JP2009282662A - Rfidリーダ装置およびrfid管理システム - Google Patents

Rfidリーダ装置およびrfid管理システム Download PDF

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JP2009282662A JP2008132785A JP2008132785A JP2009282662A JP 2009282662 A JP2009282662 A JP 2009282662A JP 2008132785 A JP2008132785 A JP 2008132785A JP 2008132785 A JP2008132785 A JP 2008132785A JP 2009282662 A JP2009282662 A JP 2009282662A
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Abstract

【課題】搬送ライン上を移動する物品に付されているRFIDタグがどの方向を向いていても、RFIDタグからタグ情報を読み取るときの精度を向上させることを目的とする。
【解決手段】RFIDリーダ装置4は、物品1に貼付されているRFIDタグ2からタグ情報を読み取るものであって、搬送波の偏波面方向の切替えが可能な偏波切替アンテナ5と、RFIDタグ2に対して送信すべき搬送波の偏波面方向を設定する偏波面設定部とRFIDタグ2と交信する交信部とを有するリーダライタ7と、偏波切替アンテナ5とリーダライタ7とを接続する接続ケーブル6とを備え、リーダライタ7は、接続ケーブル6を介して偏波切替アンテナ5に偏波面方向を切替えるための設定信号とRFIDタグ2と交信するための交信信号とを出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、物品に貼付したRFIDタグを読み取るRFIDリーダ装置およびRFID管理システムに関する。
近年、物流、物品などの管理を効率化するために、RFID(Radio Frequency IDentification)タグが利用されている。例えば物流用途において、正確かつ迅速な仕分け作業を行うべくRFIDタグを付した荷物を管理するRFID管理システムが提案されている。
この従来のRFID管理システムは、一定の区間が並走するように構成された2つの搬送ラインを備え、この2つの搬送ラインを同じ速さで移動させていた。そして、一方の搬送ラインにRFIDタグを付した荷物が載せられ、他方の搬送ラインにRFIDタグのタグ情報を読み取るための複数のRFIDリーダ装置が一定の間隔で固定配置されていた。これにより、RFID管理システムは、RFIDリーダ装置により、各荷物に付されているRFIDタグから荷物の配送先や品目などの情報を含むタグ情報を読み取り、このタグ情報に基づいて各荷物を仕分けしていた(例えば、特許文献1を参照)。
特開2007−26230号公報
従来のRFID管理システムでは、各RFIDリーダ装置のアンテナが荷物と対向するように起立状態で保持され、並走する区間でRFIDタグのタグ情報を読み取っていた。
一方、搬送ラインに載せられている荷物の形状、大きさは様々であるため、荷物に貼付されているRFIDタグの貼付位置、貼付方向はばらばらであった。RFIDタグは、RFIDリーダ装置のアンテナからの電力および送信データを受信し、その電力で内部メモリに記憶保持しているタグ情報を読み出してRFIDリーダ装置に発信するようにしていた。このため、RFIDリーダ装置のアンテナから送信される搬送波の偏波面と搬送波に対するRFIDタグからの反射波の偏波面とが互いに異なっている場合、RFIDタグに対して効率よく電力を供給することができず、RFIDタグからの発信が不安定になっていた。その結果、RFIDリーダ装置によるRFIDタグのタグ情報の読み取り精度が低下するといった課題があった。
そこで本発明は、荷物に貼付されているRFIDタグがどの方向を向いていても、RFIDタグからタグ情報を読み取るときの精度を向上させることを目的とする。
この目的を達成するために本発明のRFIDリーダ装置は、物品に貼付されているRFIDタグからタグ情報を読み取るRFIDリーダ装置であって、搬送波の偏波面方向の切替えが可能な偏波切替アンテナと、RFIDタグに対して送信すべき搬送波の偏波面方向を設定する偏波面設定部とRFIDタグと交信する交信部とを有するリーダライタと、偏波切替アンテナとリーダライタとを接続する接続ケーブルとを備え、リーダライタは、接続ケーブルを介して偏波切替アンテナに偏波面方向を切替えるための設定信号とRFIDタグと交信するための交信信号とを出力することを特徴とする。このような構成により、初期の目的を達成するものである。
以上のように本発明は、搬送波の偏波面方向の切替えが可能な偏波切替アンテナと、RFIDタグに対して送信すべき搬送波の偏波面方向を設定する偏波面設定部とRFIDタグと交信する交信部とを有するリーダライタと、偏波切替アンテナとリーダライタとを接続する接続ケーブルとを備え、リーダライタは、接続ケーブルを介して偏波切替アンテナに偏波面方向を切替えるための設定信号とRFIDタグと交信するための交信信号とを出力するので、リーダライタの設置方向に制約されず偏波切替アンテナ方向を好ましい方向に設定することができる。さらに、偏波切替アンテナで偏波面方向を切替えるので各RFIDタグの偏波面方向に合わせることができる。したがって、例えばベルトコンベアなどの搬送ラインの上に載せられて移動する物品の大きさや形状が様々であり、このような各物品に付されているRFIDタグの方向がばらばらになっている場合でも、各RFIDタグからタグ情報を正確に読み取ることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
(実施の形態)
本発明の実施の形態では、RFIDタグの物流用途として正確かつ迅速な仕分け作業を行うべくRFIDタグ2を付した荷物などの物品を管理するRFID管理システムを例に説明する。
まず、図1を参照しながら、本発明の実施の形態におけるRFID管理システム20について説明する。図1は、本発明の実施の形態におけるRFID管理システム20の構成図である。
図1に示すように、RFID管理システム20は、RFIDタグ2を貼付した物品1を載置して上流側から下流に向けて搬送する搬送ライン3と、RFIDタグ2を読み取るRFIDリーダ装置4とを備えている。
RFIDリーダ装置4は、物品1に貼付されているRFIDタグ2からタグ情報を読み取るものであって、搬送波の偏波面方向の切替えが可能な偏波切替アンテナ5と、RFIDタグ2に対して送信すべき搬送波の偏波面方向を設定する偏波面設定部とRFIDタグ2と交信する交信部とを有するリーダライタ7と、偏波切替アンテナ5とリーダライタ7とを接続する接続ケーブル6とを備え、リーダライタ7は、接続ケーブル6を介して偏波切替アンテナ5に偏波面方向を切替えるための設定信号とRFIDタグ2と交信するための交信信号とを出力する。
RFIDリーダ装置4は、RFIDタグ2からタグ情報を読み取り、ネットワーク10を介して管理装置11にタグ情報を出力する。これにより、管理装置11は、各物品1に付されているRFIDタグ2のタグ情報から物品1の配送先や品目などの情報を管理し、これらの情報に基づいて複数の搬送ライン3の動きを制御して、各物品1を自動で仕分けする。
偏波切替アンテナ5は搬送ライン3の途中に設置され、搬送ライン3に対向配置して下流側から上流に向いており、棒状の支持具9に向き調整可能に設けられている。すなわち、偏波切替アンテナ5は、支持具9により水平方向に対しては回動自在、上下方向に対してはスライド自在に支持されている。
さらに、偏波切替アンテナ5はRFIDリーダ装置4と接続ケーブル6で接続されているため、RFIDリーダ装置4に制約を受けることなく、自由にレイアウト配置ができる。例えば、搬送ライン3に対して偏波切替アンテナ5を対向配置するときの向きとして、斜めに配置している。これにより、RFIDリーダ装置4が搬送ライン3上の物品1に付されたRFIDタグ2を読み取るのに最適な配置を行うことができる。この対向配置の詳細については後述する。
また、RFIDタグ2とRFIDリーダ装置4とによりRFIDシステム8が構成され、RFIDタグ2とRFIDリーダ装置4とで交信することができる。
次に、図2および図3を参照しながら、このRFIDシステム8の動作について説明する。図2は本発明の実施の形態におけるRFIDリーダ装置4を含むRFIDシステム8の構成図、図3は同RFIDシステム8におけるRFIDタグ2の回路ブロック図である。
RFIDシステム8は、図2に示すように、RFIDタグ2とRFIDリーダ装置4とを備えている。これにより、RFIDリーダ装置4は、搬送ライン3上に載せられて搬送方向Aに動いている物品1に付されたRFIDタグ2からタグ情報を読み取ることができる。
搬送ライン3に載せられている物品1の形状、大きさは様々であるため、物品1に付されているRFIDタグ2の貼付位置、貼付方向はばらばらである。RFIDタグ2は、RFIDリーダ装置4の偏波切替アンテナ5からの電力および送信データを受信し、その電力で内部メモリに記憶保持しているタグ情報を読み出してRFIDリーダ装置4に発信するようにしている。このため、RFIDリーダ装置4の偏波切替アンテナ5から送信される搬送波の偏波面と搬送波に対するRFIDタグ2からの反射波の偏波面とが互いに異なっている場合も発生する。特に、RFIDタグ2のタグアンテナで反射する反射波が直線偏波となる場合、偏波切替アンテナ5とRFIDタグ2の偏波面の方向が互いに異なると効率よく電力を供給することができず、RFIDタグ2からの発信が不安定になる場合もあった。
そこで、本実施の形態のRFIDリーダ装置4は、リーダライタ7と偏波切替アンテナ5とを接続ケーブル6で接続しているため、リーダライタ7の設置方向に制約を受けずに偏波切替アンテナ5の向きを好ましい方向に向けることができる。例えば、搬送ライン3上にあって移動する物品1に対して、RFIDリーダ装置4が物品1に付されているRFIDタグ2とできるだけ長く交信することができる向きにしている。具体的には、偏波切替アンテナ5を搬送ライン3の途中に設置し、搬送ライン3に対向配置して下流側から上流に向けている。これにより、搬送ライン3上で交信可能な区間を長くすることができ、再読み取りするなど交信回数を確保することができる。
さらに、リーダライタ7は、偏波切替アンテナ5を介して送受信するときの搬送波の偏波面を切替えながらRFIDタグ2と交信する。これにより、RFIDリーダ装置4とRFIDタグ2の互いの偏波面を合わせることができ、RFIDタグ2のタグ情報を読み取る際の精度低下を抑えることができる。この偏波面の切替えについては後述する。
次に、RFIDリーダ装置4の動作について説明する。RFIDリーダ装置4は、電源回路47の電力により各部が起動される。そして、搬送ライン3上を搬送方向Aに移動している各物品1に付されているRFIDタグ2と交信を開始する。
RFIDリーダ装置4は、偏波切替アンテナ5を介して問い合わせ信号をRFIDタグ2のタグICチップ12に送信し、タグICチップ12からの応答信号を偏波切替アンテナ5で受信し、後述するように、復調してタグ情報を読み取る。
まず、RFIDリーダ装置4は、タグICチップ12に、例えば「配送先はどこか?」という問い合わせが行われる。
次に、この問い合わせは、変調回路42により、送信回路43、偏波制御回路48、偏波切替アンテナ5を介して、タグICチップ12に向けて出力される。なお、各部にクロック回路46からクロックが供給され、同期などのタイミング調整がなされる。
RFIDタグ2は、タグICチップ12、タグアンテナ13で問い合わせ信号(無線信号)を受信するとともに、受信した無線信号から生成した電力をダイオード24で整流し、直流電圧(以下、「DC電圧」と記す)を生成する。このDC電圧をコンデンサ25に充電するとともに、このDC電圧をタグ回路部23に供給し、タグ回路部23を起動する。これによって、タグ回路部23の制御回路28、復調回路29、変調回路21、メモリ22が起動する。RFIDタグ2は、電池などの電源を搭載していなくてもタグ回路部23を動作させることができる。なお、タグICチップ12はタグアンテナ13で生成した電力を利用するので、その電源容量は小さい。このため、タグ回路部23では、回路の消費電力を極力抑えている。
次に、制御回路28からの指示で復調回路29は、受信した無線信号から上記「配送先はどこか?」という問い合わせを復調する。
また、制御回路28は、上記復調回路29への指示と同時にメモリ22に記憶保持している個別情報を読み出している。
メモリ22に記憶保持されたタグ情報、すなわち、個別識別情報が「工場A」であった場合には、制御回路28は、その問い合わせに対して「工場A」が存在することを、変調回路21を介してスイッチ27をON、OFFさせて応答する。
すなわち、スイッチ27がONすれば、タグアンテナ13の端子aと端子bとが短絡され、スイッチ27がOFFされれば、タグアンテナ13の端子aと端子bとが開放される。これによって、RFIDリーダ装置4から送信された電波を反射するか否かをタグ情報に応じて制御し、そのタグ情報の内容を伝達することができる。すなわち、タグ情報の「1」と「0」に対応させてスイッチ27をONまたはOFFさせ、このスイッチ27のON、OFFの繰り返しパターンにより、タグアンテナ13からRFIDリーダ装置4に応答出力し、「工場A」が存在することが報告される。例えば、タグ情報が「1」のときはスイッチ27をONにし、タグ情報が「0」のときはスイッチ27をOFFにする。なお、タグICチップ12はタグアンテナ13の端子aと端子bを開放させたときに、反射が起きないように、インピーダンスをマッチングさせるコンデンサ26を有している。
RFIDリーダ装置4は、偏波切替アンテナ5、偏波制御回路48を介して受信回路44で応答信号を受信し、復調回路45に伝達する。そして、制御回路41は復調した信号により、「工場A」の存在を確認する。RFIDリーダ装置4は、メモリ49に「工場A」の情報を記憶する。
そして、RFIDリーダ装置4は、メモリ49に記憶された「工場A」の情報をネットワーク10を介して管理装置11に出力する。管理装置11は、物品1の配送先の情報に基づいて搬送ライン3の動きを制御して、物品1が工場Aに配送されるように仕分けする。
次に、図2〜図4を参照しながら、偏波制御回路48の動作について説明する。図4は本発明の実施の形態におけるRFIDタグ2の読み取り可能な向きを説明する図である。
偏波制御回路48は、偏波切替アンテナ5から送信される搬送波の偏波面の方向を時分割で切替える。これにより、RFIDタグ2の向きがばらばらであっても、偏波切替アンテナ5から送信される搬送波の偏波面の方向を合わせることができる。
偏波制御回路48は、搬送波の偏波面方向を切替える設定信号とRFIDタグ2と交信するための交信信号とを合成した合成信号を接続ケーブル6aを介して偏波切替アンテナ5に出力する。接続ケーブル6aとして、例えば同軸ケーブルを用い、同軸ケーブルの芯線に合成信号50を出力する。合成信号50は、偏波切替アンテナ5に供給する電源と兼用した設定信号に交信信号を重量して生成される。合成信号50を用いることにより、接続ケーブル6aは、設定信号用と交信信号用の2本の接続ケーブル6aを用意する必要がなく、1本の接続ケーブル6aで接続することができる。これにより、接続ケーブル6aの本数を減らすことにより接続を容易にするとともに、接続ケーブル6aのコストを低減することができる。
次に、偏波切替アンテナ5に供給する電源電圧(V)は、偏波切替アンテナ5の回路部であるロジック回路が動作できる電圧値であればよく、例えば3(V)以上あればよい。したがって、設定信号の電圧値として、例えば3.3(V)、3.8(V)、4.3(V)、4.8(V)の4段階の電圧が設定される。偏波切替アンテナ5は、この3.3(V)から4.8(V)の電圧値を入力し、ロジック回路に電力を供給するとともに、4段階の電圧値の違いにより、後述するように、偏波面の方向を切替える。なお、最も低い電圧値を3.3(V)とすることで、ロジック回路に十分な電力を供給するとともに、4段階の電圧値で偏波切替アンテナ5の偏波面を設定することができる。
偏波制御回路48は、同様にRFIDタグ2から反射される搬送波の偏波面方向に合わせるため、合成信号51を接続ケーブル6bを介して偏波切替アンテナ5に出力し、偏波面方向を切替えて受信する。
このように偏波切替アンテナ5で送受信する偏波面方向を切替えることで、RFIDタグ2の向きがばらばらであっても合わせることができる。
例えば、図4(a)に示すように、RFIDタグ2の向きが水平方向を向いている場合、偏波切替アンテナ5の偏波面を水平偏波に合わせる。また、図4(b)に示すように、RFIDタグ2の向きが垂直方向を向いている場合、偏波切替アンテナ5の偏波面を垂直偏波に合わせる。さらに、図4(c)に示すように、RFIDタグ2の向きが斜めに傾いている場合、偏波切替アンテナ5の偏波面を右旋円偏波または左旋円偏波にする。ここで円偏波とは、時間とともに偏波面が回転する偏波のことであり、その回転方向が右旋のものを右旋円偏波、左旋のものを左旋円偏波という。
設定信号として、例えば3.3(V)を「水平偏波」、3.8(V)を「垂直偏波」、4.3(V)を「右旋円偏波」、4.8(V)を「左旋円偏波」の電圧値に割り当てる。これにより、設定信号の電圧値を切替えることで、偏波切替アンテナ5で偏波面の設定がなされる。
次に、図5を参照しながら、偏波切替アンテナ5の動作について説明する。図5は、本発明の実施の形態における偏波切替アンテナ5のブロック図である。
図5に示すように、偏波切替アンテナ5は、送信用と受信用に、2つの偏波切替回路54とパッチアンテナ部57、58とを備えている。
パッチアンテナ部57は送信用であり、電力を供給する2つの給電点を有する。同様に、パッチアンテナ部58は受信用であり、電力を供給する2つの給電点を有する。
偏波切替回路54は、移相回路部55と経路切替部56とを有する。移相回路部55は、信号がそのまま通過する経路と移相部55aを経由して信号が移相する経路とを有する。経路切替部56は移相回路部55を通過するときの経路を切替え、これにより偏波切替回路54に入力される交信信号の位相を異ならせる。例えば、移相部55aで交信信号を90度移相する。この位相の異なった交信信号をパッチアンテナ部57、58の給電点に供給することで、偏波面を切替えることができる。
具体的には、移相回路部55と経路切替部56とを組み合わせて、パッチアンテナ部57の2つの給電点(PSA、PSB)に4つのパターンの交信信号を供給することができる。すなわち、例えば給電点PSAに1.0(W)および給電点PSBに0.0(W)を供給すると「垂直偏波」となる。同様に、給電点PSAに0.0(W)および給電点PSBに1.0(W)を供給すると「水平偏波」、給電点PSAに90度移相ありの0.5(W)および給電点PSBに0.5(W)を供給すると「左旋円偏波」、給電点PSAに0.5(W)および給電点PSBに90度移相ありの0.5(W)を供給すると「右旋円偏波」となる。なお、受信用のパッチアンテナ部58も同様に設定される。
また、偏波切替アンテナ5は、送信用と受信用に、2つのコンデンサ52と2つのローパスフィルタ53(以下、「LPF」という)を有する。合成信号50は、コンデンサ52により、偏波切替回路54に交信信号(無線信号)が供給される。一方、合成信号50は、LPF53を介して偏波切替回路54に電源電圧(DC電圧)として供給されるとともに、この電源電圧の値により、設定信号が供給される。
次に、図6および図7を参照しながら、偏波切替アンテナ5を搬送ライン3に対向配置するときの向きについて説明する。図6は本発明の実施の形態における偏波切替アンテナ5の向きの例を示す図、図7は同偏波切替アンテナ5の向きの他の例を示す図である。
図6に示すように、偏波切替アンテナ5は、搬送ライン3の途中に設置され、搬送ライン3に対向配置して下流側から上流に向いている。例えば、偏波切替アンテナ5は、搬送ライン3に対して偏波切替アンテナ5を搬送ライン3と直角方向対して角度θだけ斜め配置し、交信範囲40を上流に向けている。これにより、搬送ライン3上で搬送方向Aに移動する物品1に付されたRFIDタグ2を読み取ることができる区間Aの距離を、図7の偏波切替アンテナ5の向きにしたときに読み取ることができる区間Bの距離と比較して長く(区間Aの距離>区間Bの距離)することができる。ここで、図7に示す偏波切替アンテナ5の向きは搬送ライン3における搬送方向Aと直交する方向、すなわち直角方向とする。
この結果、RFIDリーダ装置4は、読み取るべき物品1に付されているRFIDタグ2に対して交信時間を確保することができ、偏波切替アンテナ5の偏波面方向の切替え時間を確保することができる。したがって、搬送ライン3上を移動する物品1の移動速度が速くなっても、物品1に付されているRFIDタグ2を正確に読み取ることができる。
以上のように、本実施の形態のRFID管理システム20によれば、リーダライタ7は、接続ケーブル6を介して偏波切替アンテナ5に偏波面方向を切替えるための設定信号とRFIDタグ2と交信するための交信信号とを出力するので、リーダライタ7が配置方向に制約されず偏波切替アンテナ5の方向を好ましい方向に設定することができる。さらに、偏波切替アンテナ5の偏波面方向を切替えるので各RFIDタグ2の偏波面方向に合わせることができる。したがって、ベルトコンベアなどの搬送ライン3の上に載せられ、搬送方向Aに移動している物品1の大きさや形状が様々で、各物品1に付されているRFIDタグ2の方向がばらばらになっている場合でも、各RFIDタグ2からタグ情報を正確に読み取ることができる。
なお、RFIDリーダ装置4は本実施の形態の形態に限定されない。図8に示すように、例えばRFIDリーダ装置60に直接にパッチアンテナ部57、58を接続するようにしてもよい。これによって、接続ケーブル6はなくてもよい。この場合は、偏波切替アンテナ5に設けていた偏波切替回路54をRFIDリーダ装置60の内部の送信側と受信側にそれぞれ設け、パッチアンテナ部57、58にそれぞれ接続されるようにする。このような構成によっても、搬送ライン3上に載せられた物品1に貼付されているRFIDタグ2がどの方向を向いていても、RFIDタグ2からタグ情報を読み取るときの精度を向上させることができる。
また、送信用のパッチアンテナ部57と受信用のパッチアンテナ部58とを用いてRFIDタグ2からタグ情報を読み取るようにしたが、これに限定されるものでない。例えば、図9に示すように、RFIDリーダ装置70は、例えば送受信信号を分離する分離回路71を備え、変調回路42で変調された出力を送信回路43で増幅した後、分離回路71、偏波制御回路48、偏波切替回路54を介して、パッチアンテナ部57からRFIDタグ2に向けて問い合わせ信号を送信する。そして、RFIDリーダ装置70は、タグICチップ12からの応答信号をパッチアンテナ部57、偏波切替回路54、偏波制御回路48、分離回路71を介して受信回路44で受信する。RFIDリーダ装置70は、復調回路45で受信した信号を復調し、この復調された信号により制御回路41は例えば「工場A」の存在を確認する。
このように、パッチアンテナ部57を送信用と受信用とに共通に使用することにより、パッチアンテナ部58をなくすことができる。したがって、コストを削減することができる。なお、パッチアンテナ部57を送信用と受信用とに共通に使用した場合であっても、偏波制御回路48は、偏波切替回路54によりパッチアンテナ部57から送信される搬送波の偏波面の方向を時分割で切替えることができる。これにより、RFIDタグ2の向きがばらばらであっても、パッチアンテナ部57から送信される搬送波の偏波面の方向を合わせ、RFIDタグ2に電力を供給することができる。
以上のように本発明は、偏波切替アンテナとリーダライタとを接続ケーブルで接続するので、リーダライタの設置方向に制約されず偏波切替アンテナの向きを好ましい方向に設定することができる。さらに、偏波切替アンテナで偏波面方向を切替えるので、RFIDタグの偏波面に合わせることができる。したがって、搬送ライン上に載せられ移動する物品に付されているRFIDタグの方向がばらばらになっている場合でも、各RFIDタグからタグ情報を正確に読み取ることを可能とするRFIDリーダ装置、RFID管理システムに有用である。
本発明の実施の形態におけるRFID管理システムの構成図 本発明の実施の形態におけるRFIDリーダ装置を含むRFIDシステムの構成図 同RFIDシステムにおけるRFIDタグの回路ブロック図 本発明の実施の形態におけるRFIDタグの読み取り可能な向きを説明する図 本発明の実施の形態における偏波切替アンテナのブロック図 同偏波切替アンテナの向きの例を示す図 同偏波切替アンテナの向きの他の例を示す図 本発明の実施の形態におけるRFIDリーダ装置の他の例を示す構成図 本発明の実施の形態におけるRFIDリーダ装置のさらに他の例を示す構成図
符号の説明
1 物品
2 RFIDタグ
3 搬送ライン
4,60,70 RFIDリーダ装置
5 偏波切替アンテナ
6,6a,6b 接続ケーブル
7 リーダライタ
8 RFIDシステム
9 支持具
10 ネットワーク
11 管理装置
12 タグICチップ
13 タグアンテナ
20 RFID管理システム
21,42 変調回路
22,49 メモリ
23 タグ回路部
24 ダイオード
25,26,52 コンデンサ
27 スイッチ
28,41 制御回路
29,45 復調回路
43 送信回路
44 受信回路
46 クロック回路
47 電源回路
48 偏波制御回路
53 ローパスフィルタ(LPF)
54 偏波切替回路
55 移相回路部
56 経路切替部
57,58 パッチアンテナ部
71 分離回路

Claims (9)

  1. 物品に貼付されているRFIDタグからタグ情報を読み取るRFIDリーダ装置であって、
    搬送波の偏波面方向の切替えが可能な偏波切替アンテナと、
    前記RFIDタグに対して送信すべき搬送波の偏波面方向を設定する偏波面設定部と前記RFIDタグと交信する交信部とを有するリーダライタと、
    前記偏波切替アンテナと前記リーダライタとを接続する接続ケーブルとを備え、
    前記リーダライタは、前記接続ケーブルを介して前記偏波切替アンテナに前記偏波面方向を切替えるための設定信号と前記RFIDタグと交信するための交信信号とを出力することを特徴とするRFIDリーダ装置。
  2. 前記リーダライタは、前記偏波面方向を切替えるための設定信号と前記RFIDタグと交信するための交信信号とを合成した合成信号を前記接続ケーブルを介して前記偏波切替アンテナに出力することを特徴とする請求項1に記載のRFIDリーダ装置。
  3. 前記偏波面設定部は、前記偏波面方向を切替えるための設定信号として複数の電圧値を用いることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のRFIDリーダ装置。
  4. 前記複数の電圧値のうち、最も低い電圧値が少なくとも前記偏波切替アンテナの回路部が動作可能な電圧値より高いことを特徴とする請求項3に記載のRFIDリーダ装置。
  5. 前記偏波切替アンテナは、電力を供給する2つの給電点を有するパッチアンテナ部を備えていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のRFIDリーダ装置。
  6. 前記偏波切替アンテナで切替えができる偏波面は、水平偏波、垂直偏波、右旋円偏波または左旋円偏波であることを特徴とする請求項5に記載のRFIDリーダ装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項のRFIDリーダ装置と、
    前記RFIDタグを貼付した前記物品を載置して上流側から下流に向けて搬送する搬送ラインと
    を備えていることを特徴とするRFID管理システム。
  8. 前記RFIDリーダ装置の偏波切替アンテナは前記搬送ラインの途中に設置され、前記搬送ラインに対向配置して下流側から上流に向いていることを特徴とする請求項7に記載のRFID管理システム。
  9. 前記対向配置は、斜め配置であることを特徴とする請求項8に記載のRFID管理システム。
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