JP4750606B2 - 動作監視ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載する電子制御ユニットの動作状態を監視する動作監視ユニットに関し、特に伝送線に接続される電子制御ユニット内に巡回メッセージを巡回させることにより、該電子制御ユニットを一括して停止させる一方、停止を阻害する電子制御ユニットの動作状態を監視する動作監視ユニットに関するものである。
従来より、車両に各種の電装機器の制御を行う電子制御ユニット(ECU)が搭載されており、該ECUの数は増加する傾向にある。また、各ECUはLIN,CAN、FlexRay(登録商標)等の車載LANによって接続されて、互いにメッセージを送受信できるように構成されている。
また、近年では特開2000−132410号公報(特許文献1)に示されるように、OSEK(Offene Systeme und deren Elekrtonik im Kraftfahrzeug)に代表されるAPI(Application Program Interface)が、車載LANに用いられるようになっている。OSEKのようなネットワーク管理を行うことにより、起動したECUは起動通知メッセージ(アライブメッセージ)を送信して車載LANに参加でき、動作状態のECU間に停止要求メッセージや停止命令メッセージなど巡回メッセージを巡回させて、ECUを車載LANから離脱させるといった管理を、容易に行うことができる。
特開2000−132410号公報
特許文献1のようなネットワーク管理を行うだけでは、車載LANの異常を検出することはできなかった。つまり、動作中のECU間にOSEKに準拠する停止要求メッセージを巡回させても、何れか一つのECUが異常動作や故障などの影響によって停止要求メッセージの巡回を阻止する巡回メッセージを送信する場合には、該ECUと同じ伝送線に接続される他のECUの停止も妨げられて、この伝送線を含む車載LANのセグメントが停止できない状態になることもあった。
とりわけ、バッテリを電源とする車載LANの場合、ECUによって消費される電力を削減することは重要であり、ECUを停止させたいときに停止できない状況を放置することは好ましくなかった。つまり、例えばイグニッションキーをオフの状態にしたときなどに、動作するはずのないECUが起動してしまっていることがあり、無駄に動作しているECUによって、バッテリに蓄えた電力を早く消耗させてしまうことが考えられる。
本発明は前記問題を考慮に入れてなされたものであり、車載LANに接続される各ECUの動作状態を監視して、車載LANの状態を監視することを可能とする動作監視ユニットを提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、
複数の電子制御ユニットが伝送線を介して接続され、動作状態の各電子制御ユニットの間に論理リングが構築されると共に該論理リング内で巡回メッセージを巡回させるように送受信する車載LANに対して、伝送線を介して接続される動作監視ユニットであって、
前記伝送線に接続された全ての電子制御ユニットから送信される巡回メッセージを受信するメッセージ受信手段と、
前記メッセージ受信手段で受信した前記巡回メッセージに付与された識別情報を用いて、動作状態にある各電子制御ユニットに動作停止のための準備をさせる停止要求メッセージの巡回を阻止する巡回メッセージを送信した電子制御ユニットを、停止阻害電子制御ユニットとして判別することにより、前記各電子制御ユニットの動作状態を監視する演算処理手段と
を備えていることを特徴とする動作監視ユニット
を提供している。
前記構成によれば、各電子制御ユニットから送信される巡回メッセージを全て前記メッセージ受信手段を介して受信し、演算処理手段がその内容を監視する。一方、巡回メッセージには送信元の識別情報と送信先の識別情報が含まれており、一つの伝送線に接続される動作中の各電子制御ユニットに順次巡回メッセージを送信する。つまり、電子制御ユニットは動作停止のための準備をさせる停止要求メッセージを上流側から受信したときに、停止可能な状態であれば次の電子制御ユニットに停止要求メッセージを送信し、こうして、順次停止要求メッセージが送受信されることにより一巡する。
なお、本明細書において電子制御ユニットを停止している状態とは、電子制御ユニットの動作を完全に停止している状態のみならず、電子制御ユニットが、そのメモリのバックアップを行いながら制御対象となっている電装機器への制御を停止している休止状態を含んでいる。
一方、電子制御ユニットが停止不能の状態である場合には、停止要求メッセージの代わりに別の巡回メッセージを次の動作監視ユニットに送信して停止要求メッセージの巡回を阻止する。前記演算処理手段はメッセージ受信手段を介して当該電子制御ユニットから送信される巡回メッセージを受信することにより、当該停止要求メッセージの巡回を阻止する電子制御ユニットを停止阻害電子制御ユニットと判別することができる。
一つの車載LANのセグメント内に前記停止阻害制御ユニットが存在する場合、停止要求メッセージを巡回メッセージとして巡回させても、当該セグメント内の全ての電子制御ユニットを停止させることができないが、停止不能状態の原因となっている前記停止阻害電子制御ユニットを特定できるので、該停止阻害電子制御ユニットの存在を他のECUに通知したり、ユーザに通知することにより、停止を邪魔する原因となっている状況を早期に解決することができる。
また、本発明は、
少なくとも一つの電子制御ユニットと伝送線を介して接続され、動作状態の電子制御ユニットとの間に論理リングが構築されると共に該論理リング内で巡回メッセージを巡回させるように送受信する車載LANに対して、伝送線を介して接続される動作監視ユニットであって、
前記伝送線に接続された全ての電子制御ユニットから送信される巡回メッセージを受信するメッセージ受信手段および前記論理リング内に巡回させる巡回メッセージを送信するメッセージ送信手段からなるメッセージ送受信手段と、
前記メッセージ受信手段で受信した前記巡回メッセージに付与された識別情報を用いて、動作状態にある各電子制御ユニットに動作停止のための準備をさせる停止要求メッセージの巡回を阻止する巡回メッセージを送信した電子制御ユニットを、停止阻害電子制御ユニットとして判別することにより、前記各電子制御ユニットの動作状態を監視する演算処理手段と
を備えていることを特徴とする動作監視ユニットを提供してる。
前記構成によれば、巡回メッセージとして停止要求メッセージを巡回させているときに、停止要求メッセージの巡回を阻止する巡回メッセージを送信した場合に、前記演算処理手段は、当該電子制御ユニットを停止阻害電子制御ユニットと判別することができる。また、動作監視ユニットと電子制御ユニットとの間で論理リングが構築されるので、動作監視ユニットのメッセージ送信手段から電子制御ユニットに積極的に停止要求メッセージを巡回させることができる。
前記停止阻害電子制御ユニットを特定することにより、該停止阻害電子制御ユニットの存在を他のECUに通知したり、ユーザに通知するなどして、停止を邪魔する原因となっている状況を早期に解決することができる。
前記演算処理手段は、前記停止阻害電子制御ユニットが停止要求メッセージの巡回を阻止した回数を計数し、該回数が所定の数以上になったときに、当該停止阻害電子制御ユニットを通知する情報を出力するものであることが好ましい。つまり、電子制御ユニットが正常に動作しているときであっても、車両の状態や制御対象の状態によっては一時的に停止できない状態である場合に、動作監視ユニットは停止要求メッセージの巡回を阻止する巡回メッセージを送信することがあるが、このような場合と、電子制御ユニットの異常な状態を区別することができる。
前記車載LANは、前記伝送線と前記電子制御ユニットを群分けしてなる複数のセグメントと、セグメント間におけるメッセージの中継を行うゲートウェイとを備えるものであって、
前記ゲートウェイ内に前記メッセージ受信手段と前記演算処理手段を設け、
前記メッセージ受信手段は前記各セグメントを構成する各伝送線にそれぞれ接続され、
前記演算処理手段は前記各セグメントに属する電子制御ユニットの動作状態をそれぞれ監視するものであることが好ましい。
ゲートウェイに動作監視の機能を持たせることにより、複数のセグメント内に群分けされた各ECUの起動状態または停止状態を一つの演算処理手段によって監視することができる。また、ゲートウェイの基本的な構成に各伝送線に接続されてメッセージを受信可能とするメッセージ受信手段と、演算処理手段が含まれるので、このゲートウェイ内に動作監視ユニットを形成することにより、動作監視ユニットを低コストによって形成することができる。
前述したように、本発明によれば、電子制御ユニットが車載LANに送信する巡回メッセージを用いて、停止要求メッセージが巡回されても停止準備を整えることができない原因となっている停止阻害電子制御ユニットを特定して、車載LANを停止できない原因を早期に解決できるようにする。したがって、停止要求に応じない電子制御ユニットが存在することにより、電源の消費電力が無闇に引き上げられることを防止できる。
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図3は、本発明の第1実施形態を示すものである。
図1に示すように、第1実施形態の動作監視ユニット1は、動作状態の監視対象となる複数の電子制御ユニット(ECU)2に、伝送線3を介して直接的に接続されている。4はイグニッションスイッチなどの電源スイッチ(図外)ががオン状態であるときに給電されるON電源線、5は車両に搭載するバッテリ(図外)に接続される+B電源線、6は前記電源スイッチがアクセサリ状態であるときに給電されるACC電源線である。なお、以下の説明において区別が必要なときにはECU2に符号2A,2B…を付して示す。ECU2A,2B…は+B電源線5によって常に給電されて常に動作し、ECU2E,2F…はACC電源スイッチがアクセサリ状態であるときに動作するように構成されている。
8は前記複数のECU2A,2B…と、これらのECU2A,2B…を互いに送受信可能に接続する伝送線3とを備える車載LANであり、図1に示す各ECU2A,2B…は伝送線3aによって接続されることにより、一つの車載LAN8のセグメントSaを構成し、別のECU2E,2F…は伝送線3bによって接続されることにより、別の車載LAN8のセグメントSbを構成する例を示している。
すなわち、図1に示す車載LAN8は群分けされた伝送線3a、3bと電子制御ユニット2A,2B…、2E,2F…を有するセグメントSa、Sbと、セグメントSa,Sb間におけるメッセージの中継を行うゲートウェイGとを備え、車載LAN8を複数のセグメントSa,Sb…(図1には2つのセグメントSa,Sbのみを示しているが本発明はこの点に限定されない)に分けて形成したときに、各セグメントSa…間におけるメッセージの中継を行うことを可能としている。
そして、本発明の動作監視ユニット1はゲートウェイG内に設けることにより、各セグメントSa…に属するECU2A,2B…、2F,2G…の動作状態を監視するものである。したがって、以下の説明において動作監視ユニット1の中継機能を説明するときにはこの部材をゲートウェイGと表現することもある。
図2に示すように、前記動作監視ユニット1とECU2は、例えばCANなどの車載LANの規格に準拠するメッセージの送受信を行う車載LAN通信手段10,20を備えており、前記伝送線3はCANに準拠する車載LANのバスを構成するもの(以下、CANバスという)である。また、動作監視ユニット1側の車載LAN通信手段10はゲートウェイGとしてメッセージを中継する車載LAN8のセグメントSa,Sb…の数に合わせたポート10a,10b…を備える。
なお、車載LAN8はCANのみならず、LIN、FlexRay(登録商標)などの車載LANであってもよく、各セグメントSa,…毎に異ならせるなど、自在に設定可能である。また、前記車載LAN通信手段10a,10b…は伝送線3を介して送受信されるメッセージを受信する機能および送信する機能を有するものであるから、メッセージ受信手段10rおよびメッセージ送信手段10sからなる。
11,21は前記動作監視ユニット1およびECU2内において、前記車載LAN通信手段10,20に接続されるCPUなどの演算処理手段であり、それぞれにおいて車載LAN8の各セグメントSa,Sbに一例としてOSEKに準拠する論理リングRa,Rbを構築するためのインターフェースプログラムP1,P2を実行する。12は前記動作監視ユニット1に設けた記録手段であり、この記録手段12には、電源の状態に合わせて動作または停止させる各ECU2…の動作状態を記録している。
前記インターフェースプログラムP1,P2はこれを実行するCPU11,21や周辺のハードウェア構成によって異なるが、以下の説明においてはOSEK/NMのインターフェースプログラムにすべて同じ符号P1を付して、これをNMインターフェースP1という。また、OSEK/COMのインターフェースプログラムにすべて同じ符号P2を伏して、これをCOMインターフェースP2という。
さらに、P3は動作監視ユニット1内の演算処理手段11において実行される動作監視プログラムであって、該動作監視プログラムP3は前記NMインターフェースP1を用いて、前記OSEKの論理リングを構成するECU2…間において巡回するように送受信される巡回メッセージを受信することにより、論理リング内を巡回する各巡回メッセージMra,Mrb…に付与された識別情報を用いて車載LAN8の状態確認を行うものである。また、P4は動作監視ユニット1がゲートウェイGとして機能するために必要な中継処理などを実行するためのアプリケーションプログラムである。同様に、P5はECU2がそれぞれの動作を行うためのアプリケーションプログラムである。
前記インターフェースプログラムP1,P2はECU2内の演算処理手段21のみならず動作監視ユニット1内の演算処理部11でも実行されることにより、前記動作監視ユニット1の車載LAN通信手段10a、10b…と、各セグメントSa、Sb…に属するECU2A,2B…、2E,2F…との間でそれぞれ論理リングRa、Rb…を構築することができるように構成されている。また、前記演算処理手段11は構築された前記論理リングRa,Rb…を用いることにより、車載LAN通信手段10a、10b…を介して各ECU2…を起動または停止させるための巡回メッセージMra,Mrbを送信できるように構成されている。
したがって、図3に示すように、前記動作監視ユニット1とECU2A,2B,2C,2Dとの間に構築された論理リングRaを用いることにより、前記動作監視ユニット1は、まず、CANバス3aをスリープさせるために全ECU2に停止の準備をさせる停止要求メッセージMra11,Mra12…を、論理リングRa内に巡回メッセージとして巡回させるように送信する。
図4に示すように、巡回メッセージMrには送信元のECU2または動作監視ユニット1を特定する識別情報IDsと、送信先のECU2または動作監視ユニット1を特定する識別情報IDdと、ECU2の停止要求および停止指示を示す停止指示フラッグSiと、ECU2を停止させる停止承認フラッグSaとが含まれている。そして、前記送信要求メッセージMra11,Mra12…は、停止指示フラッグSiが「真」、停止承認フラッグSaが「偽」である。なお、図4に示す例は、本発明を説明するための一例に過ぎず、本発明の送信要求メッセージMra11,Mra12…や停止命令メッセージMra21,Mra22…の構成は図4に示す例に限定されるものではない。
前記、ECU2…は動作停止のための準備をさせる停止要求メッセージMra11,Mra12…を論理リングRaの上流側から受信すると、停止可能な状態であれば下流側に停止要求メッセージMra12,Mr13…を送信し、こうして、順次各ECU2…間で停止要求メッセージMra12,Mr13…を一巡させるように送受信する。
動作監視ユニット1は、送信要求メッセージMra11,Mra12…が巡回したことを確認した後に、全ECU2を停止させる停止命令メッセージMra21,Mra22…を巡回させるように送信する。なお、前記停止命令メッセージMra21,Mra22…は、前記停止指示フラッグSiおよび停止承認フラッグSaの両方が「真」である。
上述の停止要求メッセージMra11,Mra12…および停止命令メッセージMra21,Mra22…の巡回は、前記OSEK/NMのインターフェースプログラムP1を用いて行われる。動作監視ユニット1が前記停止要求メッセージMra12,Mr13…の一巡を確認した後に、停止要求メッセージMra12,Mr13…を一巡させることにより、各ECU2…を停止できる状態にした後にこれらを停止させることができ、これによって、CANバス3aをスリープ状態にさせることができる。
一方、前記CANバス3aに接続されるECU2A,…のうち一つであっても、前記停止要求メッセージMra11,Mra12…の巡回を阻止する場合には、前記CANバス3aに接続された全てのECU2A,2B,2C,2Dを停止させることができないので、CANバス3aをスリープ状態にさせることはできない。
本発明の動作監視ユニット1は、前記動作監視プログラムP3によって前記CANバス3a,3b…に接続される全てのECU2…から前記OSEKに準拠する全ての巡回メッセージMrを受信して、前記停止要求メッセージMra11,Mra12…の巡回を阻止する巡回メッセージMrを送信した電子制御ユニット2を判別する。
次に、図5,6を用いて、車載LAN8を監視する前記動作監視プログラムP3の動作を説明する。また、図5に示す動作監視プログラムP3は、前記電源スイッチの操作などによって電源の状態が切り替えられることにより、一つのCANバス3aに接続された全てのECU2A,2B…を停止させてCANバス3aをスリープ状態にするための巡回メッセージMraを巡回させたときに実行されるものである。なお、CANバス3aをスリープさせるための巡回メッセージMraは、別のアプリケーションプログラムP4を実行することによって、前記電源スイッチの状態を監視して各ECU2…を停止させるために、前記NMインターフェースプログラムP1を介してセグメントSa内に巡回させられるものである。
演算処理手段11が前記動作監視プログラムP3を実行すると、各ECU2A,2B…が停止状態になってCANバス3aがスリープ状態になっていることを定期的に監視し、動作しているECU2があればこれを停止させることができるように構成されている。
S1はCANバス3aの状態の監視を定期的に行うためのタイマーをセットするステップである。S1においてセットする時間間隔毎にCANバス3aの監視を行うことにより、休止状態になっている場合に
ことができる。
S2はステップS1によってセットした時間が経過したしたかどうかを判断するステップである。このステップS2はタイムアップするまで繰り返される。
S3は監視対象となっているCANバス3aが動作状態であるかどうかを判断するステップである。すなわち、CANバス3aが停止状態である場合には、このCANバス3aに接続されるすべてのECU2A,…が停止状態であるから、続くステップS4以降の処理をする必要がないので、前記ステップS1に戻って処理を繰り返す。
S4は前記NMインターフェースプログラムP1を介して論理リングRaに各ECU2A,2B…を停止させるための停止要求メッセージMra11…を巡回させた後に、可能な場合は停止命令メッセージMra21…をさせてCANバス3aをスリープ状態にするステップである。つまり、このステップS4は、CANバス3aをスリープさせるためのメッセージを送信するステップであるということができる。
なお、前記ステップS4の処理には巡回メッセージMraの監視も含まれている。そして、前記停止指示フラッグSiが「真」である前記停止要求メッセージMra11,Mra12…を論理リングRaの上流側から受信しても、前記停止指示フラッグSiを「偽」とした巡回メッセージMrax4(図6参照)を論理リングRaの下流側に送信することにより、停止要求メッセージMra11,Mra12…の巡回を阻止するECU2が存在する場合は、これを監視する。つまり、前記停止要求メッセージMra11,Mra12…の巡回を阻止する巡回メッセージMrx4に付与された識別情報(例えば、前記送信元識別情報IDs)を用いて、CANバス3aのスリープを邪魔したECU2を停止阻害ECUとして判別する。
S5は前記ステップS4の処理によってCANバス3aをスリープ状態にすることができたかどうかを判断するステップである。つまり、各ECU2A,2B…には停止要求メッセージを阻止するものがなく、CANバス3aに接続される全てのECU2A,2B…を停止させることができたかどうかを判断するステップである。ここで、CANバス3aをスリープ状態にすることができたと判断した場合には、前記ステップS1に戻って処理を繰り返す。
S6はステップS5においてバスがスリープ状態でないと判断した時に実行され、前記ステップS4における監視で判別された前記停止阻害ECU2Cが停止要求メッセージMra11,Mra12…の巡回を阻止したスリープ解除の回数をECU2…毎に計数して記憶するステップである。
S7はステップS6において計数された各ECU2…の数を所定の閾値となる数と比較し、これを超えているかどうか判断するステップである。ここで、スリープを阻止した回数が閾値以下であると判断した場合には、もう一度ステップS1に戻って処理を繰り返す。なお、ここでステップS1に戻ることにより、ECU2A,2B…が停止のための準備を行うための時間を確保することが可能であるが、より早くECU2A,2B…を停止させたい場合には、ステップS4に戻るようにしてもよい。
S8は前記ステップS7においてスリープを阻止した回数が閾値を超えたと判断した場合に実行されるステップであり、ECU2…の異常情報を出力するステップである。すなわち、閾値となる所定の回数以上ECU2…に停止要求メッセージMra11…を巡回させたにもかかわらず、特定のECU2Cによってバススリープが邪魔された場合には、このECU2Cが何らかの異常動作をしているという情報を出力する。この異常情報の出力は、例えばカーナビゲーションシステムの表示部やメータ表示部への表示または警告音の発音、異常起動または異常停止しているECU2…のログへの記録、異常起動しているECU2…を停止させるための命令の出力、電源管理用ECUに対して異常起動しているECU2…への給電を制限させる電源制御を行わせるための命令の出力などによって行うことができる。
車両の乗員は前記異常情報の出力によって、車両に何らかの異常が発生したことを確認することができるので、早期にメンテナンスを行うことができる。したがって、CANバス3がスリープ状態になることを妨害するECU2が存在することによりCANバス3がスリープ状態にならず、バッテリにかかる負担が大きくなるといった事態を回避することができる。また、異常が生じたECU2Cの情報がログとして記録されていれば、異常の原因を速やかに確認でき、それだけメンテナンスにかかる手間を少なくすることができる。
上述した第1実施形態に示すように、動作監視ユニット1をゲートウェイG内に設けることにより、このゲートウェイGによって接続される車載LANの各セグメントSa,Sb…においてそれぞれECU2…の動作監視を行うことができる。また、ゲートウェイGには各CANバス3に接続される既存のメッセージ受信手段10rと何らかの演算処理手段11が備わっているので、ソフトウェアの追加によって動作監視ユニット1を形成することができる利点がある。
しかしながら、動作監視ユニット1をゲートウェイGとは異なるハードウェアによって形成することも可能であることはいうまでもない。
図7は、本発明の第2実施形態を示す。図7に示す動作監視ユニット30が図1〜6に示す第1実施例の動作監視ユニット1と異なる点は、動作監視ユニット30がゲートウェイG内に設けられていない点と、動作監視ユニット30が論理リングR内に入っていない点である。
すなわち、本発明の動作監視ユニット30は論理リングR内を構築する車載LAN8のCANバス3に接続されることにより、前記停止要求メッセージMra11…を受信することができるように構成されていればよい。
なお、他の構成および作用効果は第一実施形態と同様であるから、同一の符号を付してその説明を省略する。
加えて、上述した第1実施形態および第2実施形態では、すべての点で例示でああるから、本発明は上述した各実施形態の構成に限定されるものではない。むしろ、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。すなわち、本発明の効果がある限りにおいて、他の成分が含まれていてもよい。
第1実施形態にかかる動作監視ユニットを用いて監視する車載LANの構成を示す図である。 前記動作監視ユニットの構成を示す図である。 前記車載LANの一部に構築される論理リングの構成を示す図である。 前記論理リング内を巡回する巡回メッセージの例を示す図である。 動作監視プログラムの動作を説明する図である。 異常が発生したときに論理リング内を巡回する巡回メッセージの例を示す図である。 第2実施形態にかかる動作監視ユニットを示す図である。 前記動作監視ユニットの構成を示す図である。
符号の説明
1,30 動作監視ユニット
2 ECU
3 伝送線
8 車載LAN
10 メッセージ送受信手段
10r メッセージ受信手段
10s メッセージ送信手段
11 演算処理手段
G ゲートウェイ
Ra,Rb 論理リング
Mra11,… 停止要求メッセージ
P3 動作監視プログラム

Claims (4)

  1. 複数の電子制御ユニットが伝送線を介して接続され、動作状態の各電子制御ユニットの間に論理リングが構築されると共に該論理リング内で巡回メッセージを巡回させるように送受信する車載LANに対して、伝送線を介して接続される動作監視ユニットであって、
    前記伝送線に接続された全ての電子制御ユニットから送信される巡回メッセージを受信するメッセージ受信手段と、
    前記メッセージ受信手段で受信した前記巡回メッセージに付与された識別情報を用いて、動作状態にある各電子制御ユニットに動作停止のための準備をさせる停止要求メッセージの巡回を阻止する巡回メッセージを送信した電子制御ユニットを、停止阻害電子制御ユニットとして判別することにより、前記各電子制御ユニットの動作状態を監視する演算処理手段と
    を備えていることを特徴とする動作監視ユニット。
  2. 少なくとも一つの電子制御ユニットと伝送線を介して接続され、動作状態の電子制御ユニットとの間に論理リングが構築されると共に該論理リング内で巡回メッセージを巡回させるように送受信する車載LANに対して、伝送線を介して接続される動作監視ユニットであって、
    前記伝送線に接続された全ての電子制御ユニットから送信される巡回メッセージを受信するメッセージ受信手段および前記倫理リング内に巡回させる巡回メッセージを送信するメッセージ送信手段からなるメッセージ送受信手段と、
    前記メッセージ受信手段で受信した前記巡回メッセージに付与された識別情報を用いて、動作状態にある各電子制御ユニットに動作停止のための準備をさせる停止要求メッセージの巡回を阻止する巡回メッセージを送信した電子制御ユニットを、停止阻害電子制御ユニットとして判別することにより、前記各電子制御ユニットの動作状態を監視する演算処理手段と
    を備えていることを特徴とする動作監視ユニット。
  3. 前記演算処理手段は、前記停止阻害電子制御ユニットが停止要求メッセージの巡回を阻止した回数を計数し、該回数が所定の数以上になったときに、当該停止阻害電子制御ユニットを通知する情報を出力するものである請求項1または請求項2に記載の動作監視ユニット。
  4. 前記車載LANは、前記伝送線と前記電子制御ユニットを群分けしてなる複数のセグメントと、セグメント間におけるメッセージの中継を行うゲートウェイとを備えるものであって、
    前記ゲートウェイ内に前記メッセージ受信手段と前記演算処理手段を設け、
    前記メッセージ受信手段は前記各セグメントを構成する各伝送線にそれぞれ接続され、
    前記演算処理手段は前記各セグメントに属する電子制御ユニットの動作状態をそれぞれ監視するものである請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の動作監視ユニット。
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