JP4752837B2 - レーザ加工方法およびレーザ加工装置 - Google Patents
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Description
課題において述べたように、従来のレーザ加工装置および方法においては、マスクでのレーザビームの波面曲率を収束としていたので、結果的に被加工物上でのレーザビームの波面曲率も収束となり、被加工物に照射されたレーザビームが先細りとなり、被加工物の厚みが厚くなると加工穴のテーパ度が劣化するという問題があった。そこで発明者は、被加工物上でのレーザビームの波面曲率を発散とすることでテーパ度が改善できないか検討を行った。
図1は、被加工物付近におけるレーザビームの形状および波面曲率を示した模式図である。図1(a)は、従来の加工方法であるマスク上での波面曲率が収束の場合を示し、図1(b)は、本発明の加工方法であるマスク上での波面曲率が発散の場合を示している。図1において、1は被加工物に照射されるレーザビーム、2は加工対象である被加工物、21は被加工物の加工表面、22は被加工物の加工底面、破線で示された23はレーザビーム1の波面曲率である。また、W1aは従来の加工方法における加工表面21でのビーム径、W2aは従来の加工方法における加工底面22でのビーム径、W1bはこの発明の加工方法における加工表面21でのビーム径、W2bはこの発明の加工方法における加工底面22でのビーム径を示している。24はレーザビーム1が最も絞れた位置であるいわゆるビームウェスト位置、25はマスクの像が転写レンズにより転写され結像する転写位置である。
となっていた。元々、加工表面21は常にレーザビーム1の入熱があるので、加工穴のボトム径は加工穴のトップ径に比べ径が小さくなる傾向に有るが、さらに(式1)の影響が加わり、加工穴のボトム径がさらに小さくなり、テーパ度が劣化する。特に被加工物の厚みが厚いときは、レーザビーム1が加工底面21でより細くなるとともにレーザビーム1の入熱が加工底面21側でより少なくなることから、テーパ度の劣化が顕著となる。
となる。上述したように、加工表面21は常にレーザビーム1の入熱があるので、加工穴のボトム径は加工穴のトップ径に比べ径が小さくなる傾向に有るが、(式2)の効果はこれを打ち消す作用として働き、図1(a)に示した波面曲率が収束の場合に比べて加工穴のボトム径が大きくなり、テーパ度が良化する。特に被加工物の厚みが厚いほど、レーザビーム1は加工底面21でより太くなるので、この効果が顕著となる。
図2は、この発明を実施するための実施の形態1におけるレーザ加工装置の構成を示したものである。図2において、3はレーザ発振器、1はレーザビーム、4はレーザ発振器3から出力されるレーザビーム1のモード形状をガウスモード分布から周辺部にわたって均一ないわゆるトップハット分布に変換する均一化光学系、5はレーザビーム1を所望の径もしくは形状に成形するマスク、6は反射ミラー、2は被加工物、7はマスク5の像を被加工物2へ転写する転写レンズである。8は均一化光学系4で形成されたレーザビームの波面曲率をマスク5上で発散とする波面曲率調整手段である。9は波面曲率調整手段8を構成する1枚の凸レンズであり、マスク5の手前で焦点を結ぶように配置されている。また、10はレーザ加工装置全体を制御するための制御装置、11は被加工物2を載置しXY方向に被加工物2を移動させる加工テーブルである。
まず、制御装置10によりレーザ出力のON/OFF等を制御されたレーザ発振器3からレーザビーム1が出力され、このレーザビーム1を均一化光学系4によって、レーザビーム周辺部にわたって強度分布が均一ないわゆるトップハット分布に変換する。次に、トップハット分布に変換されたレーザビーム1は波面曲率調整手段8を透過しマスク5に到達する。ここで、波面曲率調整手段8を構成する凸レンズ9はマスク5手前で焦点を結ぶので、凸レンズ9を透過したレーザビームの波面曲率はマスク上で発散となる。そして、マスク5にて成形されたレーザビームは、反射ミラー6にて反射され、転写レンズ7で所定の倍率に変換され、被加工物2に照射される。よって、マスク5の像が被加工物2上に転写されるので、被加工物2上のレーザビーム1の波面曲率は発散となる。
マスク5から転写レンズ7までの距離1500mm、反射ミラー6の有効径φ30mm、転写レンズ7の焦点距離75mmと設定したレーザ加工装置において、マスク5上でのビーム波面曲率をパラメータとし、加工A(狙い加工穴径φ200μm、被加工物の厚み200μm)、並びに加工B(狙い加工穴径φ120μm、被加工物の厚み50μm)の貫通穴加工を実施したところ、図3に示される結果が得られた。図3において、横軸はマスク5上でのビーム波面の曲率半径を示しており、符号は発散をマイナス、収束をプラスとしている。マイナスの領域においては、波面の曲率半径が0に近いほど、すなわち絶対値が小さいほど波面曲率の発散の度合いが大きいことを示しており、波面の曲率半径が無限大のとき、波面がフラットであることを示している。また、縦軸は加工穴のテーパ度を示している。
よって、マスク径を大きくすると、マスクでの回折光の広がり角度は小さくなる。マスクでの回折光の広がりが小さくなると、図2において反射ミラー6の有効径内にレーザビーム1の回折光の高次成分が入射しやすくなるため、レーザビーム1のプロファイルの劣化が少なく、テーパ度が良化する。逆に、加工穴径が小さいと、マスク5での回折光の広がりが大きくなり、反射ミラー6の有効径内に回折光の高次成分が入射されにくくなるため、ビームプロファイルが劣化し、波面曲率を発散にすることによるテーパ度の改善効果が相殺されるためである。
図5は、この発明の実施の形態2におけるレーザ加工装置の構成を示したものであり、実施の形態1の図2から均一化光学系4を取り除いた構成である。その他の構成は図2と同様であるので、詳細な説明は省略する。したがって、実施の形態1と動作で異なるのは、レーザ発振器3から出力されるレーザビーム1の、ビームモード分布の変換を行わない点である。すなわち、加工に用いるレーザビーム1のプロファイルはいわゆるガウスモード分布となり、加工穴のテーパ度が劣化しやすいビームモード分布となる。この分布のまま、被加工物表面でのレーザビーム波面曲率を発散とすることで、加工穴のテーパ度の改善を図ることを目的としたものが、本実施の形態におけるレーザ加工装置および加工方法である。よって、波面曲率調整手段8の構成や動作は実施の形態1と同様であり、凹レンズで構成しても良い。
実験は、比較的厚みの厚い被加工物を用いた加工C(狙い加工穴径φ120μm、被加工物の厚み200μm)の穴あけ加工を実施した。入射ビームの波面の曲率半径が300mm程度の収束では、加工穴のテーパ度は81%であったのに対し、入射ビームの波面曲率を発散にするこの発明による加工方法の場合、波面の曲率半径が−300mm程度の発散で加工穴のテーパ度は94%となり大幅な改善効果が得られた。この値は、均一化光学系を用い波面曲率を収束とした従来の加工方法と比較しても、よりテーパ度が良化しており、実施の形態1による加工方法に近い値である。
穴あけ加工を行うレーザ加工においては、加工条件により被加工物に照射するレーザビームのエネルギーを調整する必要がある。レーザビームのエネルギーを調整するには、レーザビームのパルス幅を変化させたり、レーザ発振器への供給電力を調整したりする方法が考えられるが、パルス幅を変化させると加工品質が変化する場合があり、発振器への供給電力を変化させると発振が不安定になるという問題がある。そのため、通常はマスク上でのレーザビームのビーム径を変化させ、マスクを透過するレーザビームのエネルギーを調整する方法が望ましい。
まず、制御装置10によりレーザ出力のON/OFF等を制御されたレーザ発振器3からレーザビーム1が出力され、このレーザビーム1を均一化光学系4によって、レーザビーム周辺部にわたって強度分布が均一ないわゆるトップハット分布に変換する。次に、トップハット分布に変換されたレーザビームを転写光学系42によってマスク5に転写する。ここで、均一化光学系4が、例えばマスク等によりレーザビームの中央部を切り出してトップハット分布に変換している場合には、このマスクの像を物点としてマスク5に転写すればよく、均一化光学系4が、例えば非球面レンズ等により強度分布を変化させてトップハット分布に変換している場合は、この非球面レンズにより結像された像を物点としてマスク5に転写すればよい。また、転写光学系42においては、マスク5上におけるレーザビームの波面曲率とビーム径が所望の値になるように、転写光学系42を構成するレンズの光軸に沿った位置を、制御装置10により制御された駆動装置9により移動する。
図7において、51は転写光学系42の物点の位置にあたり、均一化光学系4のビーム出力位置である。例えば、均一化光学系4が、マスク等によりレーザビームの中央部を切り出してトップハット分布に変換している場合には、このマスクの位置であり、非球面レンズ等により強度分布を変化させてトップハット分布に変換している場合は、この非球面レンズの結像位置に対応する。52は焦点距離f1の第1のレンズ、53は焦点距離f2の第2のレンズ、54は焦点距離f3の第3のレンズ、55は転写光学系42の像点の位置にあたるマスク5の位置、L1はビーム出力位置51から第1のレンズ52間の距離、L2は第1のレンズ52と第2のレンズ53間の距離、L3は第2のレンズ53と第3のレンズ54間の距離、L4は第3のレンズ54とマスク位置55間の距離、Lallは均一化光学系4のビーム出力位置12からマスク位置55間の距離を示す。
ここで、A(=m)は転写光学系の倍率を示す。Bは転写光学系の場合、0となる。C(=rf)は波面パラメータと呼び、入射するビーム波面の曲率半径が∞すなわち波面がフラットのとき、転写後の波面曲率を与え、転写後の波面曲率半径をRとすると(式5)で示される。
また、屈折率1の空間中における距離Sにおける転送行列、並びに焦点距離Fにおける屈折行列はそれぞれ(式6)、(式7)で与えられる。
図7におけるシステム行列は、(式6)と(式7)の組み合わせ行列であるので、(式8)、(式9)となる。
ここで、(式9)におけるa、b、c、dは以下の(式10)で表される。
また、L1、L2、L3、L4の和は、均一化光学系4のビーム出力位置12からマスク位置55間の距離Lallとなるため次式を満たす必要がある。
となり、これを解くと(式13)〜(式16)が得られる。
但し、m≠1の場合であり、m=1のときは、L1とL4は次式を満たす任意の値となる。
したがって、上記(式13)〜(式17)より倍率mを与えると各レンズ間距離L1〜L4が得られる。
を満たすL1、L2、L3、L4を選択すればよい。
まず、レーザ加工装置を使用するユーザーが加工内容に合わせた加工条件として、発振器条件(パルス幅やビーム出力など)、マスク径もしくは形状、ビーム波面、加工エネルギーの設定値を選択し、制御装置10に入力装置等を用いて入力する(ステップS01)。
次に、制御装置10において、入力された設定値が現在設定されている設定値と異なっているかどうか比較し、変更されていれば設定しなおす。図9に示した例においては、発振器条件、マスク条件の順に確認するとしているが、この順序は逆でもかまわない。
変更する必要があれば、制御装置10はレーザ発振器3の発振条件を変更する(ステップS03)。変更する必要が無ければステップS03をスキップする。
次に、マスクの径もしくは形状の変更が必要かどうか確認する(ステップS04)。変更する必要があれば、制御装置10はマスクチェンジャー41を駆動し、所望のマスクに切り替える(ステップS05)。変更する必要が無ければステップS05をスキップする。
次に、波面パラメータrfの変更が必要かどうか確認する(ステップS06)。
変更する必要があれば、制御装置10は制御装置10内のメモリに保存されている図8に示したデータベースから、所望の波面パラメータrfに対応する転写倍率mと転写光学系42内のレンズ位置の組み合わせデータを選択して読み込む(ステップS07)。変更する必要が無ければステップS07をスキップする。
次に、制御装置10は、加工テーブル11を駆動しパワーセンサ44をレーザビーム照射位置に移動させる。そして、レーザ発振器3を動作させレーザビーム1をパワーセンサ44に照射し、パワーセンサ44によりレーザビーム1のエネルギーを測定する(ステップS08)。
次に、制御装置10はパワーセンサ44よりレーザビームのエネルギー値を読み取り、ユーザーが入力した所定の加工エネルギー値と比較する。パワーセンサ44による測定値と設定値との差が許容範囲内であれば、加工条件の設定を終了し加工を開始する(ステップS09)。
求めた転写倍率mに対応する転写光学系42内のレンズ位置データを、ステップS07にて読み込んだデータから選択する(ステップS11)。このとき、変更したい倍率mがデータベースにない場合は、最も近い倍率mを選択しても良いし、データベースから線形補間計算を実施し決定しても良い。
選択されたレンズ位置データに基づき、制御装置10は駆動装置9を制御し、転写光学系42内の各レンズ52〜54を所望の位置に移動させる(ステップS12)。
レンズの移動完了後、ステップS08に戻り再度加工エネルギーの測定を行う。そして、ステップS09にて測定値と設定値と比較する。測定値と設定値との差分が許容値範囲内であれば加工条件設定完了とし、許容値範囲外であれば再度ステップS10、S11、S12を繰り返し、測定値と設定値との収斂作業を行う。
Claims (20)
- レーザビームを出力するレーザ発振器と、
レーザビームの光路中に配置されレーザ発振器から出力されたレーザビームを所望の径もしくは形状に成形するマスクと、
前記マスクの直前のレーザビーム光路上に配置され前記マスク上でのレーザビームの波面曲率を発散とする波面曲率調整手段と、
前記マスクと被加工物の間のレーザビーム光路中に配置され前記マスクを透過したレーザビームを被加工物表面に照射する際に前記マスクの像を被加工物表面に転写する転写レンズとを備えたことを特徴とするレーザ加工装置。 - 前記波面曲率調整手段は、凹レンズを用いて前記マスク上での波面曲率が発散となるレーザビームを出力するものであることを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工装置。
- 前記波面曲率調整手段は、前記マスクの手前で焦点を結ぶ凸レンズを用いて前記マスク上での波面曲率が発散となるレーザビームを出力するものあることを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工装置。
- 前記波面曲率調整手段は、3枚以上のレンズで構成されレーザビーム光路上の所定の位置におけるレーザビームの像を物点とし、前記マスク上に転写を行う転写光学系であることを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工装置。
- 前記転写光学系を構成する各レンズをレーザビーム光軸に沿って独立に移動させる駆動装置と、
前記マスク上のレーザビームの波面曲率および/またはビーム径が所望の値となるような前記各レンズの位置を設定し、この設定した位置に各レンズが移動するように前記駆動装置を制御する制御装置とを備えたことを特徴とする請求項4に記載のレーザ加工装置。 - 前記制御装置は、予め定められた波面曲率およびビーム径に対応した各レンズ位置を記録したデータベースに基づき前記各レンズの位置を設定するものであることを特徴とする請求項5に記載のレーザ加工装置。
- 被加工物に照射するレーザビームのエネルギーを測定するパワーセンサを備え、
前記制御装置は、前記パワーセンサで測定されたレーザビームのエネルギー測定値とエネルギー設定値とを比較し、前記測定値が前記設定値となるようなビーム径を求め、このビーム径となるように前記各レンズの位置を設定するものであることを特徴とする請求項5または6のいずれかに記載のレーザ加工装置。 - 前記転写光学系が3枚の凸レンズで構成されており、
前記転写光学系の物点の位置におけるレーザビームの波面がフラットな場合、
前記3枚の凸レンズにおいて、前記レーザ発振器側の第1のレンズの焦点距離をf1とし、中央の第2のレンズの焦点距離をf2とし、前記被加工物側の第3のレンズの焦点距離をf3とし、前記均一化光学系のレーザビーム出力位置と第1のレンズとの距離をL1とし、第1のレンズと第2のレンズとの距離をL2とし、第2のレンズと第3のレンズとの距離をL3とし、第3のレンズと前記マスクとの距離をL4とした場合、
を満たすようにf1〜f3およびL1〜L4が設定されていることを特徴とする請求項4〜7に記載のレーザ加工装置。 - 前記レーザ発振器と前記波面曲率調整手段との間のレーザビームの光路中に配置されレーザビームの強度分布を中央部と周辺部で略一様ないわゆるトップハット分布とする均一化光学系を備えたことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のレーザ加工装置。
- レーザビームを出力するレーザ発振器と、
前記レーザビームの光路中に配置されレーザ発振器から出力されたレーザビームを所望の径もしくは形状に成形するマスクと、
前記マスクと前記被加工物の間のレーザビーム光路中に配置され前記マスクを透過したレーザビームを被加工物表面に照射する際に前記マスクの像を被加工物表面に転写する転写レンズとを備えたレーザ加工装置において、
前記マスクの直前のレーザビーム光路上に配置された3枚以上のレンズで構成されレーザビーム光路上の適切な位置におけるレーザビームの像を物点として前記マスク上に転写する転写光学系と、
前記転写光学系を構成する各レンズをレーザビーム光軸に沿って独立に移動させる駆動装置と、
前記マスク上のレーザビームの波面曲率および/またはビーム径が所望の値となるような前記各レンズの位置を設定し、この設定した位置に各レンズが移動するように前記駆動装置を制御する制御装置とを備えたことを特徴とするレーザ加工装置。 - 前記制御装置は、予め定められた波面曲率およびビーム径に対応した各レンズ位置を記録したデータベースに基づき前記各レンズの位置を設定するものであることを特徴とする請求項10に記載のレーザ加工装置。
- 被加工物に照射するレーザビームのエネルギーを測定するパワーセンサを備え、
前記制御装置は、前記パワーセンサで測定されたレーザビームのエネルギー測定値とエネルギー設定値とを比較し、前記測定値が前記設定値となるようなビーム径を求め、このビーム径となるように前記各レンズの位置を設定するものであることを特徴とする請求項10または11のいずれかに記載のレーザ加工装置。 - レーザ発振器より出力されたレーザビームを所望の径もしくは形状に成形するマスクの像を被加工物表面上に転写して穴あけ加工を行うレーザ加工方法において、
前記マスクの直前のレーザビーム光路上に配置された波面曲率調整手段により前記マスク上でのレーザビームの波面曲率を発散とする工程と、
前記マスクの像を転写レンズにより被加工物表面上に転写することで被加工物表面上でレーザビームの波面曲率を発散とする工程とを含むことを特徴とするレーザ加工方法。 - 前記レーザ発振器と前記マスクとの間に挿入された凹レンズにより、前記マスク上のレーザビームの波面曲率を発散とすることを特徴とする請求項13に記載のレーザ加工方法。
- 前記レーザ発振器と前記マスクとの間に挿入され、前記マスクの手前で焦点を結ぶ凸レンズにより、前記マスク上のレーザビームの波面曲率を発散とすることを特徴とする請求項13に記載のレーザ加工方法。
- 前記レンズに入射するレーザビームの強度分布を中央部と周辺部で略一様ないわゆるトップハット分布とする工程を含むことを特徴とする請求項14または15のいずれかに記載のレーザ加工方法。
- 前記レーザ発振器と前記マスクとの間に挿入された3枚以上のレンズから構成された転写光学系により、前記マスク上のレーザビームの波面曲率を発散とすることを特徴とする請求項13に記載のレーザ加工方法。
- 前記転写光学系を構成する各レンズを光軸に沿って独立に移動させる工程を含むことを特徴とする請求項17に記載のレーザ加工方法。
- 被加工物に照射されるレーザビームのエネルギーを測定する工程と、
この工程により測定された測定値と別途設定されたエネルギー設定値とを比較し、前記レーザビームのエネルギーが設定値となるような前記転写光学系の倍率を算出する工程と、
別途設定されたマスク上での波面曲率値と前記算出された倍率とから、前記転写光学系を構成する各レンズの位置を設定する工程と、
前記設定された各レンズ位置に基づいて各レンズを光軸に沿って移動させる工程を含むことを特徴とする請求項18に記載のレーザ加工方法。 - 前記転写光学系に入射するレーザビームの強度分布を中央部と周辺部で略一様ないわゆるトップハット分布とする工程を含むことを特徴とする請求項17〜19のいずれかに記載のレーザ加工方法。
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