JP2011017204A - フロントローダ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 メインフレーム21に、コントロールバルブ59とバルブ操作機構60とが設けられ、サイドフレーム22に、ブームの上昇動作に対応して揺動する揺動体42と、揺動体42に連結した連動リンク79とが設けられ、メインフレーム21に、バルブ操作機構60のバケット用スプール62の操作側に連結された操作アーム85が揺動自在に設けられ、バケットの傾斜角度がバケットからスクイ物がこぼれるこぼれ領域になったときに、連動リンク79で操作アーム85を押圧することによりブーム18の上昇動作をフィードバックしてバケットを持ち上げ姿勢に保持するように、連動リンク79が操作アーム85に接離自在に配置されている。
【選択図】図4
Description
ところで、フロントローダをトラクタから脱着する場合、コントロールバルブを操作してブームシリンダ33を伸縮動作させる必要があるため、コントロールバルブ又はコントロールバルブ及びそのバルブ操作機構がフロントローダ側に装着されたままになることによって、コントロールバルブがトラクタに対してフロントローダと共に移動するため、フロントローダを脱着する際のコントロールバルブの操作性が悪くなり、これによりトラクタに対してフロントローダの脱着が面倒になった。また、フロントローダに代えてトラクタに他のインプルメントを付けた場合に、フロントローダ用のコントロールバルブを使用できなくなるという問題があった。
メインフレームに、コントロールバルブと、コントロールバルブのブーム用スプールとバケット用スプールとを操作レバーで操作するためのバルブ操作機構とが設けられ、サイドフレームに、バケットを略持ち上げ姿勢にした状態からのブームの上昇動作に対応して揺動する揺動体と、揺動体に連結した連動リンクとが設けられ、
メインフレームに、前記バルブ操作機構のバケット用スプールの操作側に連結された操作アームが揺動自在に設けられ、バケットの傾斜角度がバケットからスクイ物がこぼれるこぼれ領域になったときに、前記連動リンクで操作アームを押圧することによりブームの上昇動作をフィードバックしてバケットを持ち上げ姿勢に保持するように、連動リンクが操作アームに接離自在に配置されている点にある。
前記操作アームはメインフレームの内側方に前後方向に配置されると共に、操作リンクにより前記バルブ操作機構のバケット用スプールの操作側に連結されている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、メインフレームに支持ブラケットを介して支持板台がサイドフレームの内側方に位置するように取り付けられ、支持板台に前記コントロールバルブとバルブ操作機構とが取り付けられ、前記操作アームは支持板台の下方でメインフレームに横軸廻りに揺動自在に支持されて、メインフレームの内側方で前記横軸から前方に突出されている点にある。
図1は、本発明を適用したフロントローダ付きトラクタ(ローダ作業機)1の実施形態を示すものである。図1において、トラクタ1の前部にフロントローダ2を装着している。
トラクタ1はトラクタ車体3と左右一対の前輪4及び後輪5を有している。トラクタ車体3は、前方側にエンジン6が連結され、後方には、クラッチハウジング、ミッションケース7、後輪デフ装置が順次連結され、トラクタ車体3の前部にエンジン6、ラジエータ等を覆うボンネット8が設けられている。ボンネット8後方にはステアリングハンドル12を含む操縦部13が配備されている。
左右一対の取付フレーム17は、トラクタ車体3に設けられたブーム支持部材であり、それぞれトラクタ車体3から取付板15を介して左右方向外方に突設された支持台20と、支持台20の左右方向外端部に上方突出状に取り付けられたメインフレーム21と、メインフレーム21に上方突出状でかつ着脱可能に取り付けられたサイドフレーム22とで構成されており、これらは、トラクタ車体3の左右両側に設置されている。
また、ブーム18の長手方向中途部と、左右各サイドフレーム22の上下方向中途部とにわたって複動式油圧シリンダからなるブームシリンダ33が介装され、この左右ブームシリンダ33の伸縮によってブーム18が上下に揺動可能とされている。
左右一対のブーム18の先端側に、スタンド38がブーム18に沿う収納状態と接地される接地状態とに姿勢変更自在に取り付けられている。
図4及び図5に示すように、揺動体42はベルクランクにより構成され、サイドフレーム22の上部の内側方に設けられている。揺動体42は前連結片39と後連結片40とをハの字状に有し、ボス部41を介して支軸29(横軸)廻りに回動自在に外嵌されている。
而して、リンク機構44及び揺動体42の長さや形状等が、バケット19がスクイ姿勢から図1に示す如く略持ち上げ姿勢になった状態からのブーム18の上げ動作に伴う地面(水平面)に対するバケット19の傾斜角度(絶対傾斜角度)に応じて揺動体42が横軸29廻りに揺動するように設定されている。
第1連動子69の左右方向内端側の前端部に第1操作片73が突設されており、第1連動子69は第1操作片73ボール継手及びロック機構74を介してコントロールバルブ59のバケット用スプール62に連結されている。第2連動子72の前端部に第2操作片76が突設されており、第2連動子72は第2操作片76、ボール継手及びロック機構74を介してコントロールバルブ59のブーム用スプール61に連結されている。而して、操作レバー63を第2軸70廻りに矢印Y方向に操作することにより、操作レバー63と共に第2連動子72が第2軸70廻りに矢印Y方向に揺動して、コントロールバルブ59のブーム用スプール61を操作し、操作レバー63を第1軸67廻りに矢印X方向に操作することにより、操作レバー63と共に第1連動子69及び第2連動子72が第1軸67廻りに矢印X方向に揺動して、コントロールバルブ59のバケット用スプール62を操作するように構成されている。なお、ロック機構74は手動操作によってブーム用スプール61及びバケット用スプール62を中立位置にロックするためのものである。
左側のサイドフレーム22の揺動体42下方に連動リンク79の下部を上下移動自在に保持する案内部材82が設けられている。案内部材82はL字状の曲げ板により構成され、一端が左側のサイドフレーム22の内側面に溶接等により固着されて内側方に突出された後に後方に突出され、その後方突出部の後端部に円筒状のボス部82aが設けられている。案内部材82のボス部82aに連動リンク79の下端部が挿通され、サイドフレーム22の内側面と案内部材82の後方突出部との間に油圧ホース80が上下方向に配置されており、これにより、案内部材82によって油圧ホース80の左右移動を規制し、油圧ホース80が左右に大きく揺動して連動リンク79と干渉しないようにしている。
操作アーム85に操作ブラケット87が後方上がりに突設され、操作ブラケット87に操作リンク88の下端部が連結され、操作リンク88の上端部がバルブ操作機構60の第2軸70の左右方向の内端部に連結され、これにより、操作アーム85は操作リンク88によってバルブ操作機構60のバケット用スプール62の操作側に連結されている。
上記実施の形態によれば、ブーム18を上昇させる場合、操作レバー63をY方向に操作すればよく、ブーム18の上げ動作に伴ってバケット19の傾斜角度(絶対傾斜角度)が変化し、次第にバケット19の傾斜角度がこぼれ領域に近づいて行くことになる。
次いで、ブームシリンダ33を伸長動作させると、係止部24に係合した係合凹部23が係止部24より上方に離反するようにサイドフレーム22が浮上され、バケット19とスタンド38によってフロントローダ2は対地に設置される。このようにフロントローダ2を設置した後、トラクタ1を後進(図1では左方)させるとフロントローダ2とトラクタ1とは分離される。
従って、コントロールバルブ59及びバルブ操作機構60がトラクタ1側であるメインフレーム21に設けられていて、コントロールバルブ59及びバルブ操作機構60をバケット19の傾斜角度を検出するリンク機構44に連結していないにも拘わらず、バケット19のブーム18に対する相対傾斜角度とブーム18の揺動角度とをリンク機構44のメカ的機構によってフィードバックすることにより、バケット19の傾斜角度がバケット19からスクイ物がこぼれるこぼれ領域になったときに、連動リンク79で操作アーム85の遊端側を押圧してバケット19をダンプ動作させることができ、バケット19からスクイ物がこぼれるのを防止することができる。また、コントロールバルブ59やそのバルブ操作機構60をバケット19の傾斜角度を検出するリンク機構44に連結していないため、コントロールバルブ59やバルブ操作機構60がトラクタ1側であるメインフレーム21に設けられていても、フロントローダ2をトラクタ1から取り外す場合に、リンク機構44とコントロールバルブ59乃至バルブ操作機構60との連結を外したり連結し直したりする作業が不要になり、トラクタ1に対してフロントローダ2の脱着を容易になし得る。しかも、フロントローダ2をトラクタ1から取り外した際にコントロールバルブ59やバルブ操作機構60をトラクタ1側に残すことができ、フロントローダ2をトラクタ1から脱着する場合、コントロールバルブ59がトラクタ1に対してフロントローダ2と共に移動することがなくなり、フロントローダ2を脱着する際のコントロールバルブ59の操作性が良くなる。また、フロントローダ2をトラクタ1から取り外して他のインプルメントを付けた場合でも、コントロールバルブ59やそのバルブ操作機構60をトラクタ1側に残すことができて、これらをインプルメントを動かすためにも使用することが可能になり、便利である。
また、前記実施の形態では、サイドフレーム22の上端部に上下揺動自在に支持されたブーム18の支軸29と、バケット19の傾斜角度の変動に対応して揺動する揺動体42の横軸29とが同一軸により構成されているが、これに代え、ブーム18の支軸29と揺動体42の横軸29とを異ならせるようにしてもよいことは勿論である。
2 フロントローダ
3 トラクタ車体
18 ブーム
19 バケット
21 メインフレーム
22 サイドフレーム
29 支軸(横軸)
33 ブームシリンダ
37 バケットシリンダ
42 揺動体
57 支持ブラケット
58 支持板台
59 コントロールバルブ
60 バルブ操作機構
61 ブーム用スプール
62 バケット用スプール
63 操作レバー
79 連動リンク
82 案内部材
85 操作アーム
86 横軸
88 操作リンク
Claims (4)
- トラクタ車体(3)に固設されたメインフレーム(21)と、メインフレーム(21)に着脱自在に取り付けられたサイドフレーム(22)と、サイドフレーム(22)の上端部に上下揺動自在に枢支されたブーム(18)と、ブーム(18)の先端側にスクイ及びダンプ動作自在に枢支されたバケット(19)と、ブーム(18)を上下揺動させるブームシリンダ(33)と、バケット(19)をスクイ及びダンプ動作させるバケットシリンダ(37)と、ブームシリンダ(33)及びバケットシリンダ(37)を制御するコントロールバルブ(59)とを備えており、
メインフレーム(21)に、コントロールバルブ(59)と、コントロールバルブ(59)のブーム用スプール(61)とバケット用スプール(62)とを操作レバー(63)で操作するためのバルブ操作機構(60)とが設けられ、サイドフレーム(22)に、バケット(19)を略持ち上げ姿勢にした状態からのブーム(18)の上昇動作に対応して揺動する揺動体(42)と、揺動体(42)に連結した連動リンク(79)とが設けられ、
メインフレーム(21)に、前記バルブ操作機構(60)のバケット用スプール(62)の操作側に連結された操作アーム(85)が揺動自在に設けられ、バケット(19)の傾斜角度がバケット(19)からスクイ物がこぼれるこぼれ領域になったときに、前記連動リンク(79)で操作アーム(85)を押圧することによりブーム(18)の上昇動作をフィードバックしてバケット(19)を持ち上げ姿勢に保持するように、連動リンク(79)が操作アーム(85)に接離自在に配置されていることを特徴とするフロントローダ。 - 前記揺動体(42)がサイドフレーム(22)の上部の内側方に設けられ、前記連動リンク(79)がサイドフレーム(22)の内側方に上下に配置され、
前記操作アーム(85)はメインフレーム(21)の内側方に前後方向に配置されると共に、操作リンク(88)により前記バルブ操作機構(60)のバケット用スプール(62)の操作側に連結されていることを特徴とする請求項1に記載のフロントローダ。 - メインフレーム(21)に支持ブラケット(57)を介して支持板台(58)がサイドフレーム(22)の内側方に位置するように取り付けられ、支持板台(58)に前記コントロールバルブ(59)とバルブ操作機構(60)とが取り付けられ、前記操作アーム(85)は支持板台(58)の下方でメインフレーム(21)に横軸(86)廻りに揺動自在に支持されて、メインフレーム(21)の内側方で前記横軸(86)から前方に突出されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のフロントローダ。
- サイドフレーム(22)の揺動体(42)下方に連動リンク(79)の下部を上下移動自在に保持する案内部材(82)が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のフロントローダ。
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