JP4754397B2 - H形鋼同士の接合構造および接合方法 - Google Patents

H形鋼同士の接合構造および接合方法 Download PDF

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Description

本発明は、H形鋼同士の接合構造および接合方法に関し、特に、地下に構築されるソイルセメント壁体に挿入される鉄骨部材としてのH形鋼同士の接合に好適な接合構造および接合方法に関する。
従来、地下に仮土留めや止水壁を構築する方法として、SMW工法やTRD工法などにより、地中にセメントミルクを注入、現地土と現位置で攪拌してソイルセメントの壁体を築造するとともに、その壁体にH形鋼よりなる芯材を、壁体延長方向に所定の間隔にて埋設して壁体を補強する工法が広く用いられている。ここに挿入するH形鋼は、壁体の深さが深い場合や、施工時の空頭制限がある場合などには、何本かのH形鋼を接合しながら挿入する必要がある。このようなH形鋼の接合方法としては、一般的には溶接接合やボルト接合等の方法が用いられる。
溶接接合は、溶接作業に時間がかかると共に、現場での接合部の品質に対する懸念や、現場作業が天候により左右されるなどの課題がある。特に、接合作業時に大型の重機等を待機させておく必要があり、天候による作業待機が発生したり、接合作業自体の時間が長くなると、重機の損料などのコストがかかることになる。
一方、ボルト接合にてH形鋼を接合する方法としては、図14に示すようなボルトを用いた摩擦接合構造が一般に用いられ、溶接接合に比べて、接合時間の短縮や接合部の品質の確保が容易であるという利点があるものの、このような接合構造とすると、図15に示すように、H形鋼1a,1bのフランジ17を添接板15で挟み込んで高力ボルト16にて締結するため、H形鋼フランジ17面から外側に添接板15とボルト16の頭分の大きな出っ張りが発生するため、ソイルセメント壁に挿入するためには、実線Xから2点鎖線Yで示すように、縦孔の孔径を含めてソイルセメント壁の壁厚寸法Pを大きくする必要があり、そのため、排土処理あるいはソイルセメントの充填量が多くなり、コストが大幅に上昇するという課題がある。
H形鋼のフランジ面からの出っ張りの無いボルト接合構造として、図示を省略するが、突き合わせ接合されるH形鋼を直列に配置し、これらのウェブおよびフランジの隅部に当接するように隅切鋼板の接合部材を用いてH形鋼相互を突き合わせ接合する接合構造も知られている(例えば、特許文献1参照)。
その場合、隅切鋼板の接合部材は、H形鋼と同等の曲げ性能を有することが期待されるため、接合部鋼板の上下縁部に厚肉部を設けたり、高強度の材料を使用するなどの方法も開示されている。しかしながら、該接合構造では、隅切鋼板の接合部材はH形鋼の上下フランジ間に挟まれた内空間に密着していることが必要となるため、密着性を確保するため、該発明では、H形鋼の内空に密着するように鋼板の隅部を高精度に加工するとしているが、そのような高精度の接合鋼板の加工はコスト高となるという課題があるとともに、H形鋼の形状のバラツキもあるため、いちいち各々のH形鋼に合わせて製作する必要がある。
現実には、隅切鋼板をH形鋼の内空間にスムーズに挿入するために施工上の余裕を取ることや製作精度などの問題から接合部材とH形鋼の間には、いくらかの空隙が残ることになる。このような空隙(ガタ)が発生すると、力が作用した際に、初期の接合部の剛性が大きく低下することで、ソイルセメント壁に大きなひび割れなどが発生し、止水性が損なわれるという懸念がある。
特開平7−62752号公報
そこで、本発明は、H形鋼同士の端部を突合せ接合するに当たり、フランジ外面に突起物が出ない接合構造を提供すると共に、接合部が高い曲げ剛性及び曲げ耐力等の性能を発揮できることを目的とする。
第1発明のH形鋼同士の接合構造では、端部を突合せ接合されるH形鋼同士の接合構造において、両方のH形鋼の端部にまたがって配設されると共にH形鋼のウェブとフランジとの両面に接するL字形断面の柱状部材がH形鋼のウェブの表裏各面においてそれぞれ対抗するように配設され、かつ前記各柱状部材の対抗面にはそれぞれ傾斜面が設けられ、接合時のH形鋼の接近移動に伴い前記各柱状部材を相互に離反させるようにして各柱状部材をH形鋼のフランジに向かって移動させるようにして前記傾斜面を押圧する押圧機構を備え、前記押圧機構により前記各柱状部材はH形鋼のフランジに押圧され、H形鋼の両端部にまたがると共にH形鋼のウェブとその表裏面上の柱状部材とを挟んでせん断補強板が配置されて重なり合った状態で、各柱状部材とH形鋼のウェブとせん断補強板とがこれらに渡って挿通された複数のボルトによりボルト結合されていることを特徴とするH形鋼同士の接合構造。
第2発明のH形鋼同士の接合構造では、端部を突合せ接合されるH形鋼同士の接合構造において、両方のH形鋼の端部にまたがって配設されると共にH形鋼のウェブとフランジとの両面に接してL字形断面の柱状部材が配設され、各H形鋼の端部近傍のウェブにそれぞれ固着され互いに対向して配置された楔状部材を備え、H形鋼のウェブの表裏各面において隣接する柱状部材の長手方向両端部における対向縁部間にV字状溝が形成され、接合時のH形鋼の接近移動に伴い楔状部材がV字状溝に嵌まり込んで楔効果により両柱状部材がH形鋼のフランジへ押圧され、両端部にまたがると共にH形鋼のウェブとその表裏面上の柱状部材とを挟んでせん断補強板が配置されて重なり合った状態で、各柱状部材とH形鋼のウェブとせん断補強板とがこれらに渡って挿通された複数のボルトによりボルト結合されていることを特徴とする。
第3発明のH形鋼同士の接合構造では、端部を突合せ接合されるH形鋼同士の接合構造において、両方のH形鋼の端部にまたがって配設されると共にH形鋼のウェブとフランジとの両面に接してL字形断面の柱状部材が配設され、各柱状部材がH形鋼のウェブと接する辺における張り出し端側に傾斜面を有すると共に先細になる長手方向の傾斜縁を有し、接合時のH形鋼の接近移動に伴いH形鋼のウェブと接する辺の対向傾斜縁における傾斜面同士が接して両柱状部材が互いにH形鋼のフランジに押圧し合う押圧機構を備え、両端部にまたがると共にH形鋼のウェブとその表裏面上の柱状部材とを挟んでせん断補強板が配置されて重なり合った状態で、各柱状部材とH形鋼のウェブとせん断補強板とがこれらに渡って挿通された複数のボルトによりボルト結合されていることを特徴とする。
第4発明では、第1発明〜第3発明のH形鋼同士の接合構造において、柱状部材が平鋼板を折り曲げて成形され、かつ柱状部材のコーナー部外側の曲率半径は、H形鋼のウェブとフランジとの内隅部の曲率半径よりも大きくされていることを特徴とする。
第5発明の接合方法は、第1発明〜第4発明のいずれかのH形鋼同士の接合構造とするにあたり、柱状部材およびせん断補強板のうち少なくとも柱状部材を、ボルトによりH形鋼にずれ移動可能に仮止めした状態で、柱状部材をH形鋼のフランジに向かって押圧させるようにずれ移動させることを特徴とする。
第1発明によると、柱状部材およびせん断補強板等がフランジ内に配設されるので、フランジ外面に突起物が出ない接合構造が得られる。また、柱状部材の傾斜面を利用してこれを押圧する押圧機構により柱状部材をフランジに押圧させることができ、柱状部材をH形鋼のフランジに押圧させると共に、柱状部材をウェブに当接させることができる。また、せん断補強板を介在させてボルト結合するので、H形鋼に曲げモーメントが作用しても2つの柱状部材は1つの部材として抵抗でき、接合部はH形鋼と柱状部材の間の空隙(ガタ)がなく,高い曲げ剛性及び曲げ耐力等の性能を発揮できる接合構造とすることができる等の効果が得られる。
第2発明によると、柱状部材およびせん断補強板等がフランジ内に配設されるので、フランジ外面に突起物が出ない接合構造が得られる。また、楔効果によって両柱状部材がフランジに押圧されていることと、せん断補強板等のボルト結合とにより、H形鋼に曲げモーメントが作用しても2つの柱状部材は1つの部材として抵抗でき、接合部は曲げ剛性及び高い曲げ耐力等の性能を発揮できる。
第3発明によると、ウェブに固着される楔状部材を省略できて接合構成が単純化されるので作業が容易化されると共に、柱状部材同士が直接傾斜縁で接して互いにフランジに押圧されるので、傾斜縁での摩擦力によるせん断力の伝達が期待できる。そのため、せん断補強板の板厚を薄くできるか、設計条件によっては省略することができると共に、ウェブに貫通させるボルトの本数を少なくできるという利点もある。
第4発明によると、柱状部材の折り曲げ部外面の曲率半径を精度良く成形できるので、H形鋼のウェブとフランジとの交差部の隅肉との干渉を確実に避けることができるので、柱状部材のウェブとフランジとの当接が安定し、確実となり、接合部の強度が安定する。
第5発明によると、第1発明〜第4発明のいずれかの接合構造するにあたり、柱状部材またはせん断補強板のうち少なくとも柱状部材をH形鋼のフランジに向かってずれ移動可能に仮止めした状態で、柱状部材をH形鋼のフランジに向かって押圧させるので、柱状部材を確実にH形鋼のフランジに向かってずれ移動させて、柱状部材をH形鋼のフランジに押圧させて密着させた状態とすることができ、特に、少なくとも柱状部材がずれ移動可能に仮止めされているので、H形鋼の接合工程が容易になる等の効果がある。
次に、本発明を図示の実施形態に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
本発明の第1および第2実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。図1の第1実施形態では、ボルト本数が片側4本の場合、図2〜図4では、片側6本の場合であるが、同様な構造であるので、一緒に説明する。図1は上下のH形鋼1の接合状態を示す正面図、図2〜図4は接合の施工順序を示す説明図である。また、図5は接合後、H形鋼1に曲げモーメントが作用した場合の接合部における荷重伝達機構の説明図である。
まず、図1に基づいて、上下2本のH形鋼1の接合部における各部材の構成とその配置について説明する。接合部の各部材は両方のH形鋼1の端部におけるウェブ2の表裏両面の同位置に同じ部材が配置されるが、ここでは図1に示す片面についての説明にて代用する。
H形鋼からなる下杭1aはあらかじめソイルセメント壁に建て込まれているが、その頭部には、上端より所定の長さだけ下方のウェブ2に楔状部材4が固着されている。また、ボルト締結用のボルト孔5がウェブ2に明けられている。楔状部材4は所定の厚さを有し、楔の先端がH形鋼の端部に向いて固着されている。楔状部材4の各傾斜部(傾斜面)4aが形成する楔角は10°〜90°に設定されている。H形鋼からなる上杭1bの下端部にも下杭1aと対称位置に楔状部材4がその先端が端部を向いて固着されている。ボルト締結用ボルト孔5がウェブ2に明けられているのも下杭1aと同じである。
また、2本の断面L字状の柱状部材としての断面L形部材6が、両方の杭1a、1bの端部にまたがって配設されると共に、各断面L形部材6は共に両杭1a、1bのウェブ2とフランジ3とに接する辺6a、6dを有している。2本の断面L形部材6の辺6aの長手方向端部の対向縁6b間には隙間があり、対向縁6bの両端(上下端)に設けられた傾斜部6c同士がV字状溝6c′を構成している。傾斜面6cは楔状部材4の傾斜面4aと接し、接合時の両杭1a、1bの接近移動に伴い、楔状部材4は断面L形部材6のV字状溝6c′に嵌まり合う。こうして、接合時に断面L形部材6は、2個の楔状部材4により両杭1a、1bの端部にて位置決めされると共に、楔効果によって押し広げられてそれぞれフランジ3に押圧される。したがって、フランジ3内面間の寸法よりも、2枚の断面L形部材6におけるウェブ側の辺6aの端部側と楔状部材4の広幅側との合計寸法が大きくなるように、前記楔状部材4および断面L形部材の幅寸法は設定されている。この形態では、前記各断面L形部材6の傾斜面と前記2個の楔状部材6により、前記各断面L形部材6をフランジ3に押圧させる押圧機構が構成されている。
断面L形部材6の断面円弧状の折り曲げ部外側面の曲率半径は、杭1a、1bの隅肉部のそれよりも大きく成形され、干渉を防止されている(詳細は後記する)。これによりL形部材6は楔効果によって押圧されたとき各杭1a、1bのウェブ2およびフランジ3の内面に安定して当接する。
なお、楔状部材4がV字状溝6c′に嵌まり込んだとき、楔効果が十分に発揮されるように、上下の杭1a、1bの端部同士間に僅かな隙間1cが残ってV字状溝6c′への嵌まり込みを妨げないように楔状部材4、断面L形部材6それぞれの位置設定を行う。次いで、せん断補強板としてのせん断補強板7が左右のL形部材6の辺6aにまたがって重ねられ、かつ、上下杭1a、1bの端部にまたがって配設され、ウェブ2と2枚のL形部材6と2枚のせん断補強板7の3部材が、ウェブ2の両面において重なって、H形鋼1aのウェブ2およびその表裏両側の各断面L形部材6ならびに各せん断補強板7のボルト孔に渡って高力ボルト8により固定されている。
なお、この構成では、十分な楔効果が発揮されない工程段階では、断面L形部材6がウェブ2から脱落する可能性があるので、脱落を防止し作業をスムーズに進行可能にするために楔状部材4に庇状の出っ張りを設けて、L形部材6を楔状部材4の出っ張りとウェブ2との隙間に差し込んで取り付ける構成にしてもよい(詳細は後記する)。その場合には、楔状部材4とせん断補強板7との干渉に注意が必要である。
図2〜図4に示す施工順序は、ステップ(a)〜ステップ(f)の順で進む。ステップ(a)では、H形鋼下杭1aの上端近傍のウェブ2表裏両面の所定位置に楔状部材4を固着すると共に所定数のボルト孔5を明ける。ステップ(b)で傾斜部6cおよびボルト孔5を有する4本の断面L形部材6を上方からウェブ2と両フランジ3内面に沿って差込み、V字状溝6c′を楔状部材4に嵌め込む。
次いで、図3に示すステップ(c)で断面L形部材6のウェブ2側辺6aにせん断補強板7を重ねて断面L形部材6と共に下杭1aに仮固定ボルト9にて仮固定する。前記の仮固定は断面L形部材6がずれ移動できる程度に仮固定されている。前記の断面L形部材のずれ移動を可能にするために、ボルト孔5の大きさは、仮固定ボルト9の軸部よりもわずかに大きい程度でよい。前記の仮固定ボルトを後に本締めボルトとして利用することもできる。
続いて、図3に示すステップ(d)で上方から上杭1bを建て込む。そして、図4に示すステップ(e)で上杭1bの自重によりに楔状部材4が楔効果によってウェブ2の表裏における2本ずつの断面L形部材6を、両杭1a、1bのフランジ3内面に押圧する。次いで、図4に示すステップ(f)で、仮固定ボルト9以外の部分でウェブ2の表裏のせん断補強板7を高力ボルト8でトルクレンチ等で締結し、また、仮固定ボルト9を本締めボルトとして締め込むか、仮固定ボルト9を外した後に、高力ボルト8にてウェブ2の表裏のせん断補強板7を最終的に締結する。こうして、接合作業は完了する。
なお、図2に示すステップ(b)における断面L形部材6の差込工程の前に、あらかじめ断面L形部材6を下杭1aの上端、もしくは上杭1bの下端の定位置に仮固定しておいてもよい。それにより、差込作業を容易化でき、作業時間を短縮できる。
また、図3に示すステップ(c)で仮固定ボルト9をせん断補強板7と干渉しない位置に設置すれば、仮固定ボルト9をそのままにしてせん断補強板7を最終締結することも可能で、作業工程を省略することもできる。
こうして、本実施形態によれば、高力ボルト8がH形鋼1のフランジ3から出っ張ることは無く、断面L形部材6やせん断補強板7がH形鋼1のフランジ外面側へ、はみ出すことも無いので、挿入のためにソイルセメント壁の厚さを大きくしておく必要も無くて済む。なお、断面形部材6のフランジ側の辺6dはH形鋼のフランジ3の側方に多少張り出しても、張り出さなくても、ソイルセメント壁の厚さに影響しないので、いずれの場合でもよい。
また、従来技術の項で説明した、従来のボルトを用いた接合に比べて、ボルト本数はほぼ同等なるも、フランジ3の添接板15やボルト16の設置工程を省略できるため、施工時間が大幅に短縮されると共に、強固で剛性の高い高耐力な接合部を実現できる。
すなわち、図5(a)(b)に示すように、接合した両杭1a、1bに曲げモーメント10が作用すると、フランジ3の内面と断面L形部材6の外面との支圧力Aが、両杭1a、1bに作用し、これと対向する反作用の支圧力A1が断面L形部材6に作用する。また、せん断補強板7に発生するせん断力を上下方向の細い矢印a、断面L形部材6の偶力を水平方向の細い矢印bで示す。
フランジ3内面と断面L形部材6の外面は隙間なく強固に密着しているため、強固かつ剛性の高い接合部を形成することができる。しかし、H形鋼のウェブの片面において断面L形部材6は2分割構成のため、そのままでは一体として、せん断力aおよび偶力bに抵抗することができないことになるが、せん断補強板7を高力ボルト8によって一体化することで、H形鋼からの支圧力は、せん断補強板7に上下方向のせん断力および水平方向の偶力として受け持つことで釣り合っている。また、相対する2つの断面L形部材6は、せん断補強板7を介して高力ボルト8により一体化されているので、2つの断面L形部材6は、1つの部材として曲げモーメント10に抵抗することができるので、接合部の高い曲げ耐力等の性能が発揮されることとなる。
(実施形態2)
本発明の第2実施形態を図6、図7、図8に基づいて説明する。図6はH形鋼1からなる上下両杭1a、1bの接合状態を示す正面図、図7および図8は、接合の施工順序を示す説明図である。
本実施形態は、上記実施形態1と同じく2本の杭1a、1bの端部同士を突き合わせて接合する方法を示すが、構成上の主な相違点は断面L形部材の構造、楔状部材などである。相違する部材を主に説明する。
図6に示すように、断面L形部材11のL字の一辺11aがウェブ2に接し、他辺11dがフランジ3の内面に接して配置される。H形鋼のフランジ3と反対側において、一辺11a側先端側は、全長に亘り所定の角度で傾斜した傾斜面を備えた傾斜縁11cが形成されている。接合には同じ部材の断面L形部材11を4個使用する。
すなわち、図7および図8を参照して、下杭1aのウェブ2の表面(図の手前側)における右方に断面L形部材11を1個配設し、断面L形部材11の他辺11d側をフランジ3に仮固定ボルト9で上下左右にわずかに移動可能に仮固定する。上杭1bのウェブ2の表面における左方に断面L形部材11を上下逆にして配設し、下杭1aの場合と同様に仮固定ボルト9で反対側のフランジ3に上下左右にわずかに移動可能に仮固定する。このようにするために、前記断面L形部材11におけるフランジ側辺11dには、ボルト孔が設けられ、かつ、H形鋼1aのフランジ3には、仮固定用のボルト孔が設けられている。
これにより、図示のように、両杭1a、1bの端部を接合位置へ接近移動したとき、上杭1bの自重により断面L形部材11の傾斜縁11cにおける傾斜面同士が接する。それにより断面L形部材11は共に左右のフランジ3の内面に押圧される。下杭1aのウェブ2の裏面においても同様に配設する。傾斜縁11cにおける傾斜面同士が接した状態でせん断補強板7を断面L形部材11の辺11aの上に重ねて高力ボルト8により締結する。この形態では、前記各断面L形部材11の傾斜縁11cにおける傾斜面相互により、前記各断面L形部材11をフランジ3に押圧させる押圧機構が構成されている。
図7および図8に示すように、下杭1aの裏面には、裏面を表面にして見て上記と同じく断面L形部材11を配設し、仮固定ボルト9で前記と同様に仮固定する。このとき、断面L形部材11の傾斜縁11cは表裏面で対称に傾斜方向が異なり、交差する状態になる。
ついで、図8(c)に示すように、断面L形部材11の辺11aの上にせん断補強板7を重ねて高力ボルト8により締結する。最後に仮固定ボルト9を取り外す。こうして、接合作業は完了する。
なお、本実施形態では断面L形部材11を1種類4個を使用する場合について説明したが、断面L形部材11を2種類2個ずつ使用する方法を採ってもよい。しかし、ウェブ2の表側と裏側とで断面L形部材11の傾斜が交差する本実施形態の方法の方が、接合構造としては、特定の方向に弱点となることを防ぐこととなるため好ましい。
こうして、本実施形態によれば、仮固定ボルト9を使用することにより作業性が向上するという利点がある。また、断面L形部材11がその長手方向のほぼ全長に渡って直接接し合っているため、接し合う面での摩擦力によるせん断力の伝達が期待できるという利点もある。そのため、せん断補強板の板厚を薄くできるか、設計条件によっては省略することができると共に、ウェブ2に貫通させるボルト8の本数を少なくできるという利点もある。
本発明を実施する場合に、図9に示すように、圧延製造されたH形鋼におけるウェブ2とフランジ3との内隅部の断面図円弧状部(フィレット部)の曲率半径rより、断面L形部材6,11からなる柱状部材におけるコーナー部外側の曲率半径Rを大きくすることにより、断面L形部材6,11からなる柱状部材におけるフランジ側の辺およびウェブ側の辺を、H形鋼におけるフランジ3およびウェブ2の両面に当接することができる。逆に前記の曲率半径Rが、前記曲率半径rよりも小さくなると、断面L形部材6,11からなる柱状部材におけるフランジ側の辺およびウェブ側の辺をH形鋼におけるフランジ3およびウェブ2の両面に当接することができなくなる。
また、本発明を実施する場合に、図10に示すように、楔状部材4の先端部に、庇状の出っ張りとして外れ止めフランジ18が設けられていると、図10(b)に示すように、断面L形部材6からなる柱状部材がウェブ2の面外方向に外れるのを防止して、確実に断面L形部材6からなる柱状部材をH形鋼の所定の位置に設置することができる。
図11および図12に示す本発明の接合構造と、図13に示す従来の接合構造とは、同等な接合構造とした場合の比較図であって、いずれの場合も、H形鋼は、高さ400mm×幅200mm×ウェブ厚8mm×フランジ厚13mm×フランジ厚13(mm)の寸法の形鋼であり、図11および図12において、断面L形部材6からなる柱状部材の板厚寸法は、11mmの鋼鈑を折り曲げ加工して製作されたものであり、せん断補強板7は板厚7mmの鋼鈑であり、ウェブ2を挿通するように配置されて締結された32本のボルト8は、M22の高力ボルトである。
また、比較例として示す図13に示す従来の場合は、フランジ部では、外側に2枚の添板(板厚9mm×幅200mm×長さ410mm)で、内側に4枚の添板(板厚9mm×幅80mm×長さ410mm)で、M22のボルト24本を使用し、また、ウェブ部では、2枚の添板(板厚9mm×高さ260mm×幅170mm)で、M22の高力ボルトを8本使用して接合している。
前記の図11および図12の場合は、前記図13に示す従来の形態と同等であり、フランジ3の外側に添板等のない本発明の場合では、ソイルセメント壁用の壁厚寸法を小さくすることができる。なお、断面L形部材6およびせん断補強板7の板厚あるいは大きさは設計事項であるが、例えば、断面L形部材6の長さ寸法は、ウェブ2の幅以上2倍以内の長さ寸法とし、せん断補強板7の長さと断面L形部材6の長さ寸法を同じ長さとしてもよく、異なる長さ寸法としてもよく、これらを一体化するためのボルトの本数も設計により必要とされる耐力を満たすように必要本数設定するようにすればよい。
なお、本発明を実施する場合に、断面L形部材6(11)としては、そのコーナー部を円弧状としないで、傾斜した屈折部を介してフランジ側の辺とウェブ側の辺を一体に接続するような断面L形部材にしてもよい。
前記実施形態では、仮土留め壁あるいは止水壁内に設置する芯材としてのH形鋼同士の接合構造とする場合について主に説明したが、本発明は、上下方向に接続されるH形鋼からなる柱材相互あるいは縦枠材相互の接合構造に適用してもよい。
第1実施形態の接合状態を示す正面図である。 (a)および(b)は第2実施形態の施工順序を示す説明図である。 (c)および(d)は第2実施形態の施工順序を示す説明図である。 (e)および(f)は第2実施形態の施工順序を示す説明図である。 同実施形態の接合部における荷重伝達機構の説明図である。 第3実施形態の接合状態を示す正面図である。 第3実施形態の施工順序を示す説明図である。 第3実施形態の施工順序を示す説明図である。 H形鋼におけるウェブとフランジとの内隅部の曲率半径より、断面L形部材のコーナー部外側の曲率半径Rを大きくした形態を示す拡大図である。 楔状部材に外れ止めフランジを設けた形態を示すものであって、(a)は側面図、(b)(a)のA−A線断面図である。 本発明の接合構造の場合の正面図である。 図11の側面図である。 従来の接合構造の場合を示し、(a)は正面図(b)は側面図である。 従来技術による接合構造例を示す説明図である。 H形鋼の接合部とソイルセメント壁の壁厚との関係を説明するための説明図である。
符号の説明
1 H形鋼
1a 下杭
1b 上杭
1c 隙間
2 ウェブ
3、17 フランジ
4 楔状部材
4a 楔状部材の傾斜部
5 ボルト孔
6、11 断面L形部材(柱状部材)
6a、11a ウェブ側の辺
6b ウェブ側の辺の対向縁
6c、11c 対向縁の傾斜部
6c′ V字状溝
6d、11d フランジ側の辺
7 せん断補強板(補強板)
8、16 高力ボルト
9 仮固定ボルト
10 曲げモーメント
15 添接板
18 外れ止めフランジ

Claims (5)

  1. 端部を突合せ接合されるH形鋼同士の接合構造において、
    両方のH形鋼の端部にまたがって配設されると共にH形鋼のウェブとフランジとの両面に接するL字形断面の柱状部材がH形鋼のウェブの表裏各面においてそれぞれ対抗するように配設され、
    かつ前記各柱状部材の対抗面にはそれぞれ傾斜面が設けられ、
    接合時のH形鋼の接近移動に伴い前記各柱状部材を相互に離反させるようにして各柱状部材をH形鋼のフランジに向かって移動させるようにして前記傾斜面を押圧する押圧機構を備え、
    前記押圧機構により前記各柱状部材はH形鋼のフランジに押圧され、
    H形鋼の両端部にまたがると共にH形鋼のウェブとその表裏面上の柱状部材とを挟んでせん断補強板が配置されて重なり合った状態で、各柱状部材とH形鋼のウェブとせん断補強板とがこれらに渡って挿通された複数のボルトによりボルト結合されていることを特徴とするH形鋼同士の接合構造。
  2. 端部を突合せ接合されるH形鋼同士の接合構造において、
    両方のH形鋼の端部にまたがって配設されると共にH形鋼のウェブとフランジとの両面に接してL字形断面の柱状部材が配設され、
    各H形鋼の端部近傍のウェブにそれぞれ固着され互いに対向して配置された楔状部材を備え、
    H形鋼のウェブの表裏各面において隣接する柱状部材の長手方向両端部における対向縁部の傾斜面間によってV字状溝が形成され、
    接合時のH形鋼の接近移動に伴い楔状部材がV字状溝に嵌まり込んで楔効果により両柱状部材がH形鋼のフランジへ押圧される押圧機構を備え、
    両端部にまたがると共にH形鋼のウェブとその表裏面上の柱状部材とを挟んで補強板が配置されて重なり合った状態で、各柱状部材とH形鋼のウェブとせん断補強板とがこれらに渡って挿通された複数のボルトによりボルト結合されていることを特徴とするH形鋼同士の接合構造。
  3. 端部を突合せ接合されるH形鋼同士の接合構造において、
    両方のH形鋼の端部にまたがって配設されると共にH形鋼のウェブとフランジとの両面に接してL字形断面の柱状部材が配設され、
    各柱状部材がH形鋼のウェブと接する辺における張り出し端側に傾斜面を有すると共に先細になる長手方向の傾斜縁を有し、
    接合時のH形鋼の接近移動に伴いH形鋼のウェブと接する辺の対向傾斜縁における傾斜面同士が接して両柱状部材が互いにH形鋼のフランジに押圧し合う押圧機構を備え、
    両端部にまたがると共にH形鋼のウェブとその表裏面上の柱状部材とを挟んでせん断補強板が配置されて重なり合った状態で、各柱状部材とH形鋼のウェブとせん断補強板とがこれらに渡って挿通された複数のボルトによりボルト結合されていることを特徴とするH形鋼同士の接合構造。
  4. 柱状部材が平鋼板を折り曲げて成形され、かつ柱状部材のコーナー部外側の曲率半径は、H形鋼のウェブとフランジとの内隅部の曲率半径よりも大きくされていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のH形鋼同士の接合構造。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかのH形鋼同士の接合構造とするにあたり、柱状部材およびせん断補強板のうち少なくとも柱状部材を、ボルトによりH形鋼にずれ移動可能に仮止めした状態で、柱状部材をH形鋼のフランジに向かって押圧させるようにずれ移動させることを特徴とするH形鋼同士の接合方法。
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