JPWO2010098346A1 - 超音波伝播時間測定システム - Google Patents

超音波伝播時間測定システム Download PDF

Info

Publication number
JPWO2010098346A1
JPWO2010098346A1 JP2011501615A JP2011501615A JPWO2010098346A1 JP WO2010098346 A1 JPWO2010098346 A1 JP WO2010098346A1 JP 2011501615 A JP2011501615 A JP 2011501615A JP 2011501615 A JP2011501615 A JP 2011501615A JP WO2010098346 A1 JPWO2010098346 A1 JP WO2010098346A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ultrasonic
signal
propagation time
unit
wave
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2011501615A
Other languages
English (en)
Inventor
梶谷 浩司
浩司 梶谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Publication of JPWO2010098346A1 publication Critical patent/JPWO2010098346A1/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01HMEASUREMENT OF MECHANICAL VIBRATIONS OR ULTRASONIC, SONIC OR INFRASONIC WAVES
    • G01H5/00Measuring propagation velocity of ultrasonic, sonic or infrasonic waves, e.g. of pressure waves
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N29/00Investigating or analysing materials by the use of ultrasonic, sonic or infrasonic waves; Visualisation of the interior of objects by transmitting ultrasonic or sonic waves through the object
    • G01N29/04Analysing solids
    • G01N29/07Analysing solids by measuring propagation velocity or propagation time of acoustic waves
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N29/00Investigating or analysing materials by the use of ultrasonic, sonic or infrasonic waves; Visualisation of the interior of objects by transmitting ultrasonic or sonic waves through the object
    • G01N29/44Processing the detected response signal, e.g. electronic circuits specially adapted therefor
    • G01N29/4454Signal recognition, e.g. specific values or portions, signal events, signatures
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N29/00Investigating or analysing materials by the use of ultrasonic, sonic or infrasonic waves; Visualisation of the interior of objects by transmitting ultrasonic or sonic waves through the object
    • G01N29/44Processing the detected response signal, e.g. electronic circuits specially adapted therefor
    • G01N29/50Processing the detected response signal, e.g. electronic circuits specially adapted therefor using auto-correlation techniques or cross-correlation techniques
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S11/00Systems for determining distance or velocity not using reflection or reradiation
    • G01S11/16Systems for determining distance or velocity not using reflection or reradiation using difference in transit time between electrical and acoustic signals

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)
  • Length Measuring Devices Characterised By Use Of Acoustic Means (AREA)

Abstract

可動物体から送出される超音波信号の伝搬時間を、超音波信号の発信時に生じる可聴域の音を低減しつつ、正確に測定する方法及びシステムを提供する。送信タイミングを表す電磁波信号と超音波信号とを送出する送信部(2)と、送出された該電磁波信号と該超音波信号とをそれぞれ検出するとともに、該電磁波信号と該超音波信号の受信時間から超音波伝播時間を計算する受信部(3)と、からなり、該送信部で該信号の送出を制御する制御部(101)及び該受信部で該検出と該計算を制御するデータ処理部(206)において、1以上の設定用パラメータの設定値を選択することにより、最適な超音波送受信系を構築する、初期モード設定機構を具備することを特徴とする超音波伝播時間測定システムである。

Description

[関連出願についての記載]
本発明は、日本国特許出願:特願2009−042127号(2009年 2月25日出願)の優先権主張に基づくものであり、同出願の全記載内容は引用をもって本書に組み込み記載されているものとする。
本発明は超音波発信源から所定位置に至る超音波の伝播時間を測定する方法及び超音波伝播時間測定システムに関し、特に超音波発信に伴う可聴音を低減した超音波伝播時間測定方法及び超音波伝播時間測定システムに関する。
赤外線信号と超音波信号との受信時間差を用いて距離を測定する方法の一例として特許文献1がある。また、超音波を用いた従来の位置検出方法の一例として電子ペンシステムが特許文献2に記載されている。この位置検出システムは一定周期で一定波形の超音波信号と赤外線トリガー信号を固定周期で送信する機能を有する電子ペンと、送信された2つの信号を受信する受信部からなり、受信部はトリガー信号の到達時点と超音波の到達時点とから電子ペンの位置を特定する。
また、特許文献3では、超音波送受信システムにおいて、超音波センサのインピーダンス帯域幅、送信手段の送信帯域幅、受信手段の受信帯域幅、送受切換回路の通過帯域幅を所定の関係にすることで、残響を除去する方法が開示されている。
特開2007−139638号公報 米国特許6118205 特開2001−119786号公報
上記特許文献1〜3の全開示内容はその引用をもって本書に繰込み記載する。
以下に本発明による分析を与える。
超音波発信源から送信される超音波信号は、人に聞こえない可聴帯域以上の周波数が用いられるため、少なくとも20kHz以上であることが必要である。この周波数帯域の信号を十分な音圧で発生させる手段としては、小型高剛性の振動板を電磁的に振動駆動する所謂スピーカーが知られているが小型化が困難なこと、電流駆動であるため消費電力が大きいことなどから電子ペンなどの小型の可動物体に実装することは困難である。そのため、超音波発信源として電圧駆動である圧電素子を用いることが広く行われている。
この圧電素子は、電圧駆動型であるため一般的に消費電力が小さいが、十分な音圧を確保するためには音響インピーダンスの低い共振体と組み合わせて用いられることが多い。しかしながら共振現象を利用した場合、一定の位相・周波数・ゲインで超音波を発信できるが、それ以外の周波数での送信ゲインはかなり低く、各種の変調方式を利用することが困難である。また、単独の圧電素子においても機械的なQ値が高く残留振動が長引くため、変調方式の如何を問わず変調波に追従した超音波を発信することが困難である。また、共振特性を利用する関係上、圧電素子の材料特性及びその形状の僅かなずれによって、共振周波数やそのピークゲインが大きく変動する場合がある。
一方、伝播時間測定を連続的に行うためには、一定周期のトリガー信号に基づいて超音波を同期発信する必要がある。この一定周期は、超音波発信源および受信器の相対変位速度や求める精度によって異なるが、例えば電子ペン等への応用を考える場合、人がストレスなく描画を行うためには少なくとも20ms程度以下にすることが求められる。このとき20ms周期で20kHz以上の超音波信号が空間へ放出されるため、超音波単独では人に超音波発信音は聞こえないものの、20ms周期の単一あるいはバースト信号は、50Hzの音として人に聞こえることになる。
この時の音圧は、単一あるいはバースト信号の信号強度とバースト連続数に比例するため、電子ペン等に用いられている超音波信号は1〜3波であることが多い。この波数レベルであれば、30〜50cm程度超音波発信源から離れればほとんど音は聞こえず、ストレスなく描画を行うことが出来る。
また、可聴音については、煩わしいと感じる音域の個人差が比較的大きく、予め決められた周波数領域のみに対して音圧抑制効果の高いフィルタリングを行うことは、不特定の使用者を対象とするときには、逆効果になる可能性が生じる。
本発明の目的は、可動物体から送出される超音波信号の伝搬時間を、超音波信号の発信時に生じる可聴域の音を低減しつつ、正確に測定する方法及びシステムを提供することである。
第1の視点において、本発明に係る超音波伝播時間測定システムは、送信タイミングを表す電磁波信号と超音波信号とを送出する送信部と、送出された該電磁波信号と該超音波信号とをそれぞれ検出するとともに、該電磁波信号と該超音波信号の受信時間から超音波伝播時間を計算する受信部と、からなり、該送信部で該信号の送出を制御する制御部及び該受信部で該検出と該計算を制御するデータ処理部において、1以上の設定用パラメータの設定値を選択することにより、最適な超音波送受信系を構築する、初期モード設定機構を具備する。なお本発明において「機構」とは、機械的な構成のみでなく、電子的構成をも含むものである。
また、本発明に係る超音波伝播時間測定システムは、前記送信部に、電磁波駆動部により駆動され、送信タイミングを表す電磁波信号を送出する電磁波送信部と、前記電磁波信号の送出と同時に自己相関性の高い擬似ランダム信号に基づいて超音波を変調することにより超音波駆動信号を生成する超音波駆動信号生成部と、該超音波駆動信号により駆動され、該超音波駆動信号の基本周波数より高い周波数の超音波信号を送出する圧電又は磁歪素子からなる超音波送信部と、を具備し、前記受信部に、送出された前記電磁波信号を検出する電磁波受信部と、送出された前記超音波信号を検出する超音波受信部と、前記超音波駆動信号と同じ波形をモデル波形とし、検出された超音波信号と該モデル波形との間で相関値を算出し、算出された相関値の主ピーク値を検出し、前記電磁波信号の検出時点と該主ピーク値の検出時点とから超音波伝播時間を算出するデータ処理部と、送信用の超音波を濾波する、超音波駆動信号生成部に関連した超音波濾波部と、受信超音波の音圧及び周波数を測定する、前記データ処理部に関連した計測部と、を具備するとともに、該送信部で該信号の送出を制御する制御部及び該受信部で該検出と該計算を制御するデータ処理部において、1以上の設定用パラメータの設定値を選択することにより、最適な超音波送受信系を構築する、初期モード設定機構を具備する。
第2の視点において、本発明に係る超音波伝播時間測定方法は、送信タイミングを表す電磁波信号と、超音波信号とを送出し、受信した該電磁波信号と該超音波信号との受信時間から超音波伝播時間を測定する方法であって、超音波駆動信号パターン、超音波駆動周波数、超音波濾波特性並びに該電磁波信号及び該超音波信号の送信タイミングのうちの少なくとも1つのパラメータについて、複数の選択肢より設定値を選択する初期モード設定工程を含む。
本発明に係る、上記構成の超音波伝播時間測定システムにより、超音波信号の発信時に生じる可聴域の音を効果的に低減しつつ、超音波信号の伝播時間を正確に測定することができる。
本発明に係る超音波伝播時間測定システム(電子ペンシステム)の第一の実施例のブロック図である。 本発明に係る超音波伝播時間測定システム(電子ペンシステム)の第二の実施例のブロック図である。 M系列データで位相変調された超音波駆動信号の波形図の一例である。 同じビットが末尾に連続するM系列データにて変調された超音波受信信号の一例を示す図である。 M系列ビット列によって変調された超音波周波数特性の一例を示す図である。 図5に対して高域通過濾波器を挿入した場合の送信波の周波数特性を示す図である。 図5に対してM系列に依存する分周周波数領域にノッチフィルタを挿入した場合の送信波の周波数特性を示す図である。 濾波された送信波を参照波形とした場合の相関値の変化を示す図である。 M系列ビット列を選択することによって、超音波発信強度が変化することを示す図である。 電子ペン側の超音波送信部の駆動回路(超音波生成回路)に組み込んだ濾波回路の一構成例を示す図である。
本発明に係る超音波伝播時間測定システムは、前記データ処理部と外部との間でデータ入出力可能な入出力部を具備することが好ましい。
前記制御部と前記データ処理部との間で相互に通信を行うための通信部を具備することが好ましい。
前記制御部は、前記自己相関性の高い擬似ランダム信号にて変調された超音波駆動信号パターンを、該制御部内に保存された又は外部より入力されたパラメータ設定値から選択することにより、変更できる機構を具備することが好ましい。
前記制御部は、該制御部内に保存された又は外部より入力されたパラメータ設定値から選択することにより、超音波駆動周波数を変更できる機構を具備することが好ましい。
前記制御部は、該制御部内に保存された又は外部より入力されたパラメータ設定値から選択することにより、前記電磁波信号及び前記超音波信号の送信タイミングを変更できる機構を具備することが好ましい。
前記制御部は、該制御部内に保存された又は外部より入力されたパラメータ設定値から選択することにより、濾波周波数を変更できる機構を具備することが好ましい。
前記制御部は、該制御部内に保存された又は外部より入力されたパラメータ設定値から選択することにより、濾波ゲインを変更できる機構を具備することが好ましい。
前記超音波受信部は、圧電素子、磁歪素子又はマイクロフォンのいずれかからなることが好ましい。
前記変調された超音波駆動信号は該擬似ランダム信号の1ビット当たり超音波のM周期(M≧1の整数)が割り当てられていることが好ましい。
前記超音波駆動信号生成部は前記超音波を位相変調することが好ましい。
前記疑似ランダム信号はM系列データであることが好ましい。M系列変調モデル波の周波数に対して、送信超音波の周波数が駆動周波数より高いため変調波の再現性が高く、受信波とモデル波の相関性を高めることが可能となる。また、M系列データのビット列を選択することによって、システム全体の静音化を実現することができる。
前記超音波送信部を構成する超音波生成回路中に、可聴域の駆動信号を除去するための濾波部を有することが好ましい。これにより、可聴域に発生する音波強度をさらに抑制することができ、人に対するストレス低減が期待できる。
前記超音波送信部を構成する超音波生成回路中に、少なくとも該超音波発信周期に相当する周波数領域の音波を除去するための濾波部を有することが好ましい。
前記超音波送信部を構成する超音波生成回路中に、少なくともM系列符号の変調周期に相当する周波数領域の音波を除去するための濾波部を有することが好ましい。
前記超音波生成回路中に濾波器を有する該超音波送信部から空間に放出された直後の音波を、相関計算を行う上でのモデル波形とすることが好ましい。
前記M系列データは、4次の特性多項式から生成される15ビットからなる符号であって、かつビット列の末尾が1111あるいは000の並びとなっていることが好ましい。
前記M系列データは、4次の特性多項式から生成される15ビットからなる符号であって、かつビット列の末尾が1111000の並びとなっていることが好ましい。
(実施例1)
次に、本発明に係る実施例について電子ペンシステムを例にとり図1乃至10を参照して詳細に説明する。なおこれに限らず、本発明は例えばロボットシステムにおいて超音波発信部を障害物に設置し、受信部をロボットに設置することにより、障害物までの距離を算出することによる回避行動の制御や、医療看護システムにおいて超音波発信体を患者に装着しその居場所を特定すること等にも適用可能である。
また、超音波の変調方式については、擬似ランダム信号で自己相関性の高いM系列信号を用いて位相変調を行った場合を示しているが、その他の変調方式についても同様な効果が期待できる。更に変調の基本となる信号系列は擬似ランダム信号で自己相関性が高い信号系列であればよく、いわゆるGold系列信号でも同様な効果が期待できる。
本発明における自己相関性の高い擬似ランダム信号による変調超音波信号を用いる場合、超音波信号の波数は従来用いられているバースト信号より多く、例えば、M系列信号による超音波信号の変調を試みた場合、少なくとも15波必要であり、これまで電子ペン等で発生している音に比べ、少なくともエネルギー的に5倍以上の音が発生し、人が音を気にすることなく描画できるレベルを逸脱する場合が生じうる。
また、M系列符号の特徴として、符号の反転が起こる周期は1符号〜4符号に至る場合があり、超音波発信信号周波数の1/2、1/3、1/4の周波数に音のピークを持つ可能性が高い。この周波数が可聴域に入ると超音波発信時の音の強度が上がり、やはり描画時に人にストレスを与えてしまうことがある。これらの問題は超音波信号を特定の方式で変調し、波数が増えた場合に必然的に生じるものである。
図1は本発明に係る超音波伝播時間測定システムの一実施例であり、本発明の超音波位置計測システムを利用する電子ペンシステムのブロック図を示す。このシステムはスイッチ11、11’と送信部2とを有する電子ペン1と、この送信部から離れた所定の位置に設置された受信部3から構成される。送信部2は制御回路101、M系列(波形)生成回路(又はM系列ビット列格納メモリ)102、超音波駆動回路103、超音波送信器(圧電素子または磁歪素子)104、赤外線駆動回路105、赤外線送信器106、濾波器(濾波回路)107とから構成される。
M系列生成回路102は制御回路101から供給されるM系列初期条件に基づき特性多項式により決定されるM系列を生成する。M系列生成回路102は例えば4次の特性多項式f(x)=x+x+1、あるいはf(x)=x+x+1の性質を持つ4ビットシフトレジスタを有し系列長が15ビットのビット列を生成する。4ビットの初期条件を変更することにより、データの並びが巡回的にシフトした15通りの異なるデータが得られる。図3はM系列により位相変調された超音波駆動信号の波形の1例を示す。15ビットのM系列データ「000100110101111」の各1ビットを基本波の1周期に対応させている。0の場合は反転位相とし、1の場合は順位相としたもので、変調波は基本波15周期分の長さとなる。なお、M系列の詳細は、柏木濶著「M系列とその応用」(1996年3月25日,昭晃堂)等に記述されている。
制御回路101は電子ペン1が具備するノーマルモードスイッチ11が押されると、まず時間計測の基準となるトリガー信号とM系列の4ビット初期条件データを赤外線駆動回路105とM系列生成回路102に供給する。赤外線駆動回路105は制御回路101からの信号に基づき赤外線駆動用信号を生成する。赤外線送信器106はこの赤外線駆動回路105の出力により駆動され赤外線を電子ペン1から空間に送出する。
一方、M系列生成回路102は制御回路101から供給された初期条件に基づきM系列ビット列を生成し、これを超音波駆動回路103に供給する。超音波駆動回路103はこのM系列により超音波信号を位相変調し超音波駆動信号として濾波器107を経由して超音波送信器104に供給する。超音波送信器104はこの駆動信号により駆動され、赤外線送信器106の送信タイミングに同期して、M系列位相変調された超音波信号を空間に送出する。従って、赤外線信号と超音波信号は電子ペンから同時に受信部に向け発射される。実際に電子ペンとして機能させるため、スイッチが押されている間、一定周期で上記動作を繰り返す。
制御回路101はCPU等で構成されるため、各信号波形は矩形波が多く用いられる。時間計測の基準となる赤外線トリガー信号については、受信器側でのサンプリングに対する時間ズレを小さくし計測誤差を最小にするためには可能な限り矩形波であることが好ましいが、超音波信号に関しては、超音波送信器104が圧電素子(または磁歪素子)で構成されることが多く、圧電素子そのものがL、C成分を含むため空間へ送出される超音波は駆動波形が矩形波であっても擬似的な正弦波となる。なお、送信側の波形については、上記送信器の特性を考慮し、正弦波、矩形波、三角波、台形波であっても、特に問題は生じない。
受信部3は超音波受信器(圧電素子または磁歪素子またはマイクロフォン)201、サンプリング回路202、赤外線受信器203、検出回路204、メモリ205とデータ処理回路206とから成る。ここで、データ処理回路206は、超音波の音圧計測ブロック207及び超音波の周波数計測ブロック208を含む。
超音波受信器(圧電素子または磁歪素子またはマイクロフォン)201は電子ペン1から送信された超音波信号を受信しこれを電気信号に変換する。サンプリング回路202はこの超音波信号を一定間隔でサンプルし位相変調M系列超音波データとしてメモリ205に格納する。
赤外線受信器203は電子ペン1からの赤外線信号を受信しこれを電気信号に変換する。検出回路204は赤外線受信器203の出力からトリガーパルスを検出するとトリガーパルスの到来時刻をメモリ205に格納する。また、検出回路204はM系列初期条件データを検出するとこれをメモリ205に格納する。
M系列初期条件を赤外線信号に含ませる代わりに、所定のM系列の初期条件に基づき予め生成した位相変調M系列超音波モデル波形をメモリ205に格納し、赤外線トリガー信号が到来するとデータ処理回路206がこのM系列モデル波形を読出すようにしてもよい。
データ処理回路206はメモリ205からトリガーパルス到来を示すデータを読出すと格納されているM系列初期データからM系列モデル波形を生成しさらにこのモデル波形を送信部2と同様に超音波で位相変調し、送信側の超音波駆動信号と同じ波形の位相変調超音波M系列モデル波形を生成する。データ処理回路206はこの位相変調超音波モデル波形とメモリ205に格納されている位相変調超音波受信波形との間で相関処理を行う。データ処理回路206は相関値の最初のピーク(主ピーク)を検出すると、トリガーパルス到達時刻からこの相関値ピークを検出した時点までの経過時間、即ち電子ペン1からの受信部3に至る超音波信号の伝播時間を算出する。
具体的にはメモリ205に格納されているトリガー検出時刻をサンプリング開始時刻(t)に設定し、位相変調M系列超音波データをメモリ205から読み出し、この読み出したデータと先に生成した位相変調M系列超音波モデル波形との間で数式(1)に基づきサンプリング開始時刻(t)における相関値C(t)を算出する。
Figure 2010098346

式(1)において、iは整数値でサンプリング時刻変数であり、Nはモデル波形のサンプリング数、r(i)はサンプリング時刻iのモデル波形の値、f(i+t)はサンプリング時刻(i+t)の受信波形の値である。
次に得られた相関値からピーク値を探索する。ピーク値が検出されなければ、サンプリング開始時刻(t)を単位量1だけインクリメントし同様にピーク値探索を繰り返す。相関ピーク値が検出されると、該相関ピーク値の検出時点における変数tに対応するサンプリング時刻をメモリ205から読み出す。最後にデータ処理回路206はトリガー検出時刻とピーク値検出時刻とから電子ペン1から受信部3に至る超音波の伝播時間を算出する。赤外線トリガーパルスを受信したサンプリング時刻を0とし、サンプリング周期をDTとすると、超音波伝播時間はt×DTとして算出できる。
以上に述べた方法によって、基本的な超音波伝播時間の計測を基に電子ペンの描画を実現することができる。この状態で送信部電子ペン内の送信部2に濾波器(濾波回路)がない場合の電子ペンから放射される超音波の周波数特性を図5に示す。M系列ビット列にて変調された超音波駆動信号は、実質的に図5(a)中に示された矩形波に近い特性を有している。したがって「10」、「01」のビットパターン部分は駆動信号周波数に等しいが、「1100」や「0011」部分は1/2の周波数で駆動されているに等しくなる。同様に1/3、1/4の周波数成分が駆動周波数に含まれている。したがって空間に放出される超音波信号も駆動周波数の1/2、1/3、1/4の周波数成分の音圧が高いため、それらの周波数が可聴域にある場合、人に聞こえるようになる。
また、M系列で変調された超音波は最低でも15波存在し、これまでよく用いられていた1〜3波のバースト波に対して波数が多く音波のエネルギーも大きくなるため、電子ペン等の応用においては人にストレスを与える場合が生じる。更に、超音波発信周期は10〜20msであることが多く、この周期で発生する超音波はマクロに見ると50〜100Hzの音になる。この周波数領域の音も人にはジリジリといった音に聞こえるため、やはり人によってはストレス要因になりうる。従って、まず電子ペン内の送信部2に濾波器を設置する構成にすることで、可聴域に発生する音を抑圧することが可能となり、快適な電子ペンシステムを構築する手段を有することができる。
更に、受信部3に超音波の周波数及び音圧を測定可能な手段を持つことにより、超音波駆動周波数やその音圧の変更に応じて、最適な超音波駆動条件を設定することができ、圧電素子等の製造時の性能ばらつき(共振現象を利用するため、比較的大きなばらつきを有する)を吸収し、高速高精度な超音波伝播時間測定を行うことが可能となる。
同時に、超音波送信側のM系列ビット列パターンを変更した場合の受信超音波の音圧変動も測定可能となるため、特定のM系列ビット列パターンを選択することによって、静音化を実現することができる。
以上に述べた超音波伝播時間測定システムの静音化及び高速高精度化は、次のような手順にて実現可能となる。まず、電子ペン1の初期モード設定スイッチ11’及び受信部3の初期モード設定スイッチ21にて、図1に示される受信部3内の超音波音圧計測ブロック207及び周波数計測ブロック208と電子ペン1内の送信部2の制御回路101をアクティブにする。初期モードの設定は各々機械的なスイッチ等で設定することが可能であるが、受信部3側については、例えばPC等に接続できるように構成された入出力部210を介して外部から設定することも可能である。
この状態で、まず電子ペン1内の送信部2からM系列ビット列の異なるパターンを順に送信し、受信部3においては、受信した超音波音圧のピーク値、あるいは平均音圧等を計測、比較することで、受信超音波の音圧を最も小さくするM系列ビット列パターンを決定することが可能となる。
次に電子ペン1の送信部2より駆動周波数を変化させた信号を所定のパターンにて送信し、受信部3にて受信波形とモデル波形の相関計算を実施し、最も相関値の高くなる駆動周波数を決定することが可能となる。なお、この場合、受信部3にてモデル波形を変更する必要があるため、各々の駆動周波数に対応した赤外線信号トリガパターンを発信すれば、より簡単に設定変更が可能となる。もしその様な赤外線信号がなくとも、予め決められた範囲とステップにてモデル波形を連続的に変更することでも対応可能である。
次に、濾波器(濾波回路)107の減衰率、極周波数を変化させた所定のパターンにて超音波を繰り返し送信し、操作者が最も描画音が小さくなるパターンを入出力部210を介して選択入力するか、初期モード設定スイッチ11’、21により選択決定する。最後に赤外線信号及び超音波信号発生間隔を変化させ、最も音が小さく感じる周期を選択して、初期モード設定スイッチ11’、21により、及び/又は外部からの入力により、電子ペン1及び受信部3の設定を決定する。
以上に述べた初期モード設定スイッチについては、電子ペン1内の送信部2の制御回路101や受信部3のデータ処理回路206に接続されたディップスイッチ等を用いることで実現可能であり、その他の公知のスイッチも利用可能である。もちろん受信部3については、入出力部210を介して設定することができる。このような構成をとることで、超音波の伝播時間測定の精度を向上させ、高速な描画を実現すると伴に、低騒音で快適な描画を実現することが可能となる。
(実施例2)
図2は、第二の実施例を示す図であり、電子ペン1及びその送信部2及び受信部3に通信部が各々設置されている例を示す。電子ペン1の送信側通信部108は制御回路101に接続されており、受信部3の受信側通信部209はデータ処理回路206に接続されている。ここで、第一の実施例と同様のシーケンスで受信部3に接続された入出力部210を介してM系列パターン、駆動周波数、濾波器(濾波回路)の特性を決定すれば、そのデータを基に、電子ペン1と受信部3との通信によって、自動的に電子ペン1の特性を設定することが可能となる。また、電子ペン1の設定データも受信部3側に記録しておくことも可能であり、1つの受信部に対して多数の電子ペン性能を最適化することも可能である。なお、通信方式は有線/無線を問わず、どの様な方式であっても構わない。
図3はM系列データにて、位相変調された超音波駆動信号の一例を示した図である。
「100110101111000」のビット列に対応させたもので、このビット列を巡回することで15通りのM系列を生成することができる。実際に電子ペン1より、15通りのM系列データによって変調された超音波駆動信号を、順に圧電素子より空間に放出し、受信部3にて受信された超音波信号の音圧を測定し、そのピークあるいは平均音圧等が最も小さくなるパターンを選択することによって、電子ペンシステムとしての静音化を実現することができる。
図4は、電子ペン1内の送信部2の超音波送信器104の一例である圧電素子に対して、超音波駆動信号を加えて空間に放射された超音波信号の周波数特性の一例を示している。周波数帯域の広い位相変調された超音波信号を、周波数帯域の狭い圧電素子を用いて送信する必要上、少しでも周波数帯域を稼ぐために、圧電素子を、その共振周波数より低い周波数の位相変調された信号で駆動することによって、位相変調部分の相関特性を向上させ、信号識別性能を向上させている。最もよい条件の一つは、超音波駆動周波数が圧電素子の共振周波数の1/2になる場合である。
ここで、圧電素子の共振周波数及びピークゲインは圧電素子の形状、材料特性、組み立て精度に大きく依存するため、上記共振周波数と駆動周波数の2:1の関係を維持するためには、駆動周波数が可変であれば、先に述べた歩留まり悪化要因を一気に吸収することが可能であり、システムとしての高速高精度化を安定的に得ることが可能である。また、駆動信号ゲインも同時に可変とすることも可能であり、この調整を行うことによって、更に相関特性を向上させることも出来る。
図10は、電子ペン1内の送信部2の圧電素子(超音波送信器)104の駆動回路中に組み込まれた濾波器の例を示す。回路(a)は低域をカットする濾波回路の1例であり、回路(b)は特定の周波数帯域のみをカットする濾波回路の1例である。濾波回路は圧電素子を駆動するための昇圧回路の前に組み込むと、昇圧器(トランス等コイルが用いられることが多い)の特性が加わるため、昇圧後の回路に組み込むことが好ましい。また、高圧部であるため、部品の耐圧に注意し可能な限り受動部品で構成させることが好ましい。
図6は、高域通過濾波器を挿入した場合の送信波の周波数特性を示す。濾波器がない場合の電子ペンから放射される超音波の周波数特性は先に示したように図5のようになるため、まず図6の様に、駆動周波数以上を通過させ、それ以下の音波を抑制する高域通過濾波器を挿入すると、図5に比べて駆動周期及び超音波駆動周波数の分周周波数ともダンピングされ、人に聞こえる音圧は大幅に抑制されることになる。
但しこの超音波発信信号は低域の周波数成分を持たないため、位相変調部分のゲインが小さくなって、相関値が下がる傾向にある。図7は、M系列に依存する分周周波数領域にノッチフィルタを挿入した場合の送信波の周波数特性を示す。図7に示すように、問題となる周波数領域のみにフィルタリングを行うと、欠落する周波数成分が小さくなり、全体的なシステムパフォーマンスの低下を最小限度にして、静音化を実現することが可能になる。但し、コストアップ要因になるため、最も効果の高い周波数を選別することが肝要である。
図8は、濾波された送信波を参照波形とした場合の相関値の変化の1例を示すものである。欠落する周波数成分を補填する意味で、相関計算を行う参照波形を、フィルタリングされた後の超音波発信波形とした場合の効果を示す。図8(a)はフィルタリング前の波形、図8(b)はフィルタリング後の波形を示す。参照波形をフィルタリング後の発信波形とすることで、相関値の最大ピークとその前のピークのゲイン差が0.1から0.4へ拡大している結果、相関計算によるピーク探査の精度が向上する可能性が高いことがわかる。
図9(a)〜図9(c)はM系列ビット列によって、超音波発信信号の音圧が変化していることを示す一例である。ここでは、M系列ビット列の末尾が連続同ビット連続するほど音圧ピークが小さくなっていることが分かり、更に最後のビット列が「1111000」となっている場合が最も音圧が低くなることが分かっている。このようにM系列ビット列を選択することによっても静音化を実現することができる。
以上、本発明を上記実施形態に即して説明したが、本発明は上記実施形態の構成にのみ制限されるものでなく、本発明の範囲内で当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
1 電子ペン
2 送信部
3 受信部
11 ノーマルモードスイッチ
11’ 初期モード設定スイッチ
21 初期モード設定スイッチ
101 制御回路
102 M系列(波形)生成回路
103 超音波駆動回路
104 超音波送信器
105 赤外線駆動回路
106 赤外線送信器(電磁波送信部)
107 濾波器(濾波回路)
108 送信側通信部
201 超音波受信器(超音波受信部)
202 サンプリング回路
203 赤外線受信器(電磁波受信部)
204 検出回路
205 メモリ
206 データ処理回路
207 音圧計測ブロック
208 周波数計測ブロック
209 受信側通信部
210 入出力部

Claims (20)

  1. 送信タイミングを表す電磁波信号と超音波信号とを送出する送信部と、
    送出された該電磁波信号と該超音波信号とをそれぞれ検出するとともに、該電磁波信号と該超音波信号の受信時間から超音波伝播時間を計算する受信部と、からなる超音波伝播時間測定システムであって、
    該送信部で該信号の送出を制御する制御部及び該受信部で該検出と該計算を制御するデータ処理部において、1以上の設定用パラメータの設定値を選択することにより、最適な超音波送受信系を構築する、初期モード設定機構を具備することを特徴とする超音波伝播時間測定システム。
  2. 前記送信部に、
    電磁波駆動部により駆動され、送信タイミングを表す電磁波信号を送出する電磁波送信部と、
    前記電磁波信号の送出と同時に自己相関性の高い擬似ランダム信号に基づいて超音波を変調することにより超音波駆動信号を生成する超音波駆動信号生成部と、
    該超音波駆動信号により駆動され、該超音波駆動信号の基本周波数より高い周波数の超音波信号を送出する圧電又は磁歪素子からなる超音波送信部と、を具備し、
    前記受信部に、
    送出された前記電磁波信号を検出する電磁波受信部と、
    送出された前記超音波信号を検出する超音波受信部と、
    前記超音波駆動信号と同じ波形をモデル波形とし、検出された超音波信号と該モデル波形との間で相関値を算出し、算出された相関値の主ピーク値を検出し、前記電磁波信号の検出時点と該主ピーク値の検出時点とから超音波伝播時間を算出するデータ処理部と、
    送信用の超音波を濾波する、超音波駆動信号生成部に関連した超音波濾波部と、
    受信超音波の音圧及び周波数を測定する、前記データ処理部に関連した計測部と、
    を具備することを特徴とする、請求項1に記載の超音波伝播時間測定システム。
  3. 前記データ処理部と外部との間でデータ入出力可能な入出力部を具備することを特徴とする、請求項2に記載の超音波伝播時間測定システム。
  4. 前記制御部と前記データ処理部との間で相互に通信を行うための通信部を具備することを特徴とする、請求項2又は3に記載の超音波伝播時間測定システム。
  5. 前記制御部は、前記自己相関性の高い擬似ランダム信号にて変調された超音波駆動信号パターンを、該制御部内に保存された又は外部より入力されたパラメータ設定値から選択することにより、変更できる機構を具備することを特徴とする、請求項2〜4のいずれか一に記載の超音波伝播時間測定システム。
  6. 前記制御部は、該制御部内に保存された又は外部より入力されたパラメータ設定値から選択することにより、超音波駆動周波数を変更できる機構を具備することを特徴とする、請求項2〜5のいずれか一に記載の超音波伝播時間測定システム。
  7. 前記制御部は、該制御部内に保存された又は外部より入力されたパラメータ設定値から選択することにより、前記電磁波信号及び前記超音波信号の送信タイミングを変更できる機構を具備することを特徴とする、請求項2〜6のいずれか一に記載の超音波伝播時間測定システム。
  8. 前記制御部は、該制御部内に保存された又は外部より入力されたパラメータ設定値から選択することにより、濾波周波数を変更できる機構を具備することを特徴とする、請求項2〜7のいずれか一に記載の超音波伝播時間測定システム。
  9. 前記制御部は、該制御部内に保存された又は外部より入力されたパラメータ設定値から選択することにより、濾波ゲインを変更できる機構を具備することを特徴とする、請求項2〜8のいずれか一に記載の超音波伝播時間測定システム。
  10. 前記超音波受信部は、圧電素子、磁歪素子又はマイクロフォンのいずれかからなることを特徴とする、請求項2〜9のいずれか一に記載の超音波伝播時間測定システム。
  11. 前記変調された超音波駆動信号は該擬似ランダム信号の1ビット当たり超音波のM周期(M≧1の整数)が割り当てられていること特徴とする、請求項2〜10のいずれか一に記載の超音波伝播時間測定システム。
  12. 前記超音波駆動信号生成部は前記超音波を位相変調することを特徴とする、請求項2〜11のいずれか一に記載の超音波伝播時間測定システム。
  13. 前記疑似ランダム信号はM系列データであることを特徴とする、請求項2〜12のいずれか一に記載の超音波伝播時間測定システム。
  14. 前記超音波送信部を構成する超音波生成回路中に、可聴域の駆動信号を除去するための濾波部を有することを特徴とする、請求項2〜13のいずれか一に記載の超音波伝播時間測定システム。
  15. 前記超音波送信部を構成する超音波生成回路中に、少なくとも該超音波発信周期に相当する周波数領域の音波を除去するための濾波部を有することを特徴とする、請求項2〜14のいずれか一に記載の超音波伝播時間測定システム。
  16. 前記超音波送信部を構成する超音波生成回路中に、少なくともM系列符号の変調周期に相当する周波数領域の音波を除去するための濾波部を有することを特徴とする、請求項2〜15のいずれか一に記載の超音波伝播時間測定システム。
  17. 前記超音波生成回路中に濾波器を有する該超音波送信部から空間に放出された直後の音波を、相関計算を行う上でのモデル波形とすることを特徴とする、請求項2〜16のいずれか一に記載の超音波伝播時間測定システム。
  18. 前記M系列データは、4次の特性多項式から生成される15ビットからなる符号であって、かつビット列の末尾が1111あるいは000の並びとなっていることを特徴とする、請求項13〜17のいずれか一に記載の超音波伝播時間測定システム。
  19. 前記M系列データは、4次の特性多項式から生成される15ビットからなる符号であって、かつビット列の末尾が1111000の並びとなっていることを特徴とする、請求項13〜18のいずれか一に記載の超音波伝播時間測定システム。
  20. 送信タイミングを表す電磁波信号と、超音波信号とを送出し、受信した該電磁波信号と該超音波信号との受信時間から超音波伝播時間を測定する方法であって、
    超音波駆動信号パターン、超音波駆動周波数、超音波濾波特性並びに該電磁波信号及び該超音波信号の送信タイミングのうちの少なくとも1つのパラメータについて、複数の選択肢より設定値を選択する初期モード設定工程を含むことを特徴とする、超音波伝播時間測定方法。
JP2011501615A 2009-02-25 2010-02-24 超音波伝播時間測定システム Withdrawn JPWO2010098346A1 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009042127 2009-02-25
JP2009042127 2009-02-25
PCT/JP2010/052863 WO2010098346A1 (ja) 2009-02-25 2010-02-24 超音波伝播時間測定システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2010098346A1 true JPWO2010098346A1 (ja) 2012-09-06

Family

ID=42665552

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011501615A Withdrawn JPWO2010098346A1 (ja) 2009-02-25 2010-02-24 超音波伝播時間測定システム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8806947B2 (ja)
JP (1) JPWO2010098346A1 (ja)
WO (1) WO2010098346A1 (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5742718B2 (ja) * 2009-10-07 2015-07-01 日本電気株式会社 超音波送信装置、超音波伝播時間測定システムおよび超音波伝播時間測定方法
JP5436164B2 (ja) * 2009-11-20 2014-03-05 キヤノン株式会社 振動型アクチュエータの駆動回路
US9103764B2 (en) * 2010-05-18 2015-08-11 Avago Technologies General Ip (Singapore) Pte. Ltd. Method and system for determining the time-of-flight of an acoustic signal
US20140269207A1 (en) * 2013-03-15 2014-09-18 Elwha Llc Portable Electronic Device Directed Audio Targeted User System and Method
US10575093B2 (en) 2013-03-15 2020-02-25 Elwha Llc Portable electronic device directed audio emitter arrangement system and method
US10291983B2 (en) 2013-03-15 2019-05-14 Elwha Llc Portable electronic device directed audio system and method
US10181314B2 (en) 2013-03-15 2019-01-15 Elwha Llc Portable electronic device directed audio targeted multiple user system and method
US20140269214A1 (en) 2013-03-15 2014-09-18 Elwha LLC, a limited liability company of the State of Delaware Portable electronic device directed audio targeted multi-user system and method
US9886941B2 (en) 2013-03-15 2018-02-06 Elwha Llc Portable electronic device directed audio targeted user system and method
US20140269196A1 (en) * 2013-03-15 2014-09-18 Elwha Llc Portable Electronic Device Directed Audio Emitter Arrangement System and Method
US10228351B2 (en) 2014-09-24 2019-03-12 Rosemount Inc. Acoustic detection in process environments
US10419655B2 (en) 2015-04-27 2019-09-17 Snap-Aid Patents Ltd. Estimating and using relative head pose and camera field-of-view
EP3244170B1 (en) * 2016-02-05 2021-04-14 Fuji Electric Co., Ltd. Measuring device, measuring method and measuring program
WO2017149526A2 (en) 2016-03-04 2017-09-08 May Patents Ltd. A method and apparatus for cooperative usage of multiple distance meters
US10960370B2 (en) 2017-06-07 2021-03-30 Omni International, Inc. Ultrasonic homogenization device with closed-loop amplitude control

Family Cites Families (35)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4297607A (en) * 1980-04-25 1981-10-27 Panametrics, Inc. Sealed, matched piezoelectric transducer
JPS5869536A (ja) 1981-10-20 1983-04-25 株式会社東芝 超音波送受信器
US4814552A (en) * 1987-12-02 1989-03-21 Xerox Corporation Ultrasound position input device
US5588432A (en) * 1988-03-21 1996-12-31 Boston Scientific Corporation Catheters for imaging, sensing electrical potentials, and ablating tissue
US5372138A (en) * 1988-03-21 1994-12-13 Boston Scientific Corporation Acousting imaging catheters and the like
US4991148A (en) * 1989-09-26 1991-02-05 Gilchrist Ian R Acoustic digitizing system
US5339259A (en) * 1992-07-10 1994-08-16 Northrop Grumman Corporation High speed high resolution ultrasonic position and orientation tracker
DE69432148T2 (de) * 1993-07-01 2003-10-16 Boston Scient Ltd Katheter zur bilddarstellung, zur anzeige elektrischer signale und zur ablation
US5840031A (en) * 1993-07-01 1998-11-24 Boston Scientific Corporation Catheters for imaging, sensing electrical potentials and ablating tissue
IL108566A0 (en) * 1994-02-04 1994-05-30 Baron Research & Dev Company L Handwriting input apparatus using more than one sensing technique
JP3007933B2 (ja) * 1994-12-15 2000-02-14 富士通株式会社 超音波座標入力装置
JP2671855B2 (ja) 1995-03-17 1997-11-05 日本電気株式会社 水中音響送波器
US5515853A (en) * 1995-03-28 1996-05-14 Sonometrics Corporation Three-dimensional digital ultrasound tracking system
US5867146A (en) * 1996-01-17 1999-02-02 Lg Electronics Inc. Three dimensional wireless pointing device
US5977958A (en) * 1997-06-30 1999-11-02 Inmotion Technologies Ltd. Method and system for digitizing handwriting
US6118205A (en) * 1998-08-13 2000-09-12 Electronics For Imaging, Inc. Transducer signal waveshaping system
FR2790554B1 (fr) * 1999-03-03 2001-06-29 Schlumberger Ind Sa Methode et dispositif de mesure du temps de propagation d'un signal, en particulier d'un signal ultrasonore
JP2001119786A (ja) 1999-10-19 2001-04-27 Tokimec Inc 超音波送受信システム及び超音波送受信システムの残響除去方法
JP4618840B2 (ja) * 2000-02-21 2011-01-26 株式会社沖データ 座標入力装置
JP4552308B2 (ja) * 2000-10-24 2010-09-29 パナソニック株式会社 超音波座標入力装置およびインタラクティブボード
DE10140346B4 (de) * 2001-08-17 2012-04-26 Robert Bosch Gmbh Verfahren zur Entfernungsmessung
US6771006B2 (en) * 2002-01-18 2004-08-03 Pegasus Technologies Ltd. Cylindrical ultrasound transceivers
KR100893114B1 (ko) * 2002-01-31 2009-04-14 후지쯔 가부시끼가이샤 좌표 입력을 위한 초음파 거리 측정 장치 및 방법
EP1504330B1 (en) * 2002-04-15 2006-08-30 Epos Technologies Limited Method and system for obtaining positioning data
JP4146188B2 (ja) * 2002-08-15 2008-09-03 富士通株式会社 超音波型座標入力装置
JP2004108826A (ja) 2002-09-13 2004-04-08 Mie Tlo Co Ltd 超音波を用いた距離測定方法および距離測定装置
US6745632B1 (en) * 2003-06-03 2004-06-08 Joseph Ernest Dryer Method for measuring ultrasonic transit times
JP4283170B2 (ja) 2003-12-17 2009-06-24 株式会社デンソー 物体検出装置
AU2005243022B2 (en) * 2004-05-17 2009-06-11 Qualcomm Incorporated Acoustic robust synchronization signaling for acoustic positioning system
AU2006225986B2 (en) * 2005-03-23 2011-09-01 Qualcomm Incorporated Method and system for digital pen assembly
JP4741937B2 (ja) 2005-11-21 2011-08-10 Necディスプレイソリューションズ株式会社 距離測定システムおよび距離測定方法
WO2008091012A1 (ja) 2007-01-28 2008-07-31 Nec Corporation 可動物体からの超音波の伝搬時間決定方法及びシステム
WO2009028591A1 (ja) 2007-08-30 2009-03-05 Nec Corporation 超音波伝播時間測定システム
US8427905B2 (en) * 2007-08-30 2013-04-23 Nec Corporation Optimum pseudo random sequence determining method, position detection system, position detection method, transmission device and reception device
JP4960838B2 (ja) 2007-11-09 2012-06-27 日本電信電話株式会社 距離測定装置、距離測定方法、距離測定プログラム、および記録媒体

Also Published As

Publication number Publication date
WO2010098346A1 (ja) 2010-09-02
US20110303014A1 (en) 2011-12-15
US8806947B2 (en) 2014-08-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2010098346A1 (ja) 超音波伝播時間測定システム
JP5568986B2 (ja) 超音波伝播時間測定システム
US8750076B2 (en) Position detection system, transmission device, reception device, position detection method and position detection program
US8427905B2 (en) Optimum pseudo random sequence determining method, position detection system, position detection method, transmission device and reception device
JP5766903B2 (ja) 可動物体からの超音波の伝搬時間決定方法及びシステム
US8583381B2 (en) Ultrasonic propagation time measurement system
JP3810430B2 (ja) 超音波測距装置
SE0303388D0 (sv) Method and apparatus for detecting position of mobile robot
JP6004311B2 (ja) 超音波センサ
JP2019066192A (ja) 物体検知装置
JP5454475B2 (ja) 位置検出システム、送信装置、受信装置、位置検出方法、位置検出プログラム
JP5742718B2 (ja) 超音波送信装置、超音波伝播時間測定システムおよび超音波伝播時間測定方法
JP2013195211A (ja) 超音波センサ及びその校正方法
CN105022065A (zh) 终端及其测距的方法
KR20070066136A (ko) 초음파를 이용한 거리 측정 방법 및 장치
JP2012220434A (ja) 物体検知装置
JP2005159580A (ja) 球状弾性表面波素子の駆動測定方法及び電磁波送受信システム
JP2019200194A (ja) 物体検知装置および駐車支援装置
KR20070029904A (ko) 장애물의 위치를 제공하는 시각 장애인 안내 장치 및 방법
US11250827B2 (en) Temperature compensation for piezo sounder
CN113574911B (zh) 一种耳机及其佩戴状态的检测方法
KR101093002B1 (ko) 온도 감지부가 개선된 음파 트랜스듀서
EP2747075A2 (en) Closed-loop active noise reduction system, such as for a thermal printer

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20130507