JP5829170B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
遊技球が入賞可能な始動入賞手段(30)と、複数種類の図柄を変動させて図柄変動演出を表示する図柄表示手段(17)と、前記始動入賞手段(30)への入賞を契機として当りか否かを判定する当り判定手段(60a)とを備え、前記当り判定手段(60a)が肯定判定の場合に当り遊技が行なわれるよう構成された遊技機において、
変動時間を定めた複数種類の変動パターンから1つの変動パターンを決定する変動パターン決定手段(60a)と、
前記当り判定手段(60a)が肯定判定の場合に、当り遊技後に遊技者に有利な特典状態を付与可能な特典状態付与手段(60a)と、
前記特典状態付与手段(60a)により特典状態が付与された状態で実行されたはずれ変動の回数をカウントするはずれ変動回数カウント手段(60a)と、
前記はずれ変動回数カウント手段(60a)がカウントしたはずれ変動の回数に基づき、リーチ演出を実行させる演出実行判定値の設定数を変更する演出実行判定値決定手段(60a)と、
前記当り判定手段(60a)が否定判定の場合に、前記演出実行判定値に基づいてはずれリーチ演出を実行するか否かを判定するリーチ判定手段(60a)とを備え、
前記変動パターンとして、演出時間が異なると共にリーチ演出を実行する当り演出用の複数の第1変動パターンおよび演出時間が異なると共にリーチ演出を実行するはずれリーチ演出用の複数の第2変動パターンが設定され、
前記特典状態付与手段(60a)により付与可能な特典状態として、複数種類の特典遊技状態の内で特典遊技状態の組合わせが異なる第1特典状態および第2特典状態が設定され、第1特典状態は第2特典状態よりも遊技者に有利な特典状態とされ、
前記特典状態が付与されている場合は、前記リーチ判定手段(60a)が肯定判定する確率よりも、該特典状態が付与されていない状態で前記リーチ判定手段(60a)が肯定判定する確率の方が低く設定可能に構成され、
前記第2特典状態が付与されている場合における前記演出実行判定値の設定数よりも、前記第1特典状態が付与されている場合における前記演出実行判定値の設定数を少なく設定可能に構成されると共に、
前記演出実行判定値決定手段(60a)は、各特典状態において、前記はずれ変動回数カウント手段(60a)がカウントしたはずれ変動の回数が増えることで、前記演出実行判定値の設定数を少なく設定可能に構成され、
前記特典状態において前記はずれ変動回数カウント手段(60a)がカウントしたはずれ変動回数が増えることで、前記当り判定手段(60a)が肯定判定の場合に、前記第1変動パターンの内で変動時間の短い第1変動パターンを前記変動パターン決定手段(60a)が決定する確率が高くなるよう構成されると共に、前記当り判定手段(60a)が否定判定の場合に、前記第2変動パターンの内で変動時間の短い第2変動パターンを前記変動パターン決定手段(60a)が決定する確率が高くなるよう構成されたことを要旨とする。
遊技球が入賞可能な始動入賞手段(30)と、複数種類の図柄を変動させて図柄変動演出を表示する図柄表示手段(17)と、前記始動入賞手段(30)への入賞を契機として当りか否かを判定する当り判定手段(60a)とを備え、前記当り判定手段(60a)が肯定判定の場合に当り遊技が行なわれるよう構成された遊技機において、
前記当り判定手段(60a)が否定判定の場合に、はずれリーチ演出を実行するか否かを判定するリーチ判定手段(60a)と、
変動時間を定めた複数種類の変動パターンから1つの変動パターンを決定する変動パターン決定手段(60a)と、
前記当り判定手段(60a)が肯定判定の場合に、当り遊技後に遊技者に有利な特典遊技状態を付与する特典状態付与手段(60a)と、
前記特典状態付与手段(60a)により特典状態が付与された状態で実行されるはずれ変動の回数をカウントするはずれ変動回数カウント手段(60a)とを備え、
前記特典状態が付与されている場合は、該特典状態の非付与時より前記リーチ判定手段(60a)が肯定判定する確率を低く設定可能であり、
前記特典状態が付与された状態において前記はずれ変動回数カウント手段(60a)がカウントしたはずれ変動回数が増えた場合に、変動時間の短い変動パターンを前記変動パターン決定手段(60a)が決定する確率が高くなるよう構成されると共に、
前記当り判定手段(60a)が肯定判定した場合に、該当り判定手段(60a)の肯定判定に伴う当り遊技を基準として前記特典状態を挟んで連続する当り遊技の連続回数をカウントする当り連続回数カウント手段(60a)を備えて、
前記当り連続回数カウント手段(60a)がカウントした当り遊技の連続回数が増えた場合に、変動時間の短い変動パターンを前記変動パターン決定手段(60a)が決定する確率が高くなるよう構成され、
前記特典状態が付与された状態において、前記はずれ変動回数カウント手段(60a)がカウントしたはずれ変動回数が所定回数以上で、かつ前記当り連続回数カウント手段(60a)がカウントする当り連続回数が所定回数以上である場合には、はずれ変動回数が前記所定回数未満である場合か、または当り連続回数が所定回数未満である場合の何れか一方の条件を満たしている場合より、変動時間が更に短い変動パターンを前記変動パターン決定手段(60a)が決定する確率が高くなるよう構成されたことを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、遊技者に有利な特典状態が付与されている場合では、該特典状態の非付与時よりはずれリーチ演出が実行される頻度が低くなるから、遊技のスピードアップが可能である。すなわち、特典状態の有無によりリーチ判定手段における肯定判定の確率を変えたことで、特典状態ではリーチがかかり難くなって遊技のスピードアップが可能である。また、特典状態において当り遊技終了後のはずれ変動回数が増えた場合に、リーチがかからない変動時間が短い図柄変動演出が実行され易くなるから、図柄変動演出の1回当りの変動時間が平均して短縮されて遊技のスピードアップが可能である。
また、はずれ変動回数が増えた場合には、変動時間が相対的に短いはずれ演出用の変動パターンが決定される確率が高くなるから、はずれ変動回数が増えるに伴い遊技時間の短縮化が図られると共に、併せて、はずれ変動回数が増えた場合でかつ当り連続回数が増えている場合には、更に変動時間が相対的に短いはずれ演出用の変動パターンが決定される確率が高くなるから、当り連続回数が増えた状態ではずれ変動回数が増える場合には更に遊技時間の短縮化が図られる。
前記当り判定手段(60a)が肯定判定した場合に、該当り判定手段(60a)の肯定判定に伴う当り遊技を基準として前記特典状態を挟んで連続する当り遊技の連続回数をカウントする当り連続回数カウント手段(60a)を備えて、
前記当り連続回数カウント手段(60a)がカウントした当り遊技の連続回数が増えた場合に、変動時間の短い変動パターンを前記変動パターン決定手段(60a)が決定する確率が高くなるよう構成され、
前記特典状態が付与された状態において、前記はずれ変動回数カウント手段(60a)がカウントしたはずれ変動回数が所定回数以上で、かつ前記当り連続回数カウント手段(60a)がカウントした当り連続回数が所定回数以上である場合には、はずれ変動回数が前記所定回数未満である場合か、または当り連続回数が所定回数未満である場合の何れか一方の条件を満たしている場合より、変動時間が更に短い変動パターンを前記変動パターン決定手段(60a)が決定する確率が高くなるよう構成されたことを要旨とする。
請求項3に係る発明によれば、はずれ変動回数が増えた場合には、変動時間が相対的に短いはずれ演出用の変動パターンが決定される確率が高くなるから、はずれ変動回数が増えるに伴い遊技時間の短縮化が図られると共に、併せて、はずれ変動回数が増えた場合でかつ当り連続回数が増えている場合には、更に変動時間が相対的に短いはずれ演出用の変動パターンが決定される確率が高くなるから、当り連続回数が増えた状態ではずれ変動回数が増える場合には更に遊技時間の短縮化が図られる。
図柄変動演出間における変動インターバル時間(IT)を設定する変動インターバル時間設定手段(60a)を備え、
前記特典状態において前記はずれ変動回数カウント手段(60a)がカウントしたはずれ変動回数が増えた場合に、前記変動インターバル時間設定手段(60a)が変動インターバル時間(IT)を短縮するよう構成されたことを要旨とする。
請求項4に係る発明によれば、特典状態においてはずれ変動回数が増えた場合には、図柄変動演出間の変動インターバル時間が短縮されるから、遊技時間が短縮されて遊技のスピードアップが可能である。
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、前後に開口する矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に縦置き姿勢で設置される固定枠としての外枠11の開口前面側に、遊技盤20を着脱可能に保持する本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組み付けられて、該遊技盤20の裏側に、所定条件の成立(後述する始動入賞装置30の始動入賞口31a,31aへのパチンコ球の入賞)を契機として演出用の図柄(以下飾図という)を変動表示させて図柄変動演出を行う演出実行手段としての図柄表示装置(図柄表示手段)17が着脱可能に配設されている。また、前記中枠12の前面側には、前記遊技盤20を透視保護するガラス板や透明な合成樹脂材により形成された透視保護板(図示せず)で前後に開口する窓口13aを覆うよう構成された装飾枠としての前枠13が開閉可能に組み付けられると共に、該前枠13の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿15が開閉可能に組み付けられる。なお、実施例では、前記前枠13の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿14が一体的に組み付けられており、前枠13の開閉に合わせて上球受け皿14も一体的に開閉するよう構成される。
前記遊技盤20は、図2に示すように、ベニヤ材や合成樹脂材により形成された略矩形状の板部材であって、遊技盤20の裏面側に前記図柄表示装置17が着脱可能に組み付けられている。前記遊技盤20の前面には、略円形状に湾曲形成した案内レール21が配設されており、該案内レール21により画成される略円形の遊技領域20aに、前記中枠12に配設された図示しない打球発射装置から発射されたパチンコ球が打ち出されることで遊技が行われるようになっている。また、前記遊技盤20には、前後に貫通する装着口(図示せず)が適宜位置に開設されており、各装着口に対して各種の遊技盤設置部品(具体的には後述する枠状装飾体25、始動入賞装置30、特別入賞装置40、球通過ゲート47、普通入賞口部材等)が前側から取り付けられると共に、遊技領域20aの最下部位置には、該遊技領域20aに打ち出されたパチンコ球を排出するアウト口22が開設されている。なお、前記装着口の形成数は、遊技盤20に取り付けられる各種遊技盤設置部品の個数や配設位置等により必要に応じて適宜変更される。
図2に示すように、前記始動入賞装置30は、前記始動入賞口31a,31bが上下の位置関係で2つ設けられている。ここで、上側に位置する第1始動入賞口(第1始動入賞手段)31aは、遊技領域20a内で常に上方へ開口する常時開放タイプの入賞口とされている。下側に位置する第2始動入賞口(第2始動入賞手段、可変式の始動入賞手段)31bを挟む左右両側には、該第2始動入賞口31bを開閉可能に構成された開閉部材33が設けられており、駆動手段としての始動入賞ソレノイド32(図8参照)の駆動に伴って一対の開閉部材33,33が第2始動入賞口31bを閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置に変位するよう構成されている。なお、実施例では、前記第2始動入賞口31bを開閉する一対の開閉部材33,33が第2始動入賞口31bを挟む左右側部に配置されて、始動入賞ソレノイド32の駆動に伴い一対の開閉部材33,33が相互に近接および離間するよう揺動される。
前記特別入賞装置(特別入賞手段)40は、図2に示すように、遊技領域20aに開口する特別入賞手段としての特別入賞口(図示せず)を開閉自在に閉成する開閉扉(開閉部材,開閉手段)43を備えており、駆動手段としての特別入賞ソレノイド42(図8参照)の駆動に伴って開閉扉43が閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置に変位するよう構成されている。なお、実施例では、前記開閉扉43が前後方向へ揺動することで特別入賞口を開閉するよう構成されており、該開閉扉43により特別入賞口が閉鎖された状態を図2に示す。また、前記特別入賞装置40には、前記特別入賞口に入賞したパチンコ球を検出する特別入賞検出手段としての特別入賞検出センサ44(図8参照)が設けられている。前記特別入賞検出センサ44は、前記メイン制御基板60に配線接続されており、該特別入賞検出センサ44からメイン制御基板60への入賞検出信号の入力に伴って所定数(実施例では15個)の賞球が払い出されるようになっている。ここで、前記特別入賞ソレノイド42は、前記始動入賞装置30へのパチンコ球の入賞を契機として特別入賞装置40を開放する当り遊技(大当り遊技)が付与される場合に、当りの種類に応じた所定の開閉条件に従ってメイン制御基板60によって駆動制御される。
図2に示すように、前記遊技盤20の所定位置(実施例では、遊技領域20a内の左側部位置)には、前記始動入賞装置30(第1および第2始動入賞口31a,31b)への入賞を契機として作動する特図表示器(特図表示手段)50A,50Bが設けられている。ここで、特図表示器50A,50Bは、前記第1始動入賞口31aへの入賞を契機として変動表示を開始する第1特図表示器50Aと、第2始動入賞口31bへの入賞を契機として変動表示を開始する第2特図表示器50Bとからなり、各特図表示器50A,50Bの何れも複数個(実施例では8個ずつ)の発光表示部により構成されている。そして、前記第1始動入賞口31aへのパチンコ球の入賞を契機として、第1特図表示器50Aの発光表示部が順次点灯・消灯する点滅変動する特図変動表示が行われ、最終的に発光表示部が確定的に点灯した点灯位置(点灯パターン)により複数種類の特別図柄(以下、特図という)を表示するようになっている。また、第2始動入賞口31bへのパチンコ球の入賞を契機として、第2特図表示器50Bの発光表示部が点灯・消灯する点滅変動する変動表示が行われて、最終的に発光部が確定的に点灯した点灯位置(点灯パターン)により特図を表示するよう構成されている。なお、実施例の各発光表示部は小数点表示可能な7セグメント表示器により構成されているが、これに限らず点灯位置を適宜変更し得る形態であればよく、複数個のLEDにより構成された表示器であったり、ドットマトリックス表示器、小型の液晶表示器、その他特図を表示可能な表示手段を採用できる。
また、図2に示すように、前記第1始動入賞口31aにパチンコ球が入賞した際に取得される情報(各種乱数情報)が機内部の記憶手段(メイン制御RAM60c)に第1特図始動保留情報(第1始動保留球)として記憶されるようになっている。同様に、前記第2始動入賞口31bにパチンコ球が入賞した際に取得される情報(各種乱数情報)は機内部の記憶手段(メイン制御RAM60c)に第2特図始動保留情報(第2始動保留球)として記憶されるようになっている。そして、前記遊技盤20における遊技領域20aの左側部位置に、この第1特図始動保留情報の保留数を表示する複数のLED(実施例では2個)から発光表示部が構成された第1特図保留表示部52が設けられると共に、該第2特図始動保留情報の保留数を表示する複数のLED(実施例では2個)から発光表示部が構成された第2特図保留表示部53が設けられている。すなわち、前記第1および第2特図保留表示部52,53の表示内容によって、保留されている第1特図変動表示および第2特図変動表示の回数(図柄変動演出の回数)が報知される。
実施例のパチンコ機10では、大当り判定に当選した場合に、後述する複数種類の大当り遊技の中から1つの大当り遊技が決定される。この大当り遊技には、ラウンド回数が異なる複数種類のものが設定されており、当選した大当り遊技のラウンド数を報知するラウンド表示部57が、前記遊技盤20における遊技領域20aの左側部位置に設けられている。このラウンド表示部57は、複数のLED(実施例では3個)から発光表示部が構成される。実施例では、大当り遊技のラウンド数として、「15回」と「2回」の2種類が設定されており、ラウンド表示部57では、中側および下側の2つの発光表示部が点灯することで、ラウンド数が「15回」の大当り遊技であることが報知され、上側の1つの発光表示部が点灯することで、ラウンド数が「2回」の大当り遊技であることが報知されようになっている。
前記図柄表示装置17には、図2、図9に示すように、前記飾図を変動表示可能な図柄列81,82,83が複数列設定されており、前記第1始動入賞口31aまたは第2始動入賞口31bへの入賞を契機として、各図柄列81,82,83の飾図が変動開始されるようになっている。実施例の図柄表示装置17には、図柄変動演出の結果として1つの飾図を停止表示可能な複数の有効停止位置S1〜S9が各図柄列81,82,83毎に定められている。具体的には、図柄表示装置17には、上下に並んだ3列の各図柄列81,82,83が設定されると共に、該図柄列81,82,83の夫々に3箇所の有効停止位置が横並び状に定められており、3列・3段の飾図からなる図柄変動演出が行われるようになっている。以下の説明では、上側から順に上図柄列81、中図柄列82、下図柄列83と指称し、各図柄列81,82,83における右側の有効停止位置から順に、右有効停止位置S1,S4,S7、中有効停止位置S2,S5,S8、左有効停止位置S3,S6,S9と指称する場合がある。
図1、図2に示すように、前記枠状装飾体25の左側には、遊技領域20aを流下するパチンコ球が通過可能な球通過ゲート47が設けられている。前記球通過ゲート47には通過球検出センサ48(図8参照)が配設されており、該球通過ゲート47を通過するパチンコ球を通過球検出センサ48で検出するよう構成されている。前記通過球検出センサ48は、前記メイン制御基板60に配線接続されており、該通過球検出センサ48からメイン制御基板60への球検出信号の入力(すなわち通過球検出センサ48のパチンコ球の検出(球通過ゲート47のパチンコ球の通過))に伴って各種情報(後述する普図当り判定用乱数)が取得され、この取得した情報に基づいて後述する普図当り判定(普図当り抽選)が行われるよう構成されている。そして、この普図当り抽選の結果に応じて前記始動入賞装置30の始動入賞ソレノイド32が駆動制御されて開閉部材33,33が開閉動作するようになっている。
また、図2に示すように、前記遊技盤20には、前記遊技領域20aの左側部位置に、複数のLED(実施例では2個)から発光表示部が構成された普図表示器55が配設されている。この普図表示器55では、通過球検出センサ48のパチンコ球の検出(球通過ゲート47のパチンコ球の通過)を契機として、複数種類の普通図柄(以下、「普図」と示す場合がある)を変動させて1つの普図を導出する普図変動表示が行われるようになっている。実施例では、2つのLEDの発光態様にて2種類の普図を示している。具体的には、上側LEDだけが点灯する発光態様、および下側LEDだけが点灯する発光態様により普図を示している。なお、以下では、上側LEDだけが点灯することにより示される普図を普図「0」とし、説明の都合上、下側LEDだけが点灯することにより示される普図を普図「1」とする。そして、前記普図表示器55の最終的な表示結果から普図当りまたははずれを認識できるようになっている。具体的には、普図当りの場合に普図表示器55に普図「1」が表示され、はずれの場合に普図「0」が表示される。すなわち、この普図当りを認識できる普図が普図当りの表示結果となり、はずれを認識できる普図が普図はずれの表示結果となる。
また、図2に示すように、前記遊技盤20には、前記遊技領域20aの左側部位置に、前記球通過ゲート47をパチンコ球が通過した際に取得される情報(後述する各種乱数情報)が機内部の記憶手段(メイン制御RAM60c)で始動保留情報として記憶された際に、該普図保留情報の保留数を表示する複数のLED(実施例では2個)から発光表示部が構成された普図保留表示部56が配設されており、該普図保留表示部56の表示内容によって保留されている普図の変動回数が報知される。前記普図保留表示部56で表示される普図始動保留記憶数は、球通過ゲート47をパチンコ球が通過すると1加算され、普図変動表示が開始されることにより1減算される。なお、普図始動保留記憶数には所定の上限数(実施例では「4」)が設定されており、該上限数まで普図始動保留記憶数を加算し得るよう設定されている。なお、前記普図保留表示部56は、複数(実施例では2つ)のLEDから構成されており、普図始動保留記憶数が1〜2の場合には普図保留表示部56が上から順に点灯し、普図始動保留記憶数が3〜4の場合には普図保留表示部56が上から順に点滅することで、普図変動表示が行われる保留数を把握し得るようになっている。
また、実施例のパチンコ機10は、大当り遊技終了後に遊技者に有利な遊技状態として第1特典遊技状態(特典状態)を付与する機能を備えている。ここで、第1特典遊技状態としては、前記特別入賞装置40の特別入賞口へのパチンコ球の入賞契機が、当該第1特典遊技状態が付与されていない状態に較べて増加する状態である。具体的には、第1特典遊技状態では、特図当り確率を低確率から高確率に変動することにより特別入賞口へのパチンコ球の入賞契機を増加することができる。以下の説明では、第1特典遊技状態を、便宜的に「確変状態」というものとする。
また、実施例のパチンコ機10は、大当り遊技終了後に遊技者に有利な遊技状態として第2特典遊技状態(特典状態)を付与する機能を備えている。ここで、第2特典遊技状態としては、前記第2始動入賞口31bへのパチンコ球の入賞契機が、当該第2特典遊技状態が付与されていない状態(第1の遊技状態)と較べて増加する入賞率向上状態である。具体的には、第2特典遊技状態では、(1)普図変動表示の変動時間の短縮、(2)普図当り確率を低確率から高確率に変動、(3)普図当り1回についての第2始動入賞口31bを開放する開閉部材33,33の開放時間を増やすこと、により第2始動入賞口31bへのパチンコ球の入賞契機を増加することができる。なお、第2特典遊技状態では、上記(1)〜(3)を単独または複数を組み合わせることができる。なお普図当り1回についての第2始動入賞口31bを開放する開閉部材33,33の開放時間を増やすに際しては、開閉部材33,33の開放時間を単純に延長することで実現してもよく、また開閉部材33,33の開放回数を増やすことで実現することもでき、またこれらを複合させてもよい。なお、実施例では、第2特典遊技状態として上記(1)〜(3)を組み合わせており、以下の説明では、これら(1)〜(3)を組み合わせた状態を便宜的に「変短状態」というものとする。すなわち、変短状態は、第2始動入賞口31bへのパチンコ球の入賞率が向上した入賞率向上状態である。
次に、実施例のパチンコ機10で付与される大当り遊技について説明する。図3に示すように、大当り遊技は、特図変動表示の結果として特図表示器50A,50Bに大当り図柄が停止表示された後に開始されるよう設定されており、大当り遊技の開始を示すオープニング演出OPと、オープニング演出終了後に行われる規定ラウンド数(実施例では2ラウンドまたは15ラウンド)だけラウンド間インターバル時間を挟んで繰り返されるラウンド遊技と、大当り遊技の終了を示すエンディング演出EDとにより構成されている。前記ラウンド遊技では、発生した大当りの種類に応じた開放動作で特別入賞装置40の開閉扉43が開閉動作して、1回のラウンド遊技において特別入賞口に規定個数(例えば7個)のパチンコ球が入賞するか、或いは各ラウンド遊技の開始から規定時間(ラウンド遊技時間)が経過することで1回のラウンド遊技が終了する。なお、大当り遊技における各ラウンド遊技の間は、所定時間だけ開閉扉43が閉鎖状態で保持されるラウンド間インターバル時間が設定されている。すなわち、大当り遊技では、前記開閉扉43が各大当り遊技の規定ラウンド数以上の開閉動作を行う。
実施例のパチンコ機では、図3に示すように、大当り判定に当選した場合に、遊技者に与える価値が異なる複数種類(実施例では4種類)の大当り遊技の中から1つの大当り遊技が決定され、その決定された大当り遊技が付与される。ここで、4種類の大当り遊技の内で何れの大当り遊技が付与されるかは、大当り判定に当選した際に決定される大当り図柄(特図1および特図2)の種類に基づいて決定されるようになっている。実施例において第1特図表示器50Aに表示可能な100種類の大当り図柄としての特図1は、図柄A、図柄B、図柄C、図柄Dの4つのグループに分類されており、第1特図表示器50Aに確定停止表示された特図1に応じて4種類の大当り遊技が付与されるようになっている。同様に、実施例において第2特図表示器50Bに表示可能な100種類の大当り図柄としての特図2は、図柄a、図柄b、図柄c、図柄dの4つのグループに分類されており、第2特図表示器50Bに確定停止表示された特図2に応じて4種類の大当り遊技が付与される。
ここで、図柄Aに分類される特図1が第1特図表示器50Aに表示されるか、図柄aに分類される種類の特図2が第2特図表示器50Bに表示された場合には、大当り遊技として特別確変大当り遊技(特別当り遊技)が付与されるようになっている。前記特別確変大当り遊技は、規定ラウンド数が「15回」に設定されたラウンド大当り遊技であって、各ラウンド遊技の入賞上限個数が「7個」に設定されている。そして、特別確変大当り遊技では、大当り判定の当選時における遊技状態に関係なく、大当り遊技終了後に、確変状態および変短状態が付与されるようになっている。なお、実施例の特別確変大当り遊技では、大当り遊技終了後に、次回の大当り遊技が生起されるまで確変状態が付与されると共に、所定回数(10000回)の図柄変動演出(特図変動表示)が行われるまで変短状態が付与される。そして、特別確変大当り遊技の各ラウンド遊技では、ラウンド遊技の開始から終了まで継続して特別入賞口を開放する長時間開放動作を開閉扉43に行わせるよう設定されている。すなわち、前記確変大当り遊技の全てのラウンド遊技は、ラウンド遊技開始から終了まで開放する長時間開放動作を開閉扉43に行わせる全開放ラウンド遊技で構成されている。従って、特別確変大当り遊技では、各ラウンド遊技において開閉扉43が1回だけ開放し、大当り遊技の全体で15回の開閉動作を開閉扉43が繰り返すようになっている。
図柄Bに分類される特図1が第1特図表示器50Aに表示されるか、図柄bに分類される特図2が第2特図表示器50Bに表示された場合には、大当り遊技として2R突然確変大当り遊技が付与されるようになっている。前記2R突然確変大当り遊技は、規定ラウンド数が「2回」に設定されたラウンド大当り遊技であって、各ラウンド遊技の入賞上限個数が「7個」に設定されている。そして、2R突然確変大当り遊技では、大当り判定の当選時における遊技状態に関係なく、大当り遊技終了後に、確変状態および変短状態が付与されるようになっている。なお、実施例の2R突然確変大当り遊技では、大当り遊技終了後に、次回の大当り遊技が生起されるまで確変状態が付与されると共に、所定回数(10000回)の図柄変動演出(特図変動表示)が行われるまで変短状態が付与される。2R突然確変大当り遊技の各ラウンド遊技では、ラウンド遊技の開始から終了まで継続して特別入賞口を短時間開放する短時間開放動作を開閉扉43に行わせるよう設定されている。そして、2R突然確変大当り遊技では、各ラウンド遊技において開閉扉が1回だけ開放し、大当り遊技の全体で2回の開閉動作を開閉扉43が繰り返すようになっている。そして、図柄B、図柄bに分類される特図1または特図2が決定された場合には、大当り遊技後の演出モードとして後述する確変モードに移行するよう設定されている。
図柄Cに分類される特図1が第1特図表示器50Aに表示されるか、図柄cに分類される特図2が第2特図表示器50Bに表示された場合には、大当り遊技として特殊確変大当り遊技(以下、ジャンプアップ確変大当り遊技という)が付与されるようになっている。前記ジャンプアップ確変大当り遊技は、規定ラウンド数が「15回」に設定されたラウンド大当り遊技であって、各ラウンド遊技の入賞上限個数が「7個」に設定されている。そして、ジャンプアップ確変大当り遊技では、大当り判定の当選時における遊技状態に関係なく、大当り遊技終了後に、確変状態および変短状態が付与されるようになっている。なお、実施例のジャンプアップ確変大当り遊技では、大当り遊技終了後に、次回の大当り遊技が生起されるまで確変状態が付与されると共に、所定回数(10000回)の図柄変動演出(特図変動表示)が行われるまで変短状態が付与される。
図柄Dに分類される特図1が第1特図表示器50Aに表示された場合には、大当り遊技として通常非確変大当り遊技が付与されるようになっている。前記通常非確変大当り遊技は、規定ラウンド数が「15回」に設定されたラウンド大当り遊技であって、各ラウンド遊技の入賞上限個数が「7個」に設定されている。そして、通常非確変大当り遊技では、大当り判定の当選時における遊技状態に関係なく、大当り遊技終了後に確変状態が付与されない(非確変状態とされる)と共に、大当り遊技終了時から予め決められた変短回数(実施例では100回)の特図変動表示が行われるまでの間だけ変短状態が付与されるようになっている。なお、通常非確変大当り遊技における各ラウンド遊技での開閉扉43の開閉態様は、前述した特別確変大当り遊技と同じである。すなわち、通常非確変大当り遊技の各ラウンド遊技では、ラウンド遊技の開始から終了まで継続して特別入賞口を開放する長時間開放動作を開閉扉43に行わせるよう設定されている。すなわち、前記非確変大当り遊技の全てのラウンド遊技は、ラウンド遊技開始から終了まで開放する長時間開放動作を開閉扉43に行わせる全開放ラウンド遊技で構成されている。従って、通常非確変大当り遊技では、各ラウンド遊技において開閉扉43が1回だけ開放し、大当り遊技の全体で15回の開閉動作を開閉扉43が繰り返すようになっている。
実施例のパチンコ機10は、図9に示すように、前記図柄表示装置17で実行される図柄変動演出の演出内容(表示内容)が異なる複数(実施例では3つ)の演出モードを備えている。ここで、演出モードは、その時点での遊技状態が確変状態であるか否かを遊技者に示唆すると共に、変短状態であるか否かを遊技者に示唆する遊技状態示唆画像を図柄表示装置17に表示させて遊技演出を行うようになっている。そして、実施例のパチンコ機10では、所定のモード移行条件が成立することで演出モードが変更され得るようになっている。ここで、実施例では、大当りの発生および大当り遊技後の図柄変動(第1または第2特図変動表示)の変動回数(実施例では100回)がモード移行条件とされている。
次に、パチンコ機10の制御構成について説明する。実施例のパチンコ機10には、図8に示す如く、パチンコ機10を全体的に制御するメイン制御基板(メイン制御手段)60と、該メイン制御基板60からの制御信号に基づいて各制御対象を制御するサブ制御基板(サブ制御手段)65,70とが設けられている。すなわち、メイン制御基板60では、パチンコ機10に備えられた各種検出センサ(検出手段)からの検出信号に基づいて各種処理が実行され、その処理結果に応じた各種の制御信号(制御コマンド)がサブ制御基板65,70に出力されるようになっている。
前記メイン制御基板60は、図8に示に示す如く、制御処理を実行するメイン制御CPU60a、該メイン制御CPU60aが実行する制御プログラムを記憶するメイン制御ROM60b、当該メイン制御CPU60aの処理に必要なデータの書込み・読出しが可能なメイン制御RAM60c等が備えられている。そして、前記始動入賞検出センサ34a,34b、特別入賞検出センサ44、通過球検出センサ48等の各種センサが前記メイン制御CPU60aに接続されている。また、メイン制御CPU60aには、第1および第2特図表示器50A,50B、第1および第2特図保留表示部52,53、普図表示器55、普図保留表示部56等の各表示器が接続されて、各検出センサ34a,34b,44,48の検出を契機としてメイン制御CPU60aで実行された制御処理に基づいて、各表示器50A,50Bの表示制御が実行されるようになっている。また、メイン制御CPU(開放制御手段)60aには、前記始動入賞装置30および特別入賞装置40に設けられたソレノイド32,42が接続されており、該メイン制御CPU60aでの制御処理結果に基づいて各ソレノイド32,42の駆動制御が行われるようになっている。そして、メイン制御CPU60aは、当り遊技の種類に応じて前記特別入賞ソレノイド42を駆動制御し、開閉扉43を長時間開放動作させる長時間開放制御および開閉扉43を短時間開放動作させる短時間開放制御を実行するよう構成される。
メイン制御CPU60aは、判定用乱数としての大当り判定用乱数、特図決定用乱数、演出実行判定用乱数(リーチ判定用乱数)、変動パターン振分用乱数、普図当り判定用乱数等の各種乱数の値を所定の周期(実施例では4ms)で更新し、更新後の値をメイン制御RAM60cに一時的に記憶して更新前の値を書き換えている。また、メイン制御CPU60aは、時間を計測するタイマ更新処理を実行する。メイン制御RAM60cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグなど)が記憶(設定)されるようになっている。
一方、メイン制御ROM60bには、図柄変動演出の結果、大当りを発生させることを示す大当り判定値が記憶されている。大当り判定値は、前記大当り判定用乱数を用いて大当りか否かの判定(大当り判定)で用いる判定値であり、大当り判定用乱数の取り得る「0」〜「65535」までの全65536通りの整数の中から所定数の判定値が定められている。ここで、大当り判定値は、大当り判定を行う時点で前述した確変状態が付与されているか否かで判定値の設定数が異なっている。具体的には、確変状態のときに設定される大当り判定値の数(実施例では2210個)は、非確変状態の場合に設定される大当り判定値の数(実施例では221個)よりも多く設定されている。すなわち、確変状態のときの大当り判定値の設定数を多くすることで、大当りが発生し易くなっている。
前記統括制御基板65には、統括制御CPU65aが備えられている。該統括制御CPU65aには、図8に示す如く、統括制御ROM65bおよび統括制御RAM65cが接続されている。また、統括制御CPU65aは、各種乱数の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値を統括制御RAM65cの設定領域に記憶(設定)して更新前の値を書き換えている。
次に、メイン制御基板60のメイン制御CPU60aが制御プログラムに基づき実行する各種処理について具体的に説明する。
特図入力処理では、図4に示すように、始動入賞装置30の第1始動入賞口31aにパチンコ球が入賞したか否かをメイン制御CPU60aが判定する(ステップA11)。すなわち、ステップA11においてメイン制御CPU60aは、第1始動入賞口31aに対応する第1始動入賞検出センサ34aがパチンコ球を検出した時に出力する検出信号が入力されたか否かを判定する。そしてステップA11の判定結果が否定の場合には、ステップA15に移行する。ステップA11の判定結果が肯定の場合には、メイン制御CPU60aは、メイン制御RAM60cに記憶されている第1特図始動保留情報の保留数が上限数の4未満であるか否かを判定する(ステップA12)。ステップA12の判定結果が否定(すなわち第1特図始動保留情報の保留数が4)の場合には、メイン制御CPU60aは、ステップA15に移行する。
次に、特図開始処理について図5に基づき説明する。メイン制御CPU60aは、特図開始処理を所定の周期(実施例では4ms)毎に実行している。特図開始処理では、メイン用制御CPU60aは、特図表示器50A,50Bおよび図柄表示装置17において特図1または特図2が変動表示中であるか、または大当り遊技中であるか否かを判定する(ステップB11)。そして、ステップB11の判定結果が肯定の場合には、メイン制御CPU60aは、特図開始処理を終了する。一方、ステップB11の判定結果が否定の場合には、第2特図始動保留情報の保留数を読み出し(ステップB12)、第2特図始動保留情報の保留数が「0」よりも大きいか否かを判定する(ステップB13)。ステップB13の判定結果が否定の場合には(第2特図始動保留情報の保留数=0の場合には)、メイン制御CPU60aは、ステップB16の処理に移行する。またメイン制御CPU60aは、ステップB13の判定結果が肯定の場合には(第2特図始動保留情報の保留数>0)の場合には、メイン制御RAM60cの所定の記憶領域に記憶される特図変動処理フラグに第2特図変動演出を実行することを示す値「1」を設定する。次いで、メイン制御CPU60aが第2特図始動保留情報の保留数を1減算して(ステップB14)、当該第2特図始動保留情報の保留数に対応付けられたメイン制御RAM60cの所定の記憶領域に記憶されている大当り判定用乱数の値、特図振分用乱数の値、演出実行判定用乱数の値、演出グループ振分用乱数および変動パターン振分用乱数の値をメイン制御CPU60aが取得する(ステップB15)。
次に、統括制御基板65で実行される処理について説明する。統括制御基板65の統括制御CPU65aは、前記メイン制御CPU60aから入力された変動パターン指定コマンドに基づいて、当該図柄変動演出において実行する演出パターンを決定し、決定した演出パターンを指定する演出パターン指定コマンドを表示制御基板70やランプ制御基板72、音制御基板73等に出力する。ここで、統括制御CPU65aが選択可能な演出パターンは、演出モード毎に分類されており、統括制御基板65に入力される演出モードフラグの設定値に基づいて選択可能な演出パターンから変動パターンに対応する演出パターンが選択される。また、統括制御CPU65aは、特図1指定コマンドまたは特図2指定コマンドが入力されると、該コマンドに対応する特図の停止図柄指定に応じて図柄表示装置17に最終停止表示させる各図柄列81,82,83の飾図(停止図柄)および各飾図(停止図柄)の停止予定位置を決定する。すなわち、統括制御CPU65aは、特図1指定コマンドまたは特図2指定コマンドで指定された図柄が大当り図柄の場合には、当り表示となる有効図柄の図柄組み合わせとなるよう各図柄列81,82,83の停止図柄が決定されると共に、当り表示となる有効図柄の図柄組み合わせが表示される有効ラインL1〜L5が決定される。そして、前記演出パターンで特定される各図柄列81,82,83の飾図の停止タイミングにおいて、各列の飾図指定コマンドを表示制御基板70やランプ制御基板72、音制御基板73等に出力する。具体的には、統括制御CPU60aは、変動パターン指定コマンドが入力されると同時にタイマ手段(図示せず)により時間の計測を開始し、上図柄列81の飾図の停止タイミングにおいて左飾図指定コマンドを出力し、下図柄列83の飾図の停止タイミングにおいて右飾図指定コマンドを出力し、中図柄列82の飾図の停止タイミングにおいて中飾図指定コマンドを出力する。
前記表示制御基板70では、演出パターン指定コマンドが入力されると、該コマンドで特定される演出パターンに対応する演出内容を示す表示データを表示制御CPU70aが選択し、該演出パターンに対応した表示内容で図柄変動演出を実行させるように図柄表示装置17を制御する。そして、表示制御CPU70aは、図柄変動演出の開始に伴って演出開始からの経過時間を計時し、計測した時間毎に演出パターンに基づいた画像が表示されるよう図柄表示装置17に映し出す画像を所定の周期毎に切り替える。そして、表示制御CPU70aは、各図柄列81,82,83の図柄停止コマンドが入力されると、対応する図柄列81,82,83の有効停止位置S1〜S9に飾図指定コマンドで指定された飾図を仮停止させ、全図柄停止コマンドが入力されると、各図柄列81,82,83の有効停止位置S1〜S9に飾図指定コマンドで指示された飾図を図柄表示装置17に確定停止表示させるように図柄表示装置17の表示内容を制御し、図柄変動演出を終了させる。また、表示制御CPU70aは、モード指定コマンドが入力されると、指示された演出モードに対応する背景画像を表示させる。
前記メイン制御ROM60bには、図14に示すように、複数(実施例では3つ)の変動パターンテーブルPT(以降、「第1変動パターンテーブルPT1」、「第2変動パターンテーブルPT2」、「第3変動パターンテーブルPT3」という)が記憶されている。第1〜第3の各変動パターンテーブルPT1,PT2,PT3は、図13に示すように、前述した240個の変動パターンが、特別確変大当りのリーチ演出用と、2R突然確変大当りのリーチ演出用と、ジャンプアップ確変大当りのリーチ演出用と、通常非確変大当りのリーチ演出用と、リーチを実行するはずれリーチ演出用と、リーチを実行しないはずれ通常演出用との合計6つのグループ(演出区分)に分けられている。各演出区分には合計240個の前記変動パターン振分判定値が設定され、各変動パターン毎に所定数の変動パターン振分判定値が割当てられている。そして、前記第1〜第3の変動パターンテーブルPT1,PT2,PT3は、対応する各演出区分毎に同一の変動パターンが属しており、各変動パターンに対する変動パターン振分判定値の割当数を異ならせてある。すなわち、前記第1〜第3の変動パターンテーブルPT1,PT2,PT3の何れかを後述する条件下に選択したもとで、メイン制御CPU60aが、取得した特図振分用乱数の値に基づき、大当り図柄となる最終停止図柄を決定する(図6のステップB24または図7のステップB34)ことで演出区分が特定され、更に該メイン制御CPU60aが、取得した変動パターン振分用乱数の値に基づき、特定された演出区分の中から1つの変動パターンを決定する(図6のステップB25または図7のステップB35)。
メイン制御ROM60bには、図13に示すように、前記第1〜第3の各変動パターンテーブルPT1,PT2,PT3の演出区分毎に、演出区分に設定されている各変動パターンの変動時間および各変動パターンに割当てられた変動パターン振分判定値の割当数を基に算出した演出別変動時間ST(ST1〜ST6)が記憶されている。すなわち演出別変動時間STは、例えば特別確変大当りのリーチ演出用として所定種類(例えば50種類)の変動パターンが設定されていると仮定した場合に、該50個の変動パターンの各々に、合計240個のうちから変動パターン振分判定値が割当てられている。そこで、50個の各変動パターン毎に、変動時間(例えばT)と変動パターン振分判定値(例えばW)の割当数とを積算(T×W)して中間計算値(例えばX)を算出し、各変動パターン毎に算出された合計50個の中間計算値Xを足した合計の数値を「240」で割ることで算出した数値が、特別確変大当りの演出区分における演出別変動時間ST(ST1)とされる。
また、メイン制御ROM60bには、図13に示すように、前記第1〜第3の各変動パターンテーブルPT1,PT2,PT3において、大当りおよびはずれに大別したもとで、大当り(特別確変大当り、2R突然確変大当り、ジャンプアップ確変大当り、通常非確変大当りの4つを併せた演出区分)の演出用の変動パターンにおける平均変動時間TAと、はずれリーチ演出用の変動パターンの平均変動時間TBとが記憶されている。なお、はずれリーチ演出区分では、前述した演出別変動時間ST5が平均変動時間TBとなる。そして、第1〜第3の各変動パターンテーブルPT1,PT2,PT3は、前述したように、変動パターンに対する変動パターン振分判定値を変えることで各演出区分の演出別変動時間ST(ST1〜ST6)を異ならせると共に、該演出別変動時間ST(ST1〜ST6)を異ならせることで大当りリーチ演出およびはずれリーチ演出の各平均変動時間TA,TBを異ならせてある。
メイン制御基板60のメイン制御CPU60aは、はずれ変動の回数をカウントするはずれ変動回数カウント手段としての機能を備えている。すなわちメイン制御CPU60aは、特典状態である確変状態または変短状態において、当該確変状態または変短状態の付与時から実行されるはずれ変動の回数をカウントする。またメイン制御RAM60cは、メイン制御CPU60aがカウントするはずれ変動回数のカウント値を更新すると共に記憶するはずれ変動回数記憶手段として機能し、メイン制御CPU60aがカウント信号を出力する毎にメイン制御RAM60cのカウント数が1加算される。そして、メイン制御RAM60cに記憶されるはずれ変動回数のカウント値は、大当り判定が肯定判定となって大当り遊技が付与されるとクリアされるように構成されている。
メイン制御基板60のメイン制御CPU60aは、はずれ変動回数に基づき、第1〜第3の各変動パターンテーブルPT1,PT2,PT3を選択する変動パターンテーブル決定手段としての機能を備えている。メイン制御CPU60aは、メイン制御RAM60cに記憶されるはずれ変動回数のカウント値を基にして、第1〜第3の各変動パターンテーブルPT1,PT2,PT3を選択するようになっている。そして、メイン制御ROM60bには、変動パターンテーブルPT1,PT2,PT3の選択基準として、はずれ変動回数のカウント値に対する第1はずれ設定回数(実施例では、「31回」とする)および第2はずれ設定回数(実施例では、「51回」とする)が記憶されている。従って、図15に示す変動パターンテーブル決定用テーブルに基づき、メイン制御CPU60aは、はずれ変動回数のカウント値が31回未満(1〜30回)の場合には、第1変動パターンテーブルPT1を選択して変動パターンを決定し、はずれ変動回数のカウント値が31回以上でかつ51回未満(31〜50回)の場合には、第2変動パターンテーブルPT2を選択して変動パターンを決定し、はずれ変動回数のカウント値が51回以上の場合には、第3変動パターンテーブルPT3を選択して変動パターンを決定するよう構成されている。すなわち、実施例のパチンコ機10は、特典状態において、はずれ変動回数が少ない場合は、はずれリーチ演出区分の平均変動時間TBを長く設定した第1変動パターンテーブルPT1を選択し、はずれ変動回数が増えるに従い、はずれリーチ演出区分の平均変動時間TBを第1変動パターンテーブルPT1より短くした第2変動パターンテーブルPT2、そしてはずれリーチ演出区分の平均変動時間TBを第2変動パターンテーブルPT2より短くした第3変動パターンテーブルPT3を順次選択するようになる。これにより、はずれ変動回数が増えた場合には、変動時間が相対的に短い変動パターンが決定される確率が高くなるから、はずれ変動回数が増えるに伴い遊技時間の短縮化が図られるよう構成されている。
図16は、はずれ変動回数に基づき、メイン制御CPU60aが行う変動パターンテーブル決定処理の一例を示している。メイン制御CPU60aは、特典状態である確変状態または変短状態において、大当り判定が否定判定となると(ステップC1)、メイン制御RAM60cに記録されているはずれ変動回数のカウント値を確認する。そして、はずれ変動回数のカウント値が51回以上と判定した場合には(ステップC2)、第3変動パターンテーブルPT3を選択し(ステップC3)、第3変動パターンテーブルPT3が設定されていることを示す変動パターンテーブルフラグに「1」を設定した後に当該変動パターンテーブル決定処理を終了する。また、ステップC2において、はずれ変動回数のカウント値が50回未満と判定し、かつステップC4において、はずれ変動回数のカウント値が31回以上と判定した場合には、第2変動パターンテーブルPT2を選択し(ステップC5)、第2変動パターンテーブルPT2が設定されていることを示す変動パターンテーブルフラグに「1」を設定した後に当該変動パターンテーブル決定処理を終了する。また、ステップC4において、はずれ変動回数のカウント値が31回未満と判定した場合には、第1変動パターンテーブルPT1を選択し(ステップC6)、第1変動パターンテーブルPT1が設定されていることを示す変動パターンテーブルフラグに「1」を設定した後に当該変動パターンテーブル決定処理を終了する。
図18は、大当り判定が肯定判定となったタイミングでのはずれ変動回数に基づき、メイン制御CPU60aが行う変動パターンテーブル決定処理の一例を示している。メイン制御CPU60aは、特典状態である確変状態または変短状態において、大当り判定が肯定判定となると(ステップC11)、メイン制御RAM60cに記録されているはずれ変動回数のカウント値を確認する。そして、大当り判定が肯定判定となったタイミングにおいてはずれ変動回数のカウント値が51回以上と判定した場合には(ステップC12)、第3変動パターンテーブルPT3を選択し(ステップC13)、第3変動パターンテーブルPT3が設定されていることを示す変動パターンテーブルフラグに「1」を設定した後に当該変動パターンテーブル決定処理を終了する。また、ステップC12において、大当り判定の肯定時においてはずれ変動回数のカウント値が50回未満と判定し、かつステップC14において、はずれ変動回数のカウント値が31回以上と判定した場合には、第2変動パターンテーブルPT2を選択し(ステップC15)、第2変動パターンテーブルPT2が設定されていることを示す変動パターンテーブルフラグに「1」を設定した後に当該変動パターンテーブル決定処理を終了する。また、ステップC14において、大当り判定の肯定時においてはずれ変動回数のカウント値が31回未満と判定した場合には、第1変動パターンテーブルPT1を選択し(ステップC16)、第1変動パターンテーブルPT1が設定されていることを示す変動パターンテーブルフラグに「1」を設定した後に当該変動パターンテーブル決定処理を終了する。
メイン制御基板60のメイン制御CPU60aは、はずれ変動回数に基づき、演出実行判定値の設定数を変更する演出実行判定値決定手段としての機能を備えている。実施例では、前述したように、変短モード(非確変状態かつ変短状態あり)の場合に6個の演出実行判定値が設定され、確変モード(確変状態かつ変短状態あり)の場合に3個の演出実行判定値が設定されている。従ってメイン制御CPU60aは、確変モードにおいては、メイン制御RAM60cに記憶されるはずれ変動回数のカウント値を基にして、はずれ変動回数が増えると、演出実行判定値の設定数を3個より少なくするように制御し、変短モードにおいては、メイン制御RAM60cに記憶されるはずれ変動回数のカウント値を基にして、はずれ変動回数が増えると、演出実行判定値の設定数を6個より少なくするように制御する。
図20は、確変モードにおいて、はずれ変動回数に基づき、メイン制御CPU60aが行う演出実行判定値決定処理の一例を示している。メイン制御CPU60aは、大当り判定が否定判定となると(ステップC11)、メイン制御RAM60cに記録されているはずれ変動回数のカウント値を確認する。そして、はずれ変動回数のカウント値が51回以上と判定した場合には(ステップC12)、演出実行判定値を1個に設定し(ステップC13)、当該演出実行判定値決定処理を終了する。また、ステップC2において、はずれ変動回数のカウント値が50回未満と判定し、かつステップC4において、はずれ変動回数のカウント値が31回以上と判定した場合には、演出実行判定値を2個に設定し(ステップC5)、当該演出実行判定値決定処理を終了する。また、ステップC4において、はずれ変動回数のカウント値が31回未満と判定した場合には、演出実行判定値を3個に設定し(ステップC6)、当該演出実行判定値決定処理を終了する。なお、変短モードにおける演出実行判定値決定処理は、演出実行判定値の設定数が異なるだけである。
メイン制御基板60のメイン制御CPU60aは、図柄変動演出間に設定される前記特図変動インターバル時間(変動インターバル時間)ITを調整する特図変動インターバル時間設定手段としての機能を備えている。通常モードにおける特図変動インターバル時間(基準インターバル時間)ITは1000ms(1.0秒)で一定に設定されているが、特典状態である確変状態または変短状態において、メイン制御CPU60aは、はずれ変動回数が増えると、特図変動インターバル時間ITを短縮するよう制御する。すなわち実施例では、図21に示すインターバル時間決定テーブルに基づき、メイン制御CPU60aは、はずれ変動回数のカウント値が第1はずれ設定回数(実施例では、「31」回)未満(1〜30回)の場合には、特図変動インターバル時間ITを基準インターバル時間と同じ1000msに設定し、はずれ変動回数のカウント値が31回以上でかつ第2はずれ設定回数(実施例では、「51」回)未満(31〜50回)の場合には、特図変動インターバル時間ITを800msに短縮設定し、はずれ変動回数のカウント値が51回以上の場合には、特図変動インターバル時間ITを500msに短縮設定するようになっている。従って、実施例のパチンコ機10は、特典状態においてはずれ変動回数が増えた場合に、特図変動インターバル時間ITが相対的に短くなるから、遊技時間の短縮化が図られるよう構成されている。なお、特図変動インターバル時間ITは、前記数値に限定されるものではなく、適宜変更し得ることは勿論である。
図22は、特図変動インターバル時間調整処理について説明したものである。特図変動インターバル設定処理は、所定周期(例えば4ms)毎に実行され、メイン制御CPU60aは、全図柄停止コマンドを出力したか否かを判定し(ステップC31)、全図柄停止コマンドを出力していない場合は当該特図変動インターバル設定処理を終了する。一方、メイン制御CPU60aが全図柄停止コマンドを出力した場合には、メイン制御RAM60cに記憶されているはずれ変動回数のカウント値を確認して(ステップC32)、該はずれ変動回数が第2はずれ設定回数である51回以上と判定した場合は、特図変動インターバル時間を500msに設定し(ステップC33)、特図変動インターバル時間ITが設定されていることを示すインターバルフラグに「1」を設定した後に当該特図変動インターバル設定処理を終了する。一方、ステップC32において、はずれ変動回数が51回未満と判定すると共に、ステップC34において、はずれ変動回数が31回以上であると判定した場合には、特図変動インターバル時間を800msに設定し(ステップC35)、特図変動インターバル時間ITが設定されていることを示すインターバルフラグに「1」を設定した後に当該特図変動インターバル設定処理を終了する。また、ステップC36において、はずれ変動回数が31回未満と判定した場合には、特図変動インターバル時間を1000msに設定し(ステップC36)、特図変動インターバル時間ITが設定されていることを示すインターバルフラグに「1」を設定した後に当該特図変動インターバル設定処理を終了する。
メイン制御基板60のメイン制御CPU60aは、大当り遊技の連続回数をカウントする当り連続回数カウント手段としての機能を備えている。すなわちメイン制御CPU60aは、特典状態である確変状態または変短状態において、当該確変状態または変短状態を挟んで連続する当り遊技の連続回数をカウントする。またメイン制御RAM60cは、メイン制御CPU60aがカウントする当り遊技の連続回数のカウント値を更新すると共に記憶する当り連続回数記憶手段として機能し、メイン制御CPU60aがカウント信号を出力する毎にメイン制御RAM60cのカウント数が1加算される。そして、メイン制御RAM60cに記憶される当り連続回数のカウント値は、特典状態の付与が終了するとクリアされるように構成されている。
メイン制御基板60のメイン制御CPU60aは、当り連続回数に基づき、前記第1〜第3の各変動パターンテーブルPT1,PT2,PT3を選択する変動パターンテーブル決定手段としての機能を備えている。メイン制御CPU60aは、メイン制御RAM60cに記憶される当り連続回数のカウント値を基にして、第1〜第3の各変動パターンテーブルPT1,PT2,PT3を選択するようになっている。そして、メイン制御ROM60bには、変動パターンテーブルPT1,PT2,PT3の選択基準として、当り連続回数のカウント値に対する第1当り設定回数(実施例では、「5回」とする)および第2当り設定回数(実施例では、「8回」とする)が記憶されている。
図24は、連続する当り回数に基づき、メイン制御CPU60aが行う変動パターンテーブル決定処理の一例を示している。メイン制御CPU60aは、特典状態である確変状態または変短状態において、大当り判定が肯定判定となると(ステップC41)、メイン制御RAM60cに記録されている当り連続回数のカウント値を確認する。そして、当り連続回数のカウント値が第2当り設定回数である8回以上と判定した場合には(ステップC42)、第3変動パターンテーブルPT3を選択し(ステップC43)、第3変動パターンテーブルPT3が設定されていることを示す変動パターンテーブルフラグに「1」を設定した後に当該変動パターンテーブル決定処理を終了する。また、ステップC42において、当り連続回数のカウント値が8回未満であると判定し、かつステップC44において、当り連続回数のカウント値が第1当り設定回数である5回以上(5〜7回)と判定した場合には、第2変動パターンテーブルPT2を選択し(ステップC45)、第2変動パターンテーブルが設定されていることを示す変動パターンテーブルフラグに「1」を設定した後に当該変動パターンテーブル決定処理を終了する。また、ステップC44において、当り連続回数のカウント値が5回未満(2〜4回)と判定した場合には、第1変動パターンテーブルPT1を選択し(ステップC46)、第1変動パターンテーブルPT1が設定されていることを示す変動パターンテーブルフラグに「1」を設定した後に当該変動パターンテーブル決定処理を終了する。
次に、前述のように構成された実施例のパチンコ機10の作用について説明する。
特典状態が付与された確変モードまたは変短モードにおいて、始動入賞装置30の第1始動入賞口31aに対するパチンコ球の入賞を契機とした大当り判定の判定結果が否定の場合には、メイン制御RAM60cから取得した演出実行判定用乱数の値が演出実行判定値と一致するか否かを判定して演出実行判定(リーチ判定)を行う(図7、ステップB37)。そして、演出実行判定結果が肯定の場合には、メイン制御CPU60aは、第1特図表示器50Aにて確定停止表示されるはずれ図柄を最終停止図柄(特図1)として決定する(図7、ステップB38)。またメイン制御CPU60aは、図7におけるステップB39において、はずれ変動回数に基づく変動パターンテーブル決定処理を行なって第1変動パターンテーブルPT1を選択する。そして、メイン制御CPU60aは、第1変動パターンテーブルPT1を用いたもとで、図7におけるステップB40において、取得した演出グループ振分用乱数の値に基づき、はずれリーチ演出区分から1つの変動パターンを決定する。一方、演出実行判定結果が否定の場合には、メイン制御CPU60aは、第1特図表示器50Aにて確定停止表示されるはずれ図柄を最終停止図柄(特図1)として決定する(図7、ステップB40)。またメイン制御CPU60aは、図7におけるステップB41において、第1変動パターンテーブルPT1を用いたもとで、取得した変動パターン振分用乱数の値に基づき、はずれ演出区分から1つの変動パターンを決定する。
特典状態が付与された確変モード中または変短モード中において、始動入賞装置30の第1始動入賞口31aに対するパチンコ球の入賞を契機とした大当り判定および第2始動入賞口31bに対するパチンコ球の入賞を契機とした大当り判定が行われる毎に、図16に示すと共に前述したはずれ変動回数に基づく変動パターンテーブル決定処理が行われる。そして、確変モード中または変短モード中に大当り判定の否定判定が続いた場合に、はずれ変動回数が30回になるまでは、メイン制御CPU60aは、はずれ変動回数に基づく変動パターンテーブル決定処理により第1変動パターンテーブルPT1を選択し、該第1変動パターンテーブルPT1に基づいてはずれリーチ演出区分から1つの変動パターンを決定し、該変動パターンに基づいて図柄変動演出を行う。更に、確変モード中または変短モード中に大当り判定の否定判定が続き、はずれ変動回数が31回以上になると、メイン制御CPU60aは、はずれ変動回数に基づく変動パターンテーブル決定処理により第2変動パターンテーブルPT2を選択し、該第2変動パターンテーブルPT2を用いてはずれ演出区分から1つの変動パターンを決定する。第2変動パターンテーブルPT2におけるはずれリーチ演出区分の平均変動時間TB2は、第1変動パターンテーブルPT1におけるはずれリーチ演出区分の平均変動時間TB1より短く設定されているから、はずれ変動回数が31回以上になると、はずれ変動回数が30回以下の場合と較べて、変動時間が短い変動パターンが選ばれ易くなり、図柄変動演出の1回当りの変動時間が平均して短縮される。
始動入賞装置30の第1始動入賞口31aに対するパチンコ球の入賞を契機とした大当り判定の判定結果が肯定の場合には、メイン制御CPU60aは、大当りフラグに1を設定すると共に、取得した特図振分用乱数の値に基づき、第1特図表示器50Aに確定停止表示される大当り図柄となる最終停止図柄(特図1)を決定する。ここで、特図1は図柄A、図柄B、図柄C、図柄Dの4つのグループに分類されているから、メイン制御CPU60aが決定した特図1は図柄A〜Dの何れかになる。そして、メイン制御CPU60aが決定した特図1が図柄Aに分類されるものである場合には、メイン制御CPU60aは、変動パターンテーブル決定処理を行なって第1変動パターンテーブルPT1を選択し、「特別確変大当り遊技」が付与される。また、メイン制御CPU60aは、第1変動パターンテーブルPT1を用いて、図7におけるステップB35において、取得した演出グループ振分用乱数の値に基づいて特別確変大当り遊技のリーチ演出区分の中から1つの変動パターンを決定する。
本発明に係る遊技機は、実施例および変更例に例示の形態に限らず種々の変更が可能である。
特典状態が付与された状態において、メイン制御CPU60aがカウントする当り遊技の連続回数が所定回数に達する毎に、該メイン制御CPU60aが決定可能な変動パターンに基づいて算出されるはずれリーチ演出区分の平均変動時間TBを交互に長短変化するよう構成してもよい。例えば、図25に示す変動パターンテーブル決定用テーブルに示すように、確変モード中または変短モード中において、当り連続回数が2〜4回の場合には、変動パターンテーブル決定処理により、第1〜第3の各変動パターンテーブルPT1,PT2,PT3においてはずれリーチ演出区分の平均変動時間TBが最も長い第1変動パターンテーブルPT1を選択し、該第1変動パターンテーブルPT1に基づいてはずれ演出区分から1つの変動パターンを決定する。そして、当り連続回数が5〜7回の場合には、変動パターンテーブル決定処理により、第1〜第3の各変動パターンテーブルPT1,PT2,PT3においてはずれリーチ演出区分の平均変動時間TBが最も短い第3変動パターンテーブルPT3を選択し、該第3変動パターンテーブルPT3に基づいてはずれリーチ演出区分から1つの変動パターンを決定する。更に、当り連続回数が8回以上の場合には、変動パターンテーブル決定処理により、はずれリーチ演出区分の平均変動時間TBが第3変動パターンテーブルPT3より短い第2変動パターンテーブルPT2を選択し、該第2変動パターンテーブルPT2に基づいてはずれリーチ演出区分から1つの変動パターンを決定する。
特典状態が付与された状態において、メイン制御CPU60aがカウントするはずれ変動回数が所定回数(はずれ設定回数)以上でかつ該メイン制御CPU60aがカウントする当り連続回数が所定回数(当り設定回数)以上である場合には、はずれ変動回数が前記所定回数(はずれ設定回数)未満である場合か、または当り連続回数が所定回数(当り設定回数)未満である場合の何れか一方の条件を満たしている場合より、該メイン制御CPU60aが決定可能な変動パターンに基づいて算出されるはずれリーチ演出区分の平均変動時間TBを更に短くなるよう構成することも可能である。図27は、第2変更例に係る変動パターンテーブル決定処理を示すもので、第2変更例では、前記実施例に例示した第1〜第3の各変動パターンテーブルPT1,PT2,PT3に加え、第4変動パターンテーブルPT4を追加設定したもとで、はずれ変動回数と当り連続回数とを考慮した変動パターンテーブル決定処理である。ここで、第4変動パターンテーブルPT4は、該テーブルPT4における大当りリーチ演出区分の平均変動時間TA4が、第3変動パターンテーブルPT3における大当りリーチ演出区分の平均変動時間TA3より短く設定してあると共に、該テーブルPT4におけるはずれリーチ演出区分の平均変動時間TB4が、第3変動パターンテーブルPT3におけるはずれリーチ演出区分の平均変動時間TB3より短く設定してある。
(1)実施例では、第1〜第3の3つの変動パターンテーブルPT1,PT2,PT3を準備したが、該変動パターンテーブルの数は、2つ以下または4つ以上であってもよい。
(2)変動パターンテーブルを1つとして、はずれ変動回数が増えるに従って該変動パターンテーブルにおける各演出グループの演出グループ振分判定値の割当数を書き換えて変更するようにしてもよい。すなわち、はずれ変動回数が増えるに従い、はずれリーチ演出区分の平均変動時間TBが短くなるように、該はずれリーチ演出区分に属する各変動パターンに対する変動パターン振分判定値の割当数を変更すれば(変動時間が相対的に短い変動パターンに対する変動パターン振分判定値の割当数を多くする)、はずれ変動回数が増えた場合に変動時間が相対的に短い変動パターンが決定される頻度を高めることが可能である。
(3)はずれ変動回数のカウント値に対する変動パターンテーブルの決定基準としたはずれ設定回数は、実施例および変更例に例示の回数(第1はずれ設定回数;31回、第2はずれ設定回数;51回)に限定されず、任意に変更することが可能である。また、はずれ設定回数の数は、実施例の2つに限らず、1つまたは3つ以上であってもよい。
(4)当り連続回数のカウント値に対する変動パターンテーブルの決定基準とした当り設定回数は、実施例および変更例に例示の回数(第1当り設定回数;5回、第2当り設定回数;8回)に限定されず、任意に変更することが可能である。また、当り設定回数の数は、実施例の2つに限らず、1つまたは3つ以上であってもよい。
(5)大当りの種類は、実施例に例示した「特別確変大当り遊技」、「2R突然確変大当り遊技」、「ジャンプアップ確変大当り遊技」、「通常非確変大当り遊技」の4種類に限定されるものではないく、3種類以下や5種類以上であってもよい。
(6)大当りの連続回数カウントは、特典状態を挟んで連続する大当り遊技の連続回数であり、特典状態が終了した場合には、メイン制御RAM60cに記憶されていた当り連続回数カウントがクリアされるが、予め設定された特定の条件(例えば、図柄表示装置17の画像表示面17aにおける演出報知に従った遊技者のスイッチ操作やボタン操作等)が成立した場合には特典状態が連続していると見なすよう設定した場合には、該特定の条件の成立したら大当り遊技の連続回数カウントを有効とするようにしてもよい。
(7)実施例で例示した第1〜第3の各変動パターンテーブルPT1,PT2,PT3では、各々の当りリーチ演出区分の平均変動時間TA(TA1,TA2,TA3)の長さが、TA1>TA2>TA3の関係となっていたが、各平均変動時間TA1,TA2,TA3の長さは、TA1=TA2=TA3の関係であってもよいし、TA1<,TA2<TA3の関係等であってもよい。
30 始動入賞装置(始動入賞手段)
31b 第2始動入賞口(可変始動入賞手段),
60a メイン制御CPU(当り判定手段、リーチ判定手段、変動パターン決定手段、
特典状態付与手段、はずれ変動回数カウント手段、保留記憶手段、
当り連続回数カウント手段)
IT 特図変動インターバル時間(変動インターバル時間),
Claims (4)
- 遊技球が入賞可能な始動入賞手段と、複数種類の図柄を変動させて図柄変動演出を表示する図柄表示手段と、前記始動入賞手段への入賞を契機として当りか否かを判定する当り判定手段とを備え、前記当り判定手段が肯定判定の場合に当り遊技が行なわれるよう構成された遊技機において、
変動時間を定めた複数種類の変動パターンから1つの変動パターンを決定する変動パターン決定手段と、
前記当り判定手段が肯定判定の場合に、当り遊技後に遊技者に有利な特典状態を付与可能な特典状態付与手段と、
前記特典状態付与手段により特典状態が付与された状態で実行されたはずれ変動の回数をカウントするはずれ変動回数カウント手段と、
前記はずれ変動回数カウント手段がカウントしたはずれ変動の回数に基づき、リーチ演出を実行させる演出実行判定値の設定数を変更する演出実行判定値決定手段と、
前記当り判定手段が否定判定の場合に、前記演出実行判定値に基づいてはずれリーチ演出を実行するか否かを判定するリーチ判定手段とを備え、
前記変動パターンとして、演出時間が異なると共にリーチ演出を実行する当り演出用の複数の第1変動パターンおよび演出時間が異なると共にリーチ演出を実行するはずれリーチ演出用の複数の第2変動パターンが設定され、
前記特典状態付与手段により付与可能な特典状態として、複数種類の特典遊技状態の内で特典遊技状態の組合わせが異なる第1特典状態および第2特典状態が設定され、第1特典状態は第2特典状態よりも遊技者に有利な特典状態とされ、
前記特典状態が付与されている場合は、前記リーチ判定手段が肯定判定する確率よりも、該特典状態が付与されていない状態で前記リーチ判定手段が肯定判定する確率の方が低く設定可能に構成され、
前記第2特典状態が付与されている場合における前記演出実行判定値の設定数よりも、前記第1特典状態が付与されている場合における前記演出実行判定値の設定数を少なく設定可能に構成されると共に、
前記演出実行判定値決定手段は、各特典状態において、前記はずれ変動回数カウント手段がカウントしたはずれ変動の回数が増えることで、前記演出実行判定値の設定数を少なく設定可能に構成され、
前記特典状態において前記はずれ変動回数カウント手段がカウントしたはずれ変動回数が増えることで、前記当り判定手段が肯定判定の場合に、前記第1変動パターンの内で変動時間の短い第1変動パターンを前記変動パターン決定手段が決定する確率が高くなるよう構成されると共に、前記当り判定手段が否定判定の場合に、前記第2変動パターンの内で変動時間の短い第2変動パターンを前記変動パターン決定手段が決定する確率が高くなるよう構成された
ことを特徴とする遊技機。 - 遊技球が入賞可能な始動入賞手段と、複数種類の図柄を変動させて図柄変動演出を表示する図柄表示手段と、前記始動入賞手段への入賞を契機として当りか否かを判定する当り判定手段とを備え、前記当り判定手段が肯定判定の場合に当り遊技が行なわれるよう構成された遊技機において、
前記当り判定手段が否定判定の場合に、はずれリーチ演出を実行するか否かを判定するリーチ判定手段と、
変動時間を定めた複数種類の変動パターンから1つの変動パターンを決定する変動パターン決定手段と、
前記当り判定手段が肯定判定の場合に、当り遊技後に遊技者に有利な特典状態を付与する特典状態付与手段と、
前記特典状態付与手段により特典状態が付与された状態で実行されるはずれ変動の回数をカウントするはずれ変動回数カウント手段とを備え、
前記特典状態が付与されている場合は、該特典状態の非付与時より前記リーチ判定手段が肯定判定する確率を低く設定可能であり、
前記特典状態が付与された状態において前記はずれ変動回数カウント手段がカウントしたはずれ変動回数が増えた場合に、変動時間の短い変動パターンを前記変動パターン決定手段が決定する確率が高くなるよう構成されると共に、
前記当り判定手段が肯定判定した場合に、該当り判定手段の肯定判定に伴う当り遊技を基準として前記特典状態を挟んで連続する当り遊技の連続回数をカウントする当り連続回数カウント手段を備えて、
前記当り連続回数カウント手段がカウントした当り遊技の連続回数が増えた場合に、変動時間の短い変動パターンを前記変動パターン決定手段が決定する確率が高くなるよう構成され、
前記特典状態が付与された状態において、前記はずれ変動回数カウント手段がカウントしたはずれ変動回数が所定回数以上で、かつ前記当り連続回数カウント手段がカウントした当り連続回数が所定回数以上である場合には、はずれ変動回数が前記所定回数未満である場合か、または当り連続回数が所定回数未満である場合の何れか一方の条件を満たしている場合より、変動時間が更に短い変動パターンを前記変動パターン決定手段が決定する確率が高くなるよう構成された
ことを特徴とする遊技機。 - 前記当り判定手段が肯定判定した場合に、該当り判定手段の肯定判定に伴う当り遊技を基準として前記特典状態を挟んで連続する当り遊技の連続回数をカウントする当り連続回数カウント手段を備えて、
前記当り連続回数カウント手段がカウントした当り遊技の連続回数が増えた場合に、変動時間の短い変動パターンを前記変動パターン決定手段が決定する確率が高くなるよう構成され、
前記特典状態が付与された状態において、前記はずれ変動回数カウント手段がカウントしたはずれ変動回数が所定回数以上で、かつ前記当り連続回数カウント手段がカウントした当り連続回数が所定回数以上である場合には、はずれ変動回数が前記所定回数未満である場合か、または当り連続回数が所定回数未満である場合の何れか一方の条件を満たしている場合より、変動時間が更に短い変動パターンを前記変動パターン決定手段が決定する確率が高くなるよう構成された請求項1記載の遊技機。 - 図柄変動演出間における変動インターバル時間を設定する変動インターバル時間設定手段を備え、
前記特典状態において前記はずれ変動回数カウント手段がカウントしたはずれ変動回数が増えた場合に、前記変動インターバル時間設定手段が変動インターバル時間を短縮するよう構成された請求項1〜3の何れか一項に記載の遊技機。
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JP2012082584A JP5829170B2 (ja) | 2012-03-30 | 2012-03-30 | 遊技機 |
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