JP4752809B2 - スキンケア装置 - Google Patents

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Description

本発明は、温かいスチームと冷たいミストを使用者の肌に当ててスキンケアを行う、温冷制御機構を有するスキンケア装置に関する。
従来、温冷両用のスキンケア装置においては、水をヒーターで加熱して発生させた温スチームと超音波振動子で発生させた冷ミストを送風ファンで搬送し、それぞれの作動を切り替えスイッチで切り替えてノズルから温霧、冷霧、および混合された湿風を吐出するものがあった(例えば、特許文献1参照)。
また、別の例では超音波振動により発生されたミストを加熱するか否かを選択して切り替え、温霧、冷霧、および混合された湿風を吐出するものがあった(例えば、特許文献2参照)。
実公平6−9654公報 登録実用新案第3054750号公報
しかしながら、特許文献1及び2に記載の装置では、スキンケアの観点からみて温冷の組み合わせの作用条件が不明確であり、スキンケア効果や快適性において十分満足できないという課題があった。
そこで本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、温スチームと冷ミストを交互に2サイクル以上繰り返すことにより、短時間で快適に効率良くスキンケア効果を向上させることのできるスキンケア装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1記載のスキンケア装置は、スチーム吐出口およびミスト吐出口を有するハウジングを有し、そのハウジング内に、液体を加熱してスチームを生成するスチーム生成部と液体から冷ミストを生成する冷ミスト生成部と、スチームまたは冷ミストが噴霧されている肌面を冷却する別の冷却手段と、スチーム生成部及び冷ミスト生成部の動作を制御する制御部とを備える。そして、制御部は、スチームと冷ミストの切り替え及び吐出条件を制御すると共に、少なくとも温サイクルと冷サイクルを2サイクル以上行い、また、前記制御部は、温冷のサイクルのうち少なくとも1回は、温冷による皮膚表面の温度変化が15deg以上になる制御モードと、温冷のサイクルのうち、各サイクルの温と冷の時間比率が2.5以上、10以下になる制御モードと、温冷のサイクルのうち、最後が温スチームで終了する制御モードとを有する。
請求項記載のスキンケア装置においては、制御部が、温冷のサイクルのうち、最後が冷ミストで終了する制御モードを有する。
請求項3記載のスキンケア装置においては、別の冷却手段が、ファンと、肌面に向けて風を放出する吐出口と、ファンと吐出口の間に設けられる送風路から構成される。
請求項記載のスキンケア装置は、制御部が、温冷のサイクルのうち少なくとも1回は、時間当たりの皮膚表面の温度変化が8deg/分以上になる制御モードを有する。
請求項1記載のスキンケア装置によれば、温スチームと冷ミストを交互に2サイクル以上繰り返すことにより、肌への刺激を繰り返して血液循環を促し、短時間で快適に効率良くスキンケア効果を向上させることができる。
このスキンケア装置によれば、温で血管拡張し、冷で血管収縮することが知られているが、温スチームと冷ミストを繰り返すことで、血管の柔軟性を高め、肌の血流量が増加し、代謝が改善する。代謝の改善により、皮膚細胞への十分な栄養補給と、老廃物の排出が出来てきれいな肌になる。
また、このスキンケア装置によれば、温冷の繰り返しにより肌のターンオーバーが正常化し、肌理の改善ができる。さらに、温冷の繰り返しにより、皮脂腺を刺激することで皮脂の円滑な分泌が行われ、汚れた皮脂を排出し、肌の皮脂量の正常化が出来る。これらの効果は、温冷を2回以上繰り返すことで短時間で表れ、継続することで肌本体の恒常性維持機能も良くなり、効果はさらに高まる。また、このスキンケア装置によれば、温スチームまたは冷ミストが噴霧されている肌面を冷却する別の冷却手段を設けたことにより、冷却能力が安定して高まり、肌表面の温冷の温度変化の刺激を適切に制御できるため、目的に合わせた効果的で快適な温冷サイクルが実現できるとと共に使用性も向上する
また、このスキンケア装置によれば、温冷のサイクルのうち少なくとも1回は、温冷による皮膚表面の温度変化を15deg以上に制御することにより、肌への刺激を強め、血管の拡張収縮反応が効果的になるため、短時間で効率良くスキンケア効果を向上させることができる。
また、このスキンケア装置によれば、温冷のサイクルのうち、温と冷の時間比率が2.5以上、10以下に制御することにより、上記の温冷効果を保ちつつ、気持ちの良いスキンケアができる。温の比率が高すぎると火傷の恐れがあり、熱く感じて冷の効果も不足し、反対に、冷の比率が高すぎると血行抑制されて肌寒く感じ、効果も快適性も損なう。
また、このスキンケア装置によれば、温冷のサイクルのうち、最後が温スチームで終了する制御を行うことにより、血流量が多い状態で維持できるため、血行促進を重視する場合、例えばクマやクスミ等の改善に効果的なスキンケアをすることができる。
請求項記載のスキンケア装置によれば、温冷のサイクルのうち、最後が冷ミストで終了する制御を行うことにより、肌を引き締めた状態で終わるため、例えば肌のハリの向上や皮脂の抑制、化粧のりの改善、化粧くずれの防止等に効果的なスキンケアをすることができる。
請求項3記載のスキンケア装置によれば、別の冷却手段が、ファンと、肌面に向けて風を放出する吐出口と、ファンと吐出口の間に設けられる送風路から構成されたことにより、気化熱を有効に利用したシンプルで且つ小型で十分な冷却能力を有し、冷ミストとの組み合わせで独立した最適な冷却制御ができるため、コンパクトで快適なスキンケアをすることができる。また、肌についた冷ミストの水滴が、気化されて適度に蒸散するため、水滴が肌から流れ落ちることも殆ど無いため快適性を損ねることも少ない。
請求項記載のスキンケア装置によれば、温冷のサイクルのうち少なくとも1回は、時間当たりの皮膚表面の温度変化が8deg/分以上に制御することにより、肌面の急激な温度変化が起こることで刺激がより強くできるため、さらに短時間で効果的な温冷サイクルが実現でき、適切な使用時間での繰り返し数の増加も可能になる。その結果、時間的な使用性が向上し、快適性も向上する。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
「実施形態1」
実施形態1のスキンケア装置(美容装置)は、図1に示すように、装置本体1を備えている。装置本体1は、ハウジング2と、このハウジング2の上部を塞ぐ上蓋3と、ハウジング2の底部を塞ぐ底蓋4と、上蓋3に取り付けられたタンク蓋5と、ノズル6とから構成されている。
ノズル6には、スチームが噴出されるスチーム吐出口7と、ミスト(冷ミスト)が吐出されるミスト吐出口8とが開口されている。
上蓋3には、電源操作スイッチボタン10と、モード切替操作スイッチボタン11とが設けられている。電源操作スイッチボタン10は、装置本体1の内部に構成された電源スイッチをオン(ON)またはオフ(OFF)する操作ボタンである。モード切替操作スイッチボタン11は、装置本体1の内部に構成されたモード切替スイッチをオン(ON)またはオフ(OFF)する操作ボタンである。
給水タンク15に供給された液体19は、図2の模式図で示すように、スチーム生成部12と冷ミスト生成部13に送られる。スチーム生成部12では、液体19をヒータ85で加熱してハウジング2内に設けられたチャンバー内でスチームを生成し、スチーム吐出口7よりスチームを放出する。冷ミスト生成部13では、液体19をチャンバーで貯留し、超音波振動子86でミストを生成し、ファン59による風で送風路内を搬送してミスト吐出口8より冷ミストを放出する。
制御部(温冷制御回路部)14では、スチーム生成部12のヒータ85と、冷ミスト生成部13の超音波振動子86と、ファン59を回転させるファンモータ58と、がマイコンおよび切替えスイッチを介して電気的に接続され、スチームとミスト(冷ミスト)の切り換え及び吐出条件を時間切り替えで制御する。
以上の構成において、本実施形態1のスキンケア装置の動作を図3のフローチャートを用いて説明する。
先ず、ステップS1の処理では、給水タンク15に水を入れる。次に、ステップS2の処理では、スキンケア装置の電源プラグをコンセントに差し込む。そして、ステップS3の処理では、電源スイッチを押してスキンケア装置を起動する。その結果、ステップS4の処理で回路に通電され、ステップS5の処理で電源ランプが点灯する。次に、ステップS6の処理では、スチーム吐出口7及びミスト吐出口8が設けられるノズル6の角度を調整する。
次に、ステップS7の処理では、モード切替操作スイッチボタン11を押して所定のモード(スチーム発生とミスト発生を予め設定されたパターンに従って交互に実行するモード)を選択する。選択されたモードに従い、スチーム生成部12のヒータ85あるいは冷ミスト生成部13の制御部14に電力が供給される。
ステップS8の処理において、スタートボタンを押すと、マイコン制御により、制御部14は、温スチーム放出によるスチーム浴(温サイクル)と冷ミスト放出による冷ミスト浴(冷サイクル)を所定のモードに従って交互に2サイクル以上行う。
具体的には、ステップS9の処理で温サイクルまたは冷サイクルの何れかが選択される。温サイクルが選択されると、ステップS10の処理で、スチーム生成部12のヒータ85に通電されると共にヒータ85の温度が制御される。これにより、ステップS11の処理で、温スチームが発生し、スチーム吐出口7から温スチームが放出される。そして、ステップS12の処理で、スチームの放出を所定時間行ったか否かを判断し、所定時間経過していなければ、ステップS10の処理に戻り、所定時間経過した場合はステップS13でスチーム放出を停止する。
一方、冷サイクルが選択されると、ステップS14の処理で、ミスト生成部13のミストポンプに通電されると共にミストポンプの駆動が制御される。次に、ステップS15の処理で、ファンモータ58に通電されると共にファンモータ58の駆動が制御される。これにより、ステップS16の処理で、超音波振動子86が振動することでミストが発生し、ファンモータ58で回転させられるファン59により冷ミストがミスト吐出口8から放出される。そして、ステップS17の処理で、ミストの放出を所定時間行ったか否かを判断し、所定時間経過していなければ、ステップS14の処理に戻り、所定時間経過した場合はステップS18でミスト放出を停止する。
制御部14は、マイコン制御により、温サイクル(ステップS10〜ステップS13の処理)と冷サイクル(ステップS14〜ステップS19の処理)を自動的に交互に繰り返す。このとき、制御部14は、温サイクルと冷サイクルを少なくとも2サイクル以上繰り返すようにスキンケア装置に指令する。
ステップS20の処理において、温冷のサイクルが所定回数に達しない場合は、ステップS9の処理に戻り、所定回数に達した場合は、ステップS21の処理でスチーム浴及び冷ミスト浴を自動終了する。
そして、ステップS22の処理では、スキンケア装置の電源スイッチをオフ(OFF)する。これにより、ステップS23の処理で電源ランプが消灯する。そして、ステップS24の処理において、電源プラグをコンセントから抜いた後、ステップS25の処理で給水タンク15内の水および装置本体1中に残留した水を排水する。これで、スキンケア装置の動作フローが終了する。
以上のように構成されたスキンケア装置を実際使用してスキンケア試験を次のように行った。
制御モードは、温サイクルを5分と冷サイクルを2分(温5分+冷2分)として交互にこれら温冷サイクルを2サイクル繰り返した。比較のために、温サイクルを10分と冷サイクルを2分(温10分+冷2分)として1サイクルの条件で、スキンケア試験を1週間にわたり4回行い、頬のくすみ、および、目の下のくま部における血行の影響を評価した。
この時の温スチームの条件は、スチーム発生量6cc/分、スチーム吐出口7付近のスチーム温度95℃〜100℃とした。冷ミストの条件は、ミスト量3〜4cc/分、ミスト温度22℃〜28℃、搬送風速4.0〜5.6m/秒とした。
結果は、図4に示すように、くすみにおいて、温冷2サイクル繰り返しにより、改善が確認された。くすみは、彩やかさで評価し、彩やかさの初期からの経日変化で判断した。また、くすみの測定には、皮膚の色を検知する肌計測機器を使用した。
また、図5に示すように、クマ部の血管中の酸素飽和度も温冷1サイクルに比べて上昇しており、クマの改善効果が確認できた。官能評価においても、くすみ、くま共に実感効果が確認された。クマ部の血管中の酸素飽和度は、初期からの経日変化で評価した。
また、単回の試験により、温冷のモードを変えて皮脂の分泌量ならびに化粧のり、化粧くずれへの影響を評価した。単回の試験とは1回の試験を表し、連回の試験とは2回以上繰り返す試験(図4及び図5は4回の連回試験)を表す。化粧くずれの評価は、化粧後、6時間経過後に行った。結果は、図6及び図7に示すように、実施例の温冷2サイクルモードが比較例の冷サイクルのみや温冷1サイクルのモードに比べて効果の高いことが確認された。温冷の繰り返しにより、肌理が改善され、皮脂が抑制されたため、化粧のり、化粧くずれに対して効果があったと考えられる。
図6中、「未処理」は温冷サイクルを行わないことを表し、「温10冷2」は温サイクルを10分、冷サイクルを2分として1サイクル行うことを表し、「温5冷2*2」は温サイクルを5分、冷サイクルを2分として2サイクル行うことを表し、「温5冷5」は温サイクルを5分、冷サイクルを5分として1サイクル行うことを表し、「冷5」は冷サイクルを5分のみ行うことを表している。
「実施形態2」
実施形態2では、実施形態1と同一のスキンケア装置を使用し、ミスト量を変化させて温冷による皮膚表面の温度変化の影響を評価した。皮膚温度は、T熱電対で計測した。
温スチームの条件は、スチーム発生量6cc/分、スチーム吐出口7付近のスチーム温度95℃〜100℃、冷ミストの条件は、ミスト量0.5〜4.0cc/分、ミスト温度22℃〜28℃、搬送風速0.5〜5.6m/秒に変化させて制御した。
制御モードは、温サイクルを5分とし冷サイクルを2分として交互にこれら温冷サイクルを2サイクル繰り返した。そして、この実験を1週間にわたり4回行い、温冷における皮膚表面の温度変化ΔT、血流量変化、および、頬のくすみ(くまも含む)の実感効果を評価した。
Figure 0004752809
結果を表1に示す。表1から判るように、皮膚表面の温度変化が15deg以上(試験NO.1〜4)では、血流量の変化が十分でほぼ飽和状態に達し、くすみ改善の実感効果および色(明るさ)の変化が確認された。なお、表1中の○印は、くすみの色変化ΔLが3を超えた場合(くすみΔL>3)を表し、くまも改善顕著であることを表している。
「実施形態3」
実施形態3では、実施形態1と同一のスキンケア装置を使用し、温冷の所要時間を変化させ、単回の試験で温と冷の時間比による影響を評価した。
温スチームの条件は、スチーム発生量6cc/分、スチーム吐出口7付近のスチーム温度95℃〜100℃、冷ミストの条件は、ミスト量4cc/分、ミスト温度22℃〜28℃、搬送風速4.0〜5.6m/秒とした。
制御モードは、総時間15分以内とし、温の時間と冷の時間を変化させて1〜3サイクル繰り返しとし、単回試験を行い、温冷における皮膚表面の温度変化ΔTおよび快適性(快適感)を評価した。
Figure 0004752809
結果を表2に示す。各サイクルの温と冷の時間比率が2.5以上、10以下の制御条件では、皮膚表面の温度変化が15deg以上となり、快適にスキンケアが行えた。但し、温の時間は1分以上15分以内、冷の時間は3分以内が好ましく、この範囲を外れると、温かさに物足りなさがあったり、低温やけどの恐れがあり、また冷えすぎて快適性を損ねたりする。なお、表2中*印は、雰囲気温度が温暖(25℃以上)の場合である。
「実施形態4」
実施形態4では、実施形態1と同一のスキンケア装置を使用し、温冷の制御条件を変え、温で終わるパターンと冷で終わるパターンにおける肌作用の影響を評価した。
温スチームの条件は、スチーム発生量6cc/分、スチーム吐出口7付近のスチーム温度95℃〜100℃、冷ミストの条件は、ミスト量4cc/分、ミスト温度22℃〜28℃、搬送風速4.0m/秒とした。
制御モードとしては、温スチームで終了する制御モードでは、温サイクルを4分、冷サイクルを1分、温サイクルを4分、冷サイクルを1分、温サイクルを2分(温4分+冷1分+温4分+冷1分+温2分)の合計12分とし、比較として最後に温スチームを省いたモード(冷ミストで終了する制御モード)にし、この実験を1週間にわたり4回行い、血流量、くま・くすみの実感効果を評価した。
Figure 0004752809
結果を表3に示す。表3から判るように、何れの制御モードも温冷の効果がみられたが、最後が温スチームで終了する制御モードの場合(実験NO.1)には、特にクマ評価において顕著な効果が得られ、最後が冷ミストで終了する制御モードの場合(実験NO.2)には、肌の引き締め感で実感効果が高かった。
また、皮脂分泌抑制の効果をみるために、単回試験により、別の制御モードで比較評価した。最後が温スチームで終了する制御モードでは、温サイクルを5分、冷サイクルを1.5分、温サイクルを3分、冷サイクルを1.5分、温サイクルを3分(温5分+冷1.5分+温3分+冷1.5分+温3分)の2.5サイクルとし、最後が冷ミストで終了する制御モードでは、温サイクルを5分、冷サイクルを1.5分、温サイクルを5分、冷サイクルを1.5分(温5分+冷1.5分+温5分+冷1.5分)の2サイクルと、温サイクルを5分、冷サイクルを1分、温サイクルを2.25分、冷サイクルを0.75分、温サイクルを3分、冷サイクルを1.5分(温5分+冷1分+温2.25分+冷0.75分+温3分+冷1.5分)の3サイクルに設定した。
結果を図8に示す。最後が冷ミストで終了する制御モードでは、皮脂分泌の抑制効果が高かった。
図8中、Aは温冷サイクルをしない未処理、Bは温−冷2回(温5分+冷1.5分)×2サイクル、Cは温−冷3回(温5分+冷1分+温2.25分+冷0.75分+温3分+冷1.5分)、Dは温−冷2.5回(温5分+冷1.5分+温3分+冷1.5分+温3分)としたときのデータを表す。
「実施形態5」
実施形態5のスキンケア装置では、実施形態1とは異なり、冷ミストと風を独立して制御するように構成してある。具体的には、実施形態5のスキンケア装置は、図9に示すように、装置本体1を備えている。
装置本体1は、ハウジング2と、このハウジング2の上部を塞ぐ上蓋3と、ハウジング2の底部を塞ぐ底蓋4と、上蓋3に取り付けられたタンク蓋5と、ノズル6とから構成されている。
ノズル6には、スチームが噴出されるスチーム吐出口7と、ミスト(冷ミスト)と空気が放出されるミスト吐出口8が開口されている。また、ノズル6は、図10に示すように、ノズル固定台9にネジ止め固定され、ある程度の角度範囲(例えば30度)で同図中矢印Aで示す方向に回動可能とされている。
上蓋3には、電源操作スイッチボタン10と、モード切替操作スイッチボタン11とが設けられている。電源操作スイッチボタン10は、装置本体1の内部に構成された電源スイッチ27をオン(ON)またはオフ(OFF)する操作ボタンである。モード切替操作スイッチボタン11は、装置本体1の内部に構成されたモード切替スイッチ28をオン(ON)またはオフ(OFF)する操作ボタンである。
装置本体1の内部は、図10および図11に示すように、スチーム発生部12と、ミスト発生部13と、これらスチーム発生部12とミスト発生部13に対してスチームとミストを交互に供給するように駆動制御する制御部14と、に分けられる。
スチーム発生部12は、図9及び図11に示すように、主に給水タンク15と、スチームヒータ85と、煮沸室(図示せず)と、スチーム吐出口7と、で構成される。
給水タンク15は、図18に示すように、装置本体1内において給水貯留部16に連結されている。給水タンク15内には、例えば水などの液体19が満たされる。給水経路部17は、給水貯留部16および煮沸室の下方に位置するような状態で接続されている。煮沸室は、スチームヒータ85の加熱面に臨んで配設されている。煮沸室とスチーム吐出口7は、スチーム経路部18で接続されている。また、給水タンク15は、ミスト発生部13にも液体19を供給するように構成されている。
このようにして構成されたスキンケア装置では、給水タンク15より供給された液体19(例えば水)を煮沸室で加熱沸騰させて発生させたスチームを、前記スチーム吐出口7から使用者の顔や手などに噴出するように構成されている。
ミスト発生部(ミスト発生手段)13は、図9、図10及び図13に示すように、主に空気ポンプ20と、液体溜め部74と、液体供給路21と、ミストノズル22と、送風部23と、送風供給路24と、ミスト吐出口8と、で構成される。
空気ポンプ20は、図13から図15に示すように、ポンプ支持台25により支持されている。ポンプ支持台25は、底蓋4に設けられた支持ボス26にネジ止め固定される。空気ポンプ20は、ポンプモータ80と、圧縮室81よりなり、シリコンチューブなどを接続可能とした中空の吐出ボス29を有し、該吐出ボス29から空気を吐出するように構成されている。
吐出ボス29には、空気接続チューブ30の一端が接続されている。この空気接続チューブ30のもう一方の端(他端)は、第3送風路31の外壁に設けられた中空の第1接続ボス32に接続されている。第3送風路31の内壁には、第1接続ボス32と相対する位置に同じく中空の第2接続ボス33が設けられている。この第2接続ボス33と第1接続ボス32は、その中心部の連通孔34を通して前記第3送風路31の外壁側と内壁側を連通させている。第2接続ボス33には、第4送風路66内に設けられる空気接続チューブ35の一端が接続されている。この空気接続チューブ35のもう一方の端(他端)は、ミストノズル22に設けられた中空の空気接続ボス36に接続されている。
液体溜め部74は、図13に示すように、液体溜め室37と、液体溜め室底蓋38とからなり、これらの間に防水ゴムなどが介在されて液密保持構造とされている。そして、これら液体溜め室37と液体溜め室底蓋38とは、前記した底蓋4に設けられた一対の支持ボス39にネジ止め固定される。液体溜め室37の側面には、シリコンチューブなどを接続させる中空の液体供給ボス40が設けられている。液体溜め部74に必要とされる液体19の体積は、数ccから20cc程度でよく、超音波式の溜め水(例えば100cc)に比べ十分少量でよい。
液体供給ボス40には、図13および図18に示すように、液体供給チューブ41の一端が接続されている。液体供給チューブ41のもう一方の端(他端)は、タンクホルダー42に設けられた中空のミスト側ボス43に接続される。液体溜め室37には、この液体供給チューブ41を介して前記した給水タンク15から液体19が供給されるようになっている。
液体供給路21は、図13から図15に示すように、液体供給パイプ44と、第1液体供給チューブ45と、第2液体供給チューブ46とから構成される。液体供給パイプ44は、第3送風路31の内部に配置されている。そして、液体供給パイプ44は、第3送風路31の底面に設けられた底穴47と液体溜め室37の天面に設けられた天穴48に臨むように設けられた中空の第1接続ボス49を下端に有し、上端には中空の第2接続ボス50を有している。
第1接続ボス49には、第1液体供給チューブ45の一端が接続されている。第1液体供給チューブ45のもう一方の端(他端)は、液体溜め部74に溜められた液体19に浸かるように配置されている。第2接続ボス50には、前記ミストノズル22と接続される第2液体供給チューブ46の一端が接続されている。この第2液体供給チューブ46のもう一方の端(他端)は、前記ミストノズル22に設けられた中空の液体接続ボス51に接続されている。
ミストノズル22は、図15に示すように、ノズル支持台52に固定されている。ノズル支持台52は、ミストノズルカバー53とノズル固定台9との間に嵌合固定されている。そして、ミストノズル22は、図16及び図17に示すように、ミスト噴出孔54を有し、そのミスト噴出孔54からミストを使用者の顔や手などに噴出するようになっている。
また、ミストノズル22は、空気接続チューブ35が接続される中空の空気接続ボス36と、第2液体チューブ46が接続される中空の液体接続ボス51とを有している。空気接続ボス36の中空部の奥は、出口側の径に対して直径が小さい細径部55に連通している。また、ミスト噴出孔54の孔径φBは、前記細径部55の孔径φAよりも大(φB>φA)とされており、該細径部55と同心円上に配置されている。細径部55とミスト噴出孔54との間には、液体吸い上げ穴56がこれらに連通するように配置されている。かかる液体吸い上げ穴56は、前記した液体接続ボス51の中空部と連通しており、液体溜め室37に貯水された液体19と前記液体供給路21を介して繋がっている。
送風部23は、図13に示すように、送風部ハウジング57と、ファンモータ58およびファン59とから構成され、前記した底蓋4に固定されている。
送風部ハウジング57は、下部に空気吸入部60を有し、上部に送風供給路24と接続される開口端61を有している。この送風部ハウジング57は、その内部にファンモータ58と、このファンモータ58により回転されるファン59とを内包している。ファンモータ58は、回転軸62を有し、その回転軸62に前記ファン59を圧入固定させている。ファン59は、ファンモータ58の正回転に伴い、下部の空気吸入部60から上部の開口端61に空気が流れるような向きに配置されている。
送風供給路24は、図11、図13、図14及び図15に示すように、第1送風路63と、第2送風路64と、第3送風路31と、ノズル固定台基台65と、ノズル固定台9と、ミストノズルカバー53と、第4送風路66とから構成され、密閉された一連の空気供給路を形成している。
第1送風路63は、図13に示すように、一端側部を送風部ハウジング57の開口端61を覆うように連結され、他端側部を第2送風路64の一端に対して密閉状態で連結されている。第2送風路64の他端は、第3送風路31に形成された中空の風路接続ボス67に接続されている。
第3送風路31は、図10及び図13に示すように、立方体形状をなし、前記した液体溜め室37の上に固定されている。この第3送風路31の上端には、ノズル固定台基台65が固定されている。そして、第3送風路上端の開口部は、前記ノズル固定台基台65により密閉される。
ノズル固定台基台65には、図10に示すように、ある程度の角度範囲(例えば30度)で回動可能なように前記ノズル固定台9が取り付けられている。また、ノズル固定台基台65とノズル固定台9は、該ノズル固定台9を回動させても機密状態を保持できるようにシリコンゴム製の第4送風路66で接続されている。
ミストノズルカバー53は、図15に示すように、中空に形成されており、その一端はノズル固定台9の開口端に取り付けられ、他端はミスト空気噴出孔54に面している。このミストノズルカバー53の出口は、ミスト吐出口8とされている。
空気吸入部60から吸入された空気は、ファンモータ58で回転されるファン59により、送風供給路24の入り口である第1送風路63からミストノズルカバー53まで送風され、ミスト吐出口8から前記したミスト噴出孔54より噴出されるミストと共に、風を使用者の顔や手などに噴出するように構成されている。
制御部14は、図10、図11及び図13に示すように、ポンプ制御部68と、ファン制御部69と、スチームヒータ制御部70とからなる(詳細は図示せず)。
ポンプ制御部68は、ポンプモータ80に電気的に接続されており、該ポンプモータ80の回転数を制御し、その結果、空気ポンプ20から吐出される空気量を制御する。
ファン制御部69は、ファンモータ58に電気的に接続されており、ファンモータ58の回転数を制御し、その結果、ファン59から送風される空気量を制御する。
スチームヒータ制御部70は、スチームヒータ85に電気的に接続されており、スチームヒータ85の発熱量を制御し、その結果、スチーム吐出口7から噴出するスチーム量を制御する。
以上の構成において、本実施形態5におけるスキンケア装置の動作を、図13〜図18の装置構成図を参照しながら説明する。
先ず、装置本体1からタンク蓋5を開けて給水タンク15を取り出し、その給水タンク15内に液体19を入れ、再び装置本体1内に給水タンク15を収納する。この時、タンクホルダー42に設けられた突出ピン71によって、給水タンク15に設けられた止水ピン72が前記給水タンク15の内側に押し込まれ、円錐パッキン73の水密性が解除されることによって、前記給水タンク15内の液体19がスチーム発生部12の煮沸室とミスト発生部13の液体溜め部74に供給される。なお、タンクホルダー42内と煮沸室と液体溜め部74の液体19は、液面を示すラインXで釣り合っている(煮沸室側は図示せず)。
次に、電源操作スイッチボタン10を押して電源を起動し、モード切替操作スイッチボタン11により、好みのモード(スチーム発生とミスト発生を予め設定されたパターンに従って交互に実行するモード)を選択する。選択されたモードに従い、スチームヒータ制御部70、あるいはポンプ制御部68とファン制御部69に電力が供給される。
スチームを発生させるモードが選択された場合は、スチームヒータ制御部70からスチームヒータ85に電力が供給される。スチームヒータ85の熱で煮沸室内の水を煮沸(加熱気化)させることにより発生したスチームは、スチーム経路部18を通ってスチーム噴出孔7から吐出される。
ミストを発生させるモードが選択された場合は、ポンプ制御部68からポンプモータ80に電力が供給されると共に、ファン制御部69からファンモータ58に電力が供給される。ポンプモータ80が駆動されると、吐出ボス29から空気が吐出され、空気接続チューブ30を通って最終的に空気がミスト噴出孔54から吐出される。
この時、細径部55(φA)に対してミスト噴出孔54(φB)の孔径を大きく構成しているので、液体吸い上げ穴56に負圧が発生する。発生した負圧により、液体溜め部74の液体19が液体供給路21を通って吸い上げられ、液体吸い上げ穴56まで到達する。そして、吸い上げられた液体19は、空気と混合されてミストとなり、最終的にミスト噴出孔54から噴出される。
ファンモータ58が駆動されると、ファン59が回転し、空気吸入部60から空気が吸入される。そして、吸入された空気は、第1送風路63などを通って、最終的にミスト空気放出孔8から、前記ミスト噴出孔54から噴出されたミストと共に放出される。
以上の構成において、本実施形態5のスキンケア装置の動作を図19のフローチャートを用いて説明する。
先ず、ステップS31の処理では、給水タンク15に水を入れる。次に、ステップS32の処理では、スキンケア装置の電源プラグをコンセントに差し込む。そして、ステップS33の処理では、電源スイッチを押してスキンケア装置を起動する。その結果、ステップS34の処理で回路に通電され、ステップS35の処理で電源ランプが点灯する。次に、ステップS36の処理では、スチーム吐出口7及びミスト吐出口8が設けられるノズルの角度を調整する。
次に、ステップS37の処理では、モード切替操作スイッチボタン11を押して所定のモード(スチーム発生とミスト発生を予め設定されたパターンに従って交互に実行するモード)を選択する。選択されたモードに従い、スチーム生成部12のスチームヒータ85あるいは冷ミスト生成部13の制御部14に電力が供給される。
ステップS38の処理において、スタートボタンを押すと、マイコン制御により、制御部14は、温スチーム放出によるスチーム浴(温サイクル)と、冷ミスト放出による冷ミスト浴(冷サイクル)を所定のモードに従って交互に2サイクル以上行う。冷サイクルでは、冷ミストと風を独立に制御して放出する。
具体的には、ステップS39の処理で温サイクルまたは冷サイクルの何れかが選択される。温サイクルが選択されると、ステップS40の処理で、スチーム生成部12のスチームヒータ85に通電されると共にスチームヒータ85の温度が制御される。これにより、ステップS41の処理で、温スチームが発生し、スチーム吐出口7から温スチームが放出される。そして、ステップS42の処理で、スチームの放出を所定時間行ったか否かを判断し、所定時間経過していなければ、ステップS40の処理に戻り、所定時間経過した場合はステップS43でスチーム放出を停止する。
一方、冷サイクルが選択されると、ステップS44の処理で、ミスト生成部13のミストポンプに通電されると共にミストポンプの駆動が制御される。また、ステップS44と同時に、ステップS45の処理で、ファンモータ58に通電されると共にファンモータ58の駆動が制御される。
これにより、ステップS46の処理では、ミストポンプへの通電により超音波振動子86が振動してミストが発生する。一方、ステップS47の処理では、ファンモータ58への通電によりファン59が回転して風が発生する。その結果、冷ミストと風がそれぞれ独立に制御され、冷ミストがミスト噴出孔54から放出されると共に風がミスト吐出口8から放出される。これにより、冷ミストと風による冷ミスト浴がなされる。
そして、ステップS48の処理で、ミストの放出を所定時間行ったか否かを判断し、所定時間経過していなければ、ステップS44の処理に戻り、所定時間経過した場合はステップS49の処理でミスト放出を停止する。一方、ステップS50の処理で、風の放出を所定時間行ったか否かを判断し、所定時間経過していなければ、ステップS45の処理に戻り、所定時間経過した場合はステップS51の処理で風の放出を停止する。
制御部14は、マイコン制御により、温サイクル(ステップS40〜ステップS43の処理)と冷サイクル(ステップS44〜ステップS51の処理)を自動的に交互に繰り返す。このとき、制御部14は、温サイクルと冷サイクルを少なくとも2サイクル以上繰り返すようにスキンケア装置に指令する。
ステップS52の処理において、温冷のサイクルが所定回数に達しない場合は、ステップS39の処理に戻り、所定回数に達した場合は、ステップS53の処理でスチーム浴及び冷ミスト浴を自動終了する。
そして、ステップS54の処理では、スキンケア装置の電源スイッチをオフ(OFF)する。これにより、ステップS55の処理で電源ランプが消灯する。そして、ステップS56の処理において、電源プラグをコンセントから抜いた後、ステップS57の処理で給水タンク15内の水および装置本体1中に残留した水を排水する。これで、スキンケア装置の動作フローが終了する。
以上のように構成されたスキンケア装置を実際使用してスキンケア試験を次のように行った。
温スチームの条件は、スチーム発生量6cc/分、スチーム吐出口7付近のスチーム温度95℃〜100℃、冷ミストの条件は、ミスト量1cc/分、ミスト温度22℃〜28℃、搬送風量60リットル/分(約3m/秒)とした。
制御モードは、温サイクルを5分、冷サイクルを1.5分、温サイクルを3分、冷サイクルを1.5分、温サイクルを3分(温5分+冷1.5分+温3分+冷1.5分+温3分)の2.5サイクル繰り返しとし、スキンケア試験を2週間にわたり8回行い、頬のくすみ、目の下のくま部における血行の影響および快適性を評価した(これを実施例と表4で表記する)。また、実施形態1のスキンケア装置を用いた試験(これを比較例と表4で表記する)と比較した。
Figure 0004752809
結果を表4に示す。この表4から判るように、何れもくすみ・くまにおいて、同様の実感効果が確認された。比較例に比べて冷却力の高い実施例は、冷ミストと風を独立して制御することにより、肌に付着した水分を効率的に気化冷却することができる。そのため、比較例のように超音波で霧化したミストを搬送した場合に比べて少ない水の量で十分な冷却ができ、所定時間でのサイクル数を増やせ、それによりくすみ・くまのケアのように温度変化の大きい制御でも2サイクルが確実に出来き、温サイクルで終了できるため快適性も向上する。
なお、冷却方式については、ペルチェ式、断熱膨張式、コンプレッサー式のような冷却装置を用いてもよい。
「実施形態6」
実施形態6では、実施形態5と同一のスキンケア装置を使用し、冷ミスト量と送風量を増加させることにより、さらに冷却力を高め、温冷のサイクルで時間当たりの皮膚表面の温度変化が8deg/分以上に制御した条件でスキンケア試験を行った。
温スチームの条件は、スチーム発生量6cc/分、スチーム吐出口7付近のスチーム温度95℃〜100℃、冷ミストの条件は、ミスト量0.8〜1.3cc/分、ミスト温度22℃〜25℃、搬送風量60〜70リットル/分とし、何れも実施形態5に比べてミスト量、搬送風量を増加した。
制御モードは、温サイクルを11分、冷サイクルを2分(温11分+冷2分)の1サイクルと、温サイクルを5分、冷サイクルを1.5分、温サイクルを5分、冷サイクルを1.5分(温5分+冷1.5分+温5分+冷1.5分)の2サイクルと、温サイクルを5分、冷サイクルを1分、温サイクルを2.25分、冷サイクルを0.75分、温サイクルを3分、冷サイクルを1.5分(温5分+冷1分+温2.25分+冷0.75+温3分+冷1.5分)の3サイクルと、温サイクルを5分、冷サイクルを1.5分、温サイクルを3分、冷サイクルを1.5分、温サイクルを3分(温5分+冷1.5分+温3分+冷1.5分+温3分)の2.5サイクルの単回試験で皮脂分泌量変化を評価した。
結果を図20に示す。図20から判るように、何れのモードも温冷3サイクル(図中Cで表す)の効果が最も良かった。これは、温冷のサイクルにおける時間当たりの皮膚表面の温度変化を8deg/分以上に制御した条件として短時間で温冷繰り返し増による効率的な皮脂分泌をさせた結果、しっかり肌を引きしめて皮脂分泌を抑制する作用が限られた時間で効率的に出来たためと考えられる。
図20中、Aは温−冷1回(温11分+冷2分)、Bは温−冷2回(温5分+冷1.5分)×2サイクル、Cは温−冷3回(温5分+冷1分+温2.25分+冷0.75分+温3分+冷1.5分)×3サイクル、Dは温−冷2.5回(温5分+冷1.5分+温3分+冷1.5分+温3分)×2.5サイクルとしたときのデータを表す。
図1は実施形態1に示すスキンケア装置の外観斜視図である。 図2は実施形態1に示すスキンケア装置の機能構成を示す模式図である。 図3は実施形態1に示すスキンケア装置の制御フローチャートである。 図4は実施形態1に示すスキンケア装置を使用してスキンケア試験を行ったときのくすみ評価を示す試験結果図である。 図5は実施形態1に示すスキンケア装置を使用してスキンケア試験を行ったときのクマ部血管中の酸素飽和度評価を示す試験結果図である。 図6は実施形態1に示すスキンケア装置を使用してスキンケア試験を行ったときの皮脂分泌量評価を示す試験結果図である。 図7は実施形態1に示すスキンケア装置を使用してスキンケア試験を行ったときの化粧のり及び化粧くずれ評価を示す試験結果図である。 図8は実施形態4において皮脂分泌抑制効果を評価した試験結果図である。 図9は実施形態5のスキンケア装置の外観斜視図である。 図10は実施形態5のスキンケア装置の内部構造を一方向から見たときの斜視図である。 図11は実施形態5のスキンケア装置の内部構造を他方向から見たときの斜視図である。 図12は実施形態5のスキンケア装置の内部構造を示す上面図である。 図13は実施形態5のスキンケア装置における送風部、送風供給路、および液体供給路の主要断面図(図12のC−C断面図)である。 図14は実施形態5のスキンケア装置における送風供給路および液体供給路の部分断面図(図12のD−D断面図)である。 図15は実施形態5のスキンケア装置におけるミスト噴出部の断面図(図12のE−E断面図)である。 図16は実施形態5のスキンケア装置におけるミストノズルの縦断面図である。 図17は実施形態5のスキンケア装置におけるミストノズルの斜視図である。 図18は実施形態5のスキンケア装置におけるタンク周辺の断面図(図12のF−F断面図)である。 図19は実施形態5に示すスキンケア装置の制御フローチャートである。 図20は実施形態5に示すスキンケア装置を使用してスキンケア試験を行ったときの皮脂分泌量評価を示す試験結果図である。
符号の説明
2 ハウジング
7 スチーム吐出口
8 ミスト吐出口
12 スチーム発生部
13 冷ミスト発生部
14 制御部
19 液体
20 空気ポンプ
21 液体供給路(経路)
22 ミストノズル
23 送風部
24 送風供給路
59 ファン

Claims (4)

  1. スチーム吐出口およびミスト吐出口を有するハウジングと、
    液体を加熱してスチームを生成するスチーム生成部と、
    液体から冷ミストを生成する冷ミスト生成部と、
    スチームまたは冷ミストが噴霧されている肌面を冷却する別の冷却手段と、
    前記スチーム生成部及び前記冷ミスト生成部の動作を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記スチームと前記冷ミストの切り替え及び吐出条件を制御すると共に、少なくとも温サイクルと冷サイクルを2サイクル以上行い、
    また、前記制御部は、温冷のサイクルのうち少なくとも1回は、温冷による皮膚表面の温度変化が15deg以上になる制御モードと、温冷のサイクルのうち、各サイクルの温と冷の時間比率が2.5以上、10以下になる制御モードと、温冷のサイクルのうち、最後が温スチームで終了する制御モードとを有する
    ことを特徴とするスキンケア装置。
  2. 請求項1に記載のスキンケア装置であって、
    前記制御部は、温冷のサイクルのうち、最後が冷ミストで終了する制御モードを有する
    ことを特徴とするスキンケア装置。
  3. 請求項1に記載のスキンケア装置であって、
    前記別の冷却手段は、ファンと、肌面に向けて風を放出する吐出口と、ファンと吐出口の間に設けられる送風路と、から構成される
    ことを特徴とするスキンケア装置。
  4. 請求項1または請求項3記載のスキンケア装置であって、
    前記制御部は、温冷のサイクルのうち少なくとも1回は、時間当たりの皮膚表面の温度変化が8deg/分以上になる制御モードを有する
    ことを特徴とするスキンケア装置。
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