JP4752931B2 - 無線タグ通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、無線にて情報の書き込みや読み出しができる無線タグとの間で通信を行う無線タグ通信装置に関し、特に、無線タグの読み落としを抑制するための改良に関する。
所定の情報が記憶された小型の無線タグ(応答器)から所定の無線タグ通信装置(質問器)により非接触にて情報の読み出しを行うRFID(Radio Frequency Identification)システムが知られている。このRFIDシステムは、無線タグが汚れている場合や見えない位置に配置されている場合であっても無線タグ通信装置との通信によりその無線タグに記憶された情報を読み出すことが可能であることから、商品管理や検査工程等の様々な分野において実用が期待されている。
ところで、通常、前記無線タグ通信装置は、前記無線タグに向けて所定の送信信号(搬送波)を送信アンテナにより送信すると共に、その送信信号を受信した無線タグから返信される返信信号(反射波)を受信アンテナ(送信アンテナと共通の態様もある)により受信することでその無線タグとの間で情報の通信を行うが、その無線タグとの相対位置関係によっては通信感度が著しく低下するという不具合があった。すなわち、対象となる無線タグとの通信に係るアンテナの偏波面(電界成分の振動する面)がその無線タグに対応する偏波面に対して垂直を成す場合には、その反射波をほとんど受信することができなかった。斯かる不具合を解消するために、複数の偏波面に対応するアンテナを備え、それら複数のアンテナを切り替えて用いることで無線タグとの通信に係る偏波面を切り替える無線タグ通信装置が提案されている。例えば、特許文献1に記載されたアンテナ装置を備えた情報端末がそれである。
特開2006−148472号公報
しかし、前記従来の技術では、例えば対象となる無線タグが頻繁に移動する場合等において、前記無線タグ通信装置による読み取り範囲内に無線タグが必ずしも長時間留まっているとは限らず、通信に係る偏波面の切替タイミングによっては対象となる無線タグを読み落とすおそれがあった。このため、対象となる無線タグの読み落としを好適に抑制する無線タグ通信装置の開発が求められていた。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、対象となる無線タグの読み落としを好適に抑制する無線タグ通信装置を提供することにある。
斯かる目的を達成するために、発明の要旨とするところは、通信に係る偏波面の切り替えを行い得るアンテナを有し、無線タグとの間で情報の通信を行うと共にその通信に際して前記アンテナの偏波面を切り替える制御を行う無線タグ通信装置であって、予め設定された、対象となる無線タグが通信範囲内に留まる時間の1/3以下で前記アンテナの偏波面を切り替え偏波面切替制御部と、所定の選択コマンドにより選択される複数の無線タグとの間で一通り通信を行うための一連のコマンド群に対応する通信が1回完了するのに要する時間として、その通信における周波数、変調方式、応答待ち時間、及びコマンド群のコマンド順を決定するアルゴリズムに基づいて、前記一連のコマンド群の開始から終了までに必要な想定時間を算出し、その想定時間が前記偏波面切替制御部によって前記アンテナの偏波面が切り替えられる時間間隔内に収まらない場合には、前記通信における周波数、変調方式、応答待ち時間、及びコマンド順のうち少なくとも1つを変更して前記想定時間を再計算する通信時間判定部と、その通信時間判定部により算出された前記想定時間が前記偏波面切替制御部によって前記アンテナの偏波面が切り替えられる時間間隔内となる周波数、変調方式、応答待ち時間、及びコマンド順で前記複数の無線タグとの間で一通り通信を行う通信制御部とを、備えたことを特徴とするものである。
このようにすれば、予め設定された、対象となる無線タグが通信範囲内に留まる時間の1/3以下で前記アンテナの偏波面を切り替え偏波面切替制御部と、所定の選択コマンドにより選択される複数の無線タグとの間で一通り通信を行うための一連のコマンド群に対応する通信が1回完了するのに要する時間として、その通信における周波数、変調方式、応答待ち時間、及びコマンド群のコマンド順を決定するアルゴリズムに基づいて、前記一連のコマンド群の開始から終了までに必要な想定時間を算出し、その想定時間が前記偏波面切替制御部によって前記アンテナの偏波面が切り替えられる時間間隔内に収まらない場合には、前記通信における周波数、変調方式、応答待ち時間、及びコマンド順のうち少なくとも1つを変更して前記想定時間を再計算する通信時間判定部と、その通信時間判定部により算出された前記想定時間が前記偏波面切替制御部によって前記アンテナの偏波面が切り替えられる時間間隔内となる周波数、変調方式、応答待ち時間、及びコマンド順で前記複数の無線タグとの間で一通り通信を行う通信制御部とを、備えたものであることから、前記アンテナの偏波面が2回切り替えられる間、対象となる無線タグが通信範囲内に存在するようにその偏波面の切替タイミングを制御すると共に、その偏波面が切り替えられる間に選択された複数の無線タグ全てとの間で一通りの通信が完了するようにアルゴリズムを決定することで、それら複数の無線タグの読み取りを確実に行うことができる。すなわち、対象となる無線タグの読み落としを好適に抑制する無線タグ通信装置を提供することができる。
ここで、前記第1発明において、好適には、前記通信制御部は、前記偏波面切替制御部によって前記アンテナの偏波面が切り替えられる時間間隔内に、前記所定の選択コマンドにより選択される複数の無線タグとの間で一通り通信を行うためのコマンド群に対応する通信が1回完了しなかった場合には、次回の通信においてその通信に係る周波数、変調方式、応答待ち時間、及びコマンド順のうち少なくとも1つを変更するものである。このようにすれば、前記アンテナの偏波面が切り替えられる間に選択された複数の無線タグ全てとの間で一通りの通信が完了するようにアルゴリズムを最適化することで、それら複数の無線タグの読み取りを確実に行うことができる。
また、好適には、前記通信時間判定部は、前記偏波面切替制御部によって前記アンテナの偏波面が切り替えられる時間間隔内に、前記所定の選択コマンドにより選択される複数の無線タグとの間で一通り通信を行うためのコマンド群に対応する通信が1回完了しなかった場合には、通信に係る周波数、変調方式、応答待ち時間、及びコマンド順のうち少なくとも1つを変更することによりその所定の選択コマンドにより選択される複数の無線タグとの間で一通り通信を行うためのコマンド群に対応する通信が前記偏波面切替制御部によって前記アンテナの偏波面が切り替えられる時間間隔内に収まるか否かを判定するものであり前記通信時間判定部の判定が否定される場合には通信時間の最適化が不可能である旨の警告を出力する警告出力制御部とを、備えたものである。このようにすれば、前記アンテナの偏波面が切り替えられる間に選択された複数の無線タグ全てとの間で一通りの通信が完了するようにアルゴリズムを最適化することが可能か否かを判定し、最適化が不可能である場合にはその旨を利用者に通知することができる。
また、好適には、前記偏波面切替制御部によって前記アンテナの偏波面が切り替えられる時間間隔内に、前記所定の選択コマンドにより選択される複数の無線タグとの間で一通り通信を行うためのコマンド群に対応する通信が1回完了しなかった場合には、その旨の警告を出力する警告出力制御部を備えたものである。このようにすれば、前記アンテナの偏波面が切り替えられる間に選択された複数の無線タグ全てとの間で一通りの通信が完了することが不可能である場合にはその旨を利用者に通知することができる。
また、好適には、前記通信制御部は、前記無線タグとの間の通信に係る周波数を所定の時間間隔で変化させる周波数ホッピング制御を行うものであり、前記偏波面切替制御部は、その通信制御部により周波数ホッピング制御が行われる毎に前記アンテナの偏波面を切り替えるものである。このようにすれば、周波数のホッピングが行われる毎に前記アンテナの偏波面を切り替えることで、対象となる複数の無線タグの読み取りを確実に行うことができる。
本発明が好適に適用される無線タグ通信システムを説明する図である。 図1の無線タグ通信システムにおける無線タグに備えられた無線タグ回路素子の構成を説明する図である。 本発明の一実施例である無線タグ通信装置の構成を例示する図である。 図3の無線タグのシステム情報コードに相当するプロトコル制御ビット「PC」を例示する図である。 図3の無線タグ通信装置による図2の無線タグとの間の通信においてその無線タグ通信装置から送信される送信信号に係る送信コマンドと、その送信コマンドに応じて無線タグから返信される返信信号に係る送信コマンドとを対応付けて示す図である。 図3の無線タグ通信装置による図2の無線タグとの間の通信に際して、その無線タグ通信装置のDSPにより実行される基本的な制御及び無線タグの制御部により実行される基本的な制御を対比的に示すフローチャートである。 図2の無線タグの制御部によるアンチコリジョン処理及びその処理に対応する図3の無線タグ通信装置のDSPによる制御を対比的に示すサブルーチンである。 図3の無線タグ通信装置のDSPによる偏波面切替制御の要部を説明するフローチャートである。 図3の無線タグ通信装置のDSPによる通信時間算出制御に関して、対象となる複数の無線タグとの間の通信に係るアルゴリズムの一例を説明するフローチャートである。 図3の無線タグ通信装置のDSPによる偏波面の切替時間間隔が、予め設定された、対象となる無線タグが通信範囲内に留まる想定時間の1/3以上となる場合について説明する図である。 図3の無線タグ通信装置のDSPによる偏波面の切替時間間隔が、予め設定された、対象となる無線タグが通信範囲内に留まる想定時間の1/3以下である場合について説明する図である。 図3の無線タグ通信装置によるアルゴリズム調整制御の要部を説明するフローチャートである。 図3の無線タグ通信装置のDSPによる偏波面の切替が、周波数ホッピング制御が行われる毎に行われない従来の態様について説明する図である。 図3の無線タグ通信装置のDSPによる偏波面の切替が、周波数ホッピング制御が行われる毎に実行される本実施例の態様について説明する図である。 本発明の無線タグ通信装置に好適に用いられる方形パッチアンテナを例示する図である。 本発明の無線タグ通信装置に好適に用いられる円形パッチアンテナを例示する図である。
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明が好適に適用される無線タグ通信システム10を説明する図である。この無線タグ通信システム10は、本発明の一実施例である無線タグ通信装置12と、その無線タグ通信装置12の通信対象である単数乃至は複数(図1では単数)の無線タグ14とから構成される所謂RFID(Radio Frequency Identification)システムであり、上記無線タグ通信装置12はそのRFIDシステムの質問器として、上記無線タグ14は応答器としてそれぞれ機能する。すなわち、上記無線タグ通信装置12から質問波Fc(送信信号)が上記無線タグ14に向けて送信されると、その質問波Fcを受信した上記無線タグ14において所定の情報信号(データ)によりその質問波Fcが変調され、応答波Fr(返信信号)として上記無線タグ通信装置12に向けて返信されることで、その無線タグ通信装置12と無線タグ14との間で情報の通信が行われる。この無線タグ通信システム10は、例えば、所定の通信領域内における物品の管理等に用いられるものであり、上記無線タグ14は、好適には、管理対象である物品に貼られる等してその物品と一体的に設けられている。以下、上記無線タグ通信装置12と無線タグ14との間で送受される信号とその送受方法について、国際規格ISO/IEC18000−6 TypeC、または、EPC global Class1 Generation2(C1G2)のプロトコルを例に挙げて説明する。
図2は、前記無線タグ14に備えられた無線タグ回路素子16の構成を説明する図である。この図2に示すように、斯かる無線タグ回路素子16は、前記無線タグ通信装置12との間で信号の送受信を行うためのアンテナ部18と、そのアンテナ部18に接続されて前記無線タグ通信装置12との間の情報通信処理を行うためのIC回路部20とを、備えて構成されている。そのIC回路部20は、上記アンテナ部18により受信された前記無線タグ通信装置12からの質問波Fcを整流する整流部22と、その整流部22により整流された質問波Fcのエネルギを蓄積するための電源部24と、上記アンテナ部18により受信された搬送波からクロック信号を抽出して制御部32に供給するクロック抽出部26と、所定の情報信号を記憶し得る情報記憶部として機能するメモリ部28と、上記アンテナ部18に接続されて信号の変調及び復調を行う変復調部30と、上記整流部22、クロック抽出部26、及び変復調部30等を介して上記無線タグ回路素子16の作動を制御するための制御部32と、後述するQ値等に係る所定の乱数を発生させてその制御部32に供給する乱数発生部34とを、機能的に含んでいる。上記制御部32は、前記無線タグ通信装置12と通信を行うことにより上記メモリ部28に上記所定の情報を記憶する制御や、上記アンテナ部18により受信された質問波Fcを上記変復調部30において上記メモリ部28に記憶された情報信号に基づいて変調したうえで応答波Frとして上記アンテナ部18から反射返信する制御等の基本的な制御を実行する。
図3は、前記無線タグ通信装置12の構成を例示する図である。この無線タグ通信装置12は、前記無線タグ14に対する情報の読み出し及び書き込みの少なくとも一方を実行するためにその無線タグ14との間で情報の通信を行うものであり、送信信号をディジタル信号として出力したり、前記無線タグ14からの返信信号を復調する等のディジタル信号処理を実行するDSP(Digital Signal Processor)40と、そのDSP40から供給される信号に基づいて上記無線タグ14との間の通信に係る種々の情報を表示させるための表示部38とを、備えている。また、送信用の構成として、周波数発振器としてのPLL(Phase Locked Loop)42と、制御電圧の変化に応じて発振周波数を変化させる自励発振器としてのVCO(Voltage controlled Oscillator)44と、そのVCO44から供給される信号に応じて所定の搬送波信号を出力する搬送波発生部46と、上記DSP40から出力される送信データをその搬送波発生部46から出力される搬送波信号に掛け合わせる送信ミキサ48と、その送信ミキサ48から出力される変調搬送波信号を増幅する送信アンプ50と、その送信アンプ50から出力される変調搬送波信号を質問波Fとして前記無線タグ14に向けて送信すると共に、その質問波Fに応じて無線タグ14から返信される応答波Fを受信する送受信アンテナ部52と、上記送信アンプ50から出力される変調搬送波信号をその送受信アンテナ部52に供給すると共に、その送受信アンテナ部52により受信された受信信号を受信ミキサ56、66に供給する送受信分離部54とを、備えている。
また、前記無線タグ通信装置12は、受信用の構成として、上記送受信分離部54から供給される受信信号に上記搬送波発生部46から出力される搬送波信号を掛け合わせるI相ミキサ56と、そのI相ミキサ56から出力される信号のうち所定の周波数帯域の信号を通過させるI相フィルタ58と、そのI相フィルタ58から出力される信号を増幅するI相アンプ60と、そのI相アンプ60から出力されるI相信号(同相成分)をディジタル信号に変換して上記DSP40へ供給するI相A/D変換部62と、上記搬送波発生部46から出力される搬送波信号の位相を90°変更する移相部64と、上記送受信分離部54から供給される受信信号にその移相部64から供給される位相が90°変更された搬送波信号を掛け合わせるQ相ミキサ66と、そのQ相ミキサ66から出力される信号のうち所定の周波数帯域の信号を通過させるQ相フィルタ68と、そのQ相フィルタ68から出力される信号を増幅するQ相アンプ70と、そのQ相アンプ70から出力されるQ相信号(直交成分)をディジタル信号に変換して上記DSP40へ供給するQ相A/D変換部72と、上記I相アンプ60から出力されるI相信号及びQ相アンプ70から出力されるQ相信号に基づいて受信信号の信号強度を検出して上記DSP40へ供給するRSSI(Received Signal Strength Indicator)74とを、備えている。
また、前記送受信アンテナ部52は、所定の偏波面に対応する第1の送受信アンテナ52aと、その第1の送受信アンテナ52bとは異なる偏波面(例えば第1の送受信アンテナ52aに直交する偏波面)に対応する第2の送受信アンテナ52bと、前記DSP40からの指令信号に基づいて上記第1の送受信アンテナ52a及び第2の送受信アンテナ52bのうち何れか一方を前記送受信分離部54に接続する回路切替部52cとを、備えて構成されている。
前記DSP40は、中央演算処理装置であるCPU、読出専用メモリであるROM、及び随時書込読出メモリであるRAM等から成り、RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行う所謂マイクロコンピュータである。このDSP40は、図3に示すように、前記無線タグ14との間で情報の通信を行うための制御機能として、通信制御部76、偏波面切替制御部78、通信時間判定部80、及び警告出力制御部82を備えている。以下、これらの制御機能について分説する。
上記通信制御部76は、前記無線タグ通信装置12による前記無線タグ14との間の情報の送受信を制御する。すなわち、前記PLL42、VCO44、及び搬送波発生部46等を介して搬送波信号を発生させると共に、その搬送波信号に所定の送信データを掛け合わせて送信信号として前記送受信アンテナ部52から前記無線タグ14へ送信する送信制御を実行する一方、その送信信号に応じて前記無線タグ14から返信されて前記送受信アンテナ部52により受信された受信信号の復調乃至復号処理等の受信制御を実行する。また、上記偏波面切替部78は、前記送受信アンテナ部52における送受信に係る偏波面を切り替える。すなわち、前記回路切替部52cを介して前記第1の送受信アンテナ52a及び第2の送受信アンテナ52bのうち何れか一方を前記送受信分離部54に接続する回路切替制御を実行する。
図4は、前記無線タグ14のシステム情報コードに相当するプロトコル制御ビット「PC」を例示する図である。また、図5は、前記無線タグ通信装置12による前記無線タグ14との間の通信においてその無線タグ通信装置12から送信される送信信号に係る送信コマンドと、その送信コマンドに応じて前記無線タグ14から返信される返信信号に係る送信コマンドとを対応付けて示す図である。これらの図に示すように、前記無線タグ通信装置12による前記無線タグ14との間の通信に際して、その無線タグ通信装置12(通信制御部76)は、「Select」コマンドすなわち選択コマンドから始まる一連のコマンド群に対応する送信信号を通信対象となる無線タグ14へ送信する。そして、その通信対象である無線タグ14においては、斯かる一連のコマンド群に応じて所定のコマンドに対応する送信信号(応答信号)が前記無線タグ通信装置12に対して応答信号として送信(返信)される。
すなわち、前記無線タグ通信装置12による前記無線タグ14との間の通信では、図5に示すように、先ず、前記無線タグ通信装置12(通信制御部76)から「Select」コマンドに対応する送信信号が前記無線タグ14に対して送信される。この「Select」コマンドは、各無線タグ14のID(識別情報)に関して条件に一致する所定のIDを指定してフラグを立たせるためのコマンドであり、この「Select」コマンドを受けた各無線タグ14では、自局のIDがその「Select」コマンドにおける条件に一致するか否かが判定され、その条件に一致すると判定された場合にはフラグが立てられる。
次に、前記無線タグ通信装置12(通信制御部76)から「Query」コマンドに対応する送信信号が前記無線タグ14に対して送信される。この「Query」コマンドは、前記無線タグ14にアンチコリジョンを要求するためのコマンドであり、この「Query」コマンドを受けた各無線タグ14では、「Query」コマンド内で指定されたQ設定値を基に前記乱数発生部34により発生させられる2Q以下の乱数(=Q値)が付されると共に、Q値が0である無線タグ14から「RN16」すなわち16ビットの乱数に対応する応答信号が前記無線タグ通信装置12に対して送信(返信)される。
次に、前記無線タグ通信装置12(通信制御部76)から「Ack」コマンドに対応する送信信号が、「RN16」に対応する応答信号を返信してきた前記無線タグ14に対して送信される。この「Ack」コマンドは、無線タグ14のIDを読み出すためのコマンドであり、この「Ack」コマンドを受けた各無線タグ14では、そのタグのシステム情報コードに相当する「PC」、そのタグのIDに相当する「EPC」、及びエラーを示す符号に相当する「CRC16」に対応する応答信号が前記無線タグ通信装置12に対して送信(返信)される。
次に、前記無線タグ通信装置12(通信制御部76)から「QueryRep」コマンドに対応する送信信号が前記無線タグ14に対して送信される。この「QueryRep」コマンドは、Q値を減らして前記無線タグ14にアンチコリジョンを要求するためのコマンドであり、この「QueryRep」コマンドを受けた各無線タグ14では、Q値が0になった無線タグ14から「RN16」すなわち16ビットの乱数に対応する応答信号が前記無線タグ通信装置12に対して送信(返信)される。そして、この「QueryRep」コマンドに対応する通信が2Q−1回繰り返し行われることで、コリジョンが発生しない場合においては、上記「Select」コマンドにより選択されたすべての無線タグ14それぞれのIDを読み取るための一連のコマンド群が完了する。
図6は、上述した前記無線タグ通信装置12による前記無線タグ14との間の通信に際して、その無線タグ通信装置12のDSP40により実行される基本的な制御及び無線タグ14の制御部32により実行される基本的な制御を対比的に示すフローチャートである。
先ず、ステップSR1(以下、ステップを省略する)において、前記無線タグ通信装置12から「Select」コマンドに対応する送信信号が送信される。このSR1にて送信された送信信号に応じて、前記無線タグ14では、ST1において、応答信号が返されない(無反応)まま自局のIDがその「Select」コマンドにおける条件に一致するか否かが判定され、その条件に一致すると判定された場合にはフラグが立てられる。斯かる通信によりフラグを用いて、未確認のタグが絞り込まれる。
次に、SR2において、前記無線タグ通信装置12から「Query」コマンドに対応する送信信号が送信される。このSR2にて送信された送信信号に応じて、前記無線タグ14では、図7に示すアンチコリジョン処理が行われ、そのアンチコリジョン処理に関する情報として例えば「RN16」に対応する応答信号が前記無線タグ通信装置12に対して送信(返信)される。
次に、SR3において、前記無線タグ通信装置12にてコリジョン(衝突)が発生したか否かが判断される。このSR3の判断が肯定される場合には、再アンチコリジョンを要求するために「QueryRep」コマンド又は「Query Adjust」コマンドに対応する送信信号が前記無線タグ14へ送信され、その無線タグ14において図7に示すアンチコリジョン処理が再度実行されるが、SR3の判断が否定される場合には、SR4において、前記無線タグ通信装置12から「Ack+RN16」コマンドに対応する送信信号が送信される。このSR4にて送信された送信信号に応じて、前記無線タグ14では、ST2において、「PC」、「EPC」、「CRC16」に対応する応答信号が前記無線タグ通信装置12に対して送信(返信)される。
次に、SR6において、再アンチコリジョンを要求するために、前記無線タグ通信装置12から「QueryRep」コマンド又は「Query Adjust」コマンドに対応する送信信号が前記無線タグ14へ送信され、その無線タグ14において図7に示すアンチコリジョン処理が再度実行される。このSR6にて送信された送信信号に応じて、前記無線タグ14では、図7に示すアンチコリジョン処理が行われる。そして、コリジョンが発生しない場合はこの「QueryRep」コマンドに対応する通信が2Q−1回繰り返し行われることで、SR1にて「Select」コマンドにより選択されたすべての無線タグ14それぞれのIDを読み取るための一連のコマンド群が終了させられる。
図7は、前記無線タグ14の制御部32によるアンチコリジョン処理及びその処理に対応する前記無線タグ通信装置12のDSP40による制御を対比的に示すサブルーチンである。
先ず、図6に示すSR2等において、前記無線タグ通信装置12から「Query」コマンド又は「QueryAdjust」コマンドに対応する送信信号が送信され、Q設定値(0〜15)が設定される。この送信信号に応じて前記無線タグ14においてアンチコリジョン処理が開始され、STA1において、前記無線タグ14の乱数発生部34において0〜2Q−1の乱数(Q値)が発生させられ、その値がスロットルカウンタへロードされる。次に、STA2において、前記無線タグ14におけるスロットルカウンタの値が0であるか否かが判断される。このSTA2の判断が肯定される場合には、STA3において、前記無線タグ14からアンチコリジョン処理に関する情報として「RN16」に対応する応答信号が前記無線タグ通信装置12に対して送信(返信)された後、本サブルーチンが終了させられる。
STA3にて送信される「RN16」に対応する応答信号に応じて、前記無線タグ通信装置12では、SRA1において、所定時間T1+T3の間無反応であったか否かが判断される。このSRA1の判断が否定される場合には、それをもって本サブルーチンが終了させられるが、SRA1の判断が肯定される場合には、SRA2において、前記無線タグ通信装置12から再アンチコリジョンを要求するために「QueryRep」コマンド又は「QueryAdjust」コマンドに対応する送信信号が前記無線タグ14へ送信された後、SRA1以下の処理が再び実行される。
STA2の判断が否定される場合には、STA4において、所定時間T1+T3の間無反応とされる。次に、STA5において、前記無線タグ14に対して前記無線タグ通信装置12から「Query Adjust」コマンドに対応する送信信号が受信されたか否かが判断される。このSTA5の判断が肯定される場合には、STA1以下の処理が再び実行されるが、STA5の判断が否定される場合には、STA6において、前記無線タグ14のスロットルカウンタの値が−1とされた後、STA2以下の処理が再び実行される。
図3に戻って、前記無線タグ通信装置12のDSP40に備えられた偏波面切替部78は、前記通信制御部76により「Select」コマンドにより選択される複数の無線タグ14との間で一通り通信を行うためのコマンド群に対応する通信が1回完了する毎に前記送受信アンテナ部52の偏波面を切り替える制御を行う。すなわち、前記通信制御部76により「Select」コマンドから始まる通信を開始した後、図5を用いて前述したようにその「Select」コマンドにより選択されたすべての無線タグ14を読み取るための一連のコマンド群に相当する通信が完了した後に、前記回路切替部52cを介して前記第1の送受信アンテナ52a及び第2の送受信アンテナ52bの他方(その時点において接続されていない方)を前記送受信分離部54に接続する回路切替制御を実行する。
図8は、前記無線タグ通信装置12のDSP40による偏波面切替制御の要部を説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。
先ず、SRS1において、「Select」コマンドに対応する送信信号が前記無線タグ14に対して送信される。次に、SRS2において、Q設定値を切り替えながら「Query」コマンド又は「QueryRep」コマンドに対応する送信信号が順次前記無線タグ14に対して送信される。次に、SRS3において、Q設定値=0に対応する読取コマンドが送信され、その送信に係る通信に関して衝突(コリジョン)が発生せず且つ無線タグ14が読みとれないか否かが判断される。このSRS3の判断が否定される場合には、SRS2以下の処理が再び実行されるが、SRS3の判断が肯定される場合には、前記偏波面切替制御部78の動作に対応するSRS4において、前記回路切替部52cを介して前記第1の送受信アンテナ52a及び第2の送受信アンテナ52bの他方(その時点において接続されていない方)を前記送受信分離部54に接続する回路切替制御が実行された後、本ルーチンが終了させられる。以上の制御において、SRS1乃至SRS3が前記通信制御部76の動作に対応する。
このように、本実施例によれば、所定の選択コマンドすなわち「Select」コマンドにより選択される複数の無線タグ14との間で一通り通信を行うためのコマンド群に対応する通信が1回完了する毎に前記送受信アンテナ部52の偏波面を切り替える偏波面切替制御部78(SRS4)を備えたものであることから、選択された複数の無線タグ14が全て読み取られた時点で前記送受信アンテナ部52の偏波面を切り替えることで、それら複数の無線タグ14の読み取りを確実に行うことができる。すなわち、対象となる無線タグ14の読み落としを好適に抑制する無線タグ通信装置12を提供することができる。
続いて、本発明の他の好適な実施例である、前記無線タグ通信装置12による前記無線タグ14との間の通信制御の他の態様について説明する。なお、以下の説明において、実施例相互に共通する部分については同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施例において、図3に示すように前記無線タグ通信装置12のDSP40に備えられた通信時間判定部80は、所定の選択コマンドすなわち「Select」コマンドにより選択される複数の無線タグ14との間で一通り通信を行うためのコマンド群に対応する通信が1回完了するのに要する時間を判定(算出)する。すなわち、斯かる通信における送信周波数、受信周波数、変調方式、タグ応答待ち時間、コマンド群のコマンド順を決定するアルゴリズム、及び通信対象となる無線タグ14の個数(アルゴリズムの初期設定を与えるために必要とされる)等に基づいて、前記一連のコマンド群の開始から終了までに必要な想定時間を算出する。以下、次に示すような条件における上記通信時間判定部80による通信時間算出制御について詳述する。但し、Frame-SyncやPreamble等は細かい条件によって異なるものであることから、この条件においてはおよその値を例示している。また、送信の1bit当たりの時間は0,1によって長さが異なるので、あくまで計算されるのは想定値である。なお、細かい条件まで定まっている場合には、更にその条件を盛り込んだ計算を行う態様も考えられる。
[条件]
RFID規格:EPC global C1G2、または、ISO/IEC18000−6 TypeC
読取範囲に想定されるタグの個数:NTag→Q設定値を決定:Qstart
送信ビットレート:TX_rate→1bit当たりの時間:TTX
受信ビットレート:RX_rate→1bit当たりの時間:TRX
タグ応答待ち時間:Twait
Selectコマンド:TSelect:44bit+4bit(Frame-Sync)=48bit
Queryコマンド:TQuery:22bit+8bit(Preamble)=30bit
QueryRepコマンド:TQueryRep:4bit+4bit(Frame-Sync)=8bit
Ackコマンド:TAck:18bit+4bit(Frame-Sync)=22bit
RN16:TRN16:16bit+17bit(Preambleとdelimiter)=33bit
PC+EPC+CRC:TPC+EPC+CRC:128bit+17bit(Preambleとdelimiter)=145bit
リーダコマンドからタグコマンドまでの時間:TTagwake:2TTX
リーダが次のリーダコマンドを送るまでの時間:Twait>4TTX
図9は、前記通信時間判定部80による通信時間算出制御に関して、前記無線タグ通信装置12のDSP40による複数の無線タグ14との間の通信に係るアルゴリズムの一例を説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。
先ず、S1において、「Select」コマンドに対応する送信信号が送信される。次に、S2において、「Coll_count」に領域内のタグ想定個数(枚数)の1/2が入力される。次に、S3において、2Qが「Coll_count」の2倍以上であって、且つ最も近い値となるようにQ設定値が設定される。次に、S4において、「Rep_count」が2Qとされると共に、「Tag_count」、「Coll_count」、「No Tag_count」が何れも0とされる。次に、S5において、「Query」コマンドに対応する送信信号が送信される。次に、S6において、所定の無線タグ14の読取検出が行われたか否かが判断される。このS6の判断が肯定される場合には、S7において、「Tag_count」に1が加算された後、S12以下の処理が実行されるが、S6の判断が否定される場合には、S8において、衝突(コリジョン)が検出されたか否かが判断される。このS8の判断が否定される場合には、S9において、「No Tag_count」に1が加算された後、S11以下の処理が実行されるが、S8の判断が肯定される場合には、S10において、「Coll_count」に1が加算された後、S11において、Qが0であり且つ「No Tag_count」が1であるか否かが判断される。このS11の判断が肯定される場合には、それをもって本ルーチンが終了させられるが、S11の判断が否定される場合には、S12において、「Rep_count」から1が減算される。次に、S13において、「Rep_count」が0であるか否かが判断される。このS13の判断が肯定される場合には、S3以下の処理が再び実行されるが、S13の判断が否定される場合には、S14において、「QueryRep」コマンドに対応する送信信号が送信された後、S6以下の処理が再び実行される。
前記の条件で、上述した図9に示すようなアルゴリズムにおいて「Select」コマンドにより選択される複数の無線タグ14との間で一通り通信を行うためのコマンド群に対応する通信が1回完了するのに要する想定時間を考える。想定時間の計算条件として、衝突(コリジョン)が1回の「Query」コマンドに対応する通信で半分の無線タグ14に発生すると仮定すると、Q設定値は斯かる1回の「Query」コマンドに対応する通信毎に1ずつ減ってゆく。前記無線タグ14は応答以外の時間として、1回の「Select」コマンドとQstart回の「Query」コマンドと、ΣQstart n=0n回の「QueryRep」コマンドが発行される時間が必要となる。また、前記無線タグ14の応答に必要な時間として、読み取り範囲に想定されるタグ個数Ntag回の「RN16」と、「Ack」コマンドと、「PC+EPC+CRC」が発行される時間が必要になる。上記の時間を式で表すと、「Select」コマンドにより選択される複数の無線タグ14との間で一通り通信を行うためのコマンド群に対応する通信が1回完了するのに要する想定時間Tcommandsは次の(1)式のように表すことができる。また、この想定時間Tcommandsを送信1bit当たりの時間、受信1bit当たりの時間を用いて表すと、次の(2)式のように表すことができる。以上のようにして、前記通信時間判定部80により、「Select」コマンドにより選択される複数の無線タグ14との間で一通り通信を行うためのコマンド群に対応する通信が1回完了するのに要する想定時間Tcommandsが算出される。
commands=TSelect+Q×(TQuery)+ΣQn=0n×(TQueryRep+Twait
+NTag×(2×TTagwake+TRN16+TAck+TPC+EPC+CRC) ・・・(1)
commands=TTX×48+Q×(TTX×30)+ΣQn=0n×(TTX+Twait
+NTag×(TTX×26+TRX×178) ・・・(2)
ここで、本実施例において、前記無線タグ通信装置12のDSP40に備えられた偏波面切替制御部78は、予め設定された、対象となる無線タグ14が通信範囲内に留まる想定時間TStayの1/3以下であって、前記通信時間判定部80により算出される「Select」コマンドにより選択される複数の無線タグ14との間で一通りの送受信可能な想定時間Tcommandsが経過する毎に前記送受信アンテナ部52の偏波面を切り替える。好適には、上記対象となる無線タグ14が通信範囲内に留まる想定時間TStayの1/3が経過する毎に前記送受信アンテナ部52の偏波面を切り替える。なお、この対象となる無線タグ14が通信範囲内に留まる想定時間TStayは、例えばその通信範囲における無線タグ14の移動等を考慮して利用者により入力される値である。また、前記通信制御部76は、前記偏波面切替制御部78によって前記送受信アンテナ部52の偏波面が切り替えられる時間間隔内に、「Select」コマンドにより選択される複数の無線タグ14との間で一通り通信を行うためのコマンド群に対応する通信が1回完了するように、その通信に係る周波数、変調方式、応答待ち時間、及びコマンド順のうち少なくとも1つを制御する。
図10は、前記偏波面切替制御部78による前記送受信アンテナ部52における偏波面の切替時間間隔が、予め設定された、対象となる無線タグ14が通信範囲内に留まる想定時間TStayの1/3以上となる場合について説明する図である。この図10に示すように、斯かる態様では、垂直偏波に係る通信期間P1において、その通信期間P1に係るコマンド群では「Select」コマンドに対応する信号を発行した際に対象となる無線タグ14が読み取り範囲(通信範囲)内に存在しないため、その無線タグ14は読み取られることがない。また、その通信期間P1に続いて水平偏波に係る通信期間P2があり、更に再び垂直偏波に係る通信期間P3が続く。この通信期間P3において、その通信期間P3に係るコマンド群では一連のコマンド群の途中で無線タグ14が読み取り範囲から外れる可能性があるため、その無線タグ14が確実に読み取られないおそれがある。換言すれば、この図10に示す態様では、垂直偏波に係る通信に対応して読み取られるべき無線タグ14が読み落とされるおそれがある。
図11は、前記偏波面切替制御部78による前記送受信アンテナ部52における偏波面の切替時間間隔が、予め設定された、対象となる無線タグ14が通信範囲内に留まる想定時間TStayの1/3以下となる場合について説明する図である。この図11に示すように、斯かる態様では、垂直偏波に係る通信期間P1において、その通信期間P1に係るコマンド群では「Select」コマンドに対応する信号を発行した際に対象となる無線タグ14が読み取り範囲(通信範囲)内に存在しないため、その無線タグ14は読み取られることがない。また、その通信期間P1に続いて水平偏波に係る通信期間P2があり、更に再び垂直偏波に係る通信期間P3が続く。この通信期間P3において、上記通信期間P1において読み取られなかった無線タグ14も確実に読み取られる。すなわち、前記偏波面切替制御部78による前記送受信アンテナ部52における偏波面の切替時間間隔が、予め設定された、対象となる無線タグ14が通信範囲内に留まる想定時間TStayの1/3以下となるように制御することで、通信範囲内に存在する複数の無線タグ14を確実に読み取ることができるのである。また、斯かる切替時間を最長時間である想定時間TStayの1/3とすることで、以下に詳述するアルゴリズムの調整を実行しやすくすることができる。
図3に戻って、前記通信制御部76は、好適には、前記偏波面切替制御部78によって前記送受信アンテナ部52の偏波面が切り替えられる時間間隔内に、「Select」コマンドにより選択される複数の無線タグ14との間で一通り通信を行うためのコマンド群に対応する通信が1回完了しなかった場合には、次回の通信においてその通信に係る周波数、変調方式、応答待ち時間、及びコマンド順のうち少なくとも1つを変更する。換言すれば、次回の通信においては、前記偏波面切替制御部78によって前記送受信アンテナ部52の偏波面が切り替えられる時間間隔内に、「Select」コマンドにより選択される複数の無線タグ14との間で一通り通信を行うためのコマンド群に対応する通信が1回完了するようにその通信に係る周波数、変調方式、応答待ち時間、及びコマンド順のうち少なくとも1つを変更(調整)する。
また、前記通信時間判定部80は、好適には、前記偏波面切替制御部78によって前記送受信アンテナ部52の偏波面が切り替えられる時間間隔内に、「Select」コマンドにより選択される複数の無線タグ14との間で一通り通信を行うためのコマンド群に対応する通信が1回完了しなかった場合には、通信に係る周波数、変調方式、応答待ち時間、及びコマンド順のうち少なくとも1つを変更することによりその「Select」コマンドにより選択される複数の無線タグ14との間で一通り通信を行うためのコマンド群に対応する通信が前記偏波面切替制御部78によって前記送受信アンテナ部52の偏波面が切り替えられる時間間隔内に収まるか否かを判定する。また、図3に示す警告出力制御部82は、前記通信時間判定部80の判定が否定される場合、すなわち通信に係る周波数、変調方式、応答待ち時間、及びコマンド順の何れを変化させても「Select」コマンドにより選択される複数の無線タグ14との間で一通り通信を行うためのコマンド群に対応する通信が前記偏波面切替制御部78によって前記送受信アンテナ部52の偏波面が切り替えられる時間間隔内に収まらないと判定される場合には、通信時間の最適化が不可能である旨の警告を出力する。この警告は、例えば前記表示部38に表示されるものであるが、図示しない音声出力装置により音声情報等として出力されるものであってもよい。また、上記警告出力制御部82は、好適には、前記偏波面切替制御部78によって前記送受信アンテナ部52の偏波面が切り替えられる時間間隔内に、「Select」コマンドにより選択される複数の無線タグ14との間で一通り通信を行うためのコマンド群に対応する通信が1回完了しなかった場合には、一律にその旨の警告を出力するものであってもよい。
図12は、前記無線タグ通信装置12によるアルゴリズム調整制御の要部を説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。
先ず、SA1において、カウントnが0とされる。次に、SA2において、「Select」コマンドで始まる一連のコマンド群に係る通信制御が開始される。次に、SA3において、前記送受信アンテナ部52における偏波面の切替制御が行われたか否かが判断される。このSA3の判断が否定される場合には、SA6以下の処理が実行されるが、SA3の判断が肯定される場合には、SA4において、nが1以上であるか否かが判断される。このSA4の判断が肯定される場合には、SA1以下の処理が再び実行されるが、SA4の判断が否定される場合には、前記通信時間判定部80の動作に対応するSA5において、次回の通信においては前記送受信アンテナ部52の偏波面が切り替えられる時間間隔内に、「Select」コマンドにより選択される複数の無線タグ14との間で一通り通信を行うためのコマンド群に対応する通信が1回完了するようにその通信に係る周波数、変調方式、応答待ち時間、及びコマンド順のうち少なくとも1つが調整された後、SA1以下の処理が再び実行される。SA6においては、「Select」コマンドで始まる一連のコマンド群に係る通信制御が終了したか否かが判断される。このSA6の判断が否定される場合には、SA3以下の処理が再び実行されるが、SA6の判断が肯定される場合には、SA7において、nに1が加算された後、SA2以下の処理が再び実行される。以上の制御において、SA2及びSA5が前記通信制御部76の動作に対応する。
このように、本実施例によれば、予め設定された、対象となる無線タグ14が通信範囲内に留まる想定時間TStayの1/3以下であって、「Select」コマンドにより選択される複数の無線タグ14との間で一通りの送受信可能な時間毎に前記送受信アンテナ部52の偏波面を切り替える偏波面切替制御部78と、その偏波面切替制御部78によって前記送受信アンテナ部52の偏波面が切り替えられる時間間隔内に、「Select」コマンドにより選択される複数の無線タグ14との間で一通り通信を行うためのコマンド群に対応する通信が1回完了するように、その通信に係る周波数、変調方式、応答待ち時間、及びコマンド順のうち少なくとも1つを制御するものである通信制御部76とを、備えたものであることから、前記送受信アンテナ部52の偏波面が2回切り替えられる間、対象となる無線タグ14が通信範囲内に存在するようにその偏波面の切替タイミングを制御すると共に、その偏波面が切り替えられる間に選択された複数の無線タグ14全てとの間で一通りの通信が完了するようにアルゴリズムを決定することで、それら複数の無線タグ14の読み取りを確実に行うことができる。すなわち、対象となる無線タグ14の読み落としを好適に抑制する無線タグ通信装置12を提供することができる。
また、前記通信制御部76は、前記偏波面切替制御部78によって前記送受信アンテナ部52の偏波面が切り替えられる時間間隔内に、「Select」コマンドにより選択される複数の無線タグ14との間で一通り通信を行うためのコマンド群に対応する通信が1回完了しなかった場合には、次回の通信においてその通信に係る周波数、変調方式、応答待ち時間、及びコマンド順のうち少なくとも1つを変更するものであるため、前記送受信アンテナ部52の偏波面が切り替えられる間に選択された複数の無線タグ14全てとの間で一通りの通信が完了するようにアルゴリズムを最適化することで、それら複数の無線タグ14の読み取りを確実に行うことができる。
また、前記偏波面切替制御部78によって前記送受信アンテナ部52の偏波面が切り替えられる時間間隔内に、「Select」コマンドにより選択される複数の無線タグ14との間で一通り通信を行うためのコマンド群に対応する通信が1回完了しなかった場合には、通信に係る周波数、変調方式、応答待ち時間、及びコマンド順のうち少なくとも1つを変更することによりその「Select」コマンドにより選択される複数の無線タグ14との間で一通り通信を行うためのコマンド群に対応する通信が前記偏波面切替制御部78によって前記送受信アンテナ部52の偏波面が切り替えられる時間間隔内に収まるか否かを判定する通信時間判定部80と、その通信時間判定部80の判定が否定される場合には通信時間の最適化が不可能である旨の警告を出力する警告出力制御部82とを、備えたものであるため、前記送受信アンテナ部52の偏波面が切り替えられる間に選択された複数の無線タグ14全てとの間で一通りの通信が完了するようにアルゴリズムを最適化することが可能か否かを判定し、最適化が不可能である場合にはその旨を利用者に通知することができる。
また、前記偏波面切替制御部78によって前記送受信アンテナ部52の偏波面が切り替えられる時間間隔内に、「Select」コマンドにより選択される複数の無線タグ14との間で一通り通信を行うためのコマンド群に対応する通信が1回完了しなかった場合には、その旨の警告を出力する警告出力制御部82を備えたものであるため、前記送受信アンテナ部52の偏波面が切り替えられる間に選択された複数の無線タグ14全てとの間で一通りの通信が完了することが不可能である場合にはその旨を利用者に通知することができる。
続いて、本発明の更に別の好適な実施例である、前記無線タグ通信装置12による前記無線タグ14との間の通信制御の更に別の態様について説明する。この態様において、前記無線タグ通信装置12のDSP40に備えられた偏波面切替制御部78は、前述の実施例と同様に、予め設定された、対象となる無線タグ14が通信範囲内に留まる想定時間TStayの1/3以下であって、「Select」コマンドにより選択される複数の無線タグ14との間で一通りの送受信可能な時間毎に前記送受信アンテナ部14の偏波面を切り替える。また、前記通信制御部76は、前述の実施例と同様に、前記偏波面切替制御部78によって前記送受信アンテナ部52の偏波面が切り替えられる時間間隔内に、「Select」コマンドにより選択される複数の無線タグ14との間で一通り通信を行うためのコマンド群に対応する通信が1回完了するように、その通信に係る周波数、変調方式、応答待ち時間、及びコマンド順のうち少なくとも1つを制御する。
また、本実施例の無線タグ通信装置12に備えられた通信制御部76は、前記無線タグ14との間の通信に係る周波数を所定の時間間隔で変化させる周波数ホッピング制御を行う。すなわち、前記PLL42、VCO44、及び搬送波発生部46等を介して対象となる無線タグ14との間の情報の送受信に用いられる搬送波の周波数を所定の時間間隔で変化させる。また、本実施例の無線タグ通信装置12に備えられた偏波面切替制御部78は、前記通信制御部76により周波数ホッピング制御が行われる毎に前記送受信アンテナ部52の偏波面を切り替える制御を行う。すなわち、前記通信制御部76により周波数ホッピング制御が行われる毎に、前記回路切替部52cを介して前記第1の送受信アンテナ52a及び第2の送受信アンテナ52bの他方(その時点において接続されていない方)を前記送受信分離部54に接続する回路切替制御を実行する。また、前記通信制御部76は、好適には、前記偏波面切替制御部78による偏波面切替タイミングと略同時(偏波面が切り替わる毎に毎回行うものではない)に周波数ホッピング制御を行う。
図13は、前記偏波面切替制御部78による前記送受信アンテナ部52における偏波面の切替が、周波数ホッピング制御が行われる毎に行われない従来の態様について説明する図である。この図13に示すように、斯かる態様では、垂直偏波に係る通信期間P1において、その通信期間P1に係るコマンド群では「Select」コマンドに対応する信号を発行した際に対象となる無線タグ14が読み取り範囲(通信範囲)内に存在しないため、その無線タグ14は読み取られることがない。また、その通信期間P1に続いて水平偏波に係る通信期間P2があり、更に再び垂直偏波に係る通信期間P3が続く。この通信期間P3において、その通信期間P3に係るコマンド群ではその「Select」コマンドで始まる一連のコマンド群が完了する前に周波数ホッピングが行われてしまい、そのコマンド群が途中で終了するため、通信範囲内における無線タグ14が確実に読み取られないおそれがある。また、その通信期間P3に続く垂直偏波に係る通信期間P4においても、同様に一連のコマンド群が完了する前に周波数ホッピングが行われてしまい、そのコマンド群が途中で終了するため、通信範囲内における無線タグ14が確実に読み取られる保証がない。その通信期間P4に続いて水平偏波に係る通信期間P5があり、更に再び垂直偏波に係る通信期間P6が続くが、この通信期間P6においても、一連のコマンド群の途中で無線タグ14が読み取り範囲から外れる可能性があるため、その無線タグ14が確実に読み取られないおそれがある。換言すれば、この図13に示す態様では、垂直偏波に係る通信に対応して読み取られるべき無線タグ14が読み落とされるおそれがある。
図14は、前記偏波面切替制御部78による前記送受信アンテナ部52における偏波面の切替が、周波数ホッピング制御が行われる毎に実行される本実施例の態様について説明する図である。この図14に示すように、斯かる態様では、垂直偏波に係る通信期間P1において、その通信期間P1に係るコマンド群では「Select」コマンドに対応する信号を発行した際に対象となる無線タグ14が読み取り範囲(通信範囲)内に存在しないため、その無線タグ14は読み取られることがない。また、その通信期間P1に続いて水平偏波に係る通信期間P2があり、更に再び垂直偏波に係る通信期間P3が続く。この通信期間P3において、上記通信期間P1において読み取られなかった無線タグ14も確実に読み取られる。すなわち、前記通信制御部76により周波数ホッピング制御が行われる毎に前記送受信アンテナ部52の偏波面を切り替える制御を行うことで、通信範囲内に存在する複数の無線タグ14を確実に読み取ることができるのである。
このように、本実施例によれば、前記通信制御部76は、前記無線タグ14との間の通信に係る周波数を所定の時間間隔で変化させる周波数ホッピング制御を行うものであり、前記偏波面切替制御部78は、その通信制御部76により周波数ホッピング制御が行われる毎に前記送受信アンテナ部52の偏波面を切り替えるものであるため、周波数のホッピングが行われる毎に前記送受信アンテナ部52の偏波面を切り替えることで、対象となる複数の無線タグ14の読み取りを確実に行うことができる。
以上、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、更に別の態様においても実施される。
例えば、前述の実施例において、前記通信制御部76、偏波面切替制御部78、通信時間判定部80、及び警告出力制御部82は、何れも前記DSP40に機能的に備えられたものであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、前記通信制御部76、偏波面切替制御部78、通信時間判定部80、及び警告出力制御部82と等価な制御機能をそれぞれ個別に有する制御装置が前記DSP40とは別体として備えられたものであってもよい。また、これらの制御機能による制御動作は、ディジタル信号処理によるものであるとアナログ信号処理によるものであるとを問わない。
また、前述の実施例において、前記無線タグ通信装置12は、所定の偏波面に対応する第1の送受信アンテナ52aと、その第1の送受信アンテナ52bとは異なる偏波面(例えば第1の送受信アンテナ52aに直交する偏波面)に対応する第2の送受信アンテナ52bと、前記DSP40からの指令信号に基づいて前記第1の送受信アンテナ52a及び第2の送受信アンテナ52bのうち何れか一方を前記送受信分離部54に接続する回路切替部52cとを、有する送受信アンテナ部52において、それら第1の送受信アンテナ52a及び第2の送受信アンテナ52bを選択的に接続することにより通信に係る偏波面を切り替えるものであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、図15に示すような正方形(矩形状)の方形パッチアンテナ90や、図16に示すような円形パッチアンテナ92を備えたものであってもよい。上記方形パッチアンテナ90においては、図15に示すように、その方形パッチアンテナ90の向かい合う二辺の中心点を結ぶ線上で方形パッチアンテナ90の中心点以外の部分に2つの給電点94a、94bが設けられ、前述した実施例と同様に、前記偏波面切替制御部78により各給電点94a、94bに供給される電力の割合が制御されることで上記方形パッチアンテナ90から送信される送信信号の偏波方向が制御される。また、上記円形パッチアンテナ92においては、図16に示すように、その円形パッチアンテナ92の直交する二本の径上で円形パッチアンテナ92の中心点以外の部分に2つの給電点94a、94bが設けられ、前記偏波面切替制御部78により各給電点94a、94bに供給される電力の割合が制御されることで上記円形パッチアンテナ92から送信される送信信号の偏波方向が制御される。このように、平面アンテナにおける中心点以外の部分に2つの給電点94a、94bが設けられたパッチアンテナ90、92が備えられた無線送信装置においても、本発明が適用されることにより、そのパッチアンテナ90、92から送信される送信信号の偏波方向を任意に変化させることができる。
また、前述の実施例においては、送信信号の送信及び受信信号の受信に共用される送受信アンテナ部52を備えた無線タグ通信装置12に本発明が適用された例について説明したが、送信信号を送信するための送信アンテナ及び受信信号を受信するための受信アンテナをそれぞれ個別に備え、それら送信アンテナ及び受信アンテナそれぞれに係る偏波面を個別に切り替える態様の無線タグ通信装置にも本発明は好適に適用されるものである。
また、前述の実施例では、指向性制御を特に行わない無線タグ通信装置12について説明したが、例えば、PAA(Phased Array Antenna)処理やAAA(Adaptive Array Antenna)処理等により前記無線タグ14との通信指向性を制御し得る無線タグ通信装置にも本発明は好適に適用されるものである。
その他、一々例示はしないが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が加えられて実施されるものである。
12:無線タグ通信装置
14:無線タグ
52:送受信アンテナ部(アンテナ)
76:通信制御部
78:偏波面切替制御部
80:通信時間判定部
82:警告出力制御部

Claims (5)

  1. 通信に係る偏波面の切り替えを行い得るアンテナを有し、無線タグとの間で情報の通信を行うと共に該通信に際して前記アンテナの偏波面を切り替える制御を行う無線タグ通信装置であって、
    予め設定された、対象となる無線タグが通信範囲内に留まる時間の1/3以下で前記アンテナの偏波面を切り替え偏波面切替制御部と、
    所定の選択コマンドにより選択される複数の無線タグとの間で一通り通信を行うための一連のコマンド群に対応する通信が1回完了するのに要する時間として、該通信における周波数、変調方式、応答待ち時間、及びコマンド群のコマンド順を決定するアルゴリズムに基づいて、前記一連のコマンド群の開始から終了までに必要な想定時間を算出し、該想定時間が前記偏波面切替制御部によって前記アンテナの偏波面が切り替えられる時間間隔内に収まらない場合には、前記通信における周波数、変調方式、応答待ち時間、及びコマンド順のうち少なくとも1つを変更して前記想定時間を再計算する通信時間判定部と、
    該通信時間判定部により算出された前記想定時間が前記偏波面切替制御部によって前記アンテナの偏波面が切り替えられる時間間隔内となる周波数、変調方式、応答待ち時間、及びコマンド順で前記複数の無線タグとの間で一通り通信を行う通信制御部と
    を、備えたものであることを特徴とする無線タグ通信装置。
  2. 前記通信制御部は、前記偏波面切替制御部によって前記アンテナの偏波面が切り替えられる時間間隔内に、前記所定の選択コマンドにより選択される複数の無線タグとの間で一通り通信を行うためのコマンド群に対応する通信が1回完了しなかった場合には、次回の通信において該通信に係る周波数、変調方式、応答待ち時間、及びコマンド順のうち少なくとも1つを変更するものである請求項1に記載の無線タグ通信装置。
  3. 前記通信時間判定部は、前記偏波面切替制御部によって前記アンテナの偏波面が切り替えられる時間間隔内に、前記所定の選択コマンドにより選択される複数の無線タグとの間で一通り通信を行うためのコマンド群に対応する通信が1回完了しなかった場合には、通信に係る周波数、変調方式、応答待ち時間、及びコマンド順のうち少なくとも1つを変更することにより該所定の選択コマンドにより選択される複数の無線タグとの間で一通り通信を行うためのコマンド群に対応する通信が前記偏波面切替制御部によって前記アンテナの偏波面が切り替えられる時間間隔内に収まるか否かを判定するものであり
    前記通信時間判定部の判定が否定される場合には通信時間の最適化が不可能である旨の警告を出力する警告出力制御部と
    を、備えたものである請求項1又は2に記載の無線タグ通信装置。
  4. 前記偏波面切替制御部によって前記アンテナの偏波面が切り替えられる時間間隔内に、前記所定の選択コマンドにより選択される複数の無線タグとの間で一通り通信を行うためのコマンド群に対応する通信が1回完了しなかった場合には、その旨の警告を出力する警告出力制御部を備えたものである請求項1又は2に記載の無線タグ通信装置。
  5. 前記通信制御部は、前記無線タグとの間の通信に係る周波数を所定の時間間隔で変化させる周波数ホッピング制御を行うものであり、前記偏波面切替制御部は、該通信制御部により周波数ホッピング制御が行われる毎に前記アンテナの偏波面を切り替えるものである請求項1から4の何れか1項に記載の無線タグ通信装置。
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