JP4744736B2 - 建築用電動開閉体の制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築物の開口部等の開閉自在に設けられる建築用電動開閉体の制御装置の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種建築用の電動開閉体のなかには、これが、例えば建築用シャッター装置のような場合に、シャッターカーテンを制御装置により制御された開閉機の駆動で開閉させるように構成したものがある。このようなものにおいて、開口部に障害物があるような場合では、閉鎖作動するシャッターカーテンが障害物を挟み込んでしまうため、シャッターカーテンが障害物にあたって障害物検知信号を出力するように構成する一方、制御装置に、該出力された障害物検知信号の入力を受けて開閉機を停止制御した後、所定時間のあいだ開放駆動させる等の障害物回避手段を設け、これによって、シャッターカーテンの閉鎖作動の過程で障害物に干渉したような場合に、障害物回避指令を出力してシャッターカーテンを緊急停止させるとともに反転上昇せしめて、障害物を回避できるようにしている。ところが、このような障害物回避手段を設けたものでは、シャッターカーテンが全閉状態となって床面に当接することを障害物検知と区別して判断することができず、シャッターカーテンが床面に当接することで反転、上昇してしまい、全閉状態で停止させることができなくなってしまうという問題がある。
そこで、シャッターカーテンが全閉したとき、これを障害物検知とは区別するための手段として、例えばシャッターカーテンの全閉の少し前位置を検知する全閉前位置検知スイッチを設けて、全閉前位置検知スイッチからの検知信号が入力した以降は、障害物検知信号の入力があったとき、障害物回避指令ではなく停止指令を出力するように制御する構成が提唱されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、前記従来のものでは、シャッターカーテンの全閉前位置を検知し、以降は障害物検知が無視されることになってしまうという不具合がある。これに対応するには、障害物検知が成されない範囲をなるべく小さくするべく、全閉前位置の検知を全閉に可及的に近い位置に設定すればよいが、全閉前位置の検知を例えば開閉機の回転数により設定したようなものでは、シャッターカーテンの延びや巻取りホイールへの巻姿勢、さらにはシャッターカーテンの撓み等により全閉前位置の検知にずれが生じ、設定される全閉前位置を越え、全閉になっても全閉前位置の検知信号が出力されないことがあり、このようになると、全閉での停止制御ができなくなってしまうという問題がある。
一方、障害物検知信号を出力させる手段として、開閉機の駆動状態、つまり回転速度(電圧状態)を検知し、回転速度が低下することを障害物検知と見做して障害物検知信号を出力するように構成したものがあり、このようなものでは、シャッターカーテンの閉鎖時に強風が吹きつけたような場合や、シャッターカーテンのアンバランス等の原因で、瞬間的に障害物検知信号を出力することがあり、このようになった場合でも障害物回避手段が実行されてしまうと、円滑な閉鎖作動ができなくなってしまうという問題があり、これらに本発明が解決しようとする課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の如き実情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、開閉体による開口部の開閉をするべく開閉機の駆動制御をする制御装置であって、該制御装置に、障害物の検知を受けての障害物検知信号入力に基づいて開閉機に対して障害物回避指令を出力する障害物回避手段と、全閉の検知を受けての全閉検知信号入力に基づいて開閉機に対して全閉停止指令を出力する全閉停止手段と、障害物検知信号に基づく障害物回避指令の出力を予め設定される遅延時間のあいだ遅延させる遅延手段と、該遅延時間のあいだに、全閉検知信号の入力があることに基づいて障害物検知信号を無視して障害物回避指令の出力を規制する出力規制手段とを設けたものである。
そして、このようにすることにより、シャッターカーテンの障害物検知を、全閉に近い範囲まで行うことができる。
さらに、本発明は、開閉体による開口部の開閉をするべく開閉機の駆動制御をする制御装置であって、該制御装置に、障害物の検知を受けての障害物検知信号入力に基づいて開閉機に対して障害物回避指令を出力する障害物回避手段と、全閉の検知を受けての全閉検知信号入力に基づいて開閉機に対して全閉停止指令を出力する全閉停止手段と、障害物検知信号に基づく障害物回避指令の出力を予め設定される遅延時間のあいだ遅延させる遅延手段と、該遅延時間のあいだに、障害物検知信号の入力がなくなることに基づいて障害物回避指令の出力を規制する出力規制手段とを設けて、障害物検知信号の入力が遅延時間のあいだ継続することに基づいて障害物回避指令を出力するように構成した建築用電動開閉体の制御装置ものである。
そして、このようにすることにより、シャッターカーテンに突風が吹きつけて瞬間的に障害物検知がなされたような場合では、これを無視して円滑な閉作動が行える。
また、本発明は、開閉体による開口部の開閉をするべく非同期単相モータを備えた開閉機の駆動制御をする制御装置であって、該制御装置に、開閉機に設けた移相コンデンサの端子電圧変化を受けての障害物検知信号入力に基づいて障害物回避指令を出力する障害物回避手段と、開閉機の回転数により設定される全閉検知スイッチの切換えを受けての全閉検知信号入力に基づいて全閉停止指令を出力する全閉検知手段と、障害物検知信号に基づく障害物回避指令の出力を予め設定される遅延時間のあいだ遅延させる遅延手段と、該遅延時間のあいだに、全閉検知信号の入力があることに基づいて障害物検知信号を無視して障害物回避指令の出力を規制する出力規制手段とを設けたものである。
そしてこのようにすることにより、開閉機の駆動停止に伴う障害物検知信号と全閉検知信号との出力において、それぞれのタイムラグにより全閉検知信号の出力が後から出力されたとしても、シャッターカーテンの停止制御ができる。
さらに、本発明は、開閉体による開口部の開閉をするべく非同期単相モータを備えた開閉機の駆動制御をする制御装置であって、該制御装置に、開閉機に設けた移相コンデンサの端子電圧変化を受けての障害物検知信号入力に基づいて障害物回避指令を出力する障害物回避手段と、開閉機の回転数により設定される全閉検知スイッチの切換えを受けての全閉検知信号入力に基づいて全閉停止指令を出力する全閉検知手段と、障害物検知信号に基づく障害物回避指令の出力を予め設定される遅延時間のあいだ遅延させる遅延手段と、該遅延時間のあいだに、障害物検知信号の入力がなくなることに基づいて障害物回避指令の出力を規制する出力規制手段とを設けて、障害物検知信号の入力が遅延時間のあいだ継続することに基づいて障害物回避指令を出力するように構成したものである。
これらのものにおいて、本発明の全閉停止手段は、非同期単相モータの閉鎖用配線に直列接続された全閉検知スイッチに対し並列接続される第一回路と、該第一回路に対してフォトカプラを介して接続され、抵抗とコンデンサとを備えた第二回路とで構成されているものとすることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図1〜図8の図面に基づいて説明する。
図面において、1は開口部を開閉するシャッター装置のシャッターカーテンであって、該シャッターカーテン1は、躯体上方に設けたシャッターケース2に内装される巻取りドラム3に巻装されている。前記巻取りドラム3は、非同期単相型の電動モータ4を備えた開閉機5を内装するとともに開閉機5に連動連結され、該開閉機5の正逆駆動(開閉駆動)に伴い巻取りドラム3が正逆回転し、これによって、シャッターカーテン1は巻取りドラム3から巻出し、巻取りされて、開口部を閉鎖する全閉姿勢と、開口部の開放をする全開姿勢とのあいだを開閉作動するように構成されているが、これらの構成は何れも従来通りとなっている。尚、6は、開口部左右両側に立設されたガイドレールであって、シャッターカーテン1は、左右両側をガイドレール6に移動案内される状態で開口部の開閉を行うように設定されている。
【0006】
7は開口部側部に設けられた操作具であって、該操作具7には、開放用操作スイッチPBU、停止用操作スイッチPBS、閉鎖用操作スイッチPBDが設けられている。これら各操作スイッチPBU、PBS、PBDの各配線は、躯体上方に配され、開閉機5を駆動制御するための制御装置(制御盤)8に入力(接続)されている。そして、各操作スイッチPBU、PBS、PBDの押し操作を受けての操作信号(開放信号、停止信号、閉鎖信号)の出力に基づいて、制御装置8は開閉機5に対して開放駆動指令、駆動停止指令、閉鎖駆動指令を出力し、これによって、開閉機5は対応する開放駆動、停止駆動、閉鎖駆動を行ってシャッターカーテン1を開閉作動せしめるように設定されている。因みに、本実施の形態の制御装置8は後述するようにロジック回路により構成されているが、CPUを用いたコンピューター制御を行う構成としてもよいことは勿論である。
【0007】
前記開閉機5を構成する電動モータ4は、家庭用交流電源PSにより駆動するものであって、該電源による給電に基づいて正逆回転駆動するものであり、例えば閉鎖駆動をするための正転用巻線(閉鎖用巻線)4aと、例えば開放駆動をするための逆転用巻線(開放用巻線)4bとを備えて構成されている。そして、本実施の形態の電動モータ4には、閉鎖用巻線4aと開放用巻線4bとに直列接続される状態で移相コンデンサ9が接続され、電動モータ4の回転方向を決定すべく回転磁界を発生させるための機能を発揮するように設定されている。さらに、前記閉鎖用巻線4aの配線には、シャッターカーテン1が全閉姿勢となることに基づきOFF作動する全閉検知スイッチ10が接続される一方、開放用巻線4bの配線には、シャッターカーテン1が全開姿勢となることに基づきOFF作動する全開検知スイッチ11がそれぞれ接続されている。ここで、前記各スイッチ10、11は、電動モータ4の回転数に基づいてシャッターカーテン1の全閉、全開を検知するよう構成され、所定の回転数に達することで対応するスイッチ10または11を切換えるように設定されているが、本実施の形態における全閉検知スイッチ10は、シャッターカーテン1が全閉姿勢となる状態でOFF状態に切換わるものに設定されている。
【0008】
そして、制御装置8には、操作具7による操作信号に基づいて開閉機5に対して対応する指令を出力するための開閉機駆動回路12と、本発明の障害物回避手段に相当する障害物回避回路13と、本発明の全閉停止手段に相当する全閉停止回路14とが配線接続されている。そして、開閉機駆動回路12は、各操作スイッチPBU、PBS、PBDの押し操作に基づいて対応する開放用または閉鎖用のリレースイッチをON作動させ、これによって、リレースイッチに接続される開放用、閉鎖用の各回路を適宜閉成するように構成された回路であって、リレースイッチのON作動を保持するための保持回路12aを備えて構成されている。
尚、12bは電源PSに接続される電源回路であって、該電源回路12bは、シャッター装置の建付け時やメンテナンス時に電源供給を開始した電圧不安定時に、開放用または閉鎖用のリレーが励磁してしまうのを規制するように構成され、これによって、各リレーの誤作動や保護が計れるように設定されている。
【0009】
一方、障害物回避回路13は、電動モータ4に配された移相コンデンサ9の端子電圧を監視し、電圧低下の変化を受けて障害物検知信号を出力し、該出力に基づいて障害物回避指令を開閉機5に出力するように設定されている。
つまり、障害物回避回路13は相似電圧出力回路13aと、基準電圧出力回路13bと、コンパレータ回路13cとを備えて構成され、前記相似電圧出力回路13aは、移相コンデンサ9の端子電圧の相似電圧を出力するべく変圧器TR、整流ブリッジD1、第一コンデンサC1、抵抗等から構成され、ラインL1から電動モータ4の電圧値に相似する電圧(相似電圧)を出力するように設定されている。また、相似電圧出力回路13aから分岐する状態で基準電圧出力回路13bが配線されるが、該基準電圧出力回路13bは、第二コンデンサC2、該第二コンデンサC2からの放電を阻止する逆流阻止ダイオードDM、相似電圧出力回路13a側に放電するためのダイオードDD等を備えて構成され、電動モータ4の駆動中における移相コンデンサ9の端子電圧の変化に影響されることのない予め設定された基準電圧をラインL2から出力するように設定されている。尚、基準電圧は、電動モータ4の駆動中では相似電圧よりも低いが、電動モータ4に負荷が作用した状態では相似電圧よりも高くなるように設定され、該設定値は、検知したい電動モータ4の負荷に対応して設定することができ、基準電圧を大きくするほど電動モータ4の負荷検知感度が高くなる。
【0010】
さらに、コンパレータ回路13cは、前記相似電圧出力回路13aのラインL1からの出力と基準電圧出力回路13bのラインL2からの出力とを比較するコンパレータCT、抵抗、トランジスタT等により構成され、ラインL1からの出力がラインL2からの出力よりも大きいと判断されたとき、コンパレータCTから出力がなされるように設定されている。これによって、移相コンデンサ9の端子電圧が高い状態(電動モータ4の通常の駆動状態)ではコンパレータ回路13cからの出力がなされるが、移相コンデンサ9の端子電圧が低下する状態(電動モータ4に負荷が作用する、即ち、シャッターカーテン1が障害物に当接して電動モータ4の回転が遅くなる状態)では、相似電圧出力回路13aからの出力が基準電圧出力回路13bからの出力より下回り、コンパレータ回路13cからの出力がなくなるように設定され、このように、コンパレータ回路13aからの出力がなくなることをもって、障害物検知信号の出力と見做すように設定されている。
【0011】
そして、コンパレータ回路13aは開閉機駆動回路12側に接続され、前記障害物検知信号が出力されることに基づいて開閉機5に対して障害物回避指令を出力し、開閉機5を駆動停止するとともに、予め設定される所定時間(本実施の形態では3秒間(3sec))のあいだ開放駆動するするように設定されているが、コンパレータ回路13aと開閉機駆動回路12とのあいだには、本発明の遅延手段を構成するタイマ装置15が配線されている。そして、本実施の形態では、障害物検知信号に基づく障害物回避指令は、タイマ装置15により予め設定される遅延時間(待機時間であって、本実施の形態では240ミリ秒(msec))のあいだ遅延して出力するように設定されている。
【0012】
さらに、開閉機駆動回路12と障害物回避回路13とのあいだには本発明の出力規制手段に相当する規制手段16が設けられており、前記タイマ装置15により遅延される障害物回避指令の出力待機中(遅延時間のあいだ)において、障害物検知信号を常時検知し、障害物検知信号がなくなったことに基づいて、障害物回避指令の出力を規制(障害物回避指令の出力停止)して、前記最初の障害物検知信号を無視する状態となるように設定されている。
さらに、規制手段16は、前記障害物回避指令の出力待機中(遅延時間のあいだ)において、後述する全閉検知信号が入力された場合、障害物検知信号を無視して障害物回避指令の出力を規制して、全閉停止指令を出力するように設定されている。
【0013】
一方、全閉停止回路14は、電動モータ4に設けられた全閉検知スイッチ10の切換え状態を監視する回路構成となっており、COM端子と開放用巻線4bの配線とのあいだに対して直列接続されており、閉鎖用巻線4aに対しては並列となる関係で配線されている。前記全閉停止回路14は、電動モータ4の電圧と同電圧が印加される第一回路14aと、ダイオードが双方向に設けられたフォトトランジスタPTを介して前記第一回路14aと接続される第二回路14bとを備えて構成されており、第二回路14bでは、第一回路14aからの電圧を充分低下した直流電圧として出力するための抵抗と第三コンデンサC3とを備えて構成されている。そして、全閉検知スイッチ10がON状態で電動モータ4が閉鎖駆動をしている状態では、該駆動電圧をフォトトランジスタPTを介して第二回路14bのラインL3から出力するが、全閉検知スイッチ10がOFF状態となって電動モータ4の閉鎖駆動が停止されることによって出力がなくなり、該出力がなくなることをもって全閉検知信号の出力と見做すように設定されている。
【0014】
ここで、第一、第二回路14a、14bとのあいだはフォトトランジスタPTにより接続されているが、これは、第一回路14aを第二回路14bから確実に絶縁させるための配慮である。
また、このものにおいて、全閉検知スイッチ10がON状態であって電動モータ4の閉鎖用巻線4aに電圧が印加されている状態において、フォトトランジスタPTに電圧印加がなされる。このとき、電圧は交流であるが故にフォトトランジスタPTを介して入力される第二回路14b側では、電動モータ4側の電圧と同周波数でON−OFFを繰り返す入力となっている。そこで、二重時定数を持たせるための抵抗と第三コンデンサC3とを接続することで、第三コンデンサC3への充電が長くなるような回路構成とし、これによって、ON−OFFレベルが明確になるよう調整された出力としてラインL3から出力するように配慮されている。
そして、第二回路14bは、前記規制手段を経由して開閉機駆動回路12に接続され、前記調整された状態で信号出力するようになっており、全閉検知信号の出力に基づいて全閉停止指令を出力し、開閉機5を駆動停止するように設定されている。
【0015】
つぎに、制御装置8における制御手順について図6、7に示すフローチャート図に基づいて説明する。
図示しないメインスイッチをON状態とすることで電源投入を行いシステムをスタートさせると、制御装置8では初期設定がなされ、操作具7の操作を受けての操作信号が何れの信号であるかを判断する。このとき、開放信号であれば開放制御がなされてシャッターカーテン1を開放し、停止信号であれば停止制御がなされてシャッターカーテン1を停止し、また閉鎖信号であれば閉鎖制御を行うことになるが、開放制御、停止制御については従来通りの制御となっているので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0016】
そして、操作具7の操作信号が閉鎖信号の場合では、制御装置8は閉鎖駆動指令を出力して開閉機5の閉鎖駆動を行い、シャッターカーテン1の閉鎖作動を開始する。つぎに、制御装置8は停止信号の入力があるか否かを判断し、停止信号の入力がある場合では、駆動停止指令を出力して停止制御のモードに移行する。これに対し、停止信号の入力がない場合、制御装置8は開放信号の入力があるか否かを判断し、開放信号の入力がある場合では、駆動停止した後、開放制御のモードに移行する。一方、開放信号の入力がない場合、制御装置8はシャッターカーテンが全閉姿勢となって全閉検知信号入力されたか否かを断し、全閉検知信号の入力があったと判断された場合では、シャッターカーテンが全閉位置に達したとして全閉停止指令を出力して開閉機5の駆動を停止してシャッターカーテン1の閉鎖作動を停止する。
【0017】
一方、全閉検知信号の入力がない場合では、閉鎖駆動指令の出力を続けてシャッターカーテン1の閉鎖作動が続行されるが、その過程で障害物がシャッターカーテン1に干渉して開閉機5に負荷が作用した場合、障害物検知信号が制御装置8に入力されることになるが、このようになった場合、制御装置8は遅延手段であるタイマ装置15がセットされる。そして、遅延時間(タイマ時間、240msec)が経過するあいだに、全閉検知信号の入力があった場合では、シャッターカーテン1の全閉がなされたとして全閉停止指令を出力するように設定されている。これに対し、遅延時間のあいだに全閉検知信号の入力がなく、しかも障害物検知信号の入力がなくなった場合、前記障害物検知信号は瞬間的な検知に基づくものであったと判断し、再び閉鎖駆動指令を出力して閉鎖作動を継続するように設定されている。また、前記遅延時間のあいだ障害物検知信号が継続して入力されている場合、制御装置8はこれを障害物検知と見做して障害物回避指令、即ち開閉機5に対し、駆動停止指令を出力した後、予め設定される所定時間のあいだ開放駆動指令を出力するように設定されている。
【0018】
叙述の如く構成された本発明の実施の形態において、シャッターカーテン1は、制御装置8からの駆動指令に基づいて駆動する開閉機5の開閉駆動に伴い開口部の開閉を行うが、このものでは、開口部に障害物があったことの検知を、開閉機5に設けた移相コンデンサ9の端子電圧が低下することに基づいて検知し、しかも、該検知に基づく障害物回避指令の出力は、所定のタイマ時間のあいだ遅延した状態で出力されるように設定されている。このため、シャッターカーテン1の全閉検知スイッチ10を、シャッターカーテン1が床面に当接するような可及的に全閉姿勢に近付けた状態で全閉検知信号を出力するように構成したものにおいて、シャッターカーテン1の延び等により全閉検知信号の出力するタイミングと障害物検知信号の出力するタイミングとが反転してしまったような場合であっても、前記タイマ時間のあいだに全閉検知信号の出力があれば、該全閉検知信号が優先されてシャッターカーテン1の停止制御を行うことができる。この結果、シャッターカーテン1の全閉を検知する全閉検知スイッチをシャッターカーテン1の全閉姿勢に可及的に近付けた状態に設定することができて、シャッターカーテン1の障害物検知を広範囲に亘って実施できる。
しかも、全閉検知スイッチ10を設定するにあたり、前記遅延時間を誤差範囲として設定できるので、予め設定する作業が容易になるという利点もある。
【0019】
しかも、本実施の形態のものでは、障害物検知は開閉機5の負荷に基づいて検知されるものであるうえ、全閉検知スイッチ10は電動モータ4の回転数に基づいて設定される構成となっている。このため、このものでは、障害物検知に先行して全閉検知スイッチ10が全閉を検知したとしても、該全閉検知スイッチ10の切換えにより開閉機5が停止するため、障害物検知信号が出力されることになる。そして、このとき、電動モータ4の回転が停止してから障害物検知信号が出力するまでのタイムラグと全閉検知信号が出力するまでのタイムラグとの関係で、図8のタイミングチャート図に示されるように、障害物検知信号が先行して出力することがあるが、このような場合に、本実施の形態のものでは、障害物回避指令が出力されるまでの遅延時間のあいだに全閉検知信号が検知されることで、障害物検知信号が無視されて全閉停止指令が出力され、シャッターカーテン1を全閉状態で停止制御することができ、従来のもののようにシャッターカーテン1が反転、上昇してしまうような不具合がない。
【0020】
さらにこのものでは、前述したように、障害物の検知も全閉の検知もともに開閉機5の回転状態に基づく構成となっているので、障害物検知や全閉検知の調整を行おうとしたとき、制御装置8において全て行うことができ、作業性良く調整作業が行えるうえ、メンテナンス性にも優れる。
【0021】
またこのものでは、障害物検知信号を検知したときから、障害物回避指令が出力されるまでの遅延時間のあいだに障害物検知信号の検知がなくなると、瞬間的な障害物であったとして閉鎖作動を続行できるようになっているため、強風に煽られたときや、シャッターカーテン1の巻取りドラム3への巻姿勢が乱れてしまうことによる誤作動等、瞬間的な障害物検知では障害物検知作動を行わないことになっているため、シャッターカーテン1の閉鎖作動の過程でシャッターカーテン1が不用意に停止してしまうようなことがなく、円滑な閉鎖作動を行うことができる。
【0022】
尚、本発明は前記実施の形態に限定されないことは勿論であって、障害物検知の手段としては、開閉機に移相コンデンサを設ける構成の他、発受光器を設けるもの、磁気ディスクに対して自己誘導コイルを設けるもの、座板スイッチ等、必要に応じて適宜選択して用いることができる。また、全閉検知の手段として、ガイドレールに設けた検知スイッチ等を用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シャッター装置の概略正面図である。
【図2】シャッター装置の制御状態を説明する回路構成図である。
【図3】障害物回避回路を説明する回路図である。
【図4】全閉停止回路を説明する回路図である。
【図5】制御装置による制御状態を説明するブロック図である。
【図6】制御装置による制御状態のメインルーチンを説明するフローチャート図である。
【図7】制御装置による制御状態のサブルーチンを説明するフローチャート図である。
【図8】制御装置におけるタイミングチャート図である。
【符号の説明】
1 シャッターカーテン
3 巻取りドラム
4 電動モータ
5 開閉機
6 ガイドレール
7 操作具
8 制御装置
9 移相コンデンサ
10 全閉検知スイッチ
12 開閉機駆動回路
13 障害物回避回路
14 全閉停止回路
14a 第一回路
14b 第二回路
PT フォトトランジスタ
15 タイマ装置
Claims (5)
- 開閉体による開口部の開閉をするべく開閉機の駆動制御をする制御装置であって、該制御装置に、障害物の検知を受けての障害物検知信号入力に基づいて開閉機に対して障害物回避指令を出力する障害物回避手段と、全閉の検知を受けての全閉検知信号入力に基づいて開閉機に対して全閉停止指令を出力する全閉停止手段と、障害物検知信号に基づく障害物回避指令の出力を予め設定される遅延時間のあいだ遅延させる遅延手段と、該遅延時間のあいだに、全閉検知信号の入力があることに基づいて障害物検知信号を無視して障害物回避指令の出力を規制する出力規制手段とを設けた建築用電動開閉体の制御装置。
- 開閉体による開口部の開閉をするべく開閉機の駆動制御をする制御装置であって、該制御装置に、障害物の検知を受けての障害物検知信号入力に基づいて開閉機に対して障害物回避指令を出力する障害物回避手段と、全閉の検知を受けての全閉検知信号入力に基づいて開閉機に対して全閉停止指令を出力する全閉停止手段と、障害物検知信号に基づく障害物回避指令の出力を予め設定される遅延時間のあいだ遅延させる遅延手段と、該遅延時間のあいだに、障害物検知信号の入力がなくなることに基づいて障害物回避指令の出力を規制する出力規制手段とを設けて、障害物検知信号の入力が遅延時間のあいだ継続することに基づいて障害物回避指令を出力するように構成した建築用電動開閉体の制御装置。
- 開閉体による開口部の開閉をするべく非同期単相モータを備えた開閉機の駆動制御をする制御装置であって、該制御装置に、開閉機に設けた移相コンデンサの端子電圧変化を受けての障害物検知信号入力に基づいて障害物回避指令を出力する障害物回避手段と、開閉機の回転数により設定される全閉検知スイッチの切換えを受けての全閉検知信号入力に基づいて全閉停止指令を出力する全閉検知手段と、障害物検知信号に基づく障害物回避指令の出力を予め設定される遅延時間のあいだ遅延させる遅延手段と、該遅延時間のあいだに、全閉検知信号の入力があることに基づいて障害物検知信号を無視して障害物回避指令の出力を規制する出力規制手段とを設けた建築用電動開閉体の制御装置。
- 開閉体による開口部の開閉をするべく非同期単相モータを備えた開閉機の駆動制御をする制御装置であって、該制御装置に、開閉機に設けた移相コンデンサの端子電圧変化を受けての障害物検知信号入力に基づいて障害物回避指令を出力する障害物回避手段と、開閉機の回転数により設定される全閉検知スイッチの切換えを受けての全閉検知信号入力に基づいて全閉停止指令を出力する全閉検知手段と、障害物検知信号に基づく障害物回避指令の出力を予め設定される遅延時間のあいだ遅延させる遅延手段と、該遅延時間のあいだに、障害物検知信号の入力がなくなることに基づいて障害物回避指令の出力を規制する出力規制手段とを設けて、障害物検知信号の入力が遅延時間のあいだ継続することに基づいて障害物回避指令を出力するように構成した建築用電動開閉体の制御装置。
- 請求項3または4において、全閉停止手段は、非同期単相モータの閉鎖用配線に直列接続された全閉検知スイッチに対し並列接続される第一回路と、該第一回路に対してフォトカプラを介して接続され、抵抗とコンデンサとを備えた第二回路とで構成されている建築用電動開閉体の制御装置。
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