JP2002245416A - Idタグ用リーダライタ - Google Patents
Idタグ用リーダライタInfo
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- Time Recorders, Dirve Recorders, Access Control (AREA)
- Near-Field Transmission Systems (AREA)
Abstract
ずIDタグと通信が可能となるIDタグ用リーダライタ
を提供する。 【解決手段】 手持式リーダライタのMPU33のアン
テナ選択端子c,dには空芯アンテナ用コイル20及び
有芯アンテナ用コイル21が接続されており、MPU3
3は、通常においては空芯アンテナ用コイル20を選択
した状態で送信出力端子a,bから送信信号を出力する
ことによりIDタグと通信する。ところが、IDタグが
金属に近接して位置している場合は、金属の影響を受け
て共振周波数が移動してしまってIDタグとの通信が困
難となる。そこで、MPU33は、有芯アンテナ用コイ
ル21を選択してIDタグと通信する。この場合、有芯
アンテナ用コイル21はインダクタンスが大きく金属の
影響を受けにくいので、共振周波数の変動は小さく、I
Dタグとの通信が可能となる。
Description
磁気信号によりデータの読書きを行うIDタグ用リーダ
ライタに関する。
システムとして、高周波の磁気信号を利用したリモート
IDシステムがある。これは、リーダライタとIDタグ
との間で磁気信号による通信を行い、離れた位置にある
IDタグのデータを読取ったり、IDタグにデータを書
込んだりするものである。
て、IDタグとしては、バッテリを搭載していない電源
外部依存型のものが一般的に供されている。この電源外
部依存型のIDタグに対しては、リーダライタから動作
電力用の磁気信号を送るようにしており、この磁気信号
を受信することによりIDタグは動作する。
ら構成されており、このアンテナ用コイルにリーダライ
タから発せられた所定周波数の磁気信号である磁束が鎖
交することにより、IDタグは共振状態となってその磁
気信号を受信することができる。このため、IDタグが
リーダライタの通信範囲に位置している場合であって
も、IDタグが金属に密着して位置している場合には、
インダクタンスの変動により共振周波数がずれてしま
い、IDタグと通信ができくなってしまう虞がある。
コイルを巻装してアンテナ用コイルを構成したものが供
されている。このようなIDタグでは、フェライトコア
を磁束が通過するように鎖交させる必要があるものの、
リーダライタのアンテナ用コイルは、リーダライタの正
面に対して磁束を垂直方向に発生させるので、このよう
な垂直方向の磁束に対してIDタグが応答できない場合
がある。
で、その目的は、金属の影響或いはIDタグの種類にか
かわらずIDタグと通信が可能となるIDタグ用リーダ
ライタを提供することにある。
れば、読書手段が例えば第1のアンテナ用コイルを選択
した状態でIDタグとの通信を開始すると、第1のアン
テナ用コイルからの磁気信号がIDタグに鎖交する。こ
れにより、IDタグが応答するので、読書手段は、ID
タグに対してデータの読書きを行うことができる。
している場合は、金属の影響により共振周波数が大きく
ずれてしまってIDタグに対するデータの読書きが困難
となる。ここで、読書手段は、第1のアンテナ用コイル
及び第2のアンテナ用コイルの何れかのうちIDタグと
の通信が可能なアンテナ用コイルによりIDタグに対す
る通信を実行する。この場合、第2のアンテナ用コイル
は、第1のアンテナ用コイルよりもインダクタンスが大
きく、金属によるインダクタンスの変動が小さいので、
共振周波数が大きくずれることはなく、第2のアンテナ
用コイルによりIDタグとの通信が可能となることか
ら、読書手段は、第2のアンテナ用コイルによりIDタ
グに対する読書きを実行するようになる。
用コイルは空芯コイルであり、第2のアンテナ用コイル
は有芯コイルであるので、第2のアンテナ用コイルのイ
ンダクタンスを第1のアンテナ用コイルのインダクタン
スよりも極めて大きくすることができる。
ンテナ用コイルは、空芯な第1のアンテナ用コイルの内
周側に軸心が一致するように配置されているので、各ア
ンテナ用コイルによるIDタグに対する読書可能領域を
略一致させることができると共に、リーダライタが大形
化することなく実施できる。
ンテナ用コイルは、空芯な第1のアンテナ用コイルの内
周側に軸心が直交するように配置されているので、ID
タグのコイルがリーダライタと平行に位置する場合であ
っても、IDタグに対する読書きを確実に実行すること
ができる。
明の第1の実施の形態を図1乃至図12を参照して説明
する。図2は手持式リーダライタによるIDタグに対す
る読書状態を示している。この図2において、手持式リ
ーダライタ1は、IDタグ2に接近させた状態で当該I
Dタグ2からデータを読取ったり、当該IDタグ2にデ
ータを書込んだりするようになっている。
する通信原理を示している。この図3(a)において、
リーダライタに設けられているアンテナ用コイル3は共
振コンデンサ4と共に共振回路を形成しており、この共
振回路に出力源5から所定周波数(共振周波数)の送信
電流が流れると、共振回路が共振状態となってアンテナ
用コイル3から十分な出力の電力用磁気信号が発せられ
る(図4参照)。従って、電力用磁気信号に送信データ
を重畳して送信することによりIDタグ2にデータを送
信することができる。
の送信領域にIDタグ2が存在すると、IDタグ2のア
ンテナ用コイル6及び共振コンデンサ7からなる共振回
路8に電力用磁気信号に応じた誘導起電力(図3(b)
参照)が発生するので、その誘導起電力から動作用電力
を生成することによりIDタグ2が動作可能となる。こ
のとき、IDタグ2は、受信した電力用信号に重畳され
た信号を抽出して復調することにより手持式リーダライ
タ1からのデータを受信することができると共に、受信
信号を変調することによりリーダライタ1にデータを送
信することができる。
る。この図5において、IDタグ2の電気回路は、磁気
信号を送受信するためのアンテナ用コイル6と、共振コ
ンデンサ7と、制御用IC8と、平滑部9とから構成さ
れ、共振コンデンサ7、制御用IC8および平滑部9は
プリント配線基板10上に搭載されている。
U(マイクロプロセッサユニット)11の他、整流部1
2、変復調部13、メモリ部14などを構成する半導体
素子をワンチップ化したものである。ここで、メモリ部
14は、一時記憶用の消去可能な不揮発性メモリとして
EEPROMを有している。また、平滑部9は、図示は
しないが平滑コンデンサ、ツェナーダイオードなどを有
している。
コンデンサ7と並列に接続されて共振回路を構成し、外
部の送受信装置であるリーダライタから所定の高周波数
の電力用磁気信号が送信されてくると、これを受信して
整流部12に供給する。整流部12は、平滑部9と共に
動作用電源回路を構成するもので、共振回路8から送信
されてきた電力用磁気信号を整流し、平滑部9により平
滑化し且つ一定電圧の直流電力(動作用電力)にしてM
PU11などに供給する。
データなどの信号は、電力用磁気信号に重畳して送信さ
れるようになっており、その信号は、変復調部13によ
り復調されてMPU11に与えられる。MPU11は、
メモリ部14が有するROMまたはEEPROMに記憶
された動作プログラムに従って動作するもので、変復調
部13から入力される信号に応じた処理を実行し、受信
したデータをメモリ部14が有するEEPROMに書き
込んだり、メモリ部14からデータを読み出して変復調
部13により変調し、アンテナ用コイル6から磁気信号
として送信したりする。尚、このようなIDタグ2は、
配送システム、在庫管理システム、販売管理システムな
どにおいて物品に付されて当該物品を識別するために使
用される。
ライタ1のヘッド部の内部構造を模式的に示す横断面
図、図7はヘッド部の内部構造を模式的に示す縦断面図
である。これらの図6及び図7において、手持式リーダ
ライタ1は、握り部を兼用する操作部15の先端にヘッ
ド部16を設けてなる。このヘッド部16の前面側には
液晶からなる表示部17(図2参照)が設けられてい
る。操作部15には、例えば複数のキースイッチ18
(図2参照)が設けられ、これらキースイッチ18によ
り動作内容を指示したり、データを入力したりするよう
になっている。ここで、図6及び図7に示すようにヘッ
ド部16にはアンテナ部19が内蔵されている。このア
ンテナ部19は、空芯アンテナ用コイル(第1のアンテ
ナ用コイルに相当)20、有芯アンテナ用コイル(第2
のアンテナ用コイルに相当)21及び受信アンテナ用コ
イル22(図6及び図7では省略、図10参照)からな
る、空芯アンテナ用コイル20および受信アンテナ用コ
イル22は、ヘッド部内の前面側に同じ向きにして前後
に並べて近接配置されている。また、有芯アンテナ用コ
イル21は、空芯アンテナ用コイル20の内周側に軸心
が一致するようにして配置されている。
的構成を示している。この図8において、手持式リーダ
ライタ1は、主制御部23及びリモート制御部24を備
えて構成されている。主制御部23には、前記キースイ
ッチ18がスイッチ回路25を介して接続されていると
共に、前記表示部17および上位装置(例えばパソコ
ン)との間でデータの授受を行う通信部26などが接続
されている。スイッチ回路25は、操作されたキースイ
ッチ18に応じた信号を主制御部23に送信するもので
ある。また、リモート制御部24はIDタグ2との間で
のデータ通信を担当するもので、IDタグ2との間で磁
気信号を送受信するアンテナ部19、およびブザーなど
の警告手段としての発音部27が接続されている。ま
た、動作用電源として電池28を内蔵している。
3の構成を概略的に示している。この図9に示すよう
に、主制御部23は、MPU29、動作プログラムを記
憶したROM30、データを一時的に記憶するRAM3
1、リモート制御部24との通信を実行する通信部32
などから構成されている。MPU29は、データを処理
したり、周辺機器を制御したりするもので、リモート制
御部24或いはスイッチ回路25から送られてくる信号
に応じた処理を実行すると共に、その実行中の処理内容
或いは処理結果などを表示部17に表示するように構成
されている。
的に示している。この図10において、リモート制御部
24は、読書手段としてのMPU33、動作プログラム
などを記憶したROM34、データを一時的に記憶する
RAM35、主制御部23との通信を実行する通信部3
6、送信部37、選択分39、受信部38、アンテナ部
19などから構成されている。
テナ用コイル20、有芯アンテナ用コイル21および受
信アンテナ用コイル22からなる。空芯アンテナ用コイ
ル20および有芯アンテナ用コイル21は選択部39を
介して送信部37に接続され、受信アンテナ用コイル2
2は受信部38に接続されている。この選択部39は、
MPU33からの指令に応じて空芯アンテナ用コイル2
0と有芯アンテナ用コイル21との何れかを選択するも
ので、選択されたアンテナ用コイル20,21がMPU
33と接続される。
部27を制御すると共に、IDタグ2との通信を制御す
る。MPU33は、IDタグ2と通信を行う場合、ま
ず、基準信号を送信部37で変調して電力用磁気信号と
して選択されたアンテナ用コイル20,21から送信
し、その後、送信すべきデータを電力用磁気信号に重畳
するように送信部37で変調して選択されたアンテナ用
コイル20,21から送信する。
ては、これを受信アンテナ用コイル22により受信し、
受信部38で復調してデータとして弁別する。そして、
リモート制御部24のMPU33は、受信部38で復調
されたデータをRAM35に一時的に記憶し、その後、
そのデータを通信部36を介して主制御部23側に送信
するようになっている。
37及び選択部39の電気回路図である。この図1にお
いて、送信部37はFET40を直列接続したプッシュ
プル回路41を主体としてなる。これらのプッシュプル
回路41は、MPU33の送信出力端子a,bと接続さ
れ、MPU33からのオンオフ信号に応じて所定周波数
の送信信号を出力する。選択部39は第1のリレー42
及び第2のリレー43を主体としてなる。これらのリレ
ー42,43は、MPU33のアンテナ選択端子c,d
と接続され、MPU33からの指令に応じてトランジス
タ44,45がオンすることに応じてそれぞれオンする
ようになっており、第1のリレー42のオン状態で送信
部37からの送信信号が空芯アンテナ用コイル20に出
力され、第2のリレー43のオン状態で送信部37から
の送信信号が有芯アンテナ用コイル21に出力される。
芯アンテナ用コイル21の出力端は共通接続されてコン
デンサ46を介してグランドラインと接続されている。
また、その共通接続点は、第1のスイッチング回路47
及びコンデンサ48を介してグランドラインと接続され
ていると共に、第2のスイッチング回路49及びコンデ
ンサ50を介してグランドラインと接続されている。こ
れらのスイッチング回路47,49はMPU33のコン
デンサ選択端子e,fと接続され、MPU33からの指
令に応じてそれぞれオンされ、第1のスイッチング回路
47のオン状態で空芯アンテナ用コイル20がコンデン
サ46,48を介してグランドラインと接続され、第2
のスイッチング回路49のオン状態で有芯アンテナ用コ
イル21がコンデンサ46,50を介してグランドライ
ンと接続される。この場合、コンデンサ46,48の合
成容量と空芯アンテナ用コイル20とがなす共振周波数
が送信信号の周波数と一致するように設定され、また、
コンデンサ46,50の合成容量と有芯アンテナ用コイ
ル21とがなす共振周波数が送信信号の周波数と一致す
るように設定されている。
タを読取る場合に適用して図11に示すフローチャート
をも参照しながら説明する。電源投入直後の初期状態に
おいては、手持式リーダライタ1は、第1のリレー42
に通電すると共に第1のスイッチング回路47をオンす
ることにより空芯アンテナ用コイル20を選択する(S
101)。これにより、空芯アンテナ用コイル20がM
PU33の送信出力端子a,bと接続されると共に、コ
ンデンサ46,48を介してグランドラインと接続され
る。
チを操作すると、リモート制御部24のMPU33はト
リガーがONしたと判断し(S102:YES)、空芯
アンテナ用コイル20でIDタグ2に対するリードライ
ト可能かを判断する(S103)。
デンサ46,48からなる共振回路は、図4に示すよう
に送信信号の周波数が共振周波数となったところで共振
状態(同調状態)となるように設計されているものの、
手持式リーダライタ1の空芯アンテナ用コイル20のイ
ンダクタンスは、IDタグ2のアンテナ用コイル6など
と磁気的に結合することにより変化する。このように空
芯アンテナ用コイル20の共振周波数は、インダクタン
スと共振用コンデンサの静電容量により定まるため、空
芯アンテナ用コイル20のインダクタンスが変化する
と、空芯アンテナ用コイル20の共振周波数がずれる。
この場合、通常時においては共振周波数のずれが比較的
小さいことから、図4に示すように十分な送信出力を得
ることができる。
可能である場合、MPU33は、空芯アンテナ用コイル
20から電力用磁気信号を出力することにより通信を実
行する(S104)。これにより、IDタグ2は電力用
磁気信号から十分なる動作用電力を取得し、手持式リー
ダライタ1の要求に応じて識別情報を出力する。MPU
33は、IDタグ2から識別情報を読取ると、データ表
示或いは発音部27を鳴動させて受信した旨を報知する
(S105)。
が金属51に近接して位置していた場合、手持式リーダ
ライタ1の空芯アンテナ用コイル20のインダクタンス
が金属51の影響を大きく受けて変動するので、空芯ア
ンテナ用コイル20及びコンデンサ46,48からなる
共振回路の共振周波数が大きくずれてしまう。このた
め、図4に示したような十分な送信出力を得ることがで
きず、IDタグ2との通信が困難なる。
リモート制御部24のMPU33は、図11において空
芯アンテナ用コイル20ではIDタグ2と通信できない
と判断し(S103:NO)、有芯アンテナ用コイル2
1を選択する(S107)。つまり、第1のリレー41
をオンし且つ第2のリレー43をオンすると同時に第2
のスイッチング回路49をオンする。これにより、有芯
アンテナ用コイル21がMPU33の送信出力端子a,
bと接続されると共にコンデンサ46,50を介してグ
ランドラインと接続される。この結果、有芯アンテナ用
コイル21から電力用磁気信号が送信されるようにな
る。この場合、有芯アンテナ用コイル21のインダクタ
ンスは空芯アンテナ用コイル20のインダクタンスに比
較して極めて大きいので、金属51の影響を受けて有芯
アンテナ用コイル21及びコンデンサ46,50からな
る共振回路の共振周波数がずれるにしても、そのずれは
小さく、図4に示すように十分な送信出力を得ることが
できる。従って、リモート制御部24のMPU33は、
IDタグ2との通信が可能となるので、通信を実行して
から、通信結果を示すデータを表示する。
ナ用コイル20及び有芯アンテナ用コイル21の何れで
もIDタグ2と通信できなかった場合は、その旨を表示
部17に表示したり、発音部27を鳴動してエラーを報
知するようになっている。
テナ用コイル20に加えて有芯アンテナ用コイル21を
設け、空芯アンテナ用コイル20によりIDタグ2と通
信できなかった場合はインダクタンスが大きい有芯アン
テナ用コイル21によりIDタグ2と通信するようにし
たので、IDタグ2が金属51と近接して位置していた
場合であっても、金属の影響を大きく受けることはなく
共振周波数のずれを抑制することができる。従って、空
芯アンテナ用コイルのみでIDタグとの通信を実行する
構成のものに比較して、IDタグ2が金属に近接してい
る場合であっても通信が可能となり、手持式リーダライ
タ1の通信性能を大幅に向上することができる。
側に有芯アンテナ用コイル21を軸心が一致するように
配置したので、両方のアンテナ用コイル20,21の通
信領域を略一致させることができると共に、手持式リー
ダライタ1が大形化することなく実施することができ
る。
実施の形態を図13を参照して説明するに、第1の実施
の形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略す
る。この第2の実施の形態は、アンテナ用コイルに送信
信号を出力するための送信部をアンテナ用コイル毎に個
別に設けたことを特徴とする。
を示す図13において、手持式リーダライタ1における
リモート制御部24のMPU33の送信出力端子a,b
には第1の送信部61及び第2の送信部62がそれぞれ
接続されている。また、これらの送信部61,62はト
ランスファゲート回路63,64を介してMPU33の
送信出力端子a,bとそれぞれ接続されている。トラン
スファゲート回路63,64の制御端子は、MPU33
のアンテナ選択c,dとそれぞれ接続されており、MP
U33からの指令に応じてトランスファゲート回路63
が選択されることにより有効となる送信部61,62、
ひいては空芯アンテナ用コイル20,有芯アンテナ用コ
イル21が選択されるようになっている。
用コイル20,21に対応して送信部61,62をそれ
ぞれ設け、トランスファゲート回路63,64により有
効となるアンテナ用コイルを選択するようにしたので、
リレーにより有効となるアンテナ用コイル20,21を
選択する第1の実施の形態のものに比較して、手持式リ
ーダライタの小形化を図ることができると共に、アンテ
ナ用コイル20,21の切替の高速化を図ることができ
る。
実施の形態を図14を参照して説明する。この第3の実
施の形態は、空芯アンテナ用コイル20と有芯アンテナ
用コイル21とを同時に駆動することを特徴とする。
成を示している。この図14において、手持式リーダラ
イタ1におけるリモート制御部24のMPU33には送
信出力端子a1,b1、a2,b2が一対設けられてお
り、送信出力端子a1,b1には第1の送信部71が接
続され、送信出力端子a2,b2には第2の送信部72
が接続されている。ここで、MPU33は、各送信出力
端子a1,b1、a2,b2から位相をずらした状態で
送信出力を各送信部71,72に個別に出力することに
より、各アンテナ用コイル20,21を通じてIDタグ
2と同時に通信を実行するようになっている。
2との通信が良好なアンテナ用コイルを通じてIDタグ
2と通信できるので、通信環境が変動するような場合で
あっても、IDタグ2との通信が可能となる。
実施の形態を図15及び図16を参照して説明する。こ
の第4の実施の形態は、フェライトコアにコイルが巻回
されたタイプのIDタグとの通信を可能としたことを特
徴とする。
16の内部構造を模式的に示す横断面図、図16はヘッ
ド部16の内部構造を模式的す縦断面図である。これら
の図15及び図16において、有芯アンテナ用コイル2
1は、空芯アンテナ用コイル20の中央に軸心が空芯ア
ンテナ用コイル20の軸心と直交するように配置されて
いる。この場合、有芯アンテナ用コイル21から送信さ
れる磁気信号は空芯アンテナ用コイル20から送信され
る磁気信号の磁束方向と直交しているので、フェライト
コアにコイルが巻回されたタイプのIDタグ2と通信す
る際に、コイルが手持式リーダライタ1と平行に位置し
ている場合であっても、有芯アンテナ用コイル21から
の磁気信号がIDタグ2に有効に鎖交するようになり、
IDタグ2との通信が可能となる。
テナ用コイル20の内周側に有芯アンテナ用コイル21
を互いの軸心が直交するように配置したので、上記各実
施の形態の手持式リーダライタ1では読取れないタイプ
のIDタグであっても、IDタグとの通信が可能とな
り、IDタグに対するデータの読書きを行うことができ
る。
実施の形態を図17及び図18を参照して説明する。こ
の第5の実施の形態は、金属に近接して配置されたID
タグ或いはタイプの異なるIDタグとの通信を可能とし
たことを特徴とする。
16の内部構造を模式的に示す横断面図、図18はヘッ
ド部16の内部構造を模式的に示す縦断面図である。こ
れらの図17及び図18において、空芯アンテナ用コイ
ル20の内周側には一対の有芯アンテナ用コイル81,
82が互いの軸心が直交するように配置されており、手
持式リーダライタ1のヘッド部16は有芯アンテナ用コ
イル81,82の何れかを選択することによりIDタグ
2と通信したり、互いの位相をずらした磁気信号を出力
することによりIDタグ2と同時に通信するようになっ
ている。
テナ用コイル20の内周側に有芯アンテナ用コイル8
1,82を軸芯が直交するように配置したので、IDタ
グ2が金属51に近接して位置した通信環境であっても
IDタグ2との通信が可能であると共に、フェライトコ
アにコイルが巻回されたタイプのIDタグとの通信も可
能となる。
されるものではなく、以下のような拡張或いは変更が可
能である。図19に示すようにアンテナ部19のアンテ
ナコイル20,21が受信アンテナコイル22を兼ねた
送受信共通アンテナとしてもよい。この場合、IDタグ
への送信周波数とIDタグからの受信周波数とが異なる
ため、アンテナを送受信で共有するにしても、受信部3
8においてタグ周波数(サブキャリア)を抽出すること
により送受信データの処理が可能となる。空芯アンテナ
用コイル或いは有芯アンテナ用コイルは1個に限定され
ることなく複数設けるようにしてもよい。リーダライタ
としては、手持式のものに限られず、固定式のものであ
っても良い。
電気回路図
タの斜視図
式的に示す横断面図
式的に示す縦断面図
図
ート
態を示す手持式リーダライタの斜視図
ンテナ用コイル(第1のアンテナ用コイル)、21は有
芯アンテナ用コイル(第2のアンテナ用コイル)、23
は主制御部、24はリモート制御部、33はMPU(読
書手段)、81,82は有芯アンテナ用コイル(第2の
アンテナ用コイル)である。
Claims (4)
- 【請求項1】 第1のアンテナ用コイルから磁気信号を
送信することによりIDタグに対してデータの読書きを
行う読書手段を備えたIDタグ用リーダライタにおい
て、 前記第1のアンテナ用コイルよりもインダクタンスが大
きな第2のアンテナ用コイルを設け、 前記読書手段は、前記第1のアンテナ用コイル及び第2
のアンテナ用コイルのうち前記IDタグとの通信が可能
なアンテナ用コイルによりIDタグに対するデータの読
書きを実行することを特徴とするIDタグ用リーダライ
タ。 - 【請求項2】 前記第1のアンテナ用コイルは空芯コイ
ルであり、 前記第2のアンテナ用コイルは有芯コイルであることを
特徴とする請求項1記載のIDタグ用リーダライタ。 - 【請求項3】 前記第2のアンテナ用コイルは、前記第
1のアンテナ用コイルの内周側に軸心が一致するように
配置されていることを特徴とする請求項2記載のIDタ
グ用リーダライタ。 - 【請求項4】 前記第2のアンテナ用コイルは、前記第
1のアンテナ用コイルの内周側に軸心が直交するように
配置されていることを特徴とする請求項2記載のIDタ
グ用リーダライタ。
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