JP2006197277A - 無線タグおよび無線通信システム - Google Patents

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山田  勉
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Abstract

【課題】 外部通信装置の通信範囲内に複数枚の無線タグが存在する環境下であっても、高精度の読取りや書込み処理を行うことのできる無線タグを提供する。
【解決手段】 外部との通信を行う通常状態で使用される通常用アンテナ6と、通常状態に比べて消費電力を抑えて動作する待機状態で使用される待機用アンテナ7と、いずれかのアンテナで受信した電波を電力に変換する電源部5と、2つのアンテナを切り換えるアンテナ切換部8と、受信した電波を電子データに復調し、送信する電子データを電波に変調する通信制御部4と、所定の条件で、通常状態と待機状態とを切り換え、それに応じて2つのアンテナを切り換える命令をアンテナ切換部8に送る情報処理部2と、情報処理部2が通信処理を実行するためのプログラムおよび通信に用いるデータを記憶した情報記憶部3とを含んで構成される無線タグ。
【選択図】 図1

Description

本発明は、情報処理機能および通信制御機能を有する集積回路と、無線通信を行うためのアンテナとを有する無線タグおよびこの無線タグを用いた無線通信システムに関する。
主に情報処理機能および通信制御機能を有する集積回路とアンテナとから構成される無線タグには様々な形状や種類が存在するが、特に電池を搭載せずに受信した電波から電力を得るタイプの無線タグは、小型化と低コスト化が行いやすいため幅広い分野での応用が期待されている。したがって、従来、無線タグの性能向上、特に、通信距離の向上に関する工夫がなされてきた。
このような従来技術の例として、特許文献1には複数のアンテナを搭載することで通信距離の向上をはかった非接触型IC(Integrated Circuit)カードが開示されている。また、特許文献2には無線タグの複数のアンテナを切り換えることにより様々な通信距離に対応できる非接触型ICタグ装置が開示されている。
一般に無線タグは、特許文献1および特許文献2に開示されたように、コイル状のアンテナを有し、このアンテナと、外部通信装置であるリーダライタのアンテナとの間で電磁誘導によって通信を行う。また、無線タグが電池を搭載しないタイプであれば通信と同時に、電磁誘導によってリーダライタのアンテナから無線タグの本体IC部に対して給電も行う。通信中に無線タグのアンテナにはリーダライタのアンテナが形成する電磁界によって電流が発生する。このとき、無線タグのアンテナに誘導された電流は、リーダライタのアンテナが形成する電磁界を打ち消す方向に新たな電磁界を形成する。したがって、リーダライタの通信範囲以内に無線タグが多く存在するほど、リーダライタの形成する電磁界を打ち消す方向に発生する電磁界が多くなり、無線タグとリーダライタの通信距離に悪影響を及ぼすことになる。
これにより、複数枚の無線タグが存在する環境下で無線タグを読み取ろうとすると、複数の無線タグどうしの電波の干渉によって通信距離の著しい低下が生じるという問題点がある。しかしながら、特許文献1や特許文献2などの従来技術では、このような複数枚タグの同時読取りの際に生じる問題を防ぐ手段は示されていない。
特開2003−168088号公報(段落0035、図3) 特開2001−325572号公報(段落0025、図1)
したがって、本発明が解決しようとする課題は、外部通信装置の通信範囲内に複数枚の無線タグが存在する環境下であっても、高精度の読取りや書込み処理を行うことのできる無線タグとこれを用いた無線通信システムを提供することにある。
前記の課題を解決するためになされた本発明にかかる無線タグは、外部との通信を行う通常状態で使用される通常用アンテナと、通常状態に比べて消費電力を抑えて動作する待機状態で使用される待機用アンテナと、いずれかのアンテナで受信した電波を電力に変換する電源部と、2つのアンテナを切り換えるアンテナ切換部と、受信した電波を電子データに復調し、送信する電子データを電波に変調する通信制御部と、所定の条件で、通常状態と待機状態とを切り換え、それに応じて2つのアンテナを切り換える命令をアンテナ切換部に送る情報処理部と、情報処理部が通信処理を実行するためのプログラムおよび通信に用いるデータを記憶した情報記憶部とを含んで構成する。これにより、通信時以外は他の無線タグへの電波の干渉を抑制できる待機状態に移行することができる。
また、前記の課題を解決するためになされた本発明にかかる無線通信システムは、複数の無線タグと、これらの複数の無線タグに電力を供給するために電波を送信し、複数の無線タグとの情報通信のために電波を送受信する外部通信装置とから構成される無線通信システムであって、通常状態にある複数の無線タグと通信を行い、新たに通信可能となった無線タグを検出して順次通信する。これにより、複数の無線タグ間の電波の干渉を抑制することができる。
本発明によると、同時に複数枚の無線タグと通信する場合に発生する通信距離の低下を抑え、高精度な通信を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
(第1実施形態例)
図1は、本発明の第1実施形態例による無線タグの構成を示す図面である。図1に示した無線タグ1は、情報処理部2、情報記憶部3、通信制御部4、電源部5およびアンテナ切換部8を含んだ無線IC9と、通常用アンテナ6と、待機用アンテナ7とから構成される。
次に、図1に示した本実施形態例の無線タグ1の構成要素について説明する。
本実施形態の無線タグ1は、通常状態と待機状態との2つの動作状態を有している。通常状態とは、無線タグ1が、図示しない無線タグ用リーダライタなどの外部通信装置(以後、リーダライタと呼ぶ)の通信可能範囲以内において、いつでも通信処理を行うことができる状態または通信処理を行っている状態を示している。また、待機状態とは、無線タグ1が、リーダライタの通信可能範囲以内において、後記して説明する通常状態よりも少ない電力で動作している状態を示している。
情報処理部2は、通常状態において、情報記憶部3に格納されているプログラムを実行することで、リーダライタとの通信処理などを行なう。また、情報処理部2は待機状態においては通常状態よりも少ない電力で動作する。
この通常よりも少ない電力での動作とは、情報処理部2が、無線タグ1とリーダライタとの通信データ量を減らすこと、情報処理部2の処理速度を遅くすること、またはデータの処理量を減らすことの1つまたは複数組み合わせることで実現される。
このほかにも、無線タグ1からリーダライタへの情報の送信を行わないようにすることや、送受信共に通信を行わないようにすることや、情報処理部2における情報処理を一時的に休止することなどにより消費電力を抑えることも可能である。
また、本実施形態例の情報処理部2は、通常状態または待機状態において、リーダライタから送信された所定のコマンド情報を検出すると、情報記憶部に格納された自身を識別するID情報を送信する機能を有し、リーダライタとの所定の通信処理が終了した際に、通常用アンテナ6から待機用アンテナ7に代えるようにアンテナ切換部8に命令を送って、通常状態から待機状態に切り換える機能と、一旦、待機用アンテナ7に代えて待機状態に切り換えると、無線タグ1への給電が途絶えるまで待機状態を維持し続け、無線タグ1への給電が途絶えたタイミングで、アンテナ切換部8に待機用アンテナ7から通常用アンテナ6に代える命令を送って、通常状態に切り換える機能とを有している。
このほかにも、リーダライタから送信された電波をはじめて受信して、給電が始まったタイミングで、リーダライタとの通信に使用するアンテナをアンテナ切換部8に通常用アンテナ6から待機用アンテナ7に代える命令を送って、待機状態に切り換える機能や、リーダライタとの通信範囲に入って通信処理が終了するまでの間で、所定の時間またはランダムな時間に、待機用アンテナ7から通常用アンテナ6に代える命令を送って、無線タグ1を待機状態から通常状態へ切り換える機能や、リーダライタから送信された所定の信号や波形、パルスなどを検出すると、待機状態から通常状態または通常状態から待機状態に切り換えて、アンテナ切換部8に、動作状態に対応するアンテナに代える命令を送る機能を有することも可能であり、適宜これらの機能を組み合わせて情報処理部2に実行させることができる。
情報記憶部3には、情報処理部2が実行するプログラムや、この無線タグを識別するID情報や、無線タグ1とリーダライタとの通信に使用されるデータなどが格納されている。
通信制御部4は、リーダライタから受信した電波を電子データに復調する機能と、リーダライタへ送信する電子データを電波に変調する機能とを有する。電源部5は、通常用アンテナ6または待機用アンテナ7がリーダライタから受信した電波を電力に変換し、無線タグ1が動作するための電力を供給する機能を有する。
通常用アンテナ6は、無線タグ1が通常状態のときに、リーダライタと通信するために電波の送受信を行うと同時に、その際の電力を得るために電波を受信する機能を有する。
待機用アンテナ7は、無線タグ1が待機状態のときに、リーダライタと通信するために電波の送受信を行うと同時に、その際の電力を得るために電波を受信する機能を有する。ここで、無線タグ1が、情報処理部2の命令により、通常状態と待機状態とを切り換える機能だけを有し、リーダライタからの所定の信号を含んだ電波により、待機状態と通常状態との切り換えを行なわない構成とする場合には、待機用アンテナ7は、電力を得るために電波を受信する機能だけを有することとしてもよい。
ここで、通常用アンテナ6は、同じ強さの電波をリーダライタから受信した場合に、待機用アンテナ7を用いた場合よりも電源部5が供給できる電力が大きく、リーダライタの電波が形成する電磁界に与える影響、すなわち、他の無線タグへの干渉が大きいという特性を有するように構成される。これは、図1に示すように通常用アンテナ6の大きさを待機用アンテナ7よりも大きくすることなどで実現される。
この場合、図1に示すように通常用アンテナ6と待機用アンテナ7とをお互いに重ならないように配置することもでき、図2(a)に示すように重ねて配置することもできる。また、図2(b)に示すように待機用アンテナ7を無線IC9の上部に配置する形態も可能である。
通常用アンテナ6と待機用アンテナ7との組み合わせの例としては、この他にもコイルの巻き数が異なるアンテナや材質の異なるアンテナを組み合わせることでも同様の効果が得られる。図1および図2に示した通常用アンテナ6および待機用アンテナ7の例では簡略化のために受信と送信とを1つのアンテナで行うこととして表しているが、受信用のアンテナと送信用のアンテナとを分離することも可能であり、アンテナのコイルの巻き数やアンテナの個数に関しても前記した性能を有するものであれば制限は無い。
アンテナ切換部8は、電子的なスイッチング素子を用いて情報処理部2からの命令に従って使用するアンテナを、通常用アンテナ6または待機用アンテナ7に代える機能を有する。
次に、図3に本実施形態例における無線タグ1の動作を説明するフローチャートの例を示す。図3に示したフローチャートを参照しつつ、無線タグ1の動作例を説明する。
まず、無線タグ1がリーダライタの通信範囲に入ると、無線タグ1の電源部5は、通常用アンテナ6または待機用アンテナ7がリーダライタから受信した電波を電力に変換して無線IC9に給電する。このリーダライタから送信される電波には、所定のコマンド情報が含まれており、無線タグ1は、このコマンド情報を受信する(ステップS301)。
なお、このとき、本実施形態例の無線タグ1の情報処理部2は、前記したように、無線タグ1への給電が途絶えたタイミングで、アンテナ切換部8に待機用アンテナ7から通常用アンテナ6に代える命令を送って、通常状態に戻る機能を有しているため、通常状態で動作している。また、このとき、無線タグ1は、情報処理部2によりリーダライタにID情報を送信してもよい。
次に、無線タグ1は、リーダライタと所定の通信処理を行なう(ステップS302)。この所定の通信処理とは、情報記憶部3に記憶された情報をリーダライタに送信することや、リーダライタから送信された情報を情報記憶部3に記憶する処理であり、送受信される情報は、無線タグ1の用途に合わせて適宜変更可能である。
次に、ステップS302の所定の通信処理が終了すると、無線タグ1は、情報処理部2により、その動作状態を通常状態から、待機状態に切り換え、(ステップS303)。使用するアンテナも通常用アンテナ6から待機用アンテナ7に代える。
そして、無線タグ1が、リーダライタの通信範囲内から外れて、給電が途絶えると、この給電が途絶えたタイミングで、情報処理部2により、無線タグ1の動作状態を、待機状態から通常状態に切り換え(ステップS304)、使用するアンテナも待機用アンテナ7から通常用アンテナ6に代えて全ての処理を終了する。
以上のように本実施形態例の無線タグ1は、リーダライタとの通信処理が終了した場合などの所定の条件で、無線タグ1の動作状態を消費電力の少ない待機状態に移行させ、その際には電波の干渉が少ない待機用アンテナ7に代える。これにより、周囲の無線タグ1に対する電波の干渉が低減され、リーダライタにより同時に複数の無線タグ1へアクセスする場合でも、高精度な通信を行うことが可能となる。
(第2実施形態例)
次に、図4は、本発明の第2実施形態例による無線タグの構成を示す図面である。図4に示した無線タグ11は、情報処理部2、情報記憶部3、電源部5、アンテナ切換部18、通常用アンテナ6および待機用アンテナ7から構成される。
情報処理部2、情報記憶部3、電源部5、通常用アンテナ6および待機用アンテナ7は、図1に示した第1実施形態例の無線タグ1と同様の機能を有するものであり、ここではその説明を省略する。
本実施形態例のアンテナ切換部18は、無線タグ11が通常状態のときに使用される通常用アンテナ6が接続された通常用通信制御部14aと、待機状態のときに使用される待機用アンテナ7が接続された待機用通信制御部14bと、これらの通常用通信制御部14aおよび待機用通信制御部14bを切り換える回路切換部20とを含んで構成される。
通常用通信制御部14aおよび待機用通信制御部14bは、第1実施形態例の通信制御部4の機能を、通常状態および待機状態の動作に対応させて分離したものであり、通常用通信制御部14aは、図示しないリーダライタから受信した電波を電子データに復調する機能と、リーダライタへ送信する電子データを電波に変調する機能とを有する。また、待機用通信制御部14bは、通常用通信制御部14aよりも少ない電力で動作し、例えば、受信した電波を電子データに復調する機能のみを有している。
なお、通常用通信制御部14aおよび待機用通信制御部14bと同様に、情報処理部2や、情報記憶部3や、電源部5なども、無線タグ11の通常状態および待機状態の動作に対応させてそれぞれ分離し、回路切換部20によって切り換える構成とすることも可能である。
本実施形態例の無線タグ11によると、通常状態で使用する構成と、待機状態で使用する構成とを分離することで、待機状態における消費電力を抑えることができる。
(第3実施形態例)
次に、図5は、本発明の第3実施形態例による無線タグの構成を示す図面である。図5に示した無線タグ21は、情報処理部2、情報記憶部3、通信制御部4、電源部5、アンテナ22およびアンテナ特性切換部23から構成される。
情報処理部2、情報記憶部3、通信制御部4および電源部5は、図1に示した第1実施形態例の無線タグ1と同様の機能を有するものであり、ここではその説明を省略する。ただし、本実施形態例の情報処理部2は、第1実施形態例に示したアンテナ切換部8に命令を送る機能の代わりに、アンテナ特性切換部23に命令を送る機能を有している。
本実施形態例のアンテナ22は、図示しないリーダライタと通信するために電波の送受信を行うと同時に、電力を得るために電波を受信する機能を有する。アンテナ特性切換部23は、情報処理部2からの命令に従って、アンテナの抵抗、容量、またはインダクタンスなどのアンテナ特性を代えることができる機能を有している。
アンテナ22およびアンテナ特性切換部23の構成として例えば、図6(a)に示すようにアンテナ22のコイルの巻き数を代える方式や、図6(b)に示すようにアンテナ22の抵抗を代える方式や、図6(c)に示すようにアンテナ22の容量を代える方式などを用いることができる。また、これらを任意に組み合わせた方式を用いることもできる。
なお、図6では、アンテナ特性切換部23を、説明のために単純なスイッチ等で表現しているが、実際にはアンテナ特性切換部23が制御可能な電子的なスイッチング素子などが利用される。また、アンテナ22のコイルの巻き数や大きさに関しては自由に設定することができる。
アンテナ特性の切り換えは、無線タグ21が通常状態のときには、例えば、アンテナ22のコイルの巻き数を増やす方法や、アンテナ22の抵抗またはインピーダンスを小さくする方法などで、大きな電力を得られる特性(以後、通常用特性とする)に代える。逆に、無線タグ21が待機状態にあるときは、得られる電力は少なくても、アンテナ22に流れる電流を抑えて他の無線タグ21への電波の干渉が低減されるような特性(以後、待機用特性とする)に代える。これは、先程とは逆に、アンテナ22のコイルの巻き数を減らす方法や、またはアンテナ22の抵抗またはインピーダンスを大きくする方法などを用いることができる。
ここで、アンテナ特性切換部23は、第2実施形態例と同様に、アンテナ特性だけでなく、通常状態用および待機状態用の通信制御部4、情報処理部2、情報記憶部3および電源部5をそれぞれ有し、これらの回路全体を切り換える構成とすることも可能である。
以上のように本実施形態例の無線タグ21は、所定の条件で、無線タグ21の動作状態を消費電力の少ない待機状態に移行させ、その際にはアンテナの特性を電波の干渉が少なくなるように代える。したがって、無線タグ21どうしの電波の干渉が低減され、リーダライタにより同時に複数の無線タグ21へアクセスする場合でも、高精度な通信を行うことが可能となる。
(第4実施形態例)
次に、図7は、本発明の第4実施形態例による無線タグの構成を示す図面である。図7に示す無線タグ31は、情報処理部2、情報記憶部3、通信制御部4、電源部5、複数のアンテナ25およびアンテナ選択部24から構成される。
情報処理部2、情報記憶部3、通信制御部4、電源部5は、図1に示した第1実施形態例の無線タグ1と同様の機能を有するものであり、ここではその説明を省略する。ただし、本実施形態例の情報処理部2は、第1実施形態例に示したアンテナ切換部8に命令を送る機能の代わりに、アンテナ選択部24に命令を送る機能を有する。
本実施形態例のアンテナ25は、図示しないリーダライタと通信するために電波を送信する機能、受信する機能、電力を得るために電波を受信する機能のうち、いずれか一つ、または、複数の機能を有する。アンテナ選択部24は、電子的なスイッチング素子により情報処理部2からの命令に従って、使用するアンテナ25を1つ、または、複数選択する。各アンテナ25はすべて同じ種類のものでもよく、大きさや特性、材質などがそれぞれ異なっていてもよい。
使用するアンテナ25の選択方法としては、無線タグ31が通常状態のときには、大きな電力を得られるようなアンテナ25の選択(以後、通常用選択とする)を行う。例えば、すべてのアンテナ25を選択し使用するなどの方法がある。ここで、使用するアンテナ25の数をリーダライタとの通信距離に応じて変えることもできる。また、無線タグ31が待機状態にあるときは、得られる電力は少なくても、使用するアンテナ25の数を抑えて他の無線タグ31への電波の干渉が低減されるような選択(以後、待機用選択とする)を行う。例えば、使用するアンテナ25を1つだけ選択するなどの方法がある。
ここで、アンテナ選択部24は、第2実施形態例の図4において説明したのと同様に、アンテナ25だけでなく、通常状態用および待機状態用の通信制御部4、情報処理部2、情報記憶部3および電源部5をそれぞれ有し、これらの回路全体を切り換える構成とすることも可能である。
以上のように本実施形態例の無線タグ31は、所定の条件で、無線タグ31の動作状態を消費電力の少ない待機状態に移行させ、その際には使用するアンテナを電波の干渉が少なくなるように選択する。したがって、無線タグ31どうしの電波の干渉が低減され、リーダライタにより同時に複数の無線タグ31へアクセスする場合でも、高精度な通信を行うことが可能となる。
(第5実施形態例)
次に、図8は、本発明の第5実施形態例による無線タグの構成を示す図面である。図8に示す無線タグ41は、情報処理部2、情報記憶部3、通信制御部4、電源部5、アンテナ26、電源切換部27および電池28から構成される。
情報処理部2、情報記憶部3、通信制御部4および電源部5は、第1実施形態例と同様の機能を有するものであり、ここではその説明を省略する。ただし、本実施形態例の情報処理部2は、第1実施形態例に示したアンテナ切換部8に命令を送る機能の代わりに、電源切換部27に命令を送る機能を有する。
アンテナ26は、図示しないリーダライタと通信するために電波の送受信を行うと同時に、電力を得るために電波を受信する機能を有する。電池28は、無線タグ41を動作させるための電力を電源部5に供給する機能を有する。
電源切換部27は、情報処理部2からの命令に従って、無線タグ41が動作するための電力の供給源をアンテナ26からの受信した電波にするか、または、電池28にするかを代える機能を有する。ここで、電源切換部27は電源部5と一体化されていても良く、電力の供給源としてアンテナ26と電池28との両方を同時に使用することも可能である。
なお、電源部5がアンテナ26から受信した電波を電力に変換した際に、電源切換部27は、その電力によって電池28を充電する機能を有することもできる。
電源切換部27は、無線タグ41が通常状態時には、待機状態に比べてより大きな電力を消費するため、容量に限りのある電池28を使用せずに、電源をアンテナ26から受信した電波に代える(以後、通常用電源とする)。ここで、アンテナ26から受信した電波だけでなく、通信距離を一時的に延長するなどの目的で、電池28を同時に使用することも可能である。また、無線タグ41が待機状態にあるときは、他の無線タグ41への電波の干渉を抑えるために電源を電池28に代える(以後、待機用電源とする)。
ここで、電源切換部27は、第2実施形態例の図4において説明したのと同様に、電源だけでなく、通常状態用および待機状態用の通信制御部4、情報処理部2、情報記憶部3および電源部5をそれぞれ有し、これらの回路全体を代える構成とすることも可能である。
以上のように本実施形態例の無線タグ41は、所定の条件で、無線タグ41の動作状態を消費電力の少ない待機状態に移行させ、その際には電源として電波の干渉の起こらない電池28を使用する。したがって、無線タグ41どうしの電波の干渉が低減され、リーダライタにより同時に複数の無線タグ41へアクセスする場合でも、高精度な通信を行うことが可能となる。
(第6実施形態例)
次に、図9は、本発明の第6実施形態例であり、前記した第1実施形態例ないし第5実施形態例のいずれかの無線タグを用いた無線タグ通信システムの全体構成の例を示す図面である。図9に示した無線タグ通信システムは、無線タグ51とリーダライタ52とから構成される。
ここで、無線タグ51は、一枚以上あればよく、無線タグ51の情報処理部2は、少なくとも、リーダライタ52から送信された所定のコマンド情報を検出すると、情報記憶部3に格納された自身を識別するID情報を送信する機能と、リーダライタ52との所定の通信処理が終了した際に、通常状態から待機状態に切り換える機能と、一旦、待機状態に切り換えると、無線タグ51への給電が途絶えるまで待機状態を維持し続け、無線タグ51への給電が途絶えたタイミングで、通常状態に切り換える機能とを有している。
リーダライタ52は、リーダライタアンテナ53を有し、無線タグ51と通信を行う機能と、無線タグ51の動作状態を、通常状態または待機状態のいずれかに切り換える命令を送信する機能を有している。動作状態を切り換える命令の形態としては、所定の信号、波形またはパルスなどの無線タグ51が判別できる電波の形態であればよい。
ここで、図10は、本実施形態例の無線タグ通信システムにおけるリーダライタ52の動作を説明するフローチャートである。図10に示したフローチャートを参照しつつ、本実施形態例のリーダライタ52の動作を詳しく説明する。なお、図10に示したフローチャートにおいて、一部、説明のために無線タグ51の動作も含まれており、この無線タグ51の動作については、破線で囲って示している。
まず、リーダライタ52は、リーダライタアンテナ53から、通信範囲内にあるすべての無線タグ51に電波を送信する(ステップS1001)。なお、リーダライタ52が送信するこの電波には、受信した無線タグ51に、自身を識別するID情報を送信させる所定のコマンド情報が含まれている。そして、リーダライタ52からの電波を正常に受信した無線タグ51は、所定のコマンド情報に応答してID情報を送信し、リーダライタ52は、この受信した無線タグのID情報を受信することで、通信可能な無線タグ51があるか否か検出する(ステップS1002)。
なお、ステップS1002で検出される無線タグ51の動作状態は、無線タグ51の給電が途絶えたタイミングで、通常状態に切り換える機能により、すべて通常状態となっている。
次に、ステップS1002の判定において、通信可能な無線タグ51を検出できなかった場合は(ステップS1002で'No'の場合)、処理を終了するが、通信範囲内に無線タグ51があれば(何らかの原因で、待機状態の無線タグ51があった場合など)、その無線タグ51は、リーダライタ52の通信範囲から外れて、給電が途絶えたタイミングで、情報処理部2により、動作状態を通常状態に切り換える(ステップS1005)。
また、通信可能な無線タグ51を検出した場合には(ステップS1002で'Yes'の場合)、通信可能な無線タグ51と順次、所定の通信処理を実行し(ステップS1003)、無線タグ51は、通信処理が終了したタイミングで、情報処理部2により、順次待機状態に切り換える(ステップS1004)。
これにより所定の通信処理の終了した無線タグ51の動作状態は、待機状態に移行し、周囲の無線タグ51への電波の干渉が低減される。
そして、リーダライタ52は、ステップS1001に戻って、無線タグ51に電波を送信し、通信可能な無線タグ51がステップS1002において通信可能な無線タグ51が検出されなくなるまで(ステップS1002において"No"になるまで)、前記した処理を繰り返す。
ここで、通信可能な無線タグ51が検出されなくなった場合には、ステップS1004において待機状態に切り換わった無線タグ51が存在するが、やはり、ステップS1005により、給電が途絶えたタイミングで、情報処理部2により、通常状態に切り換えられて処理を終了する。
以上のように本実施形態例の無線タグ通信システムでは、通信処理が完了した無線タグ51は順次待機状態に移行することにより、通信処理の完了した無線タグ51が、通信処理を完了していない他の無線タグ51に与える電波の干渉を低減させている。これにより、リーダライタ52の通信範囲内に複数の無線タグ51が存在していている場合でも、すべての無線タグ51に対して高精度な通信を行うことが可能となる。
(第7実施形態例)
次に、図11は、本発明の第7実施形態例であり、前記した第1実施形態例ないし第5実施形態例のいずれかの無線タグを用いた無線タグ通信システムの全体構成を示す図面である。図11に示した無線タグ通信システムは、無線タグ54とリーダライタ55とから構成される。
リーダライタ55は、リーダライタアンテナ56を有し、無線タグ54と通信を行う機能とを有する。また、リーダライタ55は、所定の信号を送信して、特定の無線タグ54の動作状態を通常状態または待機状態のいずれかに切り換える命令を送信する機能を有している。
また、本実施形態例の無線タグ54は、リーダライタ55から送信された所定のコマンド情報を検出すると、情報記憶部3に格納されたID情報を送信する機能と、リーダライタ55との通信範囲に入って通信処理が終了するまでの間で、所定の時間またはランダムな時間に、待機状態から通常状態に切り換える機能とを有している。つまり、図11(a)ないし図11(d)に示すように、あるタイミングで待機状態にある無線タグ54が通常状態に順次切り換わる機能を有する。
さらに、給電が始まったタイミングで、通常状態から待機状態に切り換える機能と、リーダライタ55から送信された所定の信号を検出すると、待機状態から通常状態に切り換える機能と有している。
なお無線タグ54は一枚以上あればよい。
ここで、図12は、本実施形態例の無線タグ通信システムにおけるリーダライタの動作を説明するフローチャートである。図12に示したフローチャートを参照しつつ、本実施形態例のリーダライタの動作を詳しく説明する。なお、図12に示したフローチャートにおいて、一部、説明のために無線タグ54の動作も含まれており、この無線タグ54の動作については、破線で囲って示している。
まず、リーダライタ55は、リーダライタアンテナ56から、通信範囲内にあるすべての無線タグ54に電波を送信して(ステップS1201)、リーダライタ55からの電波を正常に受信して、通信可能な無線タグ54があるか否か検出する(ステップS1202)。
なお、リーダライタ56が、無線タグ54を検出する仕組みは、前記した第6実施形態例と同様である。
ここで、通信可能な無線タグ54を検出できなかった場合は(ステップS1202で'No'の場合)、そのまま処理を終了する。また、通信可能な無線タグ54を検出した場合には(ステップS1202で'Yes'の場合)、検出された無線タグ54は、情報処理部2により、リーダライタ55の通信範囲に入って、給電が始まったタイミングで、通常状態から待機状態に切り換えられる(S1203)。
次に、ステップS1203で待機状態となった個々の無線タグ54は、情報処理部2の機能により、リーダライタ55との通信処理が終了するまでの間で、個々に設定された所定の時間またはランダムな時間に、動作状態を待機状態から通常状態に切り換える(ステップS1204)。
なお、ステップS1204において、無線タグ54の動作状態を移行させるタイミングは、無線タグ54の情報処理部2の命令ではなく、リーダライタ55から命令を送信することで行なうことも可能である。
次に、リーダライタ55は、通信可能な通常状態の無線タグ54が存在するか否かを検出する(ステップS1205)。ここで、通信可能な無線タグが存在しない場合は(ステップS1205で"No"の場合)、ステップS1204に戻って通信可能な無線タグが検出されるまでループする。また、通信可能な無線タグ54を検出した場合には(ステップS1205で'Yes'の場合)、検出したすべての無線タグ54と順次、所定の通信処理を行い(ステップS1206)、通信完了後に、所定の通信処理が終了した無線タグ54に、動作状態を通常状態から待機状態に切り換える命令を送信する(ステップS1207)。これにより通信処理の終了した無線タグ51の動作状態は待機状態に移行し、周囲の無線タグ51への電波の干渉が低減される。
なお、無線タグ54が所定の通信処理が終了すると、待機状態に移行する機能を有している場合には、ステップS1207を省略することができる。
次に、リーダライタ55は、所定回数だけ処理を試行したか否かを判定し(ステップS1208)、所定回数に達していない場合は(ステップS1208で'No'の場合)、再びステップS1204からステップS1207までの処理を繰り返す。
ここで、ステップS1208では所定回数試行したか否かで処理の終了を判定しているが、経過時間や、通信を完了した無線タグ54の数、通信可能な無線タグ54の有無などから判定することもできる。
また、ステップS1208において、所定回数に達している場合は(ステップS1208で'Yes'の場合)、リーダライタ55は、待機状態の無線タグ54を、通常状態に切り換える命令を送信して(ステップS1209)処理を終了する。
なお、ステップS1209において、通常状態に切り換える無線タグ54は、すべての待機状態の無線タグ54であっても、一部の待機状態の無線タグ54であってもよい。また、無線タグ54が、リーダライタ55の通信範囲内から外れたタイミングで、待機状態から通常状態に切り換わる機能を有している場合は、ステップS1209を省略することもできる。
本実施形態例の無線タグ通信システムでは、無線タグ54が、それぞれ所定の時間またはランダムな時間に、動作状態を待機状態から通常状態に切り換えることで、通信可能な無線タグ54のうち、同時に通常状態で動作する無線タグ54の枚数を減らしている。したがって、リーダライタ55の通信範囲内に複数の無線タグ54が存在している場合でも、通信時に無線タグ54どうしの電波の干渉が低減されて、すべての無線タグ54に対して高精度な通信を行うことが可能となる。
以上、説明した本発明の実施の形態によると、リーダライタを使用して複数の無線タグと同時に通信を行う際に、所定の通信処理が完了した無線タグは、通常よりも消費電力の少ない待機状態に移行させ、受信した電波から得られる電力が少なくても他の無線タグ(51,54)への電波の干渉が少ないアンテナまたはアンテナ特性に代えることによって、複数の無線タグ(51,54)間の電波の干渉を低減することができる。これにより、同時に複数の無線タグ(51,54)と通信する場合に、無線タグ(51,54)の重複などから発生する通信距離の低下を抑え、高精度な通信を行うことが可能となる。
また、前記した実施の形態において、具体的な例を示して詳細に説明したが、これらは本発明を説明するために例示したものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、無線タグやRFIDだけでなく、非接触ICカード、無線センサ装置などにも適用可能である。
第1実施形態例の無線タグの構成を示す図面である。 通常用アンテナと待機用アンテナの実装方法の例を示す図面である。 無線タグの動作を説明するフローチャートである。 第2実施形態例の無線タグの構成を示す図面である。 第3実施形態例の無線タグの構成を示す図面である。 アンテナおよびアンテナ特性切換部の構成を示す図面である。 第4実施形態例の無線タグの構成を示す図面である。 第5実施形態例の無線タグの構成を示す図面である。 第6実施形態例の無線タグ通信システムの構成を示す図面である。 リーダライタの動作を説明するフローチャートである。 第7実施形態例の無線タグ通信システムの構成を示す図面である。 リーダライタの動作を説明するフローチャートである。
符号の説明
1,11,21,31,41,51,54 無線タグ
2 情報処理部
3 情報記憶部
4 通信制御部
5 電源部
6 通常用アンテナ
7 待機用アンテナ
8,18 アンテナ切換部
9 無線IC
22,25,26 アンテナ
23 アンテナ特性切換部
24 アンテナ選択部
27 電源切換部
28 電池
52,55 リーダライタ

Claims (13)

  1. 外部からの電波を受信するアンテナと、
    前記アンテナで受信した電波を電力に変換する電源部と、
    前記変換した電力により動作し、前記アンテナで受信した電波を、電子データに復調し、外部へ送信する電子データを電波に変調する通信制御部と、
    前記変換した電力により動作し、前記復調された電子データに基づいて、所定の通信処理を実行し、前記外部へ送信する電子データを作成する情報処理部とを備える無線タグであって、
    前記無線タグは、その動作状態として、第1の状態と第2の状態とを少なくとも有し、
    前記第2の状態は、前記第1の状態よりも、前記電波を電力に変換する量を少なくするか、前記アンテナの特性を他の無線タグとの電波の干渉を少なくする特性にするかの、いずれか1つ以上を行う動作状態であり、
    前記無線タグは、前記所定の通信処理が終了すると、前記第1の状態から前記第2の状態へとその動作状態を移行させる状態切換部をさらに備えること、
    を特徴とする無線タグ。
  2. 外部との通信を行う通常状態で使用される通常用アンテナと、
    前記通常状態に比べて消費電力を抑えて動作する待機状態で使用される待機用アンテナと、
    前記通常用アンテナまたは前記待機用アンテナで受信した電波を、電力に変換する電源部と、
    前記通常用アンテナと前記待機用アンテナとを切り換えるアンテナ切換部と、
    前記通常用アンテナまたは前記待機用アンテナで受信した電波を、電子データに復調し、外部へ送信する電子データを電波に変調する通信制御部と、
    所定の条件で、その動作状態を、前記通常状態または前記待機状態に切り換え、それに応じて使用するアンテナを前記通常用アンテナまたは前記待機用アンテナに切り換える命令を前記アンテナ切換部に受け渡し、前記通常状態では前記通信制御部から受け取った電子データに基づいて、所定の通信処理を実行し、前記待機状態では、前記通常状態よりも消費電力を抑えて通信処理を実行する情報処理部と、
    前記情報処理部が通信に用いるデータおよび自身を識別する識別情報を少なくとも記憶した情報記憶部とを含んで構成されること、
    を特徴とする無線タグ。
  3. 外部との通信のために電波を送受信し、電力を得るために電波を受信するアンテナと、
    前記アンテナで受信した電波を電力に変換する電源部と、
    外部との通信を行う状態である通常状態で使用されるアンテナ特性、および前記通常状態に比べて消費電力を抑えて動作する待機状態で使用されるアンテナ特性を切り換えるアンテナ特性切換部と、
    前記アンテナで受信した電波を電子データに復調し、外部へ送信する電子データを電波に変調する通信制御部と、
    所定の条件で、その動作状態を前記通常状態または前記待機状態に切り換え、それに応じて前記アンテナ特性を切り換える命令を前記アンテナ特性切換部に受け渡し、前記通常状態では前記通信制御部から受け取った電子データに基づいて、所定の通信処理を実行し、前記待機状態では、前記通常状態よりも消費電力を抑えて通信処理を実行する情報処理部と、
    前記情報処理部が通信に用いるデータおよび自身を識別する識別情報を少なくとも記憶した情報記憶部とを含んで構成されること、
    を特徴とする無線タグ。
  4. 前記アンテナ特性は、前記アンテナの抵抗、容量またはインダクタンスであること、
    を特徴とする請求項3に記載の無線タグ。
  5. 外部との通信のために電波を送受信し、電力を得るために電波を受信する複数のアンテナと、
    前記複数のアンテナで受信した電波を電力に変換する電源部と、
    前記複数のアンテナで受信した電波を電子データに復調し、外部へ送信する電子データを電波に変調する通信制御部と、
    前記複数のアンテナの中から、外部との通信を行う状態である通常状態で使用するアンテナ、または前記通常状態に比べて消費電力を抑えて動作する待機状態で使用するアンテナを選択するアンテナ選択部と、
    所定の条件で、その動作状態を前記通常状態または前記待機状態に切り換え、それに応じて前記複数のアンテナから使用するアンテナを選択する命令を前記アンテナ選択部に受け渡し、前記通常状態では前記通信制御部から受け取った電子データに基づいて、所定の通信処理を実行し、前記待機状態では、前記通常状態よりも消費電力を抑えて通信処理を実行する情報処理部と、
    前記情報処理部が通信に用いるデータおよび自身を識別する識別情報を少なくとも記憶した情報記憶部とを含んで構成されること、
    を特徴とする無線タグ。
  6. 外部との通信を行う状態である通常状態で使用され、外部との通信のために電波を送受信し、電力を得るために電波を受信するアンテナと、
    前記アンテナで受信した電波を電力に変換する電源部と、
    前記アンテナで受信した電波を電子データに復調し、外部へ送信する電子データを電波に変調する通信制御部と、
    前記通常状態に比べて消費電力を抑えて動作する待機状態で使用される電池と、
    電力供給源を前記アンテナまたは前記電池に切り換える電源切換部と、
    所定の条件で、その動作状態を前記通常状態または前記待機状態に切り換え、それに応じて電力供給源を前記アンテナまたは前記電池に切り換える命令を前記電源切換部に受け渡し、前記通常状態では前記通信制御部から受け取った電子データに基づいて、所定の通信処理を実行し、前記待機状態では、前記通常状態よりも消費電力を抑えた通信処理を実行する情報処理部と、
    前記情報処理部が通信に用いるデータおよび自身を識別する識別情報を記憶した情報記憶部とを含んで構成されること、
    を特徴とする無線タグ。
  7. 前記待機状態では、送信するデータ量を減らすこと、電波を送信しないこと、または前記情報処理部の処理速度を通常状態と比べて抑制することのうち、少なくとも1つ以上の手法を含んで、前記通常状態に比べて消費電力を抑えること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の無線タグ。
  8. 前記情報処理部は、前記所定の通信処理が終了すると、前記通常状態から前記待機状態に移行すること、
    を特徴とする請求項7に記載の無線タグ。
  9. 前記情報処理部は、受信した電波から所定の信号を検出すると、前記通常状態から前記待機状態または前記待機状態から前記通常状態に移行すること、
    を特徴とする請求項7に記載の無線タグ。
  10. 前記情報処理部は、外部との通信が可能な状態となると、所定の通信が終了するまでの間で、所定の時間またはランダムな時間に、待機状態から通常状態に切り換えること、
    を特徴とする請求項8または請求項9に記載の無線タグ。
  11. 前記情報処理部は、前記待機状態において前記電源部からの給電が途絶えたタイミングで、前記通常状態に切り換えること、
    を特徴とする請求項10に記載の無線タグ。
  12. 請求項8に記載の複数の前記無線タグと、
    複数の前記無線タグに電力供給のための電波を送信し、複数の前記無線タグと同時に通信できる機能とを有し、所定の情報通信のための電波を送受信する外部通信装置とから構成される無線通信システムであって、
    前記通常状態にある複数の前記無線タグと通信を行い、新たに通信可能となった前記無線タグを検出して順次通信すること、
    を特徴とする無線通信システム。
  13. 請求項9に記載の複数の前記無線タグと、
    複数の前記無線タグに電力を供給するために電波を送信し、複数の前記無線タグと同時に通信できる機能とを有し、通信のために電波を送受信する外部通信装置とから構成される無線通信システムであって、
    前記外部通信装置は、
    前記無線タグの状態を前記通常状態から前記待機状態に切換える信号を含んだ電波を送信する機能を有し、
    前記通常状態にある複数の前記無線タグと通信を行い、所定の通信処理が終了した前記無線タグに、前記待機状態に切り換える信号を含んだ電波を順次送信し、新たに通信可能となった前記無線タグを検出して順次通信すること、
    を特徴とする無線通信システム。
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