JP2022098255A - レーザ加工装置及びレーザ照射装置 - Google Patents

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Noriyoshi Kuriyama
英男 泉
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Abstract

【課題】レーザ光の集光点を小さくしつつ被加工物上で高速に走査する。【解決手段】レーザ加工装置100は、レーザ装置11と、第1ガルバノスキャナ14と、第2ガルバノスキャナ15と、対物レンズ16と、瞳位置設定部17と、を備える。レーザ装置11は、レーザ光Lを出力する。第1ガルバノスキャナ14は、レーザ光Lの集光点FをX方向に走査する。第2ガルバノスキャナ15は、レーザ光Lの集光点FをY方向に走査する。対物レンズ16は、レーザ光Lを集光して集光点Fを形成する。瞳位置設定部17は、対物レンズ16の瞳位置を第1ガルバノスキャナ14と第2ガルバノスキャナ15の中点Cに配置させる。【選択図】図3

Description

本発明は、レーザ加工装置、及び、レーザ加工装置においてレーザ光を被加工物に照射するレーザ照射装置に関する。
レーザ光を加工対象の被加工物に照射して加工する装置が知られている。 例えば、レーザ光を被加工物上で走査させるためのX・Y軸ガルバノスキャナと、X・Y軸ガルバノスキャナを通過したレーザ光を集光するfθレンズと、レーザ光をZ軸方向に走査するZ軸スキャナと、を備えるレーザ加工装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2007-111763号公報
従来のレーザ加工装置では、レーザ光を被加工物上で集光するレンズとしてfθレンズが用いられている。fθレンズは、瞳位置を2つのガルバノスキャナの中点に配置してテレセン性を高くするために、比較的大きな焦点距離を有している。このため、従来のレーザ加工装置では、被加工物上における集光点のサイズを十分に小さくできない。
fθレンズにより集光点のサイズをできうる限り小さくするために、fθレンズに入射させるレーザ光のビーム径を大きくすることが考えられる。この場合、ガルバノスキャナに入射するレーザ光のビーム径も大きくする必要があるため、それに従って、ガルバノスキャナのミラーも大きくする必要がある。大きなミラーは高速で動作させることができないため、大きなミラーを有するガルバノスキャナではレーザ光を高速に走査できない。
本発明の目的は、レーザ光により被加工物を加工するレーザ加工装置において、レーザ光の集光点を小さくしつつ被加工物上で高速に走査することにある。
以下に、課題を解決するための手段として複数の態様を説明する。これら態様は、必要に応じて任意に組み合せることができる。
本発明の一見地に係るレーザ加工装置は、被加工物に対しレーザ光を照射することにより当該被加工物を加工する装置である。レーザ加工装置は、レーザ装置と、第1ガルバノスキャナと、第2ガルバノスキャナと、対物レンズと、瞳位置設定部と、を備える。
レーザ装置は、レーザ光を出力する。第1ガルバノスキャナは、レーザ光の集光点を第1方向に走査する。第2ガルバノスキャナは、レーザ光の集光点を第2方向に走査する。第2方向は、第1方向とは垂直な方向である。
対物レンズは、レーザ光を集光して集光点を形成する。瞳位置設定部は、対物レンズの瞳位置を第1ガルバノスキャナと第2ガルバノスキャナの中点に配置させる。
上記のレーザ加工装置では、レーザ光を集光して集光点を形成させるレンズとして対物レンズが用いられている。対物レンズはfθレンズよりも焦点距離が短く開口数が大きいので、fθレンズによる集光点よりも小さな集光点を形成できる。その結果、上記のレーザ加工装置は、レーザ光を用いて従来よりも微細な加工を実現できる。
焦点距離が短く開口数が大きい対物レンズは、大きなビーム径のレーザ光を入射させなくとも微小な集光点を形成できるので、第1ガルバノスキャナ及び第2ガルバノスキャナのミラーを小さくできる。その結果、レーザ光の集光点を高速に走査できる。
また、上記のレーザ加工装置は、焦点距離が短い対物レンズの瞳位置を第1ガルバノスキャナと第2ガルバノスキャナの中点に配置させる瞳位置設定部を備えているので、対物レンズのテレセン性を高くしつつレーザ光の集光点を走査できる。
対物レンズの焦点距離は4mm以上、かつ、20mm以下であってもよい。これにより、レーザ光の微小な集光点を形成できる。
対物レンズの焦点距離は10mmであってもよい。これにより、レーザ光のより微小な集光点を形成できる。
上記のレーザ加工装置は、第1レンズ部と、第2レンズと、をさらに備えてもよい。第1レンズ部は、レーザ光の光路上に配置され、後側焦点位置が第1ガルバノスキャナと第2ガルバノスキャナの中点に位置する。第2レンズは、レーザ光の光路上に配置され、第1レンズ部に対して相対移動することで、レーザ光の集光点を第3方向に走査させる。第3方向は、第1方向と第2方向の両方に垂直な方向である。
これにより、レーザ光の微小な集光点を高速かつ三次元的に走査して、被加工物を三次元的に微細かつ高速に加工できる。
第1レンズ部は、第1レンズと、焦点位置設定部と、を有してもよい。焦点位置設定部は、第1レンズの後側焦点位置を第1ガルバノスキャナと第2ガルバノスキャナの中点に配置させる。
これにより、第2レンズを第1レンズ部に対して相対移動させても、第1ガルバノスキャナと第2ガルバノスキャナの中点、すなわち、対物レンズの瞳位置におけるレーザ光のビーム径を一定とできるので、一定のサイズを有する微小な集光点を三次元的に走査できる。
対物レンズの焦点距離と第1レンズの焦点距離との比は1以上であってもよい。これにより、第2レンズの移動量を小さくしてレーザ光の集光点を三次元的に高速に走査できる。
第1レンズの焦点距離は10mm以下であってもよい。これにより、第2レンズの移動量を小さくしてレーザ光の集光点を三次元的に高速に走査できる。
第1レンズの焦点距離は8mm以上、かつ、10mm以下であってもよい。これにより、第2レンズの移動量を小さくしてレーザ光の集光点を三次元的に高速に走査できる。
本発明の他の見地に係るレーザ照射装置は、被加工物のレーザ加工を行うレーザ加工装置において、被加工物に対しレーザ光を照射する装置である。
レーザ照射装置は、レーザ装置と、第1ガルバノスキャナと、第2ガルバノスキャナと、対物レンズと、瞳位置設定部と、を備える。
レーザ装置は、レーザ光を出力する。第1ガルバノスキャナは、レーザ光の集光点を第1方向に走査する。第2ガルバノスキャナは、レーザ光の集光点を第2方向に走査する。第2方向は、第1方向とは垂直な方向である。
対物レンズは、レーザ光を集光して集光点を形成する。瞳位置設定部は、対物レンズの瞳位置を第1ガルバノスキャナと第2ガルバノスキャナの中点に配置させる。
上記のレーザ照射装置では、レーザ光を集光して集光点を形成させるレンズとして対物レンズが用いられている。対物レンズはfθレンズよりも焦点距離が短く開口数が大きいので、fθレンズによる集光点よりも小さな集光点を形成できる。
焦点距離が短く開口数が大きい対物レンズは、大きなビーム径のレーザ光を入射させなくとも微小な集光点を形成できるので、第1ガルバノスキャナ及び第2ガルバノスキャナのミラーを小さくできる。その結果、レーザ光の集光点を高速に走査できる。
また、上記のレーザ照射装置は、焦点距離が短い対物レンズの瞳位置を第1ガルバノスキャナと第2ガルバノスキャナの中点に配置させる瞳位置設定部を備えているので、対物レンズのテレセン性を高くしつつレーザ光の集光点を走査できる。
上記のレーザ照射装置は、第1レンズ部と、第2レンズと、をさらに備えてもよい。第1レンズ部は、レーザ光の光路上に配置され、後側焦点位置が第1ガルバノスキャナと第2ガルバノスキャナの中点に位置する。第2レンズは、レーザ光の光路上に配置され、第1レンズ部に対して相対移動することで、レーザ光の集光点を第3方向に走査させる。第3方向は、第1方向と第2方向の両方に垂直な方向である。
これにより、レーザ光の微小な集光点を高速かつ三次元的に走査できる。
本発明のレーザ加工装置及びレーザ照射装置は、レーザ光の微小な集光点を高速に走査できる。
レーザ加工装置の全体構成を示す図。 レーザ照射装置の上面図。 レーザ照射装置の側面図。 レーザ光の集光点が適切に走査されている状態の一例を示す図。 レーザ光の集光点が適切に走査されていない状態の一例を示す図。
1.第1実施形態
(1)レーザ加工装置の全体構成
図1を用いて、レーザ加工装置100の全体構成を説明する。図1は、レーザ加工装置の全体構成を示す図である。レーザ加工装置100は、加工対象である被加工物Gにレーザ光Lを三次元的に照射して、被加工物Gに対して三次元の加工を行うための装置である。被加工物Gは、例えば、ガラス、セラミックスなどの材料で構成された基板である。レーザ加工装置100は、レーザ照射装置1と、機械駆動系3と、制御部5と、を備える。
レーザ照射装置1は、集光したレーザ光Lを被加工物Gに対して照射する装置である。 機械駆動系3は、ベッド31と、被加工物Gが載置される加工テーブル33と、加工テーブル33をベッド31に対して垂直方向及び/又は水平方向に移動させる移動装置35とを有している。移動装置35は、ガイドレール、移動テーブル、モータ等を有する機構である。
制御部5は、CPU、記憶装置(RAM、ROM)、各種インタフェースを有するコンピュータシステムであって、記憶装置に保存されたプログラムによって各種制御及び計測を行う。制御部5は、レーザ照射装置1及び移動装置35を制御して、レーザ光Lの照射強度、及び、レーザ光Lの被加工物Gにおける照射位置を調整する。さらに、制御部5には、各種センサ及び入力スイッチが接続されている。
(2)レーザ照射装置
以下、図2及び図3を用いて、レーザ加工装置100に備わるレーザ照射装置1の具体的構成を説明する。図2は、レーザ照射装置の上面図である。図3は、レーザ照射装置の側面図である。以下の説明において、図2及び図3の左右方向をX方向と、図2の上下方向をY方向と、図3の上下方向をZ方向と定義する。
レーザ照射装置1は、レーザ装置11と、第1レンズ部12と、第2レンズ部13と、第1ガルバノスキャナ14と、第2ガルバノスキャナ15と、対物レンズ16と、瞳位置設定部17と、を有する。
レーザ装置11は、制御部5による制御により、被加工物Gに照射するレーザ光Lを発生させるレーザ発振器である。レーザ装置11は、例えば、532nmの波長を有するパルスレーザ光を出射するレーザ発振器である。なお、上記のレーザ光Lの波長は一例であり、レーザ光Lの波長は被加工物Gの種類(材料)に応じて適宜変更できる。
第1レンズ部12は、レーザ装置11から出力されるレーザ光Lの光路上の第2レンズ部13と第1ガルバノスキャナ14の間に配置され、後側焦点位置が第1ガルバノスキャナ14と第2ガルバノスキャナ15との中点Cに位置するレンズシステムである。具体的には、第1レンズ部12は、第1レンズ12aと、焦点位置設定部12bと、により構成される。
第1レンズ12aは、レーザ光Lの光路上の第2レンズ部13と焦点位置設定部12bとの間の位置に固定された(つまり、レーザ光Lの光路方向(X方向)に平行に移動しない)、非球面レンズである。非球面レンズを使用することで、第1レンズ12aの収差を小さくできる。
また、第1レンズ12aの焦点距離は小さい方が好ましい。具体的には、対物レンズ16の焦点距離と第1レンズ12aの焦点距離との比を1以上とすることが好ましい。つまり、第1レンズ12aの焦点距離を対物レンズ16の焦点距離以下とすることが好ましい。
例えば、対物レンズ16の焦点距離を10mmとした場合、第1レンズ12aの焦点距離は10mm以下とすることが好ましい。ただし、焦点距離が過剰に小さいと収差が大きくなるため、第1レンズ12aの焦点距離は、8mm以上、かつ、10mm以下とすることがより好ましい。
以下、第1レンズ12aの焦点距離を小さくすることが好ましい理由を説明する。
後述するように、本実施形態では、対物レンズ16により形成されたレーザ光Lの集光点FをZ方向に走査させる際には、第2レンズ部13の第2レンズ13aを、レーザ光Lの光路に沿って(すなわち、X方向に)第1レンズ12aに対して相対移動させる。このとき、集光点FのZ方向における走査可能距離は、以下の式に示すように、対物レンズ16の焦点距離と第1レンズ12aの焦点距離との比の二乗に比例する。
走査可能距離=(第2レンズの移動量)*{(対物レンズの焦点距離)/(第1レンズの焦点距離)}
対物レンズ16の焦点距離は小さいので、第1レンズ12aの焦点距離を大きくすると、対物レンズ16の焦点距離と第1レンズ12aの焦点距離との比が小さいため、集光点FをZ方向に所定量走査させるために必要となる第2レンズ13aの移動量が大きくなる。集光点FをZ方向に所定量走査させるために必要となる第2レンズ13aの移動量が大きくなることは、集光点FのZ方向の走査速度が小さくなることを意味する。
従って、第1レンズ12aの焦点距離を小さく設定することで、集光点FをZ方向に所定量走査させるために必要となる第2レンズ13aの移動量を小さくして、集光点Fを高速に走査できる。
焦点位置設定部12bは、レーザ光Lの光路上の第1レンズ12aと第1ガルバノスキャナ14との間に配置され、第1レンズ12aの後側焦点位置を、第1ガルバノスキャナ14ナと第2ガルバノスキャナ15の中点Cに配置させる。すなわち、焦点位置設定部12bは、第1レンズ12aを第1ガルバノスキャナ14と第2ガルバノスキャナ15の中点Cから焦点距離以上離して配置しても、第1レンズ12aの後側焦点位置を中点Cに設定できる。焦点位置設定部12bは、例えば、リレーレンズである。
第1レンズ12aの後側焦点位置が第1ガルバノスキャナ14と第2ガルバノスキャナ15との中点Cにあることで、第1レンズ12a及び焦点位置設定部12bを通過したレーザ光Lの中点Cにおけるビーム径を一定にできる。中点Cにおけるレーザ光Lのビーム径を一定にすることにより、対物レンズ16により形成されたレーザ光Lの集光点Fを被加工物Gの高さ方向(Z方向)に走査させたときに、集光点Fの大きさ(スポット径)を一定にできる。
上記のように、第1レンズ部12が第1レンズ12aと焦点位置設定部12bとにより構成されることにより、レーザ光Lの集光点Fを、スポット径を一定にしつつ高速にZ方向に走査できる。その結果、被加工物Gを三次元的に高速かつ適切に加工できる。
第2レンズ部13は、対物レンズ16により形成されたレーザ光Lの集光点FをZ方向に走査するレンズシステムである。第2レンズ部13は、第2レンズ13aと、アクチュエータ13bと、を有する。
第2レンズ13aは、アクチュエータ13bに取り付けられた状態で、レーザ光Lの光路上のレーザ装置11と第1レンズ12aとの間に配置される。第2レンズ13aは、例えば、焦点距離が10mmの非球面レンズである。
アクチュエータ13bは、制御部5による制御により、第2レンズ13aをレーザ光Lの光路(X方向)に沿って移動させることで、第2レンズ13aを第1レンズ部12(第1レンズ12a)に対して相対移動させる。第2レンズ13aが第1レンズ部12に対して相対移動することで、対物レンズ16により形成されたレーザ光Lの集光点FがZ方向(第3方向の一例)に走査する。
具体的には、第2レンズ13aが第1レンズ12aに近づくほど対物レンズ16から離れた位置に集光点Fが形成され、遠くなるほど対物レンズ16に近い位置に集光点Fが形成される。
第1ガルバノスキャナ14は、第1レンズ部12を通過したレーザ光Lの光路上に配置され、レーザ光Lの集光点FをX方向(第1方向の一例)に走査する。具体的には、第1ガルバノスキャナ14は、第1レンズ部12を通過したレーザ光Lを反射させる第1ガルバノミラー14aと、制御部5の制御により第1ガルバノミラー14aをZ軸回りに回動させる第1モータ14bと、を有する。
第1ガルバノスキャナ14は、第1モータ14bにより第1ガルバノミラー14aをZ軸周りに回転させてレーザ光Lの第1ガルバノミラー14aへの入射角(Z方向から見た入射角)を変化させ、第2ガルバノミラー15a(後述)におけるレーザ光LのX方向における入射位置を変化させることで、レーザ光Lの集光点FをX方向に沿って走査できる。
第2ガルバノスキャナ15は、第1ガルバノミラー14aにて反射されたレーザ光Lの光路上に配置され、レーザ光Lの集光点FをY方向(第2方向の一例)に走査する。具体的には、第2ガルバノスキャナ15は、第1ガルバノミラー14aにて反射されたレーザ光Lをさらに反射させる第2ガルバノミラー15aと、制御部5の制御により第2ガルバノミラー15aをX軸回りに回動させる第2モータ15bと、を有する。
第2ガルバノスキャナ15は、第2モータ15bにより第2ガルバノミラー15aをX軸周りに回転させてレーザ光Lの第2ガルバノミラー15aへの入射角(X方向から見た入射角)を変化させることで、レーザ光Lの集光点FをY方向に沿って走査できる。
対物レンズ16は、第2ガルバノミラー15aにて反射されたレーザ光Lを集光して、レーザ光Lの集光点Fを形成する。対物レンズ16の焦点距離は、4mm以上、かつ、20mm以下が好ましく、10mm以上、かつ、20mm以下がより好ましい。対物レンズ16の焦点距離は、例えば、10mmとできる。また、対物レンズ16の開口数(NA)は、0.25以上であることが好ましい。対物レンズ16の開口数は、例えば、0.4とできる。
上記のように、焦点距離が短く開口数が大きい対物レンズ16によりレーザ光Lの集光点Fを形成することにより、例えば、数μm程度の微小な集光点Fを形成できる。その結果、レーザ加工装置100は、微細なレーザ加工を実現できる。
また、対物レンズ16は、大きなビーム径のレーザ光Lを入射させなくとも微小な集光点Fを形成できるので、第1レンズ部12、第2レンズ部13、第1ガルバノスキャナ14、及び第2ガルバノスキャナ15に伝搬させるレーザ光Lのビーム径を大きくする必要がない。そのため、第1レンズ12a、第2レンズ13a、第1ガルバノミラー14a、及び第2ガルバノミラー15aを小さくできる。
第1ガルバノミラー14aを小さくできれば、第1ガルバノミラー14aを第1モータ14bによりZ軸回りに高速に回動できるので、集光点FをX方向に高速に走査できる。第2ガルバノミラー15aを小さくできれば、第2ガルバノミラー15aを第2モータ15bによりX軸回りに高速に回動できるので、集光点FをY方向に高速に走査できる。第2レンズ13aを小さくできれば、第2レンズ13aをアクチュエータ13bにより高速に移動できるので、集光点FをZ方向に高速に走査できる。
瞳位置設定部17は、レーザ光Lの光路上の対物レンズ16と第2ガルバノスキャナ15との間に配置され、対物レンズ16の瞳位置を第1ガルバノスキャナ14と第2ガルバノスキャナ15の中点Cに配置させる。瞳位置設定部17は、例えばリレーレンズである。
対物レンズ16は複数のレンズが鏡筒内に配置された構成となっており、その瞳位置は鏡筒内部に存在することが多い。瞳位置設定部17は、対物レンズ16の瞳位置を鏡筒外の第1ガルバノスキャナ14と第2ガルバノスキャナ15の中点Cに配置させ、対物レンズ16のレーザ光Lに対するテレセン性を高くしつつ、レーザ光LをX方向及びY方向に走査できる。なお、「テレセン性が高い」とは、レーザ光Lの対物レンズ16への入射方向及び入射位置によらず、対物レンズ16がよりZ方向に平行なレーザ光Lを出射することができることをいう。
図2及び図3に示すように、レーザ照射装置1は、ビームエキスパンダ18をさらに備えてもよい。ビームエキスパンダ18は、レーザ光Lの光路上のレーザ装置11と第2レンズ部13との間に配置され、レーザ装置11から出力されたレーザ光Lのビーム径と発散角を調整して、レーザ光Lを所定のビーム径を有する平行光とする。
レーザ装置11から出力されるレーザ光Lは所定の発散角又は収束角を有しているが、当該レーザ光Lがビームエキスパンダ18を通過することにより、平行光であるレーザ光Lを第2レンズ部13に入射できる。その結果、被加工物G上に適切な集光点Fを形成できる。
(3)レーザ加工動作
以下、上記の構成を有するレーザ加工装置100による被加工物Gのレーザ加工動作を説明する。
まず、必要に応じてレーザ加工装置100の各構成要素を調整し、その後、加工テーブル33に被加工物Gを載置する。次に、制御部5が、レーザ装置11を制御して、強度を調整したレーザ光Lを出力させる。その後、制御部5が、レーザ光Lの集光点Fが被加工物Gの加工開始位置に位置するよう、第2レンズ13aの位置、第1ガルバノミラー14a及び第2ガルバノミラー15aの角度を調整し、及び/又は、移動装置35によって加工テーブル33の位置を調整する。
その後、制御部5が、レーザ光Lの集光点Fが被加工物Gの加工線に沿って走査されるよう、第2レンズ13aの位置、第1ガルバノミラー14a及び第2ガルバノミラー15aの角度を制御し、必要に応じて移動装置35によって加工テーブル33を移動させることで、被加工物Gが設定した加工線に沿って加工される。
上記にて説明したように、レーザ加工装置100においては、レーザ光Lの集光点Fを走査する部材である第2レンズ13a、第1ガルバノミラー14a、及び第2ガルバノミラー15aを小さくできるので、これらの部材を高速に移動及び回動できる。
これにより、例えば、図4に示すように、X方向及びZ方向に延びる加工線に沿って被加工物Gを加工する際に、第2レンズ13aの移動と第1ガルバノミラー14aの回動とを適切に同期できるので、レーザ光Lの集光点Fが加工線に沿って適切に走査される。その結果、被加工物Gを加工線に沿って適切に加工できる。図4は、レーザ光の集光点が適切に走査されている状態の一例を示す図である。
その一方、第2レンズ13a、第1ガルバノミラー14a、及び第2ガルバノミラー15aが大きい場合には、例えば、図5に示すように、X方向及びZ方向に延びる加工線に沿って被加工物Gを加工する際に、第2レンズ13aの移動が第1ガルバノミラー14aの回動に追従できず、レーザ光Lの集光点FがZ方向にずれて走査される。その結果、被加工物Gを加工線に沿って適切に加工できなくなる。図5は、レーザ光の集光点が適切に走査されていない状態の一例を示す図である。
2.他の実施形態
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)上記のレーザ加工装置100の構成は、レーザ光Lを二次元的に走査して被加工物Gを二次元状に加工するレーザ加工装置にも適用できる。具体的には、例えば、レーザ加工装置100の第1レンズ部12及び第2レンズ部13を省略するか、又は、第1レンズ部12及び第2レンズ部13をレーザ光Lの集光点FをZ方向に走査しないレンズシステムに置き換えてもよい。
(B)瞳位置設定部17は、対物レンズ16の瞳位置を第1ガルバノスキャナ14と第2ガルバノスキャナ15の中点Cに配置できるものであれば、リレーレンズ以外の部材を用いることもできる。
また、焦点位置設定部12bは、第1レンズ12aの後側焦点位置を第1ガルバノスキャナ14と第2ガルバノスキャナ15の中点Cに配置できるものであれば、リレーレンズ以外の部材を用いることもできる。
本発明は、レーザ光を被加工物に照射して加工する装置広く適用できる。
100 レーザ加工装置
1 レーザ照射装置
11 レーザ装置
12 第1レンズ部
12a 第1レンズ
12b 焦点位置設定部
13 第2レンズ部
13a 第2レンズ
13b アクチュエータ
14 第1ガルバノスキャナ
14a 第1ガルバノミラー
14b 第1モータ
15 第2ガルバノスキャナ
15a 第2ガルバノミラー
15b 第2モータ
16 対物レンズ
17 瞳位置設定部
18 ビームエキスパンダ
3 機械駆動系
31 ベッド
33 加工テーブル
35 移動装置
5 制御部
G 被加工物
C 中点
L レーザ光
F 集光点

Claims (10)

  1. 被加工物に対しレーザ光を照射することにより前記被加工物を加工する装置であって、
    前記レーザ光を出力するレーザ装置と、
    前記レーザ光の集光点を第1方向に走査する第1ガルバノスキャナと、
    前記レーザ光の集光点を前記第1方向とは垂直な第2方向に走査する第2ガルバノスキャナと、
    前記レーザ光を集光して前記集光点を形成する対物レンズと、
    前記対物レンズの瞳位置を前記第1ガルバノスキャナと前記第2ガルバノスキャナの中点に配置させる瞳位置設定部と、
    を備える、レーザ加工装置。
  2. 前記対物レンズの焦点距離は4mm以上、かつ、20mm以下である、請求項1に記載のレーザ加工装置。
  3. 前記対物レンズの焦点距離は10mmである、請求項1又は2に記載のレーザ加工装置。
  4. 前記レーザ光の光路上に配置され、後側焦点位置が前記第1ガルバノスキャナと前記第2ガルバノスキャナの中点に位置する第1レンズ部と、
    前記レーザ光の光路上に配置され、前記第1レンズ部に対して相対移動することで、前記集光点を前記第1方向及び前記第2方向とは垂直な第3方向に走査させる第2レンズと、
    をさらに備える、請求項1~3のいずれかに記載のレーザ加工装置。
  5. 前記第1レンズ部は、第1レンズと、前記第1レンズの後側焦点位置を前記第1ガルバノスキャナと前記第2ガルバノスキャナの中点に配置させる焦点位置設定部と、を有する、請求項4に記載のレーザ加工装置。
  6. 前記対物レンズの焦点距離と前記第1レンズの焦点距離との比は1以上である、請求項5に記載のレーザ加工装置。
  7. 前記第1レンズの焦点距離は10mm以下である、請求項5又は6に記載のレーザ加工装置。
  8. 前記第1レンズの焦点距離は8mm以上、かつ、10mm以下である、請求項7に記載のレーザ加工装置。
  9. 被加工物のレーザ加工を行うレーザ加工装置において前記被加工物に対しレーザ光を照射する装置であって、
    前記レーザ光を出力するレーザ装置と、
    前記レーザ光の集光点を第1方向に走査する第1ガルバノスキャナと、
    前記レーザ光の集光点を前記第1方向とは垂直な第2方向に走査する第2ガルバノスキャナと、
    前記レーザ光を集光して集光点を形成する対物レンズと、
    前記対物レンズの瞳位置を前記第1ガルバノスキャナと前記第2ガルバノスキャナの中点に配置させる瞳位置設定部と、
    を備える、レーザ照射装置。
  10. 前記レーザ光の光路上に配置され、後側焦点位置が前記第1ガルバノスキャナと前記第2ガルバノスキャナの中点に位置する第1レンズ部と、
    前記レーザ光の光路上に配置され、前記第1レンズ部に対して相対移動することで、前記集光点を前記第1方向及び前記第2方向とは垂直な第3方向に走査させる第2レンズと、
    をさらに備える、請求項9に記載のレーザ照射装置。
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