JP6383237B2 - ユーザ検出方法、ユーザ検出装置および画像形成装置 - Google Patents
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また、この発明は、パルス信号を送信する送信機と、前記パルス信号を受信する受信機と、前記パルス信号を反射した検出対象までの距離を決定する演算部と、前記距離を保持するメモリと、前記距離の時間変化に基づき前記検出対象がユーザであるか否かを判定するユーザ判定部と、前記送信機、前記受信機、前記演算部、前記メモリおよび前記ユーザ判定部を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記受信機が受信した前記パルス信号のパルス幅が予め定められた値以下のとき、前記検出対象を介して前記受信機に伝搬した前記パルス信号の伝搬時間および伝搬速度に基づき前記検出対象までの距離を前記演算部に決定させ、一方、前記パルス幅が予め定められた値よりも大きいとき、前記検出対象を介して前記受信機に伝搬した前記パルス信号が、前記検出対象を介さずに前記受信機に直接伝搬した前記パルス信号と重なり合う距離に前記検出対象が位置するものと判断し、予め定められた距離を前記検出対象までの距離として前記演算部に決定させることを特徴とするユーザ検出装置を提供するものである。
<ユーザ検出装置1の構成>
以下、図1〜図4に基づき、この発明の実施形態1に係るユーザ検出装置1について説明する。
図1は、この発明のユーザ検出装置1の概略構成を示すブロック図である。図2は、この発明のユーザ検出装置1のタイミングチャートである。図3は、この発明のユーザ検出装置1の処理を示すフローチャートである。図4は、この発明のユーザ検出装置1の実施例である。図4(A)は、検出対象100が装置から中距離・遠距離にあるときの超音波パルス信号の送信パルス501および受信パルス(第1受信パルス601および第2受信パルス602)の波形を示し、図4(B)は、検出対象100が装置から近距離にあるときの超音波パルス信号の送信パルス501および受信パルス(第1受信パルス601および第2受信パルス602)の波形を示す。
図1に示すように、ユーザ検出装置1は、演算部10、メモリ20、タイミング発生部30、送信ドライバ40、送信機50、受信機60、アンプ/コンパレータ70およびユーザ/非ユーザ判定部80を備える。
演算部10は、ユーザ検出装置1の各構成要素の動作を制御する部分であり、主として、CPU、ROM、RAM、I/Oコントローラ、タイマー等からなるマイクロコンピュータによって実現される。演算部10は、メモリ20に予め記憶された制御プログラムに基づいて、各ハードウェアを有機的に動作させて、後述するようなこの発明の距離決定処理を実行する。
タイミング発生部30は、図2(A)に示すように、一定周波数で信号をパルス駆動する。このとき、例えば、40kHzの周波数で送信信号をパルス駆動した場合、25μsごとに1発のパルスが発生する。
送信ドライバ40は、図2(B)に示すように、複数発のパルスごとにバースト信号を送信させる。例えば、40kHzの周波数で8発のパルスをバースト送信する場合、そのバースト幅は、200μsである。また、バースト間隔BIを40msとすると、40msごとに8発のパルスがバースト送信される。
超音波振動子は、振動子固有の周波数で駆動され、実施形態1では、周波数40kHzで駆動される振動子を使用している。
また、Duty比が50%のときに送信も受信も最大感度になることから、実施形態1ではDuty比を50%としている。
パルス数に関しては、パルス数が多い方が、検出距離が大きくなるが、パルス数は10程度で飽和し、またパルス数が多すぎると、消費電力が高く応答時間が遅くなるため、検出距離とのバランスをとってパルス数を決定することが望ましい。
受信機60が受信する超音波パルス信号としては、図2(C)に示すように、検出対象100を介さず受信機60が直接受信する受信パルス(直接到達パルス)と、検出対象100を介して受信機60が受信する受信パルスの2種類の受信パルスがある。
図2(D)に示すように、アンプ/コンパレータ70は、受信機60が受信した受信パルスの包絡線検波を行ってデジタル信号に変換した後、図2(E)に示すように、デジタル信号を増幅して反転出力する。
次に、図3に基づき、この発明のユーザ検出装置1の処理の手順について説明する。
第1受信パルス601のパルス幅PWが予め定められた値以上の場合(ステップS4の判定がYesの場合)、演算部10は、ステップS5において、検出対象100がユーザ検出装置1の近くにあるものと判断し、予め定められた距離(例えば、30cmなど)をメモリ20に保存する(ステップS5)。その後、演算部10は、ステップS11の処理を行う(ステップS11)。
一方、第1受信パルス601のパルス幅PWが予め定められた値以上でない場合(ステップS4の判定がNoの場合)、演算部10は、ステップS6において、受信機60が第2受信パルス602を受信したか否かを判定する(ステップS6)。
予め定められた時間を経過した場合(ステップS9の判定がYesの場合)、演算部10は、ステップS10において、検出対象100がユーザ検出装置1の検出範囲にないものと判断し、予め定められた測定限界距離をメモリ20に保存する(ステップS10)。
その後、演算部10は、ステップS11の処理を行う(ステップS11)。
また、予め定められた時間の目安としては、例えば、超音波パルス信号が測定限界距離を往復する時間である。
次に、図4に基づき、ユーザ検出装置1からある程度離れた検出対象100に対し、送信パルス501を送信した場合の結果について説明する。
図4(A)(B)において、横軸は、時間(ミリ秒)を示し、縦軸は、送信パルス、受信パルスおよびデジタル信号の振幅(任意単位)を示す。
実施形態1において、送信パルス501は、8発のパルスからなり、搬送波の周波数は40kHzである。送信パルス501は、バースト間隔BI(=25ms)ごとに送信機50から出力される。
第2受信パルス602は、検出対象100を介して受信機60が受信した受信パルスである。
このように、遠くの検出対象100により反射された受信パルスの振幅は、近くの検出対象100により反射された受信パルスの振幅よりも小さい。
図4(A)において、デジタル信号701は、第1受信パルス601に対応し、デジタル信号702は、第2受信パルス602に対応する。
そこで、予め定められた距離として、例えば、24cmなどのように設定しておく。
次に、図5および図6に基づき、この発明の実施形態2に係るユーザ検出装置1について説明する。
図5は、この発明の実施形態2に係るユーザ検出装置1の処理を示すフローチャートである。図6は、第1受信パルス601のパルス幅PWとユーザ検出装置1から検出対象100までの距離LNとの対応関係を示すグラフの一例である。
ここでは、図4に記載のないステップS25の処理について説明する。
例えば、第1受信パルス601のパルス幅PWが3000μsのとき、図6のグラフから、ユーザ検出装置1から検出対象100までの距離LNが15cmであると推定できる。
なお、第1受信パルス601のパルス幅PWは、送信パルス501の電圧値、バースト幅、周波数等によって変わるため、図6の対応関係はあくまで一例にすぎない。
1.実施形態1において、送信パルス501の電圧値やパルス数を変化することにより、検出距離を可変にしてもよい。(実施形態3)
(i)この発明のユーザ検出方法は、送信機がパルス信号を送信する送信工程と、前記パルス信号を受信機が受信する受信工程と、前記パルス信号を反射した検出対象までの距離を決定する演算工程と、前記距離を保持する記憶工程と、前記距離の時間変化に基づき前記検出対象がユーザであるか否かを判定するユーザ判定工程とを有し、前記演算工程において、前記受信機が受信した前記パルス信号のパルス幅が予め定められた値以下のとき、前記検出対象を介して前記受信機に伝搬した前記パルス信号の伝搬時間および伝搬速度に基づき前記検出対象までの距離を決定し、一方、前記パルス幅が予め定められた値よりも大きいとき、前記検出対象を介して前記受信機に伝搬した前記パルス信号が、前記検出対象を介さずに前記受信機に直接伝搬した前記パルス信号と重なり合う距離に前記検出対象が位置するものとして、予め定められた距離を前記検出対象までの距離として決定することを特徴とする。
また、この発明のユーザ検出装置は、パルス信号を送信する送信機と、前記パルス信号を受信する受信機と、前記パルス信号を反射した検出対象までの距離を決定する演算部と、前記距離を保持するメモリと、前記距離の時間変化に基づき前記検出対象がユーザであるか否かを判定するユーザ判定部と、前記送信機、前記受信機、前記演算部、前記メモリおよび前記ユーザ判定部を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記受信機が受信した前記パルス信号のパルス幅が予め定められた値以下のとき、前記検出対象を介して前記受信機に伝搬した前記パルス信号の伝搬時間および伝搬速度に基づき前記検出対象までの距離を前記演算部に決定させ、一方、前記パルス幅が予め定められた値よりも大きいとき、前記検出対象を介して前記受信機に伝搬した前記パルス信号が、前記検出対象を介さずに前記受信機に直接伝搬した前記パルス信号と重なり合う距離に前記検出対象が位置するものと判断し、予め定められた距離を前記検出対象までの距離として前記演算部に決定させることを特徴とする。
「予め定められた距離」は、送信パルスの電圧値、パルス数および周波数等によって大きく変わるが、例えば、20〜30cmの間の距離に設定される。
「伝搬速度」は、必ずしも検出の必要はなく、既知の伝搬速度の値を用いてもよい。例えば、パルス信号が超音波信号である場合、超音波信号が空気中を伝搬する速さの値(約340m/s)が既知の値として用いられる。
(ii)この発明によるユーザ検出方法において、前記パルス信号は、超音波パルス信号であってもよい。
前述した実施形態の他にも、この発明について種々の変形例があり得る。それらの変形例は、この発明の範囲に属さないと解されるべきものではない。この発明には、請求の範囲と均等の意味および前記範囲内でのすべての変形とが含まれるべきである。
Claims (8)
- 送信機がパルス信号を送信する送信工程と、前記パルス信号を受信機が受信する受信工程と、前記パルス信号を反射した検出対象までの距離を決定する演算工程と、前記距離を保持する記憶工程と、前記距離の時間変化に基づき前記検出対象がユーザであるか否かを判定するユーザ判定工程とを有し、
前記演算工程において、前記受信機が受信した前記パルス信号のパルス幅が予め定められた値以下のとき、前記検出対象を介して前記受信機に伝搬した前記パルス信号の伝搬時間および伝搬速度に基づき前記検出対象までの距離を決定し、
一方、前記パルス幅が予め定められた値よりも大きいとき、前記検出対象を介して前記受信機に伝搬した前記パルス信号が、前記検出対象を介さずに前記受信機に直接伝搬した前記パルス信号と重なり合う距離に前記検出対象が位置するものとして、予め定められた距離を前記検出対象までの距離として決定することを特徴とするユーザ検出方法。 - 前記パルス信号は、超音波パルス信号である請求項1に記載のユーザ検出方法。
- 前記演算工程において、前記受信機が受信した前記パルス信号のパルス幅が予め定められた値よりも大きいとき、前記パルス幅と前記検出対象までの距離との対応関係を示すデータを参照して、前記パルス幅から前記検出対象までの距離を決定する請求項1または2に記載のユーザ検出方法。
- 請求項1〜3のいずれか1つに記載のユーザ検出方法を用いたユーザ検出装置。
- パルス信号を送信する送信機と、前記パルス信号を受信する受信機と、前記パルス信号を反射した検出対象までの距離を決定する演算部と、前記距離を保持するメモリと、前記距離の時間変化に基づき前記検出対象がユーザであるか否かを判定するユーザ判定部と、前記送信機、前記受信機、前記演算部、前記メモリおよび前記ユーザ判定部を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、前記受信機が受信した前記パルス信号のパルス幅が予め定められた値以下のとき、前記検出対象を介して前記受信機に伝搬した前記パルス信号の伝搬時間および伝搬速度に基づき前記検出対象までの距離を前記演算部に決定させ、
一方、前記パルス幅が予め定められた値よりも大きいとき、前記検出対象を介して前記受信機に伝搬した前記パルス信号が、前記検出対象を介さずに前記受信機に直接伝搬した前記パルス信号と重なり合う距離に前記検出対象が位置するものと判断し、予め定められた距離を前記検出対象までの距離として前記演算部に決定させることを特徴とするユーザ検出装置。 - 前記パルス信号は、超音波パルス信号である請求項5に記載のユーザ検出装置。
- 前記メモリは、前記パルス幅と前記検出対象までの距離との対応関係を示すデータを予め保持し、前記演算部は、前記データに基づき、前記パルス幅から前記検出対象までの距離を決定する請求項5または6に記載のユーザ検出装置。
- 請求項4〜7のいずれか1つに記載のユーザ検出装置を備えた画像形成装置。
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