JP3652497B2 - リーダライタ用アンテナ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、アンテナ装置及びそれと同等な装置における雑音を相殺するための装置に関し、特に、非接触型ICカードの送受信アンテナコイル手段と磁気的に結合され、該ICカードに信号を送信するリーダライタ用の送信アンテナ装置、及びこれと対にして用いる受信アンテナ装置に用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
近年の情報化時代にあって、電子マネーやクレジットカード等のカード分野においては、ICを搭載したいわゆるICカードの実用化が進んできている。このICカードに対して記録媒体書き込み/読み取り装置(リーダライタ)から電力を供給したり、データをやりとりしたりする方法としては、アンテナコイルを用いて磁気的に非接触で行うものが提案されている。この方法は、電気接点を必要とする接触型の方法に比べて、取り扱いの容易さや耐久性などにおいて優れているため、今後の主流となることが期待されている。
【0003】
図10に、この非接触型のICカードとリーダライタとの一例を示す。また、図10中のリーダライタ2の送信コイル6、受信コイル7及びICカード3のアンテナコイル8の部分を拡大した立体斜視図を、図11に示す。
【0004】
リーダライタ2とICカード3との動作関係は、▲1▼リーダライタ2からICカード3へ電力のみが供給される状態(スタンバイモード)、▲2▼リーダライタ2からICカード3へとデータが送信される状態(送信モード)、▲3▼ICカード3からリーダライタ2へとデータが送信される状態(受信モード)の3つの状態に大別される。以下、各状態におけるリーダライタ2とICカード3との内部動作の概略を図面を用いて説明する。
【0005】
まず、リーダライタ2からICカード3へ電力のみが供給される場合、すなわちスタンバイモードについて説明する。
図10において、リーダライタ2では、一定振幅の高周波信号が発振回路11から送信回路12へ供給され、ドライバ13を介して送信コイル6に送られる。このとき、リーダライタ2にICカード3が装着されている場合には、リーダライタ2の送信コイル6とICカード3のアンテナコイル8とが電磁結合されている。
【0006】
そのため、ICカード3においては、リーダライタ2の送信コイル6からICカード3のアンテナコイル8を介して高周波信号が送受信回路4に供給される。この高周波信号は、整流回路21で整流され、電源回路22に供給されてICカード3の各部に必要な所定の電源電圧が生成される。
【0007】
次に、リーダライタ2からICカード3へデータが送信される場合、すなわち送信モードについて説明する。
図10において、リーダライタ2では、ホスト1などからのデータがCPU15で処理されて送信回路12へ送られる。この送信回路12には、上述したスタンバイモードと同様に一定振幅の高周波信号が発振回路11から供給されており、この高周波信号が上記データで変調されて変調高周波信号が出力される。この変調高周波信号がドライバ13を介して送信コイル6に送られる。
【0008】
このとき、リーダライタ2にはICカード3が装着されており、リーダライタ2の送信コイル6とICカード3のアンテナコイル8とが電磁結合されている。そのため、ICカード3においては、リーダライタ2の送信コイル6からICカード3のアンテナコイル8を介して変調高周波信号が送受信回路4に供給される。
【0009】
この変調高周波信号は、上述したスタンバイモードと同様に整流回路21で整流され、電源回路22に供給されてICカード3の各部に必要な所定の電源電圧が生成される。また、アンテナコイル8の出力信号は受信回路23にも供給され、この部分でデータが復調されてCPU5に供給される。CPU5は、タイミング回路25及びリセット回路26の出力に基づいて動作し、供給されるデータを処理して所定のものを図示しないメモリに書き込む。
【0010】
最後に、ICカード3からリーダライタ2へデータが送信される場合、すなわち受信モードについて説明する。
図10において、リーダライタ2の送信回路12からは上述したスタンバイモードと同様に無変調で一定振幅の高周波信号が出力され、ドライバ13、送信コイル6、アンテナコイル8を介してICカード3に送られる。
【0011】
このとき、リーダライタ2にはICカード3が装着されており、リーダライタ2の送信コイル6とICカード3のアンテナコイル8とが電磁結合されている。そのため、ICカード3においては、リーダライタ2の送信コイル6からICカード3のアンテナコイル8を介して高周波信号が送受信回路4に供給される。この高周波信号は、整流回路21で整流され、電源回路22に供給されてICカード3の各部に必要な所定の電源電圧が生成される。
【0012】
一方、ICカード3においては、図示しないメモリから読み出されたデータがCPU5で処理されて送信回路24に供給される。送信回路24は、例えば負荷抵抗とスイッチとからなり、データの“1”、“0”ビットに応じてこのスイッチがオン、オフする。このように送信回路24のスイッチがオン、オフすると、アンテナコイル8に対する負荷が変動する。
【0013】
このため、リーダライタ2においては、受信コイル7に流れる高周波電流の振幅が変動する。すなわち、この高周波電流は、ICカード3のCPU5から送信回路24に供給されるデータによって振幅変調される。この変調高周波信号が受信回路14で復調されてデータが得られる。このデータはCPU15で処理されて、ホスト1などに送られる。
【0014】
ところで、このICカード3の用途としては、上述したクレジットカードや電子マネーのように、一度に1枚のカードを取り扱うもののほかに、書籍の管理や商品在庫管理のように、複数の本または商品にICカード3を1枚ずつ取り付け、これらの本または商品の情報をリーダライタ2で読み取る、あるいはこれらの本または商品の中から特定のものを検索するといったように、一度に複数のカードを取り扱う場合がある。
【0015】
このような場合には、ICカード3を小さくし、リーダライタ2の送受信コイル6,7を大きくする必要がある。また、ICカード3を小さくした場合、当然に内蔵されているアンテナコイル8も小さくなるので、ICカード3を動作させるのに必要な電力を供給するためには、リーダライタ2の送信コイル6に発生させる磁界強度を強くする必要がある。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、リーダライタ2の送信コイル6を円形コイルと仮定した場合のコイル軸上に発生する磁界強度を、図12に示す。この図12は、下記の(1)式に基づき計算されたものである。
円形コイル軸上の点Aにおける磁界強度HA
=I×r2 /2×(r2 +a2 )3/2
(I:コイルに流れる電流、r:コイルの半径、a:コイルの中心から点Aまでの距離)……(1)
【0017】
図12中の●印は標準コイル、■印は標準コイルに比べてコイル半径を2倍に、コイルに流す電流量を3倍として強磁界を発生させるための強磁界コイルについてプロットしている。また、図の縦軸は標準コイルのコイル中心に発生する磁界強度で規格化した磁界強度を表し、横軸はコイルからの距離を表している。
【0018】
ここで、コイルからサービスエリア境界部までの最大距離をTSAとすると、標準コイルに変えて強磁界コイルを用いると、距離TSAまでの範囲、すなわちサービスエリア内部領域での磁界強度は強まるが、サービスエリア外部領域の磁界強度まで強まってしまい、遠くまで強力な磁界が保たれることになる。
【0019】
この状態で複数のリーダライタ2を近接して使用すると、各リーダライタ2の送信コイル6から発せられた磁界が互いに影響しあってICカード3が誤動作してしまう可能性がある。よって、ICカード3の情報を検出しなければならない領域(サービスエリア)の外の磁界強度をできるだけ微弱に抑えたい。
【0020】
そこで本発明は、リーダライタの送信アンテナ近傍領域では強い磁界を発生させ、送信アンテナから遠ざかると急激に磁界強度が下がる特性を持つリーダライタ用アンテナ装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明のリーダライタ用アンテナ装置は、非接触型ICカードのアンテナコイル手段と磁気的に結合され、該非接触型ICカードへ信号を送信する送信コイルを複数個有する送信用アンテナ装置と、前記該非接触型ICカードから送られる信号を受信する受信コイルを複数個有する受信用アンテナ装置とを備えたリーダライタ用アンテナ装置において、前記送信用アンテナ装置は、送信コイルとして使用される一つの基本コイルが、一辺を接して隣り合うコイルに発生する磁界の向きが互いに逆になるように配置された複数の小ループコイルから構成されるとともに、前記基本コイルを複数個積層して構成され、前記複数個の基本コイルのうち、少なくとも1つの基本コイルは他の基本コイルに対し、前記基本コイルから発生する磁束に垂直な面内で一定距離オフセットして重ね合わさっており、前記受信用アンテナ装置は、前記送信用アンテナ装置の各基本コイルと対にして用いられるように同じ数だけ配設された複数個の受信コイルを有し、前記受信用アンテナ装置を構成する前記受信コイルも複数の小ループコイルから構成されており、前記各送信コイルから発生する磁束の通過する方向から投影した場合に、前記受信コイルを構成する複数の小ループコイルは、前記送信アンテナ装置における対応する基本コイルを構成する複数の小ループコイルのうちの、隣りあった小ループコイルを偶数個分足しあわせた形状と重なるループ形状となっており、
前記送信用アンテナ装置を構成する任意の一個の基本コイルから発生する磁界に対して、これと対になる前記受信用アンテナ装置の基本コイルに発生する起電力がほぼゼロとなるようにされていることを特徴としている。
【0022】
また、本発明の他の特徴とするところは、前記基本コイルの他の基本コイルに対してオフセットされる距離は、前記小ループコイルを形成する辺の最小長さより短い距離であることを特徴としている。
【0023】
また、本発明のその他の特徴とするところは、前記複数個の基本コイルは、磁束の通過する方向から投影した場合に、前記基本コイルの各小ループコイルがそのループ内に他の基本コイルの少なくとも1つの小ループコイルの少なくとも1つの辺が存在するように互いにずらして積層されていることを特徴としている。
【0025】
前述したように、本発明においては、任意の1つの基本コイルは他の基本コイルに対し、コイルから発生する磁束に垂直な面内で一定距離オフセットして重ね合わせることにより、1つの基本コイルの上方においては磁界が及ばない領域が存在するが、この部分については別の基本コイルで補完することができる。また、オフセットされる距離は、前記小ループコイルを形成する辺の最小長さより短い距離であることが好ましい。他の形態では、複数個の基本コイルは、磁束の通過する方向から投影した場合に、基本コイルの各小ループコイルがそのループ内に他の基本コイルの少なくとも1つの小ループコイルの少なくとも1つの辺が存在するように互いにずらして積層して配置されている。
【0026】
前述したように、本発明によると、リーダライタ用アンテナ装置における送信用アンテナ装置を複数の基本コイルで構成し、一つの基本コイルを、一辺を接して隣り合うコイルに発生する磁界の向きが互いに逆になるように配置された複数の小ループコイルから構成するとともに、前記複数個の基本コイルのうち、少なくとも1つの基本コイルは他の基本コイルに対し、前記基本コイルから発生する磁束に垂直な面内で一定距離オフセットして重ね合わされることで、各小ループコイルに大きな電流を流して強い磁界を発生させた場合にも、隣接する小ループコイル同士の反対向きの磁界が干渉しあい、隣接する小ループコイルに向かって磁束が曲げられるので、基本コイルから遠ざかると急激に磁界強度を下げることが可能となる。
また、前記受信用アンテナ装置は、前記送信用アンテナ装置の各送信コイルと対にして用いられるように同じ数だけ配設された複数個の受信コイルを配設し、前記受信コイルは前記各送信コイルから発生する磁束の通過する方向から投影した場合に、前記受信コイルを構成する複数の小ループコイルは、前記送信アンテナ装置における対応する基本コイルを構成する複数の小ループコイルのうちの、隣りあった小ループコイルを偶数個分足しあわせた形状と重なるループ形状となっているので、前記送信用アンテナ装置を構成する任意の一個の基本コイルから発生する磁界に対して、これと対になる前記受信用アンテナ装置の基本コイルに発生する起電力がほぼゼロとなるようにすることが可能となる
また、複数の基本コイルを磁束が通過する方向から投影した場合に小ループコイルの辺が重ならないよう層状に配置してアンテナ装置を構成することで、1つの基本コイルの上方においては磁界が及ばない領域が存在するが、この部分については別の基本コイルに補完することが可能である。
【0027】
すなわち本発明によれば、サービスエリア内には全域に渡って強力な磁界を発生させ、サービスエリア外では急激に磁界強度が下がる特性を持つリーダライタ用送信アンテナ装置が得られる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態によるリーダライタ用送信アンテナ装置の立体斜視図、図2は、図1に示した4層のコイルのうち任意の1個(ここではコイル51)を上方からみた平面図、図3は、図2のコイルに発生する磁界を模式的に示した図、図4は、図1の各コイルを上方からみた平面図である。なお、本実施の形態による送信アンテナ装置をリーダライタの送信コイルとして用いる場合の回路ブロック図は図10と同様であり、アンテナコイル及び送信コイルとの位置関係は図11と同様であるので、記載を省略する。
【0029】
図1に示すように、本実施の形態の送信アンテナ装置は、4個の基本コイル51〜54から構成されており、各基本コイル51〜54はX−Y平面に水平に配置され、Z方向に所定間隔をもって層状に重ねられている。4個の基本コイル51〜54は、全て図2に示すような複数の小ループコイル55〜58を結合した構造をとっている。
【0030】
巻線数と表面積とが互いに等しい小ループコイル55〜58において、隣接する小ループコイルでは、コイルの巻線の向きが逆になるように配置される。例えば、図2の小ループコイル55の巻線方向が時計回り方向である場合には、その右隣の小ループコイル56の巻線方向及び下方の小ループコイル57の巻線方向は、共に反時計回りとなる。また、対角に位置する小ループコイル58の巻線方向は、小ループコイル55と同じ時計回り方向となる。つまり、小ループコイル55,58は第1の小ループコイル群、小ループコイル56,57は第2の小ループコイル群を形成していると言える。
【0031】
この図2に示す基本コイル51に端子aから端子bの方向へ電流を流すと、小ループコイル55,58には時計回りに電流が流れるため、図面手前から裏側方向へ垂直磁界が発生する。一方、小ループコイル56、57には反時計回りに電流が流れるため、図面裏側から手前方向へ垂直磁界が発生する。
【0032】
図3は、1つの小ループコイルに発生する磁束を模式的に示す図である。同図に示すように、小ループコイルに発生する磁束は、コイル面から近い位置ではコイルに対して垂直方向にのびているが、コイルから離れるに従ってその向きを変え、コイルの外方に向かって広がっていく。図3(b)に示す本実施の形態の場合では、隣接する小ループコイルに逆向きの磁界が生じているために、この磁界の影響を受けて、小ループコイルに発生する磁束が図3(a)に示す従来の場合よりも、コイル面に近い位置で隣接する小ループコイルの方に向かって曲げられている。
【0033】
このため、コイル面に近い位置では、ICカード3aまたは3cが受ける磁束の量は従来の場合と本実施の形態とで変わらないが、コイルから離れた位置では、ICカード3bまたは3dが受ける磁束の量は、従来の場合よりも本実施の形態のほうが少なくなる。すなわち、本実施の形態の送信アンテナ装置を用いると、コイルに近い位置では強力な磁界を発生させ、コイルから離れるにつれて急激に磁界強度を弱めることができる。
【0034】
なお、小ループコイルの1辺の長さLは、以下の(2)式に基づき設定される。
L=(ICカードのアンテナコイルのコイルサイズ)+最大通信距離×係数A
(但し、1≦A≦2)……(2)
【0035】
上記(2)式より求められた値Lより1辺の長さを短くすると、一つの小ループコイルに発生する磁束のうち、隣接する小ループコイルの磁束と干渉しあって消滅してしまう磁束の割合が増える。そのため、本来ICカードを動作させなくてはならない領域であるサービスエリアにおいて必要な磁界強度が得られなくなってしまうため、実用的でない。
【0036】
また、上記(2)式より求められた値Lより1辺の長さを長くすると、逆に、一つの小ループコイルに発生する磁束のうち、隣接する小ループコイルの磁束と干渉しあって消滅してしまう磁束の割合が減り、サービスエリア外部まで必要以上に磁界強度が強くなってしまう。そのため、本来動作してはいけないICカードまでが誤動作する恐れがあるので、やはり実用的でない。
【0037】
図4に示すように、本実施の形態のアンテナ装置を上面から見た場合、基本コイル51を基準とすると、基本コイル52はX及びY方向にL×7/8、基本コイル53はY方向にL×7/8、基本コイル54はX方向にL×7/8だけずらして配置されている。基本コイルをずらす量は、ICカード3のアンテナコイル8へ信号を送信してICカード3を駆動させたい領域81と、各基本コイル51〜54の大きさとから決定されるものであるので、L×7/8に固定されるものではなく、0からLまでの間であれば可変である。
【0038】
このような配置をすることで、1つの基本コイルでは小ループコイルの境界部の上部に磁界が及ばない領域、つまり、ICカード3を駆動できない領域ができてしまうが、この境界部には他の3つの基本コイルのうちのいずれかのコイルの小ループコイルの内部領域が重ねられているので、他の基本コイルから発生する磁界が及ぶことになる。よって、ICカード3を駆動させたいサービスエリア81の全域に磁界を発生させることができる。
【0039】
次に、本実施の形態のリーダライタ用送信アンテナ装置を用いてICカード3を駆動させる方法について、図1及び図10を用いて説明する。
図10において、リーダライタ2では、一定振幅の高周波信号が発振回路11から送信回路12へ供給され、ドライバ13を介して送信コイル6に送られる。ここで、リーダライタ2の送信コイル6は、図1に示したように4層の基本コイル51〜54から構成されており、上述の高周波信号は、まず基本コイル51のみに送られる。
【0040】
基本コイル51に信号が送信され、サービスエリア81内にあるICカード3との通信完了後に、図示しないタイミング回路により、信号の送信されるコイルが基本コイル52へと切り替わる。同様にして、高周波信号は基本コイル52から基本コイル53へ、基本コイル53から基本コイル54へ、基本コイル54から基本コイル51へと、それぞれ応答のあったICカード3との通信終了後に順次切り替わるように設定されている。
【0041】
言い換えると、送信コイル6を構成している4つの基本コイル51〜54のどれか一つにのみ高周波信号が送信され、一度に複数の基本コイルに信号が送信されることがないように設定されている。よって、基本コイル間では磁界の干渉がなく、サービスエリア81内には基本コイル51〜54のうちのどれか一つから発せられる強力な磁界が及んでいることになる。
【0042】
このとき、リーダライタ2にICカード3が装着されている場合には、リーダライタ2の送信コイル6を構成する各基本コイル51〜54のいずれかとICカード3のアンテナコイル8とが電磁結合されている。そのため、ICカード3においては、リーダライタ2の送信コイル6からICカード3のアンテナコイル8を介して高周波信号が送受信回路4に供給される。この高周波信号は、整流回路21で整流され、電源回路22に供給されてICカード3の各部に必要な所定の電源電圧が生成される。
【0043】
以上説明したように、本実施の形態のアンテナ装置は、表面積及び巻数が互いに等しい複数の正方形の小ループコイルを、その辺が隣り合うもの同士の巻線方向を反対にして接続したものを1個の基本コイルとし、複数の基本コイルを磁束が通過する方向から投影した場合に該基本コイルを構成している小ループコイルの辺が重ならないよう層状に配置して構成することで、ICカードを駆動させたいサービスエリアの全域に強力な磁界を発生させることができ、且つサービスエリア外では磁界強度が急激に低下する特性を得ることができる。
【0044】
また、本発明の第2の実施の形態として、ICカード3を駆動させたい領域が広い場合は、図5に示すように、第1の実施の形態の送信アンテナ装置で用いた基本コイル51〜54をそれぞれ4個ずつつなぎ合わせて、16個の小ループコイルから構成されている基本コイル59〜62を形成する。そして、これらの4枚の基本コイル59〜62をX及びY方向にL/2づつずらすように配置してアンテナ装置を構成することも可能である。
【0045】
この場合も各基本コイル59〜62はX−Y平面に水平に配置され、この平面に垂直なZ方向に所定間隔をもって層状に重ねられている。本実施の形態においても第1の実施の形態と同様、基本コイルをずらす量はL/2に固定されるものではなく、0からLの間で可変である。但し、小ループコイル数が多くなると、基本コイルの長さに対する小ループコイルの長さの比が小さくなるために、基本コイルをずらす量を変化させてもサービスエリア82の広さはそれほど変化しない。
【0046】
また、第3の実施の形態として、全ての小ループコイルの巻線方向を同じ向きにしても、各小ループコイルの接続を工夫することで、隣接する小ループコイルに発生する磁界の向きが互いに逆になるようにすることができる。
【0047】
図6に、本実施の形態における送信アンテナ装置を構成する複数の基本コイルのうち任意の1個を上方からみた平面図を示す。巻線数、巻線方向(ここでは反時計回り方向)及び表面積が互いに等しい小ループコイル63〜66において、コイルの巻始めをそれぞれ端子d,f,h,j、コイルの巻終わりをそれぞれ端子c,e,g,iとする。
【0048】
ここで、2つの小ループコイルを接続する際に、片方のコイルの巻終わりを他方のコイルの巻始め、あるいは片方のコイルの巻始めを他方のコイルの巻終わりに接続する場合を順方向接続、片方のコイルの巻終わりを他方のコイルの巻終わりに、あるいは片方のコイルの巻始めを他方のコイルの巻始めに接続する場合を逆方向接続と呼ぶことにすると、対角に位置する小ループコイル同士の接続はすべて順方向接続であり、隣接する小ループコイル同士の接続はすべて逆方向接続になるように、各小ループコイル間で接続がなされている。
【0049】
すなわち、図6においては、小ループコイル63の端子dと小ループコイル66の端子i、小ループコイル64の端子fと小ループコイル65の端子gをそれぞれ接続することで、対角に位置する小ループコイル同士の接続を順方向接続とする。また、小ループコイル64の端子cと小ループコイル64の端子eを接続することで、隣接する小ループコイル同士の接続を逆方向接続としている。
【0050】
この状態で端子jから端子hの方向へ電流を流すことで、第1の小ループコイル群である小ループコイル63,66には時計回り方向の電流が流れて図面手前から裏側方向へ垂直磁界が発生し、第2の小ループコイル群である小ループコイル64,65には反時計回り方向の電流が流れて図面裏側から手前方向へ垂直磁界が発生することになる。
【0051】
この図6に示した基本コイルを複数枚用意し、図1及び図4に示した第1の実施の形態や図5に示した第2の実施の形態と同様に、各基本コイルを一定距離オフセットして層状に重ね合わせることで、送信アンテナ装置が構成される。
【0052】
更に、第4の実施の形態としては、図5に示した第2の実施の形態の送信アンテナ装置と対にして、図7に示すアンテナ装置をリーダライタの受信アンテナ装置(図10の例では受信アンテナ7)として用いると、ICカード3からの信号を効率よく検出することができる。
【0053】
図7において、本実施の形態の受信アンテナ装置は、図5に示す送信アンテナ装置の各基本コイル59〜62を構成している小ループコイルの2個分の大きさを持つ小ループコイルから成る4枚の基本コイル67〜70を用い、これら4枚の基本コイルをX及びY方向に一定距離ずらして配置されている。
【0054】
これら基本コイル67〜70は、送信アンテナ装置を構成している基本コイル59〜62とそれぞれ対応している。すなわち、磁束が通過する方向から投影した場合に基本コイル59と67、基本コイル60と68、基本コイル61と69、基本コイル62と70とがそれぞれ重なるように配置されている。
【0055】
図8に基本コイル59と67を上方からみた平面図を示し、図9に図8中の基本コイルの1/4部分を拡大した平面図示す。
図8において、送信コイルである基本コイル59に、図9中の端子aから端子bへ向かって電流を流した場合、巻線方向が時計回りの方向である小ループコイル55と58には図面手前から裏側方向の磁界が発生し、巻線方向が反時計回り方向である小ループコイル56と57にはこれとは逆向き、すなわち図面裏側から手前方向の磁界が発生する。この場合、各小ループコイルの巻数は等しくなされているため、どの小ループコイル55〜58においても磁界強度は同じ大きさである。
【0056】
一方、受信コイルである基本コイル67を構成している小ループコイル71には、送信コイルの小ループコイル55と57から発生する磁界が通過し、小ループコイル72には小ループコイル56と58から発生する磁界が通過する。上述したように、小ループコイル55と57から発生する磁界は大きさが等しく向きが逆であるので、お互いに打ち消しあい、小ループコイル71には電流は流れない。同様にして小ループコイル72にも電流は流れない。
【0057】
このバランスは基本コイル67を全体としてみても成立するので、送信コイルである基本コイル59から発生する磁界は、受信コイルである基本コイル67になんら影響を及ぼさない。同じように、受信コイルを構成している他の基本コイル68〜70は、磁束が通過する方向から投影した場合に重なるように配置された送信コイルを構成している各基本コイル60〜62から発生する磁界に対しては、なんら影響を受けない。
【0058】
次に、本実施の形態におけるリーダライタ用の送受信アンテナを用いてICカード3との間で信号をやりとりする方法について、図5、図7及び図10を用いて説明する。まず、リーダライタ2からICカード3へ信号を送信する方法について説明する。
【0059】
図10において、リーダライタ2では、ホスト1などからのデータがCPU15で処理されて送信回路12へ送られる。この送信回路12には、第1の実施の形態において説明したスタンバイモードと同様に一定振幅の高周波信号が発振回路11から供給されており、この高周波信号が上記データで変調されて変調高周波信号が出力される。この変調高周波信号がドライバ13を介して送信コイル6に送られる。
【0060】
ここで、リーダライタ2の送信コイル6は、図5に示したように4層の基本コイル59〜62から構成されており、上述の変調高周波信号は、まず基本コイル59のみに送られる。基本コイル59に信号が送信されてから一定時間が経過すると、図示しないタイミング回路により、信号の送信されるコイルが基本コイル60へと切り替わる。同様にして、変調高周波信号は基本コイル60から基本コイル61へ、基本コイル61から基本コイル62へ、基本コイル62から基本コイル59へと一定時間が経過する毎に順次切り替わるように設定されている。
【0061】
言い換えると、送信コイル6を構成している4つの基本コイル59〜62には、常にどれか一つにのみ変調高周波信号が送信され、一度に複数の基本コイルに信号が送信されることがないように設定されている。別の言い方をすれば、基本コイル59〜62のうちの何れか一つが送信コイル6として選択され、選択される基本コイルがタイミング回路によって一定時間毎に切り替わっていく。よって、基本コイル間では磁界の干渉がなく、サービスエリア82内には基本コイル59〜62のうちのどれか一つから発せられる強力な磁界が及んでいることになる。
【0062】
このとき、リーダライタ2にICカード3が装着されている場合には、リーダライタ2の送信コイル6を構成する各基本コイル59〜62のいずれかとICカード3のアンテナコイル8とが電磁結合されている。そのため、ICカード3においては、リーダライタ2の送信コイル6からICカード3のアンテナコイル8を介して変調高周波信号が送受信回路4に供給される。この変調高周波信号は、スタンバイモードと同様に整流回路21で整流され、電源回路22に供給されてICカード3の各部に必要な所定の電源電圧が生成される。
【0063】
また、アンテナコイル8の出力信号は受信回路23にも供給され、この部分でデータが復調されてCPU5に供給される。このとき、ICカード3のアンテナコイル8へは、送信コイル6を構成している基本コイル59〜62から別々に信号が送信されるため、そのままではICカード3は複数回信号を受信したものと認識してしまうが、リーダライタ2側で識別して処理することが可能である。CPU5は、タイミング回路25及びリセット回路26の出力に基づいて動作し、供給されるデータを処理して所定のものを図示しないメモリに書き込む。
【0064】
次に、ICカード3からリーダライタ2へデータが送信される場合、すなわち受信モードについて説明する。
まず、第1の実施の形態で説明した方法でICカード3に電源電圧を供給し、ICカード3を駆動させる。ICカード3においては、図示しないメモリから読み出されたデータがCPU5で処理されて送信回路24に供給される。送信回路24は、例えば負荷抵抗とスイッチとからなり、データの“1”、“0”ビットに応じてこのスイッチがオン、オフする。このように送信回路24のスイッチがオン、オフすると、アンテナコイル8に対する負荷が変動する。
【0065】
このため、リーダライタ2においては、受信コイル7に流れる高周波電流の振幅が変動する。すなわち、この高周波電流は、ICカード3のCPU5から送信回路24に供給されるデータによって振幅変調される。ここで、受信コイル7は図7に示すように4枚の基本コイル67〜70から構成されており、このうち、送信コイル6を構成する基本コイル59〜62のうちアンテナコイル8へ信号を送っている基本コイルと、磁束が通過する面から投影した場合に重ね合わされている基本コイルで検出される変調高周波信号が受信回路14へ送られる。
【0066】
ここで、例えば基本コイル67が受信コイル7として選択されている場合を考えると、この基本コイル67は複数の小ループコイルから構成されているので、小ループコイルの境界領域の上方にアンテナコイル8の中心部があるときは信号が検出できないことになる。しかし、この境界領域は、送信コイル6として選択されている基本コイル59を構成している小ループコイルの境界領域と重なっており、この領域ではアンテナコイル8に信号が送られていない。したがって、ICカード3が駆動しておらずアンテナコイル8からリーダライタ2に信号が送信されないため、この領域では信号を検出する必要がないことになる。ただし、基本コイル67で検出できない領域は、他の基本コイル68〜70でカバーされているため、全体としてみればサービスエリア全域に渡って信号を検出することができる。
【0067】
最後に、上述の変調高周波信号は、受信回路14で復調されてデータが得られる。このデータはCPU15で処理されて、ホスト1などに送られる。
【0068】
以上説明したように、本実施の形態では、表面積及び巻数が互いに等しい複数の正方形の小ループコイルを、その辺が隣り合うもの同士の巻線方向を反対にして接続したものを1個の基本コイルとし、複数の基本コイルを磁束が通過する方向から投影した場合に該基本コイルを構成している小ループコイルの辺が重ならないよう層状に配置して構成した送信アンテナ装置と、これと同じ構成で小ループコイルの大きさだけが送信アンテナ装置の小ループコイルの2個分の大きさを持つ受信アンテナ装置とを組み合わせて使用し、磁束が通過する方向から投影して送信アンテナ装置を構成する基本コイルの一つと受信アンテナ装置を構成する基本コイルの一つとが重なるように配置することで、ICカードを駆動させたいサービスエリアの全域に強力な磁界を発生させることができ、且つサービスエリア外では磁界強度が急激に低下する特性を得ることができるとともに、更にICカードからの信号を効率よく検出することが可能となる。
【0069】
また、受信アンテナ装置においては、近距離であるサービスエリア内の信号源からの信号を感度よく受信することができるとともに、遠くからの雑音に対しては、受信アンテナ装置を構成する各小ループコイルに一様に電圧が誘導されるため、トータルループ内ではキャンセルされ、サービスエリア内にあるICカードからの信号に対して高い検出感度が得られるという利点がある。
【0070】
なお、本実施の形態において、受信アンテナ装置の基本コイルを構成する小ループコイルの大きさは、送信アンテナ装置の基本コイルを構成する小ループコイルの2個分でなくてもよい。すなわち、送信アンテナ装置の一つの基本コイルで発生する磁界に対して、この基本コイルと対になる受信アンテナ装置の一つの基本コイルのトータルループ内で発生する電流がゼロになるように構成すればよい。
【0071】
また、本発明は上記した各実施の形態に限定される主旨のものではなく、例えば小ループコイルの形状を正方形や長方形でなく三角形にするなど、本発明の主旨において様々な設計変更が可能である。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、非接触型ICカードと磁気的に結合され、ICカードへ信号を送信する送信コイルを複数個有する送信用アンテナ装置と、前記非接触型ICカードから送られる信号を受信する受信コイルを複数個有する受信用アンテナ装置とを備えたリーダライタ用アンテナ装置において、送信用アンテナ装置近傍領域では強い磁界を発生させ、送信用アンテナ装置から遠ざかると急激に磁界強度が下がる特性を持つリーダライタ用アンテナ装置を得ることができる。よって、本発明のリーダライタ用送信アンテナ装置を用いることで、複数の小さな非接触型ICカードを誤作動なく一度に駆動させることが可能となる。また、受信用アンテナ装置についても同様に、受信用アンテナ装置の近傍領域では検出感度が高く、一方、遠くからの雑音に対しては感度を下げることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるリーダライタ用送信アンテナ装置の立体斜視図である。
【図2】図1中の1個の基本コイルの平面図である。
【図3】図2中の隣接する小ループコイルに通過する磁束を従来のコイルに通過する磁束と比較して模式的に示した図である。
【図4】図1に示した送信アンテナ装置の平面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態によるリーダライタ用送信アンテナ装置の平面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態によるリーダライタ用送信アンテナ装置を構成する1個の基本コイルの平面図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態によるリーダライタ用受信アンテナ装置の平面図である。
【図8】図7中の1個の基本コイルとこれと対になる送信アンテナ装置の1個の基本コイルを抜粋した平面図である。
【図9】図8中の1/4部分を拡大した平面図である。
【図10】非接触型のICカードとリーダライタの回路構成を示すブロック図である。
【図11】図10中に示した送受信コイル及びアンテナコイルの部分を拡大した立体斜視図である。
【図12】円形のコイルの中心軸におけるコイルからの距離と磁界の強度との関係を示した図である。
【符号の説明】
2 リーダライタ
3 ICカード
6 送信コイル
7 受信コイル
8 アンテナコイル
51〜54 基本コイル
55〜58 小ループコイル
81 ICカード駆動領域(サービスエリア)
Claims (3)
- 非接触型ICカードのアンテナコイル手段と磁気的に結合され、該非接触型ICカードへ信号を送信する送信コイルを複数個有する送信用アンテナ装置と、前記該非接触型ICカードから送られる信号を受信する受信コイルを複数個有する受信用アンテナ装置とを備えたリーダライタ用アンテナ装置において、
前記送信用アンテナ装置は、送信コイルとして使用される一つの基本コイルが、一辺を接して隣り合うコイルに発生する磁界の向きが互いに逆になるように配置された複数の小ループコイルから構成されるとともに、前記基本コイルを複数個積層して構成され、前記複数個の基本コイルのうち、少なくとも1つの基本コイルは他の基本コイルに対し、前記基本コイルから発生する磁束に垂直な面内で一定距離オフセットして重ね合わさっており、
前記受信用アンテナ装置は、前記送信用アンテナ装置の各基本コイルと対にして用いられるように同じ数だけ配設された複数個の受信コイルを有し、前記受信用アンテナ装置を構成する前記受信コイルも複数の小ループコイルから構成されており、
前記各送信コイルから発生する磁束の通過する方向から投影した場合に、前記受信コイルを構成する複数の小ループコイルは、前記送信アンテナ装置における対応する基本コイルを構成する複数の小ループコイルのうちの、隣りあった小ループコイルを偶数個分足しあわせた形状と重なるループ形状となっており、
前記送信用アンテナ装置を構成する任意の一個の基本コイルから発生する磁界に対して、これと対になる前記受信用アンテナ装置の基本コイルに発生する起電力がほぼゼロとなるようにされていることを特徴とするリーダライタ用アンテナ装置。 - 前記送信用アンテナ装置における基本コイルの他の基本コイルに対してオフセットされる距離は、前記小ループコイルを形成する辺の最小長さより短い距離であることを特徴とする請求項1に記載のリーダライタ用アンテナ装置。
- 前記送信用アンテナ装置における複数個の基本コイルは、磁束の通過する方向から投影した場合に、前記基本コイルの各小ループコイルがそのループ内に他の基本コイルの少なくとも1つの小ループコイルの少なくとも1つの辺が存在するように互いにずらして積層されていることを特徴とする請求項1また2に記載のリーダライタ用アンテナ装置。
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