JP6903603B2 - フロントローダ及び作業機 - Google Patents

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Description

本発明は、フロントローダ及び当該フロントローダを備えた作業機に関する。
従来、特許文献1に開示されたフロントローダが知られている。
特許文献1に開示のフロントローダは、作業機(トラクタ)の前部に枢支されるブームと、ブームの先端に枢支されたバケットと、バケットのスクイ・ダンプ動作に連動して動く連動部と、ブームの支軸回りに回動可能に支持されたベルクランクと、ブームを昇降した時にバケットに収容された収容物が落下することを防止すべくバケットの姿勢を保持する機構を備えている。当該機構は、ブームに沿って延びる複数のリンク部材を有しており、当該リンク部材は連動部とベルクランクとを連結している。
特許第5114132号公報
上記フロントローダにおいては、バケットの姿勢を保持する機構がブームに沿って延びる複数のリンク部材を有している。そのため、フロントローダを使用した作業時において、リンク部材がフロントローダを操作する作業者の前方の視界に影響を及ぼす虞がある。
本発明は、このような実情に鑑みて、バケットの姿勢を保持する機構を備えつつ、当該機構がフロントローダを操作する作業者の前方の視界に影響を及ぼしにくいフロントローダ及び当該フロントローダを備えた作業機を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。
本発明の一態様に係るフロントローダは、ブームと、前記ブームの先端側に設けられた第1枢軸回りにスクイ及びダンプ動作可能に支持されたバケットと前記ブームを揺動させるブームシリンダと、前記バケットをスクイ及びダンプ動作させるバケットシリンダと、前記バケットシリンダに作動油を供給する第1状態と前記バケットシリンダへの作動油の供給を停止する第2状態とに切り換え可能な制御バルブと、前記バケットの動作に伴って前記第1枢軸回りに回動可能な第1可動部材と、前記第1可動部材と前記制御バルブとを接続するワイヤと、を備えている。
本発明の一態様に係るフロントローダは、ブームと、前記ブームの先端側に設けられた第1枢軸回りにスクイ及びダンプ動作可能に支持されたバケットと、前記ブームを揺動させるブームシリンダと、前記バケットをスクイ及びダンプ動作させるバケットシリンダと、前記バケットシリンダに作動油を供給する第1状態と前記バケットシリンダへの作動油の供給を停止する第2状態とに切り換え可能な制御バルブと、前記バケットの動作に伴って前記第1枢軸回りに回動可能な第1可動部材と、前記制御バルブに連結され、一方向又は他方向に移動することによって前記制御バルブを前記第1状態又は前記第2状態に切り換える第2可動部材と、前記第1可動部材と前記第2可動部材とを接続するワイヤと、を備えている。
好ましくは、前記ワイヤは、前記ブームの上昇に伴って前記制御バルブを前記第1状態から前記第2状態に操作し且つ前記ブームの下降に伴って前記制御バルブを前記第2状態から前記第1状態に操作する。
好ましくは、前記ワイヤは、前記ブームの上昇に伴って前記第2可動部材を前記一方向に移動させ且つ前記ブームの下降に伴って前記第2可動部材を前記他方向に移動させる。
好ましくは、前記ワイヤは、前記ブームの下方を通って配置されている。
好ましくは、前記ブームは、上板と、下板と、前記上板と前記下板とを連結する第1側板と、前記上板と前記下板とを連結する第2側板と、を有し、前記ワイヤは、前記ブームシリンダと前記下板との間を通って配置されている。
好ましくは、前記第1可動部材は、前記第1枢軸回りに回動する回動部と、前記ブームに沿って延設され且つ一端が前記回動部に連結され他端が前記ワイヤに連結される延設部と、を有している。
好ましくは、前記ワイヤの一端側には接続部材が設けられ、前記接続部材は、前記第1可動部材に対して回動可能に枢支された枢支部を有している。
好ましくは、前記ブームの先端側に固定され且つ前記ワイヤの一端側を当該ワイヤの長手方向に移動可能に支持する支持部材を備えている。
好ましくは、前記第2可動部材は、回動可能なリンク部材と、前記リンク部材に固定され且つ前記ワイヤの他端側が挿通されたピンと、前記リンク部材に固定され且つ前記制御バルブに連結された連結部と、を有している。
好ましくは、前記ワイヤの一端側を覆うカバーを備えている。
本発明の一態様に係る作業機は、上記一態様に係るフロントローダと、前記フロントローダを支持する車体と、を備えている。
上記したフロントローダ及び作業機によれば、バケットの姿勢を保持する機構を備えつつ、当該機構がフロントローダを操作する作業者の前方の視界に影響を及ぼしにくい。
フロントローダの側面図である。 フロントローダの斜視図である。 フロントローダの底面図である。 フロントローダのブーム先端側の斜視図である。 図4の部分拡大図である。 フロントローダのブーム先端側の底面図である。 図6の部分拡大図である。 フロントローダのブーム基端側の斜視図である。 フロントローダの油圧回路の回路図である。 バケットがダンプ動作したときの第1可動部材等の動作を示す側面図である。 バケットがスクイ動作したときの第1可動部材等の動作を示す側面図である。 図8の部分拡大図である。 フロントローダのブーム基端側の図である。 リンク部材の斜視図である。 ブームが上昇したときの第2可動部材等の動作を示す側面図である。 ブームが下降したときの第2可動部材等の動作を示す側面図である。 ワイヤの先端を回動部に直接的に接続した形態を示す底面図である。 ワイヤの基端を制御バルブのスプールに直接的に接続した形態を示す側面図である。 第2枢支部を複数設けた形態を示す側面図である。 支持部材を車体幅方向において第2枢支部の一方と他方に設けた形態を示す底面図である。 第1可動部材の車体幅方向の両方に規制部材を設けた形態を示す底面図である。 ワイヤの一端側をカバーで覆った状態を示す底面図である。 作業機の側面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
<作業機>
図23は、作業機1の一実施形態を示す側面図である。本実施形態の場合、作業機1はトラクタである。但し、作業機1は、トラクタに限定されず、他の種類の作業機(作業車
両)であってもよい。
以下、トラクタ(作業機)1の運転席5に着座した運転者の前側(図23の右側)を前方、運転者の後側(図23の左側)を後方、運転者の左側(図23の奥側)を左方、運転者の右側(図23の手前側)を右方として説明する。また、作業機1の前後方向に直交する方向である水平方向(図23の奥行方向)を車体幅方向として説明する。また、車体幅方向であって当該車体幅方向の中心から離れる方向を車体外方、車体幅方向であって当該車体幅方向の中心に近づく方向を車体内方として説明する。
トラクタ1は、車体2と走行装置3とを備えている。
車体2の上部には運転席5が設けられている。車体2の前部にはエンジンE1が搭載されている。車体2の後部には、クラッチハウジング、ミッションケース4等が設けられている。走行装置3は、車体2の前部に設けられた前輪3Fと、車体2の後部に設けられた後輪3Rとを有している。
車体2には、フロントローダ6が装着されている。フロントローダ6は、車体2の前部に支持されている。以下、フロントローダ6について説明する。
<フロントローダ>
図1〜図3に示すように、フロントローダ6は、取付フレーム7、ブーム8、バケット9、ブームシリンダ10、バケットシリンダ11を備えている。
取付フレーム7は、左フレーム7Lと右フレーム7Rとを有している。取付フレーム7(左フレーム7L、右フレーム7R)は、取付プレート71と、支持体72と、メインフレーム73と、サイドフレーム74と、を有している。
取付プレート71は、車体2の左側と右側にそれぞれ取り付け可能である。左フレーム7Lの取付プレート71は、車体2の左側に取り付け可能である。右フレーム7Rの取付プレート71は、車体2の右側に取り付け可能である。支持体72は、左と右の取付プレート71からそれぞれ車体外方に向けて突出している。メインフレーム73は、左と右の支持体72の車体外方側の端部からそれぞれ上方に延びるように設けられている。サイドフレーム74は、メインフレーム73に着脱可能に取り付けられている。サイドフレーム74は、メインフレーム73から上方に延びている。サイドフレーム74は、内サイドフレーム74Aと外サイドフレーム74Bとを含んでいる。内サイドフレーム74Aは、車体内方側に配置されている。外サイドフレーム74Bは、車体外方側に配置されている。サイドフレーム74の上部には、車体幅方向に延びる枢軸13が設けられている。枢軸13は、内サイドフレーム74Aと外サイドフレーム74Bとを貫通して車体幅方向に延びている。
図2、図3に示すように、ブーム8は、左ブーム8Lと右ブーム8Rとを有している。左ブーム8Lは、左フレーム7Lに支持されている。右ブーム8Rは、右フレーム7Rに支持されている。左ブーム8Lの中途部と右ブーム8Rの中途部は、連結体12により互いに連結されている。ブーム8(左ブーム8L、右ブーム8R)の基端側は、取付フレーム7(サイドフレーム74)に設けられた枢軸13回りに揺動可能に支持されている。ブーム8の先端側には、車体幅方向に延びる枢軸14が設けられている。
以下、説明の都合上、枢軸14を「第1枢軸14」と称し、枢軸13を「第2枢軸13」と称する。また、ブーム8の延設方向を「ブーム長さ方向」、ブーム8の基端側から先端側に向かう方向を「ブーム前方向」、ブーム8の先端側から基端側に向かう方向を「ブーム後方向」と称する。
本実施形態の場合、ブーム8は、略四角筒状に形成されている。図2、図4に示すように、ブーム8は、上板8aと、下板8bと、第1側板8cと、第2側板8dとを有している。上板8aは、ブーム8の上部に設けられている。下板8bは、ブーム8の下部に設けられており、上板8aと対向している。第1側板8cは、車体外方側に設けられており、上板8aの車体外方側と下板8bの車体外方側とを連結している。第2側板8dは、車体内方側に設けられており、上板8aの車体内方側と下板8bの車体内方側とを連結している。図4に示すように、第1側板8cの下部と第2側板8dの下部は、下板8bの下面よりも下方に突出している。尚、ブーム8の形状は、略四角筒状には限定されず、他の形状
であってもよい。
図4、図5、図7に示すように、ブーム8の先端側には、ストッパ部材33及び連結部材35L,35Rが設けられている。ストッパ部材33と連結部材35L,35Rは、左ブーム8Lと右ブーム8Rにそれぞれ設けられている。
図4、図6等に示すように、ストッパ部材33は、第1枢軸14よりもブーム後方向に設けられている。図4に示すように、ストッパ部材33は、横部分33aと縦部分33bとを有しており、全体としてT字状に形成されている。横部分33aは、第1側板8cの下方から第2側板8dの下方に亘って車体幅方向に延設されている。縦部分33bは、横部分33aの車体幅方向の中央から下板8bに向けて延設されている。ストッパ部材33は、後述するストッパ板34と当接することにより、ブーム8に対するバケット9の揺動角度を規制する。
図4に示すように、連結部材35Lは、ブーム8の第1側板8cとストッパ部材33の横部分33aの左部とを連結している。図4、図7に示すように、連結部材35Rは、ブーム8の第2側板8dとストッパ部材33の横部分33aの右部とを連結している。これにより、ストッパ部材33が連結部材35L,35Rを介してブーム8に固定されている。
図1、図3、図6に示すように、ブーム8の先端側には、第1ブラケット57が設けられている。第1ブラケット57は、左ブーム8Lと右ブーム8Rのいずれか一方(本実施形態の場合、右ブーム8R)に設けられている。
図7に示すように、第1ブラケット57は、ストッパ部材33及び連結部材35L,35Rの後方に配置されている。図4〜図7に示すように、第1ブラケット57は、第1固定部57aと、第1支持部57bとを有している。第1固定部57aは、四角形の板状であって、ブーム8の下板8bの下面に固定されている。第1支持部57bは、第1固定部57aの後縁から下方に屈曲して延びている。第1支持部57bは、板状であって、一方の面がブーム前方向を向き、他方の面がブーム後方向を向いている。第1支持部57bには、下縁から上方に向けて切り欠かれた切欠き57cが形成されている。第1支持部57bは、後述するワイヤ50の先端側を支持する。
図1、図2、図8に示すように、ブーム8の基端側には、第2ブラケット58が設けられている。第2ブラケット58は、第1ブラケット57が設けられている側のブーム(本実施形態の場合、右ブーム8R)に設けられている。
図8に示すように、第2ブラケット58は、第2固定部58aと第2支持部58bとを有している。第2固定部58aは、四角形の板状であって、ブーム8の下板8bの下面に固定されている。第2支持部58bは、ブーム8よりも車体外方(第1側板8cよりも右方)に位置しており、下向きに延設されている。第2支持部58bは、板状であって、一方の面がブーム前方向を向き、他方の面がブーム後方向を向いている。第2支持部58bには、下縁から上方に向けて切り欠かれた切欠き58cが形成されている。第2支持部58bは、後述するワイヤ50の基端側を支持する。
図1〜図3に示すように、ブーム8にはスタンド60が設けられている。スタンド60は、左ブーム8Lと右ブーム8Rにそれぞれ設けられている。スタンド60は、左ブーム8Lと右ブーム8Rにそれぞれ沿ってブーム長さ方向に延びている。図3に示すように、スタンド60は、ブーム8の先端側において、左ブーム8Lの車体内方及び右ブーム8Rの車体内方にそれぞれ設けられている。図7に示すように、スタンド60の一端側(先端側)は、横軸32に枢支されている。横軸32は、第1枢軸14の車体内方に配置され且つ第1枢軸14回りに回動可能である。図2に示すように、スタンド60の他端側(基端側)は、ブーム8の長さ方向の中途部において、ブーム8の車体内方側の側板に設けられた係止部83に係止されている。スタンド60は、他端側の係止を解除することによって、フロントローダ6をトラクタ1から取り外したときに、バケット9と共に接地可能である。尚、図示の都合上、スタンド60は、図1〜図3以外では省略されている。
図1〜図3に示すように、ブームシリンダ10は、サイドフレーム74とブーム8を連結している。ブームシリンダ10の一端部(基端部)は、サイドフレーム74に取り付け
られている。具体的には、ブームシリンダ10の一端部は、サイドフレーム74の上下方向の中途部に、横軸81を介して回動可能に枢支されている。ブームシリンダ10の他端部(先端部)は、ブーム8に取り付けられている。具体的には、ブームシリンダ10の他端部は、ブーム8の前後方向(長手方向)の中途部に、横軸82を介して回動可能に枢支されている。ブーム8は、ブームシリンダ10の伸長によって第2枢軸13回りの上方に揺動し、ブームシリンダ10の短縮によって第2枢軸13回りの下方に揺動する。
ブームシリンダ10は、後述するブーム制御バルブ16(図9参照)によって制御される。ブーム制御バルブ16は、トラクタ1に設けられる。ブーム制御バルブ16は、操作レバー等の操作具によって手動操作される。
図2〜図4に示すように、バケット9は、バケットブラケット91とバケット本体92とを有している。バケットブラケット91は、第1枢軸14回りに揺動可能に支持されている。バケット本体92は、土砂等を掬う(収容する)部分であって、バケットブラケット91の前部に取り付けられている。バケットブラケット91とバケット本体92とは、第1枢軸14回りに一体的に回動する。
図4、図7に示すように、バケットブラケット91の車体内方側の面(右面)には、横軸32が固定されている。横軸32は、車体幅方向に延びている。横軸32の中心軸は、第1枢軸14の中心軸と同一直線上に配置されている。横軸32は、第1枢軸14より車体内方に配置されている。横軸32の外周面には、後述する第1可動部材25を構成する回動部28が固定されている。回動部28は、横軸32及びバケットブラケット91と共に、第1枢軸14回りに回動する。
図4、図6、図7に示すように、バケットブラケット91の前方には、ストッパ板34が設けられている。ストッパ板34は、バケット本体92の底面に固定されている。図4に示すように、ストッパ板34は、基部34aと突出部34bとを有している。基部34aは、車体幅方向に延びている。突出部34bは、基部34aの車体幅方向の一方側と他方側からそれぞれ下方(バケット本体92の底面から離れる方向)に突出して延びている。バケット9が第1枢軸14回りの前方に揺動する(ダンプ動作する)と、ストッパ板34の突出部34bがストッパ部材33の横部分33aに当接する。これにより、ブーム8に対するバケット9の揺動角度が規制される。
図2、図3に示すように、連結体12の車体幅方向の中途部には、シリンダブラケット15Aが設けられている。バケット9の後面下部の車体幅方向の中途部には、シリンダブラケット15Bが設けられている。バケットシリンダ11の一端部(基端端部)は、シリンダブラケット15Aに取り付けられている。バケットシリンダ11の他端部(先端部)は、シリンダブラケット15Bに取り付けられている。バケット9は、バケットシリンダ11の伸長によって第1枢軸14回りにスクイ動作し、バケットシリンダ11の短縮によって第1枢軸14回りにダンプ動作する。
バケットシリンダ11は、後述するバケット制御バルブ17(図9参照)によって制御される。バケット制御バルブ17は、トラクタ1に設けられる。バケット制御バルブ17は、操作レバー等の操作具によって手動操作される。
図1〜図3、図8に示すように、サイドフレーム74には制御バルブ18が取り付けられている。制御バルブ18は、バルブブラケット20を介してサイドフレーム74に取り付けられている。制御バルブ18は、第1ブラケット57及び第2ブラケット58が設けられた側のブーム(本実施形態の場合、右ブーム8R)に装着されたサイドフレーム74に取り付けられる。本実施形態の場合、制御バルブ18は、右フレーム7Rのサイドフレーム74に取り付けられている。以下、説明の便宜上、制御バルブ18を「水平制御バルブ18」という。
<油圧回路>
フロントローダ6は、ブームシリンダ10及びバケットシリンダ11を制御する油圧回路を備えている。油圧回路は、操作レバー(図示略)の操作に基づいて、ブームシリンダ10及びバケットシリンダ11を制御する。図9に示すように、油圧回路は、油圧制御バルブ19と水平制御バルブ18とを有している。
<油圧制御バルブ>
油圧制御バルブ19は、例えばトラクタ1の車体2に装着される。油圧制御バルブ19は、操作レバーの操作に応じてブームシリンダ10及びバケットシリンダ11に作動油を供給して、ブーム8を上昇又は下降させると共にバケット9をスクイ及びダンプ動作させる。また、油圧制御バルブ19は、ブーム8の昇降時にバケット9が一定姿勢を保持すべくブーム8の上昇(上げ動作)に連動してバケット9がダンプ動作をすると共に、ブーム8の下降(下げ動作)に連動してバケット9がスクイ動作をするようにブームシリンダ10及びバケットシリンダ11を制御する。
図9に示すように、油圧制御バルブ19は、ブーム制御バルブ16、バケット制御バルブ17、姿勢保持切換バルブ62、上げ調整バルブ63、下げ調整バルブ64、リリーフバルブ65,66,67,68を有している。
ブーム制御バルブ16は、手動操作により、フローティング位置16aと下げ位置16bとニュートラル位置16cと上げ位置16dとに切り換え可能に構成されている。ブーム制御バルブ16をニュートラル位置16cに切り換えたとき、ポンプからの作動油が油路70を通してバケット制御バルブ17側に供給される。ブーム制御バルブ16を上げ位置16dに切り換えたとき、ポンプからの作動油が油路71を通してブームシリンダ10のボトム側に供給され、その戻り油が油路72を通してブーム制御バルブ16側に戻される。ブーム制御バルブ16を下げ位置16bに切り換えたとき、ポンプからの作動油が油路72を通してブームシリンダ10のロッド側に供給され、その戻り油が油路71を通してブーム制御バルブ16側に戻される。
バケット制御バルブ17は、手動操作により、スクイ位置61aとニュートラル位置61bとクイックダンプ位置17cとダンプ位置17dとに切り換え可能に構成されている。バケット制御バルブ17をニュートラル位置17bに切り換えたとき、ポンプからの作動油が油路73を通して外部の油圧機器側に供給される。バケット制御バルブ17をスクイ位置17aに切り換えたとき、ポンプからの作動油が油路75を通してバケットシリンダ11のロッド側に供給され、その戻り油が油路74を通してバケット制御バルブ17側に戻される。バケット制御バルブ17をダンプ位置17dに切り換えたとき、ポンプからの作動油が油路74を通してバケットシリンダ11のボトム側に供給され、その戻り油が油路75を通してバケット制御バルブ17側に戻される。また、バケット制御バルブ17をクイックダンプ位置17cに切り換えた時ポンプからの作動油が油路74を介してバケットシリンダ11のボトム側に供給され、油路75を介してバケットシリンダ11のロッド側の戻り油が油路74側に供給される。
姿勢保持切換バルブ62は、手動操作により、姿勢保持機能有り位置62aと姿勢保持機能無し位置62bとに切り換え可能に構成されている。姿勢保持切換バルブ62を姿勢保持機能有り位置62aに切り換えたとき、ブーム制御バルブ16を下げ位置16b又は上げ位置16dに切り換えていれば、ポンプからの作動油が姿勢保持切換バルブ62を介してバケット制御バルブ17に供給されなくなる。これにより、バケット制御バルブ17の操作では、バケット9をダンプ動作及びスクイ動作させることができなくなる。また、姿勢保持切換バルブ62が姿勢保持機能無し位置62bに切り換えたとき、ブーム制御バルブ16の切り換え位置に拘わらず、ポンプからの作動油が姿勢保持切換バルブ62を介してバケット制御バルブ17に供給されるようになる。これにより、ブーム制御バルブ16の操作の如何に拘わらず、バケット制御バルブ17の切り換え操作によってバケット9をダンプ動作又はスクイ動作させることができるようになっている。
上げ調整バルブ63は、ブーム制御バルブ16を上げ位置16dに切り換えているときに、ブームシリンダ10のからの戻り油を分流して油路74を介してバケットシリンダ11のボトム側に供給する。
下げ調整バルブ64は、ブーム制御バルブ16を下げ位置16bに切り換えているときに、ブームシリンダ10のからの戻り油を分流して油路75を介してバケットシリンダ11のロッド側に供給する。
バケット9のスクイ動作時に、バケット9の水平面に対する傾斜角度が所定角度を超え
ると、バケット9から土砂等の収容物がこぼれる。以下、便宜上、バケット9の水平面に対する傾斜角度が所定角度を超えない領域(収容物がこぼれない限界までの領域)を「限界領域」という。水平制御バルブ18は、バケット9のスクイ動作時に、バケット9の水平面に対する傾斜角度が「限界領域」になる手前で(又は「限界領域」になったときに)、バケット9のスクイ動作を停止させる機能を有する。
<水平制御バルブ>
水平制御バルブ18は、直動スプール形の2位置切換弁から構成されている。図8に示すように、水平制御バルブ18のスプール181は、当該スプール181を収容するボディ182から上方に突出している。水平制御バルブ18は、スプール181を下方に押し込むことにより、中立位置18aから制御位置18bに切り換えられる。スプール181は、下方への押し込みを中止すると、戻しバネの付勢力によって制御位置18bから中立位置18aに戻る(切り換えられる)。スプール181が制御位置18bにあるとき、バケットシリンダ11に作動油を供給する状態(以下、「第1状態」という)となる。スプール181が中立位置18aにあるとき、バケットシリンダ11への作動油の供給を停止する状態(以下、「第2状態」という)となる。つまり、水平制御バルブ18は、スプール181の移動によって、第1状態と第2状態とに切り換え可能である。
ブーム制御バルブ16からブームシリンダ10のボトム側(上げ側)に至る油圧管路71と、バケット制御バルブ17からバケットシリンダ11のボトム側(ダンプ側)に至る油圧管路74とは、水平制御バルブ18を通って配設されている。ブーム制御バルブ16からブームシリンダ10のロッド側(下げ側)に至る油圧管路72は、水平制御バルブ18を通らずに配設されている。
<連動機構>
図4、図8に示すように、ブーム8には、バケット9(バケットブラケット91)と水平制御バルブ18とを連結する連動機構24が設けられている。連動機構24は、第1可動部材25と、第2可動部材26と、ワイヤ50と、を有している。
図4にはブーム前方側に位置する連動機構24(第1可動部材25、ワイヤ50)が示されており、図8にはブーム後方側に位置する連動機構24(第2可動部材26、ワイヤ50)が示されている。連動機構24は、制御バルブ18、第1ブラケット57及び第2ブラケット58が設けられた側のブーム(本実施形態の場合、右ブーム8R)に設けられる。
連動機構24は、主として、ブーム8の上げ動作時にバケット4の姿勢を水平に保持するための機構である。連動機構24は、ブーム8の上昇(上げ動作)に連動してバケット9がダンプ動作し、ブーム8の下降(下げ動作)に連動してバケット9がスクイ動作するように、水平制御バルブ18を操作する。
<第1可動部材>
図1〜図3に示すように、第1可動部材25は、ブーム8の先端側に設けられている。第1可動部材25は、バケット9の動作(ダンプ動作、スクイ動作)に伴って、一方向又は他方向に移動する。図4、図7に示すように、本実施形態の場合、第1可動部材25は、回動部28と延設部27を含む。
回動部28は、第1枢軸14回りに回動する。回動部28は、延設部27を枢支する枢支部28a(以下、「第1枢支部28a」という)を有している。第1枢支部28aは、回動部28を車体幅方向に貫通する軸体29(以下、「第1軸体29」という)を有している。
延設部27は、ブーム8に沿って延設されている。延設部27の一端(先端)は、回動部28に連結されている。延設部27の他端(基端)は、ワイヤ50に連結されている。延設部27は、第1取付部27aと、第2取付部27bと、中間部27cと、を有している。本実施形態の場合、第1取付部27a、第2取付部27b、中間部27cは、1枚の板(金属板等)を折り曲げることにより一体に形成されている。
図4、図7に示すように、第1取付部27aは、ブーム8の第1側板8aの車体内方に配置されている。第1取付部27aは、ブーム8の長さ方向に延びている。第1取付部2
7aの先端部は、車体幅方向において、バケットブラケット91と回動部28との間に配置されている。第1取付部27aの前端部は、回動部28に設けられた第1枢支部28aを介して、回動部28に枢支されている。第1枢支部28aの第1軸体29は、第1取付部27aの先端部及び回動部28を貫通している。
図4、図5、図7に示すように、第2取付部27bは、ブーム8の第1側板8cと第2側板8dとの間であって且つ下板8bの下方に配置されている。第2取付部27bは、ブーム8の長さ方向に延びている。第2取付部27bの後端部は、後述する接続部材30に設けられた枢支部30a(以下、「第2枢支部30a」という)に枢支されている。第2枢支部30aは、接続部材30を車体幅方向に貫通する軸体31(以下、「第2軸体31」という)を有している。
図4、図7に示すように、中間部27cは、第1取付部27aの後端下部と第2取付部27bの前端下部とを接続している。これにより、第1取付部27aと第2取付部27bとを一体化しつつ、延設部27とストッパ部材33との干渉が回避されている。中間部27cは、ブーム8の第1側板8aの下方を通って(跨いで)車体幅方向に延びている。中間部27cは、ストッパ部材33の後方(ブーム後方向)に配置されている。
図10、図11に示すように、第1可動部材25は、バケット9の動作(ダンプ動作、スクイ動作)に伴って第1枢軸14回りに回動する。
図10に示すように、バケット9が第1枢軸14回りにダンプ動作すると、回動部28がバケットブラケット91と共に第1枢軸14回りの一方向(図10の矢印201方向)に回動する。これにより、回動部28に設けられた第1枢支部28aが第1枢軸14回りの一方向に回動し、第1枢支部28aに枢支された延設部27がブーム後方向(図10の矢印202方向)に移動する。
図11に示すように、バケット9が第1枢軸14回りにスクイ動作すると、回動部28がバケットブラケット91と共に第1枢軸14回りの他方向(図11の矢印301方向)に回動する。これにより、回動部28に設けられた第1枢支部28aが第1枢軸14回りの他方向に回動し、第1枢支部28aに枢支された延設部27がブーム前方向(図11の矢印302方向)に移動する。
<第2可動部材>
図1〜図3、図8に示すように、第2可動部材26は、ブーム8の基端側に設けられている。図8に示すように、第2可動部材26は、水平制御バルブ18と連結されている。第2可動部材26は、一方向又は他方向に移動することによって、水平制御バルブ18を第1状態又は第2状態に切り換える。第2可動部材26の動き(動作)については、後ほど詳しく説明する。
図8、図12、図13に示すように、第2可動部材26は、リンク部材36、ピン37、連結部38を有している。尚、図示の都合上、図12では、リンク部材36を仮想線で示している。
リンク部材36は、第2枢軸13に回動可能に枢支されている。リンク部材36は、外サイドフレーム74Bの車体外方に設けられている。図14に示すように、リンク部材36は、略三角形状の板であって、車体幅方向に一定の厚みを有している。リンク部材36は、第1孔36aと、第2孔36bと、第3孔36cとを有している。第1孔36a、第2孔36b、第3孔36cは、リンク部材36を厚み方向(車体幅方向)に貫通する円柱状に形成されている。第1孔36a、第2孔36b、第3孔36cは、三角形状に配置されている。第1孔36aは、リンク部材36の上部に設けられている。第2孔36bは、リンク部材36の下部に設けられている。第3孔36cは、第1孔36a及び第2孔36bの後方に配置されている。
第1孔36aの内部には、円筒状の第1ブッシュ40が嵌め入れられている。第2孔36bの内部には、円筒状の第2ブッシュ41が嵌め入れられている。第1ブッシュ40及び第2ブッシュ41は、リンク部材36が第2枢軸13回りに円滑に回転することを助ける。
図8、図12、図13に示すように、第2枢軸13は、外サイドフレーム74Bから車
体外方に向けて延設され、リンク部材36の第1孔36a及び第1ブッシュ40を貫通している。第2枢軸13の一端側(車体外方側)であって且つ第1孔36aから突出した部分には、第1スナップリング45が装着されている。第1スナップリング45とリンク部材36との間には、第1環状板46が介在している。第1環状板46は、リンク部材36の外面(車体外方側の面)に当接している。
ピン37は、リンク部材36に取り付けられている。ピン37は、円柱状であって、リンク部材36の第2孔36b及び第2ブッシュ41を貫通している。ピン37の一端側(車体外方側)であって且つ第2孔36bから突出した部分には、第2スナップリング47が装着されている。第2スナップリング47とリンク部材36との間には、第2環状板48が介在している。第2環状板48は、リンク部材36の外面(車体外方側の面)に当接している。ピン37の他端側(車体内方側)であって且つ第2孔36bから突出した部分37a(以下、「基部37a」という)には貫通孔37bが形成されている。貫通孔37bの中心軸方向は、ピン37の中心軸方向と交差(直交)している。貫通孔37bには、ワイヤ50の他端側(基端側)が挿通されている。ワイヤ50の他端側は、貫通孔37bの中心軸方向の一方及び他方にそれぞれ移動可能である。
連結部38は、リンク部材36を水平制御バルブ18のスプール181と連結する部分である。連結部38は、連結板42と、第1連結軸43と、第2連結軸44とを有している。連結板42は、長方形状の平板であって、リンク部材36と外サイドフレーム74Bとの間に配置されている。連結板38の長手方向の一端側は、第1連結軸43を介してリンク部材36と連結されている。第1連結軸43は、リンク部材36の第3孔36c及び連結板38を貫通している。連結板38の長手方向の一端側は、第1連結軸43を中心としてリンク部材36に対して回動可能である。連結板38の長手方向の他端側は、第2連結軸44を介して水平制御バルブ18のスプール181と連結されている。第2連結軸44は、連結板38とスプール181とを貫通している。連結板38の長手方向の他端側は、第2連結軸44を中心としてスプール181に対して回動可能である。
<ワイヤ>
ワイヤ50は、ブーム8の上昇に伴って水平制御バルブ18を第1状態から第2状態に操作し(切り換え)、ブーム8の下降に伴って水平制御バルブ18を第2状態から第1状態に操作する(切り換える)。図1〜図3等に示すように、ワイヤ50は、ブーム8の長さ方向(ブーム長さ方向)に延びている。ワイヤ50は、ブーム8やバケット9の揺動等に伴って撓むことが可能である。ワイヤ50は、例えば、金属等から構成される。
本実施形態の場合、ワイヤ50は、第1可動部材25と第2可動部材26とを接続している。ワイヤ50は、ブーム8の上昇に伴って第2可動部材26を一方向に移動させ且つブーム8の下降に伴って第2可動部材26を他方向に移動させる。ワイヤ50の動き(動作)については、後ほど詳しく説明する。
本実施形態の場合、ワイヤ50は、プッシュプル式のワイヤである。図5、図8等に示すように、ワイヤ50は、内側部材50Aと外側部材50Bとを有している。内側部材50Aは、外側部材50Bに挿通されており、外側部材50Bに対して相対的に移動可能である。
内側部材50Aは、第1ロッド51、第2ロッド52、線材55を有している。外側部材50Bは、第1筒状体53、第2筒状体54、被覆体59を有している。
図4、図5等に示すように、第1ロッド51は、ワイヤ50の一端側(先端側)に位置している。第1ロッド51の基端部は、第1筒状体53の内部に挿入されており、当該内部において線材55の一端部(先端部)と接続されている。第1ロッド51の先端部は、第1筒状体53から突出しており、接続部材30を介して第1可動部材25の延設部27と接続されている。
第1筒状体53は、第1ブラケット57に支持されている。具体的には、第1筒状体53は、第1ブラケット57の第1支持部57bの切欠き57eに嵌め入れられて支持されている。
接続部材30は、ワイヤ50の一端側に設けられており、第2枢支部30aと接続部3
0bとを有している。図5、図7に示すように、第2枢支部30aは、分岐部39と第2軸体31を有している。分岐部39は、二股状(U字状)に形成されている。分岐部39は、第1可動部材25の第2取付部27bの後端部を、車体内方側と車体外方側から挟むように配置されている。第2枢支部30aには貫通孔が形成されており、当該貫通孔を第2軸体31が貫通している。接続部材30は、第2枢支部30aの第2軸体31を支点として第1可動部材25の延設部27に対して回動可能である。言い換えれば、接続部材30は、第1可動部材25の延設部27に対して回動可能に枢支された第2枢支部30aを有している。接続部30bは、第2枢支部30aの後方に設けられており、第1ロッド51の一端側が接続されている。これにより、ワイヤ50の一端側が接続部材30に接続されている。
図4、図5等に示すように、ワイヤ50の一端側は、接続部材30を介して支持部材61により支持されている。支持部材61は、ブーム8の先端側に固定されている。本実施形態の場合、支持部材61は、第1ブラケット57と一体に形成されている。具体的には、図5に示すように、支持部材61は、第1ブラケット57の前部に設けられている。より具体的には、支持部材61は、第1支持部57bの前方において、第1固定部57aの前部から下方(下板8bの下面から離れる方向)に延設されている。支持部材61は、ブーム長さ方向に長い長方形の板状であって、一方の面が車体内方を向き、他方の面が車体外方を向いている。
支持部材61は、ワイヤ50の一端側(先端側)を、当該ワイヤ50の長手方向に移動可能に支持する。支持部材61は、ブーム8長さ方向に延びる長穴を形成する縁部61aを有している(以下、「長穴61a」という場合がある)。第2枢支部30aの第2軸体31の一端部(車体内方側の端部)は、長穴61aに挿入されている。第2軸体31は、長穴61aに沿ってブーム長さ方向に移動可能である。第2軸体31が長穴61aに沿って移動すると、ワイヤ50の一端側にある第1ロッド51がブーム長さ方向に移動する。長穴61aの長手方向は、ワイヤ50の長手方向と一致している。そのため、ワイヤ50の一端側が長穴61aに沿って移動することによって、ワイヤ50は当該ワイヤ50の長手方向に移動する。つまり、支持部材61の長穴61aにより、ワイヤ50の移動方向が当該ワイヤ50の長手方向に規制される。これにより、バケット9の揺動に伴ってワイヤ50が移動するときに、バケット9の揺動によって生じるモーメントに起因してワイヤ50の曲がりが生じることを防止できる。尚、支持部材61の構成は、ワイヤ50の一端側を当該ワイヤ50の長手方向に移動可能に支持することができるものであればよく、上述した構成には限定されない。
図8、図12、図13に示すように、第2ロッド52は、ワイヤ50の他端側(基端側)に位置している。第2ロッド52の基端側は、第2筒状体54から突出しており、ピン37の貫通孔37bに挿通されている。第2ロッド52の基端部には、第2ロッド52が貫通孔37bから抜けることを防止する抜け止め部材(ナット)56が装着されている。第2ロッド52の先端部は、第2筒状体54の内部に挿入されており、当該内部において線材55の他端部(基端部)と接続されている。第2筒状体54は、第2ブラケット58に支持されている。具体的には、第2筒状体54は、第2ブラケット58の第2支持部58bの切欠き58cに嵌め入れられて固定されている。
線材55は、ブーム8の揺動等に伴って撓むことが可能であり且つブーム8の揺動等に伴って生じる引っ張り力に耐え得る強度を有するものが使用される。本実施形態の場合、線材55は金属線である。
被覆体59は、チューブ状であって線材55の外周を被覆している。被覆体59の素材は、ブーム8の揺動等に伴って撓むことが可能であるもの(例えば、樹脂やゴム等)が使用される。被覆体59の一端側(先端側)は、第1筒状体53に接続されている。被覆体59の他端側(基端側)は、第2筒状体54に接続されている。
内側部材50A(第1ロッド51、第2ロッド52、線材55)は、外側部材50Bに挿通されており、外側部材50B(第1筒状体53、第2筒状体54、被覆体59)に対して相対的に移動可能である。ここで、外側部材50Bは、第1ブラケット57及び第2
ブラケット57を介してブーム8に固定されている。そのため、内側部材50Aは、ブーム8に対して相対的にブーム長さ方向に移動可能である。
内側部材50Aがブーム前方向に移動すると、第1筒状体53からの第1ロッド51の突出量が増加し(図11参照)、第2筒状体54からの第2ロッド52の突出量が減少する(図15参照)。内側部材50Aがブーム後方向に移動すると、第1筒状体53からの第1ロッド51の突出量が減少し(図10参照)、第2筒状体54からの第2ロッド52の突出量が増加する(図16参照)。
図1、図3、図6等に示すように、ワイヤ50は、ブーム8の下方を通って配置されている。詳しくは、ワイヤ50は、第1可動部材25が設けられている側のブーム(本実施形態の場合、右ブーム8R)の下方を通って配置されている。これにより、フロントローダ6を作業機1の前部に装着して作業を行う際に、ワイヤ50が作業者の前方の視界に影響を及ぼすことが回避できる。図6に示すように、本実施形態の場合、ワイヤ50は、ブームシリンダ10の他端部を枢支する横軸82と第1可動部材25との間の区間A1において、ブーム8の下面(下板8bの下面)に沿って配置されている。
図1、図3、図6に示すように、ワイヤ50は、ブームシリンダ10の上方であって且つブーム8の下板8bの下方を通って配置されている。つまり、ワイヤ50は、ブームシリンダ10とブーム8の下板8bとの間を通って配置されている。詳しくは、ワイヤ50は、ブームシリンダ10の他端部を枢支する横軸82とブーム8の下板8bとの間を通って配置されている。これにより、ワイヤ50の上下方向の位置が規制されるため、ワイヤ50が作業者の前方の視界に影響を及ぼすことを防止できる。
また、ワイヤ50は、ブームシリンダ10の他端部とブーム8の下板8bとの間であって且つブーム8の第1側板8cと第2側板8dとの間を通って配置されている。これにより、ワイヤ50の上下方向及び車体幅方向の位置が規制されるため、ワイヤ50が作業者の前方の視界に影響を及ぼすことをより確実に防止できる。
また、図3に示すように、ワイヤ50は、ブーム8の第1側板8cの右方であって且つスタンド60の左方を通って配置されている。つまり、ワイヤ50は、車体幅方向において、第1側板8cとスタンド60との間を通って配置されている。これにより、ワイヤ50が車体幅方向において、第1側板8cとスタンド60との間に挟まれた位置を通るため、ワイヤ50の車体幅方向の位置が規制され、ワイヤ50が作業者の前方の視界に影響を及ぼすことが防止できる。
<作用>
以下、ブーム8及びバケット9の動作に伴う作用(ワイヤ50、水平制御バルブ18の動作等)について説明する。
<ブームの上昇時>
先ず、バケット9で土等を掬って持ち上げた姿勢(持ち上げ姿勢)にした状態で、ブーム8を上昇(上げ動作)させた場合について説明する。
図15に示すように、ブーム8を上昇させると、ワイヤ50の内側部材50Aがブーム前方向(矢印101の方向)に移動する。すると、内側部材50Aの第2ロッド52の基端側に装着された抜け止め部材56がピン37に当接し、ピン37をブーム前方向に引っ張って、第2可動部材26を第2枢軸13回りの一方向(矢印102の方向)に移動(回動)させる。つまり、ワイヤ50は、ブーム8の上昇に伴って第2可動部材26を一方向に移動させる。この第2可動部材26の移動(回動)によって、連結部38が下方(矢印103の方向)に移動して、水平制御バルブ18のスプール181が押し下げられる。スプール181が押し下げられると、水平制御バルブ18は中立位置18aから制御位置18bに切り換えられる。これにより、水平制御バルブ18は、バケットシリンダ11に作動油を供給する第1状態となる。つまり、第2可動部材26は、一方向に移動することによって、水平制御バルブ18を第1状態に切り換える。
水平制御バルブ18が第1状態に切り換えられると、ブームシリンダ10のボトム側(上げ側)に供給される作動油の一部がバケットシリンダ11のボトム側(ダンプ側)及びロッド側(スクイ側)に供給される。すると、バケットシリンダ10のピストンのボトム
側とロッド側との面積差によりバケットシリンダ10が伸長してバケット9がダンプ動作をする。つまり、ブーム8の上昇動作に連動してバケット9がダンプ動作をする。これにより、バケット9が持ち上げ姿勢に保持され、バケット9に収容された土砂等の収容物がこぼれることが防がれる。
<ダンプ動作の停止>
図10に示すように、バケット9がダンプ動作すると、回動部28が第1枢軸14回りの一方向(矢印201の方向)に回動し、第1枢支部28aが第1枢軸14回りのブーム後方向に移動する。すると、延設部27がブーム後方向に移動し(矢印202参照)、延設部27に枢支された接続部材30もブーム後方向に移動する。これにより、第2枢支部30aの第2軸体31が支持部材61の長穴61aに沿ってブーム後方向に移動する。また、接続部材30のブーム後方向の移動に伴って、第1ロッド51がブーム後方向に押されて移動する(矢印203参照)。第1ロッド51がブーム後方向に移動すると、線材55を含む内側部材50Aもブーム後方向に移動する。
図16に示すように、内側部材50Aがブーム後方向に移動すると、第2可動部材26が第2枢軸13回りの他方向(矢印104の方向)に移動(回動)し、水平制御バルブ18のスプール181を押し下げる力が解除される。すると、スプール181は戻しバネの付勢力によって制御位置18bから中立位置18aに戻る(切り換えられる)。そのため、水平制御バルブ18は、バケットシリンダ11への作動油の供給を停止し、バケット9のダンプ動作が停止する。
<ブームの下降時>
次に、バケット9で土等を掬って持ち上げた姿勢(持ち上げ姿勢)にした状態で、ブーム8を下降(下げ動作)させた場合について説明する。
図16に示すように、ブーム8を下降(下げ動作)させると、ワイヤ50の内側部材50Aが、ブーム後方向(矢印105の方向)に移動する。すると、内側部材50Aは、第2可動部材26のピン37からの突出量を増加させながら、ピン37をブーム後方向に押す。これにより、第2可動部材26が第2枢軸13回りの他方向(矢印104の方向)に移動(回動)する。つまり、ワイヤ50は、ブーム8の下降に伴って第2可動部材26を他方向に移動させる。この第2可動部材26の移動(回動)によって、連結部38が上方に移動して、水平制御バルブ18のスプール181を押し下げる力が解除される。すると、スプール181は戻しバネの付勢力によって制御位置18bから中立位置18aに戻る(切り換えられる)。これにより、水平制御バルブ18は、バケットシリンダ11への作動油の供給を停止する第2状態となる。つまり、第2可動部材26は、他方向に移動することによって、水平制御バルブ18を第2状態に切り換える。
水平制御バルブ18が第2状態に切り換えられると、バケットシリンダ10が短縮してバケット9がスクイ動作をする。つまり、ブーム8の下降動作に連動してバケット9がスクイ動作をする。これにより、バケット9が持ち上げ姿勢に保持され、バケット9に収容された土砂等の収容物がこぼれることが防がれる。
<スクイ動作の停止>
図11に示すように、バケット9がスクイ動作すると、第1可動部材25の回動部28が第1枢軸14回りの他方向(矢印301の方向)に回動し、第1枢支部28aが第1枢軸14回りのブーム前方向に移動する。すると、第1可動部材25の延設部27がブーム前方向に移動し(矢印302参照)、延設部27に枢支された接続部材30もブーム前方向に移動する。これにより、第2枢支部30aの第2軸体31が支持部材61の長穴61aに沿ってブーム前方向に移動する。また、接続部材30のブーム前方向の移動に伴って、第1ロッド51がブーム前方向に引っ張られて移動する(矢印303参照)。第1ロッド51がブーム前方向に移動すると、線材55を含む内側部材50Aがブーム前方向に移動する。
図15に示すように、内側部材50Aがブーム前方向(矢印101の方向)に移動すると、第2可動部材26が第2枢軸13回りの一方向(矢印102の方向)に移動(回動)し、水平制御バルブ18のスプール181が押し下げられる。水平制御バルブ18は、バ
ケット9のスクイ動作によって水平面に対するバケット9の傾斜角度がバケット9から土砂等の収容物がこぼれる「こぼれ領域」になる手前で(又は「こぼれ領域」になったときに)、中立位置18aから制御位置18bに完全に切り換わる。すると、バケット制御バルブ17からバケットシリンダ11のロッド側(スクイ側)へ油圧管路23Bを介して供給される作動油の流通が遮断され、バケット9のスクイ動作が停止される。
<他の実施形態>
以下、本発明の他の実施形態について、上述した実施形態(以下、「第一実施形態」という)と異なる点を中心に説明する。
第一実施形態では、第1可動部材25が回動部28と延設部27を含んでいるが、第1可動部材25が延設部28を含まない構成としてもよい。つまり、第1可動部材25が、第1枢軸14回りに回動する回動部28のみから構成されていてもよい。この場合、図17に示すように、ワイヤ50の一端側(先端側)に設けられた接続部材30の第2枢支部30aを回動部28に枢支する。これにより、ワイヤ50の移動と回動部28の第1枢軸14回りの回動とを、延設部27を介さずに連動させることが可能となる。この構成によれば、延設部28を構成する部材が不要となるため、構造を簡素化して部品点数を削減することができる。
また、第一実施形態では、ワイヤ50が第1可動部材25と第2可動部材26とを接続し、第2可動部材26が水平制御バルブ18に接続されているが、第2可動部材26を省略してもよい。つまり、ワイヤ50が、第1可動部材25と水平制御バルブ18とを接続する構成としてもよい。この場合、図18に示すように、ワイヤ50の基端を水平制御バルブ18のスプール181に直接的に(第2可動部材26を介さずに)接続する。水平制御バルブ18は、スプール181の移動方向がワイヤ50の移動方向(長手方向)に向くように設ける。これにより、ワイヤ50の移動とスプール181の移動とを、第2可動部材26を介さずに連動させることが可能となる。この構成によれば、第2可動部材26を構成する部材が不要となるため、連動機構24の構造が簡素化され、部品点数を削減することができる。
また、第一実施形態では、第1可動部材25に枢支される第2枢支部30aが1つであるが、第2枢支部30aを複数設けてもよい。この場合、図19に示すように、複数の第2軸体31をワイヤ50の長手方向に並べて配置し、当該複数の第2軸体31を支持部材61の長穴61aの長手方向に沿って並べて挿入する。この構成によれば、複数の第2枢支部30aが長穴61aに沿って並んで移動するため、接続部材30を直線的に移動させることができる。これにより、接続部材30に接続されたワイヤ50が当該ワイヤ50の長手方向に直線的に移動するため、ワイヤ50の曲がりを防止できる。
また、第一実施形態では、支持部材61が車体幅方向において第2枢支部30aの一方のみに設けられているが、支持部材61を車体幅方向において第2枢支部30aの一方と他方に設けてもよい。この場合、図20に示すように、支持部材61を第2軸体31の一端側と他端側にそれぞれ設ける。そして、第2軸体31の一端側を一方の支持部材61により支持し、他端側を他方の支持部材61により支持する。この構成によれば、第2枢支部30aを支持部材61によって安定して支持することができ、第2枢支部30aをより確実に直線的に移動させることができる。
また、図21に示すように、第1可動部材25の車体内方又は車体外方に、ワイヤ50の車体幅方向の移動を規制する規制部材80を設けてもよい。図22は、第1可動部材25の車体内方に規制部材80を設けているが、第1可動部材25の車体外方に規制部材80を設けてもよいし、第1可動部材25の車体内方と車体外方の両方に規制部材80を設けてもよい。規制部材80は、例えばブーム8の第1側板8cや第2側板8d等に取り付けることができる。尚、第一実施形態の場合、ブーム8に沿って取り付けられたスタンド60が規制部材の役割を果たすことができるが、スタンド60とは別に規制部材を設けてもよい。
また、第一実施形態では、内側部材50Aと外側部材50Bとを有するプッシュプル式のワイヤ50を使用しているが、バネ式のワイヤ50を使用してもよい。ワイヤ50をバ
ネ式とする場合、ワイヤ50を金属線等の撓み可能な線材から構成し、当該線材の一端側又は他端側にバネを接続し、バネによってワイヤ50を当該ワイヤ50の長手方向の一方側又は他方側に付勢する。そして、バケット9の第1枢軸14回りの動作(スクイ動作、ダンプ動作)やブーム8の第2枢軸13回りの揺動(上昇、下降)とワイヤ50を付勢するバネの伸縮とが連動するように構成する。
また、図22に仮想線で示すように、ワイヤ50の一端側を覆うカバー81を設けることができる。カバー81を設けることによって、ワイヤ50の曲がりをより確実に防止しながら、ワイヤ50を土砂等から保護することができる。
<効果>
以下、上記実施形態に係るフロントローダ及び作業機の効果について説明する。
フロントローダ6は、ブーム8と、ブーム8の先端側に設けられた第1枢軸14回りにスクイ及びダンプ動作可能に支持されたバケット9と、ブーム8を揺動させるブームシリンダ10と、バケット9をスクイ及びダンプ動作させるバケットシリンダ11と、バケットシリンダ11に作動油を供給する第1状態とバケットシリンダ11への作動油の供給を停止する第2状態とに切り換え可能な制御バルブ18と、バケット9の動作に伴って第1枢軸14回りに回動可能な第1可動部材25と、第1可動部材25と制御バルブ18とを接続するワイヤ50と、を備えている。
この構成によれば、バケット9に収容された収容物が落下することを防止すべくバケット9の姿勢を保持する機構として、第1可動部材25と制御バルブ18とを接続するワイヤ50を備えているため、当該機構がフロントローダ6を操作する作業者の前方の視界に影響を及ぼしにくい。
また、フロントローダ6は、ブーム8と、ブーム8の先端側に設けられた第1枢軸14回りにスクイ及びダンプ動作可能に支持されたバケット9と、ブーム8を揺動させるブームシリンダ10と、バケット9をスクイ及びダンプ動作させるバケットシリンダ11と、バケットシリンダ11に作動油を供給する第1状態とバケットシリンダ11への作動油の供給を停止する第2状態とに切り換え可能な制御バルブ18と、バケット9の動作に伴って第1枢軸14回りに回動可能な第1可動部材25と、制御バルブ18に連結され、一方向又は他方向に移動することによって制御バルブ18を第1状態又は第2状態に切り換える第2可動部材26と、第1可動部材25と第2可動部材26とを接続するワイヤ50と、を備えている。
この構成によれば、バケット9に収容された収容物が落下することを防止すべくバケット9の姿勢を保持する機構として、第1可動部材25と第2可動部材26とを接続するワイヤ50を備えているため、当該機構がフロントローダ6を操作する作業者の前方の視界に影響を及ぼしにくい。
また、ワイヤ50は、ブーム8の上昇に伴って制御バルブ18を第1状態から第2状態に操作し且つブーム8の下降に伴って制御バルブ18を第2状態から第1状態に操作する。
この構成によれば、ワイヤ50によって、ブーム8の上昇及び下降と制御バルブ18の操作とを連動させることができる。
また、ワイヤ50は、ブーム8の下方を通って配置されている。
この構成によれば、ワイヤ50の上方にブーム8が位置するため、ワイヤ50がフロントローダ6を操作する作業者の前方の視界に影響を及ぼしにくい。
また、ブーム8は、上板8aと、下板8bと、車体2の幅方向外方に設けられ且つ上板8aと下板8bとを連結する第1側板8cと、上板8aと下板8bとを連結する第2側板8dと、を有し、ワイヤ50は、ブームシリンダ10と下板8bとの間を通って配置されている。
この構成によれば、ブーム8の下板8bとブームシリンダ10との間にワイヤ50の位置が規制されることによって、ワイヤ50が作業者の前方の視界に影響を及ぼすことがより確実に防止できる。
また、第1可動部材25が、第1枢軸14回りに回動する回動部28と、ブーム8に沿
って延設され且つ一端が回動部28に連結され他端がワイヤ50に連結される延設部27を有している。
この構成によれば、ワイヤ50の一端側を第1枢軸14から離れた位置に配置することができる。言い換えれば、ブーム8に沿って延設された延設部27によって、ワイヤ50の一端側が第1枢軸14から離間される。これにより、フロントローダ6を地面に置いたときに、ワイヤ50が地面に干渉することが防がれる。また、バケット9の第1枢軸14回りの回動に伴って泥土等が飛散した場合に、飛散した泥土等がワイヤ50に付着することが抑制される。これにより、ワイヤ50の円滑な移動を長期間にわたって維持することができる。
また、ワイヤ50の一端側には接続部材30が設けられ、接続部材30は、第1可動部材25に対して回動可能に枢支された枢支部(第2枢支部)30aを有している。
この構成によれば、接続部材30が第1可動部材25に対して回動可能であることにより、バケット9の揺動によって生じるモーメントが直接的にワイヤ50に伝達されにくくなり、ワイヤ50の曲がりを防止することができる。
また、ブーム8の先端側に固定され且つワイヤ50の一端側を当該ワイヤ50の長手方向に移動可能に支持する支持部材61を備えている。
この構成によれば、ワイヤ50の一端側の移動方向が当該ワイヤ50の長手方向に規制されるため、バケット9の揺動によって生じるモーメントによりワイヤ50の曲がりが生じることを防止できる。
また、第2可動部材26は、第2枢軸13に回動可能に枢支されたリンク部材36と、リンク部材36に取り付けられ且つワイヤ50の他端側が挿通されたピン37と、リンク部材36及び制御バルブ18のスプール181に連結された連結部38と、を有している。
この構成によれば、ワイヤ50の動きをピン37に伝達し、ピン37の動きによってリンク部材36を第2枢軸13回りに回動させることによって、制御バルブ18のスプール181を操作することができる。つまり、ワイヤ50の動きを第2可動部材26の動きと連動させて、制御バルブ18のスプール181を確実に且つ円滑に操作することができる。
また、ワイヤ50の一端側を覆うカバー81を備えている。
この構成によれば、ワイヤ50の一端側がカバー81により保護され、バケット9の動作によって飛散した土砂等がワイヤ50に付着することが防止できる。
また、作業機1は、本実施形態のフロントローダ6と、フロントローダ6を支持する車体2とを備えている。
この構成によれば、作業機1が、バケット9に収容された収容物が落下することを防止すべくバケット9の姿勢を保持する機構として、ワイヤ50を備えているため、当該機構がフロントローダ6を操作する作業者の前方の視界に影響を及ぼしにくい。
以上、本発明について説明したが、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 作業機
2 車体
6 フロントローダ
8 ブーム
8a 上板
8b 下板
8c 第1側板
8d 第2側板
9 バケット
10 ブームシリンダ
11 バケットシリンダ
13 第2枢軸
14 第1枢軸
18 制御バルブ
25 第1可動部材
26 第2可動部材
27 延設部
28 回動部
30 接続部材
30a 枢支部(第2枢支部)
36 リンク部材
37 ピン
38 連結部
50 ワイヤ
61 支持部材
81 カバー
181 スプール

Claims (12)

  1. ブームと、
    前記ブームの先端側に設けられた第1枢軸回りにスクイ及びダンプ動作可能に支持されたバケットと、
    前記ブームを揺動させるブームシリンダと、
    前記バケットをスクイ及びダンプ動作させるバケットシリンダと、
    前記バケットシリンダに作動油を供給する第1状態と前記バケットシリンダへの作動油の供給を停止する第2状態とに切り換え可能な制御バルブと、
    前記バケットの動作に伴って前記第1枢軸回りに回動可能な第1可動部材と、
    前記第1可動部材と前記制御バルブとを接続するワイヤと、
    を備えているフロントローダ。
  2. ブームと、
    前記ブームの先端側に設けられた第1枢軸回りにスクイ及びダンプ動作可能に支持されたバケットと、
    前記ブームを揺動させるブームシリンダと、
    前記バケットをスクイ及びダンプ動作させるバケットシリンダと、
    前記バケットシリンダに作動油を供給する第1状態と前記バケットシリンダへの作動油の供給を停止する第2状態とに切り換え可能な制御バルブと、
    前記バケットの動作に伴って前記第1枢軸回りに回動可能な第1可動部材と、
    前記制御バルブに連結され、一方向又は他方向に移動することによって前記制御バルブを前記第1状態又は前記第2状態に切り換える第2可動部材と、
    前記第1可動部材と前記第2可動部材とを接続するワイヤと、
    を備えているフロントローダ。
  3. 前記ワイヤは、前記ブームの上昇に伴って前記制御バルブを前記第1状態から前記第2状態に操作し且つ前記ブームの下降に伴って前記制御バルブを前記第2状態から前記第1状態に操作する請求項1に記載のフロントローダ。
  4. 前記ワイヤは、前記ブームの上昇に伴って前記第2可動部材を前記一方向に移動させ且つ前記ブームの下降に伴って前記第2可動部材を前記他方向に移動させる請求項2に記載のフロントローダ。
  5. 前記ワイヤは、前記ブームの下方を通って配置されている請求項1〜4のいずれか1項に記載のフロントローダ。
  6. 前記ブームは、上板と、下板と、前記上板と前記下板とを連結する第1側板と、前記上板と前記下板とを連結する第2側板と、を有し、
    前記ワイヤは、前記ブームシリンダと前記下板との間を通って配置されている請求項5に記載のフロントローダ。
  7. 前記第1可動部材は、前記第1枢軸回りに回動する回動部と、前記ブームに沿って延設され且つ一端が前記回動部に連結され他端が前記ワイヤに連結される延設部と、を有している請求項1〜6のいずれか1項に記載のフロントローダ。
  8. 前記ワイヤの一端側には接続部材が設けられ、
    前記接続部材は、前記第1可動部材に対して回動可能に枢支された枢支部を有している請求項1〜7のいずれか1項に記載のフロントローダ。
  9. 前記ブームの先端側に固定され且つ前記ワイヤの一端側を当該ワイヤの長手方向に移動可能に支持する支持部材を備えている請求項1〜8のいずれか1項に記載のフロントローダ。
  10. 前記第2可動部材は、
    回動可能なリンク部材と、
    前記リンク部材に固定され且つ前記ワイヤの他端側が挿通されたピンと、
    前記リンク部材に固定され且つ前記制御バルブに連結された連結部と、
    を有している請求項2又は4に記載のフロントローダ。
  11. 前記ワイヤの一端側を覆うカバーを備えている請求項1〜10のいずれか1項に記載のフロントローダ。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載されたフロントローダと、
    前記フロントローダを支持する車体と、
    を備えた作業機。
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