JP2011140375A - 自走式クレーンの走行制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フックに荷が吊された状態での自走式クレーンの走行を低速走行にすることの確実性を向上させることができる自走式クレーンの走行制御装置を提供する。
【解決手段】走行体の走行速度の上限を制御する上限速度制御手段34dと、操作されることにより上限速度制御手段34dに対し走行モードの切換を指令する走行モード指令手段(走行モードスイッチ31)を備え、さらに、フックに荷が吊されていない空荷状態を検知する空荷検知手段を備える。上限速度制御手段34dは空荷検知手段により空荷状態が検知された状態であるときに、走行モードを高速モードとする。
【選択図】図1−2

Description

本発明は、走行速度の上限を所定の低速度と、この低速度よりも速い高速度とに選択的に切替可能な自走式クレーンの走行制御装置に関する。
従来の自走式クレーンには、オペレータにより操作される吊り能力切換スイッチを備えており、そのスイッチのオフ状態において走行速度の上限を所定の高速度に制御し、そのスイッチのオン状態において走行速度の上限を高速度よりも遅い所定の低速度に制御するものがある(特許文献1参照)。
特開平10−59678号公報
自走式クレーンはフックに荷が吊るされた吊り荷状態で高速走行すると荷振れにより不安定になる。従来の自走式クレーンによれば、走行速度の上限を所定の低速度に設定することができるので、自走式クレーンが荷振れにより不安定になることを回避できる。しかし、その回避はオペレータが前述の吊り能力切換スイッチをオンさせることによるため、そのスイッチの入れ忘れや、そのスイッチを敢えて入れないで作業を行う場合等、荷が吊るされた状態において確実に実行されることではない。
本発明は前述の事情を考慮してなされたものであり、その目的は、フックに荷が吊るされた状態での自走式クレーンの走行を低速走行にすることの確実性を向上させることができる自走式クレーンの走行制御装置を提供することにある。
〔1〕 本発明に係る自走式クレーンの走行制御装置は、走行体と、この走行体に対して起伏可能に設けられたジブと、このジブの先端部から垂下される巻上ロープに結合したフックとを備えた自走式クレーンに搭載され、前記走行体の走行速度の上限を制御する上限速度制御手段と、操作されることにより前記上限速度制御手段に対し走行モードの切替えを指令する走行モード指令手段とを備え、前記走行モードの種類として、前記走行体の走行速度の上限が所定の低速度に制御される低速モードと、前記走行体の走行速度の上限が前記低速度よりも速い所定の高速度に制御される高速モードとが設定されている自走式クレーンの走行制御装置において、前記フックに荷が吊るされていない空荷状態を検知する空荷検知手段をさらに備え、前記上限速度制御手段は、前記空荷検知手段により空荷状態が検知された状態であるときに、走行モードを前記高速モードとすることを特徴とする。
この「〔1〕」に記載の自走式クレーンの走行制御装置によれば、空荷検知手段により空荷状態が検知された状態であるときのみ、上限速度制御手段が走行モードを高速モードとするので、フックに荷が吊るされた状態での自走式クレーンの走行を低速走行にすることの確実性を向上させることができる。
〔2〕 本発明に係る自走式クレーンの走行制御装置において、前記高速モード時に前記空荷検知手段により空荷状態が検知されなくなった場合に、前記上限速度制御手段は走行モードを前記高速モードから前記低速モードに切り替えることを特徴とする。
この「〔2〕」に記載の自走式クレーンの走行制御装置によれば、上限速度制御手段が高速モードになった後であっても、フックに荷が吊るされた状態で自走式クレーンの高速走行が行われることを回避できるので、フックに荷が吊るされた状態での自走式クレーンの走行を確実に低速走行にすることができる。
〔3〕 本発明に係る自走式クレーンの走行制御装置は、「〔1〕」または「〔2〕」に記載の自走式クレーンの走行制御装置において、前記空荷検知手段は、前記ジブを起伏させる油圧シリンダのボトム圧を検出するボトム圧センサと、前記ジブの起伏角度を検出する角度センサと、前記ボトム圧センサにより検出されたボトム圧、および、前記角度センサにより検出された起伏角度に基づき吊り荷重を算出する吊り荷重演算手段と、この吊り荷重演算手段により算出された吊り荷重に基づき空荷状態かどうかを判定する吊り荷重判定手段とを有することを特徴とする。
この「〔3〕」に記載の自走式クレーンの走行制御装置において、空荷検知手段は、ボトム圧センサ、角度センサ、吊り荷演算手段、吊り荷判定手段とによって空荷状態を検知することができる。
〔4〕 本発明に係る自走式クレーンの走行制御装置は、「〔1〕」または「〔2〕」に記載の自走式クレーンの走行制御装置において、前記空荷検知手段は、前記ジブの起伏角度を検出する角度センサと、この角度センサによる検出の結果が所定角度よりも小さいかどうかを判定するジブ角度判定手段とから構成されており、前記ジブ角度判定手段により前記ジブの角度が前記所定角度よりも小さいと判定されたことを、空荷状態を検知したこととして処理するものであり、前記所定角度は、前記ジブが前記自走式クレーンの車両本体から前方斜め下方に傾斜した姿勢を成す角度であることを特徴とする。
自走式クレーンを走行させる際は、ジブの姿勢を自走式クレーンの車両本体から前方斜め下方に傾斜した姿勢に保持する、すなわちジブの角度を「〔4〕」に記載の所定角度に保持するのが一般的である。その姿勢は走行姿勢といわれ、ジブがその走行姿勢を成した状態では、ジブに荷を吊るさない、すなわち空荷状態にするのが通常である。つまり、「〔4〕」に記載の自走式クレーンの走行制御装置によれば、走行姿勢を空荷状態として検知することができる。
〔5〕 本発明に係る自走式クレーンの走行制御装置は、「〔1〕」または「〔2〕」に記載の自走式クレーンの走行制御装置において、前記空荷検知手段は、前記フックが着脱可能に結合される部分であって前記自走式クレーンの車両本体に可動に設けられたフック留め部と、このフック留め部に連動して作動するフック検知スイッチと、このフック検知スイッチが作動したかどうかを判定するフック検知判定手段とを有し、前記フック検知判定手段により前記フック検知スイッチの作動が検知されたことを、空荷状態を検知したこととして処理することを特徴とする。
自走式クレーンには、車両本体にフック留め部を備えたものがある。そのフック留め部は自走式クレーンの走行の際にフックを留めておくためのものである。フック留め部を使用する際、走行中にフックが振れないようにするため、フック留め部にフックを結合させた状態で巻上ロープを張る。これに伴い、フック留め部がフックに引っ張られて動き、この動きに連動してフック検知スイッチが作動する。フックがフック留め部に結合された状態のときには、フックに荷を吊るさない、すなわち空荷状態にするのが通常である。つまり、「〔5〕」に記載の自走式クレーンの走行制御装置によれば、フック留め部にフックが結合した状態であり、かつ巻上ロープが張られた状態を、空荷状態として検知することができる。
本発明に係る自走式クレーンの走行制御装置によれば、荷が吊るされた状態での自走式クレーンの走行を低速走行にすることの確実性を向上させることができる。
本発明が適用される自走式クレーンの一例の左側面図である。 本発明の第1実施形態に係る自走式クレーンの走行制御装置の構成を示すブロック図である。 図1−2に示したコントローラにおける走行モードの切替えに係る処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る自走式クレーンの走行制御装置の構成を示すブロック図である。 図2−1に示したコントローラにより吊り荷重がゼロと判定される姿勢を成した自走式クレーンの左側面図である。 図2−1に示したコントローラにおける走行モータの切替えに係る処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る自走式クレーンの走行制御装置の構成を示すブロック図である。 図3−1に示したコントローラにより吊り荷重がゼロと判定される図1−1、図2−3に示した状態とは別の状態の自走式クレーンの左側面図である。 図3−1中のiii部拡大図である。 図3−2に示したコントローラにおける走行モータの切替えに係る処理の流れを示すフローチャートである。
本発明の第1〜第3実施形態に係る自走式クレーンの走行制御装置ついて説明する。
[第1実施形態]
第1実施形態に係る自走式クレーンの走行制御装置について図1−1〜図1−3を用いて説明する。
図1−1に示す自走式クレーン1は、クローラ式の走行体2と、この走行体2に旋回可能に設けられキャブ4を含む旋回体3と、旋回体3に起伏可能に設けられたジブ5(ブーム)と、このジブ5の先端部から垂下される巻上ロープ6に結合したフック7とを備えている。
走行体2の左側の骨格は、トラックフレーム8(左側のみ図示した)により形成されている。このトラックフレーム8には履帯9が掛け回されているとともに、履帯9を駆動する減速機付きの走行モータ10が設けられている。この走行モータ10は図1−2に示すように可変容量型油圧モータである。つまり、ポンプピストン(図示してない)の押し退け容積を可変にする斜板11、この斜板11の傾転角を制御するコントロールピストン12と、このコントロールピストン12を操作する圧油の流れを制御する油圧パイロット式の制御弁13とを有する。走行体2の右側も左側と同様に構成されており、走行モータ10と同様の、斜板21、コントロールピストン22、制御弁23を有する走行モータ20が設けられている。
図1−1に戻り、ジブ5は起伏シリンダ24により駆動されて起伏するようになっている。また、ジブ5はテレスコピック式の伸縮自在なものである。図1−1に示すジブ5の状態は最短長さまで収縮した状態である。
第1実施形態に係る走行制御装置30は、図1−2に示すように、走行モードスイッチ31、ボトム圧センサ32、コントローラ34、パイロットポンプ35(固定容量型油圧ポンプ)、電磁弁36、ジブ角度検出センサ33を備えている。
走行モードスイッチ31は自己復帰式のプッシュスイッチであり、キャブ4内に設けられている。この走行モードスイッチ31は、オペレータに操作されることによりコントローラ34に対し走行モードの切替えを指令する走行モード指令手段である。走行モードの種類としては、走行体2の走行速度の上限が所定の低速度に制御される低速モードと、走行体2の走行速度の上限がその低速度よりも速い所定の高速度に制御される高速モードとが設定されている。
ボトム圧センサ32は起伏シリンダ24に設けられている。起伏シリンダ24は油圧シリンダであり、片ロッド型の複動シリンダである。ボトム圧センサ32は起伏シリンダ24のボトム側室内の圧力であるボトム圧を検出し、そのボトム圧に相応する圧力信号(電気信号)を出力するものである。ジブ角度検出センサ33は、図1−1に示すようにジブ5の左側面に設けられており、ジブ5の起伏角度を検出して、検出した起伏角度に相応する角度信号(電気信号)を出力する角度センサである。
コントローラ34は、CPU(Central Processing Unit)、制御プログラムおよびデータを格納するROM(Read Only Memory)、CPUにより生成された処理情報の一時記憶および消去を行うRAM(Random Access Memory)等を備えたものであり、ROMに記憶された制御プログラムおよびデータを用いて走行速度の上限の制御に係る処理を実行するものであり、その処理を行うための手段として指令モード判定手段34a、吊り荷重演算手段34b、吊り荷重制御手段34c、上限速度制御手段34dを有する。
それら指令モード判定手段34a、吊り荷重演算手段34b、吊り荷重制御手段34c、上限速度制御手段34dの機能について次に説明する。
指令モード判定手段34aは、コントローラ34が入力した走行モードスイッチ31のオン信号に基づき、低速モードから高速モードへの切替指令と、高速モードから低速モードへの切替指令のどちらが指令されたかを判定するものである。つまり、オン信号の入力時に走行モードが低速モードであった場合には前者の切替指令と判定し、オン信号の入力時に走行モードが高速モードであった場合には後者の切替指令と判定する。
吊り荷重演算手段34bは、ボトム圧センサ32からの圧力信号と、ジブ角度検出センサ33からの角度信号とに基づき、吊り荷重を算出するものである。吊り荷重制御手段34cは、吊り荷重演算手段34bにより算出された吊り荷重がゼロかどうか、すなわちフック7に荷が吊るされていない空荷状態かどうかを判定するものである。ボトム圧センサ32、ジブ角度検出センサ33、吊り荷重演算手段34b、吊り荷重制御手段34cは、吊り荷重に基づき空荷状態を検知する空荷検知手段を構成している。
上限速度制御手段34dは、指令モード判定手段34aにより判定された切替指令に基づき電磁弁36を制御するものである。電磁弁36はスプリングリターン式の弁であり、ソレノイド36aに電流が供給されることで作動する。電磁弁36のノーマル位置は、パイロットポンプ35の吐出油を全て作動油タンク37に導く弁位置である。電磁弁36の作動位置は、パイロットポンプ35の吐出圧を基に、左側の走行モータ10の制御弁13と右側の走行モータ20の制御弁23とに与えるパイロット圧を生成する弁位置である。
電磁弁36の弁位置がノーマル位置のとき、すなわち電磁弁36から制御弁13,23にパイロット圧が与えられない状態では、走行モータ10のコントロールピストン12の可動範囲と、走行モータ20のコントロールピストン22の可動範囲とが低速モードに対応する可動範囲に設定される。つまり、傾転角の可変範囲が、低速モードに対応する可変範囲に設定される。この低速モードに対応する可変範囲において、傾転角の下限は走行モータ10,20の仕様上の最小傾転角よりも大きな角度であり、走行速度の上限としての前出の所定の低速度を規定している。要するに、上限速度制御手段34dが電磁弁36に電流を供給しない状態は、走行モードが低速モードに設定された状態である。
電磁弁36から制御弁13,23にパイロット圧が与えられると、走行モータ10のコントロールピストン12の可動範囲と、走行モータ20のコントロールピストン22の可動範囲とが高速モードに対応する可動範囲に設定される。つまり、傾転角の可変範囲が、高速モードに対応する可変範囲に設定される。この高速モードに対応する可変範囲において、傾転角の下限は低速モードに対応する上限角度よりも小さな角度であり、走行速度の上限としての前出の所定の高速度を規定している。要するに、上限速度制御手段34dが電磁弁36に電流を供給する状態は、走行モードが高速モードに設定された状態である。
上限速度制御手段34dは、吊り荷重制御手段34cにより吊り荷重がゼロと判定された状態、すなわち空荷状態が検知された状態であるときのみ、走行モードを低速モードから高速モードに切り替えるよう設定されている。また、上限速度制御手段34dは、高速モード時に吊り荷重制御手段34cにより吊り荷重がゼロと判定されなくなった、すなわち空荷状態が検知されなくなった場合に、走行モードを高速モードから低速モードに切り替えるよう設定されている。なお、コントローラ34の起動時、上限速度制御手段34dの走行モードは低速モードに設定される。
コントローラ34における走行モードの切替えに係る処理の流れについて、図1−3を用いて次に説明する。
オペレータにより走行モードスイッチ31が押圧操作されると、走行モードスイッチ31からコントローラ34にオン信号が出力され、このオン信号をコントローラ34が入力する(ステップS1)。すると、コントローラ34の指令モード判定手段34aは、そのオン信号による切替指令が低速モードから高速モードへの切替指令なのか、高速モードから低速モードへの切替指令なのかを判定する(ステップS2)。この判定の結果が前者である場合、吊り荷重演算手段34bは吊り荷重を算出し、算出された吊り荷重がゼロかどうか、すなわち空荷状態かどうかを吊り荷重制御手段34cが判定する(ステップS3)。この判定の結果が空荷状態であった場合、上限速度制御手段34dは走行モードを低速モードから高速モードに切り替える(ステップS3でYES→ステップS4)。その後、空荷状態が継続する限り、上限速度制御手段34dは高速モードを維持する(ステップS3,S4の繰り返し)。空荷状態(吊り荷重がゼロの状態)でなくなった場合(ステップS3でNO)、上限速度制御手段34dは走行モードを高速モードから低速モードに切り替える(ステップS5)。
なお、走行モードスイッチ31のオン信号による切替指令が高速モードから低速モードへの切替指令であった場合(ステップS2でNO)、上限速度制御手段34dは走行モードを高速モードから低速モードに切り替える(ステップS5)。
第1実施形態に係る走行制御装置30によれば次の効果を得られる。
走行制御装置30おいては、ボトム圧センサ32、ジブ角度センサ33、吊り荷重演算手段34bおよび吊り荷重制御手段34cにより、吊り荷重がゼロである状態、すなわち空荷状態が検知された状態であるときのみ、上限速度制御手段34dが走行モードを低速モードから高速モードに切り替える。また、高速モード時に空荷状態が検知されない状態になった場合に、上限速度制御手段34dが走行モードを前記高速モードから低速モードに切り替える。これらにより、荷が吊るされた状態での自走式クレーンの走行を確実に低速走行にすることができる。
[第2実施形態]
第2実施形態に係る自走式クレーンの走行制御装置について図2−1〜図2−3を用いて説明する。
図2−1に示すように、第2実施形態に係る走行制御装置40では、第1実施形態に係る走行制御装置30におけるボトム圧センサ32を備えておらず、コントローラ34の替わりにコントローラ42を備えている。
コントローラ42はCPU、ROM、RAM等を備えたものであり、ROMに記憶された制御プログラムおよびデータを用いて走行モードの切替えに係る処理を実行するものであり、その処理を行うための手段として指令モード判定手段34a、ジブ角度判定手段43a、上限速度制御手段34dを有する。
ジブ角度判定手段43aは、ジブ角度検出センサ33による検出の結果が所定角度よりも小さいかどうかを判定するものである。これらジブ角度検出センサ33とジブ角度判定手段43aは、ジブの角度が所定角度よりも小さいと判定されたことを、空荷状態を検知したこととして処理する空荷検知手段を構成している。所定角度は、ジブ5が自走式クレーン1の車両本体である旋回体3から前方斜め下方に傾斜した姿勢(図2−2に示す姿勢)を成す角度である。その姿勢は、自走式クレーン1を走行させる際の一般的な姿勢であり、走行姿勢といわれる。この走行姿勢のジブ5には荷を吊るさない、すなわち空荷状態にするのが通常である。つまり、第2実施形態における空荷検知手段は、走行姿勢を空荷状態として検知するものである。
コントローラ42における走行モードの切替えに係る処理の流れについて、図2−3を用いて次に説明する。
オペレータにより走行モードスイッチ31が押圧操作されると、走行モードスイッチ31からコントローラ42にオン信号が出力され、このオン信号をコントローラ42が入力する(ステップS21)。すると、コントローラ42の指令モード判定手段34aは、そのオン信号による切替指令が低速モードから高速モードへの切替指令なのか、高速モードから低速モードへの切替指令なのかを判定する(ステップS22)。この判定の結果が前者である場合、ジブ角度検出センサ33からの角度信号に示された起伏角度が所定角度以上かどうか、すなわち走行姿勢かどうかをジブ角度判定手段43aが判定し(ステップS23)する。この判定の結果が走行姿勢である場合、上限速度制御手段34dは走行モードを低速モードから高速モードに切り替える(ステップS23でYES→ステップS24)。その後、走行姿勢が継続する限り、上限速度制御手段34dは高速モードを維持する(ステップS23,S24の繰り返し)。ジブ5が走行姿勢でなくなった場合(ステップS23でNO)、上限速度制御手段34dは走行モードを高速モードから低速モードに切り替える(ステップS25)。
なお、走行モードスイッチ31のオン信号による切替指令が高速モードから低速モードへの切替指令であった場合(ステップS22でNO)、上限速度制御手段34dは走行モードを高速モードから低速モードに切り替える(ステップS25)。
第2実施形態に係る走行制御装置40によれば次の効果を得られる。
走行制御装置40おいては、ジブ角度検出センサ33およびジブ角度判定手段43aにより、通常は荷が吊られないジブ5の走行姿勢が検知された状態であるときのみ、上限速度制御手段34dが走行モードを低速モードから高速モードに切り替える。また、高速モード時に走行姿勢が検知されなくなった場合に、上限速度制御手段34dが走行モードを前記高速モードから低速モードに切り替える。これらにより、荷が吊るされた状態での自走式クレーンの走行を確実に低速走行とすることができる。
[第3実施形態]
第3実施形態に係る自走式クレーンの走行制御装置について図3−1〜図3−4を用いて説明する。
図3−1,図3−2で示すように、第3実施形態に係る走行制御装置60は、自走式クレーン1の車両本体である旋回体3の前面下部に可動に設けられたフック留め部50を備えている。このフック留め部50はフック7を留めるためのものであり、上下方向(矢印K方向)に回動可能に設けられたシャックル51と、このシャックル51に結合されたワイヤー部材52とから構成されている。フック留め部50にフック7を留める際は、フック7をワイヤー部材52に引っ掛ける。
フック留め部50には、このフック留め部50に連動して作動するフック検知スイッチ61が付設されている。このフック検知スイッチ61はリミットスイッチであり、シャックル51が斜め上方を向いた姿勢(図3−3に示す姿勢)を成すことに連動してオンし、検知信号を出力するものである。
図3−1に示すように、フック検知スイッチ61から出力された検知信号はコントローラ62に入力されるようになっている。第3実施形態に係る走行制御装置60はフック検知スイッチ61およびコントローラ62を、第1実施形態におけるボトム圧センサ32、ジブ角度検出センサ33およびコントローラ34の替わりに備えている。
コントローラ62はCPU、ROM、RAM等を備えたものであり、ROMに記憶された制御プログラムおよびデータを用いて走行モードの切替えに係る処理を実行するものであり、その処理を行うための手段として指令モード判定手段34a、フック検知判定手段62a、上限速度制御手段34dを有する。
フック検知判定手段62aは、フック検知スイッチ61が作動したかどうかを判定するものである。フック検知スイッチ61とフック検知判定手段62aは、フック検知判定手段62aによりフック検知スイッチ61の作動が検知されたことを、空荷状態を検知したこととして処理する空荷検知手段を構成している。
フック留め部50を使用するのは自走式クレーン1を走行させる際であり、ジブ5に前述の走行姿勢、すなわちジブ5が自走式クレーン1の車両本体である旋回体3から前方斜め下方に傾斜した姿勢(図3−2に示す姿勢)をとらせて、フック7をワイヤー部材52に引っ掛ける。この状態は、自走式クレーン1を走行の際の一般的な状態であり、ジブ5には荷を吊るさない、すなわち空荷状態にするのが通常である。つまり、第3実施形態における空荷検知手段は、フック留め部50にフック7が結合した状態であり、かつ巻上ロープ6が張られた状態を、空荷状態として検知するものである。
コントローラ62における走行モードの切替えに係る処理の流れについて、図3−4を用いて次に説明する。
オペレータにより走行モードスイッチ31が押圧操作されると、走行モードスイッチ31からコントローラ62にオン信号が出力され、このオン信号をコントローラ62が入力する(ステップS31)。すると、コントローラ62の指令モード判定手段34aは、そのオン信号による切替指令が低速モードから高速モードへの切替指令なのか、高速モードから低速モードへの切替指令なのかを判定する(ステップS32)。この判定の結果が前者である場合、フック検知スイッチ61がオン状態であるかどうか、すなわち、フック留め部50にフック7が結合した状態であり、かつ巻上ロープ6が張られた状態かどうかをフック検知判定手段62aが判定し(ステップS33)、その状態であると判定した場合に、上限速度制御手段34dは走行モードを低速モードから高速モードに切り替える(ステップS33でYES→ステップS34)。その後、フック留め部50にフック7が結合した状態であり、かつ巻上ロープ6が張られた状態が継続する限り、上限速度制御手段34dは高速モードを維持する(ステップS33,S34の繰り返し)。その状態でなくなった場合(ステップS33でNO)、上限速度制御手段34dは走行モードを高速モードから低速モードに切り替える(ステップS35)。
なお、走行モードスイッチ31のオン信号による切替指令が高速モードから低速モードへの切替指令であった場合(ステップS32でNO)、上限速度制御手段34dは走行モードを高速モードから低速モードに切り替える(ステップS35)。
第3実施形態に係る走行制御装置40によれば次の効果を得られる。
走行制御装置40おいては、フック検知スイッチ61およびフック検知判定手段62aにより、フック留め部50にフック7が結合した状態であり、かつ巻上ロープ6が張られた状態が検知された状態であるときのみ、上限速度制御手段34dが走行モードを低速モードから高速モードに切り替える。また、高速モード時にその状態でなくなった場合に、上限速度制御手段34dが走行モードを前記高速モードから低速モードに切り替える。これらにより、荷が吊るされた状態での自走式クレーンの走行を確実に低速走行にすることができる。
なお、前述の第1〜第3実施形態において走行体2はクローラ式であったが、本発明において走行体はクローラ式に限定されるものではなく、ホイール式であってもよい。
1 自走式クレーン
2 走行体
3 旋回体
4 キャブ
5 ジブ
6 巻上ロープ
7 フック
8 トラックフレーム
9 履帯
10 走行モータ
11 斜板
12 コントロールピストン
13 制御弁
20 走行モータ
21 斜板
22 コントロールピストン
23 制御弁
24 起伏シリンダ
30 走行制御装置
31 走行モードスイッチ
32 ボトム圧センサ
33 ジブ角度検出センサ
34 コントローラ
34a 指令モード判定手段
34b 吊り荷重演算手段
34c 吊り荷重判定手段
34d 上限速度制御手段
35 パイロットポンプ
36 電磁弁
36a ソレノイド
37 作動油タンク

40 走行制御装置
42 コントローラ
43a ジブ角度判定手段

50 フック留め部
51 シャックル
52 ワイヤー部材
60 走行制御装置
61 フック検知スイッチ
62 コントローラ
62a フック検知判定手段

Claims (5)

  1. 走行体と、この走行体に対して起伏可能に設けられたジブと、このジブの先端部から垂下される巻上ロープに結合したフックとを備えた自走式クレーンに搭載され、
    前記走行体の走行速度の上限を制御する上限速度制御手段と、操作されることにより前記上限速度制御手段に対し走行モードの切替えを指令する走行モード指令手段とを備え、
    前記走行モードの種類として、前記走行体の走行速度の上限が所定の低速度に制御される低速モードと、前記走行体の走行速度の上限が前記低速度よりも速い所定の高速度に制御される高速モードとが設定されている自走式クレーンの走行制御装置において、
    前記フックに荷が吊るされていない空荷状態を検知する空荷検知手段をさらに備え、
    前記上限速度制御手段は、前記空荷検知手段により空荷状態が検知された状態であるときに、走行モードを前記高速モードとする
    ことを特徴とする自走式クレーンの走行制御装置。
  2. 請求項1に記載の自走式クレーンの走行制御装置において、
    前記高速モード時に前記空荷検知手段により空荷状態が検知されなくなった場合に、前記上限速度制御手段は走行モードを前記高速モードから前記低速モードに切り替える
    ことを特徴とする自走式クレーンの走行制御装置。
  3. 請求項1または2に記載の自走式クレーンの走行制御装置において、
    前記空荷検知手段は、前記ジブを起伏させる油圧シリンダのボトム圧を検出するボトム圧センサと、前記ジブの起伏角度を検出する角度センサと、前記ボトム圧センサにより検出されたボトム圧、および、前記角度センサにより検出された起伏角度に基づき吊り荷重を算出する吊り荷重演算手段と、この吊り荷重演算手段により算出された吊り荷重に基づき空荷状態かどうかを判定する吊り荷重判定手段とを有する
    ことを特徴とする自走式クレーンの走行制御装置。
  4. 請求項1または2に記載の自走式クレーンの走行制御装置において、
    前記空荷検知手段は、前記ジブの起伏角度を検出する角度センサと、この角度センサによる検出の結果が所定角度よりも小さいかどうかを判定するジブ角度判定手段とから構成されており、前記ジブ角度判定手段により前記ジブの角度が前記所定角度よりも小さいと判定されたことを、空荷状態を検知したこととして処理するものであり、
    前記所定角度は、前記ジブが前記自走式クレーンの車両本体から前方斜め下方に傾斜した姿勢を成す角度である
    ことを特徴とする自走式クレーンの走行制御装置。
  5. 請求項1または2に記載の自走式クレーンの走行制御装置において、
    前記空荷検知手段は、前記自走式クレーンの車両本体に可動に設けられており前記フックが結合されるフック留め部と、このフック留め部に連動して作動するフック検知スイッチと、このフック検知スイッチが作動したかどうかを判定するフック検知判定手段とを有し、前記フック検知判定手段により前記フック検知スイッチの作動が検知されたことを、空荷状態を検知したこととして処理する
    ことを特徴とする自走式クレーンの走行制御装置。
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