JP4917304B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ遊技機等の弾球遊技機に関し、特に遊技球の当選確率を変動せしめる振り分け機構を有するステージ構造に関する。
弾球遊技機は、遊技盤面の中央部に区画された中央役物装置内に可変図柄表示装置を備えている。中央役物装置の下方において遊技球を左右方向に暫時緩動作せしめ、遊技球を一定時間滞溜させておくいわゆるステージ樋を備えることもある。このステージ構造は、その下方に何らかの入賞口が設けられており、ステージ上に導かれた遊技球の流路を振り分けて、入賞口への入賞確率を変動させることによって、遊技の興趣を高めることに寄与するものである。また、ステージ構造によってもたらされる遊技球の緩動作も、遊技球の行方を注目する遊技者の興趣を増す演出の1つになっている。
特許文献1には、中央役物装置周縁部に遊技球を滞溜させる振り分け部と、上下方向に並置された第1ステージおよび第2ステージを備える遊技機が開示されている。振り分け部は、第1ステージに遊技球を誘導する排出通路と、周縁部の外に遊技球を排出する排出通路を備える。第1ステージには、窪部内に設置された回転クルーンを備え、第2ステージは高確率入賞通路および低確率入賞通路が形成されている。以上の構成により、上記構造物に流入する遊技球の流れが多様化するとともに、遊技球がステージ上に長く滞溜するため、遊技者の興味を惹きつけることができるのである。
特開2005−80823号公報
上記の如く、従来より様々な演出効果を有する遊技機が提供され、今後においても更に斬新でインパクトのある遊技機を提供することが望まれている。このような演出方法のひとつとして、液晶表示装置等に表示されたアニメーション等の画像と、当該液晶表示装置等の近傍に設置された可動物等とを連動させた演出が提案できる。
しかしながら、特許文献1に開示されている如く、多彩な遊技球の流路および遊技球の滞溜時間を確保できるステージを構成するためには、十分な設置スペースが必要であり、中央役物装置下縁部の限られたスペースに、上記したような可動物とステージ構造体とを併設することは困難であった。
本発明は、上記した点に鑑みてなされたものであり、その目的は、多彩な遊技球の流れおよび遊技球の滞溜時間を犠牲にすることなく、可動役物等を設置するスペースをも確保することができるコンパクトな空間に収容可能なステージ構造を提供することを目的とする。
本発明による弾球遊技機は、打ち出された遊技球が流下する遊技盤と、遊技盤に設けられた入賞口と、遊技盤上の空間を、その内部空間と他の空間とに隔てる枠状部材と、内部空間に設けられた図柄表示装置とを備えた弾球遊技機であって、内部空間のうちの図柄表示装置の下方における一部分に設けられ、遊技球を暫時転動せしめるとともに入賞口への入賞確率を変動せしめるステージ部と、内部空間のうちの図柄表示装置の下方における他の部分に、ステージ部と左右方向に並べて設けられ、構造物を設置可能な設置部と、ステージ部を転動する遊技球が設置部に侵入しないようにステージ部と設置部との間に設けられた遊技球乗り越え防止壁と、を備え、遊技球乗り越え防止壁の頂上には、ステージ部に向かって下傾する傾斜部を有することを特徴とする。
発明を実施するための形態
以下、本発明の実施例を添付図面を参照して説明する。尚、以下に説明する実施例は、いわゆる第1種遊技機と称される遊技機であるが、本発明は、これに限定されるものではない。
図1は遊技機の一例としてのパチンコ機10の概略正面図である。パチンコ機10は、本体枠11と、本体枠11の前面にガラス等の透明窓を含む窓枠(図示せず)が開閉自在に設けられて、遊技者が遊技盤12を視認できるようにするとともに、遊技盤12を外部から保護している。遊技盤12の下方には、遊技盤上に発射されるべき遊技球を一時貯留する上皿13が設けられている。上皿13には、賞球払出口(図示せず)が設けられ、ここから賞球として払い出された遊技球が排出される。上皿13の下方には下皿14が設けられ、上皿13で貯留しきれなかった賞球が下皿14に排出されるようになっている。下皿14の右側には操作ハンドル15が取り付けられており、遊技者が、操作ハンドル15に手を添えて右に回すことにより発射装置(図示せず)が稼動し、上皿13に貯留された遊技球が、上皿13の右側に配列されながら発射装置に導かれ1球ずつ発射される。
遊技盤12のほぼ中央部には中央役物装置16が設けられ、その中央に図柄表示装置としての液晶表示装置17が設けられている。液晶表示装置17は、液晶表示により例えばキャラクタ等の絵を表示したり、数字、記号、模様等を描いた3つのリールが回転、停止しているように見える図柄を表示する。数字や記号は、所定の条件に従って変動して停止する。また、中央役物装置16の下縁部にはステージ構造体30が設けられており、このステージ構造体30に導かれた遊技球を暫時転動せしめるとともに、後述する複数の遊技球の流路を有し、遊技球を振り分けることによって、始動入賞口18への入賞確率を変動せしめるのである。
ステージ構造体30の下方には始動入賞口18が設けられており、ここに遊技球が入賞すると、始動入賞口センサ(図示せず)によって入賞が検出され、液晶表示装置17に表示される図柄の変動および抽選装置(図示せず)による大当たりの抽選が開始される。
始動入賞口18の下方にはアタッカ19が設けられ、その左右には通常入賞口20が設けられている。通常入賞口20に入賞すると、通常入賞口センサ(図示せず)によって検出され、所定数の賞球が払い出される。アタッカ19は、通常は開閉部材により閉鎖され入賞されないようになっており、抽選装置(図示せず)による抽選の結果、大当たりになった場合に開閉部材が一定期間開き、遊技球が入賞できるようになっている。この期間にアタッカ19へ入賞した球数に応じて賞球が払い出される。
いずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球はアウト口21に没収される。また、パチンコ機10には、電飾装置(図示せず)、スピーカ22が設けられており、遊技の進行に応じて、音や光によって様々な演出を行っている。また、遊技盤12には図示していない多数の障害釘や、風車等も設けられている。
遊技者は、大当たり状態に移行するまでは、専ら始動入賞口への入賞を目指すこととなり、ステージ構造体30に導かれた遊技球の流路によって入賞するか否かが左右されるため、ステージ構造によってもたらされる遊技球の動きやその流路は、遊技者の緊張感および期待感を一段と高めるのである。
以下において、本発明のパチンコ機10の中央役物装置16の一部をなすステージ構造について図1乃至図4を参照しつつ説明する。
図2は、本実施例の中央役物装置16の斜視図である。中央役物装置16は、遊技盤12の中央部に配設され、枠状部材31によって、遊技盤の他の空間と隔てられている。この枠状部材31によって中央役物装置16の内部に凹状の空間16aが形成されており、その奥には図柄表示装置としての液晶表示装置17が設けられている。尚、図柄表示装置としては、液晶表示装置に限らず、回転ドラム式のものや、複数のLED等を使用して図柄を表示するものであってもよい。中央役物装置16の周縁部には、球通路入口32が設けられている。球通路入口32は、枠状部材31の内部に形成された図示しない誘導通路の一端に連通しており、この誘導通路の下流側の端部には、球通路出口33が形成されている。球通路出口33は、枠状部材31をなす凹状空間16a内に形成された内壁部16bに設けられ、上段ステージ板34の長手方向端部の上方に配置されている。すなわち、球通路入口32に入球した遊技球は、自重によって誘導通路に導かれ、球通路出口33から上段ステージ板34に誘導されるのである。
図3は、ステージ構造体30を正面側から見た断面図である。ステージ構造体30は、伸長する長手方向が平行であって、互いに上下方向に離間して水平方向に並置されている上段ステージ板34と下段ステージ板35とを含む。図2および図3に示す如く、上段ステージ板34および下段ステージ板35は、中央役物装置16内部の凹状空間16aの下方部に配設されており、長手方向の一端が枠状部材31の内壁部16bに固設され、他端が後述する液晶表示装置17の長手方向中央部近傍に設けられた遊技球乗り越え防止壁39に固設されている。すなわち、上段ステージ板34および下段ステージ板35は、中央役物装置16の下枠部から液晶表示装置17の中央部下方付近までの区間に亘って延在している。
上段ステージ板34は、その長手方向に周期的に変化する傾斜を有しており、正面から見て、長手方向に山部と谷部とが連続する波状の形状を呈している。長手方向の両端部及び中央部には山部が形成されているとともに、その間には谷部が形成されている。すなわち、上段ステージ板34は、長手方向中央の山部の頂上を中心として、左右対称の傾斜形状を有する。かかる形状により、球通路出口33から上段ステージ板34上に導かれた遊技球を、長手方向の中央部に向けて転動せしめ、さらに上段ステージ板34上を長手方向に往復して転動するような遊技球の動きを誘発しているのである。このような遊技球の緩動作は、遊技者の緊張感および期待感を高める演出効果を有するのである。上段ステージ板34上の遊技球の滞溜時間を長くするためには、山部と谷部を結ぶ傾斜部分の勾配をなるべく緩く形成することが望ましい。
上段ステージ板34の2つの谷部、には半円形状の遊技球導出凹部34a、34bが形成されており、そのステージ長手方向中央部は、谷部の最下部に対応している。すなわち、上段ステージ板34の2つの遊技球導出凹部34a、34bは、そのステージ長手方向中央部に高さが最も低い最下部を有している。また、遊技球導出凹部34a、34bの周囲には外周に向かうにつれて内径が大きくなるすり鉢状の傾斜部が形成されている。故に、上段ステージ上を数往復して勢いの弱まった遊技球は、遊技球導出凹部34a、34bに誘導されやすく、さらにすり鉢状の傾斜部により、手前方向に導かれやすくなるのである。遊技球導出凹部34a、34bの前方に導かれた遊技球は、ここから手前方向に向けて落下して、下段ステージ板35上に落下することとなる。
また、上段ステージ板34の2つの遊技球導出凹部34a、34bに挟まれた上段ステージ板34の長手方向中央部の山部には、その奥側(液晶表示装置17側)に、高確率ルート入口孔36が設けられている。高確率ルート入口孔36は、ステージ構造体30の背面に形成された図示しない高確率ルートとしての誘導通路の一端に連通しており、この誘導通路の下流側の端部は、液晶表示装置17の中央部下方にある下段ステージ板35端部の下方に設けられた高確率ルート出口孔37に連通している。すなわち、高確率ルート入口孔36に入球した遊技球は、自重によって誘導通路内を流下し、高確率ルート出口孔37から中央役物装置16の外部に排出される。また、高確率ルート出口孔37の鉛直方向直下の遊技盤12上には、始動入賞口18が設けられており(図1参照)、高確率ルート出口孔37から排出された遊技球は、高確率で始動入賞口18に入賞する。また、図3に示す如く、ステージ構造体30の背面に設けられた誘導通路の一部をなす壁部材に開孔部41が設けられており、高確率ルート入口孔36から高確率ルート出口孔37に至るまでの遊技球の動きが視認できるようになっている。尚、この視認用の窓部は、開孔部の形成に限らず、当該壁部材の一部又は全部をガラスやアクリル樹脂等の透明部材を使用することにより視認できるようにしてもよい。
上記した如く、上段ステージ板34は、遊技球をその長手方向に暫時転動せしめるとともに、谷部に設けられた2つの遊技球導出凹部34a、34b若しくは、長手方向中央の山部に設けられた高確率ルート入口孔36のいずれかに振り分ける。
次に図3に示す如く、下段ステージ板35は、上段ステージ板34の下方に離間して並置されており、長手方向の一端が枠状部材31の内壁部16bに固設され、他端が後述する液晶表示装置17の長手方向中央部近傍に設けられた遊技球乗り越え防止壁39に固設されている。図4は図1におけるA−A線断面を図中の矢印の方向から見た断面図である。図4に示す如く、下段ステージ板35の奥行き方向の幅W2は、上段ステージ板34の奥行き方向の幅W1よりも長く、下段ステージ板35は、その差分だけ上段ステージ板34よりも、手前方向に張り出している。この張り出し寸法は、遊技球の直径よりもひとまわり大きい寸法となっており、上記した上段ステージ板34に設けられた遊技球導出凹部34a、34bから手前方向に落下した遊技球は、下段ステージ板35上に落下することとなる。
図3に示す如く、下段ステージ板35の長手方向に形成された傾斜形状は、上段ステージ板34と異なり、非対称の傾斜形状を呈している。詳細には、下段ステージ板35は、3つの谷部を有しており、これら3つの谷部に対応する位置には半円状の遊技球導出凹部35a、35b、35cが形成されおり、上段ステージ板34と同様にその中央部に最下部を有している。また、遊技球導出凹部35a、35b、35cの周囲には、外周に向かうにつれて内径が大きくなるすり鉢状の傾斜部が形成されており、下段ステージ板35に導かれた遊技球は、これら3つの遊技球導出凹部35a、35b、35cのいずれかより、落下して中央役物装置16の外部に排出される。これら3つの遊技球導出凹部のうち、液晶表示装置17の端部側の35aは、段差部35a”を介して他の遊技球導出凹部35b、35cよりも高い位置に設けられている。また、遊技球導出凹部35aから下段ステージ板35の左端部(液晶表示装置17の端部)へ向かう方向に向けてその高さが高くなるように形成された傾斜部35a’が設けられており、この傾斜部35a’は、上段ステージ板34に設けられた遊技球導出凹部34aの中央部に形成されている最下部の鉛直方向直下に位置している。故に、上段ステージ板34の遊技球導出凹部34aから落下した遊技球は、下段ステージ板35の傾斜部35a’上に落下し、傾斜部35a’に落下した遊技球は、より高さの低い遊技球導出凹部35aの方向に向けて転動することとなる。一方、下段ステージ板35の遊技球導出凹部35aと35bとの間に設けられた段差部35a”により、これが障壁となり遊技球導出凹部35b、35cに落下した遊技球は、35a側に侵入できないようになっている。逆に、遊技球導出凹部35a側に落下した遊技球は、35b、35c側に侵入することができる。
より低い位置に設けられた遊技球導出凹部35bと35cとの間には、山部が設けられおり、かかる傾斜形状により、この領域に導かれた遊技球を長手方向に往復転動せしめ、遊技者の期待感や緊張感を増すことができる。また、遊技球導出凹部35bと35cは互いに異なる形状(非対称形状)を呈しており、始動入賞口18への入賞確率を変動せしめる。すなわち、遊技球導出凹部35cの鉛直方向直下には、上方に向かって開口する始動入賞口18が設けられており、遊技球導出凹部35cから落下した遊技球は高確率で始動入賞口18へ入賞することとなる。換言すれば、始動入賞口18の正面視略中央をよぎる鉛直線が、高確率ルート出口孔37および遊技球導出凹部35cの正面視略中央を通過するような位置関係に配置されている。一方、遊技球導出凹部35bは、始動入賞口18から離れた位置に設けられており、ここから落下した遊技球の入賞確率は低確率となる。故に始動入賞口18への入賞確率は、遊技球導出凹部35cからの遊技球の落下しやすさに依存する。換言すれば、遊技球導出凹部35b、35cおよびその中間に位置する山部によって形成されるステージの傾斜形状に依存するのである。本実施例では、図3に示す如く遊技球導出凹部35cは、35bと比較して長手方向の長さが短く形成されており、相対的に遊技球導出凹部35cから遊技球が落下する確率は、35bから落下する確率よりも低く設定されている。上記したステージ構造は一例にすぎず、かかるステージの傾斜形状は、始動入賞口18への入賞確率の目標値等に応じて適宜その形状を変更することが可能である。
更に、図3に示す如く上段ステージ板34に設けられた遊技球導出凹部34bの中央部に形成されている最下部は、上記した下段ステージ板35の遊技球導出凹部35b、35cの中間に位置する山部の頂上よりも僅かに遊技球導出凹部35b側に偏倚した鉛直方向上方に位置している。故に、上段ステージ板34の遊技球導出凹部34bから落下した遊技球は、下段ステージ板35の当該山部の頂上よりも遊技球導出凹部35b側に偏倚した位置に落下し、遊技球は、遊技球導出凹部35b側に向けて転動し易くしているのである。すなわち、上段ステージ板34の遊技球導出凹部34bから落下した遊技球は、相対的に下段ステージ板35の遊技球導出凹部35b側に導かれやすくなり、遊技球導出凹部35c側には導かれ難くなるのである。かかる上段ステージ板34と下段ステージ板35を連携させたステージ構造により、遊技球の始動入賞口18への入賞確率を変動せしめるのである。尚、上記したステージ構造は、始動入賞口18への入賞確率の目標値等に応じて、上段ステージ板34の遊技球導出凹部34bの中央部を、下段ステージ板35の遊技球導出凹部35c側に偏倚させたり、若しくは偏倚させずに当該山部の頂上に配置してもよい。
また、図1、図2及び図4に示す如く下段ステージ板35の前面には、液晶表示装置17の画面に対し平行に延在する壁部材38が設けられており、遊技球導出凹部35b、35cおよび高確率ルート出口孔37に対応する位置は開口され、ここから排出される遊技球の進行を妨害しないようになっている。また、特に図4に示す如く、遊技球導出凹部35b、35cの中間部(山部が形成されている位置)において、ここから遊技球が前方に落下しないように、壁部材38の一部をなす落下防止壁38aが形成されている。尚、この落下防止壁38aのステージ上からの高さ寸法は、遊技球の直径よりも高く設定され、15mm〜20mm程度が好ましい。この落下防止壁38aにより、下段ステージ板35に導かれた遊技球は、必ず遊技球導出凹部35a、35b、35cのいずれかより落下することとなる。また、落下防止壁38aの一部には、落下防止壁38aの裏側の下段ステージ板35上にある遊技球を遊技者が視認できるように開孔部38a’が設けられている。(図2参照)尚、この視認用開孔部は、開孔の形成に限らず遊技球落下防止壁38aの一部又は全部をガラスやアクリル樹脂等の透明部材を使用することにより視認できるようにしてもよい。
また、上記した落下防止壁38aを設けたことに伴い、落下防止壁38a裏側の下段ステージ板35上に、転動を停止した遊技球が滞留してしまう懸念がある。これを回避するべく、図4に示すように落下防止壁38aが設けられた部位に対応する部位の下段ステージ板構造は、手前方向に向けてその高さが低くなるように傾斜しており、さらに落下防止壁38aと遊技球導出凹部35b、35cの中間部とが交わる角部には、略三角柱形状の遊技球停止防止突起40が設けられている。かかる構造により、転動する勢いが弱まった遊技球がこの部位にさしかかると、遊技球は上記したステージ板の傾斜により手前方向に誘導され、遊技球停止防止突起40に衝突することとなる。遊技球停止防止突起40に衝突した遊技球は、ステージ構造の傾斜形状により、遊技球導出凹部35b、35cのいずれかに導かれるため、転動を停止した遊技球が遊技球落下防止壁38a裏面に滞留してしまうのを防ぐことができるのである。尚、遊技球停止防止突起40の形状は、遊技球を滞留させない形状であればよく、種々の多面体や球体等に変更することが可能である。
上記した如く下段ステージ板35は、上段ステージ板34から落下した遊技球をその長手方向に暫時転動せしめるとともにそのステージ板上に非対称に形成された3つの遊技球導出凹部35a、35b、35cのいずれかに振り分ける。
次に、図2および図3に示す如く液晶表示装置17の長手方向中央部近傍の下方には、遊技球乗り越え防止壁39が設けられている。遊技球乗り越え防止壁39は、上段ステージ板34および下段ステージ板35の長手方向と直交しており、その交点において両ステージ板の一端が固定されている。さらに、上段ステージ板34上から、遊技球乗り越え防止壁39の頂上までの長さは、遊技球の直径よりも長くなっているため、上段ステージ板34上を転動する遊技球が、遊技球乗り越え防止壁39を乗り越えて、壁の反対側の領域に侵入しないようになっている。尚、遊技球乗り越え防止壁39の頂上に遊技球が乗らないように、頂上の断面形状は、図3に示す如く傾斜部を設けることが望ましい。
本実施例のステージ構造においては、遊技球乗り越え防止壁39により隔てられたステージ構造体30が設けられていない側には、比較的広いスペースが確保されるのである。このスペースに可動物の設置等により、遊技の演出のバリエーションを大幅に増すことができるのである。尚、遊技球乗り越え防止壁39の設置位置、すなわち上段ステージ板34および下段ステージ板35の延在位置は、液晶表示装置17の長手方向中央部に限定されず、遊技領域に配設される始動入賞口の位置、又は上記した遊技球乗り越え防止壁39により隔てられたステージ構造体30が設けられていない側のスペースに設置される可動物の大きさ等により適宜変更可能である。
以上の如き本発明の実施例によるステージ構造を含むパチンコ機10における動作について以下に説明する。
遊技者による操作ハンドル15の操作により遊技盤12内に発射された遊技球が、中央役物装置16の周縁部に設けられた球通路入口32に入球すると、図示しない誘導通路を流下して球通路出口33から排出される。球通路入出口33は、上段ステージ板34端部上方に設けられており、ここから排出された遊技球は、上段ステージ板34の端部に落下する。上段ステージ板34は、長手方向に山部と谷部とが連続する波状の傾斜を有しており、上段ステージ板34の端部に落下した遊技球は、その長手方向の中央部に向けて転動を始める。また、遊技球の初速によっては、上段ステージ板34の端部から端部を数往復転動することとなる。その後勢いが衰えた遊技球は、以下に示す経路のいずれかを通過する。
(1)高確率ルート入口孔36に入球する。
(2)遊技球導出凹部34aから下段ステージ板35に落下する。
(3)遊技球導出凹部34bから下段ステージ板35に落下する。
上記した(1)の場合においては、遊技球は図示しない誘導通路を流下して、高確率ルート出口孔37から排出される。高確率ルート出口孔37の鉛直方向直下には、始動入賞口18が設けられており、高確率で始動入賞口18に入賞する。
上記した(2)の場合においては、遊技球は下段ステージ板35の左端部近傍の傾斜部35a’に落下し、傾斜部35a’を下る方向すなわち長手方向中心部の方向に向けて転動し始める。その後遊技球は、落下位置や、他の遊技球との衝突の影響等により以下に示す経路のいずれかを通過する。
(A)段差部35a”を超えず遊技球導出凹部35a近傍を転動し、遊技球導出凹部35aから前方に落下する。
(B)段差部35a”を超えて遊技球導出凹部35b、35c近傍を転動し、遊技球導出凹部35bから前方に落下する。
(C)段差部35a”を超えて遊技球導出凹部35b、35c近傍を転動し、遊技球導出凹部35cから前方に落下する。
一方、上記した(3)の場合においては、遊技球は下段ステージ板35の遊技球導出凹部34b、35cの中間に形成された山部に落下する。その後遊技球は、落下位置や、他の遊技球との衝突の影響等により以下に示す経路のいずれかを通過する。
(D)遊技球導出凹部35b、35c近傍を転動し、遊技球導出凹部35bから前方に落下する。
(E)遊技球導出凹部35b、35c近傍を転動し、遊技球導出凹部35cから前方に落下する。
(A)に示す経路の場合、遊技球導出凹部35aの位置は、始動入賞口18から横方向に大きくずれているため、遊技球が始動入賞口に入賞する確率は極めて低い。よってはずれルートである。
(B)および(D)に示す経路の場合、遊技球導出凹部35bの位置もまた、始動入賞口18から横方向に大きくずれているため、遊技球が始動入賞口に入賞する確率は極めて低い。よってはずれルートである。
(C)および(E)に示す経路の場合、遊技球導出凹部35cの鉛直方向直下には、始動入賞口18が設けられており、ここから落下する遊技球は高確率で入賞するが、高確率ルート出口孔37より高い位置から遊技球が落下するこことなるため、上記した(1)の場合に比べて入賞確率は低くなる。
以上の説明から明らかなように、本発明のステージ構造は、画像表示画面の下方に上下方向に離間して水平方向に並置された上段ステージ板と下段ステージ板を含み、その長さは画像表示画面の中央部まで延在している。すなわち、画像表示画面下方のステージ構造体が配置されていない部位には比較的広いスペースが確保されており、このスペースに様々な可動役物、他の振り分け機構、装飾部品等を設置することにより、遊技の演出のバリエーションを大幅に広げることができるのである。また、上段ステージ、下段ステージの各々は、複数の山部と谷部とからなる傾斜部を有しており、ステージ板上に導かれた遊技球を暫時その長手方向に転動せしめる。この動きは、遊技球の動きに注目している遊技者の期待感や緊張感を増し、遊技への興味を惹くことができるのである。さらに、限られた空間でありながら、入賞確率の異なる多彩な経路に遊技球を振り分け、その経路は最終的にステージ構造体から遊技球が排出されるまで、予測が困難であり、遊技者の興味を維持することができるのである。
本発明の実施例であるステージ構造を備えたパチンコ機の概略正面図である。 本発明の実施例であるステージ構造を備えた中央役物装置の斜視図である。 本発明の実施例であるステージ構造の正面から見た断面図である。 図1におけるA−A線の断面図である。
符号の説明
10 パチンコ機
12 遊技盤
16 中央役物装置
17 液晶表示装置
18 始動入賞口
30 ステージ構造体
34 上段ステージ板
34a 遊技球導出凹部
34b 遊技球導出凹部
35 下段ステージ板
35a 遊技球導出凹部
35b 遊技球導出凹部
35c 遊技球導出凹部
36 高確率ルート入口孔
37 高確率ルート出口孔
38a 落下防止壁
38a’開孔部
39 遊技球乗り越え防止壁
40 遊技球停止防止突起

Claims (5)

  1. 打ち出された遊技球が流下する遊技盤と、前記遊技盤に設けられた入賞口と、前記遊技盤上の空間を、その内部空間と他の空間とに隔てる枠状部材と、前記内部空間に設けられた図柄表示装置とを備えた弾球遊技機であって、
    前記内部空間のうちの前記図柄表示装置の下方における一部分に設けられ、遊技球を暫時転動せしめるとともに前記入賞口への入賞確率を変動せしめるステージ部と、
    前記内部空間のうちの前記図柄表示装置の下方における他の部分に、前記ステージ部と左右方向に並べて設けられ、構造物を設置可能な設置部と、
    前記ステージ部を転動する遊技球が前記設置部に侵入しないように前記ステージ部と前記設置部との間に設けられた遊技球乗り越え防止壁と、を備え、
    前記遊技球乗り越え防止壁の頂上には、前記ステージ部に向かって下傾する傾斜部を有することを特徴とする弾球遊技機
  2. 前記ステージ部は、
    水平方向に延在する第1ステージと、
    前記第1ステージを転動する遊技球が入球可能な入口孔と、
    前記入口孔に一端が連通し、前記入口孔に入球した遊技球を案内する誘導通路と、
    前記誘導通路の他端と連通し、前記誘導通路により案内された遊技球を排出する出口孔とを備え、
    前記入賞口は、前記出口孔の鉛直方向直下に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機
  3. 前記第1ステージは、その長手方向に山部と谷部が連続する波状の形状になるように形成され、
    前記山部の奥側には、前記入口孔が設けられ、
    前記谷部には、前記第1ステージを転動する遊技球を前記第1ステージの外部へと誘導可能な遊技球導出凹部が設けられていることを特徴とする請求項に記載の弾球遊技機
  4. 前記ステージ部は、前記第1ステージの下方に離間して配置され、水平方向に延在する第2ステージを備え、
    前記第2ステージは、前記第2ステージを転動する遊技球を前記第2ステージの外部へと誘導可能な複数の遊技球導出凹部が設けられ、前記複数の遊技球導出凹部のうちの一つが、前記出口孔の上方で、かつ、前記入賞口をよぎる鉛直線上に位置することを特徴とする請求項2または3に記載の弾球遊技機
  5. 前記ステージ部は、前記第2ステージの前面に遊技球がステージから落下するのを防ぐ落下防止壁を備えたことを特徴とする請求項に記載の弾球遊技機
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