JPH1075196A - 移動体識別装置及びダイバーシティ方法 - Google Patents
移動体識別装置及びダイバーシティ方法Info
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- JPH1075196A JPH1075196A JP22953596A JP22953596A JPH1075196A JP H1075196 A JPH1075196 A JP H1075196A JP 22953596 A JP22953596 A JP 22953596A JP 22953596 A JP22953596 A JP 22953596A JP H1075196 A JPH1075196 A JP H1075196A
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Abstract
バーシティとして電波伝搬特性を変化させた状態で再送
を行い、通信の信頼性を向上させた移動体識別装置を提
供する。また、質問器と応答器間の通信速度や応答性を
向上させた移動体識別装置を提供する。 【解決手段】 質問器11、応答器12の間の通信に円
偏波の電波を使用している移動体識別装置である。質問
器11及び応答器12の少なくとも一方に偏波面切換器
3、9を備える。通信エラーの発生の際に、偏波面切換
器3、9により、通信エラーとなった偏波面とは反対の
偏波面を使用して通信する。
Description
ら成る移動体識別装置に関する。
用いて説明する。通常、移動体識別装置は固定した1個
の質問器に対して移動する複数の応答器から成る。例え
ば、応答器を持った人や車両等が質問器のあるゲートを
通過するとき、質問器の通信範囲内を通過する応答器か
らデータを読み出すシステム等に移動体識別装置が使用
される。
器50と応答器51から成る。質問器50では、発振器
1で発生した搬送波(無変調波)が分配器2を通って送
信アンテナ4に供給され、空間に円偏波となるように放
射される。空間に放射された搬送波は応答器51の受信
アンテナ5で受信され、変調器6に送られる。
の変調波は送信アンテナ7に供給され、空間に円偏波と
なるように放射される。空間に放射された変調波は質問
器50の受信アンテナ8で受信され、復調器10に送ら
れる。復調器10で変調波を復調することにより応答器
51からの信号を取り出す。また、質問器50の送信ア
ンテナ4と受信アンテナ8、応答器51の受信アンテナ
5と送信アンテナ7は、それぞれ同一アンテナとして実
装されることが多い。
の伝搬を図10に示す。質問器50の発振器1、分配器
2から送信アンテナ4に供給された搬送波はアンテナ4
によって空間に放射される。その電波は空間を伝搬し
て、受信アンテナ5に入射する。その伝搬の経路によっ
て、直接波52と間接波53とがある。
例えば右旋円偏波で放射すると、受信アンテナ5で右旋
円偏波として受信する。一方、間接波53の場合、送信
アンテナ4より右旋円偏波で放射すると、地面17や金
属等で反射する際に偏波面が逆転して、受信アンテナ5
で左旋円偏波として受信する。通常、間接波の左旋円偏
波は直接波の右旋円偏波を妨害しないように、受信アン
テナ5において排除される。
において、ダイバーシティの方法を図11に示す。質問
器50からの搬送波をアンテナ切換器54で切り換え
て、送受信アンテナ55に供給する。尚、送受信アンテ
ナ55は、図9において、送信アンテナ4と受信アンテ
ナ8の両方の役割を持つアンテナである。送受信アンテ
ナ56についても同様である。送受信アンテナ57は、
図9において受信アンテナ5と送信アンテナ7の両方の
役割を持つアンテナである。そして、データの送信(D
1)を行い、応答器51からのレスポンス(H1)を待
つ。
問器50は送受信アンテナ55と応答器57の間に通信
障害があると判断して、アンテナ切換器54で送受信ア
ンテナ56に切り換えて、データの再送(D2)を行
う。このように、応答器51からのレスポンス(H2)
を待つ。
50はアンテナ切り換えを行ってデータの送信(D1)
を行い、レスポンス(H1)が返送されない場合、アン
テナの切り換えを行ってデータの再送(D2)を行い、
レスポンス(H2)を待つ。
(図9)によるダイバーシティの方法では、質問器50
に複数のアンテナ55、56(図11参照)が必要とな
る。しかし、複数のアンテナ55、56を設けようとし
ても設置条件の厳しい場合が殆どであり、複数のアンテ
ナ55、56を設置するのは不可能の場合が多い。その
ため、単一のアンテナのシステムにおいて、通信障害が
あると、データの再送を行うようにしている。しかし、
これでは電波伝搬特性が変化せず、通信の失敗する可能
性が高い。
放射を備えた特開平1−209824号公報に記載のダ
イバーシティ受信装置では、平面アンテナでは複数アン
テナを持っているのと等価である。
順を、特開平6−201821号公報に記載の移動体識
別装置の概要を図13及び図14を用いて説明する。図
13において、移動体識別装置は質問器60と複数の応
答器A〜Dから成る。通信範囲Rにおいて、質問器60
と応答器A〜Dの間で通信を行うことができる。
ドを送信する。このとき、通信範囲Rに応答器A〜Dが
あり、応答器A〜Dが一斉にレスポンスを返送すると、
レスポンスが混信してしまう。そのため、上記特開平6
−201821号公報に記載の移動体識別装置では、質
問器60からのコマンドを応答器A〜Dが受け取ると、
一斉にレスポンスを返答しないようにするため、応答器
A〜Dにそれぞれに乱数による遅延時間を設け、タイミ
ングをずらして返送している。このように、遅延時間を
設けることをバックオフという。
ド70により、応答器A〜Dがそれぞれ乱数によって遅
延時間を設けて、別々にレスポンス71〜74を返す。
このレスポンス71〜74には応答器A〜Dの識別符号
(以下、「IDコード」という)が含まれる。そして、
タイムアウトになると、質問器60ではレスポンス71
〜74のあった応答器A〜Dが判別できるので、IDコ
ードを付けてレスポンス71〜74の順番に応答器Cか
らコマンド75を送信する。
が返送される。次に、応答器Aに対してIDコード付き
コマンド77を送り、応答器Aよりレスポンス78が返
送される。応答器B、Dに対しても同様にして通信を行
う。
IDコード付きのコマンド75を送信するまで時間間隔
があり、応答器A〜Dの移動によりIDコード付きのコ
マンド75、77の送信時には応答器A〜Dが通信範囲
Rに入っていない場合もある。また、通信に要する時間
も長い。
に示す従来の移動体識別装置では、ダイバーシティにお
いて複数のアンテナが必要である。しかし、その設置条
件が厳しい場合が多く、複数のアンテナを設置するの殆
どの場合、不可能となっている。また、単一のアンテナ
のシステムにおいても、通信エラーの発生時、データの
再送を行っているが、電波伝搬特性が変化しないため、
再送においても通信のが失敗する可能性が高い。
載の受信装置では、リフレクタが単一であるが、放射器
が複数必要であり、事実上、複数のアンテナを設置した
ものと等価である。一方、通信手段に関して、特開平6
−201821号公報に記載の移動体識別装置では遅延
が発生するため、移動の状態によっては、通信範囲を出
てしまっており、通信が完了できない。そのため、応答
器が高速に移動する場合や通信範囲が狭い場合では使用
できなかった。
ナのシステムにおいても、ダイバーシティ方式として電
波伝搬特性を変化させてデータの再送を行い、通信の信
頼性を向上させた移動体識別装置を提供することを目的
とする。また、質問器と応答器間の通信速度や応答性を
向上させた移動体識別装置を提供することを目的とす
る。
め、本発明の第1の構成では、質問器、応答器から成る
移動体識別装置において、前記質問器により指定された
前記応答器は、前記質問器からのコマンドを受信しても
レスポンスを返送しない受信禁止機能を有している。
行う応答器を指定する。これにより、質問器により指定
された応答器はコマンドを受信してもレスポンスを返送
しなくなる。質問器では通信が不要となった応答器に対
して受信禁止を行うようにすると、コマンドに対して不
要なレスポンスが質問器に返送されなくなる。このよう
に、レスポンスを返送する応答器の個数が減少し、通信
効率の向上や通信時間の短縮化を図ることができる。
の構成において、前記受信禁止機能による受信禁止状態
の継続時間を設定する手段を設けている。
時間を設定する手段により、応答器では受信禁止機能の
継続時間を設定することができるようになる。また、次
回の通信のときまでの時間を適切に設定することによ
り、必要なときに起動コマンドで応答器を呼び出し、所
定の通信後にまた受信禁止状態となる。これにより、通
信の効率が向上する。また、応答器でも動作状態が調整
され、消費電力を低くすること等ができる。
器、前記応答器間の通信に円偏波の電波を使用している
移動体識別装置において、前記質問器及び前記応答器の
少なくとも一方に偏波面切換器を備え、通信エラーの発
生の際に、前記偏波面切換器により、前記通信エラーと
なった前記電波の偏波面とは反対の偏波面を使用して通
信している。
通信に円偏波の電波を使用している。質問器、応答器の
間の通信にエラーが発生すると、偏波面切換器により、
偏波面を切り換えて通信を行う。偏波面を切り換える
と、電波の伝搬経路として直接波と間接波の切り換えが
行われる。このように、単一のアンテナを使用しても通
信エラーの際に、再送時において通信不能となることを
回避する。
の構成において、前記応答器は前記受信禁止機能を有し
ている。
いて、アンテナの個数を減らすことができる。また、受
信禁止機能を有することにより、通信効率や応答性が向
上する。
器に前記偏波面切換器を備え、前記質問器よりデータを
送信し、前記応答器より前記レスポンスが返送されない
とき、前記偏波面切換器により偏波面を切り換えて、前
記データを送信したときと反対の偏波面を使用して、再
び前記データを送信している。
送信し、応答器からレスポンスが返送されないとき、偏
波面を切り換えて、データを送信する。偏波面を切り換
えると、電波伝搬特性が変化する。伝搬経路として、直
接波と間接波が切り換わる。このように、単一のアンテ
ナを使用しても通信が不能となることを回避したダイバ
ーシティ方法となる。
3を用いて説明する。図1は本実施形態の質問器11と
応答器12から成る移動体識別装置のブロック図であ
る。通常、質問器11は固定されて設置される。また、
応答器12は人や車両等の移動体に取り付けられる。応
答器12は複数であってもよく、それぞれに識別のため
のIDコードを有している。
号を伝送する。質問器11では、まず、発振器1で搬送
波を発生し、分配器2を通して、偏波面切換器3に送
る。例えば、偏波面切換器3によって右旋円偏波に切り
換えられ、送信アンテナ4より放射される。この電波は
応答器12の受信アンテナ5で受信される。
旋円偏波が放射されると、受信アンテナ5に右旋円偏波
の直接波13が受信される。地面17や金属等で反射し
た間接波15は左旋円偏波となり、受信アンテナ5で排
除される。また、発振器1、分配器2からの搬送波を偏
波面切換器3で偏波面が切り換えられ、左旋円偏波がア
ンテナ4より放射されると、受信アンテナ5では直接波
14が排除され、間接波16が受信される。
た搬送波は変調器6に送られる。変調器6で搬送波が変
調され、送信アンテナ7から放射される。そして、その
変調波は質問器11の受信アンテナ8で受信され、偏波
面切換器9で例えば右旋円偏波のみを抽出して復調器1
0に送られる。復調器10で変調波を復調して信号を取
り出す。
ーシティを図3を用いて説明する。まず、偏波面切換器
3、9(図1参照)で偏波面を切り換える。そして、質
問器11よりデータの送信(D1)を行う。質問器11
と応答器12の間に通信障害があると、応答器12から
のレスポンス(H1)が質問器12に返送されなくな
る。
3、9(図1参照)で偏波面を切り換えて、データの再
送(D2)を行う。そして、レスポンス(H2)を待ち
受ける。このように、偏波面を切り換えることにより、
直接波、間接波の伝搬経路が変化して、通信不能となる
ことを回避する。従来の移動体識別装置でのダイバーシ
ティ(図11)では、複数のアンテナが使用されていた
が、本実施形態により、単一のアンテナでダイバーシテ
ィ方式の通信を行うことができる。
なく応答器12に設けてもよい。この場合、応答器12
で右旋円偏波と左旋円偏波の切り換えを行って電波伝搬
特性を変化させる。また、本実施形態ではアンテナ4で
左旋円偏波を排除していたが、右旋円偏波を排除するよ
うになっていてもよい。
態を図4〜図8を用いて説明する。図4(a)〜図4
(e)に本実施形態の移動体識別装置の通信手順を示
す。図4(a)は、4つの応答器A〜Dが矢印Kの方向
に移動して、質問器20の通信範囲Rに接近してくる様
子を示している。質問器20は応答器A〜Dの少なくと
も1つからレスポンスが返送されるまで起動コマンドを
連続して送信する。尚、質問器20は上記第1の実施形
態での質問器11(図1参照)でもよい。また、円偏波
の電波を使用しない移動体識別装置でもよい。
囲Rを通過中の場合を示す。質問器20の起動コマンド
に対して、応答器AがIDコードを含めたレスポンスを
返送する。また、応答器Bからのレスポンスは電波が弱
いため、質問器20に取り込まれない。質問器20は最
も電波の強いレスポンスを取り込む。尚、矢印Gは質問
器20と応答器A〜Dのいずれかと所定の通信を行うこ
とを示し、矢印Fはレスポンスが質問器20に取り込ま
れないことを意味する。
受信したら、応答器AからのIDコードを取得して応答
器Aに対して所定の通信を行う。そして、所定の通信が
完了したら、応答器Aに対して受信禁止コマンドを送信
する。これにより、応答器Aは質問器20からの起動コ
マンドに対してレスポンスを返送しなくなる。
信範囲Rを通過中の状態を示す。応答器Aは受信禁止コ
マンドにより受信禁止状態となっている。質問器20の
起動コマンドに対して、質問器20は応答器BがIDコ
ードを含めたレスポンスを返送する。また、応答器Cか
らのレスポンスは電波が弱いため、質問器20には取り
込まれない。質問器20は応答器BからのIDコードを
取得して応答器Bに対して所定の通信を行う。そして、
所定の通信が完了したら応答器Bに対して受信禁止コマ
ンドを送信する。
信範囲Rを通過中の状態を示す。応答器A、Bは受信禁
止コマンドにより受信禁止状態となっている。質問器2
0の起動コマンドに対して、応答器CがIDコードを含
めたレスポンスを返送する。また、応答器Dからのレス
ポンスは電波が弱いため、質問器20に取り込まれな
い。質問器20は応答器CからのIDコードを取得して
応答器Cに対して所定の通信を行う。そして、所定の通
信が完了したら応答器Cに対して受信禁止コマンドを送
信する。
囲Rを通過中の状態を示す。応答器A、B、Cは受信禁
止コマンドにより受信禁止状態となっている。質問器2
0のコマンドに対して、応答器DがIDコードを含めた
レスポンスを返送する。質問器20は応答器DからのI
Dコードを取得して応答器Dに対して所定の通信を行
う。そして、所定の通信が完了したら応答器Dに対して
受信禁止コマンドを送信する。
スポンスが返送されるまで、起動コマンドを連続して送
信する。このように、通信を行った応答器A〜Dが、受
信禁止状態となるので、不必要なレスポンスが質問器に
返送されなくなり、通信効率が向上する。尚、応答器A
〜Dはそれぞれ受信禁止状態を所定の時間継続する。所
定の時間経過した後に、その受信禁止状態を解除して、
再び、質問器20と通信を行うことができるようなる。
作のフローチャートを図5に示す。また、その応答器A
〜Dの動作のフローチャートを図6に示す。図5におけ
る質問器20の主な動作を説明すると、まず、IDコー
ドの指定をしないで起動コマンドを送信して、レスポン
スを待ち受ける。そして、レスポンスを受信すると、そ
のレスポンスに含まれるIDコードによって、その応答
器A〜Dと所定の通信を行い、以後、所定時間、コマン
ドに対して応答しないように、受信禁止コマンドを送信
する。
き、図5、図6に示すフローチャートを説明する。図5
において、質問器20がステップS1で起動コマンドを
送信して、ステップS2の受信処理となる。ステップS
3でレスポンスを受信したか判断される。図4(a)に
示す状態では、通信範囲Rに応答器A〜Dが存在しない
のでレスポンスがなく、処理がステップS9に進む。ス
テップS9で、所定時間に対してタイムアウトになった
かどうか判断する。
ップS11に処理が進み、通信エラーの処理を行い、終
了する。一方、ステップS9でタイムアウトになってい
なければ、処理がステップS9からステップS2の受信
処理に戻る。また、応答器A〜Dは通信を質問器20と
通信を行っていない状態では低電力スタンバイモードと
なっており、質問器20からのコマンドを待ち受けてい
る状態となっている。
信範囲Rに入ると、応答器A、Bは質問器20からの起
動コマンドを受信する。起動コマンドの受信により、応
答器A、Bでは図6おいてステップS20で起動割り込
みが発生し、応答器A、BはステップS21で低電力ス
タンバイモードからアクティブモードに移行する。そし
て、ステップS22で受信処理を開始し、ステップS2
3でコマンドを受信したか判断する。この場合、コマン
ドを受信したので、ステップS24に処理が進み、コマ
ンドの種類が判断される。
外であれば、ステップS31に処理が進み、ステップS
32でコマンドの内容に従って応答器A、Bが処理を行
う。そして、応答器A、BはステップS33で処理結果
とIDコードを付けてレスポンスを返送する。そして、
ステップS22に処理が戻る。
スポンスが質問器20に取り込まれる。図5において、
処理がステップS3からステップS4に処理が進み、受
信したレスポンスからIDコードの取得を行う。
コードによって識別される応答器の間で所定の通信を完
了したかどうか判断する。通常、起動コマンドに対して
レスポンスが返送された段階では、通信が完了していな
い場合が多い。そのときは、ステップS12に処理が進
む。ステップS12で必要なコマンドに応答器AのID
コードを付加して、ステップS1でコマンドを送信す
る。尚、通信が完了したときについての処理は後述す
る。
すると、図6においてステップS22の受信処理から、
前述したように、ステップS23、S24、S31、S
32の順番に処理が進み、コマンドの内容に従って、応
答器Aが処理を行う。そして、ステップS33で、処理
結果とIDコードを付けてレスポンスを返送する。
いので、タイムアウトになるまで、処理をステップS2
2、S23、S34の順番で繰り返し、質問器20から
のコマンドを待つ。タイムアウトになると、処理がステ
ップS34からステップS30に進み、低電力スタンバ
イモードとなる。
おいて、質問器20はステップS2の受信処理からステ
ップS3に処理が進む。そして、レスポンスを受信して
いるので処理がステップS4に進む。ステップS4でレ
スポンスからIDコードを取得する。
通信が完了したか判断する。もし、所定の通信が完了し
ていなければ、再びステップS12に進み、前述した処
理を繰り返す。一方、所定の通信を完了すれば、ステッ
プS6に処理が進み、IDコード付きの受信禁止コマン
ドを応答器Aに対して送信する。
したか判断し、もし、受信していなければ、ステップS
10に処理が進み、タイムアウトになったか判断する。
もし、タイムアウトになれば、処理がステップS11に
進み、通信エラーの処理を行い、終了する。一方、タイ
ムアウトでなければ、ステップS10からステップS6
に処理を戻して、IDコード付きの受信禁止コマンドを
送信してレスポンスを待つ。
ステップS22の受信処理から、ステップS23、S2
4の順番に処理が進み、コマンドの種類が判断される。
受信禁止コマンドの場合、処理がステップS25に進
み、受信禁止コマンドの処理を行う。そして、ステップ
S26で受信禁止コマンドに対するレスポンスを返送し
て、ステップS27で受信禁止状態となる。
すると、図5において、ステップS7からステップS8
に処理が進む。このように、通信が正常に終了したの
で、処理を終了する。応答器Aでは、図6においてステ
ップS28で所定の時間が経過したか判断し、所定の時
間が経過していなければステップS27の受信禁止状態
を所定時間となるまで継続する。
ステップS28からステップS29に進み、受信禁止状
態を解除する。そして、ステップS30で低電力スタン
バイモードとなる。尚、受信禁止状態を継続する時間の
設定は質問器20から受信禁止コマンドを伝送すると
き、その時間を付加する方法や、予め応答器A〜Dのメ
モリに時間を書き込んでおく方法等がある。このよう
に、図4(b)では、質問器20は応答器Aと所定の通
信を行い受信禁止コマンドを送信する。
問器20は応答器Bと上記動作のフローチャートに従っ
て所定の通信を行い、受信禁止コマンドを送信する。
尚、質問器20と応答器Aとの通信に要する時間は通常
短いので、応答器Bはアクティブモードとなっている。
同様に図4(d)、(e)において、応答器C、Dと所
定の通信を行い、受信禁止コマンドを送信する。
あったところから、所定の通信を行うことにより、バッ
クオフによる無駄な時間が発生しないようになってい
る。そのため、通信の効率がよい。また、従来の通信手
順では、バックオフのために、応答器A〜Dが移動して
通信範囲Rから外に出てしまう可能性もあったが、本実
施形態では、複数のレスポンスがあれば最も電波の強い
レスポンスが取り込まれるようになっているので、通信
が完了するまでに、応答器A〜Dが通信範囲Rから外に
出てしまう可能性が小さくなる。
して受信禁止コマンドを送信しているので、質問器20
に返送されるレスポンスも減少し、質問器20の処理能
力も向上する。また、通信範囲Rにある応答器が1つだ
けの場合、バックオフによる無駄な時間が発生しないの
で、従来の通信手順と異なり、すぐに所定の通信を行う
ようになる。
は応答器の移動速度が高速であっても、通信が行える。
応用例として、図7に示すように、ゲート30に質問器
20を設け、応答器A〜Cが取り付けられた車両が通信
範囲Rを高速に移動するような場合でも、通信が行え
る。また、受信禁止時間を設定することができるので、
質問器20が設けられたゲート30が複数ある場合に
は、車両が各ゲート30を通過する時間から、受信禁止
状態の継続時間を調整することができる。
の効率が向上しているので、図8に示すように、狭い通
信範囲Rで複数の応答器A〜Cが移動するような場合で
も、応答器A〜Cと質問器20との通信の所用時間が短
いため、通信を行うことができる。また、受信禁止時間
が設定可能であることから、応答器が電池を搭載してい
る場合では、受信禁止状態で、アクティブモードとなっ
ている時間を用途に合わせて調整することにより、電池
の消耗を最小限に抑えることができる。
スポンスを返送しないようになる。これにより、質問器
に対して返送してくる応答器の個数を減らすことができ
る。そのため、通信効率が向上し、応答器が高速に移動
する場合でも通信可能となる。また、通信効率が向上し
ているので、質問器と応答器との通信時間が短くなる。
に継続時間を設定する手段を設けることにより、受信禁
止状態の継続時間を設定することができる。適当な時間
を設定することにより、無駄な通信を省略して通信効率
が向上する。質問器と応答器の通信後では、しばらく
は、質問器とその応答器の通信が必要でなくなるので、
受信禁止としてよい。これにより、質問器の通信範囲に
入っている応答器でレスポンスを返送する応答器個の数
が減少する。そのため、データの混信も少なくなる。通
信のための時間も短くなる。
波面を切り換えて通信を行う。これにより、直接波、間
接波のように電波伝搬特性の異なる通信を行う。このよ
うに、単一の送受信アンテナを使用してダイバーシティ
を実現することが可能となる。そして、通信不能となる
ことを回避して、通信の信頼性を向上させる。
とによりアンテナの個数を減らしたダイバーシティを実
現する。また、受信禁止機能により、通信効率が向上す
る。
単一のアンテナを使用しても電波伝搬特性の異なるダイ
バーシティとなる。このように、複数のアンテナを設置
できない条件でも、通信の信頼性の確保が行われる。
ブロック図。
通信手順の説明図。
図。
例の説明図。
図。
Claims (5)
- 【請求項1】 質問器、応答器から成る移動体識別装置
において、 前記質問器により指定された前記応答器は、前記質問器
からのコマンドを受信してもレスポンスを返送しない受
信禁止機能を有することを特徴とする移動体識別装置。 - 【請求項2】 前記受信禁止機能による受信禁止状態の
継続時間を設定する手段を設けたことを特徴とする請求
項1に記載の移動体識別装置。 - 【請求項3】 前記質問器、前記応答器間の通信に円偏
波の電波を使用している移動体識別装置において、 前記質問器及び前記応答器の少なくとも一方に偏波面切
換器を備え、通信エラーの発生の際に、前記偏波面切換
器により、前記通信エラーとなった前記電波の偏波面と
は反対の偏波面を使用して通信することを特徴とする移
動体識別装置。 - 【請求項4】 前記応答器は前記受信禁止機能を有する
ことを特徴とする請求項3に記載の移動体識別装置。 - 【請求項5】 前記質問器に前記偏波面切換器を備え、
前記質問器よりデータを送信し、前記応答器より前記レ
スポンスが返送されないとき、前記偏波面切換器により
偏波面を切り換えて、前記データを送信したときと反対
の偏波面を使用して、再び前記データを送信することを
特徴とするダイバーシティ方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22953596A JPH1075196A (ja) | 1996-08-30 | 1996-08-30 | 移動体識別装置及びダイバーシティ方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22953596A JPH1075196A (ja) | 1996-08-30 | 1996-08-30 | 移動体識別装置及びダイバーシティ方法 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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