JP2000227947A - Idタグ用リーダライタ - Google Patents

Idタグ用リーダライタ

Info

Publication number
JP2000227947A
JP2000227947A JP11028616A JP2861699A JP2000227947A JP 2000227947 A JP2000227947 A JP 2000227947A JP 11028616 A JP11028616 A JP 11028616A JP 2861699 A JP2861699 A JP 2861699A JP 2000227947 A JP2000227947 A JP 2000227947A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission
frequency
tag
resonance
resonance frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11028616A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Sugiura
仁志 杉浦
Nobuyuki Teraura
信之 寺浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP11028616A priority Critical patent/JP2000227947A/ja
Publication of JP2000227947A publication Critical patent/JP2000227947A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 IDタグの共振周波数がずれた場合であって
も、IDタグと確実に通信することができるようにす
る。 【解決手段】 手持式リーダライタ12のMPU28
は、周波数スキャン回路51により送信回路36の送信
周波数を順に切換えた状態で送信アンテナ33に出力す
る。ここで、皿が重ねられた状態では皿に内蔵されたI
Dタグ2の共振周波数がずれてしまうものの、送信アン
テナ33から送信される送信周波数においてIDタグと
十分に通信が可能となる有効周波数帯域が全てのIDタ
グ2の共振周波数変動範囲をカバーするように周波数ス
キャン回路51により送信周波数を順に変更するように
したので、全てのIDタグ2のタグデータを確実に読取
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、IDタグに対して
データの読書きを行う読書き手段を備えたIDタグリー
ダライタに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、移動体の識別システムとして、
電波を利用したリモートIDシステムが供されている。
このものは、コントローラとIDタグとの間で電波によ
る通信を行い、離れた位置にあるIDタグのデータを読
取ったり、IDタグにデータを書込んだりするものであ
る。
【0003】このようなリモートIDシステムは、配送
システム、在庫管理システム、販売システムなど種々の
システムに応用することが考えられている。その一例と
して、例えば回転すし店の集計システムがある。このシ
ステムの概要は、すしを載せる皿に埋め込んだIDタグ
に、すしの種類、作った時刻、売値などデータを記憶し
ておき、客が食事を終えたとき、すしの皿を重ねた状態
で各皿のIDタグと通信することによりすしの料金を集
計するというものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、客が食
べ終えた後の皿が重ねられた状態では、皿に内蔵された
各IDタグの相互インダクタンスによりIDタグの共振
周波数が設計値の共振周波数から変動してしまう。この
ため、手持式リーダライタとの共振同調状態がずれてし
まうので、IDタグが手持式リーダライタから給電され
る電力が低下してしまって通信性能が悪化するという問
題がある。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、IDタグの共振周波数がずれた場合で
あっても、IDタグと確実に通信することができるID
タグ用リーダライタを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれ
ば、送信アンテナに送信信号を供給すると、送信アンテ
ナからIDタグに電波が送信されるので、読書き手段に
よりIDタグに対してデータの読書きを行うことができ
る。
【0007】ところで、IDタグが近接した状態では、
IDタグの相互インダクタンスによりIDタグの共振周
波数が変動してしまい、読書き手段からIDタグに供給
される電力が低下してしまって通信能力が低下してしま
うものの、送信周波数変更手段は、送信周波数における
IDタグとの通信が可能となる有効帯域幅がIDタグの
共振周波数変動範囲をカバーするように送信周波数変更
手段により送信周波数を順に変更しながら読書きを実行
するので、IDタグの共振周波数が変動してしまった場
合であっても、IDタグと確実に通信することができ
る。
【0008】請求項2の発明によれば、送信アンテナを
構成するコイルは周辺環境や内蔵する基板との相互作用
によりインダクタンスが変化する。このコイルの共振周
波数は自己インダクタンスと共振用コンデンサにより定
まるため、インダクタンスの変化により送信アンテナの
共振周波数が変動してしまう。
【0009】ここで、送信同調ずれ判定手段は、送信周
波数と送信アンテナの共振周波数との周波数ずれを検出
する。このとき、読書き手段は、送信同調ずれ判定手段
が判定した周波数ずれが許容範囲を上回っていたとき
は、共振周波数変更手段により送信アンテナの共振周波
数を変更する。そして、送信同調ずれ判定手段が検出し
た周波数ずれが許容範囲内となったときはIDタグに対
する読書きを実行する。これにより、送信アンテナに最
大の共振電流が流れた共振同調状態でIDタグに対する
読書きを行うことができるので、送信アンテナの通信領
域が低下してしまうことを防止できる。
【0010】請求項3の発明によれば、送信アンテナは
共振用コンデンサと共に直列共振回路を構成するコイル
からなるので、共振同調状態ではコイルの両端の信号波
形の位相ずれは90°であるのに対して、共振同調状態
から外れるに従ってコイルの両端の信号波形の位相ずれ
は90°から外れるようになる。これにより、送信同調
ずれ判定手段は、コイルの両端の信号波形のずれに基づ
いて周波数ずれを求めることができる。
【0011】請求項4の発明によれば、共振用コンデン
サは接続パターンに応じて異なる静電容量を呈する複数
の補正用コンデンサから構成されているので、共振周波
数変更手段は、コンデンサの接続パターンを変更するこ
とにより共振用コンデンサの静電容量を変更して送信ア
ンテナの共振周波数を変更することができる。
【0012】請求項5の発明によれば、複数の補正用コ
ンデンサの接続パターンはレジスタのビットパターンに
対応しているので、共振周波数変更手段は、レジスタに
所定のビットパターンを書込むことにより補正用コンデ
ンサの接続パターンを変更することができる。
【0013】請求項6の発明によれば、カウント手段
は、レジスタのビットパターンを変更するときは、その
ビットパターンとなるようにクロックの入力に応じてレ
ジスタ値を増減するので、コンデンサの接続パターンを
連続的に変更することができ、送信アンテナの共振周波
数を送信信号の周波数に短時間で一致させることができ
る。
【0014】請求項7の発明によれば、記憶手段には送
信アンテナの周波数ずれと当該送信アンテナの共振電流
の大きさとの関係が記憶されているので、共振周波数変
更手段は、送信同調ずれ判定手段が検出した周波数ずれ
に対応して記憶手段に記憶されている共振電流を読出す
ことにより必要とする共振電流を得るための送信アンテ
ナの共振周波数を認識し、送信アンテナの共振周波数を
変更することにより共振電流を制御することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づいて説明する。なお、この実施の形態は、回転
すし店の集計システムに適用したものである。ここで、
回転すし店とは、次のようなシステムの店である。
【0016】店内にはループ状のコンベアが設けられ、
そのコンベアに沿ってテーブルおよび客席が設けられて
いる。すしは皿に載せられ、コンベアによって客席へと
運ばれる。客は、コンベアによって運ばれてくる皿のう
ちから、好みのすしが載せられている皿を取り、食べ終
えた後の皿は順にテーブル上に重ね置いて行く。店側で
は、すしをその売値に応じた色或いは模様の皿に載せる
ので、客は、重ね置いた皿と枚数とから店に支払うべき
おおよその金額を知ることができるようになっている。
食事を終えた後は、店員によって皿の枚数が色或いは模
様別に数えられ、店に支払うべき金額が決定される。
【0017】さて、図2に示すように、すしを載せる皿
1は、例えばABS樹脂などのプラスチック製のもの
で、その内部には、IDタグ2が埋め込まれている。こ
のIDタグ2は、図3に示すように、電波信号を送受信
するためのアンテナ用コイル3と、共振コンデンサ4
と、制御用IC5と、平滑部6とから構成され、共振コ
ンデンサ4、制御用IC5および平滑部6はプリント配
線基板7上に搭載されている。
【0018】上記制御用IC5は、制御部としてのMP
U(マイクロプロセッサユニット)8の他、整流部9、
変復調部10、メモリ部11などを構成する半導体素子
をワンチップ化したものである。また、平滑部6は、図
示はしないが平滑コンデンサ、ツェナーダイオードなど
を有している。
【0019】そして、上記アンテナ用コイル3は、共振
コンデンサ4と並列に接続されて共振回路を構成し、外
部機器であるリーダライタから所定の高周波数の電力用
電波信号が送信されてくると、これを受信して整流部9
に供給する。整流部9は、平滑部6と共に動作用電源回
路を構成するもので、共振回路から送信されてきた電力
用電波信号を整流し、平滑部6により平滑化し且つ一定
電圧の直流電力(動作用電力)にしてMPU8などに供
給する。
【0020】リーダライタから送信されてくるデータな
どの信号は、電力用電波信号に重畳して送信されるよう
になっており、その信号は、変復調部10により復調さ
れてMPU8に与えられる。MPU8は、メモリ部11
が有するROMに記憶された動作プログラムに従って動
作するもので、変復調部10から入力される信号に応じ
た処理を実行し、受信したデータをメモリ部11が有す
るEEPROMなどの消去可能な不揮発性メモリに書き
込んだり、メモリ部11からデータを読み出して変復調
部10により変調し、アンテナ用コイル3から電波信号
として送信したりする。
【0021】この皿1のIDタグ2と通信するリーダラ
イタとしては、図4に示す手持式リーダライタ12があ
る。この手持式リーダライタ12は、握り部を兼用する
操作部13、例えば液晶からなる表示部14などを備え
ており、また、動作用電源として電池15(図5参照)
を内蔵している。操作部13には、例えば複数のキース
イッチ16が設けられ、これらキースイッチ16によ
り、動作内容を指示したり、集計に必要な基礎的デー
タ、例えば皿1の種類別単価などを入力したりするよう
になっている。この操作部13には、上記のキースイッ
チ16群に加えて、集計処理を指示するための集計用キ
ースイッチ17が設けられている。
【0022】手持式リーダライタ12は、その電気的構
成を示す図5のように、主制御部18およびリモート制
御部19(読書き手段、共振周波数変更手段に相当)を
備えている。そして、主制御部18には、前記キースイ
ッチ16群および集計用キースイッチ17がスイッチ回
路20を介して接続されていると共に、前記表示部14
および上位装置(例えばパソコン)との間でデータの授
受を行う通信部21などが接続されている。このスイッ
チ回路20は、操作されたキースイッチに応じた信号を
主制御部18に送信するものである。また、リモート制
御部19はIDタグ2との間のデータ通信を担当するも
のであり、IDタグ2との間で電波信号を送受信するア
ンテナ部22、およびブザーなどの発音部23が接続さ
れている。
【0023】図6は手持式リーダライタ12の主制御部
18の構成を概略的に示している。この図6において、
主制御部18は、MPU24、動作プログラムを記憶し
たROM25、データを一時的に記憶するRAM26、
リモート制御部19との通信を実行する通信部27など
から構成されている。MPU24は、データを処理した
り、周辺機器を制御したりするもので、リモート制御部
19或いはスイッチ回路20から送られてくる信号に応
じた処理を実行すると共に、その実行中の処理内容或い
は処理結果などを表示部14に表示するように構成され
ている。
【0024】また、図7はリモート制御部19の構成を
概略的に示している。この図7において、MPU28、
動作プログラム及び後述するデータベースを記憶したR
OM29、データを一時的に記憶するRAM30、主制
御部18との通信を実行する通信部31などから構成さ
れている。このMPU28は、IDタグ2との通信を制
御すると共に、発音部23の制御を行うもので、IDタ
グ2との通信を行う際には、まず、キャリア信号を送信
部32で変調して電力用電波信号として送信アンテナ3
3から送信し、その後、送信すべきデータを電力用電波
信号に重畳するように送信部32で変調して送信アンテ
ナ33から送信する。
【0025】IDタグ2から発信された電波信号につい
ては、これを受信用アンテナ34により受信し、受信部
35で復調してデータとして弁別する。そして、リモー
ト制御部19のMPU28は、受信部35で復調された
データをRAM30に一時的に記憶し、その後、そのデ
ータを通信部31を介して主制御部18側に送信するよ
うになっている。このリモート制御部19による制御の
下で行われるIDタグ2との通信において、通信モード
がマルチモードとしてのマルチリードモードにある場合
には、その通信の実行中、リモート制御部19は、発音
部23を駆動して「ピッ、ピッ」という動作音を発する
ように制御する。
【0026】なお、上記マルチリードモードとは、アン
テナ部22による通信エリアに存在する全てのIDタグ
2と通信するモードをいう。通信モードは、このマルチ
リードモードの他、シングルリードモード、シングルラ
イトモードがある。このシングルリードモードとは、I
Dタグ2のID番号を指定して当該ID番号のIDタグ
からデータを読み取るためのモードであり、シングルラ
イトモードとは、IDタグ2のID番号を指定して当該
ID番号のIDタグ2にデータを書き込むためのモード
である。
【0027】さて、リモート制御部19の送信部32に
は送信信号の周波数を送信アンテナ33の共振周波数に
自動的に同調させる自動同調機能が備えられており、以
下、送信部32の自動同調機能について説明する。
【0028】まず、自動同調の原理について説明する。
図8に示すようなコイルLとコンデンサRとからなる直
列共振回路においてはコイルL(送信アンテナ33に相
当)の両端の電圧差が送信出力となるので、送信周波数
と共振周波数とが一致した共振同調時のときは、直列共
振回路には最大電流が流れて送信出力は最大となり、こ
のときのコイルLの両端の信号波形の位相ずれは90°
である。これに対して、送信信号と共振信号との周波数
がずれた共振非同調時のときは、図8中に破線で示すよ
うにコイルLの一端の電圧は共振同調時に比較して低下
しており、このときのコイルLの両端の信号波形の位相
ずれは90°から外れている。このため、コイルLから
の送信出力は共振同調時に比較して低下してしまう。
【0029】ここで、コイルLの両端電圧の位相差と送
信出力との関係を示す図9において、位相差が90°の
ときに送信出力が最大となると共に、位相差が90°か
らずれる程送信出力が低下していることが分る。また、
コイルLの両端の位相ずれと送信出力(共振電流)との
間に相関関係があることが分る。従って、図9に示す関
係、つまり周波数の位相ずれと共振電流との対応関係を
データテーブルとして記憶しておき、そのデータテーブ
ルを参照することにより位相ずれに基づいて共振電流を
求め、その共振電流が十分な送信出力となる共振周波数
を認識することができる。従って、斯様にして認識した
共振周波数となるように送信周波数を調整することによ
り自動同調を実現することができる。
【0030】図10は送信部32の構成を概略的に示し
ている。この図10において、送信部32は、送信回路
36と送信アンテナ共振周波数変更回路52とから構成
されており(図1参照)、以下、送信アンテナ共振周波
数変更回路52について説明する。即ち、送信回路36
は直列共振回路37と第1のレベル変換回路38とに接
続されており、所定周波数の基準信号(送信信号)を直
列共振回路37と第1のレベル変換回路38とに出力す
る。この直列共振回路37は送信アンテナ33と共振用
コンデンサ回路39とを直列接続して構成されている。
【0031】共振用コンデンサ回路39は基準用コンデ
ンサ40と補正用回路41とを並列接続して構成されて
おり、共振用コンデンサ回路39全体の静電容量は基準
用コンデンサ40の静電容量と補正用回路41の静電容
量とを加算した値となっている。この補正用回路41は
第1〜第nの単位回路42を複数並列接続してなるもの
で、1つの単位回路42は、コンデンサ42a(補正用
コンデンサに相当)とコンデンサ42b(補正用コンデ
ンサに相当)とを直列接続すると共に当該コンデンサ4
2bにスイッチ42cを並列接続して構成されている。
従って、各単位回路42のスイッチ42cのオンオフ状
態に応じて補正用回路41全体の静電容量、ひいては共
振用コンデンサ回路39の静電容量が決定されるように
なっている。
【0032】ここで、各単位回路42においてコンデン
サ42a及びコンデンサ42bの静電容量を同一の静電
容量である例えば2Cに設定すると、スイッチ42cの
オフ状態では単位回路42の静電容量はCとなり、スイ
ッチ42cのオン状態では単位回路42の静電容量は2
Cとなるので、スイッチ42のオンにより単位回路42
の静電容量をCから2CにCだけ高めることができる。
【0033】さて、上記補正用回路41を第1〜第6の
単位回路42から構成した場合には、第1〜第6の単位
回路42における各コンデンサ42a,42bの静電容
量は64C,32C、16C、8C、4C、2Cという
関係にそれぞれ設定されている。従って、第1〜第6の
単位回路42のスイッチ42cがそれぞれ独立してオン
した状態では補正用回路41全体の静電容量は32C、
16C、8C、4C、2c、1Cずつ増加することにな
る。このことは、各単位回路42のスイッチ42cのオ
ンオフ状態の組合せパターンに応じて補正用回路41全
体の静電容量を0〜63Cの範囲で1C単位で調整する
ことができることを意味している。
【0034】この場合、補正用回路41は、第1の単位
回路42のスイッチ42cをオンした状態で直列共振回
路37が共振同調状態となるように設計されている。こ
れは、補正用回路41の周波数調整可能範囲の中心に直
列共振回路37の共振周波数を設計値として設定するこ
とにより補正用回路41の静電容量を増加或いは減少さ
せる際に周波数の増減補正を有効に発揮させるためであ
る。
【0035】なお、上記構成の共振用コンデンサ回路3
9には分圧回路43が並列接続されている。この分圧回
路43はコンデンサ43aとコンデンサ43bとを直列
接続してなり、そのコンデンサ43aとコンデンサ43
bとの共通接続点の電圧レベルを第2のレベル変換回路
44に出力するもので、共振用コンデンサ回路39の静
電容量に影響を与えないように小さな静電容量のものが
用いられている。
【0036】第1,第2のレベル変換回路38,44は
入力信号を二値化信号に変換するもので、その二値化信
号を排他的論理和回路45に出力する。排他的論理和回
路45は、第1,第2のレベル変換回路38,44から
入力する二値化信号の排他的論理和を位相差電圧変換回
路46に出力する。この排他的論理和回路45は送信回
路36からの基準信号と直列共振回路37の共振信号と
の位相差を示す位相差信号を出力するもので、両方の信
号の位相が一致しないときは位相差の大きさ及び位相差
方向を示すパルス状の位相差信号を出力する。
【0037】位相差電圧変換回路46は、排他的論理和
回路45から出力される位相差信号を位相差及び位相差
方向を示す電圧に変換して送信同調ずれ判定回路47
(送信同調ずれ判定手段に相当)に出力する。
【0038】送信同調ずれ判定回路47は、位相差電圧
変換回路46から出力される電圧に基づいて送信同調ず
れ及びずれ方向をC(コンデンサ)オンオフコントロー
ル回路48(カウント手段に相当)に出力する。このC
オンオフコントロール回路48は、補正用回路41の単
位回路42のスイッチ42cのオンオフを制御すること
により送信アンテナ33の両端の信号位相差がなくなる
ように直列共振回路37の静電容量を調整する。
【0039】ここで、上記Cオンオフコントロール回路
48はレジスタ48aを有して構成されている。このレ
ジスタ48aは補正用回路41の第1〜第6の単位回路
42に対応した6ビットから構成されており、対応する
ビットのオンオフに応じて補正用回路41における対応
するスイッチ42cがオンオフするようになっている。
この場合、Cオンオフコントロール回路48は、MPU
28からビットパターンが与えられたときは、そのビッ
トパターンとなるようにクロックの入力に応じてレジス
タ48aのカウント値を増減することにより補正用回路
41の静電容量を連続的に調整するようになっている。
【0040】一方、リモート制御部19は送信信号の周
波数スキャン機能を有して構成されており、以下、その
周波数スキャン機能について説明する。図1はリモート
制御部19のMPU28による周波数スキャン機能の構
成を概略的に示している。この図1において、リモート
制御部19には送信周波数変更回路51(送信周波数変
更手段に相当)が設けられており、MPU28からの指
令に基づいて送信回路36の送信周波数をFb0〜Fbmの
範囲でスキャン可能となっている。この場合、送信回路
36の送信周波数は段階的に調整されるようになってお
り、その周波数はFbiで示される。この周波数Fbiは次
の理由から設定されている。
【0041】つまり、図4に示すように皿1が多数枚重
ねられた状態では、皿1に内蔵されたIDタグ2のアン
テナ用コイル3の相互インダクタンスにより、IDタグ
2の共振周波数が設計値から変動し、その変動範囲は重
ねられた皿1の中央に位置する皿1に内蔵されたIDタ
グ2が最も大きく変動する。これは、重ねられた皿1の
中央に位置するIDタグ2では、上下に位置するIDタ
グ2の数が最も多く、それらの相互インダクタンスの影
響を最も大きく受けるからである。
【0042】ここで、図1に示すように重ねられた皿1
の最上位(最下位)の皿1に内蔵されたIDタグ2の共
振周波数をF1、最上位(最下位)から2番目以降の皿
に内蔵されたIDタグ2の共振周波数をF2、F3…
…、中央に位置する皿に内蔵されたIDタグ2の共振周
波数をFnと設定すると、設計値の共振周波数からのず
れは小さい順に、 F1<F2<………<Fn となる。
【0043】さて、重ねられた皿1に内蔵された全ての
IDタグ2と通信するには、送信アンテナ33から全て
のIDタグ2と十分に通信可能な大きさで且つ全てのI
Dタグ2の共振周波数を含んだ送信信号を出力する必要
がある。このような条件を満足するには、図11に示す
ようにIDタグ2との通信に十分な送信出力を得ること
ができる送信アンテナ33の有効帯域幅B内に全てのI
Dタグ2の共振周波数を含んでいる必要がある。
【0044】しかしながら、上述したように重ねられた
皿1の中央に位置するIDタグ2では共振周波数が送信
アンテナ33の帯域幅Bから大きく外れて変動している
場合があるので、図12に示すように送信アンテナ33
の共振周波数を複数設定することにより十分に大きな送
信出力を得ることができる周波数調整可能範囲を広範囲
にわたって設定し、その周波数調整可能範囲に全てのI
Dタグ2の共振周波数が含まれるようにすればよい。
【0045】この場合、図12に示すように周波数調整
可能範囲の両脇にも十分な送信出力を得ることができる
送信周波数が存在するものの、余裕を見込んで、周波数
調整可能範囲内に全てのIDタグ2の共振周波数が含ま
れるように設定するのが望ましい。
【0046】このような条件を満足するには、次の式を
満足するように設定すればよい。この場合、k枚の皿1
を重ねたときに中央に位置する皿1が最上位(最下位)
の皿1からn番目で、そのIDタグ2の共振周波数がF
n、IDタグ2が1個だけのときの共振周波数をF0 、
送信アンテナ33から十分な送信出力を出力することが
できる有効帯域幅をBとすると、 n=INT(k+1)/2 Fb0<F0 、Fbm>Fn Fbi−Fbi-1<B このように設定することにより、図13に示すように十
分に大きな送信出力が得られる送信アンテナ33の周波
数調整可能範囲内に全てのIDタグ2の共振周波数を含
むことができるので、送信アンテナ33の共振周波数を
順にFb0,Fb1,Fb2,……Fbmと調整することにより
全てのIDタグ2と通信可能となる。
【0047】尚、図10に示した共振用コンデンサ回路
39は特定の送信周波数に対応して設けられているもの
であり、本実施の形態のように送信周波数が段階的に複
数設定されている場合には、それぞれの送信周波数に対
応して共振用コンデンサ回路が設けられている。
【0048】次に上記構成の作用を図14に示すフロー
チャートをも参照しながら説明する。なお、図14は手
持式リーダライタ12の集計動作のみを示しており、他
の動作は説明の簡単化のために省略する。
【0049】食事を済ませた客の支払金額を集計するた
めに、図4に示すように手持式リーダライタ12を客の
テーブル上に積まれている皿1に向けた状態で集計用キ
ースイッチ17を操作する。
【0050】すると、その集計用キースイッチ17に応
じた信号がスイッチ回路20から主制御部18に入力さ
れるので、そのMPU24がスイッチ回路20から入力
された信号を解読する。この場合、スイッチ回路20か
らの入力信号は集計指令信号であり(S101:YE
S)、これは客の食べ終えた全ての皿1のIDタグ2と
通信することを指令しているので、リモート制御部19
のMPU28は、IDタグ2との通信を開始するために
Cオンオフコントロール回路48のレジスタ48aに初
期ビットパターンをセットしてから(S102)、基準
信号の供給を開始する(S103)。つまり、Cオンオ
フコントロール回路48のレジスタ48aに例えば「1
00000」をセットする。これにより、基準信号の周
波数に対応した補正用回路41の第1の単位回路42の
スイッチ42cのみがオンした状態となり、補正用回路
41の静電容量が静電容量補正可能範囲の中間に調整さ
れるようになるので、その状態で送信回路36から所定
周期の基準信号が出力される。この結果、直列共振回路
37が基準信号により共振状態となる。
【0051】ところで、直列共振回路37は送信回路3
6からの基準信号の出力に応じて最大電流で共振状態
(共振同調状態)となるように設計されているものの、
手持式リーダライタ12の送信アンテナ33は周辺環境
や内蔵する基板との相互作用によりインダクタンスが変
化することがある。この送信アンテナ33の共振周波数
は自己インダクタンスと共振用コンデンサ41とにより
定まるため、インダクタンスの変化により送信アンテナ
33の共振周波数が変動してしまうことがある。このよ
うに送信アンテナ33の共振周波数が変動してしまう
と、Q値が大きい場合、共振電流が減少してしまい、そ
れに伴ってIDタグ2への給電電力が減少して通信性能
が悪化してしまう。この場合、送信出力を上げれば通信
性能は向上するものの、それでは消費電力が増大してし
まうことになる。
【0052】そこで、本実施の形態では、次のようにし
て送信出力を上げることなく送信アンテナ33の共振電
流が低下してしまうことを防止するようにしている。即
ち、リモート制御部19のMPU28は、送信部32の
送信同調ずれ判定回路47による判定結果に基づいて送
信アンテナ33の両端の信号位相差を検出することによ
り基準信号と共振信号との位相差を検出し(S10
4)、その位相差が基準範囲内かを判定する(S10
5)。このとき、基準信号と共振信号とが許容範囲を上
回る位相差を生じている場合は、共振同調状態の最大電
流時でないと判断し(S105:NO)、Cオンオフコ
ントロール回路48のレジスタ48aに次の組合せを示
すビットパターンをセットする(S113)。この場
合、送信同調ずれ判定回路47は、基準信号と共振信号
との位相差に基づいて基準信号と共振信号の周波数のず
れ及びずれ方向を判断するので、MPU28は、そのず
れを解消するようにCオンオフコントロール回路48の
レジスタ48aのビットパターンを変更する。このと
き、Cオンオフコントロール回路48は、MPU28の
指令によりビットパターンが与えられたときは、そのビ
ットパターンとなるようにクロックの入力に応じてレジ
スタ48aを指令値となるように増減する。これによ
り、補正用回路41のスイッチのオンオフパターンが短
時間で切換えられて直列共振回路37の共振電流が最大
電流となる周波数に急速に接近するようになる。そし
て、位相差が所定の範囲内となったときは、共振同調状
態の最大電流となったと判断する(A105:YE
S)。
【0053】さて、皿1が重ねられた状態では、皿1に
内蔵されたIDタグ2の共振周波数は相互インダクタン
スにより設計値の共振周波数から変動してしまう。特に
重ねられた皿1の中央に位置する皿1になる程、皿1に
内蔵されたIDタグ2の共振周波数の変動が大きくな
る。このため、手持式リーダライタ12との共振同調状
態がずれてしまうので、IDタグ2が手持式リーダライ
タ12から給電される電力が低下してしまって通信性能
が悪化してしまうことから、本実施の形態では次のよう
にして共振周波数が変動してしまったIDタグ2からタ
グデータを確実に読取ることができるようにしている。
【0054】即ち、リモート制御部19のMPU28
は、IDタグ2の読取を実行する際は、まず、周波数ス
キャン可能範囲の最低周波数Fb0を送信回路36にセッ
トしてから、上述したような自動同調を実行する。これ
により、図4に示すように共振周波数Fb となる送信信
号が出力される。このとき、共振周波数Fbの送信信号
において送信アンテナ33の帯域幅B内に1個だけのI
Dタグ2の共振周波数が位置しているので、1枚の皿1
だけであっても、その皿1に内蔵されたIDタグ2と通
信することができる。
【0055】続いて、上述したスイッチ回路20からの
集計指令信号がマルチリードコマンドかを判定する(S
106)。このとき、集計指令信号はマルチリードコマ
ンドであるので(S106:YES)、主制御部18の
MPU24は、通信可能エリアに位置する全てのIDタ
グ2と通信を行うためにマルチリードモードでの通信指
令をリモート制御部19に送信する。
【0056】すると、リモート制御部19のMPU28
は、マルチリードモードによる通信を開始し(S10
7)、つまり、電力用電波信号を送信すると共に発音部
(ブザー)23を駆動し、次いで、電力用電波信号に重
畳してマルチリードコマンド信号を送信する(S10
8)。
【0057】従って、電力用電波信号の送信と同時に発
音部23が「ピッ、ピッ」という動作音を発するので、
店員は集計動作が開始されたことを知り、手持式リーダ
ライタ12を動かさないように固定する。
【0058】一方、マルチリードモードでの通信開始に
より、皿1のIDタグ2側では、その電力用電波信号を
アンテナ用コイル3により受け、その電波信号を整流部
9および平滑部6で整流平滑化して一定電圧の直流電力
に変換し、MPU8などの動作用電力として供給する。
【0059】動作用電力の供給により、各皿1のIDタ
グ2のMPU8は動作を開始し、送信されてきたコマン
ドの種類を判別する。この場合、送信されてきたコマン
ドはマルチリードコマンドであるから、アンテナ部22
による通信エリアに位置するIDタグ2は、MPU8が
メモリ部11からID番号と皿1の種類などのデータを
読み出し、これを変復調部10で変調してアンテナ用コ
イル3から送信する動作を行う。
【0060】上述のようにして各IDタグ2から送信さ
れた電波信号は、手持式リーダライタ12の受信用アン
テナ34により受信され、その受信信号は、受信部35
で復調され、復調されたデータはRAM30に一時的に
記憶される(S109)。このようなIDタグ2から発
信された電波信号の受信は、アンテナ部22による通信
エリアに存在する全ての皿1のIDタグ2からの電波信
号を受信するまで行われる(図14参照)。
【0061】ここで、アンテナ部22による通信エリア
に存在する全ての皿1のIDタグ2からの電波信号を受
信したか否かの判断は、例えば、次のようにして行われ
る。すなわち、図15に示すように、リモート制御部1
9のMPU28は、マルチリードコマンドを一定の時間
をおいて繰り返し送信し、このマルチリードコマンドの
送信区間を例えば10のタイムスロットに分割してい
る。
【0062】一方、IDタグ2のMPU8は、マルチリ
ードコマンドを受信すると、これに応答する信号を送信
するタイムスロットの位置を、まず自身のID番号の1
の位の位置に決定する。例えば、アンテナ部22による
通信エリア内に3個のIDタグ2a,2b,2cが存在
し、それらのID番号がそれぞれ121,132,14
2であったとすると、それら3個のIDタグ2a,2
b,2cはタイムスロットの数をそれぞれ1,2,2に
決定する。
【0063】このため、リモート制御部19から第1回
のマルチリードコマンドが発信されると、これに対する
応答信号を、IDタグ2aは第1のタイムスロットで発
信、IDタグ2b,2cは第2のタイムスロットで発信
する。第1のタイムスロットで発信するIDタグ2は1
個のIDタグ2aだけであるから、そのIDタグ2aか
らの発信された電波信号はリモート制御部19に受信さ
れ、IDタグ2aはリモート制御部19から受信した旨
の信号を受け取る。しかしながら、IDタグ2b,2c
は共に第2のタイムスロットで発信するので、その応答
信号は衝突し、リモート制御部19に受信されない。
【0064】リモート制御部19から2回目のマルチリ
ードコマンドが送信されると、IDタグ2b,2cは、
今度は発信するタイムスロットの位置をID番号の10
の位の数の位置に決定、つまりID番号132のIDタ
グ2bはタイムスロットの数を3に決定し、ID番号1
42のIDタグ2cはタイムスロットの数を4に決定す
る。このため、IDタグ2b,2cの応答信号は、第2
回目のマルチリードコマンド発信後の第3のタイムスロ
ットと第4のタイムスロットで発信される。この場合、
第3および第4のタイムスロットで発信するIDタグ2
はそれぞれ1個だけであるから、そのIDタグ2b,2
cから発信された電波信号はリモート制御部19に受信
され、IDタグ2,2bはリモート制御部19から受信
した旨の信号を受け取る。
【0065】次に、リモート制御部19から3回目のマ
ルチリードコマンドが送信される。すると、3個のID
タグ2a,2b,2cは、既に応答信号を受信した旨の
信号を受けているので、3回目のマルチリードコマンド
に応答することはない。従って、リモート制御部19
は、3回目のマルチリードコマンドの送信から10タイ
ムスロット分の時間が経過するまでに応答信号を受信し
なかったことにより、アンテナ部22による通信エリア
内に存在する全てのIDタグ2と通信したと判断する。
【0066】なお、1個のIDタグ2とのみ通信を行う
場合は、上述のようにマルチリードモードを実行するに
してもIDタグ2とは1回の通信のみが行われるのみで
ある。
【0067】上述したようにして送信周波数がFb0にお
いて全ての読取り可能なIDタグ2の読取りを完了した
ときは(S110:YES)、送信周波数をFb1に変更
してから自動同調を実行した状態でマルチリードモード
を実行する(S116〜)。これにより、送信アンテナ
33の帯域幅Bに重ねられた皿1の最上位及び最下位の
皿1に内蔵されたIDタグ2の共振周波数F1が位置す
るようになるので、そのIDタグ2と通信可能となる。
【0068】従って、通信アンテナ22の通信エリアに
位置する全ての読取り可能なIDタグ2の読取りをマル
チリードモードで実行する。このとき、先の基準周波数
Fb0により通信済みとなったIDタグ2は今回の読取り
動作においては通信を実行することはない。
【0069】このような読取り動作の繰返しにより重ね
られた皿1に内蔵されたIDタグ2を順に読取ることが
できるものであり、最終的には、送信回路36の周波数
スキャン範囲の最高周波数Fbmで読取り動作を実行する
ことにより、重ねられた皿1の中央に位置する皿2に内
蔵されたIDタグ2からタグデータを読取ることができ
る。
【0070】従って、周波数スキャンによるIDタグ2
の読取りが終了したときは、重ねられた皿1に内蔵され
た全てのIDタグ2のタグデータの読取りを行うことが
できる。
【0071】そして、全ての皿1のIDタグ2から電波
信号を受信し終えると(S111:YES)、リモート
制御部19のMPU28はマルチリードでの通信を終了
すると共に、発音部23の駆動を停止する(S11
2)。このため、発音部22が「ピッ、ピッ」という発
音動作を停止するので、店員は集計動作が終了したこと
を知る。
【0072】なお、主制御部18は、集計用キースイッ
チ17の操作以外の操作でリモート制御部19に通信を
実行させる場合、そのモードは、シングルリードモード
或いはシングルライトモードであるから(S106:N
O)、リモート制御部19はシングルリードコマンド或
いはシングルライトコマンドを送信し(S114)、指
定されたID番号のIDタグ2はリモート制御部19に
データを送信したり、リモート制御部19からデータを
受信したりする(S115)。
【0073】このような本実施の形態のものによれば、
周波数スキャン回路51により送信回路36の送信周波
数を順にスキャンさせることにより送信出力が十分な送
信周波数調整可能に全てのIDタグ2の共振周波数が含
まれるようにしたので、皿1を重ねることによりIDタ
グ2の共振周波数が変動してしまった場合であっても、
全てのIDタグのタグデータを確実に読取ることができ
る。
【0074】また、送信回路36の送信周波数を送信ア
ンテナ33の共振周波数に自動的に同調させる自動同調
機能を持たせるようにしたので、送信アンテナ33の共
振周波数が変動してしまった場合であっても、共振電流
が最大の状態でIDタグ2と通信することができる。従
って、アンテナ部22による通信エリアが低下してしま
うことを防止して、重ねられた皿1に内蔵された全ての
IDタグからタグデータを確実に読取ることができる。
【0075】なお、本発明は上記し且つ図面に示す実施
例に限定されるものではなく、以下のような拡張或いは
変更が可能である。IDタグ2を設ける対象物品として
は、すしの皿1に限られず、衣類、宝石類、配送する荷
物など、広く適用できる。支払金額の集計用に限られ
ず、棚卸し、配送先の管理など、広く適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における手持式リーダラ
イタの機能を示す概略図
【図2】IDタグを内蔵した皿の斜視図
【図3】IDタグの電気的構成を示すブロック図
【図4】手持式リーダライタによる読書き状態を示す図
【図5】手持式リーダライタの電気的構成を示すブロッ
ク図
【図6】主制御部の電気的構成を示すブロック図
【図7】リモート制御部の電気的構成を示すブロック図
【図8】共振回路の共振状態を説明するための回路図及
び信号波形図
【図9】コイルの両端の信号位相差と送信出力との関係
を示す図
【図10】手持式リーダライタの送信部の電気的構成を
示す概略図
【図11】送信アンテナの有効帯域幅を示す図
【図12】送信アンテナの周波数調整可能範囲を示す図
【図13】送信アンテナの周波数調整可能範囲とタグ共
振周波数との関係を示す図
【図14】手持式リーダライタの動作を示すフローチャ
ート
【図15】マルチリードモードによる通信タイミングを
示す図
【図16】送信周波数Fb0における送信出力を示す図
【図17】送信周波数Fb1における送信出力を示す図
【符号の説明】
2はIDタグ、12は手持式リーダライタ、17は集計
用キースイッチ、18は主制御部、19はリモート制御
部(読書き手段、共振周波数変更手段)、37は直列共
振回路、32は送信部、33は送信アンテナ、39は共
振用コンデンサ回路、47は送信同調ずれ判定回路(送
信同調ずれ判定手段)、48はコンデンサオンオフコン
トロール回路(カウント手段)、48aはレジスタ、5
1は周波数スキャン回路(送信周波数変更手段)であ
る。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 IDタグに対してデータの読書きを行う
    読書き手段を備えたIDタグリーダライタにおいて、 送信アンテナの送信周波数を変更する送信周波数変更手
    段を備え、 前記読書き手段は、前記IDタグとの通信が可能となる
    送信周波数において有効帯域幅が前記IDタグの共振周
    波数変動範囲をカバーするように前記送信周波数変更手
    段により送信周波数を順に変更しながら読書きを実行す
    ることを特徴とするIDタグ用リーダライタ。
  2. 【請求項2】 送信アンテナの共振周波数と当該送信ア
    ンテナに供給される送信信号との周波数ずれを検出する
    送信同調ずれ判定手段と、 前記送信アンテナの共振周波数を変更する共振周波数変
    更手段とを備え、 前記読書き手段は、前記送信同調ずれ判定手段が検出し
    た周波数ずれが許容範囲内となるように前記共振周波数
    変更手段により前記送信アンテナの共振周波数を変更し
    た状態で読書きを実行することを特徴とする請求項1記
    載のIDタグ用リーダライタ。
  3. 【請求項3】 前記送信アンテナは、共振用コンデンサ
    と共に直列共振回路を構成するコイルからなり、 前記送信同調ずれ判定手段は、前記コイルの両端の信号
    波形の位相ずれに基づいて周波数ずれを求めることを特
    徴とする請求項2記載のIDタグ用リーダライタ。
  4. 【請求項4】 前記共振用コンデンサは、接続パターン
    に応じて異なる静電容量を呈するように設けられた複数
    の補正用コンデンサから構成され、 前記共振周波数変更手段は、前記補正用コンデンサの接
    続パターンを変更することにより前記送信アンテナの共
    振周波数を変更することを特徴とする請求項1乃至3の
    何れかに記載のIDタグ用リーダライタ。
  5. 【請求項5】 ビットパターンが書替え可能なレジスタ
    を備え、 前記補正用コンデンサは、前記レジスタのビットパター
    ンに対応して接続パターンが変更されるように設けら
    れ、 前記共振周波数変更手段は、前記レジスタに所定のビッ
    トパターンを書込むことにより前記コンデンサの接続パ
    ターンを変更することを特徴とする請求項4記載のID
    タグ用リーダライタ。
  6. 【請求項6】 前記レジスタのビットパターンを変更す
    るときは、そのビットパターンとなるようにクロックの
    入力に応じてレジスタ値を増減するカウント手段を備え
    たことを特徴とする請求項5記載のIDタグ用リーダラ
    イタ。
  7. 【請求項7】 前記送信アンテナの周波数ずれと当該送
    信アンテナの共振電流の大きさとの対応関係を記憶した
    記憶手段を備え、 前記共振周波数変更手段は、前記送信同調ずれ判定手段
    が検出した周波数ずれに対応して前記記憶手段に記憶さ
    れている共振電流を読出すことにより十分な送信出力と
    なる共振電流を得るための送信アンテナの共振周波数を
    認識し、前記送信アンテナの共振周波数を変更すること
    により共振電流を制御することを特徴とする請求項1乃
    至6の何れかに記載のIDタグ用リーダライタ。
JP11028616A 1999-02-05 1999-02-05 Idタグ用リーダライタ Pending JP2000227947A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11028616A JP2000227947A (ja) 1999-02-05 1999-02-05 Idタグ用リーダライタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11028616A JP2000227947A (ja) 1999-02-05 1999-02-05 Idタグ用リーダライタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000227947A true JP2000227947A (ja) 2000-08-15

Family

ID=12253496

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11028616A Pending JP2000227947A (ja) 1999-02-05 1999-02-05 Idタグ用リーダライタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000227947A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008148318A (ja) * 2006-12-11 2008-06-26 Siemens Audiologische Technik Gmbh トランスポンダ識別を有する聴取装置及びその制御方法
JP2009501990A (ja) * 2005-07-25 2009-01-22 ノキア コーポレイション いくつかのデータ形式に対応する多機能近距離通信デバイスを運用する方法及びデバイス
JP2009508414A (ja) * 2005-09-12 2009-02-26 マゼラン テクノロジー ピーティーワイ.エルティーディー. データを伝送するように適応された方法および装置
US8605924B2 (en) 2006-12-11 2013-12-10 Siemens Audiologische Technik Gmbh Hearing apparatus including transponder detection and corresponding control method
JP2018156572A (ja) * 2017-03-21 2018-10-04 トッパン・フォームズ株式会社 非接触通信装置
JP2019125286A (ja) * 2018-01-19 2019-07-25 矢崎総業株式会社 車載監視装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009501990A (ja) * 2005-07-25 2009-01-22 ノキア コーポレイション いくつかのデータ形式に対応する多機能近距離通信デバイスを運用する方法及びデバイス
JP4875077B2 (ja) * 2005-07-25 2012-02-15 ノキア コーポレイション いくつかのデータ形式に対応する多機能近距離通信デバイスを運用する方法及びデバイス
US9268976B2 (en) 2005-07-25 2016-02-23 Nokia Technologies Oy Method and device for operating a multifunctional near-field communication device supporting several data formats
JP2009508414A (ja) * 2005-09-12 2009-02-26 マゼラン テクノロジー ピーティーワイ.エルティーディー. データを伝送するように適応された方法および装置
JP4938016B2 (ja) * 2005-09-12 2012-05-23 マゼラン テクノロジー ピーティーワイ.エルティーディー. データを伝送するように適応された方法および装置
JP2008148318A (ja) * 2006-12-11 2008-06-26 Siemens Audiologische Technik Gmbh トランスポンダ識別を有する聴取装置及びその制御方法
US8605924B2 (en) 2006-12-11 2013-12-10 Siemens Audiologische Technik Gmbh Hearing apparatus including transponder detection and corresponding control method
JP2018156572A (ja) * 2017-03-21 2018-10-04 トッパン・フォームズ株式会社 非接触通信装置
JP2019125286A (ja) * 2018-01-19 2019-07-25 矢崎総業株式会社 車載監視装置
JP7023570B2 (ja) 2018-01-19 2022-02-22 矢崎総業株式会社 車載監視装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2009289470B2 (en) Combination full-duplex and half-duplex electronic identification tag
AU749011B2 (en) Contact/contactless smart card having customizable antenna interface
JP3924962B2 (ja) 皿状物品用idタグ
US6650229B1 (en) Electromagnetic transponder read terminal operating in very close coupling
US20110183635A1 (en) Contactless integrated circuit card with real-time protocol switching function and card system including the same
EP1431903B1 (en) Detector
US6639514B1 (en) Method for selecting and writing into RFID-transponders
JP2000341171A (ja) 非常に密な結合における電磁トランスポンダ・システムの動作
JP2007504537A (ja) 選択可能なバックスキャッタパラメータを持つrfidシステム
JP2000231609A (ja) Idタグ用リーダライタ
US6079619A (en) Identification tag for wireless communication with remote controller
JP2002245416A (ja) Idタグ用リーダライタ
JP2000227947A (ja) Idタグ用リーダライタ
JP2002259921A (ja) Idタグ及びidタグの受信電力制御方法
JP2000331130A (ja) Idタグ用リーダライタ
KR101537314B1 (ko) 바코드 및 rfid를 동시에 인식할 수 있는 휴대용 무선리더기
JP2003008481A (ja) Idタグシステム,idタグリーダ及びidタグ
JP3250492B2 (ja) Idタグ
JP3433688B2 (ja) 食品管理システム
JP3536760B2 (ja) 飲食店の忘れ物検出システム
JP2000348147A (ja) Idタグ用送受信装置
JP6147713B2 (ja) Rfidタグ、その出荷前管理システム、出荷前管理方法
JP2000331131A (ja) Idタグ用リーダライタ
JP3635990B2 (ja) Idタグ用リーダライタ
JPH11259607A (ja) 手持式idタグ用リーダライタ

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040706