JP4747699B2 - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

この発明は定着装置に関し、より詳しくは、二つの部材がつくるニップ部を通してシートを搬送して上記シートに画像を定着させる定着装置に関する。
また、この発明は、そのような定着装置を備えた画像形成装置に関する。この画像形成装置としては、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置などが含まれる。
この種の画像形成装置が備える定着装置としては、未定着のトナーが付着されたシート(記録材)を二つの部材がつくるニップ部を通して搬送して、上記ニップ部で上記シートを加熱および加圧することにより上記シートにトナー画像を定着させるものがある。このような定着装置に関して、特許文献1(特開2000−66545号公報)に記載のように、ニップ部をつくる一方の部材であるローラの表面において、そのローラの軸方向に関して中央部の摩擦係数を、その中央部の両側につらなる両端部分の摩擦係数よりも高くして、これにより、シートの波打ちやシワの発生を防止する提案がなされている。また、特許文献2(特開2000−250354号公報)に記載のように、ニップ部をつくる一方の部材である無端ベルトの表面において、そのベルトの幅方向に関して端部に、スリップを防止するための高グリップ部を設ける提案がなされている。
特開2000−66545号公報 特開2000−250354号公報
しかしながら、特許文献1(特開2000−66545号公報)や特許文献2(特開2000−250354号公報)に記載の定着装置では、ニップ部をつくる一方の部材のみに摩擦係数が高い部分(これを「高摩擦部」と呼ぶ。)や高グリップ部を設けているため、シートに対する搬送力を十分には大きくできない。このため、例えば高スループットを目指し、ローラの回転を高速化してシートの搬送速度を速くしようとする場合、シートのスリップ(通紙不良)が発生して、画像品質が悪化するという問題がある。なお、必要な搬送力を得るために、高摩擦部の幅を広くすると定着装置全体の寸法が大きくなる。また、圧接力を大きくすると、ベンディング防止のためにフレーム強度を上げる必要が生じるため、定着装置のフレーム厚さを厚くすることになって、定着装置の重量が重くなる、という問題が生ずる。
そこで、この発明の課題は、小型軽量に構成され、しかも円滑にシートを搬送して画像品質を改善できる定着装置を提供することにある。
また、この発明の課題は、そのような定着装置を備えた画像形成装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の定着装置は、
少なくとも一方が無端ベルトの形態を持ち、周方向に対して垂直な一方向に延びるニップ部をつくるように外周面が互いに圧接された二つの回転体と、
上記二つの回転体のうち上記一方の回転体である無端ベルトの内周面を、他方の回転体からの押圧力に抗して支持する回転不能な支持部材と、
上記無端ベルトの内周面に塗布された潤滑剤と、
画像が定着されるべきシートを上記ニップ部を通して搬送するように、上記他方の回転体を上記周方向に駆動する駆動部と
を備え、
上記各回転体は、上記一方向に関して上記シートの通過範囲外に相当する端部に、上記シートの通過範囲内に相当する中央部の摩擦係数よりも高い摩擦係数をもつ高摩擦部を有し、
上記高摩擦部の材料は上記潤滑剤を弾く性質を有し、
上記各回転体の上記高摩擦部は、上記中央部の材料と一体に連なる同じ材料からなり、上記中央部の表面粗さよりも大きい表面粗さをもつことを特徴とする。
この発明の定着装置では、ニップ部をつくる二つの回転体の各々について、シートの通過範囲外に相当する端部に、上記シートの通過範囲内に相当する中央部の摩擦係数よりも高い摩擦係数をもつ高摩擦部が設けられている。したがって、上記駆動部によって周方向に駆動される上記他方の回転体の駆動力が、双方の部材の高摩擦部間の摩擦を介して、上記一方の回転体である無端ベルトへ効率良く伝わる。したがって、従来例に比して、シートに対する搬送力を十分に大きくできる。したがって、例えば高スループットを目指し、上記駆動部による上記周方向への駆動を高速化してシートの搬送速度を速くしようとする場合でも、シートのスリップ(通紙不良)の発生を防止してシートを円滑に搬送できる。この結果、画像品質が悪化するのを防止できる。
また、上述のように、上記他方の回転体の駆動力が、双方の部材の高摩擦部間の摩擦を介して、上記一方の回転体である無端ベルトへ効率良く伝わるので、上記高摩擦部の幅はシートの通過範囲外に相当する端部の幅で足り、上記二つの回転体の上記一方向の寸法を従来例に比して大きくする必要がない。したがって、定着装置全体が小型に構成される。同様の理由で、上記二つの回転体の間の圧接力を従来例に比して大きくする必要がない。したがって、定着装置全体が軽量に構成される。
また、上記無端ベルトの内周面に潤滑剤が塗布されているので、上記無端ベルトの内周面と上記支持部材との間の摩擦が減って、上記無端ベルトは上記支持部材に対して効率良く摺動される。したがって、シートに対する搬送力をさらに大きくできる。また、上記高摩擦部の材料は上記潤滑剤を弾く性質を有するので、たとえ上記潤滑剤が上記無端ベルトの内周面から上記高摩擦部へ回り込もうとしても、上記高摩擦部が上記潤滑剤によって濡れることは無い。したがって、上記双方の部材の高摩擦部間の摩擦を高いレベルに維持することができ、シートに対する搬送力を維持できる。この結果、画像品質が悪化するのを確実に防止できる。
また、上記各回転体の上記高摩擦部は上記中央部の表面粗さよりも大きい表面粗さをもつので、上記高摩擦部は上記中央部の摩擦係数よりも高い摩擦係数を容易にもつことができる。また、上記高摩擦部は上記中央部の材料と一体に連なる同じ材料からなるので、上記各回転体、ひいては定着装置がコスト高になるのを防止できる。
一実施形態の定着装置では、上記高摩擦部は上記一方向に関して上記各回転体の両側の端部に配置されていることを特徴とする。
この一実施形態の定着装置では、上記高摩擦部は上記一方向に関して上記各回転体の両側の端部に配置されているので、上記他方の回転体の駆動力が、双方の回転体の高摩擦部間の摩擦を介して、上記一方の回転体である無端ベルトへさらに効率良く伝わる。したがって、シートに対する搬送力をさらに大きくでき、この結果、シートをさらに円滑に搬送できる。
この発明の画像形成装置は、上記発明の定着装置を備えたことを特徴とする。
この発明の画像形成装置によれば、上記定着装置において、上記駆動部によって周方向に駆動される上記他方の回転体の駆動力が、双方の回転体の高摩擦部間の摩擦を介して、上記一方の回転体である無端ベルトへ効率良く伝わる。したがって、従来例に比して、シートに対する搬送力を十分に大きくできる。したがって、例えば高スループットを目指し、上記駆動部による上記周方向への駆動を高速化してシートの搬送速度を速くしようとする場合でも、シートのスリップ(通紙不良)の発生を防止してシートを円滑に搬送できる。この結果、画像品質が悪化するのを防止できる。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1は一実施形態の画像形成装置90が有する定着装置91近傍部分の断面構造を示している。図2はその定着装置91を斜めから見たところを模式的に示している。
図1に示すように、この画像形成装置90は、画像形成時には、公知の電子写真プロセスによってシートとしての用紙9の一方の面9aにトナー(図示せず)を付着させた後、トナーを定着させるためにその用紙9を図1において下方から定着装置91に送り込むようになっている。
定着装置91は、画像形成装置90の本体に取り付けられた外囲部材としてのフレーム10を備えるとともに、このフレーム10内に、図1の紙面に垂直な方向(図2におけるX方向)に互いに平行に延在する円筒状の加熱ローラ1、支持部材としてのパッド部材4、および加圧部材としての円筒状の加圧ローラ3を備えている。加熱ローラ1の両端は回転可能に支持されている。一方、パッド部材4は、加熱ローラ1から離間した位置に回転不能にフレーム10に固定されている。これらの加熱ローラ1とパッド部材4とに、定着部材としての無端ベルト状の定着ベルト2が巻き掛けられている。定着ベルト2の内周面2bには、この内周面2bとパッド部材4の外周面4aとの間の摩擦を減らすように、この例ではフッ素系グリスからなる潤滑剤(図示せず)が塗布されている。
一方の回転体である定着ベルト2と他方の回転体である加圧ローラ3とは、互いに図示しない圧接手段によって付勢されて圧接されている(この例では定着ベルト2に対して加圧ローラ3が圧接されている)。これにより、定着ベルト2の外周面2aと加圧ローラ3の外周面3aとは、周方向に対して垂直なX方向に延びるニップ部Nをつくっている。パッド部材4は、加圧ローラ3からの押圧力に抗して定着ベルト2の内周面2bを支持している。パッド部材4は、加圧ローラ3に対向する側に、加圧ローラ3の外周面3aの曲率と実質的に同じ曲率をもつ凹状の外周面4aを有している。これにより、用紙搬送方向(図1において略上下方向)に関してニップ部Nの寸法を長くして、用紙9に対する搬送力を高めるようにしている。なお、定着ベルト2と加圧ローラ3とを圧接する圧接手段としては、圧接力を変更するための圧接力変更手段、および圧接力を制御するための圧接力制御手段を具備することも可能である。
上述の加熱ローラ1は、例えば外径35mmの金属円筒管からなり、内部に熱源であるヒータランプ5を有している。また、加熱ローラ1が図示しないスプリングによってパッド部材4から離れる方向へ付勢されることより、定着ベルト2に所定のテンションが付与されている。
ヒータランプ5で内部から加熱された加熱ローラ1によって定着ベルト2が加熱される。定着ベルト2の温度は、図示しない温度制御手段によって、用紙9に対するトナーの定着に適した所定の温度(定着温度)に制御されるようになっている。なお、加圧ローラ3の内部に補助ヒータを配置してもよい。
定着ベルト2は、例えば、円筒状にしたときの外径が65mmで、図6に例示する定着ベルト2Aのように、厚さ70μmのポリイミドからなる基材20と、厚さ200μmの弾性体としてのシリコーンゴムからなる弾性層21と、および、厚さ30μmのフッ素系樹脂からなる離型層22とが内側から順に積層された状態になっている。そして、X方向に関して用紙9の通過範囲外に相当する両側の端部B,Cにおいて、離型層22が除去されて、弾性層21が外周面2aに露出している。この結果、図3に示すように、定着ベルト2は、X方向に関して用紙9の通過範囲外に相当する両側の端部B,Cに、用紙9の通過範囲内に相当する中央部Aの摩擦係数よりも高い摩擦係数をもつ高摩擦部(クロスハッチングで示す。以下、端部B,Cと同じ符号で呼ぶ。)が設けられている。定着ベルト2の高摩擦部高摩擦部B,Cの表面の硬度は中央部Aの表面の硬度よりも低いので、高摩擦部B,Cは中央部Aの摩擦係数よりも高い摩擦係数を容易にもつことができる。
図1中に示すように、加圧ローラ3は、例えば、外径が30mmで円筒状の芯金30の外周面に、厚さ4mmの弾性体としてのシリコーンゴムからなる弾性層31と、厚さ40μmのフッ素系樹脂からなる離型層32とを内側から順に積層した状態になっている。そして、図3に示すように、X方向に関して用紙9の通過範囲外に相当する両側の端部E,Fにおいて、離型層32が除去されて、弾性層31が外周面3aに露出している。この結果、加圧ローラ3は、X方向に関して用紙9の通過範囲外に相当する両側の端部E,Fに、用紙9の通過範囲内に相当する中央部Dの摩擦係数よりも高い摩擦係数をもつ高摩擦部(格子稿で示す。以下、端部E,Fと同じ符号で呼ぶ。)を有している。加圧ローラ3の高摩擦部E,Fの表面の硬度は中央部Dの表面の硬度よりも低いので、高摩擦部E,Fは中央部Dの摩擦係数よりも高い摩擦係数を容易にもつことができる。
定着ベルト2の高摩擦部B,Cと加圧ローラ3の高摩擦部E,Fとは互いに圧接されて、互いに面接触している。したがって、次の表1に示すように、定着ベルト2の高摩擦部B,Cと加圧ローラ3の高摩擦部E,Fとの間の摩擦係数はさらに大きくなる。なお、表1は、定着ベルト2の構成材料(左欄)と加圧ローラ3の構成材料(中央欄)との組み合わせによる摩擦係数(右欄)を、実験的に測定したときの結果を示している。
Figure 0004747699
図1中に示すように、ニップ部Nの下方には一対のガイド部材41,42が設けられている。また、ニップ部Nの上方には一対のガイド部材43,44と、これらに連なる一対のガイド部材45,46とが設けられている。これらのガイド部材により、ニップ部Nを通る用紙9のための搬送路51,52,53が構成されている。搬送路53は、排紙ローラ対47およびガイド部材48を介して、排出された用紙を受ける排紙部92に達している。
画像形成動作時には、一方の面9aにトナーが付着された用紙9が、図1において下方から搬送路51を通して定着装置91に送り込まれる。定着装置91においては、加圧ローラ3が、駆動部としての駆動軸6によって図において時計回り(矢印Uの向き)に回転駆動され、これに伴って、定着ベルト2および加熱ローラ1はそれぞれ図において反時計回り(矢印V,Wの向き)に従動回転する。これにより、加圧ローラ3の外周面3aの中央部Dおよび定着ベルト2の外周面2aの中央部Aと用紙9の両面9a,9b(またはトナー)との間の摩擦力を介して、ニップ部Nを通して用紙9を上方へ搬送する。用紙9がニップ部Nで加熱および加圧されることにより、用紙9の面9aにトナーが定着される。トナーが定着された用紙9は、搬送路52,53および排紙ローラ対47を通り、ガイド部材48によって案内されながら排紙部92上に排出される。
ここで、この定着装置91では、図3に示したように、ニップ部Nをつくる定着ベルト2と加圧ローラ3との各々について、用紙9の通過範囲外に相当する両側の端部に、用紙9の通過範囲内に相当する中央部A,Dの摩擦係数よりも高い摩擦係数をもつ高摩擦部B,C;E,Fが設けられている。そして、定着ベルト2の高摩擦部B,Cと加圧ローラ3の高摩擦部E,Fとは互いに圧接されて、互いに面接触している。しかも、定着ベルト2の高摩擦部B,Cと加圧ローラ3の高摩擦部E,Fとは、それぞれ弾性体からなるので、パッド部材4が凹状の外周面4aを有することと相まって、用紙搬送方向(図1において略上下方向)に関してニップ部Nの寸法が長くなっている。したがって、周方向に駆動される加圧ローラ3の駆動力が、高摩擦部B,C;E,F間の摩擦を介して、定着ベルト2へ効率良く伝わる。したがって、従来例に比して、用紙9に対する搬送力を十分に大きくできる。したがって、例えば高スループットを目指し、駆動部による周方向への駆動を高速化して用紙9の搬送速度を速くしようとする場合でも、用紙9のスリップ(通紙不良)の発生を防止して用紙9を円滑に搬送できる。この結果、画像品質が悪化するのを防止できる。
また、上述のように、加圧ローラ3の駆動力が高摩擦部B,C;E,F間の摩擦を介して定着ベルト2へ効率良く伝わるので、高摩擦部B,C;E,Fの幅は用紙9の通過範囲外に相当する端部の幅で足り、定着ベルト2と加圧ローラ3のX方向の寸法を従来例に比して大きくする必要がない。したがって、定着装置91全体が小型に構成される。同様の理由で、定着ベルト2と加圧ローラ3との間の圧接力を従来例に比して大きくする必要がない。したがって、定着装置91全体が軽量に構成される。
また、定着ベルト2の中央部Aは外周面2a,3aをなす離型層22を有するとともに、加圧ローラ3の中央部Dは外周面3aをなす離型層32を有するので、画像定着後の用紙9が各部材から容易に剥離される。この結果、用紙9を円滑に搬送できる。
また、定着ベルト2の内周面2bには潤滑剤が塗布されているので、この内周面2bとパッド部材4の外周面4aとの間の摩擦が減って、定着ベルト2は周方向Vに効率良く駆動される。この結果、用紙9に対する搬送力をさらに大きくでき、用紙9をさらに円滑に搬送できる。
また、既述のように、定着ベルト2の内周面2bに塗布された潤滑剤はフッ素系グリスからなる。したがって、この潤滑剤は、性質上、定着ベルト2の高摩擦部B,Cと加圧ローラ3の高摩擦部E,F(いずれもシリコーンゴムからなる)とに弾かれる。つまり、高摩擦部B,C;E,Fに対する濡れ性が悪い。したがって、たとえ潤滑剤が定着ベルト2の内周面2bから高摩擦部B,C;E,Fへ回り込もうとしても、高摩擦部B,C;E,Fが潤滑剤によって濡れることは無い。したがって、定着ベルト2の高摩擦部B,Cと加圧ローラ3の高摩擦部E,Fとの間の摩擦を高いレベルに維持することができ、用紙9に対する搬送力を維持できる。この結果、画像品質が悪化するのを確実に防止できる。
なお、潤滑剤としてのグリスの材質は、それ自体は任意であり、フッ素系、シリコーン系、ポリオレフィン系、鉱油系などを採用できる。ただし、上の例のように、高摩擦部B,C;E,Fがシリコーンゴムからなる場合は、それに対する濡れ性が悪いフッ素系グリスを選択するのが望ましい。一方、例えば高摩擦部B,C;E,Fがフッ素ゴムからなる場合は、それに対する濡れ性が悪いシリコーン系グリスを選択するのが望ましい。
また、定着ベルト2の高摩擦部B,Cは中央部Aの弾性層21と一体に連なる同じ弾性層からなるとともに、加圧ローラ3の高摩擦部E,Fは中央部Dの弾性層31と一体に連なる同じ弾性層31からなるので、各部材2,3、ひいては定着装置91がコスト高になるのを防止できる。
定着ベルト2の外径は、上の例では65mmとしたが、これに限られるものではない。定着ベルト2の外径は、加熱ローラ1とパッド部材4とを巻回する便宜から20mm以上であるのが好ましく、定着装置91を小型化する観点からは100mm以下であるのが望ましい。定着ベルト2をなす基材20は、ポリイミドの他に、ニッケル、鉄などの材料からなっていても良く、その厚さは、任意であるが、例えば10μm〜500μm程度が望ましい。また、弾性層21は、シリコーンゴムの他に、フッ素ゴムなどの弾性および高耐熱性を有する材料からなっていても良く、その厚さは、任意であるが、例えば5μm〜100μm程度が望ましい。離型層22は、PFA(テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)などの離型性を有するフッ素系樹脂、フッ素チューブやフッ素系コーティングの他に、シリコン系樹脂であっても良いし、導電性を有していても良い。離型層22の厚さは、例えば5μm〜100μm程度が望ましい。
図1中に示した加熱ローラ1の外径は、上の例では35mmとしたが、これに限られるものではない。加熱ローラ1の外径は、熱源であるヒータを内蔵する便宜から10mmであるのが好ましく、定着装置91を小型化する観点からは50mm以下であるのが望ましい。加熱ローラ1の材料は、鉄、アルミニウムなどの金属であり、その厚さは、任意であるが、例えば0.5mm〜5mmが望ましい。加熱ローラ1をなす金属材料の外周面に、摺動性や耐浸性を改善するために、フッ素系樹脂、ニッケル等の表面コーティング処理を行うのが望ましい。表面コーティングの厚さは、任意であるが、例えば1μm〜100μmが望ましい。
パッド部材4の材料は、基材として、ポリフエニレンスルファイド、ポリイミドなどの樹脂や、アルミニウム、鉄などの金属、またはセラミックなどが挙げられる。パッド部材4をなす基材の表層に、フッ素系またはシリコーン系のゴムや樹脂などを設けても良く、その表層の厚さは、例えば5μm〜500μm程度が望ましい。上述の表層と基材との間に、シリコーンゴム、フッ素ゴムなどの弾性および高耐熱性を有する材料からなる中間層を設けても良い。その中間層の厚さは、任意であるが、例えば0.1mm〜10mm程度が望ましい。
なお、パッド部材4に熱源を配置して、加熱ローラ1内のヒータランプ5を省略することもできる。
また、パッド部材4は、加圧ローラ3に対向する側に凹状の外周面4aを有しているが、これに限られるものではない。パッド部材4のうち加圧ローラ3に対向する側に、X方向に延びる細長い凹溝を複数形成しても良い。この場合も、用紙搬送方向(図1において略上下方向)に関してニップ部Nの寸法を実質的に確保することができる。
加圧ローラ3の外径は、任意であるが、用紙搬送方向(図1において略上下方向)に関してニップ部Nの寸法を確保する観点から、例えば20mm〜50mmが望ましい。加圧ローラ3をなす円筒状の芯金30は、アルミニウム、鉄などの金属材料からなるのが望ましく、その肉厚は例えば0.1mm〜5mm程度であるのが望ましい。弾性層31は、シリコーンゴム、フッ素ゴムなどの弾性および高耐熱性を有する材料からなるのが望ましく、その厚さは、任意であるが、例えば1mm〜20mm程度が望ましい。離型層32は、PFA(テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)などの離型性を有するフッ素系樹脂、フッ素チューブやフッ素系コーティングの他に、シリコン系樹脂であっても良いし、導電性を有していても良い。離型層32の厚さは、例えば5μm〜100μm程度が望ましい。
加圧ローラ3をなす芯金は、円筒形に限られず、中実であっても良い。また、加圧ローラ3をなす芯金は、断面が三矢形状等の異型の場合であっても良い。加圧ローラ3の内側に、熱源であるヒータを配置することもできる。
例えば図5に示す別の実施形態の定着装置191は、定着ベルト2(および加熱ローラ1およびパッド部材4)と加圧ローラ3に代えて、ニップ部Nをなすように互いに圧接された定着ローラ102と加圧ローラ103とを備えている。定着ローラ102は、例えば外径35mmで円筒状の芯金120を備えている。この芯金120の内側に熱源であるヒータランプ105が設けられている。一方、芯金120の外周面に、厚さ4mmの弾性体としてのシリコーンゴムからなる弾性層121と、厚さ40μmのフッ素系樹脂からなる離型層122とが内側から順に積層されている。一方、加圧ローラ103は、円筒状の外周面(例えば外径35mm)を有すると共に三矢形状の断面を有する芯金130を備えている。この芯金130の外周面に、厚さ4mmの弾性体としてのシリコーンゴムからなる弾性層131と、厚さ40μmのフッ素系樹脂からなる離型層132とが内側から順に積層されている。
そして、図4に示すように、定着ローラ102では、X方向に関して用紙9(図1参照)の通過範囲外に相当する両側の端部B,Cにおいて、離型層122が除去されて、弾性層121が外周面102aに露出している。この結果、定着ベルト102は、X方向に関して用紙9の通過範囲外に相当する両側の端部B,Cに、用紙9の通過範囲内に相当する中央部Aの摩擦係数よりも高い摩擦係数をもつ高摩擦部(クロスハッチングで示す。以下、端部B,Cと同じ符号で呼ぶ。)が設けられている。これと同様に加圧ローラ103では、X方向に関して用紙9の通過範囲外に相当する両側の端部E,Fにおいて、離型層132が除去されて、弾性層131が外周面103aに露出している。この結果、加圧ローラ103は、X方向に関して用紙9の通過範囲外に相当する両側の端部E,Fに、用紙9の通過範囲内に相当する中央部Dの摩擦係数よりも高い摩擦係数をもつ高摩擦部(格子稿で示す。以下、端部E,Fと同じ符号で呼ぶ。)を有している。
図5中に示すように、加圧ローラ103は、駆動部としての駆動軸106により図において時計回り(矢印Uの向き)に回転駆動され、これに伴って、定着ローラ102は図において反時計回り(矢印Vの向き)に従動回転する。これにより、ガイド部材141,142がつくる搬送路151に送り込まれてきた用紙9を、加圧ローラ103の表面103aの中央部Dおよび定着ローラ102の表面102aの中央部Aと用紙9の両面9a,9b(またはトナー)との間の摩擦力を介して、ニップ部Nを通して上方へ搬送する。用紙9がニップ部Nで加熱および加圧されることにより、用紙9の面9aにトナーが定着される。トナーが定着された用紙9は、ガイド部材143,144がつくる搬送路152を通して排出される。
この定着装置191でも、定着ローラ102の高摩擦部B,Cと加圧ローラ103の高摩擦部E,Fとは互いに圧接されて、互いに面接触している。しかも、定着ベルトローラ102の高摩擦部B,Cと加圧ローラ103の高摩擦部E,Fとは、それぞれ弾性体からなるので、用紙搬送方向(図5において略上下方向)に関してニップ部Nの寸法が長くなっている。したがって、周方向に駆動される加圧ローラ103の駆動力が、高摩擦部B,C;E,F間の摩擦を介して、定着ローラ102へ効率良く伝わる。したがって、従来例に比して、用紙9に対する搬送力を十分に大きくできる。したがって、例えば高スループットを目指し、駆動部による周方向への駆動を高速化して用紙9の搬送速度を速くしようとする場合でも、用紙9のスリップ(通紙不良)の発生を防止して用紙9を円滑に搬送できる。この結果、画像品質が悪化するのを防止できる。
なお、上の例では、定着ローラ102は従動回転するのみであるが、定着ローラ102にも駆動部を接続して、定着ローラ102と加圧ローラ103とを同期して回転駆動してもよい。
また、定着部材としての定着ローラ102を加熱する熱源の例としては、ヒータランプ105のほか、抵抗発熱体、渦電流を発生させるための電磁誘導手段等を採用しても良い。この実施形態では、加圧ローラ103の内部には、熱源が設けられていない。なお、加圧ローラにも、定着ローラと同様に熱源を内蔵してもかまわない。
なお、定着部材に対して圧接される加圧部材としては、加圧ローラ103に限られるものでは無く、加圧ベルトや加圧パッドなどを設けても良い。
また、上の各例における定着部材2,102、加圧部材3,103では、X方向に関して用紙9(図1参照)の通過範囲外に相当する両側の端部B,C;E,Fにおいて、離型層22,122が除去されて、高摩擦部をなす弾性層21,121が外周面102aに露出するものとしたが、これに限られるものではない。 例えば、図7に示す定着部材2Bのように、X方向に関して用紙9(図1参照)の通過範囲外に相当する両側の端部B,Cにおいて表面を荒らす処理を行って、離型層22の表面粗さRを大きくすることによって高摩擦部を形成しても良い。つまり、この図7の例では、定着部材2Bの高摩擦部は、中央部Aの材料と一体に連なる同じ材料からなり、中央部Aの表面粗さよりも大きい表面粗さRをもつ。また、図8に示す定着部材2Bのように、X方向に関して用紙9(図1参照)の通過範囲外に相当する両側の端部B,Cにおいて例えばアラミド繊維24やシリコーンゴムなどを別部品として貼り付ける処理を行って、表面の凹凸を大きくすることによって高摩擦部を形成しても良い。
この実施形態では、定着装置91,191に対して下方から上方へ用紙9が通過するものとしたが、用紙9の通過や搬送の向きはそれに限定されるものではなく、他の向きに通過や搬送されても良い。
なお、シートとしては紙(用紙9)を例示したが、平面状で画像が定着可能なものであれば、他の材料からなっていても良い。例えば、OHP(オーバ・ヘッド・プロジェクタ)用の透明シートのようにプラスチックからなっていても良い。
また、画像形成装置としては、モノクロ/カラーの複写機、プリンタ、FAXやこれらの複合機など、どれであってもかまわない。
この発明の一実施形態の画像形成装置の定着装置近傍部分の断面構造を示す図である。 上記定着装置の定着ベルトおよび加圧ローラを斜めから見たところを模式的に示す図である。 上記定着装置の定着ベルト、加圧ローラにそれぞれ設けられた高摩擦部を示す図である。 別の実施形態の定着装置の定着ベルト、加圧ローラにそれぞれ設けられた高摩擦部を示す図である。 図1中の定着装置とは別の、一実施形態の定着装置の断面構造を示す図である。 定着ベルトにおける高摩擦部の態様を例示する図である。 定着ベルトにおける高摩擦部の別の態様を例示する図である。 定着ベルトにおける高摩擦部のさらに別の態様を例示する図である。
2 定着ベルト
3,103 加圧ローラ
4 パッド部材
102 定着ローラ
A,D 中央部
B,C,E,F 高摩擦部

Claims (3)

  1. 少なくとも一方が無端ベルトの形態を持ち、周方向に対して垂直な一方向に延びるニップ部をつくるように外周面が互いに圧接された二つの回転体と、
    上記二つの回転体のうち上記一方の回転体である無端ベルトの内周面を、他方の回転体からの押圧力に抗して支持する回転不能な支持部材と、
    上記無端ベルトの内周面に塗布された潤滑剤と、
    画像が定着されるべきシートを上記ニップ部を通して搬送するように、上記他方の回転体を上記周方向に駆動する駆動部と
    を備え、
    上記各回転体は、上記一方向に関して上記シートの通過範囲外に相当する端部に、上記シートの通過範囲内に相当する中央部の摩擦係数よりも高い摩擦係数をもつ高摩擦部を有し、
    上記高摩擦部の材料は上記潤滑剤を弾く性質を有し、
    上記各回転体の上記高摩擦部は、上記中央部の材料と一体に連なる同じ材料からなり、上記中央部の表面粗さよりも大きい表面粗さをもつことを特徴とする定着装置。
  2. 請求項1に記載の定着装置において、
    上記高摩擦部は上記一方向に関して上記各回転体の両側の端部に配置されていることを特徴とする定着装置。
  3. 請求項1または2に記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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