JP4749816B2 - 高純度アルミニウムスラブの製造方法 - Google Patents

高純度アルミニウムスラブの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4749816B2
JP4749816B2 JP2005281616A JP2005281616A JP4749816B2 JP 4749816 B2 JP4749816 B2 JP 4749816B2 JP 2005281616 A JP2005281616 A JP 2005281616A JP 2005281616 A JP2005281616 A JP 2005281616A JP 4749816 B2 JP4749816 B2 JP 4749816B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slab
aluminum
ppm
purity
purity aluminum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005281616A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007092110A (ja
Inventor
章 吉井
英雄 渡辺
歩 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Aluminum Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Aluminum Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Aluminum Co Ltd filed Critical Mitsubishi Aluminum Co Ltd
Priority to JP2005281616A priority Critical patent/JP4749816B2/ja
Publication of JP2007092110A publication Critical patent/JP2007092110A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4749816B2 publication Critical patent/JP4749816B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)

Description

本発明は、鋳造時に生じる気泡を抑制した、表面品質に優れた高純度アルミニウムの製造方法に関する。
一般に、高純度のアルミニウムは、溶解及び鋳造を行う際に、雰囲気中の水素ガスを取り込みやすい。アルミニウムスラブに取り込まれた水素ガスは、均質化処理の際に、気泡となってアルミニウムスラブの表面に現れる。このような気泡は、アルミニウムスラブを熱間圧延処理する際に剥離欠陥を生じる原因となり、アルミニウムスラブの表面品質を低下させてしまう。
このため、従来は、アルミニウムスラブ鋳造の際、アルミニウム溶湯に不活性ガスか塩素、又はこれらの混合ガスを吹き込んで脱ガス処理を行い、アルミニウムスラブに含まれる水素ガスの量を抑制していた。
アルミニウム溶湯に対して、不活性ガスとともに、フッ化物と残部の塩化物とからなるアルミニウム溶湯処理用フラックスを吹き込む方法によって得られるアルミニウムスラブとして、例えば特許文献1に記載されたものがある。
特開2005−23367号公報
特許文献1に記載のアルミニウムスラブは、上述の方法によって製造することにより、水素ガスの含有量が抑制されている。
しかしながら、近年、電子産業に用いられるアルミニウム箔の高純度化が進み、アルミニウムスラブ鋳造後の均質化処理の際の温度が高温化したため、特許文献1に記載のアルミニウムスラブを得る方法の脱ガス処理では、スラブ表面に気泡が生じるのを抑制することが困難になってきている。
また、塩素ガスを用いて脱ガス処理を長時間にわたって行うことは、環境上好ましくないという問題点があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、溶解及び鋳造時にアルミニウムスラブ中に取り込まれた水素ガスの移動を抑制することにより、アルミニウムスラブ表面に気泡が発生するのを防止し、表面品質の優れた高純度アルミニウムスラブ及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者は、スラブ表面への気泡が生じるのを抑制した高純度アルミニウムスラブを得るとともに、良好な環境下で各工程処理が可能な高純度アルミニウムスラブの製造方法を得るべく検討を重ね、以下の構成の高純度アルミニウムスラブの製造方法を得るに至った。(1)請求項1に記載の発明
アルミ純度が99.9%以上であり、質量ppmで、Si:5〜30ppm、Fe:5〜20ppm、Cu:1〜80ppm、Na:0.5〜10ppmを各々含有し、その他、微量成分の総和が100ppm以下であり、さらに水素ガスの含有量が0.15cc/100gAl以下であることを特徴とする高純度アルミニウムスラブを製造するに際し、少なくとも塩素を含むArガスによって、高純度アルミニウム溶湯に対して脱ガス処理を行った後、高純度アルミニウム溶湯の表面に発生した酸化物滓を除去し、次いでNa塩を高純度アルミニウム溶湯の表面に均一となるように散布し、この後高純度アルミニウム溶湯を静置して高純度アルミニウム溶湯中にNaを吸収させた後、鋳造することを特徴とする高純度アルミニウムスラブの製造方法。
)請求項に記載の発明
Naの添加量を、高純度アルミニウム溶湯に対して、質量ppmで0.5〜10ppmの範囲とすることを特徴とする()に記載の高純度アルミニウムスラブの製造方法。
アルミニウムスラブの均質化処理の際、処理温度を500℃以上の高温とした場合には、アルミニウムスラブ表面に気泡が発生する。この気泡は、アルミニウムスラブ中に含まれる水素ガス、又は均熱処理雰囲気中の水蒸気から吸収された水素ガスによって発生する。
水蒸気から吸収された水素ガスによる気泡発生を抑制する場合には、均熱処理の際にアルミニウムスラブ表面に燃焼ガスを直接当てて加熱するのを避け、間接加熱する方法とするのが一般的である。
一方、アルミニウムスラブ中の水素ガスは、その移動を制限すれば、アルミニウムスラブ表層に気泡が発生するのを抑制できる。本発明者が鋭意検討した結果、Naに代表される特定の成分が、アルミニウムスラブ内における水素ガスの移動を抑制する効果が大きいことを見出した。
すなわち、アルミニウムスラブ鋳造中に、Naを適量添加して混入させることにより、水素化合物を生成し、アルミニウムスラブ中における水素ガスの移動を抑制するものである。
発明の高純度アルミニウムスラブの製造方法では、少なくとも塩素を含むArガスによって、高純度アルミニウム溶湯に対して脱ガス処理を行い、次いでNa塩によってNaを添加した後、鋳造する方法としている。
高純度アルミニウム溶湯に対して脱ガス処理を行った後にNaを添加することにより、鋳造されたアルミニウムスラブ中に水素ガスが含まれていても、均質化処理の際に水素ガスがスラブ表面へ移動するのを抑制できるため、塩素等を含むガスを用いた脱ガス処理を長時間にわたって行う必要が無い。
従って、表面品質に優れた高純度アルミニウムスラブを、良好な環境下で効率良く製造することが可能となる。
本発明の高純度アルミニウムスラブの製造方法により製造されるアルミニウムスラブは、アルミ純度が99.9%以上であり、質量ppmで、Si:5〜30ppm、Fe:5〜20ppm、Cu:1〜80ppm、Na:0.5〜10ppmを各々含有し、その他、微量成分の総和が100ppm以下であり、さらに水素ガスの含有量を0.15cc/100gAl以下としている。
Naを0.5〜10ppm含有することにより、アルミニウムスラブを均質化処理する際に、水素ガスがスラブ表面へ移動するのを抑制することができる。従って、スラブ表面に気泡が生じるのを防ぐことができ、表面品質に優れた高純度アルミニウムスラブが得られる。
以下、本発明に係る高純度アルミニウムスラブの実施の形態について説明する。
本発明の高純度アルミニウムスラブは、アルミ純度が99.9%以上であり、Si:5〜30ppm、Fe:5〜20ppm、Cu:1〜80ppm、Na:0.5〜10ppmを各々含有し、その他、微量成分の総和が100ppm以下であり、さらに水素ガスの含有量が0.15cc/100gAl以下として構成されている。
[高純度アルミニウム]
本発明の高純度アルミニウムスラブは、99.9%以上の高純度アルミニウムを主体としている。
ここで、本発明の高純度アルミニウムスラブに含まれるAl以外の元素として、Si、Fe、Cu、Na、及びその他の微量成分を、上述した範囲内で含有しても良い。
以下、高純度アルミニウムスラブの成分組成の限定理由について説明する。
「Si」
ケイ素(Si)は、高純度アルミニウムスラブにおいてAl及びFeとともに金属間化合物の晶出を促進し、強度を向上させる作用がある。またSiは、その一部が組織中に固溶して高純度アルミニウムスラブの強度を向上させる。
Siの組成比は質量ppmで5〜30ppmの範囲内であることが好ましい。
Siの組成比が5ppm未満だと、高純度アルミニウムスラブの強度向上の効果が得られない。
また、Siの組成比が30ppmを越えると、金属間化合物への相変化が飽和状態となり、また、純度低下による過溶解が生じ、好ましくない。
「Fe」
鉄(Fe)は、高純度アルミニウムスラブの強度向上及び低純度化に最も影響を与える元素である。
Feの含有量は、5〜20ppmの範囲内であることが好ましい。
Feの含有量が5ppm未満だと、強度向上効果が得られにくく、また、コストメリットが低下する。
Feの含有量が20ppmを超えると、純度低下による過溶解を生じる虞がある。
「Cu」
銅(Cu)は、マトリックス中に固溶し易く、マトリックスの電位を高め、マトリックスの溶解性を抑制する作用がある。
Cuの組成比は、質量ppmで1〜80ppmの範囲内であることが好ましい。
Cuの組成比が1ppm未満だと、上述の効果が得られにくい。
Cuの組成が80ppmを超えると、溶解性が高くなりすぎて過溶解を引き起こす可能性がある。
「Na」
ナトリウム(Na)は、アルミニウムスラブ鋳造の際、アルミニウム溶湯中に適量を添加することによって水素化物を生成し、アルミニウムスラブの均質化処理時、スラブ中の水素ガスがスラブ表面に移動するのを抑制する。
高純度アルミニウムスラブ中におけるNaの組成比は、質量ppmで0.5〜10ppmの範囲内であることが好ましい。
Naの組成比が0.5ppm未満だと、アルミニウムスラブ中における水素ガスの移動を抑制する十分な効果が得られにくい。
また、Naを多量に添加すると、アルミニウムスラブの耐食性を低下させる虞があるため、Naの組成比は10ppm以下とすることが好ましい。
本発明の高純度アルミニウムスラブにおけるNaの添加は、Na塩を用いて添加するのが好ましく、また、Na系フラックスを用いて添加するのがより好ましい。
Naを、金属Naを用いて添加することも可能だが、金属Naは還元性が極めて強く、アルミニウム溶湯への添加時、非常に大きな危険が伴うとともに、非常に高価な金属Naを用いることは、生産コストの面で現実的でない。
これに対し、Na系フラックス等のNa塩は、吸湿し易い面があるものの、取り扱いが簡単で安全であり、且つ非常に安価であることから好ましい。
Na塩として用いるNa系フラックスは、NaClとNaFとが配合されたフラックスを用いることが好ましい。
本発明の高純度アルミニウムスラブは、上述のフラックスを用いることにより、スラブ内における水素ガスの移動を抑制することにより、スラブ表面に、水素ガスによる気泡が発生するのを防止することができる。
[高純度アルミニウムスラブの製造方法]
本発明の高純度アルミニウムスラブの製造方法は、少なくとも塩素等を含むArガスによって、アルミニウム溶湯に対して脱ガス処理を行い、Na塩によってNaを添加した後、鋳造する方法としている。
Al純度が低く、アルミニウムスラブ中のAl以外の成分含有量が上述した各成分の範囲よりも大きい低純度アルミニウムスラブの場合には、上述したAr等の不活性ガスか塩素ガス、又はこれらの混合ガスをアルミニウム溶湯中に吹き込む脱ガス処理のみで、アルミニウムスラブ表面への気泡の発生を十分に抑えることができる。
これに対し、本発明の高純度アルミニウムスラブに用いられるような、Al純度が99.9%以上の高純度アルミニウムは、上述の低純度アルミニウムと異なり、溶解した溶湯を鋳造する際に、周囲雰囲気中の水素ガスを取り込みやすい。
本発明では、Al純度が99.9%以上の高純度アルミニウムの溶湯に対し、塩素等を含むAr(不活性ガス)ガスを吹き込んで脱ガス処理を行い、十分に水素ガスの脱ガス処理を行った後、アルミニウム溶湯にNa塩(Na系フラックス)を添加する方法としている。
これにより、高純度アルミニウムスラブ中に水素ガスが残留する場合であっても、均質化処理の際に、水素ガスがスラブ中を移動するのを抑制することができる。これにより、水素ガスがスラブ表層に現れ、気泡となるのを確実に防止することができる。
Naの添加量は、アルミニウム溶湯に対して、質量ppmで0.5〜10ppmの範囲とすることが好ましい。
Naの添加量が0.5ppm未満だと、アルミニウムスラブ中における水素ガスの移動を抑制する十分な効果が得られにくい。また、Naを10ppm超添加しても、水素ガス移動の抑制効果が飽和するため、添加量は10ppm以下とすることが好ましい。
なお、Na塩の添加効率を高め、水素ガス移動の抑制効果を得るためには、上述の脱ガス処理後に除滓を行い、清浄にしたアルミニウム溶湯の溶湯面に、均一にまんべんなくNa塩(Na系フラックス)を散布して分散させることが好ましい。
本発明の高純度アルミニウムスラブの製造方法では、上述の方法により、身体に有毒な塩素ガス等による脱ガス処理を、アルミニウム溶湯中の水素ガスを完全に除去するような長時間処理とする必要が無く、良好な環境下で、表面品質に優れた高純度アルミニウムスラブを効率良く製造することが可能となる。
以上、説明したように、本発明の高純度アルミニウムスラブによれば、アルミ純度が99.9%以上であり、質量ppmで、Si:5〜30ppm、Fe:5〜20ppm、Cu:1〜80ppm、Na:0.5〜10ppmを各々含有し、その他、微量成分の総和が100ppm以下であり、さらに水素ガスの含有量を0.15cc/100gAl以下として構成している。Naを0.5〜10ppm含有することにより、アルミニウムスラブを均質化処理する際に、水素ガスがスラブ表面へ移動するのを抑制することができる。
従って、スラブ表面に気泡が生じるのを防ぐことができ、表面品質に優れた高純度アルミニウムスラブが得られる。
また、本発明の高純度アルミニウムスラブの製造方法では、少なくとも塩素等を含むArガスによって、アルミニウム溶湯に対して脱ガス処理を行い、次いでNa塩によってNaを添加した後、鋳造する方法としている。脱ガス処理を行った後にNaを添加することにより、鋳造されたアルミニウムスラブ中に水素ガスが含まれていても、均質化処理の際に水素ガスがスラブ表面へ移動するのを抑制できるため、塩素等を含むガスを用いた脱ガス処理を長時間にわたって行う必要が無い。
従って、表面品質に優れた高純度アルミニウムスラブを、良好な環境下で効率良く製造することが可能となる。
本発明の高純度アルミニウムスラブを用いて製造したアルミニウム箔は、上述のような優れた特性を有することから、特に電子部品用として好適である。
以下に、実施例を示して本発明の高純度アルミニウムスラブを更に詳しく説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものでは無い。
本実施例では、下記表1に示す各実施例及び比較例の製造条件で、以下の工程で本発明の高純度アルミニウムスラブ(実施例)、及び従来の高純度アルミニウムスラブ(比較例)を作製し、後述の各項目について評価を行った。
[スラブ作製工程]
質量%で、Fe:0.0015%、Si:0.0013%、Cu:0.004%を含有する高純度アルミニウム地金を740℃で溶解し、得られたアルミニウム溶湯中に、表1に示した条件で、5〜20%の範囲内の所定量の塩素を含んだArガスを、流量:5〜8Nm/hr、処理時間:1.5hrで吹き込んで脱ガス処理を行った。
脱ガス処理の後、高純度アルミニウム溶湯の表面(湯面)に発生した酸化物滓を除去し、Na系フラックス0.3〜0.5kg/トンを、アルミニウム溶湯の表面に、均一となるように散布した。そして、表面にNa系フラックスを散布したアルミニウム溶湯を、10分間静置して、アルミニウム溶湯中にNaを吸収させた。
次いで、アルミニウム溶湯で鋳造を行い、厚さ:25mm、幅:120mm、長さ:240mmの寸法を有し、重さ:2Kgの小型スラブを作製し、本発明の高純度アルミニウムスラブ(実施例1〜2)を得た。
また、上記実施例と同様にして高純度アルミニウム地金を溶解して溶湯とし、脱ガス処理を行い、溶湯表面に発生した酸化物滓を除去した後、Na系フラックスを添加せずに鋳造を行い、従来の高純度アルミニウムスラブ(比較例1)を得た。
[スラブ中に含まれる水素ガス量の測定]
高純度アルミニウムスラブ中に含まれる水素ガスの量は、測定器:EMGA621(堀場製作所製)を用い、熱伝導度測定法によって測定した。
[スラブ中に含まれるNa量の測定]
高純度アルミニウムスラブ中に含まれるNaの量は、発光分光測定装置によって測定した。
[スラブ表面気泡の有無評価方法]
均質化処理を、温度:590℃、処理時間:6hrで行った後の、各実施例及び比較例の高純度アルミニウムスラブの表面を目視確認し、以下の評価基準で判定した(○×で表記)。
(1)○:気泡が肉眼では確認されなかった。
(2)×:気泡が多数確認された。
各実施例及び比較例の組成成分、及び評価試験結果の一覧を表1に示す。
Figure 0004749816
[評価結果]
表1に示す結果より、実施例1〜2に示す、本発明の高純度アルミニウムスラブは、スラブ中に含まれるNaの量が、質量ppmで2〜7ppmの範囲内であった。
実施例1〜2の高純度アルミニウムスラブは、スラブ中に含まれる水素ガスの量が0.12〜0.13cc/100gAlの範囲と非常に少なく、また、スラブ表面気泡の有無の評価が全て○の評価であり、気泡の発生が少ないことが明らかである。
これに対し、比較例1に示す従来の高純度アルミニウムスラブは、Na系フラックスを添加していないため、スラブ中のNaの量が、質量ppmで0ppmとなっている。
比較例1の高純度アルミニウムスラブは、スラブ中に含まれる水素ガスの量が(☆0.23cc/100gAl)となっており、スラブ表面気泡の有無の評価が×の評価であり、気泡が多く発生している。
以上の結果により、高純度アルミニウムの溶湯にNa塩を添加して鋳造を行った本発明の高純度アルミニウムスラブは、スラブ中のNa量が質量ppmで0.5〜10ppmの範囲となるようにNa塩を添加することにより、スラブ中における水素ガスの移動が抑制され、優れた表面品質を有していることが明らかとなった。

Claims (2)

  1. アルミ純度が99.9%以上であり、質量ppmで、Si:5〜30ppm、Fe:5〜20ppm、Cu:1〜80ppm、Na:0.5〜10ppmを各々含有し、その他、微量成分の総和が100ppm以下であり、さらに水素ガスの含有量が0.15cc/100gAl以下であることを特徴とする高純度アルミニウムスラブを製造するに際し、
    少なくとも塩素を含むArガスによって、高純度アルミニウム溶湯に対して脱ガス処理を行った後、高純度アルミニウム溶湯の表面に発生した酸化物滓を除去し、次いでNa塩を高純度アルミニウム溶湯の表面に均一となるように散布し、この後高純度アルミニウム溶湯を静置して高純度アルミニウム溶湯中にNaを吸収させた後、鋳造することを特徴とする高純度アルミニウムスラブの製造方法。
  2. Naの添加量を、高純度アルミニウム溶湯に対して、質量ppmで0.5〜10ppmの範囲とすることを特徴とする請求項に記載の高純度アルミニウムスラブの製造方法。
JP2005281616A 2005-09-28 2005-09-28 高純度アルミニウムスラブの製造方法 Expired - Fee Related JP4749816B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005281616A JP4749816B2 (ja) 2005-09-28 2005-09-28 高純度アルミニウムスラブの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005281616A JP4749816B2 (ja) 2005-09-28 2005-09-28 高純度アルミニウムスラブの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007092110A JP2007092110A (ja) 2007-04-12
JP4749816B2 true JP4749816B2 (ja) 2011-08-17

Family

ID=37978160

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005281616A Expired - Fee Related JP4749816B2 (ja) 2005-09-28 2005-09-28 高純度アルミニウムスラブの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4749816B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106756099A (zh) * 2016-11-25 2017-05-31 遵义恒佳铝业有限公司 一种铝杆的熔炼工艺

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2472615A1 (fr) * 1979-11-28 1981-07-03 Merrien Pierre Procede et dispositif d'automatisation d'un cycle de degazage sous vide d'alliages d'aluminium
JPS63183136A (ja) * 1987-01-26 1988-07-28 Aikoo Rosuborou Kk 溶湯処理装置のフラツクス分散用旋回体
JP2553119B2 (ja) * 1987-12-28 1996-11-13 三菱アルミニウム株式会社 電解コンデンサ陽極用高純度A▲l▼合金箔材
JPH07278712A (ja) * 1994-04-08 1995-10-24 Mitsubishi Alum Co Ltd 電解コンデンサー電極箔製造用アルミニウム箔
JP4243711B2 (ja) * 2002-11-06 2009-03-25 日本坩堝株式会社 坩堝炉
JP3740131B2 (ja) * 2003-03-13 2006-02-01 株式会社神戸製鋼所 アルミニウム合金溶湯の精錬方法およびアルミニウム合金溶湯用精錬用フラックス

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007092110A (ja) 2007-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2014050861A (ja) アルミニウム合金製ブレージングシート
JPH09216089A (ja) はんだ合金、クリームはんだ、及びはんだ付け方法
JPH09500422A (ja) 鑞付け用アルミニウム・リチウム溶加材合金
CN109352208B (zh) 一种Sn-Bi系低银无铅钎料合金及其制备方法
JP6405020B1 (ja) アルミニウム材のフラックスフリーろう付方法およびフラックスフリーろう付用アルミニウム合金部材
US20130115128A1 (en) Sulfur-rich corrosion-resistant copper-zinc alloy
JP2010180422A (ja) アルミニウム合金の製造方法
JP2009142849A (ja) Mg系半田合金
CN103170758A (zh) 一种含Sc和Sr的铝基钎料及其制备方法
JP4749816B2 (ja) 高純度アルミニウムスラブの製造方法
US20040258556A1 (en) Lead-free solder alloys and methods of making same
JP2006281318A (ja) スズ(Sn)と、銀(Ag)と、銅(Cu)と、リン(P)とを基本的に含有する鉛フリーのはんだ合金組成物
Takamatsu et al. Liquid-phase separation in the interdendritic region after growth of primary β-Sn in undercooled Sn-2.8 Ag-0.3 Cu melt
JP5695490B2 (ja) アルミニウム合金製ブレージングシート
JP5336142B2 (ja) はんだ合金
JP5562749B2 (ja) Cu−Mn系ろう材細線およびその製造方法
JP5240938B2 (ja) Sn−Sb系半田合金
CN110616349B (zh) 一种5系高镁铝合金焊丝线坯用熔融精炼剂及其制备方法
JP6282444B2 (ja) アルミニウム合金ブレージングシート、ろう付け用アルミニウム合金組み付け体およびアルミニウム合金材のろう付け方法
JP4525192B2 (ja) 材料成分の有効性を高める方法
RU2596535C2 (ru) Припой для пайки алюминия и его сплавов
JP3904157B1 (ja) マグネシウムろう付用ろう材
US11992902B2 (en) Solder alloy and solder joint
JP2004307985A (ja) 低Ca含有Al合金の製造方法及び低Ca含有Al合金製造用地金
CN109128570A (zh) 一种抗氧化合金焊料及其制备方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080801

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100531

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100615

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100809

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110510

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110518

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4749816

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140527

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees