JP4750970B2 - クレーン作業兼用油圧ショベル - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、クレーン作業兼用油圧ショベルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
クレーン作業兼用油圧ショベルは、下部走行体と、この下部走行体に旋回機構を介して旋回自在に装着される上部旋回体とを備え、上部旋回体には作業機が設けられる。また、作業機はブームとアームとバケットとを有する。そして、この種のクレーン作業兼用油圧ショベルには、作業機の先端部にフックを設けてクレーン作業を可能としたものがある。すなわち、バケットがアームに揺動機構を介して枢着され、例えば、この揺動機構の一部を構成する枢支軸に上記フックが吊下げられる。
【0003】
そして、このクレーン作業における吊り作業においては、吊り荷の定格荷重が予め設定され、被吊り部材を吊った状態での実荷重が、この定格荷重を超えないようにしていた。そのため、従来では、荷重表示モニタを設け、この荷重表示モニタに実荷重や定格荷重を表示して、オペレータにこれらの荷重を知らせたり、さらには、この荷重表示モニタに加え、あるいは単独に過負荷防止警報装置を設け、吊り荷重(実荷重)がその姿勢での定格荷重の例えば90%になれば警告音を発生させたりするものがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、荷重表示モニタでは、実荷重や定格荷重等が表示されるのみであるので、これらの数値に基づいて危険状態であるかをオペレータ自身が判断する必要があり、作業速度を遅くする可能性があった。また、警告音を発生するものであっても、現場の騒音等でオペレータに聞こえない場合もあり、安定してオペレータにその危険状態を知らせることができなかった。さらに、クレーン作業における吊り作業には、過負荷の問題に加えて、フックがバケットに接触することによって、フックやバケットが傷んだり、フックによる被吊り部材の吊りに支障を来たしたりする問題(フック接触問題)等がある。しかしながら、従来では、このフック接触等の問題について危険領域に達したことのみを知らせる警報手段が採用されていた。
【0005】
この発明は、上記従来の欠点を解決するためになされたものであって、その目的は、オペレータがクレーン作業において作業機や車体に発生する危険状態を即座に把握して安定にかつ迅速に作業を行うことができるクレーン作業兼用油圧ショベルを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで請求項1のクレーン作業兼用油圧ショベルは、ブームとアームとバケットとフックとを有する作業機を備え、クレーン作業を可能とすると共に、モニタ画面を有するモニタ装置を設け、上記クレーン作業において、上記モニタ画面に、定格荷重負荷率に関するパラメータと、警報情報とを表示すると共に、警報情報表示部の複数の表示項目の順次切換え表示を可能とし、さらに、パラメータ表示部を、上記定格荷重負荷率が危険領域内であるときに警告色とするクレーン作業兼用油圧ショベルであって、上記警報情報は、作業機のアームと地面とのなす角度が所定警報角度となるアーム対地角警報と、作業機のフックとバケットとが接触状態となるフック接触警報とであることを特徴としている。
【0007】
上記請求項1のクレーン作業兼用油圧ショベルでは、クレーン作業においては、モニタ装置のモニタ画面44に、負荷率に関するパラメータと、警報情報とが表示されるので、このパラメータにて負荷率の危険状態を把握することができる共に、作業機4が警報状態(危険状態)であれば、警報情報にてこのことを把握することができる。また、警報情報としても表示項目が順次切換るので、種々の危険の警報を把握することができる。さらに、パラメータ表示部51は負荷率が危険領域内であるときは、警告色となるので、オペレータにとっては、負荷率危険状態か否かの判断が容易となって、効率の良い作業を行うことができる。
【0009】
また、警報情報がアーム対地角警報とフック接触警報であるので、アーム6が危険角度となるのを防止することができると共に、フック10がバケット7に接触するのを有効に防止することができる。これにより、クレーン作業を効率良く行うことができる。
【0010】
請求項のクレーン作業兼用油圧ショベルは、上記パラメータ表示部51を上記モニタ画面44の中央に配置すると共に、警報情報表示部53をパラメータ表示部51の周りにパラメータ表示部よりも小さく配置したことを特徴としている。
【0011】
上記請求項のクレーン作業兼用油圧ショベルでは、モニタ画面44の中央にパラメータ表示部51を配置されるので、オペレータにとっては、表示されるパラメータが見易いものとなって、クレーン作業を効率良く行うことができる。
【0012】
請求項のクレーン作業兼用油圧ショベルは、上記パラメータ表示部51及び/または警報情報表示部53が警告色であるときに警告音を発生させることを特徴としている。
【0013】
上記請求項のクレーン作業兼用油圧ショベルでは、負荷率等が危険領域内であるときには、パラメータ表示部51及び/または警報情報表示部53が警告色となると共に、警告音が発生されるので、オペレータは負荷率等が危険領域内に入っていることを、視覚と聴覚とでもって確実に知ることができ、効率の良い作業を行うことができる。
【0014】
請求項のクレーン作業兼用油圧ショベルは、パラメータ表示部51及び/または警報情報表示部53を、危険領域に近い予告領域内であるときに予告色に変化させ、上記危険領域内であるときに上記警告色に変化させることを特徴としている。
【0015】
上記請求項のクレーン作業兼用油圧ショベルでは、パラメータ表示部51及び/または警報情報表示部53は危険領域に近い予告領域内であるときに予告色に変化するので、オペレータは危険領域に近いことを把握することができ、作業を慎重に行うことができる。そして、危険領域に入れば、警告色に変化するので、オペレータは危険領域に入ったことを把握することができ、作業を停止させたり、作業機を安全な方向に揺動させたりすることができる。
【0016】
請求項のクレーン作業兼用油圧ショベルは、パラメータ表示部及び/または警報情報表示が、予告色であるときに予告音を発生させ、警告色であるときに上記予告音と相違する上記警告音を発生させることを特徴としている。
【0017】
上記請求項のクレーン作業兼用油圧ショベルでは、パラメータ表示部及び/または警報情報表示部は危険領域に近い予告領域内であるときに予告色とし、この予告色であるときには、予告音が発生するので、オペレータは危険領域に近いことを、視覚と聴覚にて確実に把握することができ、作業を慎重に行うことができる。そして、危険領域に入れば、警告色に変化すると共に、この警告色であるときには、警告音が発生するので、オペレータは危険領域に入ったことを、視覚と聴覚にて確実に把握することができ、安全な作業をより確実に行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、この発明のクレーン作業兼用油圧ショベルの具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1はこのクレーン作業兼用油圧ショベル簡略側面図である。このクレーン作業兼用油圧ショベルは、下部走行体1と、下部走行体1の上部に旋回機構2を介して旋回可能に装着される上部旋回体3とを備え、上部旋回体3に作業機4が連設されている。この作業機4は、その基部が上部旋回体3に揺動可能に連結されているブーム5と、ブーム5の先端に揺動可能に連結されているアーム6と、アーム6の先端に揺動可能に連結されているバケット7とを備える。そして、作業機4の先端部にはフック10が付設され、このクレーン作業兼用油圧ショベルはクレーン作業が可能とされている。また、下部走行体1は、履帯8を有する左右一対の走行部9、9を備え、各走行部9、9の履帯8、8が駆動することによって走行する。そして、上部旋回体3は、運転室11とカウンタウエイト12とを備える。
【0019】
上部旋回体3の運転室11は、図2に示すように、その中央部には運転席13が設けられ、この運転席13の前方に走行操作手段14が設けられている。この走行操作手段14は、走行レバー15、16と、各走行レバー15、16と一体に揺動する走行ペダル17、18とを備える。この場合、走行レバー15、16を前方に押すと下部走行体1が前進し、走行レバー15、16を後方に引くと下部走行体1が後進するようになっている。なお、走行操作手段14の近傍には、アタッチメント用ペダル39が設けられ、さらに一方の側方窓57側に計器盤40が設けられている。
【0020】
また、運転席13の側部側に作業機操作レバー19、20がそれぞれ設置されている。上記作業機操作レバー19、20はブーム5の上下動、アーム6及びバケット7の回動、及び上部旋回体3自体の旋回操作等を行うものである。すなわち、図1に示すように、上部旋回体3とブーム5とがシリンダ機構21にて連結され、ブーム5とアーム6とがシリンダ機構22にて連結され、アーム6とバケット7とがシリンダ機構23にて連結されている。このため、上記作業機操作レバー19、20を操作することによって、シリンダ機構21のピストンロッドを伸縮させば、ブーム5がその基部を中心に矢印Aのように揺動(回動)が作動し、シリンダ機構22ピストンロッドを伸縮させば、アーム6がその基部の枢支軸24を中心に矢印Bのように揺動(回動)が作動し、シリンダ機構23のピストンロッドを伸縮させば、バケット7がその基部の枢支軸26を中心に矢印Cのように揺動(回動)する。
【0021】
そして、シリンダ機構23のピストンロッドの先端部は揺動機構25に枢着され、この揺動機構25に上記フック10が取付けられる。この場合、揺動機構25は、図3に示すように、第1アーム27、27と第2アーム28、28とを備え、第1アーム27、27の一端部がアーム6の先端部に軸29を介して枢着され、第2アーム28、28の一端部がバケット7の基端部に軸30を介して枢着され、第1アーム27、27の他端部と第2アーム28、28の他端部とが軸31を介して枢結されている。そして、この軸31に上記シリンダ機構23のピストンロッドの先端部が連結され、軸30にフック10が吊下げられている。
【0022】
上記フック10は、基部33と、フック本体部34とを有し、これらが連結部35にて連結され、フック本体部34が基部33に対して回転可能とされている。そして、基部33に孔部が設けられ、この孔部に上記軸30が挿通され、これによって、このフック10が作業機4の先端部から垂下され、このフック10に被吊り部材(図示省略)を吊ることができる。
【0023】
また、このクレーン作業兼用油圧ショベルには、図4に示すように、ブーム角度センサ36とアーム角度センサ37と荷重検出センサ38とを有する検知手段42と、検知手段42からの各検知データが入力される演算手段43と、この演算手段43での演算値等が表示されるモニタ画面44を有するモニタ装置45等を備える。この場合、図1に示すように、ブーム角度センサ36はブーム5の基端部側に設けられてブーム角αを検出し、アーム角度センサ37はアーム6の基端部側に設けられてアーム角βを検出する。また、荷重検出センサ38は、ブームシリンダ(シリンダ機構21)のボトム圧センサとヘッド圧センサとを有し、これらによってフック10の吊り荷重を検出する。
【0024】
ところで、クレーン作業が可能なクレーン作業兼用油圧ショベルの場合、図7の実線で示すように、ブーム角αとアーム角βとが大となって、フック10がバケット7に接触するおそれがあると共に、図7の仮想線で示すように、アーム6が上下方向に延びた状態からさらにブーム5側に揺動するおそれがあり、これらを防止する必要がある。そこで、このクレーン作業兼用油圧ショベルでは、フック接触警報(フック10がバケット7に接触するおそれがある警報)と、アーム対地角警報(アーム6が設定作業範囲外となる警報)とを上記ブーム角αとアーム角βとに基づいて、運転室11に設けられる上記モニタ装置45のモニタ画面44に表示するようにしている。このため、このクレーン作業兼用油圧ショベルは、図4に示すように、予告・警報指令手段46や音発生手段47等を備える。なお、上記演算手段43や予告・警報指令手段46等はマイクロコンピュータにて構成することができる。
【0025】
そして、上記モニタ装置45のモニタ画面44は、図5(a)(b)に示すように、エンジン状態を表示する第1モードと、定格荷重負荷率に関するパラメータ等を表示する第2モードとに切換えることが可能である。ここで、エンジン状態とは、例えば、エンジン冷却水の温度、エンジンオイル温度、燃料残量等である。すなわち、モニタ装置45の制御部には、図8に示すように、温度目盛りや各種絵模様等の基本画像を表示する基本表示手段48と、この表示手段48の基本画像データと状態量を示す画像データとを合成してモニタ画面44の合成図を表示する合成表示手段49とを備え、これによって、モニタ画面44にエンジン状態を表示するものである。なお、このモニタ画面44は、例えば、液晶パネルにて構成される。
【0026】
また、第2モードの場合、図5(b)に示すように、パラメータを表示するパラメータ表示部51と、エンジン状態を表示するエンジン状態表示部52と、警報情報を表示する警報情報表示部53とが設けられる。そして、パラメータ表示部51は、モニタ画面44の中央部に配置されて、上下の第1部51aと第2部51bとを有する。ここで、パラメータには、実荷重、定格荷重、揚程(作業高さ)H、作業半径R、及び定格荷重負荷率等であり、また、定格荷重とは、作業機4の各種状態において予め設定された吊り可能荷重であり、作業機4の位置によって相違する。さらに、図7に示すように、揚程Hとは、地面からフック10までの高さであり、作業半径Rとは、上部旋回体3の回転中心からフック10までの長さを示す。そして、定格荷重負荷率とは、実荷重を定格荷重で割った値である。
【0027】
第2モードのエンジン状態とは、燃料残量、エンジン冷却水の温度、エンジンオイル温度等のこのクレーン作業兼用油圧ショベルのエンジンに関するものであり、パラメータ表示部51の左右に設けられる。また、警報情報表示部53の警報情報とは、上記フック接触警報やアーム対地角警報等であり、パラメータ表示部51の上部にこのパラメータ表示部51よりも小さく警報情報表示部53が配置される。
【0028】
ところで、モニタ装置45には図5に示すように複数個の押ボタン55・・が設けられ、このうちの例えばイの押ボタン55を押すことによって、第1モードと第2モードとの切換が行える。また、例えば、ロのボタン55を押すことによってパラメータ表示部51の表示を切換えることができる。具体的には、イの押ボタン55を押すことによって、第2モードに切換えたときに、図6(a)のように、第1部51aに実荷重が表示され、第2部51bに定格荷重が表示され、次に、ロの押ボタン55を押せば、図6(b)のように、第1部51aに揚程が表示され、第2部51bに作業半径が表示され、次に、ロの押ボタン55を押せば、図6(c)のように、第1部51aに負荷率が表示され、第2部51bに定格荷重が表示され、次に、ロの押ボタン55を押せば、図6(d)のように、第1部51aに負荷率が表示され、第2部51bに作業半径が表示される。この場合、勿論、第1部51aと第2部51bに表示されるパラメータの組合せとしては変更自由であり、また、切換える順番としても変更自由であり、さらに、切換えるための押ボタン55としては勿論イやロに限るものではない。
【0029】
そして、作業中において、上記負荷率が例えば90%を超えれば、図9(a)に示すように、パラメータ表示部51の第1部51a(文字以外の背景部)を予告色(図例では、ハッチングにて示している)に変化させ、100%を超えれば、さらに、図9(b)に示すように、第1部51aを上記予告色とは相違する警告色(図例では、網目にて示している)に変化させる。すなわち、演算手段43にて演算された演算値が予告・警告指令手段46に入力され、予告領域(90%を超えた領域)になっていれば、第1部51aを予告色に変化させる指令をモニタ装置45に送り、危険領域(100%を越えた領域)なっていれば、第1部51aを警告色に変化させる指令をモニタ装置45に送る。また、予告色と警告色とを相違させる方法としては、色相、明度、色彩のうちの少なくとも1種類を相違させればよい。具体的には、通常状態では、モニタ画面44の全体の色を例えば青乃至水色とし、予告色を黄色とし、警告色を赤色とする。そして、予告色や警告色とした場合には、表示される文字を予告色や警告色と相違する色としたり、白抜き文字としたりして、文字の表示を鮮明にする。なお、パラメータ表示部51を予告色や警告色に変化させる場合には、そこに表示される文字のみを変化させる場合も含むものとする。
【0030】
そして、予告色を表示した際には、音発生手段47から予告音が発生され、警告色を表示した際には、音発生手段47から予告音と相違する警告音が発生される。すなわち、予告領域になっていれば、予告・警告指令手段46から音発生手段47に予告音を発生させるための信号を送り、警告範囲になっていれば、予告・警告指令手段46から音発生手段47に警告音を発生させるための信号を送る。この音発生手段47は、例えば、ブザー、ベル、スピーカ等にて構成することができる。また、予告音と警告音とは、それぞれ種々の音を採用することができ、音の大きさ、音の高さ、及び音の強さ等を変化させることによって相違させることができ、さらに、連続音と断続音とによっても相違させることができる。
【0031】
また、警報情報表示部53においては、例えば、ブーム角αとアーム角βとを加えた角度をθとしたときに、165°≦θ<170°でアーム対地角の予告警報を表示し、設定作業範囲外の165°>θでアーム対地角の警告警報を表示し、280°<θ≦285°でフック接触の予告警報を表示し、285°<θでフック接触の警告警報を表示するものである。フック接触の予告警報とは、図10(a)に示すように、警報情報表示部53を予告色(図例では、ハッチングにて示している)に変化させて「フック接触」と表示するものであり、フック接触の警告警報とは、図10(b)に示すように、「フック接触」と表示したまま警報情報表示部53を警告色(図例では、網目にて示している)に変化させるものである。また、アーム対地角の予告警報とは、図11(a)に示すように、警報情報表示部53を予告色に変化させて「アーム対地角」と表示するものであり、アーム対地角の警告警報とは、図11(b)に示すように、「アーム対地角」と表示したまま警報情報表示部53を警告色に変化させるものである。
【0032】
警報情報表示部53の予告色や警告色は、上記パラメータ表示部51の予告色や警告色と同様の色であり、この場合も、警報情報表示部53が予告色となれば、予告音を発生させ、警報情報表示部53が警告色となれば、警告音を発生させるものである。この警報情報表示部53は、「フック接触」や「アーム対地角」が予告領域や危険領域に入らない場合に、通常負荷率(数値)が表示され、「フック接触」や「アーム対地角」が予告領域や危険領域に入らない状態であっても、負荷率が上記の予告領域に入れば、図9(a)に示すように、警報情報表示部53を予告色に変化させて「負荷率」と表示するものであり、負荷率が上記の危険領域に入れば、図9(b)に示すように、「負荷率」と表示したまま警報情報表示部53を警告色に変化させる。この場合勿論、警報情報表示部53が予告色となれば、予告音を発生させ、警報情報表示部53が警告色となれば、警告音を発生させるものである。
【0033】
なお、警報情報表示部53には、上記「フック接触」や「アーム対地角」以外に、図12に示すように、「ストロークエンド」が表示される。ここで、ストロークエンドとは、シリンダ機構21のストロークエンドであり、ブーム角α>MAX角−15°で、この「ストロークエンド」が表示される。この場合の警報情報表示部53は上記予告色とされる。そのため、この予告色と共に予告音を発生させてもよい。また、このクレーン作業兼用油圧ショベルが警報情報表示部53に表示させない他の故障が発生した場合に、図13に示すように、パラメータ表示部51の全体を上記警告色としてもよい。この場合(他の故障が発生した場合)に、上記予告色と同じ色にて表示したり、予告色や警告色と相違する色にて表示したりしてもよい。さらに、上記予告音や警告音と同じ音または異なった音を発生させてもよい。ところで、警報情報表示部53に複数の上記情報を表示しなければならない状態(状況)が生じた場合、その各表示項目は順次切換って表示されていく。この場合も、もちろん、各表示項目は、予告領域では予告色となり、危険領域では危険色となる。これによって、各種の予告状態や危険状態が生じた場合にもこれらの状態をオペレータは容易に把握することができる。
【0034】
このように、上記のように構成されたクレーン作業兼用油圧ショベルによれば、パラメータ表示部51に負荷率が表示されていない場合であっても、負荷率が予告領域に入れば、図9(a)に示すように、警報情報表示部53に「負荷率」の文字が表示されると共に、警報情報表示部53及びパラメータ表示部51の第1部51aが予告色に変化し、この状態から負荷率が危険領域に入れば、図9(b)に示すように、警報情報表示部53に「負荷率」の文字が表示されたままこの警報情報表示部53及びパラメータ表示部51の第1部51aが警告色に変化する。このため、オペレータは、作業中に、負荷率が予告領域に入ったり、危険領域に入ったりした場合にこのことを感知することができ、しかも、予告音や警告音が発生するので、オペレータは、視覚と聴覚とで把握することができ、作業を停止させたり、作業機4を安全な状態となるように揺動させたりして、危険状態となるのを回避することができる。
【0035】
また、フック接触の予告領域に入った場合に、図10(a)に示すように、警報情報表示部53に「フック接触」の文字が表示されると共に、警報情報表示部53が予告色に変化し、この状態からフック接触が危険領域に入った場合に、図10(b)に示すように、警報情報表示部53に「フック接触」の文字が表示されたままこの警報情報表示部53が警告色に変化する。さらに、アーム対地角の予告領域に入った場合に、図11(a)に示すように、警報情報表示部53に「アーム対地角」の文字が表示されると共に、警報情報表示部53が予告色に変化し、この状態からアーム対地角が危険領域に入った場合に、図11(b)に示すように、警報情報表示部53に「アーム対地角」の文字が表示されたままこの警報情報表示部53が警告色に変化する。このため、オペレータは、フック接触やアーム対地角が予告領域に入ったり、危険領域に入ったりした場合に感知することができる。しかも、予告音や警告音が発生するので、これらの場合であっても、オペレータは、視覚と聴覚とで把握することができる。
【0036】
さらに、上記実施の形態によれば、警報情報表示部53には、「負荷率」「フック接触」「アーム対地角」「ストロークエンド」の予告、警告が順次切換って表示されていくので、オペレータは複数の予告状態や警告状態を確実に把握できる。しかも、このような複数の予告、警告を切換ながら表示しつつも、「負荷率」に関する予告、警告は、パラメータ表示部51に第1部51aに独立して表示されるので、特に重要な「負荷率」に関する予告や警告を確実かつ迅速に把握でき、作業性が一段と向上する。なお、この発明においては、警報情報表示部53に「負荷率」を表示しないものも含むものとする。
【0037】
また、モニタ画面44に、定格荷重負荷率に関するパラメータと、エンジン状態との両者が同時に表示されるので、このクレーン作業兼用油圧ショベルのオペレータは、作業中に必要な各種情報を容易に把握することができ、不安定状態となるのを有効に防止することができ、安全な作業を行うことができる。
【0038】
ところで、上記モニタ装置45は、図2に示すように、運転室11の前窓56と一方の側方窓57とを仕切る縦枠58の下部に配設され、その外装ケース59に水準器60が一体に装着されている。
【0039】
以上にこの発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は上記形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。例えば、モニタ装置45の位置としては、オペレータが運転席13に座ってこのクレーン作業兼用油圧ショベルを走行させたり、作業機4を使用して作業したりした場合に、そのモニタ画面44の観察が可能である位置にあればよく、図2の位置に限るものではない。また、パラメータ表示部51として、第1部51aと第2部51bとを設けずに1個の表示部として、パラメータの文字を大きく表示するようにしたり、逆に3個以上に分離して、同時に複数のパラメーが表示できるようにしたりすることができる。文字を大きく表示するようにすれば、負荷率等の1個のパラメータの表示が見易くなり、複数のパラメータを表示すれば、一度に複数のデータを把握することができる。また、第1部51aに代えて、第2部51bを、予告色としたり警告色としたりすることも可能である。さらに、警報情報表示部53の配置部位としても、パラメータ表示部51の下方位置であったり、パラメータ表示部51の第1部51aと第2部51bとの間の位置であったりしてもよい。勿論、「負荷率」、「フック接触」、「アーム対地角」の各予告領域や危険領域の変更も可能である。なお、パラメータ表示部51及び警報情報表示部53において、予告領域に入っても予告色に変化しないものであってもよく、さらに、予告色や警告色に変化した際に、予告音や警告音が発生しないものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のクレーン作業兼用油圧ショベルの実施の形態を示す簡略側面図である。
【図2】上記クレーン作業兼用油圧ショベルの運転室の斜視図である。
【図3】上記クレーン作業兼用油圧ショベルの作業機の先端部の斜視図である。
【図4】上記クレーン作業兼用油圧ショベルの制御部のブロック図である。
【図5】上記クレーン作業兼用油圧ショベルのモニタ装置のモニタ画面説明図である。
【図6】上記クレーン作業兼用油圧ショベルのモニタ画面に表示されるパラメータ表示部の簡略図である。
【図7】上記クレーン作業兼用油圧ショベルの作業範囲の説明図である。
【図8】上記クレーン作業兼用油圧ショベルの制御部の簡略ブロック図であるである。
【図9】負荷率増大状態のモニタ画面の簡略図である。
【図10】フック接触警報状態のモニタ画面の簡略図である。
【図11】アーム対地角警報状態のモニタ画面の簡略図である。
【図12】ストロークエンド警報状態のモニタ画面の簡略図である。
【図13】故障発生状態のモニタ画面の簡略図である。
【符号の説明】
4 作業機
5 ブーム
6 アーム
7 バケット
10 フック
44 モニタ画面
45 モニタ装置
51 パラメータ表示部
53 警報情報表示部

Claims (5)

  1. ブームとアームとバケットとフックとを有する作業機を備え、クレーン作業を可能とすると共に、モニタ画面を有するモニタ装置を設け、上記クレーン作業において、上記モニタ画面に、定格荷重負荷率に関するパラメータと、警報情報とを表示すると共に、警報情報表示部の複数の表示項目の順次切換え表示を可能とし、さらに、パラメータ表示部を、上記定格荷重負荷率が危険領域内であるときに警告色とするクレーン作業兼用油圧ショベルであって、上記警報情報は、作業機のアームと地面とのなす角度が所定警報角度となるアーム対地角警報と、作業機のフックとバケットとが接触状態となるフック接触警報とであることを特徴とするクレーン作業兼用油圧ショベル。
  2. 上記パラメータ表示部を上記モニタ画面の中央に配置すると共に、警報情報表示部をパラメータ表示部の周りにパラメータ表示部よりも小さく配置したことを特徴とする請求項1のクレーン作業兼用油圧ショベル。
  3. 上記パラメータ表示部及び/または警報情報表示部が警告色であるときに警告音を発生させることを特徴とする請求項1又は請求項2のクレーン作業兼用油圧ショベル。
  4. パラメータ表示部及び/または警報情報表示部を、危険領域に近い予告領域内であるときに予告色に変化させ、上記危険領域内であるときに上記警告色に変化させることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかのクレーン作業兼用油圧ショベル。
  5. パラメータ表示部及び/または警報情報表示部が、予告色であるときに予告音を発生させ、警告色であるときに上記予告音と相違する上記警告音を発生させることを特徴とする請求項4のクレーン作業兼用油圧ショベル。
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