JP4750064B2 - 作業機装着装置 - Google Patents
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Description
本発明は、このような従来技術の問題点を解決できるようにした作業機装着装置を提供することを目的とする。
本発明は、連結枠を直装ヒッチ機構に連結される第1連結枠と作業機に連結される第2連結枠とで構成し、第1連結枠に対して第2連結枠を着脱自在に装着することにより、第2連結枠のみを連結する作業機に適合するものにしておけば、作業機相互の上係合部から下係合部までの距離差が微小な場合にも、第1連結枠を介して直装ヒッチ機構に装着できるようにした作業機装着装置を提供することを目的とする。
第1に、直装ヒッチ機構5の後端に連結枠6を連結し、この連結枠6に作業機Sを連結した作業機装着装置であって、
前記連結枠6は、直装ヒッチ機構5の後端に連結された第1連結枠6Aと、この第1連結枠6Aに着脱自在に装着されかつ前記作業機Sと連結された第2連結枠6Bとで構成されており、
前記第1連結枠6Aと第2連結枠6Bとを上下でそれぞれ着脱自在に装着するための上下装着具が設けられ、
前記上装着具は、第2連結枠6Bの上部と第1連結枠6Aの上部とに左右方向に貫通していて挿脱自在な貫通ピン9で形成されていることを特徴とする。
前記第2連結枠6Bは、作業機Sを連結する上連結部7から下連結部8までの距離Lが標準三点リンク仕様作業機用のものと、上連結部7から下連結部8までの距離Lが前記標準三点リンク仕様作業機用のものと異なる特殊三点リンク仕様作業機用のものとがあり、交換自在に装着できることを特徴とする。
第4に、前記第2連結枠6Bは第1連結枠6Aに対して貫通ピン9を中心として前後揺動可能になっており、
前記下装着具は、第1連結枠6Aに対して第2連結枠6Bの下部を後方向に付勢しながら装着する緩衝装着具Cで形成されていることを特徴とする。
前記下装着具は、第1連結枠6Aに対して第2連結枠6Bの下部を後方向に弾圧する弾性体15Aと、この弾性体15Aに対向していて第2連結枠6Bを前方向に弾圧する対向弾性体15Bとを有する緩衝装着具Cで形成されていることを特徴とする。
また、本発明は、つぎのような特徴を有する。
第1に、直装ヒッチ機構5の後端に連結枠6を連結し、この連結枠6に作業機Sを連結した作業機装着装置であって、
前記連結枠6は、直装ヒッチ機構5の後端に連結された第1連結枠6Aと、この第1連結枠6Aに着脱自在に装着されかつ前記作業機Sと連結された第2連結枠6Bとで構成されていることを特徴とする。
第3に、前記第1連結枠6Aと第2連結枠6Bとは、一方が他方の内側に侵入配置されていることを特徴とする。
第5に、前記第1連結枠6Aと第2連結枠6Bとを互いに着脱自在に装着するための上下装着具が設けられていることを特徴とする。
第7に、前記上下装着具の他方は、前記貫通ピン9を中心とする前方向揺動に対して後方向に付勢しながら装着する緩衝装着具Cで形成されていることを特徴とする。
第9に、前記緩衝装着具Cは、第1連結枠6Aと第2連結枠6Bのいずれか一方に固定の支持部材16と他方に固定の取付部材17と、前記支持部材16と取付部材17の一方に連結され他方に摺動自在に挿通されたガイドピン18と、前記支持部材16と取付部材17との間でガイドピン18に嵌装されていて第2連結枠6Bを後方向に弾圧するコイルスプリング製の弾性体15とを有することを特徴とする。
作業機装着装置は前記構成によって次のような作用を奏する。
連結枠6を前後に分割して第1連結枠6Aと第2連結枠6Bとを別個に形成していると、直装ヒッチ機構5に連結される第1連結枠6Aを共通利用して、装着する作業機Sに適合する第2連結枠6Bを用意しておけば、第2連結枠6Bを取り替えて使用することができ、作業機相互の上係合部から下係合部までの距離差が微小な場合にも、作業機Sの装着が可能になり、第1連結枠6Aの共通利用によりコストダウンを図ることができる。
直装ヒッチ機構5に連結される第1連結枠6Aを共通化して、第2連結枠6Bを、上連結部7から下連結部8までの距離Lが標準三点リンク仕様作業機用のもの、特殊三点リンク仕様作業機用のもの、というように複数種類の作業機Sに適合するものを用意することにより、複数種類の作業機Sの装着が可能になる。
また、上下装着具の他方を、前記貫通ピン9を中心とする前方向揺動に対して後方向に付勢しながら装着する緩衝装着具Cで形成することにより、前方向の振動・衝撃を効率よく吸収する。
緩衝装着具Cを、取付部材17、取付部材17、ガイドピン18及び弾性体15等で構成することにより、第1連結枠6Aと第2連結枠6Bとを強固に装着しながら緩衝作用もできる。
図1〜8において、トラクタに適用された作業機装着装置1の第1の実施の形態を示しており、ロータリ耕耘機で例示した作業機Sを特殊状態(特殊三点リンク仕様の装着状態)で装着しており、後述する直装ヒッチ機構(三点リンク機構)5のトップリンク3を標準三点リンク仕様状態に変更することにより、標準三点リンク仕様装着状態となり、また二点リンク機構(直装ヒッチ機構)及び二点リンク装着作業機を使用して、二点リンク仕様装着状態とすることも可能になっている。
三点リンク機構5の後端すなわち、トップリンク3と左右のロアリンク4の後端には連結枠6が連結されており、この連結枠6に作業機Sが着脱自在に装着されているとともに、PTO軸12とPIC軸13がジョイント軸14によって連結される。
また、ギヤケース33上にトップマスト36を固着し、左右サポートアーム34には前方に突出した連結ブラケット37を固定すると共に後方へ延びる支持枠を揺動可能に連結しており、この支持枠とトップマスト36との間には高さ調整機構が設けられ、支持枠の後部に装着される培土器又は後2輪の高さを調整可能にしている。
前記連結枠6は前後2分割されており、三点リンク機構5の後端に連結された第1連結枠6Aと、この第1連結枠6Aに移動可能に装着されかつ前記作業機Sと連結された第2連結枠6Bとで構成されている。
前記第1連結枠6Aは、上部にトップリンク3の後端と連結するトップリンク連結ピン3Bを挿脱自在に有し、下部にロアリンク4の後端と連結するロアリンク連結ピン32を外側方突出状に設けている。
前記上部体42は2枚の板材で形成されていて、トップリンク連結ピン3Bの挿通位置よりも後上方へ突出した突出部42aを有し、この突出部42aが第2連結枠6Bの突出部46aと重合していて貫通ピン9で連結されている。この貫通ピン9は上連結部7及びトップリンク3の連結ピン3Bより上方に位置している。
前記立設体46の上部は二股形状に形成されて作業機Sの上係合部10と係脱自在に係合する上連結部7が形成され、この上連結部7の前側部分が前上方へ突出して突出部42aの2枚の板材内に挿入される前記突出部46aを形成している。
前記ロック部材52は、図2、3に示すように、横軸53を介して受け材47に回動可能に支持されており、このロック部材52の後部はロック凹部52aを有し、下連結部8に係合した下係合部11に後側から係合して下係合部11が離脱するのを阻止する。
保持具61は左右担持部材48の垂直部48a間に支持されており、軸受を介してヨーク62を軸心廻りで回転自在に支持する円筒体63と、この円筒体63の背面に固着された平面視コ字形状の保持体64と、この保持体64の左右壁にピンを貫通固着して形成された左右一対の軸部65とを有している。
保持具61は軸部65を中心に揺動可能であり、位置決め部材66がストッパ67に当接した姿勢に保持可能になっており、位置決め部材66及びストッパ67はヨーク62を姿勢制御する姿勢制御手段となっている。
前記緩衝装着具Cは、第2連結枠6Bの左右担持部材48の水平部48bとこれと平行な下枠材44との間に配置されている。
従って、第2連結枠6Bは第1連結枠6Aに対して、上部が貫通ピン9によって揺動自在に枢支され、下部はガイドピン18が取付部材17に摺動自在に挿通されていることにより前後移動自在に支持され、支持部材16と取付部材17との当接により後方向移動が阻止されかつ前方向移動が許容され、更に弾性体15によって後方向へ弾圧され、これによって、作業機Sからの衝撃による第2連結枠6Bの前方向移動が、弾性体15から弾性抵抗を受けることにより吸収されることになる。
前記検知部26は作業機Sとしてのロータリ耕耘機の後部カバー70の角度検出センサであり、前記制御部24は検知部26からの角度検出信号を受けて、昇降装置23を作動するものであり、これらによって圃場の凹凸、土質の変化による耕深の変化を検知して作業機Sの耕深を一定に保持する自動耕深制御機構が構成されている。
ロータリ耕耘機Sの主カバー76上面又はサポートアーム34に前方突出状にブラケット77を設け、このブラケット77の前端に第2フック78を横軸回り揺動自在に枢支し、第2フック78の自由端側に検知部26と連結されたインナワイヤ79を連結し、アウタワイヤを前記ブラケット77に固定して作業機S側の伝達手段25が構成されている。
前記第1接続部25Aと第2接続部25Bとは、連結枠6に作業機Sを装着するとき係合し、第1連結枠6Aに対して第2連結枠6Bが前後振動しても係合を維持することができ、係合を介して後部カバー70の角度変化を制御部24に伝達し、連結枠6から作業機Sを離脱すると伝達は切断される。
この装着固定手段19は頭付きのピン又はボルト等の固定部材で形成されており、担持部材48の水平部48bに挿通又は螺合して、その先端を取付部材17の背面に当接するようにしている。
前記装着固定手段19は、ボルトを支持部材16に挿通して取付部材17に螺合するように構成してもよく、この装着固定手段19を設ける場合は緩衝装着具Cを割愛してもよい。
下緩衝装着具CDは、第1連結枠6Aの取付部材17が下枠材44の後縁から上方に突出しており、第2連結枠6Bの左右担持部材48の水平部48bから下方に突出した支持部材16と前後方向には離れており、両者を貫通するガイドピン18には、支持部材16と取付部材17の間及びガイドピン18の後端と取付部材17との間にコイルスプリング製の弾性体15が配置され、ガイドピン18に嵌装されている。
前記支持部材16及びガイドピン18は取付部材17に対しては前後移動自在であり、前後どちらに移動する場合にも取付部材17の前後の弾性体15A、15Bが作用し、作業機Sの前後振動・衝撃を吸収する。
図11に示す比較例において、作業機装着装置1Cは第1実施形態と上下逆の装着構造であり、第1連結枠6Aと第2連結枠6Bとは下部が挿脱自在な貫通ピン9によって横軸廻り揺動自在に連結され、上部が前記第2実施形態で示した上緩衝装着具CUで装着されている。
図12に示す第3実施形態において、作業機装着装置1Dは、第1連結枠6Aと第2連結枠6Bの下部を緩衝装着具Cで装着しているのは前記第1実施形態と同様であるが、上部は立設体46の突出部46aを前方へ突出して上部体42のトップリンク連結位置と重合させ、貫通ピン9の代わりにトップリンク3を連結する連結ピン3Bを兼用して連結している。
即ち、この第1連結枠6Aは、角パイプで横一文字の中央枠45を形成し、この中央枠45の左右方向中央から2枚の板材を立設して立設体46を形成し、中央枠45の左右両端から下方へ一対の下部体43を突出し、この左右下部体43の下端を下枠材44で連結している。
前記第2連結枠6Bは、角パイプで背面視略山形状に形成された主枠41を有し、この主枠41の中央上部に上部体42を固着し、左右下部に受け材47を固着し、左右受け材47の下端を底板81で繋いで形成している。
前記下枠材44と底板81とは水平に配置され、両部材の上下間に左右一対の緩衝装着具Cが配置されている。この緩衝装着具Cは前記第1実施形態のものが使用でき、また、装着固定手段19は底板と下枠材44との間で各緩衝装着具Cの近傍又は中間に配置することができる。
図14に示す第5実施形態において、作業機装着装置1Eは標準三点リンク仕様作業機SHに適合する第2連結枠6Bを装着したものを示しており、第2連結枠6Bにおける下連結部8は前記第1実施形態のものと同一であるが、上連結部7Hの位置が第1実施形態のもの(2点鎖線で示す)より高くなっており、距離LHは図5の距離Lより長くなっている。
前記作業機装着装置1Eには緩衝装着具が設けられていなく、支持部材16と取付部材17とを利用して装着固定手段19を設けており、この装着固定手段19と貫通ピン9とで上下装着具が構成されている。この場合、伝達手段25及び保持具61は第1連結枠6Aと第2連結枠6Bのどちらに設けておいてもよい。
例えば、第1、2、4実施形態において、第1連結枠6Aと第2連結枠6Bの下部を緩衝装着具Cで装着する場合、緩衝装着具Cを左右一対設けているが、左右片方又は左右中央に1つだけ設けてもよい。
2 トラクタ車体
3 トップリンク
3B 連結ピン
4 ロアリンク
5 直装ヒッチ機構(三点リンク機構)
6 連結枠
6A 第1連結枠
6B 第2連結枠
7 上連結部
8 下連結部
9 貫通ピン(装着具)
10 上係合部
11 下係合部
15 弾性体
15A 弾性体
15B 対向弾性体
16 支持部材
17 取付部材
18 ガイドピン
19 装着固定手段(装着具)
25 伝達手段
61 保持具
C 緩衝装着具(装着具)
S 作業機
L 距離
Claims (7)
- 直装ヒッチ機構(5)の後端に連結枠(6)を連結し、この連結枠(6)に作業機(S)を連結した作業機装着装置であって、
前記連結枠(6)は、直装ヒッチ機構(5)の後端に連結された第1連結枠(6A)と、この第1連結枠(6A)に着脱自在に装着されかつ前記作業機(S)と連結された第2連結枠(6B)とで構成されており、
前記第1連結枠(6A)と第2連結枠(6B)とを上下でそれぞれ着脱自在に装着するための上下装着具が設けられ、
前記上装着具は、第2連結枠(6B)の上部と第1連結枠(6A)の上部とに左右方向に貫通していて挿脱自在な貫通ピン(9)で形成されていることを特徴とする作業機装着装置。 - 前記直装ヒッチ機構(5)はトップリンク(3)及び左右一対のロアリンク(4)を有する三点リンク機構で構成され、前記第2連結枠(6B)には、作業機(S)の上係合部(10)及び左右一対の下係合部(11)とそれぞれ係脱自在に係合する上連結部(7)及び左右一対の下連結部(8)が設けられ、
前記第2連結枠(6B)は、作業機(S)を連結する上連結部(7)から下連結部(8)までの距離(L)が標準三点リンク仕様作業機用のものと、上連結部(7)から下連結部(8)までの距離(L)が前記標準三点リンク仕様作業機用のものと異なる特殊三点リンク仕様作業機用のものとがあり、交換自在に装着できることを特徴とする請求項1に記載の作業機装着装置。 - 前記下装着具は、第1連結枠(6A)に対して第2連結枠(6B)の移動を拘束する装着固定手段(19)で形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の作業機装着装置。
- 前記第2連結枠(6B)は第1連結枠(6A)に対して貫通ピン(9)を中心として前後揺動可能になっており、
前記下装着具は、第1連結枠(6A)に対して第2連結枠(6B)の下部を後方向に付勢しながら装着する緩衝装着具(C)で形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の作業機装着装置。 - 前記緩衝装着具(C)は、第1連結枠(6A)と第2連結枠(6B)のいずれか一方に固定の支持部材(16)と他方に固定の取付部材(17)と、前記支持部材(16)と取付部材(17)の一方に連結され他方に摺動自在に挿通されたガイドピン(18)と、前記取付部材(17)の後側でガイドピン(18)に嵌装されていて第2連結枠(6B)を後方向に弾圧するコイルスプリング製の弾性体(15)とを有することを特徴とする請求項4に記載の作業機装着装置。
- 前記第2連結枠(6B)は第1連結枠(6A)に対して貫通ピン(9)を中心として前後揺動可能になっており、
前記下装着具は、第1連結枠(6A)に対して第2連結枠(6B)の下部を後方向に弾圧する弾性体(15A)と、この弾性体(15A)に対向していて第2連結枠(6B)を前方向に弾圧する対向弾性体(15B)とを有する緩衝装着具(C)で形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の作業機装着装置。 - 前記下装着具は、緩衝装着具(C)の近傍に、緩衝装着具(C)の機能を無効にして、第1連結枠(6A)に対して第2連結枠(6B)の移動を拘束する装着固定手段(19)を有することを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載の作業機装着装置。
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