JP2000293058A - ロ−ル・ベルト式定着装置及びロ−ル・ベルト式定着装置用エンドレスベルト - Google Patents
ロ−ル・ベルト式定着装置及びロ−ル・ベルト式定着装置用エンドレスベルトInfo
- Publication number
- JP2000293058A JP2000293058A JP11097505A JP9750599A JP2000293058A JP 2000293058 A JP2000293058 A JP 2000293058A JP 11097505 A JP11097505 A JP 11097505A JP 9750599 A JP9750599 A JP 9750599A JP 2000293058 A JP2000293058 A JP 2000293058A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- endless belt
- roll
- belt
- recording sheet
- oil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Fixing For Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】ロ−ル・ベルト式定着装置において、離型剤の
エンドレスベルト裏面側への廻り込みを排除して低いグ
リップ力乃至は小型の装置のもとでも円滑なベルト走行
を保証する。 【解決手段】未定着トナーを担持させた記録シ−トをエ
ンドレスベルトと加圧ロ−ルとの間に通過させ、離型剤
の付着下、加圧加熱により前記未定着トナーを記録シ−
トに定着させる定着装置において、エンドレスベルト2
の巾両端部を前記離型剤に対し撥油処理22した。
エンドレスベルト裏面側への廻り込みを排除して低いグ
リップ力乃至は小型の装置のもとでも円滑なベルト走行
を保証する。 【解決手段】未定着トナーを担持させた記録シ−トをエ
ンドレスベルトと加圧ロ−ルとの間に通過させ、離型剤
の付着下、加圧加熱により前記未定着トナーを記録シ−
トに定着させる定着装置において、エンドレスベルト2
の巾両端部を前記離型剤に対し撥油処理22した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
−、ファクシミリ等の電子写真画像形成に使用するロ−
ル・ベルト式定着装置及びその定着装置用に使用するエ
ンドレスベルトに関するものである。
−、ファクシミリ等の電子写真画像形成に使用するロ−
ル・ベルト式定着装置及びその定着装置用に使用するエ
ンドレスベルトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ−、ファクシミリ等の
電子写真画像形成に使用する定着装置としてロ−ル・ベ
ルト式が知られている。このロ−ル・ベルト式定着装置
では、図4に示すように定着ロ−ル1’にエンドレスベ
ルト2’をニップ領域n’において接触させ、未定着ト
ナー51’を担持させた記録シ−ト5’を定着ロ−ル駆
動のもとで定着ロ−ル1’と圧力ロ−ル4’との間のグ
リップ力で牽引しつつ移動させ、未定着トナー51’を
上記ニップ領域n’において定着ロ−ル1’による加熱
で記録シ−ト5’に定着させている。このように定着ロ
−ル1’を駆動ロ−ルとしてエンドレスベルト2’がベ
ルト伝動により従動されていく。
電子写真画像形成に使用する定着装置としてロ−ル・ベ
ルト式が知られている。このロ−ル・ベルト式定着装置
では、図4に示すように定着ロ−ル1’にエンドレスベ
ルト2’をニップ領域n’において接触させ、未定着ト
ナー51’を担持させた記録シ−ト5’を定着ロ−ル駆
動のもとで定着ロ−ル1’と圧力ロ−ル4’との間のグ
リップ力で牽引しつつ移動させ、未定着トナー51’を
上記ニップ領域n’において定着ロ−ル1’による加熱
で記録シ−ト5’に定着させている。このように定着ロ
−ル1’を駆動ロ−ルとしてエンドレスベルト2’がベ
ルト伝動により従動されていく。
【0003】すなわち、エンドレスベルト2’の張り側
張力をf0とすると、この張力f0が大きくなるに従い
有効巻き掛け角θが拡がっていき(有効巻き掛け角θ’
におけるベルト張力fは、定着ロ−ルとエンドレスベル
ト間の摩擦係数をμとすると、ベルト伝動理論からf=
f0e−θ’μで与えられる)、この有効巻き掛け角θ
がエンドレスベルトの接触角θに達したときでも定着ロ
−ル1’の動力をエンドレスベルト2’にスリップなく
伝達させ得るように、定着ロ−ル1’と圧力ロ−ル4’
との間のグリップ力Tでベルトで牽引している。
張力をf0とすると、この張力f0が大きくなるに従い
有効巻き掛け角θが拡がっていき(有効巻き掛け角θ’
におけるベルト張力fは、定着ロ−ルとエンドレスベル
ト間の摩擦係数をμとすると、ベルト伝動理論からf=
f0e−θ’μで与えられる)、この有効巻き掛け角θ
がエンドレスベルトの接触角θに達したときでも定着ロ
−ル1’の動力をエンドレスベルト2’にスリップなく
伝達させ得るように、定着ロ−ル1’と圧力ロ−ル4’
との間のグリップ力Tでベルトで牽引している。
【0004】従って、定着ロ−ルの駆動力をエンドレス
ベルトを伝達させ得るための条件は、前記定着ロ−ルと
エンドレスベルトとの間の摩擦係数(記録シ−トを挾ん
だ状態での摩擦係数)をμとすると、
ベルトを伝達させ得るための条件は、前記定着ロ−ルと
エンドレスベルトとの間の摩擦係数(記録シ−トを挾ん
だ状態での摩擦係数)をμとすると、
【数1】T>f0e−θμ すなわち、
【数2】f0/T<eθμ で与えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のロ−ル・ベルト
式定着装置においては、ベルトとトナー像との間の円滑
な離型やオフセット防止のために、通常エンドレスベル
トにシリコン油等の離型剤を塗布している。従って、離
型剤がエンドレスベルトの裏面側に廻り込み上記ベルト
と定着ロ−ルとの間の摩擦係数μがその廻り込みのため
に減少することが往々にして観られる。そこで、摩擦係
数μの減少が生じても前記の式を満たし得るように運
転条件を設定する必要がある。例えば、グリップ力Tを
かなり高く設定する必要がある。しかしながら、グリッ
プ力Tを高くすると、装置の大型化が招来される。
式定着装置においては、ベルトとトナー像との間の円滑
な離型やオフセット防止のために、通常エンドレスベル
トにシリコン油等の離型剤を塗布している。従って、離
型剤がエンドレスベルトの裏面側に廻り込み上記ベルト
と定着ロ−ルとの間の摩擦係数μがその廻り込みのため
に減少することが往々にして観られる。そこで、摩擦係
数μの減少が生じても前記の式を満たし得るように運
転条件を設定する必要がある。例えば、グリップ力Tを
かなり高く設定する必要がある。しかしながら、グリッ
プ力Tを高くすると、装置の大型化が招来される。
【0006】本発明の目的は、ロ−ル・ベルト式定着装
置において、離型剤のエンドレスベルト裏面側への廻り
込みを排除して低いグリップ力乃至は小型の装置のもと
でも円滑なベルト走行を保証することにある。
置において、離型剤のエンドレスベルト裏面側への廻り
込みを排除して低いグリップ力乃至は小型の装置のもと
でも円滑なベルト走行を保証することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るロ−ル・ベ
ルト式定着装置は、未定着トナーを担持させた記録シ−
トをエンドレスベルトと加圧ロ−ルとの間に通過させ、
離型剤の付着下、加圧加熱により前記未定着トナーを記
録シ−トに定着させる定着装置において、エンドレスベ
ルトの巾両端部を前記離型剤に対し撥油処理したことを
特徴とする構成であり、好ましい撥油処理剤はフッ素系
コ−ティング剤である。
ルト式定着装置は、未定着トナーを担持させた記録シ−
トをエンドレスベルトと加圧ロ−ルとの間に通過させ、
離型剤の付着下、加圧加熱により前記未定着トナーを記
録シ−トに定着させる定着装置において、エンドレスベ
ルトの巾両端部を前記離型剤に対し撥油処理したことを
特徴とする構成であり、好ましい撥油処理剤はフッ素系
コ−ティング剤である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について説明する。図1は本発明に係るロ−
ル・ベルト式定着装置の一例を示す図面、図2は図1に
おけるエンドレスベルトを示す図面である。図1におい
て、1は定着ロ−ルであり、中空金属ロ−ル11に弾性
体層12を設け、その上に耐油・離型性層13を設け、
中空金属ロ−ル11内に加熱源14を配設してある。1
6は離型剤例えばシリコン油の塗布器である。2は所定
のニップ巾で定着ロ−ル1に接触させたエンドレスベル
トであり、図2に示すようにエンドレスベルト本体21
の表面の巾両端部を撥油処理22してある。図1におい
て、4は加圧ロ−ル(フリ−ロ−ル)、41,…はエン
ドレスベルトの支持ロ−ル(フリ−ロ−ル)である。5
は未定着トナー像51を担持させた記録シ−トを示して
いる。
実施の形態について説明する。図1は本発明に係るロ−
ル・ベルト式定着装置の一例を示す図面、図2は図1に
おけるエンドレスベルトを示す図面である。図1におい
て、1は定着ロ−ルであり、中空金属ロ−ル11に弾性
体層12を設け、その上に耐油・離型性層13を設け、
中空金属ロ−ル11内に加熱源14を配設してある。1
6は離型剤例えばシリコン油の塗布器である。2は所定
のニップ巾で定着ロ−ル1に接触させたエンドレスベル
トであり、図2に示すようにエンドレスベルト本体21
の表面の巾両端部を撥油処理22してある。図1におい
て、4は加圧ロ−ル(フリ−ロ−ル)、41,…はエン
ドレスベルトの支持ロ−ル(フリ−ロ−ル)である。5
は未定着トナー像51を担持させた記録シ−トを示して
いる。
【0009】上記未定着トナー51を記録シ−ト5に定
着するには、定着ロ−ル1の駆動でエンドレスベルトを
矢印方向に走行させて記録シ−ト5をニップ領域nに通
し、表面に離型剤が塗布された定着ロ−ル1で未定着像
51をニップ領域nにおいて加熱加圧することにより記
録シ−ト5に焼付けていく。
着するには、定着ロ−ル1の駆動でエンドレスベルトを
矢印方向に走行させて記録シ−ト5をニップ領域nに通
し、表面に離型剤が塗布された定着ロ−ル1で未定着像
51をニップ領域nにおいて加熱加圧することにより記
録シ−ト5に焼付けていく。
【0010】この場合、圧力ロ−ル4の押付けによる定
着ロ−ル1との間のグリップ力をT、定着ロ−ル1とエ
ンドレスベルト2との間の摩擦係数をμ、ニップ巾の接
触角をθ、エンドレスベルト2の張り側張力をf0とす
ると、エンドレスベルトを安定に走行させるには、既述
した通り、
着ロ−ル1との間のグリップ力をT、定着ロ−ル1とエ
ンドレスベルト2との間の摩擦係数をμ、ニップ巾の接
触角をθ、エンドレスベルト2の張り側張力をf0とす
ると、エンドレスベルトを安定に走行させるには、既述
した通り、
【数3】f0/T<eθμ の条件を充足させる必要がある。
【0011】而るに、本発明においては、エンドレスベ
ルト2の巾両端部を撥油処理してあり、エンドレスベル
ト裏面への離型剤の廻り込みを確実に排除でき、上記摩
擦係数μを初期値のままに維持することができるから、
摩擦係数μの経時的減少を見込んで例えばグリップ力T
を高く設定する等の対策が不要であり、グリップ力Tを
充分に低く設定できる。従って、加圧ロ−ルの小型化を
図ることができる。
ルト2の巾両端部を撥油処理してあり、エンドレスベル
ト裏面への離型剤の廻り込みを確実に排除でき、上記摩
擦係数μを初期値のままに維持することができるから、
摩擦係数μの経時的減少を見込んで例えばグリップ力T
を高く設定する等の対策が不要であり、グリップ力Tを
充分に低く設定できる。従って、加圧ロ−ルの小型化を
図ることができる。
【0012】図3は本発明に係るロ−ル・ベルト式定着
装置の別実施例を示し、巾両端部を撥油処理したエンド
レスベルト2を加熱ロ−ル1(フリ−ロ−ル)と駆動定
着ロ−ル10との間に掛架し、離型剤塗布器16でエン
ドレスベルト2に離型剤を塗布しつつエンドレスベルト
2を矢印方向に走行させ、駆動定着ロ−ル10に接する
エンドレスベルト部位と加圧ロ−ル4とで記録シ−ト
(図示せず)をグリップしてトナーを定着していく構成
であり、エンドレスベルト2への離型剤の直接塗布にも
かかわらず、図1に示す実施例と同様、エンドレスベル
ト裏面側への離型剤の廻り込みを確実に排除してエンド
レスベルトを円滑に走行させ得る。図3において、16
0は剥離剤受けパンである。
装置の別実施例を示し、巾両端部を撥油処理したエンド
レスベルト2を加熱ロ−ル1(フリ−ロ−ル)と駆動定
着ロ−ル10との間に掛架し、離型剤塗布器16でエン
ドレスベルト2に離型剤を塗布しつつエンドレスベルト
2を矢印方向に走行させ、駆動定着ロ−ル10に接する
エンドレスベルト部位と加圧ロ−ル4とで記録シ−ト
(図示せず)をグリップしてトナーを定着していく構成
であり、エンドレスベルト2への離型剤の直接塗布にも
かかわらず、図1に示す実施例と同様、エンドレスベル
ト裏面側への離型剤の廻り込みを確実に排除してエンド
レスベルトを円滑に走行させ得る。図3において、16
0は剥離剤受けパンである。
【0013】本発明に係るロ−ル・ベルト式定着装置
は、複写機、プリンタ−、ファクシミリ等の電子写真画
像形成に有用であるが、特に離型剤への依存度が高いシ
ャ−プメルトナー使用のカラ−画像形成に有利である。
は、複写機、プリンタ−、ファクシミリ等の電子写真画
像形成に有用であるが、特に離型剤への依存度が高いシ
ャ−プメルトナー使用のカラ−画像形成に有利である。
【0014】本発明において使用するエンドレスベルト
の巾両端部の撥油処理は、離型剤に対する表面張力が相
対的に低い材料のコ−ティングや接着によって行われ
る。例えば、シリコン油離型剤に対しては、含フッ素ポ
リマ−やフッ素系またはシリコ−ン系コ−ティング剤を
スプレ−法やディッピング法により塗布したうえで焼付
けたり、含フッ素ポリマ−テ−プ、例えばポリチトラフ
ルオロエチレンテ−プを接着剤で貼着することができ
る。上記フッ素系またはシリコ−ン系コ−ティング剤と
しては、パ−フルオロアルキルを含有しているものが好
適である。上記エンドレスベルトの巾両端の撥油処理巾
は、エンドレスベルト表面全体の物性、例えば硬度に実
質的な影響を及ぼすことのないように片端当たり5〜2
0mmとすることが好ましい。上記エンドレスベルト表
面の巾両端での撥油処理に代え、裏面の巾両端での撥油
処理または両面の巾両端での撥油処理とすることも可能
である。
の巾両端部の撥油処理は、離型剤に対する表面張力が相
対的に低い材料のコ−ティングや接着によって行われ
る。例えば、シリコン油離型剤に対しては、含フッ素ポ
リマ−やフッ素系またはシリコ−ン系コ−ティング剤を
スプレ−法やディッピング法により塗布したうえで焼付
けたり、含フッ素ポリマ−テ−プ、例えばポリチトラフ
ルオロエチレンテ−プを接着剤で貼着することができ
る。上記フッ素系またはシリコ−ン系コ−ティング剤と
しては、パ−フルオロアルキルを含有しているものが好
適である。上記エンドレスベルトの巾両端の撥油処理巾
は、エンドレスベルト表面全体の物性、例えば硬度に実
質的な影響を及ぼすことのないように片端当たり5〜2
0mmとすることが好ましい。上記エンドレスベルト表
面の巾両端での撥油処理に代え、裏面の巾両端での撥油
処理または両面の巾両端での撥油処理とすることも可能
である。
【0015】上記エンドレスベルト本体には、通常耐熱
性樹脂、例えば、ポリイミド、ポリイミドアミド、ポリ
ベンズイミダゾ−ル、ポリアミド、ポリフェニレンサル
ファイド、ポリエ−テルケトン、ポリエ−テルスルホ
ン、ポリエ−テルイミド、結晶ポリマ−等を使用でき、
弾丸走行塗布法、遠心成形法、シンキング法(金型コア
の外側にディツピングにより形成した樹脂層を外金型ま
たはダイスで引き延ばす方法)により製作できる。特に
好ましい耐熱性樹脂はポリイミドである。上記耐熱性樹
脂以外に金属製のエンドレスベルト本体の使用も可能で
ある。また、この耐熱性樹脂体上に高弾性、離型性、耐
油性、耐摩耗性を高めるために適宜の材料を積層するこ
ともできる。例えば、シリコ−ンゴム、フッ素ゴム、ま
たはフッ素樹脂層を積層することができる。更に、必要
に応じ前記の耐熱性樹脂や積層材料に熱伝導性、導電性
または電気絶縁性の無機粒子、金属粉、金属酸化物、有
機金属酸化物等を添加することもできる。
性樹脂、例えば、ポリイミド、ポリイミドアミド、ポリ
ベンズイミダゾ−ル、ポリアミド、ポリフェニレンサル
ファイド、ポリエ−テルケトン、ポリエ−テルスルホ
ン、ポリエ−テルイミド、結晶ポリマ−等を使用でき、
弾丸走行塗布法、遠心成形法、シンキング法(金型コア
の外側にディツピングにより形成した樹脂層を外金型ま
たはダイスで引き延ばす方法)により製作できる。特に
好ましい耐熱性樹脂はポリイミドである。上記耐熱性樹
脂以外に金属製のエンドレスベルト本体の使用も可能で
ある。また、この耐熱性樹脂体上に高弾性、離型性、耐
油性、耐摩耗性を高めるために適宜の材料を積層するこ
ともできる。例えば、シリコ−ンゴム、フッ素ゴム、ま
たはフッ素樹脂層を積層することができる。更に、必要
に応じ前記の耐熱性樹脂や積層材料に熱伝導性、導電性
または電気絶縁性の無機粒子、金属粉、金属酸化物、有
機金属酸化物等を添加することもできる。
【0016】上記接着剤には両面粘着テ−プ、耐熱性エ
ラストマ−、ホットメルト接着剤、加熱硬化型接着剤、
粘着剤等を使用できる。
ラストマ−、ホットメルト接着剤、加熱硬化型接着剤、
粘着剤等を使用できる。
【0017】
【実施例】〔実施例1〕ステンレス製シリンダ状金型の
内面にポリアミド酸ペ−ストを供給し、この金型を垂直
に保持してその内部に弾丸状コアを自重で落下走行させ
ることにより、金型内周面にポリアミド酸ペ−ストを均
一に塗布し、更に徐々に400℃まで加温しイミド転化
を行ったうえで剥離して厚み75μmのポリイミド樹脂
フィルム製のエンドレスベルト本体を得、次いでパ−フ
ルオロアルキル含有のフッ素コ−ティング液(住友スリ
−エム社製フロラ−ドFC−722希釈液)にエンドレ
スベルト本体の巾両端部をそれぞれ巾約10mmにてデ
ィッピングし、而るのち、130℃×10分で乾燥して
撥油処理を行った。図1において、このエンドレスベル
トを温度150℃の定着ロ−ルに接触角θ=45°で張
掛し、加圧ロ−ルを10kgfで押付け、定着ロ−ルを
表面にシリコン油を塗布しつつ回転速度180mm/s
ecで駆動して、1万枚の複写を行ったところ、エンド
レスベルト裏面へのシリコン油の廻り込みは全く観られ
ず、円滑に複写できた。
内面にポリアミド酸ペ−ストを供給し、この金型を垂直
に保持してその内部に弾丸状コアを自重で落下走行させ
ることにより、金型内周面にポリアミド酸ペ−ストを均
一に塗布し、更に徐々に400℃まで加温しイミド転化
を行ったうえで剥離して厚み75μmのポリイミド樹脂
フィルム製のエンドレスベルト本体を得、次いでパ−フ
ルオロアルキル含有のフッ素コ−ティング液(住友スリ
−エム社製フロラ−ドFC−722希釈液)にエンドレ
スベルト本体の巾両端部をそれぞれ巾約10mmにてデ
ィッピングし、而るのち、130℃×10分で乾燥して
撥油処理を行った。図1において、このエンドレスベル
トを温度150℃の定着ロ−ルに接触角θ=45°で張
掛し、加圧ロ−ルを10kgfで押付け、定着ロ−ルを
表面にシリコン油を塗布しつつ回転速度180mm/s
ecで駆動して、1万枚の複写を行ったところ、エンド
レスベルト裏面へのシリコン油の廻り込みは全く観られ
ず、円滑に複写できた。
【0018】〔実施例2〕エンドレスベルト本体とし
て、実施例1と同様にして得たポリイミド樹脂フィルム
製エンドレスベルト本体の表面に70μmのプライマ−
層を形成したうえで厚み200μmのシリコンゴムをデ
ィプコ−トした積層品を使用した以外、実施例1と同じ
とした。実施例1と同様にして1万枚の複写を行ったと
ころ、エンドレスベルト裏面へのシリコン油の廻り込み
は全く観られず、円滑に複写できた。
て、実施例1と同様にして得たポリイミド樹脂フィルム
製エンドレスベルト本体の表面に70μmのプライマ−
層を形成したうえで厚み200μmのシリコンゴムをデ
ィプコ−トした積層品を使用した以外、実施例1と同じ
とした。実施例1と同様にして1万枚の複写を行ったと
ころ、エンドレスベルト裏面へのシリコン油の廻り込み
は全く観られず、円滑に複写できた。
【0019】〔実施例3〕実施例1と同様にして得たポ
リイミド樹脂フィルム製エンドレスベルト本体の巾両端
のそれぞれに巾10mmのポリテトロフルオロエチレン
基材の粘着テ−プを貼着したものをエンドレスベルトと
して使用し、実施例1と同様にして複写を行ったとこ
ろ、8000枚までは何らの異常も観られなかった。そ
れ以後は撥油テ−プが粘着剤の膨潤により剥離したので
複写を中止したが、接着剤に耐熱性エラストマ−、ホッ
トメルト接着剤等を使用すれば、実施例1や2と同等な
複写性能が期待できる。
リイミド樹脂フィルム製エンドレスベルト本体の巾両端
のそれぞれに巾10mmのポリテトロフルオロエチレン
基材の粘着テ−プを貼着したものをエンドレスベルトと
して使用し、実施例1と同様にして複写を行ったとこ
ろ、8000枚までは何らの異常も観られなかった。そ
れ以後は撥油テ−プが粘着剤の膨潤により剥離したので
複写を中止したが、接着剤に耐熱性エラストマ−、ホッ
トメルト接着剤等を使用すれば、実施例1や2と同等な
複写性能が期待できる。
【0020】〔比較例〕実施例1のポリイミド樹脂フィ
ルム製エンドレスベルト本体を撥油処理せずエンドレス
ベルトとして使用し、実施例1と同様にして複写を行っ
たところ、早期(1000枚以下)にエンドレスベルト
裏面へのシリコン油の廻り込みが生じ複写が不可となっ
た。
ルム製エンドレスベルト本体を撥油処理せずエンドレス
ベルトとして使用し、実施例1と同様にして複写を行っ
たところ、早期(1000枚以下)にエンドレスベルト
裏面へのシリコン油の廻り込みが生じ複写が不可となっ
た。
【0021】
【発明の効果】本発明に係るロ−ル・ベルト式定着装置
においては、エンドレスベルトの巾両端に撥油処理を施
しているから、エンドレスベルト裏面への離型剤の廻り
込みを排除でき、エンドレスベルトと駆動ロ−ルとの摩
擦係数を初期値のままに安定に保持でき、装置全体を大
型化することなく(例えば、グリップ力を高く設定する
ことなく)エンドレスベルトの円滑走行条件を満たさせ
得、装置の小型化を図ることができる。
においては、エンドレスベルトの巾両端に撥油処理を施
しているから、エンドレスベルト裏面への離型剤の廻り
込みを排除でき、エンドレスベルトと駆動ロ−ルとの摩
擦係数を初期値のままに安定に保持でき、装置全体を大
型化することなく(例えば、グリップ力を高く設定する
ことなく)エンドレスベルトの円滑走行条件を満たさせ
得、装置の小型化を図ることができる。
【図1】本発明に係るロ−ル・ベルト式定着装置の一例
を示す図面である。
を示す図面である。
【図2】本発明において使用するエンドレスベルトの一
例を示す図面である。
例を示す図面である。
【図3】本発明に係るロ−ル・ベルト式定着装置用エン
ドレスベルトの上記と別の例を示す図面である。
ドレスベルトの上記と別の例を示す図面である。
【図4】通常のロ−ル・ベルト式定着装置を示す図面で
ある。
ある。
1 加熱ロ−ル 10 駆動ロ−ル 2 エンドレスベルト 21 ベルト本体 22 撥油処理 4 加圧ロ−ル n ニップ領域
フロントページの続き (72)発明者 藤田 時男 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 松下 喜一郎 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 Fターム(参考) 2H033 AA39 AA42 BA11 BB01
Claims (3)
- 【請求項1】未定着トナーを担持させた記録シ−トをエ
ンドレスベルトと加圧ロ−ルとの間に通過させ、離型剤
の付着下、加圧加熱により前記未定着トナーを記録シ−
トに定着させる定着装置において、エンドレスベルトの
巾両端部を前記離型剤に対し撥油処理したことを特徴と
するロ−ル・ベルト式定着装置。 - 【請求項2】請求項1の定着装置におけるエンドレスベ
ルトであり、エンドレスベルトの巾両端部を離型剤に対
し撥油処理したことを特徴とするロ−ル・ベルト式定着
装置用エンドレスベルト。 - 【請求項3】撥油処理剤がフッ素系コ−ティング剤であ
る請求項2記載のロ−ル・ベルト式定着装置用エンドレ
スベルト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11097505A JP2000293058A (ja) | 1999-04-05 | 1999-04-05 | ロ−ル・ベルト式定着装置及びロ−ル・ベルト式定着装置用エンドレスベルト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11097505A JP2000293058A (ja) | 1999-04-05 | 1999-04-05 | ロ−ル・ベルト式定着装置及びロ−ル・ベルト式定着装置用エンドレスベルト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000293058A true JP2000293058A (ja) | 2000-10-20 |
Family
ID=14194126
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11097505A Pending JP2000293058A (ja) | 1999-04-05 | 1999-04-05 | ロ−ル・ベルト式定着装置及びロ−ル・ベルト式定着装置用エンドレスベルト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000293058A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007011192A (ja) * | 2005-07-04 | 2007-01-18 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 定着装置および画像形成装置 |
KR100778099B1 (ko) | 2006-05-03 | 2007-11-22 | 삼성전자주식회사 | 정착벨트 조립체와 이를 구비한 정착유닛 및 화상형성장치 |
US7447474B2 (en) * | 2005-05-02 | 2008-11-04 | Canon Kabushiki Kaisha | Image heating apparatus with adjusted feeding force to sheet with toner image |
-
1999
- 1999-04-05 JP JP11097505A patent/JP2000293058A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7447474B2 (en) * | 2005-05-02 | 2008-11-04 | Canon Kabushiki Kaisha | Image heating apparatus with adjusted feeding force to sheet with toner image |
JP2007011192A (ja) * | 2005-07-04 | 2007-01-18 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 定着装置および画像形成装置 |
KR100778099B1 (ko) | 2006-05-03 | 2007-11-22 | 삼성전자주식회사 | 정착벨트 조립체와 이를 구비한 정착유닛 및 화상형성장치 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2887269B2 (ja) | 定着装置 | |
US5011401A (en) | Elastic rotatable member and fixing apparatus | |
JPH10213984A (ja) | 画像定着装置 | |
JPH08262903A (ja) | 画像定着装置 | |
JP2001228731A (ja) | 定着装置 | |
JPH07219366A (ja) | ベルト式熱定着装置 | |
US6476357B2 (en) | Fixing device provided with a fixing belt | |
JP2000293058A (ja) | ロ−ル・ベルト式定着装置及びロ−ル・ベルト式定着装置用エンドレスベルト | |
US7171150B2 (en) | Belt-type fixing device | |
JP3269544B2 (ja) | 定着装置及び定着用エンドレスベルト | |
JP2000305387A (ja) | 定着装置及び定着装置用エンドレスベルト | |
JP3233349B2 (ja) | 定着装置及び定着用エンドレスベルト | |
JP2000310913A (ja) | 定着装置及び定着装置用エンドレスベルト | |
JP2002169396A (ja) | ベルト定着装置 | |
JPH057715B2 (ja) | ||
JP4261042B2 (ja) | 定着ベルト及び定着装置 | |
JP3758420B2 (ja) | 定着装置 | |
JP3783484B2 (ja) | ベルト定着器 | |
JP2711889B2 (ja) | 定着用回転体の製造方法 | |
JP2002031973A (ja) | 定着用ベルト及びベルト定着装置 | |
JP2004109454A (ja) | ベルト定着装置 | |
JPH01155241A (ja) | 積層構造回転体の層間密着強度測定方法 | |
JPH1124458A (ja) | 定着装置 | |
JPS6135241A (ja) | フツ素系樹脂被覆ロ−ラの製造方法 | |
JP2002062751A (ja) | 定着装置及び定着用エンドレスベルト |