JP4756768B2 - Ledユニットの点灯制御方法及びled表示装置 - Google Patents

Ledユニットの点灯制御方法及びled表示装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、屋内・屋外向けの映像表示装置などに用いられるフルカラー方式のLEDユニットの点灯制御方法及びLED表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
フルカラー方式の映像表示装置としては、RGBの各色のLEDランプをマトリクス状に配列してユニット化をはかり、更にそのLEDユニットをマトリクス状に配列して大画面の表示部を構築し、その表示部に制御部から表示データを送出して、表示部の多数個のLEDランプを点灯あるいは点滅することによって、各種の映像をカラー表示する構造のものがある。
【0003】
この種の映像表示装置に使用されるLEDユニットにおいて、LEDランプの配列は、従来、図9に示すように、RGBの各色のLEDランプ102R、102G、102B(各色のピクセル)を1つの集合体として考え、それらの構成を1ドットとしているのが一般的である。LEDランプとしては、例えば、赤色にはAlInGaP系のLEDランプが使用され、緑色及び青色にはInGaN系のLEDランプが使用されている。
【0004】
LEDユニットの点灯制御としては、従来、マトリクス状に配列したLEDランプを、RGBの各色別にマトリクス結線し、ドット配列の行方向または列方向を所定のデューティ比(例えば1/16または1/8デューティ)でスキャンするダイナミック点灯方式が採用されている。
【0005】
ここで、RGBの各色のLEDランプで1ドットを構成した場合、これら3色の混合色である白色の発光色を得るには、緑色のLEDランプの発光量を、他の赤色・青色に比べて多くする必要がある。例えば各色の混合比を赤色:緑色:青色=2:7:1とする必要があり、前記したダイナミック点灯方式においては、各色の混合比を考慮して、赤色のLEDランプの電流値、緑色のLEDランプの電流値、及び青色のLEDランプの電流値を決定している。
【0006】
例えば、AlInGaP系のLEDランプを赤色に使用し、InGaN系のLEDランプを緑色・青色に使用して、1/8デューティのダイナミック点灯を行う場合、従来、各色の電流値を赤色:40mA、緑色:80mA、青色:35mAとしている。なお、各電流値は、フルカラーLEDユニットの正面輝度が屋外用で4000〜5000cd/m2 必要であること、及び3色の混色時の色味が白色であることの2つの条件から算出されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記したダイナミック点灯方式によれば、緑色のLEDランプを高電流領域で使用しているので、消費電力が大きいという問題がある。
【0008】
すなわち、緑色のLEDランプとして使用されるInGaN系のLEDランプは、図8に示すように、LED電流値が0〜40mAの範囲内にある場合、輝度(発光量)がLED電流値に対してほぼ直線的に変化するが、LED電流値が40mAを超える高電流領域ではリニアリティ性がなくなって輝度の変化が緩やかとなる。このような特性から、緑色の輝度を出すために、前記したように緑色のLEDランプ(InGaN系のLEDランプ)を80mAという高電流領域で使用すると、発光効率が悪くなり、LEDユニットの消費電力が大きくなってしまう。
【0009】
また、前記したダイナミック点灯方式を適用したフルカラーLED表示装置によれば、マトリクス状に配列したLEDランプをRGBの各色別にマトリクス結線しているので、データ転送をRGBの各色別に送る必要があってデータ信号線の本数がどうしても多くなってしまう。
【0010】
ここで、LEDユニットを使用した屋外表示板等を製作する場合、筐体設計時に排熱の工夫(例えばエアキッカー、熱交換機、筐体内の温度を一定に保持するファンの設置)が行われている。エアキッカーや熱交換機等に使用する電力は、LEDユニットの点灯に消費する電力の約1/10〜1/5を占めていることが多く、このため、LEDユニットの消費電力が大きくなれば、これに伴って、エアキッカーや熱交換機等に使用する電力も大きくなるという問題があり、このような点からも消費電力の低減化が求められる。
【0011】
なお、以上のような問題点は、InGaN系のLEDランプ(緑色・青色)とAlInGaP系のLEDランプ(赤色)のほか、これらと同じ傾向の電流−光量特性を持つ物質によるLEDランプを用いてLEDユニットを構成する場合にも同様なことが言える。
【0012】
本発明はそのような実情に鑑みてなされたもので、LEDユニットの消費電力を低く抑えることが可能な点灯制御方法を提供すること、及び、LEDユニットの消費電力を低く抑えることができ、しかもLEDユニットの接続線の本数が少ない構造のLED表示装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の点灯制御方法は、RGBの3色のLEDランプによって構成されるドットがマトリクス状に配列され、赤色のLEDランプがAlInGaP系のLEDランプであり、緑色および青色のLEDランプがInGaN系のLEDランプであるLEDユニットにおいて、ドットを構成するRGBのLEDランプを色別にダイナミック点灯するとともに、3色の混合時の色味が白色であるときに、赤色のLEDランプの電流値を緑色および青色のLEDランプの電流値よりも大きくし、かつ、赤色のLEDランプの点灯時間を緑色および青色のLEDランプの点灯時間よりも短くすることを特徴としており、より具体的には、RGBの各色のLEDランプを互いに異なる点灯時間で色別点灯し、さらに緑色のLEDランプの点灯時間を、赤色及び青色のLEDランプの点灯時間よりも長くすることによって特徴づけられる。
【0014】
本発明の点灯制御方法によれば、ドットを構成するRGBのLEDランプを色別にダイナミック点灯し、緑色のLEDランプの点灯時間を、赤色・青色のLEDランプの点灯時間よりも長くすることにより、1表示サイクル内での緑色のLEDランプの光量(トータル量)を多くしているので、輝度向上のために緑色のLEDランプに高電流を流す必要がなくなり、緑色のLEDランプを、効率が良好な電流領域(例えば40mA以下)で使用することが可能になる。
【0015】
また、LEDランプに流れる平均電流値が、従来と比べて小さくなるので、LEDランプ実装基板やLED駆動基板のパターン(銅箔)の幅を半分にすることが可能となり、これによりパターンの引き回しが簡単になり、基板面積の減少によるコストダウンを達成できるとともに、基板設計時の自由度が高くなる。
【0016】
本発明の点灯制御方法において、1表示サイクルを1ドット分のLEDランプで構成した場合、1/3デューティのダイナミック点灯を行うことができる。また、1表示サイクルを2ドット分あるいは4ドット分のLEDランプで構成した場合、1/6デューティまたは1/12デューティのダイナミック点灯を行うことができる。
【0017】
ここで、本発明において、1ドットを構成するRGBの各色のLEDランプ(3個)を、1表示サイクルにおいて色別に順次点灯(例えば赤色→緑色→青色)してゆく方式を「1/3デューティのダイナミック点灯」と定義する。
【0018】
また、2ドットを構成するRGBの各色のLEDランプ(3×2=6個)を、1表示サイクルにおいて色別に順次点灯(例えば赤色→緑色→青色→赤色→緑色→青色)してゆく方式を「1/6デューティのダイナミック点灯」と定義し、さらに、4ドットを構成するRGBの各色のLEDランプ(3×4=12個)を、1表示サイクルにおいて色別に順次点灯(例えば赤色→緑色→青色→赤色→緑色→青色・・・・赤色→緑色→青色)してゆく方式を「1/12デューティのダイナミック点灯」と定義する。
【0019】
本発明の点灯制御方法において、RGBのLEDランプの点灯時間比[赤色:緑色:青色]は、各色のLEDランプへの電流値及び良好な白色の発光色を得ること等を考慮すると、[1:2〜13:2〜3]の範囲が適当である。
【0020】
点灯時間比について更に詳しく説明すると、1/3デューティのダイナミック点灯の場合、点灯時間比[赤色:緑色:青色]を[1:10〜13:2〜3]とすることが好ましい。また、1/6デューティのダイナミック点灯の場合、点灯時間比[赤色:緑色:青色]を[1:3〜6:2〜3]とすることが好ましく、1/12デューティのダイナミック点灯の場合、点灯時間比[赤色:緑色:青色]を[1:2〜4:2〜3]とすることが好ましい。
【0021】
本発明の点灯制御方法において、電流によるLEDランプの寿命が短くならないように配慮すると、LEDランプの電流値を100mA以下に抑えることが好ましい。特に、緑色・青色のLEDランプについては電流値を40mA以下に抑えることが好ましい。
【0022】
本発明のLED表示装置は、RGBの3色のLEDランプによって構成されるドットがマトリクス状に配列されたLEDユニットと、各LEDランプの点灯を制御する表示制御回路とを備え、各ドットを構成するRGBのLEDランプが表示制御回路に並列に接続されているとともに、各ドットを構成するRGBのLEDランプを色別にダイナミック点灯するように構成され、赤色のLEDランプは、AlInGaP系のLEDランプであり、緑色および青色のLEDランプは、InGaN系のLEDランプであり、3色の混合時の色味が白色であるときに、赤色のLEDランプの電流値が緑色および青色のLEDランプの電流値よりも大きく、かつ、赤色のLEDランプの点灯時間が緑色および青色のLEDランプの点灯時間よりも短くなるように構成されていることによって特徴づけられる。
【0023】
本発明のLED表示装置によれば、ドットを構成するRGBのLEDランプを色別にダイナミック点灯しているので、緑色のLEDランプの点灯時間を、赤色・青色のLEDランプの点灯時間よりも長くすることにより、1表示サイクル内での緑色のLEDランプの光量(トータル量)を多くすることができる。従って、輝度向上のために緑色のLEDランプに高電流を流す必要がなくなり、緑色のLEDランプを、効率が良好な電流領域(例えば40mA以下)で使用することができる。
【0024】
また、各ドットを構成するRGBのLEDランプ(3個、6個または12個のLEDランプ)を表示制御回路に並列に接続しているので、LEDユニットと制御回路(制御基板)との間のデータ信号線の本数を従来よりも少なくすることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0026】
図1は本発明を適用するLEDユニットの正面図である。図2及び図3はそのLEDユニットの縦断面図及び水平断面図である。
【0027】
図1〜図3に示すLEDユニット1は、ユニット本体1Aと、このユニット本体1A内に収容されるLEDランプアレイ2によって構成されている。
【0028】
LEDランプアレイ2は、RGBの各色のLEDランプ2R・・2R、2G・・2G、2B・・2Bを基板2a上に、それぞれ、横16個(8個×2行)×縦16個ずつ実装したドットマトリクス構造(16×16ドット)となっている。赤色のLEDランプ2RにはAlInGaP系のLEDランプが使用されており、緑色・青色のLEDランプ2G,2BにはInGaN系のLEDランプが使用されている。
【0029】
各色のLEDランプ2R、2G、2Bのユニット縦方向の配列ピッチは基本ピッチ(例えば10mm)、ユニット横方向の配列ピッチは基本ピッチの2倍のピッチ(例えば20mm)となっている。基板2aの4辺は、後述する立上り壁1a〜1dの内面形状に合わせた波形形状に加工されている。
【0030】
ユニット本体1Aは、例えば樹脂成形品で正面略矩形状に加工されており、その4辺の全周に一定高さで延びる立上り壁1a〜1dが一体形成されている。立上り壁1a〜1dは、LEDランプアレイ2の縁部に並ぶLEDランプ2B・・2B、2R・・2R(縦方向)、またはLEDランプ2R、2G、2B(横方向)に沿って波打った形状(波形)に加工されている。
【0031】
それら波形形状の立上り壁1a〜1dのうち、ユニット縦方向の1辺の立上り壁1aとその対向辺の立上り壁1cの波形とが互いに対称な形状となっている。
【0032】
また、ユニット横方向の1辺の立上り壁1bとその対向辺の立上り壁1dの波形とが互いに対称な形状となっており、図4に示すように、1つのLEDユニット1の各辺1a〜1dに、他のLEDユニット1の対向辺を嵌め込むことができる。
【0033】
そして、各LEDユニット1の各端部を嵌め合わせた状態で、各LEDユニット1の縦・横の各方向におけるLEDランプ2R、2G、2Bの配列方向が互いに一致する。また、ユニット繋ぎ部分でのLEDランプ2R、2G、2B間の距離が、基本ピッチとその2倍のピッチとなっているので、ユニット繋ぎ部分において画像ずれが生じることがなく、配光特性が悪くなることもない。
【0034】
次に、LEDユニット1の点灯制御(本発明の実施形態)を図5及び図6を参照しながら説明する。
【0035】
図5は本実施形態の駆動制御部の構成を示すブロック図である。図6はLEDユニット1におけるLEDランプの結線図である。
【0036】
まず、LEDユニット1は、図6に示すように、RGBの3つのLEDランプ2R,2G,2Bにて1つのドットが構成されており、そのドットがマトリクス状に配置されている。各ドットを構成するRGBの3つのLEDランプ2R,2G,2Bのカソードは、後述するLEDドライバ12(表示制御回路11)に並列に接続されている。
【0037】
ドット配列の行配列上のLEDランプ2R,2G,2Bのアノードはそれぞれ色別に走査ライン21,22,23に接続されている。各行の赤色の走査ライン21・・21は電源スイッチ13Rを介してR表示電源に接続されている。各行の緑色の走査ライン22・・22は電源スイッチ13Gを介してG表示電源に接続されている。各行の青色の走査ライン23・・23は電源スイッチ13Bを介してB表示電源に接続されている。
【0038】
駆動制御部10は、図5に示すように、表示制御回路11、LEDドライバ12、電源スイッチ13R,13G,13B、電流値切替スイッチ14、及び電流値設定部15などを備えている。表示制御回路11にはシフトレジスタ16が接続されており、このシフトレジスタ16の入力側と出力側にそれぞれ入力バッファ17と出力バッファ18が接続されている。
【0039】
シフトレジスタ16は、制御部(図示せず)から送り出された表示データ及び色信号を制御信号(ラッチ信号)に同期して採り込む。また、それら表示データ、色信号及び制御信号を次のLEDユニット1に送り出す。
【0040】
表示制御回路11はLEDユニット1にLEDドライバ12を介して接続されている。LEDユニット1の各LEDランプ2R,2G,2BとLEDドライバ12との接続形態は図6に示した通りである。
【0041】
表示制御回路11は、シフトレジスタ16にて採り込まれた表示データ(シリアルデータ)及び色データに基づいてLEDユニット1の各LEDランプ2R,2G,2Bの点灯を制御する。
【0042】
LEDドライバ12には、電流値設定部15が電流値切替スイッチ14を介して接続されている。電流値設定部15は、RGBの各色のLEDランプ2R,2G,2Bの電流値を設定するための可変抵抗器15R,15G,15Bを備えている。
【0043】
電流値切替スイッチ14は、電流値設定部15の3つの可変抵抗器15R,15G,15Bのうち、いずれか1つを選択的にLEDドライバ12に接続する。
電流値切替スイッチ14の切替動作は後述する色信号にて制御される。
【0044】
電源スイッチ13R,13G,13Bは、LEDユニット1の各LEDランプ2R,2G,2Bに図6に示す形態で接続されている。これら電源スイッチ13R,13G,13Bの開閉動作は後述する色信号にて制御される。
【0045】
制御部(図示せず)から送られてくる色信号には、赤色・緑色・青色に関するデータと、LEDユニット1のRGBの各LEDランプ2R,2G,2Bの点灯時間比に関するデータが含まれており、その点灯時間比データに応じて電源スイッチ13R,13G,13Bが開閉制御される。また、色信号の点灯時間比データに応じて電流切替スイッチ14が切替制御される。
【0046】
具体的には、制御部から送り出される色信号に各色の点灯時間比データ(赤色:1/16,緑色:37/48,青色:1/6)が含まれており、1表示サイクルのうち、1/16期間だけ赤色の電源スイッチ13RがONとなり、これと同時に電流値切替スイッチ14がR端子14Rに1/16期間だけ接続されて赤色のLEDランプ2Rのみが点灯する。次に、緑色の電源スイッチ13GのみがONとなると同時に、電流値切替スイッチ14の接続がG端子14Gに切り替わって緑色のLEDランプ2Gが1表示サイクルの37/48期間分だけ点灯する。さらに青色の電源スイッチ13BのみがONとなると同時に、電流値切替スイッチ14の接続がB端子14Bに切り替わって青色のLEDランプ2Bが1表示サイクルの1/6期間分だけ点灯する、という動作を順次繰り返してゆく。
【0047】
このようにして、本実施形態では1ドット内のLEDランプ2R,2G,2Bが、色別にダイナミック点灯(1/3デューティ)される。
【0048】
また、本実施形態においては、赤色の電源スイッチ13RがONで電流値切替スイッチ14がR端子14Rに接続されているときに、R表示電源及び電流値設定部15の可変抵抗器15Rによって赤色のLEDランプ2Rに例えば74mAの電流が供給される。また緑色の電源スイッチ13GがONで電流値切替スイッチ14がG端子14Gに接続されているときに、G表示電源及び電流値設定部15の可変抵抗器15Gによって緑色のLEDランプ2Gに例えば7mAの電流が供給され、さらに青色の電源スイッチ13BがONで電流値切替スイッチ14がB端子14Bに接続されているときに、B表示電源及び電流値設定部15の可変抵抗器15Bによって青色のLEDランプ2Bに例えば24mAの電流が供給されるようになっている。
【0049】
以上のように、本実施形態では、ドット内の3つのLEDランプ2R,2G,2Bを1表示サイクルにおいて色別で順次点灯するというダイナミック点灯(1/3デューティ)を行っており、しかも緑色のLEDランプ2Gの点灯時間を、赤色・青色のLEDランプ2R,2Bの点灯時間よりも長くしているので、緑色のLEDランプ2Gに流す電流値を低く抑えても、白色の発光色を得るのに必要な緑色の光量を確保することができる。従って、緑色のLEDランプ2Gを、効率が良好な電流領域(例えば40mA以下)で使用することができ、LEDユニット1の消費電力の低減化をはかることができる。
【0050】
また、本実施形態によれば、各ドットを構成する3つのLEDランプ2R,2G,2BをLEDドライバ12(表示制御回路11)に並列に接続し、LEDユニット1と表示制御回路11(制御基板)との間の信号伝達をパラレル伝達としているので、データ信号線の本数が従来よりも少なくすることができ、コストダウンを達成できる。
【0051】
例えばデータ転送が10bitの場合、従来の点灯制御方式の場合、RGBの各色別にデータを転送する必要があるので、データ信号線の本数は3×10=30(本)となる。これに対し、図6に示すような結線を行うことにより、データ信号線の本数は10本で済む。
【0052】
このようにデータ信号線の本数が減少することにより、付随するコネクタのサイズ(大きさ)も小さくなるので、コネクタの実装面積も減少し、基板設計時の自由度が高くなる。
【0053】
また、本実施形態によれば、LEDランプに流れる平均電流値を、従来と比べて小さくすることができるので、LEDランプ実装基板やLED駆動基板のパターン(銅箔)の幅を半分にすることが可能となり、これによりパターンの引き回しが簡単になり、基板面積の減少によるコストダウンを達成できるとともに、基板設計時の自由度が高くなる。
【0054】
以上の実施形態では、1/3デューティのダイナミック点灯方式の例を示したが、本発明はこれに限られることなく、1/6デューティ、1/12デューティあるいは1/24デューティ等のダイナミック点灯方式を実現することも可能である。
【0055】
1/6デューティのダイナミック点灯方式を行う場合のLEDランプの結線の例を図7に示す。
【0056】
この図7に示す例では、ドット配列の列配列上に並ぶ2ドット分(例えば1行目と2行目の2ドット、3行目と4行目の2ドット・・・・)を、1表示サイクル分とし、その2ドット内に配置の6個のLEDランプ2R,2G,2B(赤色2個、緑色2個、青色2個)のカソードをLEDドライバ12(表示制御回路11)に並列に接続している。
【0057】
また、ドット配列の行配列上のLEDランプ2R,2G,2Bのアノードについては、1/3デューティの場合と同様に各色ごとに走査ラインに接続するが、奇数行の走査ライン21A,22A,23Aと、偶数行の走査ライン21B,22B,23Bとは別系統として、それぞれ電源スイッチ13R,13G,13Bを介してRGBの各表示電源に接続している。
【0058】
そして、図7に示す例において6個の電源スイッチ13R,13G,13Bの開閉を制御して、1表示サイクル内において、まず、奇数行のドットを構成するRGBのLEDランプ2R,2G,2Bをそれぞれ異なる点灯時間で色別点灯し、次いで偶数行のドットを構成するRGBのLEDランプ2R,2G,2Bをそれぞれ異なる点灯時間で色別点灯することによって、1/6デューティのダイナミック点灯を実現することができる。
【0059】
なお、以上と同じ要領で、ドット配列の列配列上に並ぶ4ドット分を1表示サイクルとして色別点灯を行うことにより、1/12デューティのダイナミック点灯を実現できる。さらに1/24デューティのダイナミック点灯も可能になる。
【0060】
ここで、本発明は、図1に示した配置のLEDユニットに限られることなく、例えばRGBの各LEDランプを図9に示すような配置で実装したLEDユニット等にも適用できる。
【0061】
【実施例】
本発明の実施例を比較例とともに以下に説明する。
【0062】
<実施例1>
[条件]
・LEDユニット;160角フルカラーLEDユニット、結線方法:図6
・点灯方法;1/3デューティのダイナミック点灯
・正面輝度;赤色:1200cd/m2 、緑色:2600cd/m2 、青色:400cd/m2 (3色の混合時の色味が白色)
・LEDランプの電流値(点灯期間);赤色:74mA(1/16)、緑色:7mA(37/48)、青色:24mA(1/6)、赤色:緑色:青色の点灯時間比=1:12.3:2.7
以上の条件で、1ユニット当たりの消費電力を求めた。その結果を下記の表1に示す。
【0063】
<実施例2>
[条件]
・LEDユニット;160角フルカラーLEDユニット、結線方法:図7
・点灯方法;1/6デューティのダイナミック点灯
・正面輝度;赤色:1200cd/m2 、緑色:2600cd/m2 、青色:400cd/m2 (3色の混合時の色味が白色)
・LEDランプの電流値(点灯期間);赤色:74mA(1/16)、緑色:25mA(13/48)、青色:24mA(1/6)、赤色:緑色:青色の点灯時間比=1:4.3:2.7
以上の条件で、1ユニット当たりの消費電力を求めた。その結果を下記の表1に示す。
【0064】
<比較例1>
[条件]
・LEDユニット;160角フルカラーLEDユニット、結線方法:各色別のマトリクス結線
・点灯方法;1/8デューティのダイナミック点灯(従来の点灯方式)
・正面輝度;赤色:1200cd/m2 、緑色:2600cd/m2 、青色:400cd/m2 (3色の混合時の色味が白色)
・LEDランプの電流値;赤色:40mA、緑色:80mA、青色:35mA以上の条件で、1ユニット当たりの消費電力を求めた。その結果を下記の表1に示す。
【0065】
【表1】
Figure 0004756768
【0066】
この表1の結果から明らかなように、同じ輝度を出す場合、1ユニット当たりの消費電力は、従来実施されている1/8デューティのダイナミック点灯の場合に対して、本発明による1/3デューティでは70%(実施例1)、1/6デューティでは77.8%(実施例2)に減少することが確認できた。
【0067】
また、表1の結果から、本発明による色別のダイナミック点灯を採用した場合、緑色・青色のLEDランプの電流値を40mA以下(7mA,25mA)に抑えても、緑色の点灯時間を長くすることにより、従来の点灯方式(緑色:80mA)と同じ輝度が得られることが判る。
【0068】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ドットを構成するRGBのLEDランプを色別にダイナミック点灯し、緑色のLEDランプの点灯時間を、赤色・青色のLEDランプの点灯時間よりも長くすることにより、1表示サイクル内での緑色のLEDランプの光量(トータル量)を多くしているので、輝度向上のために緑色のLEDランプに高電流を流す必要がなくなり、緑色のLEDランプを、効率が良好な電流領域で使用することが可能となる。その結果として、LEDユニットの消費電力の低減化を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用するLEDユニットの正面図である。
【図2】図1のLEDユニットの縦断面図である。
【図3】図1のLEDユニットの水平断面図である。
【図4】図1のLEDユニットを使用状態で示す正面図である。
【図5】本発明の実施形態の駆動制御部の構成を示すブロック図である。
【図6】1/3デューティのダイナミック点灯制御に用いるLEDユニットの結線図である。
【図7】1/6デューティのダイナミック点灯制御に用いるLEDユニットの結線図である。
【図8】緑色のLEDランプのLED電流−輝度の関係を示すグラフである。
【図9】LEDユニットの一例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 LEDユニット
2 LEDランプアレイ
2R LEDランプ(赤色)
2G LEDランプ(緑色)
2B LEDランプ(青色)
21 走査ライン(赤色)
22 走査ライン(緑色)
23 走査ライン(青色)
10 駆動制御部
11 表示制御回路
12 LEDドライバ
13R,13G,13B 電源スイッチ
14 電流値切替スイッチ
15 電流値設定部
15R,15G,15B 可変抵抗器
16 シフトレジスタ
17 入力バッファ
18 出力バッファ

Claims (5)

  1. RGBの3色のLEDランプによって構成されるドットがマトリクス状に配列され、赤色のLEDランプがAlInGaP系のLEDランプであり、緑色および青色のLEDランプがInGaN系のLEDランプであるLEDユニットにおいて、ドットを構成するRGBのLEDランプを色別にダイナミック点灯するとともに、3色の混合時の色味が白色であるときに、前記赤色のLEDランプの電流値を前記緑色および青色のLEDランプの電流値よりも大きくし、かつ、前記赤色のLEDランプの点灯時間を前記緑色および青色のLEDランプの点灯時間よりも短くすることを特徴とするLEDユニットの点灯制御方法。
  2. RGBの各色のLEDランプを互いに異なる点灯時間で色別点灯することを特徴とする請求項1に記載のLEDユニットの点灯制御方法。
  3. 緑色のLEDランプの点灯時間を、赤色及び青色のLEDランプの点灯時間よりも長くすることを特徴とする請求項1または2記載のLEDユニットの点灯制御方法。
  4. RGBのLEDランプの点灯時間比[赤色:緑色:青色]を、[1:2〜13:2〜3]の範囲とすることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のLEDユニットの点灯制御方法。
  5. RGBの3色のLEDランプによって構成されるドットがマトリクス状に配列されたLEDユニットと、
    各LEDランプの点灯を制御する表示制御回路とを備え、
    各ドットを構成するRGBのLEDランプが表示制御回路に並列に接続されているとともに、各ドットを構成するRGBのLEDランプを色別にダイナミック点灯するように構成され
    赤色のLEDランプは、AlInGaP系のLEDランプであり、
    緑色および青色のLEDランプは、InGaN系のLEDランプであり、
    3色の混合時の色味が白色であるときに、前記赤色のLEDランプの電流値が前記緑色および青色のLEDランプの電流値よりも大きく、かつ、前記赤色のLEDランプの点灯時間が前記緑色および青色のLEDランプの点灯時間よりも短くなるように構成されていることを特徴とするLED表示装置。
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