JP4741937B2 - 距離測定システムおよび距離測定方法 - Google Patents

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本発明は、音波(超音波を含む)に代表される波動信号を利用して測定対象までの距離を測定するシステムおよび方法に関する。
プロジェクタを利用した様々なプレゼンテーションシステムが提供されている。その一つに、プロジェクタからの投写画面上で、電子ペン等のポインティングデバイスを利用して文字などの情報を書き込むことが可能な電子プレゼンテーションシステムがある。この電子プレゼンテーションシステムでは、超音波による距離測定を利用して、投写画面上におけるポインティングデバイスの位置を検出する。
電子プレゼンテーションシステムとして、特許文献1には、先端部に超音波発信部および赤外線発信部を設けた電子ペンと、スクリーンとして使用可能な構造体上の少なくとも2箇所の基準位置に設けられた、超音波受信部および赤外線受信部を備える受信装置とを備える電子黒板システムが記載されている。この電子黒板システムでは、電子ペンの超音波発信部および赤外線発信部からそれぞれ超音波信号と赤外線信号が同時に一定の間隔で送信される。この電子ペンから同時に送信された超音波信号および赤外線信号は、各基準位置の受信装置にて受信される。各受信装置において、赤外線信号の受信タイミングと超音波信号の受信タイミングの時間差を求め、その時間差に基づいて基準位置から電子ペンまでの距離を算出する。
特開2002−333314号公報
しかしながら、従来の電子黒板システムにおける超音波を利用した距離測定には、以下のような問題がある。
図9に、電子ペンの外観図を示す。図9を参照すると、電子ペン100は、その先端部に超音波発信部101および赤外線発信部102を備える。この電子ペン100の超音波発信部101から送信された超音波信号は、図10の破線で示すように、電子ペン100の先端部近傍を中心として放射状に伝搬する。このため、超音波受信部では、超音波発信部101からの超音波信号が直接受信されるだけでなく、天井等の反射物にて反射された超音波信号(反射波)も受信される。
図11に、超音波受信部にて受信された直接波と反射波の受信タイミングの一例を示す。図11に示すように、超音波信号と赤外線信号が一定の周期で同時に送信された場合、最初の周期T1では、赤外線信号の受信タイミングから伝搬遅延分だけ送れたタイミングで超音波信号(直接波)U1が受信される。ここで、伝搬遅延は、発信部と受信部の間における、赤外線信号に対する超音波信号の伝搬遅延である。周期T1では、反射波はまだ受信されていない。
続く周期T2では、赤外線信号の受信タイミングから伝搬遅延分だけ送れたタイミングで超音波信号(直接波)U2が受信されると同時に、反射物で反射された超音波信号(反射波)R1も受信される。直接波U2と反射波R1(直接波U2の送信タイミングより前に送信された超音波信号の遅延波)の受信タイミングが一致しているため、超音波受信部では、直接波U2と反射波R1を重畳した波が受信されることとなる。このため、反射波がノイズとなり、直接波の受信タイミングを正確に判定することが困難になる。
電子黒板システムのように、電子ペンの移動にともなって、発信部と反射物の距離および受信部と反射物の距離が徐々に変化する場合は、その移動区間の一部において、上記の周期T2のような、直接波U2と反射波R1を重畳した波が受信される状態となる。例えば、スクリーンの左端から右端に向かって電子ペンを移動した場合には、その移動区間において、ある区間では、上記の周期T2のように、直接波U2と反射波R1の受信タイミングが一致し、別の区間では、直接波U2と反射波R1の受信タイミングが不一致となる。直接波U2と反射波R1の受信タイミングが一致した区間では、反射波R1がノイズとなって、直接波の受信タイミングを正確に判定することが困難になる。
上記のとおり、従来の距離測定手法においては、超音波受信部にて受信される超音波信号には、超音波発信部から直接受信した直接波と、天井等の反射物にて反射された反射波(遅延波)とが含まれるために、直接波と反射波が同時に受信された場合に、直接波の受信タイミングを正確に判定することができず、測定対象までの距離を正確に測定することが困難になる、という問題がある。
本発明の目的は、上記問題を解決し、測定対象までの距離を正確に測定することのできる距離測定システムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、電磁波信号(例えば赤外線信号)を一定の送信間隔である電磁波送信タイミングで送信するとともに、該電磁波送信タイミングで定められる周期ごとに、超音波を含む音波信号を複数の異なる音波送信タイミングで交互に送信する発信装置と、前記発信装置から送信された電磁波信号および音波信号をそれぞれ受信するとともに、該受信した電磁波信号と音波信号の受信タイミングの時間差に基づいて、自装置から前記発信装置までの距離を算出する受信装置とを有する。そして、前記受信装置は、前記電磁波信号の受信タイミングによって定められる周期ごとに、前記音波信号が前記発信装置から直接受信された直接波と、該直接波の送信タイミングより前に送信された音波信号の遅延波とが、それらの受信タイミングが一致して重畳された波を受信したか否かを判定し、該直接波と遅延波が重畳された波を受信したと判定した場合は、その周期を測定対象外とし、該測定対象外とした周期を除く周期について前記時間差を測定する。
上記の構成において、前記受信装置は、前記電磁波信号の受信タイミングによって定められる周期ごとに、前記音波信号の受信レベルの変化を調べ、他の周期に比べて受信レベルが大きく変化した周期を前記測定対象外の周期としてもよい。また、前記発信装置は、前記音波信号の送信を行わない特定の周期を一定の間隔で設定し、前記受信装置は、前記特定の周期において、前記遅延波が受信された場合に、該受信した遅延波と当該特定の周期の開始タイミングを規定する電磁波信号との受信タイミングの時間差を測定し、前記発信装置から送信された電磁波信号の受信タイミングによって定められる周期のうち、該測定した時間差と前記電磁波信号と音波信号の受信タイミングの時間差との差分が所定の範囲内である周期を前記測定対象外の周期としてもよい。
上記の構成によれば、超音波信号は複数の異なる送信タイミングで交互に送信されるので、いずれか1つの送信タイミングで送信された超音波信号について、反射物からの反射波が直接波と重畳しても、他の送信タイミングで送信された超音波信号については、同一反射物からの反射波が直接波と重畳することはない。例えば、赤外線信号と同時に超音波信号U1が送信される第1の送信タイミングと、赤外線信号の送信から一定の遅延時間の後に超音波信号U2が送信される第2の送信タイミングとを考えた場合、受信装置では、奇数周期において、第1の送信タイミングで送信された超音波信号U1が受信され、偶数周期において、第2の送信タイミングで送信された超音波信号U2が受信される。奇数周期において、超音波信号U1の直接波が、この直接波の送信タイミングより前に送信された超音波信号U2の遅延波(反射物からの反射波)と同時に受信されたとしても、偶数周期においては、超音波信号U2の送信タイミングが超音波信号U1の送信タイミングと異なるために、超音波信号U2の直接波が、この直接波の送信タイミングより前に送信された超音波信号U1の遅延波(同一反射物からの反射波)と同時に受信されることはない。したがって、直接波の送信タイミングより前に送信された波動信号の遅延波が直接波と重畳される奇数周期を測定対象外とし、反射波が直接波と重畳しない偶数周期のみを用いて、赤外線信号と超音波信号の受信タイミングの時間差を測定することで、測定対象物までの距離を正確に測定することが可能となる。
本発明によれば、反射波が直接波と重畳しない周期を用いることで、超音波信号の受信タイミングを正確に判定することができ、受信装置から発信装置までの距離を正確に測定することができる。
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態である距離測定システムの概略構成を示すブロック図である。図1を参照すると、この距離測定システムは、電子黒板に代表される電子プレゼンテーションシステムなどに適用されるものであって、発信装置10と受信装置20からなる。
発信装置10は、測定対象(例えば電子ペン)に搭載されるものであって、赤外線信号を発信する赤外線発信部11と、超音波信号を発信する超音波発信部12と、スイッチなどの入力部13と、入力部13からの入力に応じて赤外線発信部11および超音波発信部12の発信動作を制御する制御部14とを有する。
制御部14は、赤外線信号が一定の送信間隔で送信されるように赤外線発信部11の発信動作を制御するとともに、超音波信号が赤外線信号の送信タイミングを基準にして複数の異なる送信タイミングで交互に送信されるように超音波発信部12の発信動作を制御する。赤外線信号の周期は、例えば30msecである。超音波信号の周波数は、数十kHzである。
受信装置20は、自装置から発信装置10までの距離を測定するものであって、赤外線受信部21、超音波受信部22および演算処理部23からなる。赤外線受信部21は、赤外線を受光する受光素子より構成され、その出力は演算処理部23に供給されている。超音波受信部22は、マイクロホンと同様な構成であり、音波を受信する。この超音波受信部22の出力は演算処理部23に供給されている。演算処理部23は、赤外線受信タイミング判定部23−1、超音波受信タイミング判定部23−2、反射波判定部23−3および受信タイミング時間差測定部23−4を有する。
赤外線受信タイミング判定部23−1は、赤外線受信部21の出力レベルと基準レベルL1を比較し、出力レベルが基準レベルL1を超えた場合に、赤外線発信部11から送信された赤外線信号が赤外線受信部21で受信されたと判定する。また、赤外線受信タイミング判定部23−1は、赤外線信号が赤外線受信部21で受信されたと判定した場合に、その旨を示す赤外線受信タイミング信号を反射波判定部23−3および受信タイミング時間差測定部23−4に供給する。
超音波受信タイミング判定部23−2は、超音波受信部22の出力レベルと基準レベルL2を比較し、出力レベルが基準レベルL2を超えた場合に、超音波発信部12から送信された超音波信号が超音波受信部22で受信されたと判定する。また、超音波受信タイミング判定部23−2は、超音波信号が超音波受信部22で受信されたと判定した場合に、その旨を示す超音波受信タイミング信号を受信タイミング時間差測定部23−4に供給する。
反射波判定部23−3は、赤外線受信タイミング判定部23−1からの赤外線受信タイミング信号と、超音波受信部22での超音波信号の受信レベルとに基づいて、超音波受信部22で受信された超音波信号が、直接波と反射波が重畳された信号であるか否かを判定する。この判定では、赤外線受信タイミング信号によって定められる周期ごとに、複数の周期にわたって、超音波受信部22における超音波信号の受信レベルの変化を調べ、他の周期に比べて受信レベルが大きく変化した周期を、直接波と反射波が同時に受信された周期(直接波と反射波が重畳する周期)と判定する。直接波と反射波は同じ位相の信号であるため、直接波と反射波が重畳する周期においては、直接波と反射波が重畳した信号の受信波形の振幅が発信装置10の移動にともなって大きく変化する。一方、直接波と反射波が重畳していない周期においては、直接波の受信波形の振幅が最も大きく、発信装置10の移動に対するその振幅変化は、直接波と反射波が重畳した信号の受信波形に比較して格段に小さい。よって、受信波形の振幅が大きく変化した周期を、直接波と反射波が同時に受信された周期と判定することができきる。この判定結果は、受信タイミング時間差測定部23−4に供給される。
受信タイミング時間差測定部23−4は、赤外線受信タイミング判定部23−1から供給される赤外線受信タイミング信号と、超音波受信タイミング判定部23−2から供給される超音波受信タイミング信号と、反射波判定部23−3から供給される判定結果とに基づいて、直接波と反射波が同時に受信された周期を除く周期について、赤外線受信タイミング信号と超音波受信タイミング信号の時間差を測定する。演算処理部23では、この受信タイミング時間差測定部23−4で測定した時間差に基づいて、受信装置20から発信装置10までの距離を算出することが可能となっている。
次に、本実施形態の距離測定システムの動作を具体的に説明する。
(1)発信装置10の動作:
図2に、赤外線信号の送信タイミングと超音波信号の送信タイミングを示す。最初の周期T1では、赤外線信号の送信と同時に超音波信号U1が送信される。続く周期T2では、赤外線信号の送信から遅延時間tだけ後に、超音波信号U2が送信される。続く周期T3では、赤外線信号の送信と同時に超音波信号U3が送信される。このように、奇数周期では、赤外線信号の送信と同時に超音波信号が送信され、偶数周期では、赤外線信号の送信から遅延時間tだけ後に、超音波信号が送信される。
(2)受信装置20の動作:
超音波発信部から送信された超音波信号が、超音波受信部で直接受信されるとともに、天井等の反射物で反射された後、超音波受信部で受信される場合、発信装置の位置によっては、直接波と同時に反射波が受信され、その結果、直接波の受信タイミングの判定が困難となる。本実施形態では、図2に示したように、超音波発信部12は、赤外線信号の送信タイミングに対して異なる2つのタイミングで交互に超音波信号を送信する。この場合、同一反射物からの反射波は、一方のタイミングで送信された直接波と同時に受信されたとしても、他方のタイミングで送信された直接波とは同時に受信されることはない。
図3に、赤外線信号の受信タイミングと超音波信号の直接波および反射波の受信タイミングの一例を示す。なお、図3に示す例において、反射波は、同一反射物からの反射波である。
最初の周期T1では、赤外線信号を受信したタイミングから伝搬遅延分だけ遅れて、超音波信号U1(直接波)が受信される。この時点では、超音波信号U1の反射波(遅延波)は未だ超音波受信部22に到達していない。
続く周期T2では、赤外線信号を受信したタイミングから、伝搬遅延に遅延時間tを加えた時間分だけ遅れて、超音波信号U2(直接波)が受信される。このとき、超音波信号U1の反射波R1が、直接波U2と同時に受信される。
続く周期T3では、赤外線信号を受信したタイミングから伝搬遅延分だけ遅れて、超音波信号U3(直接波)が受信される。このとき、超音波信号U2に対応する反射波R2も受信されるが、その受信タイミングは、直接波U2の受信タイミングより後になる。これは、赤外線信号の送信タイミングに対する超音波信号U2、U3のそれぞれの送信タイミングが異なるためである。
発信装置10が移動する場合は、発信装置10の移動にともなって、発信装置10と反射物の距離および受信装置20と反射物の距離が徐々に変化する。このように発信装置10の移動に伴って送受信装置と反射物の距離が変化する場合は、その移動区間の一部において、例えば、偶数周期が、周期T2のように、直接波および反射波が同時に受信される周期となり、奇数周期が、周期T3のように、直接波および反射波が異なるタイミングで受信される周期となる。したがって、受信装置20では、奇数周期について、直接波の受信を検出することで、超音波信号の受信タイミングを正確に判定することができる。
図4に、受信装置20において行われる赤外線信号と超音波信号の時間差測定手順を示す。以下、図4を参照して、時間差測定を具体的に説明する。
発信装置10から送信された赤外線信号および超音波信号は、それぞれ赤外線受信部21および超音波受信部22にて受信される(ステップS10)。赤外線信号および超音波信号が受信されると、反射波判定部23−3が、赤外線受信タイミング判定部23−1からの赤外線受信タイミング信号によって定められる周期ごとに、超音波受信部22での超音波信号の受信レベルに基づいて、直接波と反射波を重畳した波を受信した信号であるか否かを判定する(ステップS11)。この判定では、複数の周期にわたって、超音波受信部22の受信レベルの変化を調べ、他の周期に比べて受信レベルが大きく変化した周期を、直接波と反射波が同時に受信された周期であると判定する。この判定結果は、受信タイミング時間差測定部23−4に供給される。
ステップS11で、直接波と反射波が同時に受信された周期であると判定した場合は、受信タイミング時間差測定部23−4は、その周期を測定対象外とする(ステップS12)。ステップS11で、直接波と反射波が同時に受信された周期ではないと判定した場合は、その周期について、赤外線信号の受信タイミングから超音波信号の受信タイミングまでの時間を測定する(ステップS13)。
受信装置20では、演算処理部23が、上記の測定手順で得られた、赤外線信号と超音波信号の受信タイミングの時間差に基づいて、自装置から発信装置10までの距離を測定する。
以上説明した本実施形態の構成および動作は、本発明の一例であり、赤外線信号の送信タイミングに対して超音波信号を複数の異なる送信タイミングで交互に送信し、同一反射物からの反射波が直接波と重畳しない周期において、超音波信号の受信タイミングを正確に判定する、という本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更することが可能である。例えば、図2に示した例では、赤外線信号の送信タイミングに対して超音波信号を2つの異なる送信タイミングで交互に送信するようになっているが、超音波信号を3つ以上の異なる送信タイミングで交互に送信するようにしてもよい。
図5に、超音波信号を3つの異なる送信タイミングで交互に送信した例を示す。最初の周期T1では、赤外線信号の送信と同時に超音波信号U1が送信される。続く周期T2では、赤外線信号の送信から遅延時間t1だけ後に、超音波信号U2が送信される。続く周期T3では、赤外線信号の送信から遅延時間t2(≠t1)だけ後に、超音波信号U3が送信される。このように、超音波が3種類のタイミングで繰り返し送信されることで、受信装置20では、例えば3種類のタイミングのうちいずれか1つの送信タイミングで送信された超音波信号について、直接波と反射波の受信タイミングが一致したとしても、他の2つの送信タイミングで送信された超音波信号については、直接波と反射波の受信タイミングは一致することはない。よって、他の2つの送信タイミングで送信された超音波信号については、超音波信号の受信タイミングを正確に判定することができる。超音波信号の送信タイミングの種類が多いほど、赤外線信号との受信タイミングの時間差の測定におけるデータ数が多くなるため、測定精度が向上することになる。
なお、図3に示した超音波信号の直接波と反射波の受信タイミングにおいて、反射波R1が、直接波U2より先に受信される場合があり、その場合、反射波R1を直接波U2と間違えて判定することが考えられるが、直接波U2は、赤外線信号を受信したタイミングから、伝搬遅延に遅延時間tを加えた時間分だけ遅れて受信されるので、この受信タイミングが予め与えられていれば、直接波U2の受信を正確に判定することができる。
(第2の実施形態)
本実施形態の距離測定システムは、図1に示した構成において、超音波発信部12、反射波判定部23−3および受信タイミング時間差測定部23−4の動作が異なる以外は、上述の第1の実施形態のものと同様の構成である。ここでは、同じ構成についての説明は省略し、異なる部分についてのみ詳細に説明する。
制御部14は、第1の実施形態の場合と同様に、赤外線信号が一定の送信間隔で送信されるように赤外線発信部11の発信動作を制御するとともに、超音波信号が赤外線信号の送信タイミングを基準にして複数の異なる送信タイミングで交互に送信されるように超音波発信部12の発信動作を制御するが、一定の間隔で、超音波発信部12による超音波信号の送信が行われない周期が設定されている。
図6に、超音波信号を送信しない周期を設定した例を示す。最初の周期T1では、赤外線信号の送信と同時に超音波信号U1が送信される。続く周期T2では、超音波信号は送信されない。続く周期T3では、赤外線信号の送信から遅延時間tだけ後に、超音波信号U2が送信される。超音波信号の送信が行われない周期T2は、一定の間隔で設定されている。
図7に、受信装置20において行われる赤外線信号と超音波信号の時間差測定手順を示す。以下、図7を参照して、時間差測定を具体的に説明する。
まず、反射波判定部23−3が、現在受信中の赤外線信号によって定められる周期が、反射波判定部超音波信号の送信が行われない周期T2に対応する周期(特定の周期)であるか否かを判定する(ステップS20)。周期T2は一定の間隔で設定されており、超音波信号の最初の受信から何番目の周期にあたるかを調べることで、周期T2に対応する特定の周期を判断することができる。この判定結果は、受信タイミング時間差測定部23−4に供給される。
ステップS20で、特定の周期であると判定した場合は、続いて、反射波判定部23−3が、特定の周期において、所定レベル以上の反射波が受信されたか否かを判定する(ステップS21)。ここで、所定レベルは、反射波が直接波と重畳する場合に、直接波の受信タイミングの判定が困難になるレベルである。この判定結果は、受信タイミング時間差測定部23−4に供給される。
ステップS21で、特定の周期において、反射波が受信されたと判定された場合は、続いて、受信タイミング時間差測定部23−4が、その反射波の受信レベルが所定レベルを超えたタイミングを受信タイミングとして判定する(ステップS22)。続いて、受信タイミング時間差測定部23−4が、次の特定の周期が検出されるまでの間、周期ごとに、以下のステップS23〜S25の処理を繰り返す。
ステップS23では、特定の周期において、赤外線信号と反射波の受信タイミングとの時間差が測定されるとともに、特定の周期以外の周期について、赤外線信号と超音波信号の受信タイミングの時間差が測定され、両時間差の差分が所定の範囲内にあるか否かが判定される。ここで、所定の範囲は、直接波と反射波が重畳する範囲である。両時間差の差分が所定の範囲内にある場合は(ステップS23、Yes)、直接波と反射波が重畳するため、その周期を測定対象外とする(ステップS24)。両時間差の差分が所定の範囲内にない場合は(ステップS23、No)、直接波と反射波は重畳しないため、その周期を測定対象とする(ステップS25)。
ステップ21で、特定の周期において、反射波が受信されなかった場合は(ステップS21、No)、受信タイミング時間差測定部23−4が、次の特定の周期が検出されるまでの間、全ての周期を測定対象として、各周期について、赤外線信号と超音波信号の受信タイミングの時間差を測定する(ステップS26)。
本実施形態の距離測定システムによれば、直接波と反射波が重畳する周期は測定対象外とされ、直接波と反射波が重畳しない周期について、赤外線信号と超音波信号の受信タイミングの時間差が測定される。本実施形態によっても、前述の第1の実施形態と同様、超音波信号の受信タイミングを正確に判定することができるので、送信装置10と受信装置20の間の距離を正確に測定することが可能である。
次に、本発明の距離測定システムを適用可能な電子プレゼンテーションシステムについて説明する。
図8に、本発明の距離測定システムを適用した電子プレゼンテーションシステムの概略構成を示す。この電子プレゼンテーションシステムは、座標検出部1、超音波受信部2a、2b、赤外線受信部3a、3b、電子ペン4、およびスクリーン5からなる。
スクリーン5は、壁などの構造体であってもよい。電子ペン4は、不図示のプロジェクタがスクリーン5上に投写した画面上で文字などの情報を入力するためのポインティングデバイスであって、図1に示した発信装置10を備える。赤外線発信部11、超音波発信部12および入力部(スイッチ部)13は、電子ペン4の先端部に設けられている。電子ペン4の先端をスクリーン5に押し当てることで入力部13がオン状態になる。入力部13がオンされると同時に、制御部14が、赤外線発信部11および超音波発信部12の発信動作の制御を開始する。赤外線発信部11および超音波発信部12の発信動作は、前述の第1または第2の実施形態における発信動作と同じである。
超音波受信部2a、2bは、いずれも図1に示した超音波受信部22と同じものであって、スクリーン5上の基準となる位置(ここでは、スクリーンの左上、左下)に配置されている。赤外線受信部3a、3bは、いずれも図1に示した赤外線受信部21と同じものであって、それぞれ超音波受信部2a、2bと隣接して配置されている。
座標検出部1は、プロジェクタ内の処理回路の一部を構成するものであって、図1に示した演算処理部23を備えている。演算処理部23は、スクリーン5の左上に配置された、超音波受信部2aと赤外線受信部3aからなる第1の受信部から電子ペン4までの第1の距離と、スクリーン5の左下に配置された、超音波受信部2bと赤外線受信部3bからなる第2の受信部から電子ペン4までの第2の距離とを算出する。第1および第2の距離の算出は、前述の第1または第2の実施形態における距離の算出と同じである。座標検出部1では、この演算処理部23で算出した第1および第2の距離に基づいて、三角測量によりスクリーン5上における電子ペン4の位置(座標)が算出される。
電子ペン4からの赤外線信号および超音波信号の送信は、毎秒、30回程度、行われる。座標検出部1では、第1および第2の距離に基づく座標の算出が複数回にわたって行われ、その結果に基づいて、座標が決定される。そして、プロジェクタ内の処理回路が、座標検出部1で決定した座標に基づいて、電子ペン4の先端位置をスクリーン5上にマーカとして表示させる。
上記の電子プレゼンテーションシステムでは、第1および第2の受信部を用いているが、受信部の数はこれに限定されるものではなく、電子ペンの位置を検出できるという条件において、適宜変更することができる。
本発明の距離測定システムの適用が可能な装置は、上述した電子プレゼンテーションシステムに限定されるものではなく、超音波を利用して距離を測定するシステム全般に適用することができる。
以上、超音波を例にとって本発明を具体的に説明したが、本発明は、音波(超音波を含む)一般あるいは波動一般に適用することができる。加えて、赤外線を例にとって説明したが、電磁波一般に適用することができる。
本発明の第1の実施形態である距離測定システムの概略構成を示すブロック図である。 図1に示す発信装置における赤外線信号および超音波信号の送信動作を説明するための波形図である。 図1に示す受信装置における赤外線信号および超音波信号の受信動作を説明するための波形図である。 図1に示す受信装置において行われる赤外線信号と超音波信号の受信タイミングの時間差測定手順を示すフローチャートである。 図1に示す発信装置における赤外線信号および超音波信号の別の送信動作を説明するための波形図である。 本発明の第2の実施形態である距離測定システムを構成する発信装置における赤外線信号および超音波信号の送信動作を説明するための波形図である。 本発明の第2の実施形態である距離測定システムを構成する受信装置において行われる赤外線信号と超音波信号の受信タイミングの時間差測定手順を示すフローチャートである。 本発明の距離測定システムを適用した電子プレゼンテーションシステムの概略構成を示すブロック図である。 電子ペンの外観図である。 図9に示す電子ペンの先端部からの超音波の放射を説明するための模式図である。 従来の受信装置における赤外線信号および超音波信号の受信動作を説明するための波形図である。
符号の説明
10 発信装置
11 赤外線発信部
12 超音波発信部
13 入力部
14 制御部
20 受信装置
21 赤外線受信部
22 超音波受信部
23 演算処理部
23−1 赤外線受信タイミング判定部
23−2 超音波受信タイミング判定部
23−3 反射波判定部
23−4 受信タイミング時間差測定部

Claims (16)

  1. 電磁波信号を一定の送信間隔である電磁波送信タイミングで送信するとともに、該電磁波送信タイミングで定められる周期ごとに、超音波を含む音波信号を複数の異なる音波送信タイミングで交互に送信する発信装置と、
    前記発信装置から送信された電磁波信号および音波信号をそれぞれ受信するとともに、該受信した電磁波信号と音波信号の受信タイミングの時間差に基づいて、自装置から前記発信装置までの距離を算出する受信装置とを有し、
    前記受信装置は、前記電磁波信号の受信タイミングによって定められる周期ごとに、前記音波信号が前記発信装置から直接受信された直接波と、該直接波の送信タイミングより前に送信された音波信号の遅延波とが、それらの受信タイミングが一致して重畳された波を受信したか否かを判定し、該直接波と遅延波が重畳された波を受信したと判定した場合は、その周期を測定対象外とし、該測定対象外とした周期を除く周期について前記時間差を測定する、距離測定システムであって、
    前記受信装置は、前記電磁波信号の受信タイミングによって定められる周期ごとに、前記音波信号の受信レベルの変化を調べ、他の周期に比べて受信レベルが大きく変化した周期を前記測定対象外の周期とする、距離測定システム
  2. 電磁波信号を一定の送信間隔である電磁波送信タイミングで送信するとともに、該電磁波送信タイミングで定められる周期ごとに、超音波を含む音波信号を複数の異なる音波送信タイミングで交互に送信する発信装置と、
    前記発信装置から送信された電磁波信号および音波信号をそれぞれ受信するとともに、該受信した電磁波信号と音波信号の受信タイミングの時間差に基づいて、自装置から前記発信装置までの距離を算出する受信装置とを有し、
    前記受信装置は、前記電磁波信号の受信タイミングによって定められる周期ごとに、前記音波信号が前記発信装置から直接受信された直接波と、該直接波の送信タイミングより前に送信された音波信号の遅延波とが、それらの受信タイミングが一致して重畳された波を受信したか否かを判定し、該直接波と遅延波が重畳された波を受信したと判定した場合は、その周期を測定対象外とし、該測定対象外とした周期を除く周期について前記時間差を測定する、距離測定システムであって、
    前記発信装置は、前記音波信号の送信を行わない特定の周期を一定の間隔で設定し、
    前記受信装置は、前記特定の周期において、前記遅延波が受信された場合に、該受信した遅延波と当該特定の周期の開始タイミングを規定する電磁波信号との受信タイミングの時間差を測定し、前記発信装置から送信された電磁波信号の受信タイミングによって定められる周期のうち、該測定した時間差と前記電磁波信号と音波信号の受信タイミングの時間差との差分が所定の範囲内である周期を前記測定対象外の周期とする、距離測定システム。
  3. 前記受信装置は、前記特定の周期に前記遅延波が受信されない場合は、前記特定の周期以外の周期全てについて、前記電磁波信号と前記音波信号の受信タイミングの時間差を測定する、請求項に記載の距離測定システム。
  4. 前記電磁波信号が赤外線信号である、請求項1から請求項のいずれかに記載の距離測定システム。
  5. 電磁波信号を一定の送信間隔である電磁波送信タイミングで送信するとともに、該電磁波送信タイミングで定められる周期ごとに、超音波を含む音波信号を複数の異なる音波送信タイミングで交互に送信する発信装置から、前記電磁波信号および音波信号をそれぞれ受信する受信部と、
    前記受信部で受信した電磁波信号と音波信号の受信タイミングの時間差に基づいて、自装置から前記発信装置までの距離を算出する演算処理部とを有し、
    前記演算処理部は、前記電磁波信号の受信タイミングによって定められる周期ごとに、前記音波信号が前記発信装置から直接受信された直接波と、該直接波の送信タイミングより前に送信された音波信号の遅延波とが、それらの受信タイミングが一致して重畳された波を受信したか否かを判定し、該直接波と遅延波が重畳された波を受信したと判定した場合は、その周期を測定対象外とし、該測定対象外とした周期を除く周期について前記時間差を測定する、受信装置であって、
    前記演算処理部は、前記電磁波信号の受信タイミングによって定められる周期ごとに、前記音波信号の受信レベルの変化を調べ、他の周期に比べて受信レベルが大きく変化した周期を前記測定対象外の周期とする、受信装置
  6. 電磁波信号を一定の送信間隔である電磁波送信タイミングで送信するとともに、該電磁波送信タイミングで定められる周期ごとに、超音波を含む音波信号を複数の異なる音波送信タイミングで交互に送信する発信装置から、前記電磁波信号および音波信号をそれぞれ受信する受信部と、
    前記受信部で受信した電磁波信号と音波信号の受信タイミングの時間差に基づいて、自装置から前記発信装置までの距離を算出する演算処理部とを有し、
    前記演算処理部は、前記電磁波信号の受信タイミングによって定められる周期ごとに、前記音波信号が前記発信装置から直接受信された直接波と、該直接波の送信タイミングより前に送信された音波信号の遅延波とが、それらの受信タイミングが一致して重畳された波を受信したか否かを判定し、該直接波と遅延波が重畳された波を受信したと判定した場合は、その周期を測定対象外とし、該測定対象外とした周期を除く周期について前記時間差を測定する、受信装置であって、
    前記電磁波信号の受信タイミングによって定められる周期は、前記音波信号が送信されない特定の周期を含み、
    前記演算処理部は、前記特定の周期において、前記遅延波が受信された場合に、該受信した遅延波と当該特定の周期の開始タイミングを規定する電磁波信号との受信タイミングの時間差を測定し、前記発信装置から送信された電磁波信号の受信タイミングによって定められる周期のうち、該測定した時間差と前記電磁波信号と音波信号の受信タイミングの時間差との差分が所定の範囲内である周期を前記測定対象外の周期とする、受信装置。
  7. 前記演算処理部は、前記特定の周期に前記遅延波が受信されない場合は、前記特定の周期以外の周期全てについて、前記電磁波信号と前記音波信号の受信タイミングの時間差を測定する、請求項に記載の受信装置。
  8. 前記電磁波信号が赤外線信号である、請求項から請求項のいずれかに記載の受信装置。
  9. 電磁波信号を一定の送信間隔である電磁波送信タイミングで送信するとともに、該電磁波送信タイミングで定められる周期ごとに、超音波を含む音波信号を複数の異なる音波送信タイミングで交互に送信する発信装置を備えたポインティングデバイスと、
    スクリーン上の少なくとも2つの基準位置に設けられ、前記発信装置から送信された電磁波信号および音波信号をそれぞれ受信する受信部と、
    前記受信部で受信した電磁波信号と音波信号の受信タイミングの時間差に基づいて、前記スクリーン上における前記ポインティングデバイスの位置を算出する座標検出部とを有し、
    前記座標検出部は、前記電磁波信号の受信タイミングによって定められる周期ごとに、前記音波信号が前記発信装置から直接受信された直接波と、該直接波の送信タイミングより前に送信された音波信号の遅延波とが、それらの受信タイミングが一致して重畳された波を受信したか否かを判定し、該直接波と遅延波が重畳された波を受信したと判定した場合は、その周期を測定対象外とし、該測定対象外とした周期を除く周期について前記時間差を測定する、電子プレゼンテーションシステムであって、
    前記座標検出部は、前記電磁波信号の受信タイミングによって定められる周期ごとに、前記音波信号の受信レベルの変化を調べ、他の周期に比べて受信レベルが大きく変化した周期を前記測定対象外の周期とする、電子プレゼンテーションシステム
  10. 電磁波信号を一定の送信間隔である電磁波送信タイミングで送信するとともに、該電磁波送信タイミングで定められる周期ごとに、超音波を含む音波信号を複数の異なる音波送信タイミングで交互に送信する発信装置を備えたポインティングデバイスと、
    スクリーン上の少なくとも2つの基準位置に設けられ、前記発信装置から送信された電磁波信号および音波信号をそれぞれ受信する受信部と、
    前記受信部で受信した電磁波信号と音波信号の受信タイミングの時間差に基づいて、前記スクリーン上における前記ポインティングデバイスの位置を算出する座標検出部とを有し、
    前記座標検出部は、前記電磁波信号の受信タイミングによって定められる周期ごとに、前記音波信号が前記発信装置から直接受信された直接波と、該直接波の送信タイミングより前に送信された音波信号の遅延波とが、それらの受信タイミングが一致して重畳された波を受信したか否かを判定し、該直接波と遅延波が重畳された波を受信したと判定した場合は、その周期を測定対象外とし、該測定対象外とした周期を除く周期について前記時間差を測定する、電子プレゼンテーションシステムであって、
    前記発信装置は、前記音波信号の送信を行わない特定の周期を一定の間隔で設定し、
    前記座標検出部は、前記特定の周期において、前記遅延波が受信された場合に、該受信した遅延波と当該特定の周期の開始タイミングを規定する電磁波信号との受信タイミングの時間差を測定し、前記発信装置から送信された電磁波信号の受信タイミングによって定められる周期のうち、該測定した時間差と前記電磁波信号と音波信号の受信タイミングの時間差との差分が所定の範囲内である周期を前記測定対象外の周期とする、電子プレゼンテーションシステム。
  11. 前記座標検出部は、前記特定の周期に前記遅延波が受信されない場合は、前記特定の周期以外の周期全てについて、前記電磁波信号と前記音波信号の受信タイミングの時間差を測定する、請求項10に記載の電子プレゼンテーションシステム。
  12. 前記電磁波信号が赤外線信号である、請求項から請求項11のいずれかに記載の電子プレゼンテーションシステム。
  13. 発信装置が、電磁波信号を一定の送信間隔である電磁波送信タイミングで送信するとともに、該電磁波送信タイミングで定められる周期ごとに、超音波を含む音波信号を複数の異なる音波送信タイミングで交互に送信する第1のステップと、
    受信装置が、前記発信装置から送信された電磁波信号および音波信号をそれぞれ受信するとともに、該受信した電磁波信号と音波信号の受信タイミングの時間差に基づいて、自装置から前記発信装置までの距離を算出する第2のステップとを含み、
    前記第2のステップは、前記電磁波信号の受信タイミングによって定められる周期ごとに、前記音波信号が前記発信装置から直接受信された直接波と、該直接波の送信タイミングより前に送信された音波信号の遅延波とが、それらの受信タイミングが一致して重畳された波を受信したか否かを判定し、該直接波と遅延波が重畳された波を受信したと判定した場合は、その周期を測定対象外とし、該測定対象外とした周期を除く周期について前記時間差を測定するステップを含む、距離測定方法であって、
    前記第2のステップは、前記電磁波信号の受信タイミングによって定められる周期ごとに、前記音波信号の受信レベルの変化を調べ、他の周期に比べて受信レベルが大きく変化した周期を前記測定対象外の周期とするステップを含む、距離測定方法
  14. 発信装置が、電磁波信号を一定の送信間隔である電磁波送信タイミングで送信するとともに、該電磁波送信タイミングで定められる周期ごとに、超音波を含む音波信号を複数の異なる音波送信タイミングで交互に送信する第1のステップと、
    受信装置が、前記発信装置から送信された電磁波信号および音波信号をそれぞれ受信するとともに、該受信した電磁波信号と音波信号の受信タイミングの時間差に基づいて、自装置から前記発信装置までの距離を算出する第2のステップとを含み、
    前記第2のステップは、前記電磁波信号の受信タイミングによって定められる周期ごとに、前記音波信号が前記発信装置から直接受信された直接波と、該直接波の送信タイミングより前に送信された音波信号の遅延波とが、それらの受信タイミングが一致して重畳された波を受信したか否かを判定し、該直接波と遅延波が重畳された波を受信したと判定した場合は、その周期を測定対象外とし、該測定対象外とした周期を除く周期について前記時間差を測定するステップを含む、距離測定方法であって、
    前記第1のステップは、前記音波信号の送信を行わない特定の周期を一定の間隔で設定するステップを含み、
    前記第2のステップは、前記特定の周期において、前記遅延波が受信された場合に、該受信した遅延波と当該特定の周期の開始タイミングを規定する電磁波信号との受信タイミングの時間差を測定し、前記発信装置から送信された電磁波信号の受信タイミングによって定められる周期のうち、該測定した時間差と前記電磁波信号と音波信号の受信タイミングの時間差との差分が所定の範囲内である周期を前記測定対象外の周期とするステップを含む、距離測定方法。
  15. 前記第2のステップは、前記特定の周期に前記遅延波が受信されない場合は、前記特定の周期以外の周期全てについて、前記電磁波信号と前記音波信号の受信タイミングの時間差を測定するステップを含む、請求項14に記載の距離測定方法。
  16. 前記電磁波信号が赤外線信号である、請求項13から請求項15のいずれかに記載の距離測定方法。
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