JP5833314B2 - クレーン用燃料消費表示装置 - Google Patents
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Description
これは、クレーン用油圧ポンプを駆動する動力をエンジンから取り出す装置であるパワーテイクオフ装置を入にしているとき(クレーン作業時)では、クレーンを操作していなくてもクレーン用油圧ポンプが駆動されており、燃料を消費するからである。実際に、クレーン作業時においては待機で消費した燃料が全体の半分を占める場合もあり、燃料の無駄につながっている。
しかし、燃料表示装置は、一般車両やショベル(特許文献1)に適用した例があるものの、クレーンに適用した例はない。
第2発明のクレーン用燃料消費表示装置は、第1発明において、前記計測手段は、クレーンが無操作状態であることを基準として待機状態を判定することを特徴とする。
第3発明のクレーン用燃料消費表示装置は、第1または第2発明において、過負荷防止装置を備えるクレーンに設けられるクレーン用燃料消費表示装置であって、前記モニタは、前記過負荷防止装置のモニタと共通であることを特徴とする。
第4発明のクレーン用燃料消費表示装置は、第1、第2または第3発明において、前記計測手段は、クレーン作業が待機状態であるか否かを判定する待機判定手段と、クレーンの消費燃料を検出する消費燃料検出手段と、前記待機判定手段が待機状態であると判定してからの前記消費燃料を累積して前記待機時累積消費燃料を演算する待機時累積消費燃料演算手段と、前記待機判定手段が待機状態であると判定してからの時間を計測して前記待機継続時間を演算する待機継続時間演算手段とを備え、前記モニタは、前記待機時累積消費燃料演算手段から前記待機時累積消費燃料が入力され、前記待機継続時間演算手段から前記待機継続時間が入力され、該待機時累積消費燃料と該待機継続時間とを前記モニタに表示する制御を行うモニタ制御手段とを備えることを特徴とする。
第5発明のクレーン用燃料消費表示装置は、第1、第2または第3発明において、前記計測手段は、クレーンの消費燃料を検出する消費燃料検出手段と、前記消費燃料から前記作業瞬間燃費を演算する作業瞬間燃費演算手段と、作業状態となった時から現在までの時間である作業時間を計測し、作業状態となった時からの前記消費燃料を累積して作業時累積消費燃料を演算し、該作業時間と該作業時累積消費燃料とから前記作業平均燃費を演算する作業平均燃費演算手段とを備え、前記モニタは、前記作業瞬間燃費演算手段から前記作業瞬間燃費が入力され、前記作業平均燃費演算手段から前記作業平均燃費が入力され、該作業瞬間燃費と該作業平均燃費とを前記モニタに表示する制御を行うモニタ制御手段とを備えることを特徴とする。
第6発明のクレーン用燃料消費表示装置は、第4発明において、前記モニタ制御手段は、前記待機判定手段が待機状態でないと判定している間、前記作業瞬間燃費と前記作業平均燃費とを前記モニタに表示し、前記待機判定手段が待機状態であると判定している間、前記待機時累積消費燃料と前記待機継続時間とを前記モニタに表示するものであることを特徴とする。
第7発明のクレーン用燃料消費表示装置は、第4発明において、前記モニタ制御手段は、前記待機判定手段が待機状態でないと判定している間、前記作業瞬間燃費と前記作業平均燃費とを前記モニタに表示し、前記待機判定手段が待機状態であると判定してから所定時間経過後に、前記待機時累積消費燃料と前記待機継続時間とを前記モニタに表示するものであることを特徴とする。
第8発明のクレーンは、第1、第2、第3、第4、第5、第6または第7発明のクレーン用燃料消費表示装置を備えることを特徴とする。
第3発明によれば、モニタが過負荷防止装置のモニタと共通であるので、クレーンの運転室に複数のモニタを設ける必要がなく場所をとらないし、オペレータは一目で多くの情報を得ることができる。
第4発明によれば、モニタに待機時累積消費燃料と待機継続時間とを表示するので、クレーンのオペレータが無駄に消費した燃料を認識することができ、燃費低減のための運転や操作を促すことができる。
第5発明によれば、モニタに作業瞬間燃費と作業平均燃費とを表示するので、クレーンのオペレータが燃費が低減できる操作であるか否かを認識することができ、燃費低減のための運転や操作を促すことができる。
第6発明によれば、クレーンが待機状態となるたびに、モニタに待機時累積消費燃料と待機継続時間とを表示するので、クレーンのオペレータが無駄に消費した燃料を認識することができ、燃費低減のための運転や操作を促すことができる。
第7発明によれば、待機判定手段が待機状態であると判定してから所定時間経過後に、待機時累積消費燃料と待機継続時間とをモニタに表示するので、クレーン操作中に頻繁に画面が切り替わることを防止できる。
第8発明によれば、クレーンに備えられたモニタに待機時累積消費燃料、待機継続時間、作業瞬間燃費および作業平均燃費を表示するので、クレーンのオペレータが無駄に消費した燃料を認識することができ、燃費低減のための運転や操作を促すことができる。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係るクレーン用燃料消費表示装置Aは、待機時累積消費燃料、待機継続時間、作業瞬間燃費および作業平均燃費を計測する計測手段10と、その計測手段10により計測された待機時累積消費燃料、待機継続時間、作業瞬間燃費および作業平均燃費を表示するモニタ20とを備える。また、計測手段10は、待機判定手段11、消費燃料検出手段12、待機時累積消費燃料演算手段13、待機継続時間演算手段14、作業瞬間燃費演算手段15および作業平均燃費演算手段16とからなる。さらに、計測手段10とモニタ20との間にはモニタ制御手段21が設けられている。
このクレーン用燃料消費表示装置Aは、移動式クレーンなど、種々のクレーンに設けられる。特にモニタ20はクレーンの運転室に設けられ、オペレータがモニタ20に表示された画像を確認できるようになっている。
待機判定手段11には、クレーンのブームの長さや、角度等を検出することのできる姿勢検出器が接続されており、その姿勢検出器の検出結果をもとに待機状態であるか否かを判定する。
なお、姿勢検出器に代えて、クレーン用油圧操作回路のパイロット圧を検出する操作圧力検出器を用いてもよい。姿勢検出器は動作の判定に遅れや不感帯が発生するが、操作圧力検出器を用いればその問題を軽減することができる。また、電気式操作の場合には、その操作系の電気信号で無操作状態を検出してもよい。
さらになお、待機状態を、クレーンが無操作状態であり、かつ無負荷状態であると定めてもよい。この場合には、前述の姿勢検出器や操作圧力検出器等に加えて、負荷状態を検出する検出器が待機判定手段11に接続されることになる。
なお、待機時累積消費燃料演算手段13は、クレーン作業が待機状態から作業状態になったときに、待機時累積消費燃料を0に戻す。
なお、待機継続時間演算手段14は、クレーン作業が待機状態から作業状態になったときに、待機継続時間を0に戻す。
なお、作業平均燃費演算手段16は、クレーン作業が作業状態から待機状態になったときに、作業平均燃費を0に戻す。
そして、待機状態でない間、作業瞬間燃費と作業平均燃費とをモニタ20に表示し、待機状態である間、待機時累積消費燃料と待機継続時間とをモニタ20に表示する制御を行う。
図2に示すように、クレーン作業時すなわちパワーテイクオフ装置が入の状態で、クレーン操作中には、モニタ20にはクレーン作業通常画面100が表示されている。クレーン作業通常画面100には、作業瞬間燃費バーグラフ101と作業平均燃費102が表示されている。
作業瞬間燃費バーグラフ101は、作業瞬間燃費をバーグラフとして表示するものである。また、作業平均燃費102の単位は、min/Lの他に、L/min、hour/G、G/hourとしてもよい。これらの単位は、クレーンの仕向け地により切り替える単位系に連動させて変更すればよい。
このように、モニタ20を過負荷防止装置のモニタと共通とすることで、クレーンの運転室に複数のモニタを設ける必要がなく場所をとらないし、オペレータは一目で多くの情報を得ることができる。
クレーン作業待機画面200には、クレーン作業通常画面100において作業平均燃費102が表示されていた個所に、待機時累積消費燃料201、待機継続時間202および待機状態であることを示す待機中アイコン203が表示される。また、作業瞬間燃費バーグラフ101は、待機状態は無駄な燃料消費であることを示すため、全てグレーで表示する。その余の構成は、クレーン作業通常画面100と同様であり、過負荷防止装置の各種情報も表示されている。
このようにすれば、クレーン操作中に短い無操作状態があったとしても、頻繁にクレーン作業通常画面100とクレーン作業待機画面200とが交互に切り替わることを防止できる。
11 待機判定手段
12 消費燃料検出手段
13 待機時累積消費燃料演算手段
14 待機継続時間演算手段
15 作業瞬間燃費演算手段
16 作業平均燃費演算手段
20 モニタ
21 モニタ制御手段
Claims (8)
- 車両走行またはクレーン作業のいずれかの形態をとり、クレーン作業時に待機状態または作業状態となる移動式クレーンに設けられるクレーン用燃料消費表示装置であって、
前記待機状態の待機時累積消費燃料および待機継続時間と、前記作業状態の作業瞬間燃費および作業平均燃費とを計測する計測手段と、
前記計測手段により計測された前記待機時累積消費燃料と前記待機継続時間と前記作業瞬間燃費と前記作業平均燃費とを表示するモニタとを備える
ことを特徴とするクレーン用燃料消費表示装置。 - 前記計測手段は、クレーンが無操作状態であることを基準として待機状態を判定する
ことを特徴とする請求項1記載のクレーン用燃料消費表示装置。 - 過負荷防止装置を備えるクレーンに設けられるクレーン用燃料消費表示装置であって、
前記モニタは、前記過負荷防止装置のモニタと共通である
ことを特徴とする請求項1または2記載のクレーン用燃料消費表示装置。 - 前記計測手段は、
クレーン作業が待機状態であるか否かを判定する待機判定手段と、
クレーンの消費燃料を検出する消費燃料検出手段と、
前記待機判定手段が待機状態であると判定してからの前記消費燃料を累積して前記待機時累積消費燃料を演算する待機時累積消費燃料演算手段と、
前記待機判定手段が待機状態であると判定してからの時間を計測して前記待機継続時間を演算する待機継続時間演算手段とを備え、
前記モニタは、
前記待機時累積消費燃料演算手段から前記待機時累積消費燃料が入力され、前記待機継続時間演算手段から前記待機継続時間が入力され、該待機時累積消費燃料と該待機継続時間とを前記モニタに表示する制御を行うモニタ制御手段とを備える
ことを特徴とする請求項1、2または3記載のクレーン用燃料消費表示装置。 - 前記計測手段は、
クレーンの消費燃料を検出する消費燃料検出手段と、
前記消費燃料から前記作業瞬間燃費を演算する作業瞬間燃費演算手段と、
作業状態となった時から現在までの時間である作業時間を計測し、作業状態となった時からの前記消費燃料を累積して作業時累積消費燃料を演算し、該作業時間と該作業時累積消費燃料とから前記作業平均燃費を演算する作業平均燃費演算手段とを備え、
前記モニタは、
前記作業瞬間燃費演算手段から前記作業瞬間燃費が入力され、前記作業平均燃費演算手段から前記作業平均燃費が入力され、該作業瞬間燃費と該作業平均燃費とを前記モニタに表示する制御を行うモニタ制御手段とを備える
ことを特徴とする請求項1、2または3記載のクレーン用燃料消費表示装置。 - 前記モニタ制御手段は、
前記待機判定手段が待機状態でないと判定している間、前記作業瞬間燃費と前記作業平均燃費とを前記モニタに表示し、
前記待機判定手段が待機状態であると判定している間、前記待機時累積消費燃料と前記待機継続時間とを前記モニタに表示するものである
ことを特徴とする請求項4記載のクレーン用燃料消費表示装置。 - 前記モニタ制御手段は、
前記待機判定手段が待機状態でないと判定している間、前記作業瞬間燃費と前記作業平均燃費とを前記モニタに表示し、
前記待機判定手段が待機状態であると判定してから所定時間経過後に、前記待機時累積消費燃料と前記待機継続時間とを前記モニタに表示するものである
ことを特徴とする請求項4記載のクレーン用燃料消費表示装置。 - 請求項1、2、3、4、5、6または7記載のクレーン用燃料消費表示装置を備える
ことを特徴とするクレーン。
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