JP2010137612A - 車両用制御ユニットの通信システム - Google Patents

車両用制御ユニットの通信システム Download PDF

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Abstract

【課題】車両用制御ユニットの通信システムに関し、簡素な構成で通信性能の低下や誤動作を防止する。
【解決手段】第一電子制御ユニット1,第二電子制御ユニット2及び状態復帰手段9を用意する。
第一電子制御ユニット1とは、電源スイッチ4のオン操作時に作動状態を維持し電源スイッチ4のオフ操作時に待機状態を維持するものである。
状態復帰手段9とは、電源スイッチ4がオフ操作された状態下において第一電子制御ユニット1を上記待機状態から上記作動状態へと復帰させるものである。
第二電子制御ユニット2とは、電源スイッチ4のオフ操作時から所定時間が経過するまでの間、アフターラン処置を実施するものである。
第二電子制御ユニット2に通信制御手段2bを設け、電源スイッチ4のオフ操作時における通信ラインを介した通信を停止させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、通信ラインを介して相互に通信可能に接続された車両用電子制御ユニットの通信システムに関する。
従来、車両内に配線されたLAN通信ライン上に複数の電子制御ユニット(ECU)やセンサ類を接続した車両制御システムにおいて、イグニッションスイッチがオフ操作されたときに即座に各ノードの電源を遮断するのではなく、所定の終了処理を実施した後で電源を遮断する技術が知られている。
例えば、特許文献1には、通信ライン上に複数のECUと記憶用ECUとを備えた車両の制御システムにおいて、電源スイッチのオンからオフへの切り換え時に、各ECUでの制御に使用される学習値などの重要なデータを記憶用ECUへ送信した後に電源を遮断するとともに、記憶用ECUの電源を切り換える車両の制御システムが記載されている。
この技術では、各ECUから記憶用ECUへと送信されるデータの格納が全て完了した後に電源がバックアップ電源に切り換えられるようになっている。したがって、イグニッションスイッチがオフ操作されると、記憶用ECUへのデータ送信を済ませた順に各ECUの電源が遮断され、最終的に記憶ECUのみがバックアップ電源での作動状態となる。このような構成により、必要なデータを確実に保持しながら消費電力を低減させて、バッテリ上がりを効果的に防止することができるとされている。
ところで、このような車両制御システムには、イグニッションスイッチのオフ操作後に完全に機能を停止するECUと、イグニッションスイッチがオフ操作されたとしても待機状態を維持して最小限の機能を保持するECUとが混在している。例えば、前者にはエンジン制御に係るエンジンECUや制動制御用のECU,サスペンションのECU等があり、後者としてはキーレスエントリシステムに係るECUやパワーシート駆動制御,ランプやメータ類の点灯制御に係る各種ボディ系ECUが挙げられる。後者のECUは、待機状態下で所定の入力操作がなされた場合に、自動的に作動状態へと復帰することができるように構成されている。
例えば、特許文献2には、イグニッションスイッチのオフ時に、集中ドアロックシステムを司る電子制御ユニットのみに待機電流を供給し、他の電子制御ユニットへの電力供給を停止する制御構成を備えた電力分配システムが記載されている。このような制御構成により、不要な暗電流を削減することができるとされている。
特開2003−058285号公報 特開2006−188229号公報
しかしながら、特許文献1や特許文献2に記載されたECUが一つの通信ライン上に混在する場合、すなわち、電源スイッチのオフ操作時において作動状態のECUと待機状態のECUとがともに存立している場合には、それぞれのECUから出力される通信信号の干渉により、通信性能の低下や誤動作といった不具合が生じるおそれがある。以下、電源スイッチのオフ操作時に作動状態を維持するECUをECU−Aとし、待機状態を維持するECUをECU−Bとして例解する。
例えば、各ノードから出力される信号に基づき通信エラーを判定する通信エラー検出手法が適用された通信システムでは、作動状態のECU−Aが起動中であることを他のノードに自ら告知するためのID信号を定期的に通信ライン上へ送信するようになっている。そのため、ECU−Aはたとえ電源スイッチのオフ操作時であっても、ID信号を通信ライン上へ送信し続けている。
一方、待機状態のECU−Bが所定の入力操作を受けて作動状態へと復帰したときには、ECU−AのID信号を復帰直後に受信する可能性がある。しかし、ECU−BにとってECU−AのID信号は自らの制御に必要な情報であるとは限らず、その結果ECU−Bにおいて通信エラーが生じる場合がある。また、ECU−AのID信号がECU−Bの復帰後の通信を阻害する可能性もあり、これにより通信性能が低下するおそれもある。
このように、電源スイッチのオフ操作時において作動状態のECUと待機状態のECUとが混在する通信システムでは、待機状態からの復帰時の動作が不安定になりやすいという課題がある。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたもので、簡素な構成で、通信性能の低下や誤動作を防止することができるようにした、車両用制御ユニットの通信システムを提供することを目的とする。
本発明の車両用制御ユニットの通信システム(請求項1)は、通信ラインを介して相互に通信可能に接続された車両用制御ユニットの通信システムであって、電源に接続されるとともに、電力の供給の断接を制御する電源スイッチを中途に介装する第一電源ラインと、上記第一電源ラインと並列に設けられ、上記電源からの電力を常時伝達する第二電源ラインと、上記第一電源ライン及び上記第二電源ラインに接続され、上記電源スイッチのオン操作時に上記第一電源ラインの電力によって作動状態を維持するとともに、上記電源スイッチのオフ操作時に上記第二電源ラインの電力によって待機状態を維持する第一電子制御ユニットと、上記電源スイッチがオフ操作された状態下において、上記第一電子制御ユニットを上記待機状態から上記作動状態へと復帰させる状態復帰手段と、上記第一電源ライン及び上記第二電源ラインに接続され、上記電源スイッチのオン操作時に上記第一電源ラインの電力によって作動状態を維持する第二電子制御ユニットと、を備え、上記第二電子制御ユニットが、上記電源スイッチのオフ操作時から所定時間が経過するまでの間、上記第二電源ラインの電力によって終了処理を実施する終了処理制御手段と、上記電源スイッチのオフ操作時に、上記通信ラインを介した通信を停止する通信制御手段と、を有することを特徴としている。
なお、ここでいう終了処理とは、電源スイッチのオフ操作後に実施される各種学習制御や自己診断制御等の後処理を含む。また、エンジンECUの場合には、エンジンのアフターラン処置を含み、例えば燃料ポンプの制御や冷却ファンの制御,電子スロットルの故障診断プログラムの実行等が挙げられる。
また、本発明の車両用制御ユニットの通信システム(請求項2)は、請求項1記載の構成に加え、上記第一電子制御ユニットが、上記作動状態から上記待機状態への移行時に上記通信ライン上へ待機ID信号を送信する待機ID信号送信手段を有するとともに、上記通信制御手段が、上記待機ID信号送信手段から送信された上記待機ID信号を受信したときに、上記通信ラインを介した通信を停止することを特徴としている。
なお、ここでいう待機ID信号とは、第一電子制御ユニットが作動状態を終了して待機状態にあることを通信ライン上の他のノードに告知するために送信される信号である。
本発明の車両用制御ユニットの通信システム(請求項3)は、通信ラインを介して相互に通信可能に接続された車両用制御ユニットの通信システムであって、電源に接続されるとともに、電力の供給の断接を制御する電源スイッチを中途に介装する第一電源ラインと、上記第一電源ラインと並列に設けられ、上記電源からの電力を常時伝達する第二電源ラインと、上記第一電源ライン及び上記第二電源ラインに接続され、上記電源スイッチのオン操作時に上記第一電源ラインの電力によって作動状態を維持するとともに、上記電源スイッチのオフ操作時に上記第二電源ラインの電力によって待機状態を維持する第一電子制御ユニットと、上記電源スイッチがオフ操作された状態下において、上記第一電子制御ユニットを上記待機状態から上記作動状態へと復帰させる状態復帰手段と、上記第一電源ライン及び上記第二電源ラインに接続され、上記電源スイッチのオン操作時に上記第一電源ラインの電力によって作動状態を維持する第二電子制御ユニットと、を備え、上記第一電子制御ユニットが、上記待機状態から上記作動状態への移行時に上記通信ライン上へ復帰ID信号を送信する復帰ID信号送信手段を有するとともに、上記第二電子制御ユニットが、上記電源スイッチがオフ操作されている状態で、かつ、上記復帰ID信号送信手段から送信された上記復帰ID信号を受信しないときに、上記第二電源ラインの電力によって終了処理を実施する終了処理制御手段と、上記電源スイッチがオフ操作されている状態で、かつ、上記復帰ID信号送信手段から送信された上記復帰ID信号を受信したときに、上記通信ラインを介した通信を停止する通信制御手段と、を有することを特徴としている。
なお、ここでいう復帰ID信号とは、第一電子制御ユニットが待機状態を終了して作動状態にあることを通信ライン上の他のノードに告知するために送信される信号である。
また、本発明の車両用制御ユニットの通信システム(請求項4)は、請求項3記載の構成に加え、上記第二電源ラインに接続され、上記第一電子制御ユニットから送信された上記復帰ID信号の検出によって起動する第三電子制御ユニットをさらに備えたことを特徴としている。
また、本発明の車両用制御ユニットの通信システム(請求項5)は、請求項1〜4の何れか1項に記載の構成に加え、上記第一電子制御ユニットが、上記作動状態において定期的に上記通信ライン上へ作動ID信号を送信する作動ID信号送信手段を有し、上記第二電子制御ユニットが、上記電源スイッチのオン操作時において、予め設定された所定時刻から予め設定された第一所定時間以内に上記作動ID信号を受信しない場合に、上記通信エラーが発生したと判定する通信エラー判定手段を有するとともに、上記通信エラー判定手段が、上記電源スイッチのオフ操作時には、上記判定を停止することを特徴としている。
なお、ここでいう作動ID信号とは、第一電子制御ユニットが作動状態にあることを通信ライン上の他のノードに告知するために送信される信号である。
本発明の車両用制御ユニットの通信システム(請求項1)によれば、電源スイッチをオフ操作した後に終了処理を実施する第二電子制御ユニットが、通信ラインを介した通信を停止するため、不要な信号が通信ライン上へ伝播されない。これにより、状態復帰手段による第一電子制御ユニットの復帰時におけるレスポンスを向上させることができる。
また、本発明の車両用制御ユニットの通信システム(請求項2)によれば、第一電子制御ユニットの待機状態への移行を第二電子制御ユニットで確実に把握することができ、不要な信号の通信ライン上への伝播をより確実に防止することができる。
また、本発明の車両用制御ユニットの通信システム(請求項3)によれば、第一電子制御ユニットの復帰時に、第二電子制御ユニットから不要な信号が通信ライン上へ伝播されないため、状態復帰手段による第一電子制御ユニットの復帰時におけるレスポンスを向上させることができる。また、第一電子制御ユニットの待機時には、通信ラインを介した信号の授受を実施することができる。
また、本発明の車両用制御ユニットの通信システム(請求項4)によれば、第一電子制御ユニットの復帰時における第三電子制御ユニットとの間の通信が第二電子制御ユニットからの不要な信号によって妨害されないため、通信品質及び通信速度を向上させることができるとともに、第三電子制御ユニットを確実に起動させることができる。
また、本発明の車両用制御ユニットの通信システム(請求項5)によれば、電源スイッチのオフ操作時には第一電子制御ユニットとの通信エラーが生じ得ないため、通信エラーに係る判定を停止させることでエラーの誤検出を防止することができる。
以下、図面により、本発明の一実施形態について説明する。図1〜5は、本発明の一実施形態に係る車両用制御ユニットの通信システムを説明するためのものであり、図1は本通信システムの全体構成を示すシステム構成図、図2は本通信システムのBCUにおける制御内容を示すフローチャート、図3は本通信システムのエンジンECUにおける制御内容を示すフローチャート、図4は本通信システムのメータECUにおける制御内容を示すフローチャートである。
また、図5は本通信システムにおけるデータ通信のタイムチャートであり、(a)は電源スイッチの操作状態、(b)は状態復帰装置の操作状態、(c)はBCUの作動ID信号の出力状態、(d)はBCUの待機ID信号の出力状態、(e)はBCUの復帰ID信号の出力状態、(f)はエンジンECUによる第二ID信号の出力状態、(g)はメータECUによる第三ID信号の出力状態を示すものである。
[1.構成]
本発明の通信システムは、図1に示す車両制御システム10に適用されている。図1において、車両内に配線された車両内CANのバス6(通信ライン)には複数の電子制御装置(ECU,車両用制御ユニット)、すなわち、BCU1(ボディECU),エンジンECU2,メータECU3が接続されており、これらのECU1〜3は互いにバス6を介して通信可能となっている。なお、本車両制御システム10にはこれらのECU1〜3以外にも多数の電子制御装置やセンサ類が接続されているが、図1中ではそれらの記載を省略している。
各ECU1〜3の電力供給源であるバッテリ電源5(電源)には、第一電源ライン7及び第二電源ライン8からなる二系統の電力供給路が並設されている。第一電源ライン7は、BCU1及びエンジンECU2へと接続されている。第一電源ライン7上には、これらのECU1,2への電力供給を同時にオン/オフ制御する電源スイッチ4(例えば、イグニッションスイッチ)が介装されている。一方、第二電源ライン8はBCU1,エンジンECU2及びメータECU3の全てに接続されている。また、BCU1には、運転者の操作に応じて作動状態を変更する手段としての状態復帰装置9が設けられている。
各ECU1〜3の動作に関して、BCU1は、電源スイッチ4及び状態復帰装置9の操作状態に応じて、作動状態と待機状態とに制御される。また、エンジンECU2は、電源スイッチ4の操作状態に応じて、作動状態と休止状態とに制御される。一方、メータECU3は、BCU1の動作に追従するように作動状態と休止状態とに制御される。これらのECU1〜3について以下に詳述する。
[1−1.BCU]
BCU1(第一電子制御ユニット)は、車両のボディ系の制御を司る電子制御装置である。本実施形態で想定されているBCU1は、キーレスエントリシステムに係るECUやパワーシート駆動制御,ランプの点灯制御等に係る各種ボディ系ECUである。
BCU1は、電源スイッチ4のオン操作によって作動状態を維持するとともに、オフ操作がなされると待機状態へと移行するように構成されている。待機状態とはいわゆるスタンバイ状態であり、作動状態と比較してBCU1の機能が制限されている。これにより、消費電力を最小限に抑えることが可能となっている。また、待機状態ではバス6を介した通信機能やその他の機能は停止され、状態復帰装置9からの入力のみに対して反応するようになっている。すなわち、BCU1は、状態復帰装置9からの復帰指示をトリガーとして、自動的に待機状態から作動状態へと復帰することができるように構成されている。
なお、状態復帰装置9の復帰指示によってBCU1が作動状態となったときには、電源スイッチ4がまだオフ操作されていることになる。したがって、BCU1の作動状態と電源スイッチ4のオン/オフ操作状態とは必ずしも一致しない。
図1に示すように、BCU1は、待機ID信号送信部1a,復帰ID信号送信部1b及び作動ID信号送信部1cを備えて構成されている。これらの送信部1a〜1cはすべて、BCU1の状態をバス6上の他のノードに告知する機能を有しており、それぞれが異なるID信号を出力する。
待機ID信号送信部1a(待機ID信号送信手段)は、BCU1が作動状態から待機状態へと移行したことを示す待機ID信号をバス6上に送信するものである。待機ID信号は、BCU1が作動状態から待機状態へと移行した時に一回だけ出力される。したがって、待機ID信号を検出したことを以て電源スイッチ4がオフ操作されたと判断することも可能である。
復帰ID信号送信部1b(復帰ID信号送信手段)は、BCU1が状態復帰装置9の復帰指示に基づき待機状態から作動状態へと復帰したことを示す復帰ID信号をバス6上に送信するものである。復帰IDは、BCU1が待機状態から作動状態へと移行した時に一回だけ出力される。復帰ID信号は、電源スイッチ4がオフ状態である時にのみ検出されうる信号である。
作動ID信号送信部1c(作動ID信号送信手段)は、BCU1が作動状態にあることを他のノードに告知するための作動ID信号をバス6上に送信するものである。作動ID信号は、待機状態以外の常時(例えば所定の周期で)出力されている。
前述の通り、BCU1には状態復帰装置9(状態復帰手段)が接続されている。この状態復帰装置9とは、電源スイッチ4がオフ操作された状態下において、BCU1を待機状態から作動状態へと復帰させる機能を有する装置である。本実施形態で想定されている状態復帰装置9は、キーレスエントリシステムのリモコンロックの受信装置や、パワーシートのリモコン受信装置,ランプのスイッチ等である。状態復帰装置9は運転者の操作に応じた復帰指示をBCU1へ伝達し、待機状態のBCU1を作動状態に復帰させるように機能している。
[1−2.エンジンECU]
エンジンECU2(第二電子制御ユニット)は図示しないエンジンを制御する電子制御装置であり、電源スイッチ4のオン操作によって作動状態を維持しエンジンを駆動する。一方、電源スイッチ4のオフ操作時には、エンジンは直ちに停止するものの、冷却ファンや燃料噴射ポンプなどのエンジン関連機器は即座に制御を休止するのではなく、しばらくの間はその作動状態を維持する。そのため、エンジンECU2は、電源スイッチ4のオフ操作がなされたときには、エンジン関連機器の作動状態を維持するアフターラン処置(終了処理)を開始し、その後エンジン関連機器を停止させるようになっている。
なお、アフターラン処置が実施されている時のエンジンECU2の状態は、実質的にはエンジンECU2が通常作動している状態と同一であるとみなすこともできるが、本実施形態では、電源スイッチ4がオン操作されている時の作動状態と、電源スイッチ4がオフ操作されている時のアフターラン処置(終了処理)の状態とを区別して説明する。
本実施形態のエンジンECU2は、図1に示すように、終了処理制御部2a,通信制御部2b及びタイムアウトエラー制御部2cを備えて構成されている。
終了処理制御部2a(終了処理制御手段)は、電源スイッチ4がオフ操作された時点から予め設定された所定の終了処理時間t1が経過するまでの間、第二電源ライン8の電力によってエンジンECU2のアフターラン処置(終了処理)を実施するものである。なお、アフターラン処置が完了するとエンジンECU2は自動的に作動を終了し、再び電源スイッチ4がオン操作されるまでは動作しない休止状態へと移行するようになっている。
通信制御部2b(通信制御手段)は、エンジンECU2が作動状態にあることを他のノードに告知するための第二ID信号をバス6上に送信するものである。第二ID信号は、エンジンの制御中(すなわち、電源スイッチ4がオン操作されている間)には常時(例えば所定の周期で)送信されている。一方、電源スイッチ4がオフ操作されると、通信ラインを介した全ての通信を停止するようになっている。したがって、エンジンECU2のアフターラン処置を実施している間には、エンジンECU2からの信号はバス6上に送信されない。
タイムアウトエラー制御部2c(通信エラー判定手段)は、BCU1との通信におけるタイムアウトエラーの発生を判定するものである。一般に、ネットワーク上での応答の断絶の有無(タイムアウトの発生)はその応答時間を元にして判断される。本実施形態では、エンジンECU2の制御中(エンジンECU2が作動状態である状態であって、電源スイッチ4がオン操作されている間)において、規定時間内にBCU1の作動ID信号を受信したか否かが判定され、作動ID信号の受信が遅れた(すなわち受信されなかった)場合にタイムアウトエラーが発生したと判断する。
ここでいう規定時間とは、予め設定された所定時刻を基準として、予め設定された第一所定時間が経過するまでの時間であり、BCU1とエンジンECU2との間の通信形態に応じて設定されている。例えば、エンジンECU2がBCU1に対して応答要求信号を送信した場合には、その送信時刻を基準とした所定時間以内に応答がない場合に、タイムアウトエラーが発生したと判断する。あるいは、エンジンECU2からの応答要求信号とは無関係にBCU1から定期的に送信される作動ID信号の送信間隔を監視する場合には、前回の作動ID信号の受信時刻を基準とした所定時間以内に次の応答がない場合に、タイムアウトエラーが発生したと判断してもよい。
なお、ここでタイムアウトエラーが発生したと判断されると、タイムアウトエラー制御部2cはその旨を報知する信号をバス6上に送信するようになっている。
また、タイムアウトエラー制御部2cは、電源スイッチ4がオフ操作されている間にはこのようなタイムアウト判定を停止する。つまり、エンジンが停止している状態では、BCU1との応答の断絶を検知しないようになっている。
エンジンECU2における制御内容を表にまとめると、以下の通りとなる。
Figure 2010137612
[1−3.メータECU]
メータECU3(第三電子制御ユニット)は、BCU1に追従して動作する電子制御装置であり、車両のメータ類を制御している。このメータECU3は、BCU1から送信されるID信号に応じて作動している。まず、BCU1の復帰ID信号又は作動ID信号を受信すると作動状態を維持する。また、これらの信号の受信時に休止状態であった場合には、起動処理を開始し、その後作動状態を維持する。本実施形態のメータECU3が起動開始から作動までにかかる時間(起動時間)はt2である。
また、一旦作動状態となったメータECU3は、自分が作動状態であることを他のノードに告知するための第三ID信号をバス6上に送信する。第三ID信号は、メータECU3の作動時には常時(例えば所定の周期で)送信されている。
一方、BCU1の作動ID信号を受信しなくなった場合には、自動的に休止状態へ移行するようになっている。
[2.フローチャート]
[2−1.BCU]
図2は、BCU1において所定の周期で繰り返し実施されている制御内容を簡略化して示したフローチャートである。このフローチャートでは、BCU1における制御状態を把握するためのフラグとして復帰フラグF1及び待機フラグF2が用いられている。
復帰フラグF1は、電源スイッチ4がオフ操作された状態で復帰指示があった場合に1となるフラグであり、その初期値はF1=0である。この復帰フラグF1は電源スイッチ4がオン操作されたときにクリアされる。一方、待機フラグF2は、待機状態であるときに1となるフラグであり、その初期値はF2=0である。この待機フラグF2は、BCU1が作動状態となったときにクリアされる。
ステップA10では、電源スイッチ4がオフ操作されているか否かが判定される。ここで、オン操作されている場合にはステップA20へ進み、オフ操作されている場合にはステップA60へ進む。
ステップA20〜A50は、作動状態のBCU1の制御に対応するステップである。まずステップA20では復帰フラグF1がF1=0に設定され、続くステップA30では、BCU1の作動ID信号送信部1cから作動ID信号がバス6上に送信される。また、続くステップA40では待機フラグF2がF2=0に設定され、さらに続くステップA50において車両のボディ系の各種制御が実施される。その後、ステップA10へと制御がリターンされる。車両の通常運転時には、これらのステップA10〜A50が繰り返し実施されることになる。
ステップA10で電源スイッチ4がオフ操作されていると判断された場合、ステップA60では復帰フラグF1がF1=0であるか否かが判定される。ここで、F1=1である場合にはステップA30へ進むため、復帰フラグF1がクリアされないまま車両のボディ系の各種制御が実施されることになる。したがって、BCU1が作動状態となるのは、以下の何れかの条件が成立する場合である。
・電源スイッチ4がオン操作されている(このとき、復帰フラグF1は必ずF1=0)
・電源スイッチ4がオフ操作されており、かつ、復帰フラグF1がF1=1である
ステップA60で復帰フラグF1がF1=0である場合には、ステップA70へ進む。ステップA70では、待機フラグF2がF2=0であるか否かが判定される。ここでF2=0である場合にはステップA80へ進み、待機ID信号送信部1aから待機ID信号がバス6上に送信される。また、続くステップA90では待機フラグF2がF2=1に設定され、ステップA100で待機状態が維持される。
なお、ステップA70で復帰フラグF2がF2=1である場合には、ステップA80及びA90をスキップしてステップA100へ進み、待機状態が維持される。また、このステップA100では、ステップA50で実施された各種制御が停止するとともにバス6を介した通信も禁止される。
続くステップA110では、状態復帰装置9からの復帰指示が伝達されたか否かが判定される。ここで復帰指示がない場合にはステップA10へと制御がリターンされる。
一方、復帰指示がなされた場合にはステップA120へ進み、復帰ID信号送信手段1bから復帰ID信号が送信される。そして、ステップA130へ進み、復帰フラグF1がF1=1に設定されて制御がステップA10へとリターンされる。なお、復帰フラグF1がF1=1に設定されると、次の周期のステップA60からステップA30へと進むことになり、車両のボディ系の各種制御が実施される。
[2−2.エンジンECU]
図3は、エンジンECU2において所定の周期で繰り返し実施されている制御内容を簡略化して示したフローチャートである。このフローチャートでは、エンジンECU2における制御状態を把握するためのフラグとして休止フラグF3が用いられている。休止フラグF3は、エンジンECU2が休止状態であるときに1となるフラグであり、その初期値はF3=0である。この休止フラグF3は電源スイッチ4がオン操作されたときにクリアされる。またここでは、エンジンECU2におけるアフターラン処置の継続時間を計測するための手段として、カウンタTが用いられている。
ステップB10では、電源スイッチ4がオフ操作されているか否かが判定される。ここでオン操作されている場合にはステップB20へ進み、オフ操作されている場合にはステップB50へ進む。
ステップB20〜B40は、通常の作動状態のエンジンECU2の制御に対応するステップである。まずステップB20では、通信制御部2bにより第二ID信号がバス6上に送信され、続くステップB30において休止フラグF3がF3=0に設定される。そして、続くステップB40ではエンジン制御が実施される。車両の通常運転時には、これらのステップB10〜B40が繰り返し実施されることになる。
ステップB10で電源スイッチ4がオフ操作されていると判断された場合、ステップB50では休止フラグF3がF3=0であるか否かが判定される。ここでF3=0である場合にはステップB60へ進む。
ステップB60〜B90は、アフターラン処置の実施に係るフローである。まず、ステップB60では、カウンタTによる計時が開始される。カウンタTの値は、アフターラン処置を開始してからの経過時間に対応する。続くステップB70では、終了処理制御部2aにおいてアフターラン処置が実施され、例えば燃料ポンプの制御や冷却ファンの制御,電子スロットルの故障診断プログラムの実行等が行われる。
一方、続くステップB80では、通信制御部2bにおいて通信ラインを介した全ての通信が停止される。したがって、アフターラン処置の間、エンジンECU2からの信号はバス6上に何も送信されない。さらに続くステップB90では、タイムアウトエラー判定部2cにおいて、タイムアウト判定が停止される。したがって、BCU1との応答の断絶も検知されないことになる。
続くステップB100では、アフターラン処置が所定の終了処理時間t1以上実施されたか否かが判定される。ここで、T≧t1である場合にはステップB110へ進み、休止フラグF3がF3=1に設定される。また、続くステップB120ではカウンタTがリセットされ、このフローが終了する。一方、T<t1である場合には、ステップB70へ進み、アフターラン処置が繰り返される。
なお、休止フラグF3がF3=1になるとステップB50からステップB130へ進み、休止状態が維持されることになる。ここでステップB70のアフターラン処置が停止されて、再び電源スイッチ4がオン操作されるまでの間は何も動作しない状態となる。
[2−3.メータECU]
図4は、メータECU3において所定の周期で繰り返し実施されている制御内容を簡略化して示したフローチャートである。ここでは、メータECU3がBCU1から出力されるID信号に基づいて制御されている。なお、BCU1から送信されるID信号は電源スイッチ4及び状態復帰装置9の操作状態に応じて制御されているため、これらの操作状態に基づいてメータECU3を制御することも可能である。
ステップC10では、BCU1の作動ID信号を受信したか否かが判定される。ここで作動ID信号を受信した場合にはステップC20へ進み、受信しなかった場合にはステップC40へ進む。なお、BCU1が作動状態にあれば、図2のステップA30によって定期的に作動ID信号が送信されているため、ここで作動ID信号を受信しなければBCU1が待機状態であることになる。
ステップC20及びC30は作動状態のメータECU3の制御に対応するステップである。ステップC20ではメータECU3から第三ID信号がバス6上に送信され、続くステップC30ではメータ類の各種制御が実施される。車両の通常運転時には、これらのステップC10〜C30が繰り返し実施されることになる。
一方、ステップC10で作動ID信号を受信しなかった場合にはステップC40へ進み、復帰ID信号が受信されたか否かが判定される。ここで復帰ID信号を受信した場合にはステップC50へ進んで起動処理を実施してこのフローを終了する。BCU1では、復帰ID信号が送信されると作動状態になるため、その後のステップC10では作動ID信号が受信されることになる。
また、ステップC50で復帰ID信号が受信されない場合にはステップC60へ進み、休止状態が維持される。ここでステップC30の各種制御が停止されて、BCU1が作動し始めるまでは何もしない状態となる。
[3.タイムチャート]
図5を用いて本車両制御システム10による制御内容を説明する。
まず図5(a)に示すように、時刻S0に電源スイッチ4がオフ操作されると、第一電源ライン7を介したBCU1及びエンジンECU2への電力供給が遮断される。BCU1は、図5(c),(d)に示すように、時刻S0に待機ID信号送信部1aから待機ID信号を出力するとともに、作動ID信号送信部1cでの作動ID信号の送信を停止し、作動状態から待機状態へと移行する。このとき、待機フラグF2はF2=1となる。また、図5(g)に示すように、メータECU3はBCU1に追従して時刻S0に休止状態となる。
一方、時刻S0からエンジンECU2の終了処理制御部2aによってエンジンのアフターラン処置が開始される。このとき、通信制御部2bでは通信ラインを介した全ての通信が停止されるため、図5(f)中に実線で示すように、第二ID信号の送信は停止される。またこれと同時に、タイムアウトエラー制御部2cによってタイムアウト判定も停止される。アフターラン処置は、時刻S0から終了処理時間t1が経過した時刻S2まで継続される。
ここで、図5(b)に示すように、エンジンECU2でアフターラン処置が実施されている間、すなわち時刻S2よりも前の時刻S1に状態復帰装置9が操作されて復帰指示がなされたとすると、BCU1ではその復帰指示を受けて待機状態が解除される。つまり、図5(e)に示すように、BCU1の復帰ID信号送信部1bから復帰ID信号が出力されるとともに復帰フラグF1がF1=1に立ち上げられ、BCU1が作動状態となる。さらに、図5(g)に示すように、メータECU3は復帰ID信号送信部1bから送信された復帰ID信号を受け、時刻S1に起動処理を開始する。この起動処理は、時刻S1から起動時間t2が経過した時刻S3に終了し、その後メータECU3は作動状態となる。
このように、BCU1及びメータECU3の作動状態への移行開始時において、エンジンのアフターラン処置はエンジンECU2によって実施されている。しかしこのとき、エンジンECU2は他のノードとの通信を停止しているため、バス6上に不要な信号が伝達されていない。したがって、BCU1,メータECU3の誤動作が防止される。
また、時刻S1〜S2間にはBCU1の復帰ID信号がバス6上に送信され、これがメータECU3で受信されている。一方、エンジンECU2は不要な信号を送信しないため、このようなノード間の通信は干渉,妨害されない。
時刻S2になると、エンジンECU2は休止状態へ移行し、アフターラン処置を終了する。また、時刻S2に休止状態となったエンジンECU2では、休止フラグF3がF3=1となる。
なお、状態復帰装置9の復帰指示により、BCU1は時刻S1から作動状態となり、メータECU2は時刻S3から作動状態となるが、エンジンECU2は休止状態を維持している。その後、時刻S4に電源スイッチ4がオン操作されると、エンジンECU2は休止状態から作動状態へと移行する。またこのとき、すでに作動状態となっているBCU1及びメータECU3は、そのまま作動状態を維持する。
[4.効果]
このように、本発明の通信システムによれば、エンジンECU2がアフターラン処置時における他ノードとの通信を停止するようになっているため、不要な信号がバス6上に伝播されない。したがって、BCU1の復帰時に不要なエラーが生じるおそれがなく、復帰動作のレスポンスを向上させることができる。
また、エンジンECU2はアフターラン処置時における他ノードのタイムアウト判定も停止するため、アフターラン処置の処理速度を向上させることができるとともに、バス6上における不要な信号の伝播をより確実に防止することができる。
なお、アフターラン処置時にはバス6上のほとんどの電子制御装置が休止状態あるいは待機状態となるため、タイムアウトエラーの発生が必ずしも他のノードや通信系の故障に結びつかない。一方、本通信システムではアフターラン処置時におけるタイムアウト判定を停止することで、このような誤検出を防止することができる。
また、エンジンECU2がアフターラン処置時における他ノードとの通信を停止することで、BCU1及びメータECU3間における通信との干渉を防止することができ、通信品質及び通信速度を高めることができる。さらに、BCU1及びメータECU3間における通信を妨害することもないため、メータECU3を確実に起動させることができる。
したがって、本通信システムによれば、簡素な構成で、通信性能の低下や誤動作を防止することができる。
[5.その他]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態等に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば上述の実施形態では、エンジンECU2がアフターラン処置時における他ノードとの通信を停止する通信制御部2bを備えた構成を例示したが、その他の状況下で他ノードとの通信を停止する構成とすることが考えられる。例えば、電源スイッチ4のオフ操作後に実施される各種学習制御や自己診断制御等の終了処理(いわゆる後処理)時に他ノードとの通信を停止する構成としてもよい。
また、上述の実施形態ではエンジンECU2の通信制御部2bにおいて、電源スイッチ4がオフ操作されたときに通信ラインを介した全ての通信を停止するように構成されているが、このような構成に加えて(あるいは、このような構成の代わりに)、BCU1の待機ID信号を受信したことを以て通信ラインを介した全ての通信を停止する構成としてもよい。これは、待機ID信号を受信したときにはすでに電源スイッチ4がオフ操作されているはずであると判断して、全ての通信を停止する制御と捉えることができる。したがって、制御条件を重複させることにより、BCU1の待機状態への移行を確実に把握することができ、制御の信頼性を高めることができる。
また、上述の実施形態におけるエンジンECU2の制御内容に関して、以下の表2に示すような設定とすることも考えられる。
Figure 2010137612
すなわち、エンジンECU2の通信制御部2bにおいて他ノードとの通信が停止される条件に、BCU1が作動状態であることを追加し、この条件が非成立の場合には通信を停止しないものである。例えば、通信制御部2bにおいて、通信ラインを介した通信を停止するのを、以下の条件がともに成立した場合とする。なお、タイムアウトエラー制御部2cにおけるタイムアウト判定についても同様の実施条件を課すことが考えられる。
・電源スイッチ4がオフ操作されている状態である
・BCU1の復帰ID信号を受信している
このような制御の場合、図5(f)中に太破線で示すように、BCU1が待機状態である時刻S1までは他ノードとの通信が許可されることになり、通信の自由度を高めることができる。一方、BCU1が作動状態となる時刻S1以降は通信が停止するため、上述の実施形態と同様の作用,効果を獲得することができる。
また、上述の実施形態では、BCU1,エンジンECU2及びメータECU3を備えた車両制御システム10について詳述したが、本発明が適用可能な通信システムはこれらのECU1〜3を備えたものに限定されず、少なくとも、電源スイッチのオフ操作時において作動状態のECUと待機状態のECUとが混在する通信システムであればよい。なお、本発明に係る通信システムは、車両用CANに限られず、他の種類のLAN(例えば構内に設置されたLAN)などにも応用することが可能であるものと思われる。
本発明の車両用制御ユニットの通信システムの全体構成を示すシステム構成図である。 本通信システムのBCUにおける制御内容を示すフローチャートである。 本通信システムのエンジンECUにおける制御内容を示すフローチャートである。 本通信システムのメータECUにおける制御内容を示すフローチャートである。 本通信システムにおけるデータ通信のタイムチャートであり、(a)は電源スイッチの操作状態、(b)は状態復帰装置の操作状態、(c)はBCUの作動ID信号の出力状態、(d)はBCUの待機ID信号の出力状態、(e)はBCUの復帰ID信号の出力状態、(f)はエンジンECUによる第二ID信号の出力状態、(g)はメータECUによる第三ID信号の出力状態を示すものである。
符号の説明
1 BCU(第一電子制御ユニット)
1a 待機ID信号送信部(待機ID信号送信手段)
1b 復帰ID信号送信部(復帰ID信号送信手段)
1c 作動ID信号送信部(作動ID信号送信手段)
2 エンジンECU(第二電子制御ユニット)
2a 終了処理制御部(終了処理制御手段)
2b 通信制御部(通信制御手段)
2c タイムアウトエラー制御部(通信エラー判定手段)
3 メータECU(第三電子制御ユニット)
4 電源スイッチ
5 バッテリ電源(電源)
6 バス(通信ライン)
7 第一電源ライン
8 第二電源ライン
10 車両制御システム

Claims (5)

  1. 通信ラインを介して相互に通信可能に接続された車両用制御ユニットの通信システムであって、
    電源に接続されるとともに、電力の供給の断接を制御する電源スイッチを中途に介装する第一電源ラインと、
    上記第一電源ラインと並列に設けられ、上記電源からの電力を常時伝達する第二電源ラインと、
    上記第一電源ライン及び上記第二電源ラインに接続され、上記電源スイッチのオン操作時に上記第一電源ラインの電力によって作動状態を維持するとともに、上記電源スイッチのオフ操作時に上記第二電源ラインの電力によって待機状態を維持する第一電子制御ユニットと、
    上記電源スイッチがオフ操作された状態下において、上記第一電子制御ユニットを上記待機状態から上記作動状態へと復帰させる状態復帰手段と、
    上記第一電源ライン及び上記第二電源ラインに接続され、上記電源スイッチのオン操作時に上記第一電源ラインの電力によって作動状態を維持する第二電子制御ユニットと、を備え、
    上記第二電子制御ユニットが、
    上記電源スイッチのオフ操作時から所定時間が経過するまでの間、上記第二電源ラインの電力によって終了処理を実施する終了処理制御手段と、
    上記電源スイッチのオフ操作時に、上記通信ラインを介した通信を停止する通信制御手段と、を有する
    ことを特徴とする、車両用制御ユニットの通信システム。
  2. 上記第一電子制御ユニットが、上記作動状態から上記待機状態への移行時に上記通信ライン上へ待機ID信号を送信する待機ID信号送信手段を有するとともに、
    上記通信制御手段が、上記待機ID信号送信手段から送信された上記待機ID信号を受信したときに、上記通信ラインを介した通信を停止する
    ことを特徴とする、請求項1記載の車両用制御ユニットの通信システム。
  3. 通信ラインを介して相互に通信可能に接続された車両用制御ユニットの通信システムであって、
    電源に接続されるとともに、電力の供給の断接を制御する電源スイッチを中途に介装する第一電源ラインと、
    上記第一電源ラインと並列に設けられ、上記電源からの電力を常時伝達する第二電源ラインと、
    上記第一電源ライン及び上記第二電源ラインに接続され、上記電源スイッチのオン操作時に上記第一電源ラインの電力によって作動状態を維持するとともに、上記電源スイッチのオフ操作時に上記第二電源ラインの電力によって待機状態を維持する第一電子制御ユニットと、
    上記電源スイッチがオフ操作された状態下において、上記第一電子制御ユニットを上記待機状態から上記作動状態へと復帰させる状態復帰手段と、
    上記第一電源ライン及び上記第二電源ラインに接続され、上記電源スイッチのオン操作時に上記第一電源ラインの電力によって作動状態を維持する第二電子制御ユニットと、を備え、
    上記第一電子制御ユニットが、上記待機状態から上記作動状態への移行時に上記通信ライン上へ復帰ID信号を送信する復帰ID信号送信手段を有するとともに、
    上記第二電子制御ユニットが、
    上記電源スイッチがオフ操作されている状態で、かつ、上記復帰ID信号送信手段から送信された上記復帰ID信号を受信しないときに、上記第二電源ラインの電力によって終了処理を実施する終了処理制御手段と、
    上記電源スイッチがオフ操作されている状態で、かつ、上記復帰ID信号送信手段から送信された上記復帰ID信号を受信したときに、上記通信ラインを介した通信を停止する通信制御手段と、を有する
    ことを特徴とする、車両用制御ユニットの通信システム。
  4. 上記第二電源ラインに接続され、上記第一電子制御ユニットから送信された上記復帰ID信号の検出によって起動する第三電子制御ユニットをさらに備えた
    ことを特徴とする、請求項3記載の車両用制御ユニットの通信システム。
  5. 上記第一電子制御ユニットが、上記作動状態において定期的に上記通信ライン上へ作動ID信号を送信する作動ID信号送信手段を有し、
    上記第二電子制御ユニットが、上記電源スイッチのオン操作時において、予め設定された所定時刻から予め設定された第一所定時間以内に上記作動ID信号を受信しない場合に、上記通信エラーが発生したと判定する通信エラー判定手段を有するとともに、
    上記通信エラー判定手段が、上記電源スイッチのオフ操作時には、上記判定を停止する
    ことを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載の車両用制御ユニットの通信システム。
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