JP7023570B2 - 車載監視装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車載監視装置に関する。
従来、車両内に荷物の置き忘れがあることをディスプレイと警報装置で報知する車両用報知装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、車両内の中心にタグリーダを配置し、タグリーダの4本のアンテナを4つの座席に向けることで、前回着座した乗員の忘れ物(RFタグ)の有無を判定している。
特開2010-55362号公報
しかしながら、車両内の電波環境は、アンテナからの直接波と、車両内の反射波とで構成され、アンテナからの見通し距離があっても、車両内に電波の弱いエリアが発生する。また、乗員の移動や車内に持ち込まれる荷物によって電波の弱いエリアが移動することもある。そのため、RFタグの読み取り精度を維持することが困難な場合がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、車両内のRFタグの読み取り精度を向上させることができる車載監視装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る車載監視装置は、車室内の監視対象物が保持するRFタグとの間でRFIDを利用して無線通信を行うリーダ部と、前記リーダ部を制御する制御部と、を備え、前記リーダ部は、異なるアンテナ指向性を形成することが可能な複数のアンテナ素子を含むアンテナ部を有し、前記アンテナ部は、前記車室内の複数の監視領域に対して、各前記監視領域の位置に応じた異なるアンテナ指向性を形成し、かつ、前記監視領域ごとに異なる周波数の電波を複数回送信するものであって前記リーダ部から相対的に近い位置に複数の前記監視領域がある場合、複数の前記アンテナ素子により、前記電波のビーム幅を相対的に広げると共にアンテナ利得を相対的に小さくし、かつ前記電波の送信方向を変える間隔を相対的に長くすることで前記電波の送信回数を相対的に減らし、前記リーダ部から相対的に遠い位置に複数の前記監視領域がある場合、複数の前記アンテナ素子により、前記電波のビーム幅を相対的に狭くすると共にアンテナ利得を相対的に大きくし、かつ前記電波の送信方向を変える間隔を相対的に短くすることで前記電波の送信回数を相対的に増やし、前記RFタグは、前記電波に対する応答信号を前記アンテナ部を介して前記リーダ部に返信し、前記制御部は、前記リーダ部が前記RFタグから受信した応答信号に基づいて前記監視対象物の監視を行う、ことを特徴とする。
上記車載監視装置において、前記周波数は、前記RFタグとの間で前記無線通信が可能な周波数帯域に含まれる、ことが好ましい。
上記車載監視装置において、前記周波数は、少なくとも3つ以上で前記周波数帯域の上限周波数、下限周波数が含まれる、ことが好ましい。
上記車載監視装置において、前記車室内の運転者の降車を検出する検出部と、前記運転者に報知する報知部と、をさらに備え、前記制御部は、前記監視対象物の状態に基づいて、前記報知部により前記運転者に報知を行う、ことが好ましい。
本発明に係る車載監視装置によれば、車両内のRFタグの読み取り精度を向上させることができる、という効果を奏する。
図1は、実施形態に係る車載監視装置の概略構成を示すブロック図である。 図2は、車載監視装置が搭載された車両の上面視概略構成図である。 図3は、車載監視装置が搭載された車両の側面視概略構成図である。 図4は、車載監視装置が搭載された車両の監視領域の一例を示す模式図である。 図5は、車載監視装置のアンテナ部から送信される電波の状態の一例を示す模式図である。 図6は、車載監視装置のアンテナ部の概略構成を示す模式図である。 図7は、車載監視装置のアンテナ部の周波数チャネル変化時の受信判定結果の一例を示す図である。 図8は、車載監視装置のアンテナ部によるソーシングパターンの一例を示す図である。 図9は、車載監視装置のアンテナ部の指向特性の一例を示す図である。 図10は、アンテナ部の指向特性に応じた第1ソーシングパターンの一例を示す図である。 図11は、アンテナ部の指向特性に応じた第2ソーシングパターンの一例を示す図である。 図12は、アンテナ部の指向特性に応じた第3ソーシングパターンの一例を示す図である。 図13は、車載監視装置のECUによる報知動作の流れを示すフローチャート図である。
以下に、本発明に係る車載監視装置について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記実施形態により本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。また、下記実施形態における構成要素は、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
[実施形態]
本実施形態に係る車載監視装置1は、自動車等の車両2に搭載される。車両2は、例えば、一般的なセダンタイプの普通乗用車である。車載監視装置1は、車両2内に持ち込まれる物(監視対象物50)を監視し、当該物の状態に変化がある場合に車両2の搭乗者に報知するものである。車載監視装置1は、例えば、搭乗者の降車時に監視対象物50を検出すると、車外の搭乗者が携帯する携帯端末等にメール等で通知を行うものである。監視対象物50は、車室201内に持ち込みが可能な各種物品であり、例えば、財布、バッグ、傘、ゲーム機器、レジャー用品等が挙げられる。車両2の搭乗者には、車両2の運転者、運転者以外の同乗者を含む。本実施形態の搭乗者は、運転者であるものとして説明する。車載監視装置1は、図1に示すように、リーダ部10と、ECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)20と、検出部30と、報知部40とを備える。
リーダ部10は、車両2内に持ち込まれた監視対象物50を監視する通信機器である。リーダ部10は、車室201内の監視対象物50が保持するRFタグ51との間でRFIDを利用して無線通信を行う。すなわち、リーダ部10は、車室201内に持ち込まれた監視対象物50のRFタグ51との通信により、監視対象物50を監視(検出)する。リーダ部10は、いわゆるRFタグリーダライタ、あるいは、単にリーダライタとも呼ばれるものである。本実施形態のリーダ部10は、少なくとも1つのRFタグ51との間でRFID(Radio Frequency Idntifier)による近距離無線通信を行う。リーダ部10は、車室201内に配置される。本実施形態のリーダ部10は、例えば、図2及び図3に示すように、車室201内のインナールーフ202の車両前方側の端部に配置される。リーダ部10は、図5に示すように、車室201内に向けて電波を送信(放射)する。リーダ部10は、例えば、パッシブ方式のRFIDに対応しており、電波(搬送波)を送信してRFタグ51に電力を供給し、当該電波の反射波(副搬送波)を受信する。なお、リーダ部10は、反射波に乗せられた情報(データ)を取得することで、RFタグ51から情報を受信することも可能である。リーダ部10は、ECU20に接続されており、例えば、RFタグ51からの応答信号として反射波を受信したか否かをECU20に送る。リーダ部10は、ECU20により制御されており、例えば、ECU20からの制御信号に応じて、異なるアンテナ指向性を形成する。リーダ部10は、異なるアンテナ指向性を形成することが可能な複数のアンテナ素子11aを含むアンテナ部11を有する。リーダ部10は、アンテナ部11を制御して、図9に示すように、同一の方向にビーム幅及びアンテナ利得がそれぞれ異なるアンテナ指向性A,B,Cを形成することができる。アンテナ指向性Aは、例えば、無指向性である。アンテナ指向性Bは、アンテナ指向性Aよりアンテナ利得を大きくすることでビーム幅が狭くなったものである。アンテナ指向性Cは、さらにアンテナ利得を大きくしてビーム幅がさらに狭くなったものである。また、リーダ部10は、アンテナ部11を制御して、図4に示すように、異なる方向にビーム幅及びアンテナ利得が異なるアンテナ指向性を形成することができる。
アンテナ部11は、図4に示すように、車室201内の複数の監視領域12a(12)~12e(12)に対して、各監視領域12の位置に応じた異なるアンテナ指向性を形成する。本実施形態では、監視対象物50の存在を監視する領域として、車室201が複数の監視領域12a~12eに分割されている。各監視領域12は、アンテナ部11から送信される電波の届く範囲に設定されている。アンテナ部11は、図6に示すように、複数のアンテナ素子11aと、各アンテナ素子11aに接続された移相器11bとを含んで構成される。複数のアンテナ素子11aは、例えば、アレイアンテナを構成し、アンテナ部11のアンテナ指向性の制御を容易ならしめる。移相器11bは、複数のアンテナ素子11aにより一定の方向に電波を送信するように位相変化を制御する。アンテナ指向性(またはアンテナの指向特性)は、アンテナ素子11aの方向(向き)に対する電波の強さ(アンテナ利得)及びビーム幅の特性を表すものである。アンテナ部11は、複数のアンテナ素子11a及び移相器11bを用いて、方向、ビーム幅、及びアンテナ利得が異なるアンテナ指向性を形成する。例えば、アンテナ部11は、図9に示すように、同一の方向にビーム幅及びアンテナ利得がそれぞれ異なるアンテナ指向性A,B,Cを形成する。また、アンテナ部11は、図4に示すように、車両前方の左右に位置する監視領域12a,12eに対して、異なる方向にビーム幅及びアンテナ利得が同一のアンテナ指向性を形成する。さらに、アンテナ部11は、監視領域12a,12dに対して、異なる方向にビーム幅及びアンテナ利得がそれぞれ異なるアンテナ指向性を形成する。
また、アンテナ部11は、車室201内の複数の監視領域12a~12eに対して、監視領域12ごとに異なる周波数の電波を複数回送信する。本実施形態のアンテナ部11は、例えば、各監視領域12に対して、周波数が異なる電波を3回送信する。本実施形態では、電波の周波数を、f1(周波数チャネルCH1)、f2(周波数チャネルCH2)、f3(周波数チャネルCH3)に切り替える。言い換えると、アンテナ部11は、監視領域12ごとに周波数チャネルをCH1→CH2→CH3の順に切り替えて電波を送信する。例えば、周波数チャネルをCH1に切り替えて電波が送信された場合、図7に示すように、当該電波は、車室201内の位置X1,X2,X3のいずれの位置でも電波が弱く、受信判定基準を上回ることができない。この受信判定基準は、RFタグ51の動作に必要な電力を供給する電波の強さである。そのため、アンテナ部11は、位置X1,X2,X3に存在するRFタグ51との間で通信を確立することができない。一方、CH2またはCH3に切り替えて電波が送信された場合は、電波の強さが低くなる谷間(ヌルポイント)の部分がずれるので、位置X1~X3のどの位置であっても、CH1~CH3のいずれかの周波数チャネルでRFタグ51との通信を確立することができる。このヌルポイントは、反射波の干渉等により電波の強さが打ち消し合う部分である。CH1~CH3の周波数f1~f3は、リーダ部10とRFタグ51との間でRFIDによる無線通信が可能な周波数帯域に含まれるものである。この周波数帯域は、例えば、UHF帯(極超短波)に含まれる。周波数f1~f3は、この周波数帯域の上限周波数、下限周波数が含まれる。
RFタグ51は、RFIDタグ、ICタグ、電子タグ、非接触タグとも呼ばれる超小型の通信機器である。RFタグ51は、車両2内に持ち込まれる監視対象物50に保持されている。RFタグ51は、バッテリ等の電源を備えておらず、リーダ部10から送信される電波を動力として起動するパッシブ方式のRFIDに対応している。RFタグ51は、例えば、リーダ部10から受信した電波により電力が供給され、当該電波に対する反射波を応答信号としてリーダ部10に送信する。RFタグ51は、アンテナ部52を備える。アンテナ部52は、リーダ部10から送信された電波に対する反射波を当該リーダ部10に返信する。アンテナ部52は、上述した異なる3つの周波数f1~f3に対応するものである。なお、RFタグ51は、不図示のメモリに保存された情報(データ)を反射波に乗せてリーダ部10に返信することも可能である。
ECU20は、制御部であり、車両2に搭載される。ECU20は、リーダ部10、検出部30、及び報知部40を制御する。ECU20は、CPU、ROM、RAM及びインターフェースを含む周知のマイクロコンピュータを主体とする電子回路を含んで構成される。ECU20は、例えば、リーダ部10が受信した応答信号に基づいて監視対象物50の状態を判定する。ECU20は、応答信号に含まれる識別子と監視対象物50とを対応付けて保存している。識別子は、監視対象物50を識別するための識別情報である。ECU20は、識別子に基づいて監視対象物50の状態を判定することができる。ECU20は上述したように、例えば、異なる3つの周波数f1~f3を切り替えて、電波を複数回送信するようにリーダ部10を制御する。
検出部30は、車両2に搭載され、車両2内の運転者の降車を検出する機器である。検出部30は、車両2内の運転者の降車を検出することが可能なものであれば、どのような構成であってもよい。例えば、検出部30は、イグニッションスイッチ(不図示)のOFFを検出するものであってもよいし、シフトスイッチ(不図示)の位置がP(パーキング)であることを検出するものであってもよい。また、検出部30は、車両2のドア(不図示)の開閉に応じてON/OFFするドアカーテシスイッチの状態を検出するものであってもよいし、運転席のシートベルトを外すとONするシートベルトスイッチの状態を検出するものであってもよい。また、検出部30は、これらを組み合わせたものであってもよい。
報知部40は、車両2に搭載され、車室201内または車室201外の運転者に対して複数の方法で報知を行うものである。報知部40は、ECU20からの制御信号に応じて報知動作を行う。報知部40は、アンテナ部41、ディスプレイ42、及びスピーカ43を有する。ディスプレイ42は、例えば、液晶表示装置であり、不図示のインストルメントパネルやAVコンソール等に配置される。スピーカ43は、車載オーディオのスピーカであってもよいし、クラクション等であってもよい。報知部40は、例えば、車室201内の運転者に対して、ディスプレイ42に警告画像を表示したり、スピーカ43から音を鳴らしたり、それらを組み合わせて、運転者に報知動作を行う。
報知部40は、複数の通信方式を用いて、アンテナ部41により車室201外の運転者に対して報知を行うことができる。報知部40は、例えば、Bluetooth(登録商標)、WiFi等の近距離無線通信を用いて、運転者が携帯するスマートフォン等の携帯端末5との間で通信を行う。また、報知部40は、公衆回線網3を用いて、携帯端末5との間で通信を行うことができる。報知部40は、例えば、近距離無線通信の通信エリア内で携帯端末5との通信が可能な場合、当該近距離無線通信を用いて携帯端末5との間で通信を行う。報知部40は、近距離無線通信の通信エリア内でも携帯端末5との通信が不可能な場合や、携帯端末5が当該通信エリア外に存在する場合には、公衆回線網3を介して携帯端末5と通信を行う。報知部40は、例えば、メール機能や通信アプリを用いて携帯端末5に報知を行う。
次に、本実施形態に係る車載監視装置1の動作の一例について図13を参照して説明する。
ステップS10では、ECU20は、リーダ部10を制御して、RFタグ51の検出を行う。リーダ部10は、ECU20からの制御信号に応じて、RFタグ51の検出を開始する。リーダ部10は、例えば、図8に示す順序で、車室201内の第1エリア(監視領域12a)~第5エリア(監視領域12e)に対して、各エリアの位置に応じた異なるアンテナ指向性を形成し、エリアごとに異なる周波数チャネルCH1~CH3の電波を送信する。リーダ部10は、監視領域12aに対して、アンテナ指向性を形成し、周波数チャネルをCH1,CH2,CH3の順に切り替えて、各周波数チャネルの電波を送信する。
次に、ステップS11では、ECU20は、運転者が降車したか否かを判定する。ECU20は、検出部30により、上述した方法で運転者の降車を検出させる。運転者の降車が検出された場合、ステップS12に進む。一方、運転者の降車が検出されていない場合には、ステップS10に戻る。
ステップS12では、ECU20は、RFタグ51の応答信号に基づいて監視対象物50の状態を特定する。ECU20は、例えば、リーダ部10を制御して、上述した方法で各監視領域12に対して電波を送信し、RFタグ51の応答信号の有無を判定する。ECU20は、RFタグ51の応答信号の有無に基づいて監視対象物50が車室201内に存在するかを特定する。
次に、ステップS13では、ECU20は、報知が必要か否かを判定する。ステップS13は、例えば、降車した運転者が忘れ物に気付いて報知部40に所定の操作を行った場合や、検出部30が運転者の乗車を検出した場合を想定し、報知の必要性を判定するものである。ECU20は、報知が必要と判定した場合はステップS14に進む。一方、報知が必要ないと判定した場合は、本処理を終了する。
ステップS14では、ECU20は、運転者に対する報知を行う。ECU20は、報知部40を制御して、運転者に忘れ物があることを知らせる。例えば、報知部40は、ディスプレイ42に警告画像を表示したり、スピーカ43から音を鳴らして、運転者に対する報知を行う。また、報知部40は、近距離無線通信を用いて携帯端末5との通信が確立した場合、当該携帯端末5にメール等を用いて忘れ物があることを報知する。一方、報知部40は、近距離無線通信を用いて通信が確立できなかった場合、公衆回線網3を介した通信に切り替えて、携帯端末5にメール等を用いて忘れ物があることを報知する。
次に、ステップS15では、ECU20は、報知に対する応答があったか否かを判定する。ECU20は、例えば、報知部40に対して所定の操作があった場合には、応答があったと判定して本処理を終了する。また、ECU20は、近距離無線通信または公衆回線網3を介した無線通信により携帯端末5からメール等を受信した場合には、応答があったと判定して本処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態に係る車載監視装置1は、車室201内の監視対象物50が保持するRFタグ51との間でRFIDを利用して無線通信を行うリーダ部10を備える。これにより、RFタグ51との無線通信を行うことが可能となることで、車両2の車室210内に持ち込まれる物(監視対象物50)の管理を容易に行うことが可能となる。また、本実施形態に係る車載監視装置1は、リーダ部10が、異なるアンテナ指向性を形成することが可能な複数のアンテナ素子11aを含むアンテナ部11を有する。これにより、車室201内の電波不感エリアを低減して、RFタグ51の読み取り精度を向上させることができる。また、本実施形態に係る車載監視装置1は、アンテナ部11が、車室201内の複数の監視領域12a~12eに対して、各監視領域12の位置に応じた異なるアンテナ指向性を形成し、かつ、監視領域12ごとに異なる周波数f1~f3の電波を複数回送信する。これにより、車室201内の搭乗者の有無や人数の変化、シートやシートバックの位置の変化、車室201内に持ち込まれた物(監視対象物50を含む)の有無や変化等に応じた車室201内の電波不感エリアの変化に容易に対応することができる。その結果、車室201内の電波不感エリアを低減し、リーダ部10とRFタグ51との間の通信の確立を向上させることができ、RFタグ51の読み取り精度を向上させることができる。また、本実施形態に係る車載監視装置1は、RFタグ51が、電波に対する応答信号をアンテナ部52を介してリーダ部10に返信し、リーダ部10がRFタグ51から受信した応答信号に基づいて監視対象物50の監視を行う。これにより、車室201内に持ち込まれる監視対象物50の監視(検出)を容易に行うことができる。
また、本実施形態に係る車載監視装置1は、リーダ部10が送信する電波の周波数f1~f3が、RFタグ51との間で無線通信が可能な周波数帯域に含まれる。これにより、リーダ部10とRFタグ51との間の通信を容易に確立させることが可能となる。
また、本実施形態に係る車載監視装置1は、リーダ部10が送信する電波の周波数f1~f3が、少なくとも3つ以上で周波数帯域の上限周波数、下限周波数が含まれる。これにより、車両2の設計段階において、リーダ部10が送信する電波の周波数f1~f3を容易に設定することができる。
[変形例]
上記実施形態では、車載監視装置1を、一般的なセダンタイプの普通乗用車に適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えばワンボックスカー等の車室201が広い大型乗用車に適用することも可能である。アンテナ部11は、例えば、図10に示すように、リーダ部10と近い位置に複数の監視領域13a(12),13b(12),13c(12)がある場合、アンテナ指向性を無指向の状態にする。この場合、電波のビーム幅が広いことから、電波の送信方向の間隔を空けて、かつ、送信の回数を少なくする。これにより、アンテナ利得が小さくても、車室201内のRFタグ51の読み取り精度を向上させ、RFタグ51への給電を十分に行うことができる。一方、アンテナ部11は、例えば、図11に示すように、リーダ部10から離れた位置に複数の監視領域14a(12),14b(12),14c(12),14d(12),14e(12)がある場合、上述したように、アンテナ指向性を異なる方向に向けて変化させる。この場合、電波のビーム幅が無指向の状態よりも狭くなることから、電波の送信方向の間隔を短くして、かつ、送信の回数を増やす(例えば、3回→5回)。これにより、リーダ部10から距離が離れても、車室201内のRFタグ51の読み取り精度を向上させ、RFタグ51への給電を十分に行うことができる。大型乗用車では、図12に示すように、リーダ部10と監視領域15(12)との位置がより離れる場合があるので、監視領域15に対して、アンテナ指向性を、アンテナ指向性Cのように変化させる。すなわち、リーダ部10は、リーダ部10から離れた位置の監視領域15に届くように、アンテナ利得をさらに大きくして電波を送信する。この場合、電波のビーム幅がさらに狭くなることから、電波の送信方向の間隔をさらに短くして、かつ、送信の回数をさらに増やす(例えば、5回→15回)。これにより、上記と同様の効果を得ることができる。
また、上記実施形態では、アンテナ部11は、車室201内に向けてアンテナ指向性を形成しているが、これに限定されるものではない。例えば、アンテナ指向性をインナールーフ202に向けることで、インナールーフ202からの反射波を利用して、車室201内の後部シートやシートバック裏に電波を送信する。インナールーフ202は、一般的に、車外側に湾曲した形状を有することから、例えば、図3に示すリーダ部10の位置から1~2回の反射で電波を送信することができ、車室201内のRFタグ51の読み取り精度を向上させることができる。また、例えば、ワンボックスカーの3列目シートや3列目シート後方の荷物置き場等の監視領域12に対して電波を送信するために、凹状の放物曲面を有する金属製の反射板を、インナールーフ202の車両後方側に設置してもよい。この場合、反射板の反射角度を利用して、上方向から下方向に向けて電波を送信することが可能となり、車室201内の電波の弱いエリアを少なくすることができる。また、反射板を設置するのみなので、利便性を向上させることができ、車種や車体の大小に関わらず、車室201内のRFタグ51の読み取り精度を向上させることが可能となる。
なお、上記実施形態では、車載監視装置1は、単体で構成されているが、これに限定されず、種々の機能を統合したオーバーヘッドモジュール(OHM:Over-Head Module)に組み込まれた構成であってもよい。
また、上記実施形態では、RFタグ51は、メモリに保存されたデータを反射波に乗せて返信することが可能であるものと説明したが、これに限定されず、センサ機能が付加されていてもよい。例えば、温度センサ機能を付加することで、監視対象物50の温度管理を行うことが可能となる。この場合、RFタグ51は、電波を受信して電力が供給される度に、測温データをメモリに保存したり、リーダ部10に返信する。また、RFタグ51をシートベルトバックルに組み込んで、シートベルトの装着有無を検出するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、リーダ部10とRFタグ51とは、RFIDによる無線通信を行うが、近距離無線通信を行う技術であれば、これに限定されず、NFC(Near Field Communication)、TransferJet(登録商標)、ZigBee(登録商標)等を用いてもよい。
また、上記実施形態では、電波の周波数チャネルをCH1→CH2→CH3の順で切り替えているが、これに限定されるものではい。また、監視領域ごとに3回送信しているが、これに限定されず、2回でもよいし、4回以上であってもよい。
1 車載監視装置
2 車両
3 公衆回線網
5 携帯端末
10 リーダ部
11 アンテナ部
12,12a,12b,12c,12d,12e 監視領域
20 ECU
30 検出部
40 報知部
41 アンテナ部
42 ディスプレイ
43 スピーカ
50 監視対象物
51 RFタグ
52 アンテナ部
201 車室
202 インナールーフ
A,B,C アンテナ指向性

Claims (4)

  1. 車室内の監視対象物が保持するRFタグとの間でRFIDを利用して無線通信を行うリーダ部と、
    前記リーダ部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記リーダ部は、
    異なるアンテナ指向性を形成することが可能な複数のアンテナ素子を含むアンテナ部を有し、
    前記アンテナ部は、
    前記車室内の複数の監視領域に対して、各前記監視領域の位置に応じた異なるアンテナ指向性を形成し、かつ、前記監視領域ごとに異なる周波数の電波を複数回送信するものであって
    前記リーダ部から相対的に近い位置に複数の前記監視領域がある場合、複数の前記アンテナ素子により、前記電波のビーム幅を相対的に広げると共にアンテナ利得を相対的に小さくし、かつ前記電波の送信方向を変える間隔を相対的に長くすることで前記電波の送信回数を相対的に減らし、
    前記リーダ部から相対的に遠い位置に複数の前記監視領域がある場合、複数の前記アンテナ素子により、前記電波のビーム幅を相対的に狭くすると共にアンテナ利得を相対的に大きくし、かつ前記電波の送信方向を変える間隔を相対的に短くすることで前記電波の送信回数を相対的に増やし、
    前記RFタグは、
    前記電波に対する応答信号を前記アンテナ部を介して前記リーダ部に返信し、
    前記制御部は、
    前記リーダ部が前記RFタグから受信した応答信号に基づいて前記監視対象物の監視を行う、
    ことを特徴とする車載監視装置。
  2. 前記周波数は、
    前記RFタグとの間で前記無線通信が可能な周波数帯域に含まれる、
    請求項1に記載の車載監視装置。
  3. 前記周波数は、
    少なくとも3つ以上で前記周波数帯域の上限周波数、下限周波数が含まれる、
    請求項2に記載の車載監視装置。
  4. 前記車室内の運転者の降車を検出する検出部と、
    前記運転者に報知する報知部と、
    をさらに備え、
    前記制御部は、
    前記監視対象物の状態に基づいて、前記報知部により前記運転者に報知を行う、
    請求項1~3のいずれか1項に記載の車載監視装置。
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