JP2016047236A - 霧発生装置及びミスト浴装置 - Google Patents
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Abstract
簡便な構造であり、設置にコストや時間がかからない霧発生装置及びミスト浴装置を提供する
【解決手段】
ミスト浴のために用いられる霧発生装置10であって、
霧発生手段2を備える貯水タンク11、霧発生手段2より発生した霧62を流通させる低温流通経路31及び高温流通経路32、加熱手段5並びに切り替え手段41及び42を備え、
加熱手段5は、高温流通経路32を流通する霧62を加熱し、
切り替え手段41及び42は、霧62が低温流通経路31及び高温流通経路32の何れを流通するか制御することを特徴とする、霧発生装置10。
【選択図】図1
Description
一方、浴室において常温の水や冷水を霧状に噴射し、かかる霧が入浴者の体に付着し気化する際の気化熱を利用して、入浴者に涼感を与えるミスト浴も一般に普及している。
そして近年、体を温める目的の温水の霧と、体を冷却する目的の低温の霧を同時に、又は交互に噴霧するタイプのミスト浴が行われるようになってきた。
したがって、従来のミストサウナ装置は壁や天井への取り付け工事だけではなく、水道管や給湯機への接続工事も必要であり、また、構造が複雑であった。そのため設置にコストや時間がかかるものであった。
また、好ましい形態では、入浴者の体を効率的に温め、そして冷却させることができる霧発生装置及びミスト浴装置を提供することを課題とする。
また、本発明の好ましい形態によれば、入浴者がより心地よいミスト浴を楽しむことができる霧発生装置及びミスト浴装置を提供することを課題とする。
本発明の霧発生装置は、貯水タンクに備えた霧発生手段を霧の発生源とするため、水道管やコンプレッサーへの接続を行う必要がない。また、霧を加熱する加熱手段を備えるため、給湯器に接続する必要がない。
また、本発明の好ましい形態では、加熱手段が誘導加熱器である。かかる形態の霧発生装置は、簡便な構造ながらも効率よく霧を加熱することができる。
暖かい空気は上方へ、冷たい空気は下方へ移動するため、かかる形態の本発明の霧発生装置は、入浴者の体を効率的に温め、そして冷却させることができる。
かかる形態の本発明の霧発生装置は、入浴者の体温を過剰に温めすぎたり冷やしすぎたりすることがないため、入浴者は心地よいミスト浴を楽しむことができる。
このような形態の霧発生装置においては、一度浴室に噴出された霧と、加熱手段によって加熱された霧が膨張室に送気され混ざり合い、浴室へ噴出される。このような構成をとることによって、高温流通経路を通じて浴室へ噴出される霧の温度を容易に調節することができ、また、排水を抑制することができる。
かかる形態の本発明の霧発生装置は、効率的に低温流通経路及び高温流通経路へ霧を供給することができる。
低温流通経路及び高温流通経路の入り口に送風手段を備えることによって、より効率的に低温流通経路及び高温流通経路へ霧を供給することができる。
本発明のミスト浴装置は、水道管やコンプレッサー、給湯機に接続する必要がない簡便な構造であり、容易に設置することができる。
暖かい空気は上方へ、冷たい空気は下方へ移動するため、かかる形態の本発明のミスト浴装置は、入浴者の体を効率的に温め、そして冷却させることができる。
本発明の霧発生装置の構成を、図1を参照しながら説明する。
図1に、実施例1の本発明の霧発生装置10の概略図を示す。実施例1の霧発生装置10は、超音波霧発生器2を備える貯水タンク11、超音波霧発生器2より発生した霧62を流通させる低温流通経路31及び高温流通経路32、誘導加熱器5並びに切り替え弁41及び42を備える。
以下、各構成についてさらに詳述する。
本発明においては、水61に人体に好適に使用できる有効成分やリラックス効果ある香り成分を溶解させてもよい。このような水溶液を貯水タンク11に貯留することによって、霧発生手段2によって水61と共にエアロゾル化した上記成分によって入浴者を曝露することができる。かかる実施の形態の本発明によれば、入浴者のさらなる健康増進やリラックス効果を図ることができる。
本発明の実施の形態においては、図1に示すように霧発生手段として超音波霧発生器2を用いることが好ましい。
超音波霧発生器とは液体を超音波によって霧状にする装置のことをいう。本発明においては、一般に流通している市販品を用いることができる。すなわち、圧電セラミックスの振動子に高周波の交流電圧を加え、発生した超音波の振動エネルギーを水面に伝えることにより、微細な霧を発生させる超音波霧発生器を用いることができる。
また、図1に示すように、加熱手段によって高温流通経路32自体を加熱することにより間接的に霧62を加熱する構成とする場合には、高温流通経路32は金属製とすることが好ましい。
本発明における加熱手段として電熱を用いる場合には、抵抗加熱、誘導加熱、誘電加熱、アーク加熱、ヒートポンプ加熱、放射加熱の何れの原理による電熱器を用いてもよい。
本発明の好ましい実施の形態では、図1に示すように加熱手段として誘導加熱器5を用いる。
実施例1のように、加熱手段として誘導加熱器5を用いる場合には、誘導加熱器5は高温流通経路32を取り巻くように設ける。そして、少なくとも誘導加熱器5が設けられた部分においては、高温流通経路32は金属で構成する。
または、低温流通経路31に冷却手段を設けて、低温流通経路31を流通する霧62を冷却するような形態としてもよい。
冷却手段の構成としては、特に限定されないが、低温流通経路31の少なくとも一部を放熱効率の良好な素材又は構成とし、その外側に周知の空冷式又は水冷式の冷却ユニットを設ける構成とすることもできる。
実施例1においては切り替え手段として切り替え弁41及び42を用いているが、霧の流通を制御できればその形態は特に限定されない。
したがって、本発明の霧発生装置は低温の霧と高温の霧を同時に噴出することもできるし、何れか一方を噴出することもできる。
固定型とする場合には、霧発生器10を壁や天井、床に固定してもよい。
移動型とする場合には、霧発生器10の底部に車輪を設け、容易に移動できるように構成してもよい。
加温運転と冷却運転を交互に繰り返すことによって、加温運転による過度な体温上昇や冷却運転による過度な体温低下を防ぐことができる。つまり、霧発生装置10は入浴者に与える負担が少ない、心地の良いミスト浴を実現する。
入浴者に与える負担が少ないため霧発生装置10は、繊細なボディケアが必要不可欠なスポーツ選手や、体の弱い病人や老人のミスト浴のために用いることが好ましい。
また、浴室の室温を計測する温度センサーと霧発生装置10を接続することによって、ある一定の温度まで浴室の室温が上昇したら冷却運転を開始し、ある一定の温度まで浴室の室温が低下したら加温運転を開始するように制御してもよい。
本発明の好ましい実施の形態では、入浴者の体温を感知する体温感知手段と、体温感知手段と切り替え手段を連動させる連動手段を備える。かかる実施の形態については、実施例3において詳述する。
実施例2の霧発生装置101について図2を参照して説明する。実施例2の霧発生装置101はハウジング131を備えることにより、高温となる誘導加熱器5や高温流通経路32と入浴者の接触を防止し、安全性を担保する。
実施例2の霧発生装置101は、そのまま浴室へ載置することによって使用することもできるし、壁や窓などに取り付けて使用することもできる。
また、霧発生装置101の低温噴出口31aと高温噴出口32aにさらにパイプを接続し、かかるパイプを浴室に接続する形態としてもよい。
実施例3のミスト浴装置70について図3を参照しながら説明する。
ミスト浴装置70は、実施例1の霧発生装置10と浴室71を備える。浴室71には低温流通経路31及び高温流通経路32を通して、霧62が噴霧される構成となっている。
実施例3のミスト浴装置70は水道管やコンプレッサー、給湯機への接続を必要とせず、独立したユニット型のミスト浴装置として使用することができる。
連動手段82は、サーモグラフィー81が感知した入浴者9の体温が、所定の温度より高いときは霧62を低温流通経路31に流通させ、所定の温度より低いときは霧61を高温流通経路32に流通させるように切り替え弁41及び42を制御する。
そのため、ミスト浴装置70によれば、入浴者9の体温を過剰に温めすぎたり冷やしすぎたりすることがないため、入浴者9は心地よいミスト浴を楽しむことができる。
本発明において体温感知手段としては赤外線エネルギーの量を計測し、その量を温度に換算する非接触型の温度センサーを好適に例示することができる。
また、浴室71内の温度と入浴者9の体温の相関関係に基づき、浴室71内の室温を計測する温度計や温度センサーを体温感知手段としてもよい。温度計や温度センサーとしては一般に用いられるものを制限なく用いることができる。
本発明の好ましい実施の形態では、図3に示すように低温噴出口31aは入浴者9の頭部よりも高い位置に、高温噴出口32aは入浴者9の足元に設ける。
本発明においては、連動手段82と換気扇72を接続して、連動手段82が切り替え弁41を開放するタイミングに合わせて換気扇72を駆動させるように構成してもよい。
実施例4の霧発生装置について図4〜6を参照しながら説明する。実施例4の霧発生装置10においては、ミストボックス132と低温流通経路31及び高温流通経路32の接続部分、すなわち、低温流通経路31及び高温流通経路32の入り口にファン12が設けられていることを特徴とする。
低温流通経路31及び高温流通経路32の入り口にファン12が設けられていることによって、超音波霧発生器2より発生した霧が非常に効率的に低温流通経路31又は高温流通経路32に送気される。つまり、実施例4の霧発生装置は省エネルギー化された構成となっている。
貯水タンク11に水位計を備え、一定の量よりも貯水タンク11中の水位が下回った場合に、給水タンク14から貯水タンク11に水を供給する構成とすることがより好ましい。
実施例5のミスト浴装置70について図7を参照しながら説明する。実施例5のミスト浴装置70は高温流通経路32の途中に膨張室321を備えることを特徴とする。膨張室321には、誘導加熱器5によって加熱された霧と、一度浴室71に噴出された霧が供給される。供給された2種の霧は膨張室321において混合され、高温流通経路32を通じて浴室71に噴出される。このような構成を備えるため実施例5のミスト浴装置70は、浴室71に噴出させる霧の温度調整を容易に行うことができる。また、浴室71における排水の発生を抑制することができる。
このような構成をとることによって、貯水タンク11の水が枯渇し霧発生装置10の運転が停止することを防ぐことができる。
このような構成をとることによって、浴室71に噴出させる霧の温度を容易に適切な範囲内に調節することができる。
このような構成を備える実施例5のミスト浴装置70によれば、入浴者の体温を過剰に温めすぎたり冷やしすぎたりすることがないため、入浴者は心地よいミスト浴を楽しむことができる。
101 ハウジング付き霧発生装置
11 貯水タンク
12 ファン(送風手段)
131 ハウジング
132 ミストボックス
14 給水タンク
141 給水制御タンク
142 給水制御弁
143 給水管
144 連結管
145 水位計
146 水位計
147 還水管
15 ファン
2 超音波霧発生器(霧発生手段)
31 低温流通経路
31a 低温噴出口
32 高温流通経路
32a 高温噴出口
321 膨張室
41 切り替え弁(切り替え手段)
42 切り替え弁(切り替え手段)
5 誘導加熱器(加熱手段)
61 水
62 霧
70 ミスト浴装置
71 浴室
72 換気扇
80 主制御装置
81 サーモグラフィー(体温感知手段)
82 連動手段
83 温度調節機
84 水位スイッチ
85 温度センサー
86 ランプ
Claims (10)
- ミスト浴のために用いられる霧発生装置であって、
霧発生手段を備える貯水タンク、前記霧発生手段より発生した霧を流通させる低温流通経路及び高温流通経路、加熱手段並びに切り替え手段を備え、
前記加熱手段は、前記高温流通経路を流通する前記霧を加熱し、
前記切り替え手段は、前記霧が前記低温流通経路及び前記高温流通経路の何れを流通するか制御することを特徴とする、霧発生装置。 - 前記霧発生手段が超音波霧発生器であることを特徴とする、請求項1に記載の霧発生装置。
- 前記加熱手段が誘導加熱器であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の霧発生装置。
- 前記低温流通経路及び前記高温流通経路が、それぞれ低温噴出口及び高温噴出口へ前記霧を流通し、前記低温噴出口が前記高温噴出口よりも高い位置に設けられていることを特徴とする、請求項1〜3の何れか一項に記載の霧発生装置。
- 入浴者の体温を感知する体温感知手段と、前記体温感知手段と前記切り替え手段を連動させる連動手段を備え、
前記連動手段は、前記体温感知手段が感知した入浴者の体温が、所定の温度より高いときは前記霧を低温流通経路に流通させ、所定の温度より低いときは前記霧を高温流通経路に流通させるように前記切り替え手段を制御することを特徴とする、請求項1〜4の何れか一項に記載の霧発生装置。 - 前記低温流通経路及び前記高温流通経路を通じて浴室へ前記霧を噴出するために用いられ、前記高温流通経路の途中に前記加熱手段によって加熱された前記霧が送気される膨張室を備え、前記膨張室は前記浴室からの還気を流通する還気流通経路に接続されていることを特徴とする、請求項1〜5の何れか一項に記載の霧発生装置。
- 前記霧発生手段より発生した霧を、前記低温流通経路及び前記高温流通経路へ供給する送風手段を備えることを特徴とする、請求項1〜6の何れか一項に記載の霧発生装置。
- 前記低温流通経路及び前記高温流通経路の入り口に前記送風手段を備えることを特徴とする、請求項7に記載の霧発生装置。
- 請求項1〜8の何れか一項に記載の霧発生装置と、前記低温流通経路及び前記高温流通経路に接続された浴室を備えるミスト浴装置。
- 前記浴室において、前記低温流通経路が前記高温流通経路よりも高い位置に接続されていることを特徴とする、請求項8又は9に記載のミスト浴装置。
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