JP4255809B2 - 電圧変動検出回路 - Google Patents

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Description

本発明は、電圧変動検出回路に関し、より詳細には、検出感度を任意に設定するのに適した電圧変動検出回路に関する。
従来、電圧の上昇または下降を検出する回路として、検出対象電圧から2系統の電圧を発生させ、この2系統の電圧を比較することによって検出対象電圧の上昇または下降を検出する回路が提案されている。以下、従来の電圧変動検出回路について具体的に説明する。
図7は、従来の電圧変動検出回路の一例を示す回路図で、これは電圧発生器70で発生した電圧の上昇または下降を検出する電圧変動検出回路を示している。電圧変動検出回路71は、フィルタ72,73と、電圧比較器74と、抵抗R7,R8とを備えている。電圧変動検出回路71の入力端をIN、電圧変動検出回路71の出力端をOUT、電圧比較器74の反転入力端(−)をNIN、電圧比較器74の非反転入力端(+)をPINとそれぞれ表記する。また、端子INの電圧をVin、端子NINの電圧をVn、端子PINの電圧をVpと表記する。さらに、Vinが一定値で変動しない場合、ならびにVinが変動しているがその変動のレベルが小さい場合で、Vn,Vpがほぼ一定値で電圧変動が検出されていない状態を、定常状態と表記する。
フィルタ72は、入力端がINに接続され、出力端がNINに接続され、入力端と出力端との間に接続されたR5と、出力端と接地間に接続されたコンデンサC3とを備えており、1次のローパスフィルタ回路として機能する。フィルタ73は、入力端がINに接続され、出力端がPINに接続され、入力端と出力端との間に接続されたR6と、出力端と接地間に接続されたコンデンサC4とを備えており、1次のローパスフィルタ回路として機能する。フィルタ72とフィルタ73は、互いの時定数が異なるようにそれぞれの抵抗とコンデンサの値が選択されている。
さらに、フィルタ72の出力端と接地間には抵抗R7を備え、フィルタ72の出力レベルは、Vinが一定値の場合Vin×R7/(R5+R7)で表される値となる。また、フィルタ73の出力端と接地間には抵抗R8を備え、フィルタ73の出力レベルは、Vinが一定値の場合Vin×R8/(R6+R8)で表される値となる。ここで、定常状態では、端子NINに接続されているフィルタ72の出力レベルの方が、端子PINに接続されているフィルタ73の出力レベルよりも高いレベルとなるように設定される。このような設定は、抵抗R5,R7,R6,R8の値を適切に選択することによって行うことができる。また、電圧発生器70の出力端はINに接続され、電圧比較器74の出力端はOUTに接続されている。
以下、図7に示した電圧変動検出回路を用いて、検出対象電圧の上昇を検出する場合の動作について説明する。
電圧変動検出回路71において、フィルタ72はその時定数が十分大きくなるように、またフィルタ73はその時定数がフィルタ72の時定数よりも小さくなるように、フィルタ72,73の抵抗ならびにコンデンサの値を設定する。
上述したように、定常状態では、端子NINの電圧Vnの方が、端子PINの電圧Vpよりも高いレベルとなっている。これにより、電圧比較器74の出力は“0”で安定している。Vinのレベルが急激に上昇した場合、時定数の十分大きいフィルタ72の出力電圧であるVnはほとんど変化せず、フィルタ73の出力電圧であるVpはその時定数分だけ遅れてVinに追従して上昇する。VpがVn以上に達すると、電圧比較器74の出力が反転し、“1”となる。以上の動作により、Vinの上昇を検出することができる。
次に、図7に示した電圧変動検出回路を用いて、検出対象電圧の下降を検出する場合の動作について説明する。
電圧変動検出回路71において、フィルタ73はその時定数が十分大きくなるように、またフィルタ72はその時定数がフィルタ73の時定数よりも小さくなるように、フィルタ72,73の抵抗ならびにコンデンサの値を設定する。
定常状態では、前述の電圧上昇を検出する場合と同様に、電圧比較器74の出力は“0”で安定している。Vinのレベルが急激に下降した場合、時定数の十分大きいフィルタ73の出力電圧であるVpはほとんど変化せず、フィルタ72の出力電圧であるVnはその時定数分だけ遅れてVinに追従して下降する。VnがVp以下に達すると、電圧比較器74の出力が反転し、“1”となる。以上の動作により、Vinの下降を検出することができる。
ここで、Vinが一定値の場合のVnとVpとの電圧差は、電圧比較器74の動作の安定性に関するとともに、Vinの変動を検出する感度も決めている。具体的には、VnとVpとの電圧差が大きくなるほど、定常状態では電圧比較器74は安定して“0”を出力するが、Vinの変動を検出する感度は鈍くなる。逆に、Vinが一定値の場合のVnとVpとの電圧差が小さくなるほど、Vinの変動を検出する感度は良くなるが、定常状態での電圧比較器74出力は不安定になる。Vinが一定値の場合のVnとVpの値は、上述したように、抵抗R5,R7,R6,R8の値を変更することによって調整可能であり、その調整範囲はどちらもゼロからVinまでである。したがって、VnとVpとの電圧差のとり得る範囲も、ゼロからVinまでとなる。
特開2003―61351号公報
上述したように、電圧Vinが一定値の場合の、電圧VnとVpとの電圧差は、ゼロからVinまでの範囲で調整可能である。ところが、Vinにパルス状のノイズが含まれていたり、Vin自身の変動幅が大きかったりして、上述した調整範囲では足りず、定常状態でも電圧変動を誤検出してしまう場合がある。この場合、時定数の小さい側のフィルタの時定数を大きくして、電圧の変動幅を小さくし、誤検出を防止するという調整は可能であるが、フィルタの時定数を精度よく調整するのは容易ではない。そこで、Vinが一定値の場合のVnとVpとの電圧差をさらに広範囲に設定できると便利である。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、検出対象電圧から2系統の電圧を発生させ、この2系統の電圧を比較することによって検出対象電圧の上昇または下降を検出する回路において、定常状態における2系統の電圧の差を任意に設定可能とした電圧変動検出回路を提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、電圧の上昇または下降を検出する電圧変動検出回路において、検出対象電圧を入力とする第1入力端と、電圧比較器の一方の入力端に出力する第1出力端とを有し、前記第1入力端と前記第1出力端との間に接続された第1抵抗と、前記第1出力端と接地間に接続された第1コンデンサとから構成される第1のフィルタと、前記検出対象電圧を入力とする第2入力端と、前記電圧比較器の他方の入力端に出力する第2出力端とを有し、前記第2入力端と前記第2出力端との間に接続された第2抵抗と、前記第2出力端と前記接地間に接続された第2コンデンサとから構成され、前記第1のフィルタとは周波数特性の異なる第2のフィルタとを備え、記第1のフィルタの前記第1出力と所定の基準電圧を発生する端子との間に接続された第3抵抗と、前記第2のフィルタの前記第2出力前記接地間に接続された第4抵抗とを備えたことを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記基準電圧の発生後に、前記電圧比較器の動作を遅延させて開始することを特徴とする。
以上説明したように、本発明の電圧変動検出回路によれば、周波数特性の異なる2つのフィルタの出力レベル範囲が、一方はフィルタ入力値からある基準電圧値まで、他方はフィルタ入力値からゼロまでになるように構成されているため、2つのフィルタの出力レベル差の範囲は、ゼロからある基準電圧値まで任意に設定することが可能である。一方、従来の電圧変動検出回路では、周波数特性の異なる2つのフィルタの出力レベル範囲が、どちらもフィルタ入力値からゼロまでになるように構成されているため、2つのフィルタの出力レベル差の範囲は、ゼロからフィルタ入力値までであった。つまり、本発明の電圧変動検出回路において、ある基準電圧値としてフィルタ入力値より大きい値を用いることにより、2つのフィルタの出力レベル差の範囲を従来の回路より広くすること、つまり、検出感度の調整範囲を広くすることが可能である。
さらに、請求項に係る電圧変動検出回路によれば、システム立ち上げ後、全ての電圧が通常時の状態に安定してから検出回路による比較を開始するため、システム立ち上げ中の誤動作を起こさずに検出回路を動作させることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明に係る電圧変動検出回路の実施形態1を説明するための回路図で、図中符号10は電圧発生器、11は電圧変動検出回路、12,13はフィルタ、14は電圧比較器を示している。
電圧発生器10で発生した電圧の上昇または下降を検出する電圧変動検出回路11は、フィルタ12,13と、電圧比較器14と、抵抗R3,R4とを備えている。電圧変動検出回路11の入力端をIN、電圧変動検出回路11の出力端をOUT、電圧比較器14の反転入力端(−)をNIN、電圧比較器14の非反転入力端(+)をPINとそれぞれ表記する。また、端子INの電圧をVin、端子NINの電圧をVn、端子PINの電圧をVpと表記する。
フィルタ12は、入力端がINに接続され、出力端がNINに接続され、入力端と出力端との間に接続されたR1と、出力端と接地間に接続されたコンデンサC1とを備えており、1次のローパスフィルタ回路として機能する。フィルタ13は、入力端がINに接続され、出力端がPINに接続され、入力端と出力端との間に接続されたR2と、出力端と接地間に接続されたコンデンサC2とを備えており、1次のローパスフィルタ回路として機能する。フィルタ12とフィルタ13は、互いの時定数が異なるようにそれぞれの抵抗とコンデンサの値が選択されている。
さらに、フィルタ12の出力端と基準電圧VDDとの間には抵抗R3を備え、フィルタ12の出力レベルは、Vinが一定値の場合(Vin×R3+VDD×R1)/(R1+R3)で表される値となる。また、フィルタ13の出力端と接地間には抵抗R4を備え、フィルタ13の出力レベルは、Vinが一定値の場合Vin×R4/(R2+R4)で表される値となる。抵抗R3,R4があるために、定常状態では、端子NINに接続されているフィルタ12の出力レベルは、常に端子PINに接続されているフィルタ13の出力レベルと同じかそれよりも高いレベルとなる。これらのレベルの設定は、抵抗R1,R3,R2,R4の値を適切に選択することによって行うことができる。また、電圧発生器10の出力端はINに接続され、電圧比較器14の出力端はOUTに接続されている。
以下、図1に示した電圧変動検出回路を用いて、検出対象電圧の上昇を検出する場合の動作について図2を用いて説明する。図2において、IN,NIN,PIN,OUTはそれぞれ図1の同じ名称の端子での波形を示している。
電圧変動検出回路11において、フィルタ12はその時定数が十分大きくなるように、またフィルタ13はその時定数がフィルタ12の時定数よりも小さくなるように、フィルタ12,13の抵抗ならびにコンデンサの値を設定する。
図2において、時刻t0よりも前の状態、つまり定常状態では、端子NINの電圧Vnの方が、端子PINの電圧Vpよりも高いレベルとなっている。これにより、電圧比較器14の出力は“0”で安定している。時刻t0でVinのレベルが急激に上昇すると、時定数の十分大きいフィルタ12の出力電圧であるVnはほとんど変化せず、フィルタ13の出力電圧であるVpはその時定数分だけ遅れてVinに追従して上昇する。時刻t1で、VpがVn以上に達すると、電圧比較器14の出力が反転し、“1”となる。また、Vinがもとの定常状態に復帰し、時刻t2でVpがVn以下に達すると、電圧比較器14の出力は“0”に戻る。以上の動作により、Vinの上昇を検出することができる。
次に、図1に示した電圧変動検出回路を用いて、検出対象電圧の下降を検出する場合の動作について、図3を用いて説明する。図3において、IN,NIN,PIN,OUTはそれぞれ図1の同じ名称の端子での波形を示している。
電圧変動検出回路11において、フィルタ13はその時定数が十分大きくなるように、またフィルタ12はその時定数がフィルタ13の時定数よりも小さくなるように、フィルタ12,13の抵抗ならびにコンデンサの値を設定する。
図3において、時刻t3よりも前の状態、つまり定常状態では、前述の電圧上昇を検出する場合と同様に、電圧比較器14の出力は“0”で安定している。時刻t3でVinのレベルが急激に下降すると、時定数の十分大きいフィルタ13の出力電圧であるVpはほとんど変化せず、フィルタ12の出力電圧であるVnはその時定数分だけ遅れてVinに追従して、下降する。時刻t4で、VnがVp以下に達すると、電圧比較器14の出力が反転し、“1”となる。また、Vinがもとの定常状態に復帰し、時刻t5でVnがVp以上に達すると、電圧比較器14の出力は“0”に戻る。以上の動作により、Vinの下降を検出することができる。
ここで、Vinが一定値の場合のVnとVpとの電圧差は、電圧比較器14の動作の安定性に関するとともに、Vinの変動を検出する感度も決めている。具体的には、VnとVpとの電圧差が大きくなるほど、定常状態では電圧比較器14は安定して“0”を出力するが、Vinの変動を検出する感度は鈍くなる。逆に、Vinが一定値の場合のVnとVpとの電圧差が小さくなるほど、Vinの変動を検出する感度は良くなるが、定常状態での電圧比較器14出力は不安定になる。Vinが一定値の場合のVnとVpの値は、前述のように抵抗R1,R3,R2,R4の値を変更することによって調整可能であり、Vnの調整範囲はVinからVDDまで、Vpの調整範囲はゼロからVinまでである。したがって、基準電圧VDDの値をVinより大きく設定した場合、VnとVpとの電圧差のとり得る範囲は、ゼロからVDDまでとなり、従来の回路よりも広い範囲で電圧差を調整できる。
(実施形態2)
図4は、本発明に係る電圧変動検出回路の実施形態2を説明するための回路図で、図中符号41電圧変動検出回路、44は電圧比較器で、その他、図1と同じ機能を有する構成要素については同一の符号を付してある。
図1に示した電圧変動検出回路と比べ、電圧比較器14が電圧比較器44に置き換えられている点において異なる。電圧比較器44は、電圧比較器14の反転入力端(−)と電圧比較器14の非反転入力端(+)を入れ替えたものと等価である。つまり、電圧比較器44の反転入力端(−)をNIN、電圧比較器44の非反転入力端(+)をPINとそれぞれ表記すると、フィルタ12の出力端はPINに接続され、フィルタ13の出力端はNINに接続される。その他の構成については、図1に示した電圧変動検出回路11と同様であるので、重複する説明は省略する。
図4に示した電圧変動検出回路41は、電圧比較器44の入力の極性が図1の電圧変動検出回路と逆になるため、定常状態では電圧比較器44の出力は“1”で安定し、Vinのレベルが変化した時には、電圧比較器44の出力は“0”となる。その他の動作に関しては、図1に示した電圧変動検出回路11と同様である。
上述した電圧変動検出回路41は、抵抗を用いて定常状態でのVnとVpの電圧レベルの設定を行うものであったが、任意の入力オフセット電圧を有する電圧比較器44を作製することができれば、抵抗を用いる代わりにこの電圧比較器を用いて、VnとVpの電圧レベルを設定してもよい。
図5及び図6は、検出対象電圧の上昇,下降を検出する場合を説明するためのタイミング図である。
まず、図5は、検出対象電圧の上昇を検出する場合の、回路の電源投入直後の動作の一例を説明するタイミング図である。本例は、電圧比較器を駆動する電源と、基準電圧VDDが、共通の電源から供給されている場合の例である。以下、図1に示した電圧変動検出回路の形態を用いる場合として説明するが、図4に示した電圧変動検出回路の形態でも同様の説明が可能である。
図5において、IN,NIN,PINはそれぞれ図1の同じ名称の端子での波形を示している。時刻t6までは電源が投入されず、回路全体も動作していないとする。この時、全ての電位がゼロに落ちた状態となっている。時刻t6で、基準電圧VDDが投入され、同時に電圧発生器10の動作も開始させるとする。するとVin,Vn,Vpは徐々に上昇し、最終的にある値で安定する。
ここで、回路全体が完全に動作した状態となるまでは、Vinが検出すべきレベルにまで上昇することはないとする。すると、回路全体が完全に動作するまでは、端子NINの電圧Vnは、端子PINの電圧Vpよりも高いレベルにあることが期待される。
ところが、電圧の上昇を検出する場合は、上述したように、図1において、フィルタ12の時定数はフィルタ13の時定数よりも大きくなっている。したがって、Vnの方がVpよりもゆっくりと上昇するため、最終的にVnがVpよりも高いレベルになるとしても、図5における時刻t6から時刻t7までの間のように、ある期間だけVnの方がVpよりも低いレベルとなることがある。したがって、時刻t6から時刻t7までの期間で電圧比較器14が動作していると、電圧比較器は“1”を出力してしまい、誤動作となる。
この誤動作を防止するためには、時刻t6から時刻t7までの間、電圧比較器14を動作させなければよい。つまり、基準電圧VDDを投入し、同時に電圧発生器10の動作も開始させた後、VnのレベルがVpのレベルよりも大きくなるまで待ち、それから電圧比較器14の動作を開始させればよい。また、電圧比較器14の動作開始前には、端子OUTの出力は“0”固定となるようにしておく必要がある。
次に、図6は、検出対象電圧の下降を検出する場合の、回路の電源投入直後の動作の一例を説明するタイミング図である。本例は、電圧比較器を駆動する電源と、基準電圧VDDが、共通の電源から供給されている場合の例である。以下、図1に示した電圧変動検出回路の形態を用いる場合として説明するが、図4の電圧変動検出回路の形態でも同様の説明が可能である。
図6において、IN,NIN,PINはそれぞれ図1の同じ名称の端子での波形を示している。時刻t8までは電源が投入されず、回路全体も動作していないとする。この時、全ての電位がゼロに落ちた状態となっている。時刻t8で、基準電圧VDDが投入され、電圧発生器10の出力は、端子INを駆動していないオフ状態と呼ぶ状態にあるとし、時刻t9までその状態が続くとする。電圧の下降を検出する場合は、上述したように、図1において、フィルタ12の時定数はフィルタ13の時定数よりも小さくなっているため、Vnの方がVpよりもはやく上昇していき、またVnの方がVpよりも高いレベルにまで上昇していくため、Vnの方がVpより低いレベルになるという誤動作状態は、時刻t8から時刻t9の期間には起こらない。
続いて、時刻t9で、電圧発生器10のオフ状態を解除し、動作を開始させるとする。この電圧発生器10は、動作開始時に一旦出力がゼロとなり、そこから上昇していくとする。すると、時定数の小さいフィルタ12の出力であるVnのレベルも時刻t9で一旦ゼロ付近にまで下降し、そこから上昇していく。一方、時定数の大きいフィルタ13の出力であるVpのレベルはほとんど変化せずにそのままゆっくりと上昇していくため、図6における時刻t9からt10までの間のように、ある期間だけVnの方がVpよりも低いレベルとなることがある。したがって、時刻t9から時刻t10までの期間で電圧比較器14が動作していると、電圧比較器は“1”を出力してしまい、誤動作となる。
この誤動作を防止するためには、時刻t9から時刻t10までの間、電圧比較器14を動作させなければよい。つまり、まず基準電圧VDDを投入し、次に、電圧発生器10の動作を開始させた後、VnのレベルがVpのレベルよりも大きくなるまで待ち、それから電圧比較器14の動作を開始させればよい。また、電圧比較器14の動作開始前には、端子OUTの出力は“0”固定となるようにしておく必要がある。
電圧比較器14の動作を遅延させて開始する手段としては、あらかじめ遅延時間を設定し、その時間だけ電圧比較器14の動作開始を遅延させればよい。遅延時間の設定方法としては、抵抗とコンデンサとで構成される時定数回路を別に備え、その抵抗とコンデンサの値を設定することで行ってもよいし、その他の適切な方法で行ってもよい。
電圧比較器14の動作を遅延させて開始する他の手段として、端子NIN,PINを別に備えた電圧比較器に接続して前記電圧Vn,Vpの値をモニターし、VnとVpとの大小関係が逆転する交点を確認してから、電圧比較器14の動作を開始させてもよい。さらに、以上の手段以外にも、電圧比較器14の動作を適切に遅延させて開始する手段であれば、それを用いてもよい。
また、図5及び図6に示した例とは異なっても、電源投入後回路全体が安定する以前にフィルタ12の出力がフィルタ13の出力よりも低いレベルになり得るような全ての場合において、本発明は適用できる。
さらに、以上に示した各実施形態における電圧変動検出回路において、検出対象電圧を入力として、一方は検出対象電圧が変動してもほとんど変化せず、もう一方は検出対象電圧が変動するとそれに追従して変化する、という電圧を発生させる手段であれば、上述した手段として示した1次のローパスフィルタは、2次以上のローパスフィルタに変更してもよいし、ローパスではない周波数特性をもつフィルタに変更してもよい。それらの構成も、抵抗とコンデンサとで構成されるものでもよいし、オペアンプを含んだ構成のものでもよい。
また、以上に示した各実施形態における電圧変動検出回路において、接地端を、Vinより小さい値の別の基準電源に変更してもよい。さらに、本発明の電源変動検出回路は、個別部品によって実現されてもよいし、半導体製造技術によって、半導体集積回路として実現されてもよい。
本発明は、検出感度を任意に設定するのに適した電圧変動検出回路に関し、検出対象電圧から2系統の電圧を発生させ、この2系統の電圧を比較することによって検出対象電圧の上昇または下降を検出する回路において、定常状態における2系統の電圧の差を任意に設定可能とした電圧変動検出回路を提供することができる。
本発明に係る電圧変動検出回路の実施形態1を説明するための回路図である。 図1に示した電圧変動検出回路を用いて検出対象電圧の上昇を検出する場合の動作を示すタイミング図である。 図1に示した電圧変動検出回路を用いて検出対象電圧の下降を検出する場合の動作を示すタイミング図である。 本発明に係る電圧変動検出回路の実施形態2を説明するための回路図である。 検出対象電圧の上昇を検出する場合を説明するタイミング図である。 検出対象電圧の下降を検出する場合を説明するタイミング図である。 従来の電圧下降検出回路の一例を示す回路図である。
符号の説明
10 電圧発生器
11,41 電圧変動検出回路
12,13 フィルタ
14,44 電圧比較器
70 電圧発生器
71 電圧変動検出回路
72,73 フィルタ
74 電圧比較器

Claims (2)

  1. 電圧の上昇または下降を検出する電圧変動検出回路において
    検出対象電圧を入力とする第1入力端と、電圧比較器の一方の入力端に出力する第1出力端とを有し、前記第1入力端と前記第1出力端との間に接続された第1抵抗と、前記第1出力端と接地間に接続された第1コンデンサとから構成される第1のフィルタと、
    前記検出対象電圧を入力とする第2入力端と、前記電圧比較器の他方の入力端に出力する第2出力端とを有し、前記第2入力端と前記第2出力端との間に接続された第2抵抗と、前記第2出力端と前記接地間に接続された第2コンデンサとから構成され、前記第1のフィルタとは周波数特性の異なる第2のフィルタとを備え、
    記第1のフィルタの前記第1出力と所定の基準電圧を発生する端子との間に接続された第3抵抗と、前記第2のフィルタの前記第2出力前記接地間に接続された第4抵抗とを備えたことを特徴とする電圧変動検出回路。
  2. 前記基準電圧の発生後に、前記電圧比較器の動作を遅延させて開始することを特徴とする請求項1に記載の電圧変動検出回路。
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