JP2016147266A - 放電補助式レーザ孔加工装置および放電補助式レーザ孔加工方法 - Google Patents

放電補助式レーザ孔加工装置および放電補助式レーザ孔加工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】加工後の被加工対象にクラックが生じ難い上、長焦点距離のレンズを使用することが可能な、放電補助式レーザ孔加工装置を提供する。【解決手段】 レーザ光照射によって絶縁基板に貫通孔を形成し、第1および第2の電極間での放電現象により、前記貫通孔の形状を調整する、放電補助式レーザ孔加工装置であって、当該放電補助式レーザ孔加工装置は、レーザ光を放射するレーザ光源と、前記レーザ光からトップフラットビームを形成するホモジナイザと、縮小投影系と、を備え、前記縮小投影系は、前記ホモジナイザによって形成されたトップフラットビームを生成する像面、および該像面に生成された像を、絶縁基板に転写する転写レンズを有することを特徴とする放電補助式レーザ孔加工装置。【選択図】図6

Description

本発明は、放電補助式レーザ孔加工装置および放電補助式レーザ孔加工方法に関する。
従来より、レーザ光源からのレーザ光を、レーザ光学系を介して絶縁基板に照射することにより、絶縁基板に貫通孔を形成するレーザ照射貫通孔形成技術が知られている(例えば特許文献1)。
米国特許第5493096号明細書
前述のように、レーザ照射貫通孔形成技術では、レーザ光照射で絶縁材料を加熱し、絶縁基板に貫通孔を形成できる。
ここで、レーザ照射貫通孔形成技術において、レーザ光を絶縁基板に集光させる際には、集光レンズが使用される。集光レンズにより、絶縁基板上に狭小スポット径のレーザ光を照射することが可能となり、微細な貫通孔を加工することが可能となる。
通常、この集光レンズには、比較的焦点距離の短いものが使用される。これは、焦点距離の長い集光レンズを使用した場合、絶縁基板に集光されるレーザ光のスポット径を所望のサイズまで狭小化することが難しくなるためである。
しかしながら、このような焦点距離の短い集光レンズを使用した場合、集光レンズと絶縁基板との間の距離が比較的接近することになる。このため、このような装置系では、絶縁基板の加工の際に生じたデブリ(加工屑)が集光レンズに付着するという問題が生じ得る。
また、従来のレーザ照射貫通孔形成技術で形成された貫通孔は、通常、レーザ光の入射側の開口の近傍に、「ネッキング」と呼ばれる狭窄部を有する。このような貫通孔内の狭窄部では、該狭窄部と隣接する位置に比べて、貫通孔の延伸軸に対して垂直な断面の開口寸法が小さくなっている。
このようなネッキングは、貫通孔を有する絶縁基板を、例えば、貫通電極付きインターポーザ等として使用する場合などに問題となるおそれがある。
さらに、レーザ照射貫通孔形成技術では、絶縁基板に対する貫通孔の加工の際にクラックが生じる場合がある。
このような問題のため、加工後の絶縁基板にクラックが生じ難く、貫通孔に「ネッキング」が生じ難く、集光レンズにデブリが付着され難い技術が要望されている。
本発明は、このような問題に鑑みなされたものであり、本発明では、加工後の絶縁基板にクラックが生じ難く、貫通孔に「ネッキング」が生じ難い上、長焦点距離のレンズを使用することが可能な、放電補助式レーザ孔加工装置の提供を目的とする。
本発明では、レーザ光照射によって絶縁基板に貫通孔を形成し、第1および第2の電極間での放電現象により、前記貫通孔の形状を調整する、放電補助式レーザ孔加工装置であって、
当該放電補助式レーザ孔加工装置は、
レーザ光を放射するレーザ光源と、
前記レーザ光からトップフラットビームを形成するホモジナイザと、
縮小投影系と、
を備え、
前記縮小投影系は、前記ホモジナイザによって形成されたトップフラットビームを生成する像面、および該像面に生成された像を、絶縁基板に転写する転写レンズを有することを特徴とする放電補助式レーザ孔加工装置が提供される。
ここで、本発明による放電補助式レーザ孔加工装置において、前記レーザ光源から放射されるレーザ光は、ガウシアンビームであってもよい。
また、本発明による放電補助式レーザ孔加工装置において、前記像面から前記転写レンズまでの距離をaとし、前記転写レンズから前記絶縁基板までの距離をbとしたとき、前記縮小投影系の縮小倍率P=b/aは、1/100〜1の範囲であってもよい。
また、本発明による放電補助式レーザ孔加工装置において、前記像面には、マスクが配置されてもよい。
また、本発明による放電補助式レーザ孔加工装置において、前記転写レンズの焦点距離fは、100mm以上であってもよい。
さらに、本発明では、
レーザ光照射によって絶縁基板に貫通孔を形成し、第1および第2の電極間での放電現象により、前記貫通孔の形状を調整する、放電補助式レーザ孔加工方法であって、下記工程(1)〜(3)を含むことを特徴とする放電補助式レーザ孔加工方法が提供される:
工程(1)絶縁基板を準備する工程;
工程(2)トップフラットビームであるレーザ光を前記絶縁基板に照射して、貫通孔を形成する工程;
工程(3)前記貫通孔に放電を発生させ、前記貫通孔の形状を整える工程。
ここで、本発明による放電補助式レーザ孔加工方法において、前記絶縁基板に貫通孔を形成するために必要な最小レーザ光強度を絶縁基板の加工閾値としたとき、前記トップフラットビームのトップ部の強度は、前記加工閾値と略同一であってもよい。
また、本発明による放電補助式レーザ孔加工方法では、前記工程(2)において、前記レーザ光は、転写レンズにより前記絶縁基板に照射され、
前記絶縁基板と前記レンズの間のワーキングディスタンスは、50mm以上であってもよい。
本発明では、加工後の絶縁基板にクラックが生じ難く、貫通孔に「ネッキング」が生じ難い上、長焦点距離のレンズを使用することが可能な、放電補助式レーザ孔加工装置を提供できる。
従来のレーザ照射貫通孔形成装置の構成を概略的に示した図である。 ガウシアンビームの形状を説明するための図である。 トップフラットビームの形状を説明するための図である。 ガウシアンビームとトップフラットビームの特徴の差異を説明するための図である。 縮小投影系の一構成例を概略的に示した図である。 本発明の一実施例による放電補助式レーザ孔加工装置の一構成例を概略的に示した図である。 熱応力評価試験に使用した測定装置の一例を概略的に示した図である。 熱応力評価試験(実験1)において得られたリタデーションの測定結果である。 熱応力評価試験(実験2)において得られたリタデーションの測定結果である。 熱応力評価試験(実験3)において得られたリタデーションの測定結果である。 熱応力評価試験(実験4)において得られたリタデーションの測定結果である。
以下、図面を参照して、本発明について説明する。
(従来のレーザ照射貫通孔形成装置について)
本発明についてより良く理解するため、まず、図1を参照して、一般的なレーザ照射貫通孔形成加工装置の構成について説明する。
図1には、従来のレーザ照射貫通孔形成装置の構成の一例を概略的に示す。
図1に示すように、従来のレーザ照射貫通孔形成装置1は、レーザ光源10と、集光レンズ15とを有する。
レーザ光源10は、集光レンズ15に向かってレーザ光13aを照射する役割を有する。集光レンズ15は、レーザ光源10から照射されたレーザ光13aを、絶縁基板90の貫通孔形成位置83に収束させる役割を有する。
このようなレーザ照射貫通孔形成装置1を用いて、絶縁基板90に貫通孔を形成する際には、レーザ光源10から集光レンズ15に向かって、レーザ光13aが照射される。レーザ光13aは、集光レンズ15により収束され、収束レーザ光13bとなる。この収束レーザ光13bは、絶縁基板90の貫通孔形成位置83に照射される。
これにより、絶縁基板90の貫通孔形成位83の温度が局部的に上昇し、絶縁基板90に貫通孔85が形成される。
次に、ステージ(図示されていない)を水平方向に移動させ、絶縁基板90を所定の場所に配置する。その後、同様の工程により、第2の貫通孔が形成される。
このような工程を繰り返すことにより、絶縁基板90に複数の貫通孔を形成できる。
しかしながら、図1に示した従来のレーザ照射貫通孔形成装置を使用して貫通孔85を形成した場合、しばしば、加工後の絶縁基板90にネッキングと呼ばれる狭窄部が生じる。このような貫通孔内の狭窄部では、該狭窄部と隣接する位置に比べて、貫通孔の延伸軸に対して垂直な断面の開口寸法が小さくなっている。このため、このようなネッキングは、貫通孔を有する絶縁基板を、例えば、貫通電極付きインターポーザ等として使用する場合などに問題となるおそれがある。
また、従来のレーザ照射貫通孔形成装置を使用した場合、絶縁基板に対する貫通孔の加工の際にクラックが生じる場合がある。そのようなクラックは、貫通孔を起点として、または貫通孔の近傍に生じることが観測されている。従って、クラックは、貫通孔の加工の際に、絶縁基板に投入されるエネルギーによって、絶縁基板に対して熱応力が発生し、これにより生じるものと考えられる。
さらに、一般に、従来のレーザ照射貫通孔形成装置1では、集光レンズ15として、比較的焦点距離の短いレンズが使用される。これは、これは、焦点距離の長い集光レンズを使用した場合、絶縁基板に集光される収束レーザ光のスポット径を所望のサイズまで狭小化することが難しくなるためである。
しかしながら、焦点距離の短い集光レンズ15を使用した場合、集光レンズ15と絶縁基板90との間の距離が比較的接近することになる。このため、そのようなレーザ照射貫通孔形成装置1では、絶縁基板90の加工の際に生じたデブリ(加工屑)が集光レンズ15に付着するという問題が生じ得る。また、焦点距離の短い集光レンズの場合、その焦点深度が浅くなるため、加工の際の装置精度に対する要求が高くなるという問題も生じ得る。
これに対して、本発明では、レーザ光照射によって絶縁基板に貫通孔を形成し、第1および第2の電極間での放電現象により、前記貫通孔の形状を調整する、放電補助式レーザ孔加工装置であって、
当該放電補助式レーザ孔加工装置は、
レーザ光を放射するレーザ光源と、
前記レーザ光からトップフラットビームを形成するホモジナイザと、
縮小投影系と、
を備え、
前記縮小投影系は、前記ホモジナイザによって形成されたトップフラットビームを生成する像面、および該像面に生成された像を、絶縁基板に転写する転写レンズを有することを特徴とする放電補助式レーザ孔加工装置が提供される。
ここで、本願において、「放電補助式レーザ孔加工技術」とは、以降に示すような、絶縁基板に対するレーザ光照射によって絶縁基板の照射領域に貫通孔を形成し、その後電極間放電現象により、前記貫通孔の形状を調整する技術の総称を意味する。なお、孔形状の調整とは、レーザ光照射によって絶縁基板に貫通孔を形成した際に生じる狭窄部を低減することを意味する。
本発明による放電補助式レーザ孔加工装置では、このような「放電補助式レーザ孔加工技術」を利用するため、貫通孔に従来のような大きな狭窄部が生じ難いという効果が得られる。
また、本発明では、放電補助式レーザ孔加工装置は、ホモジナイザを備える。ホモジナイザは、レーザ光から放射されたガウシアンビーム形状のレーザ光を「トップフラットビーム」に変換できる。
ここで、図2および図3を参照して、ガウシアンビームとトップフラットビームの違いについて説明する。
図2には、一般的なレーザ光におけるガウシアンビームの断面強度分布の一例を示す。また、図3には、本発明において利用されるトップフラットビームの断面強度分布の一例を示す。
図2に示すように、ガウシアンビームBは、実質的にガウス分布に従った断面強度分布を有する。ガウシアンビームBにおいて、ビーム強度が最大となる位置dは、ガウシアンビームBの中心となる。ビーム強度の最大値をhとする。
ここで、ガウシアンビームBのビーム径dは、以下のように定義される。底面(強度ゼロの位置)からの高さがh/eの位置に水平線Lを引く。ここでeは、自然対数の底である。水平線Lは、ガウシアンビームBと、2つの交点CおよびCで交わる。2つの交点C、Cの間の距離がガウシアンビームBのビーム径dと定義される。
一方、図3に示すように、トップフラットビームBの断面強度分布は、実質的に平坦なトップ部Bと、その他の部分(裾野部B)とで構成される。
典型的には、ビーム強度の最大値をhとしたとき、トップ部Bにおけるビーム強度は、実質的にhとなる。ただし、トップ部Bは、必ずしも水平(すなわち、ビーム強度が一定)である必要はない。
トップフラットビームBのビーム径dは、上述のガウシアンビームと同様、以下のように定義される。底面(強度ゼロの位置)からの高さがh/eの位置に水平線Lを引く。ここでeは、自然対数の底である。水平線Lは、トップフラットビームBと、2つの交点CおよびCで交わる。2つの交点C、Cの間の距離がトップフラットビームBのビーム径dと定義される。
ここで、本願において、トップフラットビームBは、以下の特徴を満たす。トップフラットビームBにおいて、トップ部Bにおけるビーム強度は、±5%以内の範囲で変動してもよい。また、トップ部Bにおいて、ビーム強度が±5%以内の範囲で変動している領域幅を実効ビーム径deとすると、ビーム径dに対する実効ビーム径deの比は、de:d=1:1〜1:1.5の範囲となる。
換言すれば、トップ部Bにおけるビーム強度の変化幅が±5%以内であり、かつde:d=1:1〜1:1.5を満たすビームが、トップフラットビームであると言える。
ここで、図4を参照して、ガウシアンビームBとトップフラットビームBの差異について検討する。
絶縁基板に貫通孔を形成する際に必要な最小レーザ光強度を、加工閾値強度aで表す。また、図4に示すように、最大強度hgのガウシアンビームBにおいて、底面(強度ゼロの位置)からの高さがaの位置に水平線Lを引き、水平線LがガウシアンビームBと交わる点をCおよびCとする。
この場合、ガウシアンビームBにより、絶縁基板に直径がdwの貫通孔を形成するためには、点Cおよび点C間の距離がdw以上となるビーム形状が必要となる。
一方、トップフラットビームBの場合は、トップ部Bにおけるビーム強度がa以上であり、実効ビーム径がdw以上のビームであれば、絶縁基板に直径がdwの貫通孔を形成できる。
従って、両者を同じビーム径dで比較すると、トップフラットビームBの場合、ガウシアンビームBに比べて、最大ビーム強度を有意に抑制できる。また、トップフラットビームBでは、ガウシアンビームBに比べて、波形で囲まれた部分の面積、すなわち、ビームの総出力を有意に小さくできるという特徴が得られる。
前述のように、従来のレーザ照射貫通孔形成装置では、絶縁基板に対する貫通孔の加工の際にクラックが生じる場合がある。また、このクラックの発生は、レーザ光照射の際に、絶縁基板に投入されるエネルギーや最大ビーム強度によって生じる熱応力に起因しているものと考えられる。
これに対して、本発明による放電補助式レーザ孔加工装置では、絶縁基板に、トップフラットビーム形状の光ビームが照射される。この場合、前述のように、ガウシアンビーム形状の光ビームが絶縁基板に照射される場合に比べて、エネルギー投与量や最大ビーム強度が有意に抑制される。このため、本発明による放電補助式レーザ孔加工装置では、絶縁基板に光ビームを照射した際に、絶縁基板に発生する熱応力を有意に低減できる。さらに、前述のように、ガウシアンビーム形状の光ビームが絶縁基板に照射される場合に比べて、照射ビーム径が小さくできる。
このため、本発明による放電補助式レーザ孔加工装置では、絶縁基板に光ビームを照射した際に、絶縁基板の水平方向における熱の拡散を有意に抑制できる。また、これにより、熱影響を受ける領域の大きさも有意に抑制できる。
従って、本発明による放電補助式レーザ孔加工装置では、絶縁基板におけるクラックの発生を有意に抑制できる。
また、本発明では、放電補助式レーザ孔加工装置は、縮小投影系を備えるという特徴を有する。縮小投影系により、ホモジナイザで形成されたトップフラットビームの像(スポット)を、所望の縮小倍率で、被加工対象に転写することが可能となる。
図面を参照して、この特徴をさらに詳しく説明する。図5には、縮小投影系の構成を概略的に示す。
図5に示すように、縮小投影系170は、像面172および転写レンズ175を有する。
像面172は、前述のような特徴を有するトップフラットビーム119aが生成される仮想の平面である。一方、転写レンズ175は、像面172で生成されたトップフラットビーム119aを、被加工対象190の方に転写する役割を有する。
ここで、像面172と転写レンズ175の間の距離をaとし、転写レンズ175と被加工対象190の間の距離をbとしたとき、縮小投影系170の縮小倍率Pは、P=b/aで表される。従って、像面172におけるトップフラットビーム119aのビーム径をdとしたとき、被加工対象190上に結像される像(スポット)のビーム径dは、

d=d・b/a (1)式

で表される。
なお、転写レンズ175の焦点距離をfとすると、

1/a+1/b=1/f (2)式

となる。
(1)式から明らかなように、縮小投影系170では、(2)式、すなわち転写レンズ175の焦点距離fの制約はあるものの、距離aおよびbを調整することにより、縮小投影系170の縮小倍率Pを任意に変化させることができ、さらには被加工対象190上に転写される像(スポット)のビーム径dを、所望の値に設定できる。
さらに、縮小投影系170では、被加工対象190上に転写される像(スポット)のビーム径dは、距離aおよびb、ならびに転写レンズ175の焦点距離fによって制御される。換言すれば、距離aおよびbを適正な値に調整すれば、焦点距離fの異なる転写レンズ175を使用しても、同等のビーム径dの像(スポット)を被加工対象190上に転写できる。
表1には、一例として、縮小投影系170において、各焦点距離fの転写レンズ175を使用して、被加工対象上にスポット径が100μmの像を形成する場合に必要となる、距離aおよび距離bの組み合わせを試算した結果を示す(例1〜例3)。
試算では、光源からのレーザ光のビーム径を3mmとし、このレーザ光が縮小投影系170の像面172において、2mmに絞られるものと仮定した。
また、表1には、比較のため、縮小投影系170を有しない従来のレーザ照射貫通孔形成装置1における、集光レンズ15の焦点距離fと、被加工対象上に形成されるスポット径の関係を同時に示した(例4〜例6)。
Figure 2016147266
この表1において、例4〜例6から、従来のような縮小投影系170を有しないレーザ照射貫通孔形成装置1では、使用される集光レンズの焦点距離fによってスポット径が一義的に定まるため、スポット径を変化させることは難しいことがわかる。
一方、縮小投影系170を使用した例1〜例3の場合、焦点距離fの異なる転写レンズ175を使用しても、距離aおよび距離bの制御により、被加工対象190の表面に、同等のスポット径(100μm)の像を照射可能であることがわかる。
このように、縮小投影系170では、絶縁基板190におけるスポット径を比較的大きな自由度で変化させることができ、従って、焦点距離fの長い転写レンズ175を使用できる。
従って、このような縮小投影系170を備える本発明では、比較的焦点距離fの長い転写レンズ175であっても、適正に使用できる。また、使用される転写レンズ175の焦点距離fを長できるため、転写レンズ175と被加工対象190の間の距離(すなわち距離b)を、長く設定することが可能となる。
従って、本発明では、従来のような、被加工対象の加工の際に生じたデブリ(加工屑)によって、集光レンズが汚染されるという問題を有意に抑制できる。
以上の特徴により、本発明では、加工後の絶縁基板にクラックが生じ難く、貫通孔に「ネッキング」が生じ難い放電補助式レーザ孔加工装置を提供できる。また、放電補助式レーザ孔加工装置において、長焦点距離の転写レンズが使用可能となる。
なお、表1では、焦点距離fが25mm、50mm、および100mmの3種類の転写レンズ175を想定したが、その他の焦点距離fを有する転写レンズ175を使用してもよいことは明らかである。例えば、転写レンズ175の焦点距離fは、100mm以上であってもよい。
また、縮小投影系170において、縮小倍率P(=b/a)は、特に限られない。縮小倍率Pは、例えば、1/100〜1の範囲であってもよい。
(本発明の一実施例による放電補助式レーザ孔加工装置について)
次に、図6を参照して、本発明の一実施例による放電補助式レーザ孔加工装置について説明する。
図6には、本発明の一実施例による放電補助式レーザ孔加工装置の概略的な構成を示す。
図6に示すように、本発明の一実施例による放電補助式レーザ孔加工装置200は、レーザ光源210と、ホモジナイザ214と、直流高圧電源225と、第1の電極240と、第2の電極245と、縮小投影系270とを備える。
なお、放電補助式レーザ孔加工装置200は、「放電補助式レーザ孔加工技術」により、被加工対象となる絶縁基板290に貫通孔を形成できる装置である。ここで、絶縁基板290は、ガラス基板であってもよい。
レーザ光源210は、レーザ光213aを放射する。レーザ光源210には、例えば、1W〜100Wの出力を有する波長9.3μm、9.4μm、9.6μm、または10.6μmの二酸化炭素レーザ、波長1064nmのYAGレーザ、または紫外線レーザなどを使用できる。レーザ光213aは、例えば、ガウシアンビームであってもよい。
レーザ光源210と絶縁基板290の間には、ホモジナイザ214が配置される。ホモジナイザ214は、レーザ光源210から放射されたレーザ光213aを、トップフラットビーム213bに変換する役割を有する。
ホモジナイザ214と絶縁基板290の間には、縮小投影系270が配置される。
縮小投影系270は、像面272と、転写レンズ275とを有する。像面272は、よりホモジナイザ214に近い側に配置され、転写レンズ275は、より絶縁基板290に近い側に配置される。
像面272には、ホモジナイザ214によって形成されたトップフラットビーム213bが生成される。また、転写レンズ275は、像面272に生成されたトップフラットビーム213bの像を、絶縁基板290の照射位置283上に転写する役割を有する。
なお、図6の例では、像面272には、開口274を有するマスク273が配置されている。しかしながら、このマスク273は、必須の構成ではなく、省略されてもよい。ただし、像面272にマスク273を配置した場合、トップフラットビーム213bがマスク273の開口274を通過した際に、トップフラットビーム213bの「裾野」の一部がカットオフされる。このため、この場合、転写レンズ275を介して、よりシャープな像を、絶縁基板290の照射位置283上に転写することが可能になる。
このような構成の放電補助式レーザ孔加工装置200を使用して、絶縁基板290に貫通孔を形成する際には、まず、絶縁基板290が、第1の電極240と第2の電極245の間に配置される。さらに、ステージ(図示されていない)を水平方向に移動させることにより、絶縁基板290が第1の電極240に対して所定の位置に配置される。
次に、レーザ光源210から、ホモジナイザ214に向かって、レーザ光213aが照射される。レーザ光213aは、ホモジナイザ214によって、トップフラットビーム213bに変換される。
次に、このトップフラットビーム213bは、縮小投影系270に入射される。すなわち、トップフラットビーム213bは、まず像面272において生成される。さらに、この生成されたトップフラットビーム213bは、転写レンズ275に入射される。転写レンズ275に入射されたトップフラットビーム213bは、転写レンズ275によって転写ビーム213cとなり、この転写ビーム213cは、絶縁基板290の照射位置283に転写され、ここに転写像を形成する。これにより、照射位置283の温度が上昇し、同位置に貫通孔285が形成される。
次に、直流高圧電源225により、2つの電極240、245に高直流電圧が印加される。これにより、絶縁基板290の貫通孔285において放電が生じ、貫通孔285の形状が整えられる。
なお、直流高圧電源225による放電処理の前に、高周波高電圧電源(図示されていない)により、両電極240、245間に高周波電圧(HF電圧)を印加してもよい。
その後、同様の操作により、絶縁基板290に第2、第3の貫通孔が形成されてもよい。
このような放電補助式レーザ孔加工装置200では、絶縁基板290の照射位置283には、ガウシアンビームのスポットではなく、トップフラットビーム213bの転写ビーム213cのスポットが照射される。このため、前述のように、照射位置283における熱応力の発生が有意に低減され、貫通孔285の加工の際に、絶縁基板290にクラックが発生することを有意に抑制できる。
また、放電補助式レーザ孔加工装置200では、前述のように、比較的焦点距離fの長い転写レンズ275を使用することが可能になる。焦点距離fの長い転写レンズ275を使用した場合、貫通孔285の形成中に生じるデブリが転写レンズ275に付着する問題を有意に抑制できる。また、焦点距離fの長い転写レンズ275を使用した場合、ビームスポットの焦点深度が深くなる。このため、加工の際に要求される装置精度が緩和され、放電補助式レーザ孔加工装置200の各種寸法(例えばステージの平坦度、および/または距離a、bなど)に多少のばらつきが生じても、同等の貫通孔を適正に形成できる。
さらに、放電補助式レーザ孔加工装置200では、像面272と転写レンズ275の間の距離a、および転写レンズ275と絶縁基板290の間の距離bを調節することにより、絶縁基板290の照射位置283に転写される像の寸法を、比較的容易に変更することが可能となる。
さらに、放電補助式レーザ孔加工装置200では、絶縁基板290の照射位置283にトップフラットビーム213bが照射されるため、ガウシアンビームを照射した場合に比べてシャープな開口面を有する貫通孔285を形成できる。例えば、絶縁基板290の表面において、貫通孔285の開口の周囲では、熱により影響を受けた領域が狭くなる。このような態様は、例えば、絶縁基板290に設けられる貫通孔同士の間のピッチをより狭くできる点で有意である。
(本発明の一実施例による放電補助式レーザ孔加工方法)
次に、本発明の一実施例による放電補助式レーザ孔加工方法について、簡単に説明する。
本発明の一実施例による放電補助式レーザ孔加工方法は、
工程(1)絶縁基板を準備する工程と、
工程(2)トップフラットビームであるレーザ光を前記絶縁基板に照射して、貫通孔を形成する工程と、
工程(3)前記貫通孔で放電を発生させ、前記貫通孔の形状を整える工程を有する。
ここで、絶縁基板に貫通孔を形成するために必要な最小レーザ光強度を絶縁基板の加工閾値としたとき、トップフラットビームのトップ部の強度は、前記加工閾値と略同一であってもよい。これにより、絶縁基板に発生する熱応力を有意に低減できる。
また、前記工程(2)において、レーザ光は、転写レンズにより絶縁基板に照射され、絶縁基板と転写レンズの間のワーキングディスタンス(作動距離)は、50mm以上であってもよい。ワーキングディスタンスは、例えば100mmである。
前述のように、本発明の一実施例では、比較的焦点距離fの長い転写レンズであっても、適正に使用できる。
従って、本発明の一実施例による放電補助式レーザ孔加工方法では、絶縁基板と転写レンズの間のワーキングディスタンスを有意に長くできる。また、これにより、本発明の一実施例による放電補助式レーザ孔加工方法では、従来のような、被加工対象の加工の際に生じたデブリ(加工屑)によって、集光レンズが汚染されるという問題を有意に抑制できる。
以下、本発明の実施例について説明する。
(熱応力評価試験1)
以下の方法により、レーザ光源からガラス基板の表面にレーザ光を照射し、レーザ光の焦点位置に生じる熱応力について評価した。
(実験1)
図7には、測定装置の一例を概略的に示す。
図7に示すように、測定装置500は、レーザ光513aを放射するレーザ光源(図示されていない)と、非球面ホモジナイザ514と、縮小投影系570とを備える。縮小投影系570は、マスク板573と、転写レンズ575とを有する。
レーザ光513aは、10.6μmの波長を有するガウシアンビーム(ビーム径約3mmφ)である。
非球面ホモジナイザ514は、像面572に、ガウシアンビームのレーザ光513aから形成されたトップフラットビームを生成する。
非球面ホモジナイザ514と像面572の間の距離は、43.4mmである。マスク板573は、単一の開口(直径0.6mmφ)を有し、像面572に配置した。転写レンズ575(焦点距離f=50mm)は、ガラス基板590の表面に、トップフラットビームの像を縮小転写し、照射位置583にビームスポットを形成できる。像面572と転写レンズ575の間の距離をaとし、転写レンズ575とガラス基板の照射位置583の間の距離をbとしたとき、b/a、すなわち縮小倍率Pは、1/16とした。
なお、ガラス基板590には、厚さが180μmの無アルカリガラス基板を使用した。
このような測定装置500を用いて、ガラス基板590の照射位置583にトップフラットビームのレーザ光513cを照射した。また、照射位置583に生じる熱応力を、複屈折イメージングシステム(Cri社製Abrio)により測定した。
なお、ガラス基板590の照射位置583におけるトップフラットビームのスポット径は、50μmとした。また、照射位置583におけるビームスポットのパワーは、10Wとし、照射時間は140msとした。
照射位置583におけるトップフラットビームのトップ部Bの強度の変動幅は、±4%以下であった(図3参照)。また、照射位置583におけるトップフラットビームの実効ビーム径deとビーム径dの比は、de:d=1:1.2であった(図3参照)。
(実験2)
比較のため、測定装置500において、非球面ホモジナイザ514および縮小投影系570を設置せず、単に、レーザ光源からのレーザ光513aをガラス基板590の照射位置583に集光して、同様の測定を行った(以下、「実験2」と称する)。
この実験2では、レーザ光513a、すなわちガウシアンビームの形態のレーザ光が、ガラス基板590の照射位置583に照射される。
なお、レーザ光513aは、ビームエクスパンダを用いて、ビーム径を3.5倍に拡大してから、集光レンズ(焦点距離f=25.4mm)によって集光した。照射位置におけるビーム径は、前述の実験1の場合と同様、50μmとした。また、照射位置におけるビームスポットのパワー、および照射時間も、実験1の場合と同様とした。
従って、この実験2では、ガラス基板590の照射位置583に照射されるビームの形態のみが実験1と異なっている。
実験1および実験2において得られた応力の測定結果を、それぞれ、図8および図9に示す。
図8および図9において、横軸は、ビームスポットの照射位置583およびその近傍におけるガラス基板590の位置を示しており、縦軸はリタデーションを示している。リタデーションは、応力によりガラスが歪んで複屈折を発生した場合に観察される物理量であり、応力値に比例する量である。
ガラス基板590の照射位置583にガウシアンビームを照射した実験2では、図9に示すように、スポットの端部で、リタデーション値が急激に上昇しており、リタデーション値の最大値は、約120nmに達することがわかる。
これに対して、ガラス基板590の照射位置583にトップフラットビームを照射した実験1では、図8に示すように、リタデーション値の最大値は、約100nm程度であり、実験2に比べて、有意に低下していることがわかる。
この結果から、実験1では、レーザ光の照射によってガラス基板に生じる熱応力を、有意に抑制できることが確認された。
(熱応力評価試験2)
次に、前述の図6に示したような放電補助式レーザ孔加工装置を用いて、ガラス基板に貫通孔を形成し、その際に生じる熱応力を、リタデーション測定装置により評価した(実験3)。
実験3において、縮小投影系の装置構成およびレーザ光の照射条件は、実験1の場合と同様である。ただし、ガラス基板の照射位置におけるビームスポットのパワーは、50Wとし、照射時間は800μsとした。また、ガラス基板の厚さは、300μmとした。
なお、本実験では、直流高圧電源225による放電処理は、実施しなかった。
比較のため、図1に示した従来のレーザ照射貫通孔形成装置を用いて同様の加工を行い、ガラス基板の照射位置に生じる熱応力を評価した(実験4)。
なお、実験4では、ガラス基板の照射位置に照射されるレーザ光は、ガウシアンビームである。また、ガラス基板の照射位置に照射されるビームの形態以外の条件は、実験3と同様とした。
実験3および実験4において得られた測定結果を、それぞれ、図10および図11に示す。
図10および図11において、横軸は、ビームスポットの照射位置およびその近傍におけるガラス基板の位置を示しており、縦軸はリタデーションを示している。
実験4では、図11に示すように、スポットの端部で、リタデーション値が急激に上昇しており、リタデーション値の最大値は、約110nmに達することがわかる。
これに対して、実験3では、図10に示すように、リタデーション値の最大値は、約90nm程度であり、実験4に比べて、有意に低下していることがわかる。
この結果から、縮小投影系を備える本発明の一実施例による放電補助式レーザ孔加工装置を使用して、ガラス基板に貫通孔を形成した場合、従来のレーザ照射貫通孔形成装置による加工に比べて、熱応力の発生が有意に抑制されることが確認された。
なお、実験3では、貫通孔の加工後に、転写レンズには、デブリはほとんど付着していなかった。これに対して、実験4では、貫通孔の加工後に、集光レンズに多少のデブリが付着していることがわかった。
この結果から、縮小投影系を備える本発明の一実施例による放電補助式レーザ孔加工装置では、長焦点距離の転写レンズを使用することにより、デブリの付着を抑制できることが確認された。
さらに、図1に示した従来のレーザ照射貫通孔形成装置、および図6に示した本発明による放電補助式レーザ孔加工装置を用いて絶縁基板に貫通孔を形成し、クラック発生率を比較した(実験5)。双方共0.3mm厚の無アルカリガラスを用いて加工を行った。
クラック発生率評価にあたっては、それぞれ10万孔の加工を行い、クラック数をカウントした。その結果、従来の、ガウシアンビームを有するレーザ照射貫通孔形成装置で加工した場合は、10万孔のうち200個にクラックが発生していた。
一方、本発明のトップフラットビームを有する放電補助式レーザ孔加工装置で加工した場合は、10万孔のうち20個にクラックが発生していた。この結果から、本発明の一実施例による放電補助式レーザ孔加工装置を使用して、ガラス基板に貫通孔を形成した場合、従来のレーザ照射貫通孔形成装置による加工に比べて、クラックの発生が有意に抑制されることが確認された。
本発明は、インターポーザ用絶縁基板の製造技術等に利用できる。
1 従来のレーザ照射貫通孔形成装置
10 レーザ光源
13a レーザ光
13b 収束レーザ光
15 集光レンズ
83 貫通孔形成位置
85 貫通孔
90 絶縁基板
119a トップフラットビーム
170 縮小投影系
172 像面
175 転写レンズ
190 被加工対象
200 放電補助式レーザ孔加工装置
210 レーザ光源
213a レーザ光
213b トップフラットビーム
213c 転写ビーム
214 ホモジナイザ
225 直流高圧電源
240 第1の電極
245 第2の電極
270 縮小投影系
272 像面
273 マスク
274 開口
275 転写レンズ
283 照射位置
285 貫通孔
290 絶縁基板
500 測定装置
513a、513c レーザ光
514 非球面ホモジナイザ
570 縮小投影系
572 像面
573 マスク板
575 転写レンズ
583 照射位置
590 ガラス基板
トップ部
裾野部
トップフラットビーム
ガウシアンビーム

Claims (8)

  1. レーザ光照射によって絶縁基板に貫通孔を形成し、第1および第2の電極間での放電現象により、前記貫通孔の形状を調整する、放電補助式レーザ孔加工装置であって、
    当該放電補助式レーザ孔加工装置は、
    レーザ光を放射するレーザ光源と、
    前記レーザ光からトップフラットビームを形成するホモジナイザと、
    縮小投影系と、
    を備え、
    前記縮小投影系は、前記ホモジナイザによって形成されたトップフラットビームを生成する像面、および該像面に生成された像を、絶縁基板に転写する転写レンズを有することを特徴とする放電補助式レーザ孔加工装置。
  2. 前記レーザ光源から放射されるレーザ光は、ガウシアンビームである、請求項1に記載の放電補助式レーザ孔加工装置。
  3. 前記像面から前記転写レンズまでの距離をaとし、前記転写レンズから前記絶縁基板までの距離をbとしたとき、前記縮小投影系の縮小倍率P=b/aは、1/100〜1の範囲である、請求項1または2に記載の放電補助式レーザ孔加工装置。
  4. 前記像面には、マスクが配置される、請求項1乃至3のいずれか一つに記載の放電補助式レーザ孔加工装置。
  5. 前記転写レンズの焦点距離fは、100mm以上である、請求項1乃至4のいずれか一つに記載の放電補助式レーザ孔加工装置。
  6. レーザ光照射によって絶縁基板に貫通孔を形成し、第1および第2の電極間での放電現象により、前記貫通孔の形状を調整する、放電補助式レーザ孔加工方法であって、下記工程(1)〜(3)を含むことを特徴とする放電補助式レーザ孔加工方法:
    工程(1)絶縁基板を準備する工程;
    工程(2)トップフラットビームであるレーザ光を前記絶縁基板に照射して、貫通孔を形成する工程;
    工程(3)前記貫通孔に放電を発生させ、前記貫通孔の形状を整える工程。
  7. 前記絶縁基板に貫通孔を形成するために必要な最小レーザ光強度を絶縁基板の加工閾値としたとき、前記トップフラットビームのトップ部の強度は、前記加工閾値と略同一である、請求項6に記載の放電補助式レーザ孔加工方法。
  8. 前記工程(2)において、前記レーザ光は、転写レンズにより前記絶縁基板に照射され、
    前記絶縁基板と前記レンズの間のワーキングディスタンスは、50mm以上である、請求項6または7に記載の放電補助式レーザ孔加工方法。
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