JP4752867B2 - 半導体光素子の製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、半導体光素子の製造方法に係り、特に導波路リッジ頂部に電極を備えた半導体光素子の製造方法に関する。
近年、光ディスクの高密度化に必要である青色領域から紫外線領域におよぶ発光が可能な半導体レーザとして、AlGaInNなどの窒化物系III−V族化合物半導体を用いた窒化物系半導体レーザの研究開発が盛んに行われ、既に実用化している。
このような青紫色LD(以下レーザダイオードをLDと記載する)はGaN基板上に化合物半導体を結晶成長させて形成される。
代表的な化合物半導体にはIII族元素とV族元素とが結合したIII−V族化合物半導体があり、複数のIII族原子やV族原子が結合することにより様々な組成比を有する混晶化合物半導体が得られる。青紫色LDに使用される化合物半導体としては、例えば、GaN,GaPN、GaNAs、InGaN,AlGaNなどがある。
導波路リッジ型のLDは、通常導波路リッジの頂部に電極層を設ける。この電極層と導波路リッジの最上層であるコンタクト層との接続は、導波路リッジを覆う絶縁膜において導波路リッジ頂部に開口を設け、この開口を介して行われる。この開口を有する絶縁膜は、導波路リッジを形成するときに使用されたレジストマスクを用いリフトオフ法を用いて形成される。このためにコンタクト層と接着しているレジストマスクは、コンタクト層との接合部においてコンタクト層の表面に沿って凹んでいるために、リフトオフ後も導波路リッジを覆う絶縁膜の一部がこの窪みの部分に残留し、その残留した絶縁膜分だけコンタクト層の表面を覆うことになり、電極層とコンタクト層の接触面積がコンタクト層の全表面積よりも小さくなる。
従来の赤色LDにおいて使用されるコンタクト層の材料、例えばGaAs等では、コンタクト抵抗が比較的低いので、リフトオフ法によって生じる接触面積の減少がコンタクト抵抗を大きく増加させることはなく、LDの動作電圧の上昇に大きき影響することはなかった。
しかしながら青紫色LDの場合コンタクト層に使用される材料が、GaN等であり、材料のコンタクト抵抗が比較的高く、このために電極とコンタクト層との接触面積の低下が、電極とコンタクト層とのコンタクト抵抗を高め、青紫色LDの動作電圧を高める結果となっていた。
電極とコンタクト層との接触面積の減少を防止するための、LDの製造方法の公知例には次のようなものがある。
窒化物半導体レーザ素子を形成する場合において、まず複数の半導体層を含むウエハのp型コンタクト111層上にパラジウム/モリブデン/金からなるp型電極層112が形成される。次にp型電極層112の上にストライプ状のレジストマスク(図示せず)を形成し、RIE(反応性イオンエッチング)によってリッジストライプ114を形成する。すなわちArガスによってp型電極112をエッチングにより形成し、さらにArとClとSiClの混合ガスによってP型コンタクト層111とp型クラッド層110の途中までエッチング、またはpガイド層109の途中までエッチングすることによりリッジストライプが形成される。さらにリッジストライプ114のレジストを残したままで、ウエハの上面を覆うように、絶縁膜115(主としてZrO2からなるZr酸化物)が厚さ0.5μmに形成される。その後レジストを除去することによりリッジストライプ114の上辺が露出される。さらにp型電極112と少なくともその両側近傍の絶縁膜115を覆うようにモリブデンと金からなるp型パッド電極116が形成される。(例えば、特許文献1、第9頁、42−50行、及び図1 参照)。
またもう一つの公知例では二つの異なるフォトレジスト層を積層するステップを含むリッジ導波管半導体LDを製造するための自己整合法を開示している。この製造方法は次のような方法である。
下側のフォトレジスト層は300nm未満の波長を有する光だけに反応し、上側のフォトレジスト層は300nmより長い波長を有する光だけに反応する。第2被覆導波層406とこの上にキャップ層408が形成された半導体積層構造において、キャップ層408と第2被覆導波層406の一部分が除去されリッジ構造414とダブルチャネル412が形成される。さらにリッジ構造414とダブルチャネル412の表面に第2絶縁膜416が形成される。この第2絶縁膜の上に下層の第1フォトレジスト層420と上層の第2フォトレジスト層422が形成される。リッジ構造414近傍の第1フォトレジスト層420を露出するために第2フォトレジスト層422がパターン化される。次にリッジ構造414上の第2絶縁膜416を露出させるために第1フォトレジスト層420に対してRIEプロセスが行われる。次にリッジ414の外側の第2絶縁膜416を除去するためにRIEプロセスを含むエッチングプロセスが実行される。次に残存している第1フォトレジスト層420および第2フォトレジスト層422が除去され、第1金属層424が電極として蒸着される(例えば、特許文献2、段落番号[0024]から[0034]、及び図7乃至図18 参照)。
さらに別の公知例では、Alのメタルマスクを用いてウエットエッチングによりコンタクト層をエッチングし、さらにメタルマスクを残したままコンタクト層をマスクとしてウエットエッチングを行うことにより、リッジとチャネルを形成するとともに、プラズマCVDにより絶縁膜を全面に形成し、次いでAlパターンとその上に堆積した絶縁膜をリフトオフで除去する。次いで通常のリソグラフィプロセスによりp側電極の部分が露出するレジストパターンを形成し、このレジストパターンをマスクとして電極材料を真空蒸着し、レジストパターンとその上の電極材料をリフトオフで除去しリッジのコンタクト層に密着する電極を形成することが開示されている(例えば、特許文献3、段落番号[0025]から[0034]、及び図1 参照)。
さらに別の公知例では次のような工程が開示されている。コンタクト層13の表面のほぼ全面に第1の保護膜61を形成し、この第1の保護膜61の上にストライプ状の第3の保護膜63を形成する。第3の保護膜63をつけたまま第1の保護膜61をエッチングした後、第3の保護膜63を除去し、ストライプ状の第1の保護膜61を形成する。ついで第1の保護膜をマスクとしてp側コンタクト層13とコンタクト層の下の層、例えばp側クラッド層12の途中、までエッチングすることによりストライプ状の導波路を形成する。次に第1の保護膜61と異なる材料で絶縁性のある第2の保護膜62をストライプ状の導波路の側面とエッチングされて露出した窒化物半導体層、先のエッチングではp側クラッド層12の平面に形成し、リフトオフ法により第1の保護膜61のみを除去し第2の保護膜とp側コンタクト層13の上に、そのp側コンタクト層13と電気的に接続したp電極を形成する(例えば、特許文献4、段落番号[0020]から[0027]、及び図1 参照)。
これらの従来の方法でも導波路リッジのコンタクト層と電極層との接触面積は確保されるとしても、金属膜と金属膜の下層の半導体層とを同時にエッチングする工程や、2層のレジストを使用する場合に下層のレジストを安定して所定の厚みを残してエッチングを停止する工程や、金属膜をマスクとしたり複数の保護膜を使用する場合のリフトオフを行う工程等を含むなど、安定的に特性の揃ったデバイスを製造する上での問題点があった。また複数のレジストや保護膜を使用する場合の工程の自由度の低下などの問題点もあった。
このため簡単な工程により、導波路リッジの上表面において半導体層と電極層との接触面積の減少を安定的に防止することを目的として、次のような製造工程が開発された。
まず半導体層を積層したウエハに溝部を形成することにより、導波路リッジを形成し、ウエハ全面にSiO膜を形成する。次いでウエハ全面にレジストを塗布し導波路リッジの頂部におけるレジスト膜の膜厚よりも溝部におけるレジスト膜の膜厚が厚くなるようにレジスト膜を形成する。次いでレジスト膜の表面から一様にドライエッチングによりレジストを除去し、溝部のレジスト膜は残しながら導波路リッジの頂部におけるレジスト膜を除去し、導波路リッジの頂部を露呈させたレジストパターンを形成する。次いでこのレジストパターンをマスクとして、露呈したSiO膜を表面から一様にエッチングし、溝部の側面及び底部に形成したSiO膜を残しつつ、導波路リッジの頂部に形成されたSiO膜を除去し、導波路リッジの頂部においてはSiO膜に確実に開口部を形成する。 次いでレジストパターンを除去した後、導波路リッジの頂部にp側電極を形成する。
なお、p型オーミック電極をマスクとしてリッジストライプを形成する公知例としては、GaNよりなるp型コンタクト層の上面にストライプ状の金属層(第1層がNi/Au、第2層がPt)を形成し、次いで熱処理(合金化)をしてp側オーミック電極を形成し、このp側オーミック電極をマスクとしてCl2をエッチングガスに用いp型ガイド層が露出するまでエッチングするという例が開示されている(例えば、特許文献5、段落番号[0035]から[0038]、及び図2 参照)。
またリッジ形成を行う別の公知例では次のような工程が開示されている。第1の工程においてp側コンタクト層13の表面のほぼ全面にSi酸化物からなる第1の保護膜61を形成し、この第1の保護膜61の上にストライプ状の第3の保護膜63を形成する。第3の保護膜63をつけたまま第1の保護膜61をエッチングした後、第3の保護膜63を除去し、ストライプ状の第1の保護膜61を形成する。ついで第2の工程において、第1の保護膜61が形成されたp側コンタクト層13の第1の保護膜61が形成されていない部分からエッチングして、第1の保護膜61の直下部分に保護膜の形状に応じたストライプ状の導波路領域を形成する。次に第3の工程において第2の保護膜を第1の保護膜61と異なる材料であって、絶縁性を有する材料を用いてストライプ状の導波路の側面、エッチングされて露出した窒化物半導体層(p側クラッド層12)の平面、及び第1の保護膜61の上に形成する。第2の保護膜62を形成後に、エッチングにより第1の保護膜61を除去することにより、第1の保護膜61上に形成された第2の保護膜のみが除去され、ストライプの側面およびp側クラッド層12の平面には第2の保護膜が連続して形成される。
第3の工程でのエッチング処理は、特に限定されないが、例えばフッ酸を用いてドライエッチングする方法が挙げられる(例えば、特許文献6、段落番号[0018]から[0024]、及び図6 参照)。
再公表特許(A1) JP WO2003/085790 公報 特開2000−22261号公報 特開2000−340880号公報 特開2003−142769号公報 特開2004−253545号公報 特開2000−114664号公報
従来の方法において、導波路リッジを形成した後SiO膜で覆いレジストを塗布し、溝部のレジスト膜は残しながら導波路リッジの頂部を露呈させたレジストパターンを形成し、このレジストパターンマスクとして、露呈したSiO膜を表面から一様にエッチングし、溝部の側面及び底部に形成したSiO膜を残しつつ、導波路リッジの頂部に形成されたSiO膜を除去し、導波路リッジの頂部にSiO膜の開口部を形成する工程において、SiO膜を除去するエッチングにドライエッチングを行う場合、SiO膜に覆われていた半導体層にエッチングによる損傷が発生する場合がある。例えばSiO膜の下層がp型コンタクト層であった場合にはエッチングによる損傷を受け、コンタクト抵抗が増加する場合があった。特にp型コンタクト層がGaN系の材料で構成されていると、GaN系の材料はウエットエッチングでは材料の除去を行うことが難しくこの損傷部分をウエットエッチングで取り除くことが困難であるという問題点があった。
この発明は上記の問題点を解決するためになされたもので、第1の目的は簡単な工程により、導波路リッジの上表面において半導体層と電極層との接触面積の減少を安定的に防止するとともに導波路リッジの頂部の半導体層におけるエッチングによる損傷を防止することが可能で、歩留まりの高い製造方法を提供することである。
この発明に係る半導体光素子の製造方法は、半導体基板上に第1導電型の第1の半導体層、活性層、および第2導電型のGaN系の第2の半導体層を順次積層し、半導体積層構造を形成する工程と、この半導体積層構造の表面にレジストを塗布し、写真製版工程により導波路リッジに対応した幅を有するストライプ状レジスト膜部分を備えた第1のレジストパターンを形成する工程と、この第1のレジストパターンをマスクとして、ドライエッチングにより第2の半導体層の上表面側の一部を除去し底部に第2の半導体層の一部を残した凹部を形成することにより導波路リッジを形成する工程と、凹部と第1のレジストパターンを残した導波路リッジとを含む半導体積層構造の表面に第1の絶縁膜、Si,Ti,Al,V,Zr,Nb,Hf,Taの酸化膜またはSiN、SiON、BN、SiC、AlN、TiN、TiCを含む材料を用い、蒸着、またはスパッタリングまたはCVDにより、を形成する工程と、
凹部と導波路リッジの頂部に第1の絶縁膜を残しつつ、導波路リッジ側面の第1の絶縁膜をウエットエッチングにより除去し導波路リッジ側壁を露呈させる工程と、リフトオフ法によりレジストパターンとこのレジストパターン上に残っている第1の絶縁膜とを除去し、第2の半導体層を露呈させる工程と、露呈した導波路リッジの第2の半導体層の表面上に電極層を形成する工程と、を含み、所定のエッチング液に対して、凹部と導波路リッジの頂部の第1の絶縁膜のエッチングレートを導波路リッジ側面の第1の絶縁膜のエッチングレートよりも小さくしたものである。
この発明に係る半導体光素子の製造方法においては、簡単な工程により第2の半導体層と電極層とが接触面積の減少がなく接合される。さらに導波路リッジの頂部の第2の半導体層を露呈させる際にドライエッチングを使用していないので、第2の半導体層にドライエッチングによる損傷が発生せず、コンタクト抵抗の増加が抑制される。延いては、簡単な工程により特性のよい半導体光素子を歩留まりよく製造することができる。
以下の実施の形態においては、半導体光素子として、例えば青紫色LDを例にして説明するが、青紫色LDに限らず、赤色LDなど半導体光素子全般に適用して同様の効果を奏する。
したがって、半導体積層構造を構成する各材料は、窒化物系半導体に限らず、InP系材料やGaAs系材料も含まれる。また、基板はGaN基板に限らず、InP、GaAs,Si,SiCなどのその他の半導体基板や、サファイア基板などの絶縁基板であってもよい。
実施の形態1.
図1は、この発明の一実施の形態に係る半導体LDの断面図である。なお各図において同じ符号は同じものかまたは相当のものを示す。
図1において、このLD10は導波路リッジ型の青紫色LDで、n型GaN基板12(以下、“n型”を“n−”と、また“p型”を“p−”、特に不純物がドーピングされていないアンドープの場合は“i−”と表記する)の一方主面であるGa面上にn−GaNで形成されたバッファ層14、このバッファ層14の上にn−AlGaNで形成された第1の半導体層としての、例えば第1n−クラッド層16,第2n−クラッド層18,および第3n−クラッド層20が形成され、この第3nクラッド層20の上にn−GaNで形成されたn側光ガイド層22、InGaNで形成されたn側SCH(Separate Confinement Heterostructure)層24、および活性層26が順次積層されている。
この活性層26の上にInGaNで形成されたp側SCH層28、p−AlGaNで形成された電子障壁層30、p−GaNで形成されたp側光ガイド層32、p−AlGaNで形成されたp−クラッド層34、及びp−GaNで形成されたコンタクト層36が順次積層されている。第2の半導体層としては、この実施の形態では、p−クラッド層34とコンタクト層36とを含んでいる。しかし場合によって第2の半導体層は1層であっても3層以上であってもかまわない。
コンタクト層36およびp−クラッド層34に凹部としてのチャネル38を形成することにより、コンタクト層36およびコンタクト層36と接する側のp−クラッド層34の一部が導波路リッジ40を形成している。
導波路リッジ40はLD10の共振器端面となる劈開端面の幅方向の中央部分に配設され、共振器端面となる両端面の間に延在している。この導波路リッジ40はその長手方向の寸法、即ち共振器長は1000μmで、その長手方向に直交する方向のリッジ幅が数μm〜数十μmで、例えばこの実施の形態では1.5μmである。
またチャネルの幅はこの実施の形態では10μmである。チャネル38を介して導波路リッジ40の両外側に形成された台状部は、例えば電極パッド基台42である。
また導波路リッジ40の深さ、即ちチャネル38の底面からの高さは、たとえば0.5μmである。
導波路リッジ40の側壁および電極パッド基台42の側壁を含むチャネル38の両側面及び底面は、第1の絶縁膜としての第1シリコン酸化膜44により被覆されている。チャネル38の両側面を被覆する第1シリコン酸化膜44の上端はコンタクト層36の上表面から少し突出している。この第1シリコン酸化膜44は、例えば膜厚が200nmのSiO膜で形成されている。またこの第1シリコン酸化膜44はコンタクト層36の上表面には形成されておらず、第1シリコン酸化膜44が有する開口部44aはコンタクト層36の上表面全体を露呈させている。
コンタクト層36の上表面にはコンタクト層36と接して電気的に接続されたp側電極46が配設されている。p側電極46は真空蒸着法により白金(Pt)およびAuを順次積層することにより形成される。このp側電極46はコンタクト層36の上表面に密接し、この上表面からさらに第1シリコン酸化膜44の上端を挟み込むように覆い、導波路リッジ40の側壁上の第1シリコン酸化膜44を経てチャネル38底部の第1シリコン酸化膜44の一部の上まで延在している。
また、電極パッド基台42の上表面の上、およびチャネル38内の電極パッド基台42の側面上の第1シリコン酸化膜44とチャネル38底部の第1シリコン酸化膜44の一部の表面上には、例えばSiOで形成された第2シリコン酸化膜48が配設されている。
p側電極46の表面上にはp側電極46と密着してパッド電極50が配設されこのパッド電極50は、両側のチャネル38内部のp側電極46、第1シリコン酸化膜44、およに第2シリコン酸化膜48の上に配設され、さらに電極パッド基台42の上表面に配設されている第2シリコン酸化膜48の上にまで延在している。
さらにn−GaN基板12の裏面には、真空蒸着法によりTiおよびAu膜を順次積層することにより形成されたn側電極52が配設されている。
このLD10においては、n型不純物としてシリコン(Si)が、p型不純物としてはマグネシウム(Mg)がドープされている。
n−GaN基板12は層厚が100μm程度である。またバッファ層14は層厚が1μm程度である。第1n−クラッド層16は層厚が400nm程度で、例えばn−Al0.07Ga0.93Nにより形成され、第2n−クラッド層18は層厚が1000nm程度で、例えばn−Al0.045Ga0.955Nにより形成され、第3n−クラッド層20は層厚が300nm程度で、例えばn−Al0.015Ga0.985N層により形成される。
n側光ガイド層22の層厚は、例えば80nmである。n側SCH層24は膜厚は30nmでi−In0.02Ga0.98Nにより形成される。
活性層26は、n側SCH層24に接して配設されたi−In0.12Ga0.88Nからなる層厚が5nmのウエル層26aとウエル層26aの上に配設されたi−In0.02Ga0.98Nのからなる層厚が8nmのバリア層26bとこのバリア層26bの上に配設されたi−In0.12Ga0.88Nからなる層厚が5nmのウエル層26cとから構成される2重量子井戸構造である。
活性層26のウエル層26cの上に、これと接して配設されたp側SCH層28は膜厚は30nmで、i−In0.02Ga0.98Nにより形成される。
電子障壁層30は層厚が20nm程度で、p−Al0.2Ga0.8Nにより形成される。p側光ガイド層32は層厚が100nm、p−クラッド層34は層厚が500nm程度でp−Al0.07Ga0.93Nにより形成され、コンタクト層36の層厚は20nmである。
次にLD10の製造方法について説明する。
図2〜図14はこの発明に係る半導体LDの製造方法の各製造工程を示す半導体LDの一部断面図である。
この製造工程においては、n−GaN基板12とこの上に順次積層されたp側光ガイド層32までの各層は製造工程において特に変化がないので、各図から省略され、p側光ガイド層32の一部を含むそれより上層の各層について断面が示されている。
まず、予めサーマルクリーニングなどにより表面を洗浄したGaN基板12上に有機金属化学気相成長法(以下、MOCVD法という)により、例えば1000℃の成長温度でバッファ層14としてのn−GaN層を形成する。
次いで、第1n−クラッド層16としてのn−Al0.07Ga0.93N層、第2n−クラッド層18としてのn−Al0.045Ga0.955N層、第3n−クラッド層20としてのn−Al0.015Ga0.985N層、n側光ガイド層22としてのi−In0.02Ga0.98N層、n側SCH層24としてのi−In0.02Ga0.98N層とが順次形成され、この上に活性層26を構成するウエル層26aとしてのi−In0.12Ga0.88N層とバリア層26bとしてのi−In0.02Ga0.98N層とウエル層26cとしてのi−In0.12Ga0.88N層とが順次形成される。
次いで活性層26の上にp側SCH層28としてのi−In0.02Ga0.98N層、電子障壁層30としてのp−Al0.2Ga0.8N層、p側光ガイド層32としてのp−Al0.2Ga0.8N層70、p−クラッド層34としてのp−Al0.07Ga0.93N層72、およびコンタクト層36としてのp−GaN層74が順次積層されたウエハが形成され、さらにp−GaN層74の上にキャップ層としての金属キャップ層75が積層される。今便宜的に金属キャップ層75を含めた積層構造を半導体積層構造と称しておく。
金属キャップ層75はAuまたはCr等で形成され、金属キャップ層75の膜厚は5nm〜250nm、さらに望ましくは20nm〜50nmである。
図2はこの工程の結果を示している。
なお金属キャップ層75がコンタクト層36と接する側に、コンタクト層36と密着性のよいTi層を薄く設け、Ti層の上にAuまたはCr等を積層する構成にしてもよい。
次に図3を参照して、金属キャップ層75が積層された半導体積層構造全面に、レジストを塗布し、写真製版工程により、導波路リッジ40の形状に対応した部分76aにレジストを残し、チャネル38の形状に対応した部分76bのレジストを除去した第1のレジストパターンとしてのレジストパターン76を形成する。この工程の結果が図3である。この実施の形態では導波路リッジ40の形状に対応した部分76aの幅は1.5μm、チャネル38の形状に対応した部分76bの幅は10μmである。
次に図4を参照して、レジストパターン76をマスクとして金属キャップ層75、p−GaN層74、p−Al0.07Ga0.93N層72のp−GaN層74と接する側の一部をエッチングし、p−Al0.07Ga0.93N層72の一部を残して底部としたチャネル38を形成する。
このエッチングは、例えばドライエッチングにより行い、金属キャップ層75をドライエッチングし、その後RIE(Reactive Ion Etching)により、p−GaN層74とp−Al0.07Ga0.93N層72のp−GaN層74と接する側の一部をエッチングし、p−Al0.07Ga0.93N層72の一部を残して底部としたチャネル38を形成する。この場合のエッチング深さaはこの実施の形態ではa=500nm(0.5μm)程度である。チャネル38を形成することにより、導波路リッジ40および電極パッド基台42が形成される。図4はこの工程の結果を示している。
次に図5を参照して、先のエッチングに使用したレジストパターン76を有機溶剤等を用いて除去する。このときのチャネル38の深さ、即ち導波路リッジ40の高さはエッチング深さaに等しく、500nm(0.5μm)程度である。図5はこの工程の結果を示している。
次に、図6を参照して、ウエハ全面にCVD法、あるいは真空蒸着法、あるいはスパッタリング法等を使用し、例えば膜厚が0.2μmの第1の絶縁膜としての第1シリコン酸化膜44となるSiO膜78を形成する。SiO膜78は導波路リッジ40の上表面、チャネル38の内部の表面、および電極パッド基台42の上表面を覆う。図6はこの工程の結果を示している。
この場合の絶縁膜としてSiOを使用しているが、SiOの他に、SiO(0<x<2)、SiN、SiON,TiO、Ta、Al、AlN、ZrO、Nbなどが使用できる。
次に図7を参照して、ウエハ全面にフォトレジストを塗布し、導波路リッジ40の頂部及び電極パッド基台42の頂部におけるレジスト膜の膜厚cよりもチャネル38におけるレジスト膜の膜厚bが厚くなるようにレジスト膜80を形成する。例えばb=0.8μm程度、c=0.4μm程度になるようにレジスト膜80を形成する。
図7においては、チャネル38上のレジスト膜80の表面が導波路リッジ40の頂部及び電極パッド基台42の頂部におけるレジスト膜80の表面より凹んでいるように記載しているが、レジスト膜の表面が一様に平らに形成できれば、自ずとb>cが満足される。
しかし図7に描くようにチャネル38上のレジスト膜80の表面が導波路リッジ40の頂部及び電極パッド基台42の頂部におけるレジスト膜80の表面より凹んでいたとしても、b>cが満足されていれば、レジスト膜80の表面の形状はどのようであってもかまわない。
通常フォトレジストはスピンコート法を用いて塗布する。すなわちレジストをウエハ上に滴下し、ウエハを自転させることにより均一な膜厚にする。
そしてフォトレジストの粘度および滴下量、ウエハ回転時の回転数及び回転時間を適切な値にすることにより、レジスト膜の膜厚を制御することができる。
図7に示されたようにウエハの表面に段差或いは凹部が形成されている場合は突出している部分、すなわちこの場合では導波路リッジ40の頂部及び電極パッド基台42の頂部で薄く、凹んでいる部分、この場合ではチャネル38のところで厚くなるが、その膜厚の差の大小は、フォトレジストの粘度に影響される。
図7に示されているようなウエハの場合では、粘度が小さいと、チャネル38のエッチング深さa、チャネル38におけるレジスト膜80の膜厚b、および導波路リッジ40の頂部または電極パッド基台42の頂部におけるレジスト膜80の膜厚cとの関係は、b=c+aに近くなる。これはレジスト膜80の表面が一様にほぼ平らにすることができることを意味する。
また、レジスト膜80の表面が一様にほぼ平らにならずに、チャネル38のところでレジストの表面が凹む場合においては、フォトレジストの粘度が大きくなるとb=cに近くなる。これはチャネル38におけるレジスト膜80の膜厚が導波路リッジ40の頂部または電極パッド基台42の頂部におけるレジスト膜80の膜厚とほぼ等しくなることを意味している。
またレジスト膜80の表面が一様にほぼ平らにならずに、チャネル38のところでレジストの表面が凹む場合においては、よほどレジストの粘度が低くならない限り、b>c、すなわちチャネル38部分におけるレジスト膜80の膜厚が導波路リッジ40の頂部または電極パッド基台42の頂部におけるレジスト膜80の膜厚よりも厚くなる。
このように、レジストの粘度とウエハ回転時の回転数を適切に設定することにより、チャネル38部分におけるレジスト膜80の膜厚bと導波路リッジ40の頂部または電極パッド基台42の頂部におけるレジスト膜80の膜厚cとの関係を所望の関係、すなわちb>c、に設定することができる。図7はこの工程の結果を示している。
次に図8を参照して、レジスト膜80の表面から一様にレジストを除去し、チャネル38のレジスト膜80は残しながら導波路リッジ40の頂部および電極パッド基台42の頂部におけるレジスト膜80を完全に除去し、導波路リッジ40の頂部および電極パッド基台42の頂部それぞれのSiO膜78を露呈させたレジストパターン82を形成する。
例えばOプラズマを用いたドライエッチングにより所定の厚さ分、即ち導波路リッジ40の頂部および電極パッド基台42の頂部のSiO膜78が完全に露呈し、しかもチャネル38にレジスト膜80の表面が金属キャップ層75の上面よりも高く残る程度に、この実施の形態では例えば400nm程度エッチングする。
なお、この実施の形態の場合レジスト膜80の表面が金属キャップ層75の上面よりも高く残る程度に、エッチングしている。しかしレジスト膜80は、その表面が第2の半導体層の上面よりも高く残る程度、すなわちこの実施の形態では第2の半導体層としてp−クラッド層34とコンタクト層36とを含んでいるので、コンタクト層36の上面よりも高く残る程度にエッチングすればよい。
レジスト膜80は、チャネル38におけるレジスト膜80の膜厚が800nm程度に、またに導波路リッジ40の頂部および電極パッド基台42の頂部のレジスト膜80の膜厚が400nm程度に形成されている。このためレジスト膜80の表面から400nm程度だけエッチングでレジストを除去すると、導波路リッジ40の頂部および電極パッド基台42の頂部のレジスト膜80は除去され、SiO膜78の上面が露呈されるとともに、チャネル38におけるレジスト膜80の表面はSiO膜78の膜厚の半分程度の高さ位置に形成されることになり、この残留したレジスト膜が第2のレジストパターンとしてのレジストパターン82になる。
レジスト膜80の表面から一様にエッチングを行なう場合のエッチングの停止は
例えばOプラズマを用いたドライエッチングによりレジスト膜を除去するときのエッチング量の制御は、Oプラズマを用いたドライエッチングによりレジスト膜を除去するとき生成されるCOがプラズマ中で励起されて発する波長451nmの励起光の強度をエッチング室の外部から観察しながらドライエッチングを行うことにより正確に行われる。
レジスト膜80のエッチング量を精度良く検出しながら、エッチングができるので、チャネル38内のレジスト膜を残しながら導波路リッジ40の頂部および電極パッド基台42の頂部におけるレジスト膜80を除去したレジストパターン82の形成が可能となる。図8はこの工程の結果を示している。
次に図9を参照して、レジストパターン82をマスクとして、露呈したSiO膜78を表面から一様にエッチングし、チャネル38の側面及び底部に形成したSiO膜78を残しつつ、導波路リッジ40の頂部および電極パッド基台42の頂部に形成されたSiO膜78を完全に除去する。導波路リッジ40の頂部においてはSiO膜78に確実に開口部44aを形成する。
この場合のエッチングは、CF等による反応性イオンエッチング法等のドライエッチングやバッファードフッ酸等によるウエットエッチング法を使用することができる。
この工程においてドライエッチングによりSiO膜78を除去するとき、金属キャップ層75がコンタクト層36としてのp−GaN層74を覆っている。このためにドライエッチングによる損傷がp−GaN層74に及ばない。従ってLD10として完成したときに、コンタクト層36に損傷が発生していない。従ってドライエッチングによる損傷に起因するコンタクト抵抗の増加を抑制することができる。延いてはLD10の歩留まりを高くすることができる。
なお金属キャップ層75の材料は、この工程において絶縁膜をエッチングするエッチャントでエッチングされず且つウエットエッチングできる材料であれば使用可能である。
これらの場合も正確なエッチング量を次のような方法で制御することが可能となる。
例えば、SiO膜78をCFガスなどのフッ素を含むガスを用いてドライエッチングする場合、SiO膜78中のSiとエッチングガス中のFとにより発生するSiFから発する波長約390nmの光の強度を観測することにより、エッチングを停止すればよい。
またSiO膜78をバッファードフッ酸等によるウエットエッチングを行う場合、導波路リッジ40の頂部および電極パッド基台42の頂部に形成されたSiO膜78にウエハ表面の対向位置から単一波長のレーザ光を入射し、反射された光の強度を計測することにより、SiO膜78の残存厚みが0になったことを確認してエッチングを停止すればよい。図9はこの工程の結果を示している。
次に図10を参照して、レジストパターン82を有機溶剤を用いたウエットエッチングにより、除去する。図10はこの工程の結果を示している。
さらに、金属キャップ層75をウエットエッチングにより除去する。金属キャップ層75がAuを用いて形成されている場合には王水により、Crを用いて形成されている場合には塩酸により除去される。本実施の形態においては、金属キャップ層として、例えばAu,Crを例にして説明したが、Au,Crに限らず、導波路リッジ40の側壁の絶縁膜が影響を受けないようなエッチャントで除去できるものであれば同様に金属キャップ層として用いることができる。
またTi層がコンタクト層36と接する側に使用されている場合には、HF系のエッチング液で除去されるが、この場合はSiO膜もエッチングされるので、Ti層の層厚を薄くしておくことが必要である。本実施の形態ではSiO膜は200nmであり、この程度のSiO膜の膜厚に対して、Ti層の膜厚としては5nm以上30nm以下が望ましい。図11はこの工程の結果を示している。
次に、図12を参照して、導波路リッジ40の頂部にp側電極46を形成する。
まずウエハ全面にレジストを塗布し、写真製版工程により導波路リッジ40の最上層であるp−GaN層74の上表面、導波路リッジ40の側壁およびチャネル38底部の一部を開口したレジストパターン(図示せず)を形成し、このレジストパターン上にPtとAuの積層構造からなる電極層を、例えば真空蒸着法により成膜した後、レジスト膜とこのレジスト膜の上に形成された電極層とをリフトオフ法を用いて除去することにより、p側電極46を形成する。
導波路リッジ40の頂部のp−GaN層74の上表面はSiO膜78に覆われることなく全上表面を開口部44aにより露呈しているので、このp側電極46とp−GaN層74との接触面積は開口部44aの形成に際して減少することはない。
従って、p側電極46とp−GaN層74との接触面積の減少に基づくコンタクト抵抗の増加を防止することができる。
またチャネル38の両側面を被覆するSiO膜78の上端はp−GaN層74の上表面から少し突出している。p側電極46はp−GaN層74の上表面に密接し、この上表面からさらにSiO膜78の上端を挟み込むように覆い、導波路リッジ40の側壁上のSiO膜78を経てチャネル38底部のSiO膜78の一部の上まで延在するように形成される。図12はこの工程の結果を示している。
次に、第2シリコン酸化膜48を形成する。
図13を参照して、まずウエハ全面にレジストを塗布し、写真製版工程によりp側電極46上を除く部分、すなわち電極パッド基台42上表面、およびチャネル38内の電極パッド基台42側面とチャネル38底部の一部に開口を有するレジストパターン(図示せず)を形成し、ウエハ全面に厚みが100nmのSiO膜を蒸着により形成し、リフトオフ法によりp側電極46上に形成されたレジスト膜とこのレジスト膜の上に形成されたSiO膜とを除去することにより、SiO膜で形成された第2シリコン酸化膜48を形成する。図13はこの工程の結果を示している。
この場合の絶縁膜としてはSiOの他に、SiO(0<x<2)、SiN、SiON,TiO、Ta、Al、AlN、ZrO、Nbなどが使用できる。
最後に、図14を参照して、p側電極46、チャネル38及び第2シリコン酸化膜48上に真空蒸着法によりTi、Pt,及びAuからなる金属膜を積層し、パッド電極50が形成される。図14はこの工程の結果を示している。
変形例1
図15〜17はこの発明に係る半導体LDのもう一つの製造方法の各製造工程を示す半導体LDの一部断面図である。
先に説明した半導体LDの各製造工程のうち、図1〜図6までの工程は、この変形例においても同じである。先の説明の図7及び図8の工程の代替として図15〜図17の工程が使用される。
先の図6の工程において、SiO膜78により導波路リッジ40の上表面、チャネル38の内部の表面、および電極パッド基台42の上表面が覆われた後、図15を参照して、ウエハ全面にノボラック樹脂を主成分とするフォトレジストを塗布し、導波路リッジ40に隣接するチャネル38においてレジスト膜90の表面が導波路リッジ40頂部のSiO膜78の上面とほぼ同じ高さを有するレジスト膜90を形成する。
この実施の形態ではチャネル38におけるレジスト膜90の層厚d、すなわちチャネル38の底部に配設されたSiO膜78の表面からレジスト膜90の表面までの高さdが、例えば500nm(0.5μm)程度の寸法である。
この場合、チャネル38におけるレジスト膜90の層厚dを正確に制御したレジスト膜90の製造方法は、既に説明した図7におけるレジスト膜80の形成方法と同様に、レジストの粘度とウエハ回転時の回転数を適切に設定することにより、チャネル38部分におけるレジスト膜90の膜厚dを所望の値に設定することができる。図15はこの工程の結果を示している。
次に、図16を参照して、レジスト膜90に写真製版工程を用いて、チャネル38の底面のSiO膜78上の一部にレジスト膜90を残し、チャネル38内においてレジスト膜90と導波路リッジ40の側壁上のSiO膜78との間およびレジスト膜90と電極パッド基台42の側壁上のSiO膜78との間に、所定の間隔eを設定して離隔するとともに、導波路リッジ40頂部および電極パッド基台42頂部におけるSiO膜78表面を一様に露呈させたレジストパターン92を形成する。図16はこの工程の結果を示す。
次に、図17を参照して、ウエハを熱処理、例えば大気中で140℃の温度を保って10分間加熱することにより、フォトレジストが流動化し、チャネル38内においてレジスト膜90と導波路リッジ40の側壁上のSiO膜78との間およびレジスト膜90と電極パッド基台42の側壁上のSiO膜78との間の所定の間隔eをなくすることにより、すなわちレジスト膜とチャネル38内の側壁上のSiO膜78とを密着させることにより、チャネル38内にレジスト膜は残しながら導波路リッジ40の頂部および電極パッド基台42の頂部を露呈させたレジストパターン82を形成する。図17はこの工程の結果を示している。
レジストパターン82のチャネル38内に配設されたレジスト膜表面の高さ位置fは、導波路リッジ40頂部および電極パッド基台42頂部におけるSiO膜78表面よりも低く、導波路リッジ40頂部および電極パッド基台42頂部における金属キャップ層75の上面よりも高く残る程度に設定される。この実施の形態においてはf=400nm程度の寸法に設定される。
そして、このためには、この工程における熱処理の前後において、レジスト膜の体積変化がないとした場合には、図15及び図16の断面におけるレジストパターン92の断面積とレジストパターン82の断面積が等しいとして、所望のf値が得られるように間隔eを設定する必要がある。
なお、図16においてレジストパターン92の間隔eをチャネル38内のレジスト膜の両側に設けているが、所望のf値が得られるように間隔eが設定されるのであれば、間隔が片側に設けられてもかまわない。
この工程以降の工程は、先に説明した図9以降の工程と同じである。
この実施の形態1のLD10の製造方法においては、半導体層を積層したウエハ上に、さらに金属キャップ層75を形成した半導体積層構造にチャネル38を形成することにより、導波路リッジ40および電極パッド基台42を形成し、ウエハ全面にSiO膜78を形成する。
次いでウエハ全面にレジストを塗布し導波路リッジ40の頂部及び電極パッド基台42の頂部におけるレジスト膜80の膜厚よりもチャネル38におけるレジスト膜の膜厚が厚くなるようにレジスト膜80を形成する。
次いでレジスト膜80の表面から一様にレジストを除去し、チャネル38のレジスト膜80は残しながら導波路リッジ40の頂部および電極パッド基台42の頂部におけるレジスト膜80を除去し、導波路リッジ40の頂部および電極パッド基台42の頂部を露呈させたレジストパターン82を形成する。
次いでレジストパターン82をマスクとして、露呈したSiO膜78を表面から一様にドライエッチングし、チャネル38の側面及び底部に形成したSiO膜78を残しつつ、導波路リッジ40の頂部および電極パッド基台42の頂部に形成されたSiO膜78を除去し、導波路リッジ40の頂部においてはSiO膜78に確実に金属キャップ層75を露呈する開口部44aを形成する。
次いでレジストパターン82を除去した後、金属キャップ層75をウエットエッチングにより除去する。次いで導波路リッジ40の頂部にp側電極46を形成する。
このLDの製造方法においては、p側電極46と接触する半導体層、この場合はコンタクト層36となるp−GaN層74、の上表面がSiO膜78の開口部44aにより確実に露呈され、p−GaN層74の上表面上にSiO膜78が残留することがない。このためにp側電極46とコンタクト層36との接触面積が減少されることはなく動作電圧が増加しない。さらにドライエッチングにより導波路リッジ40の頂部に形成されたSiO膜78を除去する際に、コンタクト層36が金属キャップ層75に覆われているためにドライエッチングによる損傷を受けない。従ってドライエッチングの損傷に起因するコンタクト抵抗の増大を抑制することができ、動作電圧が増加しない。延いては簡単な工程で特性のよいLD10を歩留まりよく製造することができる。
以上のように、この発明に係る半導体光素子の製造方法は、半導体基板上に第1導電型の第1の半導体層、活性層、第2導電型の第2の半導体層およびキャップ層を順次積層し、半導体積層構造を形成する工程と、この半導体積層構造の表面にレジストを塗布し、写真製版工程により導波路リッジに対応した幅を有するストライプ状レジスト膜部分を備えた第1のレジストパターンを形成する工程と、この第1のレジストパターンをマスクとして、キャップ層をエッチングにより除去し第2の半導体層を露呈させる工程と、第1のレジストパターンをマスクとして、ドライエッチングにより第2の半導体層の上表面側の一部を除去し底部に第2の半導体層の一部を残した凹部を形成することにより導波路リッジを形成する工程と、第1のレジストパターンを除去し、凹部と最表面にキャップ層を有する導波路リッジとを含む半導体積層構造の表面に第1の絶縁膜を形成する工程と、導波路リッジ頂部に形成された第1の絶縁膜の表面が露呈するとともに、導波路リッジに隣接する凹部の第1の絶縁膜を、導波路リッジの第2の半導体層表面よりも高くかつ導波路リッジ頂部上の第1の絶縁膜表面よりも低い表面を有するレジスト膜により埋設する第2のレジストパターンを形成する工程と、第2のレジストパターンをマスクとしてドライエッチングにより第1の絶縁膜を除去し、導波路リッジのキャップ層表面を露呈させる工程と、ウエットエッチングによりキャップ層を除去し第2の半導体層を露呈させる工程と、露呈した導波路リッジの第2の半導体層の表面上に電極層を形成する工程と、を含むもので、導波路リッジに隣接する凹部に形成された第2のレジストパターンが、導波路リッジのキャップ層表面よりも高くかつ導波路リッジ頂部上の第1の絶縁膜表面よりも低い表面を有する。この第2のレジストパターンを用いてドライエッチングにより導波路リッジ頂部の第1の絶縁膜を除去すると、導波路リッジの側面及び凹部の第1の絶縁膜を残しながら、導波路リッジ頂部のキャップ層が露呈される。さらにウエットエッチングによりキャップ層を除去すると、第2の半導体層が露呈され、この露呈された第2の半導体層に電極層が形成される。この簡単な工程により第2の半導体層と電極層とが接触面積の減少がなく接合可能となる。さらに第2のレジストパターンをマスクとしてドライエッチングにより第1の絶縁膜を除去するときに、導波路リッジの第2の半導体層の上にキャップ層が形成されているので、第2の半導体にドライエッチングによる損傷を防止することができて、ドライエッチングに起因する第2の半導体層のコンタクト抵抗の増加を抑制することができる。延いては簡単な工程で特性のよい半導体光素子を歩留まりよくを製造することができる。
実施の形態2.
図18は、この発明の一実施の形態に係る半導体LDの断面図である。
図18において、このLD100は導波路リッジ型の青紫色LDで、実施の形態1で説明したLD10の構成とほぼ同じ構成である。
LD100がLD10と相違するところは、LD10においては、導波路リッジ40の側壁および電極パッド基台42の側壁を含むチャネル38の両側面及び底面は、第1シリコン酸化膜44により被覆されているのに対して、LD100においては波路リッジ40の側壁および電極パッド基台42の側壁を含むチャネル38の両側面が第1シリコン酸化膜44におおわれておらず、チャネル38の底面のみが第1シリコン酸化膜44により被覆されていることである。
従ってp側電極46はコンタクト層36の上表面及び導波路リッジ40の側壁と直接接触してチャネル38の底面まで延在している。また第2シリコン酸化膜48も電極パッド基台42の側壁を直接覆い、電極パッド基台42の上表面まで延在している。この他はLD10と同様の構成になっている。
次にLD100の製造方法について説明する。
図19〜図27はこの発明に係る半導体LDの製造方法の各製造工程を示す半導体LDの一部断面図である。
この製造工程においても、n−GaN基板12とこの上に順次積層されたp側光ガイド層32までの各層は製造工程において特に変化がないので、各図から省略され、p側光ガイド層32の一部を含むそれより上層の各層について断面が示されている。
まず、予めサーマルクリーニングなどにより表面を洗浄したGaN基板12上に有機金属化学気相成長法(以下、MOCVD法という)により、例えば1000℃の成長温度でバッファ層14としてのn−GaN層、第1n−クラッド層16としてのn−Al0.07Ga0.93N層、第2n−クラッド層18としてのn−Al0.045Ga0.955N層、第3n−クラッド層20としてのn−Al0.015Ga0.985N層、n側光ガイド層22としてのi−In0.02Ga0.98N層、n側SCH層24としてのi−In0.02Ga0.98N層とが順次形成され、この上に活性層26を構成するウエル層26aとしてのi−In0.12Ga0.88N層とバリア層26bとしてのi−In0.02Ga0.98N層とウエル層26cとしてのi−In0.12Ga0.88N層とが順次形成される。
次いで活性層26の上にp側SCH層28としてのi−In0.02Ga0.98N層、電子障壁層30としてのp−Al0.2Ga0.8N層、p側光ガイド層32としてのp−Al0.2Ga0.8N層70、p−クラッド層34としてのp−Al0.07Ga0.93N層72、およびコンタクト層36としてのp−GaN層74が順次積層された半導体積層構造が形成される。
図19はこの工程の結果を示している。
次に図20を参照して、半導体積層構造全面にレジストを塗布し、写真製版工程により、導波路リッジ40の形状に対応した部分76aにレジストを残し、チャネル38の形状に対応した部分76bのレジストを除去した第1のレジストパターンとしてのレジストパターン76を形成する。この工程の結果が図20である。
次に図21を参照して、レジストパターン76をマスクとしてp−GaN層74、p−Al0.07Ga0.93N層72のp−GaN層74と接する側の一部をエッチングし、p−Al0.07Ga0.93N層72の一部を残して底部としたチャネル38を形成する。このエッチングは、RIE(Reactive Ion Etching)により、p−GaN層74とp−Al0.07Ga0.93N層72のp−GaN層74と接する側の一部をエッチングし、p−Al0.07Ga0.93N層72の一部を残して底部としたチャネル38を形成する。図21はこの工程の結果を示している。
次に図22を参照して、先のエッチングに使用したレジストパターン76を残したまま、ウエハ全面にCVD法、あるいは真空蒸着法、あるいはスパッタリング法等を使用し、例えば膜厚が0.2μmの第1の絶縁膜としての第1シリコン酸化膜44となるSiO膜78を形成する。SiO膜78は導波路リッジ40の上表面、チャネル38の内部の表面、および電極パッド基台42の上表面を覆う。図22はこの工程の結果を示している。
この場合の絶縁膜の材料としてはSi、Ti、Al、V、Zr、Nb、Hf、Taの酸化物、SiN、SiON、BN、SiC、AlN、TiN、TiCを用いることができる。これらの材料は面方位によってエッチングレートが異なる。すなわちこれらの材料を使用して、真空蒸着法、あるいはスパッタリング法、CVD法等により絶縁膜を形成した場合、導波路リッジ40頂部及びチャネル38の底面の膜質は導波路リッジの側壁上に形成された膜質と異なる。即ちエッチングレートが異なり、導波路リッジの側壁上に形成された膜のエッチングレートは、導波路リッジ40頂部及びチャネル38の底面の膜と比較して50〜100倍のエッチングレートを有している。
次に図23を参照して、先に形成したSiO膜78を、BHF(16%):HO=1:100のエッチング液を使用し、10秒間エッチングを行うと、導波路リッジ40の側面に形成されたSiO膜78は完全に除去されるが、導波路リッジ40頂部及びチャネル38の底面に形成されているSiO膜78はほとんどエッチングされずに残る。
図23はこの工程の結果を示している。
次に図24を参照して、先のレジストパターン76を有機溶剤等を用いたウエットエッチングにより、除去する。同時にレジストパターン上に残っていたSiO膜78も除去され、チャネル38の底面に形成されているSiO膜78のみが残される。
この工程で導波路リッジ40および電極パッド基台42となる部分が形成される。図24はこの工程の結果を示している。
この工程ではp−GaN層74の上表面を露呈させるためのドライエッチングがないので、p−GaN層74にドライエッチングによる損傷が発生しない。従ってp−GaN層74により構成されるコンタクト層36のドライエッチングの損傷に起因するコンタクト抵抗の増大を抑制することができる。
次に、図25を参照して、導波路リッジ40の頂部にp側電極46を形成する。
まずウエハ全面にレジストを塗布し、写真製版工程により導波路リッジ40の最上層であるp−GaN層74の上表面、導波路リッジ40の側壁およびチャネル38底部の一部を開口したレジストパターン(図示せず)を形成し、このレジストパターン上にPtとAuの積層構造からなる電極層を、例えば真空蒸着法により成膜した後、レジスト膜とこのレジスト膜の上に形成された電極層とをリフトオフ法を用いて除去することにより、p側電極46を形成する。
導波路リッジ40の頂部のp−GaN層74の上表面はSiO膜78に覆われることなく全上表面を開口部44aにより露呈しているので、このp側電極46とp−GaN層74との接触面積は開口部44aの形成に際して減少することはない。
従って、p側電極46とp−GaN層74との接触面積の減少に基づくコンタクト抵抗の増加を防止することができるとともにドライエッチングによる損傷に起因するコンタクト抵抗の増大も抑制することができる。図25はこの工程の結果を示している。
なお、この製造方法では導波路リッジ40の側面に絶縁膜はなく、導波路リッジ40の側面は直接p側電極46と接触している。従ってp側電極46とp−クラッド層34の側面と直接に接触する場合が発生する。しかしながらp側電極46とp−クラッド層34の側面とが直接に接触したとしてもp−クラッド層34のコンタクト抵抗は高くほとんど電流が流れていないのではないかと考えられ、初期特性には特に問題はないと考えられる。
次に第2の絶縁膜としての第2シリコン酸化膜48を形成する。図26はこの工程の結果を示している。
この場合の絶縁膜の材料としてはSi、Ti、Al、V、Zr、Nb、Hf、Taの酸化物、SiN、SiON、BN、SiC、AlN、TiN、TiCなどが使用できる。
最後に、p側電極46、チャネル38及び第2シリコン酸化膜48上に真空蒸着法によりTi、Pt,及びAuからなる金属膜を積層し、パッド電極50が形成される。図27はこの工程の結果を示している。
第2シリコン酸化膜48の形成およびパッド電極50の形成は実施の形態1で説明したのと同様である。
この実施の形態による半導体光素子の製造方法は、まずn型GaN基板12上に第1n−クラッド層16,第2n−クラッド層18,および第3n−クラッド層20、活性層26、p−クラッド層34およびコンタクト層36を順次積層し、半導体積層構造を形成し、次いで、この半導体積層構造の表面にレジストを塗布し、導波路リッジ40に対応した幅を有するストライプ状レジスト膜部分を備えたレジストパターン76を形成し、このレジストパターン76をマスクとして、導波路リッジ40を形成する。次いでチャネル38とレジストパターン76を残した導波路リッジ40とを含む半導体積層構造の表面にSiO膜78を形成し、チャネル38と導波路リッジ40の頂部にSiO膜78を残しつつ、導波路リッジ40側面のSiO膜78を除去し導波路リッジ側壁を露呈させる。次いでリフトオフ法によりレジストパターン76とこのレジストパターン76上に残っているSiO膜78とを除去し、コンタクト層36を露呈させ、露呈した導波路リッジ40のコンタクト層36およびp−クラッド層34の表面上にp側電極46を形成する。この半導体光素子の製造方法においては、p側電極46とp−GaN層74との接触面積は開口部44aの形成に際して減少することはない。さらに導波路リッジ40の頂部のコンタクト層36を露呈させる際にドライエッチングを使用していないので、コンタクト層にドライエッチングによる損傷が発生せず、コンタクト抵抗の増加が抑制される。延いては、簡単な工程により特性のよいLDを歩留まりよく製造することができる。
以上のようにこの発明に係る半導体光素子の製造方法は、半導体基板上に第1導電型の第1の半導体層、活性層、および第2導電型の第2の半導体層を順次積層し、半導体積層構造を形成する工程と、この半導体積層構造の表面にレジストを塗布し、写真製版工程により導波路リッジに対応した幅を有するストライプ状レジスト膜部分を備えた第1のレジストパターンを形成する工程と、この第1のレジストパターンをマスクとして、ドライエッチングにより第2の半導体層の上表面側の一部を除去し底部に第2の半導体層の一部を残した凹部を形成することにより導波路リッジを形成する工程と、凹部と第1のレジストパターンを残した導波路リッジとを含む半導体積層構造の表面に第1の絶縁膜を形成する工程と、凹部と導波路リッジの頂部に第1の絶縁膜を残しつつ、導波路リッジ側面の第1の絶縁膜を除去し導波路リッジ側壁を露呈させる工程と、リフトオフ法によりレジストパターンとこのレジストパターン上に残っている第1の絶縁膜とを除去し、第2の半導体層を露呈させる工程と、露呈した導波路リッジの第2の半導体層の表面上に電極層を形成する工程と、を含むもので、簡単な工程により第2の半導体層と電極層とが接触面積の減少がなく接合される。さらに導波路リッジの頂部の第2の半導体層を露呈させる際にドライエッチングを使用していないので、第2の半導体層にドライエッチングによる損傷が発生せず、コンタクト抵抗の増加が抑制される。延いては、簡単な工程により特性のよい半導体光素子を歩留まりよく製造することができる。
以上のように、この発明に係る半導体光素子の製造方法は、導波路リッジ頂部に電極を備えた半導体光素子の製造方法に適している。
この発明の一実施の形態に係る半導体LDの断面図である。 この発明に係る半導体LDの製造方法の各製造工程を示す半導体LDの一部断面図である。 この発明に係る半導体LDの製造方法の各製造工程を示す半導体LDの一部断面図である。 この発明に係る半導体LDの製造方法の各製造工程を示す半導体LDの一部断面図である。 この発明に係る半導体LDの製造方法の各製造工程を示す半導体LDの一部断面図である。 この発明に係る半導体LDの製造方法の各製造工程を示す半導体LDの一部断面図である。 この発明に係る半導体LDの製造方法の各製造工程を示す半導体LDの一部断面図である。 この発明に係る半導体LDの製造方法の各製造工程を示す半導体LDの一部断面図である。 この発明に係る半導体LDの製造方法の各製造工程を示す半導体LDの一部断面図である。 この発明に係る半導体LDの製造方法の各製造工程を示す半導体LDの一部断面図である。 この発明に係る半導体LDの製造方法の各製造工程を示す半導体LDの一部断面図である。 この発明に係る半導体LDの製造方法の各製造工程を示す半導体LDの一部断面図である。 この発明に係る半導体LDの製造方法の各製造工程を示す半導体LDの一部断面図である。 この発明に係る半導体LDの製造方法の各製造工程を示す半導体LDの一部断面図である。 この発明に係る半導体LDのもう一つの製造方法の各製造工程を示す半導体LDの一部断面図である。 この発明に係る半導体LDのもう一つの製造方法の各製造工程を示す半導体LDの一部断面図である。 この発明に係る半導体LDのもう一つの製造方法の各製造工程を示す半導体LDの一部断面図である。 この発明の一実施の形態に係る半導体LDの断面図である。 この発明に係る半導体LDの製造方法の各製造工程を示す半導体LDの一部断面図である。 この発明に係る半導体LDの製造方法の各製造工程を示す半導体LDの一部断面図である。 この発明に係る半導体LDの製造方法の各製造工程を示す半導体LDの一部断面図である。 この発明に係る半導体LDの製造方法の各製造工程を示す半導体LDの一部断面図である。 この発明に係る半導体LDの製造方法の各製造工程を示す半導体LDの一部断面図である。 この発明に係る半導体LDの製造方法の各製造工程を示す半導体LDの一部断面図である。 この発明に係る半導体LDの製造方法の各製造工程を示す半導体LDの一部断面図である。 この発明に係る半導体LDの製造方法の各製造工程を示す半導体LDの一部断面図である。 この発明に係る半導体LDの製造方法の各製造工程を示す半導体LDの一部断面図である。
符号の説明
12 n型GaN基板、 16 第1n−クラッド層、 18 第2n−クラッド層、 20 第3n−クラッド層、 26 活性層、 34 p−クラッド層、 36 コンタクト層、 75 金属キャップ層、 76 レジストパターン、 40 導波路リッジ、 78 SiO膜、 82 レジストパターン、 46 p側電極。

Claims (2)

  1. 半導体基板上に第1導電型の第1の半導体層、活性層、および第2導電型のGaN系の第2の半導体層を順次積層し、半導体積層構造を形成する工程と、
    この半導体積層構造の表面にレジストを塗布し、写真製版工程により導波路リッジに対応した幅を有するストライプ状レジスト膜部分を備えた第1のレジストパターンを形成する工程と、
    この第1のレジストパターンをマスクとして、ドライエッチングにより第2の半導体層の上表面側の一部を除去し底部に第2の半導体層の一部を残した凹部を形成することにより導波路リッジを形成する工程と、
    凹部と第1のレジストパターンを残した導波路リッジとを含む半導体積層構造の表面に第1の絶縁膜を、Si,Ti,Al,V,Zr,Nb,Hf,Taの酸化膜またはSiN、SiON、BN、SiC、AlN、TiN、TiCを含む材料を用い、蒸着、またはスパッタリングまたはCVDにより、形成する工程と、
    凹部と導波路リッジの頂部に第1の絶縁膜を残しつつ、導波路リッジ側面の第1の絶縁膜をウエットエッチングにより除去し導波路リッジ側壁を露呈させる工程と、
    リフトオフ法によりレジストパターンとこのレジストパターン上に残っている第1の絶縁膜とを除去し、第2の半導体層を露呈させる工程と、
    露呈した導波路リッジの第2の半導体層の表面上に電極層を形成する工程と、
    を含み、
    所定のエッチング液に対して、凹部と導波路リッジの頂部の第1の絶縁膜のエッチングレートを導波路リッジ側面の第1の絶縁膜のエッチングレートよりも小さくしたことを特徴とする半導体光素子の製造方法。
  2. 基板上に第1導電型の第1の半導体層、活性層、および第2導電型のGaN系の第2の半導体層を順次積層した半導体積層構造の表面にレジストを塗布し、写真製版工程により導波路リッジに対応した形状を有するレジスト膜部分を備えた第1のレジストパターンを形成する工程と、
    この第1のレジストパターンをマスクとして、ドライエッチングにより第2の半導体層の上表面側の一部を除去し底部に第2の半導体層の一部を残した凹部を形成することにより導波路リッジを形成する工程と、
    凹部と第1のレジストパターンを残した導波路リッジとを含む半導体積層構造の表面に第1の絶縁膜を、Si,Ti,Al,V,Zr,Nb,Hf,Taの酸化膜またはSiN、SiON、BN、SiC、AlN、TiN、TiCを含む材料を用い、蒸着、またはスパッタリングまたはCVDにより、形成する工程と、
    凹部と導波路リッジの頂部に第1の絶縁膜を残しつつ、導波路リッジ側面の第1の絶縁膜をウエットエッチングにより除去し導波路リッジ側壁を露呈させる工程と、
    リフトオフ法によりレジストパターンとこのレジストパターン上に残っている第1の絶縁膜とを除去し、第2の半導体層を露呈させる工程と、
    露呈した導波路リッジの第2の半導体層の表面上に電極層を形成する工程と、
    を含み、
    所定のエッチング液に対して、凹部と導波路リッジの頂部の第1の絶縁膜のエッチングレートを導波路リッジ側面の第1の絶縁膜のエッチングレートよりも小さくしたことを特徴とする半導体光素子の製造方法。
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