JP2009052287A - フロントローダ - Google Patents

フロントローダ Download PDF

Info

Publication number
JP2009052287A
JP2009052287A JP2007220003A JP2007220003A JP2009052287A JP 2009052287 A JP2009052287 A JP 2009052287A JP 2007220003 A JP2007220003 A JP 2007220003A JP 2007220003 A JP2007220003 A JP 2007220003A JP 2009052287 A JP2009052287 A JP 2009052287A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bucket
boom
cylinder
control valve
inclination angle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007220003A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5114133B2 (ja
Inventor
Takamasa Oyama
孝昌 大山
Shusaku Yamaguchi
周作 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP2007220003A priority Critical patent/JP5114133B2/ja
Publication of JP2009052287A publication Critical patent/JP2009052287A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5114133B2 publication Critical patent/JP5114133B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Operation Control Of Excavators (AREA)

Abstract

【課題】 バケットのスクイ動作やブームの上げ動作によってバッケットから土等がこぼれ落ちるのをより確実に防止できるようにする。
【解決手段】 支軸廻りに上下揺動自在に支持されたブームと、ブームの先端側に支軸廻りにスクイ及びダンプ動作自在に支持されたバケットと、ブームを上下揺動させるブームシリンダと、バケットをスクイ及びダンプ動作させるバケットシリンダと、ブームシリンダ及びバケットシリンダを制御するローダ用油圧回路とを備えたフロントローダにおいて、
バケットの傾斜角度を検出する傾斜角度検出手段が設けられ、傾斜角度検出手段により検出した傾斜角度がバケットからスクイ物がこぼれるこぼれ領域に入ったときに、バケットのスクイ動作を停止させると共にブームの上げ動作に連動してバケットをダンプ動作させる自動ダンプ制御バルブが、ローダ用油圧回路に設けられている。
【選択図】図6

Description

本発明は、ブームシリンダ及びバケットシリンダを制御するローダ用油圧回路を備えたフロントローダに関するものである。
トラクタ等の車輌の前部に装着されるフロントローダには、支軸廻りに上下揺動自在に支持されたブームと、ブームの先端側に支軸廻りにスクイ及びダンプ動作自在に支持されたバケットと、ブームを上下揺動させるブームシリンダと、バケットをスクイ及びダンプ動作させるバケットシリンダと、ブームシリンダ及びバケットシリンダを制御するローダ用油圧回路とを備え、操作レバーの操作に応じて、ブームを上げ及び下げ動作させると共にバケットをスクイ及びダンプ動作させるようにしたものがある(例えば特許文献1〜4)。
特開2007−16484号公報 実公平7−24431号公報 特公平5−39205号公報 特開平2−269230号公報
この種の従来のフロントローダには、例えばブームの昇降時に荷の落下や土こぼれを防止するために、ブームシリンダ及びバケットシリンダを制御するローダ用油圧回路にバケット姿勢保持バルブ(バケットを水平状態に保持する水平制御バルブ等)を設け、ブームの昇降時にバケットが一定姿勢を保持すべくブームの上げ動作に連動してバケットがダンプ動作をすると共にブームの下げ動作に連動してバケットがスクイ動作をするようにしたものもあり(例えば特許文献1〜4)、この場合、操作レバーによりブームを昇降動作させる際に、バケットを一定の姿勢に保持して、バケットから土等がこぼれないようにすることができる。しかし、このようなバケット姿勢保持バルブを具備したフロントローダであっても、操作レバーの操作によりバケットをスクイ動作させると、バケットの傾斜角度がバケットから土や土砂等のスクイ物がこぼれるこぼれ領域までバケットがスクイ動作してしまうおそれがあり、また、バケット姿勢保持バルブのバケット姿勢保持が機能しないようにロックしてブーム及びバケットを動作させる場合に、誤ってブームを大きく上げ動作させてバケットの傾斜角度がバケットからスクイ物がこぼれるこぼれ領域になるおそれがあり、バケットからのスクイ物のこぼれ防止が不十分であった。
本発明は上記問題点に鑑み、バケットのスクイ動作やブームの上げ動作によってバッケットから土や土砂等のスクイ物がこぼれ落ちるのをより確実に防止できるようにしたものである。
この技術的課題を解決する本発明の技術的手段は、車体に設けられたブーム支持部材に支軸廻りに上下揺動自在に支持されたブームと、ブームの先端側に支軸廻りにスクイ及びダンプ動作自在に支持されたバケットと、前記ブーム支持部材とブームとの間に設けられてブームを上下揺動させるブームシリンダと、前記ブームとバケットとの間に設けられてバケットをスクイ及びダンプ動作させるバケットシリンダと、ブームシリンダ及びバケットシリンダを制御するローダ用油圧回路とを備えたフロントローダにおいて、
バケットの傾斜角度を検出する傾斜角度検出手段が設けられ、傾斜角度検出手段により検出した傾斜角度がバケットからスクイ物がこぼれるこぼれ領域に入ったときに、バケットのスクイ動作を停止させると共にブームの上げ動作に連動してバケットをダンプ動作させる自動ダンプ制御バルブが、ローダ用油圧回路に設けられている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、前記自動ダンプ制御バルブは、傾斜角度検出手段により検出した傾斜角度がこぼれ領域になったときに、バケットにスクイ動作させるべくバケットシリンダに供給される作動油の供給を停止すると共に、ブームに上げ動作させるべくブームシリンダに供給される作動油の一部を、ブームの上げ動作に連動してバケットをダンプ動作させるべくバケットシリンダに供給するように構成されている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、前記自動ダンプ制御バルブは、ローダ用油圧回路内におけるブームシリンダと該ブームシリンダを制御するブーム制御バルブとの間及びバケットシリンダと該バケットシリンダを制御するバケット制御バルブとの間に介在されて、前記ブームの上げ動作に連動してバケットをダンプ動作させる際に、ブームシリンダに供給される作動油の一部を、バケットシリンダに供給し、バケットシリンダのボトム側とロッド側の両方に連通する油路を介してバケットをダンプ動作させるように構成されている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、ブームの先端側に、ブームに対するバケットの相対傾斜角度の変動に連動して動く連動部が設けられ、前記傾斜角度検出手段は、前記ブームの支軸廻りに回動自在に支持されたベルクランクと、前記ブーム先端側の連動部とベルクランクの一端側とを連結するリンク機構とを備え、バケットの傾斜角度に応じて自動ダンプ制御バルブのスプールを動かすようにベルクランクの他端側に自動ダンプ制御バルブのスプールが連結されている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、前記リンク機構は、ブームの中途部に横軸廻りに回転自在に支持された第1レバーと第2レバーとを備えると共に、前記連動部と第1レバーとを連結する第1リンク部材と、第2レバーと前記ベルクランクの一端側とを連結する第1リンク部材とを備え、バケットのスクイ動作に連動して第2レバーを第1レバーと共に横軸廻りに回転させるべく第1レバーに対して第2レバーを係止する係止体が設けられている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、前記傾斜角度検出手段は、ブームに対するバケットの相対傾斜角度を検知するバケット角度センサと、ブームの揺動角度を検知するブーム角度センサとを備え、バケット角度センサで検出した傾斜角度とブーム角度センサで検出した揺動角度とからバケットの傾斜角度を算出するように構成されている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、前記ローダ用油圧回路に、ブームの昇降時にバケットが一定姿勢を保持すべくブームの上げ動作に連動してバケットがダンプ動作をすると共にブームの下げ動作に連動してバケットがスクイ動作をするように制御するバケット姿勢保持バルブが設けられ、バケット姿勢保持バルブとブームシリンダ及びバケットシリンダとの間に前記自動ダンプ制御バルブが介在されている点にある。
本発明によれば、バケットの傾斜角度がバケットから土や土砂等のスクイ物がこぼれるこぼれ領域になれば、バケットのスクイ動作が自動的に停止し、また、ブームの上げ動作に連動してバケットが自動的にダンプ動作するので、バケットのスクイ動作やブームの上げ動作によってバケットからスクイ物がこぼれ落ちのを確実に防止することができる。
以下、本発明に係る実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明を適用したフロントローダ付きトラクタ(ローダ作業機)の実施形態を示すものである。図1において、トラクタ1の前部にフロントローダ2を装着している。
トラクタ1はトラクタ車体3と左右一対の前輪4及び後輪5を有している。トラクタ車体3は、前方側にエンジン6が連結され、後方には、クラッチハウジング、ミッションケース7、後輪デフ装置が順次連結され、トラクタ車体3の前部にエンジン6、ラジエータ等を覆うボンネット8が設けられている。
ボンネット8後方のトラクタ車体3上にキャビン10が搭載され、トラクタ車体3の後部左右両側には、後輪5の内側を覆う後輪フェンダ11がそれぞれ設けられている。キャビン10内の後部には、左右の後輪フェンダ11間に位置する運転席が設けられ、運転席の前方にはステアリングハンドル12を含む操縦部13が配備されている。
図1及び図2において、フロントローダ2は、左右一対の取付フレーム17と、左右一対のブーム18と、バケット19とから主構成されている。
左右一対の取付フレーム17は、トラクタ車体3に設けられたブーム支持部材であり、それぞれトラクタ車体3から左右方向外方に突設された支持台20と、支持台20の左右方向外端部に上方突出状に取り付けられたメインフレーム21と、メインフレーム21に上方突出状でかつ着脱可能に取り付けられたサイドフレーム22とで構成されており、これらは、トラクタ車体3の左右両側に設置されている。
フロントローダ2のブーム18は、その基端側(後端側)が一対のサイドフレーム22の上部に左右方向の支軸23廻りに回動自在に枢支連結されていて上下揺動(上げ動作及び下げ動作)自在とされている。左右一対のブーム18は、ボンネット8の左右両側に配置されており、左右のブーム18はその前部側の中途部において、円筒状等のブーム連結体25によって相互に連結されている。
また、ブーム18の長手方向中途部と、左右各サイドフレーム22の上下方向中途部とにわたって複動式油圧シリンダからなるブームシリンダ27が介装され、この左右ブームシリンダ27の伸縮によってブーム18が上下に揺動可能とされている。
また、作業具9の背面下部には、ブーム18の先端側(前端側)が支軸29廻りに揺動自在に枢支連結されている。バケット19の背面とブーム18の先端付近との間には、2つ折れ屈伸リンク31,32の端部が支軸33,34廻りに回動自在に連結されている。また、ブーム18の長手方向中途部上面と2つ折れ屈伸リンク31,32の中間連結点との間には複動式油圧シリンダからなるバケットシリンダ37が介装されている。このバケットシリンダ37の伸縮によってバケット19が揺動可能(スクイ・ダンプ動作可能)とされている。
図1〜図5において、左側のブーム18に、バケット19の傾斜角度を検出する傾斜角度検出手段41が設けられ、左側のブーム18の先端側に、ブーム18に対するバケット19の相対傾斜角度の変動に連動して動く連動部43が設けられている。連動部43は、ブーム18に対するバケット19の相対傾斜角度の変動に連動して動くものであり、図3に示すように屈伸リンク32の支軸34側に後方突出されてなり、ブーム18に対するバケット19の相対傾斜角度の変動に連動して横軸(支軸34)廻りに回動するように構成されている。
傾斜角度検出手段41は、ブーム18の支軸23廻りに回動自在に支持されたベルクランク42と、ブーム18先端側の連動部43とベルクランク42の一端側39とを連結するリンク機構44とを備える。ベルクランク42は、図5に示すように前連結片(一端側)39と後連結片(他端側)40とをハの字状に有し、ボス部38を介して支軸23廻りに回動自在に外嵌されている。
リンク機構44は、ブーム18の中途部に横軸47廻りに回転自在に支持された第1レバー48と第2レバー49とを備えると共に、連動部43と第1レバー48とを連結する第1リンク部材51と、第2レバー49とベルクランク42の一端側とを連結する第2リンク部材52とを備え、第1レバー48に第2レバー49を係止する係止体50が設けられ、係止体50により、ブーム18の上げ動作やバケット19のスクイ動作に連動して第2レバー49を第1レバー48と共に横軸47廻りにa3方向に回動させるべく第1レバー48に対して第2レバー49を係止するようになっている。ベルクランク42の後連結片(他端側)40に後述する自動ダンプ制御バルブ58のスプール81が連結され、リンク機構44及びベルクランク42の長さや形状等が、水平面又はトラクタ1側に対するバケット19の傾斜角度(絶対傾斜角度)に応じてベルクランク42でスプール81を下方に押圧するように、設定されている。
第1リンク部材51は、ブーム18の中途部に横軸53廻りに回動自在に支持された中継レバー54と、連動部43と中継レバー54とを連結する前リンク55と、中継レバー54と第1レバー48とを連結する後リンク56とを備えている。
フロントローダ2に、ブームシリンダ27及びバケットシリンダ37を制御する図6に示すローダ用油圧回路59が具備されている。ローダ用油圧回路59は、図示省略の操作レバーに操作に応じてブームシリンダ27及びバケットシリンダ37を制御するもので、図6に示すように、姿勢保持バルブ57と自動ダンプ制御バルブ58とを備えている。図1及び図2に示すように、姿勢保持バルブ57は、例えばトラクタ車体3のミッションケース7の左外側面等に装着され、自動ダンプ制御バルブ58は、フロントローダ2の左側のサイドフレーム22の外側面等に装着されている。従って、脱着式のフロントローダ2において、姿勢保持バルブ57と自動ダンプ制御バルブ58とを備えるローダ用油圧回路59をフロントローダ2側で完結させているので、トラクタ1に対するフロントローダ2の脱着性能が落ちることがない。
姿勢保持バルブ57は、図示省略の操作レバーに操作に応じてブームシリンダ27及びバッケットシリンダ37に作動油を供給して、ブーム18を上げ及び下げ動作させると共にバケット19をスクイ及びダンプ動作させ、また、動作ブーム18の昇降時にバケット19が一定姿勢を保持すべくブーム18の上げ動作に連動してバケット19がダンプ動作をすると共にブーム18の下げ動作に連動してバケット19がスクイ動作をするようにブームシリンダ27及びバケットシリンダ37を制御するものであり、図6に示すように、姿勢保持バルブ57は、ブーム制御バルブ60とバケット制御バルブ61と姿勢保持切換バルブ62と上げ調整バルブ63と下げ調整バルブ64とリリーフバルブ65,66,67,68とを備える。
図6において、ブーム制御バルブ60は、手動操作により、フローティング位置60aと下げ位置60bとニュートラル位置60cと上げ位置60dとに切り換え可能に構成されている。ブーム制御バルブ60をニュートラル位置60cに切り換えたとき、ポンプからの作動油が油路70を通してバケット制御バルブ61側に供給され、ブーム制御バルブ60を上げ位置60dに切り換えたとき、ポンプからの作動油が油路71を通してブームシリンダ27のボトム側に供給され、その戻り油が油路72を通してブーム制御バルブ60側に戻されるように構成され、ブーム制御バルブ60を下げ位置60bに切り換えたとき、ポンプからの作動油が油路72を通してブームシリンダ27のロッド側に供給され、その戻り油が油路71を通してブーム制御バルブ60側に戻されるように構成されている。
バケット制御バルブ61は、手動操作により、スクイ位置61aとニュートラル位置61bとクイックダンプ位置61cとダンプ位置61dとに切り換え可能に構成されている。バケット制御バルブ61をニュートラル位置61bに切り換えたとき、ポンプからの作動油が油路73を通して外部の油圧機器側に供給され、バケット制御バルブ61をスクイ位置61aに切り換えたとき、ポンプからの作動油が油路75を通してバケットシリンダ37のロッド側に供給され、その戻り油が油路74を通してバケット制御バルブ61側に戻されるように構成され、バケット制御バルブ61をダンプ位置60dに切り換えたとき、ポンプからの作動油が油路74を通してバケットシリンダ37のボトム側に供給され、その戻り油が油路75を通してバケット制御バルブ61側に戻されるように構成されている。また、バケット制御バルブ61をクイックダンプ位置61cに切り換えた時ポンプからの作動油が油路74を介してバケットシリンダ37のボトム側に供給され、油路75を介してバケットシリンダ37のロッド側の戻り油が油路74側に合流供給されるように構成されている。
姿勢保持切換バルブ62は、手動操作により、姿勢保持機能有り位置62aと姿勢保持機能無し位置62bとに切り換え可能に構成されている。姿勢保持切換バルブ62を姿勢保持機能有り位置62aに切り換えたとき、ブーム制御バルブ60を下げ位置60b又は上げ位置60dに切り換えていれば、ポンプからの作動油が姿勢保持切換バルブ62を介してバケット制御バルブ61に供給されなくなって、バケット制御バルブ61の操作ではバケット19をダンプ動作及びスクイ動作させることができなくなる。また、姿勢保持切換バルブ62が姿勢保持機能無し位置62bに切り換えたとき、ブーム制御バルブ60の切り換え位置に拘わらず、ポンプからの作動油が姿勢保持切換バルブ62を介してバケット制御バルブ61に供給されるようになり、ブーム制御バルブ60の操作の如何に拘わらず、バケット制御バルブ61の切り換え操作によってバケット19をダンプ動作又はスクイ動作させることができるようになっている。
上げ調整バルブ63は、ブーム制御バルブ60を上げ位置60dに切り換えているときに、ブームシリンダ27のからの戻り油を分流して油路74を介してバケットシリンダ37のボトム側に供給するように構成されている。
下げ調整バルブ64は、ブーム制御バルブ60を下げ位置60dに切り換えているときに、ブームシリンダ27のからの戻り油を分流して油路75を介してバケットシリンダ37のロッド側に供給するように構成されている。
自動ダンプ制御バルブ58は、傾斜角度検出手段41により検出したバケット19の傾斜角度がバケット19から土や土砂等のスクイ物がこぼれるこぼれ領域になったときに、バケット19のスクイ動作を停止させると共に、ブーム18の上げ動作に連動してバケット19をダンプ動作させるもので、スプール81を有し、ニュートラル位置58aと制御位置58bとに切換可能に構成されている。
自動ダンプ制御バルブ58は、傾斜角度検出手段41により検出した傾斜角度がこぼれ領域になったときに、スプール81がベルクランク42により下方に押圧されて、制御位置58bに切り換わり、バケット19にスクイ動作させるべくバケットシリンダ37に供給される作動油の供給を停止すると共に、ブーム18に上げ動作させるべくブームシリンダ27に供給される作動油の一部を、バケットシリンダ37に供給して、ブーム18の上げ動作に連動してバケット19をダンプ動作させるように構成されている。
即ち、ブーム18の上げ動作やバケット19のスクイ動作に伴い、ブーム18に対して第1リンク部材51の前リンク55がa1方向に移動し、後リンク56がa2方向に移動して、第1レバー48及び第2レバー49がa3方向に回動し、その結果、後リンク56が第1レバー48、係止体50及び第2レバー49を介して第2リンク部材52をa4方向に引っ張ることにより、ベルクランク42が支持23廻りにa5方向に所定角度回動すると、バケット19の傾斜角度がこぼれ領域になったものと判別して、自動ダンプ制御バルブ58がニュートラル位置58aから制御位置58bに切り換わるように構成されている。
そして、自動ダンプ制御バルブ58がニュートラル位置58aにあるとき、ブーム18に上げ動作させるべく姿勢保持バルブ57から油路71に供給される作動油が、自動ダンプ制御バルブ58を介してブームシリンダ27のボトム側に供給されるように構成され、バケット19にスクイ動作させるべく油路75に供給される作動油が、自動ダンプ制御バルブ58を介してバケットシリンダ37のロッド側に供給されるように構成されている。
自動ダンプ制御バルブ58が制御位置58bに切り換わったとき、バケット19にスクイ動作させるべく姿勢保持バルブ57から油路75を通ってバケットシリンダ37のロッド側に供給される作動油が、自動ダンプ制御バルブ58で止められて、バケット19のスクイ動作を停止させると共に、ブーム18に上げ動作させるべく油路71を通してブームシリンダ27に供給される作動油の一部を、ブーム18の上げ動作に連動してバケット19をダンプ動作させるべくバケットシリンダ37に供給するように構成されている。より具体的には、ブームシリンダ27に供給される作動油の一部を、バケットシリンダ37に供給し、バケットシリンダ37のボトム側とロッド側との面積差によりバケットシリンダ37を伸長させてバケット19をダンプ動作させるように構成されている。
図7はバケット19の高さとバケット19(底面)の傾斜角度との関係を示すグラフであり、折れ線Aは、バケット19を最大限にダンプ動作させた状態でブーム18を昇降させた場合のバケット19の高さとバケット19の傾斜角度との関係を示し、折れ線Bは、バケット19を最大限にスクイ動作させた状態でブーム18を昇降させた場合のバケット19の高さとバケット19の傾斜角度との関係を示している。折れ線Cは、バケット19に土を積載した状態でブーム18を昇降させた場合にバケット19から土がこぼれ落ちるバケット19の傾斜角度の限界を示し、実際のバケット19の高さと実際のバケット19(底面)の傾斜角度との関係を示す折れ線が、折れ線Cの右側に入ればバケット19から土がこぼれ落ちることになる。また、折れ線Dは、停止制御バルブ58がニュートラル位置58aから制御位置58bに切り換わる際の、バケット19の高さに対するバケット19の傾斜角度の境界を示している。
上記実施の形態によれば、ブーム18を上昇させる場合、操作レバーの手動操作により、姿勢保持バルブ57のブーム制御バルブ60を上げ位置60dに切り換えればよく、ポンプからの作動油が油路71を通してブームシリンダ27のボトム側に供給され、その戻り油が油路72を通してブーム制御バルブ60側に戻され、その結果、ブームシリンダ27が伸長してブーム18が上げ動作する。このとき、姿勢保持切換バルブ62を姿勢保持機能有り位置62aに切り換えておくと、ポンプからの作動油が姿勢保持切換バルブ62を介してバケット制御バルブ61に供給されなくなって、バケット制御バルブ61の操作ではバケット19をダンプ動作及びスクイ動作させることができなくなる。そして、ブーム制御バルブ60を上げ位置60dに切り換えているときに、ブームシリンダ27のからの戻り油を上げ調整バルブ63で分流して油路74を介してバケットシリンダ37のボトム側に供給される。その結果、ブーム18の上げ動作に連動してバケット19がダンプ動作し、ブーム18の上げ動作にも拘わらずバケット19が一定姿勢に保持され、バケット19から土等がこぼれ落ちることはなくなる。
また、ブーム制御バルブ60を上げ位置60dに切り換えて、ブーム18を上げ動作させる場合に、姿勢保持切換バルブ62を姿勢保持機能無し位置62bに切り換えておくと、ポンプからの作動油が姿勢保持切換バルブ62を介してバケット制御バルブ61に供給されるようになり、上げ調整バルブ64によるブーム18の上げ動作に連動したバケット19のダンプ動作が行われなくなり、ブーム18のバケット制御バルブ61の切り換え操作によってバケット19を、ブーム18の上げ動作とは別個にダンプ動作又はスクイ動作させることができるようになる。従って、姿勢保持切換バルブ62を姿勢保持機能無し位置62bに切り換えた状態で、ブーム制御バルブ60を上げ位置60dに切り換えて、ブーム18を上げ動作させると、ブーム18の上げ動作に伴ってバケット19の傾斜角度(絶対傾斜角度)が変化し、次第にバケット19の傾斜角度がこぼれ領域に近づいて行くことになる。即ち、この場合、図7に点線で示すように、実際のバケット19の高さと実際のバケット19(底面)の傾斜角度との関係を示す折れ線Gが、図7に示す折れ線Dに左側から接近して行くことになる。
ところが、ブーム18の上げ動作により、ブーム18に対して第1リンク部材51の前リンク55がa1方向に移動し、後リンク56がa2方向に移動して、第1レバー48及び第2レバー49がa3方向に回動し、ブーム18に対して第2リンク部材52がa4方向に移動し、ベルクランク42が支持23廻りにa5方向に回動し、バケット19の傾斜角度がこぼれ領域になると、ベルクランク42が支持23廻りにa4方向に所定角度回動して、ベルクランク42が自動ダンプ制御バルブ58のスプール81を下方に押圧することにより、自動ダンプ制御バルブ58がニュートラル位置58aから制御位置58bに切り換わる。その結果、バケット19にスクイ動作させるべく姿勢保持バルブ57から油路75を通ってバケットシリンダ37のボトム側に供給される作動油が、自動ダンプ制御バルブ58で止められて、バケット19のスクイ動作を停止させると共に、ブーム18に上げ動作させるべく油路71を通してブームシリンダ27に供給される作動油の一部を、バケットシリンダ37に供給し、バケットシリンダ37のボトム側とロッド側との面積差によりバケットシリンダ37を伸長させてバケット19をダンプ動作させる。即ち、この場合、図7に示すように、折れ線Gが折れ線Dに接する時点では、バケット19のスクイ動作ができなくなると同時にブーム18の上げ動作に連動して、バケット19がゆっくりとダンプ動作をし、このままブーム18の上げ動作を続行すると、ブーム18の上げ動作と共にバケット19が間欠的にダンプ動作をし、図7に示すように、折れ線Gが折れ線Dに沿ってジグザグ状に上方に進むことになる。従って、バケット19のブーム18に対する相対傾斜角度とブーム18の揺動角度とをリンク機構44等のメカ的機構によってフィードバックすることにより、バケット19のスクイ動作を停止して、土等がバケット19からこぼれ落ちるのを防止すると同時に、ブーム19の上げ動作によるバケット19からの土等のこぼれ落ちをより確実に防止することができる。
また、ブーム18を下降させる場合、操作レバーの手動操作により、姿勢保持バルブ57のブーム制御バルブ60を下げ位置60bに切り換えればよく、ポンプからの作動油が油路72を通してブームシリンダ27のロッド側に供給され、その戻り油が油路71を通してブーム制御バルブ60側に戻され、その結果、ブームシリンダ27が縮小してブーム18が下げ動作する。このとき、姿勢保持切換バルブ62を姿勢保持機能有り位置62aに切り換えておくと、ポンプからの作動油が姿勢保持切換バルブ62を介してバケット制御バルブ61に供給されなくなって、バケット制御バルブ61の操作ではバケット19をダンプ動作及びスクイ動作させることができなくなる。そして、ブーム制御バルブ60を下げ位置60bに切り換えているときに、ブームシリンダ27からの戻り油を下げ調整バルブ64で分流して油路75を介してバケットシリンダ37のロッド側に供給される。その結果、ブーム18の下げ動作に連動してバケット19がダンプ動作し、ブーム18の下げ動作にも拘わらずバケット19が一定姿勢に保持され、バケット19から土等がこぼれ落ちることはなくなる。
また、ブーム制御バルブ60を下げ位置60bに切り換えて、ブーム18を下げ動作させる場合に、姿勢保持切換バルブ62が姿勢保持機能無し位置62bに切り換えていると、ポンプからの作動油が姿勢保持切換バルブ62を介してバケット制御バルブ61に供給されるようになり、下げ調整バルブ63によるブーム18の下げ動作に連動したバケット19のダンプ動作が行われなくなり、バケット制御バルブ61の切り換え操作によってバケット19をブーム18の下げ動作とは別個にダンプ動作又はスクイ動作させることができるようになる。
図8は他の実施形態を示し、ローダ用油圧回路59に、前記実施形態における姿勢保持バルブ57に代えてローダ制御バルブ85を設け、ローダ制御バルブ85とブームシリンダ27及びバケットシリンダ37との間に自動ダンプ制御バルブ58を介在するようにしたものである。その他の点は前記実施形態の場合と同様な構成である。
ローダ制御バルブ85は、ブーム制御バルブ86とバケット制御バルブ87とリリーフバルブ88とを備える。
ブーム制御バルブ86は、手動操作により、上げ位置86aとニュートラル位置86bと下げ位置86cとフローティング位置86dとに切り換え可能に構成されている。ブーム制御バルブ86をニュートラル位置86bに切り換えたとき、ポンプからの作動油が油路70を通してバケット制御バルブ87側に供給され、ブーム制御バルブ86を上げ位置86aに切り換えたとき、ポンプからの作動油が油路71を通してブームシリンダ27のボトム側に供給され、その戻り油が油路72を通してブーム制御バルブ86側に戻されるように構成され、ブーム制御バルブ86を下げ位置86cに切り換えたとき、ポンプからの作動油が油路72を通してブームシリンダ27のロッド側に供給され、その戻り油が油路71を通してブーム制御バルブ86側に戻されるように構成されている。
バケット制御バルブ87は、手動操作により、ダンプ位置87aとニュートラル位置87bとスクイ位置87cとに切り換え可能に構成されている。バケット制御バルブ87をニュートラル位置87bに切り換えたとき、ポンプからの作動油が油路73を通して外部の油圧機器側に供給され、バケット制御バルブ87をダンプ位置87aに切り換えたとき、ポンプからの作動油が油路74を通してバケットシリンダ37のボトム側に供給され、その戻り油が油路75を通してバケット制御バルブ87側に戻されるように構成され、バケット制御バルブ87をスクイ位置87cに切り換えたとき、ポンプからの作動油が油路75を通してバケットシリンダ37のロッド側に供給され、その戻り油が油路74を通してバケット制御バルブ87側に戻されるように構成されている。
その他の構成、例えば、バケット19の傾斜角度を検出する傾斜角度検出手段41及び自動ダンプ制御バルブ58の構成は前記実施の形態の場合と同様の構成である。
上記実施の形態によれば、ブーム18を上昇させる場合、操作レバーの手動操作により、ブーム制御バルブ86を上げ位置86aに切り換えればよく、ポンプからの作動油が油路71を通してブームシリンダ27のボトム側に供給され、その戻り油が油路72を通してブーム制御バルブ86側に戻され、その結果ブームシリンダ27が伸長してブーム18が上げ動作する。ブーム18の上げ動作に伴ってバケット19の傾斜角度(絶対傾斜角度)が変化し、次第にバケット19の傾斜角度がこぼれ領域に近づいて行くことになる。即ち、この場合、図7に点線で示すように、実際のバケット19の高さと実際のバケット19(底面)の傾斜角度との関係を示す折れ線Gが、図7に示す折れ線Dに左側から接近して行くことになる。このとき、バケット制御バルブ87の切り換え操作によってバケット19をブーム18の下げ動作とは別個にダンプ動作又はスクイ動作させることができる。
ところが、ブーム18の上げ動作により、ブーム18に対して第1リンク部材51の前リンク55がa1方向に移動し、後リンク56がa2方向に移動して、第1レバー48及び第2レバー49がa3方向に回動し、ブーム18に対して第2リンク部材52がa4方向に移動し、ベルクランク42が支持23廻りにa5方向に回動し、バケット19の傾斜角度がこぼれ領域になると、ベルクランク42が支持23廻りにa5方向に所定角度回動して、ベルクランク42が自動ダンプ制御バルブ58のスプール81を下方に押圧することにより、自動ダンプ制御バルブ58がニュートラル位置58aから制御位置58bに切り換わる。その結果、バケット19にスクイ動作させるべく油路75を通ってバケットシリンダ37のロッド側に供給される作動油が、自動ダンプ制御バルブ58で止められて、バケット19のスクイ動作を停止させると共に、ブーム18に上げ動作させるべく油路71を通してブームシリンダ27に供給される作動油の一部を、バケットシリンダ37に供給し、バケットシリンダ37のボトム側とロッド側との面積差によりバケットシリンダ37を伸長させてバケット19をダンプ動作させる。即ち、この場合、図7に示すように、折れ線Gが折れ線Dに接する時点では、バケット19のスクイ動作ができなくなると同時にブーム18の上げ動作に連動して、バケット19がゆっくりとダンプ動作をし、このままブーム18の上げ動作を続行すると、ブーム18の上げ動作と共にバケット19が間欠的にダンプ動作をし、図7に示すように、折れ線Gが折れ線Dに沿ってジグザグ状に上方に進むことになる。従って、このとき、操作レバーの操作によりバケット19をスクイ動作させようとしても、バケット19はスクイ動作を停止して、土等がバケット19からこぼれ落ちるのを防止すると同時に、ブーム19の上げ動作によるバケット19からの土等のこぼれ落ちをより確実に防止することができる。
また、ブーム18を下降させる場合、操作レバーの手動操作により、ブーム制御バルブ86を下げ位置86cに切り換えればよく、ポンプからの作動油が油路72を通してブームシリンダ27のロッド側に供給され、その戻り油が油路71を通してブーム制御バルブ86側に戻され、その結果、ブームシリンダ27が縮小してブーム18が下げ動作する。このとき、バケット制御バルブ87の切り換え操作によってバケット19をブーム18の下げ動作とは別個にダンプ動作又はスクイ動作させることができる。
なお、前記実施の形態では、バケット19の傾斜角度を検出する傾斜角度検出手段41は、ブーム18の支軸23廻りに回動自在に支持されたベルクランク42と、ブーム18先端側の連動部43とベルクランク42の一端側とを連結するリンク機構44とを備え、バケット19の傾斜角度に応じて自動ダンプ制御バルブ58のスプール81を動かすようにベルクランク42の他端側に自動ダンプ制御バルブ58のスプール81が連結されているが、これに代え、傾斜角度検出手段41に、ブーム18に対するバケット19の相対傾斜角度を検知するバケット角度センサと、ブーム18の揺動角度を検知するブーム角度センサとを具備し、バケット角度センサで検出した傾斜角度とブーム角度センサで検出した揺動角度とからバケット19の傾斜角度を算出するように構成してもよい。この場合、電子制御により、バケット角度センサにより検知したブーム18に対するバケット19の相対傾斜角度と、ブーム角度センサにより検知したブーム18の揺動角度とをフィードバックして、例えば前記実施形態の場合と同様に、傾斜角度検出手段41により検出した傾斜角度がこぼれ領域になったときに、バケット19にスクイ動作させるべくバケットシリンダ37に供給される作動油の供給を停止すると共に、ブーム18に上げ動作させるべくブームシリンダ27に供給される作動油の一部を、ブーム18の上げ動作に連動してバケット19をダンプ動作させるべくバケットシリンダ37に供給するように構成すればよい。
本発明の一実施の形態を示すローダ作業機の側面図である。 同フロントローダの側面図である。 同フロントローダの前端部の拡大側面図である。 同フロントローダの中途部の拡大側面図である。 同フロントローダの後端部の拡大側面図である。 同ローダ用油圧回路の回路図である。 同バケットの高さとバケットの傾斜角度との関係を示すグラフである。 他の実施形態を示すローダ用油圧回路の回路図である。
符号の説明
1 トラクタ
2 フロントローダ
18 ブーム
19 バケット
23 支軸
27 ブームシリンダ
29 支軸
37 バケットシリンダ
41 傾斜角度検出手段
42 ベルクランク
43 連動部
44 リンク機構
58 自動ダンプ制御バルブ
59 ローダ用油圧回路
60 ブーム制御バルブ
61 バケット制御バルブ
86 ブーム制御バルブ
87 バケット制御バルブ

Claims (7)

  1. 車体に設けられたブーム支持部材に支軸(23)廻りに上下揺動自在に支持されたブーム(18)と、ブーム(18)の先端側に支軸(29)廻りにスクイ及びダンプ動作自在に支持されたバケット(19)と、前記ブーム支持部材とブーム(18)との間に設けられてブーム(18)を上下揺動させるブームシリンダ(27)と、前記ブーム(18)とバケット(19)との間に設けられてバケット(19)をスクイ及びダンプ動作させるバケットシリンダ(37)と、ブームシリンダ(27)及びバケットシリンダ(37)を制御するローダ用油圧回路(59)とを備えたフロントローダにおいて、
    バケット(19)の傾斜角度を検出する傾斜角度検出手段(41)が設けられ、傾斜角度検出手段(41)により検出した傾斜角度がバケット(19)からスクイ物がこぼれるこぼれ領域に入ったときに、バケット(19)のスクイ動作を停止させると共にブーム(18)の上げ動作に連動してバケット(19)をダンプ動作させる自動ダンプ制御バルブ(58)が、ローダ用油圧回路(59)に設けられていることを特徴とするフロントローダ。
  2. 前記自動ダンプ制御バルブ(58)は、ローダ用油圧回路(59)内におけるブームシリンダ(27)と該ブームシリンダ(27)を制御するブーム制御バルブ(60,86)との間及びバケットシリンダ(37)と該バケットシリンダ(37)を制御するバケット制御バルブ(61,87)との間に介在されて、傾斜角度検出手段(41)により検出した傾斜角度がこぼれ領域になったときに、バケット(19)にスクイ動作させるべくバケットシリンダ(37)に供給される作動油の供給を停止すると共に、ブーム(18)に上げ動作させるべくブームシリンダ(27)に供給される作動油の一部を、ブーム(18)の上げ動作に連動してバケット(19)をダンプ動作させるべくバケットシリンダ(37)に供給するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のフロントローダ。
  3. 前記自動ダンプ制御バルブ(58)は、前記ブーム(18)の上げ動作に連動してバケット(19)をダンプ動作させる際に、ブームシリンダ(27)に供給される作動油の一部を、バケットシリンダ(37)に供給し、バケットシリンダ(37)のボトム側とロッド側の両方に連通する油路を介してバケット(19)をダンプ動作させるように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のフロントローダ。
  4. ブーム(18)の先端側に、ブーム(18)に対するバケット(19)の相対傾斜角度の変動に連動して動く連動部(43)が設けられ、前記傾斜角度検出手段(41)は、前記ブーム(18)の支軸(23)廻りに回動自在に支持されたベルクランク(42)と、前記ブーム(18)先端側の連動部(43)とベルクランク(42)の一端側とを連結するリンク機構(44)とを備え、バケット(19)の傾斜角度に応じて自動ダンプ制御バルブ(58)のスプール(81)を動かすようにベルクランク(42)の他端側に自動ダンプ制御バルブ(58)のスプール(81)が連結されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のフロントローダ。
  5. 前記リンク機構(44)は、ブーム(18)の中途部に横軸(47)廻りに回転自在に支持された第1レバー(48)と第2レバー(49)とを備えると共に、前記連動部(43)と第1レバー(48)とを連結する第1リンク部材(51)と、第2レバー(49)と前記ベルクランク(42)の一端側とを連結する第2リンク部材(52)とを備え、バケット(19)のスクイ動作に連動して第2レバー(49)を第1レバー(48)と共に横軸(47)廻りに回転させるべく第1レバー(48)に対して第2レバー(49)を係止する係止体(50)が設けられていることを特徴とする請求項4に記載のフロントローダ。
  6. 前記傾斜角度検出手段(41)は、ブーム(18)に対するバケット(19)の相対傾斜角度を検知するバケット角度センサと、ブーム(18)の揺動角度を検知するブーム角度センサとを備え、バケット角度センサで検出した傾斜角度とブーム角度センサで検出した揺動角度とからバケット(19)の傾斜角度を算出するように構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のフロントローダ。
  7. 前記ローダ用油圧回路(59)に、ブーム(18)の昇降時にバケット(19)が一定姿勢を保持すべくブーム(18)の上げ動作に連動してバケット(19)がダンプ動作をすると共にブーム(18)の下げ動作に連動してバケット(19)がスクイ動作をするように制御するバケット姿勢保持バルブ(57)が設けられ、バケット姿勢保持バルブ(57)とブームシリンダ(27)及びバケットシリンダ(37)との間に前記自動ダンプ制御バルブ(58)が介在されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のフロントローダ。
JP2007220003A 2007-08-27 2007-08-27 フロントローダ Active JP5114133B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007220003A JP5114133B2 (ja) 2007-08-27 2007-08-27 フロントローダ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007220003A JP5114133B2 (ja) 2007-08-27 2007-08-27 フロントローダ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009052287A true JP2009052287A (ja) 2009-03-12
JP5114133B2 JP5114133B2 (ja) 2013-01-09

Family

ID=40503591

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007220003A Active JP5114133B2 (ja) 2007-08-27 2007-08-27 フロントローダ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5114133B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011017204A (ja) * 2009-07-09 2011-01-27 Kubota Corp フロントローダ
JP2012207484A (ja) * 2011-03-30 2012-10-25 Kubota Corp フロントローダ
US20140119872A1 (en) * 2012-10-30 2014-05-01 Deere & Company Loader
EP2924178A2 (en) 2014-03-27 2015-09-30 Kubota Corporation Front loader
JP2015190147A (ja) * 2014-03-27 2015-11-02 株式会社クボタ フロントローダ
JP2015194014A (ja) * 2014-03-31 2015-11-05 株式会社クボタ フロントローダ
WO2017126182A1 (ja) 2016-10-28 2017-07-27 株式会社小松製作所 積込機械の制御システム及び積込機械の制御方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60246933A (ja) * 1984-05-18 1985-12-06 Toyoda Autom Loom Works Ltd ベルロ−ダにおけるバケツトの傾角自動修正装置
JPS61106834A (ja) * 1984-10-27 1986-05-24 Toyoda Autom Loom Works Ltd 荷役車両におけるバケツトレベリング装置
JPS6299653U (ja) * 1985-12-10 1987-06-25
JPH0284858U (ja) * 1988-12-12 1990-07-02
JPH038930A (ja) * 1989-06-02 1991-01-16 Yanmar Agricult Equip Co Ltd 持上げ運搬作業機
JPH0441821A (ja) * 1990-06-06 1992-02-12 Sanyo Kiki Kk ローダ制御装置
JPH0551940A (ja) * 1991-02-27 1993-03-02 Toyo Umpanki Co Ltd 荷役具姿勢制御装置
JPH0724431Y2 (ja) * 1989-04-11 1995-06-05 株式会社クボタ ブーム式油圧作業機の油圧操作装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60246933A (ja) * 1984-05-18 1985-12-06 Toyoda Autom Loom Works Ltd ベルロ−ダにおけるバケツトの傾角自動修正装置
JPS61106834A (ja) * 1984-10-27 1986-05-24 Toyoda Autom Loom Works Ltd 荷役車両におけるバケツトレベリング装置
JPS6299653U (ja) * 1985-12-10 1987-06-25
JPH0284858U (ja) * 1988-12-12 1990-07-02
JPH0724431Y2 (ja) * 1989-04-11 1995-06-05 株式会社クボタ ブーム式油圧作業機の油圧操作装置
JPH038930A (ja) * 1989-06-02 1991-01-16 Yanmar Agricult Equip Co Ltd 持上げ運搬作業機
JPH0441821A (ja) * 1990-06-06 1992-02-12 Sanyo Kiki Kk ローダ制御装置
JPH0551940A (ja) * 1991-02-27 1993-03-02 Toyo Umpanki Co Ltd 荷役具姿勢制御装置

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011017204A (ja) * 2009-07-09 2011-01-27 Kubota Corp フロントローダ
JP2012207484A (ja) * 2011-03-30 2012-10-25 Kubota Corp フロントローダ
US8845265B2 (en) 2011-03-30 2014-09-30 Kubota Corporation Front loader
US9714499B2 (en) 2012-10-30 2017-07-25 Deere & Company Loader pivot angle sensor system and method thereof with lever discs
US20140119872A1 (en) * 2012-10-30 2014-05-01 Deere & Company Loader
US9085869B2 (en) * 2012-10-30 2015-07-21 Deere & Company Loader with actuating device entirely disposed in loader boom cavity
US20150275472A1 (en) * 2012-10-30 2015-10-01 Deere & Company Loader pivot angle sensor system and method thereof
EP2924178A2 (en) 2014-03-27 2015-09-30 Kubota Corporation Front loader
JP2015190147A (ja) * 2014-03-27 2015-11-02 株式会社クボタ フロントローダ
US9238899B2 (en) 2014-03-27 2016-01-19 Kubota Corporation Front loader
US9238900B2 (en) 2014-03-27 2016-01-19 Kubota Corporation Front loader
JP2015194014A (ja) * 2014-03-31 2015-11-05 株式会社クボタ フロントローダ
WO2017126182A1 (ja) 2016-10-28 2017-07-27 株式会社小松製作所 積込機械の制御システム及び積込機械の制御方法
JP6208899B1 (ja) * 2016-10-28 2017-10-04 株式会社小松製作所 積込機械の制御システム及び積込機械の制御方法
CN107250461A (zh) * 2016-10-28 2017-10-13 株式会社小松制作所 装载机械的控制系统及装载机械的控制方法
EP3214227A4 (en) * 2016-10-28 2018-02-07 Komatsu Ltd. Control system for loading machine and control method for loading machine
US10047495B2 (en) 2016-10-28 2018-08-14 Komatsu Ltd. Loader control system and loader control method

Also Published As

Publication number Publication date
JP5114133B2 (ja) 2013-01-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5114133B2 (ja) フロントローダ
EP2431534B1 (en) Work vehicle
EP2924178B1 (en) Front loader
JP5405517B2 (ja) フロントローダ
JP4041861B2 (ja) 積込作業車両
CN110462137B (zh) 作业车辆
JP2007224511A (ja) ローダ型作業機械のバケット姿勢制御装置
JP5114132B2 (ja) フロントローダ
JP5132635B2 (ja) フロントローダ
JP5390208B2 (ja) フロントローダ
JP6223253B2 (ja) フロントローダ
JP5528175B2 (ja) ローダ作業機の油圧回路及びその油圧制御方法
JP5272446B2 (ja) 作業機械
JP6903603B2 (ja) フロントローダ及び作業機
JP3922701B2 (ja) 作業車両の作業機用油圧ポンプの制御方法と制御装置
JP5315443B2 (ja) ホイールローダ
JP6882214B2 (ja) 建設機械
JP2019172383A (ja) 建設機械
WO2020255998A1 (ja) 作業機
CN110462140B (zh) 作业车辆以及作业车辆的控制方法
JP2001342648A (ja) 油圧ショベル
JP4216426B2 (ja) フロントローダ
JP5986025B2 (ja) 作業機械
JP2008072936A (ja) 移植機
JPH028422A (ja) 操作レバー装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090928

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120316

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120925

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121015

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151019

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5114133

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150