JP4751164B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、空気入りタイヤに関し、特に、複数の周方向溝と複数の幅方向溝とによって区画されたブロックにサイプが設けられたトレッドパターンを有する空気入りタイヤに関する。
従来、雪上路面での発進・制動性能を向上させる空気入りタイヤについて、様々な提案がなされている。例えば、トレッド踏面において、タイヤ周方向に向かって延びる複数の周方向溝と、トレッド幅方向に向かって延びる複数の幅方向溝とによって区画されたブロックに、該周方向溝及び該幅方向溝よりも細いサイプが設けられたトレッドパターンを有する空気入りタイヤが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この空気入りタイヤは、サイプが設けられていることによって、トレッド踏面における溝面積が大きなり、グリップ力(いわゆる、エッジ効果)を向上させて、雪上路面での発進・制動性能を向上させている。
特開2001−191740号公報(第2頁−第3頁、第1図)
しかしながら、上述した従来の空気入りタイヤは、トレッド踏面における溝面積が大きくなることによって、雪上路面での操縦安定性が向上するものの、ブロックの剛性が低下してしまうため、ドライ路面での操縦安定性が低下してしまう。特に、従来の空気入りタイヤは、サイプの深さが深く設定されることに伴い、ブロック剛性がさらに低下してしまい、ドライ路面でのコーナリング時に横方向からの横力に対する強度が弱く、操縦安定性が低下してしまう。
そこで、本発明は、雪上路面での発進・制動性能を確保しつつ、コーナリング時における横力に対する強度を増大させて操縦安定性、特に、ドライ路面での操縦安定性を向上させることができる空気入りタイヤを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明は、次のような特徴を有している。まず、本発明の第1の特徴は、トレッド踏面において、タイヤ周方向に向かって延びる複数の周方向溝と、トレッド幅方向に向かって延びる複数の幅方向溝とによって区画されたブロックに、トレッド幅方向に延びるサイプが設けられたトレッドパターンを有する空気入りタイヤであって、サイプが、トレッド幅方向に向かって厚さが異なって延びており、かつ、異なった厚さのままタイヤ径方向に向かって延びていることを要旨とする。
かかる特徴によれば、サイプが異なった厚さのままタイヤ径方向に向かって延びていることによって、雪上路面での発進・制動性能を確保しつつ、コーナリング時における横力に対する強度を増大させて操縦安定性、特に、ドライ路面での操縦安定性を向上させることができる。
具体的には、ブロック内の厚い領域に位置するサイプによって雪上路面でのクリップ力を向上させて路面との摩擦力を増大させることができ、雪上路面での発進・制動性能を確保することができる。
一方、ブロック内の薄い領域に位置するサイプによって、ブロックの剛性が低下を抑制することができ、コーナリング時における横力に対する強度を増大させて操縦安定性、特に、ドライ路面での操縦安定性を向上させることができる。
このように、雪上路面での発進・制動性能を確保しつつ、コーナリング時における横力に対する強度を増大させて操縦安定性を向上させることができるため、ドライ路面及び雪上路面での操縦安定性を両立させることができる空気入りタイヤを提供することができる。
本発明の第2の特徴は、サイプが、トレッド幅方向に向かってジグザグ状を繰り返しながら延びていることを要旨とする。
かかる特徴によれば、サイプがトレッド幅方向に向かってジグザグ状を繰り返しながら延びていることによって、ブロックの変形を抑制する(すなわち、ブロックの剛性の低下をさらに抑制する)ことができ、コーナリング時における横力に対する強度を増大させて操縦安定性(特に、ドライ路面での操縦安定性)を向上させることができる。
本発明の第3の特徴は、サイプが、タイヤ径方向に向かってジグザグ状を繰り返しながら延びていることを要旨とする。
かかる特徴によれば、サイプがタイヤ径方向に向かってジグザグ状を繰り返しながら延びていることによって、ブロックの剛性の低下をさらに抑制することができ、コーナリング時における横力に対する強度を増大させて操縦安定性(特に、ドライ路面での操縦安定性)を向上させることができる。
また、サイプがタイヤ径方向に向かってジグザグ状を繰り返しながら延びていることによって、ブロックの剛性の低下をさらに抑制することができ、コーナリング時における横力に対する強度を増大させて操縦安定性(特に、ドライ路面での操縦安定性)を向上させることができる。
本発明の第4の特徴は、サイプの一方の側壁面におけるトレッド幅方向に向かって延びる第1稜線が、ジグザグ形状を繰り返しており、サイプの他方の側壁面におけるトレッド幅方向に向かって延びる第2稜線が、ジグザグ形状を繰り返していることを要旨とする。
かかる特徴によれば、第1稜線及び第2稜線がジグザグ形状を繰り返していることによって、ブロックの剛性の低下をさらに抑制することができ、コーナリング時における横力に対する強度を増大させて操縦安定性(特に、ドライ路面での操縦安定性)をさらに向上させることができる。
本発明の第5の特徴は、トレッドパターンが、タイヤ赤道線を基準として対称パターンであり、サイプの厚さが厚い側が、タイヤ赤道線側に位置していることを要旨とする。
かかる特徴によれば、トレッドパターンがタイヤ赤道線を基準として対称パターンであり、サイプの厚さが厚い側が、タイヤ赤道線側に位置していることによって、コーナリング時における横力に対する強度をさらに増大させることが可能となり、ドライ路面での操縦安定性をさらに向上させることができるとともに、雪上路面での発進・制動性能を確保することができる。
本発明の第6の特徴は、トレッドパターンが、タイヤ赤道線を基準として非対称パターンであり、サイプの厚さが厚い側が、車両装着時の内側に位置することを要旨とする。
かかる特徴によれば、トレッドパターンがタイヤ赤道線を基準として非対称パターンであり、サイプの厚さが厚い側が、車両装着時の内側に位置することによって、コーナリング時における横力に対する強度をさらに増大させることが可能となり、ドライ路面での操縦安定性をさらに向上させることができるとともに、雪上路面での発進・制動性能を確保することができる。
本発明の第7の特徴は、薄い領域に位置するサイプの厚さが、0.4〜1.0mmであることを要旨とする。
なお、薄い領域に位置するサイプの厚さが0.4mmよりも小さいと、雪上路面での雪との摩擦力が小さくなってしまい、雪上路面での発進・制動性能を確保することができない場合がある。また、薄い領域に位置するサイプの厚さが1.0mmよりも大きいと、コーナリング時における横力に対する強度が弱くなってしまうことがあり、ドライ路面での操縦安定性を向上させることができない場合がある。
本発明の第8の特徴は、厚い領域に位置するサイプの厚さが、1.0〜2.5mmであることを要旨とする。
なお、厚い領域に位置するサイプの厚さが1.0mmよりも小さいと、雪上路面での大きな摩擦力を得られることが困難となってしまい、雪上路面での発進・制動性能の向上代が大きくできない場合がある。また、厚い領域に位置するサイプの厚さが2.5mmよりも大きいと、コーナリング時における横力に対する強度が弱くなってしまうことがあり、ドライ路面での操縦安定性を向上させることができない場合がある。
本発明の第9の特徴は、厚い領域に位置するサイプの厚さを、薄い領域に位置するサイプの厚さで除算した値が、2.0以上であることを要旨とする。
なお、厚い領域に位置するサイプの厚さを薄い領域に位置するサイプの厚さで除算した値が2.0よりも小さいと、トレッド幅方向に向かって厚さが異なるサイプとするには不十分であり、雪上路面での発進・制動性能を確保しつつ、ドライ路面での操縦安定性を向上させることができない場合がある。
本発明によれば、サイプが、トレッド幅方向に向かって厚さが異なって延びており、かつ、異なった厚さのままタイヤ径方向に向かって延びていることによって、雪上路面での発進・制動性能を確保しつつ、コーナリング時における横力に対する強度を増大させて操縦安定性、特に、ドライ路面での操縦安定性を向上させることができる空気入りタイヤを提供することができる。
次に、本発明に係る空気入りタイヤの一例について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なのものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることを留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
図1は、本実施形態に係る空気入りタイヤのトレッドパターンを示す展開図であり、図2は、本実施形態に係る空気入りタイヤのトレッドパターンを構成するブロックを示す拡大斜視図であり、図3は、本実施形態に係る空気入りタイヤのトレッドパターンを構成するサイプのみを示す拡大斜視図である。
ここで、本実施形態に係る空気入りタイヤ1は、ビード部やカーカス層、ベルト層(不図示)を備える一般的なラジアルタイヤであるものとする。また、本実施形態に係る空気入りタイヤ1(トレッドパターン)は、タイヤ赤道線CLを基準として対称パターンであるものとする。
図1〜図3に示すように、空気入りタイヤ1は、トレッド踏面において、タイヤ周方向に向かって延びる複数の周方向溝3と、トレッド幅方向に向かって延びる複数の幅方向溝5とによって区画されたブロック7に、トレッド幅方向に延びるサイプ9が設けられている。
このサイプ9は、トレッド幅方向に向かって厚さが異なって延びており、かつ、異なった厚さのままタイヤ径方向に向かって延びている。また、サイプ9の厚さが厚い側(T2側)は、コーナリング時における横力に対する強度を増大させるため、タイヤ赤道線CL側に位置している。
さらに、サイプ9は、トレッド幅方向に向かってジグザグ状を繰り返しながら延びている。また、サイプ9は、タイヤ径方向に向かってジグザグ状を繰り返しながら延びている。
また、図3(a)に示すように、サイプ9の一方の側壁面9Aにおけるトレッド幅方向に向かって延びる第1稜線9aは、ジグザグ形状を繰り返している。また、サイプ9の他方の側壁面9Bにおけるトレッド幅方向に向かって延びる第2稜線9bは、ジグザグ形状を繰り返している。
この第1稜線9a及び第2稜線9bは、図3(a)に示すように、サイプ9の表面の形状とほぼ同じ形状であるが、必ずしも同じ形状である必要はなく、サイプ9の表面と異なる形状であってもよい。
ここで、図3(a)及び図3(b)に示すように、薄い領域に位置するサイプ9の厚さ(T1)は、0.4〜1.0mmであることが好ましい。
この薄い領域に位置するサイプ9の厚さ(T1)が0.4mmよりも小さいと、雪上路面での雪との摩擦力が小さくなってしまい、雪上路面での発進・制動性能を確保することができない場合があるからである。また、薄い領域に位置するサイプ9の厚さ(T1)が1.0mmよりも大きいと、コーナリング時における横力に対する強度が弱くなってしまうことがあり、ドライ路面での操縦安定性を向上させることができない場合があるからである。
また、図3(a)及び図3(c)に示すように、厚い領域に位置するサイプ9の厚さ(T2)は、1.0〜2.5mmであることが好ましい。
この厚い領域に位置するサイプ9の厚さ(T2)が1.0mmよりも小さいと、雪上路面での大きな摩擦力を得られることが困難となってしまい、雪上路面での発進・制動性能の向上代が大きくできない場合があるからである。また、厚い領域に位置するサイプ9の厚さ(T2)が2.5mmよりも大きいと、コーナリング時における横力に対する強度が弱くなってしまうことがあり、ドライ路面での操縦安定性を向上させることができない場合があるからである。
さらに、厚い領域に位置するサイプ9の厚さ(T2)を、薄い領域に位置するサイプ9の厚さ(T2)で除算した値は、2.0以上であることが好ましい。すなわち、サイプ9は、2.0≦T2/T1を満たすことが好ましい。
この厚い領域に位置するサイプ9の厚さ(T2)を薄い領域に位置するサイプ9の厚さ(T1)で除算した値が2.0よりも小さいと(すなわち、2.0>T2/T1であると)、トレッド幅方向に向かって厚さが異なるサイプとするには不十分であり、雪上路面での発進・制動性能を確保しつつ、ドライ路面での操縦安定性を向上させることができない場合があるからである。
(変更例1)
上述したように、本発明の一実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
上述した実施形態に係る空気入りタイヤ1のサイプ9は、トレッド幅方向及びタイヤ径方向に向かってジグザグ状を繰り返しながら延びているものとして説明したが、以下のように変更することができる。なお、上述した本発明の実施形態に係る空気入りタイヤと相違する部分を主として説明する。
例えば、図4に示すように、サイプ9は、該サイプ9の中央部で厚さが異なってトレッド幅方向に延びており、かつ、異なった厚さのままタイヤ径方向に向かって延びていてもよい。
また、図5に示すように、サイプ9は、トレッド幅方向に向かって除々に厚さが異なっており、かつ、表面が三角形状のままタイヤ径方向に向かって延びていてもよい。
(変更例2)
また、上述した実施形態に係る空気入りタイヤ1(トレッドパターン)を、タイヤ赤道線CLを基準として対称パターンであるものとして説明したが、以下のように変更してもよい。
例えば、図6に示すように、空気入りタイヤ1は、タイヤ赤道線を基準として非対称パターンであってもよい。この場合、図6に示すように、コーナリング時における横力に対する強度をさらに増大させるため、サイプ9の厚さが厚い側(T2側)は、車両装着時の内側に位置することが好ましい。
[その他の実施形態]
上述したように、本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。
具体的には、本実施形態に係る空気入りタイヤ1は、ビード部やカーカス層、ベルト層(不図示)を備える一般的なラジアルタイヤであるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、ラジアルタイヤ以外のタイヤ(例えば、バイアスタイヤ)であっても勿論よい。
また、サイプ9は、各ブロック7に一本形成されているものとして説明したが、これに限定されるものではなく、各ブロック7に複数本(例えば、2本)形成されていてもよい。
この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
(作用・効果)
以上説明した本実施形態に係る空気入りタイヤ1によれば、サイプ9が異なった厚さのままタイヤ径方向に向かって延びていることによって、雪上路面での発進・制動性能を確保しつつ、コーナリング時における横力に対する強度を増大させて操縦安定性、特に、ドライ路面での操縦安定性を向上させることができる。
具体的には、ブロック7内の厚い領域に位置するサイプ9によって、雪上路面でのクリップ力を向上させて路面との摩擦力を増大させることができ、雪上路面での発進・制動性能を確保することができる。
一方、ブロック7内の薄い領域に位置するサイプ9によって、ブロックの剛性が低下を抑制することができ、コーナリング時における横力に対する強度を増大させて操縦安定性、特に、ドライ路面での操縦安定性を向上させることができる。
このように、雪上路面での発進・制動性能を確保しつつ、コーナリング時における横力に対する強度を増大させて操縦安定性を向上させることができるため、ドライ路面及び雪上路面での操縦安定性を両立させることができる空気入りタイヤ1を提供することができる。
また、サイプ9がトレッド幅方向に向かってジグザグ状を繰り返しながら延びていることによって、ブロック7の変形を抑制する(すなわち、ブロック7の剛性の低下をさらに抑制する)ことができ、コーナリング時における横力に対する強度を増大させて操縦安定性(特に、ドライ路面での操縦安定性)を向上させることができる。
さらに、サイプ9がタイヤ径方向に向かってジグザグ状を繰り返しながら延びていることによって、ブロック7の剛性の低下をさらに抑制することができ、コーナリング時における横力に対する強度を増大させて操縦安定性(特に、ドライ路面での操縦安定性)を向上させることができる。
また、サイプ9がタイヤ径方向に向かってジグザグ状を繰り返しながら延びていることによって、ブロック7の剛性の低下をさらに抑制することができ、コーナリング時における横力に対する強度を増大させて操縦安定性(特に、ドライ路面での操縦安定性)を向上させることができる。
さらに、第1稜線9a及び第2稜線9bがジグザグ形状を繰り返していることによって、ブロック7の剛性の低下をさらに抑制することができ、コーナリング時における横力に対する強度を増大させて操縦安定性(特に、ドライ路面での操縦安定性)をさらに向上させることができる。
また、トレッドパターンがタイヤ赤道線CLを基準として対称パターンであり、サイプ9の厚さが厚い側(T2側)が、タイヤ赤道線CL側に位置していることによって、コーナリング時における横力に対する強度をさらに増大させることが可能となり、ドライ路面での操縦安定性をさらに向上させることができるとともに、雪上路面での発進・制動性能を確保することができる。
さらに、トレッドパターンがタイヤ赤道線CLを基準として非対称パターンであり、サイプ9の厚さが厚い側(T2側)が、車両装着時の内側に位置することによって、コーナリング時における横力に対する強度をさらに増大させることが可能となり、ドライ路面での操縦安定性をさらに向上させることができるとともに、雪上路面での発進・制動性能を確保することができる。
次に、本発明の効果をさらに明確にするために、以下の比較例及び実施例に係る空気入りタイヤを用いて行った試験結果について説明する。なお、各空気入りタイヤに関するデータは、以下に示す条件において測定された。
・ タイヤサイズ : 205/60R15 91T
・ ホイールサイズ : 15×6J
・ 車輌種別 : FF車(排気量1.800cc)
・ 内圧条件 : 正規内圧(車両指定内圧)
なお、各空気入りタイヤのサイプ以外の構成は同一であるものとする。この各空気入りタイヤのサイプについて、表1及び図面を参照しながら説明する。
Figure 0004751164
各空気入りタイヤは、トレッド踏面において、タイヤ周方向に向かって延びる複数の周方向溝30と、トレッド幅方向に向かって延びる複数の幅方向溝50とによって区画されたブロック70に、トレッド幅方向に延びるサイプが設けられている。
比較例1に係る空気入りタイヤ100Aのサイプ90Aは、図7に示すように、トレッド幅方向に向かって厚さが同一のまま延びている(すなわち、厚さに変化がない)。また、サイプ90Aは、厚さが同一のままタイヤ径方向に向かって延びている。表1に示すように、このサイプ90Aの厚さ(T1)は、0.7mmである。
比較例2に係る空気入りタイヤ100Bのサイプ90Bは、図8に示すように、トレッド幅方向に向かって厚さが同一のまま延びている(すなわち、厚さに変化がない)。また、サイプ90Bは、厚さが同一のままタイヤ径方向に向かって延びている。表1に示すように、このサイプ90Bの厚さ(T1)は、2.0mmである。
実施例1に係る空気入りタイヤ100Cのサイプ90Cは、図9に示すように、該サイプ90Cの中央部で厚さが異なってトレッド幅方向に延びており、かつ、異なった厚さのままタイヤ径方向に向かって延びている。表1に示すように、薄い領域に位置するサイプ90Cの厚さ(T1)は、0.7mmであり、厚い領域に位置するサイプ90Cの厚さ(T2)は、2.0mmである。
なお、この実施例1に係る空気入りタイヤ100C(トレッドパターン)は、タイヤ赤道線CLを基準として対称パターンである。さらに、サイプ90Cの厚さが厚い側(T2側)は、タイヤ赤道線CL側に位置している。
実施例2に係る空気入りタイヤ1のサイプ9は、上述した実施形態の図1〜図3に示したものである。表1に示すように、この薄い領域に位置するサイプ9の厚さ(T1)は、0.7mmであり、厚い領域に位置するサイプ9の厚さ(T2)は、2.0mmである。
これらの比較例1,2及び実施例1,2に係る空気入りタイヤの発進・制動性能、操縦安定性について、表2を用いて説明する。
Figure 0004751164
<発進性(雪上路面)>
各空気入りタイヤを車両に装着し、雪上路面のテストコースにおいて、速度0km/hから25km/hとなるまでの時間を測定した。なお、速度0km/hから25km/hとなるまでの時間が短いほど、発進性に優れている。
この結果、実施例1及び実施例2に係る空気入りタイヤは、比較例1に係る空気入りタイヤに比べ、雪上路面での発進性に優れていることが分かった。
<制動性(雪上路面)>
各空気入りタイヤを車両に装着し、雪上路面のテストコースにおいて、速度25km/hでブレーキをかけてから0km/hとなるまでの距離を測定した。なお、速度25km/hから0km/hとなるまでの距離が短いほど、制動性に優れている。
この結果、実施例1及び実施例2に係る空気入りタイヤは、比較例1に係る空気入りタイヤに比べ、雪上路面での制動性に優れていることが分かった。
<操縦安定性(ドライ路面)>
各空気入りタイヤを車両に装着し、ドライ路面のテストコースを一定の速度で走行し、各空気入りタイヤが装着された車両の操縦安定性をプロドライバーにて評価した(10点満点)。なお、指数が大きいほど、操縦安定性に優れている。
この結果、実施例1及び実施例2に係る空気入りタイヤは、比較例2に係る空気入りタイヤに比べ、ドライ路面での操縦安定性に優れていることが分かった。特に、実施例2に係る空気入りタイヤは、ドライ路面での操縦安定性に優れていることが分かった。
このように、本発明が適用された実施例1及び実施例2に係る空気入りタイヤは、雪上での発進・制動性能を確保しつつ、コーナリング時における横力に対する強度を増大させて操縦安定性、特に、ドライ路面での操縦安定性を向上させることができると分かった。
本実施形態に係る空気入りタイヤのトレッドパターンを示す展開図である。 本実施形態に係る空気入りタイヤのトレッドパターンを構成するブロックを示す拡大斜視図である。 本実施形態に係る空気入りタイヤのトレッドパターンを構成するサイプのみを示す拡大斜視図である。 変更例1に係る空気入りタイヤのトレッドパターンを構成するサイプのみを示す拡大斜視図である(その1)。 変更例1に係る空気入りタイヤのトレッドパターンを構成するサイプのみを示す拡大斜視図である(その2)。 変更例2に係る空気入りタイヤのトレッドパターンを示す展開図である。 比較例1に係る空気入りタイヤのトレッドパターンを構成するブロックを示す拡大斜視図である。 比較例2に係る空気入りタイヤのトレッドパターンを構成するブロックを示す拡大斜視図である。 実施例1に係る空気入りタイヤのトレッドパターンを構成するブロックを示す拡大斜視図である。
1,100A,100B,100C…空気入りタイヤ、3,30…周方向溝、5,50…幅方向溝、7,70…ブロック、9,90A,90B,90C…サイプ、9A…一方の側壁面、9B…他方の側壁面、9a…第1稜線、9b…第2稜線、CL…タイヤ赤道線

Claims (7)

  1. トレッド踏面において、タイヤ周方向に向かって延びる複数の周方向溝と、トレッド幅方向に向かって延びる複数の幅方向溝とによって区画されたブロックに、トレッド幅方向に延びるサイプが設けられたトレッドパターンを有する空気入りタイヤであって、
    前記トレッドパターンは、タイヤ赤道線を基準として非対称パターンであり、
    前記サイプは、トレッド幅方向に向かって厚さが異なって延びており、かつ、異なった厚さのままタイヤ径方向に向かって延びており、
    前記サイプの厚さが厚い側は、車両装着時において車両内側に位置することを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記サイプは、トレッド幅方向に向かってジグザグ状を繰り返しながら延びていることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記サイプは、タイヤ径方向に向かってジグザグ状を繰り返しながら延びていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記サイプの一方の側壁面におけるトレッド幅方向に向かって延びる第1稜線は、ジグザグ形状を繰り返しており、
    前記サイプの他方の側壁面におけるトレッド幅方向に向かって延びる第2稜線は、ジグザグ形状を繰り返していることを特徴とする請求項3に記載の空気入りタイヤ。
  5. 薄い領域に位置する前記サイプの厚さは、0.4〜1.0mmであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
  6. 厚い領域に位置する前記サイプの厚さは、1.0〜2.5mmであることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
  7. 厚い領域に位置する前記サイプの厚さを、薄い領域に位置する前記サイプの厚さで除算した値は、2.0以上であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
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