JP7433920B2 - 無線タグ読取装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施の形態は、無線タグ読取装置に関する。
近年、物品に貼付されたRFIDタグ等の無線タグの情報を読み取ることによって、物品の在庫管理や販売管理等が行われている。一般に、無線タグを読み取る際には、配置されている無線タグの方向が不明であるため、無線タグの方向に依存せずに読み取り可能な円偏波を放射することによって、これらの無線タグの情報を読み取っている。
しかし、円偏波は、通信可能距離が短い。そのため、長い通信距離を確保する必要がある場合には、同じ電波出力で通信可能距離がより長い直線偏波が用いられる。例えば特許文献1では、偏波方向が異なる直線偏波を切り替えることによって、無線タグの読み取りを行っている。
しかしながら、配置されている無線タグの方向が不明である場合、それぞれの直線偏波をどれ位の時間に亘って放射すれば、全ての無線タグを読み取れるかが不明であった。そのため、直線偏波を切り替える従来の方式では、必要以上に長い時間に亘って電波を放射する必要があった。これにより、読み取りに時間がかかって効率が悪いという問題があった。
本発明が解決しようとする課題は、配置方向が不明な複数の無線タグとの通信距離を確保しつつ、全ての無線タグを効率よく読み取ることができる無線タグ読取装置を提供することである。
実施の形態の無線タグ読取装置は、第1の給電部と、第2の給電部と、偏波面切替部と、予備スキャン部と、設定部と、読取部とを備える。第1の給電部は、アンテナから、第1の偏波面を有する第1の直線偏波を放射させる。第2の給電部は、アンテナから、第1の偏波面とは向きが異なる第2の偏波面を有する第2の直線偏波を放射させる。偏波面切替部は、第1の給電部への給電と第2の給電部への給電とを切り替える。予備スキャン部は、第1の直線偏波の放射時間と、第2の直線偏波の放射時間とを等しく設定して無線タグの読み取りを行う。設定部は、予備スキャン部が、第1の直線偏波によって読み取った無線タグの数量と、第2の直線偏波によって読み取った無線タグの数量とに基づいて、第1の給電部からの給電時間と第2の給電部からの給電時間との比率を設定する。読取部は、設定部が設定した給電時間の比率に応じた給電を行った際に、第1の直線偏波又は第2の直線偏波に対する応答波を受信して、当該応答波が含む無線タグのタグ情報を読み取る。
図1は、第1の実施形態の無線タグ読取装置の一例を示す外観斜視図である。 図2は、RFIDアンテナの構成の一例を示す図である。 図3は、RFIDタグのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図4は、第1の実施形態の無線タグ読取装置のハードウェア構成の一例を示すハードウェアブロック図である。 図5は、第1の実施形態の無線タグ読取装置の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。 図6は、第1の実施形態の無線タグ読取装置が行う処理の流れの一例を示すタイムチャートである。 図7は、第1の実施形態の無線タグ読取装置が行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図8は、第2の実施形態の無線タグ読取装置の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。 図9は、第2の実施形態の無線タグ読取装置が行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態である無線タグ読取装置10aについて説明する。
(無線タグ読取装置の全体構成の説明)
図1を用いて、無線タグ読取装置の全体構成について説明する。図1は、第1の実施形態の無線タグ読取装置の一例を示す外観斜視図である。無線タグ読取装置10aは、例えばRFIDリーダである。
無線タグ読取装置10aは、本体部2と、グリップ部4と、トリガスイッチ5と、液晶ディスプレイ8を備える。本体部2は、RFIDアンテナ6と、バッテリ7とを備える。本体部2は、物品に貼付される無線タグの一例であるRFID(Radio Frequency IDentification)タグ40と無線通信を行う。RFIDアンテナ6は、RFIDタグ40と無線通信を行うための電波を送受信する。なお、RFIDタグ40との無線通信について、詳しくは後述する。
グリップ部4は、操作者が操作時に握る部位である。グリップ部4は、本体部2に対して後側に配置される。トリガスイッチ5は、グリップ部4に設けられる。操作者がグリップ部4を握りながらトリガスイッチ5をオンにすると、無線タグ読取装置10aは、RFIDアンテナ6から電波を放射する。そして、操作者がトリガスイッチ5をオフにすると、無線タグ読取装置10aは、RFIDアンテナ6からの電波の放射を停止する。液晶ディスプレイ8は、無線タグ読取装置10aの動作状態や、無線タグ読取装置10aが読み取ったRFIDタグ40のタグ情報等を表示する。
RFIDタグ40は、RFIDアンテナ6から放射された電波を受けて、当該RFIDタグ40が貼付された物品50を一意に特定する識別子であるEPC(Electronic Product Code)を、無線タグ読取装置10aに送信する。無線タグ読取装置10aは、EPCを受信することによって、RFIDタグ40の読み取りを完了する。なお、EPCは、本開示におけるタグ情報の一例である。
物品50は、X軸に沿う水平方向、又はY軸に沿う垂直方向に沿って載置されているものとする。そして、物品50に貼付されたRFIDタグ40も、X軸又はY軸に沿った状態にあるものとする。
RFIDアンテナ6から放射された電波に対して、複数のRFIDタグ40が同時に応答すると、無線タグ読取装置10aは、各RFIDタグ40の情報を識別して読み取ることができない。そのため、無線タグ読取装置10aは、各RFIDタグ40からの応答を順に読み取る、衝突防止アルゴリズム(アンチコリジョン)を備えている。詳しくは後述する。
無線タグ読取装置10aが起動してキャリアがオンとなると、RFIDアンテナ6から放射した電波が届く範囲内にある物品50に貼付されたRFIDタグ40は、放射された電波から電力の供給を受けてスタンバイ状態になる。このとき、RFIDタグ40が備えるインベントリ済フラグ(自身の情報が読み取られた(検出された)か否かを示すフラグ)は、その初期値である「未検出」状態となる。
次に、無線タグ読取装置10aは、検索対象の物品種別をパラメータで指定したSelectコマンドを発行する。これにより、スタンバイ状態になったRFIDタグ40のうち、パラメータで指定された物品種別のRFIDタグ40が有効にされる。次に、無線タグ読取装置10aは、Queryコマンドを発行する。Queryコマンドを受信したRFIDタグ40は、スタンバイ状態から応答状態に遷移し、自身を識別する乱数メッセージ(RN16)を作成して送信する。無線タグ読取装置10aは、乱数メッセージを受信すると、その乱数メッセージを含むACK(ACKnowledgement)コマンドを送信する。RFIDタグ40は、ACKコマンドを受信すると、応答状態から承認状態に遷移する。この承認状態では、RFIDタグ40は、一意の識別子である前記したEPCを送信し、インベントリ済フラグを「検出済」に設定する。
無線タグ読取装置10aは、受信した応答波の中に含まれるEPCを読み取る。そして、EPCを送信したRFIDタグ40は、インベントリ済フラグを「検出済」に設定するため、無線タグ読取装置10aがQueryコマンドを繰り返し発行しても、反応することはない。検出済のRFIDタグ40が反応しないため、無線タグ読取装置10aは、検出済のRFIDタグ40の二度読みを行わない。したがって、無線タグ読取装置10aは、複数のRFIDタグ40が混在している場合であっても、各RFIDタグ40を識別して読み取ることができる。
(RFIDアンテナの構造の説明)
次に、図2を用いて、RFIDアンテナ6の構成を説明する。図2は、RFIDアンテナの構成の一例を示す図である。
RFIDアンテナ6は、矩形形状の筐体11の内部に、アンテナ素子12が内包される構造を有する。アンテナ素子12は、例えば基板上に形成される基板アンテナであって、1つの頂点を共有して、向きが互いに90°異なる方向に延びる、X軸に沿う第1アンテナ素子12aと、Y軸に沿う第2アンテナ素子12bとを備える。
第1アンテナ素子12aは、X軸に沿う矩形状を呈し、第2アンテナ素子12bは、Y軸に沿う矩形状を呈する。第1アンテナ素子12a及び第2アンテナ素子12bの底面は、底面導体13で覆われている。また、第1アンテナ素子12a及び第2アンテナ素子12bの外側面は、側面導体14で覆われている。底面導体13及び側面導体14は、金属等の導体で形成される。
第1アンテナ素子12aには、給電ポート15aから信号線を介して高周波信号が給電される。なお、信号線は、周囲を絶縁体と外部導体とで被覆された同軸ケーブルで構成される。外部導体は、入力側と出力側が共にGNDに接続されることによって、信号線をシールドする。これによって、第1アンテナ素子12aには、X軸方向に沿って高周波信号電流が流れる。そして、第1アンテナ素子12aは、XZ平面を偏波面とする直線偏波をZ軸方向に放射する。なお、給電ポート15aは、本開示における第1の給電部の一例である。また、XZ平面を偏波面とする直線偏波は、本開示における第1の偏波面を有する第1の直線偏波の一例である。
また、第2アンテナ素子12bには、給電ポート15bから信号線を介して高周波信号が給電される。信号線は、前記した同軸ケーブルである。これによって、第2アンテナ素子12bには、Y軸方向に沿って高周波信号電流が流れる。そして、第2アンテナ素子12bは、YZ平面を偏波面とする直線偏波をZ軸方向に放射する。なお、給電ポート15bは、本開示における第2の給電部の一例である。また、YZ平面を偏波面とする直線偏波は、本開示における第2の偏波面を有する第2の直線偏波の一例である。
このように、同じ場所に線状アンテナを直交させて配置して、一方のアンテナのみに給電することによって、当該アンテナの方向に応じた偏波面を有する直線偏波を放射することができる。したがって、一方のアンテナと他方のアンテナとに時分割で給電を行うことによって、偏波面が互いに90°異なる直線偏波を切り替えて放射することができる。
(RFIDタグのハードウェア構成)
次に、図3を用いて、RFIDタグ40のハードウェア構成を説明する。図3は、RFIDタグのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
RFIDタグ40は、アンテナ41と、送受信部42と、制御部43と、起電力部44と、メモリ45とを備える。アンテナ41は、無線タグ読取装置10aのRFIDアンテナ6から放射された電波を受信する。送受信部42は、アンテナ41での電波の送受信を行う。制御部43は、RFIDタグ40の読み取りに係る動作全体を制御する。起電力部44は、アンテナ41が無線タグ読取装置10aから受信した電波に基づいて、RFIDタグ40を起動するための電力を発生する。また、起電力部44は、RFIDタグ40に登録されたEPC(タグ情報)を無線タグ読取装置10aに送信する等の制御を行うための電力を発生する。メモリ45は、RFIDタグ40が貼付された物品の物品情報等のEPC(タグ情報)を記憶する。
(無線タグ読取装置のハードウェア構成の説明)
次に、図4を用いて、無線タグ読取装置10aのハードウェア構成を説明する。図4は、第1の実施形態の無線タグ読取装置のハードウェア構成の一例を示すハードウェアブロック図である。
無線タグ読取装置10aは、物品に貼付されるRFIDタグ40と無線通信を行って、当該RFIDタグ40に登録された物品に係る情報を読み取って、物品の在庫管理や販売管理等を行う。無線タグ読取装置10aは、制御部20と、記憶部21と、入出力コントローラ23と、バッテリ7とを備える。
制御部20は、内部バス22を介して、記憶部21、入出力コントローラ23と接続する。バッテリ7は、無線タグ読取装置10aの各部に電力を供給する。
制御部20は、CPU(Central Processing Unit)20aと、ROM(Read Only Memory)20bと、RAM(Random Access Memory)20cとを備える。CPU20aは、内部バス22を介して、ROM20bと、RAM20cと接続する。CPU20aは、ROM20bや記憶部21に記憶された各種プログラムやファイルを、RAM20cに展開する。CPU20aは、RAM20cに展開された各種プログラムやファイルに従って動作することで無線タグ読取装置10aを制御する。すなわち、制御部20は、一般的なコンピュータの構成を有する。
制御部20は、更に、内部バス22を介して、記憶部21と、入出力コントローラ23と、バッテリ7と接続する。
記憶部21は、電源を切っても記憶情報が保持される、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、又はHDD(Hard Disk Drive)等である。記憶部21は、制御プログラムP1を含むプログラム等を記憶する。制御プログラムP1は、無線タグ読取装置10aが備える機能を発揮させるためのプログラムである。
なお、制御プログラムP1は、ROM20bに予め組み込まれて提供されてもよい。また、制御プログラムP1は、制御部20にインストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで、CD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disc)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。さらに、制御プログラムP1を、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、制御プログラムP1を、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
また、記憶部21は、読取データDを記憶する。読取データDは、無線タグ読取装置10aがRFIDタグ40から読み取ったEPC(タグ情報)等である。
図4に戻り、入出力コントローラ23は、制御部20を、第1アンテナ素子12aと、第2アンテナ素子12bと、トリガスイッチ5と、液晶ディスプレイ8と接続する。入出力コントローラ23は、制御部20からの指令に基づいて、接続された各種ハードウェアを制御する。
なお、第1アンテナ素子12aと、第2アンテナ素子12bと、トリガスイッチ5と、液晶ディスプレイ8の機能は、前記した通りである。
バッテリ7は、無線タグ読取装置10a、及び無線タグ読取装置10aに接続された周辺機器に電力を供給するリチウムイオン電池等の2次電池である。
(無線タグ読取装置の機能構成の説明)
次に、図5を用いて、無線タグ読取装置10aの機能構成を説明する。図5は、第1の実施形態の無線タグ読取装置の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
無線タグ読取装置10aの制御部20は、制御プログラムP1をRAM20cに展開して動作させることによって、図5に示す水平偏波給電部30と、垂直偏波給電部31と、偏波面切替部32と、給電時間比率設定部33と、無線タグ情報読取部34aと、表示制御部35とを機能部として実現する。
水平偏波給電部30は、第1アンテナ素子12aから、水平偏波面(第1の偏波面)を有する水平偏波(第1の直線偏波)を放射させる。なお、水平偏波給電部30は、本開示における第1の給電部の一例である。
垂直偏波給電部31は、第2アンテナ素子12bから、垂直偏波面(第2の偏波面)を有する垂直偏波(第2の直線偏波)を放射させる。なお、垂直偏波給電部31は、本開示における第2の給電部の一例である。
偏波面切替部32は、水平偏波給電部30への給電と垂直偏波給電部31への給電とを切り替える。
給電時間比率設定部33は、水平偏波給電部30からの給電時間と垂直偏波給電部31からの給電時間との比率を、水平偏波の方向に沿うRFIDタグ40(無線タグ)の数と、垂直偏波の方向に沿うRFIDタグ40(無線タグ)の数との比率に応じた値に設定する。なお、給電時間比率設定部33は、本開示における設定部の一例である。
無線タグ情報読取部34aは、RFIDアンテナ6が放射した電波に対する応答波を受信して、RFIDタグ40のEPC(タグ情報)を読み取る。具体的には、無線タグ情報読取部34aは、各RFIDタグ40が備えるスロットカウンタに格納する乱数の最大ビット長を、水平偏波で読み取るRFIDタグ40の数量N1と、垂直偏波で読み取るRFIDタグ40の数量N2とに応じて設定することによって、全てのRFIDタグ40を効率的に読み取る。詳しくは後述する(図6参照)。なお、無線タグ情報読取部34aは、本開示における読取部の一例である。
表示制御部35は、無線タグ情報読取部34aが読み取ったRFIDタグ40のEPC等を、液晶ディスプレイ8に表示させる。
(偏波面切替処理の説明)
偏波面切替部32は、水平偏波給電部30への給電と垂直偏波給電部31への給電とを切り替えることによって、第1アンテナ素子12aから水平偏波(第1の直線偏波)を放射させるか、第2アンテナ素子12bから垂直偏波(第2の直線偏波)を放射させるかを切り替える。
そして、無線タグ情報読取部34aは、第1アンテナ素子12aから放射された水平偏波によって、水平方向(図1のX軸)に沿うRFIDタグ40のEPCを読み取る。また、無線タグ情報読取部34aは、第2アンテナ素子12bから放射された垂直偏波によって、垂直方向(図1のY軸)に沿うRFIDタグ40のEPCを読み取る。
なお、物品50が、X軸又はY軸からずれた方向に載置された場合、当該物品50に貼付されたRFIDタグ40のEPCは、水平偏波及び垂直偏波の双方に読み取られるか、又はいずれの偏波にも読み取られないかのいずれかである。
偏波面切替部32は、給電時間比率設定部33が設定した時間比率で、水平偏波の放射と垂直偏波の放射とを切り替える。RFIDタグ40の読み取り環境において、水平方向に載置された物品50の数量N1と、垂直方向に載置された物品50の数量N2との比率(N1/N2)が予めわかっている場合、無線タグ読取装置10aの操作者は、当該比率に応じた値を給電時間比率設定部33に与える。例えば、比率(N1/N2)が2である場合、水平偏波の放射時間を、垂直偏波の放射時間の約2倍になるように、給電時間比率設定部33に指示を与える。
なお、載置された物品50の数が多くて、比率(N1/N2)が不明な場合は、水平偏波の放射時間と垂直偏波の放射時間を等しく設定して、無線タグ読取装置10aに、RFIDタグ40の予備的な読み取りを行わせる。そして、水平偏波で読み取ったRFIDタグ40の数量と垂直偏波で読み取ったRFIDタグ40の数量とに基づいて、給電時間比率設定部33が、水平偏波と垂直偏波の放射時間の比率を設定して、無線タグ情報読取部34aに本読み取りを行わせる。
(タグ情報の読み取り方法の説明)
次に、図6を用いて、無線タグ読取装置10aの無線タグ情報読取部34aが行う、RFIDタグ40の読み取り処理の流れを説明する。図6は、第1の実施形態の無線タグ読取装置が行う処理の流れの一例を示すタイムチャートである。図6の横軸は時刻tを示す。
無線タグ読取装置10aが搬送波CW(電波)を送信すると、この搬送波を受信したRFIDタグ40が起動する。そして、次に無線タグ読取装置10aは、Queryコマンドを送信する。Queryコマンドは、RFIDタグ40同士の衝突回避のために、各RFIDタグ40に発生させる乱数の最大値を知らせるデータ(より具体的には、発生させた乱数を格納するスロットカウンタの最大ビット長)を含む。RFIDタグ40は、Queryコマンドを受信すると、当該Queryコマンドに含まれる最大値以下の乱数を発生させて、自身のスロットカウンタに格納する。図6の例では、説明を簡単にするために、発生させる乱数の最大値を4(スロットカウンタの最大ビット長は2)とする。即ち、各RFIDタグ40が設定するカウンタ値は、0,1,2,3のいずれかである。
図6に示す例では、RFIDタグ40aは乱数0を発生させて、RFIDタグ40bは乱数3を発生させて、RFIDタグ40cは乱数2を発生させるものとする。このようにして発生させた乱数は、それぞれ、各RFIDタグのスロットカウンタに格納される。
RFIDタグ40aはカウンタ値が0であるので、直ちにRN16の応答を返す。RN16は、最大ビット長16の乱数メッセージである。無線タグ読取装置10aは、RN16を受信すると、ACKコマンドを送信する。RFIDタグ40aはACKコマンドを受信すると、識別情報を含むPC+EPC+CRC16を返す。PC(Protocol Control)は、EPCのワード長、ユーザメモリの有無、拡張インジケータ等の情報を含む情報である。EPCは、前記したように、RFIDタグ40が貼付された物品50を一意に特定するタグ情報である。CRC(Cyclic Redundancy Check)16は、誤り検出符号の一種である。
無線タグ読取装置10aは、識別情報を含む信号を受信後、RFIDタグ40aのカウンタ値をデクリメントさせるQueryRepコマンドを送信する。RFIDタグ40aは、QueryRepコマンドを受信すると、送信した識別情報が正しく伝達されたと判断する。
RFIDタグ40bとRFIDタグ40cは、QueryRepコマンドを受信すると、スロットカウンタのカウンタ値をデクリメントする。デクリメントした結果、RFIDタグ40bのカウンタ値は2で、RFIDタグ40cのカウンタ値は1であるので、応答を返すタグは存在しない。無線タグ読取装置10aは、QueryRepコマンドを送信後、一定時間経過しても応答が無いと判断したときは、次のQueryRepコマンドを送信する。RFIDタグ40b,40cは、カウンタ値が0になったときに、応答を返す。
無線タグ読取装置10aは、Queryコマンドで通知した最大ビット長に相当する回数(図6の例では4回)の送信を行うと、搬送波の送信を停止する。
無線タグ読取装置10aは、このようにして、複数のRFIDタグ40が存在するときであっても、RFIDタグ40同士の応答が衝突しにくくなるようにしている。
(無線タグ読取装置情が行う処理の流れの説明)
次に、図7を用いて、無線タグ読取装置10aが行う処理の流れを説明する。図7は、第1の実施形態の無線タグ読取装置が行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。
給電時間比率設定部33は、水平方向に載置された物品50の数量N1と、垂直方向に載置された物品50の数量N2とを取得する(ステップS10)。具体的には、無線タグ読取装置10aの操作者が、目視で確認したおおよその数量を指示してもよいし、棚卸作業のように、物品50の理論的な在庫数がわかっている場合は、当該在庫数の半分の値を、それぞれ数量N1,N2として指示してもよい。
給電時間比率設定部33は、数量N1と数量N2とが等しいかを判定する(ステップS11)。数量N1と数量N2とが等しいと判定される(ステップS11:Yes)とステップS12に進む。一方、数量N1と数量N2とが等しいと判定されない(ステップS11:No)とステップS13に進む。
ステップS11においてYesと判定されると、無線タグ情報読取部34aは、水平偏波を放射した際に読み取るRFIDタグ40のスロットカウンタの最大ビット長L1と、垂直偏波を放射した際に読み取るRFIDタグ40のスロットカウンタの最大ビット長L2とを、L1=L2となるように設定する(ステップS12)。その後、ステップS16に進む。
一方、ステップS11においてNoと判定されると、給電時間比率設定部33は、数量N1が数量N2以上であるかを判定する(ステップS13)。数量N1が数量N2以上であると判定される(ステップS13:Yes)とステップS14に進む。一方、数量N1が数量N2以上であると判定されない(ステップS13:No)とステップS15に進む。
ステップS13においてYesと判定されると、無線タグ情報読取部34aは、水平偏波を放射した際に読み取るRFIDタグ40のスロットカウンタの最大ビット長L1と、垂直偏波を放射した際に読み取るRFIDタグ40のスロットカウンタの最大ビット長L2とを、L1>L2となるように設定する(ステップS14)。その後、ステップS16に進む。
一方、ステップS13においてNoと判定されると、無線タグ情報読取部34aは、スロットカウンタの前記した最大ビット長L1,L2を、L1<L2となるように設定する(ステップS15)。その後、ステップS16に進む。
ステップS12、ステップS14、又はステップS15に続いて、偏波面切替部32は、給電先を水平偏波給電部30(第1の給電部)に切り替える(ステップS16)。
水平偏波給電部30は、第1アンテナ素子12aから水平偏波(第1の直線偏波)の放射を開始させる(ステップS17)。
無線タグ情報読取部34aは、水平偏波に重畳させて送信したQueryコマンドによって、当該水平偏波を受信した各RFIDタグ40に、最大ビット長L1の乱数を発生させる(ステップS18)。
無線タグ情報読取部34aは、各RFIDタグ40から、タグ情報を読み取る(ステップS19)。
無線タグ情報読取部34aは、読み取ったタグ数をカウントする(ステップS20)。
無線タグ情報読取部34aは、RFIDタグ40のタグ情報の読み取りを完了したかを判定する(ステップS21)。RFIDタグ40のタグ情報の読み取りを完了したと判定される(ステップS21:Yes)とステップS22に進む。一方、RFIDタグ40のタグ情報の読み取りを完了したと判定されない(ステップS21:No)とステップS19に戻る。
なお、ステップS21において、RFIDタグ40のタグ情報の読み取りを完了したかは、無線タグ読取装置10aが、Queryコマンドで通知した最大ビット長に相当する回数の送信を行ったかによって判定される。
ステップS21においてYesと判定されると、水平偏波給電部30は、第1アンテナ素子12aからの水平偏波(第1の直線偏波)の放射を停止させる(ステップS22)。
次に、偏波面切替部32は、給電先を垂直偏波給電部31(第2の給電部)に切り替える(ステップS23)。
垂直偏波給電部31は、第2アンテナ素子12bから垂直偏波(第2の直線偏波)の放射を開始させる(ステップS24)。
無線タグ情報読取部34aは、垂直偏波に重畳させて送信したQueryコマンドによって、当該垂直偏波を受信した各RFIDタグ40に、最大ビット長L2の乱数を発生させる(ステップS25)。
無線タグ情報読取部34aは、各RFIDタグ40から、タグ情報を読み取る(ステップS26)。
無線タグ情報読取部34aは、読み取ったタグ数をカウントする(ステップS27)。
無線タグ情報読取部34aは、RFIDタグ40のタグ情報の読み取りを完了したかを判定する(ステップS28)。RFIDタグ40のタグ情報の読み取りを完了したと判定される(ステップS28:Yes)とステップS29に進む。一方、RFIDタグ40のタグ情報の読み取りを完了したと判定されない(ステップS28:No)とステップS26に戻る。
なお、ステップS28において、RFIDタグ40のタグ情報の読み取りを完了したかは、無線タグ読取装置10aが、Queryコマンドで通知した最大ビット長に相当する回数の送信を行ったかによって判定される。
ステップS28においてYesと判定されると、垂直偏波給電部31は、第2アンテナ素子12bからの垂直偏波(第2の直線偏波)の放射を停止させる(ステップS29)。
ステップS29に続いて、無線タグ情報読取部34aは、全てのRFIDタグ40の読み取りを完了したかを判定する(ステップS30)。全てのRFIDタグ40の読み取りを完了したと判定される(ステップS30:Yes)と、無線タグ読取装置10aは図7の処理を終了する。一方、全てのRFIDタグ40の読み取りを完了したと判定されない(ステップS30:No)と、ステップS10に戻る。
なお、ステップS30において、全てのRFIDタグ40を読み取ったかは、無線タグ読取装置10aが使用される状況に応じた方法で判定すればよい。例えば、無線タグ読取装置10aが物品50の棚卸を行っている場合であれば、読み取られたタグ情報の内容と棚卸の管理情報とを照合させることによって判定すればよい。また、客が購入した物品50の商品情報の読み取りを行っている場合であれば、読み取られた物品50の数と、無線タグ読取装置10aの操作者が目視で確認した物品50の数とを照合させることによって判定すればよい。
以上説明したように、第1の実施形態の無線タグ読取装置10aは、給電時間比率設定部33(設定部)が、水平偏波給電部30(第1の給電部)からの給電時間と垂直偏波給電部31(第2の給電部)からの給電時間との比率を、第1の直線偏波の方向に沿う無線タグの数と、第2の直線偏波の方向に沿う無線タグの数との比率に応じた値に設定して、偏波面切替部32は、給電時間比率設定部33が設定した給電時間の比率で、水平偏波給電部30(第1の給電部)への給電と垂直偏波給電部31(第2の給電部)への給電とを切り替える。そして、無線タグ情報読取部34a(読取部)が、第1の直線偏波又は第2の直線偏波に対する応答波を受信して、当該応答波が含むRFIDタグ40(無線タグ)のタグ情報を読み取る。したがって、配置方向が不明な複数のRFIDタグ40との通信距離を確保しつつ、全てのRFIDタグ40を効率よく読み取ることができる。
また、第1の実施形態の無線タグ読取装置10aにおいて、第1の直線偏波の方向に沿うRFIDタグ40の数と、第2の直線偏波の方向に沿うRFIDタグ40の数との比率に応じた値は、水平偏波(第1の直線偏波)によって読み取ったRFIDタグ40の数と、垂直偏波(第2の直線偏波)によって読み取ったRFIDタグ40の数との比率である。したがって、無線タグ読取装置10aが放射する直線偏波に沿う方向に載置されたRFIDタグ40の数量に応じて、例えば電波の放射時間を変更することによって、全てのRFIDタグ40を読み取るのに要する時間を短縮することができる。また、RFIDタグ40の数量がわからない場合には、例えば水平偏波と垂直偏波を同じ時間だけ放射した際に、水平偏波で読み取ったRFIDタグ40の数量と垂直偏波で読み取ったRFIDタグ40の数量とに基づいて、再読み取りを行う際の水平偏波と垂直偏波との放射時間の比率を変更することもできる。
また、第1の実施形態の無線タグ読取装置10aにおいて、給電時間比率設定部33(設定部)は、水平偏波(第1の直線偏波)によって読み取ったRFIDタグ40の数と、垂直偏波(第2の直線偏波)によって読み取ったRFIDタグ40の数との比率に応じて、水平偏波を放射させる場合に、RFIDタグ40に設定するスロットカウンタの最大ビット長と、垂直偏波を放射させる場合に、RFIDタグ40に設定するスロットカウンタの最大ビット長と、を設定する。したがって、水平偏波と垂直偏波のうち、より多くのRFIDタグ40を読み取れると想定される電波を放射した際に、当該電波によるRFIDタグ40の読み取りを確実に行うことによって、総読取時間を短くしつつ、全てのRFIDタグ40を確実に読み取ることができる。
また、第1の実施形態の無線タグ読取装置10aにおいて、給電時間比率設定部33(設定部)は、水平偏波(第1の直線偏波)によって読み取ったRFIDタグ40の数が、垂直偏波(第2の直線偏波)によって読み取ったRFIDタグ40の数よりも多い場合は、水平偏波を放射させる場合にRFIDタグ40に設定するスロットカウンタの最大ビット長を、垂直偏波を放射させる場合にRFIDタグ40に設定するスロットカウンタの最大ビット長よりも長く設定する。したがって、RFIDタグ40が、垂直方向よりも水平方向に多く載置されている場合は、水平偏波を放射する時間が、垂直偏波を放射する時間よりも長く設定される。また、逆に、RFIDタグ40が、水平方向よりも垂直方向に多く載置されている場合は、垂直偏波を放射させる場合にRFIDタグ40に設定するスロットカウンタの最大ビット長を、水平偏波を放射させる場合にRFIDタグ40に設定するスロットカウンタの最大ビット長よりも長く設定する。したがって、垂直偏波を放射する時間が、水平偏波を放射する時間よりも長く設定される。これによって、RFIDタグ40の載置方向によらずに、全てのRFIDタグ40を効率的に読み取ることができる。
(第2の実施の形態)
以下、本発明の第2の実施の形態である無線タグ読取装置10bについて説明する。なお、無線タグ読取装置10bのハードウェア構成は、無線タグ読取装置10aのハードウェア構成(図4参照)と変わらないため、説明は省略する。
(無線タグ読取装置の全体構成の説明)
図8は、第2の実施形態の無線タグ読取装置の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。無線タグ読取装置10bの機能構成は、無線タグ読取装置10aの無線タグ情報読取部34aが、無線タグ情報読取部34bに置き換わった構成を備える。
無線タグ情報読取部34bは、RFIDアンテナ6が放射した電波に対する応答波を受信して、RFIDタグ40のEPC(タグ情報)を読み取る。具体的には、無線タグ情報読取部34bは、電波の送信開始から電波の送信停止までの処理を、RFIDタグ40の数量に応じた回数だけ繰り返すことによって、全てのRFIDタグ40を効率的に読み取る。詳しくは後述する。なお、無線タグ情報読取部34bは、本開示における読取部の一例である。
(タグ情報の読み取り方法の説明)
次に、無線タグ読取装置10bの無線タグ情報読取部34bが行う、RFIDタグ40の読み取り処理について説明する。無線タグ情報読取部34bは、水平偏波の放射と垂直偏波の放射によらずに、各RFIDタグ40に設定するスロットカウンタの最大ビット長は変更せずに、水平偏波を放射する場合と垂直偏波を放射する場合とで、それぞれ、図6で説明した電波の送信開始から電波の送信停止までの処理(インベントリラウンド)の繰り返し回数を設定する。
即ち、RFIDタグ40の数量が多い載置方向に近い偏波を放射する際には、図6で示した処理の繰り返し回数を、より多く設定する。これによって、1度目の読取処理で読み取れなかったRFIDタグ40を、2度目、3度目、…の読取処理で、確実に読み取ることができる。なお、このとき、無線タグ読取装置10bの操作者は、無線タグ読取装置10bのRFIDアンテナ6を物品50に近づけたり、向きを変えたりすることによって、RFIDタグ40とRFIDアンテナ6との位置関係を変更しながら読み取りを行うのが望ましい。
(無線タグ読取装置情が行う処理の流れの説明)
次に、図9を用いて、無線タグ読取装置10bが行う処理の流れを説明する。図9は、第2の実施形態の無線タグ読取装置が行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。
給電時間比率設定部33は、水平方向に載置された物品50の数量N1と、垂直方向に載置された物品50の数量N2とを取得する(ステップS40)。
給電時間比率設定部33は、数量N1と数量N2とが等しいかを判定する(ステップS41)。数量N1と数量N2とが等しいと判定される(ステップS41:Yes)とステップS42に進む。一方、数量N1と数量N2とが等しいと判定されない(ステップS41:No)とステップS43に進む。
ステップS41においてYesと判定されると、無線タグ情報読取部34aは、水平偏波を放射した際に読み取るRFIDタグ40のスロットカウンタの最大ビット長L1と、垂直偏波を放射した際に読み取るRFIDタグ40のスロットカウンタの最大ビット長L2とを、L1=L2となるように設定する(ステップS42)。その後、ステップS46に進む。
一方、ステップS41においてNoと判定されると、給電時間比率設定部33は、数量N1が数量N2以上であるかを判定する(ステップS43)。数量N1が数量N2以上であると判定される(ステップS43:Yes)とステップS44に進む。一方、数量N1が数量N2以上であると判定されない(ステップS43:No)とステップS45に進む。
ステップS43においてYesと判定されると、無線タグ情報読取部34bは、水平偏波を放射した際のインベントリラウンドの繰り返し回数R1と、垂直偏波を放射した際のインベントリラウンドの繰り返し回数R2とを、R1>R2となるように設定する(ステップS44)。その後、ステップS46に進む。
一方、ステップS43においてNoと判定されると、無線タグ情報読取部34bは、インベントリラウンドの繰り返し回数R1,R2を、R1<R2となるように設定する(ステップS45)。その後、ステップS46に進む。
ステップS42、ステップS44、又はステップS45に続いて、偏波面切替部32は、給電先を水平偏波給電部30(第1の給電部)に切り替える(ステップS46)。
水平偏波給電部30は、第1アンテナ素子12aから水平偏波(第1の直線偏波)の放射を開始させる(ステップS47)。
無線タグ情報読取部34bは、水平偏波に重畳させて送信したQueryコマンドによって、当該水平偏波を受信した各RFIDタグ40に、最大ビット長L1の乱数を発生させる(ステップS48)。
無線タグ情報読取部34bは、各RFIDタグ40から、タグ情報を読み取る(ステップS49)。
無線タグ情報読取部34bは、RFIDタグ40のタグ情報の読み取りを完了したかを判定する(ステップS50)。RFIDタグ40のタグ情報の読み取りを完了したと判定される(ステップS50:Yes)とステップS51に進む。一方、RFIDタグ40のタグ情報の読み取りを完了したと判定されない(ステップS50:No)とステップS49に戻る。
ステップS50においてYesと判定されると、無線タグ情報読取部34bは、インベントリラウンドを繰り返し回数R1だけ繰り返したかを判定する(ステップS51)。インベントリラウンドを繰り返し回数R1だけ繰り返したと判定される(ステップS51:Yes)とステップS52に進む。一方、インベントリラウンドを繰り返し回数R1だけ繰り返したと判定されない(ステップS51:No)とステップS48に戻って、次のインベントリラウンドを行う。
ステップS51においてYesと判定されると、無線タグ情報読取部34bは、読み取ったタグ数をカウントする(ステップS52)。
次に、水平偏波給電部30は、第1アンテナ素子12aからの水平偏波(第1の直線偏波)の放射を停止させる(ステップS53)。
続いて、偏波面切替部32は、給電先を垂直偏波給電部31(第2の給電部)に切り替える(ステップS54)。
垂直偏波給電部31は、第2アンテナ素子12bから垂直偏波(第2の直線偏波)の放射を開始させる(ステップS55)。
無線タグ情報読取部34bは、垂直偏波に重畳させて送信したQueryコマンドによって、当該垂直偏波を受信した各RFIDタグ40に、最大ビット長L1の乱数を発生させる(ステップS56)。
無線タグ情報読取部34bは、各RFIDタグ40から、タグ情報を読み取る(ステップS57)。
無線タグ情報読取部34bは、RFIDタグ40のタグ情報の読み取りを完了したかを判定する(ステップS58)。RFIDタグ40のタグ情報の読み取りを完了したと判定される(ステップS58:Yes)とステップS59に進む。一方、RFIDタグ40のタグ情報の読み取りを完了したと判定されない(ステップS58:No)とステップS57に戻る。
ステップS58においてYesと判定されると、無線タグ情報読取部34bは、インベントリラウンドを繰り返し回数R2だけ繰り返したかを判定する(ステップS59)。インベントリラウンドを繰り返し回数R2だけ繰り返したと判定される(ステップS59:Yes)とステップS60に進む。一方、インベントリラウンドを繰り返し回数R2だけ繰り返したと判定されない(ステップS59:No)とステップS56に戻って、次のインベントリラウンドを行う。
ステップS59においてYesと判定されると、無線タグ情報読取部34bは、読み取ったタグ数をカウントする(ステップS60)。
次に、垂直偏波給電部31は、第2アンテナ素子12bからの垂直偏波(第2の直線偏波)の放射を停止させる(ステップS61)。
ステップS61に続いて、無線タグ情報読取部34bは、全てのRFIDタグ40の読み取りを完了したかを判定する(ステップS62)。全てのRFIDタグ40の読み取りを完了したと判定される(ステップS62:Yes)と、無線タグ読取装置10bは図9の処理を終了する。一方、全てのRFIDタグ40の読み取りを完了したと判定されない(ステップS62:No)と、ステップS40に戻る。
以上説明したように、第2の実施形態の無線タグ読取装置10bにおいて、給電時間比率設定部33(設定部)は、水平偏波(第1の直線偏波)によって読み取ったRFIDタグ40の数量N1と、垂直偏波(第2の直線偏波)によって読み取ったRFIDタグ40の数量N2との比率に応じて、水平偏波を放射させる場合と、垂直偏波を放射させる場合とで、インベントリラウンドの繰り返し回数を設定する。したがって、配置方向が不明な複数のRFIDタグ40との通信距離を確保しつつ、全てのRFIDタグ40を効率よく読み取ることができる。
また、第2の実施形態の無線タグ読取装置10bにおいて、給電時間比率設定部33(設定部)は、水平偏波(第1の直線偏波)によって読み取ったRFIDタグ40の数量N1が、垂直偏波(第2の直線偏波)によって読み取ったRFIDタグ40の数量N2よりも多い場合に、水平偏波を放射させた際のインベントリラウンドの繰り返し回数を、垂直偏波を放射させた際のインベントリラウンドの繰り返し回数よりも多く設定する。したがって、水平偏波を放射する時間が、垂直偏波を放射する時間よりも長く設定される。また、逆に、RFIDタグ40が、水平方向よりも垂直方向に多く載置されている場合は、垂直偏波を放射させた際のインベントリラウンドの繰り返し回数を、水平偏波を放射させた際のインベントリラウンドの繰り返し回数よりも多く設定する。したがって、垂直偏波を放射する時間が、水平偏波を放射する時間よりも長く設定される。これによって、RFIDタグ40の載置方向によらずに、全てのRFIDタグ40を効率的に読み取ることができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、これらの実施の形態は、いずれも例示であり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施の形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
6…RFIDアンテナ、10a,10b…無線タグ読取装置、12…アンテナ素子、12a…第1アンテナ素子、12b…第2アンテナ素子、15a…給電ポート(第1の給電部)、15b…給電ポート(第2の給電部)、30…水平偏波給電部(第1の給電部)、31…垂直偏波給電部(第2の給電部)、32…偏波面切替部、33…給電時間比率設定部(設定部)、34a,34b…無線タグ情報読取部(読取部)、35…表示制御部、40…RFIDタグ(無線タグ)、50…物品、L1,L2…最大ビット長、N1,N2…数量、R1,R2…繰り返し回数
特開2010-193214号公報

Claims (5)

  1. アンテナから、第1の偏波面を有する第1の直線偏波を放射させる第1の給電部と、
    前記アンテナから、前記第1の偏波面とは向きが異なる第2の偏波面を有する第2の直線偏波を放射させる第2の給電部と、
    前記第1の給電部への給電と前記第2の給電部への給電とを切り替える偏波面切替部と、
    前記第1の直線偏波の放射時間と、前記第2の直線偏波の放射時間とを等しく設定して無線タグの読み取りを行う予備スキャン部と、
    前記予備スキャン部が、前記第1の直線偏波によって読み取った無線タグの数量と、前記第2の直線偏波によって読み取った無線タグの数量とに基づいて、前記第1の給電部からの給電時間と前記第2の給電部からの給電時間との比率を設定する設定部と、
    前記設定部が設定した給電時間の比率に応じた給電を行った際に、前記第1の直線偏波又は前記第2の直線偏波に対する応答波を受信して、当該応答波が含む前記無線タグのタグ情報を読み取る読取部と、
    備える無線タグ読取装置。
  2. 前記設定部は、
    前記予備スキャン部が、前記第1の直線偏波によって読み取った前記無線タグの数と、前記第2の直線偏波によって読み取った前記無線タグの数との比率に応じて、
    前記読取部が、前記第1の直線偏波を放射させる場合に、前記無線タグに設定するスロットカウンタの最大ビット長と、前記第2の直線偏波を放射させる場合に、前記無線タグに設定するスロットカウンタの最大ビット長と、を設定する、
    請求項1に記載の無線タグ読取装置。
  3. 前記設定部は、
    前記予備スキャン部が、前記第1の直線偏波によって読み取った前記無線タグの数が、前記第2の直線偏波によって読み取った前記無線タグの数よりも多い場合は、前記読取部が、前記第1の直線偏波を放射させる場合に、前記無線タグに設定するスロットカウンタの最大ビット長を、前記第2の直線偏波を放射させる場合に、前記無線タグに設定するスロットカウンタの最大ビット長よりも長く設定して、
    前記予備スキャン部が、前記第2の直線偏波によって読み取った前記無線タグの数が、前記第1の直線偏波によって読み取った前記無線タグの数よりも多い場合は、前記読取部が、前記第2の直線偏波を放射させる場合に、前記無線タグに設定するスロットカウンタの最大ビット長を、前記第1の直線偏波を放射させる場合に、前記無線タグに設定するスロットカウンタの最大ビット長よりも長く設定する、
    請求項に記載の無線タグ読取装置。
  4. 前記設定部は、
    前記予備スキャン部が、前記第1の直線偏波によって読み取った前記無線タグの数と、前記第2の直線偏波によって読み取った前記無線タグの数との比率に応じて、
    前記読取部が、前記第1の直線偏波を放射させる場合と、前記第2の直線偏波を放射させる場合とで、インベントリラウンドの繰り返し回数を設定する、
    請求項1に記載の無線タグ読取装置。
  5. 前記設定部は、
    前記予備スキャン部が、前記第1の直線偏波によって読み取った前記無線タグの数が、前記第2の直線偏波によって読み取った前記無線タグの数よりも多い場合に、前記読取部が、前記第1の直線偏波を放射させた際のインベントリラウンドの繰り返し回数を、前記第2の直線偏波を放射させた際のインベントリラウンドの繰り返し回数よりも多く設定して、
    前記予備スキャン部が、前記第2の直線偏波によって読み取った前記無線タグの数が、前記第1の直線偏波によって読み取った前記無線タグの数よりも多い場合に、前記読取部が、前記第2の直線偏波を放射させた際のインベントリラウンドの繰り返し回数を、前記第1の直線偏波を放射させた際のインベントリラウンドの繰り返し回数よりも多く設定する、
    請求項に記載の無線タグ読取装置。
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