JP2005106560A - 超音波距離測定装置又は超音波型座標入力装置 - Google Patents

超音波距離測定装置又は超音波型座標入力装置 Download PDF

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Abstract

【課題】超音波の直接波と紙面による反射波の干渉による距離計算あるいはペン座標のずれを防止した超音波距離測定装置を提供すること。
【解決手段】このため、本発明では、超音波を送信する送信手段1と、超音波を受信して電気信号に変換する受信手段2と、送信手段1から超音波を送信して受信手段2に伝搬するまでの時間を計測する時間計測手段と、時間計測結果に基づいて送信手段と受信手段との距離を算出する距離計測手段9とを有する超音波距離測定装置において、受信手段で検出された複数の超音波の波から1つあるいは複数の波を選択する複数の超音波選択手段3、4と、選択された波に基づいて時間を計測する複数の時間計測手段5、6と、選択した波に応じて複数の時間計測手段の計測結果を補正する時間補正手段7と、複数の計測時間から1つの計測時間を生成する時間生成手段8とを有することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、超音波の伝搬時間を計測することにより距離を測定する超音波距離測定装置、又は、この原理を用いてペンで紙等に文字や図形を手書きしたときの軌跡をコンピュータに入力するための超音波型座標入力装置に関する。
図12に示すように、筆記面100上のペン101から超音波と、赤外線等の電磁波を発信し、筆記面に赤外線センサ104と2個以上の超音波センサ105−1、105−2を受信機103に固定配置し、ペン101より出力された赤外線を受信してから同じくペン101より出力された超音波を受信するまでの時間、すなわち、超音波が空間を伝搬する時間からペンと超音波センサ間の距離計測を行い、2個以上の超音波センサによる三角測量により、筆記面100上でのペン101の2次元座標を求める技術がある(例えば特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)。
これらの従来技術では、図13に示すように、受信機での超音波の検出は、超音波センサで検出された超音波バースト波形に対して適当な閾値を超えた信号が検出されたことで、超音波の検出を行っている。
例えば、正側の閾値THに対して、正負も含めて2つ目の波W2が閾値THと交差するタイミングを検出している。
しかし、超音波センサで受信される超音波信号は、図13に示す如く、徐々に振幅の増大するバースト波となっている。そのため、例えばW2の交差点でタイミングを検出すると、振幅が比較的小さいため、信号にノイズが重量した時にタイミングばらつきが発生し、高分解能なタイミング測定ができないという問題があった。
そこで本発明者は、例えば、正側の閾値THに対して、正負も含めて6つ目の波W6のような振幅の大きな波が閾値THと交差するタイミングを使用すれば、交差する傾斜が急峻であるために、タイミングばらつきが小さくなることにもとづき、特願2002−23386(以下先願という)で、所定の閾値THと交差する回数を計測して、所定回数交差したときのタイミングを用いること(図13に示す先願方式1)を提案した。さらに前記先願において、1つのタイミングでなく、複数のタイミングで加算平均すること(図13に示す先願方式2)でさらにタイミングばらつきを低減することを提案した。
米国特許第4814552号明細書 特開2001−236173号公報 特開2002−215316号公報
前記先願により、特にペンと受信機の距離が離れて超音波信号が減衰しているときでも、超音波距離測定ばらつきを低減することが可能である。しかし逆に先願では距離が短い時に、距離測定値に再現性のある誤差が載り、座標計算したときに、ペン座標が歪むという問題があることが判明した。本発明者がその原因を調査したところ、超音波の直接波と紙面による反射波が干渉していることが原因であることが分かった。
ペン101に搭載された超音波送信器106と受信機103に搭載された超音波センサ105−1、105−2は、実装上の都合から筆記面100上に位置している紙面に置くことはできず、図14に示す如く、紙面107から超音波送信器106はH1、超音波センサ105−1、105−2はH2(H1、H2は例えば数mm程度)浮いた状態になる。
そのため、図14の実線で示す超音波送信器106からの直接波とは別に、点線で示す紙面107で一度反射した波つまり紙面反射波も超音波センサ105−1、105−2に届く。
この影響をシミュレーションにより実験した。シミュレーションによれば、図15に示す如く、直接波Aと位相の少し遅れた反射波が超音波センサに届くと、超音波センサではそれぞれの波を合成した合成波Cが検出される。そのために合成波Cの位相が直接波Aに比べて変化する。
そこで、超音波送信器と超音波センサの高さをいずれも6.5mmとし、超音波用波数を80KHzとし、超音波送信器と超音波センサの距離を変化させたとき、バースト波の第2波W2とバースト波の第6波W6のタイミングずれを計算したところ、図16に示すような結果となり、第2波W2に比べて、第6波W6のタイミングずれの量が大きいことがわかった。このシミュレーションは、実際の実験結果とかなり良く一致していた。
すなわち、従来のものでは、タイミングばらつきを抑えるために、最初の正値の波W2の代わりに後方の第6波W6を使用するようにしたため、タイミングずれが発生するという問題があることがわかった。したがって本発明の目的はこのような問題を改善した超音波距離測定装置又は超音波型座標入力装置を提供することである。
本発明の前記目的は、下記(1)〜(5)により達成することができる。
(1)超音波を送信する送信手段と、超音波を受信して電気信号に変換する受信手段と、前記送信手段から超音波を送信して受信手段に伝搬するまでの時間を計測する時間計測手段と、時間計測結果に基づいて送信手段と受信手段との距離を算出する距離計測手段とを有する超音波距離測定装置において、
受信手段で検出された複数の超音波の波から1つあるいは複数の波を選択する複数の超音波選択手段と、
選択された波に基づいて時間を計測する複数の前記時間計測手段と、
選択した波に応じて複数の時間計測手段の計測結果を補正する時間補正手段と、
複数の計測時間から1つの計測時間を生成する時間生成手段と
を有することを特徴とする超音波距離測定装置。
(2)超音波を送信あるいは受信する超音波トランスデューサを有する移動体と、超音波を受信あるいは送信する複数の超音波トランスデューサを有する固定体と、移動体あるいは固定体の超音波トランスデューサから超音波を送信して固定体あるいは移動体の超音波トランスデューサに超音波が伝播する時間を計測する複数の時間計測手段と、時間計測結果に基づいて送信側トランスデューサと受信側トランスデューサとの距離を算出する複数の距離計測手段と、複数の距離から固定体に対する移動体の座標を計算する座標計算手段とを有する超音波型座標入力装置において、
受信手段で検出された複数の超音波の波から1つあるいは複数の波を選択する複数の超音波選択手段と、
選択された波に基づいて時間を計測する複数の前記時間計測手段と、
選択した波に応じて複数の時間計測手段の計測結果を補正する時間補正手段と、
複数の計測時間から1つの計測時間を生成する時間生成手段と
を有することを特徴とする超音波型座標入力装置。
(3)受信信号の波形が所定の閾値と交差する個数を計測し、最初に交差した交点から数えて所定の回数後の波を選択する第一の超音波選択手段と、
所定の時刻から、第一の超音波選択手段で選択した波が所定の閾値と交差する時刻までの時間を計測する第一の時間計測手段と、
受信信号の波形が所定の閾値と交差する回数を計測し、最初に交差した交点から数えて第一の超音波選択部の所定回数よりも多い所定回数の波を選択する第二の超音波選択手段と、
所定の時刻から、前記第二の超音波選択手段で選択した波が所定の閾値と交差する時刻までの時間を計測する第二の時間計測手段と、
測定距離が規定の距離よりも短い時には前記第一の時間計測手段の測定値を使用し、測定距離が規定の距離よりも長い時には前記第二の時間計測手段の測定値を使用する時間生成手段を有することを特徴とする前記(1)記載の超音波距離測定装置又は前記(2)記載の超音波型座標入力装置。
(4)受信信号の波形が所定の閾値と交差する回数を計測し、最初に交差した交点から数えて所定の回数後の波を選択する第一の超音波選択手段と、
所定の時刻から、前記第一の超音波選択手段で選択した波が所定の閾値と交差する時刻までの時間を計測する第一の時間計測手段と、
受信信号の波形が所定の閾値と交差する回数を計測し、最初に交差した交点から数えて所定回数分の波を選択する第二の超音波選択手段と、
所定の時刻から、前記第二の超音波選択手段で選択したそれぞれの波が所定の閾値と交差する時刻までの時間を計測し、それぞれの計測時間を加算平均した時間を求める第二の時間計測手段と、
測定距離が規定の距離よりも短い時には前記第一の時間計測部の測定値を使用し、測定距離が規定の距離よりも長い時には前記第二の時間計測部の測定値を使用する時間生成手段を有することを特徴とする前記(1)記載の超音波距離測定装置又は前記(2)記載の超音波型座標入力装置。
(5)所定の条件の時に、前記第一の時間計測手段の計測結果と、前記第二の時間計測手段の計測結果との差からオフセット値の補正値を求めることを特徴とする前記(1)記載の超音波距離測定装置又は前記(2)記載の超音波型座標入力装置。
(1)請求項1の発明によれば、入力面で超音波が反射して干渉波が生じても、超音波送信部と超音波受信部との距離が近いときは干渉の影響の少ない前の方の波を使用し、遠いときは振幅の大きな、タイミングずれのほとんど発生しない後ろの波を使用できるので、距離が近いときでも遠いときでも広い、例えば距離測定範囲にわたって距離測定ばらつきの低減と距離測定歪みの低減をはかった正確な超音波距離測定装置を提供できる。
(2)請求項2の発明によれば、入力面で超音波が反射して干渉波が生じても、ペンの如き移動体と超音波受信部との距離が近いときは干渉の影響の少ない前の方の波を使用し、遠いときは振幅の大きな、タイミングずれのほとんど発生しない後ろの波を使用して座標を求めるので、距離の近いときでも遠いときでも、広い、例えば筆記範囲にわたって位置ばらつきの低減と位置歪みの低減をはかった正確な超音波型座標入力装置を提供できる。
(3)請求項3の発明によれば、前の方の波と後ろの方の波を正確に識別し、これにもとづき距離計測または座標入力演算を行うので、距離の近いときでも遠いときでも広い範囲において誤差の少ない、正確な距離計測または座標入力を行うことができる。
(4)請求項4の発明によれば、後ろの方の波について計測時間の加算平均にもとづき距離計測または座標入力を行うので、距離の遠いときでもばらつきの更にすくない距離計測または座標入力を行うことができる。
(5)請求項5の発明によれば、移動体に設けられた超音波送信部の発振周波数特性に少しばらつきがあっても、これを補正できるので、移動体を新しいものに取替えられても、その出力に段差等のばらつきのない距離測定または座標入力を行うことができる。
図16から明らかなように、超音波送信器と超音波センサとの間が50mm以下と小さいことには波形Eの如く、第6波W6のタイミングずれが非線型特性を示し、しかもそのずれの値が大きいことがわかる。しかし、このように超音波送信器と超音波センサの距離が小さい時には、超音波信号は充分に大きいため、第2波W2を使用してもタイミングばらつきは小さい。一方、超音波送信器と超音波センサの距離が80mm以上に大きい時には、図16の波形Eより明らかな如く、タイミングずれはほとんど発生しない。このような場合にこそ、振幅の大きな後ろの波、例えば第6波W6を使用することに意味がある。
そこで本発明では、図1に示す如く、筆記面上を移動する移動体に超音波送信部1を設け、受信機側に超音波受信部2、第1超音波選択部3、第2超音波選択部4、第1時間計測部5、第2時間計測部6、時間補正部7、時間生成部8、距離計測部9を設ける。
移動体の移動にもとづき超音波が超音波受信部2に受信されたとき、超音波受信部2で検出された、図1に示す複数の波からなる検出超音波波形の波から特定の波、例えば正側の閾値に対して、正負も含めて2つ目の波W2を選択する第1超音波選択部3と、6つ目の波W6を選択する第2超音波選択部4と、選択したそれぞれの波に基づいて時間を計測する第1時間計測部5と、第2時間計測部6と、複数の時間計測結果から計測時間のオフセット、例えばW2に対してW6は2波長分のオフセットを補正する時間補正部7と、さらに複数の時間計測結果から1つの時間、例えば近距離ならばW2の測定結果を遠距離ならばW6の測定結果を選択する時間生成部8を有し、この生成結果から距離を計測する距離計測部9を有するものである。
なお図1において、超音波受信部2〜距離計測部9をもう1系統設け、この2つの距離計測部の出力により、後述する手法にもとづき超音波送信部1の存在する座標値を求める超音波距離測定装置を提供することができる。
以下に本発明の実施例について説明する。
本発明の実施例を図2〜図5により説明する。
位置を入力するペン構成の一例を図2に示す。ペン20のペン先21にはボールペン芯が設けられており、筆記時のボールペン芯と筆記面の接触を検出するためのペンタッチスイッチ22が設けられている。ペン20の先端には、さらに円筒状の超音波送信器23と赤外線を発光する赤外線発光ダイオード24が設けられている。
この円筒状の超音波送信器23はポリフッ化ビニリデン製の円筒状の圧電フィルムにより構成される。円筒状にするのは、指向性を360度にすることにより、ペン20が回転しても超音波が同じように送信して、後述する受信機の超音波センサに届くようにするためである。
赤外線発光ダイオード24は指向性120度のものを3個配置し、やはりペン20が回転しても赤外線が同じように、後述する受信機の赤外線センサに届くように構成されている。さらに、ペン20の内部には、電池25と、超音波送信器23及び、赤外線発光ダイオード24を駆動する駆動回路26が搭載されている。
このペン20に搭載されている前記駆動回路26を含む内部ブロック図を図3に示す。駆動回路26にはタイマ27、発光ダイオード駆動回路28、超音波駆動回路29が設けられる。筆記時におけるボールペン芯と筆記面との接触によりペンタッチスイッチ22が押されると、タイマ27が動作して、一定時間間隔、例えば10ms間隔で発光ダイオード駆動回路28と超音波駆動回路29が駆動され、赤外線発光ダイオード24から赤外線パルスが、超音波送信器23から超音波パルス(実際は図1に示すバースト状波形)が送信される。そしてこれらの赤外線パルス、バースト状の超音波パルスは受信機30により受信される。
図4に受信機30の構造を示す。前面には2個の超音波センサ31、32と、1個の赤外線センサ34が配置されている。そして受信機30の本体下部はクリップ34に構成され、図4では省略した紙に受信機30の本体を固定できる。超音波センサ31、32も、超音波送信器23と同様に、ポリフッ化ビニリデン製の圧電フィルムから構成されている。
受信機30の内部ブロック図を図5に示す。受信機30には、ペン20から出力された赤外線があらかじめ定められた閾値より大きくなったことを検出する赤外線検出部41と、ペン20から出力された超音波があらかじめ定められた閾値より大きくなったことを検出する超音波検出部42、43と、クロックを発生するクロック源50と、クロック源50の出力したクロックをカウントするカウンタ51と、超音波検出部42から出力されたパルスのうち、先頭パルス(W1)及び所定の回数計数したパルス、この例の場合では3個目のパルス(W6)を選択出力するパルス選択ロジック手段52と、超音波検出部43から出力されたパルスのうち、先頭パルス(W1)及び所定の回数計数したパルス、この例の場合では3個目のパルス(W6)を選択出力するパルス選択ロジック手段53と、パルス選択ロジック手段52の出力信号に応じてカウンタ51のカウント値を保持するラッチ54、55と、パルス選択ロジック手段53の出力信号に応じてカウンタ51のカウント値を保持するラッチ56、57と、コンピュータ58が具備されている。
コンピュータ58には、Ta2タイミング補正部59、Ta1・Ta2タイミング選択部60、第1距離計算部61、Tb2タイミング補正部62、Tb1・Tb2タイミング選択部63、第2距離計算部64、座標計算部65、補正値修正部66等の機能部が設けられている。なおこれらTa2タイミング補正部59〜補正値修正部66は、コンピュータをこれらの機能を遂行するプログラム制御することによりコンピュータが各機能部として動作するものである。
ペン20から送信された赤外線パルスは、受信機において赤外線検出部41の赤外線センサ33で検出され、増幅回路44で増幅され、あらかじめ適宜定められた閾値電圧cとコンパレータ45で比較され、閾値電圧cを越えたとき赤外線パルスの検出されたことを示す赤外線検出信号がカウンタ51に送出される。
ところで、超音波が受信機に伝搬されるタイミングは、クロック源50から出力される適当なクロック、例えば48MHzのクロックをカウンタ51によりカウントすることにより生成している。ペン20からの赤外線が赤外線センサ33で検出され、コンパレータ45から赤外線検出信号がカウンタ51に送出されるとカウンタ51はカウンタリセットされ、クロック源50から出力されるクロックのカウントを開始する。
ペン20から発生した超音波は音速で伝搬するため、赤外線に比較して遅れて伝搬し、受信機の超音波検出部42の超音波センサ31で検出され、増幅回路46で増幅され、あらかじめ適宜定められた閾値電圧aとコンパレータ47で比較され、閾値電圧aを越えたとき検出信号が出力される。超音波は、図1、図13に示す如く、バースト状なので、超音波の正負いずれかの1つの波に対して1つのパルスが発生する。ここでは、図13に示す如く、正の波W2、W4・・・でパルスが発生する。
パルス選択ロジック手段52は、図5に示す如く、入力パルスの先頭パルスPa1、及び所定の回数計数したパルス、ここでは3個目のパルスPa2を切り出す。先頭パルスPa1の立ち上がりエッジでカウンタ51のカウント値Ta1がラッチされ、ラッチ54に保持される。このラッチされたカウント値Ta1は、赤外線がペン20から届いてから、超音波の第2波W2が超音波センサ31に届くまでの時間、すなわちペン20から超音波の第2波W2が超音波センサ31まで伝搬する時間である。
さらに3番目のパルスPa2の立ち上がりエッジでカウンタ51のカウント値Ta2がラッチされ、ラッチ55に保持される。この値Ta2は、赤外線が届いてから超音波の第6波W6が超音波センサ31に届くまでの時間、すなわちペン20から超音波の第6波W6が超音波センサ31まで伝搬する時間である。
この実施例では、座標検出のため、超音波検出系統がもう一系統具備されている。すなわち、超音波センサ32、増幅回路48、コンパレータ49を備えた超音波検出部43と、パルス選択ロジック手段53と、ラッチ56、57でもう一系統の超音波検出系統が設けられている。これらの超音波検出部43、パルス選択ロジック手段53、チッチ56、57は、前記超音波検出部42、パルス選択ロジック52、ラッチ54、55と同様に構成されている。したがってラッチ56、57には、ペン20から超音波の第2波W2、第6波W6が、超音波センサ32まで伝搬する時間を示すカウンタ51のカウント値Tb1、Tb2が保持される。
各ラッチ54、55、56、57に保持された、これらのカウント値Ta1、Ta2、Tb1、Tb2はコンピュータ58に入力され、後述されるように処理されて距離や座標が計測される。
コンピュータ58における処理フローを図6(A)により説明する。
S1.ペン20の出力した赤外線を赤外線センサ33で検出し、増幅回路44により増幅された信号の大きさが閾値電圧cを越えたとき、コンパレータ45はカウンタ51に対してカウントリセット信号を出力し、カウンタ51をリセットする。それからパルス選択ロジック手段52は、ペン20から出力される超音波の正の波W2とW6を選択し、正の波W2に対応した出力Pa1と、正の波W6に対応した出力Pa2を出力する。これにより、ラッチ54には正の波W2が検出されたときのカウンタ51のカウント値Ta1が保持され、ラッチ55には正の波W6が検出されたときのカウンタ51のカウント値Ta2が保持され、これらのカウント値Ta1、Ta2がコンピュータ58に送出される。コンピュータ58では、第1距離計算部61がまず前記カウント値Ta1に音速Vを乗じてペン20と超音波センサ31との距離を求める。音速Vは、347m/s(25℃時)であるので、
V=347×103 /48×106 =7.23×10-3mm/クロック
である。この距離が規定距離La1よりも大きいか小さいかをTa1・Ta2タイミング選択部60が判断する。
S2.この距離が規定距離La1よりも小さければ、干渉によりタイミングずれのある第6波W6を使用するよりも、タイミングずれの少ない第2波W2を使用した方が良いので、使用タイミングとしてTa1を採用する。なお、規定距離La1はこの例では実験により80mmにしている。
S3.また計算距離が規定距離La1よりも大きければ、第6波W6のタイミングずれは小さいため、振幅が大きくなることでタイミングばらつきが低減される第6波W6をタイミングとして使用する。但し、これらTa1とTa2との間には、約2波長分のずれがあるため、このずれを補正するための補正値Tacを減じて使用タイミングTaとしてTa2を使用すること、つまり
Ta=Ta2−Tac
として使用タイミングTaを計算することになる。この計算はコンピュータ58のTa2タイミング補正部59が行う。補正値Tacは、超音波周波数が80KHzであることから、
Tac=2×48×106 /80×103 =1200
である。
S4.このようにして採用したタイミングTaに音速Vを乗じてペン20と超音波センサ31との距離Laを求める。
S5.前記S1〜S4と同様の処理が超音波検出部43、パルス選択ロジック手段53、ラッチ56、57についても行われ、超音波センサ32についてもペン20との距離Lbを求める。この場合、コンピュータ58では、第2距離計算部64、Tb1、Tb2タイミング選択部63、Tb2タイミング補正部62がそれぞれ前記第1距離計算部61、Ta1・Ta2タイミング選択部60、Ta2タイミング補正部59と同様の処理を行う。
S6.このようにして得たペン20と超音波センサ31、32との距離La、Lbから、コンピュータ58の座標計算部65が後述するように、ペン20の座標(x、y)を求める。
このペンの座標(x、y)の計算について説明する。
図6(b)に示す如く、いま超音波センサ31を原点(0、0)とし、超音波センサ32が(L0、0)となる座標系を取ると、ペン20の座標(x、y)は、
2 +y2 =La2
(x−L0)2 +y2 =Lb2
であるから、これをx、yについて解けば、
Figure 2005106560
Figure 2005106560
として、ペン座標が求められる。さらに紙の向き等に合わせて、ユーザの都合のよいように、ペン座標(x、y)を適当に回転変換、スケール変換、平行移動等の座標変換をすればよい。
ところでペン毎に、超音波周波数は多少ばらつくため、前記補正値Tacが正確でないと、距離La1付近で、Ta1とTa2を切り替えたときに段差が生じてしまう。そこで本実施例では、図7に示す如く、ペンが変わった時に、Ta1×Vの距離が規定値La1よりも大きく、規定値La2よりも小さい時に、新しく補正値Tac=Ta2−Ta1を計算し、補正値Tacを更新している。距離La2はここでは120mmとしている。
この補正値更新処理は、コンピュータ58の補正値修正部66が行う。その動作を図7により説明する。
S10.ペンで文字や図形等を入力するとき、新しいペンの場合、ユーザはこれを入力する。
S11.コンピュータ58では、新ペンであることが入力されたとき、ラッチ54に保持されたタイミングを示すカウント値Ta1に音速Vを乗じたTa1×Vが規定値La1より大きいか小さいかを判断し、大きいときは、今度は規定値La2より小さいかを判断する。ここでLa1<La2である。
S12.そしてLa2より小さければTac=Ta2−Ta1を計算し、補正値Tacとして新しく保持する。
この実施例では、タイミング値はTa1(Tb1)かTa2(Tb2)のいずれか一方のみ使用するが、例えば、距離がLa1(Lb1)より小さい時はTa1(Tb1)、距離がLa2(Lb2)より大きい時はTa2(Tb2)を使用し、その中間であれば、Ta1(Tb1)とTa2(Tb2)の両方を使用し、距離に応じて近い方から遠い方に移動するに従ってTa1(Tb1)からTa2(Tb2)に徐々に切り替わるようにしてもよい。
この場合、
Ta=(Ta1−Ta2+Tac)(La2−Ta1×V)/(La2−La1)+
Ta2−Tac
の式で計算すればよい。これは、Ta1×VがLa1の時はTa=Ta1、Ta1×VがLa2の時はTa=Ta2−Tacで、Ta1×VがLa1とLa2の時にはTaはTa1とTa2−Tacの間の値を持つ。
本発明の実施例2を図8及び図9にもとづき説明する。図8は本発明の実施例2の受信機の内部ブロック図を示し、図9はその動作説明図である。
図8において他図と同記号部は同一部を示し、70、71はそれぞれラッチ、72はコンピュータ、73はTaタイミング補正部、74は第1タイミング選択部、75は第1距離計算部、76はTbタイミング補正部、77は第2タイミング選択部、78は第2距離計算部、79は座標計算部である。
前記実施例1では、常に第2波W2と第6波W6の両方のタイミングを保持していたが、実施例2ではコンピュータ72からの指示により、第2波W2、第4波W4、第6波W6のいずれかのタイミングを選択して保持するように構成されている。選択することにより、全てのタイミングを保持するよりもハードウェアを簡素化している。
どのタイミングを選択するかは、ペンのストローク(ペンダウンからペンアップまでの一筆書きの部分)ごとに決めている。すなわち、一般的には、ペンのストロークは小さいために、そのストロークの開始時に、ペンがどの範囲にあるのか判定し、受信機の近く(La1以内)にあれば第2波W2を、遠く(La2以上)にあれば第6波W6を、その中間では第4波W4を使用する。ストロークの間では、使用する波の切替は行われないため、切替によるわずかなずれがあっても、ストロークに誤差が載ることはない。
図8の動作を図9のフローチャートにより説明する。
S1.ペンが筆記面と接触している間は、赤外線は一定間隔、たとえば10ms間隔で赤外線が検出されるが、ペンが筆記面から離れるとペンから赤外線を出さなくなるので、10ms間隔で赤外線は来なくなる。これにより、コンピュータはストロークの終了を判断できる。次にペンが筆記面と接触すると、再び赤外線がペンから発せられセンサで検出されるため、ストロークの開始と認識される。
S2.コンピュータ72はストロークの開始を認識すると、タイミング選択部74がパルス選択ロジック手段52を制御して、とりあえず第2波W2を選択出力させ、ラッチ70にタイミングを示すカウンタ51のカウント値Taをラッチし、これを第1距離計算部75で音速Vを乗じて距離計算する。
S3.第1距離計算部75では、この距離計算した値が規定値La1より小さいか、規定値La1と規定値La2の間か、規定値La2よりも大きいか判断し、これをタイミング選択部74とTaタイミング補正部73に通知する。規定値La1より小さいときはタイミング選択部74は使用する波W2を選択し、Taタイミング補正部73は補正値Tac=0を設定する。規定値La1とLa2との間の場合は、タイミング選択部74は使用する波W4を選択し、Taタイミング補正部73は補正値Tac=Tac1(ここでは1波長分600)を設定する。そして規定値La2より大きい場合には、使用する波W6を選択し、補正値Tacとして2波長分Tac2(ここでは1200)を設定する。
S4.これらの設定値Ta及びTacにより第1距離計算部75はペンから超音波検出部42の超音波センサまでの距離Laを、La=(Ta−Tac)×Vで求める。
超音波検出部43、パルス選択ロジック手段54、ラッチ71、コンピュータ72のTbタイミング選択部76、第2タイミング選択部77、第2距離計算部78においても同様な処理が行われ、ペンから超音波検出部42の超音波センサまでの距離Lbを求めることができる。そしてこれらLa、Lbにより、前記の如く、ペンの座標値を得ることができる。
ストロークの開始時には、ストロークの開始を示す第1点は波の選択に使用するため、実際の距離計算には使用しないが、ストロークの開始時は、ペンはほとんど停止しているため問題はない。波選択後は選択した波のタイミングを示すカウント値Taを得て、設定済の補正値Tacを減算して速度Vを乗することで距離La、Lbが簡単に得られる。
実施例2では、同じストロークの途中で波の切替がないので、同一ストローク中に段差のない、きれいな座標出力を得ることができる。
本発明の実施例3を図10及び図11にもとづき説明する。図10は本発明の実施例3の受信機の内部ブロック図を示し、図11はその動作説明図である。
図10において他図と同記号部は同一部を示し、81、82はそれぞれパルス選択ロジック手段、83、84はそれぞれラッチ、85は加算器、86は除算器、87、88はそれぞれラッチ、89は加算器、90は除算器、91はコンピュータ、92はTa2タイミング補正部、93はTa3タイミング補正部、94はTa1・Ta2・Ta3タイミング選択部、95は第1距離計算部、96はTb2タイミング補正部、97はTb3タイミング補正部、98はTb1・Tb2・Tb3タイミング選択部、99は第2距離計算部、100は座標計算部である。
実施例3では、ペンと受信機の距離が近い時には第2波W2のタイミングを使用し、距離が遠い時には第6波W6〜第12波W12のタイミングの加算平均値を使用してタイミングばらつきを低減し、中間の距離の場合には第6波W6のタイミングを使用する。
パルス選択ロジック手段81は、図10に示す如く、入力パルスに対して、1個目のパルスPa1(W2に対応するもの)、3個目のパルスPa2(W6に対応するもの)、3個目から連続して4個のパルスPa3(W6〜W12に対応するもの)、この4個のパルスPa3の出力の直後に発生するパルスPa4を生成するものである。
前記実施例1と同様に、第2波W2が超音波検出部42の超音波センサに伝播したタイミングを示すカウンタ51のカウント値Ta1、第6波W6が超音波検出部42の超音波センサに伝播したタイミングTa2をパルス選択ロジック手段81の出力パルスPa1、Pa2によりラッチ83、ラッチ84に保持する。
さらに加算器85は、赤外線が赤外線検出部41の赤外線センサに到達したときに生ずるカウントリセット信号によりリセットされ、その後前記連続した4個のパルスPa3が入力される毎に、その立ち上がりエッジで、そのときのカウンタ51のカウント値をそれまでに加算した値に加える。すなわち、最初に第6波W6が到達した時のカウント値Ta6が入り、次にその値に第8波W8が到達した時のカウント値Ta8が加算される。さらに第10波W10のタイミングを示すカウント値Ta10、第12波W12のタイミングを示すカウント値Ta12が順次加算され、結果、Ta6+Ta8+Ta10+Ta12が加算器85で加算保持される。
この後、前記パルスPa4によりこの加算値が除算器86で除算され、前記Ta6〜Ta12の加算値の平均値Ta3=(Ta6+Ta8+Ta10+Ta12)/4が保持される。他方の超音波検出部43についてもパルス選択ロジック手段82、ラッチ87、88、加算器89、除算器90等が同様動作する。
そしてこれらのタイミング値Ta1、Ta2、平均値Ta3、タイミング値Tb1、Tb2、平均値Tb3はコンピュータ91に取込まれる。コンピュータ91の処理フローを図11に示す。
S1.ペン20の出力した赤外線を赤外線検出部41で検出し、カウントリセット信号を出力して、カウンタ51をリセットし、加算器85、加算器89をそれぞれリセットする。それからパルス選択ロジック手段81は、ペン20から出力される超音波の第2波W2にもとづき、出力パルスPa1を送出し、ラッチ81にカウンタ51のカウント値Ta1を保持する。このTa1はコンピュータ91に送出され、第1距離計算部95において音速Vが乗算される。このようにして第2波W2のタイミングを示すカウント値Ta1から計算した距離Ta1×Vがあらかじめ定められた規定の距離La1より大きいか小さいか、またあらかじめ定められた規定の距離La2より大きいか小さいかをTa1・Ta2・Ta3タイミング選択部94で判断する。
S2.第2波W2から計算した距離Ta1×Vが規定の距離La1より小さければ、タイミングを示すカウント値TaとしてTa1を採用する。距離Ta1×Vが距離La1より大きく規定の距離La2よりも小さければタイミングを示すカウント値TaとしてTa2を採用する。このとき2波長分ずれているために補正値Tac1=1200を使用してTa2を補正する。さらに距離Ta1×Vが距離La2よりも大きければ、タイミングを示すカウント値Taとして前記Ta6〜Ta12の加算値の平均値Ta3を採用する。この加算値の平均値Ta3は、W2に対して2波長、3波長、4波長、5波長分遅いタイミングの平均を取るので、平均して3.5波長遅くなるため、補正値Tac2は、
Tac2=3.5×48×106 /80×103 =2100
とする。これらの補正はTa2タイミング補正部92、Ta3タイミング補正部93で行う。
S3.そして補正されたカウント値Ta(Ta1を採用したときは補正なし)に対し、音速Vを乗じてペンと超音波センサとの距離Laを求める。この距離計算は距離計算部95により行われる。
S4.同様にして入力ペンと超音波検出部43の超音波センサとの距離Lbを求める。
S5.そしてこのようにして得た距離La、Lbにより、前記と同様にしてペンの座標位置を求めることができる。
具体例1と同様に、補正値Tac1、Tac2、Tbc1、Tbc2は前もって決めた値を使用してもよいし、切替時に段差が生じないように、ある距離範囲で更新してもよい。さらに両方の値を使用して徐々に切替てもよい。
なお、前記説明では、全てペンから同期用の赤外線と超音波が発生するものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、赤外線や超音波の向きを入れ換えてもよい。すなわち固定部から赤外線を出力してペンが赤外線を検出したらペンから超音波を送信するようにしてもよい。また固定部から超音波を出力してペンが超音波の各波を検出するたびに赤外線を固定部に送信するようにしてもよい。このときには、固定部で2つの超音波送信器から交互に超音波を送信する。
さらに固定部から赤外線と超音波を送信し、ペンで受信してペンから外部のコンピュータに有線や無線で測定結果を送るようにしてもよいし、さらには、ペンに測定結果を一時的に保存するようなメモリを付けて、筆記中は測定結果をペンに保存し、後でコンピュータに測定結果を送ってもよい。また赤外線の部分は可視光や電波を使用してもよいし、有線にして電気信号をそのまま送ってもよい。
本発明により、紙面で超音波が反射して干渉波が生じても、ペンと受信機が近いときには、干渉の影響の少ない前の波を使用し、ペンと受信機が遠いときには、ばらつきを抑えるために、振幅の大きな後ろの波や平均値を使用できるので、広い筆記範囲にわたって位置ばらつきの低減と位置歪みの低減を両立することができる。
本発明を実施する装置の原理構成図である。 実施例で使用するペン構成である。 ペンの内部ブロック図である。 実施例で使用する受信機の構造である。 実施例1の受信機の内部ブロック図である。 実施例1のコンピュータの動作フローチャート及び座標説明図である。 実施例1のTac更新のフローチャートである。 実施例2の受信機の内部ブロック図である。 実施例2のコンピュータの動作フローチャートである。 実施例3の受信機の内部ブロック図である。 実施例3のコンピュータの動作フローチャートである。 ペンの使用例である。 従来技術説明図である。 直接波と紙面反射波との干渉説明図である。 直接波と反射波の合成波形である。 合成波形によるタイミング誤差シミュレーション結果説明図である。
符号の説明
1 超音波送信部
2 超音波受信部
3 第1超音波選択部
4 第2超音波選択部
5 第1時間計測部
6 第2時間計測部
7 時間補正部
8 時間生成部
9 距離計測部

Claims (5)

  1. 超音波を送信する送信手段と、超音波を受信して電気信号に変換する受信手段と、前記送信手段から超音波を送信して受信手段に伝搬するまでの時間を計測する時間計測手段と、時間計測結果に基づいて送信手段と受信手段との距離を算出する距離計測手段とを有する超音波距離測定装置において、
    受信手段で検出された複数の超音波の波から1つあるいは複数の波を選択する複数の超音波選択手段と、
    選択された波に基づいて時間を計測する複数の前記時間計測手段と、
    選択した波に応じて複数の時間計測手段の計測結果を補正する時間補正手段と、
    複数の計測時間から1つの計測時間を生成する時間生成手段と
    を有することを特徴とする超音波距離測定装置。
  2. 超音波を送信あるいは受信する超音波トランスデューサを有する移動体と、超音波を受信あるいは送信する複数の超音波トランスデューサを有する固定体と、移動体あるいは固定体の超音波トランスデューサから超音波を送信して固定体あるいは移動体の超音波トランスデューサに超音波が伝播する時間を計測する複数の時間計測手段と、時間計測結果に基づいて送信側トランスデューサと受信側トランスデューサとの距離を算出する複数の距離計測手段と、複数の距離から固定体に対する移動体の座標を計算する座標計算手段とを有する超音波型座標入力装置において、
    受信手段で検出された複数の超音波の波から1つあるいは複数の波を選択する複数の超音波選択手段と、
    選択された波に基づいて時間を計測する複数の前記時間計測手段と、
    選択した波に応じて複数の時間計測手段の計測結果を補正する時間補正手段と、
    複数の計測時間から1つの計測時間を生成する時間生成手段と
    を有することを特徴とする超音波型座標入力装置。
  3. 受信信号の波形が所定の閾値と交差する回数を計測し、最初に交差した交点から数えて所定の回数後の波を選択する第一の超音波選択手段と、
    所定の時刻から、第一の超音波選択手段で選択した波が所定の閾値と交差する時刻までの時間を計測する第一の時間計測手段と、
    受信信号の波形が所定の閾値と交差する回数を計測し、最初に交差した交点から数えて第一の超音波選択部の所定回数よりも多い所定回数の波を選択する第二の超音波選択手段と、
    所定の時刻から、前記第二の超音波選択手段で選択した波が所定の閾値と交差する時刻までの時間を計測する第二の時間計測手段と、
    測定距離が規定の距離よりも短い時には前記第一の時間計測手段の測定値を使用し、測定距離が規定の距離よりも長い時には前記第二の時間計測手段の測定値を使用する時間生成手段を有することを特徴とする請求項1記載の超音波距離測定装置又は請求項2記載の超音波型座標入力装置。
  4. 受信信号の波形が所定の閾値と交差する回数を計測し、最初に交差した交点から数えて所定の回数後の波を選択する第一の超音波選択手段と、
    所定の時刻から、前記第一の超音波選択手段で選択した波が所定の閾値と交差する時刻までの時間を計測する第一の時間計測手段と、
    受信信号の波形が所定の閾値と交差する回数を計測し、最初に交差した交点から数えて所定回数分の波を選択する第二の超音波選択手段と、
    所定の時刻から、前記第二の超音波選択手段で選択したそれぞれの波が所定の閾値と交差する時刻までの時間を計測し、それぞれの計測時間を加算平均した時間を求める第二の時間計測手段と、
    測定距離が規定の距離よりも短い時には前記第一の時間計測部の測定値を使用し、測定距離が規定の距離よりも長い時には前記第二の時間計測部の測定値を使用する時間生成手段を有することを特徴とする請求項1記載の超音波距離測定装置又は請求項2記載の超音波型座標入力装置。
  5. 所定の条件の時に、前記第一の時間計測手段の計測結果と、前記第二の時間計測手段の計測結果との差からオフセット値の補正値を求めることを特徴とする請求項1記載の超音波距離測定装置又は請求項2記載の超音波型座標入力装置。
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