JP4767911B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
そこで本発明は、ワープ装置による遊技球の誘導態様に変化を与えることで、ステージ部での遊技球の転動態様にも変化を与えられる遊技機を提供することを目的とする。
前記ワープ装置のうち、前記球流下路及び前記球流出口の内径を、遊技球が一個のみ通過可能な必要最低限の大きさよりも大きくなるよう構成するとともに、
当該ワープ装置を前記センターケースにビス止めするための取り付けボスを、前記球流下路内に突出するように形成することで、当該球流下路内を流下して前記球流出口から流出する遊技球の位置や動きの方向が前記取り付けボスによってランダムに変化するようにしたことを特徴とする。
前記球流下路及び前記球流出口の内径を、少なくとも前記ステージ部の奥行き方向において前記必要最低限の大きさよりも大きくなるよう構成し、
前記複数の取り付けボスを前記球流下路の前後の壁部に形成した構成としてもよい。
前記球流出口は、前記ステージ部の左右一側部の上方に開口され、
前記ランダム振り分け部は、前記ステージ部の左右他側部に向けて下り傾斜し、且つ傾斜角度の異なる複数の凸条により構成されていてもよい。
また、請求項3に記載の遊技機によれば、ワープ装置により誘導される遊技球がステージ部の奥行き方向に対してランダムに誘導されるので、ステージ部から下方の遊技領域に流下するまでの遊技球の転動時間に変化を与えることができる。
また、請求項5に記載の遊技機によれば、ランダム振り分け部が、ステージ部の左右他側部に向けて下り傾斜し、且つ傾斜角度の異なる複数の凸条により構成されているので、球流出口から流出した遊技球がどの凸条に当るかによって、ステージ部を転動する速度が変わり、遊技球の転動態様がより変化に富んだものになるし、一度遊技球に変化を与えた後は遊技球の転動を邪魔することがない。
(第1形態例)
まず第1形態例を説明する。
A.遊技盤の全体構成
図1は本形態例のパチンコ機の遊技盤の前面図である。
図1において、符号1は遊技盤であり、前面の略円形領域がガイドレール2で囲まれることにより遊技領域3が形成されている。
また、センターケース10の底部には、遊技球が転動可能ないわゆる球見せ用のステージ部50(詳細後述する)が形成されている。
また、始動入賞口11は、特図の始動入賞口として機能する入賞口であり、この始動入賞口11に遊技球が入賞すると特図の始動入賞となる。ここで、始動入賞口11は、前述した始動入賞誘導部24の中央導出部24cの真下に配置されている。また、始動入賞口11は、普通電動役物タイプの始動入賞口であり、入賞口としての開口部分を開閉する開閉部材11aを有する。この開閉部材11aは、後述するように、普図当りのときに開く。そして、開閉部材11aが閉じているときには、始動入賞口11に遊技球が入賞する可能性は低い構成(主に中央導出部24cから落下した遊技球のみが入賞する構成)となっており、開閉部材11aが開くことによって、始動入賞口11の中央の左右両側に流れ落ちた遊技球(例えば、前述の左側導出部24a又は右側導出部24bから排出された遊技球)が、開閉部材11aに案内されて始動入賞口11に流入する可能性が生じる。
なお図1では、開閉部材11aが閉じた状態を図示している。
また、普図記憶表示器(図示省略)は、例えば普図表示器の周囲4箇所に設けられた小さなランプよりなり、そのランプの点灯数によって、普図始動ゲート15を遊技球が通過することにより発生した普図の始動記憶の数(この場合、上限数が4個)を表示するものである。
次に、センターケース10の構成について、図2や図3を参照して説明する。図2は、センターケース10を示す斜視図である。図3は、センターケース10を示す分解斜視図(後述する前面構成部材10aから裏面構成部材10bを取り外した状態を示す図)である。
遊技盤1を構成する基板(いわゆるベニヤ、図示省略)には、上記センターケース10をはめ込むためのセンターケース用開口(図示省略)が形成され、上記前面構成部材10aは、遊技盤1の前面からこのセンターケース用開口にはめ込まれて取り付けられる。
なお取付け状態においては、前面構成部材10aに形成されたフランジ10cと、裏面構成部材10bに形成されたフランジ10dとの間に、上記基板(ベニア)が挟まれるように位置する。
一方、裏面構成部材10bは、前記表示部6が臨む表示用開口部7(図3に示す)を内側に有し、遊技盤1の裏面から前面構成部材10aに対して固定される部材である。
なお、前述の装飾部29や装飾部25〜27は、前面構成部材10aや裏面構成部材10bの一部として、或いはこれら装飾部を構成する部材を前面構成部材10aや裏面構成部材10bに固定することによって、設けられている。
次に、ステージ部50やワープ装置20等の構成について、図2〜図5によって説明する。なお、図4はワープ装置20やステージ部50の分解斜視図であり、図5はワープ装置20やステージ部50周辺の縦断面図である。
まず、ステージ部50について説明する。
ステージ部50は、図2及び図3に示すように、前面構成部材10aの底面に形成された前面側ステージ50aと、裏面構成部材10bの底面に形成された裏面側ステージ50bとよりなり、前方から視認可能となっている。なお前面側ステージ50aは、全体として裏面側ステージ50bよりも一段低い位置に形成されている。
なお、裏面構成部材10bにおける裏面側ステージ50bの裏側には、ワープ球転動路51から表示装置5の表示部6の側に遊技球が流れて落下するのを阻止する落下防止棚56が、ワープ球転動路51に沿って左右に延設されている。この落下防止棚56は、図5に示すように、前後方向においてワープ球転動路51の後端から表示装置5の表示部6の近傍まで延びており、その上面は前方に向かって下り傾斜している。これにより、まんがいちワープ球転動路51から遊技球が裏側にはみ出すように流出しても、この落下防止棚56によってその遊技球の落下は阻止され、この落下防止棚56の傾斜によってその遊技球はワープ球転動路51に戻される。またこの落下防止棚56は、前述の表示用開口部7(表示部6を前面から視認可能とする開口)の下側の内縁を構成している。
そして、落下防止棚56における左右方向の中央位置(流下溝54の裏側位置)には、図3等に示すように、落下穴57が形成されている。
なお図5において、符号5aは、前述した表示装置5を構成する例えば液晶表示パネルである。
ここで、流下溝52で下段側(前面側ステージ50aの側)に誘導されなかった遊技球は、ワープ球転動路51をさらに下流側(右方)に流れて流下溝54内に流入するか、落下穴55a,55b,55cの何れかに落下するか、或いは流下溝53を経由して下段側に誘導される。
また流下溝54は、隆起した裏面側ステージ50bの頂部に形成され、後方に向かって下り傾斜した溝である。この流下溝54内に流入した遊技球は、後方に流下して、前述の落下穴57に落下する構成となっている。
流下溝62は、ワープ球転動路61の途中(流下溝64の左方)に設けられた溝(前方に下り傾斜したもの)であり、ここに流れた遊技球を、前方(センターケース10の外側)に流下させて始動入賞口11の左側位置に流下させる機能を持つ。また流下溝63は、ワープ球転動路61の右端付近(流下溝64の右方)に設けられた溝(前方に下り傾斜したもの)であり、ここに流れた遊技球を、前方に流下させて始動入賞口11の右側位置に流下させる機能を持つ。
また流下溝64は、隆起した前面側ステージ50aの頂部に形成され、後方に下り傾斜した溝である。この流下溝64内に流入した遊技球は、後方に流下して、前述の落下穴55cに落下する構成となっている。
特にガイド壁66bは、前面側ステージ50aの中央部の前側に立設され、前面側ステージ50aの中央部の前側からの遊技球の落下を阻止する。
なお、裏面構成部材10bの奥側には、前述した落下防止棚56が設けられており、この落下防止棚56の前端縁56a(図5に示す)が、ワープ球転動路51の奥側のガイド壁として機能している。
ここで、取付ベース部材68の複数箇所には、取付穴68a(前後に貫通する穴)が形成されている。取付ベース部材68は、当該取付ベース部材68の裏面側から図示省略した取付ネジを取付穴68aに挿通して取付基板67の裏面側に形成されたネジ穴(図示省略)にねじ込むことによって、取付基板67に対して固定されている。
ワープ装置20は、図4及び図5に示す如く、前面構成部材10aの左側部に、球流入口形成部材71と球流下路形成部材72を取り付けることによって構成されている。
球流入口形成部材71は、一端側が開口した円筒状の部材であり、開口した一端側を裏面側に向けて、前面構成部材10aを構成する取付基板67に前面から取り付けられる。図4に示すように、取付基板67の左側部には、球流入口形成部材71を取り付けるための取付面73が前面に向けて形成され、この取付面73の2箇所の位置には取付穴74(前後に貫通する穴)が形成されている。球流入口形成部材71は、取付基板67の裏面側から図示省略した取付ネジを取付穴74に挿通して当該球流入口形成部材71の裏面側に形成されたネジ穴75(図5に示す)にねじ込むことによって、取付基板67に対して固定されている。
そして、球流入口形成部材71の円筒面の一部(前面から見て左斜め上に位置する部分)には、少なくとも遊技球1個が流入可能な大きさの切欠きが形成されており、この切欠きが前述した球流入口21(図4に示す)を構成している。
また図5に示すように、取り付けボス77,78のうち、一方の取り付けボス77は、球流下路22を構成する球流下路形成部材72における後方の壁部に形成され、他方の取り付けボス78は、球流下路22を構成する球流下路形成部材72における前方の壁部に形成されている。
そして、球流下路22及び球流出口23の内径L2は、少なくともステージ部50の奥行き方向(この場合、パチンコ機の前後方向)において、遊技球1個が通過可能な必要最低限の大きさ(遊技球11mmに対して12mm)よりも大きく設定されている。具体的には、上記内径L2は、例えば略20mmに設定されている。
また、球流入口形成部材71と球流下路形成部材72は、透明又は半透明とされ、球流下路22内を流れる遊技球が、遊技者に見えるようになっている。
次に、本形態例のパチンコ機で行われる遊技の概要や遊技の流れについて説明する。
まず、遊技開始当初の時点(或は遊技開始前の時点)では、客待ち状態(デモ中)となっており、表示装置5の画面(表示部6)には客待ち画像(動画又は静止画)が表示される。
ガイドレール2を介して遊技領域3に打込まれた遊技球が、始動入賞口11に入賞すると(即ち、特図の始動入賞があると)、表示部6において特図の変動表示が行われて、変動表示ゲームが実行される。
即ち、変動表示ゲームが大当たりで終了すれば大当たり状態に移行し、変動表示ゲームがはずれで終了し始動記憶があれば再度変動表示ゲームが実行され、変動表示ゲームがはずれで終了し始動記憶がなければ客待ち状態に戻り、大当たりが終了して始動記憶があれば再度変動表示ゲームが実行され、大当たりが終了して始動記憶がなければ客待ち状態に戻る流れとなっている。
この普図当りになると、始動入賞口11の一対の開閉部材11aが逆ハの字に開いた開放状態に、例えば0.5秒程度保持される遊技が行われる。これにより、始動入賞口11に遊技球が入る可能性が生じて始動入賞し易くなり、その分、特図の変動表示ゲームの実施回数が増えて大当りになる可能性が増す。
また、上記普図の変動表示ゲーム中に、普図始動ゲート15にさらに遊技球が入賞したときには、普図記憶表示器で普図始動記憶表示が実行されてこの場合4個まで記憶され、普図の変動表示ゲームの終了後に、その記憶に基づいて上記普図の変動表示ゲームが繰り返される。
例えば、球流出口23からワープ球転動路51に流出する遊技球の位置が、図6(a)に示すように奥側になったり、図6(b)に示す手前側になったりする。また、球流出口23からワープ球転動路51に流出する遊技球の動きの方向が、ワープ球転動路51の延設方向(横方向)に対して奥側又は手前側に傾いたり傾かなかったり、或いはその傾きの角度が大きかったり少なかったりする。
このため、ステージ部50を転動する遊技球の転動態様もランダムとなり、ステージ部50における遊技球の動きによる演出に不規則な変化を与えることができる。従って、ワープ装置20によりステージ部50に誘導された遊技球を見ている遊技者が飽きることがない。
また本例の遊技機によれば、取り付けボス77,78を球流下路22の延設方向に沿って互い違いとなるように複数形成することで、球流下路22が蛇行流路となるようにしたので、ワープ装置20により誘導される遊技球の速度を効果的に減速させることができ、誘導された球の勢いでステージ部50が破損してしまうことがなくなる。
また、ワープ装置20により誘導される遊技球がステージ部50の奥行き方向に対してランダムに誘導されるので、ステージ部50から下方の遊技領域に流下するまでの遊技球の転動時間に変化を与えることができる。
次に第2形態例を、図7によって説明する。
なお以下では、第2形態例の特徴(第1形態例と異なる点)のみについて説明する。その他の構成は、第1形態例と同じである。また図7は、第2形態例のランダム振り分け部90を説明する斜視図である。
本例は、ステージ部50のうちワープ装置20の球流出口23に対応する位置(即ちこの場合、ワープ球転動路51の左端の傾斜面51a)に、当該球流出口23から流出した遊技球に当接して、当該球流出口23から流出した遊技球の転動方向をランダムに変化させるランダム振り分け部90を形成したことを特徴とする。このランダム振り分け部90は、ステージ部50の左右他側部(この場合、右端側)に向けて下り傾斜し、且つ傾斜角度の異なる複数の凸条91〜97により構成されている。なお、この場合の凸条91〜97は、下流側(右端側)に向かって先細りとなる三角錐状の形状となっている。
また、ランダム振り分け部90が、ステージ部50の左右他側部に向けて下り傾斜し、且つ傾斜角度の異なる複数の凸条91〜97により構成されているので、球流出口23から流出した遊技球がどの凸条91〜97に当るかによって、ステージ部50を転動する速度が変わり、遊技球の転動態様がより変化に富んだものになるし、一度遊技球に変化を与えた後は遊技球の転動を邪魔することがない。
例えば、上記形態例において、球流下路22等の内径をさらに大きくした構成(例えば、球流下路22の内径を遊技球2個が同時に通過できる大きさとした構成)でもよい。
3 遊技領域
10 センターケース
20 ワープ装置
21 球流入口
22 球流下路
23 球流出口
50 ステージ部
77,78 取り付けボス
90 ランダム振り分け部
91〜97 凸条
Claims (6)
- 遊技盤に形成される遊技領域内に配設され、前面が開口する凹室状のセンターケースと、該センターケースの内底部に配設され、遊技球を左右方向に転動させた後に当該センターケースの下方の遊技領域へ流下させることが可能なステージ部と、前記センターケースの外方の遊技領域に向けて球流入口が開口され、該球流入口に連通する球流下路の下端の球流出口が前記凹室内の所要部位に開口され、前記球流入口に流入した遊技球を前記ステージ部に誘導するワープ装置と、を備えた遊技機において、
前記ワープ装置のうち、前記球流下路及び前記球流出口の内径を、遊技球が一個のみ通過可能な必要最低限の大きさよりも大きくなるよう構成するとともに、
当該ワープ装置を前記センターケースにビス止めするための取り付けボスを、前記球流下路内に突出するように形成することで、当該球流下路内を流下して前記球流出口から流出する遊技球の位置や動きの方向が前記取り付けボスによってランダムに変化するようにしたことを特徴とする遊技機。 - 前記取り付けボスを前記球流下路の延設方向に沿って互い違いとなるように複数形成することで、前記球流下路が蛇行流路となるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
- 前記ステージ部は、遊技球の直径よりも幅広な奥行き幅を有し、
前記球流下路及び前記球流出口の内径を、少なくとも前記ステージ部の奥行き方向において前記必要最低限の大きさよりも大きくなるよう構成し、
前記複数の取り付けボスを前記球流下路の前後の壁部に形成したことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。 - 前記ステージ部のうち前記球流出口に対応する位置に、当該球流出口から流出した遊技球に当接して、当該球流出口から流出した遊技球の転動方向をランダムに変化させるランダム振り分け部を形成したことを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
- 前記ステージ部は、左右方向の端部から中央に向けて下り傾斜するよう構成され、
前記球流出口は、前記ステージ部の左右一側部の上方に開口され、
前記ランダム振り分け部は、前記ステージ部の左右他側部に向けて下り傾斜し、且つ傾斜角度の異なる複数の凸条により構成されていることを特徴とする請求項4に記載の遊技機。 - 前記ステージ部のうち前記球流出口に対応する位置に、当該球流出口から流出した遊技球に当接して、当該球流出口から流出した遊技球の転動方向をランダムに変化させるランダム振り分け部を形成したことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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