオンさせることで、このような無効電流の発生を防止することができる。
次に、第4スイッチ素子SWD及び第5スイッチ素子SWEがオンするタイミングと第3スイッチ素子SWC(1)〜SWC(n−1)がオンするタイミングを、状態eから状態fに遷移するときと状態fから状態aに遷移するときとでずらしている理由について説明する。
状態dでは、第3スイッチ素子SWC(1)〜SWC(n−1)において、各ゲート電圧はほぼ入力電圧Vaであり、各ドレイン電圧は入力電圧Vaの約(1+1/n)倍の電圧になっているため、ゲート−ドレイン間の接合容量には、入力電圧Vaの1/nの電圧で充電されており、極性はドレインを基準にするとゲート側がマイナスになる。このような状態は状態eでも同じである。
状態eから状態fに遷移するときに、第5スイッチ素子SWEと第3スイッチ素子SWC(1)〜(n−1)がオンするタイミングを同じにすると、第5スイッチ素子SWEがオンすることによって、フライバックコンデンサFC(1)〜FC(n)と第3スイッチ素子SWC(1)〜SWC(n−1)のドレインとの接続部の電圧が入力電圧Vaの約1/nに低下する。このため、第3スイッチ素子SWC(1)〜SWC(n−1)において、ゲート−ドレイン間の接合容量に充電されている電荷の影響でゲート電圧が低下しようとする。
このとき、第3スイッチ素子SWC(1)〜SWC(n−1)をそれぞれオンさせるために、第3スイッチ素子SWC(1)〜SWC(n−1)の各ゲートにハイレベルからローレベルに変化する信号をそれぞれ入力すると、前述したゲート−ドレイン間の接合容量に充電されている電荷の影響でオーバドライブとなり、第3スイッチ素子SWC(1)〜SWC(n−1)の各ゲート電圧は瞬間的にマイナス電圧になる。
すると、第3スイッチ素子SWC(1)〜SWC(n−1)のゲートを駆動する制御回路部4の出力回路は、通常CMOS構成になっているため、出力回路を構成しているNMOSトランジスタのベース基板に無効電流が流れ、該NMOSトランジスタの寄生トランジスタがオンしてラッチアップの発生要因となる。該ラッチアップの発生を防ぐために、制御回路部4は、第5スイッチ素子SWEがオンしてから所定時間t4が経過した後、第3スイッチ素子SWC(1)〜SWC(n−1)をオンさせるようにする。
次に、図9は、制御回路部4の回路例を示した図であり、図9を用いて制御回路部4の動作例についてもう少し詳細に説明する。
図9において、制御回路部4は、3入力のNAND回路21、4入力のNAND回路22、3入力のAND回路23、4入力のOR回路24、2入力のOR回路25、インバータ26,27、第1遅延回路D1、第2遅延回路D2、第3遅延回路D3、第4遅延回路D4及び第5遅延回路D5で構成されている。
クロック信号発生回路部3からのクロック信号CLKが、NAND回路21,22、AND回路23及びOR回路24,25の対応する入力端にそれぞれ入力されている。OR回路25の出力信号は第1遅延回路D1で所定時間遅延され制御信号S1として出力され、OR回路24の出力信号は第2遅延回路D2で所定時間遅延され制御信号S2として出力される。また、制御信号S1は、NAND回路21,22及びAND回路23の対応する入力端にそれぞれ出力され、制御信号S2は、NAND回路21,22、AND回路23及びOR回路25の対応する入力端に出力されている。
NAND回路21及びAND回路23は、クロック信号CLK及び制御信号S1,S2がそれぞれ入力され、NAND回路21の出力信号は第4遅延回路D4で所定時間遅延され制御信号S4として出力される。また、AND回路23の出力信号は、第5遅延回路D5で所定時間遅延され制御信号S5として出力される。制御信号S4は、インバータ26で信号レベルが反転され、制御信号S4BとしてOR回路24の対応する入力端に出力される。また、制御信号S5は、NAND回路22及びOR回路24のそれぞれ対応する入力端に出力される。
NAND回路22には、クロック信号CLK及び制御信号S1,S2,S5がそれぞれ入力され、NAND回路22の出力信号は、制御信号S6として出力されると共に、第3遅延回路D3で所定時間遅延され制御信号S3として出力される。制御信号S3は、インバータ27で信号レベルが反転され、制御信号S3BとしてOR回路24の対応する入力端に出力される。OR回路24には、クロック信号CLK及び制御信号S3B,S4B,S5がそれぞれ入力され、OR回路24の出力信号は、第2遅延回路D2で所定時間遅延され制御信号S2として出力される。また、OR回路25には、クロック信号CLK及び制御信号S2がそれぞれ入力され、OR回路25の出力信号は、第1遅延回路D1で所定時間遅延され制御信号S1として出力される。
図2の状態bの期間である所定時間t1は第2遅延回路D2の遅延時間によって決まり、図2の状態cの期間である所定時間t2は第1遅延回路D1の遅延時間によって決まる。また、図2の状態eの期間である所定時間t3は第4遅延回路D4及び第5遅延回路D5の各遅延時間によって決まり、図2の状態fの期間である所定時間t4は第3遅延回路D3の遅延時間によって決まる。第1遅延回路D1から第5遅延回路D5は、対応する制御信号S1〜S5をアサートさせる場合のみ遅延動作を行うようにすればよく、その他の場合では遅延動作を行わなくともよい。また、第1遅延回路D1から第5遅延回路D5は、クロック信号CLKに同期したスイッチングタイミングにおいて、先にオン又はオフするスイッチ素子が完全にオン又はオフする時間以上になるようにそれぞれの遅延時間が設定される。
しかし、チャージポンプ回路部2における各スイッチ素子のオン/オフする動作時間が、図9の制御回路部4における組み合わせ論理回路が有する遅延時間よりも高速である場合は、第1遅延回路D1から第5遅延回路D5の各遅延回路はなくてもよい。第1遅延回路D1から第5遅延回路D5の各遅延回路において、これらのような条件を満たしている場合は、同じ遅延時間に設定するようにしてもよく、チャージポンプ回路部2における各スイッチ素子におけるゲート容量(ゲート−ソース間、ゲート−ドレイン間及びゲート−バルク間の各容量の合計)による遅延差を考慮して異なる遅延時間に設定するようにしてもよい。
図10は、第1遅延回路D1、第2遅延回路D2、第3遅延回路D3及び第4遅延回路D4の回路例を示した図である。
図10において、PMOSトランジスタ31及びNMOSトランジスタ32の各ゲートに入力される信号Siがハイレベルに立ち上がると、PMOSトランジスタ31はオフして遮断状態となり、NMOSトランジスタ32はオンする。このため、コンデンサ33に充電されていた電荷がNMOSトランジスタ32によって放電され、インバータ34の入力端は直ちにローレベルとなり、入力信号Siが遅延されることなく出力信号Soとして出力される。
これに対して、入力信号Siがローレベルに立ち下がると、PMOSトランジスタ31がオンしてNMOSトランジスタ32がオフする。このため、コンデンサ33は、抵抗35を介して充電されることから、該充電に要する時間だけ遅延して出力信号Soがローレベルになる。このようなことから、図10の遅延回路は、入力信号Siが立ち上がるときには遅延せずに出力信号Soが立ち上がり、入力信号Siが立ち下がるとコンデンサ33の容量及び抵抗35の抵抗値で設定された時間だけ遅延して出力信号Soが立ち下がる。すなわち、第1遅延回路D1、第2遅延回路D2、第3遅延回路D3及び第4遅延回路D4は、コンデンサ33の容量及び抵抗35の抵抗値を変えることによって所望の遅延時間にそれぞれ設定することができる。
図11は、第5遅延回路D5の回路例を示した図である。
図11において、PMOSトランジスタ41及びNMOSトランジスタ42の各ゲートに入力される信号Siがローレベルに立ち下がると、NMOSトランジスタ42はオフして遮断状態となり、PMOSトランジスタ41はオンする。このため、インバータ44の入力端は直ちにハイレベルとなり、入力信号Siが遅延されることなく出力信号Soとして出力される。
これに対して、入力信号Siがハイレベルになると、PMOSトランジスタ41がオフしてNMOSトランジスタ42がオンする。このため、コンデンサ43には、抵抗45を介して充電されることから、該充電に要する時間だけ遅延して出力信号Soがハイレベルになる。このようなことから、図11の遅延回路は、入力信号Siが立ち下がるときには遅延せずに出力信号Soが立ち下がり、入力信号Siが立ち上がるとコンデンサ43の容量及び抵抗45の抵抗値で設定された時間だけ遅延して出力信号Soが立ち上がる。すなわち、第5遅延回路D5は、コンデンサ43の容量及び抵抗45の抵抗値を変えることによって所望の遅延時間にそれぞれ設定することができる。
図12は、第1遅延回路D1、第2遅延回路D2、第3遅延回路D3、第4遅延回路D4及び第5遅延回路D5の他の回路例を示した図である。
図12において、PMOSトランジスタ51及びNMOSトランジスタ53の各ゲートに入力される信号Siがハイレベルに立ち上がると、PMOSトランジスタ51はオフして遮断状態となり、NMOSトランジスタ53はオンする。このため、NMOSトランジスタ54はオフして遮断状態になり、コンデンサ56に充電されていた電荷がNMOSトランジスタ53によって放電されると共にコンデンサ55は抵抗57を介して充電される。このことから、PMOSトランジスタ52は、コンデンサ55の充電に要する時間だけ遅延してオンし出力信号Soが立ち上がる。
これに対して、入力信号Siがローレベルに立ち下がると、PMOSトランジスタ51がオンしてNMOSトランジスタ53がオフする。このため、PMOSトランジスタ52はオフして遮断状態になり、コンデンサ55に充電されていた電荷がPMOSトランジスタ51によって放電されると共にコンデンサ56は抵抗57を介して充電される。このことから、NMOSトランジスタ54は、コンデンサ56の充電に要する時間だけ遅延してオンし出力信号Soが立ち下がる。この回路の場合、NMOSトランジスタ54とPMOSトランジスタ52が同時にオンする期間がないため、これらを通して流れる貫通電流がほとんどないという利点があるが、出力が一時的にハイインピーダンス状態になるという問題も有している。
このようなことから、図12の遅延回路は、入力信号Siが立ち上がったときにはコンデンサ55の容量及び抵抗57の抵抗値で設定された時間だけ遅延して出力信号Soが立ち上がる。また、図12の遅延回路は、入力信号Siが立ち下がったときにはコンデンサ56の容量及び抵抗57の抵抗値で設定された時間だけ遅延して出力信号Soが立ち下がる。すなわち、第1遅延回路D1、第2遅延回路D2、第3遅延回路D3、第4遅延回路D4及び第5遅延回路D5は、コンデンサ55,56の各容量及び抵抗57の抵抗値を変えることによって所望の遅延時間にそれぞれ設定することができる。
一方、図10〜図12で示した各遅延回路において、遅延時間の設定に使用される抵抗は、該遅延回路をIC化する場合、ポリシリコン、N+拡散又はP+拡散等で作ることができる。また、遅延回路の遅延時間を精度よくする場合は、トリミング抵抗をトリミングして遅延時間の設定を行う。遅延時間の設定に使用されるコンデンサは、MOSトランジスタのゲート容量を利用することもできる。
また、図1のチャージポンプ回路1において、n=2にすると図13のようになる。なお、図1及び図13では、負荷回路15として1つのLED16を有する場合を例にして示したが、複数のLEDを有する場合においても同様であり、この場合、図1及び図13において、出力端OUTと接地電圧との間に、複数の負荷回路15が並列に接続される。
このように、本第1の実施の形態におけるチャージポンプ回路は、直列に接続されたフライバックコンデンサFC(1)〜FC(n)の高電圧側から入力端INに電流が逆流しないように、サブストレートゲートがドレインに接続された第4スイッチ素子SWDを設けると共に、キャッチアップコンデンサC1の高電圧側から、直列に接続されたフライバックコンデンサFC(1)〜FC(n)に電流が逆流しないように、サブストレートゲートがドレインに接続された第2スイッチ素子SWB(1)を設けるようにした。このことから、ダイオードを使用することなくコンデンサの高電圧側から電流が逆流しないようにすることができ、ダイオードの順方向電圧による電圧降下をなくすことができる。
また、フライバックコンデンサFC(1)〜FC(n−1)を入力電圧Vaで充電する場合、第4スイッチ素子SWD及び第5スイッチ素子SWEをオンさせた後、第3スイッチ素子SWC(1)〜SWC(n−1)をオンさせるようにした。このことから、第3スイッチ素子SWC(1)〜SWC(n−1)のゲートを駆動する制御回路部4の出力回路を構成しているNMOSトランジスタのベース基板に無効電流が流れることを防止することができ、該NMOSトランジスタの寄生トランジスタがオンしてラッチアップが発生することを防止できる。
また、フライバックコンデンサFC(1)〜FC(n−1)に充電された電圧を出力端OUTに出力する場合、切り換えスイッチSWF(1)〜SWF(n−1)によって第3スイッチ素子SWC(1)〜SWC(n)のサブストレートゲートをドレイン側に接続させた後、第2スイッチ素子SWB(1)〜SWB(n)をオンさせてから第1スイッチ素子SWA(1)〜SWA(n)をオンさせるようにした。このことから、第3スイッチ素子SWC(1)〜SWC(n−1)において、寄生ダイオードを介して無効電流が流れることを防止できると共に、第2スイッチ素子SWB(1)〜SWB(n)において、ソース側の電圧がドレイン側の電圧よりも高くなるようにすることができ、サブストレートゲートを介して無効電流が流れることを防止できる。
本発明の第1の実施の形態におけるチャージポンプ回路の例を示した回路図である。 図1の制御回路部4から出力される各信号例を示したタイミングチャートである。 図2の状態aに対するチャージポンプ回路部2の動作例を示した等価回路図である。 図2の状態bに対するチャージポンプ回路部2の動作例を示した等価回路図である。 図2の状態cに対するチャージポンプ回路部2の動作例を示した等価回路図である。 図2の状態dに対するチャージポンプ回路部2の動作例を示した等価回路図である。 図2の状態eに対するチャージポンプ回路部2の動作例を示した等価回路図である。 図2の状態fに対するチャージポンプ回路部2の動作例を示した等価回路図である。 図1における制御回路部4の回路例を示した図である。 図9における第1遅延回路D1、第2遅延回路D2、第3遅延回路D3及び第4遅延回路D4の回路例を示した図である。 図9における第5遅延回路D5の回路例を示した図である。 図9における第1遅延回路D1、第2遅延回路D2、第3遅延回路D3、第4遅延回路D4及び第5遅延回路D5の他の回路例を示した図である。 n=2における図1のチャージポンプ回路1の回路例を示した図である。
符号の説明
1 チャージポンプ回路
2 チャージポンプ回路部
3 クロック信号発生回路部
4 制御回路部
10 定電圧回路
15 負荷回路
SWA(1)〜SWA(n) 第1スイッチ素子
SWB(1)〜SWB(n) 第2スイッチ素子
SWC(1)〜SWC(n−1) 第3スイッチ素子
SWD 第4スイッチ素子
SWE 第5スイッチ素子
SWF(1)〜SWF(n−1) 切り換えスイッチ
FC(1)〜FC(n) フライバックコンデンサ
C1 キャッチアップコンデンサ

Claims (5)

  1. 複数の第1コンデンサと、
    対応する該第1コンデンサにおける充電時の低電圧側と正側電源入力端とをそれぞれ接続する各第1MOSスイッチ素子と、
    対応する前記第1コンデンサにおける充電時の高電圧側と出力端とをそれぞれ接続する各第2MOSスイッチ素子と、
    前記各第1コンデンサを直列に接続する各第3MOSスイッチ素子と、
    前記各第1コンデンサと該各第3MOSスイッチ素子との直列回路の一端を前記正側電源入力端に接続する第4MOSスイッチ素子と、
    前記各第1コンデンサと該各第3MOSスイッチ素子との直列回路の他端を負側電源入力端に接続する第5MOSスイッチ素子と、
    前記各第1コンデンサを充電して得られる電圧で充電される第2コンデンサと、
    所定のクロック信号に応じて前記各第1MOSスイッチ素子、各第2MOSスイッチ素子、各第3MOSスイッチ素子、第4MOSスイッチ素子及び第5MOSスイッチ素子のスイッチング制御をそれぞれ行う制御回路部と、
    を備える、前記正側電源入力端に入力された入力電圧を昇圧して前記出力端から出力するチャージポンプ回路と、
    該チャージポンプ回路から電流が供給される負荷と接地との間に抵抗を介して接続され、デジタル入力値からアナログ値に変換された変換値が入力されるアンプの出力がゲートに入力された出力MOSトランジスタを有する定電流回路と、
    を備え
    前記制御回路部は、前記クロック信号の信号レベルの変化に応じて各第1コンデンサを前記入力電圧で充電する場合、前記各第1MOSスイッチ素子、各第2MOSスイッチ素子、各第3MOSスイッチ素子、第4MOSスイッチ素子及び第5MOSスイッチ素子をそれぞれオフさせて遮断状態にした後、所定時間t3が経過すると第4MOSスイッチ素子及び第5MOSスイッチ素子をそれぞれオンさせて導通状態にし、更に所定時間t4が経過すると各第3MOSスイッチ素子をそれぞれオンさせて導通状態にすることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記各第2MOSスイッチ素子は、前記第2コンデンサから対応する第1コンデンサに流れる電流を阻止する方向に寄生ダイオードが形成されるようにサブストレートゲートが接続されたMOSトランジスタからなると共に、前記第4MOSスイッチ素子は、第1コンデンサから前記正側電源入力端に流れる電流を阻止する方向に寄生ダイオードが形成されるようにサブストレートゲートが接続されたMOSトランジスタからなることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記各第3MOSスイッチ素子は、それぞれMOSトランジスタからなり、対応する該MOSトランジスタのサブストレートゲートを該MOSトランジスタのドレイン又はソースのいずれかに切り換えて接続する各切り換えスイッチを備え、制御回路部は、前記所定のクロック信号に応じて該各切り換えスイッチの切り換え制御をそれぞれ行うことを特徴とする請求項1又は2記載の半導体装置。
  4. 前記制御回路部は、前記クロック信号の信号レベルの変化に応じて各第1コンデンサを前記入力電圧で充電する場合、前記各第1MOSスイッチ素子、各第2MOSスイッチ素子、各第3MOSスイッチ素子、第4MOSスイッチ素子及び第5MOSスイッチ素子をそれぞれオフさせて遮断状態にした後、所定時間t3が経過すると第4MOSスイッチ素子及び第5MOSスイッチ素子をそれぞれオンさせて導通状態にすると共に、前記各切り換えスイッチの切り換えを行うことを特徴とする請求項3記載の半導体装置。
  5. 前記制御回路部は、前記所定時間t3が経過すると、各切り換えスイッチに対して、前記正側電源入力端に入力された電圧による電流を阻止する方向に寄生ダイオードが形成されるようにサブストレートゲートの接続を切り換えることを特徴とする請求項4記載の半導体装置。
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