JP2003013471A - クレーン作業兼用油圧ショベル - Google Patents

クレーン作業兼用油圧ショベル

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JP2003013471A
JP2003013471A JP2001196206A JP2001196206A JP2003013471A JP 2003013471 A JP2003013471 A JP 2003013471A JP 2001196206 A JP2001196206 A JP 2001196206A JP 2001196206 A JP2001196206 A JP 2001196206A JP 2003013471 A JP2003013471 A JP 2003013471A
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Satoru Nishimura
悟 西村
Takumi Nagahara
拓巳 永原
Masamichi Ueda
雅通 上田
Mitsuhiro Shimazu
光宏 嶋津
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Komatsu Ltd
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Komatsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オペレータがクレーン作業における状態を迅
速に把握して作業を行うことができるクレーン作業兼用
油圧ショベルを提供する。 【解決手段】 ブームとアームとバケットとフックとを
有する作業機を備え、クレーン作業を可能としたクレー
ン作業兼用油圧ショベルである。モニタ画面44を有す
るモニタ装置45を設ける。クレーン作業において、モ
ニタ画面44に、定格荷重負荷率に関するパラメータ
と、エンジン状態とを表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、クレーン作業兼
用油圧ショベルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【従来の技術】クレーン作業兼用油圧ショベルは、下部
走行体と、この下部走行体に旋回機構を介して旋回自在
に装着される上部旋回体とを備え、上部旋回体には作業
機が設けられ、また、作業機はブームとアームとバケッ
トとを有する。そして、この種のクレーン作業兼用油圧
ショベルには、作業機の先端部にフックを設けてクレー
ン作業を可能としたものがある。例えば、バケットはア
ームに揺動機構を介して枢着され、この揺動機構の一部
を構成する枢支軸に上記フックが吊下げられる。
【0003】そして、このクレーン作業における吊り作
業においては、吊り荷の定格荷重が予め設定され、被吊
り部材を吊った状態での実荷重が、この定格荷重を超え
ないようにする必要がある。そのため、従来では、荷重
表示モニタを設け、この荷重表示モニタに実荷重や定格
荷重を表示して、オペレータにこれらの荷重を知らせて
いた。また、このクレーン作業兼用油圧ショベルのエン
ジン状態も確認する必要があり、このためのモニタ画面
も必要としていた。すなわち、通常の掘削作業を行う場
合には、エンジンの冷却水温、エンジンオイル温度、燃
料残量等のエンジン状態を把握すれば、それで車体全体
の状態を把握したといえるが、クレーン作業を行う場合
には、それに加えさらに、上記荷重状況を把握しなけれ
ば車体全体の状況を把握したことにはならないのであ
る。つまり、クレーン作業に際しては、エンジン状況と
共に、車体に作用する荷重状況が車体状態に大きな影響
を及ぼす因子として機能するのであり、この荷重状況を
含めて把握することが、安定な作業を行う前提となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、荷重表示モ
ニタと、エンジン状態を見るモニタ画面とは、別の位置
に設けられ、オペレータはこれらを同時に観察すること
ができず、作業しにくく、クレーン作業において状態の
確認に煩雑さがあった。
【0005】この発明は、上記従来の欠点を解決するた
めになされたものであって、その目的は、オペレータが
クレーン作業における状態を迅速に把握して作業を行う
ことができるクレーン作業兼用油圧ショベルを提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段及び効果】そこで請求項1
のクレーン作業兼用油圧ショベルは、ブーム5とアーム
6とバケット7とフック10とを有する作業機4を備
え、クレーン作業を可能としたクレーン作業兼用油圧シ
ョベルであって、モニタ画面44を有するモニタ装置4
5を設け、上記クレーン作業において、上記モニタ画面
44に、定格荷重負荷率(以下、負荷率と略記する場合
がある)に関するパラメータと、エンジン状態とを表示
することを特徴としている。
【0007】上記請求項1のクレーン作業兼用油圧ショ
ベルでは、クレーン作業においては、モニタ画面44
に、負荷率に関するパラメータと、エンジン状態との両
者が同時に表示されるので、このクレーン作業兼用油圧
ショベルのオペレータは、作業中に必要な車体状態を容
易かつ迅速に把握することができる。
【0008】請求項2のクレーン作業兼用油圧ショベル
は、上記負荷率に関するパラメータを表示するパラメー
タ表示部51をモニタ画面44の中央部に配置すると共
に、上記エンジン状態を表示するエンジン状態表示部5
2をこのパラメータ表示部51の周りに配置したことを
特徴としている。
【0009】上記請求項2のクレーン作業兼用油圧ショ
ベルでは、パラメータ表示部51がモニタ画面44の中
央部に配置されるので、このパラメータ表示部51に表
示されるパラメータが見易く、このパラメータの把握が
容易となる。
【0010】請求項3のクレーン作業兼用油圧ショベル
は、パラメータ表示部51に表示されるパラメータが、
実荷重、定格荷重、作業半径、作業高さ、及び負荷率等
であり、これらの複数の切換表示を可能としたことを特
徴としている。
【0011】上記請求項3のクレーン作業兼用油圧ショ
ベルでは、各種のパラメータを表示することができ、作
業中の種々の状態を容易かつ迅速に把握することができ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、この発明のクレーン作業兼
用油圧ショベルの具体的な実施の形態について、図面を
参照しつつ詳細に説明する。図1はこのクレーン作業兼
用油圧ショベル簡略側面図である。このクレーン作業兼
用油圧ショベルは、下部走行体1と、下部走行体1の上
部に旋回機構2を介して旋回可能に装着される上部旋回
体3とを備え、上部旋回体3に作業機4が連設されてい
る。この作業機4は、その基部が上部旋回体3に揺動可
能に連結されているブーム5と、ブーム5の先端に揺動
可能に連結されているアーム6と、アーム6の先端に揺
動可能に連結されているバケット7とを備える。そし
て、作業機4の先端部にはフック10が付設され、この
クレーン作業兼用油圧ショベルはクレーン作業が可能と
されている。また、下部走行体1は、履帯8を有する左
右一対の走行部9、9を備え、各走行部9、9の履帯
8、8が駆動することによって走行する。そして、上部
旋回体3は、運転室11とカウンタウエイト12とを備
える。
【0013】上部旋回体3の運転室11は、図2に示す
ように、その中央部には運転席13が設けられ、この運
転席13の前方に走行操作手段14が設けられている。
この走行操作手段14は、走行レバー15、16と、各
走行レバー15、16と一体に揺動する走行ペダル1
7、18とを備える。この場合、走行レバー15、16
を前方に押すと下部走行体1が前進し、走行レバー1
5、16を後方に引くと下部走行体1が後進するように
なっている。なお、走行操作手段14の近傍には、アタ
ッチメント用ペダル39が設けられ、さらに一方の側方
窓57側に計器盤40が設けられている。
【0014】また、運転席13の側部側に作業機操作レ
バー19、20がそれぞれ設置されている。上記作業機
操作レバー19、20はブーム5の上下動、アーム6及
びバケット7の回動、及び上部旋回体3自体の旋回操作
等を行うものである。すなわち、図1に示すように、上
部旋回体3とブーム5とがシリンダ機構21にて連結さ
れ、ブーム5とアーム6とがシリンダ機構22にて連結
され、アーム6とバケット7とがシリンダ機構23にて
連結されている。このため、上記作業機操作レバー1
9、20を操作することによって、シリンダ機構21の
ピストンロッドを伸縮させば、ブーム5がその基部を中
心に矢印Aのように揺動(回動)が作動し、シリンダ機
構22ピストンロッドを伸縮させば、アーム6がその基
部の枢支軸24を中心に矢印Bのように揺動(回動)が
作動し、シリンダ機構23のピストンロッドを伸縮させ
ば、バケット7がその基部の枢支軸26を中心に矢印C
のように揺動(回動)する。
【0015】そして、シリンダ機構23のピストンロッ
ドの先端部は揺動機構25に枢着され、この揺動機構2
5に上記フック10が取付けられる。この場合、揺動機
構25は、図3に示すように、第1アーム27、27と
第2アーム28、28とを備え、第1アーム27、27
の一端部がアーム6の先端部に軸29を介して枢着さ
れ、第2アーム28、28の一端部がバケット7の基端
部に軸30を介して枢着され、第1アーム27、27の
他端部と第2アーム28、28の他端部とが軸31を介
して枢結されている。そして、この軸31に上記シリン
ダ機構23のピストンロッドの先端部が連結され、軸3
0にフック10が吊下げられている。
【0016】上記フック10は、基部33と、フック本
体部34とを有し、これらが連結部35にて連結され、
フック本体部34が基部33に対して回転可能とされて
いる。そして、基部33に孔部が設けられ、この孔部に
上記軸30が挿通され、これによって、このフック10
が作業機4の先端部から垂下され、このフック10に被
吊り部材(図示省略)を吊ることができる。
【0017】また、このクレーン作業兼用油圧ショベル
には、図4に示すように、ブーム角度センサ36とアー
ム角度センサ37と荷重検出センサ38とを有する検知
手段42と、検知手段42からの各検知データが入力さ
れる演算手段43と、この演算手段43での演算値等が
表示されるモニタ画面44を有するモニタ装置45等を
備える。この場合、図1に示すように、ブーム角度セン
サ36はブーム5の基端部側に設けられてブーム角αを
検出し、アーム角度センサ37はアーム6の基端部側に
設けられてアーム角βを検出する。また、荷重検出セン
サ38は、ブームシリンダ(シリンダ機構21)のボト
ム圧センサとヘッド圧センサとを有し、これらによって
フック10の吊り荷重を検出する。
【0018】ところで、クレーン作業が可能なクレーン
作業兼用油圧ショベルの場合、図7の実線で示すよう
に、ブーム角αとアーム角βとが大となって、フック1
0がバケット7に接触するおそれがあると共に、図7の
仮想線で示すように、アーム6が上下方向に延びた状態
からさらにブーム5側に揺動するおそれがあり、これら
を防止する必要がある。そこで、このクレーン作業兼用
油圧ショベルでは、フック接触警報(フック10がバケ
ット7に接触するおそれがある警報)と、アーム対地角
警報(アーム6が設定作業範囲外となる警報)とを上記
ブーム角αとアーム角βとに基づいて、運転室11に設
けられる上記モニタ装置45のモニタ画面44に表示す
るようにしている。このため、このクレーン作業兼用油
圧ショベルは、図4に示すように、予告・警報指令手段
46や音発生手段47等を備える。なお、上記演算手段
43や予告・警報指令手段46等はマイクロコンピュー
タにて構成することができる。
【0019】そして、上記モニタ装置45のモニタ画面
44は、図5(a)(b)に示すように、エンジン状態
を表示する第1モードと、負荷率に関するパラメータ等
を表示する第2モードとに切換えることが可能である。
ここで、エンジン状態とは、例えば、エンジン冷却水の
温度、エンジンオイル温度、燃料残量等である。すなわ
ち、モニタ装置45の制御部には、図8に示すように、
温度目盛りや各種絵模様等の基本画像を表示する基本表
示手段48と、この表示手段48の基本画像データと状
態量を示す画像データとを合成してモニタ画面44に合
成図を表示する合成表示手段49とを備え、これによっ
て、モニタ画面44にエンジン状態を表示するものであ
る。
【0020】また、第2モードの場合、図5(b)に示
すように、パラメータを表示するパラメータ表示部51
と、エンジン状態を表示するエンジン状態表示部52
と、警報情報を表示する警報情報表示部53とが設けら
れる。そして、パラメータ表示部51は、モニタ画面4
4の中央部に配置されて、上下の第1部51aと第2部
51bとを有する。ここで、パラメータには、実荷重、
定格荷重、揚程(作業高さ)H、作業半径R、及び定格
荷重負荷率等であり、また、定格荷重とは、作業機4の
各種状態において予め設定された吊り可能荷重であり、
作業機4の位置によって相違する。さらに、図7に示す
ように、揚程Hとは、地面からフック10までの高さで
あり、作業半径Rとは、上部旋回体3の回転中心からフ
ック10までの長さを示す。そして、定格荷重負荷率と
は、実荷重を定格荷重で割った値である。
【0021】第2モードのエンジン状態とは、燃料残
量、エンジン冷却水の温度、エンジンオイル温度等のこ
のクレーン作業兼用油圧ショベルのエンジンに関するも
のであり、パラメータ表示部51の左右に設けられる。
また、警報情報表示部53の警報情報とは、上記フック
接触警報やアーム対地角警報等であり、パラメータ表示
部51の上部にこのパラメータ表示部51よりも小さく
警報情報表示部53が配置される。
【0022】ところで、モニタ装置45には図5に示す
ように複数個の押ボタン55・・が設けられ、このうち
の例えばイの押ボタン55を押すことによって、第1モ
ードと第2モードとの切換が行える。また、例えば、ロ
のボタン55を押すことによってパラメータ表示部51
の表示を切換えることができる。具体的には、イの押ボ
タン55を押すことによって、第2モードに切換えたと
きに、図6(a)のように、第1部51aに実荷重が表
示され、第2部51bに定格荷重が表示され、次に、ロ
の押ボタン55を押せば、図6(b)のように、第1部
51aに揚程が表示され、第2部51bに作業半径が表
示され、次に、ロの押ボタン55を押せば、図6(c)
のように、第1部51aに負荷率が表示され、第2部5
1bに定格荷重が表示され、次に、ロの押ボタン55を
押せば、図6(d)のように、第1部51aに負荷率が
表示され、第2部51bに作業半径が表示される。この
場合、勿論、第1部51aと第2部51bに表示される
パラメータの組合せとしては変更自由であり、また、切
換える順番としても変更自由であり、さらに、切換える
ための押ボタン55としては勿論イやロに限るものでは
ない。
【0023】そして、作業中において、上記負荷率が例
えば90%を超えれば、図9(a)に示すように、パラ
メータ表示部51の第1部51a(文字以外の背景部)
を予告色(図例では、ハッチングにて示している)に変
化させ、100%を超えれば、さらに、図9(b)に示
すように、第1部51aを上記予告色とは相違する警告
色(図例では、網目にて示している)に変化させる。すな
わち、演算手段43にて演算された演算値が予告・警告
指令手段46に入力され、予告領域(90%を超えた領
域)になっていれば、第1部51aを予告色に変化させ
る指令をモニタ装置45に送り、危険領域(100%を
越えた領域)なっていれば、第1部51aを警告色に変
化させる指令をモニタ装置45に送る。また、予告色と
警告色とを相違させる方法としては、色相、明度、色彩
のうちの少なくとも1種類を相違させればよい。具体的
には、通常状態では、モニタ画面44の全体の色を例え
ば青乃至水色とし、予告色を黄色とし、警告色を赤色と
する。そして、予告色や警告色とした場合には、表示さ
れる文字を予告色や警告色と相違する色としたり、白抜
き文字としたりして、文字の表示を鮮明にする。なお、
パラメータ表示部51を予告色や警告色に変化させる場
合には、そこに表示される文字のみを変化させる場合も
含むものとする。
【0024】そして、予告色を表示した際には、音発生
手段47から予告音が発生され、警告色を表示した際に
は、音発生手段47から予告音と相違する警告音が発生
される。すなわち、予告領域になっていれば、予告・警
告指令手段46から音発生手段47に予告音を発生させ
るための信号を送り、警告範囲になっていれば、予告・
警告指令手段46から音発生手段47に警告音を発生さ
せるための信号を送る。この音発生手段47は、例え
ば、ブザー、ベル、スピーカ等にて構成することができ
る。また、予告音と警告音とは、それぞれ種々の音を採
用することができ、音の大きさ、音の高さ、及び音の強
さ等を変化させることによって相違させることができ、
さらに、連続音と断続音とによっても相違させることが
できる。
【0025】また、警報情報表示部53においては、例
えば、ブーム角αとアーム角βとを加えた角度をθとし
たときに、165°≦θ<170°でアーム対地角の予
告警報を表示し、設定作業範囲外の165°>θでアー
ム対地角の警告警報を表示し、280°<θ≦285°
でフック接触の予告警報を表示し、285°<θでフッ
ク接触の警告警報を表示するものである。フック接触の
予告警報とは、図10(a)に示すように、警報情報表
示部53を予告色(図例では、ハッチングにて示してい
る)に変化させて「フック接触」と表示するものであ
り、フック接触の警告警報とは、図10(b)に示すよ
うに、「フック接触」と表示したまま警報情報表示部5
3を警告色(図例では、網目にて示している)に変化さ
せるものである。また、アーム対地角の予告警報とは、
図11(a)に示すように、警報情報表示部53を予告
色に変化させて「アーム対地角」と表示するものであ
り、アーム対地角の警告警報とは、図11(b)に示す
ように、「アーム対地角」と表示したまま警報情報表示
部53を警告色に変化させるものである。
【0026】警報情報表示部53の予告色や警告色は、
上記パラメータ表示部51の予告色や警告色と同様の色
であり、この場合も、警報情報表示部53が予告色とな
れば、予告音を発生させ、警報情報表示部53が警告色
となれば、警告音を発生させるものである。この警報情
報表示部53は、「フック接触」や「アーム対地角」が
予告領域や危険領域に入らない場合に、通常負荷率(数
値)が表示され、「フック接触」や「アーム対地角」が
予告領域や危険領域に入らない状態であっても、負荷率
が上記の予告領域に入れば、図9(a)に示すように、
警報情報表示部53を予告色に変化させて「負荷率」と
表示するものであり、負荷率が上記の危険領域に入れ
ば、図9(b)に示すように、「負荷率」と表示したま
ま警報情報表示部53を警告色に変化させる。この場合
勿論、警報情報表示部53が予告色となれば、予告音を
発生させ、警報情報表示部53が警告色となれば、警告
音を発生させるものである。
【0027】なお、警報情報表示部53には、上記「フ
ック接触」や「アーム対地角」以外に、図12に示すよ
うに、「ストロークエンド」が表示される。ここで、ス
トロークエンドとは、シリンダ機構21のストロークエ
ンドであり、ブーム角α>MAX角−15°で、この
「ストロークエンド」が表示される。この場合の警報情
報表示部53は上記予告色とされる。そのため、この予
告色と共に予告音を発生させてもよい。また、このクレ
ーン作業兼用油圧ショベルが警報情報表示部53に表示
させない他の故障が発生した場合に、図13に示すよう
に、パラメータ表示部51の全体を上記警告色としても
よい。この場合(他の故障が発生した場合)に、上記予
告色と同じ色にて表示したり、予告色や警告色と相違す
る色にて表示したりしてもよい。さらに、上記予告音や
警告音と同じ音または異なった音を発生させてもよい。
ところで、警報情報表示部53に複数の上記情報を表示
しなければならない状態(状況)が生じた場合、その各
表示項目は順次切換って表示されていく。この場合も、
もちろん、各表示項目は、予告領域では予告色となり、
危険領域では危険色となる。これによって、各種の予告
状態や危険状態が生じた場合にもこれらの状態をオペレ
ータは把握することができる。
【0028】このように、上記のように構成されたクレ
ーン作業兼用油圧ショベルによれば、パラメータ表示部
51に負荷率が表示されていない場合であっても、負荷
率が予告領域に入れば、図9(a)に示すように、警報
情報表示部53に「負荷率」の文字が表示されると共
に、警報情報表示部53及びパラメータ表示部51の第
1部51aが予告色に変化し、この状態から負荷率が危
険領域に入れば、図9(b)に示すように、警報情報表
示部53に「負荷率」の文字が表示されたままこの警報
情報表示部53及びパラメータ表示部51の第1部51
aが警告色に変化する。このため、オペレータは、作業
中に、負荷率が予告領域に入ったり、危険領域に入った
りした場合にこのことを感知することができ、しかも、
予告音や警告音が発生するので、オペレータは、視覚と
聴覚とで把握することができ、作業を停止させたり、作
業機4を安全な状態となるように揺動させたりして、危
険状態となるのを回避することができる。
【0029】また、フック接触の予告領域に入った場合
に、図10(a)に示すように、警報情報表示部53に
「フック接触」の文字が表示されると共に、警報情報表
示部53が予告色に変化し、この状態からフック接触が
危険領域に入った場合に、図10(b)に示すように、
警報情報表示部53に「フック接触」の文字が表示され
たままこの警報情報表示部53が警告色に変化する。さ
らに、アーム対地角の予告領域に入った場合に、図11
(a)に示すように、警報情報表示部53に「アーム対
地角」の文字が表示されると共に、警報情報表示部53
が予告色に変化し、この状態からアーム対地角が危険領
域に入った場合に、図11(b)に示すように、警報情
報表示部53に「アーム対地角」の文字が表示されたま
まこの警報情報表示部53が警告色に変化する。このた
め、オペレータは、フック接触やアーム対地角が予告領
域に入ったり、危険領域に入ったりした場合に感知する
ことができる。しかも、予告音や警告音が発生するの
で、これらの場合であっても、オペレータは、視覚と聴
覚とで把握することができる。
【0030】特に、モニタ画面44に、負荷率に関する
パラメータと、エンジン状態との両者が同時に表示され
るので、このクレーン作業兼用油圧ショベルのオペレー
タは、作業中に必要な各種情報を容易に把握することが
でき、不安定状態となるのを有効に防止することがで
き、安全な作業を行うことができる。
【0031】また、上記実施の形態によれば、警報情報
表示部53には、「負荷率」「フック接触」「アーム対
地角」「ストロークエンド」の予告、警告が順次切換っ
て表示されていくので、オペレータは複数の予告状態や
警告状態を確実に把握できる。しかも、このような複数
の予告、警告を切換ながら表示しつつも、「負荷率」に
関する予告、警告は、パラメータ表示部51に第1部5
1aに独立して表示されるので、特に重要な「負荷率」
に関する予告や警告を確実かつ迅速に把握でき、作業性
が一段と向上する。
【0032】なお、上記モニタ装置45は、図2に示す
ように、運転室11の前窓56と一方の側方窓57とを
仕切る縦枠58の下部に配設され、その外装ケース59
に水準器60が一体に装着されている。
【0033】以上にこの発明の具体的な実施の形態につ
いて説明したが、この発明は上記形態に限定されるもの
ではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施するこ
とができる。例えば、モニタ装置45の位置としては、
オペレータが運転席13に座ってこのクレーン作業兼用
油圧ショベルを走行させたり、作業機4を使用して作業
したりした場合に、そのモニタ画面44の観察が可能で
ある位置であればよく、図2の位置に限るものではな
い。また、パラメータ表示部51として、第1部51a
と第2部51bとを設けずに1個の表示部として、パラ
メータの文字を大きく表示するようにしたり、逆に3個
以上に分離して、同時に複数のパラメーが表示できるよ
うにしたりすることができる。文字を大きく表示するよ
うにすれば、負荷率等の1個のパラメータの表示が見易
くなり、複数のパラメータを表示すれば、一度に複数の
データを把握することができる。さらに、パラメータ表
示部51とエンジン状態表示部52の配置位置として
も、変更可能であって、エンジン状態表示部52をモニ
タ画面44の中央部に設け、この周りにパラメータ表示
部51を設けたものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のクレーン作業兼用油圧ショベルの実
施の形態を示す簡略側面図である。
【図2】上記クレーン作業兼用油圧ショベルの運転室の
斜視図である。
【図3】上記クレーン作業兼用油圧ショベルの作業機の
先端部の斜視図である。
【図4】上記クレーン作業兼用油圧ショベルの制御部の
ブロック図である。
【図5】上記クレーン作業兼用油圧ショベルのモニタ装
置のモニタ画面説明図である。
【図6】上記クレーン作業兼用油圧ショベルのモニタ画
面に表示されるパラメータ表示部の簡略図である。
【図7】上記クレーン作業兼用油圧ショベルの作業範囲
の説明図である。
【図8】上記クレーン作業兼用油圧ショベルの制御部の
簡略ブロック図であるである。
【図9】負荷率増大状態のモニタ画面の簡略図である。
【図10】フック接触警報状態のモニタ画面の簡略図で
ある。
【図11】アーム対地角警報状態のモニタ画面の簡略図
である。
【図12】ストロークエンド警報状態のモニタ画面の簡
略図である。
【図13】故障発生状態のモニタ画面の簡略図である。
【符号の説明】
4 作業機 5 ブーム 6 アーム 7 バケット 10 フック 44 モニタ画面 45 モニタ装置 51 パラメータ表示部 52 エンジン状態表示部
フロントページの続き (72)発明者 上田 雅通 神奈川県平塚市四之宮3丁目25番1号 株 式会社小松製作所システム開発センタ内 (72)発明者 嶋津 光宏 神奈川県平塚市四之宮3丁目25番1号 株 式会社小松製作所システム開発センタ内 Fターム(参考) 2D012 FA00 2D015 HA03 HB00 HB01 3F205 AA07 CA07 HC06 HC07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブームとアームとバケットとフックとを
    有する作業機を備え、クレーン作業を可能としたクレー
    ン作業兼用油圧ショベルであって、モニタ画面を有する
    モニタ装置を設け、上記クレーン作業において、上記モ
    ニタ画面に、定格荷重負荷率に関するパラメータと、エ
    ンジン状態とを表示することを特徴とするクレーン作業
    兼用油圧ショベル。
  2. 【請求項2】 上記定格荷重負荷率に関するパラメータ
    を表示するパラメータ表示部をモニタ画面の中央部に配
    置すると共に、上記エンジン状態を表示するエンジン状
    態表示部をこのパラメータ表示部の周りに配置したこと
    を特徴とする請求項1のクレーン作業兼用油圧ショベ
    ル。
  3. 【請求項3】 パラメータ表示部に表示されるパラメー
    タが、実荷重、定格荷重、作業半径、作業高さ、及び定
    格荷重負荷率等であり、これらの複数の切換表示を可能
    としたことを特徴とする請求項1又は請求項2のクレー
    ン作業兼用油圧ショベル。
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