JP2002296349A - 超音波位置評定システム - Google Patents
超音波位置評定システムInfo
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Abstract
波位置評定システムを提供する。 【解決手段】 制御装置と第1及び第2室内用センサと
複数の人員用センサとを有する超音波位置評定システム
において、制御装置は、指示信号を出力する指示部と人
員用センサの位置を算出する位置算出部とを有する。第
1室内用センサは、指示信号に基づいて第1位置評定信
号を作成する第1位置評定信号作成部と、超音波を送信
する送信部を有する。人員用センサは、超音波を受信す
る第1受信部と、第1位置評定信号を受信してから一定
の遅延時間経過後に第2位置評定信号を出力する第2位
置評定信号作成部と、超音波を送信する第2送信部とを
有する。第2及び第3室内用センサは、超音波を受信す
る第2及び第3受信部と、指示信号及び第2位置評定信
号に基づいて、人員用センサまでの距離情報を算出する
第1及び第2距離情報算出部とを有する。
Description
内にいる人員の位置を評定する超音波位置評定システム
に関する。
式、赤外線による方式、超音波による方式がある。無線
電波による方式では、GPS等に代表されるものであ
り、無線電波を用いて、人工衛星と移動局との間の伝搬
遅延時間を測定して、移動体の位置を評定するものであ
る。赤外線による方式は、赤外線を出射して、その反射
波の有無による人の存在の有無を判断するものである。
超音波による方式としては、特開平5−272956号
公報(文献)がある。文献は、移動体から超音波発信器
により発振し、2つの距離の分かっている超音波受信器
により受信し、距離を測定することにより位置を算出す
る方法である。
位置評定には次の問題点があった。無線電波による方式
では、無線の伝搬速度が高速であるために、室内では伝
搬遅延時間が極めて小さくなり位置を評定することは困
難であった。赤外線による方式では、人の存在の有無を
測定するものであり、人の位置を評定するものではなか
った。建物内にて人員の位置を精度よく(数10cm)
測定するためには、超音波を使用する必要があると考え
られる。しかし、超音波を使用する場合には、超音波の
伝搬減衰が多いこと(最大数10mの距離)及び建物内
は反射波が多く誤差となりやすいことの問題点がある。
り、複数の人員の位置を精度良く評定できる超音波位置
評定システムを提供することを目的とする。
ある。図1に示すように、超音波位置評定システムは、
制御装置3、第1室内用センサ4#1、第2室内用セン
サ4#2及び複数の人員用センサ5#i(i=1〜n)
を有する。制御装置3は、指示部6及び位置算出部7を
有する。第1室内用センサ4#1は、第1位置評定信号
作成部8、第1送信部9、第2受信部10#1及び第1
距離情報算出部11#1を有する。第2室内用センサ4
#2は、第3受信部10#2及び第2距離情報算出部1
1#2を有する。人員用センサ5#i(i=1〜n)
は、第1受信部12#i、第2位置評定信号作成部13
#i及び第2送信部14#iを有する。第1室内用セン
サ4#1及び第2室内用センサ4#2は室内2に配置さ
れる。
を算出するとき、指示部6は、位置算出の開始を指示す
る指示信号を作成する。第1位置評定信号作成部8は、
指示信号を受信すると、第1位置評定信号を作成する。
第1送信部9は、第1位置評定信号に基づいて超音波を
送信する。第1受信部12#i(i=1〜n)は、超音
波を受信する。第2位置評定信号作成部13#i(i=
1〜n)は、第1位置評定信号を受信すると、それぞれ
異なる一定時間経過後に第2位置評定信号を出力する。
この時間は、複数の人員用センサ5#i(i=1〜n)
から送出される第2位置評定信号の直接波が互いに重な
らないように人員用センサ毎に異なる時間を設定する。
又、更に以前に送出された第1位置評定信号及び第2位
置評定信号の反射波と重ならないように更に十分時間を
あけて設定される。第2送信部14#i(i=1〜n)
は、第2位置評定信号に基づいて超音波を送信する。
2)は超音波を受信する。第1及び第2距離情報算出部
11#i(i=1,2)は、第2及び第3受信部10#
i(i=1,2)が受信した超音波が第2位置評定信号
であるとき、指示信号及び第2位置評定信号に基づい
て、第2位置評定信号を送信した人員用センサ5#iま
での距離情報を算出する。このとき、上記のように人員
用センサ毎に異なる一定時間経過後に第2位置評定信号
が送信されるので、第2及び第3受信部10#i(i=
1,2)により人員用センサを切り分けて受信可能であ
る。位置算出部7は、距離情報及び第1及び第2室内用
センサ4#i(i=1,2)の位置情報に基づいて、人
員用センサの位置を算出する。これにより、建物内は反
射波の影響を受けることがなくなり、位置算出の精度が
向上する。
テムを示す図である。図2に示すように、位置評定シス
テムは、位置算出部20、複数の室内用センサ22#A
〜22#C及び複数の人員用センサ24#i(i=1〜
n)を具備する。室内用センサ22#A〜22#Cは、
室内26の特定の場所、例えば、天井28に配設され
る。天井28に配設するのは、鉛直方向にz軸、鉛直方
向に垂直な平面上にx,y軸を取ると、天井28に配置
された室内用センサ22#A〜22#Cのz座標が一定
となり、人員用センサ24#iの位置評定計算より得ら
れる解集合から解の範囲の判断が簡単になることからで
ある。例えば、天井面をz=0、天井面から下方を正の
方向とすると、解の範囲は、z>0に制限される。人員
用センサ24#iは、ヘルメットや隊員の肩などに配設
されることにより、室内26にいる隊員により移動され
る。室内センサ22#A〜#Cは、他にも同一平面上の
壁面等に取り付けることによっても、上記と同様に人員
用センサ24#iの位置評定計算より得られる解集合か
ら解の範囲を制限することができる。
室内用センサ22#A〜22#Cに位置評定の開始を指
示する制御信号を信号線21#A〜21#Cに出力す
る。室内用センサ22#A〜22#Cからの各人員用
センサ24#i(i=1〜n)の距離データを受信し、
距離データ、室内用センサ22#A〜22#Cの設置位
置に基づいて、人員用センサ24#i(i=1〜n)の
位置を算出する。算出した人員用センサ24#iの位
置をディスプレイ等の表示装置に表示する。
である。図3に示すように、位置算出部20は、制御部
29、通信インタフェース部30、CPU32、メモリ
34及び表示装置38を有する。制御部29は、室内用
センサ22#A〜22#Cに位置評定の開始を指示する
制御信号を一定周期で出力すると共に制御信号を出力し
た旨の情報をCPU32に出力する。制御信号は、例え
ば、信号線23をアサートすることにより出力する。一
定周期は、制御信号に基づいて人員用センサ24#i
(i=1〜n)を所持する隊員の位置が評定されること
から、制御信号を出力してから全隊員の距離データを取
得するまでに要する時間よりも大きく且つ隊員が移動し
た軌跡が把握できる時間内、例えば、約1秒とする。通
信インタフェース部30は、信号線21#A〜21#C
から距離データを受信して、CPU32に出力する。
ンタフェース部30より室内用センサ22#A〜22#
Cからの各人員用センサ24#i(i=1〜n)につい
ての距離データ及び制御部29より制御信号が出力され
た旨の情報を入力して、各人員用センサ24#i(i=
1〜n)を所持する隊員の制御信号が出力された時点で
の位置を算出する。
ある。図5は、三角錐の原理を示す図である。図4に示
すように、人員用センサ24#i(i=1〜n)の位置
を評定するために、室内用センサ22#Aと室内用セン
サ22#B間の距離d01、室内用センサ22#Bと室内
用センサ22#C間の距離d02、室内用センサ22#A
と室内用センサ22#C間の距離d03、室内用センサ2
2#Aと人員用センサ24#iの距離dAi、室内用セン
サ22#Bと人員用センサ24#iの距離dBi、室内用
センサ22#Cと人員用センサ24#iの距離dCiとす
る。距離データ1〜3は、距離dAi,dBi,dCiが算出
可能な測定データである。図5に示すように、点A,
B,Cに室内センサ22#A,22#B,22#C、点
Dに人員用センサ24#iが位置しているとすると、
(i)d01,d02,d03は既知、dAi,dBi,dCiは測定
値である。(ii)d03,dAi,dBiより、三角形ACDの
形が求まる。(iii)d02,dBi,dCiより、三角形BC
Dの形が求まる。(iv)(ii),(iii)の三角形よりDの位
置が求められる。尚、Dの天井28について対称な点も
計算解となるが、例えば、天井28をz=0、鉛直方向
にz軸として、z>0の条件で解を算出することによ
り、対象外の解を無視する。
を3個設けているが、室内用センサを4個以上又は2個
の場合も位置を算出することは可能である。室内用セン
サを4個以上設ける場合は、次のようにして位置を算出
する。(i)各3個の室内用センサについて、三角錐の原
理を用いて人員用センサDの位置を算出する。(ii)得ら
れた人員用センサDについての複数の位置データから平
均を取る等を行うことにより、人員用センサDの位置を
算出する。これにより3個の室内用センサの場合よりも
位置算出の精度が向上する。室内用センサを2個設けた
場合は、次のようにして位置を算出する。
サ22#A,21#Bを設けた場合、図5に示すよう
に、d01,dAi,dBiより三角形ABDの形が求まる
が、その解集合は、室内用センサ22#A,21#Bを
結ぶ直線を軸とする垂直な円状となるので、このままで
は、解を特定することはできない。そこで、人員の高さ
を或る値(z:一定)に仮定して、解を算出する。しか
し、人員の高さが一定としたときでも、解が2組出てく
る。そこで、一方の解は、壁の中又は壁の向こう側と存
在するように室内用センサ22#A,21#Bの位置を
選定する。例えば、室内用センサ22#A,21#Bを
天井28の壁際に配置する。これにより、壁の中又は壁
の向こう側となる解を除外すると、一意的に人員の位置
が選定できる。
を所持する隊員の各位置を表示装置38に出力する。こ
れにより、隊員が移動した軌跡を表示装置38に表示
し、確認することが可能となっている。メモリ34は、
CPU32が実行する、位置算出プログラム及びd01,
d02,d03等のデータを格納するメインメモリである。
表示装置38は、各隊員の位置を表示するディスプレイ
である。
る。位置算出部20より制御信号を入力して、一定ビ
ットレート(例えば、4Kbps)の位置評定信号を超
音波より送信する。人員用センサ24#iより位置評
定信号を受信すると、距離データを算出する。距離デ
ータを信号線21#Aに出力する。位置評定信号は、室
内用センサ22#Aから人員用センサ24#i(i=1
〜n)に対して送信するものと、人員用センサ24#i
から室内用センサ22#A〜22#Cに対して送信する
ものがある。室内用センサ22#Aから送信された位置
評定信号は、人員用センサ24#i(i=1〜n)以外
にも他の室内用センサ22#B,22#Cが受信するこ
とになる。また、人員用センサ24#iから送信された
位置評定信号は、室内用センサ22#A〜22#C以外
にも他の人員用センサ24#j(j≠i)が受信するこ
とになる。よって、位置評定信号を区別する必要があ
る。これはタイミングによって区別することも可能であ
るが制御が複雑になるので信号の内容を別々のものとす
ることによって区別する。前者を室内用位置評定信号、
後者を人員用位置評定信号と呼ぶ。
構成図である。図6に示すように、室内用センサ22#
Aは、制御部40、クロック41、カウンタ42、温度
センサ44、発振回路46、変調回路48、駆動回路5
0、スピーカ52、マイク54、増幅回路56、復調回
路58及び波形整形部60を有する。制御部40は、次
の機能を有する。位置算出部20より制御信号を入力
すると、一定ビットレート(例えば、4Kbps)の室
内用位置評定信号を変調回路48に出力する。
る。図7に示すように、室内用位置評定信号は、室内用
位置評定コード及び送信回数識別コードより構成され
る。室内用位置評定コードは、室内用位置評定信号であ
ることを示すためのコードである。送信回数識別コード
は、送信回数を示すコードであり、送信毎にインクリメ
ントされる。人員用センサ24#iは、室内用位置評定
信号の直接波のみならず反射波も受信することになるが
直接波を既に受信しているとき、その反射波に基づいて
人員用位置評定信号を送信する必要がないので、既に送
信回数識別コードで指示される室内用位置評定信号を受
信しているときは、その室内用位置評定信号について
は、人員用センサ24#iが処理しないようにする。
と、カウンタ42をリセットする。波形整形部60よ
り人員用位置評定信号が入力されると、温度センサ44
より温度データ及びカウンタ42からカウンタ値を入力
して、距離データを算出する。
る。図8に示すように、人員用位置評定信号は、人員用
位置評定コード及び人員用コードより構成される。人員
用位置評定コードは、人員用位置評定信号であることを
示すコードである。人員用コードは、人員用位置評定信
号を送信した人員用センサ24#iに固有のコードであ
る。尚、制御が若干複雑になるが、後述するように人員
用位置評定信号は人員用センサ24#iにより室内用位
置評定信号が受信されてから固有の遅延時間ti経過後
に送信されるので、人員用コードではなく、遅延時間t
iに基づいて人員用センサ24#iを特定することもで
きる。
に示すように、距離データは、人員コード、カウンタ値
及び温度から構成される。人員コードは、人員用位置評
定信号に設定されていたものである。カウンタ値は、人
員用位置評定信号が入力されたときのカウンタ42の値
である。尚、カウンタ値は、室内用位置評定信号を出力
してから人員用位置評定信号を入力するまでクロック4
1のクロック数である。温度は人員用位置評定信号が入
力されたときの温度センサ44より計測された温度であ
る。温度を入力するのは、超音波は温度により音速v=
331.5+0.0607(t:温度)の式により変わ
るため伝搬速度の温度補正を行うためである。
クロックをカウンタ42に出力する。クロック周波数
は、人員用センサ24#iまでの距離が精度良く測定可
能なものであれば良い。カウンタ42は、制御部40に
よりリセットされて、クロック41より出力されるクロ
ックに従ってカウントする。温度センサ44は、室内用
センサ22#Aの周辺の温度を測定して、制御部40に
出力する。発振回路46は、超音波の周波数帯域、例え
ば、40KHzで発振する。変調回路48は、発振回路
46の出力信号を室内用位置評定信号(約4KHz)に
より振幅変調を行う。変調を行うのは、室内用位置評定
信号を超音波の帯域で送信するためである。駆動回路5
0は、変調回路48により出力に従って、スピーカ52
を駆動する。
って、超音波の送信波を外部に出力する。この送信波の
包絡線が室内用位置評定信号である。尚、スピーカ52
は、室内用位置評定信号を送信するときのみ駆動される
が、それ以外は駆動されない。人員用位置評定信号との
衝突を回避するためである。マイク54は、超音波の受
信波を受信して、増幅回路56に出力する。増幅回路5
6は、マイク54の出力信号を増幅する。復調回路58
は、振幅変調信号の包絡検波を行うことにより、復調を
する。波形整形部60は、信号をフリップフロック等に
よりラッチして、信号の波形整形を行って、位置評定信
号を制御部40に出力する。
次の機能を有する。人員用センサ24#iより人員用
位置評定信号を受信すると、距離データを算出する。
距離データを信号線21#B,21#Cに出力する。
(j=B,C)の構成図である。図10に示すように、
室内用センサ22#jは、制御部70、クロック71、
カウンタ72、温度センサ74、マイク76、増幅回路
78、復調回路80及び波形整形部82を有する。制御
部70は、次の機能を有する。位置算出部20より制
御信号を入力すると、カウンタ72をリセットする。
人員用位置評定信号を入力すると、図9に示した距離デ
ータを算出する。距離データを信号線21#j(j=
B,c)に出力する。マイク76、増幅回路78、復調
回路80、波形整形部82は、図中のマイク54、増幅
回路56、復調回路58、波形整形部60と実質的に同
一である。
る。室内用位置評定信号を受信する。送信回数識別
コードで指示される室内用位置評定信号を受信済みでな
ければ、室内用位置評定信号を受信してから一定時間t
iだけ遅延して人員用位置評定信号を送信する。遅延時
間tiは、人員用センサ24#iに固有のものであり、
人員用センサ24#iが送信する人員用位置評定信号が
他の人員用位置評定信号と衝突しないこと及び先に送信
された室内用位置評定信号又は人員用位置評定信号の反
射波が重ならないよう、室内センサ22#Aの位置、室
内26の大きさ及び超音波の伝搬速度等により決定され
る。送信回数識別コードで指示される室内用位置評定
信号を受信済みならば、何も処理しない。
である。図11に示すように、人員用センサ24#i
は、マイク90#i、増幅回路92#i、復調回路94
#i、波形整形部96#i、制御部98#i、遅延回路
100#i、発振回路102、変調回路104#i、駆
動回路106#i及びスピーカ108#iを有する。マ
イク90#i、増幅回路92#i、復調回路94#i、
波形整形部96#i、発振回路102、変調回路104
#i、駆動回路106#i及びスピーカ108#iは、
図6中のものと実質的に同一である。制御部98#i
は、次の機能を有する。受信された位置評定信号が室
内用位置評定信号か否かをチェックする。送信回数識
別コードで指示される室内用位置評定信号を受信済みで
なければ、図8に示される人員用位置評定信号を作成し
て、遅延回路100#iに出力する。送信回数識別コ
ードで指示される室内用位置評定信号を受信済みなら
ば、人員用位置評定信号を作成しない。
位置評定信号を一定時間tiだけ遅延してから変調回路
104#iに出力する遅延回路であり、例えば、一定段
数のシフトレジスタ等により構成される。遅延回路10
0#iは、遅延時間tiに固有の回路とすることもでき
るし、遅延回路100#iを全て同一の構成とし、外部
からディプスイッチ等によって遅延時間を設定すること
により、遅延時間を決定することもできる。例えば、最
大遅延時間に相当するシフトレジスタ及びシフトレジス
タの各段の出力を外部から遅延時間を指示する選択信号
より選択するセレクタにより構成する。
Cにおける時間測定のタイムチャートである。図13
は、位置評定信号のタイムフローを示す図である。図1
4は、人員用センサ24#iの動作フローチャートであ
る。図15は、室内用センサ22#A〜22#Cの時間
測定のフローチャートである。図16は、位置算出部2
0の位置算出のフローチャートである。以下、これらの
図面を参照して、隊員の位置評定の説明をする。
開始を指示する制御信号を室内用センサ22#A〜22
#Cに出力する。室内用センサ22#Aは制御信号を受
信すると、図7に示した室内用位置評定信号(4KH
z)を作成して、変調回路48に出力すると共にカウン
タ42をリセットする。カウンタ42は、図12に示す
ように、クロック41に従ってカウント動作を開始す
る。発振回路46は、常時、超音波の帯域(約40KH
z)の信号を出力している。変調回路48は、発振回路
46の出力信号を室内用位置評定信号により振幅変調し
て、駆動回路50に出力する。駆動回路50は、変調回
路48の出力に従ってスピーカ52を駆動する。スピー
カ52は、駆動回路50より駆動されて、図13に示す
ように、室内用位置評定信号A(T)を示す超音波を送
信する。一方、室内用センサ22#B,22#Cは、制
御信号を受信すると、カウンタ72をリセットする。カ
ウンタ72は、図12に示すように、クロック71に従
ってカウント動作を開始する。
うに、マイク90#iより超音波A(R)を受信する。
増幅回路92#iは、マイク90#iの出力信号を増幅
する。復調回路94#iは、振幅変調された信号を復調
する。波形整形部96#iは、入力信号を波形して、制
御部98#iに出力する。制御部98#iは、図14中
のステップS2において、位置評定コードを検出する。
ステップS4において、位置評定コードが室内用位置評
定コードであるか否かを判断する。位置評定コードが室
内用位置評定コードならば、ステップS6に進む。位置
評定コードが室内用位置評定コードでなければ、処理を
行わない。ステップS6において、送信回数識別コード
検出する。ステップS8において、例えば、既に受信し
た送信回数識別コードと比較することにより、送信回数
識別コードを既に受信しているか否かを判断する。既に
送信回数識別コードを受信しているとき、処理を行わな
い。送信回数識別コードを受信していなければ、ステッ
プS10に進む。ステップS10において、図8に示す
人員用位置評定信号を作成して、遅延回路100#iに
出力する。遅延回路100#iは、人員用位置評定信号
を一定時間tiだけ遅延して、駆動回路100#iに出
力する。駆動回路100#iは、スピーカ102#iを
駆動する。スピーカ102#iは、駆動回路100#i
により駆動されて、人員用位置評定信号を出力する。
13に示すように、t1は、室内用位置評定信号の直接
波A(R)が受信されてから室内用位置評定信号の反射
波A(R)’が人員用センサ24#1に到達した後に人
員用センサ24#1が人員用位置評定信号1(T)を送
信するまでの時間である。また、ti+1(i=1,2,
3,…)は、室内用位置評定信号の直接波A(R)が受
信されてから人員用センサ24#iが送信した人員用位
置評定信号i(T)の反射波i(R)’が人員用センサ
24#(i+1)に到達した後に人員用センサ24#
(i+1)が人員用位置評定信号(i+1)(T)を送
信するまでの時間である。これにより、人員用位置評定
信号i(T)が人員用位置評定信号(i−1)(R)及
びその反射波(i−1)(R)’/室内用位置評定信号
A(R)及びその反射波A(R)’と衝突することがな
い。
ク54,76は、各人員用位置評定信号i(R)を受信
する。増幅回路56,78は、マイク54,76の出力
信号を増幅する。復調回路58,80は、振幅変調され
た入力信号を復調する。波形整形部60,82は復調さ
れた信号の波形整形をして、制御部40,70に出力す
る。制御部40,70は、図15中のステップS20に
おいて、位置評定コード検出する。ステップS22にお
いて、人員用位置評定コードであるか否かを判断する。
人員用位置評定コードならば、ステップS24に進む。
人員用位置評定コードでなければ、何もせずに終了す
る。ステップS24において、人員用コードを検出す
る。ステップS26において、カウンタ42,72のカ
ウント値を取り出す。ステップS28において、温度セ
ンサ44,74から温度を取り出す。ステップS30に
おいて、図9に示した距離データを作成する。ステップ
S32において、距離データjを信号線21#j(j=
A,B,C)を通して、位置算出部20に送信する。
30は、信号線21#j(j=A,B,C)より距離デ
ータj(j=A,B,C)を受信して、CPU32に出
力する。CPU32は、図16中のステップS40にお
いて、各人員用センサ24#iについての距離データj
(j=A,B,C)を取得する。ステップS42におい
て、距離データA中のカウント値及び温度から次のよう
にして室内用センサ22#Aと人員用センサ24#iと
の間の距離dAiを算出する。
信号が送信されてから人員用センサ24#iからの人員
用位置評定信号を室内用センサ22#Aが受信するまで
の時間をTAi、室内用センサ22#Aと人員用センサ2
4#iとの間の距離dAi、人員用センサ24#iにおけ
る固定遅延時間をtiとすると、次式(1)〜(3)が
成り立つ。
る。
のカウント値及び温度から次のようにして室内用センサ
22#Bと人員用センサ24#iとの間の距離dBiを算
出する。(i)室内用センサ22#Aから室内用位置評定
信号が送信されてから人員用センサ24#iからの人員
用位置評定信号を室内用センサ22#Bが受信するまで
の時間をTBi、室内用センサ22#Bと人員用センサ2
4#iとの間の距離dBi、人員用センサ24#iにおけ
る固定遅延時間をtiとすると、次式(4)〜(6)が
成り立つ。
dBiが得られる。
のカウント値及び温度から次のようにして室内用センサ
22#Cと人員用センサ24#iとの間の距離dCiを算
出する。(i)室内用センサ22#Aから室内用位置評定
信号が送信されてから人員用センサ24#iからの人員
用位置評定信号を室内用センサ22#Cが受信するまで
の時間をTCi、室内用センサ22#Cと人員用センサ2
4#iとの間の距離dCi、人員用センサ24#iにおけ
る固定遅延時間をtiとすると、次式(7)〜(9)が
成り立つ。
dCiが得られる。
2#A,21#B,22#C間の距離d01,d02,d03
及び室内用センサ22#A,21#B,22#Cと人員
用センサ24#iとの間の距離dAi,dBi,dCiを元
に、図5に示した三角錐の原理より人員用センサ24#
iの位置(x,y,z)を算出する。尚、天井28の上
方にも解が得られるが、この解は無視する。ステップS
50において、人員用センサ24#iの位置(x,y,
z)をメモリ34に記録する。ステップS52におい
て、人員用センサ24#iの位置(x,y,z)を表示
装置38に表示する。ステップS54において、位置が
未算出の人員用センサが有るか否かを判断する。未算出
の人員用センサが有れば、ステップS40に進む。未算
出の人員用センサが無ければ、終了する。上記人員用セ
ンサ24#iの位置データが周期的(例えば、1秒)に
得られる。変調信号の有無による誤差は概略次のように
なる。変調信号を4KHz、音波の伝搬速度を340m
/sとすると、 誤差=340m/4000Hz=0.085m=8.5
cm 即ち、パルスの有無による8.5cmの誤差となる。こ
の誤差は装置のハード上の遅延誤差は4KHzの変調波
の1サイクルの時間(250μs)に対して十分無視で
きる範囲である。変調波の中の位置評定コードの有無を
検出することにより、パルスの立ち上がり、又は波形の
乱れ等の影響をなくすことができる。
信号の反射波及び直接波が互いに重ならないように遅延
時間を設定して人員用位置評定信号を送信するので、室
内用センサが誤りなく人員用位置評定信号を受信するこ
とができ、建物内のどの場所に人員が位置しているかを
精度良く測定し、パソコン等にリアルタイムに表示でき
るため、各個人の動き及び全体との関連の位置等が分か
り訓練上の効果が大きい。
評定システムを示す図である。本実施形態は、超音波の
伝搬減衰が大きい(最大数10mの距離)ことから、室
内126が比較的広い場合、位置評定信号を送信する室
内用センサが1個では、位置評定信号を受信できない場
所が発生することもあるので、位置評定信号を送信する
室内用センサを複数個としている。図17に示すよう
に、超音波位置評定システムは、位置算出部120、複
数の室内用センサ122#A〜22#F及び複数の人員
用センサ124#i(i=1〜n)を具備する。室内用
センサ121#A〜21#Fのうち複数個の室内用セン
サが室内用位置評定信号を送信する。ここでは、室内用
センサ122#A,122#Dが室内用位置評定信号を
送信する。受信範囲を最大とするべく、室内用センサ1
22#A,122#Dの位置は、例えば、室内126を
2つに分割したとき、それぞれの中央に配置する。
C,122#E,122#Fは、位置測定のためのもの
であり、三角錐の原理を利用する場合は、3個の室内用
センサが任意の場所に位置する人員用センサ124#i
から送信された人員用位置評定信号を受信できれば良い
が、ここでは、室内126を2つのゾーンZ1,Z2に
分割して、各ゾーンZ1,Z2に3個の室内用センサを
配置して、各ゾーンについて三角錐の原理を適用するこ
とにより人員用センサ124#iの位置を算出するよう
にしている。例えば、ゾーンZ1は、室内用センサ12
2#Aが位置するゾーンであり、ゾーンZ1には、室内
用センサ122#B,122#Cが配置されている。別
のゾーンZ2には、室内用センサ122#Dが位置して
おり、室内用センサ122#E,122#Fが位置して
いる。そして、ゾーンZ1に位置する人員用センサにつ
いては、室内用センサ122#A〜122#Cより測定
された距離データに従って位置が算出される。また、ゾ
ーンZ2に位置する人員用センサについては、室内用セ
ンサ122#D〜122#Fより測定された距離データ
に従って位置が算出される。勿論、他の方法、例えば、
人員用センサ124#iからの人員用位置信号を受信し
た全ての室内用センサが得た測定データを元に三角錐の
原理を用いて位置を算出しても良い。
室内用センサ122#A〜122#Fに位置評定の開
始を指示する制御信号を信号線123に出力する。ゾ
ーン1に位置する室内用センサ122#A〜122#C
又はゾーン2に位置する室内用センサ122#D〜12
2#Fより各人員用センサ124#i(i=1〜n)に
ついての距離データを入力して、三角錐の原理より、人
員用センサ124#i(i=1〜n)の位置を算出す
る。算出した人員用センサ124#iの位置をディス
プレイ等の表示装置に表示する。
#A,122#Dの構成図であり、図6中の構成要素と
実質的に同一の構成要素には同一の符号を附している。
制御部130は、次の機能を有する。位置算出部12
0より制御信号を入力すると、室内用位置評定信号を変
調回路48に出力する。
ある。図19に示すように、室内用位置評定信号は、図
7に示す室内用位置評定信号に室内用センサ識別コード
が追加されている。室内用センサ識別コードは、室内用
位置評定信号を送信した室内用センサ122#A又は1
22#Dの識別コードである。室内用センサ識別コード
を設定するのは、人員用センサ124#iは室内用位置
評定信号を受信すると、人員用位置評定信号を送信する
が、室内用センサ用位置評定信号がいずれの室内用セン
サ122#A,122#Dからのものであるかが分から
ないと、人員用センサ124#iの位置を算出すること
ができないからである。
ると、カウンタ42をリセットする。波形整形部60
より波形整形された人員用位置評定信号が入力される
と、人員用位置評定信号中の室内用センサ識別コードよ
り自身が送信した室内用センサ用評定信号に対するもの
であるとき、温度センサ44より温度データ及びカウン
タ42からカウンタ値を入力して、距離データを算出す
る。距離データを位置算出部120に送信する。
ある。図20に示すように、人員用位置評定信号は、図
8に示す人員用位置評定信号に室内用センサ識別コード
が追加されている。室内用センサ識別コードは、人員用
センサ124#iが受信した室内用センサ用位置評定信
号に設定されていたものである。これにより、人員用セ
ンサ124#iが送信した人員用位置評定信号はどの室
内用センサ122#A,122#Dからの室内用位置評
定信号に対するものであるかが分かる。
#i(i=B,C,E,F)の構成図であり、図10中
の構成要素と実質的に同一の構成要素には同一の符号を
附している。制御部132は次の機能を有する。位置
算出部120より制御信号を入力すると、カウンタ72
をリセットする。人員用位置評定信号を入力すると、
室内用センサ識別コードを取り出して、室内用センサ識
別コードが、自身が位置するゾーンの室内用センサ12
2#A,122#Dのものであるか否かを判断する。
室内用センサ識別コードが、自身が位置するゾーンの室
内用センサ122#A,122#Dのものであれば、そ
の室内用センサ識別コードを含む図21に示す距離デー
タを作成する。距離データを信号線121#iに出力
する。
#iの構成図であり、図11中の構成要素と実質的に同
一の構成要素には同一の符号を附している。制御部13
4#iは次の機能を有する。受信された位置評定信号
が室内用位置評定信号か否かをチェックする。送信回
数識別コードで指示される室内用位置評定信号を受信済
みでなければ、図20に示される人員用位置評定信号を
作成して、遅延回路100#iに出力する。これによ
り、最も近い室内用センサ122#A,122#Dより
送信された室内用位置評定信号の直接波に対してのみ人
員用位置評定信号が作成される。ここで、2つの室内用
センサ122#A,122#Dから送信された室内用位
置評定信号が重なり、最悪状態として、位置評定信号が
消滅する場合もあり得る。図17に示すこの領域を不感
帯領域129で示している。不感帯領域129の幅は、
位置評定信号期間×音速となる。例えば、位置評定信号
が4Kbpsの8ビット信号であるとき、不感帯領域1
29の幅は、8×34000/4000=68cm間隔
となる。この程度の不感帯領域129の幅では、人員用
センサ124#iが移動しているので、実用上問題ない
ものと考えられる。送信回数識別コードで指示される
室内用位置評定信号を受信済みならば、人員用位置評定
信号を作成しない。
算出部120は、一定周期で時間測定の開始を指示する
制御信号を室内用センサ122#A〜122#Fに出力
する。室内用センサ122#A,122#Dは制御信号
を受信すると、図19に示した室内用位置評定信号を作
成すると共にカウンタ42をリセットする。尚、送信回
数識別コードは、双方の室内用位置評定信号について同
一であるように同期を取っておく。室内用位置評定信号
をスピーカ52より送信する。一方、室内用センサ12
2#B,122#C,122#E,122#Fは、制御
信号を受信すると、カウンタ72をリセットする。人員
用センサ124#iは、マイク90#iより受信した位
置評定コードを検出する。位置評定コードが室内用位置
評定コードならば、送信回数識別コードを検出する。既
に送信回数識別コードを受信しているとき、処理を行わ
ない。送信回数識別コードを受信していなければ、図2
0に示す人員用位置評定信号を作成して、遅延回路10
0#iより一定時間tiだけ遅延して、スピーカ102
#iを通して外部に出力する。
各人員用位置評定信を受信する。位置評定コード及び室
内用センサ識別コードを検出する。位置評定コードが人
員用位置評定コード且つ室内用センサ識別コードが自身
が位置するゾーンの室内用センサ122#A,122#
Dの識別コードならば、カウンタ42,72からカウン
ト値及び温度センサ44,74から温度を取り出す。図
21に示した距離データを作成する。距離データjを信
号線121#jを通して、位置算出部120に送信す
る。これにより、人員用センサ124#iが位置するゾ
ーン内の3個の室内用センサから距離データが送信され
る。位置算出部120は、人員用センサ124#iが位
置するゾーン内の3個の室内用センサから距離データを
受信すると、第1実施形態と同様にして、距離データよ
りゾーン内の3個の室内用センサと人員用センサ124
#iとの距離を算出する。ゾーン内の3個の室内用セン
サと人員用センサ124#i間の距離及び室内用センサ
間の距離を元に、三角錐の原理より人員用センサ124
#iの位置を算出する。
形態と同様の効果がある上に、室内が比較的広い場合に
も精度良く隊員の位置評定を行うことができる。
評定システムを示す図であり、図2中の構成要素と実質
的に同一の構成要素には同一の符号を附している。人員
用センサや室内用センサの超音波を受信するマイクは、
一般に、約±60度の立体角の指向性を有する。従っ
て、位置評定信号を送信する、室内用センサ又は人員用
センサと、それを受信する、人員用センサ又は室内用セ
ンサとの角によっては位置評定信号が受信できない恐れ
がある。そこで、人員用センサ及び室内用センサの少な
くとも一方のセンサに位置評定信号を受信するマイクを
複数個設けている。本実施形態では、第1実施形態に示
す位置評定システム中の人員用センサに複数個のマイク
を設けた場合を例に説明する。図24に示すように、位
置評定システムは、位置算出部20、複数の室内用セン
サ22#A〜22#C及び複数の人員用センサ140#
i(i=1〜n)を具備する。
#iの構成図であり、図11中の構成要素と実質的に同
一の構成要素には同一の符号を附している。図25に示
すように、人員用センサ140#iは、マイク150#
ij(j=1〜3)、増幅回路152#ij(j=1〜
3)、復調回路154#ij(j=1〜3)及び波形整
形部156#ij(j=1〜3)を複数個設けたこと及
び波形整形部156#ij(j=1〜3)の出力側にO
R回路158#iを設けたことが図11中の人員用セン
サ24#iと異なる。マイク150#ij(j=1〜
3)は、室内用センサ22#Aから送信された室内用位
置評定信号の受信範囲を拡大するべく、複数個設けられ
ている。その個数は、マイクの指向性や人員用センサ1
40#iと室内用センサ22#Aとの角度により決定さ
れるべきものであるが、本実施形態では、マイクは、そ
の指向性の立体角が120度であること、360度の全
範囲を受信するべく3個により構成されている。
マイク150#ij(j=1〜3)の出力を増幅するた
めのものである。復調回路154#ij(j=1〜3)
は、増幅回路152#ij(j=〜3)を復調する回路
である。波形整形部156#ij(j=1〜3)は、復
調回路154#ij(j=1〜3)の出力の波形整形を
する。OR回路158#iは、波形整形部156#ij
(j=1〜3)の出力の論理和を取る。尚、OR回路1
58#iの代わりに増幅回路152#ij(j=1〜
3)の出力側にアナログ信号を合成する合成部を設け、
その出力側に復調回路及び波形整形部を設けても良い。
をする。各人員用センサ140#i(i=1〜n)は、
訓練等のために、室内26を移動している。室内用セン
サ22#Aは、室内用位置評定信号を送信する。人員用
センサ140#iは、移動しているため室内用センサ2
2#Aとの角度が変化する。しかし、人員用センサ14
0#iに複数個のマイク150#ij(j=1〜3)を
設けており、受信範囲が拡大しているので、マイク15
0#ij(j=1〜3)のいずれかにより室内用位置評
定信号が受信されて増幅回路152#ij(j=1〜
3)で増幅される。そして、波形整形部154#ij
(j=1〜3)で波形整形され、OR回路156#iで
波形整形部154#ij(j=1〜3)の出力に対して
論理和が取られて、制御部78#iに出力される。これ
により、人員用センサ140#iが室内26のどこに移
動しても室内用センサ22#Aからの室内用位置評定信
号を受信することができ、それに対する人員用位置評定
信号を送信することができる。このため、人員用センサ
140#iがどこに移動してもその位置を算出すること
ができる。以上説明した実施形態によれば、受信範囲を
より拡大することができる。
波を利用して測定対象物と、建物内に同一直線上となら
ないように配置した3台の測定器のそれぞれとの間の距
離を求め、該3台の測定器の位置及びそれぞれの距離に
基づいて該測定対象物の空間位置を算出する位置測定シ
ステムにおいて、その建物の構造データを記憶する記憶
手段と、算出した空間位置のうち、その建物の構造デー
タから測定対象物が存在し得る範囲に属する空間位置を
その測定対象物の空間位置と判定する判定手段とを備え
たことを特徴とする位置評定システムを用いる。
いように少なくとも3台の測定器を配置する。配置位置
としては、例えば、建物の天井面、壁面である。同一直
線上とならないようにするのは、測定対象物の存在する
可能性がある位置を2点に絞り込むためであり、隣接す
る3台の測定器が一直線上にならないようにすることが
望ましい。この3台の測定器はそれぞれ少なくとも所定
のタイミングに超音波を送信する送信部を備えており、
例えば、ヘルメットに取り付け、このヘルメットを訓練
員がかぶることにより、この訓練員の位置を測定するこ
とができる。そして、この所定のタイミングとは、例え
ば、測定対象物に時計機能を備え、ある時刻を基準とし
た所定の時間経過後をこの時計機能により検出し、その
タイミング(T1)とする手法、又は、少なくとも3台
の測定器のうち1台に超音波を送信することができる送
信部を備え、測定対象物がこの送信部から超音波を受信
したタイミング(T2)又はこの受信したタイミングか
ら所定時間経過後のタイミング(T3)とする手法等が
採用可能である。
3等)で測定対象物から送信された超音波を受信する。
その受信タイミング(T1’,T2’,T3’)から自
測定器と測定対象物との間の距離を求めることができ
る。即ち、例えば、測定器又は測定器と接続された測定
器管理装置に、演算処理部を設け、この演算処理部は各
測定器におけるタイミングT1’から既知のタイミング
T1を減算して超音波の測定対象物から測定器までの超
音波の到達時間を求め、それに超音波の伝播速度を乗算
して、測定器と測定対象物との間の距離を求める。タイ
ミングT2’,T3’を用いる場合には、T2’から測
定器が測定対象物に超音波を送信したタイミングを減算
し(より厳密には測定対象物が超音波を受信してから送
信するまでに要する時間を更に減算し)、それに超音波
の伝播速度を乗算したものを2で割ることにより測定器
と測定対象物との間の距離を求める。
対象物までの距離を求め、測定対象物の空間位置を求め
る。例えば、位置測定システム内にある空間の一点を基
準として各測定器の空間座標(X1,Y1,Z1)、
(X2,Y2,Z2)、(X3,Y3,Z3)を記憶し
ておき、演算処理部で求めた各測定器と測定対象物との
間の距離をD1,D2,D3とすると、 (x−X1)2+(y−Y1)2+(z−Z1)2=D12 (x−X2)2+(y−Y2)2+(z−Z2)2=D22 (x−X3)2+(y−Y3)2+(z−Z3)2=D32 の連立方程式の解(x,y)を求めることにより測定対
象物の位置が求まる。
が分かっていても、測定対象物の位置は不確定となる
(解が2つ存在する)。本発明では、建物の構造データ
を記憶する記憶手段を備えており、判定手段は、その構
造データに基づいて解の選択を行う。
床、壁等の面の空間位置を座標として管理記憶してい
る。好ましくは、測定器の配置場所も座標管理してい
る。そして、天井に配置された3台の測定器を用いた測
定対象物の位置として求められた解が、天井の上、下に
存在する場合には、測定器が配置された天井の上に測定
対象物が存在するはずがないので、天井の下に存在する
解(天井面によって仕切られる空間のうち測定器が配置
されている側の空間)を測定対象物の位置として、判定
手段は判定する。
えば、天井面から床面に垂直に通過する方向を正の方向
をz軸の方向とし、天井面のz座標を0として、測定対
象物の空間位置を算出して得られた解のz座標がa,−
aの2つである場合には、正である側のa、即ち、測定
器が配置された天井面側が正しい解であると判定し、測
定対象物の位置を算出する。
範囲を建物の部屋毎に記憶したものを構造データとし、
解の解釈を行う際には、その範囲に属する解を判定手段
は選択する。
第1及び第2室内用センサと複数の人員用センサとを有
する超音波位置評定システムにおいて、指示信号を出力
する前記制御装置に設けられた指示部と、前記指示信号
に基づいて第1位置評定信号を作成する前記第1室内用
センサに設けられた第1位置評定信号作成部と、前記第
1位置評定信号に基づいて超音波を送信する前記第1室
内用センサに設けられた送信部と、超音波を受信する前
記複数の人員用センサに設けられた第1受信部と、前記
第1受信部が受信した超音波が前記第1位置評定信号で
あるとき、該第1位置評定信号を受信してから一定の遅
延時間経過後に第2位置評定信号を出力する前記複数の
人員用センサに設けられた第2位置評定信号作成部と、
前記第2位置評定信号に基づいて超音波を送信する前記
複数の人員用センサに設けられた第2送信部と、超音波
を受信する前記第1及び第2室内用センサに設けられた
第2及び第3受信部と、前記第2及び第3受信部が受信
した超音波が第2位置評定信号であるとき、前記指示信
号及び前記第2位置評定信号に基づいて、該第2位置評
定信号を送信した人員用センサまでの距離情報を算出す
る前記第1及び第2室内用センサに設けられた第1及び
第2距離情報算出部と、前記距離情報及び前記第1及び
第2室内用センサの位置情報に基づいて、人員用センサ
の位置を算出する前記制御装置に設けられた位置算出部
とを具備し、前記遅延時間は、複数の人員用センサから
送出される第2位置評定信号の直接波が互いに重ならず
且つ以前に送出された第1位置評定信号及び第2位置評
定信号の反射波と重ならないように設定されていること
を特徴とする超音波位置評定システム。
サは、前記人員用センサの高さを固定したときに、三角
錐の原理より得られる2つの解のうち、一方の解を正解
としたとき、他方の解が室外となるように配置されてい
ることを特徴とする付記1記載の超音波位置評定システ
ム。
回数に基づく送信回数識別コードを含み、前記第2位置
評定信号作成部は受信した第1位置評定信号に含まれる
送信回数識別コードに基づいて当該第1位置評定信号が
反射波であるか否かを判定し、反射波であれば、該第1
位置評定信号に対する第2位置評定信号を作成しないこ
とを特徴とする付記1記載の超音波位置評定システム。
用センサに固有の人員用センサコードを含み、前記距離
情報は前記人員用センサコードを含むことを特徴とする
付記1記載の超音波位置評定システム。
用位置評定コードを含み、前記第2位置評定信号作成部
は、前記室内用位置評定コードが含まれるか否かにより
前記第1位置評定信号であるか否かを判定し、前記第2
位置評定信号は前記室内用位置評定コードと異なる人員
用位置評定コードを含み、前記第1及び第2距離情報算
出部は、前記人員用位置評定コードが含まれるか否かに
より前記第2位置評定信号であるか否かを判定すること
を特徴とする付記1記載の超音波位置評定システム。
第1〜第3室内用センサと複数の人員用センサとを有す
る超音波位置評定システムにおいて、指示信号を出力す
る前記制御装置に設けられた指示部と、前記指示信号に
基づいて固有の室内用センサ識別コードを含む第1位置
評定信号を作成する前記第1及び第2室内用センサに設
けられた第1及び第2位置評定信号作成部と、前記第1
位置評定信号に基づいて第1超音波を送信する前記第1
及び第2室内用センサに設けられた第1及び第2送信部
と、超音波を受信する前記人員用センサに設けられた第
1受信部と、前記第1受信部が受信した超音波が第1位
置評定信号であるとき、該第1位置評定信号を受信して
から一定の遅延時間経過後に該第1位置評定信号に含ま
れる室内用センサ識別コードを含む第2位置評定信号を
出力する前記複数の人員用センサに設けられた第3位置
評定信号作成部と、前記第2位置評定信号に基づいて第
2超音波を送信する前記複数の人員用センサに設けられ
た第3送信部と、超音波を受信する前記第1〜第3室内
用センサに設けられた第2〜第4受信部と、前記第2〜
第3受信部が受信した超音波が第2位置評定信号であり
且つ該第2位置評定信号が自室内用センサ識別コードを
含むとき、前記指示信号及び前記第2位置評定信号に基
づいて、前記人員用センサまでの距離情報を算出する前
記第1及び第2室内用センサに設けられた第1及び第2
距離情報算出部と、前記第4受信部が受信した超音波が
前記第2位置評定信号であるとき、前記指示信号及び前
記第2位置評定信号に基づいて、前記人員用センサまで
の距離情報を算出する前記第3室内用センサに設けられ
た第3距離情報算出部と、前記距離情報及び前記第1〜
第3室内用センサの位置情報に基づいて、前記人員用セ
ンサの位置を算出する前記制御装置に設けられた位置算
出部とを具備し、前記遅延時間は、複数の人員用センサ
から送出される第2位置評定信号の直接波が互いに重な
らず且つ以前に送出された第1位置評定信号及び第2位
置評定信号の反射波と重ならないように設定されている
ことを特徴とする超音波位置評定システム。
割し、各ゾーン毎に前記第1送信部、前記第2受信部及
び前記第1距離情報算出部と同一の機能を有する室内用
センサ並びに前記第4受信部及び前記第3距離情報算出
部と同一の機能を有する室内用センサを具備したことを
特徴とする付記6記載の超音波位置評定システム。
に基づいて配設された複数個の第1受信部と該複数個の
第1受信部の出力を合成する合成部とを具備し、前記第
2位置評定信号作成部は、前記合成部の出力に基づいて
前記第2位置評定信号を作成することを特徴とする付記
1又は6記載の超音波位置評定システム。
と、建物内に同一直線上とならないように配置した3台
の測定器のそれぞれのと間の距離を求め、該3台の測定
器の位置及びそれぞれの距離に基づいて該測定対象物の
空間位置を算出する位置算出システムにおいて、前記建
物の構造データを記憶する記憶手段と、算出した前記空
間位置のうち、前記建物の構造データから測定対象物が
存在し得る範囲に属する空間位置を該測定対象物の空間
位置と判定する判定手段と、を備えたことを特徴とする
超音波位置評定システム。
定システムにおいて、前記測定器は3台とも前記建物の
壁面に配置されているか、又は前記建物の天井に配置さ
れており、前記測定対象物が存在しうる範囲は、前記壁
面又は天井面により仕切られる空間のうち、前記測定器
が配置されている側の空間とすることを特徴とする超音
波位置評定システム。
及び直接波が互いに重ならないように遅延時間を設定し
て人員用位置評定信号を送信するので、室内用センサが
誤りなく人員用位置評定信号を受信することができ、人
員用センサを所持する隊員の位置を誤りなく測定するこ
とができる。
ステムの構成図である。
る。
チャートである。
る。
ートである。
る。
システムの構成図である。
る。
成図である。
システムの構成図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 制御装置と室内に配置された第1及び第
2室内用センサと複数の人員用センサとを有する超音波
位置評定システムにおいて、 指示信号を出力する前記制御装置に設けられた指示部
と、 前記指示信号に基づいて第1位置評定信号を作成する前
記第1室内用センサに設けられた第1位置評定信号作成
部と、 前記第1位置評定信号に基づいて超音波を送信する前記
第1室内用センサに設けられた送信部と、 超音波を受信する前記複数の人員用センサに設けられた
第1受信部と、 前記第1受信部が受信した超音波が前記第1位置評定信
号であるとき、該第1位置評定信号を受信してから一定
の遅延時間経過後に第2位置評定信号を出力する前記複
数の人員用センサに設けられた第2位置評定信号作成部
と、 前記第2位置評定信号に基づいて超音波を送信する前記
複数の人員用センサに設けられた第2送信部と、 超音波を受信する前記第1及び第2室内用センサに設け
られた第2及び第3受信部と、 前記第2及び第3受信部が受信した超音波が第2位置評
定信号であるとき、前記指示信号及び前記第2位置評定
信号に基づいて、該第2位置評定信号を送信した人員用
センサまでの距離情報を算出する前記第1及び第2室内
用センサに設けられた第1及び第2距離情報算出部と、 前記距離情報及び前記第1及び第2室内用センサの位置
情報に基づいて、人員用センサの位置を算出する前記制
御装置に設けられた位置算出部と、 を具備したことを特徴とする超音波位置評定システム。 - 【請求項2】 制御装置と室内に配置された第1〜第3
室内用センサと複数の人員用センサとを有する超音波位
置評定システムにおいて、 指示信号を出力する前記制御装置に設けられた指示部
と、 前記指示信号に基づいて固有の室内用センサ識別コード
を含む第1位置評定信号を作成する前記第1及び第2室
内用センサに設けられた第1及び第2位置評定信号作成
部と、 前記第1位置評定信号に基づいて超音波を送信する前記
第1及び第2室内用センサに設けられた第1及び第2送
信部と、 超音波を受信する前記複数の人員用センサに設けられた
第1受信部と、 前記第1受信部が受信した超音波が第1位置評定信号で
あるとき、該第1位置評定信号を受信してから一定の遅
延時間経過後に該第1位置評定信号に含まれる室内用セ
ンサ識別コードを含む第2位置評定信号を出力する前記
複数の人員用センサに設けられた第3位置評定信号作成
部と、 前記第2位置評定信号に基づいて超音波を送信する前記
複数の人員用センサに設けられた第3送信部と、 超音波を受信する前記第1〜第3室内用センサに設けら
れた第2〜第4受信部と、 前記第2〜第3受信部が受信した超音波が第2位置評定
信号であり且つ該第2位置評定信号が自室内用センサ識
別コードを含むとき、前記指示信号及び前記第2位置評
定信号に基づいて、前記人員用センサまでの距離情報を
算出する前記第1及び第2室内用センサに設けられた第
1及び第2距離情報算出部と、 前記第4受信部が受信した超音波が前記第2位置評定信
号であるとき、前記指示信号及び前記第2位置評定信号
に基づいて、前記人員用センサまでの距離情報を算出す
る前記第3室内用センサに設けられた第3距離情報算出
部と、 前記距離情報及び前記第1〜第3室内用センサの位置情
報に基づいて、前記人員用センサの位置を算出する前記
制御装置に設けられた位置算出部と、 を具備したことを特徴とする超音波位置評定システム。 - 【請求項3】 前記第1及び第2室内用センサは、前記
人員用センサの高さを固定したときに、三角錐の原理よ
り得られる2つの解のうち、一方の解を正解としたと
き、他方の解が室外となるように配置されていることを
特徴とする請求項1又は2記載の超音波位置評定システ
ム。 - 【請求項4】 前記第1位置評定信号は送信回数に基づ
く送信回数識別コードを含み、前記第2位置評定信号作
成部は受信した第1位置評定信号に含まれる送信回数識
別コードに基づいて当該第1位置評定信号が反射波であ
るか否かを判定し、反射波であれば、該第1位置評定信
号に対する第2位置評定信号を作成しないことを特徴と
する請求項1又は2記載の超音波位置評定システム。 - 【請求項5】 超音波を利用して測定対象物と、建物内
に同一直線上とならないように配置した3台の測定器の
それぞれとの間の距離を求め、該3台の測定器の位置及
びそれぞれの距離に基づいて該測定対象物の空間位置を
算出する超音波位置評定システムにおいて、 前記建物の構造データを記憶する記憶手段と、 算出した前記空間位置のうち、前記建物の構造データか
ら測定対象物が存在し得る範囲に属する空間位置を該測
定対象物の空間位置と判定する判定手段と、 を備えたことを特徴とする超音波位置評定システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001104142A JP2002296349A (ja) | 2001-04-03 | 2001-04-03 | 超音波位置評定システム |
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JP2001104142A JP2002296349A (ja) | 2001-04-03 | 2001-04-03 | 超音波位置評定システム |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002296349A true JP2002296349A (ja) | 2002-10-09 |
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ID=18957043
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