JP5272446B2 - 作業機械 - Google Patents

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Description

本発明は、作業アタッチメントを有する作業機械に関するものである。
一般に、自走式の機体と、この機体に起伏可能に搭載された作業アタッチメントとを有する作業機械が知られている。作業アタッチメントは、前記機体に起伏可能に設けられたブームと、このブームの先端部に揺動可能に設けられたアームと、このアームの先端部に揺動可能に設けられた破砕機等の作業装置とを備えている。
この種の作業機械には、作業状況に応じて様々な能力が要求されるが、通常よりも機体から高い位置での作業を要求されることがある。このような要求に応じるための作業機械として、例えば、特許文献1の油圧ショベルが知られている。
特許文献1の油圧ショベルは、走行装置に支持された旋回フレームに固着されたエクステンションブームを備えている。このエクステンションブームは、その上部に嵌装された連結ピンによって、ブームの一端を支持するようになっている。
特許文献1の油圧ショベルでは、エクステンションブームの高さの分だけブームの支持位置(連結ピンの位置)を上にすることができるため、通常の油圧ショベルよりも高い位置で作業を行なうことが可能となる。
実開平2−101841号公報
しかしながら、特許文献1の油圧ショベルでは、搬送時の形態を低くし難いという問題があった。つまり、自走式の作業機械については作業現場間での搬送が必要となるため、この搬送時の形態をできるだけ小さくすることが望まれるが、特許文献1の油圧ショベルでは、エクステンションブームの高さがキャブの高さを超えると、ブームを倒伏させてもキャブより油圧ショベル全体を低くできないため、搬送時の形態を小さくするのが難しかった。
ここで、エクステンションブームをキャブよりも低くすることが考えられるが、この場合には、作業位置をあまり高くすることができないことになる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、作業位置を高くしながら搬送時の形態を低く抑えることができる作業機械を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、キャブを有する自走式の機体と、前記機体に対して起伏可能に支持された起伏部材と、前記起伏部材の先端部に揺動可能に設けられた作業アタッチメントと、前記起伏部材を起伏動作させるための起伏駆動部と、前記作業アタッチメントを駆動するための作業駆動部と、前記起伏駆動部及び前記作業駆動部を制御するための制御装置とを備え、この制御装置は、前記作業アタッチメントの作業期間中は前記起伏部材の先端部が前記キャブよりも上となるように、前記起伏部材の角度を所定の前倒角度以上の角度に規制するとともに、前記作業期間以外の期間中は前記キャブよりも下となる角度まで前記起伏部材の前倒を許容するように、前記起伏駆動部及び作業駆動部を制御することを特徴とする作業機械を提供する。
本発明によれば、作業アタッチメントの作業期間中は起伏部材を所定の角度以上に起立させることにより、この起伏部材の先端部に設けられた作業アタッチメントを利用して高い位置での作業を行うことができる。一方、搬送時には、起伏部材をキャブよりも下となる位置に前倒させることにより、作業機械の全高を減らすことができる。
しかも、本発明では、作業アタッチメントの作業期間中は起伏部材の角度が所定角度以上に規制されるため、作業アタッチメントの過度の前倒により機体が不安定になるのを防ぐことができる。
したがって、本発明によれば、作業時の安定性を確保しながら、高い位置での作業と搬送時の全高の低減とを両立することができる。
前記作業機械において、前記制御装置は、前記起伏部材が前記所定の前倒角度を下回る角度となっているときに、前記作業アタッチメントの作業を禁止することが好ましい。
この構成によれば、例えば、起伏部材が搬送時の姿勢(キャブよりも低い姿勢)とされたまま作業アタッチメントにより作業を行おうとした場合においても、この作業を禁止することができるので、作業半径が大きくなることに伴う作業機械の転倒をより有効に抑制することが可能となる。
前記作業機械において、前記制御装置は、前記作業アタッチメントの作業期間中に、前記起伏駆動部の動作をロックすることが好ましい。
この構成によれば、作業期間中に起伏部材の起伏動作を禁止することができるので、作業半径を、前記所定の前倒角度以上の角度とされた起伏部材によって規定される作業半径の範囲内に制限することができる。したがって、作業機械の転倒をより有効に抑制することができる。
前記作業機械において、前記起伏部材は、支持軸によって前記機体に軸支されているとともに、前記作業アタッチメントは、揺動軸によって前記起伏部材の先端部に軸支され、前記起伏部材は、前記作業アタッチメントの作業期間中に、前記機体が走行する走行面に垂直で、かつ、前記支持軸と交差する基準垂直線上又はこれよりも前に前記揺動軸の軸線が配置された作業用姿勢でロックされることが好ましい。
この構成によれば、基準垂直線上又はこれよりも前に揺動軸の軸線が配置された状態で起伏部材がロックされるため、機体が略水平な走行面に配置された状態で作業を行なっている場合に、作業アタッチメントから受ける略鉛直な方向の負荷によって起伏部材が支持軸回りに後方へ回動するのを抑制することができる。したがって、この構成によれば、作業機械が不安定になるのをより有効に防ぐことができる。
前記作業機械において、前記作業アタッチメントによる作業を予定している場合に選択されるものとして設定された作業モードとそれ以外のモードとを選択可能なモード選択部をさらに備え、前記制御装置は、前記モード選択部により作業モードが選択された場合に前記作業アタッチメント及び前記起伏部材をロックするとともに、前記作業モードが選択された状態においては前記起伏部材が前記作業用姿勢でロックされている場合にのみ、前記作業アタッチメントの動作を許容することが好ましい。
この構成によれば、前記作業モードが選択された条件下においては、起伏部材が前記作業用姿勢とされていないと、作業アタッチメントの動作が許容されないため、オペレータの意思表示(作業モードの選択)と起伏部材の姿勢との2重の条件を満たして初めて作業アタッチメントによる作業が可能となる。したがって、前記構成によれば、作業モードが選択されているものの起伏部材が作業用姿勢にないような場合(起伏部材が作業用姿勢にあるとオペレータが誤解しているような場合)に、作業アタッチメントの動作を確実に防止して、作業機械が不安定になるのを防止することができる。
前記作業機械において、前記起伏部材は、支持軸によって前記機体に軸支されているとともに、前記起伏駆動部は、伸張動作に応じて前記機体に対して起伏部材を押し上げることが可能な液圧シリンダからなり、前記起伏部材は、前記液圧シリンダの上端位置が前記支持軸よりも前方となる角度でロックされることが好ましい。
この構成によれば、垂直方向よりも前倒した状態にある角度で起伏部材をロックすることができるので、この状態においては、作業アタッチメントに生じる負荷は、起伏部材を前倒させる方向、つまり、液圧シリンダのロッドを縮小させる方向に働くことになる。したがって、前記構成によれば、作業アタッチメントに生じる負荷により前記ロッドがストロークエンドを超えて引っ張られるのを回避することができるので、起伏部材をできるだけ大きな角度でロックしながら、液圧シリンダに生じる負荷を低減することができる。
前記作業機械において、前記制御装置は、前記作業アタッチメントの作業期間中に、前記所定の前倒角度以上、所定の起立角度以下の角度範囲内においてのみ前記起伏部材の起伏動作を許容することが好ましい。
この構成によれば、作業アタッチメントの揺動動作に加えて起伏部材の起伏範囲についても、作業半径として有効に活用することができる。
前記作業機械において、前記起伏部材は、支持軸によって前記機体に軸支されているとともに、前記起伏駆動部は、伸張動作に応じて前記機体に対して起伏部材を押し上げることが可能な液圧シリンダからなり、前記所定の起立角度は、前記液圧シリンダの上端位置が前記支持軸よりも前方となる角度に設定されていることが好ましい。
この構成によれば、垂直方向よりも前倒した状態にある角度を起伏部材の起立角度とすることができるので、この状態においては、作業アタッチメントに生じる負荷は、起伏部材を前倒させる方向、つまり、液圧シリンダのロッドを縮小させる方向に働くことになる。したがって、前記構成によれば、作業アタッチメントに生じる負荷により前記ロッドがストロークエンドを超えて引っ張られることを回避することができるので、起伏部材をできるだけ大きな角度で起立させながら、液圧シリンダに生じる負荷を低減することができる。
前記作業機械において、前記制御装置は、前記作業期間以外の期間中であって、かつ、前記作業アタッチメントの姿勢が所定の姿勢であるときに、前記キャブよりも下となる角度への前記起伏部材の前倒を許容することが好ましい。
この構成によれば、作業アタッチメントの姿勢に応じて起伏部材の前倒を許容するようにしているため、前記所定の姿勢を、起伏部材の起伏動作にかかわらず作業機械が転倒しない姿勢として予め設定しておくことにより、作業機械の転倒を避けながら起伏部材を前倒させることができる。したがって、作業機械を搬送するのに先立って作業アタッチメントを前記所定の姿勢とした上で起伏部材を前倒させることにより、作業機械を搬送用の形態とすることが可能となる。
前記作業機械において、前記作業アタッチメントは、前記起伏部材の先端部に揺動可能に取り付けられた第1ブームと、前記第1ブームの先端部に揺動可能に取り付けられた第2ブームと、前記第2ブームの先端部に揺動可能に取り付けられたアームとを有することが好ましい。
この構成によれば、起伏部材及び第1ブームを一体に前倒させて略水平な姿勢とし、第1ブームから第2ブームを垂下させように屈折し、この第2ブームから機体側へ略水平にアームを屈折するような形態とすることにより、作業機械を、前後方向及び上下方向にそれぞれコンパクトな搬送形態とすることができる。
本発明によれば、作業位置を高くしながら搬送時の形態を低く抑えることができる。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る作業機械の全体構成を示す側面図である。図2は、図1の作業機械において作業アタッチメントを搬送時の姿勢とした状態を示す側面図である。図3は、図1の作業機械を作業時の姿勢とした状態を示す側面図である。図4は、図1の起伏部材及び作業アタッチメントを駆動するための油圧構成の概略図である。
図1〜図4を参照して、作業機械1は、自走式の機体2と、この機体2に起伏可能に支持された起伏部材3と、この起伏部材3の先端部に揺動可能に設けられた作業アタッチメント4と、前記起伏部材3を動作させるための起伏駆動部5(図4参照)と、前記作業アタッチメント4を動作させるための作業駆動部6(図4参照)と、起伏駆動部5及び作業駆動部6を制御するための制御装置7(図5参照)とを備えている。
機体2は、クローラ式の下部走行体8と、この下部走行体8上に旋回可能に搭載された上部旋回体9とを備えている。上部旋回体9は、前記下部走行体9上に設けられた旋回フレーム10と、この旋回フレーム10上に設けられたキャブ11とを備えている。なお、キャブ11に着座した乗員から見た前後方向を用いて以下説明する。
起伏部材3は、複数枚の金属板が溶接によって箱状に組み付けられた構造物である。この起伏部材3は、前記旋回フレーム10に対して左右方向に延びる支持軸3aによって、前後方向に起伏可能に軸支されている。また、起伏部材3は、後述する起伏シリンダ24の伸縮動作に応じて、図2に示す前倒位置から起立位置(図1に示す位置よりも若干後方まで立ち上がった位置)までの間で起伏するようになっている。
作業アタッチメント4は、前記起伏部材3の先端部に揺動可能に取り付けられたフロントブーム(第1ブーム)14と、このフロントブーム14の先端部に揺動可能に取り付けられたインターブーム(第2ブーム)15と、このインターブーム15の先端部に揺動可能に取り付けられたアーム16と、このアーム16の先端部に揺動可能に取り付けられた破砕機17とを備えている。
フロントブーム14は、前記起伏部材3に対して左右方向に延びる揺動軸18によって、前後方向に揺動可能に軸支されている。このフロントブーム14は、後述する第1ブームシリンダ34の伸縮動作に応じて起伏部材3に対して揺動するようになっている。
インターブーム15は、前記フロントブーム14に対して左右方向に延びる揺動軸19によって、前後方向に揺動可能に軸支されている。このインターブーム15は、後述する第2ブームシリンダ37の伸縮動作に応じてフロントブーム14に対して揺動するようになっている。
アーム16は、前記インターブーム15に対して左右方向に延びる揺動軸20によって、前後方向に揺動可能に軸支されている。このアーム16は、後述するアームシリンダ42の伸縮動作に応じてインターブーム15に対して揺動するようになっている。
破砕機17は、前記アーム16に対して左右方向の延びる揺動軸21によって、前後方向に揺動可能に軸支されている。この破砕機17は、一対の破砕刃22と、これら破砕刃22を開閉させる一対のシリンダ23とを備えている。また、破砕機17は、図1の符号17Aに示すように、各破砕刃22を前記揺動軸21と直交する軸回りに回転させる機能も有している。
起伏駆動部5は、図4に示すように、起伏シリンダ(液圧シリンダ)24と、この起伏シリンダ24についての作動油の供給又は排出流量を調整する流量制御弁25と、この流量制御弁25を操作するための操作レバー26と、この操作レバー26とパイロットポンプ27との間の油路30を開閉可能な電磁弁28とを備えている。
起伏シリンダ24は、そのヘッド側の端部が前記旋回フレーム10に回転可能に軸支されている一方、ロッドの先端部が起伏部材3の途中部に回転可能に軸支されている。流量制御弁25は、パイロット圧を受けて所定の切換位置に操作されることにより、起伏シリンダ24のロッド側又はヘッド側の油路を、それぞれメインポンプ28又はタンク29に接続された油路に接続するようになっている。操作レバー26は、レバーの傾動操作が行なわれることによって、パイロットポンプ27から供給される作動油を流量制御弁25の一方のスプールに供給して、対応する方向の切換位置に流量制御弁25を操作するためのものである。なお、操作レバー26の操作方向及び操作量は、パイロット圧を検出するための圧力センサ48によって検出される。電磁弁28は、パイロットポンプ27と操作レバー26との間の油路30を閉じる切換位置P1に操作されることにより、前記操作レバー26の操作の有無にかかわらず起伏部材3の起伏を禁止する一方、油路30を開ける切換位置P2に操作されることにより、操作レバー26の操作量に応じて起伏部材3の起伏動作を許容するようになっている。
作業駆動部6は、前記フロントブーム14を駆動するための第1駆動部31と、インターブーム15を駆動するための第2駆動部32と、アーム16を駆動するための第3駆動部33とを備えている。
第1駆動部31は、第1ブームシリンダ34と、この第1ブームシリンダ34についての作動油の供給又は排出を調整する流量制御弁35と、この流量制御弁35を操作するための操作レバー36と、この操作レバー36とパイロットポンプ27との間の油路61を開閉可能な電磁弁60とを備えている。
第1ブームシリンダ34は、そのヘッド側の端部が起伏部材3に回転可能に軸支されている一方、ロッドの先端部がフロントブーム14の途中部に回転可能に軸支されている。流量制御弁35は、パイロット圧を受けて所定の切換位置に操作されることにより、第1ブームシリンダ34のロッド側又はヘッド側の油路を、それぞれメインポンプ28又はタンク29に接続された油路に接続するようになっている。操作レバー36は、レバーの傾動操作が行なわれることによって、パイロットポンプ27から供給される作動油を流量制御弁35の一方のスプールに供給して、対応する方向の切換位置に流量制御弁35を操作するためのものである。なお、操作レバー36の操作方向及び操作量は、パイロット圧を検出するための圧力センサ49によって検出される。電磁弁60は、パイロットポンプ27と操作レバー36との間の油路61を閉じる切換位置P3に操作されることにより、前記操作レバー36の操作の有無にかかわらず起伏部材3の起伏を禁止する一方、油路61を開ける切換位置P4に操作されることにより、操作レバー36の操作量に応じて起伏部材3の起伏動作を許容するようになっている。
第2駆動部32は、第2ブームシリンダ37と、この第2ブームシリンダ37についての作動油の供給又は排出を調整する流量制御弁38と、この流量制御弁38を操作するための操作ペダル39と、この操作ペダル39との間の油路41を開閉可能な電磁弁40とを備えている。
第2ブームシリンダ37は、そのヘッド側の端部が前記フロントブーム14に回転可能に軸支されている一方、ロッドの先端部がインターブーム15に回転可能に軸支されている。流量制御弁38は、パイロット圧を受けて所定の切換位置に操作されることにより、第2ブームシリンダ37のロッド側又はヘッド側の油路を、それぞれメインポンプ28又はタンク29に接続された油路に接続するようになっている。操作ペダル39は、ペダル39の踏み込み操作が行なわれることによって、パイロットポンプ27から供給される作動油を流量制御弁38の一方のスプールに供給して、対応する方向の切換位置に流量制御弁38を操作するためのものである。なお、操作ペダル39の操作方向及び操作量は、パイロット圧を検出するための圧力センサ50によって検出される。電磁弁40は、パイロットポンプ27と操作ペダル39との間の油路41を閉じる切換位置P5に操作されることにより、前記操作ペダル39の操作の有無にかかわらずインターブーム15の揺動を禁止する一方、油路41を開ける切換位置P6に操作されることにより、操作ペダル39の操作量に応じてインターブーム15の揺動を許容するようになっている。
第3駆動部33は、アームシリンダ42と、このアームシリンダ42についての作動油の供給又は排出流量を調整する流量制御弁43と、この流量制御弁43を操作するための操作レバー44と、この操作レバー44とパイロットポンプ27との間の油路46を開閉可能な電磁弁45とを備えている。
アームシリンダ42は、そのヘッド側の端部がインターブーム15に回転可能に軸支されている一方、ロッドの先端部がアーム16に回転可能に軸支されている。流量制御弁43は、パイロット圧を受けて所定の切換位置に操作されることにより、アームシリンダ42のロッド側又はヘッド側の油路を、それぞれメインポンプ28又はタンク29に接続された油路に接続するようになっている。操作レバー44は、レバーの傾動操作が行なわれることによって、パイロットポンプ27から供給される作動油を流量制御弁43の一方のスプールに供給して、対応する方向の切換位置に流量制御弁43を操作するためのものである。なお、操作レバー44の操作方向及び操作量は、パイロット圧を検出するための圧力センサ51によって検出される。電磁弁45は、パイロットポンプ27と操作レバー26との間の油路46を閉じる切換位置P7に操作されることにより、前記操作レバー44の操作の有無にかかわらずアーム16の揺動を禁止する一方、油路46を開ける切換位置P8に操作されることにより、操作レバー44の操作量に応じてアーム16の揺動動作を許容するようになっている。
図5は、図1の作業機械1に設けられた制御装置の構成を概略的に示すブロック図である。
制御装置7は、前記キャブ11に設けられたモード選択スイッチ47と、上記起伏駆動部5及び作業駆動部6に設けられた圧力センサ48〜51と、前記起伏部材3及び作業アタッチメント4に設けられた角度センサ52と、前記キャブ11に設けられた入力部53と、前記電磁弁28、40、45、60及び後述する報知部55に制御信号を出力するコントローラ54とを備えている。
本実施形態において、モード選択スイッチ47は、作業モード、非作業モード、又は調整モードを択一的に選択可能に構成されている。
作業モードは、前記作業アタッチメント4による作業を行なうためのモードであり、起伏部材3の起伏動作が制限されるモードである。
非作業モードは、主に、搬送時の形態(図2参照)にある作業機械1を作業可能な姿勢にする際、又は作業時の姿勢(例えば、図3)にある作業機械1を搬送時の形態とする際に選択されるモードであり、作業アタッチメント4が所定の姿勢にあることを条件として起伏部材3の起伏動作が許容されるモードである。
調整モードは、起伏部材3及び作業アタッチメント4の姿勢を調整する際に選択されるモードであり、起伏部材3及び作業アタッチメント4の動作が許容されるモードである。
角度センサ52は、ロータリエンコーダ等からなる角度検出手段である。この角度センサ52は、旋回フレーム10に対する起伏部材3の起伏角度、起伏部材3に対するフロントブーム14の揺動角度、フロントブーム14に対するインターブーム15の揺動角度、インターブーム15に対するアーム16の揺動角度、及びアーム16に対する破砕機17の揺動角度をそれぞれ検出し、この信号をコントローラ54に出力するようになっている。
入力部53は、キャブ11内に設けられ、オペレータによる入力操作に応じて後述する報知部55による報知を停止させるための信号をコントローラ54に出力するようになっている。
コントローラ54は、各種演算処理を実行するCPUや、このCPUの作業領域として利用される記憶手段としてのRAM等からなる制御手段である。このコントローラ54は、モード判別部56と、操作判別部57と、姿勢判別部58と、出力制御部59とを備えている。
モード判別部56は、前記モード選択スイッチ47によって作業モード、非作業モード、調整モードの何れが選択されているのかを判別し、選択されたモードに関する情報を電気信号として出力制御部59に出力するようになっている。
操作判別部57は、前記圧力センサ48〜51から入力される検出信号に基づいて、前記操作レバー26、36、44又は操作ペダル39の操作が行なわれているか否かを判別し、その結果を電気信号として出力制御部59に出力するようになっている。
姿勢判別部58は、前記角度センサ52から入力される検出信号に基づいて、前記起伏部材3及び作業アタッチメント4の姿勢を判別し、その結果を電気信号として出力制御部59に出力するようになっている。具体的に、姿勢判別部58は、起伏部材3が所定角度に起立しているか否かを判別するようになっている。本実施形態では、図3に示すように、機体2が走行する走行面に垂直で、かつ、支持軸3aと交差する基準垂直線V上又はこれより若干前となる位置に揺動軸18の軸線が配置された姿勢(作業用姿勢)まで起伏部材3が起立しているか否かを判別する。なお、本実施形態では、起伏部材3を前記作業用姿勢とすることにより、起伏シリンダ24の先端部の位置が支持軸3aよりも若干前方となる。なお、前記所定角度は、特定の角度に限定されず、例えば、45°以上90°未満といった範囲として設定することもできる。ただし、前記所定角度は、起伏部材3の先端部がキャブ11よりも上となる角度以上に設定されている必要がある。
また、姿勢判別部58は、作業アタッチメント4が予め設定された姿勢とされているか否かを判別するようになっている。具体的に、姿勢判別部58は、起伏部材3に生じる負荷が少ないものとして予め設定された作業アタッチメント4の姿勢、例えば、図2又は図3に示すようにフロントブーム14、インターブーム15及びアーム16が互いに略90°ずつ屈折した姿勢となっているかを判別するようになっている。この姿勢も特定の姿勢に限定されることはなく、角度にある一定の範囲をもった姿勢とすることができる。
出力制御部59は、前記モード判別部56から入力されたモード判別結果に基づいて後述する処理を行うことにより、起伏部材3又は作業アタッチメント4の動作を制限又は緩和するようになっている。具体的に、出力制御部59は、モード判別部56、操作判別部57及び姿勢判別部58から入力された判別結果に基づいて、電磁弁28、40、45、60及び報知部55に対して制御信号を出力するようになっている。また、出力制御部59は、入力部53からの信号を受けて報知部55に対し停止するための信号を出力することが可能とされている。なお、報知部55による報知の手段としては、ブザー、音声案内、ランプの点灯等、特に限定されることはなく、具体的な報知内容は後述する。
図6は、コントローラ54により実行される処理を示すフローチャートである。図7は、図6に示す制限処理の内容を示すフローチャートである。図8は、図6に示す制限緩和処理を示すフローチャートである。
図6を参照して、コントローラ54による処理が開始されると、まず、作業モードが選択されているか否かが判定され(ステップS1)、作業モードが選択されていると判定されると(ステップS1でYES)、制限処理Tが実行される。
図4及び図7を参照して、制限処理Tが実行されると、まず、全ての電磁弁28、40、45、60が閉鎖される(ステップT1)。これにより、操作レバー26、36、44及び操作ペダル39の操作にかかわらず、パイロットポンプ27からシリンダ24、34、37、42への作動油の供給が行われなくなるため、起伏部材3及び作業アタッチメント4の動作が制限される。
次いで、前記圧力センサ48〜51による検出結果に基づいて、作業アタッチメント4が操作されているか否かが判定され(ステップT2)、操作されていると判定されると(ステップT2でYES)、起伏部材3が所定角度に起立しているか否かが判定される(ステップT3)。
つまり、ステップT3では、作業アタッチメント4を動作させても、作業半径をある程度小さく抑えることができる程度に起伏部材3が起立しているか否かを判定している。具体的に、本実施形態では、図3に示すように、基準垂直線V上又はこれより所定寸法だけ前となる位置に揺動軸18の軸線が配置されるとともに、起伏シリンダ24の先端部の位置が起伏部材3の支持軸3aよりも若干前方となる角度(略90°)まで起伏部材3が起伏しているか否かを判定している。
このステップT3において、起伏部材3が所定角度まで起立していると判定されると(ステップT3でYES)、作業アタッチメント4の電磁弁40、45、60を開放して(ステップT4)、作業アタッチメント4の動作が許容される。つまり、図1に示すように、フロントブーム14、インターブーム15及びアーム16の揺動操作、及び破砕機17による破砕動作が許容されることになる。
そして、作業アタッチメント4の操作が行なわれている間(ステップT5でNO)は、前記ステップT3、T4を繰り返し行って作業アタッチメント4の動作が許容された状態が維持される。一方、作業アタッチメント4の操作が終了すると(ステップT5でYES)、前記図6の処理にリターンする。
一方、前記ステップT3において起伏部材3が所定角度まで起立していないと判定されると(ステップT3でNO)、作業アタッチメント4が操作不可である旨を前記報知部55により報知する(ステップT6)。この報知は、入力部53(図5参照)による停止操作が行なわれるまでの間(ステップT7でNO)は、継続して行われ、停止操作が行なわれると(ステップT7でYES)、報知を停止して(ステップT8)、図6の処理にリターンする。
再び図6を参照して、制限処理Tからメインルーチンに処理が戻ると、作業モードが解除されているか否かが判定される(ステップS2)。ここで、解除されていなければ(ステップS2でNO)、繰り返し制限処理Tが実行される一方、解除されていると(ステップS2でYES)、当該処理を終了する。
前記ステップS1において、作業モードが選択されていないと判定されると(ステップS1でNO)、非作業モードが選択されているか否かが判定される(ステップS3)。つまり、作業機械1を図2に示すような格納姿勢にするとき、又は格納姿勢にある作業機械1を図3に示すような姿勢に起立させる状況にあるか否かが判定される。
このステップS3において、非作業モードが選択されていると判定されると(ステップS3でYES)、図8に示す制限緩和処理Uが実行される。
図4及び図8を参照して、制限緩和処理Uが実行されると、まず、全ての電磁弁28、40、45、60が閉鎖される(ステップU1)。これにより、操作レバー26、36、44及び操作ペダル39の操作にかかわらず、パイロットポンプ27からシリンダ24、34、37、42への作動油の供給が行われなくなるため、起伏部材3及び作業アタッチメント4の動作が制限される。
次いで、前記圧力センサ48〜51による検出結果に基づいて、作業アタッチメント4が操作されているか否かが判定され(ステップU2)、操作されていると判定されると(ステップU2でYES)、作業アタッチメント4が所定の姿勢となっているか否かが判定される(ステップU3)。
つまり、ステップU3では、起伏部材3を起伏させても、作業半径をある程度小さく抑えることができる程度に作業アタッチメント4全体が小さく折り畳まれているか否かを判定している。具体的に、本実施形態では、図2に示すように、フロントブーム14、インターブーム15及びアーム16が互いに略90°ずつ屈折した姿勢となっているか否かを判別する。
このステップU3において、作業アタッチメント4が所定の姿勢とされていると判定されると(ステップU3でYES)、作業アタッチメント4の電磁弁40、45、60を開放して、起伏部材3の動作が許容される。つまり、起伏部材3を起立させて図3に示す姿勢とすることや、この図3の姿勢から図2に姿勢にすることができるように、起伏部材3の起伏動作が許容されることになる。
そして、起伏部材3の操作が行なわれている間(ステップU5でNO)は、前記ステップU3、U4を繰り返し行って起伏部材3の動作が許容される。一方、起伏部材3の操作が終了すると(ステップU5でYES)、前記図6の処理にリターンする。
一方、前記ステップU3において作業アタッチメント4が所定の姿勢となっていないと判定されると(ステップU3でNO)、起伏部材3が操作不可である旨を前記報知部55により報知する(ステップU6)。この報知は、入力部53(図5参照)による停止操作が行なわれるまでの間(ステップU7でNO)は、継続して行われ、停止操作が行なわれると(ステップU7でYES)、図6の処理にリターンする。
再び図6を参照して、制限緩和処理Uからメインルーチンに処理が戻ると、非作業モードが解除されているか否かが判定される(ステップS4)。ここで、解除されていなければ(ステップS4でNO)、繰り返し制限緩和処理Uが実行される一方、解除されていると(ステップS4でYES)、当該処理を終了する。
前記ステップS3において、非作業モードが選択されていないと判定されると(ステップS3でNO)、調整モードが選択されているか否かが判定される(ステップS5)。つまり、作業機械1の現在の姿勢が前記ステップT3又はU3において判定される起伏角度又は姿勢を満たすことができない場合であって、当該起伏角度又は姿勢にすることができるように起伏部材3及び作業アタッチメント4を動作させる必要がある場合に、この調整モードが選択されている。
調整モードが選択されていないと判定されると(ステップS5でNO)、前記ステップS1を繰り返し実行する。
一方、調整モードが選択されていると判定されると(ステップS5でYES)、全ての電磁弁28、40、45、60を開放して(ステップS6)、起伏部材3及び作業アタッチメント4の動作が許容される。起伏部材3及び作業アタッチメント4の動作は、調整モードが解除されるまでの間(ステップS6でNO)は、継続して行われる。一方、調整モードが解除されると(ステップS6でYES)、当該処理は終了する。
以上説明したように、前記作業機械1によれば、作業アタッチメント4の作業期間中(作業モードが選択されている期間中)は、起伏部材3を所定の角度(例えば、図1の角度)に起立させることにより、この起伏部材3の先端部に設けられた作業アタッチメント4を利用して高い位置での作業を行うことができる。一方、搬送時には、起伏部材3をキャブ11よりも下となる位置に前倒させることにより、作業機械1の全高を減らすことができる。
しかも、前記作業機械1では、作業アタッチメント4の作業期間中は起伏部材3の角度が所定角度(図7のステップT3)に規制されるため、作業アタッチメント4の過度の前倒により機体2が不安定になるのを防ぐことができる。
したがって、前記作業機械1によれば、作業時の安定性を確保しながら、高い位置での作業と搬送時の全高の低減とを両立させることができる。
前記実施形態の制限処理T(図7)のように、起伏部材3が所定の角度を下回る角度となっているときに、作業アタッチメント4の作業を禁止する(ステップT1及びT6〜T8)構成によれば、例えば、起伏部材3が搬送時の姿勢(キャブ11よりも低い姿勢)とされたまま作業アタッチメント4により作業を行なおうとした場合においても、この作業を禁止することができるので、作業半径が大きくなることに伴う作業機械1の転倒をより有効に抑制することができる。
前記実施形態の制限処理Tのように、作業アタッチメント4の作業期間中に起伏部材3の起伏動作をロックする(ステップT1)構成によれば、作業期間中に起伏部材3の起伏動作を禁止することができるので、作業半径を、前記所定の角度とされた起伏部材3によって規定される作業半径の範囲内に制限することができる。したがって、作業機械の転倒をより有効に抑制することができる。
なお、前記制限処理Tのように起伏部材3の起伏動作をロックした場合、作業アタッチメント4に生じている負荷を起伏部材3の起伏シリンダ24に生じている負荷として捉えることができる。したがって、起伏シリンダ24に生じている負荷と、作業アタッチメント4の姿勢との関係として、作業機械1の転倒の可能性が生じる基準値を予め設定しておくことにより、起伏シリンダ24に生じている負荷に基づいて、前記基準値を超える側への作業アタッチメント4の操作を禁止することができる。
前記制限処理TのステップT2、T3のように、基準垂直線V(図3参照)又はこれよりも前に揺動軸18の軸線が配置された姿勢(作業用姿勢)で起伏部材3がロックされるようにすれば、機体2が略水平な走行面に配置された状態で作業を行なっている場合に、作業アタッチメント4から受ける略鉛直な方向の負荷によって起伏部材3が支持軸3a回りに後方へ回動するのを抑制することができる。したがって、この構成によれば、作業機械1が不安定になるのをより有効に防ぐことができる。
特に、揺動軸18の軸線が前記基準垂直線V上に配置された姿勢で揺動軸3をロックする構成とすれば、作業アタッチメント4を最も高い位置で支持してより高所における作業を実現しながら、当該作業アタッチメント4から受ける負荷により起伏部材3が後方へ回動するのを抑制することができる。
前記制限処理TのステップT1〜T4のように、作業モードが選択された場合に作業アタッチメント4及び起伏部材3をロックするとともに、作業モードが選択された状態においては起伏部材3が前記作業用姿勢でロックされている場合にのみ、作業アタッチメント4の動作を許容する構成によれば、オペレータの意思表示と起伏部材3の姿勢との2重の条件を満たして初めて作業アタッチメント4による作業が可能となる。したがって、この構成によれば、起伏部材3が作業用姿勢にあるとオペレータが誤解しているような場合に、作業アタッチメント4の動作を確実に防止して、作業機械1が不安定になるのを防止することができる。
前記制限処理TのステップT3及びT4のように、起伏シリンダ24の上端位置が支持軸3aよりも前方となる角度となる姿勢に起伏部材3がなっているときに、作業アタッチメント4の動作を許容する構成によれば、垂直方向よりも前倒した状態にある角度を起伏部材3の起立角度とすることができるので、この状態においては、作業アタッチメント4に生じる負荷は、起伏部材3を前倒させる方向、つまり、起伏シリンダ24のロッドを縮小させる方向に働くことになる。したがって、前記構成によれば、作業アタッチメント4に生じる負荷により前記ロッドがストロークエンドを超えて引っ張られることを回避することができるので、起伏部材3をできるだけ大きな角度で起立させながら、起伏シリンダ24に生じる負荷を低減することができる。
前記制限緩和処理Uのように、非作業モードが選択された期間中であって、かつ、作業アタッチメント4の姿勢が所定の姿勢であるときに(ステップU3でYES)、キャブ11よりも下となる角度への起伏部材3の前倒を許容する構成によれば、作業アタッチメント4の姿勢に応じて起伏部材3の前倒を許容するようにしているため、前記所定の姿勢を、起伏部材3の起伏動作にかかわらず作業機械1が転倒しない姿勢として予め設定しておくことにより、作業機械1の転倒を避けながら起伏部材3を前倒させることができる。したがって、作業機械1を搬送するのに先立って作業アタッチメント4を前記所定の姿勢とした上で起伏部材3を前倒させることにより、作業機械1を搬送用の形態とすることができる。
また、前記実施形態のように、フロントブーム14、インターブーム15、アーム16を備えた構成によれば、図2に示すように、起伏部材3及びフロントブーム14を一体に前倒させて略水平な姿勢とし、フロントブーム14からインターブーム15を垂下させるように屈折し、このインターブーム15から機体2側へ略水平にアーム16を屈折するような形態とすることにより、作業機械1を、前後方向及び上下方向にそれぞれコンパクトな搬送形態とすることができる。
なお、前記実施形態における制限処理Tでは、作業アタッチメント4の作業を行なっている期間中に、起伏部材3の動作を禁止していたが図9に示すように、起伏部材3の動作を所定角度の範囲内で許容するようにすることもできる。
図9は、別の実施形態に係る制限処理Tを示すフローチャートである。
図4及び図9を参照して、制限処理Tが実行されると、前記ステップT1により全ての電磁弁28、40、45、60が閉鎖されて、起伏部材3及び作業アタッチメント4の動作が制限される。そして、以下の処理は、前記ステップT2と並行して以下のステップT9〜T16の処理が行われる。
つまり、前記圧力センサ48による検出結果に基づいて起伏部材3が操作されているか否かが判定される(ステップT9)。起伏部材3が操作されていないときは(ステップT9でNO)、当該ステップS9が繰り返し実行される。
一方、起伏部材3の操作が判定されると(ステップT9でYES)、起伏部材3が所定の角度範囲にあるか否かが判定される(ステップT10)。つまり、ステップT10では、作業アタッチメント4による作業を行なったときの作業半径が所定の範囲に収まるものとして予め設定された角度範囲内に、起伏部材3が存在するか否かが判定される。例えば、起伏部材3の角度範囲として、45°の前倒角度と、図3に示すように基準垂直線V上又はこれより所定寸法だけ前となる位置揺動軸18が配置されるとともに、起伏シリンダ24の先端部が支持軸3aよりも前の位置となるような起立角度との間の範囲を設定することができる。
このステップT10において、起伏部材3が前記角度範囲内にあると判定されると(ステップT10でYES)、起伏部材3の電磁弁28を開放して(ステップT11)、起伏部材3の起伏動作が許容される。そして、起伏部材3の操作が行なわれている間(ステップT12でNO)は、前記ステップT10、T11を繰り返し行って起伏部材3の起伏動作が許容された状態が維持される。一方、起伏部材3の操作が終了すると(ステップT12でYES)、起伏部材3の電磁弁28を閉鎖して前記ステップT9にリターンする。
一方、前記ステップT10において、起伏部材3が前記角度範囲内にはないと判定されると(ステップT10でNO)、起伏部材3が操作不可である旨を前記報知部55により報知する(ステップT14)。この報知は、入力部53(図5参照)による停止操作が行なわれるまでの間(ステップT15でNO)は、継続して行われ、停止操作が行なわれると(ステップT15でYES)、報知を停止して(ステップT16)、前記ステップT9にリターンする。
一方、図7に示すように、ステップT2でNOと判定されたとき、ステップT5でYESと判定されたとき、又はステップT8を実行した後には、図9に示すように、起伏部材3の操作が行なわれているか否かが判定される(ステップT17)。ここで、起伏部材3の操作が行なわれていると判定されると(ステップT17でYES)、前記ステップT2及びステップT9を繰り返し行う一方、起伏部材3の操作が行なわれていないと判定されると(ステップT17でNO)、図6に示すメインルーチンにリターンする。
この実施形態のように所定の角度範囲内において起伏部材3の起伏動作を許容する構成によれば、作業アタッチメント4の揺動動作に加えて起伏部材3の起伏範囲についても、作業半径として有効に活用することができる。
本発明の実施形態に係る作業機械の全体構成を示す側面図である。 図1の作業機械において作業アタッチメントを搬送時の姿勢とした状態を示す側面図である。 図1の作業機械を作業時の姿勢とした状態を示す側面図である。 図1の起伏部材及び作業アタッチメントを駆動するための油圧構成の概略図である。 図1の作業機械1に設けられた制御装置の構成を概略的に示すブロック図である。 コントローラにより実行される処理を示すフローチャートである。 図6に示す制限処理Tの内容を示すフローチャートである。 図6に示す制限緩和処理Uを示すフローチャートである。 別の実施形態に係る制限処理Tを示すフローチャートである。
符号の説明
T 制限処理
U 制限緩和処理
1 作業機械
2 機体
3 起伏部材
3a 支持軸
4 作業アタッチメント
5 起伏駆動部
6 作業駆動部
7 制御装置
11 キャブ
14 フロントブーム(第1ブーム)
15 インターブーム(第2ブーム)
16 アーム
24 起伏シリンダ
28、40、45、60 電磁弁
54 コントローラ(制御装置)

Claims (10)

  1. キャブを有する自走式の機体と、
    前記機体に対して起伏可能に支持された起伏部材と、
    前記起伏部材の先端部に揺動可能に設けられた作業アタッチメントと、
    前記起伏部材を起伏動作させるための起伏駆動部と、
    前記作業アタッチメントを駆動するための作業駆動部と、
    前記起伏駆動部及び前記作業駆動部を制御するための制御装置とを備え、
    この制御装置は、前記作業アタッチメントの作業期間中は前記起伏部材の先端部が前記キャブよりも上となるように、前記起伏部材の角度を所定の前倒角度以上の角度に規制するとともに、前記作業期間以外の期間中は前記キャブよりも下となる角度まで前記起伏部材の前倒を許容するように、前記起伏駆動部及び作業駆動部を制御することを特徴とする作業機械。
  2. 前記制御装置は、前記起伏部材が前記所定の前倒角度を下回る角度となっているときに、前記作業アタッチメントの作業を禁止することを特徴とする請求項1に記載の作業機械。
  3. 前記制御装置は、前記作業アタッチメントの作業期間中に、前記起伏駆動部の動作をロックすることを特徴とする請求項1又は2に記載の作業機械。
  4. 前記起伏部材は、支持軸によって前記機体に軸支されているとともに、前記作業アタッチメントは、揺動軸によって前記起伏部材の先端部に軸支され、前記起伏部材は、前記作業アタッチメントの作業期間中に、前記機体が走行する走行面に垂直で、かつ、前記支持軸と交差する基準垂直線上又はこれよりも前に前記揺動軸の軸線が配置された作業用姿勢でロックされることを特徴とする請求項3に記載の作業機械。
  5. 前記作業アタッチメントによる作業を予定している場合に選択されるものとして設定された作業モードとそれ以外のモードとを選択可能なモード選択部をさらに備え、前記制御装置は、前記モード選択部により作業モードが選択された場合に前記作業アタッチメント及び前記起伏部材をロックするとともに、前記作業モードが選択された状態においては前記起伏部材が前記作業用姿勢でロックされている場合にのみ、前記作業アタッチメントの動作を許容することを特徴とする請求項4に記載の作業機械。
  6. 前記起伏部材は、支持軸によって前記機体に軸支されているとともに、前記起伏駆動部は、伸張動作に応じて前記機体に対して起伏部材を押し上げることが可能な液圧シリンダからなり、前記起伏部材は、前記液圧シリンダの上端位置が前記支持軸よりも前方となる角度でロックされることを特徴とする請求項3又は4に記載の作業機械。
  7. 前記制御装置は、前記作業アタッチメントの作業期間中に、前記所定の前倒角度以上、所定の起立角度以下の角度範囲内においてのみ前記起伏部材の起伏動作を許容することを特徴とする請求項1又は2に記載の作業機械。
  8. 前記起伏部材は、支持軸によって前記機体に軸支されているとともに、前記起伏駆動部は、伸張動作に応じて前記機体に対して起伏部材を押し上げることが可能な液圧シリンダからなり、前記所定の起立角度は、前記液圧シリンダの上端位置が前記支持軸よりも前方となる角度に設定されていることを特徴とする請求項7に記載の作業機械。
  9. 前記制御装置は、前記作業期間以外の期間中であって、かつ、前記作業アタッチメントの姿勢が所定の姿勢であるときに、前記キャブよりも下となる角度への前記起伏部材の前倒を許容することを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の作業機械。
  10. 前記作業アタッチメントは、前記起伏部材の先端部に揺動可能に取り付けられた第1ブームと、前記第1ブームの先端部に揺動可能に取り付けられた第2ブームと、前記第2ブームの先端部に揺動可能に取り付けられたアームとを有することを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載の作業機械。
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