JP2018156572A - 非接触通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】安価な構成でありながらも、不規則な向きで置かれたRFIDタグと非接触通信を可能とする。【解決手段】RFIDタグと非接触通信を行うリーダライタ1は、偏波面が互いに異なる複数の送受信アンテナ10a,10bを有する。送受信アンテナ10a,10bを、非接触通信によって信号を送受信するための送受信アンテナを、制御回路部2の制御で切り替えることにより、RFIDタグのアンテナと偏波面を一致させる。【選択図】図1

Description

本発明は、RFIDタグと非接触通信を行う非接触通信装置に関する。
昨今、情報化社会の進展に伴って、商品等に貼付されるラベルやタグに情報を記録し、このラベルやタグを用いて商品等の管理が行われている。ラベルやタグを用いた情報管理においては、ラベルやタグに対して非接触通信によって情報の書き込みや読み出しを行うことが可能なICチップが搭載された非接触型ICラベルや非接触型ICタグ等のRFIDタグがその優れた利便性から急速な普及が進みつつある。このようなRFIDタグは、リーダライタと呼ばれる非接触通信装置において所定の周波数帯域の信号を用いた非接触通信によって情報の書き込みや読み出しが行われる。
ここで、通信範囲内に存在するRFIDタグとの距離を検出し、その距離に応じた出力でRFIDタグと通信を行う通信装置が、例えば、特許文献1,2に開示されている。この技術を用いることにより、通信装置の通信範囲内に存在するRFIDタグは、通信装置と安定して通信を行うことが可能となる。
上述したような非接触通信装置においては、通信コマンドを変調信号として搬送波に乗せて送信し、RFIDタグにおいて、搬送波から変調信号を取り出して復調することで、非接触通信装置から送信された通信コマンドを受信することとなる。この際、非接触通信装置においては、内蔵されたアンテナにおいて電波の偏波方式が設定されており、この偏波方式に応じて搬送波が送信されることになるが、偏波方式としては、直線偏波方式と円偏波方式とがある。
直線偏波方式は、搬送波が、その振幅が平面上を正弦波状に変化しながら進行していくものであり、非接触通信装置とRFIDタグとの偏波方向(角度)が一致している場合はその通信距離は最長となるが、偏波方向がずれた場合は、通信距離が短くなってしまう。通常、RFIDタグが非接触通信装置のアンテナ面中央の垂直線上で、また、RFIDタグと非接触通信装置とのアンテナ面が互いに平行、かつ非接触通信装置のアンテナの偏波方向とRFIDタグの方向とを一致させた場合が、通信距離や認識率等にとって最良の位置となる。
一方、円偏波方式は、搬送波が螺旋状に進行していくものであり、理論的には、RFIDタグは、非接触通信装置のアンテナ面と平行であれば、どの角度でも通信が可能となる。通常、RFIDタグが非接触通信装置のアンテナ面中央の垂直線上で、また、RFIDタグと非接触通信装置とのアンテナ面が互いに平行となっている場合が、通信距離や認識率等にとって最良の位置となる。
特開平8−191259号公報 特許第4265554号公報
ところで、直線偏波方式のアンテナには複数の種類があるが、比較的単純なものとしてループアンテナ等がある。これは、プリント基板上に、導電性パターンを例えばコイル状に形成するだけで作製することができ、コスト的にもかなり有効な方法である。しかしながら、直線偏波方式のアンテナにおいては、上述したように、非接触通信装置のアンテナとRFIDタグとの偏波方向がずれた場合に通信距離が短くなってしまうところ、一般的なUHF帯のRFIDタグ等の読み取りでは、RFIDタグにおけるアンテナの位置(角度)が、非接触通信装置のアンテナ面と平行となっているケースは保証されないため、通信距離が短くなってしまう虞がある。
一方、円偏波方式のアンテナにおいては、上述したように、RFIDタグは、非接触通信装置のアンテナ面と平行であれば、どの角度でも通信が可能となる。しかしながら、円偏波方式のアンテナを小型にするためには、アンテナが形成されるプリント基板の実行誘電率を大きくする必要があるが、プリント基板の材料として一般的に用いられるガラスエポキシの実行誘電率は、約4.7と比較的小さいため、ガラスエポキシをプリント基板として用いた場合、アンテナの大きさが、一辺が16cm程度のものとなってしまい、汎用のリーダライタには採用することができない。そこで、小型化を実現するためには、プリント基板としてセラミック等の特殊な材料を使用することが考えられるが、コスト的にかなり高価なものとなり、小型で安価なリーダライタには、不向きなアンテナとなってしまうという問題点がある。
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、安価な構成でありながらも、不規則な向きで置かれたRFIDタグと非接触通信を行うことができる非接触通信装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
RFIDメディアと非接触通信を行う非接触通信装置であって、
偏波面が互いに異なり、前記非接触通信によって信号を送受信するための複数のアンテナと、
前記複数のアンテナのうち、前記信号を送受信するためのアンテナを切り替えるアンテナ切替部とを有する。
上記のように構成された本発明においては、偏波面が互いに異なる複数のアンテナが設けられ、複数のアンテナのうち、非接触通信によって信号を送受信するためのアンテナが切り替えられるので、RFIDタグが不規則な向きで置かれた場合でも、複数のアンテナのうち、非接触通信の対象となるRFIDタグのアンテナと偏波面が同一となるアンテナを用いて、RFIDタグとの間で非接触通信によって信号が送受信されることとなる。このように、偏波面が互いに異なる複数のアンテナを用いるだけで、不規則な向きで置かれたRFIDタグとの間で非接触通信による信号の送受信を可能とするため、基板等に高価な材料を用いる必要がなく、安価な構成とすることができる。
また、複数のアンテナの切り替えについては、複数のアンテナのそれぞれについて信号が送信されたにもかかわらず当該信号に対する応答信号が予め決められた時間、当該アンテナを介して受信されなかった場合に、アンテナを切り替えることが考えられる。
また、信号の送信レベルを切り替える送信レベル調整部を設け、複数のアンテナのそれぞれについて送信レベル調整部にて決められた切り替え回数だけ送信レベルが切り替えられながら信号が送信されたにもかかわらず当該信号に対する応答信号が当該アンテナを介して受信されなかった場合に、アンテナを切り替えることが考えられる。
また、信号の送信周波数を切り替える送信周波数調整部を設け、複数のアンテナのそれぞれについて送信周波数調整部にて決められた切り替え回数だけ送信周波数が切り替えられながら信号が送信されたにもかかわらず当該信号に対する応答信号が当該アンテナを介して受信されなかった場合に、アンテナを切り替えることが考えられる。
また、送受信アンテナの配置としては、2つの送受信アンテナが、ハの字を形成するような配置が考えられる。
本発明によれば、偏波面が互いに異なる複数のアンテナが設けられ、複数のアンテナのうち、非接触通信によって信号を送受信するためのアンテナが切り替えられるというように、偏波面が互いに異なる複数のアンテナを用いるだけで、不規則な向きで置かれたRFIDタグとの間で非接触通信による信号の送受信を可能とするため、基板等に高価な材料を用いる必要がなく、安価な構成でありながらも、不規則な向きで置かれたRFIDタグと非接触通信を行うことができる。
本発明の非接触通信装置の実施の一形態の内部構造を示す図である。 図1に示した制御回路部の機能ブロック図である。 図1及び図2に示したリーダライタのポーリング時の動作を説明するためのフローチャートである。 図2に示した記憶部に記憶された送信レベル表の一例を示す図である。 図2に示した記憶部に記憶された周波数チャンネル表の一例を示す図である。 図1及び図2に示したリーダライタにおいて送受信アンテナが切り替えられることによる効果を説明するための図である。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の非接触通信装置の実施の一形態の内部構造を示す図である。
本形態は図1に示すように、基板4上に、2つの送受信アンテナ10a,10b及びグランドパターン3が形成されるとともに、制御回路部2が設けられて構成されたリーダライタ1である。
基板4は、ガラスエポキシ等の一般的に用いられる安価な材料から構成されている。
送受信アンテナ10a,10bは、非接触通信の対象となるRFIDタグとの間にて送受信される信号が乗せられた搬送波を送受信するためのものであって、直線偏波方式によるものであるが、互いにハの字を形成するように基板4上に設けられることにより、偏波面が互いに異なるものとなっている。
制御回路部2は、送受信アンテナ10a,10bに接続され、送受信アンテナ10a,10bを介したRFIDタグとの非接触通信を実行するものである。
グランドパターン3は、送受信アンテナ10a,10bと制御回路部2との間の領域に、導電性材料がベタ塗工されることで形成されている。
図2は、図1に示した制御回路部2の機能ブロック図である。
図1に示した制御回路部2は、アンテナ切替部11と、共用器12と、RF送信部13と、RF受信部14と、受信感度検知部15と、タグデータ送信処理部16と、デジタル信号変換部17と、タグデータ受信処理部18と、送信レベル調整部19と、送信周波数調整部20と、記憶部21と、制御部22とを有している。
アンテナ切替部11は、送受信アンテナ10a,10bのうち、後述する通信用信号や検知用信号、またそれらの応答信号等を搬送波に乗せて電波信号として送受信するためのアンテナを、制御部22から出力された命令に従って切り替える。
共用器12は、RF送信部13から出力された信号を、送受信アンテナ部10a,10bのうちアンテナ切替部11によって選択された送受信アンテナを介して電波信号として送信するとともに、送受信アンテナ部10a,10bにて受信された電波信号をRF受信部14や受信感度検知部15に出力する。
タグデータ送信処理部16は、ポーリングにおいてRFIDタグを検知するための検知用信号を出力し、また、RFIDタグと非接触通信を行うための通信用信号を出力する。
デジタル信号変換部17は、タグデータ送信処理部16から出力された検知用信号や通信用信号をアナログ信号に変換して送信レベル調整部19や送信周波数調整部20に出力し、また、RF受信部14にて受信された信号や受信感度検知部15から出力された値をデジタル信号に変換してタグデータ受信処理部18に出力する。
送信レベル調整部19は、デジタル信号変換部17にてアナログ信号に変換された検知用信号や通信用信号のRF送信部13からの送信レベルを、制御部22から出力された命令に従ってその電力レベルを調整することで切り替える。
送信周波数調整部20は、デジタル信号変換部17にてアナログ信号に変換された検知用信号や通信用信号のRF送信部13からの送信周波数を、制御部22から出力された命令に従って切り替える。
RF送信部13は、送信レベル調整部19にて送信レベルが調整され、また、送信周波数調整部20にて送信周波数が調整された検知用信号や通信用信号を搬送波に乗せて電波信号として共用器12、並びに、送受信アンテナ10a,10bのうちアンテナ切替部11によって選択された送受信アンテナを介して送信する。
RF受信部14は、RF送信部13から送信された検知用信号や通信用信号に対するRFIDタグからの応答信号を、送受信アンテナ10a,10bのうちアンテナ切替部11によって選択された送受信アンテナ及び共用器12を介して受信する。
タグデータ受信処理部18は、デジタル信号変換部17から出力された信号に基づいて所定の処理を行う。
受信感度検知部15は、通信を行うための周波数チャネルの受信感度を検知する。
記憶部21は、RF受信部14にて受信された応答信号に含まれるRFIDタグのIDとなるEPCコードの他、その際にアンテナ切替部11にて選択された送受信アンテナや、送信レベル調整部19にて調整された送信レベル、さらには、送信周波数調整部20にて調整された送信周波数を記憶する。
制御部22は、アンテナ切替部11、RF送信部13、RF受信部14、受信感度検知部15、デジタル信号変換部17、送信レベル調整部19及び送信周波数調整部20との間にて信号のやりとりを行うことで、これらを制御する。
以下に、上記のように構成されたリーダライタ1のポーリング時の動作について説明する。
図3は、図1及び図2に示したリーダライタ1のポーリング時の動作を説明するためのフローチャートである。
図1及び図2に示したリーダライタ1においては、RFIDタグと非接触通信を行う前に、非接触通信が可能なRFIDタグが通信可能な範囲に存在するかどうかを確認するために、検知用信号を送信してその応答信号を受信するポーリングを実施する必要がある。
図1及び図2に示したリーダライタ1においてポーリングが開始されるとまず、制御部22の制御により、送受信アンテナ10a,10bのうち、非接触通信によってRFIDタグとの間にて信号の送受信を行う送受信アンテナが選択される。例えば、非接触通信によってRFIDタグとの間にて信号の送受信を行う送受信アンテナとして送受信アンテナ10aが選択されると、アンテナ切替部11によって、送受信アンテナ10a,10bのうち送受信アンテナ10aが共用器12と接続される(ステップ1)。
次に、制御部21において、記憶部21に記憶された送信レベル表に基づいて、送信レベル調整部19にて調整される検出用信号の送信レベルが決定される(ステップ2)。
図4は、図2に示した記憶部21に記憶された送信レベル表の一例を示す図である。
図4に示すように、図2に示した記憶部21には、送信レベル調整部19にて調整される検出用信号の送信レベルが複数設定された送信レベル表が記憶されている。制御部22においては、この送信レベル表にて設定された複数の送信レベルのうち1つの送信レベルが初期値として決定される。
また、制御部21において、記憶部21に記憶された周波数チャンネル表に基づいて、送信周波数調整部20にて調整される検出用信号の送信周波数が決定される(ステップ3)。
図5は、図2に示した記憶部21に記憶された周波数チャンネル表の一例を示す図である。
図5に示すように、図2に示した記憶部21には、送信周波数調整部20にて調整される検出用信号の送信周波数が複数設定された周波数チャンネル表が記憶されている。制御部22においては、この周波数チャンネル表にて設定された複数の送信周波数のうち1つの送信周波数が初期値として決定される。
上記のようにして送信レベル及び送信周波数が決定されると、制御部22において、決定された送信レベルが送信レベル調整部19にて設定されるとともに、決定された送信周波数が送信周波数調整部20にて設定される。そして、通信可能な範囲に存在するRFIDタグを検知するための検知用信号がタグデータ送信処理部16から出力され、デジタル信号変換部17にてアナログ信号に変換された後、送信レベル調整部19において設定された送信レベルに調整され、送信周波数調整部20にて設定された送信周波数において、RF送信部13及び共用器12、並びに、選択された送受信アンテナ部10aを介して送信される(ステップ4)。
この検知用信号に対する応答信号が、送受信アンテナ部10a及び共用器12を介してRF受信部14にて受信されない場合(ステップ5)、まず、制御部22において、記憶部21に記憶された送信周波数の全てが設定されたかどうか、すなわち、送信周波数調整部20にて設定された送信周波数の切り替え回数が、記憶部21に記憶された送信周波数の数に応じた制限に到達したかどうかが判断される(ステップ6)。具体的には、図5に示した周波数チャンネル表が記憶部21に記憶されている場合は、出力チャンネル1〜3の全ての送信周波数が設定されたかどうかが判断される。なお、検知用信号に対する応答信号が受信されたかどうかの判断においては、検知用信号が送信されてから予め決められた時間、応答信号が受信されなかった場合に、検知用信号に対する応答信号が受信されないと判断される。
そして、送信周波数調整部20にて設定された送信周波数の切り替え回数が、記憶部21に記憶された送信周波数の数に応じた制限に到達していない場合は、ステップ3に戻り、記憶部21に記憶された周波数チャンネル表が参照され、送信周波数調整部20にて調整される検出用信号の送信周波数が、まだ設定されていない送信周波数に切り替えられる。
そして、上記同様にして、検知用信号が、送信レベル調整部19において設定された送信レベルに調整され、送信周波数調整部20にて切り替えられた送信周波数において、RF送信部13及び共用器12、並びに、選択された送受信アンテナ部10aを介して送信されることになる。
また、送信周波数調整部20にて設定された送信周波数の切り替え回数が、記憶部21に記憶された送信周波数の数に応じた制限に到達した場合は、制御部22において、記憶部21に記憶された送信レベルの全てが設定されたかどうか、すなわち、送信レベル調整部19にて設定された送信レベルの切り替え回数が、記憶部21に記憶された送信レベルの数に応じた制限に到達したかどうかが判断される(ステップ7)。具体的には、図4に示した送信レベル表が記憶部21に記憶されている場合は、出力番号1〜3の全ての送信レベルが設定されたかどうかが判断される。
そして、送信レベル調整部19にて設定された送信レベルの切り替え回数が、記憶部21に記憶された送信レベルの数に応じた制限に到達していない場合は、ステップ2に戻り、記憶部21に記憶された送信レベル表が参照され、送信レベル調整部19にて調整される検出用信号の送信レベルが、まだ設定されていない送信レベルに切り替えられる。
そして、上記同様にして、検知用信号が、送信レベル調整部19において切り替えられた送信レベルに調整され、送信周波数調整部20にて設定された送信周波数において、RF送信部13及び共用器12、並びに、選択された送受信アンテナ部10aを介して送信されることになる。
また、送信レベル調整部19にて設定された送信レベルの切り替え回数が、記憶部21に記憶された送信レベルの数に応じた制限に到達した場合は、リーダライタ1の通信可能な範囲にRFIDタグが存在しないか、あるいは、RFIDタグが通信可能な範囲に存在するものの、RFIDタグの偏波面が、送受信アンテナ10aの偏波面と一致しないものと判断され、ステップ1に戻り、制御部22の制御により、非接触通信によってRFIDタグとの間にて信号の送受信を行う送受信アンテナが送受信アンテナ10aから送受信アンテナ10bに切り替えられ、アンテナ切替部11によって、送受信アンテナ10bが共用器12と接続される。
そして、上記同様にして、検知用信号が、送信レベル調整部19において設定された送信レベルに調整され、送信周波数調整部20にて設定された送信周波数において、RF送信部13及び共用器12、並びに、選択された送受信アンテナ部10bを介して送信されることになる。
上述した一連の処理において、ステップ5にて、検知用信号に対する応答信号が、送受信アンテナ部10a及び共用器12を介してRF受信部14にて受信された場合は、ポーリングを終了し、通信用信号が、その時点で送信レベル調整部19において設定された送信レベルに調整され、その時点で送信周波数調整部20にて設定された送信周波数において、RF送信部13及び共用器12、並びに、選択された送受信アンテナ部を介して送信され、RFIDタグとの非接触通信が行われることになる。
なお、ステップ5において、ステップ4にてリーダライタ1から送信した検知用信号に対する応答信号がRF受信部14にて受信されているかどうかの判断は、ステップ4において検知用信号を所定回数送信した後に行ってもよい。その場合、応答信号を受信した回数を、その際の送信レベル及び送信周波数とともに、応答信号を送信したタグのIDとなるEPCコード等を用いてRFIDタグが識別可能に記憶しておき、その後、RFIDタグ毎に、応答信号が受信された回数が最も多い送信レベル及び送信周波数で、通信用信号を送信することが考えられる。
また、ポーリングを実施する場合、例えば、リーダライタ1に設けられたボタンがユーザによって押下されることでポーリングが開始される構成としてもよい。その場合、上述したように、検知用信号に対する応答信号が受信された場合にポーリングを終了してもよいし、その前に、リーダライタ1に設けられたボタンがユーザによって押下されなくなった場合にポーリングを強制的に終了してもよい。
以下に、送受信アンテナ10a,10bが切り替えられることによる効果について説明する。
図6は、図1及び図2に示したリーダライタ1において送受信アンテナ10a,10bが切り替えられることによる効果を説明するための図である。
図6に示すように、リーダライタ1の通信可能な範囲にRFIDタグ5a,5bが存在し、これらRFIDタグ5a,5bが、その向きが互いに異なることで偏波面が異なるものとする。その場合、直線偏波方式の送受信アンテナを1つだけ有するリーダライタにおいては、RFIDタグ5a,5bのそれぞれとそのアンテナの偏波面が一致する角度としなければ、RFIDタグ5a,5bと非接触通信を行うことができない。
ところが、本形態のリーダライタ1においては、直線偏波方式による2つの送受信アンテナ5a,5bが、互いにハの字を形成するように基板4上に設けられることにより、偏波面が互いに異なるものとなっているため、リーダライタ1の通信可能な範囲にRFIDタグ5a,5bが存在した場合、送受信アンテナ10a,10bのいずれかの偏波面がRFIDタグ5a,5bの偏波面と一致すれば、RFIDタグ5a,5bと非接触通信を行うことができる。
具体的には、図6(a)に示すように、リーダライタ1の送受信アンテナ10aの偏波面がRFIDタグ5aの偏波面と一致すれば、リーダライタ1は、送受信アンテナ10aを介してRFIDタグ5aと非接触通信を行うことができる。
また、リーダライタ1が、送受信アンテナ10aの偏波面とRFIDタグ5aの偏波面とが一致する角度とされた状態においては、RFIDタグ5a,5bが、その向きが互いに異なることで偏波面が異なるため、送受信アンテナ10aの偏波面はRFIDタグ5bの偏波面と一致せず、それにより、リーダライタ1は、送受信アンテナ10aを介してRFIDタグ5bと非接触通信を行うことができない。
ところが、リーダライタ1は、送受信アンテナ10aとは偏波面が異なる送受信アンテナ10bを有しているため、送受信アンテナ10aの偏波面とRFIDタグ5bの偏波面とが一致しない角度とされた状態であっても、図6(b)に示すように、送受信アンテナ10bの偏波面とRFIDタグ5bの偏波面とが一致すれば、リーダライタ1は、送受信アンテナ10bを介してRFIDタグ5bと非接触通信を行うことができる。
このように、本形態においては、偏波面が互いに2つの送受信アンテナ10a,10bが設けられ、これら2つの送受信アンテナ10a,10bのうち、非接触通信によって信号を送受信するための送受信アンテナが切り替えられるので、リーダライタ1の近傍にRFIDタグが不規則な向きで置かれた場合でも、送受信アンテナ10a,10bのうち、非接触通信の対象となるRFIDタグのアンテナと偏波面が一致する送受信アンテナを用いて、RFIDタグとの間で非接触通信を行うことができる。リーダライタ1の近傍に、その向きが互いに異なるように複数のRFIDタグが不規則に置かれている場合でも、リーダライタ1の送受信アンテナ10a,10bのいずれの偏波面が、複数のRFIDタグの偏波面と一致すれば、そのRFIDタグにおいては、リーダライタ1との非接触通信によって動作電力を生成し、リーダライタ1から送信された搬送波に乗せられた通信用信号を正しく認識することができるようになる。そして、リーダライタ1においては、そのような複数のRFIDタグからの応答信号を偏りが少なく円滑に受信することが可能になる。
なお、上述した実施の形態においては、1つの送受信アンテナ10a,10bについて、送信レベル及び送信周波数を切り替えながら、検知用信号に対する応答信号が受信されなかった場合に、検知用信号を送信する送受信アンテナを切り替えているが、送信レベルと送信周波数のいずれか一方を切り替えながら送受信アンテナを切り替えたり、送信レベルや送信周波数を切り替えることなく、検知用信号に対する応答信号が予め決められた時間受信されなかった場合に、検知用信号を送信する送受信アンテナを切り替えたりしてもよい。
また、上述した実施の形態においては、偏波面が互いに異なる2つの送受信アンテナ10a,10bを有するリーダライタ1を例に挙げて説明したが、その数は、複数であれば2つに限らない。また、2つの送受信アンテナ10a,10bが、互いにハの字を形成するように基板4上に設けられることにより、偏波面が互いに異なるものとなっているが、その配置は、互いにハの字を形成するものに限らない。例えば、複数の送受信アンテナが、偏波面が互いに異なるように重ね合わされて配置されれば、上述した効果の他に、RFIDタグとの非接触通信に用いない送受信アンテナがブースターアンテナとして機能し、通信距離を延ばすことができる。
1 リーダライタ
2 制御回路部
3 グランドパターン
4 基板
5a,5b RFIDタグ
10a,10b 送受信アンテナ
11 アンテナ切替部
12 共用器
13 RF送信部
14 RF受信部
15 受信感度検知部
16 タグデータ送信処理部
17 デジタル信号変換部
18 タグデータ受信処理部
19 送信レベル調整部
20 送信周波数調整部
21 記憶部
22 制御部

Claims (5)

  1. RFIDメディアと非接触通信を行う非接触通信装置であって、
    偏波面が互いに異なり、前記非接触通信によって信号を送受信するための複数のアンテナと、
    前記複数のアンテナのうち、前記信号を送受信するためのアンテナを切り替えるアンテナ切替部とを有する、非接触通信装置。
  2. 請求項1に記載の非接触通信装置において、
    前記アンテナ切替部は、前記複数のアンテナのそれぞれについて前記信号が送信されたにもかかわらず当該信号に対する応答信号が予め決められた時間、当該アンテナを介して受信されなかった場合に、前記アンテナを切り替える、非接触通信装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の非接触通信装置において、
    前記信号の送信レベルを切り替える送信レベル調整部を有し、
    前記アンテナ切替部は、前記複数のアンテナのそれぞれについて前記送信レベル調整部にて決められた切り替え回数だけ前記送信レベルが切り替えられながら前記信号が送信されたにもかかわらず当該信号に対する応答信号が当該アンテナを介して受信されなかった場合に、前記アンテナを切り替える、非接触通信装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の非接触通信装置において、
    前記信号の送信周波数を切り替える送信周波数調整部を有し、
    前記アンテナ切替部は、前記複数のアンテナのそれぞれについて前記送信周波数調整部にて決められた切り替え回数だけ前記送信周波数が切り替えられながら前記信号が送信されたにもかかわらず当該信号に対する応答信号が当該アンテナを介して受信されなかった場合に、前記アンテナを切り替える、非接触通信装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の非接触通信装置において、
    前記送受信アンテナは、2つの送受信アンテナが、ハの字を形成するように配置されている、非接触通信装置。
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