JP2016218814A - 非接触通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】特定のRFIDメディアとのみ非接触通信を可能としながらも、他の非接触通信装置との間におけるRFIDメディアに対する非接触通信の干渉を回避する。【解決手段】近接するタグを検知する際には、送信レベル調整部20によって、RF送信部12の送信レベルを、タグと非接触通信を実施する際の所定の送信レベルよりも小さなレベルとし、近接するタグを検知した後は、送信レベル調整部20によって、RF送信部12の送信レベルを所定の送信レベルに切り替えてタグと非接触通信を実施する。【選択図】図1

Description

本発明は、RFIDメディアと非接触通信を行う非接触通信装置に関する。
昨今、情報化社会の進展に伴って、商品等に貼付されるラベルやタグに情報を記録し、このラベルやタグを用いて商品等の管理が行われている。ラベルやタグを用いた情報管理においては、ラベルやタグに対して非接触通信によって情報の書き込みや読み出しを行うことが可能なICチップが搭載された非接触型ICラベルや非接触型ICタグ等のRFIDメディアがその優れた利便性から急速な普及が進みつつある。このようなRFIDメディアは、リーダライタと呼ばれる非接触通信装置において所定の周波数帯域の信号を用いた非接触通信によって情報の書き込みや読み出しが行われる。
リーダライタにおける非接触通信に用いられる周波数帯域としては、0.3GHz〜3GHzの極超短波帯であるUHF(Ultra High Frequency)帯や、3MHz〜30MHzの短波帯であるHF(High Frequency)帯が用いられている。
このうち、UHF帯を用いたものにおいては、長距離通信が可能であることや、複数のRFIDメディアに対するアクセスを短時間でできること等から、主に、在庫管理等といった、一度に大量のRFIDメディアに対して情報の書き込みや読み出しを行う環境において使用されている。
一方、HF帯を用いたものにおいては、近傍アクセスが前提であって遠方からの不正アクセスがしにくいことや、AES(Advanced Encryption Standard)等の暗号化技術が充実していること等から、ユーザがRFIDメディアをリーダライタに意識的にタッチすることで非接触通信を行う環境において使用されており、例えば、交通カード等の電子マネーや公的個人認証サービス等の個人情報を要する用途に活用されている。このようなHF帯を用いたものは、上記のような用途以外にも、電子マネー等の高度なセキュリティーを必要としない用途にも数多く使用されており、今後需要がさらに増すものと思われる。
ところで、UHF帯対応のRFIDメディアは、HF帯対応のRFIDメディアよりも安価である。そのため、上述したようにHF帯対応のRFIDメディアが用いられる環境の下でも、UHF帯のリーダライタ及びRFIDメディアを用いた非接触通信を行うことで、上記のように今後需要がさらに増していくシステムを安価に構築することができるようになる。
ところが、UHF帯のリーダライタは上述したように長距離通信が可能であるため、通信範囲に複数のRFIDメディアが存在する場合、リーダライタと非接触通信を行おうとするRFIDメディアが周囲のRFIDメディアから干渉を受け、リーダライタがどのRFIDメディアと非接触通信を行っているのかわかりにくいといった現象が生じてしまう。
そこで、複数のRFIDメディアと非接触通信を行うリーダライタにおいて、複数のRFIDメディア間の衝突を回避するために様々な方法が考えられているが(例えば、特許文献1参照)、上述したような現象を回避するためには、リーダライタにおける信号の送信レベルを小さくすることで、リーダライタと非接触通信を行うRFIDメディアにはリーダライタから送信される信号が届きながらも、その周囲のRFIDメディアにはリーダライタから送信される信号が届かないようにすることが考えられる。
特開2010−237927号公報
ところで、電波を送出するシステムにおいては、複数の装置間の電波干渉を回避するために、電波を送出する前に、使用する周波数チャネルの受信感度を検知することによって、使用する周波数チャネルが空いているかどうかを確認する、いわゆるキャリアセンスを実施することが電波法で義務付けられている。このキャリアセンスの目的は、特定小電力無線局を運用するにあたって、近隣のほかのシステムあるいは他の特定小電力無線局への有害な電波干渉を回避し、周波数の有効利用を図るとともにユーザの利便性を確保することにある。
上述したようなRFIDメディアを用いたシステムにおいてキャリアセンスを実施する場合、リーダライタは、RFIDメディアを検知するための信号を送信する前に、信号の送信を50msの期間停止して、ホッピングによるLBT(Listen Before Talk)を実施する。LBTにおいては、リーダライタから信号の送信が停止している状態において、まず、特定の周波数の信号が5ms間他のリーダライタから所定のレベルの出力で送信されているかどうかを、リーダライタがその周波数の受信感度を検知することによって確認する。その周波数の受信感度が所定のレベル以上である場合、リーダライタは、その周波数が他のリーダライタにて現在使用されていると判断し、周波数を変更して同様に、その変更した周波数の受信感度を検知することによって、その周波数が他のリーダライタにて現在使用されているかどうかを確認する。そして、他のリーダライタにて現在使用されていない周波数がある場合は、リーダライタは、5msの待機時間を経てRFIDメディアを検知するための信号を送信し、RFIDメディアを検知した後、そのRFIDメディアとの間にて非接触通信を開始することになる。なお、電波の送信時間は最大で4秒間とすることが電波法で義務付けられているため、RFIDメディアとの間における非接触通信を4秒以上継続して行う場合は、非接触通信を開始してから4秒経過時に50msの送信休止時間を設け、その後、上述したキャリアセンスの実施から再開することとなる。
上述したようにキャリアセンスにおいては、リーダライタが周波数の受信感度を検知することにより、その周波数が他のリーダライタにて現在使用されているかどうかを判断することになるが、上記のようにリーダライタにおける信号の送信レベルを小さくした場合、そのリーダライタから送信された信号が、他のリーダライタに届かなくなる場合がある。その場合、他のリーダライタは、送信レベルを小さくしたリーダライタからの信号を受信することができないため、送信レベルを小さくしたリーダライタが使用している周波数が使用されていないものと判断し、同一の周波数で非接触通信を行ってしまい、RFIDメディアとの非接触通信が複数のリーダライタ間にて互いに干渉して通信エラーが生じてしまうという問題点がある。特にリーダライタとRFIDメディアとの間にて大量の情報を読み書きする際には、通信エラーが生じる確率が高くなってしまう。
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、特定のRFIDメディアとのみ非接触通信を可能としながらも、他の非接触通信装置との間におけるRFIDメディアに対する非接触通信の干渉を回避することができる非接触通信装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
所定の周波数帯域の信号を用いてRFIDメディアを検知して該検知したRFIDメディアと非接触通信を行う非接触通信装置であって、
RFIDメディアを検知するための検知用信号を送信し、RFIDメディアが検知された場合、当該RFIDメディアと非接触通信を行うための通信用信号を所定の送信レベルで送信する送信部と、
前記検知用信号及び前記通信用信号に対するRFIDメディアからの応答信号を受信する受信部と、
前記送信部における送信レベルを調整する送信レベル調整部とを有し、
前記送信レベル調整部は、前記送信部にて前記検知用信号が送信される際、前記送信部における送信レベルを前記所定の送信レベルよりも小さなレベルとする。
上記のように構成された本発明においては、送信部から所定の送信レベルで送信される通信用信号がRFIDメディアにて受信され、この通信用信号に対するRFIDメディアからの応答信号が受信部にて受信されることで、RFIDメディアとの間にて非接触通信が行われることになるが、RFIDメディアを検知するための検知用信号が、その所定の送信レベルよりも小さな送信レベルで送信されるので、所定の送信レベルで送信される通信用信号の受信範囲、すなわち非接触通信装置の通信範囲に複数のRFIDメディアが存在していたとしても、それよりも小さな送信レベルで送信される検知用信号の受信範囲に存在する特定のRFIDメディアのみが検知されることになる。RFIDメディアが検知された後、非接触通信を行うための通信用信号は所定の送信レベルで送信されるので、他の非接触通信装置においてキャリアセンスが実施された際に、この通信用信号が検知されることにより、通信用信号の周波数が現在使用されていると判断されることとなり、他の非接触通信装置との間におけるRFIDメディアに対する非接触通信の干渉が回避される。
また、送信レベル調整部において、送信部にて検知用信号が送信されてからその検知用信号に対する応答信号が受信部にて所定時間受信されない場合、送信部における送信レベルを所定時間毎に段階的に大きくしていくことで、RFIDメディアが検知されない場合に検知範囲を広げていくことも考えられる。
本発明によれば、RFIDメディアを検知するための検知用信号が、RFIDメディアと非接触通信を行う際の所定の送信レベルよりも小さな送信レベルで送信されるので、非接触通信装置の非接触通信における通信範囲に複数のRFIDメディアが存在していたとしても、検知用信号の受信範囲に存在する特定のRFIDメディアのみが検知され、そのRFIDメディアとのみ非接触通信が可能となり、また、RFIDメディアが検知された後、非接触通信を行うための通信用信号は所定の送信レベルで送信されるので、他の非接触通信装置においてキャリアセンスが実施された際に、この通信用信号が検知されることにより、通信用信号の周波数が現在使用されていると判断されることとなり、他の非接触通信装置との間におけるRFIDメディアに対する非接触通信の干渉を回避することができる。
また、送信レベル調整部において、送信部にて検知用信号が送信されてからその検知用信号に対する応答信号が受信部にて所定時間受信されない場合、送信部における送信レベルを所定時間毎に段階的に大きくしていくものにおいては、RFIDメディアが検知されない場合に検知範囲を広げていくことができる。
本発明の非接触通信装置の実施の一形態を示す機能ブロック図である。 図1に示したリーダライタが置かれる環境の一例を示す図である。 図1に示したリーダライタが図2に示した環境に置かれた場合の動作を説明するためのフローチャートである。 図2に示した環境におけるリーダライタとタグとの信号のやりとりを示す図である。 図2に示した環境においてリーダライタが近接しているタグを検知する際に送信するQueryコマンドが届く範囲を示す図である。 図2に示した環境においてリーダライタがタグと非接触通信を行う際に送信するReadコマンドが届く範囲を示す図である。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の非接触通信装置の実施の一形態を示す機能ブロック図である。
本形態における非接触通信装置は図1に示すように、送受信アンテナ部10と、共用器11と、RF送信部12と、RF受信部13と、送信レベル調整部14と、受信感度検知部15と、周波数選択部16と、周波数設定部17と、デジタル信号変換部18と、タグデータ送信処理部19と、タグデータ受信処理部20と、制御部21と、記憶部22とを有するリーダライタ1である。
送受信アンテナ部10は、電波信号を送受信するためのものである。
共用器11は、RF送信部12から出力された信号を、送受信アンテナ部10を介して電波信号として送信するとともに、送受信アンテナ部10にて受信された電波信号をRF受信部13や受信感度検知部14に出力する。
タグデータ送信処理部15は、RFIDメディアを検知するための検知用信号となるQueryコマンドやACK信号を出力し、また、RFIDメディアと非接触通信を行うための通信用信号となるReadコマンドを出力する。なお、Queryコマンドは、EPC grobalのClass 1 Generation 2(C1G2)規格に従うものである。
デジタル信号変換部16は、タグデータ送信処理部15から出力されたコマンドや信号をアナログ信号に変換してRF送信部12に出力し、また、RF受信部13にて受信された信号や受信感度検知部14から出力された値をデジタル信号に変換してタグデータ受信処理部17に出力する。
周波数選択部18は、例えば特定小電力無線局の場合には、ARIB STD-T107に定められている周波数の中から、RFIDメディアと非接触通信を行うための周波数チャネルを選択する。
周波数設定部19は、周波数選択部18にて選択された周波数チャネルを、RFIDメディアと非接触通信を行うための周波数チャネルとして設定する。
RF送信部12は、デジタル信号変換部16から出力されたコマンドや信号を、周波数設定部19にて設定された周波数チャネルの搬送波に乗せて共用器11及び送受信アンテナ部10を介して送信する。
送信レベル調整部20は、RFID送信部12におけるコマンドや信号の送信レベルを調整する。
RF受信部13は、RF送信部12から送信されたコマンドや信号に対するRFIDメディアからの応答信号を送受信アンテナ部10及び共用器11を介して受信する。
タグデータ受信処理部17は、デジタル信号変換部16から出力された信号に基づいて所定の処理を行う。
受信感度検知部14は、周波数選択部18にて選択された周波数チャネルの受信感度を検知する。
記憶部21は、RFIDメディアから送信されてきた乱数やRFIDメディアのIDとなるEPCコードを記憶する。
制御部22は、RF送信部12、RF受信部13、受信感度検知部14、デジタル信号変換部16、周波数選択部18及び送信レベル調整部20との間にて信号のやりとりを行うことで、これらを制御する。
以下に、上記のように構成されたリーダライタ1の動作について説明する。
まず、図1に示したリーダライタ1の動作を説明するにあたって、リーダライタ1が置かれる環境について説明する。
図2は、図1に示したリーダライタ1が置かれる環境の一例を示す図である。
図2に示すように本例においては、図1に示したリーダライタ1の通信範囲に、RFIDメディアとなる7つのタグ2a〜2hと、他のリーダライタ101が存在しているものとする。リーダライタ1,101はそれぞれ、UHF帯の信号を用いてタグ2a〜2hと非接触通信を行う。また、タグ2a〜2hのうち、タグ2aがリーダライタ1に近接している。
次に、図1に示したリーダライタ1が図2に示した環境に置かれた場合の動作について説明する。
図3は、図1に示したリーダライタ1が図2に示した環境に置かれた場合の動作を説明するためのフローチャートである。図4は、図2に示した環境におけるリーダライタ1とタグ2aとの信号のやりとりを示す図である。
まず、リーダライタ1は、タグ2a〜2hと非接触通信を行う前に、非接触通信にて使用する周波数チャネルが空いているかどうかを確認するために、いわゆるキャリアセンスを実施する。
キャリアセンスにおいては、まず、周波数選択部18が、UHF帯にて決められた周波数の中から1つの周波数チャネルを選択し、周波数設定部19が、その周波数チャネルを、キャリアセンスを実施する周波数チャネルとして設定する(ステップ1)。この際、リーダライタ1は、ホッピングによって周波数チャネルを変更していきながらキャリアセンスを実施していくことになるが、リーダライタ1がRF送信部12から送受信アンテナ部10を介して信号を送信した後であれば、リーダライタ1は、信号の送信を50msの期間停止し、その後、ホッピングによって周波数チャネルを変更していきながらキャリアセンスを実施することになる。
具体的には、リーダライタ1は、キャリアセンスの実施を開始すると、制御部22が、周波数設定部19にて設定された周波数チャネルを受信感度検知部14に設定し、受信感度検知部14が、送受信アンテナ部10における受信電力を、設定された周波数チャネルについて0.5秒間測定することにより、受信感度を検知する(ステップ2)。
そして、制御部22は、受信感度検知部14にて検知された受信感度が所定値以上であるかどうかによって、他の装置にてその周波数チャネルが使用されているかどうかを判断する(ステップ3)。
受信感度検知部14にて検知された受信感度が所定値未満である場合は、制御部22は、周波数設定部19にて設定された周波数チャネルが他の装置にて使用されていないと判断し、リーダライタ1におけるキャリアセンスの実施を終了し、その周波数チャネルを、タグ2a〜2hと非接触通信を行うための周波数チャネルとする。
また、受信感度検知部14にて検知された受信感度が所定値以上である場合は、制御部22は、周波数設定部19にて設定された周波数チャネルが他の装置にて使用されていると判断し、ステップ1における処理に戻る。そして、周波数選択部18が、UHF帯にて決められた周波数の中から他の周波数チャネルを選択し、周波数設定部19がその周波数チャネルをキャリアセンスを実施する周波数チャネルとして設定し、その周波数チャネルにて上記同様にキャリアセンスを実施する。リーダライタ1は、この処理を、他の装置にて使用されていない周波数チャネルが見つかるまで繰り返し実施する。
リーダライタ1は、キャリアセンスの実施を終了すると、5msの待機時間を経て、キャリアセンスの実施によって他の装置にて使用されていないと判断した周波数チャネルを用いて、リーダライタ1に近接しているタグが存在するかどうかのタグ検知処理を実施する。
タグ検知処理においては、まず、制御部22の制御によって、送信レベル調整部20がRF送信部12における送信レベルを設定する(ステップ4)。送信レベル調整部20は、RF送信部12における送信レベルを、近接しているタグのみと非接触通信が可能なレベルから、リーダライタ1から送信された信号がリーダライタ101に届く程度の最大レベルまで調整することができるようになっており、それにより、リーダライタ1の通信範囲に、タグ2a〜2hとリーダライタ101が存在するものとなっている。送信レベル調整部20は、タグと非接触通信を行う際には、RF送信部12における送信レベルを、リーダライタ1から送信された信号がリーダライタ101に届く程度の最大レベルに設定するが、タグ検知処理においては、制御部22の制御によって、RF送信部12における送信レベルを、近接しているタグのみと非接触通信が可能なレベルに設定する。
RF送信部12における送信レベルが、近接しているタグのみと非接触通信が可能なレベルに設定された後、タグデータ送信処理部15は、リーダライタ1に近接しているタグを検知するためのSelectコマンドとしてQueryコマンドを出力する。そして、このQueryコマンドを、デジタル信号変換部16にてアナログ信号に変換し、RF送信部12から共用器11及び送受信アンテナ10を介して送信することで、リーダライタ1に近接しているタグの検知を実施する(ステップ5)。
図5は、図2に示した環境においてリーダライタ1が近接しているタグを検知する際に送信するQueryコマンドが届く範囲を示す図である。
上述したように、RF送信部12における送信レベルが、近接しているタグのみと非接触通信が可能なレベルに設定された状態においては、RF送信部12から共用器11及び送受信アンテナ10を介して送信されたQueryコマンドは、図5に示すように、リーダライタ1に近接しているタグ2aにしか届かない。そのため、リーダライタ1から送信されたQueryコマンドはタグ2aのみにて受信されることになる。
リーダライタ1から送信されたQueryコマンドがタグ2aにて受信されると、タグ2aから16ビットの乱数Rn16が送信される。
タグ2aから送信された乱数Rn16が、リーダライタ1にて受信されると、リーダライタ1は、受信された乱数Rn16を送受信アンテナ部10及び共用器11を介してRF受信部13にて受信し、さらに、デジタル信号変換部16を介してタグデータ受信処理部17にて受信する。すると、制御部22は、タグデータ受信処理部17にて受信された乱数Rn16を記憶部21に記憶する。
制御部22は、タグ2aから送信された乱数Rn16を記憶部21に記憶した後、それに対する応答信号ACKを、タグデータ送信処理部15からデジタル信号変換部16、RF送信部12、共用器11及び送受信アンテナ10を介して送信する。
リーダライタ1から送信された応答信号ACKがタグ2aにて受信されると、タグ2aから、タグ2aのIDとなるEPCコードが送信される。
タグ2aから送信されたEPCコードが、リーダライタ1にて受信されると、リーダライタ1は、受信されたEPCコードを送受信アンテナ部10及び共用器11を介してRF受信部13にて受信し、さらに、デジタル信号変換部16を介してタグデータ受信処理部17にて受信する。すると、制御部22は、タグデータ受信処理部17にて受信されたEPCコードを、乱数Rnに対応づけて記憶部21に記憶する。
また、RF送信部12からQueryコマンドが送信されてから、所定時間が経過しても、Queryコマンドに対する乱数Rn16がタグデータ受信処理部17にて受信されない場合は、ステップ4に戻り、制御部22の制御によって、送信レベル調整部20がRF送信部12における送信レベルを設定しなおす。制御部22は、Queryコマンドに対する乱数Rn16が所定時間内にタグデータ受信処理部17にて受信されない場合、RF送信部12における送信レベルが、現在設定している送信レベルよりも大きなものに設定されるように送信レベル調整部20を制御する。そして、ステップ4〜6の処理を、Queryコマンドに対する乱数Rn16がタグデータ受信処理部17にて受信されるまで、RF送信部12における送信レベルを所定時間毎に段階的に大きくしていきながら繰り返し行うことになる。ただし、タグ検知処理にて設定可能なRF送信部12における送信レベルの上限値は予め決められており、RF送信部12における送信レベルがその上限値まで大きくされてもQueryコマンドに対する乱数Rn16が所定時間内にタグデータ受信処理部17にて受信されない場合、制御部22は、リーダライタ1に近接しているタグが存在しないものと判断する。なお、この上限値は、リーダライタ1に近接しているタグを検知するための限界値であって、例えば、図2に示した環境において、リーダライタ1に近接していないタグ2b〜2hを検知できる程度のものよりも小さな値となっている。
上記一連の処理により、リーダライタ1は、タグと非接触通信を行う際に設定される送信レベルによって送信される信号の受信範囲、すなわち、リーダライタ1の通信範囲に、複数のタグ2a〜2hが存在している場合においても、リーダライタ1に近接しているタグ2aのみを検知することができる(ステップ6)。
リーダライタ1は、近接しているタグ2aを検知し、タグ2aから送信されてきた乱数Rn16とEPCコードを制御部22が記憶部21に記憶した後、タグ2aとの非接触通信処理を実施する。
非接触通信処理においては、まず、送信レベル調整部20が、制御部22の制御によって、RF送信部12における送信レベルを切り替える(ステップ7)。上述したように、送信レベル調整部20は、RF送信部12における送信レベルを、近接しているタグのみと非接触通信が可能なレベルから、リーダライタ1から送信された信号がリーダライタ101に届く程度の最大レベルまで調整することができるようになっており、タグと非接触通信を行う際には、リーダライタ1から送信された信号がリーダライタ101に届く程度の最大レベルに設定することになる。
RF送信部12における送信レベルが、リーダライタ1から送信された信号がリーダライタ101に届く程度の最大レベルに設定された後、タグデータ送信処理部15は、非接触通信によってタグ2aから情報を読み出すためのReadコマンドを、ステップ5にて検知されたタグ2aのEPCコードを付して出力する。そして、このReadコマンドを、デジタル信号変換部16にてアナログ信号に変換し、RF送信部12から共用器11及び送受信アンテナ10を介して送信することで、タグ2aと非接触通信を行ってタグ2aからの情報の読み出しを実施する(ステップ8)。
図6は、図2に示した環境においてリーダライタ1がタグ2aと非接触通信を行う際に送信するReadコマンドが届く範囲を示す図である。
上述したように、RF送信部12における送信レベルが、リーダライタ1から送信された信号がリーダライタ101に届く程度の最大レベルに設定された状態においては、RF送信部12から共用器11及び送受信アンテナ10を介して送信されたReadコマンドは、図6に示すように、リーダライタ1の通信範囲に存在するタグ2a〜2hに届くことで、タグ2a〜2hにて受信されることになる。
リーダライタ1から送信されたReadコマンドには、上述したようにタグ2aのEPCコードが付されているため、リーダライタ1から送信されたReadコマンドを受信したタグ2aは、このReadコマンドに対するResponceを送信するものの、リーダライタ1から送信されたReadコマンドを受信したタグ2b〜2hは、受信したReadコマンドに付されたEPCコードが自身のEPCコードとは異なるため、Responceを送信しない。
そして、リーダライタ1において、タグ2aから送信されたResponceを、送受信アンテナ部10及び共用器11を介してRF受信部13が受信し、さらに、デジタル信号変換部16を介してタグデータ受信処理部17が受信する動作を、リーダライタ1から送信されたReadコマンド毎に繰り返し行うことで、リーダライタ1のタグ2aに対する情報の読み出しが行われることになる。
また、リーダライタ1がタグ2aに対して情報の書き込みを行う場合は、タグデータ送信処理部15は、非接触通信によってタグ2aに情報を書き込むためのWriteコマンドを、タグ2aのEPCコードを付して出力する。そして、このWRITEコマンドを、デジタル信号変換部16にてアナログ信号に変換し、RF送信部12から共用器11及び送受信アンテナ10を介して送信することで、タグ2aと非接触通信を行ってタグ2aへの情報の書き込みを実施する。
この際、リーダライタ1がタグ2aと非接触通信を行っている際は、RF送信部12における送信レベルが、リーダライタ1から送信された信号がリーダライタ101に届く程度の最大レベルに設定されているため、リーダライタ1から送信されたReadコマンドやWriteコマンドがリーダライタ101にて検知されることになる。そのため、リーダライタ101にてキャリアセンスが実施された場合、リーダライタ101において、リーダライタ1がタグ2aとの非接触通信にて使用している周波数チャネルが現在使用されているものと判断される。それにより、リーダライタ101は、リーダライタ1がタグ2aとの非接触通信にて使用している周波数チャネルを用いてのタグ2a〜2hとの非接触通信を実施しないことになり、リーダライタ1,101間において、タグ2a〜2hに対する非接触通信の干渉が回避され、タグ2a〜2hに対する安定した非接触通信が可能となる。
1,101 リーダライタ
2a〜2h タグ
10 送受信アンテナ部
11 共用器
12 RF送信部
13 RF受信部
14 受信感度検知部
15 タグデータ送信処理部
16 デジタル信号変換部
17 タグデータ受信処理部
18 周波数選択部
19 周波数設定部
20 送信レベル調整部
21 記憶部
22 制御部

Claims (3)

  1. 所定の周波数帯域の信号を用いてRFIDメディアを検知して該検知したRFIDメディアと非接触通信を行う非接触通信装置であって、
    RFIDメディアを検知するための検知用信号を送信し、RFIDメディアが検知された場合、当該RFIDメディアと非接触通信を行うための通信用信号を所定の送信レベルで送信する送信部と、
    前記検知用信号及び前記通信用信号に対するRFIDメディアからの応答信号を受信する受信部と、
    前記送信部における送信レベルを調整する送信レベル調整部とを有し、
    前記送信レベル調整部は、前記送信部にて前記検知用信号が送信される際、前記送信部における送信レベルを前記所定の送信レベルよりも小さなレベルとする、非接触通信装置。
  2. 請求項1に記載の非接触通信装置において、
    前記送信レベル調整部は、前記送信部にて前記検知用信号が送信されてから当該検知用信号に対する応答信号が前記受信部にて所定時間受信されない場合、前記送信部における送信レベルを前記所定時間毎に段階的に大きくしていく、非接触通信装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の非接触通信装置において、
    前記所定の周波数帯域が極超短波帯である、非接触通信装置。
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