JP6616376B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
遊技領域(21)が画成された遊技盤(12)に装飾部材(27)が配設されて、当該装飾部材(27)の一側方を通過してアウト口(26)に至る遊技球が流下可能な第1球流下路(21a)および装飾部材(27)の他側方を通過してアウト口(26)に至る遊技球が流下可能な第2球流下路(21b)が前記遊技領域(21)に画成され、前記第1球流下路(21a)を流下する遊技球が導かれて転動し得るステージ(30)が前記装飾部材(27)に設けられて、当該ステージ(30)から遊技領域(21)に遊技球が排出されると共に、遊技機の稼働データを外部に出力する外部出力手段(55)と、前記遊技盤の前面側で開閉可能な枠体(15)とを備えた遊技機において、
前記装飾部材(27)の下方に設けられて前記ステージ(30)から排出された遊技球が入賞可能な第1始動入賞手段(32a)と、
前記第2球流下路(21b)を流下する遊技球が入賞し得る位置に配設され、遊技球の入賞確率を可変可能な第2始動入賞手段(33a)と、
前記第1始動入賞手段(32a)への入賞および前記第2始動入賞手段(33a)への入賞の何れかを契機として当りか否かを判定する第1の判定手段(24a)と、
前記第2球流下路(21b)を流下する遊技球が入賞し得る位置に配設され、前記第1の判定手段(24a)の判定結果が当りの場合に付与される特別遊技状態において開閉手段(34a)が開放して遊技球の入賞が許容される特別入賞手段と、
前記特別入賞手段に入賞した遊技球を検出する入賞球検出手段(41)と、
遊技球が通過し得るよう配設された通過ゲート(35)と、
前記通過ゲート(35)を通過する遊技球を検出する通過球検出手段(47)と、
前記通過球検出手段(47)の球検出に基づいて当りか否かを判定する第2の判定手段(24a)とを備え、
前記第2の判定手段(24a)の判定結果が当りの場合に、前記第2始動入賞手段(33a)が開放するよう構成され、
前記第2球流下路(21b)は、前記第1球流下路(21a)より幅狭に設けられた上側経路と、当該上側経路の下端に接続すると共に上側経路より幅広に設けられた下側経路とから構成され、
前記下側経路に前記通過ゲート(35)が配設されて、当該通過ゲート(35)を通過した遊技球が前記アウト口(26)へ向けて流下する所定の球流路を開放状態の前記開閉手段(34a)が遮って当該通過ゲート(35)を通過した遊技球を前記特別入賞手段に入賞させ得るよう構成されると共に、
前記第1始動入賞手段(32a)への入賞および第2始動入賞手段(33a)への入賞の何れかを契機として図柄を変動表示する表示手段(14)と、
前記通過球検出手段(47)の球検出を契機として、前記第2の判定手段(24a)での判定結果を示すための普通図柄を変動表示させる普通図柄表示手段(48)と、
前記第1の判定手段(24a)の判定結果が当りとなった場合に、非特典遊技状態と比べて前記第2始動入賞手段(33a)への遊技球の入賞契機が増加する特典遊技状態を、前記特別遊技状態の付与後に付与し得る特典遊技状態付与手段(24a)と、
前記特典遊技状態を特定する信号を前記外部出力手段(55)に出力する特典遊技状態特定信号出力手段(24a)とを備え、
前記第2始動入賞手段(33a)への入賞を契機とする前記第1の判定手段(24a)の判定結果が当りとなった場合に、前記第1始動入賞手段(32a)への入賞を契機とする前記第1の判定手段(24a)の判定結果が当りとなった場合よりも前記特別遊技状態で獲得し得る賞球数に対する期待値が高くなると共に、
前記表示手段(14)は、前記通過ゲート(35)と近接する隅部に、前記普通図柄に対応する普図用飾図を変動表示可能な変動領域(14b)を有し、
前記普通図柄表示手段(48)は、前記通過ゲート(35)を前記変動領域(14b)との間に挟むように前記遊技盤(12)に設けられ、
前記第2始動入賞手段(33a)への遊技球の入賞を契機として出力される信号、前記図柄の確定停止に対応して出力される信号、前記特典遊技状態であることを特定し得る信号、前記特別遊技状態であることを特定し得る信号および前記枠体(15)の開放を特定し得る信号を含む複数の信号を、前記外部出力手段(55)が外部に出力可能に構成されたことを要旨とする。
本願には、次のような技術的思想が含まれる。
遊技領域(21)が画成された遊技盤(12)に装飾部材(27)が配設されて、当該装飾部材(27)の一側方を通過してアウト口(26)に至る遊技球が流下可能な第1球流下路(21a)および装飾部材(27)の他側方を通過してアウト口(26)に至る遊技球が流下可能な第2球流下路(21b)が前記遊技領域(21)に画成され、前記第1球流下路(21a)を流下する遊技球が導かれて転動し得るステージ(30)が前記装飾部材(27)に設けられて、当該ステージ(30)から遊技領域(21)に遊技球が排出されると共に、遊技機の稼働データを外部に出力する外部出力手段(55)と、前記遊技盤の前面側で開閉可能な枠体(15)とを備えた遊技機において、
前記装飾部材(27)の下方に設けられて前記ステージ(30)から排出された遊技球が入賞可能な第1始動入賞手段(32a)と、
前記第2球流下路(21b)を流下する遊技球が入賞し得る位置に配設され、遊技球の入賞確率を可変可能な第2始動入賞手段(33a)と、
前記第1始動入賞手段(32a)への入賞および前記第2始動入賞手段(33a)への入賞の何れかを契機として当りか否かを判定する第1の判定手段(24a)と、
前記第2球流下路(21b)を流下する遊技球が入賞し得る位置に配設され、前記第1の判定手段(24a)の判定結果が当りの場合に付与される特別遊技状態において開閉手段(34a)が開放して遊技球の入賞が許容される特別入賞手段と、
前記特別入賞手段に入賞した遊技球を検出する入賞球検出手段(41)と、
遊技球が通過し得るよう配設された通過ゲート(35)と、
前記通過ゲート(35)を通過する遊技球を検出する通過球検出手段(47)と、
前記通過球検出手段(47)の球検出に基づいて当りか否かを判定する第2の判定手段(24a)とを備え、
前記第2の判定手段(24a)の判定結果が当りの場合に、前記第2始動入賞手段(33a)が開放するよう構成され、
前記第2球流下路(21b)は、前記第1球流下路(21a)より幅狭に設けられた上側経路と、当該上側経路の下端に接続すると共に上側経路より幅広に設けられた下側経路とから構成され、
前記下側経路に前記通過ゲート(35)が配設されて、当該通過ゲート(35)を通過した遊技球が前記アウト口(26)へ向けて流下する所定の球流路を開放状態の前記開閉手段(34a)が遮って当該通過ゲート(35)を通過した遊技球を前記特別入賞手段に入賞させ得るよう構成されると共に、
前記第1始動入賞手段(32a)への入賞および第2始動入賞手段(33a)への入賞の何れかを契機として図柄を変動表示する表示手段(14)と、
前記通過球検出手段(47)の球検出を契機として、前記第2の判定手段(24a)での判定結果を示すための普通図柄を変動表示させる普通図柄表示手段(48)と、
前記第1の判定手段(24a)の判定結果が当りとなった場合に、非特典遊技状態と比べて前記第2始動入賞手段(33a)への遊技球の入賞契機が増加する特典遊技状態を、前記特別遊技状態の付与後に付与し得る特典遊技状態付与手段(24a)と、
前記特典遊技状態を特定する信号を前記外部出力手段(55)に出力する特典遊技状態特定信号出力手段(24a)とを備え、
前記第2始動入賞手段(33a)への入賞を契機とする前記第1の判定手段(24a)の判定結果が当りとなった場合に、前記第1始動入賞手段(32a)への入賞を契機とする前記第1の判定手段(24a)の判定結果が当りとなった場合よりも前記特別遊技状態で獲得し得る賞球数に対する期待値が高くなると共に、
前記表示手段(14)は、前記通過ゲート(35)と近接する隅部に、前記普通図柄に対応する普図用飾図を変動表示可能な変動領域(14b)を有し、
前記第2始動入賞手段(33a)への遊技球の入賞を契機として出力される信号、前記図柄の確定停止に対応して出力される信号、前記通過球検出手段(47)の球検出を特定し得る信号、前記入賞球検出手段(41)の球検出を特定し得る信号、前記特典遊技状態であることを特定し得る信号、前記特別遊技状態であることを特定し得る信号および前記枠体(15)の開放を特定し得る信号を含む複数の信号を、前記外部出力手段(55)が外部に出力可能に構成されたことを要旨とする。
遊技領域(21)が画成された遊技盤(12)に装飾部材(27)が配設されて、当該装飾部材(27)の一側方を通過してアウト口(26)に至る遊技球が流下可能な第1球流下路(21a)および装飾部材(27)の他側方を通過してアウト口(26)に至る遊技球が流下可能な第2球流下路(21b)が前記遊技領域(21)に画成され、前記第1球流下路(21a)を流下する遊技球が導かれて転動し得るステージ(30)が前記装飾部材(27)に設けられて、当該ステージ(30)から遊技領域(21)に遊技球が排出されると共に、遊技機の稼働データを外部に出力する外部出力手段(55)を備えた遊技機において、
前記装飾部材(27)の下方に設けられて前記ステージ(30)から排出された遊技球が入賞可能な第1始動入賞手段(32a)と、
前記第2球流下路(21b)を流下する遊技球が入賞し得る位置に配設され、遊技球の入賞確率を可変可能な第2始動入賞手段(33a)と、
前記第1始動入賞手段(32a)への入賞および前記第2始動入賞手段(33a)への入賞の何れかを契機として当りか否かを判定する第1の判定手段(24a)と、
前記第2球流下路(21b)を流下する遊技球が入賞し得る位置に配設され、前記第1の判定手段(24a)の判定結果が肯定の場合に開閉手段(34a)が開放して遊技球の入賞が許容される特別入賞手段と、
前記特別入賞手段に入賞した遊技球を検出する入賞球検出手段(41)と、
遊技球が通過し得るよう配設された通過ゲート(35)と、
前記通過ゲート(35)を通過する遊技球を検出する通過球検出手段(47)と、
前記通過球検出手段(47)の球検出に基づいて当りか否かを判定する第2の判定手段(24a)とを備え、
前記第2の判定手段(24a)の判定結果が肯定の場合に、前記第2始動入賞手段(33a)は入賞確率が高くなるように可変するよう構成され、
前記第2球流下路(21b)は、前記第1球流下路(21a)より幅狭に設けられた上側経路と、当該上側経路の下端に接続すると共に上側経路より幅広に設けられた下側経路とから構成され、
前記第1の判定手段(24a)の判定結果に応じて前記開閉手段(34a)が開放した際に前記第2球流下路(21b)を流下する遊技球が入賞し得る位置に前記特別入賞手段が配設されると共に、当該第2球流下路(21b)の下側経路に前記通過ゲート(35)が配設されて、当該通過ゲート(35)を通過した遊技球が前記アウト口(26)へ向けて流下する所定の球流路を開放状態の前記開閉手段(34a)が遮って当該通過ゲート(35)を通過した遊技球を前記特別入賞手段に入賞させ得るよう構成されると共に、
前記第1始動入賞手段(32a)への入賞および第2始動入賞手段(33a)への入賞の何れかを契機として図柄を変動表示する表示手段(14)と、
前記第2の判定手段での判定結果が当りか否かに関する表示を前記表示手段(14)で実行する実行制御手段(51a)と、
前記通過球検出手段(47)の球検出を契機として、前記第2の判定手段(24a)での判定結果を示すための普通図柄を変動表示させる普通図柄表示手段(48)と、
前記普通図柄表示手段(48)での普通図柄の変動開始から確定停止までの時間が通常より短かくなる割合が高くなる変短状態を付与し得る変短状態付与手段(24a)と、
変短状態を特定する信号を出力する変短状態特定信号出力手段(24a)とを備え、
前記変短状態付与手段(24a)により変短状態を付与されている場合に前記第2球流下路(21b)を流下する遊技球が前記通過ゲート(35)を通過し得ると共に、当該第2球流下路(21b)を流下する遊技球が前記第2始動入賞手段(33a)へ入賞し得るよう構成されたことを要旨とする。
また、本願には、次のような技術的思想が含まれる。
前記遊技盤(12)の前面側で開閉可能な枠体(15)と、
前記第1始動入賞手段(32a)への遊技球の入賞を契機とする前記第1の判定手段(24a)の判定結果を示すための第1の特別図柄を表示させる第1特別図柄表示手段(42)と、前記第2始動入賞手段(33a)への遊技球の入賞を契機とする前記第1の判定手段(24a)の判定結果を示すための第2の特別図柄を表示させる第2特別図柄表示手段(43)とを備え、
前記各始動入賞手段(32a,33a)に遊技球が入賞したことを特定し得る信号、前記入賞率向上状態であることを特定し得る信号、前記特別入賞手段の開放が行われる特別遊技状態であることを特定し得る信号、前記枠体(15)の開放を特定し得る信号および異常の検出を特定し得るセキュリティ情報信号を含む複数の信号を、前記外部出力手段(55)が外部に出力可能に構成されたことを要旨とする。
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、前後に開口する矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に縦置き姿勢で設置される固定枠としての外枠11の開口前面側に、遊技盤12を着脱可能に保持する本体枠としての中枠13が開閉および着脱可能に組み付けられて、該遊技盤12の裏側に、所定条件の成立(後述する始動入賞装置32,33の始動入賞口32a,33aへのパチンコ球の入賞)を契機として演出用の図柄(以下「飾図」という)を変動表示させて図柄変動演出を行う演出実行手段としての図柄表示装置(図柄表示手段,表示手段)14が着脱可能に配設されている。また、前記中枠13の前面側には、前記遊技盤12を透視保護するガラス板や透明な合成樹脂材により形成された透視保護板(図示せず)で前後に開口する窓口15aを覆うよう構成された装飾枠としての前枠15が開閉可能に組み付けられると共に、該前枠15の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿17が開閉可能に組み付けられる。なお、実施例では、前記前枠15の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿16が一体的に組み付けられており、前枠15の開閉に合わせて上球受け皿16も一体的に開閉するよう構成される。
前記遊技盤12は、図2に示すように、ベニヤ材や合成樹脂材により形成された略矩形状の板部材であって、遊技盤12の裏面側に前記図柄表示装置14が着脱可能に組み付けられている。前記遊技盤12の前面には、略円形状に湾曲形成した案内レール25が配設されており、該案内レール25により画成される略円形の遊技領域21に、前記中枠13に配設された前記打球発射装置から発射されたパチンコ球が打ち出されることで遊技が行われるようになっている。また、前記遊技盤12には、前後に貫通する装着口(図示せず)が適宜位置に開設されており、各装着口に対して各種の遊技盤設置部品(具体的には後述する枠状装飾体27、始動入賞装置32,33、特別入賞装置34、球通過ゲート35、普通入賞装置36等)が前側から取り付けられると共に、遊技領域21の最下部位置には、該遊技領域21に打ち出されたパチンコ球を排出するアウト口26が開設されている。なお、前記装着口の形成数は、遊技盤12に取り付けられる各種遊技盤設置部品の個数や配設位置等により必要に応じて適宜変更される。
前記遊技盤12に配設される第1始動入賞装置32は、遊技領域21に常に開放して該遊技領域21を流下するパチンコ球が一定の確率で入賞可能な第1始動入賞口(第1始動入賞手段)32aを備える。
前記特別入賞装置34は、図2に示すように、遊技領域21に開口する特別入賞手段としての特別入賞口(図示せず)を開閉自在に閉成する開閉扉(開閉手段)34aを備えており、駆動手段としての特別入賞ソレノイド40(図10参照)の駆動に伴って開閉扉34aが閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置に変位するよう構成されている。なお、実施例では、前記開閉扉34aが前後方向へ揺動することで特別入賞口を開閉するよう構成されており、該開閉扉34aにより特別入賞口が閉鎖された状態を図2に示す。また、前記特別入賞装置34には、前記特別入賞口に入賞したパチンコ球を検出する特別入賞検出手段としての特別入賞検出センサ41(図10参照)が設けられている。前記特別入賞検出センサ41は、前記メイン制御基板24に配線接続されており、特別入賞検出センサ41がパチンコ球を検出すると、検出信号をメイン制御基板24に出力し、メイン制御基板24は、前記払出制御基板23に制御信号を出力して、前記球払出装置22に予め設定された数(実施例では15個)の賞球を払い出させるようになっている。ここで、前記特別入賞ソレノイド40は、前記始動入賞装置32,33へのパチンコ球の入賞を契機として特別入賞装置34を開放する大当り遊技が付与される場合に、当りの種類に応じた所定の開閉条件に従ってメイン制御基板24によって駆動制御される。
図2に示すように、前記遊技盤12には、前記遊技領域21の外側右下部位置に、前記始動入賞装置32,33(第1および第2始動入賞口32a,33a)への入賞を契機として作動する2組の特図表示器(特図表示手段)42,43が設けられている。ここで、2組の特図表示器42,43は、前記第1始動入賞口32への入賞を契機として変動表示を開始する第1特図表示器42と、第2始動入賞口33への入賞を契機として変動表示を開始する第2特図表示器43とからなり、各特図表示器42,43の何れも複数個(8個ずつ)の発光表示部により構成されている。そして、前記第1始動入賞口32へのパチンコ球の入賞を契機として、第1特図表示器42の発光表示部が順次点灯・消灯する点滅変動する特図変動表示が行われ、最終的に発光表示部が確定的に点灯した点灯位置(点灯パターン)により複数種類の特別図柄(以下、特図(第1図柄)という)を表示するようになっている。また、第2始動入賞口33へのパチンコ球の入賞を契機として、第2特図表示器43の発光表示部が点灯・消灯する点滅変動する変動表示が行われて、最終的に発光部が確定的に点灯した点灯位置(点灯パターン)により特図を表示するよう構成されている。なお、実施例の各発光表示部はLEDにより構成されているが、これに限らず点灯位置を適宜変更し得る形態であればよく、また7セグメント表示器やドットマトリックス、小型の液晶表示器、その他特図表示可能な表示手段を採用できる。
また、前記第1始動入賞口32にパチンコ球が入賞した際に取得される情報(各種乱数情報)が、機内部の記憶手段(メイン制御RAM24c)に第1特図始動保留情報(第1始動保留球)として記憶されるようになっている。同様に、前記第2始動入賞口33にパチンコ球が入賞した際に取得される情報(各種乱数情報)は、機内部の記憶手段(メイン制御RAM24c)に第2特図始動保留情報(第2始動保留球)として記憶されるようになっている。そして、前記遊技盤12における遊技領域21の外側右下部位置に、この第1特図始動保留情報の記憶数を表示する複数のLED(実施例では2個)から発光表示部が構成された第1特図保留表示部44が設けられると共に、該第2特図始動保留情報の記憶数を表示する複数のLED(実施例では2個)から発光表示部が構成された第2特図保留表示部45が設けられている。すなわち、前記第1および第2特図保留表示部44,45の表示内容によって、保留されている第1特図変動表示および第2特図変動表示の回数(図柄変動演出の回数)が報知される。
実施例のパチンコ機10では、大当り判定に当選した場合に、後述する複数種類の大当り遊技の中から1つの大当り遊技が決定される。この大当り遊技には、ラウンド回数が異なる複数種類のものが設定されており、当選した大当り遊技のラウンド数を報知するラウンド表示部60が、前記遊技盤12における遊技領域21の外側右下部位置に設けられている。このラウンド表示部60は、ラウンド数に対応する複数のLED(実施例では4個)から発光表示部が構成される。本実施例では、大当り遊技のラウンド数として、「16回」と「5回」の2種類が設定されており、ラウンド表示部57では、左側の2つの発光表示部が点灯することで、ラウンド数が「16回」の大当り遊技であることが報知され、右側の2つの発光表示部が点灯することで、ラウンド数が「5回」の大当り遊技であることが報知されようになっている。
実施例のパチンコ機10では、後述するように、大当り遊技終了後に付与される遊技状態として、確変状態および変短状態が設けられており、該状態を報知する状態表示部61が、前記遊技盤12における遊技領域21の外側右下部位置に設けられている。この状態表示部61は、複数のLED(実施例では2個)から発光表示部が構成されており、左側の発光表示部の点灯で確変状態であることを報知すると共に、右側の発光表示部の点灯で変短状態であることを報知するよう設定されている。なお、前記ラウンド表示部60および状態表示部61の表示領域は、図柄表示装置14で実行される後述の報知演出等の表示領域に比較して極めて小さく設定されており、図柄表示装置14で実行されている各種演出に注目している遊技者にとっては、ラウンド表示部60および状態表示部61での点灯状態で各情報を簡単には認識し難くなっている。
実施例に係る図柄表示装置14には、前記飾図を変動表示可能な図柄表示列57a,57b,57cが複数列設定されており、前記第1始動入賞口32または第2始動入賞口33への入賞を契機として、各図柄表示列57a,57b,57cにおいて飾図が変動開始されるようになっている。また、各図柄表示列57a,57b,57cには、飾図の有効停止位置58が夫々設定されており、図柄変動演出により、各図柄表示列57a,57b,57cの有効停止位置58を組み合わせた停止図柄有効ライン59に確定停止表示される飾図の図柄組み合わせを導出するようになっている。なお、実施例の図柄表示装置14には、3列の図柄表示列57a,57b,57cが左右横並び状に設定されると共に、各図柄表示列57a,57b,57c毎に飾図の有効停止位置58が1箇所ずつ定められており、3列の飾図からなる図柄変動演出が行われるようになっている。すなわち、実施例の図柄表示装置14には、1つの停止図柄有効ライン59が設定されている。以下の説明では、左側から順に左図柄表示列57a、中図柄表示列57b、右図柄表示列57cと指称する場合がある。
図1、図2に示すように、前記枠状装飾体27の右側(第2経路21b)には、遊技領域21を流下するパチンコ球が通過可能な球通過ゲート35が設けられている。この球通過ゲート35には通過球検出手段としての通過球検出センサ47(図10参照)が配設されており、該球通過ゲート35を通過するパチンコ球を通過球検出センサ47で検出するよう構成されている。前記通過球検出センサ47は、前記メイン制御基板24に配線接続されており、該通過球検出センサ47からメイン制御基板24への球検出信号の入力(すなわち通過球検出センサ47のパチンコ球の検出(球通過ゲート35のパチンコ球の通過))に伴って各種情報(後述する普図当り判定用乱数)が取得され、この取得した情報に基づいて後述する普図当り判定(普図当り抽選)が行われるよう構成されている。そして、この普図当り抽選の結果に応じて前記第2始動入賞装置33の始動入賞ソレノイド37が駆動制御されて開閉部材33b,33bが開閉動作するようになっている。
前記第2始動入賞装置33の第2始動入賞口33aを開放するか否かの始動口開放抽選を行う契機となる球検出を行う通過球検出センサ47を備える前記球通過ゲート35を、前記遊技盤12の右側部に配置したことで、パチンコ球が前記第2経路21bを流下する場合にのみ、該パチンコ球が球通過ゲート35を通過可能になっている。従って、実施例のパチンコ機10は、特定の条件が成立した場合(変短状態へ移行した場合)に、パチンコ球を第2経路21bへ打ち出す「右打ち」を実施することで、第2始動入賞口33aへの入賞確率が高い状態である遊技者にとって有利な遊技を享受させ得るよう構成される。また、実施例のパチンコ機10では、前記遊技盤12の第2経路21bにおける遊技釘28の配設数を少なくして、大当り状態(特定の条件の成立、特別遊技状態)に際して「右打ち」を実施することで、当該大当り状態で行われるラウンド遊技を早く消化して短時間で多くの賞球を獲得し得る有利な遊技を行い得るよう構成されている。これに対し、特定条件が不成立の場合(大当りの発生や、確変状態および変短状態に移行していない通常状態の場合)には、「右打ち」を実施したとしても遊技者に有利な遊技が行われない(逆に遊技者にとっては不利となる)ことから、該特定条件が不成立の場合にはパチンコ球を第1経路21aへ打ち出す「左打ち」を実施することで、所定の遊技が行われるよう構成されている。遊技者にとって不利とは、具体的には、(1)第1経路21aに比較して第2経路21bには遊技釘28が少なく、該第2経路21bではパチンコ球が速く流れ、パチンコ球が早く消費されしまう点、(2)通常状態では第2経路21bに位置する特別入賞装置34の特別入賞口は開放されていないから、「右打ち」してもパチンコ球は特別入賞口に入賞することはない点、(3)変短状態が付与されていない状態では、球通過ゲート35をパチンコ球が通過しても、普図当り抽選において当りとなる確率が低い点等が挙げられる。このように、遊技者が遊技状態(特定条件の成立・不成立)に応じて前記操作レバー20aを操作してパチンコ球の打ち出し位置を変更するよう構成することで、遊技者に能動的な遊技参加を促し、遊技の興趣を高めるようになっている。そして、実施例において特定条件の成立とは、パチンコ球を第2経路21bへ打ち出す「右打ち」を実施するのに適した条件の成立をいうものである。
また、図2に示すように、前記遊技盤12には、前記遊技領域21の外側右下部位置に、複数のLED(実施例では2個)から発光表示部が構成された普図表示器(普図表示手段)48が配設されている。この普図表示器48では、通過球検出センサ47のパチンコ球の検出(球通過ゲート35のパチンコ球の通過)を契機として、複数種類の普通図柄(以下、「普図」と示す場合がある)を変動させて1つの普図を導出する普図変動表示が行われるようになっている。実施例では、2つのLEDの発光態様にて2種類の普図を示している。具体的には、右側LEDだけが点灯する発光態様、および左側LEDだけが点灯する発光態様により普図を示している。なお、以下では、右側LEDだけが点灯することにより示される普図を普図「0」とし、説明の都合上、左側LEDだけが点灯することにより示される普図を普図「1」とする。そして、前記普図表示器48の最終的な表示結果から普図当りまたははずれを認識できるようになっている。具体的には、普図当りの場合に普図表示器に普図「1」が表示され、はずれの場合に普図「0」が表示される。すなわち、この普図当りを認識できる普図が普図当りの表示結果となり、はずれを認識できる普図が普図はずれの表示結果となる。
また、前記遊技盤12には、前記遊技領域21の外側右下部位置に、前記球通過ゲート35をパチンコ球が通過した際に取得される情報(後述する各種乱数情報)が機内部の記憶手段(メイン制御RAM24c)で始動保留情報として記憶された際に、該普図保留情報の記憶数を表示する複数のLED(実施例では2個)から発光表示部が構成された普図保留表示部49が配設されており、該普図保留表示部49の表示内容によって保留されている普図の変動回数が報知される。前記普図保留表示部49で表示される普図始動保留情報の記憶数は、球通過ゲート35をパチンコ球が通過すると1加算され、普図変動表示が開始されることにより1減算される。なお、普図始動保留情報の記憶数には所定の上限数(実施例では「4」)が設定されており、該上限数まで普図始動保留情報の記憶数を加算し得るよう設定されている。なお、前記普図保留表示部49は、複数(実施例では2つ)のLEDから構成されており、普図始動保留情報の記憶数が1〜2の場合には普図保留表示部49が左から順に点灯し、普図始動保留情報の記憶数が3〜4の場合には普図保留表示部49が左から順に点滅することで、普図変動表示が行われる保留数を把握し得るようになっている。
実施例に係る前記図柄表示装置14には、前記飾図を変動表示する領域とは別に、前記普図に対応する普図用飾図を変動可能な普図変動領域14bが設定されており、球通過ゲート35をパチンコ球が通過したことを契機として、普図変動領域14bにおいて普図用飾図が変動開始されるよう構成される。図柄表示装置14では、普図用飾図の変動が開示された後に所定の停止位置に普図用飾図が確定停止表示されることで、1回の普図用飾図変動演出が終了するようになっている。すなわち、普図用飾図変動演出は、1つの始動保留情報に基づいて行われる普図用飾図の変動開始から確定停止までを1回として実行される。また、普図表示器48と図柄表示装置14とでは、普図変動表示と普図用飾図変動表示に関する図柄変動演出が同時に開始され、普図と普図用飾図とが同時に確定停止表示される。なお、前記普図変動領域14bは、図柄表示装置14における画像表示面14aの一部に設定されたものであって、図2において二点鎖線で囲った部分に斜線を付して示している。
また、実施例のパチンコ機10は、大当り遊技終了後に遊技者に有利な遊技状態として第1特典遊技状態を付与する機能を備えている。ここで、第1特典遊技状態としては、前記特別入賞口へのパチンコ球の入賞契機が、当該第1特典遊技状態が付与されていない状態に較べて増加する状態である。具体的には、第1特典遊技状態では、特図当り確率を低確率から高確率に変動することにより特別入賞口へのパチンコ球の入賞契機を増加することができる。以下の説明では、第1特典遊技状態を、便宜的に「確変状態」というものとする。
また、実施例のパチンコ機10は、大当り遊技終了後に遊技者に有利な遊技状態として第2特典遊技状態(第2の遊技状態)を付与する機能を備えている。ここで、第2特典遊技状態としては、前記第2始動入賞口33aへのパチンコ球の入賞契機が、当該第2特典遊技状態が付与されていない状態(第1の遊技状態)に較べて増加する状態である。具体的には、第2特典遊技状態では、(1)普図変動表示の変動時間の短縮、(2)普図当り確率を低確率から高確率に変動、(3)普図当り1回についての第2始動入賞口33aを開放する開閉部材33b,33bの開放時間を増やすこと、により第2始動入賞口33aへのパチンコ球の入賞契機を増加することができる。なお、第2特典遊技状態では、上記(1)〜(3)を単独または複数を組み合わせることができる。なお普図当り1回についての第2始動入賞口33aを開放する開閉部材33b,33bの開放時間を増やすに際しては、開閉部材33b,33bの開放時間を単純に延長することで実現してもよく、また開閉部材33b,33bの開放回数を増やすことで実現することもでき、またこれらを複合させてもよい。なお、実施例では、第2特典遊技状態として上記(1)〜(3)を組み合わせており、以下の説明では、これら(1)〜(3)を組み合わせた状態を便宜的に「変短状態」というものとする。そして、本実施例では、前記変短状態が入賞率向上状態となる。
次に、実施例のパチンコ機10で付与される大当り遊技について説明する。図3に示す如く、大当り遊技は、特図変動表示の結果として特図表示器42,43に大当り図柄が停止表示された後に開始されるよう設定されており、大当り遊技の開始を示すオープニング演出OPと、オープニング演出終了後に行われる規定ラウンド数(実施例では5ラウンドまたは16ラウンド)だけラウンド間インターバルを挟んで繰り返されるラウンド遊技と、大当り遊技の終了を示すエンディング演出EDとにより構成されている。前記ラウンド遊技では、発生した大当りの種類に応じた開放動作で特別入賞装置34の開閉扉34aが開閉動作して、1回のラウンド遊技において特別入賞口に規定個数(例えば9個)のパチンコ球が入賞するか、或いは各ラウンド遊技の開始から規定時間(ラウンド遊技時間)が経過することで1回のラウンド遊技が終了する。なお、大当り遊技における各ラウンド遊技の間は、所定時間(以下「ラウンド間インターバル」という)だけ開閉扉34aが閉鎖状態で保持されるインターバルが設定されている。すなわち、大当り遊技では、前記開閉扉34aが各大当り遊技の規定ラウンド数以上の開閉動作を行う。
実施例のパチンコ機10では、図3に示すように、大当り判定に当選した場合に、遊技者に与える価値が異なる複数種類(実施例では10種類)の大当り遊技の中から1つの大当り遊技が決定され、その決定された大当り遊技が付与される。ここで、10種類の大当り遊技の内で何れの大当り遊技が付与されるかは、大当り判定に当選した際に決定される大当り図柄(特図1および特図2)の種類に基づいて決定されるようになっている。実施例において第1特図表示器42に表示可能な100種類の大当り図柄としての特図1は、図柄A、図柄B、図柄C、図柄D、図柄E、図柄Fの6つのグループに分類されており、第1特図表示器42に確定停止表示された特図1に応じて6種類の大当り遊技が付与されるようになっている。また、実施例において第2特図表示器43に表示可能な100種類の大当り図柄としての特図2は、図柄a、図柄b、図柄c、図柄dの4つのグループに分類されており、第2特図表示器43に確定停止表示された特図2に応じて4種類の大当り遊技が付与される。
ここで、図柄A、図柄Bに分類される特図1が第1特図表示器42に表示されるか、図柄aに分類される種類の特図2が第2特図表示器43に表示された場合には、大当り遊技として特別確変大当り遊技(特別当り遊技)が付与されるようになっている。前記特別確変大当り遊技は、規定ラウンド数が「16回」に設定されたラウンド大当り遊技であって、各ラウンド遊技の入賞上限個数が「9個」に設定されている。そして、特別確変大当り遊技では、大当り判定の当選時における遊技状態に関係なく、大当り遊技終了後に、次回の大当り遊技が生起されるまでの間、大当り遊技終了後に確変状態および変短状態が継続して付与されるようになっている。そして、特別確変大当り遊技の各ラウンド遊技では、ラウンド遊技の開始から終了まで継続して特別入賞口を開放する長時間開放動作を開閉扉34aに行わせるよう設定されている。すなわち、前記確変大当り遊技の全てのラウンド遊技は、ラウンド遊技開始から終了まで開放する長時間開放動作を開閉扉34aに行わせる全開放ラウンド遊技で構成されている。従って、特別確変大当り遊技では、各ラウンド遊技において開閉扉34aが1回だけ開放し、大当り遊技の全体で16回の開閉動作を開閉扉34aが繰り返すようになっている。
図柄Cに分類される特図1が第1特図表示器42に表示された場合には、大当り遊技として第1の特殊確変大当り遊技(以下、ジャンプアップ確変大当り遊技という)が付与されるようになっている。前記ジャンプアップ確変大当り遊技(第1当り遊技)は、規定ラウンド数が「16回」に設定されたラウンド大当り遊技であって、各ラウンド遊技の入賞上限個数が「9個」に設定されている。そして、ジャンプアップ確変大当り遊技では、大当り判定の当選時における遊技状態に関係なく、大当り遊技終了後に、次回の大当り遊技が生起されるまでの間、大当り遊技終了後に確変状態および変短状態が継続して付与されるようになっている。
図柄Dに分類される特図1が第1特図表示器42に表示された場合には、大当り遊技として16R突然確変大当り遊技(第2当り遊技、第1短開放当り遊技)が付与されるようになっている。また、図柄Eに分類される特図1が第1特図表示器42に表示された場合には、大当り遊技として5R突然確変大当り遊技(第2当り遊技、第2短開放当り遊技)が付与されるようになっている。前記16R突然確変大当り遊技は、規定ラウンド数が「16回」に設定されたラウンド大当り遊技であって、各ラウンド遊技の入賞上限個数が「9個」に設定されている。そして、16R突然確変大当り遊技では、大当り判定の当選時における遊技状態に関係なく、大当り遊技終了後に、次回の大当り遊技が生起されるまでの間、大当り遊技終了後に確変状態および変短状態が継続して付与されるようになっている。16R突然確変大当り遊技の各ラウンド遊技では、ラウンド遊技の開始から終了まで継続して特別入賞口を短時間開放する短時間開放動作を開閉扉34aに行わせるよう設定されている。そして、16R突然確変大当り遊技では、各ラウンド遊技において開閉扉34aが1回だけ開放し、大当り遊技の全体で16回の開閉動作を開閉扉34aが繰り返すようになっている。
図柄Fに分類される特図1が第1特図表示器42に表示された場合には、大当り遊技として通常非確変大当り遊技が付与されるようになっている。前記通常非確変大当り遊技は、規定ラウンド数が「16回」に設定されたラウンド大当り遊技であって、各ラウンド遊技の入賞上限個数が「9個」に設定されている。そして、通常非確変大当り遊技では、大当り判定の当選時における遊技状態に関係なく、大当り遊技終了後に確変状態が付与されない(非確変状態とされる)と共に、大当り遊技終了時から予め決められた変短回数(実施例では80回)の特図変動表示が行れるまでの間だけ変短状態が付与されるようになっている。なお、通常非確変大当り遊技における各ラウンド遊技での開閉扉34aの開閉態様は、前述した特別確変大当り遊技と同じである。すなわち、通常非確変大当り遊技の各ラウンド遊技では、ラウンド遊技の開始から終了まで継続して特別入賞口を開放する長時間開放動作を開閉扉34aに行わせるよう設定されている。すなわち、前記非確変大当り遊技の全てのラウンド遊技は、ラウンド遊技開始から終了まで開放する長時間開放動作を開閉扉34aに行わせる全開放ラウンド遊技で構成されている。従って、通常非確変大当り遊技では、各ラウンド遊技において開閉扉34aが1回だけ開放し、大当り遊技の全体で16回の開閉動作を開閉扉34aが繰り返すようになっている。
図柄bに分類される特図2が第2特図表示器43に表示された場合には、大当り遊技として第2の特殊確変大当り遊技(以下、ステップアップ確変大当り遊技という)が付与されるようになっている。前記ステップアップ確変大当り遊技は、規定ラウンド数が「16回」に設定されたラウンド大当り遊技であって、各ラウンド遊技の入賞上限個数が「9個」に設定されている。そして、ステップアップ確変大当り遊技では、大当り判定の当選時における遊技状態に関係なく、大当り遊技終了後に、次回の大当り遊技が生起されるまでの間、大当り遊技終了後に確変状態および変短状態が継続して付与されるようになっている。
図柄cに分類される特図2が第2特図表示器43に表示された場合には、大当り遊技として短縮確変大当り遊技が付与されるようになっている。また、図柄dに分類される特図2が第2特図表示器43に表示された場合には、大当り遊技として短縮非確変大当り遊技が付与されるようになっている。前記16R短縮確変大当り遊技および16R短縮非確変大当り遊技は、規定ラウンド数が「16回」に設定されたラウンド大当り遊技であって、各ラウンド遊技の入賞上限個数が「9個」に設定される。そして、16R短縮確変大当り遊技では、大当り判定の当選時における遊技状態に関係なく、大当り遊技終了後に、次回の大当り遊技が生起されるまでの間、大当り遊技終了後に確変状態および変短状態が継続して付与されるようになっている。一方、16R短縮非確変大当り遊技では、大当り判定の当選時における遊技状態に関係なく、大当り遊技終了後に確変状態が付与されない(非確変状態とされる)と共に、大当り遊技終了時から予め決められた変短回数(実施例では80回)の特図変動表示が行われるまでの間だけ変短状態が付与されるようになっている。
実施例のパチンコ機10は、前記図柄表示装置14で実行される図柄変動演出の演出内容(表示内容)が異なる複数(実施例では4つ)の遊技演出モードを備えている。ここで、遊技演出モードは、その時点での遊技状態が確変状態であるか否かを遊技者に示唆すると共に、変短状態であるか否かを遊技者に示唆する遊技状態示唆画像を図柄表示装置14に表示させて遊技演出を行うようになっている。そして、実施例のパチンコ機では、所定のモード移行条件が成立することで遊技演出モードが変更され得るようになっている。ここで、実施例では、大当りの発生および大当り遊技後の図柄変動(第1または第2特図変動表示)の変動回数(実施例では80回)がモード移行条件とされている。
次に、パチンコ機10の制御構成について、図10を参照して説明する。実施例のパチンコ機10には、パチンコ機10を全体的に制御するメイン制御基板(メイン制御手段)24と、該メイン制御基板24からの制御信号に基づいて各制御対象を制御するサブ制御基板(サブ制御手段)50とが設けられている。すなわち、メイン制御基板24では、パチンコ機10に備えられた各種検出センサ(検出手段)38,39,47からの検出信号に基づいて各種処理が実行され、その処理結果に応じた各種の制御信号(制御コマンド)がサブ制御基板50に出力されるようになっている。
前記メイン制御基板24は、制御処理を実行するメイン制御CPU(制御手段)24a、該メイン制御CPU24が実行する制御プログラムを記憶するメイン制御ROM24b、当該メイン制御CPU24の処理に必要なデータの書込み・読出しが可能なメイン制御RAM24c等が備えられている(図10参照)。そして、前記始動入賞検出センサ38,39、特別入賞検出センサ41、通過球検出センサ47等の各種センサが前記メイン制御CPU24aに接続されている。また、メイン制御CPU24aには、第1および第2特図表示器42,43、第1および第2特図保留表示部44,45、普図表示器48、普図保留表示部49等の各表示器(部)が接続されて、各検出センサ38,39,47の検出を契機としてメイン制御CPU24aで実行された制御処理に基づいて、各表示器(部)42,43,44,45の表示制御が実行されるようになっている。また、メイン制御CPU(開放制御手段)24には、前記第2始動入賞装置33および特別入賞装置34に設けられたソレノイド37,40が接続されており、該メイン制御CPU34aでの制御処理結果に基づいて各ソレノイド37,40の駆動制御が行われるようになっている。そして、メイン制御CPU24aは、大当り遊技の種類に応じて前記特別入賞ソレノイド40を駆動制御し、開閉扉34aを長時間開放動作させる長時間開放制御および開閉扉34aを短時間開放動作させる短時間開放制御を実行するよう構成される。
メイン制御CPU24aは、判定用乱数としての大当り判定用乱数、特図決定用乱数、演出実行判定用乱数(リーチ判定用乱数)、変動パターン振分用乱数、普図当り判定用乱数等の各種乱数の値を所定の周期(実施例では4ms)で更新し、更新後の値をメイン制御RAM24cに一時的に記憶して更新前の値を書き換えている。また、メイン制御CPU24aは、時間を計測するタイマ更新処理を実行する。メイン制御RAM24cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグなど)が記憶(設定)されるようになっている。
一方、メイン制御ROM24bには、図柄変動演出の結果、大当りを発生させることを示す大当り判定値が記憶されている。大当り判定値は、前記大当り判定用乱数を用いて大当りか否かの判定(大当り判定)で用いる判定値であり、大当り判定用乱数の取り得る「0」〜「65535」までの全65536通りの整数の中から所定数の判定値が定められている。ここで、大当り判定値は、大当り判定を行う時点で前述した確変状態が付与されているか否かで判定値の設定数が異なっている。具体的には、確変状態のときに設定される大当り判定値の数(実施例では1518個)は、非確変状態の場合に設定される大当り判定値の数(実施例では164個)よりも多く設定されている。すなわち、確変状態のときの大当り判定値の設定数を多くすることで、大当りが発生し易くなっている。
前記統括制御基板51には、図10に示す如く、統括制御CPU51aが備えられている。該統括制御CPU51aには、統括制御ROM51bおよび統括制御RAM51cが接続されている。また、統括制御CPU51aは、各種乱数の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値を統括制御RAM51cの設定領域に記憶(設定)して更新前の値を書き換えている。
次に、図10に基づき表示制御基板52について説明する。表示制御基板52には、表示制御CPU52aが備えられている。該表示制御CPU52aには、表示制御ROM52bおよび表示制御RAM52cが接続されている。また、表示制御基板52(表示制御CPU52a)には、図柄表示装置14が接続されている。表示制御ROM52bには、図柄表示装置14の表示内容を制御するための表示制御プログラムが記憶されている。また、表示制御ROMには、各種の画像データ(図柄、各種背景画像、文字、キャラクタなどの画像データ)が記憶されている。更に、表示制御RAM52cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種の情報が記憶(設定)されるようになっている。
次に、メイン制御基板24のメイン制御CPU24aが制御プログラムに基づき実行する各種処理について具体的に説明する。
特図入力処理では、図4に示すように、第1始動入賞装置32の第1始動入賞口32aにパチンコ球が入賞したか否かをメイン制御CPU24aが判定する(ステップA11)。すなわち、ステップA11においてメイン制御CPU24aは、第1始動入賞口32aに対応する第1始動入賞検出センサ38がパチンコ球を検出した時に出力する検出信号が入力されたか否かを判定する。そしてステップA11の判定結果が否定の場合には、ステップA15に移行する。ステップA15の判定結果が肯定の場合には、メイン制御CPU24aは、メイン制御RAM24cに記憶されている第1特図始動保留情報の記憶数が上限数の4未満であるか否かを判定する(ステップA12)。ステップA12の判定結果が否定(すなわち第1特図始動保留情報の記憶数が4)の場合には、メイン制御CPU24aは、ステップA15に移行する。
次に、特図開始処理について図5〜図7に基づき説明する。メイン制御CPU24aは、特図開始処理を所定の周期(実施例では4ms)毎に実行している。特図開始処理では、メイン制御CPU24aは、特図表示器42,43および図柄表示装置14において特図1または特図2が変動表示中であるか、または大当り遊技中であるか否かを判定する(ステップB1)。そして、ステップB11の判定結果が肯定の場合には、メイン制御CPU24aは、特図開始処理を終了する。一方、ステップB11の判定結果が否定の場合には、第2特図始動保留情報の記憶数を読み出し(ステップB12)、第2特図始動保留情報の記憶数が「0」よりも大きいか否かを判定する(ステップB13)。ステップB13の判定結果が否定の場合には(第2特図始動保留情報の記憶数=0の場合には)、メイン制御CPU24aは、ステップB16の処理に移行する。またメイン制御CPU24aは、ステップB13の判定結果が肯定の場合には(第2特図始動保留情報の記憶数>0)の場合には、メイン制御RAM24cの所定の記憶領域に記憶される特図変動処理フラグに第2特図変動演出を実行することを示す値「1」を設定する。次いで、メイン制御CPU24aが第2特図始動保留情報の記憶数を1減算して(ステップB14)、当該第2特図始動保留情報の記憶数に対応付けられたメイン制御RAM24cの所定の記憶領域に記憶されている大当り判定用乱数の値と、リーチ判定用乱水の値、特図振分用乱数の値、演出実行判定用乱数の値および変動パターン振分用乱数の値をメイン制御CPU24aが取得する(ステップB15)。
次に、普図入力処理について、図8に基づいて説明する。図8に示す如く、前記球通過ゲート35にパチンコ球が通過したか否かをメイン制御CPU24aが判定する(ステップC11)。すなわち、ステップC11においてメイン制御CPU24aは、通過球検出センサ47がパチンコ球を検知した時に出力する検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、ステップC11の判定結果が否定の場合には、普図入力処理を終了する。これに対してステップC11の判定結果が肯定の場合には、メイン制御CPU24aは、メイン制御RAM24cに記憶されている普図始動保留情報の記憶数が上限数の4未満であるか否かを判定する(ステップC12)。ステップC12の判定結果が否定(普図始動保留情報の記憶数=4)の場合には、メイン制御CPU24aは、普図柄入力処理を終了する。
次に、普図開始処理について、図9に基づき説明する。メイン制御CPU24aは、普図開始処理を所定周期(実施例では4ms)毎に実行している。普図開始処理では、メイン制御CPU24aは、普図表示器48において普図が変動表示中であるか、または普図当り遊技中であるか否かを判定する(ステップD11)。そして、ステップD11の判定結果が肯定の場合には、メイン制御CPU24aは、普図開始処理を終了する。一方、ステップD11の判定結果が否定の場合には、普図始動保留情報の記憶数を読み出し(ステップD12)、普図始動保留情報の記憶数が「0」よりも大きいか否かを判定する(ステップD13)。そして、ステップD13の判定結果が否定の場合には(普図始動保留情報の記憶数=0の場合には)、メイン制御CPU24aは、普図開始処理を終了する。一方、ステップD13の判定結果が肯定の場合には(普図始動保留情報の記憶数>0の場合には)、普図始動保留情報の記憶数の数を1減算して(ステップD14)、当該普図始動保留情報の記憶数に対応付けられたメイン制御RAM24cの所定の記憶領域に記憶されている普図当り判定用乱数の値をメイン制御CPU24aが取得する(ステップD15)。
次に、統括制御基板51で実行される処理について説明する。統括制御基板51の統括制御CPU51aは、前記メイン制御CPU24aから入力された変動パターン指定コマンドに基づいて、当該図柄変動演出において実行する演出パターンを決定し、決定した演出パターンを指定する演出パターン指定コマンドを表示制御基板52やランプ制御基板53、音制御基板54等に出力する。ここで、統括制御CPU51aが選択可能な演出パターンは、演出モード毎に分類されており、統括制御基板51に入力される演出モードフラグの設定値に基づいて選択可能な演出パターンから変動パターンに対応する演出パターンが選択される。また、統括制御CPU51aは、特図1指定コマンドまたは特図2指定コマンドが入力されると、該コマンドに対応する特図の停止図柄指定に応じて図柄表示装置14に最終停止表示させる各図柄表示列57a,57b,57cの飾図を決定する。すなわち、統括制御CPU51aは、特図1指定コマンドまたは特図2指定コマンドで指定された図柄が大当り図柄の場合には、大当り表示となる飾図の図柄組み合わせとなるよう各図柄表示列57a,57b,57cの飾図が決定される。そして、前記演出パターンで特定される各図柄表示列57a,57b,57cの飾図の停止タイミングにおいて、各列の飾図指定コマンドを表示制御基板52やランプ制御基板53、音制御基板54等に出力する。具体的には、統括制御CPU51aは、変動パターン指定コマンドが入力されると同時にタイマ手段により時間の計測を開始し、左図柄表示列57aの飾図の停止タイミングにおいて左飾図指定コマンドを出力し、右図柄表示列57cの飾図の停止タイミングにおいて右飾図指定コマンドを出力し、中図柄表示列57bの飾図の停止タイミングにおいて中飾図指定コマンドを出力する。
前記統括制御基板51の統括制御CPU51aは、前記メイン制御CPU24aから入力された普図変動パターン指定コマンドに基づいて、普図用飾図の変動演出において実行する演出パターンを決定し、決定した演出パターンを指定する演出パターン指定コマンドを表示制御基板52やランプ制御基板53、音制御基板54等に出力する。ここで、統括制御CPU51aが選択可能な演出パターンは、演出モード毎に分類されており、統括制御基板51に入力される演出モードフラグの設定値に基づいて選択可能な演出パターンから普図変動パターンに対応する演出パターンが選択される。また、統括制御CPU51aは、普図指定コマンドが入力されると、該コマンドに対応する普図の停止図柄指定に応じて図柄表示装置14の普図変動領域14bに最終停止表示させる普図用飾図を決定する。すなわち、統括制御CPU51aは、普図指定コマンドで指定された普図が当り図柄の場合には、当り表示となる普図用飾図が決定される。そして、前記演出パターンで特定される普図用飾図の停止タイミングにおいて、普図用飾図指定コマンドを表示制御基板52やランプ制御基板53、音制御基板54等に出力する。具体的には、統括制御CPU51aは、普図変動パターン指定コマンドが入力されると同時にタイマ手段により時間の計測を開始し、普図用飾図の停止タイミングにおいて普図用飾図指定コマンドを出力する。
前記表示制御基板52では、演出パターン指定コマンドが入力されると、該コマンドで特定される演出パターンに対応する演出内容を示す表示データを表示制御CPU52aが選択し、該演出パターンに対応した表示内容で図柄変動演出を実行させるように図柄表示装置14を制御する。そして、表示制御CPU52aは、図柄変動演出の開始に伴って演出開始からの経過時間を計時し、計測した時間毎に演出パターンに基づいた画像が表示されるよう図柄表示装置14に映し出す画像を所定の周期毎に切り替える。そして、表示制御CPU52aは、各図柄表示列57a,57b,57cの図柄停止コマンドが入力されると、対応する図柄表示列57a,57b,57cの有効停止位置58に飾図指定コマンドで指定された飾図を仮停止させ、全図柄停止コマンドが入力されると、各図柄表示列57a,57b,57cの有効停止位置58に飾図指定コマンドで指示された飾図を図柄表示装置14に確定停止表示させるように図柄表示装置14の表示内容を制御し、図柄変動演出を終了させる。また、表示制御CPU52aは、モード指定コマンドが入力されると、指示された演出モードに対応する背景画像を表示させる。
前記表示制御基板52では、普図変動パターン指定コマンドが入力されると、該コマンドで特定される普図変動パターンに対応する演出内容を示す表示データを表示制御CPU52aが選択し、該演出パターンに対応した表示内容で普図用飾図を前記普図変動領域14bで変動表示するように図柄表示装置14を制御する。そして、表示制御CPU52aは、普図用飾図の変動表示の開始に伴って変動開始からの経過時間を計時し、計測した時間毎に演出パターンに基づいた画像が表示されるよう図柄表示装置14に映し出す画像を所定の周期毎に切り替える。そして、表示制御CPU52aは、普図用飾図柄停止コマンドが入力されると、普図変動領域14bの停止位置に普図用飾図指定コマンドで指定された普図用飾図を確定停止表示させるように図柄表示装置14の表示内容を制御し、普図用飾図の変動表示を終了させる。
前記外部端子板55を介して各種情報(信号)が入力されるホールコンピュータ(管理制御手段)56は、図10に示す如く、外部端子板55から受信した前記各種信号を計測する計測手段56aと、該計測手段56aで計測されたデータから異常判定を行う異常判定手段56bとを備え、計測手段56aで計測(集計)されたデータをRAMに記憶可能に構成される。ここで、前記異常とは、装置の故障や不正行為等を含むものであって、正常時とは異なるデータによって判定される状態である。そして、計測手段56aで各種信号毎の発生(出力)回数を計測することで、パチンコ機10の状況を把握するデータとして利用したり、遊技釘28の調節の可否等を判断するデータとして利用し得るよう構成される。本実施例では、パチンコ機10および該パチンコ機10から出力される各種信号を処理するホールコンピュータ56とから遊技機管理システムが構成されている。
次に、前述のように構成された実施例に係るパチンコ機および管理システムの作用につき説明する。
なお、前述した実施例は、以下に示す通り、種々の変更が可能である。
(1) 実施例では、パチンコ機の遊技盤を、右打ちに対応する盤面構成としたが、球通過ゲートを第1経路に配設すると共に、第1始動入賞口および第2始動入賞口を盤面の中央下部に上下に並べて配置する盤面構成を採用し得る。この場合には、第2始動入賞口の下側に、特別入賞口(特別入賞装置)を設けるよう構成すればよい。
(2) 実施例では、枠状装飾体の左側にのみ球通過ゲートを設けたが、右側にのみ設けたり、または左右両側に球通過ゲートを設ける構成を採用し得る。この場合に、第1始動入賞口、第2始動入賞口および特別入賞口の配置は、実施例の配置を採用したり、または前記(1)で記載した配置を採用し得る。
(3) 実施例では、変短状態として、普図変動表示の変動時間を短縮すると共に、普図当り確率を低確率から高確率に変動させる機能としたが、特図変動表示の変動時間を短縮すると共に、特図当り確率を低確率から高確率に変動させる機能を併せて付加したものであってもよい。
(4) 実施例では、メイン制御基板からの信号を、払出制御基板を介して外部端子板に送るようにしたが、メイン制御基板からの信号を、払出制御基板を介することなく外部端子板に直接送る構成を採用し得る。
(5) 実施例では、遊技領域に常に開口する第1始動入賞口および開閉部材により開閉される第2始動入賞口とを設けたが、第1始動入賞口を省略してもよい。
(6) 実施例では、普図用飾図として「○」と「×」の2つの図形を挙げたが、普図用飾図としては数字や文字、その他各種形態の図柄を採用し得る。
(7) 実施例では、普図変動領域を図柄表示装置における画像表示面の右下に設定したが、該普図変動領域としては、その他の位置であってもよく、またその大きさについても任意に設定可能である。
(8) 実施例では、メイン制御基板とサブ制御基板とで分けて各種制御を行うようにしたが、サブ制御基板で行う制御をメイン制御基板で行うようにしてもよい。すなわち、メインとサブとに分けることなく一つの制御基板で、パチンコ機の全体を制御する構成を採用可能である。
(9) 遊技機としては、パチンコ機に限られるものではなく、アレンジボール機やパチンコ球を用いたスロットマシン等、その他各種の遊技機であってもよい。
(10) 実施例では、第1特典遊技状態が付与されている状態を確変状態としたが、これに限られるものではなく、第1特典遊技状態および第2特典遊技状態を組み合わせた状態を確変状態とすることもできる。この場合に、第1特典遊技状態および第2特典遊技状態の何れも付与されていない状態を非確変状態とすることができる。
(11) 実施例では、演出用の図柄(飾図)を表示する図柄表示手段(図柄表示装置)とは独立して、特図を表示する特図表示手段(特図表示器)を設けるようにしたが、これに限られるものではない。例えば、図柄表示手段において飾図および特図の両方を表示するようにしてもよい。また飾図と特図とを共用して、図柄表示手段に表示するようにしてもよい。
(12) 実施例では、大当り遊技の各ラウンド遊技における特別入賞手段(特別入賞装置)の開閉手段(開閉扉)の開閉態様(開閉パターン)として、長時間開放動作と短時間開放動作とを適宜に組み合わせた例を示した。ここで、開閉手段の長時間開放動作としては、開閉手段の短時間開放動作に較べて有利な開放態様となっていればよい。開閉手段の短時間開放動作が不利となる開閉制御としては、パチンコ球を所定間隔で連続的に発射した条件において、1回の開放動作(開放してから閉鎖するまでの動作)においてパチンコ球の入賞が実質的に不可能な開放時間とすることができる。また、パチンコ球を所定間隔で連続的に発射した条件において、1回の開放動作(開放してから閉鎖するまでの動作)において入賞可能な開放時間であっても前記規定個数のパチンコ球の入賞は実質的に不可能な開放時間とすることで、開閉手段の短時間開放動作が長時間開放動作と較べて不利となる開閉態様とすることも可能である。また、開閉手段に長時間開放動作をさせた際に、ラウンド遊技に定められた規定個数のパチンコ球が入賞可能である必要はなく、開閉手段に長時間開放動作をさせた場合と較べて、より多くのパチンコ球が入賞可な開放時間とすることもできる。
(A)
請求項1記載の構成を含む遊技機に関し、
前記変短状態特定信号出力手段(24a)の出力信号、前記特別入賞手段の開放が行われる特別遊技状態であることを特定し得る信号、前記通過球検出手段(47)の球検出を特定し得る信号および前記入賞球検出手段(41)の球検出を特定し得る信号を含む複数の信号を、前記外部出力手段(55)が外部に出力可能に構成されたことを要旨とする。
(B)
請求項1記載の構成を含む遊技機に関し、
前記第2球流下路(21b)の下側経路には、前記上側経路の下端と前記通過ゲート(35)とを結ぶように複数の遊技釘が連続して設けられて、当該上側経路を通過して下側経路に至った遊技球を通過ゲート(35)に誘導し得るよう構成されたことを要旨とする。
(C)
請求項1記載の構成を含む遊技機に関し、
前記第1始動入賞手段(32a)への遊技球の入賞を契機とする前記第1の判定手段(24a)の判定結果を示すための第1の特別図柄を表示させる第1特別図柄表示手段(42)と、前記第2始動入賞手段(33a)への遊技球の入賞を契機とする前記第1の判定手段(24a)の判定結果を示すための第2の特別図柄を表示させる第2特別図柄表示手段(43)とを備え、前記各始動入賞手段(32a,33a)に遊技球が入賞したことを特定し得る信号を、前記外部出力手段(55)が外部に出力可能に構成されたことを要旨とする。
(D)
請求項1記載の構成を含む遊技機に関し、
前記普通図柄表示手段(48)における普通図柄の確定停止信号を出力する普通図柄確定停止信号出力手段(24a)を備え、
前記普通図柄確定停止信号出力手段(24a)の出力信号を、前記外部出力手段(55)が外部に出力するよう構成されたことを要旨とする。
上記構成によれば、変短状態が付与されている状態および付与されていない状態の夫々での単位時間当たりの普通図柄確定信号を計測することができ、稼働状態を精度よく把握して異常等を的確に発見することが可能となる。例えば、変短状態であるにも拘らず単位時間当たりの普通図柄確定信号が少ない場合や、あるいは非変短状態であるにも拘らず単位時間当たりの普通図柄確定信号が多い場合は、装置の故障または不正行為が行われている可能性が高いと判断することができ、これらの信号に基づいて遊技機を適切に管理し得る。
また、遊技状態毎における普通図柄確定信号数を把握することで、装置の故障や不正等の異常を発見できる。
(E)
上記(D)記載の構成を含む遊技機に関し、
遊技機全体を制御する制御手段(24a)からの払出信号に基づいて球払出装置(22)を制御して遊技球を払出す払出制御手段(23)を備え、前記普通図柄確定停止信号出力手段(24a)および変短状態特定信号出力手段(24a)の信号は、払出制御手段(23)を介して外部出力手段(55)に出力されるよう構成されたことを要旨とする。
上記構成によれば、普通図柄確定停止信号出力手段および変短状態特定信号出力手段からの信号を、払出制御手段を介して外部出力手段に送るよう構成したので、遊技機全体を制御する制御手段の制御負荷を軽減し得る。
14 図柄表示装置(表示手段)
14b 普図変動領域(変動領域)
15 前枠(枠体)
21 遊技領域
21a 第1経路(第1球流下路)
21b 第2経路(第2球流下路)
24a メイン制御CPU(第1の判定手段,第2の判定手段,特典遊技状態付与手段,特典遊技状態特定信号出力手段)
26 アウト口
27 枠状装飾体(装飾部材)
30 ステージ
31a 第1始動入賞口(第1始動入賞手段)
33a 第2始動入賞口(第2始動入賞手段)
34a 開閉扉(開閉手段)
35 球通過ゲート(通過ゲート)
41 特別入賞検出センサ(入賞球検出手段)
47 通過球検出センサ(通過球検出手段)
55 外部端子板(外部出力手段)
Claims (1)
- 遊技領域が画成された遊技盤に装飾部材が配設されて、当該装飾部材の一側方を通過してアウト口に至る遊技球が流下可能な第1球流下路および装飾部材の他側方を通過してアウト口に至る遊技球が流下可能な第2球流下路が前記遊技領域に画成され、前記第1球流下路を流下する遊技球が導かれて転動し得るステージが前記装飾部材に設けられて、当該ステージから遊技領域に遊技球が排出されると共に、遊技機の稼働データを外部に出力する外部出力手段と、前記遊技盤の前面側で開閉可能な枠体とを備えた遊技機において、
前記装飾部材の下方に設けられて前記ステージから排出された遊技球が入賞可能な第1始動入賞手段と、
前記第2球流下路を流下する遊技球が入賞し得る位置に配設され、遊技球の入賞確率を可変可能な第2始動入賞手段と、
前記第1始動入賞手段への入賞および前記第2始動入賞手段への入賞の何れかを契機として当りか否かを判定する第1の判定手段と、
前記第2球流下路を流下する遊技球が入賞し得る位置に配設され、前記第1の判定手段の判定結果が当りの場合に付与される特別遊技状態において開閉手段が開放して遊技球の入賞が許容される特別入賞手段と、
前記特別入賞手段に入賞した遊技球を検出する入賞球検出手段と、
遊技球が通過し得るよう配設された通過ゲートと、
前記通過ゲートを通過する遊技球を検出する通過球検出手段と、
前記通過球検出手段の球検出に基づいて当りか否かを判定する第2の判定手段とを備え、
前記第2の判定手段の判定結果が当りの場合に、前記第2始動入賞手段が開放するよう構成され、
前記第2球流下路は、前記第1球流下路より幅狭に設けられた上側経路と、当該上側経路の下端に接続すると共に上側経路より幅広に設けられた下側経路とから構成され、
前記下側経路に前記通過ゲートが配設されて、当該通過ゲートを通過した遊技球が前記アウト口へ向けて流下する所定の球流路を開放状態の前記開閉手段が遮って当該通過ゲートを通過した遊技球を前記特別入賞手段に入賞させ得るよう構成されると共に、
前記第1始動入賞手段への入賞および第2始動入賞手段への入賞の何れかを契機として図柄を変動表示する表示手段と、
前記通過球検出手段の球検出を契機として、前記第2の判定手段での判定結果を示すための普通図柄を変動表示させる普通図柄表示手段と、
前記第1の判定手段の判定結果が当りとなった場合に、非特典遊技状態と比べて前記第2始動入賞手段への遊技球の入賞契機が増加する特典遊技状態を、前記特別遊技状態の付与後に付与し得る特典遊技状態付与手段と、
前記特典遊技状態を特定する信号を前記外部出力手段に出力する特典遊技状態特定信号出力手段とを備え、
前記第2始動入賞手段への入賞を契機とする前記第1の判定手段の判定結果が当りとなった場合に、前記第1始動入賞手段への入賞を契機とする前記第1の判定手段の判定結果が当りとなった場合よりも前記特別遊技状態で獲得し得る賞球数に対する期待値が高くなると共に、
前記表示手段は、前記通過ゲートと近接する隅部に、前記普通図柄に対応する普図用飾図を変動表示可能な変動領域を有し、
前記普通図柄表示手段は、前記通過ゲートを前記変動領域との間に挟むように前記遊技盤に設けられ、
前記第2始動入賞手段への遊技球の入賞を契機として出力される信号、前記図柄の確定停止に対応して出力される信号、前記特典遊技状態であることを特定し得る信号、前記特別遊技状態であることを特定し得る信号および前記枠体の開放を特定し得る信号を含む複数の信号を、前記外部出力手段が外部に出力可能に構成された
ことを特徴とする遊技機。
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