JP4396046B2 - Idタグ用リーダライタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、IDタグに対して磁気信号によりデータの読書きを行うIDタグ用リーダライタに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
例えば、移動体の識別システムとして、高周波の磁気信号を利用したリモートIDシステムがある。これは、リーダライタとIDタグとの間で磁気信号による通信を行い、離れた位置にあるIDタグのデータを読取ったり、IDタグにデータを書込んだりするものである。
【0003】
このようなリモートIDシステムにおいて、IDタグとしては、バッテリを搭載していない電源外部依存型のものが一般的に供されている。この電源外部依存型のIDタグに対しては、リーダライタから動作電力用の磁気信号を送るようにしており、この磁気信号を受信することによりIDタグは動作する。
【0004】
ところで、IDタグのアンテナはコイルから構成されており、このアンテナ用コイルにリーダライタから発せられた所定周波数の磁気信号である磁束が鎖交することにより、IDタグは共振状態となってその磁気信号を受信することができる。このため、IDタグがリーダライタの通信範囲に位置している場合であっても、IDタグが金属に密着して位置している場合には、インダクタンスの変動により共振周波数がずれてしまい、IDタグと通信ができくなってしまう虞がある。
【0005】
また、IDタグとして、フェライトコアにコイルを巻装してアンテナ用コイルを構成したものが供されている。このようなIDタグでは、フェライトコアを磁束が通過するように鎖交させる必要があるものの、リーダライタのアンテナ用コイルは、リーダライタの正面に対して磁束を垂直方向に発生させるので、このような垂直方向の磁束に対してIDタグが応答できない場合がある。
【0006】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、その目的は、金属の影響或いはIDタグの種類にかかわらずIDタグと通信が可能となるIDタグ用リーダライタを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明によれば、読書手段が例えば第1のアンテナ用コイルを選択した状態でIDタグとの通信を開始すると、第1のアンテナ用コイルからの磁気信号がIDタグに鎖交する。これにより、IDタグが応答するので、読書手段は、IDタグに対してデータの読書きを行うことができる。
【0008】
ところで、IDタグが金属に近接して位置している場合は、金属の影響により共振周波数が大きくずれてしまってIDタグに対するデータの読書きが困難となる。
ここで、読書手段は、第1のアンテナ用コイル及び第2のアンテナ用コイルの何れかのうちIDタグとの通信が可能なアンテナ用コイルによりIDタグに対する通信を実行する。この場合、第2のアンテナ用コイルは、第1のアンテナ用コイルよりもインダクタンスが大きく、金属によるインダクタンスの変動が小さいので、共振周波数が大きくずれることはなく、第2のアンテナ用コイルによりIDタグとの通信が可能となることから、読書手段は、第2のアンテナ用コイルによりIDタグに対する読書きを実行するようになる。
【0009】
更に、第1のアンテナ用コイルは空芯コイルであり、第2のアンテナ用コイルは有芯コイルであるので、第2のアンテナ用コイルのインダクタンスを第1のアンテナ用コイルのインダクタンスよりも極めて大きくすることができる。
【0011】
そして、有芯な第2のアンテナ用コイルは、空芯な第1のアンテナ用コイルの内周側に軸心が直交するように配置されているので、IDタグのコイルがリーダライタと平行に位置する場合であっても、IDタグに対する読書きを確実に実行することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
(第1の参考の形態)
以下、本発明の第1の参考の形態を図1乃至図12を参照して説明する。
図2は手持式リーダライタによるIDタグに対する読書状態を示している。この図2において、手持式リーダライタ1は、IDタグ2に接近させた状態で当該IDタグ2からデータを読取ったり、当該IDタグ2にデータを書込んだりするようになっている。
【0013】
図3はリーダライタによるIDタグ2に対する通信原理を示している。この図3(a)において、リーダライタに設けられているアンテナ用コイル3は共振コンデンサ4と共に共振回路を形成しており、この共振回路に出力源5から所定周波数(共振周波数)の送信電流が流れると、共振回路が共振状態となってアンテナ用コイル3から十分な出力の電力用磁気信号が発せられる(図4参照)。従って、電力用磁気信号に送信データを重畳して送信することによりIDタグ2にデータを送信することができる。
【0014】
アンテナ用コイル3からの電力用磁気信号の送信領域にIDタグ2が存在すると、IDタグ2のアンテナ用コイル6及び共振コンデンサ7からなる共振回路8に電力用磁気信号に応じた誘導起電力(図3(b)参照)が発生するので、その誘導起電力から動作用電力を生成することによりIDタグ2が動作可能となる。このとき、IDタグ2は、受信した電力用信号に重畳された信号を抽出して復調することにより手持式リーダライタ1からのデータを受信することができると共に、受信信号を変調することによりリーダライタ1にデータを送信することができる。
【0015】
図5はIDタグ2の電気的構成を示している。この図5において、IDタグ2の電気回路は、磁気信号を送受信するためのアンテナ用コイル6と、共振コンデンサ7と、制御用IC8と、平滑部9とから構成され、共振コンデンサ7、制御用IC8および平滑部9はプリント配線基板10上に搭載されている。
【0016】
上記制御用IC8は、制御部としてのMPU(マイクロプロセッサユニット)11の他、整流部12、変復調部13、メモリ部14などを構成する半導体素子をワンチップ化したものである。ここで、メモリ部14は、一時記憶用の消去可能な不揮発性メモリとしてEEPROMを有している。また、平滑部9は、図示はしないが平滑コンデンサ、ツェナーダイオードなどを有している。
【0017】
そして、上記アンテナ用コイル6は、共振コンデンサ7と並列に接続されて共振回路を構成し、外部の送受信装置であるリーダライタから所定の高周波数の電力用磁気信号が送信されてくると、これを受信して整流部12に供給する。整流部12は、平滑部9と共に動作用電源回路を構成するもので、共振回路8から送信されてきた電力用磁気信号を整流し、平滑部9により平滑化し且つ一定電圧の直流電力(動作用電力)にしてMPU11などに供給する。
【0018】
手持式リーダライタ1から送信されてくるデータなどの信号は、電力用磁気信号に重畳して送信されるようになっており、その信号は、変復調部13により復調されてMPU11に与えられる。MPU11は、メモリ部14が有するROMまたはEEPROMに記憶された動作プログラムに従って動作するもので、変復調部13から入力される信号に応じた処理を実行し、受信したデータをメモリ部14が有するEEPROMに書き込んだり、メモリ部14からデータを読み出して変復調部13により変調し、アンテナ用コイル6から磁気信号として送信したりする。
尚、このようなIDタグ2は、配送システム、在庫管理システム、販売管理システムなどにおいて物品に付されて当該物品を識別するために使用される。
【0019】
図6はIDタグ2と通信する手持式リーダライタ1のヘッド部の内部構造を模式的に示す横断面図、図7はヘッド部の内部構造を模式的に示す縦断面図である。これらの図6及び図7において、手持式リーダライタ1は、握り部を兼用する操作部15の先端にヘッド部16を設けてなる。このヘッド部16の前面側には液晶からなる表示部17(図2参照)が設けられている。操作部15には、例えば複数のキースイッチ18(図2参照)が設けられ、これらキースイッチ18により動作内容を指示したり、データを入力したりするようになっている。ここで、図6及び図7に示すようにヘッド部16にはアンテナ部19が内蔵されている。このアンテナ部19は、空芯アンテナ用コイル(第1のアンテナ用コイルに相当)20、有芯アンテナ用コイル(第2のアンテナ用コイルに相当)21及び受信アンテナ用コイル22(図6及び図7では省略、図10参照)からなる、空芯アンテナ用コイル20および受信アンテナ用コイル22は、ヘッド部内の前面側に同じ向きにして前後に並べて近接配置されている。また、有芯アンテナ用コイル21は、空芯アンテナ用コイル20の内周側に軸心が一致するようにして配置されている。
【0020】
図8は、上記手持式リーダライタ1の電気的構成を示している。この図8において、手持式リーダライタ1は、主制御部23及びリモート制御部24を備えて構成されている。主制御部23には、前記キースイッチ18がスイッチ回路25を介して接続されていると共に、前記表示部17および上位装置(例えばパソコン)との間でデータの授受を行う通信部26などが接続されている。スイッチ回路25は、操作されたキースイッチ18に応じた信号を主制御部23に送信するものである。また、リモート制御部24はIDタグ2との間でのデータ通信を担当するもので、IDタグ2との間で磁気信号を送受信するアンテナ部19、およびブザーなどの警告手段としての発音部27が接続されている。また、動作用電源として電池28を内蔵している。
【0021】
図9は手持式リーダライタ1の主制御部23の構成を概略的に示している。この図9に示すように、主制御部23は、MPU29、動作プログラムを記憶したROM30、データを一時的に記憶するRAM31、リモート制御部24との通信を実行する通信部32などから構成されている。MPU29は、データを処理したり、周辺機器を制御したりするもので、リモート制御部24或いはスイッチ回路25から送られてくる信号に応じた処理を実行すると共に、その実行中の処理内容或いは処理結果などを表示部17に表示するように構成されている。
【0022】
図10はリモート制御部24の構成を概略的に示している。この図10において、リモート制御部24は、読書手段としてのMPU33、動作プログラムなどを記憶したROM34、データを一時的に記憶するRAM35、主制御部23との通信を実行する通信部36、送信部37、選択分39、受信部38、アンテナ部19などから構成されている。
【0023】
ここで、上記アンテナ部19は、空芯アンテナ用コイル20、有芯アンテナ用コイル21および受信アンテナ用コイル22からなる。空芯アンテナ用コイル20および有芯アンテナ用コイル21は選択部39を介して送信部37に接続され、受信アンテナ用コイル22は受信部38に接続されている。この選択部39は、MPU33からの指令に応じて空芯アンテナ用コイル20と有芯アンテナ用コイル21との何れかを選択するもので、選択されたアンテナ用コイル20,21がMPU33と接続される。
【0024】
リモート制御部24のMPU33は、発音部27を制御すると共に、IDタグ2との通信を制御する。MPU33は、IDタグ2と通信を行う場合、まず、基準信号を送信部37で変調して電力用磁気信号として選択されたアンテナ用コイル20,21から送信し、その後、送信すべきデータを電力用磁気信号に重畳するように送信部37で変調して選択されたアンテナ用コイル20,21から送信する。
【0025】
IDタグ2から送信された磁気信号については、これを受信アンテナ用コイル22により受信し、受信部38で復調してデータとして弁別する。そして、リモート制御部24のMPU33は、受信部38で復調されたデータをRAM35に一時的に記憶し、その後、そのデータを通信部36を介して主制御部23側に送信するようになっている。
【0026】
図1はリモート制御部24における送信部37及び選択部39の電気回路図である。この図1において、送信部37はFET40を直列接続したプッシュプル回路41を主体としてなる。これらのプッシュプル回路41は、MPU33の送信出力端子a,bと接続され、MPU33からのオンオフ信号に応じて所定周波数の送信信号を出力する。選択部39は第1のリレー42及び第2のリレー43を主体としてなる。これらのリレー42,43は、MPU33のアンテナ選択端子c,dと接続され、MPU33からの指令に応じてトランジスタ44,45がオンすることに応じてそれぞれオンするようになっており、第1のリレー42のオン状態で送信部37からの送信信号が空芯アンテナ用コイル20に出力され、第2のリレー43のオン状態で送信部37からの送信信号が有芯アンテナ用コイル21に出力される。
【0027】
ここで、空芯アンテナ用コイル20及び有芯アンテナ用コイル21の出力端は共通接続されてコンデンサ46を介してグランドラインと接続されている。また、その共通接続点は、第1のスイッチング回路47及びコンデンサ48を介してグランドラインと接続されていると共に、第2のスイッチング回路49及びコンデンサ50を介してグランドラインと接続されている。これらのスイッチング回路47,49はMPU33のコンデンサ選択端子e,fと接続され、MPU33からの指令に応じてそれぞれオンされ、第1のスイッチング回路47のオン状態で空芯アンテナ用コイル20がコンデンサ46,48を介してグランドラインと接続され、第2のスイッチング回路49のオン状態で有芯アンテナ用コイル21がコンデンサ46,50を介してグランドラインと接続される。この場合、コンデンサ46,48の合成容量と空芯アンテナ用コイル20とがなす共振周波数が送信信号の周波数と一致するように設定され、また、コンデンサ46,50の合成容量と有芯アンテナ用コイル21とがなす共振周波数が送信信号の周波数と一致するように設定されている。
【0028】
次に上記構成の作用をIDタグ2からデータを読取る場合に適用して図11に示すフローチャートをも参照しながら説明する。
電源投入直後の初期状態においては、手持式リーダライタ1は、第1のリレー42に通電すると共に第1のスイッチング回路47をオンすることにより空芯アンテナ用コイル20を選択する(S101)。これにより、空芯アンテナ用コイル20がMPU33の送信出力端子a,bと接続されると共に、コンデンサ46,48を介してグランドラインと接続される。
【0029】
さて、使用者が操作部15の読取りスイッチを操作すると、リモート制御部24のMPU33はトリガーがONしたと判断し(S102:YES)、空芯アンテナ用コイル20でIDタグ2に対するリードライト可能かを判断する(S103)。
【0030】
ここで、空芯アンテナ用コイル20とコンデンサ46,48からなる共振回路は、図4に示すように送信信号の周波数が共振周波数となったところで共振状態(同調状態)となるように設計されているものの、手持式リーダライタ1の空芯アンテナ用コイル20のインダクタンスは、IDタグ2のアンテナ用コイル6などと磁気的に結合することにより変化する。このように空芯アンテナ用コイル20の共振周波数は、インダクタンスと共振用コンデンサの静電容量により定まるため、空芯アンテナ用コイル20のインダクタンスが変化すると、空芯アンテナ用コイル20の共振周波数がずれる。この場合、通常時においては共振周波数のずれが比較的小さいことから、図4に示すように十分な送信出力を得ることができる。
【0031】
そして、上述したようにIDタグ2と通信可能である場合、MPU33は、空芯アンテナ用コイル20から電力用磁気信号を出力することにより通信を実行する(S104)。これにより、IDタグ2は電力用磁気信号から十分なる動作用電力を取得し、手持式リーダライタ1の要求に応じて識別情報を出力する。MPU33は、IDタグ2から識別情報を読取ると、データ表示或いは発音部27を鳴動させて受信した旨を報知する(S105)。
【0032】
ところで、図12に示すようにIDタグ2が金属51に近接して位置していた場合、手持式リーダライタ1の空芯アンテナ用コイル20のインダクタンスが金属51の影響を大きく受けて変動するので、空芯アンテナ用コイル20及びコンデンサ46,48からなる共振回路の共振周波数が大きくずれてしまう。このため、図4に示したような十分な送信出力を得ることができず、IDタグ2との通信が困難なる。
【0033】
このような場合、手持式リーダライタ1のリモート制御部24のMPU33は、図11において空芯アンテナ用コイル20ではIDタグ2と通信できないと判断し(S103:NO)、有芯アンテナ用コイル21を選択する(S107)。つまり、第1のリレー41をオンし且つ第2のリレー43をオンすると同時に第2のスイッチング回路49をオンする。これにより、有芯アンテナ用コイル21がMPU33の送信出力端子a,bと接続されると共にコンデンサ46,50を介してグランドラインと接続される。この結果、有芯アンテナ用コイル21から電力用磁気信号が送信されるようになる。この場合、有芯アンテナ用コイル21のインダクタンスは空芯アンテナ用コイル20のインダクタンスに比較して極めて大きいので、金属51の影響を受けて有芯アンテナ用コイル21及びコンデンサ46,50からなる共振回路の共振周波数がずれるにしても、そのずれは小さく、図4に示すように十分な送信出力を得ることができる。従って、リモート制御部24のMPU33は、IDタグ2との通信が可能となるので、通信を実行してから、通信結果を示すデータを表示する。
【0034】
尚、手持式リーダライタ1は、空芯アンテナ用コイル20及び有芯アンテナ用コイル21の何れでもIDタグ2と通信できなかった場合は、その旨を表示部17に表示したり、発音部27を鳴動してエラーを報知するようになっている。
【0035】
このような参考の形態によれば、空芯アンテナ用コイル20に加えて有芯アンテナ用コイル21を設け、空芯アンテナ用コイル20によりIDタグ2と通信できなかった場合はインダクタンスが大きい有芯アンテナ用コイル21によりIDタグ2と通信するようにしたので、IDタグ2が金属51と近接して位置していた場合であっても、金属の影響を大きく受けることはなく共振周波数のずれを抑制することができる。従って、空芯アンテナ用コイルのみでIDタグとの通信を実行する構成のものに比較して、IDタグ2が金属に近接している場合であっても通信が可能となり、手持式リーダライタ1の通信性能を大幅に向上することができる。
【0036】
しかも、空芯アンテナ用コイル20の内周側に有芯アンテナ用コイル21を軸心が一致するように配置したので、両方のアンテナ用コイル20,21の通信領域を略一致させることができると共に、手持式リーダライタ1が大形化することなく実施することができる。
【0037】
(第2の参考の形態)
次に本発明の第2の参考の形態を図13を参照して説明するに、第1の参考の形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。この第2の参考の形態は、アンテナ用コイルに送信信号を出力するための送信部をアンテナ用コイル毎に個別に設けたことを特徴とする。
【0038】
手持式リーダライタ1の電気的構成の要部を示す図13において、手持式リーダライタ1におけるリモート制御部24のMPU33の送信出力端子a,bには第1の送信部61及び第2の送信部62がそれぞれ接続されている。また、これらの送信部61,62はトランスファゲート回路63,64を介してMPU33の送信出力端子a,bとそれぞれ接続されている。トランスファゲート回路63,64の制御端子は、MPU33のアンテナ選択c,dとそれぞれ接続されており、MPU33からの指令に応じてトランスファゲート回路63が選択されることにより有効となる送信部61,62、ひいては空芯アンテナ用コイル20,有芯アンテナ用コイル21が選択されるようになっている。
【0039】
このような参考の形態によれば、アンテナ用コイル20,21に対応して送信部61,62をそれぞれ設け、トランスファゲート回路63,64により有効となるアンテナ用コイルを選択するようにしたので、リレーにより有効となるアンテナ用コイル20,21を選択する第1の参考の形態のものに比較して、手持式リーダライタの小形化を図ることができると共に、アンテナ用コイル20,21の切替の高速化を図ることができる。
【0040】
(第3の参考の形態)
次に本発明の第3の参考の形態を図14を参照して説明する。この第3の参考の形態は、空芯アンテナ用コイル20と有芯アンテナ用コイル21とを同時に駆動することを特徴とする。
【0041】
図14は手持式リーダライタ1の電気的構成を示している。この図14において、手持式リーダライタ1におけるリモート制御部24のMPU33には送信出力端子a1,b1、a2,b2が一対設けられており、送信出力端子a1,b1には第1の送信部71が接続され、送信出力端子a2,b2には第2の送信部72が接続されている。ここで、MPU33は、各送信出力端子a1,b1、a2,b2から位相をずらした状態で送信出力を各送信部71,72に個別に出力することにより、各アンテナ用コイル20,21を通じてIDタグ2と同時に通信を実行するようになっている。
【0042】
このような参考の形態によれば、IDタグ2との通信が良好なアンテナ用コイルを通じてIDタグ2と通信できるので、通信環境が変動するような場合であっても、IDタグ2との通信が可能となる。
【0043】
(第4の参考の形態)
次に本発明の第4の参考の形態を図15及び図16を参照して説明する。この第4の参考の形態は、フェライトコアにコイルが巻回されたタイプのIDタグとの通信を可能としたことを特徴とする。
【0044】
図15は手持式リーダライタ1のヘッド部16の内部構造を模式的に示す横断面図、図16はヘッド部16の内部構造を模式的に示す縦断面図である。これらの図15及び図16において、有芯アンテナ用コイル21は、空芯アンテナ用コイル20の中央に軸心が空芯アンテナ用コイル20の軸心と直交するように配置されている。この場合、有芯アンテナ用コイル21から送信される磁気信号は空芯アンテナ用コイル20から送信される磁気信号の磁束方向と直交しているので、フェライトコアにコイルが巻回されたタイプのIDタグ2と通信する際に、コイルが手持式リーダライタ1と平行に位置している場合であっても、有芯アンテナ用コイル21からの磁気信号がIDタグ2に有効に鎖交するようになり、IDタグ2との通信が可能となる。
【0045】
このような参考の形態によれば、空芯アンテナ用コイル20の内周側に有芯アンテナ用コイル21を互いの軸心が直交するように配置したので、上記各参考の形態の手持式リーダライタ1では読取れないタイプのIDタグであっても、IDタグとの通信が可能となり、IDタグに対するデータの読書きを行うことができる。
【0046】
実施の形態)
次に本発明の実施の形態を図17及び図18を参照して説明する。この実施の形態は、金属に近接して配置されたIDタグ或いはタイプの異なるIDタグとの通信を可能としたことを特徴とする。
【0047】
図17は手持式リーダライタ1のヘッド部16の内部構造を模式的に示す横断面図、図18はヘッド部16の内部構造を模式的に示す縦断面図である。これらの図17及び図18において、空芯アンテナ用コイル20の内周側には一対の有芯アンテナ用コイル81,82が互いの軸心が直交するように配置されており、手持式リーダライタ1のヘッド部16は有芯アンテナ用コイル81,82の何れかを選択することによりIDタグ2と通信したり、互いの位相をずらした磁気信号を出力することによりIDタグ2と同時に通信するようになっている。
【0048】
このような実施の形態によれば、空芯アンテナ用コイル20の内周側に有芯アンテナ用コイル81,82を軸芯が直交するように配置したので、IDタグ2が金属51に近接して位置した通信環境であってもIDタグ2との通信が可能であると共に、フェライトコアにコイルが巻回されたタイプのIDタグとの通信も可能となる。
【0049】
尚、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、以下のような拡張或いは変更が可能である。
図19に示すようにアンテナ部19のアンテナコイル20,21が受信アンテナコイル22を兼ねた送受信共通アンテナとしてもよい。この場合、IDタグへの送信周波数とIDタグからの受信周波数とが異なるため、アンテナを送受信で共有するにしても、受信部38においてタグ周波数(サブキャリア)を抽出することにより送受信データの処理が可能となる。
空芯アンテナ用コイル或いは有芯アンテナ用コイルは1個に限定されることなく複数設けるようにしてもよい。
リーダライタとしては、手持式のものに限られず、固定式のものであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の参考の形態における要部を示す電気回路図
【図2】 IDタグとの通信状態で示す手持式リーダライタの斜視図
【図3】 通信原理を示す図
【図4】 周波数と送信出力との関係を示す図
【図5】 IDタグの電気的構成を示すブロック図
【図6】 手持式リーダライタのヘッド部の内部構造を模式的に示す横断面図
【図7】 手持式リーダライタのヘッド分の内部構造を模式的に示す縦断面図
【図8】 手持式リーダの電気的構成を示すブロック図
【図9】 主制御部の電気的構成を示すブロック図
【図10】 リモート制御部の電気的構成を示すブロック図
【図11】 手持式リーダライタの動作を示すフローチャート
【図12】 金属に近接して位置するIDタグとの通信状態を示す手持式リーダライタの斜視図
【図13】 本発明の第2の参考の形態を示す図1相当図
【図14】 本発明の第3の参考の形態を示す図1相当図
【図15】 本発明の第4の参考の形態を示す図6相当図
【図16】 図7相当図
【図17】 本発明の実施の形態を示す図6相当図
【図18】 図7相当図
【図19】 変形例を示す図10相当図
【符号の説明】
1は手持式リーダライタ、2はIDタグ、20は空芯アンテナ用コイル(第1のアンテナ用コイル)、21は有芯アンテナ用コイル(第2のアンテナ用コイル)、23は主制御部、24はリモート制御部、33はMPU(読書手段)、81,82は有芯アンテナ用コイル(第2のアンテナ用コイル)である。

Claims (1)

  1. 第1のアンテナ用コイルから磁気信号を送信することによりIDタグに対してデータの読書きを行う読書手段を備えたIDタグ用リーダライタにおいて、
    前記第1のアンテナ用コイルは空芯コイルであり、
    前記第1のアンテナ用コイルよりもインダクタンスが大きい、有芯コイルである第2のアンテナ用コイル及び第3のアンテナ用コイルを設け、
    前記読書手段は、前記第1ないし第3のアンテナ用コイルのうち前記IDタグとの通信が可能なアンテナ用コイルによりIDタグに対するデータの読書きを実行し、
    前記第2のアンテナ用コイルは、前記第1のアンテナ用コイルの内周側に軸心が直交するように配置され
    前記第3のアンテナ用コイルは、前記第1のアンテナ用コイルの内周側に軸芯が一致するように配置されていることを特徴とするIDタグ用リーダライタ。
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