JP2020028252A - ロータリ作業機 - Google Patents

ロータリ作業機 Download PDF

Info

Publication number
JP2020028252A
JP2020028252A JP2018155707A JP2018155707A JP2020028252A JP 2020028252 A JP2020028252 A JP 2020028252A JP 2018155707 A JP2018155707 A JP 2018155707A JP 2018155707 A JP2018155707 A JP 2018155707A JP 2020028252 A JP2020028252 A JP 2020028252A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rear cover
rod
rotary
work machine
working machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018155707A
Other languages
English (en)
Inventor
小谷 和行
Kazuyuki Kotani
和行 小谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yanmar Co Ltd filed Critical Yanmar Co Ltd
Priority to JP2018155707A priority Critical patent/JP2020028252A/ja
Publication of JP2020028252A publication Critical patent/JP2020028252A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Soil Working Implements (AREA)

Abstract

【課題】リヤカバーの沈み込みによる整地不良を防止できるようにしたロータリ作業機を提供する。【解決手段】作業機枠の下方に配置されたロータリと、そのロータリの後方を覆うように配置され、作業機枠に対して上下方向に回動自在に支持されたリヤカバーと、リヤカバーを上方へ回動させる方向に付勢するとともに、その付勢する力を調整可能に構成されている上方調整機構7とを備える。これによって、リヤカバーが自重よりも小さい荷重で接地することが可能となり、圃場の表面が柔らかい状況でもリヤカバーの沈み込みを抑えて整地不良を防止できる。【選択図】図7

Description

本発明は、ロータリ作業機に関する。
従来、トラクタなどの作業車両で牽引されるロータリ作業機(耕耘作業機とも呼ばれる)が使用されている。ロータリ作業機は、圃場を耕耘するロータリの後方にリヤカバーを備えており、これによって耕耘作業時に土の飛散を防止しながら整地作用を奏する。リヤカバーは、上下方向に回動自在に支持され、圃場の表面が十分に均平になるよう、バネなどによって下方へ押圧されている。特許文献1には、リヤカバーの下方への押圧力を調節できるようにしたリヤカバー押圧装置が記載されている。
ところで、ロータリ作業機を水田の代掻きに用いる場合、圃場の表面が柔らかいためにリヤカバーが過度に沈み込み、整地不良を起こす恐れがある。リヤカバーを自重で接地させても過度に沈み込むときは、たとえ上記リヤカバー押圧装置で押圧力を最小に調節しても状況は改善されず、対処が困難である。これに対して、木材やアルミ材など軽量の材料で形成した均平装置(整地装置)を別途に追加し、それを用いて均平作業を行うことが考えられるものの、作業の煩雑化が避けられない。
実公昭53−3142号
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、リヤカバーの沈み込みによる整地不良を防止できるようにしたロータリ作業機を提供することにある。
本発明に係るロータリ作業機は、作業機枠の下方に配置されたロータリと、前記ロータリの後方を覆うように配置され、前記作業機枠に対して上下方向に回動自在に支持されたリヤカバーと、前記リヤカバーを上方へ回動させる方向に付勢するとともに、その付勢する力を調整可能に構成されている上方調整機構と、を備える。かかる構成によれば、リヤカバーが自重よりも小さい荷重で接地することが可能となる。そのため、水田で代掻きを行う場合など、圃場の表面が柔らかい状況でもリヤカバーの沈み込みを抑え、整地不良を防止することができる。
前記上方調整機構は、前記作業機枠と前記リヤカバーとを連結するロッドに設けられた付勢部材により、前記リヤカバーを上方へ回動させる方向に付勢するものでもよい。この上方調整機構によれば、ロッドに設けた付勢部材でリヤアバーを上方へ付勢し、リヤカバーの沈み込みによる整地不良を防止できる。
上記において、前記付勢部材が、ロッドホルダと上ストッパとの間に圧縮状態で配置され、前記ロッドホルダは、前記ロッドの相対的な軸方向移動を許容しつつ前記ロッドを保持しており、前記上ストッパは、前記ロッドホルダよりも上方で前記ロッドに取り付け固定されているとともに、前記ロッドの軸方向に沿った高さ位置を変更可能に構成されているものでもよい。この場合、圧縮状態にある付勢部材の付勢力を利用して、リヤカバーを上方へ回動させる方向に付勢できる。
上記において、前記付勢部材が、ロッドホルダと下ストッパとの間に伸張状態で配置され、前記ロッドホルダは、前記ロッドの相対的な軸方向移動を許容しつつ前記ロッドを保持しており、前記下ストッパは、前記ロッドホルダよりも下方で前記ロッドに取り付け固定されているとともに、前記ロッドの軸方向に沿った高さ位置を変更可能に構成されているものでもよい。この場合、伸張状態にある付勢部材の付勢力を利用して、リヤカバーを上方へ回動させる方向に付勢できる。
前記上方調整機構は、前記作業機枠に対する前記リヤカバーの回動支点に設けられた付勢部材により、前記リヤカバーを上方へ回動させる方向に付勢するものでもよい。この上方調整機構によれば、リヤカバーの回動支点に設けた付勢部材でリヤカバーを上方へ付勢し、リヤカバーの沈み込みによる整地不良を防止できる。
前記作業機枠と前記リヤカバーとを連結するロッドを備え、前記上方調整機構は、前記作業機枠と、前記ロッドと前記リヤカバーとの連結部との間に伸張状態で配置された付勢部材により、前記リヤカバーを上方へ回動させる方向に付勢することが好ましい。この上方調整機構によれば、作業機枠と上記連結部との間に配置した付勢部材でリヤカバーを上方へ付勢し、リヤカバーの沈み込みによる整地不良を防止できる。
ロータリ作業機を牽引するトラクタの左側面図 ロータリ作業機の左前方斜視図 ロータリ作業機の左後方斜視図 ロータリ作業機の左側面図 ハンガーラック機構の斜視図 ロッドの断面図 上方調整機構の第1の態様を示す斜視図 上方調整機構の第1の態様を示す断面図 上方調整機構の第2の態様を示す断面図 上方調整機構の第3の態様を示す側面図 上方調整機構の第4の態様を示す側面図
本発明に係るロータリ作業機の一例について説明する。
[トラクタ]
図1は、ロータリ作業機1を牽引する作業車両としてのトラクタ8を示す。まずは、トラクタ8の構成について簡単に説明する。図1では、前後方向及び上下方向を矢印で示している。前後方向は、トラクタ8が前後進する方向であり、上下方向は、重力に沿った方向である。また、左右方向は、図1の紙面に垂直な方向である。トラクタ8は、車体フレーム81、エンジン82、トランスミッション83、フロントアクスル84、及び、リヤアクスル85を備えている。
車体フレーム81は、トラクタ8の前部の骨格を構成する。エンジン82は、車体フレーム81により支持され、車体フレーム81の前部上方に設けられたボンネット86に収容されている。ボンネット86の後方には、キャビン87が設けられている。キャビン87の内部には、図示しない運転席やステアリングハンドルなどが設置されている。トランスミッション83は、エンジン82からの回転動力をフロントアクスル84とリヤアクスル85に伝達する。フロントアクスル84は左右一対の前輪88を支持し、リヤアクスル85は左右一対の後輪89を支持している。
トラクタ8の後部は、ロータリ作業機1を着脱自在に構成されている。トラクタ8の後部には、左右一対のロアリンク91とアッパリンク92とからなる三点リンク機構9が備えられ、その三点リンク機構9を介してロータリ作業機1を着脱できる。ロータリ作業機1は、三点リンク機構9に直接的に取り付けてもよいが、ヒッチメンバを介在させて取り付けることも可能である。トラクタ8の後部には、昇降シリンダなどの油圧装置を有する昇降機構(図示せず)が備えられ、三点リンク機構9を昇降させることができる。したがって、ロータリ作業機1は昇降機構によって昇降自在に構成されている。
[ロータリ作業機の全体構造]
次に、ロータリ作業機1の全体構造について説明する。本発明に係るロータリ作業機は、図7〜11で例示するような上方調整機構を備えるものであるが、図2〜6において、上方調整機構を備えていない場合について、ロータリ作業機1の全体構造を予め説明する。図2〜4に示すように、ロータリ作業機1は、ロータリ作業機1の骨格を形成する作業機枠10と、圃場を耕耘するロータリ2と、ロータリ2の上方を覆うように配置されたロータリカバー3と、ロータリ2の後方を覆うように配置されたリヤカバー4とを備える。
作業機枠10は、ギヤユニット11から左右両側にパイプケース12を突出させるとともに、そのパイプケース12の一方側端部(本実施形態では左側端部)に伝動ケース13を取り付け、他方側端部(本実施形態では右側端部)にサイドフレーム14を取り付けることにより構成されている。作業機枠10には、ロアリンク91を連結可能に構成された左右一対の下方側連結部15と、アッパリンク92を連結可能に構成された上方側連結部16とが設けられている。下方側連結部15は、前後方向に延びた板状体により形成されている。上方側連結部16は、互いに間隔を設けて配置された二枚の板状体により形成されている。
ギヤユニット11は、ロータリカバー3の上方で、且つ、左右方向におけるロータリ作業機1の中央部に配置されている。ギヤユニット11には、トラクタ8の後部に設けられたPTO軸(図示せず)から回転動力が入力される。ギヤユニット11は、その入力された回転動力を、パイプケース12内のドライブシャフトを介して伝動ケース13に伝達する。伝動ケース13には、一対のスプロケットの間に無端状のチェーンを巻回してなるチェーン伝動機構が内蔵されている。伝動ケース13は、ギヤユニット11から伝達された回転動力を耕耘軸21に伝達し、ロータリ2を回転駆動させるように構成されている。
パイプケース12の後方には、フレームパイプ32が設けられている。フレームパイプ32は、ロータリカバー3の上面に沿うようにして左右方向に配置されている。このパイプケース12とフレームパイプ32によって、ロータリ作業機1の剛性の向上が図られている。作業機枠10の後部には、尾輪を追加して設置するための尾輪支持フレーム17が設けられている。尾輪支持フレーム17は、デプスフレーム18の後端部に取り付けられている。デプスフレーム18は、軸線を左右方向に向けた回動軸18aを介して下方側連結部15の後端部に連結されている。デプスフレーム18は、回動軸18aを支点にして上下方向に回動可能に構成されている。
ロータリ2は、作業機枠10の下方に配置されている。ロータリ2は、軸線を左右方向に向けて配置された耕耘軸21と、その耕耘軸21の周囲に取り付けられた耕耘爪22とを有する。耕耘軸21は、伝動ケース13の下部とサイドフレーム14の下部とにより支持されている。耕耘軸21は、左右方向におけるロータリ作業機1の略全長に亘って延在している。耕耘爪22は、湾曲した細長い金属板により形成されている。耕耘爪22は、耕耘軸21の軸方向及び周方向に間隔を空けて複数設けられている。本実施形態において、耕耘爪22は、図4で反時計周りに回転するダウンカット耕耘を行うように構成されている。
ロータリカバー3は、耕耘爪22の回転軌跡に沿って円弧状に形成されている。ロータリカバー3の両端部には、ロータリ2の側方を覆うサイドカバー31,31が取り付けられている。サイドカバー31,31は、ロータリカバー3の上面よりも上方に延出しており、その延出した部分を連結するようにフレームパイプ32が左右方向に亘って配置されている。フレームパイプ32は、金属製の円管状部材であり、サイドカバー31,31に溶接で固定されている。サイドカバー31,31の各々の後部にはサイドリヤカバー33,33が取り付けられ、それらの下部にサイドアンダーカバー34,34が取り付けられている。
リヤカバー4は、耕耘爪22の回転軌跡に沿って円弧状に形成されている。リヤカバー4の後端部は、圃場の表面を均して整地作用を奏するように後方へ反って形成されている。リヤカバー4は、鉄などの金属で形成された重量物であり、自重で接地した状態で整地作用を奏しうる。リヤカバー4の前端部(上端部)は、軸線を左右方向に向けた回動軸4aを介してロータリカバー3の後端部に連結されている。即ち、リヤカバー4は、ロータリカバー3に取り付けられた状態で、回動軸4aを支点にして上下に回動(揺動)できる。リヤカバー4は、ロータリカバー3を介して作業機枠10に対して上下方向に回動自在に支持されている。
図4〜6に示すように、ロータリ作業機1はハンガーラック機構5を有している。ハンガーラック機構5は、リヤカバー4の後面に固定されたブラケット(ハンガーブラケット)51と、上下方向に延びたロッド(ハンガーロッド)52と、ロッド52を保持するステイ(ハンガーステイ)53とで構成されている。ロッド52の下端部は、ブラケット51を介してリヤカバー4に取り付けられている。ブラケット51は、軸線を左右方向に向けた回動軸51aを支持する二枚の板状材により形成されている。ロッド52は、回動軸51aを支点としてブラケット51に対して回動自在に構成されている。
ステイ53は、フレームパイプ32から後側上方に向けて設けられ、溶接などによりロータリカバー3に固定されている。ステイ53は、ロッド孔54が形成されたロッドホルダ55を有する。ロッドホルダ55は、軸線を左右方向に向けた回動軸55aを介して、ステイ53の後端部に回動自在に支持されている。ロッド52は、ロッドホルダ55のロッド孔54に挿通され、ステイ53を介してロータリカバー3に取り付けられている。このようにして、ロッド52は、ロータリカバー3(延いては、作業機枠10)とリヤカバー4とを連結している。
ステイ53は、ロッドホルダ55のロッド孔54にロッド52を挿通させた状態で、そのロッド52を軸方向に沿って摺動自在に支持している。ステイ53を構成するロッドホルダ55は、ロッド52の相対的な軸方向移動を許容しつつロッド52を保持している。このように、ステイ53の後端部では、ロッドホルダ55を介して、ロッド52が回動自在に且つ軸方向に移動自在に支持されている。このため、リヤカバー4の上下方向の回動に応じて、ロッド52がステイ53に対して相対的に軸方向移動(上下動)することができる。
ステイ53には、ピン53Pを操作するためのレバー53Lが設けられている。レバー53Lを操作してロッド52のピン孔52aにピン53Pを挿入することで、ステイ53に対するロッド52の相対的な軸方向移動を阻止し、リヤカバー4を上方に回動させた状態で保持することができる。また、レバー53Lを操作してピン孔52aからピン53Pを引き抜くことで、ステイ53に対するロッド52の相対的な軸方向移動を可能とし、リヤカバー4を上下方向に回動可能な状態にできる。ピン孔52aは、ロッドホルダ55よりも下方において、ロッド52の軸方向に間隔を空けて複数設けられている。
図2〜6に示す例では、ロッド52の上端部にフランジ52fが形成されており、そのフランジ52fとロッドホルダ55との間に衝撃吸収バネ56が配置されている。衝撃吸収バネ56は、自然状態(無荷重状態)で配置されており、その長さは自由長である。耕耘作業において、圃場の表面に沿ってリヤカバー4が上下方向に回動しながら整地作用を奏する際、そのリヤカバー4の上下方向の回動に伴って生じる衝撃を衝撃吸収バネ56によって吸収できる。
本実施形態のロータリ作業機1は、リヤカバー4の下方への押圧力を調整する下方調整機構6を備える。これにより、リヤカバー4が自重よりも大きい荷重で接地することが可能となり、圃場の表面にリヤカバー4をより強く押し付けて、畑地などでの整地性を高めることができる。下方調整機構6は、作業機枠10とリヤカバー4とを連結するロッド52に設けられた付勢部材としての鎮圧バネ61により、リヤカバー4を下方へ回動させる方向に付勢する。鎮圧バネ61は、ロッド52に外挿された圧縮コイルバネにより構成されているが、これに限られず、例えばダンパーなどの他の弾性部材で構成してもよい。
鎮圧バネ61は、下ストッパ62の上方に設けられている。下ストッパ62は、ロッドホルダ55よりも下方でロッド52に取り付け固定されている。下ストッパ62は、ロッド52に対する固定状態を解除するためのツマミ62tを有する。ツマミ62tを操作することで、ロッド52の軸方向に沿って下ストッパ62を移動させることができる。つまり、下ストッパ62は、ロッド52の軸方向に沿った高さ位置を変更可能に構成されている。下ストッパ62を上方に移動させると、ロッドホルダ55と下ストッパ62とで鎮圧バネ61が挟まれる。よって、ロッドホルダ55と下ストッパ62との間に鎮圧バネ61を圧縮状態で配置することができる。
ロッドホルダ55と下ストッパ62との間に圧縮状態で配置された鎮圧バネ61は、下ストッパ62を介してロッド52を下方へ付勢し、延いてはリヤカバー4を下方へ回動させる方向に付勢する。下ストッパ62の位置を調節することにより、鎮圧バネ61の圧縮量を変化させ、リヤカバー4を下方へ付勢する力(押圧力)を調整することができる。その一方で、下方調整機構6では、リヤカバー4が自重よりも小さい荷重で接地するように押圧力を調整することができない。それ故、水田の代掻きのような圃場の表面が柔らかい状況において、リヤカバー4を自重で接地させても過度に沈み込んで整地不良を起こす場合には、対処が困難となる。
[上方調整機構]
既述のように、ロータリ作業機1は、作業機枠10の下方に配置されたロータリ2と、ロータリ2の後方を覆うように配置され、作業機枠10に対して上下方向に回動自在に支持されたリヤカバー4とを備える。更に、本実施形態のロータリ作業機1は、そのリヤカバー4を上方へ回動させる方向に付勢するとともに、その付勢する力を調整可能に構成された上方調整機構7を備える。これにより、リヤカバー4が自重よりも小さい荷重で接地することが可能となり、上記の如きリヤカバー4の沈み込みによる整地不良を防止することができる。上方調整機構7の具体的構成としては、以下に説明する第1〜第4の態様が例示される。
図7、8は、上方調整機構7の第1の態様を示す。この上方調整機構7は、作業機枠10とリヤカバー4とを連結するロッド52に設けられた付勢部材72により、リヤカバー4を上方へ回動させる方向に付勢する。付勢部材72は、ロッドホルダ55と上ストッパ73との間に圧縮状態で配置されている。上ストッパ73は、ロッドホルダ55よりも上方でロッド52に取り付け固定される。ロッドホルダ55と上ストッパ73との間隔は、付勢部材72の自由長よりも小さい。付勢部材72は、ロッド52に外挿されたコイルバネ(圧縮コイルバネ)で構成されているが、これに限られず、例えばダンパーなどの他の弾性部材で構成してもよい。
上ストッパ73は、ロッド52の軸方向に沿った高さ位置を変更可能に構成されている。これにより、付勢部材72の圧縮量を調節し、延いてはリヤカバー4を上方へ回動させる方向に付勢する力を調整できる。本実施形態では、上ストッパ73がピン状に形成されており、ピン孔52bに挿入されることでロッド52に取り付け固定される。ピン孔52bは、ロッドホルダ55から上方に突き出したロッド52の部分に、そのロッド52の軸方向に間隔を空けて複数設けられている。上ストッパ73は、ピン状をなすものに限られず、例えば下ストッパ62と同様の構成でもよい。
第1の態様で用いられるロッド52は、図1〜6で示した形態に比べて軸方向に長く形成されている。そのため、図7,8では、ロッドホルダ55よりも上方にロッド52が大きく突出し、そのロッド52の中途部がロッドホルダ55によって保持されている。第1の態様で用いられるロッド52は、それ自体で十分な長さを有するものでもよいが、例えば、図1〜6で示したロッド52の上端部に延長部材を連接することで長さを増すことも可能である。
ロータリ作業機1は、下方調整機構6と併せて上方調整機構7を備えることができる。既述のように、下方調整機構6は、リヤカバー4を下方へ回動させる方向に付勢するとともに、その付勢する力を調整可能に構成されている。鎮圧バネ61と付勢部材72とは同軸上に設けられており、これらを用いて双方向への調整を行うことができる。例えば、鎮圧バネ61とロッドホルダ55との間に隙間が設けられる程度に下ストッパ62を途中まで上げておくことで、通常の作業時には、上方調整機構7が機能してリヤカバー4が自重よりも小さい荷重で接地し、圃場の表面凹凸が大きい場所でのみ下方調整機構6が機能してリヤカバー4を下方に押圧するようにできる。
図9は、上方調整機構7の第2の態様を示す。この上方調整機構7は、作業機枠10とリヤカバー4とを連結するロッド52に設けられた付勢部材74により、リヤカバー4を上方へ回動させる方向に付勢する。付勢部材74は、ロッドホルダ55と下ストッパ62との間に伸張状態で配置されている。ロッドホルダ55と下ストッパ62との間隔は、付勢部材74の自由長よりも大きい。付勢部材74は、鎮圧バネ61に代えてロッド52に設けられている。付勢部材74は、ロッド52に外挿されたコイルバネ(引張コイルバネ)で構成されているが、これに限られず、ガススプリングなどの同様の作用が得られる部材で構成してもよい。
付勢部材74は、ロッドホルダ55に係合されるフック74aと、下ストッパ62に係合されるフック74bとを有する。既述のように、下ストッパ62は、ロッド52の軸方向に沿った高さ位置を変更可能に構成されている。このため、付勢部材74の伸張量を調節し、延いてはリヤカバー4を上方へ回動させる方向に付勢する力を調整できる。下ストッパ62が方向性を有する場合(具体的には、下方調整機構6において鎮圧バネ61の圧縮に資するよう、下向きの力が作用しても動かないが、上向きの力が作用するとロッド52に対して摺動するように構成されている場合)は、下ストッパ62を上下反対向きにしてロッド52に取り付ければよい。
図10は、上方調整機構7の第3の態様を示す。この上方調整機構7は、作業機枠10に対するリヤカバー4の回動支点(即ち、回動軸4a)に設けられた付勢部材75により、リヤカバー4を上方へ回動させる方向に付勢する。付勢部材75は、例えば左右方向におけるリヤカバー4の両端部に配置される。付勢部材75は、一対のアーム75a,75bを有するねじりコイルバネで構成されている。アーム75aはロータリカバー3の内側に係止し、アーム75bはリヤカバー4の内側に係止する。付勢部材75のバネ荷重は、或る程度(例えば、リヤカバー4の開閉の中間)までリヤカバー4が上方に回動するように設定される。これにより、所定の高さ以上にリヤカバー4が上昇する際にはリヤカバー4が自重で接地し、適度な整地作用を奏することができる。第1の態様と同様、下方調整機構6との併用が可能である。
図11は、上方調整機構7の第4の態様を示す。この上方調整機構7は、作業機枠10と、ロッド52とリヤカバー4との連結部(即ち、回動軸51a)との間に伸張状態で配置された付勢部材76により、リヤカバー4を上方へ回動させる方向に付勢する。付勢部材76は、作業機枠10に係合されるフック76aと、上記連結部に係合されるフック76bとを有する。図11の例では、フック76aを尾輪支持フレーム17に係合しているが、これに限られず、例えばデプスフレーム18またはステイ53に係合してもよい。また、付勢部材76は、コイルバネ(引張コイルバネ)で構成されているが、これに限られず、ガススプリングなどの同様の作用が得られる部材で構成できる。第1の態様と同様、下方調整機構6との併用が可能である。
上述した上方調整機構7の第1〜第4の態様については、特に制約なく組み合わせて採用することが可能である。
本発明は、上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能である。
1 ロータリ作業機
2 ロータリ
3 ロータリカバー
4 リヤカバー
5 ハンガーラック機構
6 下方調整機構
7 上方調整機構
10 作業機枠
52 ロッド
55 ロッドホルダ
72 付勢部材
73 上ストッパ
74 付勢部材
75 付勢部材
76 付勢部材

Claims (6)

  1. 作業機枠の下方に配置されたロータリと、
    前記ロータリの後方を覆うように配置され、前記作業機枠に対して上下方向に回動自在に支持されたリヤカバーと、
    前記リヤカバーを上方へ回動させる方向に付勢するとともに、その付勢する力を調整可能に構成されている上方調整機構と、を備えるロータリ作業機。
  2. 前記上方調整機構は、前記作業機枠と前記リヤカバーとを連結するロッドに設けられた付勢部材により、前記リヤカバーを上方へ回動させる方向に付勢する請求項1に記載のロータリ作業機。
  3. 前記付勢部材が、ロッドホルダと上ストッパとの間に圧縮状態で配置され、
    前記ロッドホルダは、前記ロッドの相対的な軸方向移動を許容しつつ前記ロッドを保持しており、
    前記上ストッパは、前記ロッドホルダよりも上方で前記ロッドに取り付け固定されているとともに、前記ロッドの軸方向に沿った高さ位置を変更可能に構成されている請求項2に記載のロータリ作業機。
  4. 前記付勢部材が、ロッドホルダと下ストッパとの間に伸張状態で配置され、
    前記ロッドホルダは、前記ロッドの相対的な軸方向移動を許容しつつ前記ロッドを保持しており、
    前記下ストッパは、前記ロッドホルダよりも下方で前記ロッドに取り付け固定されているとともに、前記ロッドの軸方向に沿った高さ位置を変更可能に構成されている請求項2または3に記載のロータリ作業機。
  5. 前記上方調整機構は、前記作業機枠に対する前記リヤカバーの回動支点に設けられた付勢部材により、前記リヤカバーを上方へ回動させる方向に付勢する請求項1に記載のロータリ作業機。
  6. 前記作業機枠と前記リヤカバーとを連結するロッドを備え、
    前記上方調整機構は、前記作業機枠と、前記ロッドと前記リヤカバーとの連結部との間に伸張状態で配置された付勢部材により、前記リヤカバーを上方へ回動させる方向に付勢する請求項1に記載のロータリ作業機。
JP2018155707A 2018-08-22 2018-08-22 ロータリ作業機 Pending JP2020028252A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018155707A JP2020028252A (ja) 2018-08-22 2018-08-22 ロータリ作業機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018155707A JP2020028252A (ja) 2018-08-22 2018-08-22 ロータリ作業機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020028252A true JP2020028252A (ja) 2020-02-27

Family

ID=69622245

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018155707A Pending JP2020028252A (ja) 2018-08-22 2018-08-22 ロータリ作業機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020028252A (ja)

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5316516U (ja) * 1976-07-21 1978-02-13
JPH0271137U (ja) * 1988-11-18 1990-05-30
JP2000236702A (ja) * 1999-02-24 2000-09-05 Iseki & Co Ltd ロータリ耕耘装置の代掻装置
JP2001095304A (ja) * 1999-10-01 2001-04-10 Iseki & Co Ltd ロータリ耕耘具のリヤカバー吊持装置
JP2002223608A (ja) * 2001-01-31 2002-08-13 Iseki & Co Ltd ロータリ耕耘装置
JP2004008185A (ja) * 2002-06-11 2004-01-15 Iseki & Co Ltd ロータリ耕耘装置の均平板支持装置
JP2006204226A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Sasaki Corporation 砕土作業機の整地体加減圧調節装置
JP2007151404A (ja) * 2005-11-30 2007-06-21 Sasaki Corporation 砕土装置
JP2013230129A (ja) * 2012-05-01 2013-11-14 Matsuyama Plow Mfg Co Ltd 農作業機

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5316516U (ja) * 1976-07-21 1978-02-13
JPH0271137U (ja) * 1988-11-18 1990-05-30
JP2000236702A (ja) * 1999-02-24 2000-09-05 Iseki & Co Ltd ロータリ耕耘装置の代掻装置
JP2001095304A (ja) * 1999-10-01 2001-04-10 Iseki & Co Ltd ロータリ耕耘具のリヤカバー吊持装置
JP2002223608A (ja) * 2001-01-31 2002-08-13 Iseki & Co Ltd ロータリ耕耘装置
JP2004008185A (ja) * 2002-06-11 2004-01-15 Iseki & Co Ltd ロータリ耕耘装置の均平板支持装置
JP2006204226A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Sasaki Corporation 砕土作業機の整地体加減圧調節装置
JP2007151404A (ja) * 2005-11-30 2007-06-21 Sasaki Corporation 砕土装置
JP2013230129A (ja) * 2012-05-01 2013-11-14 Matsuyama Plow Mfg Co Ltd 農作業機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5069944B2 (ja) ロータリ作業機のエプロン跳ね上げ補助装置
JP2020028252A (ja) ロータリ作業機
JP6000815B2 (ja) エプロン跳ね上げ補助機構及びこれを備える耕耘作業機
JP2007151503A (ja) 農作業機
JP2009006811A (ja) 歩行型作業機
JP2006296244A (ja) 農作業機
JP4498158B2 (ja) 農用作業車
JP2003111503A (ja) 農作業機
JP2006217814A (ja) ロータリ耕耘装置
JP2014161314A (ja) 歩行型管理機
JP4533402B2 (ja) 乗用型田植機
JP2008161061A (ja) 耕耘機
JP4749934B2 (ja) ロータリ耕耘機
JP2592777Y2 (ja) ロータリのスタンド装置
JP3884654B2 (ja) ロータリ耕耘装置
JP4185031B2 (ja) ロータリカバー
JP5045534B2 (ja) トラクタ
JP3602424B2 (ja) 作業機連結装置
JP2011062118A (ja) 乗用型農作業機
JP4611188B2 (ja) 歩行型の管理機
JP4527006B2 (ja) 歩行型農作業機
JP4575843B2 (ja) 歩行型農作業機
JP4050407B2 (ja) 耕耘機
JP6356189B2 (ja) エプロン跳ね上げ補助機構及びこれを備える耕耘作業機
JP2006211926A (ja) 農用作業車

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20200828

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210112

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211221

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220217

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220329