JP4618840B2 - 座標入力装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、超音波の伝播を使った座標入力装置に関し、特に、手書きの文字や図形などの情報をコンピュータやプリンタなどに入力するのに好適な座標入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
タブレットと呼ばれる板状入力ペンによる座標入力位置の検出方法としては、感圧方式、静電結合方式、電磁結合方式、超音波媒体伝播(表面弾性波)方式、超音波空中伝播方式等各種の方法がある。
【0003】
超音波空中伝播方式以外のこれら従来の方法はいずれも板状の媒体にセンサーが組み込まれているので、装置が重くまた入力面の形状で装置の大きさが固定されるので携帯性等に問題があった。
【0004】
また、超音波の空中伝播方式は記入面に制限がなく任意の面に記入できる特徴があり、実開昭64−7340号公報にみられるように、同一の平面上の少なくとも3点にマイクロホンを設置して発音体からの音波を受信し、各々2点相互の受信時間差から前記発音体を含む双曲線を2本以上決定し、該双曲線の交点から発音体の位置を決定する方法(3超音波受信方式)がある。また、米国特許明細書第4,814,552号に見られるように、ペンから位置検出サンプリング毎の超音波信号と、該超音波信号の送出タイミングを知るための電磁波信号とが送信され、電磁波受信素子と2つの超音波受信器で受信し、タイミング用電磁波信号に対する超音波信号の2つの超音波受信器までの伝播遅延時間を測定し超音波の伝播速度から距離を三角法の計算により求めて、入力位置の座標値を決定する方法(2超音波受信+電磁波方式)がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
3点超音波受信方法には、3点の設置位置精度が発音体の位置検出結果に大きく影響し、高精度化が困難であるという問題がある。また、どのマイクロホンに最初に超音波が到達するか不明であるため絶えず3点のマイクロホンで監視しなければならず、回路構成や計算が複雑となり、コストアップになる欠点があった。
【0006】
2点超音波受信方法では、ペンの動きが速い時でも滑らかな座標検出点を得るには座標検出点のサンプリング周期を短くする必要があり、これに伴い一般にサンプリング毎に電磁波信号を送信するので電磁波信号の送信周期も短くする必要がある。電磁波信号の送信には大電力が必要であるため、ペンの消費電力が大きくなり、内蔵の電池寿命が短くなるという問題がある。
【0007】
本発明の目的は、ペンの動きが速いときでも滑らかな座標検出を可能にすることにある。
【0008】
本発明の他の目的は、消費電力が小さく、従って、電池寿命を長くすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の座標入力装置は、
媒体に接触可能で、光タイミング信号及び超音波信号を送信する入力ペンと、
上記入力ペンから送信される上記光タイミング信号を受信する受光素子と、
上記入力ペンから送信される上記超音波信号を受信する第1及び第2の超音波受信器と、
上記受光素子で上記光タイミング信号が受信されてから、上記超音波受信器の各々で上記超音波信号が受信されるまでの時間を測定する時間測定手段とを備え、
上記超音波信号は、上記入力ペンが上記媒体に接触したときに出力され、かつその後所定間隔で出力されるものであり、各超音波信号は、第1所定数のパルスから成り、
上記光タイミング信号は、上記入力ペンが上記媒体に接触したときに出力され、かつその後上記所定間隔よりも長い間隔で出力されるものであり、各光タイミング信号は第2所定数のパルスから成り、
上記時間測定手段で測定された上記時間に基づいて、該測定に用いられた上記光タイミング信号が発生された時点における上記入力ペンから当該超音波受信器までの距離を求める距離計算手段と、
上記超音波受信器の各々について、上記超音波信号を受けた後、上記光タイミング信号を受けずに、その後に超音波信号を受けた場合、前に受けた超音波信号とその後に受けた超音波信号の受信時間差と、上記所定間隔から、上記入力ペンから当該超音波受信器までの距離の変化分を算出する距離変化分計算手段とをさらに備え、
上記距離計算手段は、上記距離変化分計算手段で上記第1及び第2の超音波受信器の各々について求められた距離の変化分に基づき、上記入力ペンから上記第1及び第2の超音波受信器までの距離を更新し、
上記距離計算手段で求められ又は更新された距離に基づき上記入力ペンの位置を表わす座標値を求める座標値計算手段をさらに備える。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る座標入力装置の好ましい実施の形態を図面を参照して説明する。
【0011】
図1は、本実施の形態の座標入力装置の概略斜視図、図2はその上面図、図3は、座標配置図、図4は、座標入力装置の回路構成を示すブロック図、図5は、座標処理装置の信号波形図である。
【0012】
図1および図2に示されるように、座標入力装置1は、帳票等の記入媒体20に手書き文字を記入するための入力ペン1と、入力ペン1により記入媒体20に手書き文字が記入される際、入力ペン1の先端近傍の軌跡の座標位置を検出する本体11とを備える。
【0013】
入力ペン1は、概して棒状に形成されている。本体11は、略直方体状に形成されている。記入媒体20および本体11は、机上等の図示しない平面上に置かれている。記入媒体20は奥側(図1で上側)の辺が本体11の側面11aに接触ないし近接するように前記平面上に置かれている。
【0014】
本体11は、入力ペン1が記入媒体20に接触してから入力ペン1が記入媒体20から離れるまでの間、入力ペン1の座標位置を所定サンプリング周期で入力する。入力ペン1が記入媒体20に接触することをペンダウンと言い、接触した状態をペンダウン状態と言い、入力ペン1が記入媒体20から離れることをペンアップと言い、離れている状態をペンアップ状態という。そして、ペンダウン時からペンアップ時までの動作を1画として1筆記ストロークもしくは、単に、1ストロークという。なお、入力ペン1により入力される手書き文字は、英数字、かな漢字等の文字に限るものではなく、記号、図形等も含むものとする。
【0015】
入力ペン1には、記入媒体20にインクで文字を記入するためのボールペンの芯材等の筆記材2が設けられている。筆記材2は、ボールペンの芯材に限るものではなく、その使用寿命が長く、交換が容易な筆記材であればよい。なお、筆記材は設けなくても良い。入力ペン1の先端部分(筆記材2の近く)の外筒1aの表面には、高分子材料からなるシート状の超音波発振器3が巻き付けられている。超音波発振器3は、シート状の高分子材料に限るものではなく、例えば、PZT(PbZr03−PbTi03;ジルコンチタン酸鉛)等の強誘電体の圧電素子であればよい。超音波発振器3の近傍には、LED(light emitting diode)4が設けられている。
【0016】
入力ペン1の内部には、超音波発振器3およびLED4をそれぞれ駆動する駆動回路5と、電池6とが設けられている(図2)。入力ペン1には、筆記材2の先端が記入媒体20等の物体上に押下されたとき、即ちペンダウン状態なったとき、これを検出する図示しないスイッチが設けられている。このスイッチによりペンダウン状態が検出されている間、駆動回路5により超音波発振器3およびLED4が駆動される。
【0017】
本体11内の一端側には、円筒状の部材12aが垂直方向に立設され、部材12aの側面には、高分子材料からなるシート状の超音波受信器13aが巻き付けられている。本体11内の他端側には、円筒状の部材12bが垂直方向に立設され、部材12bの側面には、高分子材料からなるシート状の超音波受信器13bが巻き付けられている。なお、超音波受信器13aおよび13bは、シート状の高分子材料に限るものではなく、例えば、PZT等の強誘電体の圧電素子であればよい。超音波受信器13aと超音波受信器13bとの間の中央付近には、受光素子14が設けられている。図3に示すように、前記超音波受信器13a、13bは直線P上の点R、Sにあり、受信器間距離K離れている。記入面20は前記直線Pを含む平面である。前記本体11の内部には信号処理部15があり、前記超音波受信器13a、13bおよび前記受光素子14が接続されている。
【0018】
入力ペン1内の超音波発振器3と駆動回路5とにより超音波送信器が形成されている。この実施の形態の超音波送信器は、ペンダウン状態では、周波数fSのp個(pは整数。図5はp=2の場合を示している)のパルスを持った波連(超音波パルスの列)を間欠的に、周波数fA=[fS/h]で送出する。波形で、今p=2に設定されている。
【0019】
入力ペン1内のLED4と駆動回路5とにより光信号送信器が形成されている。この実施の形態の光信号送信器は、ペンダウン状態では、該ストローク中は周波数fSのq個(qは整数。図5はq=2の場合を示している)のパルスを持った波連(光パルスの列)を、間欠的に、周波数fB=[fA/j](jは2以上の自然数、例えば、10)で送出する。
【0020】
信号処理部15は、パルス発生回路22、受光回路24、超音波受信回路25a、25b、計数回路26a、26b、28a、28b、30a、30b、レジスタ27a、27b、29a、29b、32a、32b、固定レジスタ21、座標値決定部23、変化分計算回路31a、31b、及び加算器53a、53bを有する。
【0021】
パルス発生回路22は、所定の周波数FD(例えば3MHz)のクロックパルスを(少なくともペンダウン状態においては)連続的に発生する。受信回路24は、受光素子14の出力を受けて、これをパルス化し、図5(E)に示す信号を出力する。この光信号は、スタート信号Sとして利用される。超音波受信回路25a,25bは、超音波受信器13a、13bの出力を受けて、パルス化し、図5(B),(C)に示す超音波受信信号GR,GLを夫々出力する。
【0022】
計数回路26a、26bは、それぞれパルス発生回路22、受光回路24、超音波受信回路25a、25bの出力を受け、スタート信号Sとともに、超音波信号が超音波受信器3から送信されてから超音波受信器13a、13bで受信されるまでの時間を測定する。
【0023】
レジスタ27a、27bは、上記計数(時間測定)の完了時に計数回路26a、26bの計数値を保持する。この後計数回路26a、26bはりセットされ(計数値が初期値0に戻され)計数を再開する。
【0024】
計数回路28a、28bは、それぞれパルス発生回路22、超音波受信回路25a、25bの出力を受け、受信回路25a、25bから発生される超音波パルスの列の一つのパルスから次のパルスまでの間、クロックパルスを計数する。これにより、一つのパルスから次のパルスまでの時間、即ちパルス間隔を測定する。
【0025】
レジスタ29a、29bは、上記計数(時間測定)の完了時に計数回路28a、28bの計数値を保持する。この後計数回路28a、28bはりセットされ(計数値が初期値0に戻され)計数を再開する。
【0026】
計数回路30a、30bは、それぞれパルス発生回路22、超音波受信回路25a、25bの出力を受け、受信回路25a、25bにおける超音波パルスの列の発生から、次の超音波パルスの列の発生まで、即ち、超音波受信器13a、13bにおける一つの超音波パルスの列の受信から次の超音波パルスの列の受信までの間、クロックパルスを計数する。これにより、受信回路25a、25bにおける超音波パルスの列の発生から、次の超音波パルスの列の発生までの時間、即ち、受信器13a、13bにおける一つの超音波パルスの列の受信から、次の超音波パルスの列の受信までの時間を測定する。
【0027】
変化分計算回路31a、31bは、係数乗算器51a、51bと、減算器52a、52bとを有する。
係数乗算器51a、51bはそれぞれレジスタ29a、29bの出力に定数hを掛ける。係数乗算器51a、51bの出力は、超音波発振器3における、一つの超音波パルスの列の送信から、次の超音波パルスの列の送信までの時間を表わす値である。減算器52a、52bはそれぞれ計数回路30a、30bの出力から、係数乗算器51a、51bの出力を差し引く。減算器52a、52bの出力は、入力ペンから超音波受信器13a、13bまでの距離の変化分を示すものであり、これが変化分計算回路31a、31bの出力となる。
【0028】
レジスタ32a、32bは変化分計算回路31a、31bの出力(距離変化分)を保持する。
【0029】
加算器53a、53bは、レジスタ32a、32bに保持されている値と、レジスタ27a、27bに保持されている値を加算する。加算結果は、レジスタ27a、27bに保持される。
【0030】
固定レジスタ21は、超音波受信器13a、13b相互間の距離を表わす値(NKを保持している。
座標値決定部23は、固定レジスタ21に保持されている値と、レジスタ27a、27bに保持されている値(入力ペンから超音波受信器13a、13bまでの距離を表わす)とに基づき三角法により、入力ペンの位置を表わす座標値(例えばx−y座標値)を計算する。計算結果は、図示しないメモリ或いはコンピュータ等の外部装置(図示せず)に転送されて保持される。
【0031】
以上のほか、図示した構成部材の動作を制御する制御部16が設けられている。
【0032】
本構成による動作原理を図4、図5などを参照して説明する。まず、前記受信器間距離Kの受信器間距離相当値(パルスの計数値)NKが次のようにしてあらかじめ計算されて図4の固定レジスタ21に格納されている。超音波の空中伝播速度をvとして、超音波が距離K進む時間をtKとすると、
K=vtK
と表わせる。一方、前記時間tKをパルス発生回路22の発振周波数FDのパルス列のパルス数NKで表わすと、
tK=NK/FD
となり、これから前記受信器間距離相当値NKは
NK=KFD/v … (A1)
と表わされる。前記(A1)式で計算されたNKを使って、直線Pをx−y平面上のx軸とし、点Rを原点R(0,0)、点SをS(NK,0)とする直交座標系が前記信号処理部15の座標値決定部23内であらかじめ設定されている。
【0033】
今、FD=3MHz、K=23.1cmに設定されており、超音波の伝播速度vを330m/秒として前記NKは前記(A1)式よりNK=2100と計算されて前記固定レジスタ21に格納されている。
【0034】
次に前記ペン1による入力位置座標検出の動作原理を説明する。筆記ストロークを開始し、図3に示す記入面20の点Q1に前記ペン1の筆記材2が接触すると、ペン1内のスイッチ(図示せず)が働き図4の駆動回路5が駆動され、前記超音波発振器3は超音波信号USを送出し、前記LED4は光信号ESを同時に発信し、図5に示すペンダウン時点からの動作が開始される。前記超音波信号USは図5(A)に示すようにペンダウン時点から、該ストローク中は周波数fSのpパルスを持った波連ngm(m=1,2,…,j)を周波数fA=[fS/h]で送出する波形で、今p=2に設定されている。該超音波信号USは2つの超音波受信器13a、13bで受信され、図4の各々の超音波受信回路25a,25bでパルス化され図5(B),(C)に示す超音波受信信号GR,GLを夫々出力する。また前記光信号ESは図5(D)に示すようにペンダウン時点から、該ストローク中は周波数fSのqパルスを持った波連neが周波数fB=[fA/j](jは2以上の自然数)で送出される波形で、q=2に設定されている。該光信号ESは前記受光素子14で受光され、図4の受光回路24で処理され図5(E)に示すスタート信号Sが出力される。第1スタート信号1Sの出力から、前記超音波信号USの第1スタートの1番目の波連1g1による超音波受信信号1G1 R,1G1 Lが発生するまでの夫々の時間1T1 R,1T1 Lは、光の伝播時間をゼロとみなしてよいから、前記超音波発振器4から前記超音波受信器13a,13bまでの各々の超音波の伝播時間とみなすことができる。前記伝播時間1T1 R,1T1 Lは計数回路26a,26bで前記パルス発生回路22からの周波数FD=3MHzのパルス列のパルス数1N1 R,1N1 Lとして計数され、レジスタ27a,27bに一時格納される。該パルス数1N1 R,1N1 Lは前記点Q1から前記超音波受信器13a,13bまでの距離1L1 R,1L1 Lに相当するので、距離相当値となり前記受信器間距離相当値NKと長さに対して同じ単位で表されていることになる。前記1N1 R,1N1 LおよびNKの3つの距離相当値に対応する線分は図3から判るように三角形を形成しているので、前記座標値決定部23で三角法に基づいた次の(A2),(A3)式による計算から前記点Q1の位置がx−y座標上の座標値Q1(x1,y1)として求められ、メモリ(図示せず)に保存されるかあるいはコンピュータ等の外部装置(図示せず)に転送される。
[1N1 R]2=[x1]2+[y1]2 …(A2)
[1N1 L]2=[NK−x1]2+[y1]2 …(A3)
今、FD=3MHzで、1N1 R=1000,1N1 L=1700を計数したとすると、前記NK=2100からx1=600,y1=800が計算され、メモリ(図示せず)に保存されるかあるいはコンピュータ等の外部装置(図示せず)に転送される。
【0035】
このように、光信号とともに発生される超音波信号が超音波受信器13a、13bで受信されるまでの時間に基づいてペンから超音波受信器13a、13bまでの距離を求めている。
【0036】
続いて、前記超音波受信信号1G1 R,1G1 Lのパルス列から前記発振周波数fSの1サイクルの時間1Tc1 R,1Tc1 Lが前記パルス発生回路22からの周波数FDのパルス列のパルス数1Nc1 R,1Nc1 Lとして計数回路28a,28bで計数されレジスタ29a,29bに格納されて、前記計数回路28a,28bはリセットされる。また前記超音波受信信号1G1 R,1G1 Lの立ち上がりから2番目の波連1G2 R,1G2 Lの立ち上がり時点までの経過時間1Ts1 R,1Ts1 Lも前記パルス発生回路22からの周波数FDのパルス列のパルス数1Ns1 R,1Ns1 Lとして計数回路30a,30bで計数されており、各々の2番目の波連1G2 R,1G2 Lの立ち上がり時点で、次の差分値1D2 R,1D2 Lが変化分計算回路31a,31bで計算される。
1D2 R=1Ns1 R−h×1Nc1 R …(A4)
1D2 L=1Ns1 L−h×1Nc1 L …(A5)
該1D2 R,1D2 Lがレジスタ32a,32bに格納されると共に、前記計数回路30a,30bはリセットされる。前記レジスタ32a,32b内の1D2 R,1D2 Lが加算器53a、53bで、前記レジスタ27a,27bに格納されている前の値に加算され、加算結果が、レジスタ27a、27bに保持される。即ち、次式の1N2 R,1N2 Lがレジスタ27a,27bに格納される事になる。
1N2 R=1N1 R+1D2 R …(A6)
1N2 L=1N1 L+1D2 L …(A7)
該1N2 R,1N2 Lと前記NKの3つの値から前記点Q1の座標値を求めたと同様に点Q2の位置が座標値決定部23で座標値Q2(x2,y2)として求められ、メモリ(図示せず)に保存されるかあるいはコンピュータ等の外部装置(図示せず)に転送される。今、前記超音波信号の周波数fSがおおよそ50KHzで、前記超音波の波連の送出間隔をおおよそ20ms程度にするためにh=1,000に設定してあり、FD=3MHzとして、1Nc1 R=59,1Ns1 R=59,020および1Nc1 L=59,1Ns1 L=58,990を計数したとすると、1D2 R=20,1D2 L=−10となり、1N2 R=1,020、1N2 L=1,690が計算され、前記NK=2,100との3値からQ2の座標値がQ2(618、812)と決定される。この意味を説明すると、ペンから超音波の1番目の波連が送出された時ペンの位置はQ1にあり、1番目の波連の発生時点からおおよそ20ms後、周波数FDのパルス列のパルス数に換算するとh×1Nc1 R=1000×59=59,000後に2番目の超音波の波連の発生があり、この時ペンの位置はQ2に移動しており、一方1Ns1 R,1Ns1 Lは各々の超音波受信器に1番目の波連の超音波が到達してから2番目の波連が到達するまでの時間を周波数FDのパルス列のパルス数に換算した値であり、Q1から各超音波受信器までの距離と、Q2から各超音波受信器までの距離との相対的な関係によって増減する。即ち、各超音波受信器に近づくときは小さくなり、遠ざかるときは大きくなる。よって、差分1D2 R,1D2 Lはペンが点Q1から点Q2に移動した時の各々の超音波受信器からの距離変位を示しており、1D2 R=20,1D2 L=−10ということは超音波受信器13aから離れ、超音波受信器13bに近づく方向に動いたことを示している。
【0037】
続いて、3番目の波連が到着すると前記計数回路28a,28bは再び計数を開始し、前記計数回路30a,30bはリセットされると同時に再び計数を開始し、前記Q2の座標値を求めたと同様の動作が行われ、
1D3 R=1Ns2 R−h×1Nc2 R …(A8)
1D3 L=1Ns2 L−h×1Nc2 L …(A9)
が計算され、次に
1N3 R=1N2 R+1D3 R …(A10)
1N3 L=1N2 L+1D3 L …(A11)
が求められる。このときのペンの位置をQ3とすると、該1N3 R,1N3 Lと前記NKからQ3の座標値Q3(x3,y3)が決定される。以下同様に波連1Gjが到達した時点では、順次
1Dj R=1Ns(j-1) R−h×1Nc(j-1) R …(A12)
1Dj L=1Ns(j-1) L−h×1Nc(j-1) L …(A13)
が計算されて、次に
1Nj R=1N(j-1) R+1Dj R …(A14)
1Nj L=1N(j-1) L+1Dj L …(A15)
が求められて、Qjの座標値Qj(xj,yj)が決定され、順次メモリ(図示せず)に保存されるかあるいはコンピュータ等の外部装置(図示せず)に転送される。
【0038】
次に前記光信号の次の波連2eによる第2スタート信号2Sが出力されると、すべての計数回路および固定レジスタ21以外のレジスタがリセットされる。この時前記超音波波連は1g(j+1)が送出されているが、該波連1g(j+1)を2g1と表わして、前述した1g1の送出時の第1スタートと同じ処理により第2スタートが実行される。
【0039】
以後同様に、前述した処理が繰り返され、この後ペンが記入面から離れるとペン内のスイッチ(図示せず)が切れ、前記駆動回路5の動作が停止し、すべての計数回路および固定レジスタ21以外のレジスタがリセットされ、前記筆記材2が前記記入面20に接触している間に求められた一連の座標値が1ストローク情報であることを示すストローク情報がメモリに保存されるか外部処理装置に転送される。
【0040】
再び前記筆記材2が記入面に接触し前記ペン1内のスイッチが作動すると、前述した動作が実行され2ストローク目の座標値が決定され、外部処理装置に転送される。以後、同様な動作が繰り返される。
【0041】
以上のように、上記の第1の実施の形態では、超音波受信器13a、13bにおける、超音波パルスの列の一つのパルスの受信から次のパルスの受信までの期間(パルス周期)を測定し、その測定値に、パルス周期に対する超音波パルスの列の発生周期の比(予め決められた値:h)を掛けることにより、超音波発信器3における、一つの超音波パルスの列の送信から、次の超音波パルスの列の送信までの時間を求めている。
【0042】
第1の実施の形態では、光信号の発生の周期は、超音波信号の発生の周期よりも長い(超音波信号の発生の周期に対する光信号の発生の周期の比jが2以上である)。光信号及び超音波信号の双方が発生されたときは、これらの信号の受信のタイミングを元に、ペンから各超音波受信器までの距離を求める。一方、超音波信号のみが発生されたときは、距離の変化分を求め、これを前回の計算で求められている距離に加算することにより変化後の距離を求める。このような変化分の計算のみで距離を更新していくと誤差が蓄積するので、時々(超音波信号の発生周期より長い周期で)光信号を発生して距離を直接求める。このような方法を採用することで、光信号の発生の頻度を減らし、電力消費を低減している。
【0043】
また、超音波の発生を短い周期で行なうことにより、ペンの動きに高速で追従することができ、滑らかな軌跡を示す情報を得ることができる。
【0044】
なお、上記の比jを大きくするほど、電力消費が小さくなる。jを無限大にすれば、即ち、ペンダウン時にのみ光信号を発生することとすれば、電力消費を最小にできる。
【0045】
次に第2の実施の形態について説明する。この実施の形態の全体的構成は、第1の実施の形態と同じであり、異なる部分のみが、図6に示されている。即ち、図4の受光回路24の代わりに、受光回路34が、図4の計数回路28a,28bの代わりに計数回路35が、図4のレジスタ29a,29bの代わりにレジスタ36が設けられている。
【0046】
上記のように、第1の実施の形態では、前記超音波受信信号nGm R,nGm Lのパルス列から前記発振周波数fSの1サイクルの時間nTcm R,nTcm L(超音波発振器3における、一つの超音波パルスの列の送信から、次の超音波パルスの列の送信までの時間)を計測しているが、第2の実施の形態では前記光信号ESは図6の受光回路34で処理され図5(E)に示すスタート信号と図5(F)に示す前記光信号ESに対応した波連nECが出力される構成であり、該波連nECから前発振周波数fSの1サイクルの時間nTcを計測するようにしたものである。即ち第2の実施の形態としては、前記光信号ESの周波数fSの1サイクルの時間nTc(光信号の一つのパルスの受信から次のパルスの受信までの時間)を前記パルス発生回路22の周波数FDのパルス列のパルスnNcとして計数回路35で測定して、レジスタ36に格納する。レジスタ36の出力nNcは第1の実施の形態のnNcm R,nNcm Lの代わりに用いられる。即ち、レジスタ36の出力は、係数乗算器51a、51bに送られ、係数hを掛けられ、これにより、超音波発振器3における、超音波パルスの列の送信から次の超音波パルスの列の送信までの時間(超音波パルスの列の送信周期)が求められる。
【0047】
他の処理は第1の実施の形態と同じとした処理で座標値を求めるものである。
【0048】
このように第2の実施の形態では、光信号の一つのパルスの受信から次のパルスの受信までの時間に係数hを掛けることにより、一つの超音波パルスの列の送信から次の超音波パルスの列の送信までの時間を求めている。
【0049】
これまでは、p=2,q=2として説明してきたが、第1の実施の形態では、p≧2,q≧1であれば良く、第2の実施の形態ではp≧1,q≧2,であれば良いことが容易に判る。またhの設定については、座標値の取得サンプリング間隔であるh/fSが、記入範囲内にあるペンから超音波受信器までの超音波の最大伝播時間より長い範囲で前記サンプリング間隔が所望する値になるように設定される。
【0050】
第3の実施の形態は、第1の実施の形態のnNcm R,nNcm L或いは第2の実施の形態のnNcの計測をやめて、[h/fS]×FDを計算で求めておいて、該値をh×nNcm R、h×nNcm L、或いはh×nNcの代りに用いている。これを実現するには、第1の実施の形態の図4の回路構成から計数回路28a,28b、レジスタ29a,29b及び乗算器51a,51bを取り去り、前記[h/fS]×FDの値を格納した固定レジスタ40の出力を図7に示すように減算器51a,51bに入力することでよい。この第3の実施の形態の場合はp≧1,q≧1で良いことは明らかである。この方法は、ペンからの超音波の波連の送出周波数(fS/h)一定のあるとの前提に基づくものであり、その変動が大きいと検出精度が悪くなるが、該変動が小さい時には、ペンの消費電力も小さく、受信側の回路構成も簡単になるという効果がある。
【0051】
上記した第1乃至第3の実施の形態においては、超音波信号が間欠的に発生されたが、以下に説明する第4乃至第7の実施の形態は超音波信号を連続的に発生させるものである。
【0052】
図8は第4の実施の形態の回路構成を示す。この実施の形態の全体的構成は第1の実施の形態と同じであり、図4と同一の符号は同一または対応する部材を示す。
【0053】
本実施の形態の駆動回路105は、第1の実施の形態の駆動回路5の代わりに用いられているものであり、この実施の形態の駆動回路105は、超音波発振器3に、ペンダウン状態では、周波数fSの超音波信号を連続的に送出させる。一方、LED4に、ペンダウン時にのみ、単一の光パルスを持った光信号を送出させる。この光信号はスタートERとして利用される。
【0054】
計数回路126a、126bは、それぞれパルス発生回路22、受光回路24、超音波受信回路25a、25bの出力を受け、スタート信号ERが発生されてから、超音波信号が受信回路25a、25bから発生されるまで、クロックパルスを計数する。これにより、スタート信号ERとともに、超音波信号が超音波発振器3から送信されてから超音波受信器13a、13bで受信されるまでの時間を測定する。
【0055】
レジスタ127a、127bは、上記計数(時間測定)の完了時に計数回路126a、126bの計数値を保持する。
【0056】
計数回路128a、128bは、それぞれ超音波受信回路25a、25bの出力を受け、超音波パルスを計数する。計数回路129a、129bは、それぞれパルス発生回路22、超音波受信回路125a、125bの出力を受け、クロックパルスを計数する。後述のように計数回路128a、128bと計数回路129a、129bは同じ期間中の計数値が出力され、後述の変化分計算回路131a、131bにおける変化分の計算に利用される。従って、ある期間にわたっての計数回路128a、128bの計数値は、超音波発振器3における送信の時間差(信号中の一つの部分(例えばm番目のパルス)を送出した時点から、それよりある時間だけ後の部分(例えばm+n番目のパルス)を送出した時点までの時間差)を表わすものとなり、その同じ期間にわたっての計数回路129a、129bの計数値は、超音波受信器13a、13bにおける受信の時間差(信号の上記一つの部分(m番目のパルス)を受信した時点から、それよりある時間だけ後に送出された部分(m+n番目のパルス)を受信した時点までの時間差)を表わすものとなる。(但し、計数しているパルスの周波数が、一方(計数回路129a、129b)はFDであり他方(計数回路128a、128b)はfSであるためこの点を考慮にいれる必要がある。)
レジスタ130a、130bは、上記計数(時間測定)の完了時に計数回路129a、129bの計数値を保持する。この後計数回路129a、129bはりセットされ(計数値が初期値0に戻され)計数を再開する。
【0057】
変化分計算回路131a、131bは、係数乗算器134a、134bと、減算器135a、135bとを有する。
【0058】
係数乗算器134a、134bはそれぞれ計数回路128a、128bの出力に定数FD/fSを掛ける。これは上記のように、計数回路128a、128bと計数回路129a、129bとで計数しているパルスの周波数が異なることを考慮したものである。係数乗算器134a、134bの出力は、超音波発振器3における送信の時間差を、超音波受信器13a、13bにおける受信の時間差と同じ単位で表わしたものとなる。
【0059】
減算器135a、135bはそれぞれ、係数乗算器134a、134bの出力から、レジスタ130a、130bの出力を差し引く。減算器135a、135bの出力は、入力ペンから超音波受信器13a、13bまでの距離の変化分を示すものであり、これが変化分計算回路131a、131bの出力となる。
【0060】
レジスタ132a、132bは変化分計算回路131a、131bの出力(距離変化分)を保持する。
【0061】
変化分比較回路133は、レジスタ132a、132bに保持されている変化分につき後述の(B6)、(B7)式に示す比較を行なって、所定の条件を満たしているかどうかの判定を行なう。
【0062】
加算器136a、136bは、上記変化分比較回路133における判定の結果、所定の条件が満たされていると判断されたとき、レジスタ132a、132bに保持されている値と、レジスタ127a、127bに保持されている値を加算する。加算結果は、レジスタ127a、127bに保持される。
【0063】
座標値決定部23は、固定レジスタ21に保持されている値と、レジスタ127a、127bに保持されている値(入力ペンから超音波受信器13a、13bまでの距離を表わす)とに基づき三角法により、入力ペンの位置を表わす座標値(例えばx−y座標値)を計算する。計算結果は、図示しないメモリ或いはコンピュータ等の外部装置(図示せず)に転送されて保持される。
【0064】
以下、第4の実施の形態の動作を、図9、図10を参照して説明する。図9に示すように記入面20の点Q0に前記ペン1の筆記材2が接触すると、ペン1内のスイッチ(図示せず)により、図8に示す駆動回路105が駆動され、前記超音波発振器3は超音波信号USを、前記LED4は光信号ESを同時に発信し、図10に示すペンダウン1時点からの動作が開始される。前記超音波信号USは図10(C)に示すように前記筆記材2が記入面に接触している間、即ち筆記のストローク中は周波数fSで連続発振しており、該超音波信号USは2つの超音波受信器13a,13bで受信され、各々の超音波受信回路25a,25bでパルス化され図10(D),(E)に示す超音波受信信号UR,ULが夫々出力される。前記光信号ESは筆記ストローク毎に前記超音波発振器の発振周波数fSのp(pは自然数)倍の周波数のqパルスを持つ1つの波連をストロークの始めにのみ送信する信号で、図10(A)にはp=1,q=1である波連の例を示している。該光信号ESは前記受光素子14で受光され、図8の受光回路24でパルス化され、図10(B)に示すようにペンダウンを表わすスタート信号ERが出力される。第1ストロークの前記受光信号ERの出力から前記超音波受信信号UR,ULの発生までの夫々の時間1tR0,1tL0は、光の伝播時間ゼロとみなしてよいから、前記超音波発振器4から前記超音波受信器13a,13bまでの超音波の伝播時間とみなせる。前記伝播時間1tR0,1tL0は計数回路126a,126bで前記パルス発生回路22からの周波数FD=3MHzのパルス列のパルス数N0 R,N0 Lとして計数され、該パルス数NR 0,NL 0は前記点Q0から前記超音波受信器13a,13bまでの各々の距離LR0,LL0に相当し、距離相当値としてレジスタ127a,127bに一時格納される。前記距離相当値N0 R,N0 Lは前記受信器間距離相当値NKと長さに対して同じ単位で表されていることになり、前記N0 R,N0 LおよびNKの3つの距離相当値に対応する線分は図9から判るように三角形を形成しているので、前記座標値決定部23で三角法に基づいた次の(B2),(B3)式による計算から前記点Q0の位置がx−y座標上の座標値Q0(x0,y0)として求められ、メモリ(図示せず)に保存されるかあるいはコンピュータ等の外部装置(図示せず)に転送される。
[N0 R]2=[x0]2+[y0]2 …(B2)
[N0 L]2=[NK−x0]2+[y0]2 …(B3)
今、FD=3MHzで、N0 R=1000,N0 L=1700を計数したとすると、前記NK=2100からx0=600,y0=800が計算され、メモリ(図示せず)に保存されるかあるいはコンピュータ等の外部装置(図示せず)に転送される。
【0065】
続いて、前記入力ペン1が記入面20に接触している間即ちストローク中は前記入力ペン1内のスイッチが動作状態であり、前記超音波信号USの発振が続いており、超音波受信信号UR,ULのパルス列出力が続いており、該各々のパルス列の到着パルス数nR,nLが計数回路128a,128bで計数されると共に、前記UR,ULの刻々の経過時間tR,tLも前記パルス発生回路22からの周波数FDのパルス列のパルス数TR,TLとして計数回路129a,129bで計数されている。前記計数回路128a,128bが各々n1 R,n1 Lを計数した時の前記計数回路129a,129bによる前記経過時間のパルス数TR,TLをTR1 (n1 R),TL1 (n1 L)としてレジスタ130a,130bに順次格納されていき、また次の(B4),(B5)式で表される各々の差分値DR1 (n1 R),DL1 (n1 L)も変化分決定回路131a,131bで刻々計算され、レジスタ132a,132bに順次格納されていく。
DR1 (n1 R)=TR1 (n1 R)−[n1 R−1]×FD/fS …(B4)
DL1 (n1 L)=TL1 (n1 L)−[n1 L−1]×FD/fS …(B5)
該差分値DR1 (n1 R)およびDL1 (n1 L)の絶対値があらかじめ決められた値dと比較され、次式(B6),(B7)の条件が変化分比較回路133で計算される。
|DR1 (n1 R)|≧d,|DL1 (n1 L)|<d(n1 L=1、2、…n1 R)…(B6)
|DL1 (n1 L)|≧d,|DR1 (n1 R)|<d(n1 R=1、2、…n1 L)…(B7)
該(B6),(B7)式が満足した時のn1 R或いはn1 Lの値をn1とすると、即ちペンの位置がQ0から移動を始め、前記超音波信号USのn1番目の波数が出力した時ペンの位置がQ1にあり、該n1番目の波数が超音波受信器に到達し、前記(B6)或いは(B7)式のどちらかが満足した時、前記n1番目の波数に対する各々の差分値DR1 (n1 )およびDL1 (n1 )がレジスタ132a,132bから最初の差分値DR1およびDL1として出力され、加算器136a、136bで、前記レジスタ127a,127bに格納されている前の値に加算され、加算結果が、レジスタ127a、127bに保持される。即ち、レジスタ127a,127bの値が次の(B8),(B9)式で表される距離相当値N1 R,N1 Lとなる。
N1 R=N0 R+DR1 …(B8)
N1 L=N0 L+DL1 …(B9)
該N1 R,N1 Lおよび前記NKの3つの値から前記点Q1の座標値Q1(x1,y1)が前記座標値決定部23で決定されメモリ(図示せず)に保存されるかあるいはコンピュータ等の外部装置(図示せず)に転送される。
【0066】
上記の(B6)、(B7)式は、距離の変化分が所定値d以上であるという条件を含む。このように、距離の変化分が所定値以上となったときに、変化分を、前回までの計算で求められている距離値(レジスタ127a、127bに保持されている)に加算して、新たな距離値としてレジスタ127a、127bに書き込む。そして、この新たな距離値を元に、座標値決定部23で座標値を計算する。
【0067】
変化分決定回路131a、131bにおける、変化分の計算は、計数回路128a、128bに入力されるパルスの数が所定値に達する毎に行なっても良く、計数回路129a、129bに入力されるパルスの数が所定値に達する毎に行なっても良い。
【0068】
今、前記超音波信号の発振周波数fSが50KHzで、d=15に設定してあり、図10に示すように、n1 R=111の時に時間的に一番早く前記(B6)式の|DR1 (n1 R)|≧15を満足する値であるDR1 111=−18になったとして、その後に前記DL1 (n1 L)がn1 L=101の時にDL1 101=20になったとすると、この時前記n1 Rは既に150になっており、前記(B6)式は満足しなくなり、前記(B7)式が満足することになり、n1 L=101=n1となり、各々の差分値DL1 101がDL1=20として、またDR1 101については前記レジスタ132aに格納されていた値が、今の場合−10だったとすると、この値DR1 101=−10がDR1=−10として各々前記レジスタ127a,127bの値に加算され、前記(B8),(B9)式から、N1 R=1010,N1 L=1680の値に前記レジスタ127a,127bが書き換えられる。該N1 R=1010,N1 L=1680と前記NK=2100の3値からQ1の座標値が前記座標値決定部23で計算されて、Q1の座標値がQ1(621,797)と決定される。この意味を説明すると、超音波発振器4が超音波の1番目の波数を発生した時、前記ペン1の筆記材2の位置はQ0にあり、前記ペン1が移動してn1 1=101の時は、前記筆記材2の位置がQ1にあり、1番目の波数の発生時点から100×1/fS後、周波数FDのパルス列のパルス数に換算すると100×FD/fS=100×3000/50=6000後に連続発振している超音波の101番目の波数が発生した瞬間であり、一方においてTR1 101,TL1 101は前記各々の超音波受信器13a,13bに前記超音波発振器4からの超音波の1番目の波数が到達してから101番目の波数が到達するまでの時間を周波数FDのパルス列のパルス数に換算した値であり、点Q1から前記各々の超音波受信器13a,13bまでの伝播時間相当値となっている。これから、差分DR1 101,DL1 101は前記筆記材2が点Q0から点Q1に移動した時の前記超音波受信器13a、13bからの各々の変位を示しており、DR1 101=−10,DL1 101=20ということは、前記超音波受信器13aに近づき、前記超音波受信器13bから離れる方向に動いたことを示している。
【0069】
続いて、前記(B6)或いは(B7)式が満足した時点で、前記計数回路128a,128bは計数値が[n1−1]だけ減算されてn2 R,n2 Lとして再び計数が開始され、前記計数回路129aは計数値が前記レジスタ130aに格納されているTR1 (n1 1)の内容が減算されてTR2 (n2 R)として、また前記計数回路129bは計数値が前記レジスタ130bに格納されているTL1 (n1 1)の内容が減算されてTL2 (n2 L)として再び計数が開始され該当値が前記レジスタ130a,130bに格納される。また前記レジスタ130aはTR1 1からTR1 (n1 )まで、130bはTL1 1からTL1 (n1 )までの内容がリセットされ夫々TR2 (n2 R),TL2 (n2 L)として新たに格納が始まり、また前記レジスタ132aはDR1 1からDR1 (n1 )まで、132bはDL1 1からDL1 (n1 )までの内容がリセットされ新たにDR2 (n2 R),DL2 (n2 L)として格納がはじまるが、リセット時にn1波数以上の情報を取り込んでいるレジスタ132x(x:a或いはb)については既にレジスタ130xにTY2 (n2 Y)(Y:R或いはL)に相当する内容が格納されているので、該内容とn2 Yとで前記(B4),(B5)式相当の次の(B10),(B11)式で再計算され、新たな差分値としてレジスタ132xが書き換えられ、引き続き夫々の動作が再開される。
DR2 (n2 R)=TR2 (n2 R)−[n2 R−1]×FD/fS …(B10)
DL2 (n2 R)=TL2 (n2 L)−[n2 L−1]×FD/fS …(B11)
今、図10に示すように前記n1=101で前記(B7)式が満足した時点で説明すると、計数回路128bが101になった時、計数回路128aは150を計数しており、レジスタ131b内のDL1 101は20であり、レジスタ131a内のDR1 101は−10となっている。この時DR1=−10,DL1=20が変化分決定回路131a,131bから出力されて、計数回路128aは150から[101−1]=100減算されてn2 R=50となり、計数回路128bは101から100引かれてn2 L=1になり、該状態から各々新たに計数が開始される。また計数回路129bはTL1 101(6000+20=6020)−TL1 101=0であるからTL2 1=0となっており、一方計数回路129aはTR1 150が8925を計数していたとすると、TR150(8925)−TR101(6000−10=5990)=2935となり、即ちTR2 50=2935となっており、この状態から各々新たに計数が開始される。レジスタ130bはTL2 1=0が格納されており、レジスタ132bもDL2 1=0が格納されており完全なリセット状態となっている。一方レジスタ130aには元のTR1 101からTR1 150までに対応した値が各々TR1 101=5990減算されてTR2 1からTR2 50として残っている。レジスタ131aについてはDR1 101からDR1 150まで残っていたのを、レジスタ130aのTR2 1からTR2 50までの値から前記(B10)式を使って再計算されてDR2 1からDR2 50までの値として書き換えられる。ちなみに、DR2 50=TR2 50−49×60=2935−2940=−5となっている。
【0070】
引き続き、前記超音波信号USのn1番目の波数が出力した時を2回目のサンプリング基準時として、即ち2回目のサンプリング時の1番目の波数が出力した時点として、前述した前記Q1の座標値を求めた時と同様の動作が行われる。前記新基準時から前記超音波信号USのn2番目の波数が出力した時ペンの位置がQ2にあり、該n2番目の波数が超音波受信器に到達し、前記(B6)或いは(B7)式相当の次の(B12),(B13)式で表される条件
|DR2 (n2 R)|≧d,|DL2 (n2 L)|<d(n2 L=1、2、…n2 R)…(B12)
|DL2 (n2 L)|≧d,|DR2 (n2 R)|<d(n2 R=1、2、…n2 L)…(B13)
が満足したとすると、前記n2番目の波数に対する各々の差分値DR2 (n2 )およびDL2 (n2 )が変化分決定回路131a,131bから2回路の差分値DR2,DL2として出力され、前記(B8),(B9)式相当の次式からN2 R,N2 Lが
N2 R=N1 R+DR2 …(B14)
N2 L=N1 L+DL2 …(B15)
と求められる。該N2 R,N2 Lおよび前記NKからQ2の座標値Q2(x2,y2)が前記座標値決定部23で決定されメモリ(図示せず)に保存されるかあるいはコンピュータ等の外部装置(図示せず)に転送される。
【0071】
以下同様に、m回目の動作で
DRm (nm R)=TRm (nm R)−[nm R−1]×FD/fS …(B16)
DLm (nm L)=TLm (nm L)−[nm L−1]×FD/fS …(B17)
が計算され、
|DRm (nm R)|≧d,|DLm (nm L)|<d(nm L=1、2、…nR)…(B18)
|DLm (nm L)|≧d,|DRm (nm R)|<d(nm R=1、2、…nL)…(B19)
の条件を満たす時のDRm (nm R)=DRm,DLm (nm L)=DLm Lとして
Nm R=N(m-1) R+DRm …(B20)
Nm L=N(m-1) L+DLm …(B21)
と求められ、Qmの座標値Qm(xm,ym)が決定され、順次メモリ(図示せず)に保存されるかあるいはコンピュータ等の外部装置(図示せず)に転送される。
【0072】
この後、前記筆記材2が前記記入面20から離れるとペン1内にあるスイッチ(図示せず)が切れ、図10のペンアップ1に示されているように前記超音波発振器3の動作が停止し、前記計数回路126a,126b,128a,128b,129a,129bおよびレジスタ127a,127b,130a,130b,132a,132bがリセットされると共に、前記筆記材2が前記記入面20に接触している間に求められた一連の座標値が1ストローク情報であることを示すストローク情報がメモリに保存されるか外部処理装置に転送される。
【0073】
再び前記筆記材2が記入面に接触し前記ペン1内のスイッチが作動すると、図10に示すペンダウン2の時点から2ストローク目の最初のペンの位置を求めるための伝播時間2tR0,2tL0の測定が始まり、前述した一連の動作が実行されて2ストローク目の座標値が決定され、以後、同様な動作が繰り返され、記入情報がメモリに保存されるか外部処理装置に転送される。
【0074】
これまでは光信号の波連がp=1,q=1の時について説明したが、前記p,qに制限がないことからp,qの任意の自然数について実施できることは明らかである。
【0075】
上記の第4の実施の形態では、ペンからの超音波を1ストローク中は連続発振させて、ペンの位置の移動量を基に座標値をサンプリングしているので、ペンの移動速度が高くても滑らかな座標検出ができる効果がある。
【0076】
第4の実施の形態では、Q1以降の検出において、即ち前記(B16),(B17)式(m=1,2,…)に代表される式において、[FD/fS]として予め既知の値として係数乗算器134a、134bに与え乗算を行なっているので、ペンからの超音波の発振周波数fSのペン毎の違いによる計算誤差が生じることがある。第5の実施の形態はこの問題を解決するものである。
【0077】
第5の実施の形態の全体的構成は第4の実施の形態について説明したのと同様である。異なる部分は図11に示す変化分決定回路140a、140bの回路構成である。この変化分決定回路140a、140bはそれぞれ第4の実施の形態の変化分決定回路131a、131bの代わりに用いられるものであり、基準時間検出回路141a、141b、レジスタ142a、142b、乗算器143a、143b、減算器144a、144bを有する。
【0078】
基準時間検出回路141a、141bは、パルス発生回路22の出力(クロックパルス)と超音波受信回路25a、25bの出力を受け、超音波信号の1サイクル又は所定の複数サイクルの間クロックパルスを計数することによりfクロックパルスの周波数比FD/fSを求める。例えば、超音波信号のnサイクルの間のクロックパルスの計数値がmであれば、m/nがFD/fSに等しい。より具体的には、第4の実施の形態の前記超音波受信信号UR,ULからストローク毎に図10(D),(E)に示す超音波受信信号の最初の1サイクルの時間tcR,tcLがパルス発生回路22の周波数FDのパルス列のパルスを数え、その計数値NUR,NULを求め、これをFD/fSとする。
【0079】
レジスタ142a、142bは、基準時間検出回路141a、141bで求めた周波数比FD/fSを保持する。
【0080】
乗算器143a、143bは、それぞれレジスタ142a、142bの出力と計数回路128a、128bの出力とを掛け合わせる。
【0081】
減算器144a、144bは、それぞれレジスタ130a、130bの出力から乗算器143a、143bの出力を減算する。
【0082】
乗算器143a、143b、減算器144a、144bにおける計算は以下の(B22),(B23)式で表わされるものであり、この計算により距離の変化分D'Rm (nm R),D'Lm (nm L)が求められる。
D'Rm (nm R)=TRm (nm R)−[nm R−1]×NUR …(B22)
D'Lm (nm L)=TLm (nm L)−[nm L−1]×NUL …(B23)
該D'Rm (nm R),D'Lm (nm L)はおけるレジスタ132a,132bに格納される。その他の処理は第4の実施の形態と同じである。
【0083】
このように、第5の実施の形態は、第4の実施の形態における(B16),(B17)式の[FD/fS]を前記NURあるいはNULに置き換えたことに相当する。
【0084】
このようにクロック信号を用いてペン側からの超音波発振周波数を測定することにより、FD/fSを実測により求めるので、超音波の発振周波数fSのペン毎の違いによる計算誤差をなくすことができる。
【0085】
第6の実施の形態は、前記光信号の波連をp=3,q=2とした時の、第4の実施の形態とは別の座標値検出方法を用いたものである。第6の実施の形態の全体的構成は第4の実施の形態と同じである。異なるのは、図12に示す受光回路及び変化分計算回路である。
【0086】
受光回路150は、第4の実施の形態の受光回路24の代わりに用いられるものであり、パルス化回路152とスタート信号発生器153とを有する。パルス化回路152は、図13(B)の光信号EPをパルス化して図13(C)の受光信号ECを発生する。
【0087】
スタート信号発生器153は、パルス化回路152の出力に基づきスタート信号ER(第4の実施の形態のスタート信号ERと同等のもの)を作成して出力するスタート信号発生器153とを有する。
【0088】
変化分決定回路151は、図11の変化分決定回路140a、140bの両方の代わりに用いられるものであり、基準時間検出回路154と、レジスタ155と、乗算器143a、143b、減算器144a、144bを有する。
【0089】
基準時間検出回路154は、受光信号ECの最初の1サイクルの時間tSを、パルス発生回路22からの周波数FDのパルス列のパルス数NSを計数することにより、測定する。レジスタ155は、その測定結果を保持する。
【0090】
乗算器143a、143b、減算器144a、144bは図11に示すものと同様である。但し、乗算器143a、143bの一方の入力は、レジスタ155に接続されている。なお、図13(A)は第4の実施の形態と同じ超音波信号USの波形を示す。
【0091】
乗算器143a、143b、減算器144a、144bで行われる計算は、次の(B24),(B25)で表わされるものでその結果距離の変化分D''Rm (nm R),D''Lm (nm L)が求められる。
D''Rm (nm R)=TRm (nm R)−[nm R−1]×p(=3)×NS …(B24)
D''Lm (nm L)=TLm (nm L)−[nm L−1]×p(=3)×NS …(B25)
該D''Rm (nm R),D''Lm (nm L)を第4の実施の形態におけるレジスタ132a,132bに格納し、その他の処理は第4の実施の形態と同じである。即ち、第4の実施の形態における[FD/fS]を前記NSに置き換えたことに相当する。本第6の実施の形態における光信号EPで、第4の実施の形態の座標値検出方法を採用できることは言うまでもなく、またqが2以上でさえあればよい。
【0092】
このように上記の第6の実施の形態では、光信号の1周期中に発生されたクロックパルスを計数し、その計数値と、超音波信号の周期に対する光信号の周期の比との積を求めることにより、[FD/fS]と等価なものを求めている。
【0093】
さらには第7の実施の形態として、p=1でq=無限大即ち連続発振の場合の別の処理方法について説明する。
【0094】
この実施の形態の全体的構成は第6の実施の形態と同様であり、異なるのは図14に示す変化分決定回路である。図15は、第7の実施の形態の信号波形を示す。
【0095】
この変化分決定回路160は、計数回路161、レジスタ162、乗算器143a、143bを有する。
【0096】
計数回路161は、図15(B)の光信号EPに対する受光信号EC(図15(C))のm(m=1,2,3,…)回目のサンプリングに対する先頭のパルスからn番目のパルスの立ち上がり時まで経過時間を、前記周波数FDのパルス列のパルス数をTVm (nm )として計数することにより、測定する。測定結果を順次レジスタ162に格納していき、減算器144a、144bで、レジスタ128a、128bの出力からレジスタ162の出力を減算する。即ち、この計算は次の(B26),(B27)式で表わされるもので、これにより距離の変化分D'''Rm (nm R),D'''Lm (nm L)が求められる。
D'''Rm (nm R)=TRm (nm R)−TVm (nm ) …(B26)
D'''Lm (nm L)=TLm (nm L)−TVm (nm ) …(B27)
該D'''Rm (nm R),D'''Lm (nm L)を第4の実施の形態におけるレジスタ132a,132bに格納し、その他の処理は第4の実施の形態と同じである。
【0097】
このように上記の第7の実施の形態では、光信号を超音波信号と同期して連続的に発生され、受光器で受光された光信号のパルスを計数することにより、超音波発振器における、超音波信号の送信の時間差(m番目のパルスを送信してから、m+n番目のパルスを送信するまでの時間差)を測定することとしている。
【0098】
第6及び第7の実施の形態ではペン側からの超音波発振と同期した光信号の周波数を受信器側で測定し、これに基づいて距離変化分の計算を行なっているので、ペン毎の周波数の変動誤差による座標位置検出の精度への影響が無く正確な座標検出ができる効果がある。
【0099】
第8の実施の形態は、第4乃至第7の実施の形態に対する変形例である。
【0100】
第4の実施の形態乃至第7の実施の形態では、前記(B18),(B19)式(m=1,2,…)の条件を満足する時点でQ1以後の座標値の取得時期(サンプリング時期)を決めているが、ペンからの連続発振している超音波のあるパルス数を計数した時点でサンプリングする方法でもよい。即ち第4の実施の形態乃至第7の実施の形態における差分値の逐時の計測及び比較計算をやめ、次の(B28),(B29)式のD'''Rm,D'''Lmを計算する。
D'''Rm=TRm−J …(B28)
D'''Lm=TLm−J …(B29)
ここでCmを可変定数として、
J=Cm×FD/fS …(第4の実施の形態に適用の場合)
J=Cm×NUX(X:RあるいはL)…(第5の実施の形態に適用の場合)
J=Cm×NS …(第6の実施の形態に適用の場合)
J=TVm (C m ) …(第7の実施の形態に適用の場合)
である。
該D'''Rm,D'''Lmを第4の実施の形態乃至第7の実施の形態の前記(B20),(B21)式のDRm,DLmと同じとし、可変定数Cmは次のように設定される。ストロークの最初、即ちQ1のサンプリングの時は固定値C1とし、以後、前のサンプリング時の前記D'''Rm,D'''Lmの絶対値がある値dL,DS(dL>dS)に対して、
|D'''Rm|≧dLあるいは、|D'''Lm|≧dL…(B30)
の時、
C(m+1)<Cm…(B31)
|D'''Rm|≦dSあるいは、|D'''Lm|≦dS…(B32)
の時、C(m+1)>Cm…(B33)
(B30),(B32)以外の時、
C(Bm+1)=Cm…(B34)
となるようにあらかじめ用意されている単純増加数列Cnから設定する。
【0101】
第9の実施の形態は、第4乃至第8の実施の形態に対する変形例である。第4乃至第8の実施の形態では、ペンには超音波発振器と光送信器を有する方法(2超音波受信+電磁波)で説明をしたが、第4乃至第7の実施の形態に関して説明した本発明の特徴は、3超音波受信方法にも適用できる。即ち、図16に示すように、同一の平面上の少なくとも3点にペンからの超音波を受信する超音波受信器X,Y,Zを設置して、ペンが入力面のG0に接触した時、ペンからの連続発振している超音波を前記3点の内の2つの超音波受信器X,Yで受信し、該2つの受信器X,Yの受信時間差から前記3点を含む座標系(x',y')における1つの双曲線w1を決定し、同様にして2つの超音波受信器Y,Zで受信し、該2つの受信器Y,Zの受信時間差から前記座標系(x',y')における1つの双曲線w2を決定し、前記2つの双曲線w1,w2の交点から前記G0の位置を決定する。次に前記G0の位置を基に、前記G0から前記超音波受信器X,Zまでの2つの距離IX,IZを求めて、以後は第4の実施の形態、第5の実施の形態、若しくは第8の実施の形態のQmの決定と同じ動作で、ペンの位置の座標値Gmを決定していくことでよい。
【0102】
第10の実施の形態は、超音波受信器13a、13b相互の間隔を可変として、異なる幅の媒体に対応させたものである。
【0103】
この実施の形態の全体的構成は、第1の実施の形態と同じである。異なるのは、図17に示すように超音波受信器13bが位置調整可能に設けられていること、及びこれに伴い図18に示すように信号処理回路15が一部変更されていることである。
【0104】
本体11内の2つの超音波受信器13a、13b間の距離K'を可変とし、該距離K'の測定手段220と座標変換回路222を信号処理部15に設け、座標変換後の座標値を信号処理部15内のデータ格納部223に格納するようにしたもので、その他の構成は上記の第1の実施の形態と同様である。
【0105】
帳票20への書き込みに際して、本体11に略接している前記帳票20の略接している辺ABの長さに前記距離Lを略合わせ、該距離Lを距離測定手段220で測定し、該測定値を第1の実施の形態の、超音波受信器13a、13b相互間の距離を表わす値(NK)に相当するものとして用い、座標値決定回路223に入力し、次に前記辺AB付近の点C,Dを順に入力ペンで押圧し、該点C,Dのx−y座標値を取得した後、該点Cの座標値を原点とし、直線CDをx'軸とする新たなx'−y'直角座標系を設定し、第1の実施の形態で説明したx−y座標値をサンプリング取得する動作を実行し、取得したx−y座標値を前記座標変換回路222で前記x'−y'座標値に変換した後、前記データ格納部223に格納する。
【0106】
第10の実施の形態によるとサイズの異なる帳票にも適切に対応でき、特にサイズの小さい帳票を使用した場合に座標位置入力の分解能が向上することになり小さな文字に対しても対応できる効果がある。
【0107】
第1乃至8の実施の形態では入力ペンから超音波信号と共に光信号を送信する方法を説明したが、光信号に限らず光速相当である光以外の電磁波等によるワイヤレス送信であればよい。また、ケーブルを介して入力ペンから本体(の信号処理回路)にタイミング信号を送信する構成にも本発明の特徴を適用することができる。また、座標入力装置としては超音波の空中伝播による方法に限るものではなく、弾性波の媒体伝播によるものにも適用できる。さらに、タイミング信号及び超音波信号は、ペンダウン状態の間のみ発生されるものとして説明したが、本発明はこれらを常時発生する場合にも適用可能である。
【0108】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、第1及び第2の超音波受信器の出力に基づき、入力ペンから各超音波受信器までの距離の変化分を求め、それ以前に求めた距離に加算することにより、上記距離を更新することとしているので、直接に距離を測定するための動作の頻度は低くても良い。従って、装置の電力消費を少なくすることができる。
【0109】
また、所定間隔で送信される超音波信号を用いているので、電力消費をさらに少なくできる。
【0110】
請求項2に記載の発明によれば、受信された超音波信号のパルスの1周期にわたりクロックパルスを計数して、その計数結果に基づき距離の変化分の計算をしているので、入力ペンのバラツキなどがある場合にも正確な測定ができる。
【0111】
請求項3に記載の発明によれば、受信された光タイミング信号のパルスの1周期中にわたりクロックパルスを計数して、その計数結果に基づき距離の変化分の計算をしているので、入力ペンのバラツキなどがある場合にも正確な測定ができる。
【0112】
請求項5に記載の発明によれば、連続して送信される超音波パルスを用いて距離の変化分の計算を行っているので、距離の変化分の計算のためのサンプリング周期を短くすることができ、筆記ストロークが速やかに行われた場合にも滑らかな軌跡を得ることができる。
【0113】
請求項6に記載の発明によれば、第1及び第2の超音波受信器の各々により受信された超音波パルスが所定数計数される期間にわたり、クロック発生器により発生されたクロックパルスを計数して、その計数結果に基づき距離の変化分の計算を行っているので、入力ペンのバラツキなどの影響を受けず、正確な計算を行うことができる。
【0116】
請求項10に記載の発明によれば、入力媒体の幅に拘らず正確な測定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態の座標入力装置の概略斜視図である。
【図2】 第1の実施の形態の座標入力装置の上面図である。
【図3】 第1の実施の形態の座標入力装置の座標配置図である。
【図4】 第1の実施の形態の座標入力装置の回路構成を示すブロック図である。
【図5】 第1の実施の形態の座標入力装置の信号波形図である。
【図6】 第2の実施の形態の座標入力装置の回路構成を示すブロック図である。
【図7】 第3の実施の形態の座標入力装置の回路構成を示すブロック図である。
【図8】 第4の実施の形態の座標入力装置の回路構成を示すブロック図である。
【図9】 第4の実施の形態の座標入力装置の座標配置図である。
【図10】 第4の実施の形態の座標入力装置の信号波形図である。
【図11】 第5の実施の形態の座標入力装置の回路構成を示すブロック図である。
【図12】 第6の実施の形態の座標入力装置の回路構成を示すブロック図である。
【図13】 第6の実施の形態の座標入力装置の信号波形図である。
【図14】 第7の実施の形態の座標入力装置の回路構成を示すブロック図である。
【図15】 第7の実施の形態の座標入力装置の信号波形図である。
【図16】 第9の実施の形態の座標入力装置における入力位置の特定の方法を示す概略図である。
【図17】 第10の実施の形態の座標入力装置の上面図である。
における入力位置の特定の方法を示す概略図である。
【図18】 第10の実施の形態の座標入力装置の回路構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 入力ペン、 3 超音波発振器、 4 LED、 13a、13b 超音波受信器、 14 受光素子、 22 パルス発生回路、 23 座標値決定部、 26a、26b、28a、28b、30a、30b、126a、126b、128a、128b、129a、129b 計数回路、 27a、27b、29a、29b、32a、33b、127a、127b、130a、130b、132a、32b レジスタ、 31a、31b、131a、131b 変化分計算回路、51a、51b、134a、134b 乗算器、52a、52b、135a、135b 減算器、133 変化分比較回路。
Claims (10)
- 媒体に接触可能で、光タイミング信号及び超音波信号を送信する入力ペンと、
上記入力ペンから送信される上記光タイミング信号を受信する受光素子と、
上記入力ペンから送信される上記超音波信号を受信する第1及び第2の超音波受信器と、
上記受光素子で上記光タイミング信号が受信されてから、上記超音波受信器の各々で上記超音波信号が受信されるまでの時間を測定する時間測定手段とを備え、
上記超音波信号は、上記入力ペンが上記媒体に接触したときに出力され、かつその後所定間隔で出力されるものであり、各超音波信号は、第1所定数のパルスから成り、
上記光タイミング信号は、上記入力ペンが上記媒体に接触したときに出力され、かつその後上記所定間隔よりも長い間隔で出力されるものであり、各光タイミング信号は第2所定数のパルスから成り、
上記時間測定手段で測定された上記時間に基づいて、該測定に用いられた上記光タイミング信号が発生された時点における上記入力ペンから当該超音波受信器までの距離を求める距離計算手段と、
上記超音波受信器の各々について、上記超音波信号を受けた後、上記光タイミング信号を受けずに、その後に超音波信号を受けた場合、前に受けた超音波信号とその後に受けた超音波信号の受信時間差と、上記所定間隔から、上記入力ペンから当該超音波受信器までの距離の変化分を算出する距離変化分計算手段とをさらに備え、
上記距離計算手段は、上記距離変化分計算手段で上記第1及び第2の超音波受信器の各々について求められた距離の変化分に基づき、上記入力ペンから上記第1及び第2の超音波受信器までの距離を更新し、
上記距離計算手段で求められ又は更新された距離に基づき上記入力ペンの位置を表わす座標値を求める座標値計算手段をさらに備える
座標入力装置。 - クロックパルスを連続的に発生するクロック発生器と、
上記超音波受信器の各々で受信された上記超音波信号を構成するパルスの1周期中に発生される上記クロックパルスを計数して第1の計数値を得る手段と、
上記前に受けた超音波信号の受信時点からその後に受けた超音波信号の受信時点までの間に発生される上記クロックパルスを計数して第2の計数値を得る手段とをさらに有し、
上記超音波信号を構成するパルスの周期を1/f S で表し、上記所定間隔を1/f A で表すとき、上記距離変化分計算手段は、
(1/f A )/(1/f S )×(上記第1の計数値)−(上記第2の計数値)
で表される値を、上記距離の変化分を表す値として出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の座標入力装置。 - クロックパルスを連続的に発生するクロック発生器と、
上記受光素子で受信された上記光タイミング信号を構成するパルスの1周期中に発生される上記クロックパルスを計数して第1の計数値を得る手段と、
上記前に受けた超音波信号の受信時点からその後に受けた超音波信号の受信時点までの間に発生される上記クロックパルスを計数して第2の計数値を得る手段とをさらに有し、
上記光タイミング信号を構成するパルスの周期をTcで表し、上記所定間隔を1/f A で表すとき、上記距離変化分計算手段は、
(1/f A )/Tc×(上記第1の計数値)−(上記第2の計数値)
で表される値を、上記距離の変化分を表す値として出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の座標入力装置。 - クロックパルスを連続的に発生するクロック発生器と、
上記所定間隔中に発生される上記クロックパルスの数を表す所定の値を保持する手段と、
上記前に受けた超音波信号の受信時点からその後に受けた超音波信号の受信時点までの間に発生される上記クロックパルスを計数して計数値を得る手段とをさらに有し、
上記距離変化分計算手段は、上記所定の値と、上記第2の計数値との差を、上記距離の変化分を表す値として出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の座標入力装置。 - 媒体に接触可能で、光タイミング信号及び超音波信号を送信する入力ペンと、
上記入力ペンから送信される上記光タイミング信号を受信する受光素子と、
上記入力ペンから送信される上記超音波信号を受信する第1及び第2の超音波受信器と、
上記受光素子で上記光タイミング信号が受信されてから、上記超音波受信器の各々で上記超音波信号が受信されるまでの時間を測定する時間測定手段とを備え、
上記超音波信号は、上記入力ペンが上記媒体に接触した後連続的に出力されるパルスで構成され、
上記光タイミング信号は、上記入力ペンが上記媒体に接触したときにのみ出力されるものであり、
上記時間測定手段で測定された上記時間に基づいて、該測定に用いられた上記光タイミング信号が発生された時点における上記入力ペンから当該超音波受信器までの距離を求める距離計算手段と、
上記第1及び第2の超音波受信器の各々において所定数の超音波パルスが受信される時間の長さに基づいて、上記入力ペンから当該超音波受信器までの距離の変化分を求める距離変化分計算手段とをさらに備え、
上記距離計算手段は、上記距離変化分計算手段で上記第1及び第2の超音波受信器の各々について求められた距離の変化分に基づき、上記入力ペンから上記第1及び第2の超音波受信器までの距離を更新し、
上記距離計算手段で求められ又は更新された距離に基づき上記入力ペンの位置を表わす座標値を求める座標値計算手段をさらに備える
座標入力装置。 - クロックパルスを連続的に発生するクロック発生器と、
上記第1及び第2の超音波受信器の各々により受信された超音波パルスを計数して、第1の計数値を出力する第1の計数手段と、
上記第1の計数手段により、上記第1及び第2の超音波受信器の各々により受信された超音波パルスが上記所定数計数される期間にわたり、上記クロック発生器により発生されたクロックパルスを計数して、上記時間の長さを表す第2の計数値として出力する第2の計数手段とをさらに備え、
上記距離変化分計算手段は、
上記第1の計数手段による、上記第1及び第2の超音波受信器の各々についての上記第1の計数値と、上記超音波パルスの周波数に対する上記クロックパルスの周波数の積と、上記第2の計数手段による、当該超音波受信器についての第2の計数値の差を求め、該差を当該超音波受信器についての上記距離の変化分を表すものとして出力する
ことを特徴とする請求項5に記載の座標入力装置。 - 上記距離変化分計算手段で計算された、上記第1及び第2の超音波受信器についての上記距離変化分のいずれかが所定値を超えたか否かを判定する変化分比較回路を備え、
上記変化分比較回路により、上記距離変化分のいずれかが上記所定値を超えたことが検出されたとき、上記距離計算手段が、上記距離変化分を用いて上記入力ペンから上記超音波受信器のそれぞれまでの距離を更新し、上記座標値計算手段が、新たな座標値を計算する
ことを特徴とする請求項5又は6に記載の座標入力装置。 - 上記座標値計算手段は、
上記第1及び第2の超音波受信器相互間の距離と、
上記入力ペンと上記第1及び第2の超音波受信器の間の距離と
に基づき上記入力ペンの位置を表わす座標値を得る
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の座標入力装置。 - 上記距離計算手段は、上記光タイミング信号が発生された時点における上記距離に上記距離の変化分を加算することにより、又は該加算結果に新たに求められた距離の変化分を加算することで上記距離の更新を行なう
ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の座標入力装置。 - 上記第1の超音波受信器と上記第2の超音波受信器との間隔が可変であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の座標入力装置。
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