JP4748468B2 - 遊技場監視装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技場で不正行為を行なったと思われる人物の移動を複数の追尾ビデオカメラを用いて追尾を行なうと共に、その追尾軌跡の記録・再生を行なう自動追尾監視装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来遊技場等では、景品等を得るために一部の遊技者により遊技機に対して不正電波の発信や異物混入などの不正行為が成され、異常が発生して損害を蒙ることがあった。そこで、例えば特許登録第2688684号(A63F7/02)に遊技場における監視装置(遊技場監視装置)が示されている。即ち、そこに示された遊技場監視装置は、一台の監視ビデオカメラで複数の遊技機を視界に納めて各遊技機を監視している。そして、遊技機などに設けられた異常検知手段にて検知された情報をホールコンピュータなどの判断処理部において解析し、解析した情報が判断処理部で異常状態であると判定された場合、判断処理部にて駆動手段を制御して異常のあった遊技機に監視ビデオカメラをセットしている。
【0003】
そして、監視ビデオカメラは、異常のある遊技機をズームレンズによりクローズアップして、遊技機が見易く拡大された映像を表示手段に映し出している。クローズアップした映像は判断処理部の指示を受けて、少なくとも異常状態の映像情報を映像記録手段に記録して、後に表示部により反復して再生することにより、遊技機を特定し異常の状況を把握して不正行為を行なったと思われる人物を特定していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の遊技場監視装置は、監視ビデオカメラにおいて異常状態と判断された遊技機に対して、予め設定された監視状態に駆動制御して撮像するだけで有った。このため、不正行為者の位置や姿勢においては顔などの特徴判断や不正行為の現場を監視ビデオカメラで撮像することができず、また、不正行為者と思われる人物が移動した場合には、移動後の行動をとらえることができないといった問題があった。
【0005】
本発明は、係る従来技術の課題を解決するために成されたものであり、遊技場で不正行為を行なったと思われる人物を特定し、且つ、特定した人物が他の場所へ移動した場合に、その人物を追尾することができる遊技場監視装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
即ち、請求項1の発明の遊技場監視装置は、複数の遊技機が設置された遊技場の所定領域を撮像可能な撮像手段と、
前記撮像手段の画像を記録する記録手段と、
前記撮像手段の撮像範囲に属する各遊技機を含む遊技用装置を撮像対象とした設定を行なう設定手段と、
前記遊技用装置において所定の監視条件が成立したか否かを判定する監視条件成立判定手段と、
該監視条件成立判定手段にて前記監視条件の成立と判定された前記遊技用装置を前記設定手段の設定に基づいて前記撮像手段を駆動して撮像し、該撮像範囲内の撮像対象人物を特定する撮像対象人物特定手段と、
該撮像対象人物特定手段にて特定された撮像対象人物が移動した場合において、前記撮像手段を駆動することにより当該撮像対象人物を追尾する追尾手段と、
前記撮像手段による撮像を制御する撮像制御手段と、
を備える遊技場監視装置であって、
前記撮像手段は、
複数の前記遊技用装置を撮像可能な前記遊技場内の所定位置に設けられるとともに視野変更可能とされた監視用撮像手段と、
前記監視用撮像手段とは異なる位置に設けられるとともに、前記追尾手段にて駆動されることで前記撮像対象人物を追尾可能とされた追尾用撮像手段と、
から成り、
前記撮像制御手段は、
前記監視用撮像手段においては、前記監視条件の成立判定がなされない場合に前記所定領域を撮像対象とする広角による撮像を行ない、前記監視条件の成立判定がなされた場合に該成立判定がなされた前記遊技用装置を撮像対象として狭角による撮像を行うと共に、前記撮像対象人物特定手段による撮像対象人物の特定に基づいて前記所定領域を撮像対象とする広角による撮像に戻す制御を実施し、
前記追尾用撮像手段においては、前記監視条件の成立判定がなされた場合に該成立判定がなされた前記遊技用装置を撮像対象として撮像すると共に、前記撮像対象人物特定手段による撮像対象人物の特定に基づいて前記追尾手段にて追尾される該撮像対象人物を撮像対象として撮像する制御を実施する、
ことを特徴とするものである。
【0007】
本発明によれば、遊技場監視装置は、複数の遊技機が設置された遊技場の所定領域を撮像可能な撮像手段と、
前記撮像手段の画像を記録する記録手段と、
前記撮像手段の撮像範囲に属する各遊技機を含む遊技用装置を撮像対象とした設定を行なう設定手段と、
前記遊技用装置において所定の監視条件が成立したか否かを判定する監視条件成立判定手段と、
該監視条件成立判定手段にて前記監視条件の成立と判定された前記遊技用装置を前記設定手段の設定に基づいて前記撮像手段を駆動して撮像し、該撮像範囲内の撮像対象人物を特定する撮像対象人物特定手段と、
該撮像対象人物特定手段にて特定された撮像対象人物が移動した場合において、前記撮像手段を駆動することにより当該撮像対象人物を追尾する追尾手段と、
前記撮像手段による撮像を制御する撮像制御手段と、
を備える遊技場監視装置であって、
前記撮像手段は、
複数の前記遊技用装置を撮像可能な前記遊技場内の所定位置に設けられるとともに視野変更可能とされた監視用撮像手段と、
前記監視用撮像手段とは異なる位置に設けられるとともに、前記追尾手段にて駆動されることで前記撮像対象人物を追尾可能とされた追尾用撮像手段と、
から成り、
前記撮像制御手段は、
前記監視用撮像手段においては、前記監視条件の成立判定がなされない場合に前記所定領域を撮像対象とする広角による撮像を行ない、前記監視条件の成立判定がなされた場合に該成立判定がなされた前記遊技用装置を撮像対象として狭角による撮像を行うと共に、前記撮像対象人物特定手段による撮像対象人物の特定に基づいて前記所定領域を撮像対象とする広角による撮像に戻す制御を実施し、
前記追尾用撮像手段においては、前記監視条件の成立判定がなされた場合に該成立判定がなされた前記遊技用装置を撮像対象として撮像すると共に、前記撮像対象人物特定手段による撮像対象人物の特定に基づいて前記追尾手段にて追尾される該撮像対象人物を撮像対象として撮像する制御を実施する、
ことを特徴としているので、例えば、遊技機に衝撃を加えるいたずら行為や、不正電波の発信或いは不正カードを使用するなどの不正行為を行なったと思われるいたずら行為者及び不正行為者などを特定して追跡することができ、不正行為の有無、不正行為の追跡調査及び不正行為を行なった撮像対象を捕まえるのに極めて役立たせることができる。また、記録手段に追尾中の画像を記録しているので記録した画像を再生して見ることにより不正行為の調査に利用できると共に、不正行為者を捕まえた際の証拠としても利用できるとともに、例えば、不正行為を行なったと思われる撮像対象人物を、追尾用撮像手段にて追尾中でも監視用撮像手段で遊技場の監視を実施することができる
【0008】
請求項2の発明の遊技場監視装置は、上記に加えて、前記追尾用撮像手段は複数であって、前記追尾手段は、追尾中の前記追尾用撮像手段の撮像範囲から前記撮像対象人物が外れる場合、当該撮像対象人物を撮像範囲内に捉えている他の追尾用撮像手段を選択し、該選択した追尾用撮像手段を駆動して追尾を継続するものである。
【0009】
請求項2の発明によれば、上記に加えて、前記追尾用撮像手段は複数であって、前記追尾手段は、追尾中の前記追尾用撮像手段の撮像範囲から前記撮像対象人物が外れる場合、当該撮像対象人物を撮像範囲内に捉えている他の追尾用撮像手段を選択し、該選択した追尾用撮像手段を駆動して追尾を継続するので、追尾用撮像手段の撮像範囲外となっても他の追尾用撮像手段によって追尾対象を確実に追跡することができる。
【0010】
請求項3の発明の遊技場監視装置は、請求項1又は請求項2に加えて、前記追尾手段にて駆動した前記追尾用撮像手段の撮像位置情報に基づいて前記撮像対象人物の遊技場内の位置を割り出す位置特定手段を備えるものである。
【0011】
請求項3の発明によれば、請求項1又は請求項2に加えて、前記追尾手段にて駆動した前記追尾用撮像手段の撮像位置情報に基づいて前記撮像対象人物の遊技場内の位置を割り出す位置特定手段を備えるので、例えば、不正行為を行なったと思われる撮像対象人物の位置を特定できる。
【0012】
請求項4の発明の遊技場監視装置は、請求項3に加えて、前記位置特定手段は、前記追尾手段にて駆動した前記追尾用撮像手段の撮像位置情報時系列に登録し、該登録した撮像位置情報に基づいて前記撮像対象人物の位置を連続的に割り出し、
前記位置特定手段にて割り出された位置に基づいて前記撮像対象人物の追尾軌跡を表示する表示手段を備えたものである。
【0013】
請求項4の発明によれば、請求項3に加えて、前記位置特定手段は、前記追尾手段にて駆動した前記追尾用撮像手段の撮像位置情報時系列に登録し、該登録した撮像位置情報に基づいて前記撮像対象人物の位置を連続的に割り出し、
前記位置特定手段にて割り出された位置に基づいて前記撮像対象人物の追尾軌跡を表示する表示手段を備えたので、遊技場内で追尾対象人物の移動軌跡を表示手段に表示することによって、例えば不正行為を行なったと思われる撮像対象人物の移動方向を予測しその撮像対象人物の移動先の監視用撮像手段及び追尾用撮像手段の監視状態を準備しておくことができる。
【0014】
請求項5の発明の遊技場監視装置は、請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4に加えて、所定の追尾停止操作に応じて前記追尾手段による前記撮像対象人物の追尾を停止させる追尾停止操作手段を備えるものである。
【0015】
請求項5の発明の発明によれば、請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4に加えて、所定の追尾停止操作に応じて前記追尾手段による前記撮像対象人物の追尾を停止させる追尾停止操作手段を備えるので、撮像対象人物が不正行為を行なったと判断されない場合には追尾を停止することができる。
【0016】
請求項6の発明の遊技場監視装置は、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5に加えて、前記監視条件成立判定手段は、前記遊技機における遊技に関連して付与された付与遊技価値と、遊技に使用された使用遊技価値との差が所定範囲を超えたことに基づいて前記監視条件の成立と判定するものである。
【0017】
請求項6の発明によれば、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5に加えて、前記監視条件成立判定手段は、前記遊技機における遊技に関連して付与された付与遊技価値と、遊技に使用された使用遊技価値との差が所定範囲を超えたことに基づいて前記監視条件の成立と判定するので、例えば、遊技機に対して不正行為が行なわれた場合や、遊技場の想定以上に差遊技媒体数が大きくなる場合などの遊技場にとって不利益となる状態を監視することが可能となる。
【0018】
請求項7の発明の遊技場監視装置は、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5に加えて、前記監視条件成立判定手段は、前記遊技機に対応して設けられた監視条件判定用の検出装置から検出出力が生じたことに基づいて前記監視条件の成立と判定するものである。
【0019】
請求項7の発明によれば、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5に加えて、前記監視条件成立判定手段は、前記遊技機に対応して設けられた監視条件判定用の検出装置から検出出力が生じたことに基づいて前記監視条件の成立と判定するので、該当する遊技機において、例えば、不正電波の受信などの検出出力によって不正行為の可能性のある遊技機を監視することができる。
【0020】
請求項8の発明の遊技場監視装置は、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5に加えて、前記監視条件成立判定手段は、前記遊技機に対応して設けられた記録媒体処理装置において受け付けた遊技用記録媒体に応じて出力される監視要求に基づいて前記監視条件の成立と判定するものである。
【0021】
請求項8の発明によれば、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5に加えて、前記監視条件成立判定手段は、前記遊技機に対応して設けられた記録媒体処理装置において受け付けた遊技用記録媒体に応じて出力される監視要求に基づいて前記監視条件の成立と判定するので、例えば、不正な遊技用記録媒体が遊技用装置に受け付けられた場合に、遊技用装置に対応して設けられる遊技機を監視することができる。
【0022】
請求項9の発明の遊技場監視装置は、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7又は請求項8に加えて、前記追尾用撮像手段から出力される画像信号に基づく所定時間間隔の画像情報を記憶する画像情報記憶手段と、
該記憶された画像情報間の差分データを抽出すると共に、該差分データに基づいて前記撮像対象人物の移動方向及び移動量を算出する移動量算出手段とを備え、
前記追尾手段は、該算出された移動方向及び移動量に応じて、前記追尾用撮像手段を駆動するものである。
【0023】
請求項9の発明によれば、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7又は請求項8に加えて、前記追尾用撮像手段から出力される画像信号に基づく所定時間間隔の画像情報を記憶する画像情報記憶手段と、
該記憶された画像情報間の差分データを抽出すると共に、該差分データに基づいて前記撮像対象人物の移動方向及び移動量を算出する移動量算出手段とを備え、
前記追尾手段は、該算出された移動方向及び移動量に応じて、前記追尾用撮像手段を駆動するので、フレーム間の画像の差分から撮像対象人物の移動方向・移動量を算出することができ不必要な画像の処理を行なわずに済む。
請求項10の発明の遊技場監視装置は、請求項1〜9のいずれかの遊技場監視装置であって、
前記撮像制御手段は、前記撮像対象人物の追尾に応じて前記追尾用撮像手段における撮像拡大率を変更する制御を行う、ことを特徴としている。
この特徴によれば、請求項1〜9に加えて、追尾用撮像手段から距離が離れた場所でも撮像対象人物を詳細に映すことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を詳述する。尚、以下遊技場監視装置の実施例では、パチンコ遊技機1を例に説明を行なうが、本発明による遊技機はパチンコ遊技機1に限られず、例えばコイン遊技機等であってもよい。また、画像式の遊技機や封入玉式遊技機、コイン又はパチンコ玉を用いたスロット機に適用することもできる。更に、遊技価値としては本実施例の遊技媒体であるパチンコ玉に限らず、封入玉式遊技機における持点やスロット機におけるメダルなども含む概念である。図1は遊技場に設置されたパチンコ遊技機1やカードユニット50等の遊技用装置、追尾ビデオカメラ100、監視ビデオカメラ126などのレイアウト、及び、各機器と台端末装置80との接続例を示し、図2は図1に示した遊技場の監視システムの構成図を示している。
【0025】
遊技場監視装置は、複数の遊技機が設置された遊技場の所定領域を撮像可能に構成されている。該遊技場には本発明の遊技用装置の一例である遊技機としての複数台のパチンコ遊技機(CR機)1・・が設けられており、各パチンコ遊技機1はそれぞれ対応してプリペイドカードが挿入されることにより玉貸しを可能にする記録媒体処理装置としてのカードユニット50(複数台のパチンコ遊技機1に一台ずつそれぞれ対応して複数台設けられる)を挟んで並設され、図1に示す如く遊技機設置島S1、S2、S3を構成している。図1に示した実施例の遊技機設置島S1、S2、S3は島の両面にパチンコ遊技機1・・・が設置されている。尚、カードユニット50は遊技機1に対応して1台ずつ設けられているが、2台の遊技機1に対して1台のカードユニット50としてもよい。尚、遊技用装置としてはジェットカウンター、カードユニット50、カード販売機、景品交換機なども含む概念である。
【0026】
更に、遊技機設置島S1の一端部(図の右側)にはカードユニット50に投入された貨幣、即ち、遊技に使用された現金を集金・回収し、貯留する貯留部を備えた金庫201が設置され、他端部には遊技者が獲得した景品玉、即ち、パチンコ遊技機1による遊技により遊技者に付与された景品玉(パチンコ玉)を計数するための計数機202が設置されている。
【0027】
また、遊技機設置島S2の一端部(図の右側)、遊技機設置島S2の一端部(図の右側)にも金庫201が設置され、両遊技機設置島S2、S3の他端部には計数機202、202がそれぞれ設置されている。尚、これら計数機202・・・は各パチンコ遊技機1に対応して設けられてもよい。
【0028】
遊技場にはこれらの機器の他にも壁面に沿って計数機202、202が設置されると共に、これら計数機202、202の間に位置して遊技に使用する有価価値(度数)が記録された遊技用のプリペイドカードを販売するための販売機203が設置されている。
【0029】
これらパチンコ遊技機1・・・、カードユニット50・・・、金庫201・・、計数機202・・、販売機203などはいずれも台端末装置80に接続されている。そして、一台の台端末装置80には4台の機器が接続され、カードユニット50はパチンコ遊技機1と一組(1台分)とされて台端末装置80に接続される。
【0030】
また、各遊技機設置島S1、S2、S3間中央部には景品等を得るために不正を行なう一部の不心得な不正行為者を撮像によって監視するためのアナログ信号が出力される監視ビデオカメラ126がそれぞれ所定位置に設置されている。また、各遊技機設置島S1、S2、S3間の両側部には不正行為を行なったと思われる撮像対象人物が遊技場の他の場所に移動した場合、その撮像対象人物を追尾して撮像する追尾ビデオカメラ100が所定位置にそれぞれ設置されている。尚、追尾ビデオカメラ100も監視ビデオカメラ126同様アナログ信号が出力されるビデオカメラが用いられる。
【0031】
次に図2において、82及び204は本発明の遊技場監視装置を構成する管理コンピュータ及びホールコンピュータであり、ホールコンピュータ204には中継端末装置200を介し、信号線(2線式ツイストペアシールド線など)83により各台端末装置80・・・が接続されている。この中継端末装置200は図1の全遊技機設置島S1、S2、S3に対応して設けられるか、各遊技機設置島S1、S2、S3にそれぞれ設けられるものであり、該中継端末装置200は遊技場内の機器を系統分けして各台端末装置80・・・からデータを収集し、ホールコンピュータ204に送信するために用いられる。
【0032】
尚、この中継端末装置200を介さず、台端末装置80から直接ホールコンピュータ204にデータを送信するようにしてもよい。更にホールコンピュータ204は管理コンピュータ82に信号線83で接続されている。また、以降ホールコンピュータ204で情報処理を行なうが管理コンピュータ82で情報処理を行なうようにしても差し支えない。
【0033】
また、信号線83にはそれぞれに所定の撮像範囲が割り当てられた複数の撮像手段が接続されている。撮像手段は、監視用撮像手段としての複数の監視ビデオカメラ126・・・と、追尾用撮像手段としての複数の追尾ビデオカメラ100・・・とからなり、監視ビデオカメラ126は通常時においては広角にて前記撮像範囲内の所定範囲を撮像して、該撮像した画像はタイムラプスビデオハードディスクなどの記録手段に記録される。また、パチンコ遊技機1への衝撃の検出、不正電波の検出或いは不正カード使用の検出などの監視条件の成立時には該当する遊技機に対して設定された監視状態に駆動され、撮像した画像は前記記録手段に記録される。
【0034】
追尾ビデオカメラ100は、通常時においては、広角にて前記撮像範囲内の所定範囲を撮像し、表示画面などに撮像した画像が表示されているパチンコ遊技機1への衝撃の検出、不正電波の検出或いは不正カード使用の検出などの監視条件の成立時に該当する遊技機の監視状態にパチンコ遊技機1を使用している撮像対象人物を特定し、特定された撮像対象人物が移動した場合に、追尾ビデオカメラ100が後述する駆動制御手段で駆動制御されることにより撮像対象人物を追尾しながら撮像を行ない、該撮像した画像は表示画面に表示されると共に、前記記録手段に記録される。
【0035】
信号線83には監視ビデオカメラ126及び追尾ビデオカメラ100を制御するための監視システムコントローラ101が接続され、この監視システムコントローラ101に監視ビデオカメラ126と追尾ビデオカメラ100がそれぞれ接続されている。これら監視ビデオカメラ126及び追尾ビデオカメラ100で撮像された画像は監視システムコントローラ101に送信される。
【0036】
前記台端末装置80はそれに接続されたパチンコ遊技機1から遊技情報に関する遊技データ(パチンコ遊技機1の稼働に基づく情報)を受信すると共に、カードユニット50から使用金額に関するデータを受信し、金庫201、計数機202、販売機203からもデータ(稼働に基づく情報)を受信する。そして、中継端末装置200からのポーリングに応えて信号線83を介し、例えばシリアル通信方式にてデータを中継端末装置200に送信する。
【0037】
中継端末装置200はホールコンピュータ204からのポーリングに応えて各台端末装置80・・・から受信したデータをホールコンピュータ204に送信する。ホールコンピュータ204はこのようにして中継端末装置200・・を介し、台端末装置80・・から収集したデータをホールコンピュータ204に送出する。ホールコンピュータ204では受信したデータから各パチンコ遊技機1やカードユニット50、金庫201、計数機202、販売機203の稼動状況を管理する。
【0038】
一方、パチンコ遊技機1は、図3、図4に示すように、額縁状に形成されたガラス扉枠2を有しており、ガラス扉枠2の下部表面には打玉供給皿3がある。打玉供給皿3の下部には、打玉供給皿3からあふれた貯留玉を貯留する余剰玉受皿4と打玉を発射する打球操作ハンドル5が設けられている。ガラス扉枠2の後方には、遊技盤6が着脱可能に取り付けられている。また、遊技盤6の前面には遊技領域7が設けられている。
【0039】
遊技領域7の中央付近には、複数種類の図柄を可変表示するための特別図柄可変表示器9と7セグメントLEDによる普通図柄可変表示器10とを含む可変表示装置8が設けられている。また、普通図柄可変表示器10の両側には、4個のLEDからなる通過記憶表示器(普通図柄用記憶表示器)30が設けられている。この実施の形態では、特別図柄可変表示器9には、「左」、「中」、「右」の3つの図柄表示エリアがある。
【0040】
可変表示装置8の向かって左側には、打玉を導く通過ゲート11が設けられている。通過ゲート11を通過した打玉は、玉出口13を経て始動入賞口14の方向に導かれる。通過ゲート11と玉出口13との間の通路には、通過ゲート11を通過した打玉を検出するゲートスイッチ12がある。また、始動入賞口14に入った入賞玉は、遊技盤6の背面に導かれ、始動口スイッチ17によって検出される。また、始動入賞口14の下部には開閉動作を行なう可変入賞球装置15が設けられている。可変入賞球装置15は、ソレノイド16によって開状態とされる。
【0041】
可変入賞球装置15の下部には、特定遊技状態(大当り状態)においてソレノイド21によって開状態とされる開閉板20が設けられている。この実施例では、開閉板20が大入賞口を開閉する手段となる。開閉板20から遊技盤6の背面に導かれた入賞玉のうち特定入賞領域(Vポケット)29に入った入賞玉はVカウントスイッチ22で検出される。また、開閉板20からの入賞玉はカウントスイッチ23で検出される。
【0042】
また、可変入賞球装置15近傍に不正電波検出センサ34が設けられている。この不正電波検出センサ34は、パチンコ遊技機1の近傍で不正電波を発信させて、入賞球の検出信号を不正に発生させる現象を起こさせてしまう異常電波を検出するもので、不正電波検出センサ34は台端末装置80を介してホールコンピュータ204に接続されている。該不正電波検出センサ34は可変入賞球装置15近傍だけでなく他の電波による誤動作をしてしまう可能性のある所に設けて不正電波を監視するようにしてもよい。尚、不正電波で計数機202の計数センサが誤検出してカウンタが誤動作(計測数の増加)してしまう場合も考えられるので、計数機202近傍に不正電波検出センサを取り付け、この不正電波検出センサをホールコンピュータ204に接続し計数機202近傍での不正電波の発信を検出するようにしてもよい。
【0043】
可変表示装置8の下部には、始動入賞口14に入った入賞玉数を表示する4個の表示部を有する始動入賞記憶表示器18が設けられている。この実施例では、4個を上限として、始動入賞がある毎に、始動入賞記憶表示器18は点灯している表示部を1つずつ増やす。そして、特別図柄可変表示器9の可変表示が開始される毎に、点灯している表示部を1つ減らす。
【0044】
遊技盤6には、複数の入賞口19A、19B、19C、19Dが設けられ、パチンコ玉の入賞口19A、19B、19C、19Dへの入賞は入賞口スイッチ24A、24B、24C、24Dによって検出される。遊技領域7の左右周辺には、遊技中に点滅表示される装飾ランプ25が設けられ、下部には、入賞しなかった打玉を吸収するアウト口26がある。また、遊技領域7の外側のガラス扉枠2の左右上部には、効果音を発する2つのスピーカ27が設けられている。更に、遊技領域7の外周のガラス扉枠2には、遊技効果ランプ・LED28Aおよび遊技効果ランプ・LED28B、28Cが設けられている。
【0045】
特別図柄可変表示器9近傍に衝撃検出センサ35が設けられている。この衝撃検出センサ35は、何らかの理由でパチンコ遊技機1に衝撃が加えられた場合、パチンコ遊技機1に加えられた衝撃を検出するもので、衝撃検出センサ35は台端末装置80を介してホールコンピュータ204に接続されている。該衝撃検出センサ35はパチンコ遊技機1に衝撃が加えられた場合その衝撃を検出できれば特別図柄可変表示器9近傍以外の所に設けてもよい。
【0046】
そして、この実施例では一方のスピーカ27の近傍のガラス扉枠2に、景品玉払出時に点灯する賞球ランプ51が設けられ、他方のスピーカ27の近傍のガラス扉枠2には補給玉が切れたときに点灯する玉切れランプ52が設けられている。
【0047】
また、図3、図4には前述の如くそれぞれのパチンコ遊技機1に対応して設置され、プリペイドカードが挿入されることにより玉貸しを可能にするカードユニット50が設けられている。このカードユニット50の前面パネル92の上部には、使用可能状態であるか否かを示す使用可表示ランプ81が取り付けられており、前面パネル92の下部には、遊技用記録媒体としてのICカード(接触式、非接触式を含む。また、磁気カードも採用できる。)を処理するカード処理装置(カードR/W(リーダライタ))87に設けられたカード挿入口84が配設されている。
【0048】
使用可表示ランプ81の下側には、貨幣としての紙幣の真贋を判定し識別処理する紙幣処理装置の紙幣投入口86が前面パネル92に配設されている。紙幣投入口86の下側には、貨幣としての硬貨の真贋を判定し識別処理する硬貨処理装置の硬貨投入口88が配設されている。更に、この硬貨投入口88と前記カード挿入口84の間には、硬貨処理装置での真贋判定結果が正常でなかった硬貨を返却するための硬貨返却口97が設けられている。
【0049】
次に、図5はパチンコ遊技機1の遊技制御基板31における回路構成の一例を示すブロック図である。遊技制御基板31には、プログラムに従ってパチンコ遊技機1を制御する基本回路53と、ゲートスイッチ12、始動口スイッチ17、Vカウントスイッチ22、カウントスイッチ23、後述する満タンスイッチ48及び入賞口スイッチ24A、24B、24C、24D、玉切れ検出スイッチ41、玉切れスイッチ42、賞球カウントスイッチ43からの信号を基本回路53に与えるスイッチ回路58と、可変入賞球装置15を開閉するソレノイド16及び開閉板20を開閉するソレノイド21を基本回路53からの指令に従って駆動するソレノイド回路59と、始動入賞記憶表示器18の点灯及び消灯を行なうと共に、7セグメントLEDによる普通図柄可変表示器10と装飾ランプ25と通過記憶表示器30とを駆動するランプ・LED回路60とが搭載されている。
【0050】
また、遊技制御基板31は基本回路53から与えられるデータに従って、大当りの発生を示す大当り情報、特別図柄可変表示器9の画像表示の可変開始に利用された始動入賞玉の個数を示す有効始動情報、確率変動が生じたことを示す確変情報等をホール管理コンピュータ等のホールコンピュータ204に対して出力する情報出力回路64を含む。
【0051】
基本回路53は、ゲーム制御用のプログラム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用される記憶手段の一例であるRAM55、制御用のプログラムに従って制御動作を行なうCPU56及びI/Oポート57を含む。この実施例では、ROM54、RAM55はCPU56に内蔵されている。即ち、CPU56は、1チップマイクロコンピュータである。尚、1チップマイクロコンピュータは、少なくともRAM55が内蔵されていればよく、ROM54及びI/Oポート57は外付けであっても内蔵されていてもよい。また、I/Oポート57は、マイクロコンピュータにおける情報入出力可能な端子である。
【0052】
更に、遊技制御基板31には電源投入時に基本回路53をリセットするための初期リセット回路65と、基本回路53から与えられるアドレス信号をデコードしてI/Oポート57のうちのいずれかのI/Oポートを選択するための信号を出力するアドレスデコード回路67とが設けられている。遊技制御基板31には音声の制御を行なうマイクロコンピュータ等が搭載された音声制御基板70が接続され、音声制御基板70にスピーカ27が接続されている。更にまた、遊技制御基板31には払出制御基板37を介して玉払出装置46とカードユニット50が接続されている。また、パチンコ遊技機1が遊技機設置島に設置された状態でその上方からパチンコ玉がパチンコ玉タンク(図示せず)、誘導樋を通って玉払出装置46に至る。この玉払出装置46から遊技制御基板31に入力されるスイッチ情報もあるが、図5ではそれらは省略されている。
【0053】
打玉を打撃して発射する打球発射装置は、発射制御基板40上の回路によって制御される駆動モータ47で駆動される。そして、駆動モータ47の駆動力は、打球操作ハンドル5の操作量に従って調整される。即ち、発射制御基板40上の回路によって、打球操作ハンドル5の操作量に応じた速度で打玉が発射されるように制御される。
【0054】
尚、この実施例では、ランプ制御手段(図示せず)が、遊技盤6に設けられている始動入賞記憶表示器18、通過記憶表示器30及び装飾ランプ25の表示制御をランプ・LED回路60を介して行なうと共に、枠側に設けられている遊技効果ランプ・LED28A、28B、28C、賞球ランプ51及び玉切れランプ52の表示制御を行なう。ここで、ランプ制御手段は発光体制御手段の一例である。また、特別図柄を可変表示する特別図柄可変表示器9及び普通図柄を可変表示する普通図柄可変表示器10の表示制御は表示制御基板85に搭載されている図柄制御手段によって行なわれる。尚、特別図柄可変表示器9の表示制御は図柄制御手段の指令により可変表示制御ユニット(図示せず)が行なうと共に、普通図柄可変表示器10の表示制御は図柄制御手段の指令によりランプ・LED回路60が行なうことになる。
【0055】
図6は、払出制御基板37及び玉払出装置46などの払出に関連する構成要素を示すブロック図である。図6に示すように、満タンスイッチ48からの検出信号は、中継基板71を介して遊技制御基板31のI/Oポート57に入力される。満タンスイッチ48は、余剰玉受皿4の満タンを検出するスイッチである。
【0056】
玉切れ検出スイッチ41及び玉切れスイッチ42からの検出信号は、中継基板72及び中継基板71を介して遊技制御基板31のI/Oポート57に入力される。玉切れ検出スイッチ41はパチンコ玉タンク内の補給玉の不足を検出するスイッチであり、玉切れスイッチ42は、パチンコ玉の通路内の打玉の有無を検出するスイッチである。
【0057】
遊技制御基板31のCPU56は、玉切れ検出スイッチ41又は玉切れスイッチ42からの検出信号が玉切れ状態を示しているか、又は、満タンスイッチ48からの検出信号が満タン状態を示していると、玉貸し禁止を指示する払出制御コマンドを送出する。CPU56が玉貸禁止を指示する払出制御コマンドを受信すると、払出制御基板37の払出制御用CPU69は、玉貸処理を停止する。
【0058】
更に、賞球カウントスイッチ43からの検出信号も、中継基板72及び中継基板71を介して遊技制御基板31のI/Oポート57に入力される。この賞球カウントスイッチ43の検出信号の入力に基づき賞球情報信号がターミナル基板49に出力される。また、賞球カウントスイッチ43及び玉貸カウントスイッチ44は、玉払出装置46の払出機構部分に設けられ、実際に払い出された払出玉を検出する。
【0059】
入賞があると、払出制御基板37には、遊技制御基板31の出力ポート(ポートG、H)77、78から賞球個数を示す払出制御コマンドが入力される。出力ポート77は8ビットのデータを出力し、出力ポート78は1ビットのストローブ信号(INT信号)を出力する。賞球個数を示す払出制御コマンドは、入力バッファ回路73を介してI/Oポート79Aに入力される。払出制御用CPU69は、I/Oポート79Aを介して払出制御コマンドを入力し、払出制御コマンドに応じて玉払出装置46を駆動して賞球払出を行なう。尚、この実施例では払出制御用CPU69は、1チップマイクロコンピュータであり、少なくともRAMが内蔵されている。
【0060】
払出制御基板37の入力ポート79Bには、中継基板72を介して、賞球カウントスイッチ43及び玉貸カウントスイッチ44からの検出信号が入力される。払出制御基板37からの払出モータ45への駆動信号は、出力ポート79C及び中継基板72を介して玉払出装置46の払出機構部分における払出モータ45に伝えられる。
【0061】
さらに、払出制御用CPU69は、玉貸カウントスイッチ44からの検出信号に基づいて出力ポート79Gを介して、貸玉数を示す玉貸個数信号をターミナル基板49に出力し、ブザー駆動信号をブザー基板75に出力し、ブザー基板75に搭載されているブザー(図示せず)を鳴らす。更に、出力ポート79Eを介して、エラー表示用LED76にエラー信号を出力する。
【0062】
またパチンコ遊技機1の残高表示基板74には、図示しないが打玉供給皿3の近傍に設けられた度数表示LED、玉貸スイッチ、返却スイッチ、玉貸可ランプ及び入金可ランプが接続されている。この残高表示基板74からカードユニット50には、遊技者の玉貸スイッチ及び返却スイッチの操作に応じて、玉貸スイッチ信号及び返却スイッチ信号が、それぞれ払出制御基板37を介して与えられる。
【0063】
また、カードユニット50から残高表示基板74には、ICカードの残度数を示すカード残高表示信号、玉貸可表示信号が払出制御基板37を介して与えられる。このカード残高表示信号に基づいて度数表示LEDにICカードの残度数が表示され、玉貸可表示信号に基づいて玉貸可ランプが点灯される。
【0064】
カードユニット50と払出制御基板37の間では、ユニット操作信号(BRDY信号)、玉貸要求信号(BRQ信号)、玉貸完了信号(EXS信号)及びパチンコ機動作信号(PRDY信号)がI/Oポート79Fを介してやりとりされる。
【0065】
また、払出制御基板37から打球操作ハンドル5の操作量に応じた信号が発射制御基板40に与えられ、この信号に基づいて駆動モータ47が駆動される。尚、遊技制御基板31および払出制御基板37には、ソレノイドおよびモータやランプを駆動するためのドライバ回路が搭載されているが、図6では、それらの回路は省略されている。
【0066】
図7は遊技場監視装置のホールコンピュータ204に入力されるデータを説明するための機能ブロック図である。図3に示したパチンコ遊技機1に設けられている払出制御基板37から遊技制御基板31に、パチンコ玉の入賞に伴う入賞情報が伝送される。遊技制御基板31では、その伝送されてきた入賞情報に基づいて、パチンコ玉が入賞した入賞口に対応する賞球個数情報を払出制御基板37に送り返す。払出制御基板37では、この返信されてきた賞球個数情報に基づいて玉払出装置46を動作させる。
【0067】
一方、カードユニット50にはカードユニット制御部89が設けられており、このカードユニット制御部89からは遊技者の貸玉操作に従った貸玉指令信号が払出制御基板37に送信される。そして払出制御基板37はこの送信されてきた払出指令信号に従って玉払出装置46を制御して貸玉を払出す。貸玉が良好に払出されれば払出制御基板37は払出が行なわれた旨の信号をカードユニット制御部89に返信する。
【0068】
そして、パチンコ遊技機1側に設けられた遊技制御基板31から情報出力端子31Aを介して、台端末装置80側に設けられた情報入力端子80A(図7では説明の簡略化のため中継端末装置200を省略)に入力され、該台端末装置80を介して出力されホールコンピュータ204に伝送される。出力される情報は、パチンコ遊技機1の機種を特定する機種コード情報、大当りの発生確率の設定値情報、特別図柄可変表示器9において大当りが発生した場合の特別図柄大当り情報(大当りの発生情報)、その大当りが発生したときの特別図柄可変表示器9より停止表示された大当り図柄に関する情報、特別図柄可変表示器9における大当りの発生により変動した後停止するラッキーナンバー停止位置に関するラッキーナンバー情報が伝送されてくる。
【0069】
また、可変入賞球装置15の開閉板20が開放したときの大入賞口開放情報、時短制御中であることを表わす時短中情報、始動入賞口14にパチンコ玉が入賞したことに関する情報(特別図柄始動入賞情報)、始動入賞口14に入賞したパチンコ玉のうち有効に特別図柄可変表示器9を可変表示させるために用いられた有効始動入賞に関する情報(特別図柄有効入賞情報)、普通図柄可変表示器10において大当りが発生した場合の普通図柄大当り情報も遊技制御基板31から情報出力端子31A、台端末装置80を介してホールコンピュータ204に伝送されてくる。
【0070】
更に、可変入賞球装置15の開閉板20が開放してパチンコ玉が入賞した情報(大入賞口入賞情報)、特定入賞領域(Vポケット)29へのパチンコ玉の入賞に関するV入賞情報、入賞口(普通図柄用始動口)19A、19Bにパチンコ玉が入賞したことを表わす普通図柄用始動情報、入賞口19A、19Bに入賞したパチンコ玉のうち普通図柄可変表示器10を有効に可変表示させるのに用いられた有効始動入賞玉に関する普通図柄有効始動情報、普通電役が開放して第1の状態となったことに関する普通電役開放情報、時短制御が終了する特別図柄可変表示器9の変動回数(例えば150回、70回、30回)に関する時短回数情報も遊技制御基板31から情報出力端子31A、台端末装置80を介してホールコンピュータ204に伝送されてくる。
【0071】
ホールコンピュータ204には、CPU56、ROM54、RAM55が設けられており、伝送されてきたそれらの情報を入力し集計して記憶する。尚、本実施例では、時短中情報は時短中継続的に出力し続けるように構成しているが、時短制御開始時に所定幅のパルスを出力し、時短制御終了時に所定幅のパルスを出力するようにしてもよい。その場合、開始時と終了時とでパルス幅を異ならせるようにしてもよい。
【0072】
払出制御基板37からは、情報出力端子31Aを介して台端末装置80に、パチンコ玉の入賞に伴い払出された景品玉情報である賞球情報(不利益情報)、玉払出装置46を作動させて玉貸が行なわれた玉貸情報やパチンコ玉の打ち込み数に対する排出数、或いは、後述する補給センサ36で検出したパチンコ玉の補給数と打ち込み数の差玉数などの玉の払出系統に何らかの異常が発生した場合にその異常の原因や種類を表わすエラーコード情報が伝送される。そしてそれらの情報がホールコンピュータ204に入力される。
【0073】
カード挿入口84から挿入されるICカードに記録されたカードIDと、残高情報と、図示しないカードの残高を管理するカード管理コンピュータに記録されている当該IDのカードの残高情報が異なる場合に出力される不正カード情報、カードユニット50のユニットNO情報、カード処理装置87により何らかの異常が発生した場合のその異常の原因や種類を表わすエラーコード情報がカードユニットに設けられた情報出力端子89Aを介して台端末装置80伝送され、ホールコンピュータ204に入力される。
【0074】
遊技領域7内に打込まれたパチンコ玉が打込玉センサ61により検出されれば、その打込情報(利益情報:遊技に使用された遊技球数)が台端末装置80を介してホールコンピュータ204に入力される。また、遊技機設置島内に貯留しているパチンコ玉をパチンコ遊技機1に対して補給する補給路にパチンコ玉の数量を検出する補給センサ36が設けられており、この補給センサ36によって、賞球及び貸玉の払出しに使用するためにパチンコ遊技機1に設けられた玉タンクに供給されるパチンコ玉の数量がカウントされる。
【0075】
尚、本実施例においては、始動入賞情報を始動口の種類毎に集計して台端末装置80側に送信するようにしている。例えば、図3に示したパチンコ遊技機1の場合には、普通図柄用始動口19A、19Bが2個設けられているが、この2個の普通図柄用始動口19A、19Bに入賞した普通図柄始動入賞情報をまとめて情報入力端子80Aに伝送するようにしている。この始動口の種類毎に集計して伝送する代わりに、各始動口毎に始動入賞情報を出力して情報入力端子80Aに伝送するようにしてもよい。
【0076】
前記、可変入賞球装置15近傍で不正電波が発信され不正電波検出センサ34により不正電波が検出されれば、その不正電波情報は台端末装置80を介してホールコンピュータ204に入力される。パチンコ遊技機1に衝撃が加えられ衝撃検出センサ35により衝撃が検出されれば、その衝撃情報は台端末装置80を介してホールコンピュータ204に入力される。ホールコンピュータ204は特定委のパチンコ遊技機1から不正電波情報、衝撃情報、不正カード情報などの信号を受信して、所定の監視条件が成立した場合、追尾ビデオカメラ100でそのパチンコ遊技機1を監視する監視遊技機検出手段を動作させる。
【0077】
次に、景品等を得るため遊技機の衝撃、不正電波の発信或いは不正カードを使用するなどの不正行為を行なったと思われる不正行為者(撮像対象人物)の移動を追尾して撮像することができる自動追尾監視装置の説明を行なう。まず、自動追尾監視装置を構成する監視ビデオカメラ126及び追尾ビデオカメラ100の遊技場の撮像範囲を図8に説明する。遊技場には、通常時においては所定範囲内の複数のパチンコ遊技機1・・・の監視を行ない監視条件の成立時に該当するパチンコ遊技機1毎の撮像を行なう監視用撮像手段としての監視ビデオカメラ126が複数設置されている。この監視ビデオカメラ126は監視ビデオカメラ126A、126B、126C、126Dから成り、これらは設定手段を備えた監視システムコントローラ101装置に接続される。
【0078】
各遊技機設置島S1、S2、S3の長手方向中央部の両側面に位置して監視ビデオカメラ126A、126B、126C、126Dがそれぞれ配置されている。監視ビデオカメラ126Aは遊技機設置島S1の一側面(後述するパチンコ遊技機1の台番号1番から10番側面)、監視ビデオカメラ126Bは遊技機設置島S1の他側面(後述するパチンコ遊技機1の台番号11番から20番側面)と遊技機設置島S2の一側面(後述するパチンコ遊技機1の台番号21番から30番側面)、監視ビデオカメラ126Cは遊技機設置島S2の他側面(後述するパチンコ遊技機1の台番号31番から40番側面)と遊技機設置島S3の一側面(後述するパチンコ遊技機1の台番号41番から50番側面)、監視ビデオカメラ126Dは遊技機設置島S3の他側面(後述するパチンコ遊技機1の台番号51番から60番側面)を監視する。即ち、各遊技機設置島S1、S2、S3は監視ビデオカメラ126A側を一側面、監視ビデオカメラ126D側を他側面としている。
【0079】
次に、各追尾ビデオカメラ100・・・に設定された監視状態を図9に説明する。図中最上行は左端から右へ追尾ビデオカメラ100のカメラ番号、パチンコ遊技機1の台番号、追尾ビデオカメラ100の水平画角、追尾ビデオカメラ100の垂直画角、追尾ビデオカメラ100の拡大縮小画角を順に示している。カメラ番号は上から下へ1番(例えば追尾ビデオカメラ100A)だけを示しており、台番号は上から下へパチンコ遊技機1の番号を、水平画角はカメラ番号1番で所定の台番号のパチンコ遊技機1を撮像するときの水平角度を上から下へ、垂直画角はカメラ番号1番で所定の台番号のパチンコ遊技機1を撮像するときの垂直角度を上から下へ、拡大縮小画角はカメラ番号1番で所定の台番号のパチンコ遊技機1を撮像するときの追尾ビデオカメラ100の拡大倍率を上から下へそれぞれ示している。
【0080】
水平画角は台番号1番のパチンコ遊技機1の角部(パチンコ遊技機1の台番号2番の反対側)をカメラ番号1番の追尾ビデオカメラ100Aで撮像している時の水平角度を0度とした場合、台番号10番に近づくに従って90度方向に近づく角度としている。また、垂直画角はカメラ番号1番の追尾ビデオカメラ100Aが水平で撮像している時の垂直角度を0度とした場合、下方に向くに従って90度方向に近づく角度としている。
【0081】
そして、カメラ番号1番でパチンコ遊技機1の台番号1番を撮像したときは、水平画角5度、垂直画角75度、拡大縮小画角は1倍、同じカメラ番号1番でパチンコ遊技機1の台番号2番を撮像したときは、水平画角10度、垂直画角65度、拡大縮小画角は1.5倍、同じカメラ番号1番でパチンコ遊技機1の台番号3番を撮像したときは、水平画角15度、垂直画角55度、拡大縮小画角は2倍になる。このように、カメラ番号1番の追尾ビデオカメラ100Aでパチンコ遊技機1の台番号1番〜3番に行くに従って水平画角、垂直画角、拡大縮小画角は変化するので、このデータを基にして各追尾ビデオカメラ100で撮像した位置を記憶しておけばどの追尾ビデオカメラがどの位置を撮像しているか知ることができる。また、カメラ番号1番の追尾ビデオカメラ100Aでパチンコ遊技機1の台番号1番から3番に行くに従って拡大率を変えているので追尾ビデオカメラ100Aから距離が離れた場所でも撮像対象人物を詳細に映すことができる。
【0082】
また、追尾ビデオカメラ100の撮像範囲が対応する遊技場内の位置を図10に説明する。図中最上行は左端から右へカメラ番号、水平画角、垂直画角、拡大縮小画角、遊技場内座標を順に示している。カメラ番号は上から下へ1番(例えば追尾ビデオカメラ100A)だけを示しており、水平画角、垂直画角及び拡大縮小画角はカメラ番号1番で遊技場内の所定の座標を撮像したときの値を上から下へ示している。尚、座標に関してはカメラ番号1番の追尾ビデオカメラ100Aが設置された遊技場の角を座標(A1、B1)とし、パチンコ遊技機1の台番号10番方向に行くに従って座標はB2、B3、B4・・・と増加し、パチンコ遊技機1の台番号60番方向に行くに従って座標はA1、A2、A3・・・と増加する。図からもわかるように、カメラ番号1では水平画角0度、垂直画角90度、拡大縮小画角が1倍のときの座標は(A1、B1)となり、カメラ番号1の水平画角5度、垂直画角85度、拡大縮小画角が1倍になったときの座標は(A1、B2)となる。
【0083】
この場合、カメラ番号、台番号、水平画角、垂直画角、拡大縮小画角のデータから追尾ビデオカメラ100Aが撮像している座標を決めているので、追尾ビデオカメラ100Aが遊技場のどの位置のを撮像しているかを把握することができる。そして、撮像対象人物を追尾中の後述する追尾ビデオカメラ100の動作履歴における駆動制御位置から遊技場における位置を連続的に割り出すことにより、遊技場の撮像対象人物の追尾軌跡を後述する表示手段に表示しその軌跡をたどれば撮像対象人物が遊技場のどの位置からどの位置に移動したかを把握することができる。この座標位置を経過時間毎に表示手段に表示して行きそれをたどれば撮像対象人物の遊技場内での移動軌跡を知ることができる。即ち、監視システムコントローラ101にて駆動した追尾ビデオカメラ100の撮像位置を登録し、登録した撮像位置に基づいて遊技場内の撮像対象人物の位置を連続的に割り出して位置を特定し(位置特定手段)、遊技場内での撮像対象人物の移動軌跡を捉えるようにしている。
【0084】
また、各遊技機設置島S1、S2、S3に設置されたパチンコ遊技機1にはそれぞれ台番号が割り付けられる。実施例のパチンコ遊技機1の台番号は、例えば遊技機設置島S1の他端部から一端部まで監視ビデオカメラ126A側には台番号1番から台番号10番までが割り付けられ、監視ビデオカメラ126B側には一端部から他端部まで台番号11番から台番号20番までが割り付けられる。また、遊技機設置島S2の監視ビデオカメラ126B側には他端部から一端部まで台番号21番から台番号30番までが割り付けられ、監視ビデオカメラ126C側には一端部から他端部まで台番号31番から台番号40番までが割り付けられる。
【0085】
また、遊技機設置島S3の監視ビデオカメラ126C側には他端部から一端部まで台番号41番から台番号50番までが割り付けられ、監視ビデオカメラ126D側には一端部から他端部まで台番号51番から台番号60番までが割り付けられる。そして、遊技場と各遊技機設置島S1、S2、S3と台番号の位置関係がホールコンピュータ204に記憶される。尚、監視ビデオカメラ126は通常所定の広角で撮像し、パチンコ遊技機1、カード処理装置87などに異常が発生した場合は、そのパチンコ遊技機1の異常発生台番号箇所を自動的にズームアップして撮像する。また、遊技場に設置される遊技機設置島の数が異なる場合、各遊技機設置島の両側面に対応してそれぞれ監視ビデオカメラ126が設置される。
【0086】
また、遊技場には撮像対象人物を追尾しながら撮像するための追尾ビデオカメラ100が複数設置され、これらの追尾ビデオカメラ100は追尾ビデオカメラ100A、100B、100C、100D、100E、100Fから成る。各遊技機設置島S1、S2、S3の一端部と他端部近傍に位置してそれぞれ追尾ビデオカメラ100A、100B、100C、100D、100E、100Fが設置される。そして、追尾ビデオカメラ100Aは遊技機設置島S1の角近傍(図中左下)に設置され、遊技機設置島S1の一側面全体と遊技機設置島S1の他端部側の遊技場(監視ビデオカメラ126Aから遊技機設置島S1を見てパチンコ遊技機1の台番号1番、20番の左側)を撮像可能な位置に設置される。
【0087】
追尾ビデオカメラ100Bは遊技機設置島S1、S2の略中間の一端部側方(図中右側)に設置され、遊技機設置島S1の他側面及び遊技機設置島S2の一側面(遊技機設置島S1、S2の一端部から中間近傍迄)と、遊技機設置島S1、S2の一端部の遊技場(監視ビデオカメラ126Aから遊技機設置島S1、2を見てパチンコ遊技機1の台番号11番、台番号30番の右側)を撮像可能な位置に設置される。追尾ビデオカメラ100Cは遊技機設置島S1、S2の略中間の他端部側方(図中左側)に設置され、遊技機設置島S1の他側面及び遊技機設置島S2の一側面(遊技機設置島S1、S2の他端部から中間近傍迄)と、遊技機設置島S1、S2の他端部の遊技場(監視ビデオカメラ126Aから遊技機設置島S1、2を見てパチンコ遊技機1の台番号20番、台番号21番の左側)を撮像可能な位置に設置される。
【0088】
追尾ビデオカメラ100Dは遊技機設置島S2、S3の略中間の他端部側方(図中左側)に設置され、遊技機設置島S2の他側面及び遊技機設置島S3の一側面(遊技機設置島S2、S3の他端部から中間近傍迄)と、遊技機設置島S2、S3の他端部の遊技場(監視ビデオカメラ126Aから遊技機設置島S1、2を見てパチンコ遊技機1の台番号40番、台番号41番の左側)を撮像可能な位置に設置される。追尾ビデオカメラ100Eは遊技機設置島S2、S3の略中間の一端部側方(図中右側)に設置され、遊技機設置島S2の他側面及び遊技機設置島S3の一側面(遊技機設置島S2、S3の一端部から中間近傍迄)と、遊技機設置島S2、S3の一端部の遊技場(監視ビデオカメラ126Aから遊技機設置島S2、3を見てパチンコ遊技機1の台番号31番、台番号50番の右側)を撮像可能な位置に設置される。追尾ビデオカメラ100Fは遊技機設置島S3の角近傍(図中右上)に設置され、遊技機設置島S3の他側面全体と遊技機設置島S3の一端部の遊技場(監視ビデオカメラ126Aから遊技機設置島S3を見てパチンコ遊技機1の台番号50番、51番の右側)を撮像可能な位置に設置される。
【0089】
次に、監視ビデオカメラ126、追尾ビデオカメラ100及び監視システムコントローラ101の動作を図11を参照して説明する。同図において、101は監視システムコントローラ、103は駆動制御手段としてのカメラ駆動部、104は追尾用撮像手段としての追尾カメラ部、105はカメラ回路である。追尾ビデオカメラ100(追尾カメラ部104)は移動する撮像対象人物を撮像して画像信号を発生する。この画像信号はカメラ回路105に供給されて増幅などの所定の処理がなされた後、I/Oポート107及びI/Oポート108を介して監視システムコントローラ101に設けられた制御部102を介して信号処理部106に供給される。尚、制御部102にはI/Oポート108を介して複数の追尾ビデオカメラ100(実施例では例えば追尾ビデオカメラ100A、100B、100C、100D、100E、100Fの6台)が接続されている。
【0090】
監視システムコントローラ101には撮像手段を駆動制御することにより当該撮像対象人物を追尾しながら撮像するための追尾手段を備えている。また、信号処理部106には移動量算出手段が備えられており、供給された画像信号を処理して追尾ビデオカメラ100で撮像した画像信号を表示する表示手段としての映像画面(図中表示部)122における撮像対象人物の画像を処理する。すなわち、信号処理部106は、撮像対象人物の画像を処理し、これによって撮像対象人物の画像の移動量および移動方向を表わす制御信号を発生する。
【0091】
制御部102はホールコンピュータ204からの制御信号によってカメラ駆動部103を駆動制御して追尾ビデオカメラ100の撮像方向を変化させ、撮像対象人物が映像画面122の所定の領域内(たとえば、映像画面122の周囲を除いた中央部)に収まるように追尾する。また、制御部102にはI/Oポート121が設けられておりこのI/Oポート121に追尾ビデオカメラ100で撮像した映像を表示する映像画面122、後述する追尾フラグがセットされた映像をテープ、光ディスク或いはハードディスクなどに記録するための映像記録部(画像情報記憶手段)123、遊技場関係者の操作により追尾ビデオカメラ100の追尾を中止する停止操作部(追尾停止操作手段)124が接続される。
【0092】
また、制御部102はI/Oポート120を介して、ホールコンピュータ204に接続され、ホールコンピュータ204は図2に示すごとき管理コンピュータ82に接続される。また、記憶部119には制御プログラムが記憶されている。そして、ホールコンピュータ204に接続された制御部102は、ホールコンピュータ204からの制御信号によって制御部102に接続された各機器を制御する。RAM114はワークメモリとして使用される。
【0093】
図中126は監視ビデオカメラ、127は監視用撮像手段としてのカメラ駆動部、128は監視カメラ部、129はカメラ回路、131、132はI/Oポートで監視ビデオカメラ126はI/Oポート131、132を介して制御部102に接続されている。そして、制御部102は監視ビデオカメラ126を駆動するカメラ駆動部127を駆動制御してその監視ビデオカメラ126を所定の時間間隔で撮像方向を変えて遊技場の指定範囲を撮像し画像信号を発生する。尚、制御部102にはI/Oポート132を介して複数の監視ビデオカメラ126(実施例では例えば監視ビデオカメラ126A、126B、126C、126Dの4台)が接続されている。
【0094】
この画像信号はカメラ回路129に供給されて増幅などの所定などの所定の処理がなされた後、制御部102を介して信号処理部106に供給されそこで映像信号が処理されると共に、制御部102を介して映像画面122に表示される。また、映像信号は制御部102を介して映像記録部123に記憶され不正発生時などに記憶された画像が再生されて犯人逮捕のために利用される。尚、監視ビデオカメラ126は不正発生時には各パチンコ遊技機1にズームアップして追尾対象を特定した後、追尾ビデオカメラ100で追尾対象の追尾を開始したら広角にして撮像監視状態に戻る。
【0095】
図12は監視システムコントローラ101の信号処理部106の一具体例を示すブロック図である。図中109は入力ポート、110は分離回路、111はアナログ−デジタル(A/D)変換回路、112は第1フレームメモリ、114は第2フレームメモリ、113は減算回路、115は演算装置、116は出力ポートである。図12において、カメラ回路105からの画像信号は入力ポート109から分離回路110に供給され、輝度信号と色信号とに分離される。分離回路110は、追尾ビデオカメラ100から得られる画像信号が一般にカラー映像信号であることから輝度信号と色信号とを分離するために設けられているが、本発明では輝度信号と色信号とは同一画像信号として処理する。
【0096】
分離回路110からの画像信号はアナログ−デジタル変換回路111に供給される。アナログ−デジタル変換回路111は、画像信号を1フレーム当たりM1×M2個の標本点118を設定して標本化してデジタル化する。すなわち、図13(A)に示すように、フレームの各走査線117中M2個の走査線について、夫々M1個の標本点118を設定し、画像信号の各標本点118をデジタル化する。これは、1フレームの全走査線117数の1/M2本毎の走査線117について、走査線期間の1/M1期間毎に画像信号を標本化してデジタル化した画像信号を取り出している。
【0097】
アナログ−デジタル変換回路111からの画像信号は、減算回路113と第1フレームメモリ112とに供給される。第1フレームメモリ112は1フレーム分の画像信号を記憶し、減算回路113は第1フレームメモリ112に記憶された1フレーム分の画像信号とこのフレームより一定時間間隔前の他のフレームの画像信号とを比較用フレーム(図示せず)にセットして減算処理し、画像差信号を第2フレームメモリ114に記憶させる。
【0098】
ところで、遊技場で撮像対象人物が移動すると、映像画面122に対する撮像対象人物の画像の位置は時々刻々変化する。このため、第1フレームメモリ112に記憶されたフレームの画像信号と、この記憶されたフレームの画像信号より一定時間経過後のフレームの画像信号とは、撮像対象人物の移動に応じて波形が異なる。この結果、減算回路113から得られる画像差信号は、撮像対象人物の移動にともなう上記2つのフレームの画像間の差に応じた信号となる。
【0099】
すなわち、図14において、追尾ビデオカメラ100の撮像走査により順次フレームが得られるが、いま、フレームF1、・・・・、フレームFN−2、フレームFN−1、フレームFNのN個のフレームを想定し、かつ、Aを時々刻々変化する撮像対象人物の画像、Bをパチンコ遊技機1など動かない撮像対象の静止体の画像とすると、フレームFNの画像からフレームF1の画像を差し引くと、静止体Bの画像は相殺され、フレームFNにおける被写体画像AとフレームF1における被写体画像Aとの差画像A2のみからなる画像ΔFが得られる。
【0100】
第2フレームメモリ114に記憶される画像差信号は、係る画像ΔFに対応した信号となる。この場合、減算回路113からの画像差信号は、絶対値を表わす信号として第2フレームメモリ114に記憶される。第2フレームメモリ114に記憶された画像差信号は、読み出されてマイクロコンピュータなどからなる演算装置115に供給される。
【0101】
演算装置115は、供給された画像差信号を用い、映像画面122の基準点(たとえば、中心点)を原点として画像差信号が表わす画像の重心点を算出する。この重心点から撮像対象人物の移動量と移動方向を算出できる。重心点の移動量は被写体画像の移動量の1/2である。重心点の移動方向は被写体画像の移動方向に一致する。このことから、重心点の移動量、移動方向にもとづいて被写体画像の移動量、移動方向を検出することができる。
【0102】
映像画面122における被写体画像の移動量、移動方向とこの被写体の移動にともなう画像差信号で表わされる画像の重心点の移動量、移動方向との関係は、画像差信号を所定のしきい値よりも大きければ1、小さければ0として2値化処理し、2値化処理された画像信号から映像画面122の中心点を原点として画像差信号が表わす画像の重心点を算出し移動量と移動方向を算出する。尚、画像差信号が表わす画像の重心点を算出する計算式は既に周知の計算式であるため詳細な計算式は省略する。
【0103】
また、演算装置115は第2フレームメモリ114の画像差信号から撮像対象人物の特徴点を抽出して記憶し、第1フレームメモリ112及び第2フレームメモリ114に記憶したデータを消去し、再度第2フレームメモリ114の画像差信号から撮像対象人物の特徴点を抽出して記憶した後、第1フレームメモリ112及び第2フレームメモリ114に記憶したデータを消去しこれが繰り返される。
【0104】
上記より、パチンコ遊技機1の前に座っている人物180(撮像対象人物)を例に追尾をするための特徴点の採り方を図15に説明する。人物180の特徴点として頭頂部180A、首部180B、足のつま先180Cなどが挙げられる。人物180の多くはそれぞれ身長、顔の長さ形、足の大きさなどの体形は略異なると考えられるので、頭頂部180A、首部180B、足のつま先180C位置などによって人物180の特徴点と重心点を特定する。即ち、図15ではパチンコ遊技機1の前に座っている人物180の頭頂部180A、首部180B、足のつま先180C位置などの特徴点が第1フレームメモリ112に記憶される。尚、第1フレームメモリ112には人物180と特徴点或いは特徴点だけが記憶される。これを側面から見ると図16のようになる。
【0105】
また、パチンコ遊技機1の前に立っている人物180(撮像対象人物)の特徴点の採り方を図17に説明する。この場合の特徴点としても座っている人物同様に頭頂部180A、首部180B、足のつま先180C位置などによって人物180の特徴を特定する。即ち、図18ではパチンコ遊技機1の前に立っている人物180の頭頂部180A、首部180B、足のつま先180C位置などの特徴点が座っている人物180同様に第1フレームメモリ112に記憶される。尚、第1フレームメモリ112には人物180と特徴点或いは特徴点だけが記憶される。これを側面から見ると図18のようになる。また、特徴点の抽出としては、頭頂部180A、首部180B、足のつま先180C位置などの他に人物180、左右の肩幅、首の長さ、耳の位置等及び衣類の色・輝度の情報を特徴点の抽出に含めるようにしてもよい。
【0106】
次に、図19の位置にいる人物180(フレームの左下側)が図20の位置に移動(図19の位置からフレームの斜め右上に移動)したと想定すると、頭頂部180A、首部180B、足のつま先180C位置の標本点118から人物180の重心位置はフレームの左下側からフレームの斜め右上に移動したことになる。これを前記フレームFNにおける被写体画像AとフレームF1における被写体画像Aとの画像差信号が示す画像は図21の斜線で示す画像となる。即ち、人物180の2点間の移動による画像差信号の重心位置から人物180が遊技場を移動する座標が算出できる。
【0107】
また、映像画面122の中心点の位置を(X0、Y0)とし、この中心点(X0、Y0)を原点とする座標を想定し、被写体画像がこの原点を含む映像画面122の中心部の領域(以下、基準エリアという)に設定されたときのフレームF1(図19)の画像信号が第1フレームメモリ112に記憶されたものとすると、一定時間後のフレームFNの画像とフレームF1の画像との差の画像の重心点の位置は(XG、YG)であるから、重心点は、水平方向に(XG−X0)、垂直方向に(YG−Y0)移動したことになる。従って、被写体画像は、水平方向に2×(XG−X0)、垂直方向に2×(YG−Y0)移動したことになる。なお、水平方向とは走査線117の方向、垂直方向とは走査線117に垂直な方向である。以上のようにして得られたデータ、演算装置115は出力ポート116から制御部102に供給し、制御部102は該データに基づく駆動制御命令を出力し、追尾ビデオカメラ100は所定の方向に駆動される。
【0108】
前記、ホールコンピュータ204には遊技場における位置と、当該位置を撮像するための前記撮像手段の駆動制御位置とを対応付けて登録される。これにより、追尾中における撮像手段の駆動制御位置から前記遊技場における位置を連続的に割り出し、表示手段に遊技場における人物180の追尾軌跡が得られる。
【0109】
ここで、同一の追尾ビデオカメラ100における撮像位置の設定を詳しく説明する。各追尾ビデオカメラ100・・・の映像画面122は予め縦5段の領域と横5列の領域の合計25区画の領域が設けられ、左端と右端の2列の領域と、上端と下端の2段の領域を重複エリア(図中周囲の斜線部分)としている(図22)。また、左端と右端の2列の領域を除いた3列の領域と、上端と下端の2段の領域を除いた3段の領域の9区画の領域を基準エリアとしている。即ち、映像画面122の周囲を重複エリア、重複エリアの内側を基準エリアとしている。
【0110】
また、追尾ビデオカメラ100は人物180が例えば下側に移動し、映像画面122下側の重複エリアに移動すると、人物180の重心は基準エリアより外れてしまう(図23)。この場合、監視システムコントローラ101は人物180の重心が基準エリアより外れたのを検出してカメラ駆動部103で追尾カメラ部104を映像画面122の下側の重複エリア側に垂直移動させる。即ち、ホールコンピュータ204は追尾ビデオカメラ100で撮像した映像画面122周囲の重複エリアに人物180が存在した場合、制御部102から制御信号を出してカメラ駆動部103を制御してその重複エリアの方向に追尾ビデオカメラ100を旋回(図23の左右上下の矢印方向)し、人物180を映像画面122の基準エリア内に入れる。
【0111】
これを図24、図25を用いて具体的に説明する。図24で撮像している人物180は映像画面122の下側の重複エリアに位置している。監視システムコントローラ101は人物180の重心が基準エリアより外れて下側の重複エリアに入っているのを検出して、カメラ駆動部103を制御し追尾ビデオカメラ100を映像画面122の下側の重複エリア側に旋回させ、映像画面122の基準エリア内に人物180を入れる。即ち、図24の映像画面122の下位置G1を図25でG2に垂直移動させている。これにより人物180は映像画面122の基準エリア内に入る。尚、左右、上方向に人物180が移動した場合も同様に監視システムコントローラ101は追尾ビデオカメラ100の撮像範囲内で映像画面122の基準エリア内に人物180が入るように追尾ビデオカメラ100を制御する。
【0112】
次に、一台の追尾ビデオカメラ100Aから他の追尾ビデオカメラ100Cへの切り替え状態を詳しく説明する。追尾ビデオカメラ100Aの映像画面122は前述同様予め縦5段の領域と横5列の領域の合計25区画の領域が設けられ、左端と右端の2列の領域と、上端と下端の2段の領域を重複エリア(図中周囲の斜線部分)を設けている(図26)。また、左端と右端の2列の領域を除いた3列の領域と、上端と下端の2段の領域を除いた3段の領域の9区画領域を基準エリアとしている。即ち、映像画面122の周囲を重複エリア、重複エリアの内側を基準エリアとしている。
【0113】
そして、追尾ビデオカメラ100Aの映像画面122の基準エリア内の人物180が例えば左側に移動して基準エリアより外れると、映像画面122左側の重複エリアに入る(図26)。この左側の重複エリアは追尾ビデオカメラ100Aが他の追尾ビデオカメラ100Cに切り替わる重複エリアとなっている(図27)。即ち、追尾ビデオカメラ100Aの映像画面122の左側の重複エリアは他の追尾ビデオカメラ100Cに切り替わる重複エリアで、他の右側と上下の重複エリアは追尾ビデオカメラ100Aが垂直及び旋回できる重複エリアとなる(図28矢印)。
【0114】
該追尾ビデオカメラ100Aは基準エリアで撮像している人物180が左側の重複エリアに移動した場合追尾ビデオカメラ100Aは監視システムコントローラ101からの信号によりその方向に制御されて基準エリアで撮像する。そして、追尾ビデオカメラ100Aは基準エリアで撮像している人物180が左側の重複エリアに移動し、それ以上追尾ビデオカメラ100Aで追尾できない場合は、ホールコンピュータ204からの信号により現在追尾している追尾ビデオカメラ100Aから他の追尾ビデオカメラ100Cに切り替わり、追尾ビデオカメラ100Cの基準エリアで人物180を撮像する。
【0115】
即ち、追尾手段は追尾している人物180が追尾ビデオカメラ100の映像画面122周囲の重複エリア(図28の上下左右の矢印)のうちいずれかの重複エリアに入ってしまい、追尾ビデオカメラ100でそれ以上追尾できない場合、それ以上追尾できない追尾ビデオカメラ100の重複エリアに他のどの追尾ビデオカメラ100で撮像でき追尾できるかを判断する。そして、それ以上追尾できない追尾ビデオカメラ100の重複エリアを撮像できる他の追尾ビデオカメラ100が存在する場合、監視システムコントローラ101は現在人物180を追尾している追尾ビデオカメラ100の移動方向をもとに他の追尾ビデオカメラ100を選択して旋回し追尾している人物180を映像画面122の基準エリア内に入れ追尾する。
【0116】
これを図29を用いて具体的に説明する。図26で撮像している人物180は、例えば追尾ビデオカメラ100Aの映像画面122の左側の重複エリアに位置している。監視システムコントローラ101は、人物180が基準エリアより左側の重複エリアに入っているのを検出して、重複エリアに入った追尾ビデオカメラ100Aに隣接する他の追尾ビデオカメラ100Cを制御して映像画面122の基準エリア内に人物180を入れる。即ち、図26の映像画面122の左側の重複エリアに位置する人物180の追尾は、他の追尾ビデオカメラ100Cに切り替わって基準エリア内で撮像される。尚、追尾手段は左右、上方向の重複エリア内に人物180が入ってそれ以上追尾ビデオカメラ100で追尾できない場合も同様に隣接する他の追尾ビデオカメラ100の基準エリア内で追尾できるように他の追尾ビデオカメラ100を選択して駆動制御する。
【0117】
このような動作の追尾ビデオカメラ100の動作履歴を監視システムコントローラ101で管理している。具体的には図30に示すように図中上段の左端から右へ経過時間、カメラ番号、水平角度、垂直角度、拡大率を順に示している。この場合、カメラ番号1は追尾ビデオカメラ100Aを示しており、水平角度は遊技機設置島S1に平行な状態を0度、遊技機設置島S1より離間した状態を+、接近した状態を−としている。また、垂直角度は水平を90度、水平より下を0度側、水平より上を180度側としている。
【0118】
また、経過時間は上から順に0.0秒、0.2秒、0.4秒、0.6秒、0.8秒、0.10秒・・・としている。カメラ番号は1番(追尾ビデオカメラ100A)だけで水平角度は時間と共に5度、6度、7度、7度、7度・・・(この場合右方向に回転)、垂直角度は75度、74度、73度、72度、71度、70度・・・と変化をし、拡大率は3倍にズームアップされている。即ち、カメラ番号1番の追尾ビデオカメラ100Aは3倍にズームアップされた状態で人物180が、例えば台番号5番のパチンコ遊技機1から5度〜7度と離れながら75度〜70度と追尾ビデオカメラ100Aに近づいているデータを示している。このように制御部102は追尾ビデオカメラ100の動作履歴を示すデータを記憶して前述の遊技場内の撮像対象人物(人物180)の位置の割り出しに使用している。
【0119】
以上のような追尾ビデオカメラ100の追尾動作を制御する監視システムコントローラ101の制御を図31のフローチャートを用いて更に詳しく説明する。尚、ホールコンピュータ204は各遊技機設置島S1、S2、S3に設置された複数のパチンコ遊技機1・・・に対してそれぞれ差玉数の管理を行なっているものとする。また、ホールコンピュータ204には設定手段が設けられており、この設定手段にて各撮像手段に割り当てられた撮像範囲に属する遊技用装置を撮像対象とした設定が行なわれる。また、各部の動作は既に説明済みのため以降の説明は簡略する。まず、ステップST1でホールコンピュータ204から差玉異常遊技機情報が有った場合ステップST2に進み、各パチンコ遊技機1・・・に差玉異常遊技機情報がなく監視条件成立判定手段による監視条件が成立しない場合、ステップST1を繰り返してホールコンピュータ204からの差玉異常遊技機情報を待つ。
【0120】
ここで、ホールコンピュータ204における差玉異常遊技機の検出の一例を詳しく述べる。ホールコンピュータ204は、上述の如く台端末装置80及び中継端末装置200を介して収集した各パチンコ遊技機1からのデータのうちの、特に貸出玉数に関するデータ及びアウト玉数(打込玉数)に関するデータに基づいて、各パチンコ遊技機1及びそれに対応して設けられたカードユニット50における玉貸状況及びパチンコ玉の打込状況を監視している。
【0121】
また、台番号1番のパチンコ遊技機1の各入賞口19・・・及び始動入賞口14への各入賞数と、各入賞口に対応して設定された払出数(1回の入賞で払い出される景品玉の数)、各入賞口への入賞によって実際に払い出された払出数、全入賞口に対する各入賞口に対応する払出数の比率及び各入賞口に対応したベースが算出される。遊技場においてはこれらのデータから各パチンコ遊技機1の稼働状況を判断し、釘調整などの指針とする。
【0122】
ここで、遊技者がパチンコ玉を遊技領域7に打ち込むこと無く、カードユニット50からパチンコ玉の貸出を連続的に行っている場合には、偽造ICカードを用いた不正行為が行われている可能性が高いと云える。即ち、パチンコ遊技機1における一定時間当たりのパチンコ玉の発射数は規定されており、一方で、通常遊技者は出来るだけ効率的に大当りをねらうためにパチンコ玉が無くなりかけたところで玉貸操作を行うのが普通であるため、一定金額分の玉貸が行われた後、貸し出されたパチンコ玉が無くならないにも拘わらず、すぐに連続的に玉貸が行われている場合には不正行為である可能性が高い。
【0123】
このような考え方からカードユニット50から貸し出された貸出玉数とパチンコ遊技機1に打ち込まれたアウト玉数(打込玉数)との差玉数が判断基準となる。ここで、前述の如く遊技者は通常出来るだけ効率的に大当りをねらうためにパチンコ玉が無くなりかけたところで玉貸操作を行うのが普通であるため、通常時の前記差玉数に相当する遊技者の持玉数は、例えば、1回の玉貸操作に応じて払い出される付与遊技媒体数としての貸出玉数は本実施例においては125玉である。玉貸操作前の持玉数(本実施例では375玉)を考慮して持玉数(差玉数)は500玉以下を推移することとなる。
【0124】
しかしながら、不正行為者が通常の遊技を装いながら不正行為を行うと、貸出玉数は増加し、アウト玉数は増加しないので差玉数は上昇し多数となる。そして、前記差玉数が500玉を超えた時点からその状態が例えば4分継続(所定時間継続)された場合、監視条件成立判定手段にて所定の監視条件が成立したか否かを判定し、監視条件が成立するとホールコンピュータ204は不正行為発生の可能性が高いと判断して、監視システムコントローラ101に監視開始指示データを送信する。この監視開始指示データには当該異常な玉貸状況が発生しているパチンコ遊技機1及びカードユニット50を特定する情報が含まれている。
【0125】
また、前記1回の貸出玉数が125玉とすると、パチンコ遊技機1でこの125玉を発射するのには約1分15秒ほど時間がかかることから玉貸操作がなされた後1分以内に玉貸操作が実施されることはあまりなく、1分以内の間隔で玉貸操作が連続的に行なわれた場合には不正行為としてホールコンピュータ204にて検出して該当する遊技機の監視を開始する監視開始支持データを送信する。
【0126】
尚、付与遊技媒体数から使用遊技媒体数を差し引いた差玉数がホールコンピュータ204で予め設定された値を超えたら差玉異常遊技機として検出する例を挙げたが、付与遊技媒体数を遊技機へ前記賞球及び貸玉に使用するパチンコ玉を供給する供給路に設けられた補給センサ36にて検出された補給玉数として所定時間間隔(例えば1時間)の差遊技媒体数を算出して、該算出された差遊技媒体数がホールコンピュータ204において予め設定された値(例えば50、000玉)を越えた場合に該当するパチンコ遊技機1を差玉異常遊技機として検出するようにしても良い。また、付与遊技媒体数を賞球玉数及び貸出玉数の加算値とし、使用遊技媒体数である打込玉数との差数である差遊技媒体数がホールコンピュータ204における前記設定値を超えた場合に、差玉異常遊技機として検出するようにしても良い。この差遊技媒体数は累積値でもよく、また、設定値は任意に選択できる。
【0127】
また、ホールコンピュータ204は前述の監視遊技機検出手段にパチンコ遊技機1において発生するセーフ不正を監視する機能も有している。セーフ不正とは外部からパチンコ遊技機1に不正が行なわれることにより、払出数や入賞数が短時間で異常な値に増加する現象を言う。各パチンコ遊技機1に対して規定時間とセーフ玉数(規定値)を設定する。規定時間は0分0秒〜例えば59分59秒までの範囲内で1秒単位で自由に設定可能とされ、セーフ玉数は例えば0〜9900までを10玉単位で自由に設定可能とされている。
【0128】
また、実施例では全パチンコ遊技機1に対して規定時間は1分00秒、セーフ玉数は300と設定したものとする。これを更に詳しく述べると、全ての入賞口14、19A、19B、19C、19Dについて規定時間は1分00秒とされ、セーフ玉数は始動入賞口14について140、左上の入賞口19Aについて50、右上の入賞口19Bについて30、左下の入賞口19Cについて50、右下の入賞口19Dについて30と設定(全体ではセーフ玉数は前述の300)されたものとする。尚、セーフ玉数はそのときの状況判断によっては300より多く設定しても少なく設定しても差し支えない。
【0129】
このように設定された状態で、監視遊技機検出手段は1分間当たりの当該パチンコ遊技機1の前記大入賞口を除く全入賞口(14、19・・・)への入賞に対する賞球数がセーフ玉数(300玉)を越えたか否か判定(監視)しており、1分間当たりの数が301玉以上となった場合には、不正行為が行なわれていると断定する。また、各入賞口(14、19・・・)についても1分間当たりの当該入賞口に対応する賞球数がセーフ玉数(140或いは50若しくは30)を越えたか否かについて判定しており、全体では300を越えない場合でもいずれかの入賞口について1分間当たりの賞球数がそれぞれのセーフ玉数を越えた場合にも不正行為が行なわれているものと判断し差玉異常遊技機として検出され、監視システムコントローラ101へ差玉異常遊技機情報が送信され、監視条件成立判定手段にて所定の監視条件が成立したか否かを判定し、監視条件が成立するとステップST2に進む。
【0130】
そして、ステップST2で監視システムコントローラ101は差玉数が異常に多い差玉異常遊技機情報有りのパチンコ遊技機1(ここでは台番号1番とする)に対して設定された監視状態に駆動する命令を撮像手段に送信してそのパチンコ遊技機1の撮像を行なう監視状態に駆動制御する。この場合、監視状態への駆動制御命令信号は、その差玉異常遊技機情報有りのパチンコ遊技機1に最も近い監視ビデオカメラ126A及び追尾ビデオカメラ100Aに送信され、それら監視ビデオカメラ126A及び追尾ビデオカメラ100Aの撮像方向がパチンコ遊技機1(台番号1番)の方向に向けられて監視ビデオカメラ126A及び追尾ビデオカメラ100Aは差玉異常遊技機の監視に入る。また、監視遊技機検出手段はカードユニット50から出力された不正カード情報や衝撃検出センサ35、不正電波検出センサ34からの出力に基づいて該当するパチンコ遊技機1を監視システムコントローラ101に出力する。前記不正カード情報は、前記カード管理コンピュータにおいてICカードのカードID、度数の照合を行なって、照合不一致となった場合にホールコンピュータ204に対して該当するカードユニット50または遊技機のIDを共に出力しても良い。
【0131】
ステップST3で監視システムコントローラ101は追尾ビデオカメラ100Aからの監視画像信号の受信があるとステップST4で映像記録部123へ映像の記録を開始しステップST5で監視画像信号を受信する。尚、ステップST3で監視システムコントローラ101は監視画像信号の受信がない場合監視画像信号の受信が有るのを待つ。ステップST5で画像信号が受信されたらステップST6に進み、そこで、受信した画像信号が2値化処理されステップST7に進む。
【0132】
ステップST7で2値化処理された画像データは第1フレームメモリ112に記憶されてステップST8に進み、第1フレームメモリ112に記憶された1フレーム分の画像信号データと、比較用フレームの画像信号データ(追尾前は遊技者のいないときの画像データ)の2つのフレームデータをX軸方向、Y軸方向に走査した差分データが抽出される。
【0133】
次に、ステップST9で第1フレームメモリ112に記憶されたデータと比較用のフレームデータに差分データが有ると判断された場合は、撮像対象人物特定手段は撮像範囲内に、撮像対象人物が存在するとしてステップST10に進み、追尾フラグがセットされているか判断する。ステップST9でフレームデータに差分データがない場合は、ステップST21に進み追尾フラグがセットされていない場合は、撮像対象人物が存在しないと判断してステップST27で映像記録部123への映像の記録を停止して終了する。尚、ステップST21で追尾フラグがセットされている場合は追尾中である撮像対象人物に動きがないものと判断して、ステップST5に戻り再度ステップST9までの処理が行なわれる。
【0134】
ステップST10で追尾フラグがセットされていない場合は撮像対象人物を特定するためにステップST11に進み、追尾フラグがセットされている場合はステップST22に進む。ステップST11で撮像対象人物の特徴(頭頂部、首部、足のつま先などの位置)が抽出された後ステップST12に進み、そこで第1フレームメモリ112に記憶した抽出データと、予め登録されている人体の特徴を示すデータとを照合する。そして、ステップST13進んで照合した差分データに特徴の一致が無い場合ステップST5に戻り、再度ステップST13までの処理が行なわれる。ステップST13で特徴が一致した場合ステップST14に進んで撮像対象人物特定手段は追尾する撮像対象人物を特定して撮像対象に設定して追尾フラグをセットし監視状態を設定すると共に、追尾フラグのセットに基づき監視ビデオカメラ126Aを通常の監視状態に戻す。
【0135】
即ち、ステップST14で前述の2値化処理した映像画面122の中心点を原点として画像差信号が表わす画像の重心点が算出された撮像対象人物に追尾フラグがセットされた後ステップST15に進む。そこで、監視システムコントローラ101は追尾フラグがセットされた撮像対象人物の追尾を行なう追尾ビデオカメラ100のカメラ番号、水平角度、垂直角度、拡大率の撮像位置情報から撮像対象人物の撮像位置データを駆動制御手段に送信して追尾ビデオカメラ100Aを制御する。
【0136】
次に、ステップST16に進んで第1フレームメモリ112に記憶されたフレームデータが比較用フレームにセットされる。比較用フレームにセットされた比較用フレームデータは減算処理されて、画像差信号だけが第2フレームメモリ114に記憶される。即ち、ステップST16では監視システムコントローラ101は撮像対象人物の画像情報を所定時間間隔で収集し、この画像情報を第2フレームメモリ114に記憶してステップST17に進む。
【0137】
ステップST17でホールコンピュータ204から異常状態解除情報が有る場合、ステップST19に進み、異常状態解除情報が無い場合、ステップST18に進む。ステップST18で追尾ビデオカメラ100は遊技場の店長やオーナーなどによる追尾停止操作に応じて出力される終了信号が有る場合はステップST19に進み、そこでセットされた追尾フラグはクリアされた後ステップST27で映像記録部123への映像の記録を停止して終了する。ステップST18で終了信号が無い場合ステップST5に戻り、再度ステップST5からステップST18まで前述同様の処理が行なわれる。尚、異常状態解除情報があっても追尾停止操作がされるまで追尾を行なってもよく、また、異常状態解除情報があってから所定時間は追尾を継続するようにしてもよい。
【0138】
前記前記ステップST22において、ステップST10で追尾フラグが有ると判断され、撮像対象である撮像対象人物がいない場合、ステップST19に進み、そこでセットされた追尾フラグがクリアされ映像記録部123への映像の記録を停止して終了する。また、ステップST22で追尾フラグが有り撮像対象人物がいる場合、ステップST23に進んで2つの差分データから移動量算出手段によって移動方向・移動量が演算処理されてステップST24に進む。ステップST24でホールコンピュータ204は移動量算出手段にて算出された移動方向・移動量から追尾ビデオカメラ100の撮像範囲設定がされてステップST25に進み、追尾手段は撮像対象人物を追尾しながら撮像するため設定された撮像範囲に他の追尾ビデオカメラ100との重複エリアがあるか判断する。
【0139】
追尾手段は他の追尾ビデオカメラ100の映像画面122に追尾している撮像対象人物の重複エリアが無い場合は、ステップST27に進み、映像画面122に追尾している撮像対象人物の重複エリアが有る場合はステップST26に進み、移動方向をもと移動先の追尾ビデオカメラ100(この場合、隣接する追尾ビデオカメラ100或いは対向する追尾ビデオカメラ100)を選択し決定してステップST27に進む。ステップST27で移動量算出手段は選択され決定された追尾ビデオカメラ100に撮像位置がどの方向であるか前述の撮像位置データを駆動制御手段に送信しステップST16に進み、以降ステップST16〜ステップST19は前述同様の処理が行なわれ、これによって移動する撮像対象人物を追尾する。
【0140】
以上のような動作の遊技場監視装置で遊技機における異常状態発生時の遊技場での実際の撮像対象人物の追尾及び追尾軌跡表示例を図32を用いて説明する。尚、以降の説明では監視状態設定手段、駆動制御手段、記録手段、登録手段、表示手段、画像情報記憶手段などの説明は追尾全体を把握し難くなるので省略している。まず、不正カード情報、差玉異常遊技機情報有り、衝撃情報などの異常情報が発生すると監視遊技機検出手段は所定の監視条件が成立した台番号10番のパチンコ遊技機1を検出する。そして、追尾ビデオカメラ100A及び監視ビデオカメラ126Aを制御してパチンコ遊技機1の台番号10番の方向に旋回させ、その前に撮像対象となる撮像対象人物がいれば該撮像対象人物にあわせてズームアップし基準エリア内で撮像対象人物を撮像する。
【0141】
そして、撮像対象人物が台番号10番のパチンコ遊技機1から離れて台番号1番のパチンコ遊技機1方向に移動し追尾ビデオカメラ100Aの重複エリアに人物180が移動すると、移動量算出手段は追尾ビデオカメラ100Aの映像信号から移動方向・移動量を算出して追尾ビデオカメラ100の基準エリア内で撮像し追尾を行なう。そして、撮像対象人物がパチンコ遊技機1の台番号1番の前を通って遊技機設置島S2側に曲がり遊技機設置島S1の他端部まで移動すると、追尾手段は移動量算出手段で算出された信号で追尾ビデオカメラ100Cを旋回させて基準エリア内で追尾する。
【0142】
撮像対象人物がパチンコ遊技機1の台番号20方向に曲がり追尾ビデオカメラ100Aの撮像範囲から外れとる追尾手段は撮像対象人物の追尾を追尾ビデオカメラ100Cに切り替え基準エリア内で追尾を行なう。尚、移動する撮像対象人物の追尾が追尾ビデオカメラ100Aから追尾ビデオカメラ100Cに切り変わっても追尾ビデオカメラ100Aは撮像対象人物が戻った場合を想定して、撮像対象人物の追尾を再開できるように追尾ビデオカメラ100C方向に旋回したままとしておく。
【0143】
撮像対象人物がパチンコ遊技機1の台番号20番から17番まで移動して行くと追尾手段は追尾ビデオカメラ100Cに対向する追尾ビデオカメラ100Bを追尾ビデオカメラ100C側に旋回させて追尾の準備をする。撮像対象人物はパチンコ遊技機1の台番号17番から台番号17番に対向する位置にある台番号24番のパチンコ遊技機1前に移動した後、台番号21のパチンコ遊技機1側に移動していると、追尾手段は追尾ビデオカメラ100Cで追尾を継続し、追尾は追尾ビデオカメラ100Bに切り替えない。
【0144】
撮像対象人物が遊技機設置島S2の他端部まで移動した後、再度追尾ビデオカメラ100A側に移動すると、追尾手段は追尾ビデオカメラ100A方向に追尾ビデオカメラ100Cを旋回させて撮像対象人物を追尾する。そして、撮像対象人物が追尾ビデオカメラ100A側に移動して人物180の重心が追尾ビデオカメラ100Cの上側の重複エリアまで移動すると、追尾手段は今度は追尾ビデオカメラ100Aに切り替えて追尾ビデオカメラ100Aで追尾を行なう。この追尾ビデオカメラ100Aでの追尾は撮像対象人物が遊技場より外に出るまで行なわれ、ホールコンピュータ204からの解除信号、追尾の停止操作或いは追尾ができなくなった時点で追尾を停止する。
【0145】
そして、これら追尾ビデオカメラ100のカメラ番号、台番号、水平画角、垂直画角、拡大縮小画角のデータから遊技場の配置に基づいて座標を算出して追尾軌跡を映像画面122に表示する(図32)。これにより不正を行なった撮像対象人物の移動先を予め推測し、遊技場より不正を行なった撮像対象人物が外に出る以前に捕らえることができる。
【0146】
このように、追尾手段は、追尾中の撮像手段の撮像範囲から撮像対象人物が外れる場合、当該撮像対象人物を撮像可能な撮像手段を選択し、該選択した撮像手段を駆動制御するようにしているので、撮像手段の撮像範囲外となっても他の撮像手段によって追尾対象を確実に追跡することが可能となる。これにより、撮像対象人物が遊技場内にいる限り撮像対象人物を追尾することができるようになる。特に、監視ビデオカメラ126だけでは最初の犯行現場を撮像できない場合もあり、その犯行者が他のパチンコ遊技機1で再度犯行を犯した場合は確実に犯行現場を撮像することができるようになる。従って、移動先のパチンコ遊技機1の前に着座した人物180を追尾ビデオカメラ100でズームアップすれば、その場所で続けて不正を行なった際は確実に不正証拠を撮像することができる。
【0147】
また、撮像手段は、異常情報が検出されて異常と判断されて監視条件の成立時に該当するパチンコ遊技機1の監視状態に駆動される監視ビデオカメラ126と、人物が移動した際に追尾して撮像する追尾ビデオカメラ100とから成るので、例えば、不正行為を行なったと思われる人物180を追尾ビデオカメラ100にて追尾しつつ、監視ビデオカメラ126で遊技場の監視を実施することができるようになる。即ち、異常情報が検出されたパチンコ遊技機1の監視状態に追尾ビデオカメラ100を駆動することによってパチンコ遊技機1の監視を行なう。これにより、監視ビデオカメラ126だけでの一方向からのズームアップだけでは判断し難い不正行為をしたと思われる人物180の顔を追尾することにより移動する人物180の顔を周囲の角度から撮像することができ、後で追尾ビデオカメラ100の画像情報を確認したときに顔が分かり易くなる。
【0148】
尚、実施例では人物180が遊技機設置島S1のパチンコ遊技機1の台番号10番〜台番号1番を通って遊技機設置島S1、S2間に行きそこから出るまでの追尾動作を説明したが、遊技場のどこにいても追尾フラグがセットされた移動する人物180を他の追尾ビデオカメラ100で追尾を行なうことができるのは言うまでもない。
【0149】
また、実施例では不正電波検出センサ34を可変入賞球装置15近傍に設け、入賞球の検出信号を不正に発生させる現象を起こさせてしまう異常電波を検出して追尾ビデオカメラ100で不正行為を行なった思われる遊技者を追尾するようにしたが、これに限らずパチンコ遊技機1にガラスを割る、強くたたくなどによる衝撃を検出する異常振動検出装置、ガラス扉枠2の開閉検出装置や磁石を使った不正を検出する磁気検出センサ等を設け、これらに異常が発生した場合、追尾ビデオカメラ100を動作させて不正行為者と思われる遊技者を追尾するようにしても本発明は有効である。
【0150】
また、実施例では監視ビデオカメラ126及び追尾ビデオカメラ100にアナログ信号を出力するカメラを用い安価に監視システムを構成したがこれに限らず、監視ビデオカメラ126及び追尾ビデオカメラ100はデジタル信号を出力するデジタルカメラを用いても差し支えない。
【0151】
また、監視ビデオカメラ126で遊技場内を監視し、追尾ビデオカメラ100で人物を追尾したがこれに限らず、監視ビデオカメラ126に追尾機能を備えると共に追尾ビデオカメラ100に監視機能を備え、異常情報によって適宜監視ビデオカメラ126の機能を追尾に、追尾ビデオカメラ100の機能を監視に切り替えて使用しても本発明は有効である。
【0152】
また、不正電波検出センサ34、衝撃検出センサ35は遊技機とは個別に設けられ、検出出力は遊技機を介さずにホールコンピュータ204に出力されるようになっているが、これに限らず遊技機にこれら検出機能を設けて、遊技機の情報出力端子31Aから検出出力が出力されるようにしても良い。
【0153】
また、前記実施例では監視システムコントローラ101はフレーム間の差分データに基づき撮像対象人物の移動量を算出し、該算出した値に基づいて追尾ビデオカメラ100Aを駆動制御し、追尾を実施しているが、本発明はこれに限らず、所定領域内の撮像対象の位置を検出するための位置検出用カメラと撮像用カメラを備え、位置検出用カメラにて撮像された画像を処理することにより撮像対象の所定領域内の位置を検出し、撮像用カメラを駆動して検出された領域の撮像対象を撮像するようにしても良い。
【0154】
また、前記実施例ではカードユニット50にて受け付けたICカードの度数と、発行されたICカードの度数を管理するカード管理コンピュータで管理している度数との照合が不一致である場合に、不正カード情報が出力され、該不正カード情報に基づき該当する遊技機の監視を行なうようにしたが、これに限らず、ICカードのカードIDが盗難・紛失などによりカード管理コンピュータのブラックリストに登録されているカードユニット50にて受け付けたカードIDがブラックリストに登録されている場合に、該当する遊技機またはカードユニット50の監視を行なうようにしても良い。
【0155】
また、本実施例では、不正電波検出センサ34や衝撃検出センサ35の検出に基づいてホールコンピュータ204は、監視遊技機として判定するようにしたが、本発明はこれに限らず、予め定めた所定回数の検出が同じ遊技機で発生した場合や不正電波を所定期間(例えば1分間)検出した場合に、監視遊技機として判定するようにしても良い。
【0156】
また、前記実施例においては、追尾ビデオカメラを複数台用いて、追尾を行なう例を挙げたが、本発明はこれに限らず、1台の追尾ビデオカメラを天井に設置して、1台の追尾カメラにて追尾を行なうように構成しても良い。
【0157】
【発明の効果】
以上詳述した如く本発明によれば、遊技場監視装置は、複数の遊技機が設置された遊技場の所定領域を撮像可能な撮像手段と、
前記撮像手段の画像を記録する記録手段と、
前記撮像手段の撮像範囲に属する各遊技機を含む遊技用装置を撮像対象とした設定を行なう設定手段と、
前記遊技用装置において所定の監視条件が成立したか否かを判定する監視条件成立判定手段と、
該監視条件成立判定手段にて前記監視条件の成立と判定された前記遊技用装置を前記設定手段の設定に基づいて前記撮像手段を駆動して撮像し、該撮像範囲内の撮像対象人物を特定する撮像対象人物特定手段と、
該撮像対象人物特定手段にて特定された撮像対象人物が移動した場合において、前記撮像手段を駆動することにより当該撮像対象人物を追尾する追尾手段と、
前記撮像手段による撮像を制御する撮像制御手段と、
を備える遊技場監視装置であって、
前記撮像手段は、
複数の前記遊技用装置を撮像可能な前記遊技場内の所定位置に設けられるとともに視野変更可能とされた監視用撮像手段と、
前記監視用撮像手段とは異なる位置に設けられるとともに、前記追尾手段にて駆動されることで前記撮像対象人物を追尾可能とされた追尾用撮像手段と、
から成り、
前記撮像制御手段は、
前記監視用撮像手段においては、前記監視条件の成立判定がなされない場合に前記所定領域を撮像対象とする広角による撮像を行ない、前記監視条件の成立判定がなされた場合に該成立判定がなされた前記遊技用装置を撮像対象として狭角による撮像を行うと共に、前記撮像対象人物特定手段による撮像対象人物の特定に基づいて前記所定領域を撮像対象とする広角による撮像に戻す制御を実施し、
前記追尾用撮像手段においては、前記監視条件の成立判定がなされた場合に該成立判定がなされた前記遊技用装置を撮像対象として撮像すると共に、前記撮像対象人物特定手段による撮像対象人物の特定に基づいて前記追尾手段にて追尾される該撮像対象人物を撮像対象として撮像する制御を実施する、
ことを特徴としているので、例えば、遊技機に衝撃を加えるいたずら行為や、不正電波の発信或いは不正カードを使用するなどの不正行為を行なったと思われるいたずら行為者及び不正行為者などを特定して追跡することができ、不正行為の有無、不正行為の追跡調査及び不正行為を行なった撮像対象を捕まえるのに極めて役立たせることができる。また、記録手段に追尾中の画像を記録しているので記録した画像を再生して見ることにより不正行為の調査に利用できると共に、不正行為者を捕まえた際の証拠としても利用できるとともに、例えば、不正行為を行なったと思われる撮像対象人物を、追尾用撮像手段にて追尾中でも監視用撮像手段で遊技場の監視を実施することができる
【0158】
請求項2の発明によれば、上記に加えて、前記追尾用撮像手段は複数であって、前記追尾手段は、追尾中の前記追尾用撮像手段の撮像範囲から前記撮像対象人物が外れる場合、当該撮像対象人物を撮像範囲内に捉えている他の追尾用撮像手段を選択し、該選択した追尾用撮像手段を駆動して追尾を継続するので、追尾用撮像手段の撮像範囲外となっても他の追尾用撮像手段によって追尾対象を確実に追跡することができる。
【0159】
請求項3の発明によれば、請求項1又は請求項2に加えて、前記追尾手段にて駆動した前記追尾用撮像手段の撮像位置情報に基づいて前記撮像対象人物の遊技場内の位置を割り出す位置特定手段を備えるので、例えば、不正行為を行なったと思われる撮像対象人物の位置を特定できる。
【0160】
請求項4の発明によれば、請求項3に加えて、前記位置特定手段は、前記追尾手段にて駆動した前記追尾用撮像手段の撮像位置情報時系列に登録し、該登録した撮像位置情報に基づいて前記撮像対象人物の位置を連続的に割り出し、
前記位置特定手段にて割り出された位置に基づいて前記撮像対象人物の追尾軌跡を表示する表示手段を備えたので、遊技場内で追尾対象人物の移動軌跡を表示手段に表示することによって、例えば不正行為を行なったと思われる撮像対象人物の移動方向を予測しその撮像対象人物の移動先の監視用撮像手段及び追尾用撮像手段の監視状態を準備しておくことができる。
【0161】
請求項5の発明の発明によれば、請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4に加えて、所定の追尾停止操作に応じて前記追尾手段による前記撮像対象人物の追尾を停止させる追尾停止操作手段を備えるので、撮像対象人物が不正行為を行なったと判断されない場合には追尾を停止することができる。
【0162】
請求項6の発明によれば、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5に加えて、前記監視条件成立判定手段は、前記遊技機における遊技に関連して付与された付与遊技価値と、遊技に使用された使用遊技価値との差が所定範囲を超えたことに基づいて前記監視条件の成立と判定するので、例えば、遊技機に対して不正行為が行なわれた場合や、遊技場の想定以上に差遊技媒体数が大きくなる場合などの遊技場にとって不利益となる状態を監視することが可能となる。
【0163】
請求項7の発明によれば、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5に加えて、前記監視条件成立判定手段は、前記遊技機に対応して設けられた監視条件判定用の検出装置から検出出力が生じたことに基づいて前記監視条件の成立と判定するので、該当する遊技機において、例えば不正電波の受信などの検出出力によって不正行為の可能性のある遊技機を監視することができる。
【0164】
請求項8の発明によれば、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5に加えて、前記監視条件成立判定手段は、前記遊技機に対応して設けられた記録媒体処理装置において受け付けた遊技用記録媒体に応じて出力される監視要求に基づいて前記監視条件の成立と判定するので、例えば、不正な遊技用記録媒体が遊技用装置に受け付けられた場合に、遊技用装置に対応して設けられる遊技機を監視することができる。
【0165】
請求項9の発明によれば、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7又は請求項8に加えて、前記追尾用撮像手段から出力される画像信号に基づく所定時間間隔の画像情報を記憶する画像情報記憶手段と、
該記憶された画像情報間の差分データを抽出すると共に、該差分データに基づいて前記撮像対象人物の移動方向及び移動量を算出する移動量算出手段とを備え、
前記追尾手段は、該算出された移動方向及び移動量に応じて、前記追尾用撮像手段を駆動するので、フレーム間の画像の差分から撮像対象人物の移動方向・移動量を算出することができ不必要な画像の処理を行なわずに済む。
請求項10の発明によれば、請求項1〜9に加えて、追尾用撮像手段から距離が離れた場所でも撮像対象人物を詳細に映すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技場内に設置されたパチンコ遊技機やカードユニット等の遊技用装置、追尾ビデオカメラや監視ビデオカメラなどのレイアウト、及び、各機器と台端末装置との接続例を示す図である。
【図2】本発明を適用した遊技場の監視システムの構成図である。
【図3】図1に示した実施例のパチンコ遊技機とカードユニットの正面図である。
【図4】図3に示したパチンコ遊技機の遊技盤を示す拡大図である。
【図5】図3に示したパチンコ遊技機の遊技制御基板における回路構成の一例を示すブロック図である。
【図6】図3に示したパチンコ遊技機の払出制御基板及び玉払出装置の構成要素などの払出に関連する構成要素を示すブロック図である。
【図7】図3に示したパチンコ遊技機の管理装置に入力される情報の種類を説明するためのブロック図である。
【図8】図1に示した遊技場のパチンコ遊技機の台番号や、追尾ビデオカメラ、監視ビデオカメラなどの撮像範囲を説明するための図である。
【図9】遊技機の監視状態を示す各追尾ビデオカメラに設定された一例の水平画角、垂直画角拡大縮小画角のデータを示す図である。
【図10】追尾ビデオカメラの撮像範囲と対応する遊技場の座標を示す図である。
【図11】図2に示した追尾ビデオカメラを制御する監視システムコントローラーにおける回路構成の一例を示すブロック図である。
【図12】監視システムの信号処理部の一具体例を示すブロック図である。
【図13】(A)は1フレームの画像の標本点を示す説明図で(B)は(A)の走査線中の画像信号の標本点を示す説明図である。
【図14】第4図は図12の画像差信号発生のための処理動作を示す説明図である。
【図15】パチンコ遊技機の前に着座している撮像対象の特徴点の抽出を説明するための図である。
【図16】同図15のパチンコ遊技機の前に着座している撮像対象の特徴点を抽出した図の一例である。
【図17】パチンコ遊技機の前に立っている撮像対象の特徴点の抽出を説明するための図である。
【図18】同図17のパチンコ遊技機の前に立っている撮像対象の特徴点を抽出した図の一例である。
【図19】撮像対象の移動を算出するためのフレームの1画像である。
【図20】撮像対象の移動を算出するためのフレームの図19とは別の1画像である。
【図21】図19と図20を合成して撮像対象の重心点の移動を示した図である。
【図22】追尾ビデオカメラの基準エリアと重複エリアを示す映像画面の図である。
【図23】映像画面の重複エリアに撮像対象が入ったときの追尾ビデオカメラの移動方向を示す図である。
【図24】撮像対象が映像画面の下側の重複エリアにいる状態を示す図である。
【図25】図24の映像画面の下側の重複エリアにいる撮像対象に対して同一追尾ビデオカメラを下側に制御して映像画面の基準エリア内に撮像対象を入れた状態を示す図である。
【図26】撮像対象が他の追尾ビデオカメラに切り換わる重複エリアに位置した状態を示す図である。
【図27】同図26の映像画面の他の追尾ビデオカメラに切り換える重複エリア部分だけを示した図である。
【図28】追尾ビデオカメラが動作する重複エリアと他の追尾ビデオカメラに切り換わる重複エリアとを示す図である。
【図29】追尾ビデオカメラの重複エリアに入った移動する人物を他の追尾ビデオカメラで追尾する状態を示す図である。
【図30】追尾ビデオカメラの具体的な動作履歴を示す図である。
【図31】追尾ビデオカメラの追尾動作を示すフローチャートである。
【図32】パチンコ遊技機の台番号10番での異常状態発生時の遊技場での実際の撮像対象人物の追尾及び追尾軌跡表示例である。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機
6 遊技盤
20 開閉板
34 不正電波検出センサ
35 衝撃検出センサ
50 カードユニット
80 台端末装置
80A 情報入力端子
82 管理コンピュータ
83 信号線
87 カード処理装置
100 追尾ビデオカメラ
101 監視システムコントローラ
102 制御部
103 カメラ駆動部
104 追尾カメラ部
105 カメラ回路
106 信号処理部
111 アナログ−デジタル(A/D)変換回路
112 第1フレームメモリ(RAM)
113 減算回路
114 第2フレームメモリ(RAM)
115 演算装置
117 走査線
118 標本点
119 記憶部
122 撮像画面(表示部)
123 映像記録部
124 停止操作部
126 監視ビデオカメラ
127 カメラ駆動部
128 監視カメラ部
129 カメラ回路
180 人物(撮像対象)
204 ホールコンピュータ
S1 遊技機設置島
S2 遊技機設置島
S3 遊技機設置島

Claims (10)

  1. 複数の遊技機が設置された遊技場の所定領域を撮像可能な撮像手段と、
    前記撮像手段の画像を記録する記録手段と、
    前記撮像手段の撮像範囲に属する各遊技機を含む遊技用装置を撮像対象とした設定を行なう設定手段と、
    前記遊技用装置において所定の監視条件が成立したか否かを判定する監視条件成立判定手段と、
    該監視条件成立判定手段にて前記監視条件の成立と判定された前記遊技用装置を前記設定手段の設定に基づいて前記撮像手段を駆動して撮像し、該撮像範囲内の撮像対象人物を特定する撮像対象人物特定手段と、
    該撮像対象人物特定手段にて特定された撮像対象人物が移動した場合において、前記撮像手段を駆動することにより当該撮像対象人物を追尾する追尾手段と、
    前記撮像手段による撮像を制御する撮像制御手段と、
    を備える遊技場監視装置であって、
    前記撮像手段は、
    複数の前記遊技用装置を撮像可能な前記遊技場内の所定位置に設けられるとともに視野変更可能とされた監視用撮像手段と、
    前記監視用撮像手段とは異なる位置に設けられるとともに、前記追尾手段にて駆動されることで前記撮像対象人物を追尾可能とされた追尾用撮像手段と、
    から成り、
    前記撮像制御手段は、
    前記監視用撮像手段においては、前記監視条件の成立判定がなされない場合に前記所定領域を撮像対象とする広角による撮像を行ない、前記監視条件の成立判定がなされた場合に該成立判定がなされた前記遊技用装置を撮像対象として狭角による撮像を行うと共に、前記撮像対象人物特定手段による撮像対象人物の特定に基づいて前記所定領域を撮像対象とする広角による撮像に戻す制御を実施し、
    前記追尾用撮像手段においては、前記監視条件の成立判定がなされた場合に該成立判定がなされた前記遊技用装置を撮像対象として撮像すると共に、前記撮像対象人物特定手段による撮像対象人物の特定に基づいて前記追尾手段にて追尾される該撮像対象人物を撮像対象として撮像する制御を実施する、
    ことを特徴とする遊技場監視装置。
  2. 前記追尾用撮像手段は複数であって、前記追尾手段は、追尾中の前記追尾用撮像手段の撮像範囲から前記撮像対象人物が外れる場合、当該撮像対象人物を撮像範囲内に捉えている他の追尾用撮像手段を選択し、該選択した追尾用撮像手段を駆動して追尾を継続することを特徴とする請求項1の遊技場監視装置。
  3. 前記追尾手段にて駆動した前記追尾用撮像手段の撮像位置情報に基づいて前記撮像対象人物の遊技場内の位置を割り出す位置特定手段を備える、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2の遊技場監視装置。
  4. 前記位置特定手段は、前記追尾手段にて駆動した前記追尾用撮像手段の撮像位置情報時系列に登録し、該登録した撮像位置情報に基づいて前記撮像対象人物の位置を連続的に割り出し、
    前記位置特定手段にて割り出された位置に基づいて前記撮像対象人物の追尾軌跡を表示する表示手段を備えたことを特徴とする請求項3の遊技場監視装置。
  5. 所定の追尾停止操作に応じて前記追尾手段による前記撮像対象人物の追尾を停止させる追尾停止操作手段を備えることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4の遊技場監視装置。
  6. 前記監視条件成立判定手段は、前記遊技機における遊技に関連して付与された付与遊技価値と、遊技に使用された使用遊技価値との差が所定範囲を超えたことに基づいて前記監視条件の成立と判定することを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5の遊技場監視装置。
  7. 前記監視条件成立判定手段は、前記遊技機に対応して設けられた監視条件判定用の検出装置から検出出力が生じたことに基づいて前記監視条件の成立と判定することを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5の遊技場監視装置。
  8. 前記監視条件成立判定手段は、前記遊技機に対応して設けられた記録媒体処理装置において受け付けた遊技用記録媒体に応じて出力される監視要求に基づいて前記監視条件の成立と判定することを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5の遊技場監視装置。
  9. 前記追尾用撮像手段から出力される画像信号に基づく所定時間間隔の画像情報を記憶する画像情報記憶手段と、
    該記憶された画像情報間の差分データを抽出すると共に、該差分データに基づいて前記撮像対象人物の移動方向及び移動量を算出する移動量算出手段とを備え、
    前記追尾手段は、該算出された移動方向及び移動量に応じて、前記追尾用撮像手段を駆動することを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7又は請求項8の遊技場監視装置。
  10. 前記撮像制御手段は、前記撮像対象人物の追尾に応じて前記追尾用撮像手段における撮像拡大率を変更する制御を行う、
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれかの遊技場監視装置。
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